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ビールめぐり、のち、湯めぐり。
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えー、気楽なところで一生懸命と言う事ですが…。
本日のお題、根多出しにて、
ブログタイトルにちょこたんと飾ってございますな。
ええ。
「吉例!渋温泉九湯巡り!」
…と置き、昨年と何が違うんだ…とお思いになられますでしょうけれど、
ええ、実際に、ほとんど変わらない事となっておりますし、
そもそもが、
「変わらない良さを再び堪能しに行った」と言う事でもあります。
先達て、
「SNOW MONKEY BEER LIVE 2017」について、
ブログとしてしたため、
こうしてご覧になって頂いている訳でございますが、
書き添えました通りで、
SMBL、このイベントはビフォア、またアフターに、
他のイベントを加える事で、より充実致します。
私共で言えば、やっぱり温泉です。
渋のお湯は良い。
そして、共同浴場に入る事が出来る、これも格別です。
野沢温泉なども、そうして共同浴場に入る事が出来ますが、
全国的にも、なかなか珍しいものではないか…と存じます。
例えば県内であれば、
別所温泉などは外来で共同浴場はあるものの、
銭湯の様に番台があって、料金を支払って…と言うもの。
渋は宿泊者さんは無料で、
野沢温泉に至っては生活に根付くもの、常に無料でと言った、
温泉三昧の時間を楽しむ事が出来る、
実に、好ましい土地柄となっております。
また今年も楽しんで参りました。
そんな一席でご愉快を願っておきます。
どうぞ、しばらくの間ではございますが、
お付き合いを願っておきます。
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本当に、
本当に、志賀高原から戻るバスの中で熟睡したお陰で、
ある程度、体調が戻り、夕ご飯前にひとっ風呂浴びようか…と言う心持ちに。
SMBLも目的だけれど、湯巡りも目的ですから。
夜の帳が落ちる渋温泉郷の街へ出掛けて行きます。
何となく、湯巡りをされる方は、
一番湯・初湯を目指す傾向がある心持ちがして、
縁起を担ぐのだと思うのですが、
それとは逆方向に、下駄をカラコロと鳴らしながら歩き出します。
宿からいちばん近い神明滝の湯を過ぎた辺りで、
「やっぱり寒い」と言う事になり、
次いで現れる「七番湯・七操の湯」に入ることにしました。
湯の花が多種に渡り、温度もちょうど良いくらい。
もちろん、最初は足が冷え切っていますから、
その温度差にすこぶる熱く感じるのだけれど、慣れたら素晴らしい感じで。
ネットで伺った、
草津式のお湯への入り方が、結構効くみたい。
頭からお湯を熱かろうとかぶってから入る。それだけ。
…でも、女性が出来ないんだなぁ。それが難しい。
柿と昆布の匂いを感じながら。
YOKOさんの女性側は結構な熱さだったみたいで、
だいぶ水で薄めてから入ったそうだけれど、
なかなかタイミングが合わないと苦労します。
それもまた共同浴場らしい、源泉掛け流しらしいことで。
2014年から、今年で4回目の九湯巡り。
流石に土地勘が付いてきて、
どんな細い道も歩いて行く事が出来ます。
続いて「五番湯・松の湯」に入りました。
男性側は大勢さんが入ったあとの様で、
タイル1個分くらいお湯が少ない。
その分、ぬるくて、実に心地好い…と思います。
ここで、なくなった分と源泉をドバドバ入れると、
きっと入れなくなりますね。源泉は70℃くらいありますし。
淡く鉄の匂いがして、柔らかさを感じます。
出たり入ったりを経て、湯もみされたかたちなのでしょうか。
南へ。
松に入ったら、竹だよね…と。
四番湯・竹の湯に着きますが、
男女共に各々5名さんくらいの団体さんが入って行く場面を、
目の当たりに、浴槽サイズからしても、
「これは、どうだろう」と思って、
写真は撮ったのだけれど、避けます。
松の湯だと足場が前後にあるおかげで、
6人でも無理ではない所があるけれど、
確か、4番湯はやや広めではあるけれど、男性だと3人が適正。
みんなお知り合いなら4人…肌と肌が触れ合って5人が限界と言う感じかと。
再び、細い脇道を通って、戻って行きます。
「八番湯・神明滝の湯」へ。
今回は男性側もしっかり熱かったです。
水で少し薄めようと取り組んでいたところ、
あとからお見えになったお兄さんが、
難無くお入りになり、
「えっ、熱くないんですか?」
「えっ、あっ、はい、普通です」と言う剛の者宣言。
何と頼もしい。
僕は無理なので、少しだけ入って退散です。
強い鉄の匂いがあり、滑らかな肌触りは渋のお湯ならでは。
熱いけれど、でもやっぱり良いお湯です!
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ここで夕飯の時間が近付いて来たので、
宿を取った渋温泉郷の湯本旅館に戻ります。
お夕飯。
更にお膳と。
〆とデザートと。
今年はあまり食べていないものの、
何だか、結構なお腹いっぱい具合で…
ここまで、液化した麦が主食でしたし、
僕は、〆は辞退させて頂き、
元々は、「さぁ、もうちょっと湯巡りしよう」と考えていましたが、
疲れが出たのか、
ゴロッと横になって、そのまま。
このあたり、前年に比べるとしっかりしていたのですけれど、
お願いした信州山ノ内町・志賀高原ビールのAfrica Pale Aleも、
何とか飲み干した…なんて感じでしたから、
電池切れ寸前だったみたいです。
あっと言う間に過ぎた充実の1日だったことは、間違いないはず。
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翌朝。
カッツーの旦那からアクションがあったこともあり、
「どこから回ろうか」と言う所で、方向性が定まりまして。
「五番湯・目洗の湯」から。
旦那がお気に入りなんだとか。
綿埃の様な湯の花は相変わらず沈んでいます。
これが足で浮かばれて舞う様子は、いつ見ても好きですね。
濁っておらず、透明なお湯。
2列では入れないけれど、長さがあるので、
結構な人数でも入る事が出来ると思います。
男性側は、適温。いや、ややぬるめ…くらいでしたが、
またしても女性側は、かなり熱かったみたい。
泡つきも多く、淡い鉄の匂いがしました。
…目洗の湯の脱衣棚の上に空き瓶。
飲みながらの入浴は、かなり危ないのだけれど、
けれど、地元信州のお酒が楽しまれたのかー…と思うことは、
悪くないかな…って。
とにかく、安全に美味しく飲んでほしいな、と思います。
…山ノ内町で信濃町の「松尾」蔵の日本酒を飲むって言うことも、
何だかすごいなー…なんて思ったりしながら。
「縁喜」も「松尾」も、どちらも美味しいですけどネ。
昨晩、避けた四番湯を目指してみます。
「四番湯・竹の湯」
信じられないぬるさでした。
男女ともに。
夜、ちょろちょろ出のまま朝になったのでしょうか。
そんな感じだと思う…くらいのぬるさ。
体感で…どうだろう、38℃前後ではないでしょうか。
泡の湯旅館の内湯くらいの温度だと思うんです。
そう、大芝高原温泉のミルキーバス36℃~37℃よりは温かいくらい。
綿埃の小さな形状の湯の花、薄い茶色の湯花が飛んでいます。
初湯によく似ている…と思っていましたが、
パッと見の雰囲気くらい…と思い直します。
夜だと分かり難いんだけれど、意匠が結構違う。
また、浴室や脱衣所に新しい木がちらほらと見え、
ちゃんと修繕されて使われていることが分かります。
…試しに羽目板を上げて源泉を入れてみると、
驚くほど熱い湯が落ちて来ました。
これ入れ始めたらあっという間に熱くなると思います。
それまで、人が多くなるまでの時間の、
極上のぬる湯、堪能しました。
これで中心の渋大湯から北側の共同浴場は回ったので、南下。
再び、大湯方向を目指し、そのまま行き過ぎて…。
「一番湯・初湯」へ。
四番湯同様、他にどなたもおりませんで、
「YOKOさん、こっちもぬるめ!すごく気持ち良い!!」
…と興奮して壁越しに声を掛ける様な状況。
強烈な鉄、塩、錆の匂い。
夜に訪れる事が多かった初湯、
夜はもっと濃い濁り具合に見えていましたが、薄いんですね。本来は。
女性側との隔たりにはタイルに銀杏を組み合わせた様な模様があり、
また壁のほころびも、初めてしっかり見たかも知れません。
続いて、「二番湯・笹の湯」へ。
この辺りで7時を過ぎたくらい。
6時台はあまり人を見かけませんでしたが、
7時になって、一気に道行く方々、増えた様に拝見しました。
二番湯、やっぱり熱い。
昨年同様、YOKOさんは入れませんでした。
結構な時間、水で薄めても無理でした。
浴槽が小さく、投入される源泉が調整できず、
水を入れても、ぬるくならない故。
二番湯、夜に訪れた方が良いかも知れませんね。
誰かが先に薄めてくれた所に入る方が良いんじゃないかと。
それでも、かなり熱いとは思いますが、
入る事が出来る可能性は、増えるのではないでしょうか。
三番湯へ。
屋根の上には雪がありました。
今年、北信は比較的雪が多かった様子で、
それを物語る残り雪。
「三番湯・綿の湯」には、
僕を含めての男性側、5人で入りました。
頑張れば、もう1人行けなくもないか…くらいの大きさ。
石灰やセメントを感じる、淡い濁り。
重みある感じのお湯の肌ざわり。
誂え、天井は高くて広い感じ。
どことなく別所温泉の石の湯もこんな感じだったかも…なんて思います。
ふと後から入って来る男性の腕を見ると、
赤い紙のリストバンドが付いたままでした。
それは、SMBL第3部の入場証。
色々想像しちゃいますね。
きっと、昨晩大盛り上がりの中遅くに帰ってらして、
つい何分か前に目が覚めて、
そのまま…ホントそのままで朝風呂に入りに来たんだろうな、と。
「それ、昨日の夜のですよね。付けたままですよ」
…と声を掛けてみようかなー、とは思ったのですが、
何だか、やっぱり疲れてらっしゃるみたいで、
YOKOさんから壁越しに、
「そろそろ出ますよー」と聞こえるまで、
ずっと…死んだように、と言うか、、
極楽気分で、と言うのか、目を閉じて肩まで入ったまま、
じっと浸っておられたので。
それもまたお祭りの後の風情に思うものでした。
ところで、三番湯の入口にこんな穴が空いていました。
これ、以前も触れたかも知れませんが、
「あっ、こんなところにあったんだ!」と思ったもので。
これ、横湯川の対岸にある角間温泉ですと、
電子錠となっていて、
鍵の差込口なんですね。角間ではいまだ健在。
今では鉄製のちゃんとした鍵が付いていますが、
そこに時代、システムの転変があったんだと慮る事が出来るものでした。
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三番湯が渋九湯の中で、最南端に位置しています。
残すは「九番湯・渋大湯」のみ。
大湯を目指すから北を向いて1枚撮影しましたが、
遠く、足元に何か塊が…。
猫が佇んでいましたが、たぶんただ佇んでいるのではありません。
温泉が湧き出でるこの渋の土地。
また共同浴場は掛け流しなので、お湯をじゃんじゃん流しているのです。
それらの排水溝の上に、彼はどうやら居るらしく。
人にも慣れているんでしょうし、
また、温かいところから離れたくないのでしょうし。
岩合さんの世界ネコ歩きみたいな感じで、
「いいこだねー」なんて言いながら、街の風景と写真を。
左から、もう1匹来ました。
彼らがいなくなるまで眺めて居たかったけれど、
それはそれで、時間を費やしてしまうので、とりあえず北上。
「九番湯・渋大湯」へ。
男性側は先客さん1名だけで、
その方もあっと言う間に出て行ってしまわれたので、
何と贅沢な貸切状態。
あつめ浴槽は少し体力を削るので、
素直に、ぬるめ…と言っても、結構な温度でしたが、
そちらの浴槽にて浸ります。
鉄の匂いもありますが、卵系の匂いもあって、濃い感じです。
いちばん土と自然の恵みを感じるお湯。
併設されている蒸し風呂の匂いが、顕著に大湯の特徴を表していますよね。
やっぱり大湯は良い。
大湯だけは立ち寄り湯が出来るので、
いつか他の…例えば熊の湯だったり、夜間瀬のお湯だったりと、
セットで周遊してみたいですね。
そうした入り方も体験してみたいなー…なんて思います。
でも、やっぱり浴衣を着て湯巡りする…
これがいちばん脱ぎ着し易くて、楽なんですけどね。
宿に戻って、朝ご飯を。
そして、慌しく身支度を整えます。
チェックアウト後…にはなりますが、
一旦、荷物を預かってもらって、結願、高薬師様にお参りを。
急な階段を登って行きます。
緩やかな道も脇の方にあるのですが、
当日は結構な雪が残っていて、かえって危ない様でした。
渋温泉九湯巡り、それぞれの入浴後に押印して来たスタンプ。
最後に高薬師様のスタンプを頂戴して、完成です。
実はこの数年は、必ずこれを達成して、家に飾っています。
1年飾って、次の年のものを。
それまで飾っていたものは、大切に保管して…なんて感じで。
渋和合橋。
この先に2箇所、ポケストップがあったので、
ちょっとだけ足を伸ばして、そして、ここまで。
渋温泉郷、温泉の良さは自慢できるほど。
全体にレトロでこじんまりとした街並、落ち着きがあります。
大歓楽街ではありませんから、
お宿のお値段も、下手に高価ではないと考えています。
Snow Monkey Beer Liveを目当てに今は宿泊していますが、
そうでなくとも、泊まる価値あり、足を運ぶ価値あり!の温泉だと思います。
湯田中まで行くと、もう少しホテルなどがあったり、
何より長野電鉄の駅があるくらいですから、
街の造りも、ちょっと都会風に感じます。
私自身もレトロな設えが好みですから、
よくお世話になる湯本旅館も、
また斜め向かいの金具屋さんも、
古くから残る建物の良さを大切にしていて、見所ありだと存じます。
車で移動していると、
信州中野I.C.を有する中野市から30分くらいで到着しますし、
本当、色んなポイントで恵まれている土地だと思います。
さてさて。
そんなところで、本日はここまで。
ちょうどお時間となってございます。
この後、僕とYOKOさんは、いつもの中野市・三幸軒へ、
お昼ご飯のため、出掛けて行きますが、それまた次回以降に。
それまでの暇を頂戴致します。
本日はどうも、ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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