信州SAKEカントリーツーリズム

2015年2月12日 (木)

旅第16回・信州SAKEカントリーツーリズム(2011年2月12日・岡谷諏訪)



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前日、2011年2月11日からの続きです!

2011年2月12日、満願当日!

ブログ「酒 宗夜」、2015年2月12日に更新です!

ちょうど4年前、僕らの旅の終着点、辿り着いたあの日の出来事を申し上げます!


【  旅第16回・信州SAKEカントリーツーリズム  】
【  2011年2月12日  】

前日、帰宅後に立てた周遊計画により、起床。
建国記念日を含めた三連休の中日とは思えない、朝起き早起き。

[ Twitter posted at 06:40:20 ]
旅第16回は、全ての蔵に1回以上は足を運んだ事がある訳だし、楽な道だと思っていた。
けれど、この大雪で「難易度」って言うか、心のハードルがグッと高くなったはずだ。
飛び越えなくても良いけれど、飛び越える事が出来るなら飛び越えてみたい。
わりと馬鹿げているなぁ、と今日に対して思う。

…「神渡」には林慎太郎さんとのご縁があって蔵見学をお願いした事があります。
その際には、本通りのガソリンスタンドの奥に清酒部があることに驚きました。
蔵見学後には岡谷のラーメン、注目店だった「麺ごころ佑庵」でご飯を食べました。懐かしい記憶。
(2008年2月23日のこと)

「御湖鶴」には、その黎明期、純米吟醸の“くろ”をいたく気に入って、買いに行っていました。
(2006年-2007年)

「舞姫」「麗人」「本金」「横笛」「真澄」は、
年に2回の吉例、「上諏訪五蔵呑み歩き」で足を運んだ事がありました。
(2006年10月7日のこと)

松本から近いこともあり、諏訪地域にはご縁を頂いていた訳ですね。

[ Twitter posted at 06:44:35 ]
「よし、やるか」なんて言葉が、よく出て来たなぁ…と思った。
いや、僕はやりたい一心なんだけれど。よくついて来てくれるなぁ…と思う。本当思う。
僕の馬鹿に一生懸命乗ってくれるYOKOさんに感謝。ありがたいし、何より嬉しい。

…とかく朝が弱いYOKOさん。
信州SAKEカントリーツーリズムは、
最初、旅第1回から…今日、制覇すれば旅第16回まで全てを、
僕とYOKOさん、ふたりで巡っています。
頑張って早起きをしてもらい、少し申し訳ないな…と思うか否か、
YOKOさんから聞こえた「よし、やるか」、朝の支度をして出掛けましょう…と言う声、
とても嬉しかったです。有り難かった。

[ Twitter posted at 06:47:13 ]
さぁ、大雪ですが「旅第16回信州SAKEカントリーツーリズム」、やりますとも!
岡谷・諏訪の道は神渡→御湖鶴→舞姫→麗人→本金→横笛→真澄の順番で回ろうと思っています。
徒歩で!
雪道の不安定さを電車と自分の足で打ち破ろう…てな案でございます!

そんな訳で気合が入った朝のつぶやき。
信州SAKEカントリーツーリズムは、信州の酒蔵を巡るスタンプラリーです。
各々の蔵元で、1000円以上のお買い物をすると、スタンプを押してもらえます。
1本以上の日本酒を…基準の1000円を意識するならば、
価格帯から、ほとんどが4合瓶(720ml)を購入する事になりますよね。

特に本日の僕ら、徒歩、自らの足で進もうとしているため、
つまり、
購入した日本酒を“持って”移動する…と言う事になります。
7蔵に向かう訳ですから、最低でも7本。
ここが車移動との大きな…また決定的な違いになりますよね。

しかしながら、自信がありました。
木曽「中乗さん」のイベントに赴いた際、似た様な本数を背負った経験があります。
問題は路面の雪…さて、どう影響するでしょうか。

[ Twitter posted at 07:29:17 ]
@nonko0133 今回、全て電車移動なんです。
岡谷降車、岡谷乗車、下諏訪降車、下諏訪乗車、上諏訪降車という感じです。
待ち時間も上等!
各駅から全て徒歩と言う感じで、ゆっくり周遊しようと思っています!ありがとうございます!

大町・横川商店の呑ん子さんから応援のコメントをもらいました。
電車の乗り継ぎ時間も加味して、早起きの作戦。
ゆっくりでも、確実に進んで、信州SAKEカントリーツーリズム制覇の日にしようと意気込んでいました。


[ Twitter posted at 08:46:18 ]
駅で、1本目の電車待ち。

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早速、前日に購入した長靴を使って最寄りの駅のホームまで。
茅野の雪に埋もれた昨日を払拭する、
雪に対して完全無敵な自分たちに酔いしれます。

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岡谷駅ホームに到着。
岡谷駅のホームには「高天」「神渡」の市内2蔵の菰樽が、僕らを出迎えてくれました。
菰樽に書き添えられている唄い文句は、
「高天」が「長生自得千年寿」、
「神渡」が「麗声冠萬邦」でした。

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「岡谷の特産品」として岡谷商工会議所が駅に設置している展示ブース。
岡谷は工業の街…と言うイメージがありますが、
他にも、日本酒、味噌の醸造、また諏訪湖沿岸ですから、鰻も有名ですよね。

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時節、2月で節分も過ぎ、次の節句はお雛様。
季節感のあるディスプレイと共に、
これから向かう「株式会社豊島屋」、清酒「酒の王 神渡(みわたり)」の酒瓶が並びます。

「株式会社豊島屋」は清酒部門だけでなく、
石油部、住宅機器部などなど、多岐に渡る事業を行っており、
岡谷市の中核を成す企業のひとつだと感じています。

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[ Twitter posted at 09:25:31 ]
岡谷着。蔵まで500m程度…のはず。

岡谷駅の外観。
天候は相変わらず雪。

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以前の蔵見学では車で行ったこともあり、
(もちろん試飲などはしていません。蔵の設備や風景を見せて貰いに行きました)
県道14号線沿いを通りましたが、徒歩であるならば、それは遠回り。
印刷してきた地図を見ながら、
直線距離でいちばん近い道、住宅街を辿って行きます。
そして見えて来た蔵造り、「清酒 神渡蔵元」の文字。

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上の写真、蔵の斜め向かいにあった…昔は商店だったと思しきお宅に、
色褪せた広告が掲げられたままになっていました。
ふと、何の気無しに見ると、昨日拝見した6代三遊亭円楽師匠、
楽太郎時代の若かりし姿。
カラー広告かどうだったかも分からないのですが、
何とも言えない、現在の漆黒のイメージとは異なる“ホワイト”なお写真。
「スタイロ畳」の広告の様ですが…

…スタイロ畳ってなんでしょう…?材質っぽい…?

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「酒の王 神渡」、また別ブランドで「豊香」を醸す、
本日1蔵目、長野県岡谷市「株式会社豊島屋」に到着しました。
工場風の外観ですね。

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一見、工場風ですが随所に酒造道具が見えます。
ホーロータンク。
今は使わないものかも知れません。

「豊島屋」さんだけでなく、
他の蔵元さんでも屋外にタンクが置いてある光景は目にしますね。

「清酒部事務所」の案内看板に従って右手に進路を取ります。

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「←事務所」と言うハッキリした道案内。
棟の中を指し示している…けれど、
…これはこの中に勝手に一般市民が入って良いものだろうか…
どうしても小市民的な僕とYOKOさんですから、
不安に駆られ、「今、下まで来ているんですけれど、入っても良いのでしょうか」
…と言う電話をした記憶があります。

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事務所は2階にある様で、1階には発送を待つ「神渡」ボトルが沢山。

…あまり良い例えではないかも知れないけれど、
刑事ドラマで犯人役の方々が潜伏していそうな…
ちょうど人気もなく静まり返っていたので、日常にない光景だと感じました。
勿論、これこそが酒蔵の日常なのです。

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打って変わって階上、事務所の中は明るく、応接セットもしっかり。
大きな会社だからこその「ザ・事務所」感でした。

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「神渡」のラインナップ。
近年、「神渡」の帯風ラベル、とても綺麗で気に入っています。
諏訪湖の波と岡谷市の市花である「つつじ」をモチーフにしたものだそうです。
写真で言うと右端の隅にあるボトルたち。
松本で有力なデパートと言うと「井上」グループが挙げられると思いますが、
この、贈答が主体と思われる酒類販売フロアにも並べられ、
金、銀…純米大吟醸、大吟醸のボトルが化粧箱に収められて展示されておりますと、
とても目を引きますし、
以前、「摩幌美」のアルバイトを勤め上げたM岡君に、
「両親に日本酒を贈りたいのだけれど…」と相談を受けた際にも、
「真澄」の「夢殿・七號・山花」の組み合わせの他に、「神渡」をオススメしたりもしました。

また特約店限定の「豊香」も、このラインナップにはありませんが外せませんよね。
地元銘柄、また首都圏など県外にも名を響かせる銘柄…
しかも、日常の中のお酒から、高級なお酒、また日本酒居酒屋にも置かれる個性あるボトルまで、
様々なラインナップがありますよね。
蔵の特徴としては、全てに「ふくよかさ」がある様に思います。
長野県の塩の文化、岡谷の味噌の文化、また鰻のタレなどの濃い味の文化、
その中で、強い味わいを受け止める力強さを持っていると感じています。

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神渡・純米辛口生一本を購入しました。
スタンプは全76蔵中、70蔵を収集。

「せっかくですから」と林慎太郎さんに「神渡」ストラップを頂戴しました。
それを瓶の首に掛けて写真を撮ります。

「 これから諏訪へ向かって、全蔵制覇になるんです 」

…そう伝えると、事務所の皆さんで「頑張ってくださいね!」と応援して頂き、
心が温かくなりながら、事務所を後にしました。

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再び階下。
この道の向こうに、
県道14号線が交差している…そんな位置に僕らはいるのでしょうか。

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ゲートの下に取り付けられていた看板。
先程の楽太郎師の広告同様に、とても古い看板に見えます。
「神代の昔から親しまれた信州の酒」とあります。
「株式会社豊島屋」の創業は慶応3年。
まさかそんなに古い看板ではありませんけれど、
時代のある、岡谷にずっーと存在している、
岡谷の酒飲みさん達を支える蔵元さんであると感じさせます。


[ Twitter posted at 10:02:00 ]
再び岡谷駅。神渡ゲット。次は下諏訪。

駅に戻って来て、タイムスタンプ。おおよそ30分で行って来た様子。

…実はほんのちょっぴり迷ったんです。裏道で。
もっと長く岡谷に居た様な心持ちもあるのですが…。

[ Twitter posted at 10:04:31 ]
行ってきました♪今回はお酒だけですが。シンタロさんいましたよ。 RT @pashiri1gou: と言う事は,我が古巣へ見学ですか? RT @SakeSoja: 岡谷着。蔵まで500m程度。

Twitterでは、元蔵人さん…
今は、なんとカナダ・バンクーバーで日本酒を醸している方からのツイートを頂きました。

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岡谷から下諏訪へ電車移動。
たった1駅ですが、使う、使わないでは、結果が大きく異なります。
電車の中で暖を取りながらの移動。ぬくもりを充填。

[ Twitter posted at 10:28:38 ]
いい感じに電車が少しずつ遅れている模様。下諏訪から上諏訪はタクシーもありかなぁ。

下諏訪駅に着き、後続の電車の時間を確認…
今、乗って来た電車にも同じことが言えますが、
雪の影響で少しずつ遅れが出始めていた様でした。

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下諏訪駅に到着です。

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駅の入口のオブジェからは温泉が湧き出しています。
雪に負けない、その温かさ…
…当時からYOKOさんは温泉に興味があった訳ですが、
僕が全く興味がない頃合で、完全に素通りしました。
今思えば、なんと勿体無いことでしょうか。

下諏訪は現在、
「信州下諏訪三湯めぐり」と言うお得なチケットを販売しています。
700円、発効日から2日間有効、
「児湯」「旦過の湯」「新湯」の三湯に入る事が出来るチケット。
3施設とも朝5時30分から夜22時までと言う営業時間は、
まさに温泉が生活の中に根付いた土地柄と言えます。

特に「旦過の湯」は湯口で52℃、平均泉温47℃と言う伝説的な温泉。
自分もまだ行った事がありません。
各々230円の3施設(690円分)、それにタオルが付いての700円ですから、お得ですよね。

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雪から雨に変わりつつあった天候。
雪は融けつつ重みを増し、グシャグシャの道路になっていました。
国道20号を走る車が慎重に走ったとしても、
シャーベット状の雪が飛び跳ねてしまう悪路。

苦戦しながらも忍者の様にヒタリヒタリ、雪のない場所を探しながら、
本日2蔵目、長野県下諏訪町・菱友醸造へやって来ました。

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冷蔵庫の中に「御湖鶴」ラインナップが揃います。

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地元ラベルもレトロ感があって良いですよね。

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御湖鶴・純米吟醸“くろ”を購入しました。

一応、思い出の酒と言えば、そうでありますので。
スタンプは全76蔵中、71蔵を収集。

[ Twitter posted at 11:00:19 ]
下諏訪。電車の出発まで、あと20分。待つよりタクシーにしようかなぁ。

「御湖鶴」さんにてお酒を購入し、それまで要した時間から、
だいたい下諏訪駅に辿り着く時間を読む事が出来ます。
その時点でも、次の電車が来るであろう時刻まで20分の待ち時間。
そして、雪による遅延の広がりを考えると、更に待ち時間は増えるかも知れません。

ちょうど「御湖鶴」さん直近の交差点「大社通り」から東側、
お蕎麦の「山猫亭」までの間に広大なスペースがあり、バス乗り場…またタクシー乗り場と、
そう書いてあった記憶に、思考が繋がります。
ちなみに「山猫亭」には2005年5月に食べに行っていますね。
その日、おそらくは初めて「御湖鶴」さんに買い物に行った模様。

下諏訪から、次なる上諏訪へ。
国道20号線を車で走った事がある方なら、お分かりかと存じますが、
この「大社通り」交差点を経て、そのまま南へ真っ直ぐ、道なりに進むと、
上諏訪にすんなりと到着するんです。

電車の待ち時間、道路の状況、目の前に見えるタクシー乗り場。

「 YOKOさん、決めた!タクシーで行くよ! 」

全部が全部、徒歩と電車の旅にはなりませんが、何よりも目的達成のため!
看板に書かれた電話番号でタクシーを呼び寄せ、
僕とYOKOさんは、難無く程無く上諏訪駅に到着しました。

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[ Twitter posted at 11:14:07 ]
上諏訪着。

電車に乗っていないのに、
何も駅舎と共に写真を残さなくても良いのかも知れませんが、
「本当はここに電車で来たかったんだ」と言う気持ちを込めて。
タイムスタンプを見て頂ければ分かると思いますが、
ひとつ前のつぶやきから15分後には上諏訪に到着しています。
もし、下諏訪駅に戻って電車を待っていたのならば、
まだ下諏訪駅を出発すらしていない状態。
選択の正しさを実感しました。

ここまで来れば、時間の制限や、突発的な事故が100%ないとは言えない、
少なからずも不確定要素だと思っていた電車での移動は、もうありません。
ここから上諏訪五蔵を、ひと蔵ずつ巡って行けば、
信州SAKEカントリーツーリズム、全76蔵の蔵巡り達成です!

きっと、きっと…このスタンプラリー、初の全蔵制覇、達成となるに違いない!

…まだ公式HPにも他に達成者の知らせはない訳だし。

希望に満ち満ちて、YOKOさんと手を繋ぎ、上諏訪駅を出発しました。

…………………そう言えば、

長野県酒造組合の信州SAKEカントリーツーリズムの公式サイト、
2011年1月18日に更新された、この記事にはビックリしました。

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/news/2011/01/240.php )

34個のスタンプも結構な量だと思います。
実に素晴らしい事なのですが…
“初の全蔵制覇”になりたいと、僕らは願うからこそ、
この記事を確認した日には、
「34個」と言う数字を目にするまでは、
まさに手に汗を握り、
心臓はバクバクのドキドキの…もう、どうにかなっちゃうかと思いました。
初めて酒造組合にスタンプシートが送られて来た日が、1月18日ならば、
もうその時点で、南信州と岡谷諏訪地域を残すだけだった僕らならば、
もしかして本当に、初の制覇者になる事が出来るかも知れない。

さぁ、確実にあと5蔵を巡りたいと思います!

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上諏訪駅前で出会った、「ぷっくり」としている鳥。

YOKOさん、犬や猫も好きですが、鳥も大好きみたいで、
駅と言う、人が何百人も行き来する場所、鳥はすっかり人に慣れてしまった様子、
写真を撮らせてくれました。

YOKOさん語録「ぷっくり」は鳥を誉める言葉ですね。
「福良雀」、冬の時期に雀が丸く大きく膨らんだ様も「ぷっくり」であります。
幸せそうな表情で、鳥たちを眺めながら、YOKOさんも囀ります。

上諏訪駅から徒歩で間もなく…ですよね。
本当に近いものです。

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上諏訪駅を背にして右手、南方に諏訪五蔵があります。
国道20号線、街道沿い、近い距離に五蔵が並んでおり、
とても珍しい光景なのではないか…と思っています。

そう言えば、スウェーデン人の友達の、
クリステル、クロースから聞いた事だけれど、
広島の西条にも、かなり近い距離に8蔵の酒蔵さんがある地域があり、
SAKEをとても楽しんだと伺いました。

そうした地域は古くからの街道、栄えた場所…
一朝一夕で成った訳ではありませんから、時代のある風景、
伝統のある日本酒に、より心安く触れる事が出来ると感じます。

[ Twitter posted at 11:26:21 ]
舞姫ショップ着。

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上諏訪駅から五蔵の中でいちばん近い位置にある、
本日3蔵目、長野県諏訪市・舞姫酒造に到着しました。

2014年7月から社名は「舞姫酒造株式会社」から「株式会社舞姫」となり、
また銘柄も「舞姫」「翠露」は、「信州舞姫」「翠露」に変わっています。
(「舞姫」と言う商標登録は現在福岡県の酒造メーカーが持っています)

下諏訪に対して、上諏訪…駅名も「諏訪」ではなく「上諏訪」となっている通り、
そうした呼び方に馴染みがありますが、
住所上ですと、下諏訪は下諏訪町、上諏訪は諏訪市なんですね。
「上諏訪市」…ではないんだなぁ…とこうしてブログを書いているからこそ、気付きました。

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「舞姫酒造」の看板だけでなく、
古い、随分と時代のついた看板が掲げられていました。
「醸造元・亀泉酒店桜楓正宗壜詰・特約店」とあります。

株式会社舞姫の会社沿革を参照致しますと、
1894年(明治27年)に味噌醸造元「亀源醸造」からの分家として「亀泉酒造店」が誕生。
1912年(大正元年)大正天皇即位の際にお酒を献上し、「桜楓正宗」から「舞姫」へと、
主銘柄を変更した…と言う事は、1912年以前の看板と言う事になりますよね。
看板の上、トレードマークを拝見しますと、ちゃんと唄い文句が付されていました。
「長生自得千年寿」ですね。「BREWERY KAMEIZUMI」と言う文字も当時はハイカラであった事でしょう。

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電話番号も二桁です。「電話七八番」

その下の「瓦斯(ガス)」の漢字も右から読ませるもの。
2006年2月4日、
滋賀県木之本町にある冨田酒造「七本鎗」さんに蔵見学をお願いし、赴いた際にも、
こうした電話番号は見ていますね。
北国街道にある蔵元さんで、電話番号は「拾三番」でした。
「冨田酒造」だから
「とう(十)」に「み(三)」で「拾三番」としたそうで…
もしかすると、この「七八番」にも、そうした理由があるかも知れませんね。

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お酒の購入は売店にて…との事で、隣接する売店へ移動します。

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「舞姫」のラインナップ。瓶が並びます。
大吟醸に「桜楓」と言う酒銘がある事は存じておりましたが、
「舞姫」以前の銘柄から受け継いだ酒銘である…と言う事は、
こうして蔵に赴いて、初めて知りました。

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店内に掲げられていたパブミラー…で良いのでしょうか。
ラベルを模したデザインの額。
唄い文句は「千秋歡酌芙蓉峯」とのこと。

「歡」は「歓」の旧字体ですね。
「よろこぶ」と言う意味だそうです。

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舞姫・純米酒を購入しました。
ラベルの文字「舞姫」は川端康成氏の書を用いている様です。
スタンプは全76蔵中、72蔵を収集。

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街道沿い…と言う立地が、
どうしても「舞姫」蔵と似た風景写真になってしまいますよね。
2015年ですと、同じアングルであっても、YOKOさんの左手側に、
リニューアルオープンされた蔵元売店の綺麗な入口が見える…でしょうか。
2011年当時の光景は、売店への入口も異なっておりました。

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道に面したショーウインドウに「麗人」のディスプレイ。
新酒の時期ですもんね。「初しぼり」が目立つ位置に展示されていました。
唄い文句は「芳香薫四海」、牡丹のあしらいが「麗人」の酒銘に似合いますよね。

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本日4蔵目、長野県諏訪市「麗人酒造」に到着しました。
この扉を開けますと、すぐに…通称「P箱」と呼ばれる輸送用の箱がたっぷり。
発送を待つ製品の森を抜けて売店に到達する…と言ったかたち。

…そんな酒蔵風景も、“味がある”感じでとっても良かったのです。

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売店の風景。
両サイドにビッシリ、日本酒、焼酎、ビール…「麗人」のお酒が並びます。

これ、本当に“味がある”感じでしょう?
店員さんとの距離も近くて、「酒屋さん」の雰囲気があって。
僕はウイスキーのオールドボトルも探したりしているので、
「もしかして、そう言ったボトルがないだろうか」と、ときめく事が出来る風情があります。

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売店に掲げられていた旗。

右の紺色の旗、その上部には「名誉賞」の文字が見えます。
第5回「中部六県酒類醤油品評会」…でしょうか。
左側には「優等賞」と「小松酒造店」の文字。

そして当時の酒銘は「小松正宗」と謳った様子。
歴史を感じますね。

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背中の大型リュックサックに全部のお酒が入るか入らないか…と言う不安はあるのに、
「せっかくだから」とついつい買ってしまったクラフトビール。

諏訪浪漫ビール“すずらん”と、諏訪浪漫ビール“古代米麦酒”の2本。

諏訪浪漫ビールは、1999年(平成11年)から「諏訪浪漫ビール」を醸造しています。
蔵元ホームページを拝見すると、日本酒造りの皆さんが、そのままビールを醸している様です。
仕込み水に温泉水をブレンドした“他にはない”ビールとのこと。

「麗人酒造」さんは、
一言で言うと「面白い、興味を引く」…そんな蔵元さんだと思います。

日本酒、焼酎、ビール…
日本酒にしても、古酒も様々扱っておられたり、
発泡性のお酒「reijin ロゼ・スパーク」、
ピンクのにごり酒「紅麗花」、
諏訪のご当地キャラクターの「諏訪姫」とのコラボレーション・ボトルなど。
色んなお酒を醸していて、面白い蔵元さんだと思います。

以前、「長野酒メッセ・長野」において、
ブースのテーブル上、所狭しと「ロゼ・スパーク」を並べ、
もちろん冷えていた方が美味しいお酒ですから、
発泡スチロールケースだったか…氷と共に「ロゼ・スパーク」を提供されていて、
他の蔵は何種類か持って来ているのだけれど、
この1本で勝負されていて、
1種類しかないからこそ、他の蔵に比べて回転率が良いのですね。
次から次へ、ジャンジャン開栓、注いで、次へ…
早い段階で売り切れてしまって、
「困った…でも、美味しいって言ってもらえて嬉しい!」と言う表情で…
その蔵人さんのお姿、とても良く覚えています。
「長野酒メッセ」は本格的な試飲会で、
お酒を飲み込まない為の「吐き」も随所にあり、和らぎ水もたっぷりあり…
そうした場所だからこそ、
気分転換が出来る、また軽やかなお酒って、それでも時折欲しくなります。
ちょうど良い所に、目新しい「ロゼ・スパーク」はハマッた訳ですね。

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先程のビールは売店のビールが入っているショーケースの上で撮影しましたが、
信州SAKEカントリーツーリズムのお酒は、暖簾を背にして撮影させて頂きました。
麗人・純米酒を購入しました。
スタンプは全76蔵中、73蔵を収集。

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続いてはこちら。
長野県諏訪市・酒ぬのや本金酒造株式会社にやって来ました。
木の看板には「酒布屋醸造場」とあります。
旧来は、そう呼ばれていたのですね。
蔵元ホームページに掲載されている「店舗落成記念・昭和11年10月」の写真には、
しっかりこの看板が掲げられていたこと、見留める事が出来ます。

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雨、あがりましたね。空にも光が見えつつ。

本日5蔵目、「本金正宗」を醸す「酒ぬのや本金酒造」さん。
諏訪五蔵の中で唯一、何度も訪れている蔵元さんです。
ご縁がある…、勝手ながら、そう思っています。

特に、蔵元である宮坂恒太朗さんと私、SOJAは同い年でありまして。
それを知った時もすごく驚きました。
初めてお会いしたのは、2006年頃のことです。
いやはや、大人びて見えましたね。同い年と知った時には本当に驚きました。

色々なご縁を頂く中で、このイベントが特に記憶に残っています。

旨し長野酒、夏野菜と過ごす中町の庭。(2010年8月1日・時しらず)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/201081-7e48.html )

同世代、そして旨し酒の醸し手四人衆…しかも、故郷松本で。
興奮して鼻血出るかと思ったくらい。

なんて言うのでしょう…「良い蔵元さん」の条件って様々だと思うんです。
色々あると思うんです。そりゃあもう、十人十色どころじゃなく千差万別でも足りないくらい。
「酒屋万流」とは、上手い事を言ったもので。
(Wikiによれば、意味は「酒屋の仕事はどの仕事にも通じる」らしいけれど、現代は上記の意味が主流になっていますよね…?)

先達て、2014年の秋、長野酒メッセでお会いした際にも、
一揃い、「本金」のラインナップを試させてもらったのですけれど、
大吟醸、純米吟醸、純米、本醸造、普通酒…何を飲んでも表情が違う、これがすごく気に入りました。
2014年だけが特に良い…と言う訳ではなく、
これまで飲んで来た中で、総じて「本金ってどう言うお酒と聞かれたら、こう答えたい!」…と言う、
僕の中の答え、その言葉の閃きが、当日の会場で降って来ました。
どの表情にも明るい笑顔が見える、
それは雑味…気になるものが少なく、通りが良く、心地好い味わい。
表情が違うから、毎日飲んでも楽しい。
四季時期、代わる代わるの旬菜にも合うだろう、「表情の違い」が「個性になっている」…
それがとても素敵だと感じました。

―――ちなみに。
酒ぬのや本金酒造さんの前に立つYOKOさんの後ろ姿。
お気づきでしょうか、ここからYOKOさんにもお酒を背負って貰っていました。
だからこそ、「麗人」さんでビールも購入できた訳でして。

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「本金ショコラ」も売っている蔵元さんの販売用冷蔵庫。

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本金正宗・吟醸“特吟”を購入しました。
本金の唄い文句は「延齢美録富貴基」ですね。
スタンプは全76蔵中、74蔵を収集。

信州SAKEカントリーツーリズムだから、
1000円以上のボトルを…と思って選んだ訳ではなく、
YOKOさんも僕も、揃ってお気に入りのボトルが冷蔵庫にあったので、
単純に飲みたくて購入しました。

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蔵の奥では動く人影あり。
まだ造りが続く時期だと思います。
酒造りとは神事に似て、荘厳なものです。
年間石数は100石と言う小さな蔵元さんではありますが、
家族一丸となって、一生懸命に醸されています。

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さて、次はお向こうさん…道路の対岸にある蔵元さんへ。

そんな僕らの動きを見越しているのか、
酒ぬのや本金酒造さんの入口にある、古い看板。

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本日6蔵目、長野県諏訪市・伊東酒造株式会社「横笛」さんに到着しました。
本当、本金さんからは徒歩1分と掛かりませんよね。

店頭の菰樽に書かれている唄い文句は「名聲高美酒」とのこと。

「聲」は「声」の旧字体です。

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蔵元併設のアンテナショップには、立派なディスプレイ。
店員さんも熱心にオススメして下さいます。
昨日の「寒天寄席」でも美味しかった「初つくり」が並んでいました。

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「横笛」、ラインナップがズラリ並んでいます。

ところで…「八剣(やつるぎ)」って、これ人名であり、神社の名前ですよね。
古式ゆかしい八剣神社…奉納、祭事に使われるお酒でしょうか。

「大銘酒 横笛」の由来は、蔵元ホームページにあります、こちらからどうぞ。
( http://www.yokobue.co.jp/original4.html )

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横笛・純米酒を購入しました。
梅の図柄も、「横笛の由来」を拝見致しますと、意味のあるもの…と分かりますね。
スタンプは全76蔵中、75蔵を収集。

もう、あとひとつしか隙間が無い信州SAKEカントリーツーリズムのシートを見て、
蔵元の皆さんが「頑張って!」と送り出して下さいました。
明るい皆さん、蔵元さんの雰囲気だ…と感じました。
そうした企業の色って、もちろんお酒にも表されていますよね。
イメージが重なる部分、あります。

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「ついに、ここまで来たんだ!」と思うと、武者震い。
よって「横笛」さんで、トイレをお借りしたところ、
中庭に雪をかぶっている美しい松を発見しまして、1枚写真を撮りました。

[ Twitter posted at 12:06:44 ]
あと残すは真澄のみ!現在スタンプ75蔵!

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信州の代名詞的な日本酒銘柄「真澄」、
この蔵を、この旅のいちばん最後にしたのは、やっぱりシンボルであるからでしょうか。
トリもトリ、大トリを担うに相応しいと思いました。

信州は、長野県は広いです。
北信、東信、中信、南信、文化が似ているようで違います。
「ヒミツのケンミンSHOW」を見ていても、
「長野県民興奮の…」と聞いても、
違う地域であれば、「見たことも聞いたことも無い」と言う内容は少なくありません。

日本酒に関しても同じことが言えると考えています。
北信であれば「雲山・西之門」は善光寺さんに程近く、
長野市周辺の方は皆さんご存知なのではないでしょうか。
東信、上田・佐久地域は日本酒蔵の数が多く、
蔵祭りの様なイベントも開かれており、また蔵元同士が集まってイベントを…
サケテラスであったり、今ならば「SAKU13」、共同醸造銘柄であったり、
新聞に掲載される事も多く、東信の誇りに違いないと思っています。
中信、松本や諏訪地域では、やはり「真澄」、
南信では「喜久水」…これが有名であると…
居住地域の日本酒事情はご案内があるとして、
他の地域については、山、峠…隔たりがある為、
“知る人ぞ知る”…そんな状況に感じます。

その中で日本酒居酒屋、日本酒を多く取り扱う飲食店さんが…
例えば、松本緑町「厨十兵衛」さんや松本駅前「風林火山」さんが、
信州の日本酒を数種類扱うことで、
また取引のある酒屋さんが県内銘柄を、より扱い、より販路を広げ、
各店舗へ卸して行くことで、
近年は、ずっと信州全土の日本酒に触れる機会が増していると思っています。
「信州カンパイフェス」も、ニュース中継があったりして、広がりを見せていますよね。
また首都圏においても、
例えば「四谷三丁目」の「日がさ雨がさ」さんや「酒徒庵」さんなど、
信州の日本酒を愛して下さる方々が、信州酒の美味しさを伝え、
観光として、そのお客さん方が信州を訪れてくれる流れも生まれていると思います。
人、メディア、色んなものが交差し、高め合っていく状況に、
2015年、現在の信州酒は変わりつつあるのだと感じています。
オープンしたばかりの「銀座NAGANO」、
長野県のアンテナショップも、そうした広がりの中にあると感じます。
その中で「真澄」は全県に渡る知名度、海外進出も古くから行っており、
先駆者であり、伝統を担う、長野県の…信州の酒蔵の代表と言って過言ではないと思いました。

…正確には蔵元さん全て、ひとつひとつが「信州の代表」であり、「文化の伝道師」に違いが無いのですが…。

「真澄」蔵の直前、交差点。
信州SAKEカントリーツーリズム、
信州の北から南、東から西…四大地域を津々浦々、駆け巡って集めたスタンプ、
全76蔵制覇は、もう目前に迫っていました。

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本日7蔵目、長野県諏訪市・宮坂醸造株式会社に到着しました。
…「きょうかい7号酵母」発祥の地に、
7蔵目として辿り着く…と言うのは偶然、けれど縁付いていて、よろしい心持ち。

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左側がショップで、暖簾の奥に醸造棟、蔵があります。
以前、冬に行われていた「きき酒塾」…
宮坂直孝代表取締役、自ら蔵を案内して下さるセミナーに、
2007年2月24日に参加した際には、この暖簾の奥を見学する事が出来ました。
1662年の創業。
1982年に真澄富士見蔵を設立しています。
この真澄諏訪蔵とふたつの蔵を有している規模の大きさ。
分社化されましたが「神州一味噌」の醸造も「宮坂醸造株式会社」は行っております。

2010年7月、蔵に車両が突っ込む…と言う事故のニュースは、
本当に驚きました。歴史ある酒蔵造りの建物が破壊の憂き目に遭いました。
僕らが訪れた2011年は仮店舗の時代です。
その後、2012年、創業より350年の節目に、新たな蔵元ショップがお披露目されました。

事故の報道がされた当初、流石に慌てる…と申しますか、ただビックリして、
蔵の中まで車が入ってしまったのかと思って…
酒蔵において、事故で垂れ込める煙、菌を生育する環境の破壊は、
現在育つお酒そのものをダメにしてしまうばかりか、
未来へ続く菌たちの環境基盤を壊してしまいますから…
「どうなっちゃうのかなぁ」と寂しく思った記憶があります。
こんなことを言っては不謹慎かも知れませんが、
蔵の命である醸造棟に何もなくて良かったですし、
ショップの破壊だけで済んで良かったと、当時は思ってしまいました。

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仮設の店舗…とは言え、
「真澄」そのラインナップが見事に整えられ並ぶ姿は立派なもので、
以前の広さはありませんが、蔵を訪れ、お酒を選び、購入するには十二分な設えでした。

ちなみに、酒銘「真澄」は江戸時代後期から続くブランド名であり、
由来は諏訪大社・上社の宝物殿に奉納されている「真澄の鏡」にあるのだそうです。

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確か当時、発売されたばかりの「MASUMI SPARKLING SAKE」、
「これが噂のボトルかぁー!」と興味津々で拝見した記憶があります。
瓶内二次発酵かつ1年半の熟成を経た純米酒。
ボトルもシャンパンボトル。
お値段でお酒を判断してはいけませんが、
これまでの最高値、純米大吟醸「夢殿」より高額なお酒なので、
このボトルに込められた意欲と自信を感じます。

…その後、2015年までに何度か口にする機会を頂戴し飲んでみましたが、
なるほど、肌理細かい発泡感があり、
熟成酒の香や味わいをちゃんと感じる発泡性清酒は初めての経験でした。

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それこそ、
素晴らしい味わいの大吟醸「夢殿」だって久し振りに飲みたいと思いましたし…
何を買って帰ろうか…と寸時悩みましたが、
やっぱり、昔から…子供の頃から見慣れたラベルに近いものが良いです。

真澄・本醸造“特撰”を購入しました。

唄い文句、駅前の菰樽には「陶然として自ら楽しむ」「天下之銘酒」とありますが、
特撰・銀撰のボトル、よりクラシックテイストなラベルですと、
「靑空一朶玉芙蓉」とあります。
また「純米吟醸あらばしり」のラベルの背景には「吟香布四海」とありますね。
瓶を下で持つ手が自分、上に添えられた手がYOKOさんの手です。

これにて、スタンプは全76蔵中、76蔵を収集。

[ Twitter posted at 12:24:11 ]
旅第16回にて、信州SAKEカントリーツーリズム、全76蔵制覇しました!!
長野酒、ありがとうございます! ブログ「酒宗夜」SOJA&YOKO

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信州SAKEカントリーツーリズム、全76蔵のスタンプラリー、ここに達成です!

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夢中でここまで駆け抜けて来ました。
同じ…訪れた時と同じ景色なのに、とても清々しく感じました。
時間と共に晴れ間も…青空も広がり、明るくなったと感じます。

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実は…
「夢殿」や「山花」、それこそ「真澄スパークリング」は買っていませんが、
ノルウェーの「ノグノ・オー(ヌグネオ)」と言うブリュワリーとのコラボレーションボトル、
「真澄・nogne O, RED HORIZON」は買い求めてしまいました。
そして、実はまだ開栓しておりません。
今回を機に、開栓してみようかなー…と思います。
その後、「ノグノ・オー」は山ノ内町の玉村本店「志賀高原ビール」さんとコラボレーションし、
「Not So Mild Ale」を発表していたりもしますね。
(更に「裸島」と言う日本酒も醸されています)

さて、日本酒7本、ビール3本を背負って、家路へと戻ります!

「そう言えば、お昼ご飯を食べ忘れていた」

…「食べる」と言う事も忘れていた、そんな感覚でした。

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上諏訪駅に戻る途中に立ち寄ったお店。下諏訪にもあります「宮坂商店」へ。
下諏訪の店舗は入口にウルトラマンが居ること、
また、ドンペリ定食、ロマネ・コンティ定食でも有名ですよね。

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祝杯!

…「日本酒じゃないのかー!」と言うツッコミ、
もしございましたら、嬉しいです。感謝致します。
とにかく、朝から動き続けていたこともあり、
水分、爽快感、「ぷはぁ!」と言う神事の如き重大な一瞬を目指し、
生ビールで乾杯させて頂きました。
うん、夜に出掛ける際には日本酒だと思っていましたし。

「 お疲れさま! 」

…と、YOKOさんと乾杯。
お互い、信州SAKEカントリーツーリズム達成の喜びを分かち合い、ねぎらい。

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酒の肴として、
チャーシュー、メンマ、味玉の「三点盛」をやりながら…

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「焼ギョーザ」を食べ、

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僕は魚介豚骨スープ「ぎょってりらーめん」を、

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YOKOさんは醤油スープ「魚介薫る醤油らーめん」をお昼ご飯として頂戴致しました。

[ Twitter posted at 13:28:11 ]
ご飯を食べて、上諏訪のタリーズでまったり。ちょうど横笛あたりから日が差してきたのは、なんだか感動的でした。

「本金」さん到着時には傘が畳まれており、
「横笛」さんで瓶の写真を撮る時には晴れ間が増す天候でした。

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松本方面へ戻る電車を待つ間、食後のコーヒーも兼ねてタリーズにて。

この写真の右側を占める灰色の物体、これが僕が背負っていたリュックサックなのです。
奥に見える白いリュックサックはYOKOさんが背負っていたもの。
特に、僕の方は箱ものを背面に揃えて背負い易く配置していたので、絶壁と化しています。

重いと言えば重いのですけれど、
その重さこそが、今日果たして来た感動の出来事の由来ですから、
どこか誇らしい心持ちすら感じていました。

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上諏訪駅に飾られている諏訪地方の酒蔵の菰樽。
ここに見える蔵元さん、僕らは全て回りました。
感慨深いです。

[ Twitter posted at 13:45:14 ]
13時47分、帰りの電車に乗ります。

[ Twitter posted at 14:32:46 ]
帰宅!無事に家に帰りつきました!

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家で休憩時間。
写真は、旅の計画書です。
「76蔵、計画して、旅に出て、達成して…」
思い出を眺めていました。
まずどの蔵に行くのか、地域ごとに紙に書き、
行く事が可能か、地図やナビを利用しながら、
時間の予測を分単位で立てる。
そして、時間の余裕を見ながら、ご当地の名物や史跡や…
そうしたお酒以外の、その土地を知る場所へ遊びに行く…
信濃町「松尾」を醸す高橋助作酒造店さんへ遊びに行った際、
教えて頂いた「黒姫高原コスモス園」は、この旅の後、毎年欠かさず遊びに行っています。
すごく良い景色、高原の風…野尻湖も美しいですし。
蔵元さんを巡る中で、色んな景色に出会い、
信州をより知って、より大好きになりました。

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夜は、2015年にはもう無い…
…“無い”と書くだけで寂しさと感謝の思いで泣きそうになりますが、
僕の日本酒人生を語る上で、けして忘れられないお店「よよぎ」へ出掛けました。
撮り溜めてある写真の中には、女将さんもいらっしゃいました。
全てが、とても懐かしいです。
2014年の秋にkenchieさんと一緒に白骨温泉・泡の湯温泉旅館に日帰り入浴に行った際、
その帰り道、偶然に波田の深沢酒店さんにて、
「よよぎ」の大将、女将さんにお会いした時は、本当に嬉しかった。

長野・美寿々・純米吟醸無濾過生、
茨城・来福・純米吟醸袋しぼり生原酒“愛山”…をお願いしました。

生まれて初めて「日本酒の蔵元さん」にお会いしたのは、
この「よよぎ」…当時は「ぷるーくぼーげん」のカウンターでした。
「美寿々」の熊谷杜氏が、ちょうど今僕が座っている場所あたりに居られたのです。

[ Twitter posted at 18:16:20 ]
美寿々、スキッとシャンとなんて美しい、美味しい!
来福、1年前のものだけれど、甘くて濃いのに後腐れなく旨い!

「よよぎ」には必ず「美寿々」がありました。
思い出の日本酒です。

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[ Twitter posted at 18:36:39 ]
わさび、熟成して少し酸味。でも美味しい。酢味噌のうども爽やかで美味しい!

「わさびおひたし」、大好物ですね。
この頃に、大将や「風林火山」のN村さんに作り方を教わって、
色々研究し、美味しくわさびを処理する術を覚えました。
ちょうど今時分、ファーマーズガーデンなどの生産物直売所に行きますと、
「わさびの花」などの名称で売られていると思います。
おひたしのために、そのまま湯がいても山葵の風味は出ません。
ちょっとしたコツ…でも、覚えないと難しいコツがあるのです。

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「山うど酢味噌和え」

柚子の香も美味しい、酢味噌和え。
「うど」を初めて食べたのも「よよぎ」ですね。僕は。
色んな酒飲みの食べ物を教えてもらいました。
「知っていたけれど食べた事がなかった」ものがいっぱいありました。

最終的には、物心付いた頃から嫌いで嫌いで仕方が無かった、
梅干を僕に食べさせるまで果たしているのですから…
本当に「よよぎ」の食の世界は、僕の人生に関わる…とても大切な場所なんです。

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「奴豆腐(しょうゆの実添)」

奴に葱と醤油も実に美味しいけれど、酒の肴には…
どうでしょう、好みもありますけれど、
僕は、この「しょうゆの実」が添えられたお豆腐、大好きでした。
麹や酒粕の様な匂いがあり、
塩辛くない、塩気はそうした香の奥、遠くに感じるくらい。
豆腐の香、しょうゆの実の香は、とても優しく、滋味深いもので、
元来、豆腐は淡白だからこそ、
インパクトのある薬味「葱」だったり、
白い肌に「ムラサキ」が栄える醤油だったりが似合うとされている…と思います。
この優しい味わい、日本酒に柔らかく寄り添うカタチ…たまりませんでした。

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群馬・群馬泉・本醸造“初しぼり”
和歌山・車坂・純米大吟醸生

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[ Twitter posted at 18:47:38 ]
山うどの天ぷらうまい!苦みあるタケノコみたい。
群馬泉、ぷりっとした酒質、明るく若い。車坂、バランス良く旨い!舌に乗って来る。

お酒はいつも通り、気になるものを選んで行きます。
天麩羅は、先程食べた山うどの上の部分ですよね。
「山菜の時期になったら、また大将の天麩羅が食べられるね!」
…そう言って、喜んでいたと思います。

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「ほっけ」

少しお腹にたまるものも頂戴しながら、
日本酒と肴をちょうど良く終わらせて、じっと待ちます。

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「手打ち十割蕎麦」

今も昔も大将のお蕎麦が、僕の中でいちばんです。

[ Twitter posted at 19:32:22 ]
大将がうでうを出す前に蕎麦完食。それほどまでに旨い!!

出て来てから、1分と経たずにザルの上を、すっからかんにしておりました。
蕎麦は茹で上がってからの鮮度がとても大切。
本当に美味しいと思う蕎麦だからこそ、
本当に美味しい時間帯に、余す所無く食べ切りたい、食べ抜きたい。
いつも通り、すぐに「茹で湯」は出て来ていたのですけれども、
夢中であっと言う間に食べ尽くしてしまっていました。

あぁ、また食べたいです。
本当に。

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[ Twitter posted at 19:34:26 ]
タンカン、旨い。屋久島産?

デザートに「タンカン」を頂戴した様です。

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2011年の懐かしい写真に浸ったので…
当時はメニュウ名の記録として撮影していたものだけれど、
大将の字を、
これを眺めながら、旨し酒、楽しいお酒を飲んだ晩を思い出します。

次いで緑町「厨十兵衛」さんへ。
「よよぎ」と共に、忘れてはならない日本酒のお店。
今も、この当時も「日本酒を真剣に楽しませてくれるお店」…です。
常時、様々な…県内外の日本酒を取り揃えてくれていて、楽しみが尽きません。
飲み比べる楽しさが、いつもカウンターの上に待ち構えてくれるお店です。

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山形・十四代“角新”・大吟醸生“播州山田錦”
福島・ロ万・しもふりろまん

[ Twitter posted at 20:11:52 ]
しもふりロ万、熟れている!なんという充実!これは旨い!
十四代は山田錦らしさの濃さ、まったり強さ。和やかなのになんて強烈ッ!

YOKOさんは好みの「ロ万」を。僕は縁起を担ぐ…と言うか、調子に乗って「十四代」を。

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「 如月十二日土曜日今宵の酒菜・・ 」

本当に、今日この日…記念の1日になりました。

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「平貝と甘海老の刺身」

「よよぎ」で、しっかり食べて来ていたので、簡単に。
それにしては贅沢で、美味しいお刺身と日本酒ですけれど。


松本駅前「摩幌美」へ。

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当日は月例「モルトの会」でした。
確か前月1月が「神谷ウイスキー」の特集で、テーブルの奥にラベルが見えますね。
2011年2月は「ブレンデッドウイスキー・ヘイグ」が特集されていました。
左がオールドボトルで、右が2011年当時の現行品。

「HAIG」の裏ラベルには、こう書かれています。

「 Don't be vague, Ask for Haig. 」

直訳してみると「漠然としないで、ヘイグを頼め」としたらよろしいのでしょうか。
ウイスキーについて、
「漠然とした事、分からない事は、ヘイグに頼ってくれ、聞いてくれ」…と言う意味でしょうか。
2014年に刊行された土屋守さんの著書「ブレンデッドウイスキー大全」には、
「HAIG」の歴史が掲載されています。
なるほど、「ヘイグ家を知らずしてウイスキーを語るなかれ」…そう言える歴史。
その一族が成し遂げてきた威光は素晴らしく、
蒸留そのものの進化、スタインの連続式蒸留機を導入した最初の蒸留所、
キャメロンブリッジ、またブレンデッド事業への導入、DLC社の設立の立役者にも。
kenchieさんの名前の由来も、
「HAIG」「Dimple」に関わりの深い「Glenkinchie」からと伺っておりますし。

そんなウイスキーの現在と過去を、ウイスキーラバーの仲間たちで楽しむ夕べに参加していました。

[ Twitter posted at 22:33:54 ]
一石二鳥の返杯に、フレッドの寝酒とは!!

[ Twitter posted at 00:34:29 ]
今日は良い日でありました。T田さん、ファイト!
でも、たぶん大丈夫だと思います。
帰る場所があると言うのは、なんて心強いこと。
その場所を築いた事は、なんて心あたたまること。
その場所を自信に変えて、頑張ってください。
きっと、ではなく、必ず成し遂げられる事でしょう。

その日、最後の2つのつぶやき。
「今日は良い日だった!」…と言う記録を残しているかと思いきや。

大切な酒友、T田さんの送別会…そんな日だったのでしょう。
旅第15回で購入した南信州ビールの1リットル瓶に、
白マジックで応援メッセージを添えて、プレゼントをした日でした。
何か…本当にお世話になったので、
楽しい時間を一緒に過ごせて、とても嬉しかったので、
何かしたい…気取って「一杯おごります!!」と言って、
志賀高原ビールの「一石二鳥」をお出ししたらば、
返杯だと仰って「フレッドの寝酒」…と言う一幕。
どちらも「寝酒」になってしまう、強烈で、それがたまらない美味しさのビール、
飲んでいたみたいで。
タイムスタンプから見て、家に帰ってきたあと、
T田さんのこれからを祈って、「また会いましょう」と言う気持ちを込めて、
そうやって書き残していたみたいです。
これだけ飲んだら、きっとヘロヘロだったと思いますが。

朝早く動き始め、めいっぱい…本当にめいっぱい楽しんだ1日でした。

現在2015年。
その頃を思い出しながら書いていますが、本当に…とても輝いていた1日だったと思います。


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別の日、信州スカイパークで今回のタイトル用の写真を撮りました。
ずっとYOKOさんの背中だけカメラに写して来ましたから、
たまには自分も混ざってみました。
2010年4月24日、北信の旅から始まって、約1年…ですね。
信州の四季をたっぷり見て、楽しんだ旅でした。
2011年2月12日に完結であります。

以上、旅第16回信州SAKEカントリーツーリズム、
岡谷・諏訪の旅のお話を申し上げました。
今回、旅をした蔵は7蔵。
全76蔵制覇まで、あと0蔵となりました…達成致しましたので、
ここまでと言う事になります。

もうちょっとだけ、続きます。



車へ搬入フェイズに移行。ここまでほぼ20分。
[ Twitter posted at 07:04:06 ]

また早起きをしておりまして。

2011年5月4日の朝のことです。
元々、旅第1回から決めていた事ですが、
信州SAKEカントリーツーリズム、各蔵元で各蔵元さんが醸す日本酒を買う訳です。

「 並べたいな… 」

…と思う訳です。
最初から全蔵制覇を考えている訳ですから、
途中で諦める気など毛頭も微塵もこれっぱかりも無い訳で、
そうすると、どうするかってぇと、
最初の1本から全部を取り置いておく…と言う行動になります。
だからこそ、買うお酒は必ず火入れ酒を選びました。
火入れ酒も冷蔵保存がベストですけれど、それでも生酒の様に「要冷蔵」マークは無い訳です。
一時期、我が家のひとつの部屋が、完全な日本酒格納施設になっていました。

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こんな感じに。
ロケ地はお馴染み「信州スカイパーク」にて。
もちろん、事前にロケハンの真似事もやっております。
条件は、駐車場から近く、段差があり、なおかつあんまり人が通らないところ。
流石にこの光景は目立ちますよね。

前日のうちに2~3本を1セットとして、ビニール袋に詰め、
それを朝にエンヤコラと運び出し車に詰む…沈みましたね、車は。
何せ中身のある日本酒4合瓶が76本以上、一升瓶が18本と言う量は莫大で。
駐車場に到着後、エンヤコラと運び出し、
階段に並べ、素早く写真を撮影した後に、エンヤコラと再搬入、
家に戻って、部屋までもう1度、エンヤコラホイサッサ。

…分かってはいましたが、分かってはいたのですが、重労働でした。

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少し引いて撮影した写真です。
より出て来るスカイパーク感。
僕らが集めたボトルを全面に。
最後列には景品として頂戴した大吟醸18本が並べられています。
これが我が家に到着した際も、凄かったですね。嬉しかったですし。
玄関が段ボール箱でいっぱいになりました。
どんなに頑張っても、一時にこれだけのお酒を買うことは…
それこそ酒販店、飲食店でなければありえない量です。18本。
嬉しかったですね。銘柄の指定は出来ないシステムですから、
それがかえって楽しかったです。
封をされている段ボールを開ける、その大吟醸を見ると、
周遊して来た思い出も一緒に開かれる訳です。
思い出と一緒に、宝箱を開けた様な心持ちでした。

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YOKOさんも記念撮影。

[ Twitter posted at 08:44:21 ]
帰宅。全てのお酒を格納完了。
これにて、全てのお酒を開封可能になりました。
さーて、どれから飲もう。

ちなみに、瓶の並び順にも、ちょっとだけこだわりがあります。
「本金」さんの項で触れたブログ記事、
「SAKEDAYS・サケデイズ」の皆さんのボトルが、正面中央にあります。
「岩清水」「澤の花」「本金」「十六代九郎右衛門」の4蔵。
そして、とてもお世話になっている「勢正宗」「大信州」「笹の譽」「松尾」…
…それらの蔵元さんを最前列に配置しました。




温泉も加わって、僕とYOKOさんの信州の旅は、今も続いています。

2012年ごろから、温泉にもよく足を運ぶ様になりました。
週に2回、出来たら3回、連休ならもっと…そうして、2015年の今現在まで、
施設だけでも100箇所を越えて、各地域の温泉を楽しんでいます。

色んな場所に行きます。
蔵元さんがなかった…信州SAKEカントリーツーリズムで周遊した場所の他にも、
当然に足を運ぶことになり、
信州の杜氏集団「小谷杜氏」の住む小谷村にも温泉を目当てに行き、
軽井沢にも行きました。アウトレットと温泉のお楽しみを。
また温泉を目当てに高山村に行きますと、ワインの土地柄をより知る事となり、
野沢温泉には「里武士」、2014年1月に稼動を始めたマイクロブリュワリーもありました。
知れば知るほど、もっともっと信州が大好きになります。

「 Don't be vague, Ask for Haig. 」ではなくて、

「 Don't be vague, Ask for SOJA and YOKO. 」だなんて言えたら良いのですけれど。

ちょっと見栄を張り過ぎかも知れませんね。

けれど、松本の文化の一端になりたい…と思います。
こうして著すことで、読んで下さった方に興味の種を植えて行く事が出来たら幸いです。

読んで下さいまして、誠にありがとうございました。

信州のお酒、また日本酒、ウイスキー、ビール…ワインも!

どうか、今後とも我らが信州・長野県をご贔屓下さいますよう、

よろしくお願いを申し上げまして、ちょうどお時間となってございます。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。


【 信州SAKEカントリーツーリズム公式サイト 】

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/ )

蔵元情報や、推奨ルート、
最も重要なスタンプ台紙などは、こちらから!


そして、いつも一緒に、

どんなたいへんなこと、どんな楽しいこと、

全て一緒に居てくれるYOKOさんに感謝を。

本当に、ありがとう。


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2015年2月11日 (水)

旅第16回・信州SAKEカントリーツーリズムの前日(2011年2月11日・茅野)


えー、誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがたい訳で、
気楽なところで一生懸命、書いて行く事にしております。
どうぞ、お付き合いくださいませ。

えー、
「人生の目的の究極」と申しますのは…
満足する死を成し遂げるのか、
満足した生を成し遂げるのか…同じ意味ですかね。
似ているとは思うんですがね、どこか違うと思うんです。
どこかが違う。
死の為に生きているのか、
生き抜くために生きているのか…
生き抜いたって、抜くってぇのは、トドメにゃ死ぬんですから、
同じですよね。同じなんですが、やっぱりどこかが違うと思うんです。
何が違うの…って話なんですよ。
何が違うのか。
ただ、ただ死ぬんじゃない。死ぬのはしょうがないって満足するんじゃダメな訳よ。
何か、本当に何でも良い。てめぇで決めた何かを…
何か心に決めたものを成し遂げたって事だよな。うん。
満足して、生き抜くってぇのはね、そう言うことだと思うよ。

えー、
「線」ってぇのは、「点」の集合体なんだそうです。
なるほど、てめぇで点を細かくビッチリ書けば、線になりますよな。
この点を成し遂げられるのか、それなんですね。

「点」はね、1秒であり、1日であり、1年であり…
点を連ねて線にする、これが人生でしょうね。
その中で、いくつの点を満足できる、成し遂げて行けるのか、
満足できる点だけを繋げて人生になんかなりゃあしませんよね。
いびつな点、しくじりの点だってごまんとある。
全部が繋がって人生だ。
「楽あれば苦あり」なんざ、耳にタコが出来るほど聞いてる。
聞いているが、これが真実だって思う。

燦然と輝く点が人生にはあるはずだ。
うめぇモン食って光る点もあるだろうし、
通りすがりの犬が可愛くてな、ほほが緩む…これだって光る点だよな。
どっか、誰かの点を撃ち落として、「やったぞ、ざまぁみろ」って思う、
胸クソ悪い点だって、本人にしてみりゃ輝いているかも知れない訳ですよ。
そんなね、そんな小さい点じゃないの。
小さい点じゃなくて、
一生忘れないような「点」の1日の話をしたいんだ。俺は。
死ぬときに、あの日は楽しかったなって思い出したい。
思い出したいんだ、俺は。

えー、これから話すのは、俺とYOKOの最高の1日だね。
たかだか酒のこと…とか、誰が何とか言ってもねじ伏せちゃうよ。
俺らにとって、これ以上の日はなかなかナイって訴えかけちゃうね。これは。
76の点を繋げた日。
やり切った時の心持ちってぇのは、忘れようにも忘れられないね。
清々しいの。やり切ったって言う爽快感なのか、
終わった、楽になった…って解放感なのか、
でも、どっか寂しくてね。うん、そんな気持ちもあったよ。あった。

でもやっぱり思うんだ。
「誇らしい」って、な。
やり遂げた自分が誇らしい。
一緒に付いてきてくれたウチのカミさんが誇らしい。
これだけ愛させてくれる信州の蔵元が誇らしい。
馴染みの蔵元の顔が浮かぶさ、
俺をこんだけ、のめり込ませてくれてありがとう…と、それも誇らしい。

さて、あんまり長くマクラを振るこたぁねえんだ。
ココから長いよ。
長講一席、思いの丈をぶつけてやろう…そう意気込んでやりますよ。
4年越し、えー、まぁ、あれだ。
それもまた何かの縁の賜りものなんだと思って。

やり遂げた日の話を、これからやり遂げてみせましょう。
聞き遂げて下さいな。
この噺を聞いて、ちょびっとでも俺らの嬉しさが、喜びがね、
伝わって、そして、ちょびっとでも輝いてくれたら嬉しいんだ。
嬉しいんだ、俺は。

力強く、心を込めて。

「人生の目的の究極」ってぇのは、きっと形がないし、
死ぬときに「あ、あれが目的だったのかな」って思うくらいが究極っぽいんじゃねぇかと思う。
究極を生前にやり切っちまったら、なぁ、つまらねぇだろ?
おおよそ1年を掛けて、この目標を果たした、やり遂げた。

2011年2月12日、信州SAKEカントリーツーリズム、全76蔵制覇の日。

そして、

その前日、2月11日を申し上げます。


良い文章、最後に相応しい冒頭の文章を…と思いながら書き始めた24時。

深夜テンションに乗って、某家元風の語り口に…。

それだけ思いのこもった、ひとつの旅の終着点として、ご容赦のほどを。


前日2月11日、当日2月12日、
それぞれ普段より多くTwitterを利用していました。
タイムスタンプ代わりにTweetしておりまして、
今回の旅第16回は、そのTweet記録も一緒に織り込んで書いて行きます。


【 前日:2011年2月11日・建国記念日 】

僕らの信州SAKEカントリーツーリズム、
最後の旅第16回は岡谷、諏訪を周遊しました。

その後、
温泉へ足を運ぶ…詳しく知る様になって、なお実感するのですが、
諏訪湖沿岸の岡谷、諏訪、茅野の三市は実に温泉に縁があり、
またそれぞれに近い関係性を持っている…
中央線も通っておりますし、やっぱり諏訪湖ですよね。地域のシンボルとして。

温泉が身近にある風土、日常の中で温泉に出会うか否か…
隣接する松本・塩尻地域とは、明らかに差がある様に思います。
松本にも温泉街として、浅間温泉がありますが、共同浴場はごく限られたもの。
岡谷は福祉的な温泉が、上諏訪、下諏訪は多く共同浴場が、
茅野にも福祉的な温泉が数多く点在している上に、
上諏訪の温泉街とはまた異なる、蓼科の別荘地での温泉の風情があります。
洒落た高級ホテルから山荘、山岳ロッジ風の旅館まで。

旅第16回を予定した前日、奇しくも僕とYOKOさんは聞き始めた…興味を持ち始めた「落語」、
その落語会のため、茅野市、茅野駅に併設されている「茅野市民館」を訪れていました。
ここを訪れたからこそ、旅第16回は成功したと言えると思います。
重要アイテム「長靴」を購入するきっかけになりましたから。

僕らは「第4回・寒天寄席」に赴くのですが、これもきっかけが偶然の産物で…

先達て、2011年1月23日・第9回れざん亭・塩尻市レザンホールで、
生まれて初めて、生で落語を見ました。
そして、仲入り休憩時間中に催された大抽選会で、会場に1枚しかない「出演者サイン入り色紙」が当たり、
そりゃあもう、たいへんに嬉しかったのです。
「落語って良いなぁ!面白いんだなぁ!」…と思っていた所に、更に気分が上がる訳です。

ここ最近はそうした繋がりがありませんが、
その当時、岡谷市・カノラホール「かのら寄席」、茅野市・茅野市民館「寒天寄席」など、
落語のイベントを通してスタンプラリーが開催されており、
レザンホールでも「次回、寒天寄席のチケットを売っておりますー!」と言う売店がありました。

「落語、面白かったから、買っちゃおうかな」

…と僕らが考えるのは、想像に難くない…ばかりか、

同時にTwitter上では、アカウント名「yokobuex」さん…
上諏訪の蔵元「横笛」さんの公式Twitterアカウントが、
そんな件の寒天寄席に合わせて、諏訪9蔵の日本酒を集めた試飲イベントを開催する…とのアナウンス。

日本酒の試飲イベント+落語と言うコラボレーション。
当時は今ほど落語熱があった訳ではないけれど、「これは行かねば!行きたい!決定!」と、
そう思ってチケットを購入した興奮を、今でも覚えています。

ちなみに、
諏訪9蔵と言いますと、諏訪地域の9蔵、
岡谷・神渡、高天、
下諏訪・御湖鶴、
上諏訪・舞姫、麗人、本金、横笛、真澄、
茅野・ダイヤ菊…を指します。

旅第10回において、この中の「高天」「ダイヤ菊」は既に周遊済みとなっていました。
蔵元販売所の定休日が「土日祝」と言うパターンで、
平日である2010年11月9日、諏訪を経由して大町、池田町、大北地域を楽しんでいますね。
「高天」は岡谷カノラホール近くですから、
駅からの徒歩なら30分くらいでしょうか。
「ダイヤ菊」は茅野駅からだと近いのですが、
一旦茅野まで出るとなると、また時間が掛かる訳で…
この2蔵が平日営業であって良かった、平日営業だからこそ、
僕らが先にスタンプラリーで回っておいて良かったと…今だからこそ、心からそう思います。

色んな偶然が、まるで必然の様に積み重なっていた、僕らの旅。


2月11日は、かなりの降雪で、まさか車で塩尻峠を越えようとか、
高速道路で諏訪インターチェンジまで行こうとか、毛頭考えていませんでした。
そもそも茅野市になんて、「ダイヤ菊」にしか行った事がないし、
…あ、昔「蔵人」に味噌ラーメンを食べに行ったかも。
ともあれ、慣れない道と雪のコンビネーションは怖いので、
それに、日本酒の試飲だってあるんだし、当然に電車移動で、
僕とYOKOさんは茅野市、茅野市民館を目指していました。

現在2015年では特に温泉…米澤温泉・塩壺の湯に、物凄くお世話になっているのに、
その頃の茅野市の知識って、全くありませんでした。
知らないことは、本当にもったいないことばかりですね。

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そんな訳で学生の方々共々、茅野駅に到着しました。
ホームにまで吹き込んでいる雪。
そう、この当時は気付いてはいませんでしたが、
岡谷、諏訪、茅野は幾分、松本・塩尻よりも雪の量が多いのです。

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茅野市民館が見えますが…見えたのですが、
あまりに近代的な建築様式でビックリ。
茅野駅から連絡通路経由で、
茅野市民館、茅野芸術館及び茅野市民館図書室が併設されていて、
それぞれが近未来的なデザインの、ごく洒落た建造物。

日本酒の試飲とお昼ご飯を済ませてから、
落語会に臨む時間を計算して茅野駅までやって来ましたから、
まずは試飲ブースのある階下へと進みます…けれども、
お洒落なカフェにしか見えない図書室を通る、
…その時は「ここで本当に合っているのか、いたのか…」と自問自答していました。
採光もしっかりしていて、
雪に反射した光が差し込み、天井の高さ、開放感もあって、
本当に、1日ここでのんびり過ごしても良い、贅沢で素敵だと思う空間でした。

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ある意味で、
この建物には不釣合いな、純和風の「寒天寄席」の幟を見て安心しました。

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茅野市民館のロビーに「寒天寄席」に合わせて、
「寒天寄席広場」と称して、地域物産の展示販売と、
諏訪9蔵の日本酒の試飲が出来る催しが開かれていました。
日本酒は各蔵1本。
もちろん全部、味合わせて頂きます!

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上諏訪・真澄・純米吟醸“あらばしり”しぼりたて生原酒
茅野・ダイヤ菊・本醸造

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上諏訪・麗人・純米酒
上諏訪・本金・本醸造“太一”

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下諏訪・御湖鶴・純米酒
上諏訪・舞姫・純米酒

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岡谷・高天・純米吟醸
岡谷・神渡・純米酒

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横笛・吟醸生原酒“初つくり”ふなくち無濾過、

火入れ酒が多い中、キリッと冷やした吟醸は強いですね。
いちばん気に入ったのは、このボトルでした。生酒らしさが心地好かった。
味わいは、「真澄」もバランス良く美味しかった…とのメモ。
「ダイヤ菊」のしっかり旨味を乗せた美味しさも良かった様子。
「本金・太一」は、言わずもがな大好物♪
言葉じゃないんですよね。
初めて杜氏である恒太郎さんにお会いしたのは、
おそらくは、東京・はせがわ酒店でのイベントにて。
その時、色んな…全国のお酒を試飲していたのだけれど、
「太一」と言う名前は記憶に残りました。
何だか落ち着く味わい、煌びやかで騒々しいイベントの中でも、
その後、酒メッセや様々なイベントでお会いした時でも、
いつでも「太一」の美味しさは変わらずに、心安くて。本当に良いお酒です。

当日は、「本金」の女将さんと息子さんがお見えになっていてお話もさせて頂きました。
明日行きますよー、信州SAKEカントリーツーリズムのスタンプラリーで行きますよー!…と。
共通にご縁のある大町・横川商店さんの呑ん子さんも声を掛けて下さって、
着々と準備と言うか、心構えが出来上がって行くカタチ。

…「本金」と言えば、本当ご縁が色々とありまして。
「YOKOさんをお嫁に下さい」って言いに行く際の手土産も、
「本金」さんの「酒粕サブレ」だったりします。

ひとしきり、全種類の試飲を経て。

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「おふくろの味、ママの味」…
「ママの味」だけなら「ミルキーかっ!」とツッコミたい所ですが、
それ以上に、ツッコミを欲していたのは、
足元の冬装備がないまま、路上へ出て行った僕ら。

茅野市民館にも喫茶コーナーはあるのですが、
混んでいるし、ボリューム感あるお昼ご飯をちゃんと食べるとすれば、
寂しい感じの構成であったため、
僕とYOKOさんは茅野駅前周辺へ出て行きます。

パウダースノーで、足が完全に埋まるくらいの降り積もりよう。

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「ステーキハンバーグ・サラダバー テル」さんへ。

野菜を食べたいと言うことで、歩いたりネット検索をしたり…
普段なら、何の苦もなく辿り付く事が出来る距離なのでしょうけれど、
雪に足を取られ、同時に靴の中が濡れてしまい、たいへんな事になりながらの到着でした。

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「ここまで来た」と言うことは、「ここから帰る」ことも必要と言うこと。
「どか盛!ペッパーステーキ」なるメニュウで、体力補給に勤しみます。

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YOKOさんは「TERUオリジナルハンバーグステーキ」を。

悪天候の影響もあるのか、店内は静かで、
時間の許すまで、ゆっくりとしていました。

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再び茅野市民館へ。
写真は、通路であり図書室。
この景色に最初は圧倒されました。

YOKOさんの足元を見ると、まだ雪が靴に残っている事が分かります。

[ Twitter posted at 13:46:54 ]
さぁて、寒天寄席が始まる前に頭ン中を、ひと巡らし。
旅第16回をどう回ろうか。
計画を立てる気もなかった近場諏訪の旅が、雪で面白くなってきた。

…と、当日のTwitterより。

「計画を立てる気もなかった」

…当日に慌てて立てる気が無かった…すでに、この岡谷、諏訪地域を旅第16回とした段階で、
計画の…そう、全16回の旅の計画として、ほとんど決まっていたんです。
春に始め、1年を考えると、冬がいちばん困るのです。山間部は危ないし、降雪の状況によっては道が無くなる。
時間も読めなくなりますしね。
旅第15回に南信州を計画したことも、冬の時期を元々狙っていたからなんです。
冬でも南信州は行く事が出来るだろう、逆に、冬に北信は難しいに違いない…と。

雪さえなければ、岡谷、諏訪を巡ることは、いとも容易い。
蔵それぞれの距離も、
とても近く、
だからこそ「上諏訪五蔵・呑み歩き」が実現されているくらい。

だったら、

だったら、徒歩だ。電車を乗り継いで行くしかない。

そう考え始めていました。

ちなみに。

第4回・寒天寄席、根多はこんな感じでした。

開口一番前座「 」三遊亭楽大
「家見舞い」桂平治
「三味線漫談」柳家紫文
「浜野矩随」6代三遊亭円楽

前座・楽大さんの根多だけ今も分からず。
2015年、現在はだいたいの根多が分かる様になって来ましたが、
当時はまだまだ…と言った所ですね。
調べますと、楽大さん、この後2011年4月に「二ツ目」に昇進している模様。
こんなツイートもあったくらいです。
「 今日聞いた落語は『家見舞い』と『浜野矩随』だった様子 」

…家に帰って来てから、「水がめ、肥え」などで調べ、「のりゆきさん」で調べてみたり。
こうやって噺、根多を覚えて行った自分自身の流れも、こうして思い出してみると懐かしいですね。

桂平治師匠も、この後2012年9月に11代桂文治を襲名しています。
2010年3月に楽太郎から6代円楽を襲名した円楽師匠も、
襲名して1年の頃合ですから「あの円楽が来る!」と言った気風もあったと感じます。

お帰りの際に、茅野駅で円楽師匠のお姿を拝見しました。
むしろ、体の大きな楽大さんに気付き、
「あれっ、なら近くにいらっしゃるのかな」…と思う、
スッと脇を通り掛かる黒尽くめの御仁…それが円楽師匠でした。
声は掛けられませんでしたけれど、「芸能人だー!」と思わないではいられない訳で。

そうそう。
楽大さんの根多が分からず、記録がないかな…とウェブ上を調べていましたら、こんな記事が…
防寒対策・上半身は完全装備の自分が写っていますね。YOKOさんもちょっぴり。

( http://www.lcv.ne.jp/~maruhei/enraku/enraku.html )


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家に帰って来て、お酒を飲んでいる訳ですから、車で遠出は出来ない訳で。
近所に買いに走った長靴。明日は必ず使う事になるに違いない!
デザインよりも、長靴があること、それが大事。

…丈夫な長靴で、今も元気に履いていますが、
ビートたけし、志村けん…偉大なるコメディアンの、
それっぽいスタイル時に履く黒い長靴と、おおよそ合致していて、時折ネタになったりしています。
僕らにとっては、「勇者の長靴」みたいなもの。

さて、ここまでがちょうど4年前、前日2月11日のお話です。

明日に、続きます!


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2015年2月 9日 (月)

旅第15回・信州SAKEカントリーツーリズム(2011年1月29日・南信州)






えー、誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがたい訳で、
気楽なところで一生懸命、書いて行く事にしております。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。

えー…こう言った場合…
「お久し振り」とかね、「ご無沙汰です」…なんてね。
わりに限度があるんじゃねぇかと……ええ、思う訳なんでございますな。
タイトルにぶら下がっております通り、
これから申し上げますお話てぇものは、
そう、2011年の出来事なのでございます。アッと驚く4年前。
オリンピックなら1回来ちゃうってナァ具合で。
中学校や高校なら、ひとつくらいは卒業できちゃう頃合ですよ。

「特に理由もなく」…
そう、特に理由もなく更新が滞りました。
忙しかった、他のイベントが重なった…追っ掛けて行けば、
それなりの理由はあるのでしょうけれどもね、
うん、そうですねぇ…
やっぱり「書きたくない!」なんて言うね、
それは思った覚えは、ほんのちょっぴりだってナイ訳ですよ。
ずっと、心の隅っこに「書きたい」は転がっておりましたが、
そこに実がない、
実がある……更新が為されないまま今日まで至ってしまいました。

逆にね、
何故書こう…と思ったか、書き上げる気力が戻ったのか…てぇと、
2015年の私自身の情勢と言うものが原因でございましてね。
「松本の文化の一端を担いたい」と強く考えました。
郷里を良くするために、知ってもらうために、楽しんでもらうために、
出来ることを続ければ、
出来ることをする、これを諦めなければ、
何に成るかは分からない。分からないけれど、何かには成る。
そう思うことが出来ましてね。
ずーっと更新が無かったブログ「酒 宗夜」、
2015年1月は、2日に1回のペースで更新しております。
諦めない。
諦めないってことは、続ける事を頑張るって事ですね。ね?

ちょうど1月18日に、すごくお世話になっている…
松本の日本酒居酒屋の一翼、「厨十兵衛」さんが15周年を迎えました。
自分が初めて訪れたのは2005年だったてンですから、
私自身とのご縁だけでも、
10年、美味しく日本酒を楽しませてもらっておりまして。
15年続ける…それはご苦労のあった事と存じます。
同じくお世話になっている「摩幌美」さんの現在、36年と言う年月も、
続けて来たからこそ培ったものが多くあるはずなんです。
尊敬する、両マスターをカウンターのこちら側から見ておりますと、
「続ける」ことに意味がある、私だって、成し遂げてみたい…
そう、「松本の文化の一端を担うんだ!」と思いました。

今しか出来ない事を今、一生懸命に頑張りたいと思います。
当時、2011年には書けなかったことを、2015年だからこそ、
今だからこそ、より一層、意味のあるものに。

2011年は落語を聴き始めた年であり、そこでひとつ感性が変わっています。
でなければ、こんな落語口調でマクラを振る様に、冒頭に書いたりしていませんでした。ええ。
更に、その先、その後の世界、温泉に勤しんで…
温泉の旅の中で、2011年に長野県、信州を縦断した年の思い出にも触れました。
同じ信州SAKEカントリーツーリズムの友人も出来ましたよ。
2011年から今まで過ごして来た全てが愛しい、
私とYOKOさんの旅の始まり。

さぁ、総じて16回、旅の終盤、セミファイナル!

第15回を申し上げて行こうじゃありませんか!

どうぞ最後まで、よろしくお付き合い下さいませ。


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【  旅第15回・信州SAKEカントリーツーリズム  】
【  2011年1月29日  】

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当日の写真、このボトルから始まっています。
佐川急便に荷物を取りに行きました。
2010年に休止していた蔵を復活させ、2011年の冬に復活後第1号の日本酒を発売。
群馬県館林市の清水屋酒造さんの「榮万寿」です。
Twitterでその情報を知り、当時熱心に拝見しておりました。
待望のボトル。

当日これからは南信州への旅になります。
最初の目的地「飯田」までは、高速道路でおおよそ2時間の見込み。
そこから各蔵元さんを巡る…
国道153号線を基点に、下道を経由して塩尻まで帰って来る…
…となると荷物の受け取りなんて出来る訳がない…と言う訳で、
まずはここから…でした。

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塩尻インターチェンジから高速道路へ。
一路、南下します。
移動中の写真はYOKOさんが撮影してくれています。
旅も15回目になると慣れてきてくれて、
良い写真が何枚も撮影されています。

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山がそれぞれ違うのだから…と言えばその通りですが、
高速道路を使って県内を駆け巡って来た旅の中で、
南方の、この山の景色と言うものは、
北方の景色とは、
雪が覆う姿、常緑樹の多さ…山の並びもまた…
表情が異なると言うより、人そのものが違って来ている印象に近いです。
縦に長い長野県。
景色にその広大な自然の魅力を感じます。

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休憩のため、「駒ケ根サービスエリア」に途中停車。
サービスエリア内にある高台を臨みます。
今回のタイトル写真には、そんな表情の異なる「南の山」、
この景色を用いました。

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この頃、YOKOさんがバカにハマッていた果汁グミ。
あまおう果汁51%使用…今、2015年に販売されているものは、
特別「あまおう」と言う訳ではなくて「いちご」ですよね。
限定品だった様で、生活圏内のコンビニやスーパーで見掛けなくなり、
駄菓子、こう言ったお菓子の宿命を感じながら、
やや寂しい気持ちになっていたところ、
駒ヶ根サービスエリアの売店で発見し、喜び、
しかしながら、
「こんなに買っちゃって怒られないかなぁ」と言うYOKOさん。
おどおどと実に可愛げがあるなぁ…と思いながら、3袋を購入しました。
現行品も美味しいのですけれど、
それまであまりグミ業界の中に、
美味しい「いちご味」って無かった様に思っています。
その中に煌く様に登場した「あまおういちご味」は、忘れられないですね。

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駒ヶ根サービスエリアでの休憩を経て、更に南下。
飯田インターチェンジで高速道路を降ります。

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長野県・飯田市、喜久水酒造へ到着です。
本日の1蔵目。
飯田インターチェンジを降りて、間もなく到着でした。
街道沿いにあり、奥に長い敷地である様です。
入口付近の駐車場に車を停めました。

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蔵元敷地内に併設されている売店に向かいます。

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事務所の出入口と思しき扉に掲げられている、時代を感じさせる看板。
左から読ませるものであり、
酒名「喜久水」の他に、「吟醸」と「清酒之精華」とあります。

蔵元ホームページにあります、沿革が実に興味深い内容です。

( http://kikusuisake.co.jp/?page_id=1045 )

飯田にある酒蔵は、この喜久水酒造のみ。
他の地域には多かれ少なかれ数軒が存在しています。
昭和19年、37蔵の合資会社として設立されているからこそ、
飯田地域に他に日本酒蔵がないのですね。

昭和43年の「にごり酒天龍」は思い出のお酒です。
また同年の「ガス入り清酒パンチメイト」も飲んでみたかったですね~!


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喜久水酒造の売店「翠嶂館」へ。

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店頭に掲げられている
蔵元敬白、「信州の酒喜久水」の看板。

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お米のサンプルやクラシック瓶などのディスプレイも並びます。

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広い店内。椅子席も多く並べられていました。
椅子に腰掛けた際の目の先、天井にはテレビモニタが取り付けられていますから、
蔵元に関わる映像も見ることが出来る…
バスなどで訪れる様な観光客さん向けの小セミナーの様な使われ方もするのでしょうか。

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「仕込水・雲渓の泉」を飲むことが出来ます。

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一見、映画のポスターの様にも見える、
もちろん「喜久水」のポスター。
宣伝文句も無く、ただ女性とロゴだけ。
こうした広告も時代の流行になった部分もあり、歴史を感じます。

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仕込みタンク…だったもの。
なんと、こちらはトイレへの入口。
オブジェとして、ホーロータンクが再利用されていました。
酒蔵っぽいと言えば、酒蔵っぽい。
酒蔵ならではの景色には違いありませんよね。
神鋼ファウドラー・昭和31年製造、検定は昭和39年10月28日とあります。

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思い出の酒「白貴天龍」を。
新しいラベルになっちゃいましたね。それが時代と言うものなのですけれど。
僕の思い出に強く残っているのは、ひとつ前のラベルです。

僕自身、日本酒を日本酒として楽しんだ、酔っ払った、酔っ払って気持ち良かった…
…その記憶のいちばん最初が、
松本市「力寿司」で飲んだ、この「白貴天龍」でした。
本当に本当に若い時分です。
日本酒は皆同じだって思っていました。いや、同じも何も本当に何も知らなかったですね。
にごり酒と言う意味も分かっていなかったと思います。
普通のお酒じゃあない、何だか特別な響き…そう思い、親父と一緒に飲んでいました。
その日はとても酔っ払ってしまって、夏の日だったと思います。
夜、薄暗い道をフラフラと家まで歩いて帰ったんです。それなりに距離があったと思います。
けれど、何よりも気持ち良くて。
日本酒って楽しいな、美味しいなー…って思ったきっかけだった日。
味わいはこの2011年当時も、今もずっと変わっていない…
難しい言葉なんていらない、
ただただ「あ、なんだかもったりしていて美味しいぞ」と言う感覚。
それが魅力なんです。

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三州街道・国道256号線、
道路脇にある喜久水酒造、
信州SAKEカントリーツーリズムでは、
1000円以上のお買い物をして、
蔵元さんにスタンプを押してもらいます。

僕らのルールとして、
買ったお酒は蔵元さんのある場所で、
蔵元さんのロゴと一緒に撮影する…と決めていました。

「あっ、通り過ぎちゃう。こんなにインターチェンジから近いんだ!」

…高速道路のあと、普通の道路のスピードが心持ち遅く感じてしまう、
下道の速度に慣れないからこそ、
ちょっとビックリしてしまったことも、また思い出。

喜久水酒造「猿庫の泉」・純米吟醸を購入しました。
(さるくらのいずみ…と読みます)

…環境省・全国名水百選として認定された「猿庫の泉」から名前が取られています。
また、他にも「聖岳」や「風越」など自然に近い酒銘が多い様に感じます。

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「本醸造・白貴天龍にごり酒」、やっぱり買っておきたいな…と。

ちなみに、当時の古いラベルはこちら。

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これがひとつのきっかけでした。
似ているけれど、違いますよね。ラベル。

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旅第15回、
県内最南端・飯田市、喜久水酒造を経て、北上して行きます。

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温泉好きになって、再び飯田に赴いた際にも思いましたが、
高低差のある街の景色が、松本の景色とは異なっていて印象的でした。
松尾水神温泉・ほっ湯アップル、
飯田城温泉・三宜亭本館天空の城と言う温泉施設に入ったことがありますが、
特に市街地にある飯田城温泉付近は新しい景色、古い景色が混在し、とても味のある空間でした。

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街道を走って行きます。
YOKOさんの写真タイム。

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橋の上からの河川の景色。
見慣れた梓川や薄川、女鳥羽川…松本の川の景色のどれとも雰囲気が違う…
けれど、海で全て繋がっているのだから、自然の大きさは偉大です。

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木が並んでいる。
実に広々とした空間です。
僕らは次の蔵元さんのある中川村へ向かっています。

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山に掛かる雪の量が異なるだけでも表情が違う訳ですが…
どうでしょう、松本平から見る山々の景色って、
もっと鋭い山が多い様な印象があります。
変わって南信州のこの景色、山の連なり、稜線はなだらかに見えます。

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また少し山間に入っていきます。

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中川村へ。

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長野県下伊那郡中川村・米澤酒造に到着です。

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いざ、蔵の中へ。
奥に製造している場所が見えます。手前に事務所と言う構造。
作業をしている方の姿も見えました。

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米澤酒造事務所。

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玄関先にある松がとても立派だったので、もう1枚写真を撮影させて頂きました。

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ラインナップです。
「今錦」の代名詞は、何と言っても「おたまじゃくし」シリーズではないでしょうか。
滓酒は生まれたままのおたまじゃくし、
原酒は足が生えたおたまじゃくし、
特別純米酒はもう直ぐ蛙になるおたまじゃくし…
酒質の移り変わりに合わせて、工程に合わせて、ラベルの中のおたまが成長して行きます。
ラベルだけでなく、その味わいも特徴的。きちんと個性ある味わいです。

その後、2011年当時には無かったかと思うのですが、
「新今錦伝」や「中川村のたま子」ラベルも発売されています。

米澤酒造で購入したお酒はこちら。

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今錦・本醸造“金撰”緑ラベル

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今錦・普通酒“銀撰”赤ラベル

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金銀、並べてみました。
1本の値段ではスタンプラリー規定の1000円に満たなかったので、
せっかくだから…と、合わせて購入しました。
これまでも出来るだけ、その蔵の特徴が表されていて、
昔ながらのレトロなデザインを中心に購入していました。
こうして蔵元さんを回り、風土の良さを知るのですから、
電子的なデザイン、活字のデザインのラベルより、
味わいのある、蔵元さんが代々伝えて来たボトルデザインが良いと考えていました。

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駐車場にある看板。この右手奥に蔵元さんがあります。

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山間の蔵元さん、道の交差する場所。
通り行く人も少ないのですが、
通る方はどこかのんびりとされていて、素敵な田舎の景色であったと思います。

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山の中の景色が綺麗で、ここでもYOKOさんが何枚か撮影してくれていました。

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続いて向かうのは駒ヶ根市。

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米澤酒造は高台の上にある様で、道を下って行きます。

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眼下には天竜川が流れています。
南信州のひとつのシンボルである河川。

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国道153号線、三州街道へ合流です。
突き当りを右へ曲がり、更に北上して行きます。

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この陸橋も印象的です。
どこにあるとか、何が良いとか…そう言う記憶はないのですけれど、
「見た」と思うし、懐かしいと思います。
伊那、駒ヶ根、飯田、…地形の効果なのか、
街道、高速道路、電車…それぞれが比較的真っ直ぐに造られている…
そう感じます。山に囲まれた長野県の松本平から南の地域に形成される
盆地の東西を、ちょうど真ん中で分断しているイメージがあります。
それら交通の要を通り越して、対岸へ…と言う日常の中、
こうした立体交差のポイントも、多い様な印象を受けます。

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道中、次に目指す蔵元さんの看板がありました。
流石、お膝元の地域です。
駒ヶ根市限定のラベルで「純駒」と言うボトルもあるくらいですから、
地元・駒ヶ根市でも愛されている蔵元さんなのです。

Twitterの当時のつぶやきを見返しますと、
どこかの看板に「本醸造・信濃鶴」と書いてあった様です。
「信濃鶴」は2001年から全量純米酒宣言の蔵元さんですから、
それより前の看板だった…と言う事ですね。

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線路の向こうに、先程見かけた看板と同じ看板が見えます。

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長野県駒ヶ根市・酒造株式会社長生社に到着しました。

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線路の手前に戻って、もう1枚写真を撮ります。
このシチュエーション…
線路の直ぐ横に蔵元さんがあると言う光景は見覚えがあります。

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JR東海・飯田線の線路。遠く遠く…遥か向こうへ伸びて行きます。
旅第2回で立ち寄った伊那市・漆戸醸造さんでも同じ景色を見ることが出来ますね。
どちらも飯田線の線路ですから、
漆戸醸造で眺めた先の見えない線路の行末に、今、自分が立っている線路がある。
繋がっているんです。

そうそう、思い出しました。
昨年のことでしたか、記憶を頼りに調べてみると、
おそらくは2014年1月25日、「井の頭」漆戸醸造さんへお酒を買いに行くと、
そこに長生社の専務取締役杜氏さんがいらっしゃっていたんですね。
偶然お会いした…なんて時もありましたね~。

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左側が醸造棟と思われます。右手が事務所。

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時代を感じる静かで落ち着いた佇まい。

事務所…母屋の造りはカウンター越しにお酒を買うスタイルで、
塩尻の笑亀酒造も少し似た造りとなっていますよね。
(その建物は国の登録有形文化財指定を受けました)
現代風に言うなら、タクシーの後部座席から運転席を眺める様な感覚でしょうか。
お客さんの空間とお店側の空間がしっかり仕切られています。

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上伊那郡酒造組合とあるので醸造関係の認定書でしょうか。
明治13年4月と読む事が出来る…と思う…のですけれど。
創業は明治16年ですから、はてさて。

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こちらも書。読む事が出来る文字も多いのですけれど…。

百業長
麹屑
美酒以願巻天下
不折書

中村不折と言う洋画家、書家の字なのですね。
ご高名な方のご様子。
生まれは東京だけれど、明治維新の混乱を避けて伊那高遠に戻り、
飯田小学校で教員のご経験もある方の様です。
現在でも諏訪の「真澄」の文字に使われている、郷里の偉人さん。

「百業長」は「百の業に長け」、
「美酒以願巻天下」は「席巻する」と言う言葉がありますから、
「美酒が天下に広がる様願う」…と言った意味でしょうか。
「麹、屑」はそのままの意味か…ううん、ちょっと分からないですけれど。

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棚の中にラインナップが見えます。
基本は、銀色ラベルの純米、金色ラベルの特別純米、
そして、純米大吟醸の3本立て。
そこに季節限定で「しぼりたて」が加わる形でしょうか。
イベントでお会いすると「いつもと同じですけれど」と仰る蔵元さんですが、
それが素敵なんですね。いつもと同じ味、いつもと同じ美味しさ…
様々なお酒を試飲するイベントで出会っても、
やっぱり「信濃鶴って美味しいなぁ」と思う事が出来ます。
狙いを絞った造り、その良さが活かされている事が「信濃鶴」と感じます。

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信州SAKEカントリーツーリズムのために、特別純米酒を購入しました。

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個人的に大好きなので、純米大吟醸も購入しました。
家で晩酌、飲みたくて。
お値段もお手頃なんです。

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2本、並べてみました。

この日は「専務取締役杜氏の純米酒ブログ」を書いてらっしゃる、
岳志さんにもお会いできました。

「 専務取締役杜氏の純米酒ブログ 」

( http://sinanoturu.blog77.fc2.com/ )

後日、この日の出来事も書いておられまして。

( http://sinanoturu.blog77.fc2.com/blog-date-20110210.html )

本当に素敵な思い出となっています。
「わわー、すごい!」と仰って、この写真を撮影されていた時には、
やっぱり誉めて頂いている訳で、とっても嬉しかったです。

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今となっては違って見える風景。
この当時は、この先に本当に目的の場所があるのだろうかと…
カーナビこそありましたが、少し不安に思っていた頃でした。
そもそも、飯田、中川村と通って来て、
北上してはいるものの、今まで無かった「道路に雪」と言う状況にもビックリしていました。

「酒造株式会社長生社」を経て、駒ヶ根インターチェンジの前を通り過ぎ、更に山側へ。

“今となっては”

…その後、この道の先にある「早太郎温泉・こまくさの湯」であったり、
「中央アルプス宝剣岳・千畳敷カール」にも足を運んでおりまして。
なるほど、雪があるはず。天空の頂へ登って行く道中なのですから。

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「駒ヶ根ファームス」に到着しました。
観光案内、おみやげ販売、生産物直売所…だけでなく、
南信州ビール直営の「味わい工房」、
乳製品加工「すずらんハウス」などがある複合施設です。
隣接して「千畳敷カール」へ続く道、バス乗り場の「菅の台バスセンター」もあります。

計画の段階、
今回の旅の中で、お昼ご飯をどこにしようか…と考えました。
駒ヶ根と言えば「ソースカツ丼」であり、
伊那であれば「ローメン」など名物がある訳です。
移動の時間的予測から、駒ヶ根市周辺かと…そう思う、
調べますと、実際に「駒ヶ根ファームス」周辺には、
有名なソースカツ丼のお店が軒を連ねています。
魅力的ではあるのだけれど、
せっかく南信州ビール直営店がある、クラフトビールも買うことが出来る…
そもそも、僕もYOKOさんも、1年に1回、カツを食べるか…と問われると、
案外、食べない派なのです。実は。
天秤に色んな選択肢を乗せた結果が、「味わい工房」でのお昼ご飯の選択でした。

それでも、
昨年2014年に「千畳敷カール」に赴いた際、お昼ご飯に「明治亭」でソースカツ丼を頂いております。
たいへん美味しゅうございました♪

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駒ヶ根ファームス店内。
道の駅…の様な感覚ですよね。
お酒やお菓子、お漬物…本当に色々と置いてありました。

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2階へ上がります。
「南信州ビール・味わい工房」へ。

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入って直ぐ、並ぶタップのお出迎えです。
もう、この時点でトキメキます。
勿論、僕自身は運転があるからビールを飲む事は出来ませんが、
こうして、タップが並んでいる、ただそれを眺めるだけでも嬉しくなるんです。

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醸造設備が見えます。
確か、宮田村にある工場の方で作っているとは思うのですけれど…
全部が全部工場ではなく、
こちらの「味わい工房」で仕込みを行う事もあるのでしょうか。

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雰囲気ありますね。ビアホールっぽい。

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「南信州ビール・よわないエール」

ありがたいです!2015年では、ノンアルコール…ビールもワインもカクテルも、
色々ある時代になりましたが、どうでしょう。当時2011年頃だと、
まだ市場に出始めたばかりの様な印象もあります。
いや、もっと前から市場にはあったけれど、
美味しいと思って、実際に購入する様になった時代…と申しましょうか。

メニュウには「地ビール業界初!」と書いてありました。
ビアテイスト飲料、香料などの添加物は使用せずに、
天然のレモングラスハーブ、アロマホップで香を付けて、
麦芽、ホップ、ハーブを主原料にしたものなのだそうです。

麦芽糖、飴、生姜の様な雰囲気だったと当時のTwitterより。

この後、南信州ビールは同じくノンアルコールビールで、
2011年6月、
信州人の必需品…特に中南信ではお腹の調子が悪い時の特効薬、
「御岳百草丸」の王滝村・長野県製薬と共同開発した
「Bitter Nature Rich」ビター・ネイチャー・リッチと言う黒ビールテイストの、
ビアテイスト飲料を発売しています。
百草丸の原料である「キハダ」が効いているのか、なかなかの苦味と特有の香。

…子供の頃、テレビコマーシャルでは大阪の大幸薬品「ラッパのマークの正露丸」がメジャーだと…
テレビで放映されているくらいだから、すごいな!…って思っていましたが、
現物を見たことがありませんでしたね。
見るとすれば、必ず「百草丸」ですし、
お腹が痛い時は「痛み止めない?」なんて言いません。
「百草丸ない?」と言ったりします。信州人には欠かせないですよね。

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YOKOさんには、自分たってのお願いで「アップルホップ」を選んでもらいました。
今でこそ、南信州ビールの定番ビールのひとつとなっていると思いますが、
2011年頃では、「噂の逸品ビール」と言う感じ。
自分は匂いだけしか嗅げないけれど、でも、それでも少しでも身近に触れてみたい!…と思いました。
Japan Asia Beer Cup, Silver Medal、
ジャパンビアフェスティバル東京・東京都知事賞を受賞したフルーツビール。

YOKOさんは、
「リンゴの香、ライトで果実感が美味しい。アルコール度数6.5%を感じない軽やかな飲み心地」
…とのこと。

美味しいですよね。アップルホップ。
その後、何度か飲む機会に恵まれていますが、品の良い味わいだと思っています。

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この素敵なビアホール然とした雰囲気に、
似つかわしくない箸袋…。何だかシュール。
でも、それが素敵です。日本ぽくって。

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YOKOさんは「アルプスカレーライス」を注文しました。

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僕は「高原たまごと濃厚ビール煮ソースのオムライス」を。

メニュウには“人気メニュウ牛肉のビール煮をソースに仕上げた特製オムライス”とのこと。

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オムライスの中はこんな感じ。
ビールの味がするか…と言うと、しないのだけれども、
きっとビールが入る事で柔らかくなったり風味は良くなっているはず。
美味しく頂きました。

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気になったので、「ビアブレッド」もお願いしました。
メニュウには“麦芽を練り込んだパンとビール酵母入りバターロール”とのこと。
クラフトビールメーカー直営のレストランなので、
ビールに合うメニュウ、ビールを使った“ならでは”のメニュウがやっぱり嬉しいですよね。

さて次は伊那に向かいます。

そう思って、食事後の出掛けに「味わい工房」のトイレを借りますが、
済ませて外に出た時に目に入ったのは、この貼り紙。

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駒ヶ岳蒸留所、近くにある事は存じておりましたが、
川の向こう、すごく近くに見えます。
そんなに近いんだ…と思う。まさに手が届きそうな距離。
足を伸ばす事なんて訳が無い距離。

「 行ってみたい! 」

興味が湧きます。
「味わい工房」は駒ヶ根市にあり、「蒸留所」は宮田村にあります。
両施設を隔てる川が、まさに境界線となっているのですね。

計画上、ここまで順調に進み、時間が無い事は無い―――…

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善は急げ。見たい気持ちは止められません!

本坊酒造・信州マルス蒸留所にやって来ました。
俗に「駒ヶ岳蒸留所」とも。
南信州ビールの醸造所もあり、またワインも製造しています。

その後、近年では宮田村でのイベントも様々開催されていますね。
「ハイボール」から始まった、またひとつのウイスキー・ブームを経て、
より知名度が増した様に感じますし、ニュース、情報などでも、
よく目にする様になっていると思います。

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構内案内図。

2014年から2015年に掛けて、
案内図にも見える蒸留する道具「ポットスチル」が新しいものに取り替えられました。
Facebookでその前後を拝見しておりましたが、
また新たな1ページが開かれて行く、そんな風に見えました。

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広い工場施設内。

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「原酒製造棟」とあります。

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信州マルス蒸留所のビジターセンター。
いかにも蒸留所らしいオブジェが飾られていました。


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工場見学、試飲などの受付カウンター。
とても広く、行き易い環境で工場見学を受け付けて下さっていると思います。
実は、2015年までにも…
ビールを買いに何度か信州マルス蒸留所には立ち寄っているのですが、
実はまだ工場見学をお願いしたことがありません。
いつか、出来れば…近いうちに見に行ってみたいですね。

蒸留所見学に赴いた「摩幌美」の面々からは、
近くで見ることが出来るその見学コースの良さ、聞き及んでおります。

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売店で思わず購入してしまったもの。

「ウイスキー羊羹」…

POPには「当工場ウイスキー使用」とあり…
勿論、駒ヶ岳蒸留所のウイスキーに興味があって来ているのですから…
お値段もお安いものだし、すごーく欲しくなってしまいました。
買って帰り、「摩幌美」での月例会「モルトの会」にお土産として持って行ったと思います。

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蒸留施設の建物の奥に、
南信州ビールの工房があり、当時はそちらで、この1リットル瓶を購入しました。
2回目に買う際には先程の売店で購入していますね。

この瓶、全て飲み干した暁に、再び信州マルス蒸留所に持参しますと、
再び、ビールを充填してもらうことが出来ます。
最初に買う際には瓶のお値段も含まれておりますが、以降は中身、ビールのお値段だけ。

この旅第15回の中で購入した瓶は、僕らの家に1ヶ月ほど留まった後、
群馬県に転勤になった友人、
「摩幌美」モルトの会でお会いした、酒友であるT田さんにプレゼントしました。
ウイスキーだけでなく、クラフトビールにも明るいT田さんへ、
このボトルは“再び信州でお会いしましょう!”…の意味を込めて贈りました。

そんな訳で2代目となる南信州ビールの1リットル瓶は、
毎日の晩酌、その和らぎ水を入れるジャグ代わりとして使っています。
取っ手もあって使いやすい。
また、本物の中身…ビールを詰めて貰いにも行きたいですね。

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遠くからもハッキリ分かります。
伊那市の「仙醸」へやって来ました。

「仙醸」と聞くと、子供の頃に聞いたテレビコマーシャルのキャッチコピー、
「仙醸は美味しいお酒、黒松仙醸は高級なお酒」が、すぐさま蘇って来ますね。
自動再生されます。
この写真を撮影した時にも、
「これがあのCMのお酒を醸している場所か…」と思った程です。

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長野県伊那市高遠町・株式会社仙醸へ。
代表銘柄は勿論「仙醸」ですが、
近年では「こんな夜に・・」と酒銘の付けられたシリーズもあり、好評ですよね。
鹿、山椒魚、山女、雷鳥、満月…モチーフとなるイラストも印象的なラベル。
味わいも非常に良く、YOKOさんも大のお気に入りです。

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入口直ぐに大きな建物がありました。
商品を梱包搬出する建物でしょうか。
造り酒屋…と言うよりも企業・工場と言う雰囲気。
大きな会社である事が伺えます。
お酒のイベントが蔵内で毎年開かれておりますが、
この広大な敷地であれば、大勢の仙醸ファンが訪れても大丈夫ですよね。

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施設全体の中ほどでしょうか。
事務所へお邪魔致します。
この奥が仕込み蔵の様です。


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事務所に展示されている仙醸のラインナップ。
長野酒メッセでも色々試飲させて貰っていますが、
「だるま市しぼり」も美味しいですよね。
うーん!気に入っているボトルが多いですね!

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訪れたのが新玉の春を迎えた1月だったからでしょうか。
カウンターの上にあったカレンダーも貰ってきてしまいました。

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黒松仙醸・純米酒を。
先程のラインナップが展示された脇にある、
小さな菰樽と一緒に、酒瓶を撮影させて貰いました。
「声譽秀天聲涯」の唄い文句が菰樽に見えます。

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この菰樽が乗っている台座は、もしかしてU形側溝でしょうか。
いやいや布で出来ているんです。
最初は「まさか!」と思ってしまいました。
椅子を逆さまにして使っているのかも知れませんし…
こうして実際に蔵に足を運ぶ事で、色んなものを見ることが出来ます。
まさに旅だと思う瞬間のひとつです。

途中、予定外ではあったものの、
行って良かったと思う「信州マルス蒸留所」…
この分、少しだけ時間が押しておりまして、
旅第15回の計画上、いちばん最後に立ち寄る蔵元さんの、
営業時間の終了「17時」、
これは間に合いそうだけれど、17時に着いては、
僕もYOKOさんも松本へ飲みに行く気満々ですから、それが遅くなってしまう…
遅くても16時30分には家に帰っていたいと思う訳で。

「仙醸」の他に、
伊那には旅第2回で訪れました「井の頭・漆戸醸造」、「信濃錦・宮島酒店」があります。

そしてもう1蔵、
信州SAKEカントリーツーリズム、その当時のスタンプラリーには登録がなかった、
「大国・御馬寄」を醸す「大国酒造」も、また伊那にあります。
大町の北安醸造が醸す「北安大国」は「ほくあんだいこく」と読みますが、
「大国・御馬寄」は「おおくに、みまよせ」と読みます。

国道153号線、小黒川と天竜川が交差する場所にあり、
この旅においても、その目の前の道を通り過ぎました。時間があったら立ち寄りたかったですネ。

今、「信州SAKEカントリーツーリズム」を始めますと、更に塩尻市洗馬の「美寿々酒造」も加わっていますね。
現行版・2013年2月25日付けの第11版のスタンプシートと、
2010年4月19日付けの第1版のスタンプシートを比べると、参加蔵元にも差があります。
もちろん、僕とYOKOさんは第1版のスタンプシート、全76蔵の「信州SAKEカントリーツーリズム」に挑戦していました。
「美寿々酒造」に関して言えば…ちょくちょくお酒、買いに行っていますね。
家も近いし…本醸造・火入れは、本当我が家の癒しのお燗常備酒ですし…。

…本当に最初の最初は77蔵の登録があったのですが、
諸事情あって、すぐに76蔵に差し替えになったんですよね。
当初、少しだけ混乱もあってのスタートだったと思うのですが、
この長野酒造組合さんの企画で、僕とYOKOさんは更に長野県を好きになりましたから、
ええ、全く以て問題でもなんでもない訳で。
むしろ、この試みを実施して下さったことに、とても感謝しています。

…そう言ったこぼれ話も挟みましたが。

さて、ともあれ!

お話、本筋に戻ります!

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国道153号線を急いで塩尻方面へ戻り、長野県上伊那郡辰野町・小野酒造店へ。

ここでおおよそ16時くらい。
全ての予定を網羅するには、呑みに行くにもちょうど良く最終ラインをまだ越えていないカタチ。
安心した記憶、とてもよく覚えています。

何より、ここからの帰り道はほとんどが通勤経路なのです。
そうした地元感での安心もあったのでしょう。

実は、勤め先の健康診断に、レントゲン車などが入る場所が近隣にないと言うことで、
医療関係車両が入る場所がある…と言う事から、この小野酒造店を訪れた事もあるほどです。

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長野県全域で「夜明け前」で通っている蔵元さんですが、
地元・辰野町には「頼母鶴(たのもつる)」と言う銘柄があります。

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蔵元の売店、冷蔵庫の中にボトルが並びます。

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贈答用などの包装が為された商品も並べられていました。
この風景も時代を感じる陳列方法と見えます。
小野酒造店がある中山道、三州街道は「小野宿」と言い、
昔ながらの建物が数多く残っている場所です。

2013年6月に、
僕とYOKOさんは「小野宿問屋(旧小野家住宅)」にて開かれた落語会に赴き、
その建物の中に入っていますが、
太い梁、土間、全てが古民家として美しい佇まいであり、
会に先駆けて地区の方が話して下さったのは、
その日、高座が設営された場所はお殿様が鎮座まします場所で、
子供の頃、そう、もう世の中に「殿」なるものはいなくなった時代でも、
その一段上がった場所には上がるな…とご両親に怒られた…と言うエピソードでした。
貴重な体験をお聞きしながらの落語会でした。
トイレに立つ際にお勝手口を通りましたが、竃の様なものもあった記憶が…
落語の世界にも通じる景色が印象に残っています。

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試飲ボトル用の小さな冷蔵庫と「夜明け前」の幟。

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夜明け前・純米酒を購入しました。

―――そうそう。

先んじて申し上げました通り、
僕自身が日本酒を美味しいと思うきっかけは、
飯田市「喜久水」の「白貴天龍」であると書きました。
実はその話には続きがあり、更に日本酒の世界へとのめり込むきっかけは、
この辰野町「夜明け前」にあるんです。
その後、辰野町のイチ企業に就職しているのですから、なかなかご縁があったもので。

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この「にごり酒」が、もう一段、お酒好きとなるまでの道のりにありました。

東京でひとり暮らしを始めた際に、寂しさを…郷里を思い浮かべる時があります。
ふとしたきっかけで、「あの時、力寿司で飲んだ白いお酒が呑みたい」と思いました。
ただ、銘柄を意識して飲んでいた訳ではないので、何も情報がありませんでした。
お袋に電話をして聞いてみると、「分からないけれど、長野の酒だと思う」…
親父に聞いても、同じ様な答えでした。

さて、どうしようか。

当時ダイヤルアップのインターネット環境、
遅いなんて思いませんでした。それが普通の世の中でしたし、
ウェブページの容量も随分と軽量化されていましたもんね。

どうやら、白いお酒は「にごり酒」と呼ぶらしい。
色々思い出してみると「4文字」あった様な気がする…画像を検索したり、
「長野 にごり酒」で検索したり。

その中で見つけたのが「夜明け前」だったのです。確かに4文字。
小野だったと思いますがモンマートなる酒屋さん…コンビニか…
通信販売が出来そうだったので、お願いしました。
生まれ故郷長野から、わざわざ取り寄せる…と言う不思議な心持ちでした。
田舎に帰れば買うことが出来るのに…
でも、このお酒を作っている場所も、何も分からないから、通販でよかろう…と。

買う時にも疑問点はありました。
「生」と書いてあるものと、何も書いていないものがあります。
この差が分からない。何のことを言っているのだろう。

「 分からないから、どっちも買ってみよう 」

…と、僕はごく安易に考えました。
大目的は「思い出のお酒を飲みたい」でしたから、
「生」を買って違うと思い、
「もう一方か!?」と、惜しい思いをするならば、両方とも…と。

当時、自分の頭の中には「火入れ」と言う言葉もありませんでした。

かくして季節限定の「生」と通年商品の「火入れ」の「夜明け前・にごり酒」を手に入れました。

飲んでみると、なるほど「火入れ」の方が近い様な気がする。
同じ様に白いお酒だし、これに違いない。
飲んでみると「生」の方が、ちょっと美味しい気がする。何が違うんだ?

…連鎖的に疑問が生まれて来る訳で。

それを調べること、また他のものも飲んでみようとすること、
当時のお世話になった先輩、トミマツ先輩と一緒に、
池袋駅のデパ地下に入り浸り、日本酒のラベルを眺めたり、
時に買ったりなどして、だんだんと日本酒にハマッて行く…
松本に帰って来て、日本酒居酒屋「ぷるーくぼーげん」「厨十兵衛」に出会い、
より、色んなお酒を覚えて行く…
そして、東京の試飲会に出掛ける様になる…こうして、「酒 宗夜」がカタチになって行く訳ですね。

今でも「夜明け前・にごり酒」を呑みますよ。
美味しいです。「白貴天龍」も良いですね。
何とも言えない美味しさがあります。お酒らしいお酒の味。

信州SAKEカントリーツーリズム、僕が計画した旅は効率重視です。
周遊するからには、プランをキッチリ造り上げなくてはいけない。
平日にしか営業が無い蔵、土日も営業していて回り易い蔵、
色々ありましたから。

自分が日本酒に近付くきっかけの、ふたつの蔵元さんに、
こうして1日のうちに立ち寄るのも、何かご縁の賜り物に感じます。
1回のブログ記事の中に、懐かしい写真をそれぞれ並べる事が出来ました。

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剥いだ日本酒ラベルアルバムの中に、大切に保存してありました。
このアルバムも「ぷるーくぼーげん」の大将、N島さんの影響ですね。

当日のTwitterより。

16:37:00 

旅第15回終了!
家に帰ってきました。
暖房の予約時間と帰宅時間がほぼ一致。
完璧な足取りでした!
…ただ、多く寄り道を行っているので、
順調に行った道のりだったという事だと思います。
無事の帰宅に感謝。

…とのこと。

そして恒例、夜の松本へ出掛けます。

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夜のナワテ通り。

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「厨十兵衛」さんにて、日本酒を。

貴・特別純米直汲み60・無濾過生原酒
奥・純米吟醸あらばしりおりがらみ生“夢山水十割”から。

当時のTwitterでのつぶやきはこちら。

貴は心地好い爽やかさと酸がゆっくり丸く置かれていく感じで美味しい!
奥はオリの滑らかさが来て、ガツンとお酒を感じさせてくれる!これ、料理にも良さそうだ!

…とのこと。

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「睦月二十九日土曜日 今宵の酒菜・・」

「厨十兵衛」さんのメニュウには日付が入ります。

旅第15回の記念日、打ち上げのスタートであります。

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「はまちの刺身」

ハマチって「魚へんに、反る」…と書くのですね。
見るからに旨そうな脂の乗り具合。

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「かにの湯葉巻き旨酢がけ」

2015年の冬の蟹料理は、蟹味噌と蟹の身を和えた、
「かにとかにみそのとも和え」がレギュラー化していますね。
「厨十兵衛」の大将の酢の使い方は、とても好ましいので、
こちらも美味しく頂いたに違いありません。

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「たたき胡瓜のごま油和え」…2011年当時からあったのか…
…この後、器が変わったりしていますが、
現在もヘビーローテーションしている絶品の酒肴です。
特にYOKOさんが気に入っています。
漬け物ではなく、あくまで和え物ですから、
塩も入り過ぎず、キュウリの瑞々しさを残したまま食べられる。
実に美味しいです。
あまりに気に入ってしまい、我が家の晩酌にて、真似しているほどです。

続いてのお酒はこちら。

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高知・亀泉・純米吟醸生“兵庫山田錦”
群馬・結人・純米吟醸“新酒あらばしり”

当時のTwitterでのつぶやきはこちら。

亀泉は香あり、そして綺麗!すぅっとした印象。
結人はバランス&ライト。これも僕は食に合わせたい。スマートな感じかなぁ!

…とのこと。

どちらも大好きな銘柄ですね。
「よよぎ」にも両銘柄とも置いてある事が多かったかと思います。

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「揚げ出しいろいろ」
メニュウに添えられて書かれていたのは、
「豆ふ、たい、あわふ、なす、青唐、長芋、エリンギ、赤Pマン」

…最後の「赤Pマン」は大将の茶目っ気ですね。

これが絶品です。
少し甘味のあるダシも美味しいし、色んな具材、どれも食感から香から異なる訳で、
食べる幸せがあります。
2015年、つい先日も「揚げ出し豆ふ」を食べていますね~。
大好物。

続いてのお酒はこちらで。

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岐阜・房島屋・純米無ろ過生原酒厳選槽場汲み
静岡・磯自慢・しぼりたて本醸造生貯蔵酒

当時のTwitterではこちら。

房島屋は、なんて張りがあるんだろう!イキイキ!
甘みがアルコール系の強みと共に突き詰めて来て良い!
磯自慢は非常にクリーンで綺麗!硬質でありながらほの柔らかい!

…とのこと。

2015年、つい先日も我が家に同じ肝いりのスペックの「房島屋」が入って来ました。
すごく美味しかった。当時の自分と似た感想を抱いています。その美味しさが「房島屋」らしさ。
「厳選槽場汲み」シリーズは四ツ谷「鈴傳」さんの特別な誂えのボトルです。
番頭さんの情熱、呼応した蔵元さんの情熱、双方の熱い心が詰まったボトル。
現在は、独立された番頭さんの酒屋さん「革命君」さんで、「勇士直汲み」として頂戴致しました。

ですから、このラベル…メモ用に肩貼りの写真も撮影しているのですが、
「厳選槽場汲み」の文字を読んだ際には、グッと来るものもありました。

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「おぼろ豆ふ」

これは逆に2015年には無いメニュウですね。
無いメニュウですけれど、食べてはおります。
「手始め」として、定番の座を射止めました。
夏は冷たく、冬は温かく…おそらく、絶品絶賛の揚げ出し豆富と似た…ベースは同じか…
とても仕上がりの良い醤油ダシで頂くスタイルで、
「厨十兵衛」さんを訪れた酒呑みさんたちを、まず癒してくれます。

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この日、松本城では冬の風物詩「氷彫フェスティバル」が開かれていました。
街を歩く人も多く、
大名町通り、NTT前の階段にはアイス・キャンドルの展示がされていました。

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キャンドルの前に佇むYOKOさん。

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松本城入口。
シャチホコの氷彫が出迎えてくれます。
ライティングされていて、美しいです。

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土曜日の夜に訪れた場合、これもまた毎年の事ですが、
作業中である場合が多いです。
これから夜通し、翌日日曜日に向けて氷を彫り進めて行く訳ですね。
最初は氷の板、塊でしかないものが、
職人さんの技によって、見事な彫刻になって行く過程を間近で見ることが出来ます。

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暗闇に浮かぶ松本城を背景に。
見ていて飽きない…のですが、いかんせん寒い訳で。

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僕らはお城を後にして、西堀方面へと転進して行きます。

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「Strange Bar・洋酒店 醇」へ。

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オリジナリティある、この看板のデザインが良いですよね。

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「PICK UP」のコーナー。
「洋酒店 醇」は市内でも有数の、
「秩父蒸留所・イチローズモルト」のボトルを持つバーです。
2011年の冬の「イチローまつり」が企画されていました。

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伊知郎スペシャルブレンデッド「一期一会」, 20years old
ベンチャーウイスキー社の代表、肥土伊知郎さんのサイン入りボトル。

当時のTwitterによるメモには…

洋梨、桃、薄く杏子。甘い芳しさが、なんと色っぽい。可愛らしく色っぽい

…とのこと。

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漢字の「へん」と「つくり」がバラバラになっているパズル。
「 毎日酒場 」と仕上げてありました。
なるほど、Barは毎日が酒場であり、情緒あるものですね。

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YOKOさんは、
「氷彫フェスティバル」を経て体が冷えてしまった…と言う事で、
オリジナルカクテル「温梅(ぬくうめ)」、ホットカクテルをお願いしたのですが…

…いくつ漢字を作ることが出来るか、もう夢中。

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僕は続いて、こちらを。

Anchor Brewing
Merry Christmas & Happy New Year 2010
「アンカースペシャルエール」を。

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素敵な泡立ち。
説得力ある深い味わい。

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YOKOさんは「ホットワイン」も。

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結局、いろいろ広げて楽しんだ後、再び箱に戻しますが…。

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「 毎日粋酒 」としてお暇しました。

続いて、松本駅前「摩幌美」へ。

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「Tullibardine 1966」をお願いしていました。
Single Malt Scotch Whisky, Kingsbury社。

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一世代古いラベルシリーズの「タリバーディン」…

当時のTwitterによると、

濃い樽香。深い色合い。麦。足踏み。とかく大地の巨人。
ほのかにクリーミーでバニラが漂う。ふっと気を抜くとメロン香。

味!鮮烈さは赤いイメージ。強い力は香通り。

…とのこと。

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沖縄のお土産のフルーツを頂いていたり――…

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「野菜スティック」をお願いしていたり…

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果てには「ポップコーン」まで…

YOKOさんは志賀高原ビールの「HOUSE IPA」などを楽しんでいた模様。
それにしても、テンションが上がった、上がり過ぎた行く末とは恐ろしい…。

当時の松本駅前は「マイナス3℃」ほどだった様です。
これも当時のTwitterより。

終電車にて家に戻って来たと言う所…
長い長い1日、YOKOさんと一緒に、めいっぱい楽しみました!


以上、旅第15回信州SAKEカントリーツーリズム、
南信州の旅のお話を申し上げました。
今回、旅をした蔵は5蔵。
全76蔵制覇まで、あと7蔵となりました。

次回こそは最終回、旅第16回、岡谷・諏訪の旅となります!

【 信州SAKEカントリーツーリズム公式サイト 】

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/ )

蔵元情報や、推奨ルート、
最も重要なスタンプ台紙などは、こちらから!


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2012年2月 5日 (日)

旅第14回・信州SAKEカントリーツーリズム(2011年1月15日・長野)

 

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えー、誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがたい訳で、
気楽なところで一生懸命、書いて行く事にしております。
どうぞ、お付き合いくださいませ。

えー、
「思いも寄らない事が起こる」…なんて申しますな。
「まさか」の出来事、
万が一に…なんて申して居ながら、
何の因果か、それが起きてしまうと言う…
人の生き死に…にも言えますし、
ええ、他、どんな事にも現代ではお使いになられますな。
言葉が浸透致しました現代では、
言葉の重みがお古い世界とは異なりまして、
「まさか」…なんて言葉も、日常でよく用いますよ、ええ。
教科書にも書いてあって、ね、
何しろお子さんが、よく歌っているでしょう?
「まさかり担いだ金太郎〜♪」

えー、「まさかの出来事」、
これと言うのは、ふたっ通りあるような気が致しております。
本当に思いも寄らない、「青天の霹靂」である場合と、
「もしか」「よもや」なんて、
心に何かあって、ほんのちょっぴりとでもあってね、
「ああ、やはり」と起きてしまうこと…と。

今回の旅はね、これに当てはまってしまったんですな。
天気予報を見ても、
何にしたって、”それっぽい”のだけれど、
「行ける!」と思って我が家を飛び出しました。
こう言う時に、無鉄砲な自分を抑えてくれるYOKOさんも、
「うん、大丈夫でしょう」と推してくれました。
中信地区の空はいつも通りだったからで、
北信地区の空の一片も想像させてくれない空で、
ええ、毎度お馴染み様の言葉になりますがな、
「  信州は広い!  」と申す所、
行きはよいよい、帰りは…

さて、心持ちは決死の旅、荒ぶる旅第14回を申し上げるお支度、調いました。
おあとがよろしいようで…。


【  旅第14回・信州SAKEカントリーツーリズム  】
【  2011年1月15日  】

冬、この時期と言うものは、
日本酒にとって造りの時期であります。
吟醸造りが一層、盛んとなりまして、最盛期。
造れば、醸せば、日本酒が仕上がります。
仕上がったものが発売されます。
食卓に届けられて、お楽しみに供する。
賑わいを見せる、私共、酒飲みにとっては、
活気ある新酒の時期となりますな。
大好きな蔵元さんの今年のお酒を飲みたい!
仕込み1号なんてね、こうフレッシュな所を、グッと…!
これが実に情緒がある、酒を楽しもうじゃねぇか、と思わせますね。
…そう思うから、
この時期と言うものは、
TwitterでもFacebookでも、
紙面でも口コミでも、何でもアンテナに入って、
興味が湧けば、情報を得る度に、
酒屋さんや蔵元さんに足を運ぶもの、となっている訳です。

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「今日は長野に向かう日」…だけれど、その前に。
松本I.C.に近い松本市島立は大信州酒造。すっかりお馴染みの蔵元さま。
自宅から下道を通っての到着。
信州SAKEカントリーツーリズム上では、
既にスタンプを頂いている蔵元さまですが、
欲しい日本酒があるので、何度でも立ち寄りますとも。

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この日のお目当ては、冬の風物詩、
「春香彩」からの系譜、
「純米大吟にごり」、毎年のお楽しみ酒なんです。

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滓が浮かび、弧を描き漂う様なんて、
もう見るだけで香って来そうで。
たいへんに香の良い、
また滑らかさも爽やかさも持ち合わせる、
素敵な1本なんですね。

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もう1本。純米大吟醸「仕込み23号」も購入しました。
例年、11月後半…20日前後に「仕込み1号」が発売されます。
そして、年をまたぎ、1月の中旬までの2ヶ月で、
仕上がって、こうしてお目見えするだけでも20本のタンク、造りがあり、
更に30本目から先へ、
佳境に雄々しく挑んで行く蔵人の皆様に、敬意。
有難く、そして購入して高揚したワクワク感も大切にして、
自宅に無事に持ち帰らなくちゃいけない。

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再び、大信州酒造、到着時の写真。
この写真が1時間程前の松本市になります。
”無事に持ち帰らなくちゃいけない”…自分自身も落っことす訳にはいかない。
そんな風景に、僕とYOKOさんは、
「まさか」巻き込まれて行くとは思っていませんでした。

揚々として、松本I.C.に乗り、豊科・長野方面に進路を取ります。

姨捨S.A.直前の山間を抜けたあたりから景色が変わります。
長く続く下り坂、いつもはアクセルも緩くして、
のんびり降りて行くのに、緊張が走ります。
黒いはずのアスファルト、高速道路の路上に、うっすらと雪。
これぐらいなら、普段なら滑ったりしない。
でも、それは時速50kmの世界で、今は時速80kmを超える世界。
滑るかも知れない…と思うと、ハンドルを支えていただけの心持ちから、
掴んで、しっかり握る様になります。
無事に道なりに進み、
今日の蔵巡り、旅の目的の蔵へ、
松本からは最寄りになる更埴I.C.を降りて、これは最初に撮影した写真。

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「鳥が雪景色の中で、トトトトーって歩いて可愛い」

…とYOKOさんが言い、撮影した、
「うっすら」では表し切れなくなった雪化粧を背景に。

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程無くして、蔵に着きます。
訪れるのは2回目。
前回は電車で、今井駅から歩いて到着したので、
自走陸路、道路では、また雪道では景色に気付かずに、
1度通り過ぎてしまいましたが、無事に。
「川中島幻舞」を醸す「酒千蔵野」に到着しました。
この建物が近代的な外見ですが、蔵です。
旨き酒「川中島幻舞」が生まれ出づる場所なんです。

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まだまだ降りしきる雪。どこまで降るんだろう。
止むのかな。帰ることはできるのかな。
でも、今日はこの1軒だけだし。
帰りの高速道路、事故とか…さ、起きなければ、問題ない。
うん、きっと大丈夫。

タイミング良く、杜氏である千野麻里子さん、健一さんが、
仕事のため、蔵に向かわれる途中に、着きました。
蔵内に入られるおふたりを見送って、YOKOさんの写真を撮った次第。
追いかけて蔵内に入って行きます。

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見慣れた…とは言わないけれど、
懐かしい…と言う程、回数が思い出にある訳ではなく、
でも、確かに知っているエントランス・ホール。
靴を履き替えて、蔵内に入ります。
…ピアノは別の所に移した様子。

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あの頃も、
ここにこうして日本酒が並べられていました。
これはちょっと懐かしい。

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2006年2月25日、
千野酒造場であった頃、
僕は、知人であり、日本酒の盟友と(勝手に)思っている、
サイト「まつり蔵麹室」主宰、まつり姉と、
信州中野・岩清水を囲む会(2月24日)、
大信州、桂正宗(川中島幻舞)、美寿々と言う、
蔵見学ツアーに出向いて、色んな勉強をさせて頂きました。
”あの頃”とは、そんな昔。
今も昔も、千野さんトコの日本酒は大好きです。
すこぶる美味しいと思います。

そう言えば、2007年には好きがこうじて、
「蔵出し年月:16.3」と書かれた、
「桂正宗・大吟醸”香り酒”」を買ったんでした。
いつ開けるか分かりませんが、
当時「これは絶対欲しい!」と思ったのも、
千野さんの日本酒が好きだからこそ、ですね。

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並ぶ、「酒千蔵野」が醸す日本酒。
お忙しい中…
殊更、大吟醸の仕込みがある日だったのに、
千野麻里子杜氏自ら、日本酒の解説を交えて、
何点かの試飲をさせて頂きました。
元より、YOKOさんも「川中島幻舞」が好みで、
華やかな香が特にお気に入り。
試飲では、香がより好みであるもの、
パァッと世界が開ける様な美味しいもの、
味わいがあり、YOKOさん曰く「SOJAよりの味」だと思うもの。
この旅は車で移動する旅、
YOKOさんが居るからこそ、
こうして蔵の香も感じられることが出来ます。
ひと揃い試させて頂き、気に入りを選び出します。

本来なら、1000円以上、
1本でスタンプラリー規定を満たすのだけれど、
美味しいからこそ、3本、購入しました。

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川中島幻舞・純米吟醸無濾過生原酒、
これは特にYOKOさんがお気に入り。
「美味しい」より「嬉しい」が顔に溢れていました。

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川中島幻舞・特別純米”山田錦”無濾過壜火入れ、
これは信州SAKEカントリーツーリズム用。
いちばん最後に全部のお酒を並べたいから、
せめて保管が利く様にと火入れ酒を集めています。

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ふわり粋酔・純米吟醸活性酒、
これは登場当時の純米活性時代から大好物で、
見掛けたら買います。
本当に絶妙な味わい加減、爽快感。

3本とも、写真は「天之美禄」の額と共に撮影しました。
素晴らしい書であり、
「酒は天の美禄である」と言う言葉から。
この言葉は2006年の蔵見学で、この場で知ったもの。
思い出深い。
移動中から、写真はこうして撮りたいと願っていました。

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YOKOさんは、ちょっと途中退席。
理由は推して知…らなくて良いです。
2階には、麹室や仕込み部屋などがあります。
外観、設備は近代的であっても、
旧来の醸造蔵の造りと何ら変わりません。
いや、より効率良く作られていると言うべきでしょうか。

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YOKOさんが上って行った階段の下にも、
様々な酒造道具が飾られておりました。
奥の額、書もたいへん独創的で良いものですね。
今回の題字は、けして足下にも及びませんが、
それっぽく書いてみたつもりです。
長野県の書家さんであると伺っており、
確認を取ってはおりませんが、
篠ノ井の西飯田酒造が醸す「積善」のラベルも
彼の書家さんではないかと存じます。

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歴史を感じさせる札。
現在の「酒千蔵野」に商号を変更したのは2007年、
創業は1540年と日本で7番目に古い、歴史ある蔵元です。
(蔵元HP参照。Wikipediaでは5番目に位置しています)
「千野酒造場」の設立は1963年のこと、
1997年に現在の新しい酒蔵が建設されています。

親切に、実に丁寧に対応して頂き、
誠に感謝、尽きません。
造りの最中に、あたたかいご対応、
本当に嬉しかったです!

今日の蔵巡り予定は、この「川中島幻舞」蔵だけ。
ノルマ達成、美味しい日本酒を購入出来た事もあり、
浮いた心持ちになって、蔵を後にします。
テンションが上がっていた…正にそんな感じで。
「YOKOさん!さぁ、帰ろう!」と…ね、意気揚々、車に乗り込みます。

雪はもう、強くは降り続いておらず、
主幹の道路はアスファルトが見えている感じ。
「あぁ、何とか帰ることは出来そうだ」と思って、
けれど、またいつ降り始めるとも知れないし、
「安全運転、そして早めに帰ろう」と言う帰路方針を打ち出します。

だから、例えばお昼ご飯は、ちょっと遅れるかも知れないけれど、
松本に戻ってから食べようか…なんてね。
当初は余裕があれば、戸隠にも行きたい…なんて言っていたのだけれど、
そんな気は既に全くありませんでした。無理。
カーナビは下道よりも高速道路を選ぶので、
今度は更埴I.C.ではなく、長野I.C.へ向かいます。

道は混んでいたけれど、降雪時は混むもので。
大した心配なく、車を走らせましたが、
高速道路の入口間近、電光掲示板に「通行止め」表示を見掛けます。
まさかと思って、あんまりよく見なかった…
いや、見たけれど把握できず、
「あれ、おかしいな」と思いながら、
「とりあえず」で、高速道路へ乗ります。
列になって動いているから、
急に「確認する」って止まることも出来ない訳で。

それなりにスピードも出すことが出来、
車量も多いけれど、ちゃんと流れている。
でも、どうも、どうやら、先程見た電光掲示板には、
姨捨方面で事故だと書いてあったと思う。
姨捨方面と言えば、僕らの帰り道である。

「まさか」と思いながらも進む。
逆方向かも知れない。
「姨捨ー麻績」と「麻績ー姨捨」で意味も違う。
上流下流が異なるけれど、
「姨捨ー麻績」表示されていた気がして、
それと言うのは、僕らが利用したい方向だけれど、
見間違いとかさ、上下の認識が違ったりとかさ。
いろいろ考える。
高速道路上、Uターンなんて出来ない。
車が流れているんだし、最新情報じゃないのかな…
処理済みのものが遅れているのかな、
そう考えるけれど、想像でしかなく、
でも、前には進まなければならず、
どこかで落ち着いて考えたいと心は懇願しながらも、
流れに乗って進んで行く。
「とりあえず、進もう」と進んで行く。希望に何の根拠もない。
「無事に帰りたい」って、願望だけはあるんだけれど。

すると、松代P.A.が見えて来た。
先を急いだ方が良い…と言う思いもあったけれど、
止まりたい、落ち着きたいと思った。
そして、YOKOさんの一言も後押ししてくれた。

「 ここでご飯を食べちゃおうよ 」

いつになるか、これから先が、
どんな流れになるか分からないからこそ、
万全に支度をしよう…と言うのだ。

車は依然、変わらずに流れているけれど、
嫌な情報、通行止めの情報は出ている。
進んで行く車はどこに行くんだろう。
その流れに入らなくて良いのか?
…思い出しても、混乱していた自分。
混乱していた割には、
不安な気持ちは鮮明に覚えています。
道が動いているし、先に進む人達が、
車が次々とあるんだから、先に行かねば…と言う気持ちと、
冷静に落ち着いて対処するんだと言う気持ちと。
松代P.A.も、混んではいるけれど、
すごく混んでいる訳ではなかった。
大型連休のそれの方が混雑していると言う言葉に相応しい。

トイレに行くと、その脇の路線図でハッキリした。
姨捨方面へ行く、長野から松本に戻る道の上に、
黒塗りが為されていた。
松本から長野に戻る道は問題がなかった。
居合わせたおじさんが「あちゃー」と呟く。
概ね、僕自身もそんな心持ちで、
さぁ、どうして帰ろうか…と考える。

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当時のTweetを辿ると、
14時01分
「川中島幻舞に行って来ました!
   ただ今、千曲川パーキングでお昼ご飯。
   どうにも帰りの高速道路、事故渋滞っぽいです。
    無事、帰る事ができるでしょうか…?」

…とある。
松代P.A.併設の食堂が「千曲川」と言うらしい。
余程、状況に慌てていたんだろうと思う。
まだ事故渋滞、通行止めの現実に悩んでいる事が、
「っぽい」と言うあたりに見える。

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昨今、サービスエリアのラーメンも、
番付を企画したり、色々進化している様で、
その名も「玉節醤油ラーメン」と言う。
玉葱、鰹節の名前を取ったもの。

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なかなか美味しい香の…鰹節の利き加減で、
麺もしっかりしていて好み。
玉葱、煮干をギッチリ使った燕三条系がベストマッチだと思っていたけれど、
こう言う使い方も美味しいものだ…と思う。
今度、自分でもやってみたいな、と思う事が出来る。

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「チャーシュー丼ミニ」、
しっかり食べようと、こちらも追加。

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YOKOさんは少しでもお野菜を食べる様に…と言う事で、
「ピリ辛とろみ醤油ラーメン」を注文。
きっと「ピリ辛」にも惹かれていたはず。
メニュウには「美味しく出来ました」と書いてある。
自信作なんだろう。

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外は雪景色。
この雪が、今僕らの足止めの原因。
ご飯を食べて、だいぶ落ち着いたかな…と思う。
食べながらも、YOKOさんとディスカッション。

まず第一に、いつ通行再開するかも分からないし、
高速道路を使う考えは諦めなくてはいけない。
ルートとしては更埴JCTを東信方面に南下し、
三才山トンネル、和田トンネルを使うと言う事だ。
YOKOさんは不安視をする。山間、峠であれば、
現在地、長野よりも雪深く危ないのではないか。
かと言って、姨捨方面へ下道で行く事も避けたい。
やはり山の中を通るルートは怖い。
ただ、もしかすると雪への対策が早く、
案外、普通に進んでしまうかも知れないと考える。
でも、これは根拠がないんだ。楽観視に思えた。
ウェブカメラを見てみようとするけれど、
生憎、僕のケータイでは、ウェブカメラまでは見れなかった。
「じゃあ、どうする?」
こうなると「待つ」も考えなければいけない気がする。
車の中にしても、このこじんまりしたパーキングエリアにしても、
何時間も待つのは、とても疲れてしまいそうだった。

次いで、14時22分のTweet。

人生の先輩、親父に聞いてみる。
三才山もチェーン規制で吹雪く可能性ありとのことで、
国道19号を通って信州新町経由はどうだろうかと。
よし!それで行ってみるぜ!

------答えに辿り着く。
父の職業は県内を駆け巡る事であったので、
道路事情は勿論、雪上時の交通手段も詳しい訳で、
仕事中の事も考え、お袋経由で電話連絡を取り、情報を得た。
僕は早速、ケータイに入っている
GPSを使った地図アプリで、経路を確認する。
焦点は「どうすれば国道19号に乗る事が出来るのか」…
長野市に住んでいれば国道18号もあり、
馴染みの度合いが異なるかも知れないが、
生まれも育ちも松本生まれの自分には、
国道19号は物心付いた時からの仲であり、
母なる大河と比較しても遜色ないくらい。
小学校だって国道19号沿いにあり、
生活の中で、よく通るものでもあり。
次なる更埴I.C.を降り、国道19号線までは、おおよそ一直線に見え、
まずはこれを目指そう!…と相成ります。

長野市内から伸びる国道19号回りと言うのは、
大町、信州新町周辺から明科や生坂を経由して松本に通るルート。
自分がこれまで下道で松本から長野に行く場合は、
聖高原、筑北・麻績村などを通るルートを使っていたので、初めての道。
やってみよう!と言う心意気で、
YOKOさんと共に気合を入れ、松代P.Aを出発しました。

渋滞の度合いはあまり変化がなく、
道はそれなりに流れているけれど、交通量が多い感じ。
けれど、更埴JCTで現実をハッキリと目の当たりにします。
確かに、姨捨方面へ行く道が閉じられている。
他の路面と違い、
車のタイヤの後が残っていない道路が続いていました。

更埴I.C.で高速道路から降りると、
その道は、国道18号線、数時間前に通った道、呑気に鳥を撮影していた道。

「またこの道か」

「ついさっきも通った道だ」と思うと同時に、
酒千蔵野「川中島幻舞」蔵から、
程無く、現目的の路線に突入できたんだ、
より国道19号線が近い、2周目の道のりを少なく出来たんだな、と思うと、
少しだけやるせない。
けれど、ハッキリと進むべき道が見えていて、
ワクワク、小旅行であって小冒険気分も出て来て、
楽しくなって来た頃だと記憶している。

更埴I.C.を降りて長野市街地方面に向かうと、
自然と国道18号に乗る。
進んで程無くして、「篠ノ井橋北」で県道77号線に入る。
雪が重い、水分を含んだタイプだから、
時折、車の車輪、足を取られながら、
渋滞する道を、ゆっくりでも着実に進んで行く。
たぶん、ここを曲がると「川中島幻舞」蔵だと思う交差点もあった。
こんなに早く戻って来るとは思わなかった。
そのまま北上し、国道19号と交差する、
「稲里西」の交差点を左折。
そうして、家に帰るまでのスタートラインに立って、
アクセルを、ごく慎重に踏み込んだ。

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雪が止んでいた事も功を奏したのか、
道路上に雪は深く残っておらず、緊張はするけれど、
想像よりはずっと快適なドライブ。

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家々のない景色が続く。
道が整備されていなかったら、
きっとこんなに安心して帰れないんだろう…と言う事は、
外の景色を見ていて、分かる。

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雲の向こうに光が見えた。
降り続いていた最悪の状況は既に脱しているんだと感じる。

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信州新町付近へ。
思い起こせば、旅第6回、ジンギスカンを食べようと、
そして尾澤酒造場に立ち寄るべく、この町に来ている。
夏の頃、ちょうど「松本ぼんぼん」の日だったのだけれど、
もちろん、この雪景色に、それを思い起こさせる要素は見えない。

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ただ、人里に辿り着いた事で、
すでに1度でも走った経験がある道を走ると言う事で、
YOKOさんも何枚か風景を写真に撮り始めた。

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スピードに気を付けながら進む。
路面は濡れてこそいるけれど、凍ってはいない様だし、
むやみにブレーキを踏まない、
踏む様な状況にならない様に、車間距離を開いて、
煽られようとも、無茶してスピードを出さない様に、進む。

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この橋は見覚えがあります。
夏にも通った場所。
他の木々、白くなった景色よりは、
ずっと夏と同じ顔をしています。
だから、見覚えとも合致して、
今僕らが通っている場所が松本へ連れて行ってくれると、
自信を持つ事が出来ました。

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その後の写真を見ると、
視界が明るくなって行った事が分かります。

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犀川と道路上、崖を支えるコンクリートだけの景色から、
時に家々を見る様になり、
至って、こうして田畑を眺める場所まで進みました。
田畑は雪の中で、何も見えず、雪原にしか見えないけれど、
けれど、グッと街が近づいて来た雰囲気。

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ここまで来ると、もう安心だ。
そう思える頃合い。
次tweetは、以下の様に。

16時06分
信州新町を抜け、豊科まで帰ってきました。19号、本当にありがとう!

そして、松本を経由して、居住地へ…
僕とYOKOさんが暮らす家に、本当に万事無事に帰って来る事が出来ました。

「家に無事帰って来ることが出来ました!
    本来の帰宅時間ジャスト。
    寄りたいところ、全てには行けなかったけれど、でも、大満足の旅14回でした!」

これが17時04分のtweetとなります。

最初に計画した、「戸隠」行なども考えていた頃の、
「17時に家に戻る」…そんな計画が果たされるとは、
面白いものだなぁ、と感じます。
不測の事態はたいへんだけれど、
人生を楽しくする事も出来るんだなぁ…と思う。



17時に家に着いたと言う事は、普段通りの飲み、
土曜日恒例の飲みに出ようと言う事になります。
元々の計画も、そうして周遊して来て、
着地点を17時で考えていたのは、そう言うこと。

【  厨十兵衛:睦月十五日・今宵の酒菜  】

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四柱神社へお参りを済ませ、「厨十兵衛」へと向かいました。
二礼二拍一礼、手を合わせ、普段通りのお願い事と、
そして、無事に帰って来る事が出来た感謝と。

【  福島・奈良萬 & 島根・王禄  】

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福島・奈良萬・純米生酒おりがらみ
島根・王禄・純米吟醸直汲み”山田五十”H21BY・無濾過生原酒、

YOKOさんは名に覚えがある「奈良萬」を。
僕は生のまま1年熟成され、そりゃあ飲み頃だろう!…と思い、
注文した「王禄」で、乾杯。

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手始め。
家に帰る事で、ひと心地は着いていたのだけれど、
でもやっぱり、こうして晩酌…それも、
美味しい日本酒と共に楽しむ時間を迎えられると言うのは、
一段と心易く感じるものですね。

「王禄」は1年の熟成が本当に効果的に現れていて、
熟成香的なものはなく、
味わいが膨らむし伸びるし、申し分無い美味しさ。
新酒らしい若々しくトゲトゲしく酸がギラギラした感じが、
なだらかでも、張りを持って、こなれて来ている。
「奈良萬」は新酒らしさ、フレッシュさがあって、
「王禄」の様な熟成美味とは異なる、真逆の世界だけれど、
「奈良萬」蔵の米の旨味を湛えるバランスが美味しく、
初手に合う強さで美味しく頂きました。

【  たたき胡瓜のごま油和え  】

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酒肴はYOKOさん大好物の「たたきゅう」から。

【  もつ煮  】

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寒い中を歩き、
温まりたい心持ち故の「もつ煮」をお願いしました。

【  埼玉・鏡山 & 三重・天遊琳  】

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埼玉・鏡山・純米しぼりたて、
三重・天遊琳・純米吟醸生”阿波山田錦”2004年

続いてお願いしたのは、
YOKOさんは多摩独酌会にて更に注目度が増した、
埼玉県は川越の「鏡山」を。
パッと広がる華やかさがあり、こちらもYOKOさんは気に入った様子。
僕は、松本ではなかなか見掛けない蔵元「天遊琳」、
この熟成酒を頂きました。
こちらは品の良い熟成香があり、
「王禄」の攻めの姿勢から、「守る」…「受け止める」、
そんな印象の味わいでした。

【  ぶりの西京焼き  】

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ご飯が14時頃だったから、
まだあまりお腹が空いていないと言う事で、
軽い酒肴を主体にお願いして行きました。
焼き魚、それも西京味噌の香、
焦げて甘味と香ばしさが入り混じった香、
酒が旨くなる、ご飯が欲しくなる、人好きの良い香。

【  長野・豊賀 & 広島・寳剣  】

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長野・豊賀・特別純米・厳選中取り無濾過生原酒
広島・寳剣・純米生”限定超辛口”

酒は進むもので、
YOKOさんは大定番と言って良いでしょう。
小布施の「豊賀」を注文し、
僕は店主殿おまかせの…そしてオススメの「寳剣」になりました。
この時期、広島の新進気鋭「寳剣」の評価が高まり、
率先して入荷していた頃だったと記憶しております。

【  おぼろ豆ふ  】

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もうちょっとだけ軽いものを楽しみながら…と言う事で、
箸休め飲み休め、あっさりしたもので、今日はこれまで。


僕らは続いて、旅の終わりをじっくりと味わう場所へ。

【  pub.摩幌美  】

【  Glen Turner / ウイスキー特級  】
【  Pure Malt Scotch Whisky / Aged 12 Years  】

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ボトルキープのグレンターナーをゆっくり楽しみながら、
酋長、Akkoさんの沖縄旅行のお話をお聞きします。
僕らは雪の旅、
沖縄は南国、神谷ウイスキーの話も伺いながら、
時間を楽しみます。

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この旅行記を書いている2012年初頭もまた、
おみやげの島人参を頂きました。
こうして電灯の下に見ると白っぽい人参に見えますが、
実際は鮮やかな黄色をしています。
酋長がお持ちのペンライトで照らして下さいました。
人参らしい甘味があって、美味しい。

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こちらはスクガラス豆腐。
アイゴ類の稚魚を塩辛にしたもので、沖縄珍味のひとつ。
旅のお土産を、耳でも舌でも味合わせてもらい、
すっかりYOKOさんとふたり、良い心持ちになり、
”そうだ、今日はいろいろ大変だったんだ…”
何だか、ずっと前の事もみたいで。

憂き思い、
何もかも酔って浮かせて宵の向こう、
見えて来るのは、我が家なり

ふらふらっと駅から歩いて、
「楽しかったね」と言い合って、
歯を忘れずに磨いて、
1日を楽しみ尽くした満足感をたっぷり詰めて、
夢の中へと持って行く。

チラッと浮かぶ雪景色、それもまた良い思い出になった。

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以上、旅第14回信州SAKEカントリーツーリズム、
雪の旅のお話を申し上げました。
今回、旅をした蔵はひとつ。
全76蔵制覇まで、あと12蔵となりました。

次回は南信の旅となります、旅第15回。

旅第2回以来の南方へ。

いよいよ、旅15回、旅16回で、
僕らの信州SAKEカントリーツーリズムの旅は終わります。
佳境へ!

続きます!

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2012年1月 9日 (月)

旅第13回・信州SAKEカントリーツーリズム(2010年12月11日・佐久,東御)



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誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがとうございます。
気楽な所で、一生懸命に書いて行く事にしております。
どうぞ、お付き合いの程を願っておきまして…。

当節、長野県と申しますと、
農業国、山川草木、全てがお揃いになる、
自然豊かな、緑溢れる土地柄…
標高も高く、山々に囲まれ、
山と山の間の盆地、ちっぽけな土地に、
所狭しと人が暮らしているものでございます。
ですから、長野県の主役と言うのは、
実は人間ではなく、自然なんだと…
…今、私が考えて適当に申しておりますんで、
あまり当てになった話じゃありませんが。

自然が豊か…と言う事は、
取り分けて自然から得る恵みも多く、
また自然との共存を目指し、闘争もまた然り。
自然から学ぶものは実に多く、故に知恵の深い県民性です。
全国的にも読書も致しますし、勉強もする。
…けれど、テストの順位は不思議と下から数えた方が早い…
…なんてんで、
自然とよく遊んでいるんだと思っておきますが。

こと「酒」と申しますものは、
自然が育むものでございます。自然あっての酒でございますな。
日本酒は、山からの伏流水、
その年、刈り取ったばかりの米、
米に麹菌を撒いて作る米麹の3つの要素からなります。
ワインは葡萄ですな。これはご案内の通り。
葡萄には日本酒で言う麹や酵母の役割を担うものが、
ハナからございましてな、
曰く“果汁が実から出る事によってアルコール発酵して行く”んだそうです。
焼酎は芋もあれば、蕎麦もある、
出来た酒を蒸留すれば焼酎だってんですから、
各酒蔵が焼酎も一緒に売っておりますな。
特に酒粕からアルコールを抽出するものを粕取り焼酎なんて言ったりします。
どちらかで、お耳に入った事もおありかと存じます。

えー、さて。
信州SAKEカントリーツーリズムにおきましては、
日本酒を醸造している酒蔵…
これは県内の全ての蔵元さまではなく、
おおよそ、ほとんどの蔵元さまの参加と相成っております。
参加蔵は76蔵でございますが、
蔵元さまの数となれば、そんな訳ですんで、もう少々増えますな。
ワインやクラフトビール、ウイスキーの蒸留所なども含め、
全ての酒にまつわる施設を足せば、
酒蔵大国、隣国「新潟県」にも勝るものだと伺った事がございます。
重ねて申し上げますれば、
長野県とは自然豊かな国でございますので、
酒産国として、様々な取り組みが日々、
実は身近な場所で多く繰り広げられていると言う事なのでございます。

今回の旅では、
新たな命、新たな雫を産み落とす場所にも立ち寄りました。
東御市「ワイン特区」、
誕生した新しいワイナリーも見学して参りました。

より一層、信州信濃を知って行く旅、
信州SAKEカントリーツーリズム、
旅の第13番目の一席でございます。
お支度、調いまして、
おあとがよろしいようで。



【 2010年11月9日 】

そろそろ冬の足音が聞こえ始めるころ。
天井が高くなった様に感じるのが、この時期の空の景色。
よく晴れて、心地の良いドライブ日和。
そう思いはしたのだけれど、

「遠い!」

…と言う様にも思った記憶がある。

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もちろん、松本から言えば…だし、
南信の飯田や伊那あたりから言えば、それどころの騒ぎじゃあない。
信州って、やっぱり広いんだなぁ…と思う。
だからこそ、いろんな風土に出会えて面白いんだ…と、今もなお思う。

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高速道路を降りて、一路、佐久穂町を目指す。
降りてからの時間も容易い訳ではなくて、
きっとそれこそが「遠い」と思った理由なんだろうって思う。
佐久平は旅第4回でも訪れているし、
数年前に「佐久乃花」の蔵見学にも訪れた都合、
少しずつ見覚えのある風景を感じる。

佐久穂町から南下し、小海町、南牧村を越えれば、
山梨県、清里の地に辿り着く。
東信地区の中でも南に位置する町へ向かう。

1台分の車しか通れない、
行き交う場合は待つべきである道を越えて、
黒澤酒造を目指しているのだけれど、
風景こそ、建物こそ違うけれど、
どこか山清酒造の筑北の景色を思い出していた。
どことなく似ている気がして…
それに山清も、たぶん黒澤酒造も、
共に地元の名士と言った風情の残る蔵元さま。

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看板を頼りに、とりあえず車を停める。
杉玉には青いものもあり、新酒の報を伝えている様だ。

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僕らが車を停めたのは黒澤酒造の事務所前である様子。
「井筒長」と大きく酒銘が掲げられている。

近年「井筒長」と言う古くから受け継がれる銘柄のほか、
生もと造りなどに取り組み、
「○」に「ト」と書かれた「マルト・生もと純米」が、
海外で好評だったり、
「9630」と書いて「クロサワ」と読ませるもの…
「黒澤酒造」の「黒澤」と言うお酒も見受けられる様になりました。
より個性的なブランドに感じられます。

そんな認識がありましたが、
蔵元HP記載の商標転遷を拝見致しますと、
明治時代は「マルト正宗」、大正になり「井筒正宗」、
昭和になってから“井戸の守り手の長”の意味で「井筒長」とのこと。

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ひとつ前の写真、
YOKOさんの背に広がる佐久穂の風景。
山の雰囲気は、
また少し松本で見ている山とは表情が違います。
この右手、坂を下りて行った先に、
「井筒長」のお酒を買い求める事が出来る、
「ギャラリーくろさわ」があるのだけれど、
僕とYOKOさんは「資料館」なる文字に目を留めます。

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平成2年に開館したと言う「酒の資料館」入り口。
荷物の出し入れもあるのか、
軽トラが先に入っていますが、
その脇をすり抜けて、中へ。

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立派な庭が広がります。
こうして門構えを通り、誂えられた庭がお目見えする建築は、
やはり筑北の「山清」でも拝見した様式であり、
旧家、名家の雰囲気、時代を漂わせます。

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入り口には仕込みに使っていたのでしょう、
大きな木樽が転ばされておりました。

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古民具などが展示された資料館。

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古い時代の醸造機具の展示もありますが、
中にはこうした現代デザインとは異なる、
時代を感じさせる印刷物、広告などもあり、
たいへん興味深く見学させて頂きました。
今に至り「今日の一筆・修行中」でも、
ラベルのデザインを真似させて頂く際には、
普通酒、佳撰酒などのレトロラベルを選ぶくらい、
こうした資料には興味があります。
惹かれると言うか。

創業は安政5年、1858年より。
続いている造りの中での
様々な資料を見る事が出来、嬉しい限り。

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入り口裏に掲げられている、
この看板もまた、たいへんに格好良い。
「イヅツチョー」と言うカタカナ表記。
これもまた珍しく感じます。
「イヅツチョウ」ならば、こう…分かる…と言うか。

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資料館には2階もあり、
更に様々な品物が置いてありました。
これが雀の絵であれば、
落語「抜け雀」にもなりそうな、
立派な「醍」「醐」と書かれた“つい立”…のようなもの。
鬼瓦が付された装丁で、見事な書に思います。

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これもまた見事。
堂々たるもので、「芳醇橆比」と書いてある様子。
「橆」は「無」に同じなので、
なるほど黒澤の酒を表した書なのですね。

ほかに様々な器などが展示されておりました。

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また「井筒長」「黒澤」のラインナップも、
いくつか拝見することが出来ます。


資料館をひとしきり楽しんだ僕とYOKOさんは、
ギャラリー・喫茶「くろさわ」にやって来ました。

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手前が喫茶室、奥が販売所であり、
イベントブースにもなる様です。

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煙突を目印に一段上った所にある建物が、
先程まで滞在していた黒澤酒造。
目と鼻の先に、販売所が用意されています。

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創業時、安政年間から残る建物を改修し、
平成5年にオープンした
「ギャラリーくろさわ」…
こちらで醸された日本酒を購入でき、
信州SAKEカントリーツーリズム、
スタンプを押してもらいます。

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蔵造りの建物の中に、
黒澤酒造の日本酒、焼酎などのラインナップが販売されており、
内部はかなり広く、イベントスペースである事も、
納得の空間。
天井も高く、見える梁、木の質感が良い。

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奥に進むとラウンジもありました。

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数種類、試飲させて頂きまして、
購入した日本酒はこちら。

【 井筒長・特別純米酒 】

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蔵を背景に入れ、写真撮影。

僕が試したのは、運転もあるので、
もちろん甘酒です。
YOKOさんに試してもらい、
強い雰囲気のある「マルト・礎」より、
「井筒長」の特別純米酒を気に入った様でした。


次の蔵元を目指して移動…
…けれど、時間の余裕がない感じ。
下調べの段階では、
東御市の「そば茶屋さくら」が、
今回のコースでは良さそうだったのだけれど、
味わうには、
これから向かう2蔵を通り過ぎねばならないし、
2蔵を経てから向かっては、
営業時間を割り込んでしまいそう。
「そば茶屋さくら」のウェブサイト、
トップページも印刷してあって、
一品追加してもらう準備までしてあったのだけれど…
さーて、どうするか。

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この写真、その結果。
これでお分かりになる方は、
相当に勘所の心得があるお方か、
もしくは経験者さんか。

コンビニご飯になりました。
肉まんを買って、おでんを買って、
もしかすると、
ハンバーガーチェーンや牛丼チェーンのそれよりも、
ファーストフードたるお昼ご飯。
この旅、13回目にして初となる車中食、昼食。

しかしながら、後々として旅を振り返りますと、
この時間経過、スケジュールで良かったんだと感じさせられます。
後の工程、稼いだ時間分、
のんびりとして、満足して巡る事が出来ましたので。


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佐久穂町から佐久市平賀へ。
この後、小海線「中込」駅近くの市街地まで北上し、
なんと「くろさわ病院」なる病院の交差点を東に曲がって富岡街道へ。
中心部から山の方へ向かう道へと伸びて行きます。

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辿り着いたのは「芙蓉」を醸す芙蓉酒造協同組合。
日本酒では「芙蓉」であり、
こと優良でありながら、
更に県内屈指の焼酎蔵でもあります。
特に佐久平の蔵元さんの中には、
蕎麦焼酎を蒸留する蔵元さんが多いのですが、
「芙蓉」が醸す「天山戸隠」は、
全国酒類コンクール・蕎麦焼酎部門にて、
2010年から2011年までの4大会で優勝しているもの。
これは芙蓉グループ内の浅間酒造によって醸されるもので、
自社蒸留はもちろんの事、焼酎の委託製造も行っております。
原料に制限のない免許をお持ちで、
市町村や農協、生産者団体…
日本酒に、普段リキュールにされる農産物以外のものも、
積極的に焼酎として造っておられ、
紙面を賑わせる事もあり、
挑戦する姿勢は素晴らしいものがあると感じております。
ホームページ上に書かれている、
「現在までの対応した焼酎」表には、
No.33まで数えられ、
栗やジャガイモ、
紫蘇の様な他メーカーでも製造されるものばかりでなく、
県の名産「えのきだけ」や、
「えごま」だったり、
表中にありませんが、
去年は波田町の名産品のスイカを使っての焼酎も製造されているはず。

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芙蓉酒造のショップは「依田屋酒店」と言います。
事前にお店の営業確認をする際、
「依田屋の方においでください」
…と教えて頂いたまでは良かったのですが、
実際に、蔵に赴いてみるまでは、
なかなか併設されている販売所と気付かずにいました。
ですから、
インターネット上の地図を見ながら、
直営店か何かなのかなー…
…と言う感覚で、
「行って分からなかったら電話だ!」と考えていたのを覚えています。

そして、
当日は公式Twitterアカウントで、
松本からは分からない佐久の雪情報をお聞きしつつ、
販売場所が依田屋酒店で良いかも確認。

「@fuyou_shuzou おはようございます!
 今日、依田屋酒店の方に県酒造組合の方の
 スタンプラリーで向かいます!
 そちら、雪は大丈夫…ですよ…ね?」

こんなつぶやきを送り、返答を頂いて向かったのでした。

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ショップのある街道沿いの概観はこんな感じ。
敷地の端にあり、内部はおそらく広大なものだと思います。

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店頭に並ぶ芙蓉酒造のラインナップ。
こちらで買う日本酒、
実は旅の始まりから決めていました。

【 酒殿芙蓉・吟醸 】

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思い出のある、この吟醸酒。
さかのぼる事2ヶ月ほど前、
2010年は10月14日に開催された、
「長野酒メッセin長野」にて出会っております。
当時の記録を追うと以下の様。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【 蔵No.40 / 芙蓉酒造 / 佐久 】

142:☆3.7:芙蓉・吟醸
常温大正解。美味しい。バランスあり、キレイに太く

「これは常温でお試し頂きます」と、
実に丁寧な物腰で注いでもらった142番、
この飲み方は大正解だと感じました。
実に程好く、的確な温度と感じます。
自慢のお酒の良い所を、
ちゃんと理解しておられるのだなぁ、と感じました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…そうして蔵の酒を案内して下さった方が、
Twitterも担当されていて、
タイミングが合えばお会い出来る所でしたが、
今回は会うことが叶いませんでした。
けれど、12月、造り忙しい時期に、
時間を割いて頂く事も恐悦至極。
また、時間のある季節に遊びに行ければ良い…と感じています。

販売店の店頭にお立ち頂いた蔵の奥様に、
そんな蔵人さんのお話…
素敵な対応をして頂いた自慢話をさせて頂き、
次なる蔵を目指します。



続いて向かう蔵元は佐久市岩村田。
富岡街道を戻り、少し北上して到着します。

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「よーし!次へ行こう!」
わりかし息巻いて、心地良く店っ先から飛び出した、
そんな直ぐの段階で、踏み切りにて足止め。
けれど、ごく間近で電車を見る事が出来ました。
薄緑色の車体は松本では見られないもの。
右から左、北から南へ、
僕らが進んで来た逆の方向に、
速度を上げながら、流れて行きました。

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こうして広い幹線道路を走っていては想像が出来ない、
岩村田駅周辺、アーケード街…
岩村田本町商店街の一角に、次なる蔵元、
「戸塚酒造店」はありましたが、
1度通り過ぎた上にUターンできず左折などで戻り、
駐車場らしきもアーケード内に紛れて分からず、
交通量も多く、結果、こんなカタチに。

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搬入口か…とりあえず、見えた隙間に頭から突っ込みました。

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屋根続きのアーケード街、
花屋さん、食べ物屋さん、お菓子屋さんと同じ、
軒を連ねて存在しているその中に、
「寒竹」を醸す「戸塚酒造店」がありました。
岩村田は中山道と佐久甲州街道が交わる場所、
商店街のホームページを拝見いたしますと、
商人町の性格を持つ宿場町だったのだとか。
なるほど、この連なりもその一端を感じさせてくれます。

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戸塚酒造店も創業は古く、
承応2年、1653年の創業とのこと。
ショーウインドウには、
歴代首相に書いて頂いている「国酒」の色紙や、
調度品などが飾られていました。
「国酒」の色紙は、
他には茂田井の大澤酒造の資料館でも拝見しましたが、
こうして多く飾っておられるのは、
この両蔵だけ…かなぁ、と旅の中で思います。

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近所の奥様であったり、
埼玉からわざわざ買い求めに来られた方であったり、
店内には商店街の中のお店らしい雰囲気があり、
並べられた「寒竹」ラインナップを見、
選ぶ中にも、町の雰囲気が見え隠れしていました。

【 寒竹・手造り吟醸 】

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購入したのは「手造り吟醸」を。
「草笛」と名付けられた、
蕎麦焼酎やトマト焼酎も、また耳にする事があります。
特にトマト焼酎のラベルデザインは、
シンプルかつ堂々としたもので、
「TOMATO」と言う文字と共に、
赤く鮮やかにトマトが鎮座するもの。

ところで、
埼玉からお見えになった方…
…と知ったのは、
本当に嬉しそうにお酒を買い求められていて、
埼玉から来た…なんて話されていたからこそ。

けれど、その後に、
ちょっとしたハプニングがありました。
ごくほほ笑ましいものです。

お店の方が
僕らが購入した日本酒も一緒に、
埼玉からお越しの方に渡してしまう…と言うもの。
「僕らが買った寒竹が埼玉に旅立つ!?」なーんて、
これはすごい事だ!…と呑気に構えていましたが、
埼玉からの方は、
車に戻られた後に、
「あれ!?1本多い?」
…と気付いて、慌てて戻って来られました。
何蔵も回って来たからこそ分かるのですが、
旅とはテンションが上がるもの、
意気が高揚するもの、
旅の目的が日本酒を買い求めるものである以上、
買った後と言うのはウキウキが最高潮を迎えるものなんですよね。
ですので、僕らも埼玉からの方も、
お店の方もまた商店街らしい、おばさま方の雰囲気で、
過ごさせて頂きました。
もう1年も前の事をこうして書いておりますが、
そんな訳で先立つ埼玉からの客人をお見送りする形になり、
笑顔で運転席に戻って行かれた姿が印象的でした。

さて、以上3蔵、
これにて今回の酒蔵を巡る旅…としての
本懐は遂げた、と言うところ。
これからの時間は、僕が行きたいと望んでいたもの。
塩尻ワイナリーフェスタに参加する様になり、
それまであまり意識していなかった、
信州醸のワインを美味しいと知り、興味が湧く。
興味があるからこそ、
もっと知りたいと考える様になっていた中で望んだもの。

今、ワイナリーが生まれる、
そのために動く方々がいて、
紛れもなく情熱がある…是非、足を運んでみたい、
そう思っていました。
いつか、行ってみたいな…と。
特に日付を決めた訳ではなくて、
何時とも知れない「いつか」と言う心持ち。

訪れた機会…好機は、
想像以上に早くやって来ました。
ワインの勉強、基礎知識なんて、
正直、ほとんどないものだけれど、
でも、それでも得るもの、
感じるものがあるはずだと確信して、
発信された情報に応答致しました。
「思い立ったが吉日」
その後、過ごした時間の素晴らしさを思えばこそ、
当時の自分の判断の正しさを感じています。

東御市と言う存在は、ずっと僕の中で謎めいていました。
どこにあるか分からない。
県のどの辺り?
何となく東の方で…
ラーメンをよく食べていた頃に、
東御市のお店の噂を聞き、行ってみたいと思うけれど、
あまり場所が分からないから、
何となく過ぎてしまって…。
最近、県内情報誌「KURA」なんかを見ると、
小洒落たレストランや専門店が、
どうやら東御市なるものにあるんだ…とだけ思っていた。
信州のクラフトビールを知る様になると、
「OH!LA!HO! Beer」、オラホビールが東御市なんだと知る。
今回、僕らが旅の中で、
望んで出会った「はすみふぁーむ」は、
東御市にある。
「そうなんだ、僕は東御市に、ついに行くのか」
…そう思った。
東御市を知らないけれど、
興味がありそうな事が東御市に多くあった。
故に、辿り着いた。

そうそう、一時期は諏訪の東だとか、
小海あたりを「東御市」だと、
何となく思っていた事もあったんだ。
根拠もなく、何となく。

そんな僕がこの機会に、
”胸を高鳴らせて向かった”と伝えると、
多少の疑問を抱かれるかも知れない。
地名である「袮津(ねず)」も読めなくて、
カーナビに位置を入力するにも、ひと苦労して。
けれど、知らないからこそ、
とてもワクワクしていました。
旅らしい、旅の醍醐味がある。
初めて見るもの、知るものがいっぱいあるんだ。
いろんな事を教えてもらおう、
YOKOさんと一緒に「はすみふぁーむ」にて。

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小学校を目印にして、少し迷ったけれど、
僕らは東御市の高台にある、
この場所に辿り着きました。

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この黄色い建物が目印。
事前に調べた「はすみふぁーむ」Webサイトにも、
この建物が掲載されていて、
「見つけた!」と思って駐車場に入りました。
「14時頃に行きます!」と言っていて、
少し迷った上でも、キッチリ14時と言う到着。
コンビニ飯で良かったなぁ…とホッとしたりもしました。

まずショップにてご挨拶。
蓮見さんご夫妻に迎えて頂きます。
ホームページなどで情報収集する際に、
東御市の市議会議員さんであらせられる事も知り、
少しだけ緊張してドアを開けたのですが、
(もっと言えば、YOKOさんに開けてもらった)
そこには作業着、防寒着の”にっく”蓮見さんの姿。
サイトで拝見したキチッとしたスーツ姿とのギャップに、
ちょっとだけ驚きながら、安心したのを覚えています。

自分自身、
ワイナリーにこうして…
塩尻ワイナリーフェスの様に、
イベントの一端ではなく、
日本酒で言う「蔵見学」の様に、
一対一の応対をして頂く状況で出向くのは初めて。
ワインについて先達て語りたい事もない訳で…
むしろ、教えて欲しい事ばかり。
思うのは「はすみふぁーむ」が、
どの様な場所でこれからワインを醸造して行くのか、
まさに興味があるのは、その一点!
早速、ワイナリー・ツアーに出掛けて行くことになりました。

作業用と思しき軽自動車に乗り込みます。
「狭くてすみません」
…と言って頂きましたが、それは気にならないもの。
こうして時間を割いて案内して頂けるだけで、
「嬉しいなぁ」と思います。
醸造者ご自身によるワイナリー・ツアーは、やはり贅沢。

ほぼ同緯度にあるとは思うけれど、
道なりに進むと山を登り、川を渡り、少し山を下った所にある葡萄畑。

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その後、「はすみふぁーむ」のブログに幾度となく登場する畑。
収穫も、とうの昔に終わり、冬の景色となっていました。
僕らには葡萄の樹の区別すら付かないけれど、
それぞれの葡萄の種類を案内してもらいました。
畑の中に数種類の品種が育っているのだと知ります。
その後、塩尻の五一ワインの葡萄園ツアーでも拝見しましましたが、
どことなくイメージで、
「ひとつの畑にひとつの葡萄品種」と、自分は考えていました。
お米の場合、酒造好適米の場合は、
田の存在、ひとつの田んぼにひとつの品種と言うイメージがあります。
葡萄は樹の存在、一緒に…隣り合って育てても、
あまり影響し合わないのかなぁ…と思いました。

さて、ひとしきり葡萄畑を見せて頂き、
「はすみふぁーむ」のショップまで戻って来ます。

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「では、こちらへどうぞ」

…と言って、ショップの裏手へ。

僕とYOKOさんは、
間違いなく「?」と言う表情であったと思います。
「裏に何かあるのかな」
先に行く蓮見さんの後をついて行きます。

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写真右側に見える張り出した屋根が、
ショップの屋根に当たるもので、
雨樋から先、高い位置に窓が2つあるショップの裏手。
これが「はすみふぁーむ」の醸造所になります。
まだ造りが始まる前の段階、酒造免許を取得する前の段階、
助走、走り掛けている今の段階、
東御市の「ワイン特区」に誕生したばかりの新星に触れているんだと、
本当に体感する事になりました。
大きなシャッターと出入り口の扉。
出入り口の扉は学校の倉庫あたりにありそうなサイズ。
「ここでワインが醸されるんだ!」
新鮮な驚きがありました。
これまで見たどの日本酒の設備より、ずっとコンパクト。

まず、見せて頂いたのは「除硬破砕機」です。

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収穫した葡萄を、まず茎と果実に分ける作業。
先達て参加した塩尻ワイナリーフェス上でも、
城戸ワイナリーで展示してあったのを拝見しました。

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続いての工程、バスケットプレス。
この中に徐硬破砕機を通り抜けた葡萄を入れて搾る。

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中はこんな感じになっています。
内寸ちょうどの蓋を下げて行く事で、圧が掛かる。
まさに圧搾、搾られて行く。
ごく原始的な力。
赤い芯棒は、まるで鬼の金棒の様なガチッとした造り。
これに締め上げられたなら、
たっぷりの果汁が出て来そうな感じですよね。
日本酒で扱う「槽」…例えば佐瀬式の槽は油圧式。
結構な設備なのですが、こうして搾る世界がある…
カルチャーショックを感じながら見ていました。
初めて見る器具、これはとても面白いし参考になります。

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これらが発酵タンクになるそうです。
これにも驚きました。
日本酒では2000リットル級のタンクが使いやすい…と聞いた事があります。
樹脂系のタンクが大、中、小、ステンレスタンクなど、
だいたい200リットル前後の規模でしょうか。
日本酒では、材質はホーロウ製タンクが主体。
更に、物によってはクーリングロール、
サーマルタンクで温度調整を行う設備付き。
ワインと日本酒は同じ醸造酒。
けれど、多く異なる事がある…
知ってはいたけれど、実際に体感すると驚きであり、
何より興味に繋がりました!
見に来て良かった!
そう言えば、ビールも醸造酒。
初めて「志賀高原ビール」玉村本店、
沼津・ベアードビールを見た際に、
その設備は、やっぱり相当に日本酒、ワインとは異なっていました。
「発酵」と言う言葉は同じでも、
三者三様の発酵設備、在り方。
もちろん、味わいも三者三様。
より一層、その魅力に触れた気がしました。


見て来た当時は実際の稼働のイメージが
サッパリ浮かばなかったのだけれど、
ブログで実際の醸造に際して、
どんな風に設備が稼働しているのか、詳細に紹介されていて、
なるほど、
バスケットプレスを使った後は、
搾りかすがケーキの様になるんだなぁ…なんて知る事が出来ました。

さて、お酒と言うものには税がかけられています。
「酒税」と言うもの。
これに関わる事は、つまり国を動かして行く税収の源です。
故に、酒造免許においては、
安定し、かつ円滑に税を納めて貰うためにも、「生産量」の規定があります。
清酒やビールでは毎年60キロリットル、
これを下回る推定生産量では酒造免許を得られないし、
3年間、この生産量を下回った場合には免許の取り消しとなるんだそうです。

さて、そもそも、「ワイン特区」とは?

ワイン特区ゆえに、「はすみふぁーむ」のこの設備、
この規模が存在しています。

「構造改革特別区域法」に設けられた、
「酒税法の特例」により、
定められた地域において、
定められた地域内の特産物を用い、原料として、
果実酒を製造する場合に、
酒税法第7条第2項「最低製造数量基準」である、
年間6キロリットルの生産量が、年間2キロリットルに緩和される…と言うもの。

平成20年11月11日付けで内閣総理大臣から、東御市は認可され、
地域活性化ワイン特区、
「とうみSunライズ / ワイン・リキュール特区」が誕生しました。
次いで県内では高山村が2例目の「ワイン特区」となる見込み。
全国的には北海道の余市町「余市ワイン特区」、
大分県宇佐市の「宇佐ハウスワイン特区」、
もちろん隣県の山梨県にも北杜市でワイン特区があるばかりか、
ワイン産業振興特区として、制度は異なりますが、
ワインをもっと応援して行こう!…と言う取り組みが見受けられます。

「はすみふぁーむ」のブログタイトルには、
「6次産業のパイオニアを目指す」とあります。
これは「1次産業(農業)」+「2次産業(製造)」+「3次産業(販売)」=(足して)6次産業と言う訳で、
この実現、
ひとつの産業を極める事も難しい中、
それらを一体として行うからこそ伝えられる文化がある。
…そう自分には感じ取ることができました。

案内して頂いたワイナリー・ツアー、
品種も「あ、聞いたことがある」程度だった僕ら。
「ワイン特区とは?」
帰りの車内で、その質問を投げかけました。

その中で、
この丘が葡萄畑でいっぱいになれば…
いっぱいになる日が来るんだと教えて頂きました。
ああ、それは情熱溢れる醸造家の手に触れて、
葡萄畑が増え、
醸造家それぞれの個性によって、ワインが育まれて行く。
それはきっと世界に発信され、
行く行く、日本を代表する産地になるかも知れない。
それはすごく面白そうだ。
もちろん、運転をしているからこそ、
蓮見さんは前を向いているのだけれど、
その視線の先、未来への葡萄造り、
ワイン造りの展望を感じました。


醸造所の足元には小さな窓があって、
表…どちらを表と言って良いのか、少し悩みますが、
ショップにも目を通せる様になっていました。
再び、グルッと回って、
ショップであり、テイスティング・カウンターに立ちます。

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僕は勿論、運転があるのでジュースで。
このジュースも、はすみふぁーむ生まれのもの。
巨峰100%の「ぶどうじゅーす」、
非常に濃厚で、
当初、「氷いれましょうか?」と聞かれ、
「いやあ、せっかくの100%、そのまま頂きますよ」と応えたものの、
これが、惜しげも無く本当に濃厚で、
飲みにくい事はないけれど、
もう少しスムースに飲みたい感じ。
何でも、氷の他、スパークリングウォーターなどで割っても良いのだとか。
なるほど、薄めても十分に美味しさに満ちていそう。

Cimg2911

2009年は「はすみふぁーむ」のファースト・ヴィンテージ。
酒造免許は、その後2011年3月に取得したので、
この頃は、
はすみふぁーむ産の葡萄を、
飯綱町のサンクゼールに委託醸造して、
ようやく迎えた記念すべき初年度となっていました。
写真は、シャルドネ。
この時、メルローもテイスティングさせて頂いております。

僕も香は楽しんでいるのだけれど、
「シャルドネ」の香は、特筆すべきもので、
ワインの経験値が少なくて、
こうした香がワインではあるべきもの…なのかも知れませんが、
ショップの紹介文にもある通り、
本当に分かりやすい、感じ易い位置に、
パッションフルーツ、グレープフルーツの香があります。
グレープフルーツは、僕らにはもっと青々とした感覚で、
どこかライムの様な弾ける華やかさを持っていて、
「こんな香、初めてだ!」
…と思いました。
YOKOさん曰く、飲んでみても、その香は健在。
たいへん美味しいのだそうです。
ミントやスパイスの雰囲気が奥にあって、
今飲んでも良いだろうし、
これが年数を経たなら、どうなるのだろう!
それはとても楽しみに感じられるものでした。

メルローは、果実感溢れる雰囲気。
香でも十分に感じられます。
若く、透明感があり、どこかナッティ。
こう、シードオイル系の滑らかさを香から感じます。
YOKOさん曰く、
ワインでも日本酒でも起こる事なのだけれど、
「香と、実際に飲んでみた時の印象が違う」事があって、
はすみふぁーむのメルロー、シャルドネには、それがない。
どちらも「美味しそう!」と思った、
香の感覚をそのまま味わいでも楽しめて、良いね!
…と言っていました。

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即決。
これは買って帰りたい。美味しい香がする。飲みたい。
(ただ、移動中の車内では、
    「良かったら買うけどね!」なんて、
    強がったのか、何なのか、自分は随分と生意気な発言をしていました。
    現地では微塵もそんな気持ちなかったですけれど)
ワインは良いし、元より購入の可能性があったので、
迷う事無く、購入のステージへ上げられました…が、

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ジュースとかジャムとか。
どうしようかな…と。

僕は僕で、食べていたクラッカーに添えられたジャムが、
恐ろしく良い香で。
味もすごく良い訳で。
それもそのはず、先程驚いた「はすみふぁーむ」のワインで煮込んであるんだそうです。
「どれかひとつを買って帰ろう」とは思ったものの、
「いや待て、どれも美味しいんじゃなかろうか」と興味が湧くので、
結果、3種類、全て買って帰り、楽しみました。

【 HASUMI FARM 2009 Merlot 】

Cimg2918

【 HASUMI FARM 2009 Chardonnay   】

Cimg2919

ステンドグラス 調のラベルは、
東御市祢津地区のシンボル「祢津城山」をイメージ化、アレンジしたもの。

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今回のタイトルに使ったのは、
はすみふぁーむがある高台からの風景。
帰りの車内では、YOKOさんがとても上機嫌、大喜びで、
「来年もその先も飲んでみたいと思う」と話していました。

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その後、帰宅してから撮影したジャムとオーシャンウイスキー。
オーシャンウイスキーは芙蓉酒造で購入しました。
はすみふぁーむ、
「バラードジャム」は、
地元産の洋梨「バラード」を使って、
はすみふぁーむ・シャルドネのワインを使って、煮込んだもの。
「ルビージャム」は、
地元産の林檎「ジョナ・ゴールド」を使って、
今度ははすみふぁーむ・メルローのワインを使ったジャム、
「ぶどうジャム」はジュースでも楽しんだ、
はすみふぁーむ産の巨峰を使ったジャム。
購入時、この3種類、どれかひとつを選べませんでした。
どれも惹かれるし、
そして、どれも美味しく頂き、
実家にお土産で渡した分も、とても好評でした。

【  はすみふぁーむ ー 長野県東御市のワイン農家 ー WebSite 】
(  http://hasumifarm.com/  )

「はすみふぁーむ」の公式サイトはこちら。
ブログへのリンクもあります。
ワイナリーの風景が見えます。是非。

実は旅第4回、佐久の旅の頃は、
「はすみふぁーむ」、絶賛建設中の頃合で、
僕はその存在も知らなかった訳で。
近くを通っていても、まだ早かったと思います。
見るべきものを見るべくして感じ取れなかったと思うんです。
「はすみふぁーむ」の建設完了は10月、
プレ・オープンが11月3日だったそうです。
僕らが訪れたのは、12月11日。
2010年のこと…現在2012年に入った今では、
随分と昔の出来事になってしまったけれど、
今、更に発展している「はすみふぁーむ」を知っているからこそ、
書ける事もあります。
今、こうして僕が信州SAKEカントリーツーリズムを振り返っていて、
良かったと感じられる、旅の1日でした。


上信越道「東部湯の丸I.C.」から、
根城のある最寄り「塩尻北I.C」まで、
あっという間の1時間でした。
「こんなにも近いんだ」
…もしかすると、これがいちばんの驚きだったかも知れません。
「再び行くのは大変かも知れない」
そう思っていました。
そんな浅い知識だから、
自分は、東御市ってやたら謎めいていると思っていたんです。
ちょっと足を伸ばせば、遊びに行く事が出来る。
知れば知るほど、信州信濃路は面白い。


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恒例の週末飲みに繰り出した僕らを迎えてくれた松本。
季節はイルミネーションの季節。
ある意味、キーポイントとなって、
すごくお世話になっている縄手通りのある地点。
飲み歩く方には、きっとお分かりになるでしょう。

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千歳橋のイルミネーション。
素晴らしい心持ちで過ごしていました。
より一層、輝いて見える冬の景色。

僕とYOKOさんは旅の最後に、
いつものPub「摩幌美」へ。

特別なウイスキーを楽しむ日となりました。

【  SPRINGBANK / Local BARLEY  】

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a Campbeltown Single SCOTCH MALT WHISKY
Distilled in a Potstill from Pure
BARLEY MALT only

Distilled Feb 66
Bottled Aug 98
Matured in Oak Bourbon Casks

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めいっぱい楽しんで来た1日。

最高のウイスキーで飲み干す。


以上、
信州SAKEカントリーツーリズム、旅第13回はこれまで。
今回は3蔵を巡りましたので、
全76蔵制覇まで、あと13蔵となりました!

「酒産国」たる長野県、またひとつ、その素晴らしさを知る1日。

次回は雪の長野を駆け抜けた、

白銀の旅第14回!

続きます!

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2011年12月 3日 (土)

旅第12回・信州SAKEカントリーツーリズム(2010年11月14日・善光寺、松代)

 

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えー、
誘惑箇所の多い中、
いっぱいのお運び様でございます。
前回、第11回に続きィ、その翌日のお話を、
気楽なところで、一生懸命、書いて行きますので、
どうぞ、お付き合いくださいませ。

「人間至る所に青山あり」…

人はぁ、どこでお亡くなりになったとしても、
「青山」…骨(こつ)を埋める場所はある。
故に故郷を出ても大丈夫、大いに活躍すべきである、
活躍すべき場所もある…そんな言葉であるとぉ、伺っております。

人が生きて来たと言う事は、
そこに時代があったと言うこと、歴史が残されて来たと言うこと…
触れたい歴史もあれば、
触れたくない、目を背けたいものもある。
けれど、いつだって、
そこには人の“思い”てぇものがあるんだと…
…こう、思う訳ですな。
故に、繋がって行きます。
思いが思いに繋がって行く…そうして脈々と生きて来ている。
楽しい事もあった、辛い事もあった、
でも、出来るならば、泰平のぉ…
ごく穏やかに平和に生きていたいと願うものでございます。
「善光寺」さんに願う心と、
今となって「松代大本営」跡で願う心は同じでした。
平和である事の尊さを知る…
あの頃の「松代大本営」が動いていた頃の願いと同じでしょうか。
言葉は同じでも、
きっとどこか違うのかなぁ、
生きることに怯えながら必死でいた頃、
あの重く苦しい坑内で、
何をお考えになって祈っておられたのか…
…考えますれば、考えますほどに、
今の尊さを知る。

旅第12回は、そんな旅でした。

いやいや、さぁさぁさぁさぁ、
マジになり過ぎましても、
肩が張っちまっていけませんや。
「いよっ!」なんて言って、
陽気に尻ィまくって書いて行きましょう!

長野市周辺を巡り、
小布施、長野と酒の旅を致しました旅第11回…
この翌日、
長野市、松代の街を巡る、
歴史にも触れた旅第12回、
信州SAKEカントリーツーリズム!

一席、お支度が整いました。
おあとがよろしい様で。



【 2010年11月14日 】

楽しいひと時を過ごし、翌朝。
僕とYOKOさんは、
それなりに朝早い時間、善光寺さんへ向かっていました。

駅前から歩く事になるので、
お噂の「菰樽」を拝見しようと、寄り道。

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なるほど、壮観。
「信州長屋酒場」なるものが出来たんだそうで。
こちらで県内の日本酒やワインを多種、頂けるのだそうです。
ただ、しっかりとした菰樽のイメージを持って、
こうして道草をしたのがいけなかった。
夜、ライティングの用もあるのでしょう、
菰樽はプリントされたものでした。
こう…見劣りすると言うか。
前日に、ちゃんとしたものを拝見してしまったので…
…酒場ですもの、
夜にこそ見映えがすると思います!
酒場の朝の風景は、裏の顔ですよね。
写真だけ撮影して、善光寺までの緩やかな坂道を登って行きます。

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街の景色を眺めながら、ゆっくりとお散歩気分。
広く空間が作られていて、
心地好い街歩きと、
山門に近づけば近づくほどに、
例えば、酒まんじゅうだったり、
お蕎麦屋さんだったりを拝見できて、お腹が空きます。

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真っ直ぐな道の突き当たり…
いや、善光寺から道が伸びている…と言った方が、
正しいでしょうか。
車道としてはT字となった交差点。
ここより善光寺に入って行きます。

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先の写真、くぐった先の風景。
仁王門が目に入って来ます。

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仁王門。ここから善光寺仲見世通り。
屋台、土産物屋が軒を連ねまして、
行き交う人に声を掛けます。
一層、賑やかになります。

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重要文化財・善光寺「三門」へ。

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小学校の頃にも1度だけ来た事があります。
迫力…は大きさから感じるもの。
それ以上に時代の付いた、
人々が「あぁ、すごいなぁ。カッコイイなぁ」と思って見上げてきた、
その風格を感じます。

三門のその先に本堂が見え隠れし、
近付くに連れて、大きくなって行く…
この高揚感、大好きです。

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善光寺・本堂。
落語「お血脈(おけちみゃく)」の舞台ですね。
…そうか、この頃は落語をほとんど聞いた事が無かった時期。
この後ほどから、急速に惹かれて行ったんですネ。

現在では、屋根に恐れ多くも石川五右衛門が乗り、
大見得を切っていそうだなぁ…
…と妄想してしまいます。
噺の中では、
「お血脈の印」を“お仕事”するべく善光寺参りをする訳ですから、
そんな目立つ所作はしないんでしょうけれど。

ちなみに、
「御印文頂戴」の参詣は1月7日から1月15日まで。
極楽浄土が約束される印を額に押し当ててもらえるそうです。

さて、僕とYOKOさんはお参りをし、
本懐、蔵巡りの旅に戻ります。

清酒「雲山・西之門」を醸す「よしのや」は、
この善光寺のすぐ隣にあります。
善光寺に入って行く…
仁王門より手前、信号機、
「善光寺」交差点を西に向かいます、「西之門町」地区。
もちろん、参道の反対側は「東之門町」となります。
(正確に言うと、西之門の対岸は横町、岩石町と言いますが)

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歩いて先、すぐに見えて来る「西之門」の幕。
同じ字体のラベル、日本酒がありますね。

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趣のある看板が掲げられています。

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暖簾をくぐると、こんな空間。
奥へ伸びる道。
何とも洒落ております。

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その先に蔵元「よしのや」の販売店がありました。
もちろん、先んじた建屋を通らずに、
道路を通って来ても、
こちらには辿り着く事が出来ます。

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ふっと右側…奥に目をやると、
併設されている「レストランさくら」、
その中庭にて、結婚式の準備のご様子。
そう言えば、それらしい白いネクタイのおじ様方、
ドレスを召した子供さんを見掛けると思いました。
なるほど、広いお庭、
秋として色付く木々も麗しい。
夏は酒とビアガーデンも催されるそうです。
また、施設内には、
酒造工場見学コースも用意されているそうで。

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ショップ内に入りますと、
ズラッと「雲山」「西之門」が並びます。
試飲を勧めるオバサマ方も実に熱心。

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大きな販売所…と思うのは、
どこに目をやっても、
いっぱいの日本酒が用意されているところ。
「雲山」ファンの方がいらしたら、
それこそ感極まることでしょう。

…それにしても、
長野市の銘柄であるからか、
自分が住む中信地区では、
ほぼ見掛けない心持ちです。
長野県…信州の広大さを、
こう言った所からも実感しますね。

【 雲山・純米原酒 】

Cimg2619 

青く描かれた山と、
「雲山」の文字との取り合わせにより、
純米原酒を選びました。

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道路沿いに訪れると、
おそらくこちらが正規の入り口。
ちょうど、礼服を来たお父さんが中庭を眺めている所でした。

そう言えば、
この「よしのや」さんに営業確認の電話を掛けた際、
(基本的に年中無休ですが、その上でも必ず確認していました)
念には念を入れ、
石橋はフォークリフトで突撃しても大丈夫である事を確認する性格、
「購入場所は、善光寺横のショップで良いですか?」
…そう聞いてみますと、
「はい、善光寺さんのお隣です」
にこやかな声で応答して頂きました。

なるほど「善光寺さん」…
松本のシンボル「松本城」では、
いくら市民から愛されているとは言っても、
「松本城さん」とは言いません。
「善光寺さん」なる呼び方は、
地域に根付いた言い方なのだなぁ…と思いました。

駅前から善光寺をひと回り。
歩き疲れつつあったので、ひと呼吸。

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善光寺門前の通り沿いにあるホテル。
その地下部分にある「Tearoom 藤屋」に寄る事にしました。

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通るたびに、
目線より下にある入口が気になっていました。
善光寺詣りの途中、
目に留まった方も多いのではないかなぁ…と思います。
近年、数回通り、その都度「行ってみたい」と思っていました。

Cimg2630 

ちょうど窓の下端高さが道路の高さ。
差し込む光が心地好い空間です。
上階のホテル内部とも繋がっていて、
着付けの先生が「たいへんなのよねっ」なんて言いながら、
一時の安らぎを得ている姿も、
またホテル併設のカフェらしい光景なのかも知れません。

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コーヒーを頂きながら、YOKOさんとゆっくり。

そう言えば、
この日を「良かった」と思う事が出来るのは、
何にせよ、着の身着のままで、ゆっくり巡ったからこそ。
後半は、色んな思いに駆られる事になるのだけれど、
それはそれとして。

よく「摩幌美」の酋長が言っている事だけれど、
「温泉は二泊三日で行かなくちゃ」…
…移動日では休めない、
しっかり休息する1日がなくちゃいけないって、
その言葉を、つくづく感じます。
詰め込みすぎて疲れてしまうのも、旅。
ゆっくり元気を吸い込むのも、また旅。
どちらかと言うと、
予定を考えながら動いた前日、旅第11回。
その代わりのゆっくりした1日、旅第12回。

さて、松代に旅立ちます。

「どこを見に行こう」と予定のない、

「街散策」の、旅の続き。


長野市内からですと、30分くらい…でしょうか。
程無く松代に到着します。
街並みの違いを感じながら、まずは目的地へ。

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「海津桜」や「象山正宗」などの日本酒を販売する、
「宮坂酒造店」の店頭にやって来ました。
もちろん、信州SAKEカントリーツーリズム、
蔵巡りが主目的ですから!

共に、松代にゆかりのある酒銘ですよね。
海津城の「海津桜」で、
佐久間象山先生から「象山正宗」と。
海津城は、その後に「待城」→「松城」→「松代城」と、
名称の転変があったそうです。

そんな情報は、
「信州松代観光情報ホームページ」…
( http://www.matsushiro-year.jp/ )より。
街歩き、散策を楽しむ際に、とっても参考になりました。

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並ぶお酒…の中に、
「千曲錦」の銘柄がチラホラと見えます。

【 海津桜 】

Cimg2633

ともあれ、購入したのは「海津桜」の1本。
こう…
瓶のカタチなんかから言えば、
無骨な感じが好みの「象山正宗」も良かったのですが、
ラベルの彩り、
秋色の装丁にこちらを選びました。

たった2蔵ではありますが、
これにて、本日の蔵巡りは終了!…になります。
北信エリアは、あと1蔵。
「川中島幻舞」を醸す「酒千蔵野」は、
距離にして、行くことが叶う場所でしたが、
この週末は、蔵元さんの営業日として、
どうしても都合が付かず、
次回以降に目指す運びとなっていました。


さて、
そんな訳で主目的も無事に果たしてお散歩へ。

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松代の観光地図には駐車場の場所もしっかり書いてあり、
その中から、空いている所を見付け、停めます。
降りてすぐに見える踏切。
長野電鉄屋代線「松代駅」から伸びる単線の線路。
松代城址が、すぐそこ…と言う場所。
“城址”ゆえの広い空間が見えて来ました。

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太鼓門。
さぞ当時は立派な城が構えられていたのだろう…と、
想像できる立派な門です。
派手過ぎず、落ち着いていて綺麗です。
きっと、YOKOさんが見つめる先、
写真の左側に城が聳え立っていた事でしょう。

Cimg2639 

秋から冬に掛けての姿を見せる中庭。

Cimg2640

石垣の先には信州の山々。
今は何もない、公園としての存在が、
いつかの栄華を寂しげながらに感じさせてくれます。

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城址ゆえにある高台にも登りました。
現在では“一望できる”…と言う程も無く、
民家の中に、この公園が残っている…
そんな感覚を得ます。
人が生きてきた流転、
時代の流れを感じ始めていました。
歴史の面影が背に張り付き始めていました。


松代城址をぐるり一周して…
順路…と書いてあった訳ではないけれど、
気付くと太鼓門まで戻って来ていました。

Cimg2642 

ちょうど電車が走る瞬間に立ち会いました。
この距離!
ごく近い場所を走る電車…
…子供の頃に、よく見た気がするけれど、
大人になってから、
こうして迫力を感じて見ると言うのも、なんだか素敵です。

一旦、駐車場の位置にまで戻って来た所で、
「さぁて、どうしようか」と地図を眺めます。

気になったポイントが幾つか。
距離は…あんまり分からないのだけれど、
松代城を歩いた感覚と地図の大きさから、
「あれ、これってほとんど回れるんじゃない?」
…と言う結論に辿り着きます。
「じゃあ、出来るだけ回ってみよう!」と言う事で出発。

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矢澤家表門…だけれど、
生垣の赤い葉の美しさに見とれ、
表門を画の中に収めることなく撮影。
「歴史の街だ!」なんて言いながら通り過ぎます。

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旧松代藩鐘楼。
何となく僕が見たかったもの。
“煙と何とかは高いものが好き”と言うので、
そんな感じかも知れません。
カッコイイ。

「長国寺」に行ってみよう…と言う話になって、
その途中。

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「祝(ほおり)神社」が見えてきたかなぁ…と言う頃合で、
なんだか賑やかな風景が見えます。

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「祝(ほおり)神社」、
ちょうど縁日であったらしく、
とっても賑やか。
そしてお社のお賽銭箱の前には、魔法使い。
たまさかテレビで拝見する、
「魔法使いアキット」さんが手品をご披露されていました。

僕だったら、
松本の勢伊多賀神社のお祭が思い出深いけれど、
そうした子供の頃に感じる、
神社のお祭って、すごく嬉しい記憶があります。
そんな光景に、ふと出会えたんだなぁ…と、
秋空の下、感慨深く思ったりもしました。

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祝神社からすぐ、裏手に行った先にある「長国寺」へ。
真田家の菩提寺として名が知られているそうです。

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この境内の美しさ…空気間。
長国寺本堂には「真田六文銭」が見えます。

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「魚濫観音」様を信仰する芳谷山・梅翁陰の入口。

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奥に進みますと山門、そして本堂があります。
長国寺と同じくして曹洞宗。

回ってみて気付くのですが、
お寺、多いです。
建築様相もまた時代なのか、宗派なのか…
異なるものもあり、重なるものもあり。
ちょっと歩けばお寺にあたる…
街全体がお寺の博物館の様で、
ここにも、そこにも、もうちょっと行くと…
…なんて、YOKOさんと次々に歩きました。

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南下して蓬乗寺。
こちらも本堂の上に真田六文銭。

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佐久間象山先生の菩提寺なのだそうです。


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何となく南に向かって歩いて行くと、
やたら駐車場がいっぱい…
それも2台単位だったり、細かく点在する地図を見付けます。
立て札もあって、
何でも、この「旧前島家住宅」へ案内してくれる様子。

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少し街道から、
寺院郡からも外れた場所にあったのですが、
せっかくなのだから見てみよう!
…と入ってみます。

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なるほど、綺麗に設えてありました。
中で、家長さんでしょうか、
庭を眺めながら、うっとりされていました。
見学は自由とあるのですが、
結構な距離を歩いていて、
体が出来上がりつつあり、
「まだ歩こう!」気分だったので、
更に次の場所へ。

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寒松山・大林寺へ。

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木立並び、奥に深く縦に長いお寺でした。
どこか戸隠の杉並木を髣髴とさせる雰囲気もありますね。

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続いては「皓月山・大英寺」へ。
石碑の篆書体風の文字に惹かれます。
次から次に回っていたため、
奥まで入らなかったのですが、
なんと、県宝に指定されている天井絵があるのですね。

更に西に進路を取って、
これまで見て来た歴史の街とは異なる趣の、
松代文化ホールの前を通り過ぎます。

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「旧横田家住宅」は重要文化財指定を受けていました。
ただ、入場料が掛かるんだそうで。
お散歩を楽しみたい気分。
建物内に入ってまで見学をしたいか―…と言うと、
僕もYOKOさんもそうではなかったので、通り過ぎます。

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更に西へ。
象山記念館前にやって来ました。

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ご案内の通り、
「中に入ってまで」と思うので、通り過ぎます。

更にその先…
山寺常山邸にまでやって来て、
「さて、どうしようか」と言うタイミングが訪れました。
それこそ、
僕とYOKOさんは、初めて見る街に、
おのぼりさん気分で、揚々としていて、
「のんびり歩くことが出来て、楽しいねぇ」
…なんて会話をしていました。

さて、どうする?

この先に、
「象山地下壕」があるそうです…と。
YOKOさんは、
「せっかく松代に来たんだし、行ってみよう!」と言う。
僕は…僕で、
歩き疲れたのもあるし、いや、本音は今思ってもきっと、
「なんだか怖いなぁ」だったと思います。
情けない事だけれど、その戦時中の空気に触れるのは、
避けて通りたいと考えていました。
例えるならば、良くない報せの後に、
病院に行く面持ちの様な…
けして、楽しくはないだろう、明るくなる事もないだろう、
…そう思っていたんだと思います。
目を逸らそうとしていて、
けれど、地下壕を肌で感じる事で思うこと、
思いを確かにする事がありました。

暗闇で泣きそうになって、耐えていた時代の上に、
今があるんだって思うと、
頑張んなくちゃって思います。
超えていく、自分で自分の時代を築いて行ける今なのだから、
頑張ってもどうにもならない混乱の時代ではないのだから、
へこたれない、一生懸命生きるんだ…と。

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象山壕地下入口。
無料で入る事が出来ますが、ヘルメットを着用との事です。
ニッカ・ウィスキー「宮城峡蒸留所」に足を運んだ際にも、
YOKOさんはヘルメットが似合うのですが、
ここでも、その雄姿を見せて頂きました。

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奥へ奥へ。
総延長5900メートルのうち、500mが公開されているんだそうです。
歩いてみて、もっともっと長く感じました。
入り口こそ細い通路だけれど、
松代大本営地下壕イ地区、
政府機関分室や日本放送協会などを置く予定であった地下壕は、
かなり広く感じました。
…僕とYOKOさんがふたりで歩いて行くだけならば。
ここに何人の方が入る予定だったのでしょう。
1年を通して15℃前後だと言う地下壕内、
砂埃が歩く度に立ち、埃っぽい空気でした。
湿度もあるんだと思います。空気が重い。息苦しい。
「やはり」と思える感覚でした。
楽しくはない、面白くもない、洞窟探検なんて雰囲気である訳ない。
肩に、ズッ…と、のしかかる時代の重み。
この場所で生きなくてはならない辛さ。
いちばん奥まで進み、その先も続く闇の深さに、
僕とYOKOさんは特に何も口にする事はなかったけれど、
ただ、じっと奥を見て、思い、思い、
外の世界へ、地下壕から出て来ました。


奥まで500メートルだと言うのですから、
全部で1キロメートルを歩いた事になります。
お昼ごはんを食べ損ねていた僕ら。
YOKOさんの「おなか空いたねー」なんて一言は、
とても和むものでした。
ありがたい。

Cimg2671 

その名も「象山亭」と言うお蕎麦屋さん。

Cimg2672

新そばの時期、美味しく頂きました。

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象山地下壕入口に続く道沿いにあります。
お腹に蕎麦を入れることで、ひとごこち。
現実らしさ、満たされて行く感覚。
そして、程好い疲れがじっくりと染み入って来ます。


「 そろそろ僕らの家に帰ろっか 」

…と言う事で、
帰り道にある史跡だけ見て帰ることにしました。

Cimg2674

そんな訳で、
象山神社鳥居前、佐久間象山先生像。

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象山神社、鳥居。
木の色合い、深さ、すごく良いと思いました。
見惚れるほど。

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象山神社の本殿は写真に収めていなかったですね。
お参りはしたのですが。
それは全て、この御神木の美しさに理由があります。

イロハカエデ(たかおかもみじ)、
樹齢は280年とのこと。

何と言う色合いでしょうか。
燃える様で、生きる命そのものを身にまとわせ、
秋空の中に佇んでいる。

今回の旅、題目として使わせて頂きました。
旅第9回の「妻籠のギンモクセイ」もそうなのですが、
人に見られて来た名木は、
きっとその自身が持つ良さを知っているんだと思うんです。
美しさに堂々たる自信を感じました。
輝く様な木々の命を見た思い。

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もっと眺めていたかったのですが、
日も傾き始めた時間。
象山神社の脇道を通って、駐車場を目指して北上します。

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松代藩文武学校前。
こちらも入場料が必要である様子。

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真田公園を通って…

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旧真田邸。
こちらも入場料が必要とのこと。
「じゃあ、ここまでだねー」…と駐車場に戻る事にします。

街にこれだけ歴史を感じる雰囲気があるのに、
それに加えて、
屋内に入ってまで資料を見たい!…と思える日ではありませんでした。
その分、よく歩き、よく自然の空気を吸い込んだ日でした。
秋の日、行楽日和。
全てではないけれど、
松代の観光コースをベースとして、
街を周遊して楽しむ事が出来ました。

その日のご飯は、すごく美味しかった事を覚えています。

うん、良い1日…
いや、旅第11回の土曜日、旅第12回の日曜日、
この2日間、週末をめいっぱい楽しみました!

以上!
長野市、善光寺と松代を楽しんだ旅第12回を申し上げました。
信州と言う大舞台を楽しみ過ぎて、
主題を忘れてしまいそうですが、
信州SAKEカントリーツーリズム!
今回は2蔵を巡りましたので、
スタンプ全76個制覇までは、あと16蔵となります!

次回、
旅第13回信州SAKEカントリーツーリズムに続きます!

次回は「佐久・佐久穂・東御」編!

日本酒だけでなく、
東御市ワイン特区にも行って来ました!

では、お時間となりまして。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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2011年9月28日 (水)

アウトドア・ウイスキーフェスティバル,2011(2011年9月17日・長和町)

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いらっしゃいませーぃ、いらっしゃいませーぃ。

ふと思うと、

小学校だか、中学校ぶりなんじゃないかな。


えー、
誘惑箇所の多い中、
いっぱいのお運び様でございます。
気楽なところで、
一生懸命書いていきたいと思います。
どうぞ、お付き合いくださいませ。

えー、これはなんと申しましょうか、
芸術の秋なのでしょうか。
皆々様の笑顔たるや芸術の域であった様な心持ちが致します。
食欲てぇと、合っているような、遠いような…
うっとり酔う様な食欲…てぇのも妙なモンでございましょう?
酒飲みのお噂には違いございませんが、
どんな立派なバーカウンターも敵わない、
実に爽やかな風が吹く、
時折、雨が打つ、自然豊かなウィスキー呑みのお噂でございます。

塩尻からならば、塩尻峠を抜けて、
新和田トンネルを抜けて。
「ブランシュたかやま」なるスキー場がございます。
冬は「スキー限定・スノーボード滑走不可」と言う、
スキー場たるスキー場でございます。
夏場には、もちろん雪などございませんから、
閑散としたもの…
山の緑と高原に吹く風、これを楽しんでも申し分ないものですが、
冬の賑わいは、やや遠く…と言った様子でございます。

しかしながら、
あの日ばかりは、たいへんに賑わいました。
雨が降っても負けませんでした。
楽しむ事を負けない。
風に融けて、モルトの良い香が高原に漂ったんじゃあないでしょうか。
素晴らしい1日、素晴らしい縁日。

第173回「摩幌美モルトの会」と共に、
スコッチ文化研究所・長野県支部と共に行く、
長和町にて繰り広げられました
「アウトドア・ウィスキーフェスティバル」!
ブログ「酒 宗夜」、
SOJAとYOKOも参加させて頂きました。

ご案内の通り、
酒産国長野県、信州はたいへんに酒造りの盛んな土地です。

新潟に続き、酒蔵数・全国第2位の日本酒だけでなく、
ワイナリーも多く、ビール醸造所もある上で、
全国で唯一、蒸留所を2ヶ所、有する土地です。
同じ蒸留でも、
焼酎においては、日本酒蔵が併せて造っておられますね。
元来は蕎麦焼酎、米焼酎、最近になって芋焼酎、
佐久の「芙蓉」さんなんかは、
スイカだなんだって様々な焼酎を彩り揃えてお出ししておりますが。

僕らが、
ブランシュたかやまで楽しんでいた頃、
ワインのお祭もあったんだそうです。
こちらも実に楽しそうなお祭でした。
東御市中央公園にて開かれた、
『ワインガーデン&ミュージックスペシャルナイト』には、
ワイン特区を有する東御市、市内の3ワイナリー…
VILLA D'EST WINERY、はすみふぁーむ、Rue de Vin、
そして、OH!LA!HO Beerも参加したものだそうで、
それはそれは楽しかった事でしょう。

近年、より一層の広がりを感じます。
日本酒のイベントも、
多く開かれる様になって来ていると思います。

「アウトドア・ウィスキーフェスティバル」は、

国内初となる大型屋外ウィスキーイベント!

土屋守氏が主催する、
「スコッチ文化研究所」の強力な後押しを受け、
信州・長和町が盛り上がったイベント形態も、
また新しく、素晴らしい取り組みに思います。

さて、振り返って行きたいと存じます。
2011年9月17日の記録、
では本編、おあとがよろしいようで。


カラス“かぁ”で東の空が白み始めた頃…。

早朝6時ごろ。
77本の4合瓶と6本の一升瓶を車に積み込む。
ビニール袋に詰め、個々にダンボール箱クッションを挟む。
信州SAKEカントリーツーリズムで集めた日本酒。
1度、スカイパークで全部を並べて撮影している都合、
移動に関しては手馴れたものと思う。

朝7時ごろ。
朝ごはんを食べる。
1日の元気は朝からキッチリしっかり。
早め早めに動いていたからか時間が生まれ、
Twitterを眺めたり検索したり。
当日、アウトドア・ウィスキーフェスティバル関連での検索では、
ペンションさん1件と他、ほんの数件…
あんまり触れられていなかったけれど、
「sakebundayamada」と言うハンドルネームの方が熱心につぶやいている。
嬉しくなり、お声掛けをする。
書いた頃と言うものは、
“後ほど、お会いできる…かなぁ?”程度の感覚で、
なかなかお会いする事も難しいと思っていたけれど、
バッチリお会い出来て嬉しかった。

9時ごろ。
準備を調えて出発。
先達て「摩幌美」酋長、Akkoさんと視察に向かっていたからこそ、
迷わずに「ブランシュたかやま」に到着する。
これがだいたい10時ごろ。

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僕らの到着は、
スコ文研・長野県支部としては最後の方で、
酋長、Akkoさんはもちろん、
Kenchieさん夫妻、Y岡さんやS木君、
モルトの会の仲間がお待ちかねでした。

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右はスコ文研さんのブースや、
後ほど、タリスカーブースが出来るテント。
左手に見えるテントが、僕らのブース。

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モルトの会・会長、Kenchieさんのオールドボトル試飲模造紙。

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同時開催、
チャリティ・ブラインド・テイスティングの模造紙。
共に、大好評間違いなしのラインナップでした。
詳細、後ほど。

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僕らも手伝ってもらいながら、
みんなで準備して行きます。
O川さん作成のPOPも軒に飾られて行きます。

10時30分頃。

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完成したスコッチ文化研究所・長野県支部ブース。
大きく分けて3タイトル。
酋長の新提案「スコッピー」、
Kenchieさんの「スペシャル・ウィスキーテイスティング」、
自分達の「日本酒」…と、強力ラインナップ。

酋長、Kenchieさんのご用意は、
至極納得できるものだと思うのですが、
ここに来て「日本酒」、
“ウィスキーフェスティバル”において、
「日本酒」…で、参加しても良いのかなぁ…とも思いつつ、
これら全て長野県産、
長野県の風には滅法合うものですから、
一角を大いにお借り致しまして、甘えさせて頂きました。
感謝です!

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YOKOさんには、
ナワテ通りの「島勇」さんで購入した
秋色の手拭いをねじり鉢巻にしたもの、
そして「勢正宗」の前掛けをお願いしました。

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自分は豚柄の手拭いをねじり鉢巻にして、
「岩清水」の前掛けにて応対させて頂きました。
Tシャツはユニクロで購入した、
「サントリー・角」の黄色いTシャツと言う、
日本酒+ウィスキーの妙ないでたち。

これを見て、
自分の事を酒屋さんと思われる方が多数。
光栄であります。

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Kenchieさんの用意したラインナップは本当に豪華!
奥の箱はブラインド・テイスティングに含まれている箱の一部。
これをヒントにしつつ、
くじ引きで提供されるモルトを当てると言うもの。
当てれば次のモルトへ、
最大20種の用意で、モルトを楽しむ事が出来るもの。

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中野市「岩清水」を混ぜつつ、
こちらの5本と奥に1本、有料試飲は、
破格のお値段で。
こう…珠玉だと思いませんか?

「Talisker」はオフィシャル10年の2世代前ボトル、
「MACDUFF,1975」はGM・コニッサーズチョイス旧ラベル、
「STRATHISLA,1989」はケイデンヘッドのボトリング、
お隣のブース、本坊酒造「MARS」の方々も、
「お、これは!」なんてお声掛け頂いた、
「MARS」駒ヶ根蒸留所のシングルカスク「MARS #615」、
特級時代750ml容量の「BIG T」…と言う並び。

自分もイベント開始後に、
我慢できずにマクダフを頂きました。
穏やかにして可憐、ぬくもりが明るく感じられるモルト。
いやぁ、美味しかったこと美味しかったこと。

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( ↑ 開催後のブラインドテイスティングの様子 )

そして、夏のお楽しみ「スコッピー」は、
レシピカードと共に提供されていました。
融け難い、ちゃんとした氷が美味しさの為に必要なのですが、
製氷容器を何回転もさせて作り出したそうです。
クーラーボックスの上が、
この日ばかりはバーテンダー・酋長の仕事場。

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そんな僕らの準備が仕上がった頃、
他のブースもおおよそ準備が出来つつありました。
東京からバスツアーを組んで向かわれている方々もいて、
開場前の空間と言うものは、
後の賑わいを想像させてくれるワクワクとしたものです。

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ちなみに、
ブースの裏手はスキー場らしい傾斜が広がります。

11時前の自ツィートを振り返ると、
「ほど好い気候」とあるので、
晴れていて高原の空気に喜んでいた様子。
けれど、
11時34分には雨が降ってきた事をつぶやいています。
晴れて降って止んで晴れて降って止んで、降って降って降って…
そんな流れであった9月17日のブランシュたかやま。

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開場を前に、
土屋さんからスタッフ・ミーティング。

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黄色いTシャツは地元長和町のスタッフさん方。

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スタッフ証を持ってブースに戻って来る酋長。
いよいよ、始まる!…と言うのに、緊張感に水を差す雨。

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開場後、早速注文されたのであろうお客様方を見て、
手に持ったビールを美味しそう飲み、歩いておられる姿を見て…
僕らのブース前を歩く様を目の当たりにして、
居ても立ってもいられませんでした。
「YOKOさん!南信州、行って来るー!」…てんで、ブース前。
2種類のビールをお持ちになっていました。
「すごいビール」Tシャツが印象的なN羽さん。
この日、志賀高原ビールも南信州ビールも、
横浜ビアフェスの開催により、
チームを2分にして参加となっていました。
どちらの会場でも、両ブリュワー、人気だったでしょうね~!

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開始!
そのエンジンを掛けるべくのガソリン注入!
オクトーバーフェスト・ビールは、
味わいの良さが光る1杯。
ゴールデンエールは南信州ビールらしい香と、
華やかさがありますね!
どこかミントを想起させる爽快感、大好きです!

開場後、イベント開始前の段階で、
僕とYOKOさんは、
南信州ブースだけでなく、あちこちお散歩をしてみます。

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地元蓼科牛を炭焼きにするブース。
後ほど食しますが、
しっかりとしたお肉で美味しかったですね!

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入場口を拝見。続々とお見えでした。
ちなみに、YOKOさんのねじり鉢巻姿はこんな感じ。

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今回のブログ、題字を載せた写真。
草原の雰囲気。

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秩父蒸留所のお兄さん、
スコッピーはいかがでしたでしょうか!?
南信州ビールを片手にしながら、
「いいなー」…と思いながら眺めていました。
どちらも草原かつ高原で飲むに相応しい爽快飲料!

「スコッチ」+「ホッピー」で、
「スコッピー」なのですが、
何より秩父蒸留所のお兄さんが仰っていた通りで、
ライトさが良いんです。
軽やかで爽快、飲み易くて香も良くって!
大好物ですが、
今回は色んなお客さんが…
スコッピーを知らないお客さんが、
初めてスコッピーを知り得る場ですから、
自重して、眺めておりました。

暑ければもっと売れた事でしょうし、
雨が降る中でも、多く売れていました。
「そりゃあそうだ、あんなに美味しいんだから!」
…と思いながら、
実はこっそり、自分の事の様に喜んでいました。
自分が知っている美味しさを、
誰かが喜んでくれるのって、とっても嬉しいものじゃないですか。
僕自身、夏の間は、毎週末ほど、
松本の「pub.摩幌美」で楽しんでいるあの美味しさ。

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13時前、いよいよ会場が賑わいつつありました。

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13時を待って、土屋さんから開会の宣言。
ちょうどこの頃には晴れていました。
「やぁ、このまま天候よ、頑張れ!」と思いながら、
そしてまた、屋外で美味しく楽しんでもらえれば!…
…と誰もが祈っていた事と思います。

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13時15分ごろから、
地元・和田中学校吹奏楽部さんの演奏が始まります。
高原と吹奏楽のコラボレーション、すごく良いですね!

途中で雨に降られ、吹奏楽部の方々は、
ひと度避難。
されども、またしばらくすると晴れる訳で。

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で、このあとも雨に降られて、

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また晴れて。

「山の天気だねー!」なんて、
僕らは言っていたのだけれど、
閉会時、またブログでも書かれていますが、
土屋さんのご発言の中に、
ウィスキーの本場、
スコットランドの天候は、
「1日のうちに四季がある」と言われるほど。
ウィスキーは全て自然の中から生まれてくる。
この“らしい”天気は、それはそれで良かったんじゃないかなぁ…と。
これでもかってくらい自然と一緒に過ごしていた1日でした。
何しろ、雨天、テントから落ちてくる雨だれすらも、
全く気になりませんでした。

晴れて過ごしても楽しかったろうけれど、
こうして書いている記憶は、良い記憶ばかりで。
雨に降られた記憶が楽しいだなんて、酔狂にも聞こえるけれど、
マジに考えて、楽しかったんです。
雨の中でも傘を差して、
日本酒を、ウィスキーを…と、求めてくださるお客さんにも感謝。

雰囲気もまたお酒の味わいだけれど、
きっと、この日は、
「みんなで美味しく楽しもう!」が溢れていたんじゃないかなぁ。

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天候の回復を待って15時ごろに、
「Special Jazz QUARTET」のお時間。
こちらも漏れなく雨に降られてしまいました。
雨に触れて、電子音源に漏れがある前に、
屋内へ入って頂きまして。
けれど、演奏中は本当に良い心地、
素敵な演奏が空と大地に融けて行きました!

当日は「レストラン・パンプキン」…
スキー場に併設された食堂内で、
いろんなワークショップも開かれていて、
上田紬の染色体験やそば打ち体験などなど!
簡単燻製教室も予定されていた様だし、
僕らは参加していないけれど、
みなさん、楽しまれたでしょうか?

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僕は時折、ブースを抜け出しまして。
お隣の本坊酒造「MARS」を試飲したりとか。
「MARS MALTAGE 3plus25」は、
松本市内「洋酒店醇」でお見掛けしたモルト。
その日は「井上井月さんラベル」に惹かれに惹かれ、
(これがいわゆる#614…たぶんKenchieさんの
 お持ちになったボトルの隣で熟成されていたモルト)
このボトルまで手が伸びなかったのだけれど、
こちらでこうしてお値打ちに頂けるのは嬉しい限りで!

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時折、ブランシュたかやまの高原に、
バクパイプの音色が響き渡ります。
反響する山々、戻って来る声。
すごく空間に合っていたんじゃないでしょうか?
アウトドアで、ウィスキーを楽しむには、
なんて必要不可欠な耳にスパイス。

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「たてしなップル」ブースではシードルも頂きました。
「N.A.C.」…長野県原産地呼称認定も受けているもので、
信州蓼科りんごの里から発売されています。
シードルだって好みがいろいろあるけれど、
これまでの経験上、比較的ドライな雰囲気が多く、
果実味に特化したものは、
あまり経験がないのだけれど、
この日に味わったシードルは、
果実味、農家のリンゴジュースをベースにしている…
…そんな感覚に溢れていました。
美味しい。
アペリティフ、デザート酒の雰囲気だけれど、
ここまでの果実感でリリースしてくれていると、嬉しいです。
どこにでもあるシードルではなく、
「たてしなップル」と言う初めて触れるメーカーさんの、
個性にも触れる事が出来、嬉しくなりました。

そう言えば、
このブースに日本酒を飲んで下さったおばさまで、
「大澤酒造さんで“蓼科山”って日本酒を醸してもらうのよ~」
…と教えて下さった方が休んでおられました。
なるほど、地元同士での交流もある様子。
お酒に関わる色んな動きがあるのは良いですネ!

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雨の状況もあって、予定時間の16時から少し回って、
会場ではブラインド・テイスティング大会が開かれていました。
スコ文研・長野県支部からも、KenchieさんとT田さんが参加。

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ブラインドテイスティングは、
各人に5種類ずつ、グラスが用意されていました。

その5種のモルトが、
リストに掲示された30種類のウィスキーの中のどれか―――…
…を当てると言うもの。
制限時間は10分にて。

5種類は、
A.デュワーズ、
B.グレンモーレンジ・アスター、
C.マッカラン・ファインオーク12年、
D.山崎12年、
E.カネマラ・カスクストレングス…と言う、
ブレンデッドからアイリッシュまで含まれたものでしたが、
なかなかに難解なものであった様です。

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優勝は流石の山岡秀雄さん。
1つだけ外した山崎12年も余市とつけていたんだそうで、
ジャパニーズのカテゴリには合致しているあたり、流石です。


写真には残っていないのだけれど、
17時前後には、
「長野ウイスキー事情」と題して、
スコッチ文化研究所代表土屋守さん、
松本市・Pub摩幌美・我らが酋長、
駒ケ岳“MARS”蒸留所製造主任・志村浩樹さんの、
スペシャルトークセッションがありました。

1度は屋外で開かれたものの、
例に漏れず、途中で雨に降られて屋内に移動。
そうして40分ほどのトークショウ!
ここでしか聞く事が出来ない、
素敵な時間になったのではないでしょうか!

前半は、
「貴匠蔵」・「黒麹仕込み桜島」で有名な鹿児島の焼酎蔵、
また、焼酎のみならず梅酒やワイン、
もちろんウィスキーをも取り扱う本坊酒造が、
如何にして、鹿児島から山梨に居を構え、
山梨から長野へ蒸留所を移したのか…
その流れをお話してくださいました。

養命酒製造株式会社さんとの繋がり、
長野県の自然豊かな土地、その良さを紹介されたこと。

マルス、駒ケ岳蒸留所は標高800mにあり、
国内ではいちばん高い位置にあること。

1985年の創業から7年の稼動があり、
(山梨時代は1960年からの蒸留)
元々はウィスキー2級をメインに考えていたが、
級別廃止後、ウィスキーを取り巻く情報が変わり、
1992年に蒸留を停止したが、2011年2月に再開されたこと。

竹鶴政孝と岩井喜一郎氏の関係。

志村さんは山梨生まれ。
ワイン志望で入社したのだけれど、
鹿児島にて勉強し、信州に来て5年目。
再開までは樽管理、
ブレンドのお仕事などを任されていたのだそうです。
焼酎の製法は分かるけれど、
やっぱりウィスキーは違うから、再開に向けて苦労があったそうです。
仕込み水は宮田村の水。
それは駒ケ岳の伏流水で地下120mから採取しているとのこと。

ひとしきり、お話に区切りがつきますと、
土屋さんから、

「長野と言えば!」

「…堀内さん!」

…と言う酋長の呼び込み。

長野とウィスキーってどうなのか?
今回のトーク・セッションを前に、
酋長から、かなりしっかりした資料が出されていたのだそうです。

県民性とウィスキーのテーマ、信濃の国、信州…
4つに分かれている長野県。

それは、
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国、
本来ならば相容れない、
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの集合体。
もちろん、文化もそれぞれ異なる、
4地域のまとまりに似た部分がある。

そうした共通点と言う話から始まり、
信州の組成にまつわる話、それは歴史。
長野県、筑摩県、統合され、現在の長野県になり…。

志村さん曰く、
隣県、山梨から見た松本は、比較的身近な存在であるそう。

信州大学の話も。
普通、国立大学ならば県の名前が付く。
土屋さんの故郷ならば「新潟大学」とか。
けれど「国立・長野大学」は存在せず、
ご存知の通り「信州大学」となっているのは、
全国的にも少数派。
信州人にとっての呼称「信州」は、
思う所がある呼び名である。
県の魂「信濃の国」が歌える…なんてお話も。

とにかく、酋長の歴史背景の解説がすごい!
知識の深さと広さを感じます。

続いて、長野県のバー事情について。
「pub.摩幌美」は、現在33年の歴史があります。
2011年12月には34年目になるお店。
ウィスキーが楽しまれる様になった時代、
現在までの街の流れ、
全てを見て来た訳ですから、
このお話を聞くに当たって、
酋長以上に適する人はいないと思います。

70年代は、
ボトルキープと言うマイブーム。
ウィスキーはスナックやお寿司屋さんなどでも。
ウィスキーと言う存在そのものがカッコ良かった時代。

80年代、すごく売れた時代。
ある一時期のピーク帯。
どう売れたのか…と言うお話。

「摩幌美」では「ロバート・ブラウン」を扱っていた。
時代のブームと求められるもの…。
バーボンが流行った時期もあり、
また、バブル時代の流れもあり。

90年代以降は、
スコッチを飲みやすい環境になりつつある。
日本の方が安く飲む事ができたり。

そうして、2000年代。色々楽しむ事が出来る時代。
昨今のハイボールブーム。

「pub.摩幌美」のある信州・松本は、
「バーの街」と呼ばれる。
これは90年代に入ってからだと思われる。
90年代の中頃から後半に言われ始めた。

「NBA」…日本バーデンダー協会と、
メーカーさんの協力などから出来始める。
また、レベルが高いお店が多い。
あ、うちはバーじゃなくて、居酒屋ですけれど。
( ↑ 酋長談 )
土屋さん、志村さんも共に、
松本とは、
小さい街に凝縮して色々なものがある街…と、
松本の印象を話して下さる。

時間に限りがあるものなので…
…と、最後にひとこと、として。

なるほど、酋長が日本酒のお話をしてくれていました。
スコ文研長野県支部としての参加をしていて、
ブースに、長野県の日本酒がみんな置いてある。
けれど、
新潟の様に全国誰もが知っていそうな銘柄がない。

あぁ、なるほど。
確かに、灘や伏見の様な大きな酒蔵はなく、
それぞれが、個性豊かに一生懸命醸している今。
おや、もしかしたら、
スコットランドの蒸留所もそんな感じ…
点在し、それぞれで蒸留し、なのかなぁ。
酋長の話を聞いていて、そんな風に思っていました。

そして、長野県のお酒…と言うお話から、
ウィスキーもまた、長野の酒であるということ。
全て、自然から生み出されるもの。
ウィスキーを始め、
これから大いに信州の酒を盛り上げて行きたい!

…と言ったトークショーでした。
YOKOさんのおかげで、
僕はこの内容を知る事が出来ています。
これは何と有意義なトークセッションでしょう!
YOKOさんと一緒に聞かれた方々も、
そうお思いになったのではないでしょうか?


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トークショーと並行して、
メイン会場は17時を過ぎると、だんだんと暗くなって来ました。
…とは言え、会場として何も変わる雰囲気はなく、
雨も後半に行けば行くほど優勢で、
夜の帳、冷え始めていたとしても、楽しみはずっと続いていました。

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煌々と照る電灯が用意された頃。

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会場で熱心に売り歩いて、美味しさを配っていたのは、
ディアジオ・Taliskerチームの皆さん。
タリスカー・ハイボールを持って、
会場に飛び出し、配り歩く!
明るく、元気いっぱいで、
ボトルが空く度に「~本目、空きましたー!」と、
最後の最後、片付けに入るまで、
めいっぱい活動されていました。

そんな折、ブースに訪れたお兄さんは、
Kenchieさんが持ってきていた2世代前タリスカーを見て、
「あぁ、これ、自分が入社した頃のものなんですよ。懐かしいなぁ」と、
お飲みになり、
手にお持ちだったタリスカー25年をブースの皆に分けてくださいました。
パンチもあって、香も高い美味しいモルトでした!

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雨で濡れている中でも、文明の利器を用いて着火!
本当は星空の下でのキャンプファイヤーを期待していたのだけれど、
これはこれで、
寒くなって来ていた会場の暖となっていました。

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たかやまペンション村宿泊組の夕食は、
会場で用意されるバーベューでした。
リフト駆動用の大きな機械の袂に、
大きな鉄板が用意され、
ものすごく豪快に焼かれる鉄板焼き。
お肉もかなり美味しく、そして大量に頂きました。
こう、グッと箸で掴めるだけ掴んで、
口いっぱいに肉を詰め込んで頬張るなんて、
滅多にない経験だと思います。
焼肉屋さんでも、
普通は1枚焼いて1枚拾って食べる…ですから。

バーベキューも終わると、もう片付けの時間。
時間帯によっては強くも降った雨。

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雨宿り、空をじっと見る…。

ここで都都逸などを唐突にひとつ…。

鷹山の
山の恵みは
ざんざん降りの
笑顔は止まず
飲み、晴れる

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スコッピーを美味しく造るための氷の保管庫であり、
また作業台にもなったクーラーボックスを運ぶ、
酋長とAkkoさん。

自分もモルトの会の皆さんに手伝ってもらって、
日本酒を車に詰め込みました。

当日のTwitter上の投稿記録には、
19時12分、
「片付け終わり~!!おつかれさまです!!」とありますので、
そのあたり。

19時30分ごろ、閉会の挨拶。

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「今日は天候に恵まれ――…」…なんて仰る土屋さん。
いやしかし、こうしてまとめを書いている中で、
晴れにこそ恵まれませんでしたが、
激しい風雨、落雷などもなかった訳で、
自然にはいっぱい恵まれた訳でして。
先の言葉について、
会場には笑いがこぼれていましたし、
冗談として、当時の自分は捉えていましたが、
いやいや、
とても正しい、真っ当な言葉であった様に感じられます。

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長和町の実行委員長の方の言葉には、
来年、再来年の開催に向けて、
前向きに考えて行きたい、
覇気ある声には満足した心が見えました。
きっと、更なる充実、計画を練り、
来年も開催される事と思います。
今回、会場でお会いできた方、
出来たなら来年もお会いしたいと思いますし、
もし、このブログを読んで、
来年、参加してみたい!…と思われた方が、
いらっしゃいますれば、幸いです!

写真で送る、
アウトドア・ウィスキーフェスティバルは以上!


続きまして、
写真で送らない、
アウトドア・ウィスキーフェスティバルについて!

今回、僕とYOKOさんは、
スコッチ文化研究所の長野県支部ブースにて、
信州SAKEカントリーツーリズム、
参加全76蔵を周遊し、
その中で購入した日本酒、そのものを持ち込みました。
更に景品として頂戴した大吟醸18本のうち、
6本を加えての参加。
場から言えば、一風変わったものだったろうけれど、
多くの参加者の皆様においで頂きました。

ここからは、
写真で撮り切らなかったものを、
記録として残しておきます。

まずは、
何故か写真に収められていなかった、
山ノ内町・玉村本店さんの、
「志賀高原ビール」ブース!
蔵元ブログ「ゆるブル」でも紹介されていますが、
轟さんチームが来場され、
Harvest Brew「Not So Mild Ale」、
Draft IPA、
樽生限定「DPA」の3ラインナップをお持ちでした。
どれも志賀高原ビールらしい、
ホップの利いた味わいが美味しかったのですが、
僕らブースでは、
またYOKOさんと話していると、
集約されてゴクゴク飲みたい野外気分では、
「DPA」に勝るものはないかも知れない…
…そんな美味しさでした。
こう、空気すらも味でツマミで合う!…と言うか。
飲みやすく飲み応えもあり、喉の鳴る度、気持ちが良い!
本当に美味しく頂きました!

日本酒…
ズラリ、テーブル上に目いっぱい並べていたので、
販売と思って頂いた方も多かったですね。
お立ち寄り頂き、ありがとうございました。

全て試飲可能の状態で、
「仰って頂ければ、どれでも開封しますよ~!」…と言うスタンス。
それでも半分以上が開封されませんでした。
オススメとして、
大吟醸6本を主体にする事で、
そちらに人気が集まった事も要因でしょうか。

開封していったものは、
“こんな雰囲気で”に合致したものも数本ありますが、
ある傾向がありました。
その傾向は、日本酒、地酒としての在り方…
少し、そんな思いに触れる傾向でもあります。

皆さん、遠くからだったり、
近隣からであったり、お越しになられている状況で、
東京からのお客様は、
東京で飲んだ事がある、知っている銘柄を飲みたいと思う様子。
「大信州、ありますか?」
「佐久乃花って、飲んだ事あるけれど旨いよな!」

逆に、地元の方も、
たくさんの中に自分の知っている銘柄があると嬉しいみたい。
丸子「秀峰喜久盛」を見たおじさまは、
「おっ、これこれ。でも、これは毎晩飲んでいるから他が良いや」
…なんて仰る。
上田の「福無量」の地名「塩尻」と言う地区は、
現住所「塩尻市」と同じであるから面白い。
そのエピソードに「そうなんだよ~!」と喜ぶおじさまもおられました。

コレクション的に見て楽しむこと、
知らない銘柄を飲んでみたいと思うこと、
訪れる方には満遍なく理由があり、
こうしたウィスキーのイベントに参加される以上、
お酒に興味がある方で、
色んなお話をさせて頂く事が出来、とても貴重な体験でした。

自分自身もそうだけれど、
旅先ではその旅先の銘柄を飲みたいと思うけれど、
もしかすると、
全く離れた場所で、長野県の日本酒を見掛けたら、
それが懐かしさと呼ばれるものなのか…
「これこれ、知ってる!」なんて言って、
“思わず”頼んでしまいそうだし、
そう言えば、
6月に四ツ谷「日がさ雨がさ」に飲みに行った際には、
僕は県内の日本酒ばかり飲んでいた気がします。
大信州の「手いっぱい」とか、今錦コレクションとか。

面白いのは、東北からお見えの方は、
「東北の酒がいちばんだよな!」と言うスタンス。
落語「棒鱈」にも見えるお国自慢。
これもまたアリ。
「飛露喜と同じ感じの酒はあるかい?」
…とのお問い合わせには「ここにはありませんネ~!」…
…と返答させて頂きました。
長野には長野らしさ、福島には福島らしさ、
似ている事もあるけれど、
土地も食べ物も違う…
だからこそ日本酒は土地に根付き、
土地の風と共に美味しい訳で。
そこまでのお話はしませんでしたが、
「飛露喜」から始まり、東北のお酒も、
美味しいものがいっぱいある…なんてお話で、まとめました。

さて、主に飲んで頂いた大吟醸6銘柄は以下。
長野・若緑・大吟醸、
飯田・喜久水“聖岳”大吟醸、
佐久・亀の海・大吟醸“黒ラベル”、
大町・金蘭黒部“超特選”大吟醸、
佐久・千曲錦・大吟醸“酒の精”、
上田・月吉野・大吟醸…と言うラインナップでした。

それぞれ開封してみて、味わいに方向性を据えます。
実は開けるまでは、全く掴めず、
経験上で、
地域を分けて、雰囲気を分けて持ってきたつもり。

若緑・大吟醸、
→今回、いちばんオススメ。美味しい。
 香も高くバランス良く、温度帯も良い所にいる。
 まろやかさもあり、滑らかさもあり、良い。

喜久水“聖岳”大吟醸、
→比較的、「若緑」に近いタイプ。美味しい。
 「若緑」より、やや透明感、軽さ、水の雰囲気を持つ感じ。

亀の海・大吟醸“黒ラベル”、
→この中では、最も淡麗系。
 乾いた雰囲気も存在するので、
 “淡麗辛口”と言われたら、これを出そう。

金蘭黒部“超特選”大吟醸、
→この中では香系。軽さもあって良い。
 想像通り。
 華やかで、YOKOさんのお気に入りボトル。
 やはり、持って来て良かった。
 女性人気が高かった銘柄。

千曲錦・大吟醸“酒の精”、
→バランスタイプ。
 亀の海と比べるならば、淡麗甘口の存在。
 品良く仕上がっていて、綺麗で和む。

月吉野・大吟醸、
→信州SAKEカントリーツーリズム上でも、
 大吟醸を買っていて、
 それと同じ酒質に感じる。
 やや熟成を感じさせる雰囲気で、
 今回、ウィスキーと合わせる場合に、
 特に有力に存在してくれると信じて持って来た。
 試してみても、正にそんな感じ。
 この日本酒にウィスキーファンはどう思ってくれるだろう?
 この木の香の様に甘い熟成香は美味しいと、
 僕は思う。

1番人気は、オススメの甲斐もあったのか、
「若緑」でした。リピート率がとっても高く、
固定客様がいらっしゃる程でした。

試飲会に参加する機会が多いので、
良いと思った蔵元さんをイメージしながら、
例えば、2回目に訪れる方には、
「おかえりなさい~」なんて、お声掛けをしたり、
また雨が降ってくれば、
ブース内、
狭いのですが入って頂いて、お話をしたりだとか。

今回の一連のイベントの中で感じたのは、
“雨降って地固まる効果”で、
より強く発揮されたと思うのですが、
誰もがすごくフランクで、親しみやすかったと感じています。
これはどのメーカーさんも参加者さんも同じことで、
高原の…野外の魔力、魅力なのかなぁ…と振り返ります。

ウィスキー関連の大きなイベントと言うと、
毎年2月に開催される、
「Whisky Magazine Live!」の経験がありますが、
海外の出展者さんの雰囲気もあり、
ビジネスとして、とてもしっかりした雰囲気があると思います。
出展ブースも造り込まれていて、
パンフレットなども揃っていて…展示会の様相である中、
今回のアウトドア・ウィスキーフェスティバルは、
“アウトドア”感を受けていて、
すごく伸び伸びとして良かったと思います。

最後までブースにいてくれたお兄さんだったり、
Twitterハンドルネーム「sakebundayamada」さんも、
お声掛けくださり、
いろんな方がいて、いろんな出会いがあって。
中には、他ブースの中の方が日本酒を飲んでくれたりもし、
良い経験と楽しさを味わう事が出来ました。

本当に感謝が尽きません。
もちろん、スコ文研・長野県支部…
摩幌美・モルトの会の皆さんにも感謝。
そして、お声掛け下さった、酋長、Akkoさんにも。
本当に色んな体験が出来る、
自然の恵みいっぱいのアウトドア・ウィスキーフェスティバル!
楽しませて頂きました!

さて、お時間。
本日はここまでとさせて頂きたいと思います。
続きは…また、来年かも知れません。

ここまで読んで下さいまして、

ありがとうございました。

ありがとうございました。


さて、ここで、
「アフター・アウトドア・ウィスキーフェスティバル」としまして、
検索を掛けてみて、
拾い出す事が出来たブログ記事、新聞記事などをピックアップさせて頂きます。
順不同につき、ご容赦の程を。

【 土屋守のウィスキー日和 】
( http://mtsuchiya.blog.fc2.com/ )

【 スコッチ文化研究所レポート 】
( http://www.scotchclub.org/event/tour/2011/jp1/index.html )

【 東信ジャーナル・9月18日版 】
( http://shinshu.fm/MHz/22.56/archives/0000370020.html )

【 山岡秀雄氏・永遠に解けない謎「ウィスキー」 】
( http://hidemaro.usukeba.com/domrnf223b8g7w.html )

【 霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルWebサイト(公式) 】
( http://www.c-trail.com/html/extra/whisky.html )

【 霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルな毎日(公式ブログ) 】
( http://bunsuireitrail.blog59.fc2.com/blog-entry-21.html )

【 ペンションハーモニーブログ 】
( http://blog.p-harmony.net/2011/09/entry-3255.html )

【 信濃毎日新聞(信毎Web) 】
( http://www.shinmai.co.jp/news/20110918/KT110917GDI090002000.html )

【 酒 宗夜・信州SAKEカントリーツーリズムResult 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/ssktt.html )
↑当日、お飲み頂いた日本酒の起源になります。現在鋭意更新中です。



翌朝の僕らは。

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朝、早くに目が覚めたので、
高原の空気を満喫するべくお散歩へ。
昨日の天気と入れ替えたくなる様な素敵な朝。

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体験牧場まで歩いて行こうと進んで行きます。

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長和町のシンボルをあしらったマンホールでしょうか。

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遠くに牛や馬を眺めて。

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駐車場には大きなバスが1台。
これから駒ケ岳“MARS”蒸留所に向かうだろう、
スコ文研さんのバスの様子。

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ペンションの窓からは猫が見えました。

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ごろーん。ごろーん。






ところで、
翌日9月18日と言うものは、
疲れて帰って来て、もう何もしないまま、
寝たり食べたりを繰り返す、
休日たる休日にしよう!

…と決めました。

今回、スコ文研・長野県支部のブースに入る中で、
YOKOさんに任せる気持ちって、
実はそんなに無くて、
むしろ、
僕がブースに張り付く分、
会場を回って、楽しんでもらっても良いと考えていました。
長丁場、たいへんだろうな…と、
YOKOさんを心配する気持ちも、
もちろんあって、そう考えていたんです。
あまり無理をさせたくないし、無茶をかけたくない。

けれど、
実際は、僕ひとりでは全然ダメで、
事ある毎にYOKOさんに助けられました。
普段を見ていると、
人前で声を出す事だって、あまり得意でないだろうに、
一生懸命に声を出してくれていました。

昼寝だと言って横になりながら思う。

9月17日、
あっと言う間に過ぎていった1日の、
いちばんの功労者は、
僕にとって、紛れもなくYOKOさんであったと思う。

心からの感謝を。
本当に、いつもいつもありがとう。
呑み歩いたり、蔵を駆け巡ったり、
いろんな場所へ、一緒にいてくれて、本当にありがとう。

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2011年9月11日 (日)

旅第11回・信州SAKEカントリーツーリズム(2010年11月13日・長野市)

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この日と言うものは、

着々とあるべき様に考えていました。

何が目的と問われれば、
信州SAKEカントリーツーリズムですから、
日本酒の蔵元を巡る旅こそ本懐なんです。

事の発端は旅第8回、小布施路。
行ってみたいお店が出来ました。
あの日の様にちょいと腰掛け…昼でなく、
夜に、どっしり腰を据えて、ちゃんと来ようじゃないか。
この旅では常に蔵元巡りが目的に違いなく、
いつでも蔵元巡りを優先させましたが、
今回は違うんだ…、違う楽しみを待つ。
そんな気持ちで僕らは長野市を目指していました。

いつもと逆になっているのか、
いつもを鏡として対になっている事なのか。
だって、この日は日本酒を飲んでいない珍しい日になりました。
蔵元巡りがついでとなって、
行きたくて仕方がない出会い、
小布施の「響(ゆら)」に行きたい、
そして長野市で、
あのバー・カウンターに辿り着きたい。

酒産国信州長野、
日本酒の蔵元数や醸造量では、
全国トップではないのだろうけれど、
日本酒もあって、ワインもあって、
ウィスキーもあって、ビールもあって、
焼酎だってある恵み豊かな大地を駆けるこの旅。

世の中、
ヴィジョンがなくては、いけないなんて申します。
確かなヴィジョンの主軸が酒呑みで、
旅はついで…けれども、野望はたったひとつで変わりなし。

「 長野を楽しもう! 」

そんな旅第11回信州SAKEカントリーツーリズム、
長野市の蔵元を巡り、
そして、夜のお楽しみまでの一席、
誘惑箇所の多い中、
いっぱいのお運び様でございます。
気楽なところを一生懸命書いて参ります。
どうぞ、お付き合い下さいませ!



【 2010年11月13日 】

遡ること、数日前。
毎回のことですが、
この蔵元からこの蔵元までは、
何分掛かるから…なんて、
目的地、予想ルートから、
全工程の試算を行っている頃のこと。
これが決まらないと旅立つ時間も読めないもので。

当然、各蔵元さんの営業確認も行う訳で、
「信州SAKEカントリーツーリズム」の公式HPを拝見し、
「大信州酒造」においては、
造りの場「豊野蔵」に電話をする。
すると、
豊野での日本酒の販売は無く、
販売が無ければ、集めるスタンプも押せない、
押せないからこそ、スタンプもない…
これら全て松本市の島立にある本社にて対応…とのこと。
きっと組合と酒蔵の、
情報の記入ミスのようなもの…
…なのだと思うのですが、
これまで制覇された方、7名様とも、
おそらくは同じ様な道のりであったのではないでしょうか。
そんな訳で、一路、長野市周辺にルートを取る予定が、
まずは松本で「大信州」を得てから、
本格的な出発となる運びになりました。

【 松本市島立・大信州酒造 】

毎年、度々お世話になっている大信州酒造の本社。
たいがい僕がお酒を買いに行く日は、
土曜日に営業している日であって、
元気いっぱい、明るい女将さんが出て来る…
…そんな印象があります。
冬、新酒の時期には、
「仕込み1号」を皮切りに始まる、
飛び切り美味しい日本酒“仕込み”シリーズから、
「大吟にごり」であったり、様々な“良いところ”を、
ちょっと車を走らせるだけで、
手に入れることが出来るので、
心から「あぁ、大信州が松本にあって良かった…」
…なんて思っています。
大杜氏「下原多津栄」杜氏の人生を書き著した、
北川広二氏「杜氏一代」も非常に印象深く、
まつり姉と豊野の大信州酒造に蔵見学に赴いた際の、
下原杜氏の手は生涯忘れる事が出来ない思い出です。

ここ最近では、
大信州酒造のブログタイトルであり、
酒銘でもある、
「手いっぱい」の名付け親、
古今亭菊生師匠とのご縁を繋いでもくれました。
ナワテの呑み歩きの際に、
落語の話をさせてもらって、
「今度、四柱神社で落語会があるよ」――…
…なんて会話が、僕らを導いてくれた訳で。

話したい、書きたい事が尽きませんが、
(松本平産のお米とか、色んなイベントへの取り組みとか)
書いていると、
信州SAKEカントリーツーリズムの旅に出る前に、
1度のブログ分の内容になってしまうので、
今日はここまでにしまして。

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“母屋”と呼ばれていた様な気がする売店に並ぶ、
大信州酒造のラインナップ。
もちろん、これにとどまらず、多種多様に存在します。

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大徳利と「信濃薫水」の箱。

【 大信州・“極寒辛口” 】

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ここで購入したのものは、
「極寒辛口」と名付けられた日本酒。
大信州酒造の“辛口”と名付けられた日本酒は、
既存のどこにでもある辛口とは
異なる風体を持つ様な気が致します。

重みとは違う、何かが口の中に残る。
嫌味でもなく、心惹かれるそれが、
次の盃へと、肴へと誘ってくれる感覚。
“仕込みシリーズ”などの香高い、
大吟醸級のお酒は、
お酒と言うものの芸術性を楽しませ、
常に日頃に、食卓、生活と共にある、
こうした日本酒の出来の良さも、
大信州酒造の良いところだと考えます。

無事にスタンプを押してもらい、松本を離れます。
蔵元から高速道路、インターチェンジ入り口まで、
車で5分も掛かりません。
そんな訳で遠方よりお出向きの際にもアクセスし易い。

「さて、YOKOさん。これから長野へ向かう訳だけれども」

「うん」

「ご飯を食べる所を決めていません」

「うん」

「どこにする?もしくは、何を食べたい?」

…なんて会話が、
まま日常繰り広げられておりまして、
特別、珍しいことも無いのだけれど、
「長野で」と言う所は、早々ある訳ではありません。

「じゃあ、三幸軒がいい!」

「三幸軒……って、中野?
 長野一円から離れる方向なのだけれど…」

…ねぇ、どうせなら長野市の回になるのだから、
長野で食べようじゃねぇか…なんて考えていました。
その発想は僕には無かった。更なる遠出、中野市への道。
青天の霹靂の様な心持ちで、
「三幸軒か…」と思い浮かべる。

餃子が旨いんだよな。

五目焼きそばも良いんだよな。

返す刀には、
「予定外の行動!スケジュール遵守!
 予定完遂の不履行確立増大!」
…と警鐘めいて訴えるものがある。

あるけれど。

あるんだけれども。

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食べたいものは、

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食べたい。
食べたくなったら、たまらない。
YOKOさんが投じた一石が鶴の一声。
中野市へといざ走り、
ランチ時間も終盤に差し掛かる頃、
「三幸軒」へと駆け込みました。

写真は水餃子と焼き餃子。
なかなか来ることが出来ないから、
頬袋を使ってでも、めいっぱい食べたい!…と思う訳です。
僕らはげっ歯類じゃありませんが。
こうして過日を懐かしんで写真を眺めるだけでも、
本当にたまらなくなります。
「これ知ってる!美味しいのを超☆知ってる!」
…もう、興奮ひとしおです。

【 信州中野・三幸軒 】

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色んなメニュウがあって、
だいたいが帰り際に
「あ、次はあれ食べよう」なんて決めて帰るのですが、
どれも食べたいものだから、とても移り気。
そして“限定”なんて言葉には、滅法弱いんです。

【 月替わり限定メニュウ 】
【 黒味噌らーめん・炒飯セット 】

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黒いスープに肉味噌。
甘みがあり香ばしいスープでした。
胡麻由来のそれでしょうか。
肉味噌の甘く強く、ほの辛い味わいが軸にあり、
胡麻の様なまろやかさが包み込み、秀逸。

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細麺がスープを思い切り引き上げて来ます。
「旨い!YOKOさん、ほらほら食べてみてよ!」
…と差し出したくなる旨さ!
そもそもが料理人上野さんの料理が好きで、
三幸軒には良い思い出ばかりなのですが…
記憶貯金には「旨い」が、どんどんと貯まって行きます。

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セット炒飯は“限定”と比べると、
スタンダードな仕上がり。
だが、それがいい。
それが良いんです。
ラーメンにも合う、そればかりで食べても旨いって、
中華飯店の炒飯、本来の姿だと思います。
あー、もう!
この米の旨さは、どう伝えたら良いのでしょうか。
書いている今にも、
再び中野市へ旅立ちそうな自分がいる、
それをお伝えさせて頂きます。

【 五目焼きそば 】

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YOKOさんがお願いしたのは、
五目焼きそば…これも旨いんですよね。
めいっぱい絡む五目餡だけでなく、
初回に連れて行ってもらった時、
「岩清水」の小古井さんと食べた思い出にも溢れる五目焼きそば。
旨いんだよ、これもすっごい旨いんだよ!

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具沢山。焼き上げられている麺の、
焼き目とそうでない場所の、
不揃いな食感もまた心地好いです。
時に香ばしく、時に柔和で。
添えられるカラシソースが、
また食欲の起爆剤。
香を嗅ぐと、ピリッと鼻先を打つから、
「ちょっとずつ入れよう」と思うもの。
けれど、
そうして行くうちに、
「これうまいじゃないか!全部入れちゃえー!」
…となって器をひっくり返す。
旨味の極地がなせる技。

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待つ合間には、
日本酒と三幸軒とのイベント、
「食酒楽会」の紹介のページを見たりしていました。
この写真の会には僕らも参加していました。

( 第10回・食酒楽会(2010年9月3日・中野市三幸軒) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/10201093-9e63.html )

美味しく、
そしてよく呑んだ食べた会でしたね~!
「岩清水」の個性ある力強さが、
三幸軒の中華料理基盤の様々な料理に合って来る。
食と酒とのマリアージュを心行くまで楽しんだ会でした。

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金曜日開催、泊り込みなどのハードルが高くて、
行きたくとも、
なかなか顔を出せずにいます。
この時も「あぁ、いいなぁ」なんて次回開催の広告を見ながら、
三幸軒を後にしたものでした。

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僕らと「三幸軒」の縁は、
もちろん「岩清水」が取り成してくれたもの。
こうして中華飯店の電光掲示板に、
「地酒」と大きく掲示されるのは、
すごく嬉しい心持ちになります。
このタイミングを待って狙って撮影。

「食べたー!」

「お腹いっぱいだー!苦しい~♪」

なんだかこう、やたらと満足しまして。
僕らの常の流れですと、
中野に来たんだから、
当然、井賀屋酒造場「岩清水」と、
丸世酒造店「勢正宗」に寄りたいよね!
お酒を買って帰りたい…、
時間があれば山ノ内町まで足を伸ばして、
「縁喜・志賀高原ビール」も買って帰りたい…
なんだか、それで良いような気もして来る。

「はて、今日ここへは何をしに来たんだっけ」

「ご飯を食べに来たんでしょう」

「そうか…じゃあ、食べたし帰るか」

…と言う間際まで行きました。
満足感、こと空腹が満たされる心持ちと言うものは、
人の感覚を、こう、のんびりとさせますね。



「塩尻はブドウ畑ばっかだけど、ここはリンゴが多いね~」

行き過ぎる景色を見ながらつぶやくYOKOさん。

なるほど、そんな気がする。
中野から豊野へ。
次に目指す蔵元は長野市豊野町南郷と言う地区にありました。
道中の風景、
同じ長野県でも中信と北信の差があるらしく、
家々のかたちや時代、
田園の風景の差を感じていました。

普段見ている景色と違う…
そりゃあ当たり前なんですが、
それ以上に気候や空気そのものが異なる印象なんです。
同じ県内の移動でも「旅」を感じる瞬間。

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駐車場と思しき空間から見える、
たぶん長野電鉄線、その列車。
どこを切り取っても山が映る、
地元・信州信濃の松本平…
それを見慣れているから、
それ以上に大きい平野には、
どうしても、こう…「旅だなぁ」と思ってしまいます。

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自分にとっては、初めてお目にかかる蔵元です。

【 豊野町・柄澤酒造店 】
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“からさわ”と呼び「柄澤」と書く名字は、
あまり聞き馴染みがなく感じます。
土地土地にそうした姓名はありますから、
あって然りなのですが。
自分に馴染みがあるのは、
亡き祖母の実家の地理関係もあって「唐沢」ですね。

そう言えば、電話確認の折には、
字から「柄澤(つかさわ)」と、
勝手な間違いをしたまま掛けていました。
「はい、カラサワです」と電話口に出て頂き、
「?」と思った自分は「信濃盛さんですよね?」と返して、
分からないままも、事なきを得た…のだなぁ、と。
この看板を見ながら、しみじみと思ったものでした。

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時代を感じさせる玄関口。
けれど、ガラスは綺麗に磨かれております。

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清酒「夘の花(うのはな)」と「信濃盛」の蔵元。

Cimg2524 

地域の酒屋さんと言った感じで、
他の酒類もちらほらとお見受けいたします。
外観にたがわず、土間敷きの販売店は、
良い雰囲気でした。

【 信濃盛・特別本醸造・善光寺平の地酒 】

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購入したのは、
特別本醸造の「善光寺平の地酒」と言う1本。
「善光寺平の地酒」とネット検索すると、
「渓流」だったり酒千蔵野の「善光寺」だったり、
いろいろ出て来ますね。
まさに長野市のシンボル、善光寺を基点に栄えてきた、
日本酒を醸してきた歴史を感じさせられます。

続いて向かった蔵元は、
着いてみて「なんと、こんなにも市街地に近いのか…」と思いました。
市街地と言えば、
善光寺隣りの「雲山」を醸す「よしのや」さんがありますが、
「今井酒造店」、
バイパス、主幹の道路を、ひょっと入ったすぐ先にあり、
驚いたものです。
1998年の長野オリンピックにおける幹線道路の整備。
変わり行く街並の中で、変わらないものが取り残される。

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けれど、酒造場にとっては、
取り残されるのではなく、選んで残り、
変わらぬ銘酒を醸し続ける。
そうした時代の流れの中で生きている証なのだなぁ…
…そんな風に思いながら門前に立ちました。

【 今井酒造店 】

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清酒「若緑」を醸す蔵元。
「風の露」と言う米作りから蔵元さんが携わった銘柄もあります。
在住地の土地柄か、
長野酒メッセやひやおろしの時期だけ拝見するので、
季節限定品…の印象もありましたが、
通年で、出されている様子。
肝いりのブランドと言った所でしょうか。

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事務所に通して頂きますと、
まず“日本酒からの手紙”と題された文章が目に入りました。
きっと蔵元さんの想いが込められたものだと思います。

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事務所の一角にズラリ、
並べられた「若緑」ラインナップ。

【 若緑・本醸造 】

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明るい黄色のラベルに惹かれて選びました。
ただし、これだとスタンプラリー規定の、
1000円以上のお買いものに満たないので、
追加してこちらを。

【 若緑・普通酒“上撰” 】

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こう、旅先ボトルの様な、
移して呑む容器付き…に惹かれました。
何だか新鮮。

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比較的状態の良いブリキの看板を蔵内で見つけました。
こうしたブリキ製の看板は、
時代を感じるため、
眺めさせてもらうことが多いです。
近年では、あまり見ることがなくなりました。
青地が多い印象がありますが、
こうして緑地なのは酒銘「若緑」から取られたものでしょうか。

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今井酒造店の駐車場から。
この風景、
蔵内に橋がある景色は、
同じ長野市の「本老の松」、
「信濃光」にも通じる景色に感じます。


さて、今日の内に行こうとすれば、あと1場。
先程も話題に出て参りました「雲山」は、
行って行けなくも無い。
ただ、一緒に善光寺の写真も撮りたいので、
あまり時間に余裕が無いのも困る。

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そんな訳で、駅近くを軽く散歩した後に、
宿にて、ほっとひと息、
そうして夜になってから、街に…と言うか、
小布施に繰り出そうか!…と相成ります。

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頃合2010年11月、駅前のイルミネーションも灯る時期。

そもそも、
この旅「信州SAKEカントリーツーリズム」は、
「信州ディスティネーションキャンペーン(D.C.)」の一環です。
プレイベントなどはD.C.発表以後、
マスコットキャラクター「アルクマ」さんと共に、
様々各地で催されていたかと思うのですが、
メインとなった期日は2010年10月1日~2010年12月31日まで。
この期間、長野駅のコンコースには、
長野県の日本酒の菰樽を展示してある…とお伺いし、
これを見たい!…と思った事も、
今回の長野行の由来に根付いております。

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YOKOさんと長野オリンピック開催の記念ポスターと、
信州の日本酒と…。
これを全て周遊し、
全76蔵のスタンプラリーを制覇するんだ!…と、
そう思いながらシャッターを押していました。

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更には長野県の名産品「林檎」で作ったオブジェも。
近くから見ると…

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「未知を歩こう。信州」と、
信州D.C.のキャッチコピーが彫られていました。

こう、思うに、
「未知」には「完全なる未知」と、
「既知なる未知」があるんじゃないかなぁ、と思います。

今回の僕らで言えば、「既知なる未知」です。
長野酒メッセなどで、各蔵元さんは存じ上げています。
けれど、その日本酒が、
どの様な場所で育まれているかは知らない。
それを見に行く。
また、今日だって、
小布施で美味しそうなお店に出会った…
…だから、未知の夜時間を体験しに行きたい!
そう願うからこそ、
知っているからこそ、興味が生まれ、
興味の中を歩こうじゃないか…原動力になる。

「完全なる未知」を歩くであろう、例えば県外の方々。
北信、東信、中信、南信で風土や生活が異なる、
広い長野県の僕らにとって、
「既知なる未知」、
知っていても良いはずだけれど、知らないことばかりで、
まるで新しい生活に出会う旅。

地域活性の一環に違いない、
観光客招致の信州D.C.であったけれど、
僕は自分の故郷「長野県」をもっと好きになるきっかけであったなぁ…と、
心から思う訳でして。

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長野電鉄線に乗るべく、
JR線の改札を離れ、駅のロータリー脇から地下へ。
乗るのは2回目です。
以前に、中野市へ…岩清水と勢正宗の蔵見学に行った際に乗った限り。
てっきりJR線と同じ入り口かと思っていて、
のん気に林檎の写真を撮り、
いざ、時間間際に「ここじゃない!」と気付いて、
走って移動していたりもしますが。

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長野電鉄2番線ホームには、
信州の地酒として、岩清水や臥龍山、米川、真澄、天領誉のポスター。
見付けるだけで、なんだか嬉しくなります。

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長野電鉄に揺られ、20分から30分くらい。

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小布施駅に着きました。
ホームに立つYOKOさん。
今回の表紙に使った写真です。

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小布施駅から少し歩きます。

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大きな幕、
昼間には、僕らが寄った理由の一因になった、
信州地ビールの幟も掲げられているはず。

【 地もの屋 響 -yura- 】

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旅第8回に登場した「地もの屋・響(ゆら)」に到着しました!

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信州地ビールからその時々に6タップの品揃え。
もう、ときめかずにはいられません!
瓶売りの、よく目にするものとは異なり、
シーズナルであったり、樽生があまりないものであったり、
こう、来る度に楽しくなれること請け合い!

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日本酒も揃いがあり、
北信の蔵元を中心に集められています。
これは流石は観光都市「小布施」と言う所。

悩むYOKOさんを前に、
僕はこのビールに飛び付きました。

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宮田村・南信州ビールの「気の里」の樽生!
元々、「気の里」が好きなのだけれど、
その樽生バージョンがあったら素敵だな…と思ってはいたけれど、
まさか本当に存在するとは!!
活き活きとした風合が、フレッシュな果実を思わせるほど元気で、
水飛沫が夏の陽光にきらめく様なキラキラとした旨さでした。

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YOKOさんが選んだのは「木曽路ビール」のポーター。
基本的には南木曽町の「ホテル木曽路」でこそ飲めるビール!
YOKOさんからオーダー前に「どんなのかなぁ」と聞かれたけれど、
「飲んだ事無いんだ」としか応えられません。
本当に、なかなかお目に掛かる事が出来ないビールなんです。
「じゃあ、飲んでみよう!」と、
YOKOさんは好奇心に従っての選択でした。
木曽路ビールは、温度と共にその変化も目覚しく、
ほろ苦い感覚から、甘味が広がる旨さへと移って行きました。

【 モッツァレラチーズの味噌漬け 】

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酒肴として非常に興味があったチーズの味噌漬け。
ふにっとした食感もさることながら、
味噌の香が、ふうわり優しく滋味深く、
「日本酒~!」と思いはしますが、
いやいや、ほんのりの塩加減、味わいの伸びの中に、
ビールの旨さ、爽やかさも負けじと良い主張をして来ます。
前回、夏の時分には、
「素材の良さ」を感じた「響(ゆら)」、
1品目から、その記憶を呼び覚ます美味しさでした!
「そうそう、ここに座って飲みたかったんだ!」って。

【 あつあつポテトフライ 】

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ビールには是非、合わせたいポテトフライ!
こうした皮付きのものが僕は大好きなんです!
本当にすこぶる熱く、
「美味しそう~!」と勢い良く気持ち良くかぶり付いたYOKOさんは、
「あつーい!」と目を白黒。
ビールで口中を冷ましまして、パクつく。
量も山盛り級で、食べ応えバッチリ!
じゃが芋が良いのか、
次なるビールを飲んで行く中、
冷めて来ても、甘味とほっくり感は失われる事無く、
ずっと美味しく食べさせてくれていました。

あー……これも、また食べたいです。
書きながら思い出し、悶絶させられます。

続いては!

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僕は、初めて飲む信濃町・信濃ブリュワリー、
信濃ビール「ドラゴンエール」を!
刺激的な苦み、クリーミーな喉越しで上質。
なるほど、音に聞くビール、流石です!

YOKOさんは好みのスタイル“ゴールデンエール”で、
タップに用意のあった、東御市のOH!LA!HOビールを!
特徴的な香、穀物っぽい香、甘い香で、賑やかな味わいでした。

益々以って食欲とビール、美味しい楽しさが進みます。

【 地ものサラダ野菜のバルサミコソース和え 】

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野菜も美味しかったですね~!
本当に地物…と言った感じ。
よくある、定番のサラダ素材に限らず、
ご覧になって分かると思うのですが、
時期によっての良いものを扱って下さっている…
…そんな一皿。
採れたての旬の野菜と言うものは、
心から旨いモンです。
日々、農産物直売所「ファーマーズガーデン」に通う僕やYOKOさんが、
「あぁ、これは旨い!」と、
ガツガツと食べていたのを思い出します。
野菜が美味しいと健やかな心持ちになれる様な。
至って、食む緑。森林浴に麦酒が更に進みます。

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実は、この辺りからメモやつぶやきなどもなく、
ただ美味しさに身を任せて楽しんでいました。
「あぁ、ここに来て良かったなぁ。幸せだなぁ!」と。
このブログ、記事を書くに当たって、
記憶を辿るヒントになればと、
YOKOさんに「どうだった?」と聞くと、
即答で「また行きたい」と言う答えが返って来ました。
「~が美味しかった」「~が良かった」でなく、
「また行きたい」が直ぐに出て来るのは、
気に入っている証なんだろうなぁ…と思う訳で。
そう、そうなんです。
美味しかったし楽しかったんです。

僕らは6タップの中の残り2種類、
よなよなエールは直前に終わってしまっていたので、
軽井沢高原ビールと穂高ビール“ケルシュ”をゴクゴクとね、
非常に美味しく頂きました。

【 漬けサーモンのサラダ・わさび風味 】

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キュウリやいんげんの緑と信州サーモンのオレンジ、
そしてトマトの赤にパプリカの黄色。
彩り楽しい一皿。
日本酒にもビールにも、酒肴と言うものは、
どこか「つまむ」動作があると良い様に感じています。
ちょいと摘んで食べて、酒で美味しく落とす。
この一皿もまさに、それに合うものでした。
瑞々しく、また山葵の香も盤の上で華やかで。

【 温豆富・たっぷりの薬味と一緒に 】

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当初は、
以前美味しかったカレーなどを頂こうと考えていましたが、
ポテトのボリュームなどで、
割合、お腹いっぱいとなって参りました。
そんな訳で、僕とYOKOさんは、お豆富で〆を狙います。
写真では陰になってしまいましたが、
本当にたっぷりの薬味があり、
豆富をひとすくいして、この薬味を試し、あの薬味を試し、
合わせてみたりなんかして。
胃心地も良い〆のひと皿。

【 オブセ牛乳を使った栗のパンナコッタ、小布施栗を添えて 】

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デザートもお願いする事にしました。
前回も思ったけれど、“地もの屋”の名は伊達じゃありませんネ!
素材が活きるものが、ことごとく美味しい!
牛乳の甘味、透明感、栗の程好い甘さに香。
これがこうして、ひと心地の為に用意されている事に、
感謝の気持ちが湧くほどに美味しかった。
子供の頃、母が作ってくれた牛乳寒天が好きでした。
あのほっと出来る味わいが好きでした。
それに近い、優しさを感じるパンナコッタ。
気に入りました!

そして…僕らが滞在していた時間と言うものは、
19時より前の時間帯でした。
18時から19時まで、「響」はハッピーアワーとして、
地ビールのお値段が全て500円均一となります。
量は、もちろんそのままです。
僕とYOKOさんは心行くまで楽しんだのに、
「そんなにお得なんだ!」と、すこぶる驚いたものでした。
もう少し、お財布への突っつきがあると覚悟していたお会計時、
ビールの500円均一効果は、つまり6杯分。
相当に効いて、美味しくお値打ちに食事をする事が出来、
そう言った面からも満足できるものでした!

また行きたいなぁ。
本当にまた行きたいです。
あぁ、なんて良いお店を見付けたんだって思いました。
遠いけれど、行く価値があるんだって、
そう話しながら、僕とYOKOさんは見送られ、
小布施駅まで戻って来ました。

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電車の本数は多くないので、しばらくの待ち時間。
良い心持ちなので、全く苦になりません。
なかなか良い雰囲気のホーム、そして夜空。
十二分に満喫しました。
これにて今日の旅はおしまい―――…
…となっても良いものなのですが。


僕とYOKOさんは長野電鉄長野駅までは行かずに、
途中の権堂駅で降ります。

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地下の権堂駅から降りてきたところ。

せっかく長野市にまで来たんだったら、
まだ寄りたいお店がたくさんあります。

“もし出来たら”と思っていた、
お寿司屋さん「いろは鮨・西鶴賀店」、
居酒屋さん「景家」は、お腹の満足度の高さゆえに、また今度。

僕らが目指していた場所は、こちら。

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【 Bar regalo 】

本当に、ごくたまにしか来る事が出来ませんが、
美味しいものを扱っている、
良いモルトをたくさん持っている…
だから、行けば何か美味しいものにありつける…
実はウィスキーばかりでなく、
ラムやシェリー、ワインに至る全てに、
バーテンダーF田さんは詳しく、
熱心にイベントも開いている…
…だから、機会があれば行きたいと思うお店。

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店内の佇まいは、暗すぎず明るすぎず、
ごく落ち着いた、落ち着く事が出来る空間。
そして、
ウィスキー好きには目の保養になる品揃え。

【 りんごのカクテル 】

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【 ラフランスのフローズン 】

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まずはカクテルからお願いしました。
僕がりんごのカクテルを、
YOKOさんがラフランスのフローズンを。
最初の1杯として清涼感ある飲み物が欲しくて。
それに応えてくれる果実味と仕上がりと。

【 BOWMORE / BLACKADDER,25yo 】

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数あるボトルの中から、
僕は、拝見した事がないこのボトルを選びました。
ボトラーズ「ブラッカダー」の「ロウカスク」シリーズは、
お気に入りなのですが…
25年と言う長期熟成品で、かつ「ボウモア」ともなると、
なかなかお目にかかれるものではないと思います。
“飛びつく”に近いくらい「やった!」と思ってお願いしました。

珠玉と言う言葉が似合います。
ピートの攻撃性は強くなく、背に沿う程度。
25年の時間に見合う充実感で、
単純に「あぁ、これは美味しいな」と思えるものでした。
「ロウカスク」シリーズは、
比較的、味わいも原酒であるからこそ
強烈なものが多い印象があるのですが、
飲んでズバリ「なんて美味しい!」と思うものは、
なかなか無い様に思います。

こう…だから、たまに「regalo」に行きたくなります。
新しい発見がある、新しい提案がある。
「こんなボトルがあるよー」…なんて、
バーテンダーF田さんが楽しんで収集している事が分かる。
だからこそ、美味しいものが揃う。
道理です。
行きたいなぁ、と思わせてくれます。

【 GLENLOCHY / SCOTCH MALT SALES,30yo(1963 distilled) 】

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こんなボトルもありました。
1963年に蒸留され、30年の樽内での熟成があり、
1993年頃に発売されて、その後2010年までですから、
17年が経っているオールドボトル。
とっても稀少なものです。
香に年月を経て落ち着き、枯れ行く素振りなんて、
本当に全く無くて、
可憐で、若ささえ感じられる美しさで、
たいへん美味しいものでした。
その味わいに神秘すら感じられ、感謝の域。

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ボトルを眺める事も好きなので、
じっ…と、ただそれだけで何時間でも大丈夫。
様々なボトルがあります。
「これはなに」「あれはなに」なんて、
見た目やラベルで選んだって良いんだし、
味、香のイメージで探してもらっても良いんだし。

【 EDRADOUR / 13yo (1989 distilled) 】

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そんな訳で、
YOKOさんは甘い雰囲気のモルトを求めて、相談してみますと、
何本か出して頂いた中で、
この「エドラダワー」が気になった様子。

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自分の記憶には、
エドラダワーのラベルと言うものは、それなりに特徴的で、
そして、ボトラーズではあまりお見かけしない。
こうした透明な…
例えば「アイル・オブ・ジュラ」みたいなボトルは、
初めて拝見しました。
YOKOさんの注文だったけれど、僕も興味が湧きます。
何でも記念ボトルなんだそうです。

YOKOさんのリクエストに合う甘い香は、
もう、それだけで美味しそう。
ずっと嗅いでいたい良い香でした。
味わいには複雑さも持ち合わせていて、
香だけでなく、余韻に浸ることもまた心地好い。
ゆっくり、うっとりグラスを傾けられるものでした。

【 Ardbeg / SMWS,7yo 】

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僕が最後にお願いしたボトルは、
何本か紹介してもらった中で、
バーテンダーF田さんの一言が、
どうしてもどうしても耳から離れなかったモルトを。

「Scotch Malt Whisky Society」のボトルで、
象徴的なコメントとして、
「Penetrates and explodes」と書かれた「アードベッグ」をお願いしました。

「えーと、これはね、もう、とにかくウマイ」

酔いの終盤の出来事ですが、
ハッキリ覚えています。
説明もしっかりしてくれていたんです。
色んな説明が色んなボトルに付されていく中で、
「代名詞」として「とにかくウマイ!」…
…気にならない訳がない。
モルト最初の1杯は、
更に興味の心を味方につけた「ボウモア」が勝ち取りましたが、
最後の最後、
僕は、あの殺し文句に惹かれて、
「アードベッグ」をお願いしました。

「爆発」と言うサブタイトルが添えられているけれど、
確かにピートの強さはアードベッグ然としたもの。
しかし、それにしても非常にバランスが良い。
爆発するほどの衝撃力を何が包んでいるのか分からないけれど、
とにかく爆発させながら見事に操縦していて、
味わいも塩っぽいと称されるアイラ系の雰囲気だけでなく、
樽からと思われる甘い香もちゃんと存在していて、
「あぁ、なるほど」
「とにかく、ウマイや」
納得させられる美味しさがありました。
特にウィスキー、こうしたボトルには一期一会の要素が強く、
後々、それらが稀少性を持って、
オークションに登場する事だってあります。
「ここで飲む事が出来て良かったなぁ」と安心すらした美味しさでした。

とても良い心地。
長野駅前まで強い風の中を歩いて帰りました。
「遊び切った!」と言う充足感があります。
叶えたいとずっと思っていた野望も果たせたし、本当満足!
良い1日だっ!



以上、
小布施、長野市の夜を楽しんだ旅第11回を申し上げました。
今回は3蔵を巡りましたので、
スタンプ全76個制覇までは、あと18蔵となります!

次回、
旅第12回信州SAKEカントリーツーリズムは、この翌日!

11月14日の「善光寺・松代編」に続きます!

ありがとうございました。

ありがとうございました。

…ブログの更新は、翌日と言う訳には参りませんが。

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2011年6月29日 (水)

旅第10回・信州SAKEカントリーツーリズム(2010年11月9日・大北地域)


しばし、お付き合いの程を願います。

旅には「景色」がございます。
旅に向く景色…と申しますのは、
名勝、名刹はもちろんのこと、
桜や新緑や紅葉、四季折々の風物詩なんかが思い浮かびますが、
いや、そうではない…と感じております。
晴れなら晴れ、雨なら雨、
事によっては嵐なら嵐、
旅先で映る情景全てが旅の景色でございまして、
いつが良い、いつでなくてはならない。
そう言った定まり事は、
けして無いものだと存じます。

見るもの全てに思いを馳せる。
その様なことが出来るのは旅先だけでございます。
電信柱に読めぬ地名、
駆ける野良の猫助、
平時以上にきょろきょろとして、
落ち着き無く、迷い半分で進む道。
全て全てが思い出になる。
それが旅と言うものであると、
感じておる次第でございます。

ですから、紅葉の季節と言えど、
色付く葉を、色付く葉だけを、
わざわざ見る事などしなくても良いもんじゃないですか。ねぇ?
色なら元々、緑がしっかと付いていたでしょうに。
それが赤く変わるだけのこと、
毎年の事、ええ、ご足労を願います事も無い。

旅なら旅で、
全て景色を楽しめば良い、
ただただ、それだけでございます。

えー、
これからお話し致しますは、
信州SAKEカントリーツーリズムの旅、第10編め。
茅野、岡谷と巡り、
後に大北…池田町、大町へと参ります。

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大町は霊松寺の境内に栄える秋の景色。
紅葉の美しさ、オハツキイチョウの木の下で、
じっと今を大切に、感じ入る。

え?

紅葉は見ないってんで大見得切った後じゃあねぇかって?
綺麗なもの、美しき自然は縁起物、
見なきゃ損、
楽しまにゃあ生きるものも生きませんて。

見たいものは見たい。
毎年の事だとしても、見たいものは見たい。
一瞬を楽しむ事も出来る、
1日をめいっぱい、骨の髄まで遊び疲れることも出来る。
言わば平時、楽しめば万事が旅。
ひとたび思えば、近所の散歩も小旅行。

季節移り変わり、彩る信州を走る。

特別でないものも、
思えば、念ずれば、全て特別なものでございます。

紅葉旅路の

信濃路駆けて

出会いまするは

人の縁

旅をして景色を見る。
この移り変わりも美しき哉。
自然はいつも美しくあり。
縁交われば、人の笑顔もまた旅情。

さて、本編。
おあとがよろしいようで。



【 2010年11月9日 】

えーっと。

どうにも、
ここ最近の趣味がこうじて、
落語のマクラを真似た始まりになってしまいました。
思えば、
この旅をした頃には、
ほとんど落語たる知識なんてありませんでした。

いや!それ程に書くことが遅い…
…と言われて返す言葉も無い訳なんですが、
急激に落語の魅力に惹かれて行きました。

そんな事を思いつつ、現在は2011年の6月。
旅情を思い浮かべながらお話をさせて頂きます。

旅第10回を計画する上で、
どうしても忘れられないのは、
岡谷、茅野の蔵元について…でした。

実は旅第2回、ここで本当は「行こう!」と思っていたのです。
計画表にも書いてあるばかりか、
そもそも前日までに、
蔵元さんに営業の確認もしました。
訪問の予約をした訳ではありませんでしたが、
実の所は、計画表の甘さがあり、
時間がなくなってしまって、未到達。

「あぁ、こんな事ならば、もっとしっかり計画立てを!」

心の底からそう思い、反省し、
続く旅第3回から旅第16回まで、
綿密に計画を練る様になったものです。

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塩尻I.C.から高速道路に乗り南下。
良い天気に恵まれた!…と思いはしたものの。

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トンネルを抜け、諏訪I.C.までの長い坂道を、
降りる頃には、どんより雲も。

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諏訪I.C.にて上道から下道へ。
この並木の先を右に折れると、
茅野方面に向かいます。

この辺りからぽつりぽつりと雨が降って参りました。

茅野駅前を通る。
カーナビの指示に従っていると、
「到着」と相成るけれど、
どこに見えるひとつ目の蔵元さん。

後々、ショップの方にお伺いすると、
カーナビでは蔵の裏側によく案内されてしまうのだそうです。
「行き過ぎた!」と思いながら駅前を通り、
少し大きめな信号を右折して道なりに。
すると、程無くして蔵元さんの看板が見えて来ました。
旅第10回のひと蔵目。

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【 茅野・諏訪大津屋本家酒造 】

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清酒「ダイヤ菊」を醸す諏訪大津屋本家酒造、
2008年に社名変更を行いましたが、
前身の「ダイヤ菊酒造」時代からも、
松本市内の飲食店の看板に見受けられるほど。

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雨が降っていたのでフードをかぶったYOKOさん。
横に長く、建屋が続いて見えました。

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この奥が併設の販売店になります。
店頭に飾られている酒蔵らしい道具“タンク”、菰樽など。

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販売店の裏手に当たる場所。
こうして見ると広い敷地であると感じられます。

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同、裏手。杉玉が見えます。

実は…販売店の入り口が分からず、うろうろ。
先の写真に「→小売部」とあり、
そのまま、ずっと右に進んでしまって、
さ迷ってしまいました。

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ちょうど中央部に位置していた販売店。

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「ダイヤ菊」のラインナップが並びます。

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自分は、この古い看板に惹かれていました。
ダイヤ鶴、金甌正宗、諏訪泉…と読んでよろしいのでしょうか。
現在の「ダイヤ菊」とは異なる酒銘、
これを「三大銘酒」と謳って醸されていた様子。
字体のそれぞれにも興味があります。
「ダイヤ」の文字の丸みであったり、
「正宗」は現代では少ない略し方もされていて、
見入ってしまいました。

こうした蔵の趣が残るものは、
蔵に立ち寄ってこそ垣間見えると言うもの。
眼福でした。

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トイレを借りた際に見えた、歴史を感じる建物。
近代的なもの、古くから残るもの。
それらが混在した蔵元さんに見えます。
販売店の入り口から奥へ、
奉られている社があり、
また銀色の大きな箱…コンテナ冷蔵庫があり。
様々を経て今がある……そう、ひしひしと感じられるものでした。

【 ダイヤ菊・本醸造 】

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購入したのは本醸造酒。
レトロ・スタイルのラベルが気に入りました。


続いて僕とYOKOさんは、
岡谷方面へ向かうべく、
諏訪湖の西に進路を取ります。
ここは以前も使ったことがある道で、
途中までは快調に…
そう、いつも混んでいそうなイメージがある、
上諏訪、下諏訪の中心街を抜ける、
国道20号線を避け、
実に爽快に気分良く岡谷に着くぞ、
次の蔵元までまっしぐらだ!…なんて考えていたんです。

岡谷の市街地に入る直前で、車が止まります。

しばらく動かない。
前には大きなトラックがいて、何も分からない。
この時点で、
少しだけ計画表よりも余裕があったのだけれど、
段々と、その余裕を食い潰し…。
ただ、広く続く諏訪湖を横目に見ながら、
牛歩状態でノロノロと進み、また止まり…を繰り返しました。

道路の補修工事を行っていた模様。

「 あぁ、なんてことだ! 」

…と、
たぶんすごくイライラしていたんだなって思います。
せっかく綿密に立てた予定が、予定外のことで崩れて行く!

けれど、
けれども、とても不思議なもので、
この遅れが無ければ、
僕らに、あの出会いは生まれなかったんだろうし、
後々の、ある1日に繋がらなかったかも知れないし。

怒ったり、逆に笑ったり、
いろんな事が起きて、
それが人生だ!…と受け止め、
迎え打って行こうじゃないかって、
今では思います。
むしろ、イライラしていた自分が恥ずかしい。
YOKOさんは焦るでもなく、
ゆったり道が進むのを待っていてくれました。

渋滞を抜け、岡谷市市内に入れば直ぐに着きます。

【 岡谷・高天酒造 】

次いで目指していたのは、
岡谷銀座通りにあるこの蔵元さん。

Cimg2430

数々の賞に名を連ねる名杜氏、
“信州の名工”原村杜氏の
伊藤訓氏が醸す清酒「高天」、
高天酒造に到着しました。
特に決まった駐車場が無いとの事で、
道沿いに車を横付けし、訪れます。

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迎え入れて下さった店頭の扁額、
吟醸系の日本酒のラベルになっているもので、好みの字体です。

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並ぶ「高天」ラインナップ。
中段の右端に、
扁額と同じ字体のボトルを見ることが出来ます。

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長らく渋滞に捕まっていた為、
ここでも再びトイレをお借りしましたが、
その際に奥に見えた蔵の風景。
時代が付され、趣ある景色。

【 高天“本造り”特別本醸造 】

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高天酒造では特別本醸造を購入しました。

よく試飲会などのブースに立つおふたりも拝見しました。
試飲会上のイメージばかりで、
こうして本拠地であるはずの蔵でのおふたり、
不思議なもので、
どこか新鮮に、目に映ったものです。


さて、旅第10回行路上、
時間は押してしまっていますが、
ここまでが旅第2回と重なる部分、
これからが本懐、大北地域に出掛けていきます。

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岡谷I.C.から高速道路に乗って直ぐの景色。
青空!
茅野、岡谷を巡るうちに天気は回復しました。

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豊科I.C.へ向かいます。
I.C.「塩尻、塩尻北、松本」を越えて…
この道は本当に何度となく通っている道。
晴天に迎えられると、
いつでも心地が良いものです。

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北上中のこれら写真は、
助手席のYOKOさんに撮影してもらいました。
旅を始めた頃に比べ、
随分と上達したことが分かります。


「大北地域」とは、
安曇野市、池田町、大町市を指します。
豊科I.C.を降りた僕とYOKOさんは、
大町へ向かう長野県県道51号線、大町明科線を走ります。
すると必ず通る蔵元、
51号線沿いに立つ日本酒蔵もまた、
信州SAKEカントリーツーリズムに参加しています。

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その店頭に掲げられた青々とした杉玉、
ちょうど今、作成されている杉玉。
新酒を喜ぶ時期になりつつあると感じる、
酒蔵の秋から冬にかけての風物詩。

【 池田町・大雪渓酒造 】

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池田町は大雪渓酒造に到着しました。
大きな敷地、事務所にて日本酒を買い求めます。

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並ぶ「大雪渓」ラインナップ。

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入り口には小粋な猫の置き物も飾られていました。
サンドブラスト処理が施された一升瓶や、
大徳利、瓢箪などを控え、何とも味がある様に見えます。

【 大雪渓・特別純米酒 】

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特別純米酒を購入しました。
事務所棟は、この写真では左手側にあります。
右手奥に見える酒造場からは、
作業をされている蔵人さんが見えました。
随分と大きい建物、造りの大きさを感じます。

続いて向かったのは同じ県道51号線上だけれど、
池田町の中心部、
商店街から脇に入り、住宅もある区域に、
蔵元がありました。
県道51号線は、
大町への道として何度か通っていたけれど、
ここに、この酒蔵があると言うのは、
今回の旅で初めて知りました。

シードル「Lulubell(ルルベル)」を始め、
清酒「北アルプス」を醸す蔵元さん。

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福源酒造に到着しました。
見える景色は、
ショップ、事務所の概観なのだけれど、
緑多く、
工場的でもなく、民家的でもなく、
これまでの蔵元さんとは、
また少し趣が異なって見えます。

【 池田町・福源酒造 】

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石畳が真っ直ぐ伸びる庭。
秋の景色として、実に美しい。

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この紅葉した木には心から惹かれました。
“燃える様な”と例えるよりも、
土の香を讃える様なあたたかみある赤。
実に素晴らしい風景。

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入り口には「福源」の看板。
「一掬招万福」と書かれています。

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入り口入って直ぐ、
事務所手前の廊下に並ぶ、
福源酒造のラインナップ。
この写真の背には長い廊下があります。

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日当たりが良く、差し込む光が心地好い廊下。

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選んだ日本酒を包んでもらっている間に、
お茶を出して頂きました。
廊下の一角にて。

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見える景色もまた良く、
庭の水場には鳥が寄って来ていました。
日の光ぐらいしか煩いものがなく、
静かで、空間に満ちる光気に、ひとごこち。

【 北アルプス・純米酒 】

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こちらでは「北アルプス」を購入しました。

【 福源・純米無濾過生原酒 】

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そして、いちばん蔵の特長を掴みやすい日本酒は…?
…そうお伺いして、
こちらの「福源」なるお酒を出して頂きました。

奥ゆかしくも深く柔らかいコク、
喉に潤う力のある雰囲気、甘味、
温度を変えても楽しむ事が出来る、美味しい日本酒でした。

僕とYOKOさんが旅した
信州SAKEカントリーツーリズム、
普段は、こうして2本目…
近い日取りで、
開封する日本酒を買って来ませんでした。
買う日本酒は全て保管して、
いちばん最後に、
ひとところに並べてみたいと言う野望があったからこそ、
火入れ酒を選び、
ラベルは蔵元の銘柄が大きく載っているものを選び。
こうして「買う」と言う事は、実は珍しい。

理由は、ふたつ、ありました。

ひとつは、僕自身があまり「福源」の日本酒に触れていないこと。
毎年の吉例「長野酒メッセ」でもお見かけしないので、
これまで「ルルベル」以外を味わった記憶が乏しい。
「知りたい」と思っていたからこそ。

もうひとつは、
熱心に対応して頂いたからこそ。
お酒の説明や行動、
写真を撮ってもらったり、
待ち時間もちゃんと対応してもらったり。
「ありがたいな」と思うことは、
「また再び来たいな」と思うことに通じ、
「ならば、今、飲み頃の日本酒を飲みたい」と思わせてくれたのです。
故の2本目、美味しく頂きました。

続いて、
再び県道51号線に戻り、
僕とYOKOさんは大町へと入って行きます。

「大町・北アルプス三蔵呑み歩き」のイベント上、
またラーメン関連のブログを見ていた事もあり、
興味があって、
「俵屋飯店」に行ってみたい…
…そう思っていましたが、
「いざ入ろう」とすると、
お店の中からエプロン姿のご婦人が出て来て、
暖簾を片付けて行ってしまいました。
何ともタイミングが悪い!

蔵元での滞在時間は、
たいていが予想の範疇で、
岡谷での渋滞が、ここにこうして響いて来ているとは!

このままではお昼ご飯を食べ損ねてしまうかも…
…と僕らは至近のお店に入ることにしました。

【 信濃大町・かつ丼の店 昭和軒 】

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店内、何とも不思議な…特徴ある雰囲気。
目の前の本棚にはギッシリの漫画本。

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洒落たBGMなんかもなく、静かで、
数名おられるお客様は、
新聞を広げたりなんだり、
何世代か前の「食堂」っぽい…
これはこれで面白い。

【 かつ丼(ソースがけ) 】

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僕は空腹も手伝って、かつ丼を。

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油で揚げたものは、
あまり食べないもので、
こうして外食として「カツ丼」とは、
何年振りだろうか…と思います。

おそらくは20代前半、
東久留米に住んでいた頃に、
お気に入りの近所の中華料理屋さんで、
「全メニュウを食べたみたい!」と思って、
それらしきを食べたような。

【 カレーライス 】

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YOKOさんはカレーライス。
これがなかなか刺激的な辛さでした。
その後に味噌汁をすすると、よく染みる辛さ。

昼食時間を取り、
僕らは再び蔵めぐりの旅に戻ります。
大町にある3蔵…
そのうち1蔵は、
信州SAKEカントリーツーリズムに参加していませんから、
2蔵を回ることになります。
共に歩いて通うことが出来る距離。
いつしか降り始めた雨の中、この蔵に向かいました。
それにしても、今日はいろんな天候に出会います。

【 大町・薄井商店 】

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2度、
「大町・北アルプス三蔵呑み歩き」に参加している都合、
なんだかとても見慣れた「白馬錦」構内。
ただ、お祭りである「呑み歩き」の1日に比べ、
雨も手伝い、静かに感じました。

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お酒は事務所にて購入することが出来ます。

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並ぶ「白馬錦」ラインナップ。
ここで驚いたのは「白馬正宗」と言う酒銘があること。
諏訪の「本金」さんも「本金正宗」、
小布施の「米川」さんも「米川正宗」、
現代通称では「正宗」が無くなっている場合もあります。
(商標上は“正宗”表記と思われます)

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耳馴染みがある「白馬錦」ではなく、
「白馬正宗」と言うボトルは新鮮でした。
是非、これを買って行こう!…と思いましたが、
4合瓶では、スタンプ規定の1000円以下…
結局はラベルの見た目で選んだこの日本酒にしました。

【 白馬錦・熟成純米酒 】

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熟成を経たと言う純米酒。
そう言えば「白馬錦」と言えば、
「雪中埋蔵」の日本酒も有名ですよね。
それとは異なる熟成ラベルは初見でしたので、
購入してみました。

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蔵内に聳え立つ大きなタンク。
敷地内を「構内」と表現した通り、
どちらかと言うと工場的な造りです。

逆に、
古くからの造り酒屋の形態…
蔵の雰囲気を残すのは「北安大国」蔵。

【 大町・北安醸造 】

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信濃毎日新聞折込の週刊誌、
毎週金曜日発行の「週刊まつもと」内に
2011年6月から始まった連載があります。

「居酒屋店主の信州地酒魂」と言うもの。
何でも松本駅前の情熱ある居酒屋店主さんが、
四季折々、日本酒について書いていくコラム…とのこと。
この第2回に、
「個性ある造りの蔵」として、
「中野市・岩清水」と共に、
この「大町市・北安大国」の名が挙げられていました。

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並ぶ「北安大国」ラインナップ。
「いいずら」、「あづみ野育ち」、「小谷錦」など、
既に見知ったお酒が並びます。
「あぁ、あれはあんな味だったな」と思い出す事が出来る。
ちゃんと記憶に残っている日本酒。

ただ、僕はこの日、
買うお酒について、ずっと前から決めていました。

【 北安大国・純米酒“豊響” 】

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「字が…ラベルが好き!」と言う理由で、
純米「豊響」を購入しました。
「みのり」と読みます。
味わいも北安大国らしさがあり、
力強さと甘味のある旨い日本酒ですが、
先の「福源酒造」で書いた「蔵元名が見えるボトルが良い」…
…と言う法則とは外れています。
いやいや、この「豊響」と言う字が、何とも好み。
そうして購入することも、また楽しみです。

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これで信州SAKEカントリーツーリズム上、
スタンプラリーとしての本日分の目標は達成。
けれど、
大町には魅力ある酒屋さんがありまして。
この旅第10回において、
またもうひとつの目的地でもありました。

【 大町・ヤマジュウ・横川商店 】

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酒販店さんであり、また、お味噌の醸造元でもあります。
僕とYOKOさんが初めて「呑み歩き」に参加した際に、
店頭で出していたお味噌汁の旨さは、
もう2年以上経ちますが、記憶に新しいです。
もちろん、自家醸造のお味噌を使ったものでした。

大町商店街にあるお菓子屋さん
「カウベル立田屋」さんとコラボして、
「味噌クッキー」も発売。
「酒ぬのや本金」の「酒粕サブレ」と並ぶ、
非常に美味しい肴にもお茶請けにもなるお菓子も販売されています。
「大町に行こう!」
…そう僕とYOKOさんが思う中で、根幹に位置しているお店。

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ブログ「呑ん子の放浪記」で楽しませてもらっている、
呑ん子さんに、試飲コーナーに招いて頂き、
YOKOさんに数点試飲してもらいます。
中でも、気に入る1本、ありました!

【 塩尻・信濃ワイン・秋薫るナイアガラ 】

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この後、2010年冬に我が家で何本使ったことか…。
すごく気に入りました。
スイートさ、香の雰囲気、
どれをとっても素敵で、
特にYOKOさんの好みにどハマり、的中、ぞっこん…てなぁ具合で。

どうにもその後を見てみるに、
我が家は、
信濃ワインのナイアガラの造りに相性が良いみたいで、
にごりワインの「豪雪」も、また気に入っています。

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こう、「良いものだなぁ」…と感じて、
こうして写真を撮っていました。

日本酒の蔵を巡る旅。
それが信州SAKEカントリーツーリズム。
けれど、日本酒ばかりが長野の酒ではありません。
焼酎を醸す蔵もある、
もちろんワインを醸す醸造所もある。
ビールだってあります。

日本酒ばかりの今日1日、
なんら不自由も物足りなさもないけれど、
頭からお尻まで日本酒…と言う訳でなく、
美味しい、そして情熱いっぱい注ぎ込まれて醸された、
日本酒以外、ワインに行き着く。
信州の良さを、なお深く知る。
それが何とも尊い様な気がして、
「横川商店」の店頭を背景に入れ、
写真を撮影していました…

…その矢先。

1台の白いワゴンが店頭の駐車スペースに入ります。
すると、出て来られたのは、笹井酒造の笹井さん。
「あぁ、お仕事中だし、話し掛けてもいけないかなぁ」
…と、道路対岸で眺めていました。
遠巻きに見ていたので、
もしか、お人間違いでもいけないとも思い。

すると、お店の中から呑ん子さんが出て来る。
笹井さんを連れて出て来てくれました。

お会いできた事が、まず嬉しいし、
配達中、営業中に再び来てくれた事が嬉しい。

ここである話が、
現実へのきっかけとなって、
僕らの中に植えられました。

実現したのは2011年2月。

【 笹の譽、良い眺めの先に見えたもの。 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/201125-1593.html )

先んじて蔵見学記として書いている、
笹井酒造「笹の誉」の蔵見学に繋がっています。
ここで、この場で「蔵見学を!」と言う話が形作られました。

僕とYOKOさんが、岡谷で渋滞に巻き込まれた日。
あの時間は無駄ではなかったんだと思いました。
用事も果たせたし、お気に入りのワインにも出会い、
万事済ませて、帰ろうとしていたその当時、
あと5分。たったそれだけで様々な流れが変わっていた事でしょう。
僕らはあの場所で笹井さんに会うことが出来て良かったし、
横川商店から繋がる縁に、
心から感謝をしながら、次なる場所を目指しました。

【 大町・霊松寺 】

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紅葉の名所、霊松寺。
やや辺りがうす暗くなり始めた頃、
僕とYOKOさんは到着しました。

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まずは願いを込めて、鐘をひと突き。
ある願いを込めた2年前。
お陰様で、
今もその様に過ごす事が出来ています。
感謝。
再び、同じ思いで鐘を突きました。

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弱い雨が触る…濃い霧と同じ様な空模様。
静かな境内に下り、眺めます。
静謐の空間ではなく、
天高い空の下に、
張り詰めず、凛とし、粛々として、
身を清らかに、かすかな光が撫でる様な、
そんな空間でした。
ただ静まり返っただけでない。

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今回、タイトルに使った写真は、この写真。
“葉が咲く”と呼ぶに相応しい景色。



大町から帰って来た僕とYOKOさんは、
神田の「洋食厨房Spice」へ。
今日の旅はとても良い気分で終わらせる事が出来そうで、
その気分を家までの間、繋ぐ事が出来る場所。

【 松本・洋食厨房Spice 】

僕とYOKOさんが洋食厨房を訪れる上で欠かせない、
このお野菜、ふた品。

【 本日のお野菜 】

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三つ葉、水菜、インゲン、キュウリ、
大根、レンコン、ほうれん草が散りばめられたサラダ。
野菜が多彩。
それだけじゃありません。

【 温野菜 】

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こうして「温野菜」を加えることで、
より一層、野菜の凄味を感じる事が出来ます。

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味わいの深さ、熱せられる事で生まれる甘味。
野菜が大好きになる…
大好きな僕らにはたまらない洋食厨房の味!

【 小谷産野豚のグリル 】

メイン料理に僕がお願いしたのは、
初めて食する“野豚”のグリル。

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何でも「脂のウマイ豚」なのだそうです。
味付けは塩、胡椒だけ。

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食べてみて、
歯に返すしっかりした肉質を感じながら、
脂のくどさを感じない事に気づきます。
メモには、
「まるで鳥だ!」と…
脂の甘味は、自作ラーメンを試していた時分に知った、
鶏のコラーゲンを炊いた様な甘味。
あんなにたくさんの鶏を炊いて抽出するそれが、
この一切れ、豚の味わいの中に旨味として存在する。
豪傑な脂の雰囲気ではなくて、
脂なのにアッサリ…と例えるのも不思議なものだけれど、
後切れの良い、口の中に残り過ぎない、
それでも脂の旨さが引き立つ味わい。
豚肉に対して「鳥」だなんて失礼な話だけれど、
当時の自分は美味しさを感じながら、
そんな事を想像していた様です。

よく噛み、よく味わい、
ひと切れひと切れを惜しみながら食べていました。
美味しい。
皿からなくなってしまうのは悲しいけれど、
皿から取り出さなければ食べられもせず。

【 根菜たっぷりパスタ 】

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YOKOさんは大好物の根菜たっぷりパスタを!
登場以来、幾度となく食べているだろうけれど、
飽きず、そしていつも美味しそうに食べています。
好きなメニュウがあると言うのは、
とても幸せで、嬉しいことで。
何故なら、
「これを食べれば元気になる!」…から。

今日1日を締め括るに相応しい洋食厨房の食卓。

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最後にデザートを戴き、家路へと。



家に帰って来てみれば、随分と良い時間でした。
それもそのはず、
茅野、岡谷、池田町、大町と巡った今日の旅、
移動距離もなかなかのもの。

でも、それでも、
得るものが多く、充実した1日であったと、
1日を誇らしく感じられる旅でした。

以上、

旅第10回・信州SAKEカントリーツーリズム!

蔵元6蔵を回りました。

スタンプ全76個制覇まで、あと21蔵です!

次回、
旅第11回信州SAKEカントリーツーリズムは

「北信・長野市編」!

続きます!


【 信州SAKEカントリーツーリズム公式サイト 】

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/ )

蔵元情報や、推奨ルート、
スタンプ台紙などは、こちらから!


「めいっぱい遊んだ!」

そんな日なんて、大人になってから早々ない。

子供の頃はあんなにいっぱいあったのに。

大人になったから、年を取ったからとか、
そういう事ではきっとなくて。

生きて、

いろんなことを知るから、

いろんなものが欲しくなって、追い切れなくて。

“めいっぱい”に入る袋も大きくなっていて、

詰まり切らないのかも知れません。

「 これをやりたい!これをやるぞ! 」

…って、始めた1日だったし、

いろいろありながらも、やりたいことをやり切った。

「めいっぱい遊んだぞ!」と、

家に帰って来てから、

YOKOさんとミルク入りのコーヒーを飲んで、

ほっとしたお話、そんな1日。

お読み頂きまして、ありがとうございました。

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2011年4月22日 (金)

旅第9回信州SAKEカントリーツーリズム(2010年9月26日・木曽路~妻籠宿)


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どちらかと言うと、今回はいきなり旅が決まった方。

♪~花が咲いたと
♪~ギンモクセイの
♪~妻籠宿へと
♪~旅支度

Twitterを眺めていると、
地域密着型のアカウントをお見受け致します。
安曇野一円で「あずみったー」、
松本界隈「まつもったー」…と言った具合。
木曽にも「きそったー」なるものがあり、
どなたかがつぶいた情報を拾い上げ、
展開してくれておりました。

「 ギンモクセイが咲いた 」

「 見頃は今週末だ 」

金木犀ならば聞いたことがあるけれど、
「銀木犀」なる植物は初めてお目にかかる。
どんなものかと興味が湧いて、
いっそ木曽路を目指すのならば、
この度、旅へと参りましょう。

第9回信州SAKEカントリーツーリズム、

妻籠宿、須原宿、薮原宿の木曽路編!


【 2010年9月26日 】

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さて、木曽路へと走ります。
よく晴れて、木曽路の山の美しき哉。
緑濃く、爽快なドライブです。

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思えば、
自走して木曽路と言うものに触れるのは、
今回が初めて。

旅第3回の木曽の旅、
木曽福島の「七笑」や「中乗さん」、
奈良井宿の「杉の森」へ向かった旅は、
電車を使っての旅。

こうして自ら運転して木曽路を進むのは初めて。
両親に連れられた記憶も随分と昔のもので、
初めての道を進む心持ち。
1日の楽しさを願って、ワクワクしてくるものです。

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助手席のYOKOさんには、
何枚も写真を撮ってもらいました。
その中から、数枚をセレクトして載せています。
この後、全16回まで旅は続きますが、
車窓から写真を撮ってもらって行くうち、
YOKOさんも随分と写真に慣れていった様に思います。
今ではLumix Phoneを持ち、
いっぱいの四季折々を撮り収めています。

長く伸びる道、
雲ひとつ無い空、
尽きる事無い群がる緑、木曽路。

風景を楽しむ旅となりつつありました。

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途中のコンビニエンスストアで、
「おんたけ茶」なるものを買いました。
なんでも、
烏龍茶、どくだみ、杜仲茶、ハブ(エビスグサ)、
はと麦、麦芽、陳皮、クマザサと8種の茶葉を使ったものだそうです。

製造元は日野製薬。
「百草丸」で胃腸がお世話になっている木曽の製薬会社さん。
このペットボトルを買った当時は、
何にも気付いちゃいませんでしたが、
木曽路を進み、すでに旅をしていた事が伺えます。

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カーナビ曰く、もう直ぐ妻籠宿と言うところ。
風景も…
写真ではあまり変わりはありませんが、
名所「寝覚の床」などを過ぎ、
この眼下に流れる木曽川の淵には、
大きな岩がゴロゴロと。
それも色の濃いものではなく、
白っぽい岩が水の流れの煌きと、
天気の良さ、陽光の勢いに照らされて、
とても美しく見場良く映ったものです。

【 妻籠宿・第3駐車場 】

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道沿いにあった第1、第2駐車場を過ぎ、
松本・塩尻からの道では最も遠い、
第3駐車場に車を停めました。

後々、調べてみると、
第1、第2駐車場は妻籠宿の中程に位置している様です。

この第3駐車場は端に位置しています。
だが、それが良い。
歩く事もまた旅の楽しみ。
いちばん歩くコースを僕とYOKOさんは選んでいました。

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まさに“町並み入口”の看板の通り。
車には一方通行で進入禁止でありますが、
人の歩みに止めは効きません。

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日のある1日でしたが、
木々に陽光は遮られ、ほんの少し、薄く暗い道中。
「あぁ、この後に緑が開けて、妻籠宿があるのだろう」と思うと、
とてもワクワクしてくるものです。

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沢のせせらぎが目にも音にも美しい。
木曽福島、木曽平沢を歩いた際にも、
こうした川の風景は見ていて、
山間の中、水源は大切で、
そのまわりに宿場を設けた…と言う事が分かります。

Cimg1901

この辺りでも歩いてまだ5分程でしょうか。
高揚してくる気持ちに自然に従って、
短い時間で何枚も写真に収めていました。
お人が住んでおられる家もあり、
木造の家とアンバランスな現代の車があり、
こうした風景こそが「今」なんだなぁ、と思います。

Cimg1902 

左が妻籠宿のメインストリートに続く道。
右の坂の上には何があるのでしょうか。
そのまま山の上まで、
青い空に吸い込まれる様に登って行ってしまいそうな道。
この続く2本の直線、道の風景が、
何とも“良いもの”と見え、1枚。

Cimg1903

趣ある街道の建物が見え始めます。
そんな中、脇に流れる水路の美しさに惹かれます。
まだ暑ささめやらぬ9月、
清く見える流れ、その音だけでも涼しさを感じます。

Cimg1904

商店も見え始める主たる道まで歩いて来ました。
歩き進むたびに賑わいを見せ、
きっと宿場が盛った当時とは、
歩く人々の由縁こそ異なれど、
今も建物は残り、
人は流れのまま生きるままに変わり、
こうして青空の下に共存する。

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こうして涼しさを求め、癒されるあたりは、
何にも変わっていないんだろうなぁ…と思います。
強い陽光の中で、綺麗に水面が揺れていました。

【 枡形の跡 】

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この先、二手に分かれる場所は、
「枡形」と呼ばれているそうです。

「宿場」と言うものは、
防塞施設としての側面もあり、
外敵の侵入を阻むため、
侵攻し難くさせるべく、
道を直角に折り曲げているのだそうです。

Cimg1908

僕らは行きに左手側に進みました。
ぐるっと回った帰りには、
右手側の一段高い場所を歩きました。

Cimg1909

まず下る階段があり、
そこに下嵯峨屋、上嵯峨屋と呼ばれる建物が残り、
隣接してお土産物屋さんがありました。
緩やかに登っていく道。

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こうして僕らは、
ゆっくりとお店を冷やかしながら、
観光ゆえに観光らしく歩いているけれど、
ここを攻め入るべく鎧兜に武器を持って走るなんて、
とてもじゃないけれど、たいへんそうです。
むしろ、入口出口があるものだから、
閉じ込められる事もあるのでしょうか。

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枡形の先に観光案内所があり、
その脇の階段、上に伸びる道を行くと、
「ギンモクセイ」があるのだそうです。

…実はこの写真に「ギンモクセイ」、
すでに見えているのだけれど、
この頃の僕らは、
「どこにあるのかなぁ」なんて言いながら歩いていました。

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まだ心持ち歩き始めたばかり。
目的達成には気分として早過ぎる。
そんな訳で、
僕とYOKOさんはとりあえず、
宿場の末端まで行ってみよう!
…と再び歩き出します。

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遠くに立札が見えました。
道なりに進んで来て、
突き当たる様な場所に現れた、
背の高い立札。

【 高札場 】

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見下ろす様に立てかけられ、
地面に傾いて見えるそれには、
どこかしら威圧感を感じないではいられませんでした。
現在の「官報掲示板」に当たるものだそうで、
幕府よりのお達し、禁制、法度等を掲げたのだそうです。

【 鯉岩 】

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高札場の坂を登り、小さな橋を渡った先に、
緑の広場がありました。
「鯉岩」と名付けられているこの岩場、
昔々は中山道名三石のひとつに数え上げられたそうですが、
明治の濃尾頭大地震によって崩れ、形が変わってしまったのだそうです。

【 熊谷家住宅 】

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「鯉岩」の向かいにある古民家。
19世紀初頭に建てられた長屋の一部だそうです。
町の文化財に指定されています。

おおよそこの辺りが妻籠宿の端っこの様子。
人もまばらになり、道も細くなり、
地図上も遠く駅へ向かう道と書かれていました。

そんな訳で、僕らは宿場の中心へ舞い戻ります。
途中、お散歩中のゴールデンレトリバーに会ったりもし、
本当にお散歩がてら観光がてら。
登り坂が続いた「高札場」以降、
下りになるのでとっとと進み、
また、やや高台からの景色になるため、
見通しの良い街道の眺めを楽しみつつ、歩きました。

【 えのき坂 】

お昼ごはんは、妻籠宿で…と考えてはいたけれど、
どこで何某が食べられる…なんて情報を集めずに、
散策しながら見つければ良いか、と思っていました。

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お蕎麦屋さんが実に多く、
割合うろうろと何軒か軒下、
メニュウなどを見ては歩きを繰り返し、
このお店に決めました。

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理由は…えーと、なんだっただろう。
「なんとなく」が正解かも知れません。
旅の第六感とか、そんな感じです。

Cimg1921

入って直ぐに土間があり、
そこにもテーブルはあるのですが、
オジサマ方がビール片手に楽しんでおられる。
ご機嫌な風景は、何とも威勢がよろしい。

僕らは奥のお座敷に通されました。

Cimg1923

扇風機、箸立て、狸の剥製に至るまで、全て風情。
そうだ、新婚旅行で行った福島の大内宿の「ねぎそば」のお店も、
こんな感じでした。
あれは冬場、故の温かみ。
今は夏、風が抜けて外より日陰の涼しさが、
古い日本家屋を感じさせてくれますね。

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歯応えがしっかりしたお蕎麦。
「コシ」と言うより、やっぱり「歯応え」と言いたい感じ。
すするより、食べる。
ざるそば2枚をお願いしたのだけれど、
しっかりお腹いっぱいにさせてくれました。
ごちそうさまでした!


美味しくお昼ごはんを食べたあとは、
ここ、妻籠宿にやって来た理由を見に行きましょうか。

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先程は通り過ぎた細い坂道を登って行きます。

坂もあり階段もあり、
道は狭く、落ちたら痛いんだろうなぁ…と言うギンモクセイまでの道。
距離はそんなに無いです。いえ、ほとんど無い。
それでも到着するまでに、
太ももがパンパンに張りつつある事が分かり、またどうやっても息が切れる。

子供の頃は、
こうした危なっかしい道がいっぱいあった気がするし、
何も気にせずに走り回ったはずだし。
これぐらいの段差なら飛び降りて遊んでいたと思うし。
何とも懐かしい風景を思い起こさせてくれます。

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花咲くギンモクセイ。
9月の中旬から10月上旬頃に開花する県の天然記念物指定を受けた木です。
近付くそばから花のかおり。
溢れんばかりの光の中に香が溶け込んだ様なギンモクセイの木の下。

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近付いて撮影してみると、
向こうに民家…と言うより、ご在宅の住み人様があらせられる。
いかにもお昼ご飯を食べていらっしゃる。

…。

このギンモクセイ、代々の神官・矢崎氏の庭木として在ります。
名木が庭にあると言うのは、
誇らしくもあり、我が家が名勝でありながら、
ちょっと騒々しいのかも知れません。
きっと子供の頃なんぞは、
ギンモクセイを時間を気にせずスケッチしたりとか、
ちょっと特別な思い出を持ちながら、育ったりするのでしょう。

いろんな思い、時代、光景を香に乗せて、
浮かべさせてくれるギンモクセイでした。

目的を果たした僕らは、
一路、信州SAKEカントリーツーリズムの為、
木曽の蔵元を目指し…とは行きませんでした。

時間工程表には、
まだ余裕があり、せっかくなのだから、
もう少し楽しんで行きたい!…と思う訳です。

先程は苦労して歩いたギンモクセイへの道を、
颯爽とくだり、
再び、街道のご近所さんを散策します。

「 ここ!YOKOさん、この風景がすごく良いんだ! 」

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この店頭の風情がたまらなくて、
どうしてもこの場所が良くて、座ってみたくて、
このお茶屋さんに入ることにしました。

【 こめや 】

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今度はお座敷まで上がらずに、
土間に置かれた椅子に座りました。
台は木の色合いが、
不思議なもので、くすみつつも艶やか。
そして、あたたかみがある感じ。
幾人もの旅人や観光客をもてなし、
生きて来たであろう雰囲気。

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きっかり9月1日になってから、発売を始めると言う、
名代のお菓子を頂く事にしました。
「他のお店では年がら年中売っているけれど、
 あたしの所は、季節の味、
 いちばん美味しい味を食べて欲しいから、
 昔っから日を守って出しているんだ」…とは、店のおばさま。

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「栗きんとん」は妻籠宿名物。
道行く茶屋、みんな幟を掲げていました。
お店によっては「栗きんとんソフトクリーム」なんてものもあり、
特に新栗が出始める季節故に、一層の賑わいを見せている様でした。

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切るとこんな感じ。
味も見た目そのままに、
栗を蒸し、包んで固めたものに感じます。
いやはや、それがすこぶる美味しい!

思えば、お恥ずかしながら
「栗きんとん」というものを食べただろうか…
記憶にある、それらしい食べものは、
栗落雁か栗鹿の子か。
極端に甘い印象を持っていました。

この栗きんとん、とてもとても品の良い甘さです。
栗本来のほっくり感もあり、
栗の旨味もあり、癒される美味しさ。
たいへんに気に入り、
僕もYOKOさんもお互いの実家に
お土産で持って行ったのだけれど、
とても好評でした。

きっとお店毎で味の好みも異なることでしょう。
また、「こめや」さんの栗きんとんを食べたいし、
他のお店の栗きんとんも気になります。

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お抹茶はちゃんと立てて持って来て下さいました。
昼を過ぎ、益々盛んになる日の光を避けて、
お抹茶と甘味でまったり。

「妻籠宿を出る時間」を元より決めてあって、
まだ、その時間に達しない…と言う事で、
もう少し見て回る事にしました。
別棟の資料館の入場チケットも一緒に購入すると少しお得なのだけれど、
今日は、たぶんここまで。

【 妻籠宿本陣 】

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妻籠宿の中心に位置する「本陣」にやって来ました。

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入場券は通行手形となっております。

真っ直ぐ進んだ先の入り口は、
時代劇で見るそれそのもの。

「時代劇と同じだ!」と思ってしまいました。
いやいや、
時代劇が時代に合わせていると言うのに。

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順路としては脇にある勝手口から入ります。

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広い本陣の中、何故か何箇所か雪隠があった事が、
こうして書いていて、まず思い出されたのだけれど、
いやいや、
所縁のある島崎藤村の手紙なども飾られていました。
彼の島崎藤村のお母様の生家なのだそうです。

入場手形の裏にスタンプを押しました。
スタンプ、ありきたりだけれど、
旅の思い出になりますね。

さて、
ひとしきり初めての妻籠宿を歩いてみて、
楽しみ加減はだいぶ満腹!

第3駐車場に戻り、僕らは木曽路を北上します。
妻籠宿観光から、本来本元旅の目的に戻る。
「信州SAKEカントリーツーリズム」へ!


【 須原宿 】

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大桑村、須原宿にやって来ました。
国道19号からは1本逸れた場所に街道があります。
僕らは妻籠宿からやって来たから気付かなかったけれど、
木曽福島方面から…
県境からではなく県内から移動して来た場合に、
左手に「酒蔵はこちら!」と言う看板があります。
その道へ入って行くと見えて来る蔵元。

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銘酒「木曽のかけはし(桟)」を醸す西尾酒造に到着しました。

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店頭には菰樽や大きな徳利が飾られています。

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店内にはすこぶる大きな甕がありました。
何に使う…、何に使っていたものでしょうか。
壁面には「OZAKICO.」と英字で書かれていますから、
年代として、比較的新しいとは思うのですが。

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並ぶ「木曽のかけはし」ラインナップ。

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この木曽行脚を「pub.摩幌美」の酋長にお話した際、
「木曽の杣酒が美味しいんだ」と教えて頂きました。
その「杣酒」も見受けられます。
後日、「長野酒メッセ」で僕は試飲するに至るのだけれど、
確かに、これまで酋長といろんなお酒の話をさせてもらった中で、
「奈良・風の森」が好きな酋長の好みらしい、
ナチュラルで力強い、けれど喉の通りは良い素敵なお酒でした。

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店頭にある冷蔵庫。
ここにあるお酒を数種類、試飲させて頂きました。
僕は運転があるから、YOKOさん頼み。
ハキハキとした女将さんに、
酒造りのこと、風土のこと、県境のこの地域のこと、
多岐に渡ってお話をお聞きしながら、
YOKOさんは自分好みの1本を選んで行きます。
おっかなビックリ選んでいる様子で、
熟成した大吟醸や売れ線を飲んで行く中で、
「やっぱりこれが好きかも」と言う1本に巡り合います。

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途中、湧き水で口を漱いだり、
お水を頂いてリフレッシュしたりしながら、
たっぷり時間を掛けて、
楽しんでお酒を購入することが出来ました。

【 木曽の桟・特別純米 】

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信州SAKEカントリーツーリズム用には、こちらを!

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定番の1本。
ボトルが、よくお見受けする
日本酒の4合瓶の形状とは異なっていて、特徴的。

【 木曽のかけはし・純米吟醸生酒 】

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これがYOKOさんが選んだ1本。
よくぞ次から次へとテイスティングして行く中で、
お気に入りを迷わず射止めたものです。

熱心に情熱持って酒を勧めてくれる女将さん。
真剣に日本酒に向き合って、
買い物と言うものを心から楽しんでいたYOKOさん。
「あぁ!とても良い買い物をした!」と、
満足げな笑顔で、須原宿を後にしました。


この旅、もうひと方、お会いしています。
行動を、僕らの旅のフォローをしてくれていて、
連絡も密に頂いていて、
とても、とても感謝。感謝が尽きません。
情熱酒を醸す、未来の杜氏殿。

【 薮原宿 】

僕らが訪れたのは藪原宿。
日本でいちばん星に近い場所にある蔵元へやって来ました。

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木曽薮原は、湯川酒造店。
創業慶安3年・心通う酒、銘酒「木曽路」を醸します。

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店頭に並ぶ「木曽路」ラインナップ。
湯川酒造店は、
これとは別に16代目湯川九郎右衛門にあたる、
湯川尚子さんブランド、
「十五代九郎右衛門」シリーズがあり、
また妻籠宿に行く事で知ったのですが、
脇本陣「奥谷」で醸されていた「鷺娘」を、
復刻して醸しているなど、
広く活躍されている蔵元さんなのです。

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慶安3年と言う事は、
1650年創業と言う事になり、
店頭上部、天井近くに見えるのは、
瓶より以前の時代には、
普通に流通していたはずの大徳利。

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蔵、売店玄関を入って直ぐに見える鶏。
出迎えてくれるのは、
狸の置き物や鶏の図画だけでなく、
ワンコや亀も居たりして、賑やかでよろしい。

2010年9月頃…と言うと、
いよいよ以って迎える冬、酒造りの季節に向けて、
蔵の掃除が始まる頃合でした。

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尚子さんにお話を聞きしながら、
湯川酒造店の蔵の中を見せて頂きました。
蔵元さんの正に仕事場、
庭を案内してもらう…と言うよりも、
酒と言う育まれる命の現場を見せてもらいます。

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蔵1階、貯蔵タンクや仕込みの施設などがあるフロア。
縦に長い、奥がある雰囲気は、
そう言えば、滋賀・木之本は北国街道沿いにある、
「七本鎗」を醸す冨田酒造を見せて頂いた時に近い感覚です。

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タンクに巻かれた電熱線は、
タンク内の品温維持に役立ちます。
蔵でこそ拝見できる設備です。

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眠っている仕込蔵。
冬の最盛期には、もろみの息吹が囁く場所。
静かであるからこそ、
想像できる風景が多くありました。
“ここであのお酒が生まれているんだ”と、
肌で感じることは、とても素敵な事だと思います。

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この小さな台の上で、
タンク毎の温度やアルコール度数、ボーメなどを記録し、
すわ、もろみの声を聞きながら、
冬の忙しい日々を過ごされる事でしょう。

この旅行記を書いている今となっては、
春、生まれた日本酒が、
木曽路から世界へ飛び出している時分。
再び、蔵に眠りが訪れれば、
こうした机の風景になり、これを繰り返して行く。

こう思うと終わりが無いように見えますが、
繰り返して行く事の尊さを重く大切に感じられる気がします。
外の気温より、
グッと冷えた蔵内で、思うことは多く。
とても貴重な経験になりました。

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蔵の2階へ案内して頂きます。
2階フロアは、蒸米や麹室があります。
着々と酒造具が準備されている最中でした。

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米を強い蒸気で蒸す為の機械「甑(こしき)」、
中はこうなっているのですね。
中央部、開いた穴から蒸気が出る、と。

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その蒸気口の上には、こちらの板を敷きます。
更にその上に洗米、浸漬を終えた米が置かれる仕組み。
造りの最中には、
おおよそ見られない、準備段階だからこその風景。

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蔵の心臓部とされる麹室。
この中にも入れて頂きました。
仕込みシーズンは、本当に大切な場所なので、
入ることも恐れ多いと僕は思っています。
空気の管理、温度、湿度共に繊細に見ていかねばならないところ。
入り口を開ければ、空気に差が生まれるでしょうし、
また外部から麹の妨げになる菌を持ち込む訳にも行きませんし。
お酒が、それを醸す蔵元さんが…と思えばこそ、
麹室とは、なかなか入ることをためらってしまいます。

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…が、しかしながらも今は準備の段階でして。
この後に、更に洗浄作業もあると言う事で、
見せて頂きました。感謝です!

広い麹室、天窓から空気の入れ替えなどをし、
壁の暖房器具などをも駆使して、温湿度管理を行います。
ただ、やはり標高高い蔵故のご苦労もある様で、
外気、すなわち冷気が強烈過ぎて、
部分的に、通気孔下だけが冷えてしまったり、
いろんな苦心がありそうです。

けれど、そこから生まれる木曽路、
十五代九郎右衛門と言う日本酒を僕らは知っていて、
とても美味しく頂いている…
それは、苦労の先に実になるものがあるということ。
造りとは、とても見事なものであると感じました。

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おそらく、
とってもシンプルな構造の加湿器。

時期によっては、
ひねり餅を焼いて食べていたりすると、
なんだか、とっても素敵なものに感じられるのですれど。

湯川尚子さんには、とてもお世話になりました!
あれから半年以上、経過してしまったけれど、
ここで改めて、お礼を言いたいし、書き残しておこうと思います。
本当にありがとうございました!

【 木曽路・特別純米 】

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信州SAKEカントリーツーリズム上、
購入したお酒は、特別純米酒を!

【 十五代九郎右衛門・純米吟醸ひやおろし 】

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中野・三幸軒で開かれた「食酒楽会」で味わった、
「純米吟醸ひやおろし」も購入しました。
このふたつの銘柄が、
今、木曽路から世界へと発信されていると思います。
両方とも買っておきたかったので、買い求めました。

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玄関の「湯川九郎右衛門」の表札。
小さな表札だったけれど、
この地に脈々と続く時代と思いを感じさせるものでした。

旅第3回と合わせて、
これにて木曽ブロックの蔵元さんはコンプリート!
中乗さん、七笑、杉の森、木曾のかけはし、木曽路。
信州SAKEカントリーツーリズム、
第9回の旅はここまで!

僕とYOKOさんは、
再び国道19号、木曽路を塩尻方面へと戻りますが、
夕ご飯を食べに、少し遠回りをしました。
塩尻を行き過ぎて山麓線、松本まで。

【 洋食厨房Spice 】

幸せな心地で1日を楽しく過ごして来て、
夕ご飯も、ちゃんと満足して帰りたい。
そう思った時に、僕とYOKOさんの中で、
「やっぱり、今日はSpiceかな」と意見がまとまりました。

【 パプリカとアップルビネガーのポタージュ 】

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まずは、お馴染みのポタージュスープから。
あたたかさが、
また身のある、ポータジュ故の充実感が、
空腹にたいへん良く染み渡って行く。
旨味が強く、
その味のパワーに魂を入れてもらっている様な感覚。

【 温やさい 】

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洋食厨房の夜メニュウにおいて、
頼まない事など、けして無い…
あり得ないとすら思える金字塔!
この「温やさい」は僕もYOKOさんも大好物です。
季節折々の野菜が幾種類もたっぷり添えられる。
元気の源です!

【 エビたっぷりエビカツ 】

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夜だけにあるメニュウで、
たぶん昼の「シェフの気まぐれメニュウ」でも、
お目に掛かっていないもの。
メイン料理のほかに、
こちらもお願いしてみました。

洋食厨房らしい揚げ焼き的な手法で仕上げられ、
油のしつこさがない事はもちろん、
何よりも味の濃さ――――…
塩の濃さ、味の強さではなくて、
味わいの深さ…と言い換えたら良いのか、
とにかくちゃんと海老の味がします。
海老味噌の味もするし、海老の香りを食べられる。
粉チーズが上に少しだけ掛かっているけれど、
「あぁ、このコク味はきっと…」
チーズを中に仕込んであるのだろう、と思いました。
そうでもないと、このコクは出ないものだろう、と。
しかしながら、
後ほど厨房から出て来たシェフに聞いたところ、
チーズ不使用の由。

では、あのコクはどこから!?

どうにもそれが海老の旨さ、と言うものの様子。

成形のための“つなぎ”も使っていなくて、
クワイを入れてはいるものの、
メニュウ名の通りの「海老たっぷり」、
海老の全てを十分に詰め込んだ逸品だと感じました。

なかなか夜メニュウとなると、
コースをお願いする場合もあって、
単品の「海老カツ」を頼む機会が無いのだけれど、
本当にまた食べたいものです。

【 ナポリタン 】

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ひとくち食べたYOKOさんに問う。
定番の質問だけれど、「どう?」と。

「 これを食べると元気が出て来るね! 」

よく、分かります。
最近、気まぐれメニュウに浮気してばかりで、
僕自身も「ナポリタン」は久しく食べていません。
食べたいなぁ。
でも、洋食厨房ブログを見ると、
「甘エビカレー」の告知が…。
美味しい、悩みの種ですね。

【 桜肉のステーキ 】

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妻籠宿、木曽のかけはし、木曽路…と、
充実の1日を過ごして来て、
僕の気分は有頂天で、
「何が食べたいだろう」と思った先に、
「木曽と言えば馬」と言うアタマもあったのか、
桜肉のステーキをお願いする事にしました。

豚は脂を食す感覚がありますが、
馬のお肉は本当に、
お肉そのものを噛み締める美味しさに溢れていると思うんです。
だから好きだし、美味しいと思うし。

添えられたミョウガの洋食厨房的佃煮も、
すこぶる美味しかった。
甘味があって、果実系の酢などを使って、
フルーティにすら思える仕上がり。
脇の付け合わせすらも余念がない、流石のひと皿でした。

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そして最後にデザートを頂きまして、
今日も本当にごちそうさまです!


めいっぱい楽しんだ1日。

木曽も本当に良いところだなぁ!…と感じた日。

妻籠宿から始まり、木祖村、大桑村へ、

蔵元2蔵を回りました!!

以上、旅第9回・信州SAKEカントリーツーリズム!

スタンプ全76個制覇まで、あと27蔵です!

次回、旅第10回信州SAKEカントリーツーリズム、

大町、安曇野、「大北編」に続きます!


【 信州SAKEカントリーツーリズム公式サイト 】

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/ )

蔵元情報や、推奨ルート、
最も重要なスタンプ台紙などは、こちらから!

すでに、全蔵制覇者、出ております!
景品の大吟醸18本が届くと、真に圧巻です!!


後日談。

遅くなりましたが、
“美味しく頂きました”のご報告をこちらでも。

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具はこれらを用意。
ちゃんと野沢菜のお漬け物を用意しました。
合うだろうと玉葱も気持ち多めに準備しました。

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簡単に鶏チャーシュウを作りました。

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単に味付けした感じですけれど。

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揉みほぐして添えようと言うところ。

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麺は教えて頂いた通り、細麺を選んで来ました。

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器の底に玉葱を配置。

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完成!

まさにベジポタ系。
すんごく美味しかったです。
レンゲでスープをすくっていないのに、
麺が引き連れてくるそれだけで、
見る間に減って行くスープの水位。
いやはや、本当に美味しかった!
感謝です。

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