落語

2017年2月13日 (月)

アサダ記念日&スキレット記念日。(2017年1月28日・四柱神社、Hop Frog Cafe)

 
 
 
 
 
春にご縁あり。
 
 
 
 
えー、誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいンじゃないか…ってンですが、
一生懸命に書いて行くこととしてございます。
どうぞ最後まで、お付き合いを願っておきますが…。
 
えー、まず本日は…ちょいとご連絡から…。
 
最近、ブログを始めまして。
ええ、このブログはこのブログでありますナ。はい。
「酒 宗夜・小盛り」と題しまして、
今、ご覧なって頂いております番組、こちらが本編、
あちらが……何と申しましょうか、
番外ってことでもないのですが、
情緒なく、1日1投稿を目指して、何でも書いて行こう…ってンですな。趣向として。
 
どちらのブログもTwitterの内容とかぶります。
Twitterが、本当日常のそのままでございますんでな。
「すごーい!たーのしー!」と言った、素の状態ですわ。
そこから情緒を持って、割合にしっかりと書いて行くものが、「酒 宗夜」で、
Twitterからひとつ切り出した様なものが「小盛り」かな…なんて考えてございます。
 
日々、家酒晩酌を嗜んでおりますが、
これについては「酒 宗夜」に書いた事が今となっては無いですし、
時間が経って埋もれて行ってしまう内容も、どうにも勿体無くていけません。
よって、そんな事がない様に、記録として1日1回のブログを書こうじゃねぇか…
また、世情がニフティにとっては、変化がございますんで、
二の手を考えておかねば…なんて始まりでした。
 
重ね重ねで申し訳ありませんが、
双方ブログ、内容が重なる部分もございますけれども、
どうか、ご贔屓を賜りたく、どうか…とお願いを申し上げる次第でございます。
 
 
さっ、そんな所で今回の噺を申し上げて参ります。
 
松本市四柱神社でほぼ毎月催されております、
「古今亭菊生の落語百夜」、この新春特別編と、
お開きから流れてのお酒呑みのお噂で、ご機嫌を伺おうと言う所でございます。
 
どうぞ、最後までよろしくお付き合いの程を願っておきますが…。
 
 
 
 
当日、いつも通り焦って駅に付いた頃、
放送では「電車の遅れについて」なんて、わりに聞きたくない言葉が流れていて。
仕方が無い事ではあるし、せっかくならどうかご無事でいて欲しいものだけれど、
途中駅にて急病人さんを介抱していて…の遅れなんだとか。
 
 
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YOKOさんと葛藤しながら相談を打ち、
最寄りのコンビニに走って、食事を摂ります。
本当は松本駅のゼロ番線で、あたたかい蕎麦を食べようとしていたけれど、
このままでは落語の時間にギリギリ間に合うか否か、
蕎麦を手繰っている時間など
電車が遅れているので、急遽ホームで食べているところ。
寒い!
…でも、YOKOさん、ごめん。
実はこう言う状況もそれなりに楽しいんです、僕ぁ。
こうして思い出にもなるしさ。
 
 
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無事に四柱神社に到着し、道中のポケモン捕獲もそぞろにして、
いつもの会場の二階、「参集殿」にて、開演前のひとコマ。
スペシャルゲストの奇術師アサダ二世先生のひな壇も用意されておりました。
 
 
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根多帳代わりに…当日の様子ですが、
開口一番前座・橘屋かな文さんで「浮世床」、
落語・古今亭菊生師匠で「くしゃみ講釈」、
色物(奇術)・アサダ二世先生「パン時計など」、
仲入り、
落語・古今亭菊生師匠で「天狗裁き」と言ったところ。
 
写真はマイクスタンドアート職人さんの素敵なお仕事。
そうそう、今回の前売り券は1月1日に、
新年の大忙しの最中に、職人さん(仮名)にお声掛けして入手したんでした。
 
 
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お開きになって、四柱神社にお参りをします。
 
かな文さんは見る度にしっかりされて来ていると言うか…
今だともう前座さんの中でも上の香盤にいるのでしょうか。
安心して見ていられる様に感じます。
 
菊生師匠一席目は「くしゃみ講釈」、
これは11月26日にも口演されていました。
新春のこの落語会は、
どちらかと言うとお馴染みの面々以上に、
様々なお客様がいらっしゃるためか、
いつもより、こう…「はじめまして」感のある師匠の雰囲気でしたから、
昨年、特に自信のある噺を持って来たのかな、なんて思いました。
事実、よくハマッていると思いますし、
しばらくYOKOさんが「ケンフン」と言うパワーワードに敏感になっていました。
八百屋お七ののぞきからくりの節も陽気で、良い噺ですよねぇ。
 
アサダ二世先生、実は初めて拝見しました。
事前に、出来るだけ勉強しようとネットをはしごして見てみましたが、
そんなに電脳世界には出ておられませんで。
それもそのはず、なんです。
名前はよく存じております。
東京に行こう、寄席に行こう、どの寄席に行こうか…
そうして定席の番組表を眺めると、必ず居られるんですから。
奇術師の魁であり代名詞的な先生の中にアダチ龍光先生がいて、
そのお弟子さん…と言う位置付けです。
今回はアダチ龍光先生が生み出した「パン時計」と言うマジックも拝見しました。
その為に、山形村まで宮坂宮司が食パンを買いに走った…てンですから、
宮司も実に粋なことをなさるなぁ、と思います。
 
とにかく、僕もYOKOさんも軽妙なトークや振りなどに、
大いに沸き、よく笑いました。すごく楽しかった。
ナイスキャラクターなお客さんいじりも、ホント上手で。
寄席でこそ拝見できる先生であって、
こうした地方出張をされると言う事自体が…
失礼な物言いになるかもですけれど、意外と言うか、
東京の寄席にお出になられている事が日常ではないか…なんて思ったりもして。
拝見できて、本当に嬉しかったです。
きっと宮坂宮司と菊生師匠のご縁あってこそ、だったんじゃないでしょうか。
 
あ、そうそう。
今回は「次回は誰が見たいか?」と言うアンケートがあったので、
自分は同じ圓菊一門から菊丸師匠と菊志ん師匠のお名前を書かせて頂きました。
圓菊師匠の十八番を並べた落語会は…個人的にはすっごく見てみたい。
菊龍師匠や駿菊師匠も拝見してみたく…
あ、そう言えば今月は菊千代師匠が松本落語会だった様な…と、欲望は果てしない。
 
 
次回は3月11日だそうです。
信州はまだ冬でしょうけれども、
3月ともなれば落語の界隈は春の噺を掛け始めますので、
何とも陽気に、ウキウキした落語会になるのではないでしょうか。
是非、ご興味ありましたら、四柱神社の社務所まで。
勝手に宣伝しちゃいますけれども。
 
 
 
 
 
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打ち上げ気分で「Hop Frog Cafe」へ。
いわゆる居酒屋さん方がオープンする17時30分頃より、
もっと早い段階で営業しているので、すごく重宝しています。
 
 
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メニュウボードが新しくなりました。スタイリッシュ!
 
 
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ぷはぁー!…と1杯目。
 
 
僕は、
岩手・ベアレン醸造所・スコティッシュエール、
YOKOさんは、
信州山ノ内町・志賀高原ビール・W-IPA“其の十”にて。
 
 
以下、拙ブログ「小盛り」からの転載になりますが…。
 
ベアレン、舌触りか滑らかですごく美味しい。
程良い苦みのアフターとボディの甘ふくよかな風味と。
どこかダージリンティーの要素もある様な感じ。
 
志賀高原ビール・其の十はガツガツのIPA感がなく、雫の一滴がウマイと感じます。
 
この頃、縁があって、自宅で飲んだシアトルの「エメラルドIPA」が、
ものすっごく美味しくて感動していました。
“其の十”は、割合、似たラインに引っ掛かっているような気がします。
 
IPA、いろいろ一杯、各メーカー、ブリュワリーで出しているので、
個性を発揮して、楽しく飲ませて欲しいなー…なんて思います。
 
 
以上、こんな感じで情報が重なる場合があるかと。
 
たぶん、このブログと小盛りと…
見てくれている方って実は差があるんじゃないか…なんて思っています。
色んな方のアンテナに届いて欲しいけれど、
ネタと言う実弾にも限りがあるので、
まずはこんな感じで、そう、落語的に言うなら「上げ潮のゴミ」作戦ですね。
 
…ほうぼうに引っかかろう、と言う。
 
 
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「ローストベジタブルの盛り合わせ」、これ、すごく気に入りました。
あまりに気に入ったので、
その後に、カエルのお店のおふたりや、
お正月に来松されていた馬場シェフのご助言を頂いて、
すぐに鉄鋳物製のフライパン、スキレットを買い求めてしまいました。
美味しくて美味しくて、「家でもやってみたい!!」と心から思いました。
メーカーもカエルのお店で出て来たスキレット同じ「LODGE」です。
 
とにかく野菜が本当にウマイです。野菜の実力を存分に発揮させるメニュウ!
オーブンで加熱調理した後に、スキレットで焼き上げて行くカタチで、
かなり手が込んでいる様です。
電子レンジによる蒸し料理よりも水分が内包されていて、
旨味、甘味が凝縮されるんですね、これ。
 
 
 
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カエルのマスターさんからは、
「お芋、かぶっちゃうけど、良い?」とアナウンスがありましたが、
「ピリカラローストポテト With チーズ」を。
 
良いんです。僕ら電車が遅れたおかげで、かなりのお腹が空いた状態でして。
チーズはこうした鉄板との相性、テッパンですよね。凶悪なほどですよね。
 
 
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2杯目に、
僕は栃木・うしとらブルワリー・マシマシの黒、
YOKOさんは、静岡・御殿場高原ビール・黄金麦酒を選びました。
 
「マシマシの黒」は前回、印象が良かったので。
「御殿場高原ビール」は、
YOKOさんに是非頼んでくれ…とお願いして乗り気になってもらって…の注文でした。
熱海旅行の帰りに寄ろうかどうしようか、かなり悩んだ記憶が新しく…
併設レストラン、宿泊施設、日帰り温泉施設がセットになっている様で、
興味があります。行ってみたい。
そんな場所のビールを飲んでみたくてお願いしました。
 
 
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ナチュラル、パルプドナチュラル、ウォッシュド…と、
コーヒー豆の収穫後の処理の違いによって、
風味が異なる事を知って後、初めて味わう「ナチュラル」のコーヒー。
これも今回立ち寄った、もうひとつの目的。
エチオピア・イルガチェフのナチュラル。
なるほど、華やか。
 
そう、そうして豆の処理方法に差があると知ってから、
月イチくらいで運ぶ朝日村の「シュトラッセ」でメニュウを眺める際にも、
少し変化がありました。
銘柄によっては「ウォッシュド」と書いてある…
…と言う事は、この珈琲豆は処理が違うんだなぁ、と。
これまでも目にしてはいましたが、
理解が及んでいなくて、流してしまっていましたね。
やっぱり知ることって、とても大切です。
 
 
 
 
…と、
こんな所で次のお店へはしごを掛ける時間となって参りました。
お付き合い下さいまして、誠にありがとう存じます。
続きまして、
はしごの上り先、2軒目でお待ち申し上げております。
では、本日の所はここまで。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2016年12月 6日 (火)

やっぱり、実際に行ってみないと分からない。(2016年9月17日・ロマネット、山彦、古今亭菊生の落語百夜)

 
 
 
 
知らぬが仏?
 
どうかな。
 
知らなきゃ知らないまま、なんだって。
 
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命…と言う所ですが…。
 
えー、よく申しますには、
「知らぬが仏」と…
表裏一体をよく言い表した言葉ですよねぇ。
知ること、知恵と言うものは大切なものですが、
知ったからこそ、不安になったり、災厄に巻き込まれたり。
こと人間が生きる現世、浮世の渡り方の秘伝書なんかには…
諸先輩方から伝え聞きますところ、
「知らなかったほうが幸せに過ごせたものを」…なんて事がある様でして。
 
例えば、こんな噺がありますよ。
 
ある旅行者が旅先で干からびているシラミを見つけましてな。
まぁまぁ、現代は減ったとは言っても、
お子さんの間では流行ることもあったりしますな。シラミ。
人の血を吸いますね。
旅行者はその干からびたシラミを…
まぁ、捨てようとして手に取ってみたところ、
実はシラミはまだ死んではいなかった。
最後の力を振り絞って、その旅行者の手に食いついた。
「あっ、イタッ!」
さっきまで干からびていたシラミですからナ、そうそう力なんてない。
そう旅行者は考え、
潰すまで、捨てるまでの最後の晩餐だろうと、
そのシラミを放っておいた。
シラミはもう必死ですから、グイグイと食いついてくる。
「あっ」と思った頃には手の皮の中に入り込んでしまって、
今、目の前に盛り上がりがあるのに、中ですから、手が出ない。
グングンとシラミは食い込んで行って、
ついには旅行者の脳髄に到達して、旅行者は死んでしまったと言う…
世に言う「シラミがホトケ」を作った…てンで、
下らない噺があったもんで。
 
かの名人、三遊亭圓生師匠の高座にあったものを、
少し短くして申し上げましたが…。
 
「あぁ、やっぱり知らないと損だ」
 
そんな風に、今回ロマネットに行って思いました。
知った上で好きに判断すりゃあ良い。
それが筋ってものだろう…ってね。
なぁに、大層な噺をしようってンじゃありません。
何度も素通りしていた、
ロマネット併設の「山彦」と言う食事処が良かった…と言う噺。
これに絡めて1日、いつもの気楽なふたりが過ごした遊びについて、
申し上げてご機嫌を伺おうと、そんなところですな。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
相変わらず、バドミントンから始まる休日。
まだ9月の頃合で、汗だく。運動服。
さて、これで「どこに行こうか」と言うと、実は相当限られて来るんです。
気にしなければ良いものを…とは思っても、
理性が働きますよね。働いてくれ、僕の理性。
 
日帰り温泉施設なら大抵は運動後…と言う感覚で入り易いです。
上諏訪あたりの高級温泉旅館だと入り難いです。
あと、だいたい11時過ぎにバドミントンを終えるのですが、
お昼ご飯を食べたいと思った時に、
ほとんどの飲食店を避けたいと思ってしまいます。入り難い。
外食ですから、それなりのお身なりをされた方が多く、
その中に半袖にハーフパンツ、首にはタオル…と言うのは、僕にとっては恥ずかしい。
コンビニで買って車中食なら大丈夫。
まぁまぁ、色々と自身の理性ラインに則って、可不可適不適があるのでして。
 
 
 
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塩尻峠を越えて、岡谷温泉・ロマネットにやって来ました。
 
こちらは職員さんもロウリュウサウナの関連もあって、
また比較的施設チェックを頻繁にされているので、
半袖、ハーフパンツが制服である様なので、
何と言うのでしょう…自分たちが運動着でも、抵抗無く入って行けます。

写真のYOKOさんがお洋服を着ているのは、
湯上り後に撮影したから、だったりします。
 
 
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今日のお昼ご飯はここにしよう…と、ちょっと勇気を懐に忍ばせてやって来ました。
何と言うか、
入口は分かるとして、中が全く見えないので、
混んでいるのか、メニュウはどんなものが?…なんにせよ、
分からなくて、入ってみる心持ちに、これまでなれませんでした。
今回は開拓精神、ダメでも良いや!…と言う、
申し訳ないけれど、失礼極まりない気持ちで、奥に進んで行きます。
 
…で、すごく気に入ってしまう訳ですが。
 
 
 
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セルフ方式だけれど、メニュウがしっかりしている。
軽食コーナーではなく、食事処でした。
この券売機横にある手書きの「おすすめ」を見ても分かります。
 
細い入口を通って、店内に入ると奥にグンと長く広い。
手前に座敷席があって、奥にテーブル席。
テーブル席のすぐ近くに注文口、食器返却口があります。
 
 
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「おすすめ」をYOKOさんとそれぞれ注文して、座敷席で待ちますが、
すごく広くて、落ち着く事が出来る空間でした。
お風呂道具を投げ出しても、他の卓に迷惑を掛けない広さ、ゆったり。
 
たぶん、基本的に混み過ぎない場所なんだろう、と思いました。
アクセスが良いので、「ご飯を食べてから」と言う方も多いと思われる地域柄。
かつ、
2階の休憩室ではコンビニご飯や自前のおにぎりなどを食べている方を、
何度も目にしています。
僕らみたいに時たま訪れるならばまだしも、
毎日、毎週となって来ると、
また温泉→寝る→温泉の1日コースを考えるなら、
やっぱり持ち込んだ方が…と考えても不思議じゃありません。
混み過ぎない。
よって、空間が広く取られる。
 
 
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YOKOさんが注文した「おすすめ(A):870円」は、
「夏野菜のカレー」でした。
素揚げされた野菜もちゃんとしていつつ、
生野菜のキャベツもワンプレートになっていて、
野菜補給を常と考えている自分達には嬉しいものでした。


僕は他のメニュウと見比べた際に、
流石に高い…と思いながらも、
どんなものが出て来るのか、量は?
お値段を考えると、昨今の相場からは安いがどうか…などと、
いろんな思いを巡らせながら注文しました。
「おすすめ(B):1280円」で、
「うなぎのかばやき丼」がこちら。
“うなぎのまちおかや”の文字があり、
観光として日々の中にも鰻文化のある岡谷らしいメニュウ。
 
…先日、家族が岡谷のお宅にお呼ばれした際には、
やっぱり鰻のお弁当が用意されいたそうです。
流石、と思いました。
 
 
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2切れあり、丼の隙間は卵焼きで彩りを持って工夫が見えます。
感動の味!…と言う事はないのだけれど、ちゃんと美味しかった。
柔らかさとふっくら加減は正しくあり、
気軽に食べることが出来ることは利点。
 
比べて、当日の「おまかせランチ:500円」は、
「焼き魚・とろアジの塩焼、漬物味噌汁ご飯付き」だったみたいで、
大体2.5倍のお値段の差がありますが、
リーズナブルなメニュウもあって、素晴らしい。
 
写真には見えないものですが、
お店のおばちゃん達の雰囲気も、とても良かった。
これが何よりの印象の良さにも繋がっています。
 
実は前日の夜営業のまま、券売機の設定が残ってしまっていた当日。
おすすめセットが選べなくなっていました。
てっきり平日限定だったり、何か規制があるのかと思って、
「じゃあ他のものを」と選んで購入して食券を預けに行っているんです。最初は。
 
「おすすめセットって、注文できないンですかね?」
 
…と、伺うと、
 
「いえっ、そんなことはございませんが…
 えっ、選べなかった?
 あっ、もしかして昨日の晩の?」
 
その設定を直して、こうして注文するに至るのですが、
屈託がなく、設定の不備にすぐ気付き、即対応、
「道理で、今日はおすすめが出ないと思った!」
明るく、良い意味で悪びれ過ぎないと言いますか…
(ごく丁寧に謝られたら、
 こんな大した事じゃないのに…と逆に引いてしまいそうで)
本当、気分の良い、愛嬌のある、考えながら仕事をされている感。
松本市波田の「だいなモ」の店員さんにも通じるものがありました。
そう言う生きた対応をされるお店、好きなんです。
 
 
 
 
その後、ひと心地つけてからロマネット自慢のローマ風呂に入って、充実感。
家事雑事を忙しなく済ませた後に、
夜は夜で、松本に落語を聞きに出掛けています。
 
 
 
 
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今回のマイクスタンドアートは根多出し「竹の水仙」になぞらえたものでした。
古今亭菊生の落語百夜、第80夜になります。
 
開口一番に前座、橘屋かな文さんで「強情灸」、
古今亭菊生師匠で「親子酒」、仲入りを挟んで「竹の水仙」でした。
 
かな文さんは、文左衛門師匠がちょうど文蔵師匠と名跡を継がれて、
その報道、披露公演の詳細が出た頃…でしたかね。どこか文蔵師匠の雰囲気を感じるものでした。
 
「竹の水仙」と言う、いわゆる甚五郎噺は後半の盛り上がりが魅力ですよね。
細川の殿様の使いでやって来たお侍さんの威張りっぷりからの、
焦りっぷり、町民とは言え痛快にいじっちゃう感が、最大の見せ場だと思いますが、
何より陽気な菊生師匠には、よく似合う噺、高座でありました。
 
翌日は「信州SOUL」に行くために早朝信州中野に向けての電車旅を予定していて、
落語会上がりの一杯、どこか日本酒を飲みに行く…と言う、
お馴染みで最愛の時間は、グッと我慢。
翌日のために、後ろ髪を引かれながらも四柱神社にお参りだけして、巣穴に戻りました。
 
 
 
 
さて、少し前の噺になりますが、一席申し上げました。
知らずに文句を言う、判断すると言うのは、何にせよ損をしますね。
そんな風に感じられます。
迷うばかりでは何も進まない、知らないままは知らないまま。
良くも悪くも、飛び込んでみて、進んでみての遊びだろうと、
つくづく痛感したところで、
今日はこのあたりでお開きとさせて頂きたく存じ上げます。
またの機会を是非お待ち申し上げつつ。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。





岡谷温泉・ロマネット
HP: http://okaya-romanet.jp/
公式Twitter: https://twitter.com/IyRsDzgCnJCfrd6
 

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2016年7月24日 (日)

今度はビールで一杯やりたい。(2016年6月18日・四柱神社、廣東)


YOKOさんは閃いた。


えー、気楽なところで一生懸命と言うことですが…
今日のタイトル、頭に「今度」と、ちょこたん乗っけてございますな。

「今度」

これがどこに掛かるかってぇと、こちらです。

お酒呑みの喜びにありつく。(2016年3月26日・四柱神社、厨十兵衛)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/20163262016326-.html )

先達てしたためておりますブログの中、
四柱神社で古今亭菊生師匠の落語を拝聴し、
そして、「あぁ、日本酒を飲みたい気分だ」と緑町の厨十兵衛に行く…
そんな日を思い返した上で「今度」でございまして。

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相変わらずの流れで、松本駅のゼロ番線で蕎麦をたぐり…
この日は腹を空かせていたので、
山菜そばに葉わさびを乗っけてみたりなんかして。

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時節は辰野町へのほたる号が臨時出発する様な頃合で。

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お馴染みの四柱様の鳥居を一礼しながらくぐりまして、
いざ、落語会が開かれるお部屋に案内を受けますれば、
今日の噺の幕開きとなってございます。
最後まで、どうぞお付き合い下さいませ。


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古今亭菊生の落語百夜・番外編。
仲入りの抽選会で、久し振りに当てました!当たりました!
菊生師匠の手拭いを頂戴して、上々の心持ち。
噺は、根多出しで「代書屋」と「夏どろ」を。
そして、もう一席、師匠曰く「記憶の中だけに留めて頂きたい」とフリのあった、
その噺をお稽古してもらうまでの、
前座さん時代からの並々ならぬ長い因縁噺とセットで、もう一席。
その噺を持っておられる師匠も、
落語百夜に訪れるご通可な方には、最早お馴染みな師匠で、
噺も賑やか、パワフルで良かったけれど、
その前段階の噺も十二分に楽しいものでした。

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今回のマイクスタンドは「夏泥」のイメージでしょうか。
蚊取り線香など。

お開きになって、四柱神社の境内に出る…
もちろん、お参りをして、振り返り、
ふらふら~っと、ごく自然に、風に促される様に、
僕らは左手側に歩いて行きます。
辰巳の庭を越えて、厨十兵衛の前に立ち、
中の様子を伺うと、とても忙しそうな…混み合った雰囲気。
さて、この打ち上げムードをどうしてくれようか…
そこでYOKOさんが閃いた訳です。
陽気の良くなって来たところ、「ぷはぁ」とやるなら、この手もあるぞ、と。

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生ビール。おビール。

噺に集中した後は、落ち着いて美味しい時間を過ごしたい。
厨十兵衛から少し戻って、廣東へ。

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しかも頃合の良い事に、
35周年サービスメニュウ…
これは日替わり、その時々に変わるものだと思うのですが、
必ずや頼もうと思っていた「青菜の炒め」がお値打ち価格。
これは、たいへんに嬉しい。

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中華料理屋さんだからできる“中華料理屋さんの”青菜炒め。
これ、ホント大好きなんです。
簡単そうに見えて、家では真似できない美味しさ。
まずは、これを肴にビールをぷはぁ!

…すごーく晴れ晴れとした気持ちになります。

そうそう、
実際に、青菜炒めを写真で撮る頃には、
すでに新たなビールをお願いしてあって、
「やっぱり撮るなら、こっちの方が美味しそうじゃない?」
…なんて、おかみさんのナイスアシストを受けて…。

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こんなカタチ。いやぁ、サマになりますね。
SAPPOROの「赤星」を。瓶ビールもまたひと味違いますよね。

最近、この缶バージョンも期間限定で発売されていましたね。
もちろん、早速買い求めましたとも!

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「カイミーカイ」

“蒸し鶏のピリ辛ゴマソースがけ”を。
ちょうど、バンバンジーを家で作る事にハマッていた時分。
プロの味を食べてみたい!…と言う事でお願いしましたが、
なるほど、歴然たる差。
特にソースの美味しさが、抜群に違います。
これはホント、美味しい。
自分の場合は、ソースの液分が随分と多く、
水っぽい仕上がり…なのは、
市販のゴマだれやめんつゆなどを混ぜ合わせたが故。
そこに「中野醤油」の淡色味噌を使いたくて、
塩分を考えて薄めてしまったのだけれど、
これがあまり良くなかったですね~。
ソース、蒸し鶏、きゅうりの組み合わせた塩梅も、すごく良かった。
後からジンとちょっとだけ辛く感じるくらいですが、
このくらいが、胡麻の風味も引き立って良さそう。
流石の一品に、なおビールが進みます。

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続いて、SAPPORO・黒ラベル。これも瓶ビール。

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家で作ったものの、本物を食べよう!…と言う心持ちになり、
続いて「酢豚」をお願いしました。
YOKOさんからリクエストがあって、
何となく作ってみて、それなりに美味しく出来たものですが、
こうして食べると、酸味の美味しさ、まろやかさのバランス、
すごく豊かさと後味の爽やかさとが共存していて、旨いものですね。
自分が作った酢豚は、酢をついつい好きなもので強くしてしまって、
同時に甘みも強くなって、何とも重くなってしまったかも。

お肉もちょっと珍しいカタチ。
“豚ロースを使い、丸めて握って作る広東式”とありました。
肉団子状になったお肉は、なるほど、とても香ばしい匂いで、
油臭さがなく、スナック菓子の様な香の良い表面と、
中は、ちゃんとお肉のジューシーさがあって、興味深い。

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お店にあった数種の瓶ビール、全て1本ずつ頂きました。
最後にKIRIN・ラガービールで。

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〆には大いに悩んだ末に、久し振りに「麻婆焼きそば」を!
YOKOさんも自分も「廣東」の麻婆豆富は大好物です。
素晴らしい辛味の表現、辛味と鮮烈さの世界。
ここにカタ焼きそば、揚げた焼きそば…ではなく、
焼き炒めた焼きそばを合わせると、
不思議と辛さが少しマイルドに感じられます。
でも、かなりの辛味。これを無心で食べる心地好さ。
酔いで火照った体が、より燃え盛るように熱くなりますね。

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最後にデザートとして、
その日の最後に1つだけ残っていた「ほうじ茶プリン」を、
ふたりで分けて頂きました。

「ほうじ茶プリンは六九アーケードの香」

…と、当時のメモには残っています。
子供の頃によく通っていた六九商店街。
この中にあるお茶屋さんの前を通り過ぎると、
香ばしいお茶の匂いがしていました。
今はアーケードがないから、空に匂いも消えていってしまうだろうけれど、
その頃は、
バンタム前でも、ちょっとだけ香るような、
そんな感じだったんです。記憶に直結する香。


ビールを楽しんで、そしてしっかり美味しい中華料理を食べて!
YOKOさんの閃きを元に、楽しみました。
さぁて、これで巣穴に帰ろうか…と言う所ですが、
ご縁あって、
駅までの間で、引っ掛かっておりまして。
そんなカタチで、おあと出番が控えてございますんで、
また次回。
お目にかかればと存じ上げます。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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2016年6月16日 (木)

お酒呑みの喜びにありつく。(2016年3月26日・四柱神社、厨十兵衛)


そりゃあ、お酒呑みでございますから、

「美味しいお酒にありつく」ことは喜びでありますけれども、

「美味しくお酒にありつく」ことは、もっと尊い喜びなのでございます。

言葉、ちょっとの違いだけれど、大きな違いでして…。


えー、
誘惑箇所の多い中、
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないかと言う事ですが、
一生懸命に書いて行きます。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。

細君、YOKOさんが口々に申しますには…

「 落語のあとは、一杯やりたくなるのです 」

…との事です。

落語は想像力から成る芸ですね。
仕草も交えながらと言えど、噺家は喋るだけであります。
喋るだけ、
けれど、僕ら受け手の観客の頭の中には、
映画そのものが繰り広げられて行きます。
名人上手を指して「引き込まれる様な」とは、正によく言ったもの。
噺家さんから与えられる情報によって、
物語を自前で想像して行く…
声や音、場によって受けたものを自分の最適解でこしらえて行くので、
どうでしょう、
落語をご覧になった方ならば、
ご理解を得られるのではないか…と確信しております。

たまさか、1度は見たことがあるけれど、大した事なかった…
見た事なんてないよ、「笑点」と同じだろ…とお感じの方は、
どこかでちゃんと一席、筋の通った高座をご覧になって、
その際に、ご自身で集中して、噺をイメージ出来ていたか…
出来ていなければ、ご面倒でも是非、出来るまでお付き合い願いたいですね。
これは私のただの我侭ですけれど、
「引き込まれる」と「イメージできる」は同意でしてね。

噺家が真剣に高座を勤めます。
それを真剣に心で受けて頂けたなら、たぶん引き込まれると思う訳ですな。

「集中と緩和」なんて、
どこかビジネス書籍にもあった様にも感じますし、
自己啓発的な何某にも書かれている様に感じます。

噺を真剣に楽しんで聞く、引き込まれる、噺の世界に旅立つと言う「集中」、
その後に余韻を楽しみながら「緩和」の時間にお酒呑みのお噂に乗っかろう…と言う訳でしてな。
そんな一席でご機嫌を伺います。

松本駅ゼロ番線から蕎麦の香が漂えば、噺の幕開きとなっておりまして…。


「落語と蕎麦」は、
ズゾゾとすする仕草もあり、「時そば」と言う名作の存在もあり、
一対を成すような感覚もありますが、
僕らの場合は「菊生師匠と蕎麦」と言ったところ。

四柱神社の18時の開場時間に際して、
先にお酒を入れちゃうと、
ほら、いくら噺が面白くっても、ダレちゃうものなので、
堅い噺も柔らかくなっちゃうものなので、酒肴、噺の前に蕎麦なのでして。

Dscn2020

松本駅ゼロ番線の立ち食い蕎麦屋。
ここでお腹をあたためてから、四柱神社に向かうことになっています。
終演が21時頃で、そこそこの空腹感を覚える時間ですから。

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冷凍された生蕎麦を茹でる「特上」シリーズは、
3分ほど仕上がるまでに掛かりますが、駅そばとしては美味しいと思うもので、
「特上葉わさびそば」が、僕ら夫婦のフェイバレットですね。
ツユに広がるわさびの香が何とも言えない。

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「 古今亭菊生の落語百夜 - 第七十七夜 - 」

当日の根多帳として。

開口一番・前座
落語・あお馬「新聞記事」(+外郎売り)

落語・菊生「短命」
落語・菊生「花見小僧」

あお馬さんは、当代5代柳家小せん師匠のお弟子さんとのこと。
見事な「外郎売り」の口上、言いたてをご披露されました。
所作、声の作り方に小せん師匠の粋な面影を少し感じましたね。

菊生師匠は、
どちらの噺も明るい師匠にはよくお似合いでした。
特に「花見小僧」は生では伺った事がございませんで、
花と色の噺、楽しませて頂きました。
4月、5月と足を運ぶ事が出来ていませんのでいけませんが、
「花見小僧」は「刀屋」に続く、
おせつ徳三郎の馴れ初めの噺ですから、
続いて「刀屋」も演じられたのでしょうか。
いつか、こちらも伺ってみたいですね。

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お馴染み、マイクスタンドアートはこちらで。


終演後、四柱様にお参りをして緑町へ向かいます。

「美味しいお酒にありつく」ことが出来るお店へ。
その日、偶然に出会いがあり、お酒が美味しいのは勿論のこと、
「美味しくお酒にありつく」、厨十兵衛でありました。

日本酒居酒屋として長く松本で営業されていて、
いろんなご縁がある場所です。
当日は松本駅前で「風林火山」「ばんざい家」を経営されている、
中村の旦那が、部下の若い男性をお連れになっておりました。

普段、お店で拝見するお顔と違う…
けれど、プライベートでもない訳ですね。後進を育てる姿。
その合間に、結構かまって頂きまして、
誠々、実に「美味しいお酒」であった訳です。
是非、女将さん会は実現すると良いなぁ…なんて思う所ではありますが、ともあれ。

そんな訳でして、
お話をめいっぱい、居酒屋の空間をめいっぱい楽しんだため、
本当、気楽に楽しみまして、記録が大分疎かになっておりまして。
事細かには書けませんが、
こんなお酒とこんな肴を楽しみましたので、
ちらっとでも信州松本の日本酒居酒屋、酒場の雰囲気が伝わりますれば幸いです。

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兵庫・金鵄盛典・純米吟醸生原酒(山田錦)
福島・ロ万~Roman Revolution~・純米吟醸生原酒

先ず一杯。
どちらも東京の酒屋さん「革命君」さんから。
特に「ロ万」は革命君の店主殿の思いが詰まった…
店主殿の想いと蔵元さんの想いが詰まった1本だったので、
是非とも、味わいたいと考えていました。

金鵄盛典(きんしせいてん)は、
強烈なバナナ香と白ぶどうのイメージ。強く甘く膨らみます。
ロ万は、素晴らしい膨らみを持ち合わせていました。
米の旨さ、甘味のパワー、
奥ゆかしいけど、しっかり伝わり立っている酸の柔らかさ!
僕自身が好みの主質でもあると思いますし、
やや好みが異なるYOKOさんをしても「これ、美味しいね」と言う味わいでした。

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肴にお刺身を。

こちらが「あぶり太刀魚」で、

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奥に控えております「赤貝」を盛り合わせてもらいました。
あぶり、良いですね。
太刀魚の繊細な身を炙って美味しいのかと…
注文時に「食べたい」と言うYOKOさんに疑問を投げかけてしまいましたが、
そこは流石、厨十兵衛・井出さんでした。
文句の隙なんて、これっぱかりもないくらい美味。

…炙りのバーナー、欲しいですね。
自家製チャーシューとか炙りたい。
鰹のお刺身も藁で炙れませんかね。夢膨らむ。

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次杯に、
僕は、広島・寶剣・純米吟醸(山田錦)で、
YOKOさんは、福島・寫楽・純米吟醸を。

どちらも「厨十兵衛」で覚えた日本酒ですね。
僕が「写楽」を頼むことは、まず無くて、
YOKOさんが「寶剣」を頼むことは…たまにならあるかなぁ。
これが好みと言うもの、お気に入りと言うもの。
僕はあんまり「写楽」を頼まないけれど、
すごく楚々として綺麗で、ほの甘い、たおやかふんわりとした雰囲気は、
とても良いお酒だと思っています。
全国津々浦々の銘酒が揃うお店ですから、
本当に色んな味わいに出会うことが出来るし、
自身の好みに気付く事が出来ますと、
より一層、銘柄、ボトルに愛着が湧く様に思っています。

…こうやって、ちょっと粋がって書いていると、
むしろ自分自身で「写楽」を飲んでみたくなっちゃうんですよね。
美味しいのは、確かに知っているから。
不思議です。今度、僕も頼んでみよう。

翌日に呟いて残した記録には、

「広島・寳剣はシンプルストレートなシャープ美味しさ。
 福島・写楽は雄町米の印象が変わりますね!ふくらみと太さ、たおやかさ」…とのこと。

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「馬肉とすんきの和え物」

更に肴としてお迎えしたもの。
すんき漬けの酸味が僕は心地好いくらいだったけれど、
「すっぱー」と言う表情のYOKOさん。
適度な酸味を馬肉と共に。ウマイ。

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三の杯に、
僕は、秋田・まんさくの花・純米吟醸原酒“巡米吟醸・山田錦編”
YOKOさんは、福井・越の鷹・あらばしり純米吟醸を。

YOKOさんは“お任せ”で、井出さんに選んでもらったんだっけ?
「まんさくの花」は目星を付けていたお酒だったけれど、
他のお客様から注文が入った際に、瓶底間際の残量だったので、即注文。
何とか無事、我が酒グラスにお迎えできました。
久し振りの「まんさくの花」、すごく美味しかったこと、覚えています。
「越の鷹」、何回かYOKOさんが頼んでいたり飲んでいたりしていますね。
「写楽」などの雰囲気とは異なりますが、
「王禄」も好むYOKOさん、そちら寄りの趣向に合うのかも知れませんね。

記録には、
「まんさくの花が山田錦で醸すとこうなるのか…と感嘆。
 しっかりした体、外装は細身で、中には骨太、強さ。
 福井・越の鷹は、生酒の良さ。
 一閃静かに切り込んで入り、ツバメ返し、
 切り返しで膨らむ。とても良いお酒!!」…とのこと。

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四の杯として、
僕は、続いて信州松本・笹の譽・純米吟醸ひとごこち“中汲み”を。

昨今、家での晩酌事情が変わりつつあり、
ウイスキーも焼酎も美味しいなぁ…と…
ことウイスキーは食後と言う使われ方が多かったのですが、
食中酒の世界にも個人的に進出して来まして。
そうなると、日本酒の消費量が下がって来る訳ですな。

今期、なかなか「笹の譽」にありつく事がなかったので、
興味を持って注文しました。

記録には、

「含みに香あり。スマート、流線形の印象を抱きます。
 スッと入って来て、引っ掛かりなく、ホッと盛り上がる。
 瞬間に淡麗系のカテゴライズをしてしまいそうな綺麗さだけど、
 付き合うと味わいに発見がありそうな感じ」

…とのこと。

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「海老のタルタルカナッペ」

小腹が空いたと言うことで。

Dscn2044

YOKOさんの四の杯として、
奈良・風の森・ALPHA TYPE 1・無濾過無加水生酒を。
抜群の美味しさは相変わらずの「風の森」…
ミネラル感とフレッシュな口当たり、
どの時間帯、シーンになっても美味しく飲むことが出来る佳酒に揺ぎ無し…ですね。

うっかりと終電を過ごしてしまいそうなくらい楽しくて、
やや小走りに松本駅へと急ぎました。
楽しく、夢中な時間!
幸せの余韻に浸りながら、僕らは巣穴へと戻って行くのでした。

さて、今日のお話はここまでがよろしい様で。
ちょうどお時間となってございます。
また、お目に掛かりますまで暇を頂戴致します。
それでは……

ありがとうございました。

ありがとうございました。



ちなみに。

今週末の5月18日も「古今亭菊生の落語百夜」がございます。
18時開場、18時30分開演となっていて、
2題、根多出しがありますね。
「代書屋」と「夏どろ」、陽気に怒る噺ですよね。これ、どちらも。
「代書屋」は陽気な依頼者に代書屋さんが静かに呆れながら怒る噺で、
「夏どろ」は押し入った泥棒から泥棒する噺で、
「お前、何言っているんだ」と言いながらも説得される間抜けな泥棒が見所ですね。

お手隙ございましたら、是非四柱神社まで。
8月のスペシャルゲストさんの情報もきっとあるんじゃなかろうか…と思います。

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2016年5月 6日 (金)

駒ヶ根トリプルコンボ。(2016年3月9日・こぶし、がむしゃら、落語会)


「住めば都」とは言うけれど、

「遊べれば都」だよね。

狙えば、3連コンボどころか、本坊酒造・駒ヶ根蒸留所、南信州ビールで4連、
ソースカツ丼で5連、ロープウエイから先の千畳敷カールで6連…と、
魅力いっぱい、楽しむ事が出来るはず。


どうしても、1度「ナイツ」をナマで見たいなぁ…と思い、
平日、3月9日に開かれる駒ヶ根落語会を見るべく、
計画を立てて有給休暇を取得。
ついでに花粉も始まっていたので、午前中に耳鼻咽喉科に寄りながら、
僕らは駒ヶ根を目指すことにしました。
天候は生憎の雨でしたが、屋内設備が基本のお楽しみですから、
遊ぶ事さえ出来れば良い訳で…。

Dscn1787
今回の温泉は、今まで立ち寄った事がなかった、
「早太郎温泉・露天こぶしの湯」を選びました。
至近の外来日帰り入浴施設「こまくさの湯」とは定休日をずらしてある様です。
早太郎温泉郷の中心的な通りにある「こまくさの湯」とは、
きっと目的も少し異なるだろう「露天こぶしの湯」は、
自然公園、キャンプ場としても使うことが出来る場所に併設されている施設。
当日は雨により外観写真をしっかり収めることが出来ませんでしたが、
山小屋風の建物と思いました。

Dscn1782
男湯入口付近から店内を撮影したもの。
「早太郎温泉・3号井減水のため、中央アルプスの湧水を混合してあります」との張り紙もありました。
きっと湧水も成分的にはなかなかのものだと思うんですよね。
比較的縦長に作られている施設です。

Dscn1783
湯上り後の休憩室。
平日、かつ雨と言う事もあって、人はまばらでした。
少し奥まった所にある施設で、
車でないと立ち寄れませんから、穴場的な使われ方もするかも知れません。

全体的にコンパクトで、やや時代が付いた浴室に感じました。
造りのベースは「こまくさの湯」と変わりませんが、
比較的暗く、どちらかと言うと内湯より露天風呂に力を入れている印象を受けます。
女性側は塀が高く視界が悪いのでは…と思いますが、
男性側は「こまくさの湯」より、景色は良いと感じました。
(こまくさの湯の場合は、内湯からの景色の方が視点の高さに差があって広く感じて綺麗だと思うっています)
屋根ありの岩風呂的露天風呂、屋根なし檜風呂的露天風呂と2槽あり、
この日は特に雨のお陰で、檜風呂がぬるくなっていて、
すごく良い塩梅と感じました。

Dscn1785
先の男湯入口からの写真の対岸、突き当たりから今度は、男湯を奥にして撮影した店内。


続いて、落語会の前に晩ご飯を。
宮田村の「ぐぅでん」に1度も行った事がないので、
この機会に…と思ったのですが、
営業時間は18時から。落語会の開催時間を考えると、
17時30分には入店しておきたいとの時間的制約から、
今回はお預け。
会場の駒ヶ根市総合文化センターに程近い、
「麺匠がむしゃら」で食べる事にしました。
イベントでの出店であったり、前身である「一兆堂」の味は分かるので、
今回の選択上は次点だったお店。
営業時間が広く、通し営業をされているので、とても助かりました。

…実はこの選択が功を奏した…と数十分後に思い知る事になります。
駒ヶ根から近いのだけれど、
それでも少しでも遠い宮田村でなく、直近のお店で良かった…と思います。
駒ヶ根落語会、とても人気のある落語会である様で、
結果として会場に少し早く向かうことになった僕らは、
雨の中、比較的良い位置の駐車場に車を停める事が出来ましたが、
他、駐車場の余裕が見る見るなくなって行く現場を目の当たりにしました。

Dscn1798
「麺匠がむしゃら」へ。

お洒落な外観です。

業界で話題になった限定メニュウ、
「カリー・ド・エスプーマ」も気になったのですが、
僕はスタンダードなメニュウを選びました。

Dscn1793
とんこつしょうゆ・太麺を、もやし、ポパイトッピングで。

懐かしい…と思う味わいでした。
比較的ライトな豚骨スープ。
何が懐かしいって、“20代前半の思い出”として、懐かしく思います。
その当時、東久留米市に住んでいた自分は、
ゲーム屋さんの下にあったこの「一兆堂」に足しげく通っていました。
あと、東久留米だったら駅前の「ラーメン専門店 和」にも通っていました。
たぶん、生まれて初めて「つけ麺」を食べた場所は「和」だと思います。

そんなフランチャイズ展開をしている「一兆堂」の味、
その味に近いもので、懐かしい思い出がそこかしこに…
匂いと共に思い出されて来る感じ。

Dscn1789
卓上には色んな調味料が用意されていて、
そうそう、その当時も色んな組み合わせを試して食べていました。

Dscn1794
麺はやはり印象が違いますね。
「がむしゃら」の麺は、
かの佐野実さんが特別にブレンドしたラーメン用の粉を使っているんだそうです。
弾力もちもち系ではなく、どちらかと言うとパツッと歯ざわりの良い麺。

Dscn1795
YOKOさんは、
辛味噌ラーメン・太麺を、海苔、ポパイトッピングで。

スープは鶏ガラベースととんこつベース、それぞれを選ぶ事が出来ましたので、
とんこつスープをベースにして貰いました。
それなりの辛さがあり、辛味を足す設備はあったけれど、
YOKOさんが足したりしなかったので、満足できる辛さであった様子。

Dscn1797
焼き餃子もお願いしました。


Dscn1800
駒ヶ根市文化会館、そのホールで会場時間を待ちますが…
指定席であり、座席が決まっているけれど、多くの人が待ちわびておられました。
すごい人気!
恒例の落語会である様で、
あとから分かるのですが、「ナイツ」は毎年のご縁なんだそうです。

Dscn1799
会場には今日のスケジュールが貼り出されていました。
出番順の紹介は、場合によってお見受けしますが、
出番の時間までお知らせがある会って珍しいですね。
とても参考になりますけれども。

Dscn1801
開会前の緞帳が下りた舞台。

当日の根多帳としては、以下の通り。

開口一番前座
落語「子ほめ」三遊亭遊かり、
落語「長屋の花見」春風亭愛橋、
色物「漫才」ナイツ、
仲入り
色物「ギタレレ漫談」ぴろき、
落語「替わり目(の半ばまで)」三遊亭小遊三…以上でお開き。

お目当てだった「ナイツ」、
「明るく陽気にいきましょう~♪」でお馴染みのぴろきさん、
どちらも大いに笑わせて頂きましたし、とても良かった!
ナイツさん、どんどんと危険なネタを面白可笑しく突っ込んで来るので、
あっと言う間の口演でしたね。
見ることが出来て、本当に良かった。
小遊三師匠の「替わり目」はあの雰囲気の師匠ですから、
似合わないはずがない…ですね!堪能しました。

帰り道、駒ヶ根では雨、塩尻では雪が舞った日。

楽しく1日、遊んで参りました3月9日のお話。


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2016年3月15日 (火)

酒の縁とは交点にあり。(2016年2月20日・厨十兵衛)


それは、趣味でも何でも良いんだと思う。
たぶん、仕事のコミュニケーションだって、そう言う事だと思う。

話す機会はたっぷりある。
交点にお互い立ち止まって、言葉を交わす。

お酒呑みの場は、色んな人生の交点である。

そう、厨十兵衛で出会っている、
カウンターを囲む皆さんの
社会的な立場とかそう言うのは正直ほとんど知らない。

いらないもの、なのである。

人生の交点だから、人となりは、
話してみて、お酒を飲む時間を共有してみて、
わりと知っていたりする…と思っている。
知らないこともいっぱいある。
それは酔いの最中に、気にならない。

この日は、
落語の話が出来る…僕が知っているのは、3人いて、
そのうちのひとりに出会って、
オススメの噺を伺って、
翌日から先の出勤時の車中での楽しみを得た。

今日が明日へ繋がって行く事を実感するのは、素敵なことだと思う。


先達てカエルのお店で心地好く飲み…
何よりYOKOさんが福引を当ててくれたので、
とても幸せな気分で、はしごを駆け登ろうか…と言うところ。
緑町に歩いて来て、「厨十兵衛」へ。
店内はよく賑わっていて、こちらに案内されました。

Dscn1577


久し振りのテーブル席。
いつものカウンターの景色と結構な違いがあるので、
何だかウキウキしますね。
“落ち着かない”なんて事はなく、
違うものが見えると言う期待感があります。
カウンターにはK西さんもお見えになっていましたね。

Dscn1578

先ず一杯、
YOKOさんは、
福島・かすみロ万・純米吟醸うすにごり生原酒、
僕は、
滋賀・七本鎗・純米吟醸搾りたて生原酒“滋賀県産玉栄”をお願いしました。

「かすみロ万」、その数日後に家に届くことになりますが、
やはりお気に入りの味わいです。少し飲んできた所に、
和やかさと豊かさを両立して、華やぎも感じられる重み付けが、
とても心地好く…、あ、僕がYOKOさんからひと口もらった際には感じたものです。

「七本鎗」はずーっと追いかけて行きたい銘柄です。
メニュウにあれば、必ず頼みたいと思うし、頼んでいます。
派手さがなく、しっかりとした美味しさ、実直なイメージが好きなんです。
純米に比べて洗練された雰囲気を醸す純米吟醸系。
その期待に存分に応えてくれる味わいでした。肴にも実に良いです。

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焼サーモンのいくらおろし

ここ最近、頼むものが定番化して来ています。
大好物過ぎて…
焼き魚、たっぷりの大根おろし、味の良いいくら醤油漬け。
少しずつツマんで食べられる辺りも気に入っています。

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合鴨の治部煮

こちらも。
お腹が空いている時、寒い時には堪えられませんネ。

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続いて、次杯。
YOKOさんは、福島・写楽・純米吟醸おりがらみを、
僕は、2度目になる静岡・英君・山廃純米“石橋ヲ叩イテ渡ル”を。

YOKOさんは名前の覚えが良い「写楽」を選びました。
この冬は初めて…かも。
ほの甘い雰囲気と後半にふっくら盛り上がる雰囲気、優しさを感じる味わい。

「英君」、以前は冷酒にて頂いたボトルですが、
この日のメニュウの中には「常温・お燗酒」のカテゴリに分けられていました。
それはとても興味が湧きます!
きっと良いお燗酒の温度帯に行き着いたのだと考えて、
「英君を。温度は合う温度にして頂いても良いですか?」とお願いすると、

「SOJA、これは色々試したが、ひやが良かったんだよ」

…と十兵衛の大将殿。

ならば、そのままの温度、室温常温、「ひや」で頂くことにしました。

一言で言えば、調律…を感じました。
落ち着いた滋味の雰囲気。酸は飲んですぐは立って感じもしましたが、
口が酒に慣れてくると、その立ち具合が程好く感じられ、心地好く、
奥の方に甘味が伸びて広がり、
山廃の香…と言うよりも、厚ぼったい…でもけして鈍くない、
人肌燗の様な低めの温度で、時たま感じる柔らかな酒の香に似た、
そう言う香が漂って来て、
「ちょうど良い」んです。なるほど、これはこの温度が素敵なんだな…と、
説得力すら感じました。
飲み進めることに肩の力が必要ない印象を抱きました。
お銚子の瓶底を裏返すような、
「あれ、気がついたらないぞ」と思わせるような。

落語「夢の酒」では、
お燗酒しか飲まないと言う大旦那が、
夢の中でお燗の上がりを待ちわびている内に、
起こされてしまって夢の中のお酒を飲み逃し、
「ひやで飲んどけば良かった」と後悔してサゲるものですが、
いやはや、この場合は十兵衛の大将の言う通り、

“ひやで飲んでおいて良かった”…というところ。

Dscn1592

YOKOさんは、
大将にお任せでお願いをして、
宮城・山和・純米吟醸無濾過生原酒“美山錦”、
僕は、今冬の味わいをやっぱり知っておきたくて、
福島・辰泉・しぼりたて純米“うすにごり生”を。

「山和」、すごく良かったですね!
「山和」らしい親しみやすいお酒の雰囲気と、
新酒らしいフレッシュな勢いとが共存していて、すごく美味しいと感じました。

らしさと言えば、「辰泉」も。
例年通りの嬉しい美味しさです。外さないです。
いつも僕が美味しいと思うボトルでいてくれるんだから、たまらない。
厨十兵衛の日本酒メニュウは実に豊富で、
「頼みたいって思うものがなくなっちゃったな」と思う事なんて、
まず間違いなくありえないのだけれど、
どことなく「どうしようかなぁ、あと一杯」と思う頃に、
だいたい目に留まって頼むことが多いです。
今回も然り。美味しく頂きました。お気に入りの蔵元さんの味。

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そんな訳で、
うどんを入れた治部煮も到着して心と体の中を温めます。

そうして僕らは次に掛けるはしごの先へと出掛けて行くのですが、
後半、いろんな話を前述の兄さんにさせてもらっていて、
僕としては落語の話は、
あまり出来る方がおりませんから…
せっかくなので、この機会に、
オススメして頂いて聞いた噺をまとめておこうかと思います。
ええ、一部の方になるとは思いますが、
まさに「おあとお目当てお楽しみに…」と思って頂けたなら幸いで。

…今回お会いしたY田さんが「枝雀」、
M本さんは「圓生」、Y口さんが「志ん生」がフェイバレットでしたよね?
僕は、「圓菊、志ん朝、5代目圓楽」と答えたい所…ですかネ。


「鷺とり」

…教えてもらった枝雀師匠だけ、サゲが異なるんですね。
聞き障りのあると言う理由で、
現代では、また江戸落語の「鷺とり」では、
まるで「愛宕山」の様な、「元に戻る」と言うサゲが主流で、
「ゴツゴツゴツゴツ!ひとり助かって、4人死んだ…ッ」
…と言うサゲは少ない…なんて文章を読みました。
「浜野矩随」にも通じますよね。
最初はお母さんが自害してしまうサゲに嫌悪感を抱きました。
けれど、
今では5代目圓楽師匠が演じられた通り、
母の死をきっかけに覚悟を決めた矩随の生き様を感じて、
「合う」と思っています。
6代目圓楽師匠の高座を伺った事がありますが、
お母さんが生きる噺は、壮絶ではないものの、
それはそれで、聞き障りは良い訳で…
じゃあ枝雀師匠の「鷺とり」は玄人向けかって言うと、
雀のお話、鶯のお話、本題の鷺を捕らえるお話…
とても喜劇がかっているもので、
その楽しさのままに、サゲに入るので、
音源を録音した会場も笑っていたし、
別に凄惨ではないんじゃないかと思っています。

Youtubeで検索すると「鷺とり」は、
枝雀師匠の独壇場と言う感じがしますね。
でも、実際に伺ってみると抜群の良さがあります。
テンポ良く進んで行きます。まさにオススメの噺ですよね。
いくつか聞いた上で、僕も誰かにオススメしたいと思える仕上がり。
よって、今こうして書いている訳ですが。

「天神山」は、
東京、江戸落語では「安兵衛狐」に直されている噺。
ヘンチキの源助から始まり、安兵衛さんの狐のカカアへ。
本質が上方にあると分かる感覚ですね。
江戸落語は嫌いじゃないけれど情緒的過ぎる感じ。
上方落語では人の人らしさが出ている雰囲気、生活感がある様に思います。
人の良い所も、悪い所も。

「兵庫船」、
上方だからこその旅噺ですね。江戸落語はあんまりないですよね。
正に上方の娯楽として存在する落語のひとつと思いました。
船と旅と言う事では「三十石」を思い浮かべました。
比べると、一大叙事詩とも思う「三十石」に対して、
旅情はないものの、
ただ前半には当時の文化がふんだんに散りばめれ、
後半は今は昔の言葉遊び。色んな娯楽のある噺と感じました。

まだまだお三方、面白い噺があったら教えてくださいませ~。

さて、こんな所でちょうどお時間。

また、明後日に更新出来たら良いのだけれど。
僕らがはしごをした次のお店でお会いしましょう。

ありがとうございました。

そう、今回のお酒呑みの交点は落語だったと言うオチであります。

初めて関西生まれの方に「なんでやねん」ツッコミを頂いた記憶はあるのに、
その前後の記憶が全くないと言う、
そう楽しく大笑いをしていた酔っ払いの夜の記憶。

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2016年2月 3日 (水)

週末は落語三昧。(2016年1月30日~1月31日・四柱神社、ばらの湯、レザンホール)


朝から晩まで、毎日落語でも良いくらい。


落語界隈において、
1月と言う月は、新春の慶びに浸って、いたって大忙しの月であります。
明けて10日間は「初席」、続いて「二の席」と、
東京の定席と呼ばれている寄席、
「浅草」「鈴本」「新宿末広」「池袋」では、
いつにも増して代わる代わる噺家さんがとっかえひっかえ出番を持ち、
高座に上がっては下り上がっては下り。
ようやく20日を越えると、
待ち兼ねた地方に出向いて行く…と言う訳なんですね。

ここ数年、1月末の松本における落語、ずーっとダブルブッキングしていました。
僕とYOKOさんにとっては。

日頃お世話になっている四柱神社の落語会と、
1年に1回の塩尻レザンホールでの落語会が同日開催される事がとても多く、
どちらかを常に選択させられておりましたが、
今年は土曜日に「古今亭菊生の落語百夜・お年玉企画“新春初笑い・円丈祭り”」、
日曜日に「第14回れざん亭」と振り分けられ、そりゃあもちろん両方を楽しむ運びになります。

そんな2日間のお遊びを申し上げます。

【 2016年1月30日・中町 】

お昼ご飯は、緑町の「ヴェルデ」にてピザを食べ、
腹ごなしにお散歩を…と中町へ歩いて来ました。

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中町を散策。
観光と思しきお客さんが多いですね。
松本駅から伸びる通りも最近新しいお店が出来ていますが、
中町もまた。
報道のあった「松本ブルワリー」や「NAKAMACHI CAFE」も見る事が出来ました。

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ナワテ通りの端っこを目指して左折。
「一ツ橋」を渡ります。

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いつものナワテ通りの光景。

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ぐるりと1周する形で四柱神社に戻って来ました。
お参りを済ませて、会場へ。

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今回は新聞広告なども多く打たれており、会場はほぼ満席。
初めてお出でになる方も多かった様子で、
また次回3月の落語会に繋がると良いですよね~。
春の噺になると思われ、季節を感じる一席になると存じます。
3月26日の18時30分開演、場所はもちろん四柱神社にて。

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恒例のマイクスタンドアートは「初笑」でした。

開口一番・前座・三遊亭わん丈さん「寄合酒」

わん丈さん、今年の5月に二つ目に昇進が決まっているんだそうです。
これはたいへんめでたいですね!
記録には、初めて四柱神社で高座を伺ったのは、
2013年の1月「子ほめ」とありました。
その後、何度か四柱さまの落語会には登場して下さっていて、
都度、楽しませて頂いておりました。
あれからそんなに時間が経っていたのですね。

初回からとても明るく、良い雰囲気をお持ちの方で、
前座噺をこれまで伺って参りましたが、
今回は「寄合酒」、とても楽しく拝聴しました。
自分が言うのはおこがましいかも知れませんけれど、
成長を感じられる高座でした。会場も大盛り上がり。
笑い所をたっぷり作って頂いて、
「寄合酒」自体が想像を伴わないと、お笑いにならない噺ですから、
バッチリ会場の雰囲気を掴んでおいでで、
二つ目に昇進の後も、とても楽しみな存在、ご活躍されそうだと感じました。

「寄合酒」って乾物屋さん関連をゆったり演じて、
そのあとの調理パートがスピードアップ、ドタバタのうちに、
町内の若い衆の騒々しさ、賑やかさが良い噺だと思っています。
そんな好みに合うスピード感でありながら、
サゲが、色々とギッて来ていた乾物屋の犬が、
鯛を食らい、ダシ汁を飲み…し返すと言うもの。
初めて伺う形でした。これは、ちゃんと落ちていて、なお良いものでした。

古今亭菊生師匠「代書屋」

「でぇしょや」ですね。
権太楼師匠の音源にかなり近い筋書に感じました。
特に緩急、メリハリ…騒々しい男と冷製冷徹な代書屋さんだからこそ、
その摩擦がとてもおかしみに通じる噺ですよね。

三遊亭円丈師匠「夢一夜」

「待ってました!」とお声がけをすると、
ピクリと動かれた様に感じました。
届いた様に感じられ、たいへん嬉しい。
いやはや、待ちかねた高座でありました。そして、その期待通りの面白さ。

この「夢一夜」はDVDではあるのですが、音源での発売はない…ですかね。
直後に、もう1度聞きたいと感じて調べましたが、
売られていない様でした。
…いかがでしょうか。欲しい。欲しいです。

末期ガンがこんなに明るく感じられるものはないです。
深刻な物事を見事にお笑いに変える、変えてしまう…その強引さが、
円丈イズムではないかと感じます。面白かったし、カッコ良かった。
男としてカッコ良いとも思うし、円丈師匠もカッコ良かった。

初めて伺う噺でした。
心に、グッと来ましたね。
僕は円丈師匠なら「なんばん」もバカバカしくて好きだったりします。
でも、今は「どれが好きですか?」と聞かれたなら、「夢一夜」を推します。

仲入り、大抽選会を経て。

三遊亭円丈師匠「グリコ少年」

音源で聞いた事があったけれど、最後がよく分からなかった噺でした。
これは仕草でサゲるかたちではないけれど、
走り去るかたちではあるけれど、豆まきグリコまきのシーンもある訳ですから、
ナマで伺わないと、けして分からない噺ですね。
それを聞くことが出来て嬉しかったし、
更に、タイムリーな事に、
現在放映中の駄菓子を題材にした漫画のアニメ化「だがしかし」、
このグリコが紹介される週に、「グリコ少年」を聞く事が出来るとは!
まさに千載一遇!
今、まさにグリコキャラメルの「ひと粒300メートル」のキャッチコピーを、
聞く前から胸に思っていた時分に、円丈師匠からも伺えるとは。

その後、グリコキャラメルを食べたくて探していますが、
師匠の仰る通り、見つかりません。本当。

共感と懐かしさ、円丈節を楽しむ噺を伺ってお開き。
2時間30分、たっぷりの落語会でした。


その後。

温泉に行く事が適う時間ではなかったので、
初めて、松本の銭湯に行ってみることに。

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選んだのは「ばらの湯」でした。
行くなら、ここしかないって思いました。

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空にはヘリコプター。
国道153号線や塩尻峠が閉鎖されるなど、
雪の被害が大きかった週末でした。
扉温泉に行く道が2月3日現在も通行止めですね。
1日も早い復旧を祈ります。
扉温泉・桧の湯とかけす食堂に行きたい、食べたいであります。
冬の素晴らしいぬる湯に浸る時間、
そして、徒歩数秒の食堂。憩い、癒しの場なんです。
是非とも。

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「ばらの湯」、
玄関を入って迎えてくれるのは、レトロ感ある下駄箱。

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錠のデザインも味があって良いですよね。

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待合室。
奥に番台があります。
番台の背中には小さな小窓があり、
ドライヤー1回20円の両替なども行ってくれますね。
入浴料は1人400円。

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メイン浴槽の他に、日替わりの浴槽があります。
土曜日なので、今日はワイン風呂。

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表の看板にある「健康薬用風呂」がそれですよね。
「ドリーム風呂」は寝湯を差すのかなぁ。

銭湯「ばらの湯」、だいたい30年ぶりに訪れました。
だからこそ、ここに来たかったんです。
せっかく立ち寄るならば、「ばらの湯」が良いと思いました。
聖十字幼稚園に通っていた僕は、
その時に1回だけ「ばらの湯」に行った事がありました。
細かい所までは覚えていないけれど、
当時もワイン風呂だったんじゃないか…と思うんです。
ワイン風呂があるって、他に行く機会がないのに知っていたくらいですから。

お湯に入る前に体を洗い、とりあえずいちばん広い浴槽へ。
足をつけて「おっ、なかなか熱いな」と思い、
眼前の温度計は50℃を示しているけれど、
たぶん体感で43℃弱くらい……と思ってザブンと体を沈めた瞬間に、
当時の記憶がフラッシュバックしました。

「熱い!」って言って泣いた気がします。幼稚園児の自分。

自宅では熱いお湯に入っていませんでした。
お湯をぬるくして入っていたはずです。
そんな、有り難いことにぬるま湯育ちの自分に、
大人の社会の洗礼、ちゃんと熱いお湯でビックリして泣いた様な記憶が蘇りました。

そうそう、
だから僕は温泉や銭湯が苦手になって、
YOKOさんが温泉に行こうと言うまで、全くこの世界に興味を示さなかったんです。
落語にしても温泉にしても、バドミントンにしても、
今、趣味として楽しい事のほとんどについて、
「最初は嫌がる」と言う特性がある…なんてYOKOさんに言われています。
面白いです。
その頃の事を思い出す事も、
まだ懐かしい姿のままに「ばらの湯」があってくれることも。

【 2016年1月31日 】

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明けて翌日、塩尻「レザンホール」へ。

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今回の会場はいつもの「大ホール」でなくて、
「中ホール」になっていて、
その収容力3倍の差があり、
例年通りのチケット確保タイミングでは、後ろから2番目の列でした。
危ない危ない。
後ろの方…ではあるのですけれど、
結局、会場が広くないので、
だいたいいつも通りのポジショニングに落ち着いていました。

大ホール、工事中なんですね。納得。

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肖像権があるので、もちろん公演中の写真撮影はダメだけれど、
会が終了した後の、誰も写っていない写真なら問題ないですよね?
高座の風景。

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当日の根多帳は、こちら。

開口一番・前座・春風亭昇市さん「桃太郎」

8代目春風亭柳橋師匠「二番煎じ」

早速、翌日に6代目の「二番煎じ」の音源を伺いました。
季節の噺ですよね。こうした時期に持って来い。

宮田陽・昇師匠「漫才」、

漫才、落語よりお客さんを取り込む傾向が強い分…と申しましょうか、
生で見ると、より楽しいものだと、
年末新年のテレビ番組で何組も見て来た中で、
より強く思います。会場に合うネタを差し込んで来て、
それによって一同、しっかり盛り上がる。
楽しく伺いました。

春風亭昇太師匠「ストレスの海」

30分ちょっとの高座、
15分くらいが笑点噺でした。
こればかりは仕方がないですね~。
それでもおばさんに襲撃される噺であったり、
色んな根多をお持ちで、
メリハリある流れが、会場を爆笑に誘っていました。

「ストレスの海」、
タイトルは聞いたことがありましたが、
噺として伺うのは初めてでした。

これ、“結婚をしない男”と言うフリが恐ろしく効いて来ますね。
旦那の死因が「ストレスです」と言い切るあたり。
そもそも、旦那は家から出たいと思っていなかったのに、
連れ出して、ゴムボートを膨らませ…
まるで用意周到な計画殺人にすら聞こえて来てしまいます。
“諸先輩方を見ていると分かるんです。結婚なんてしない方が良い”

…ブラックユーモアの解釈で見る事が出来る噺だけれど、
いたってドタバタとした明るい噺と言う印象だからこそ、
話芸の粋とでも言いましょうか。
聞くことが出来、良かったです。

そんな2日間、落語をたっぷり伺った週末。
もっともっと落語漬けでも困りませんね。
嬉しいくらい。


2月は20日に柳家三之助師匠の落語会がありますね!

3月は菊生師匠も勿論のこと、駒ヶ根もひとつ寄せて頂く予定です。

さぁて、お楽しみをたっぷりと。

そんな日々でありたいと申します所、ちょうどお時間となってございます。

それでは。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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2015年9月 1日 (火)

ヘロヘロになるまで遊んだ日の話(2015年8月29日)


えー、

ある休日のお話でありますが、
ここまで動き続けた休日ってぇものも、そうそうナイナイ。
休む日なのに、けして弛まず動き続けたってンだから、
何が何だか分からない。

バドミントン、桧の湯、廣東、落語、ビールに日本酒、焼酎まで。

僕らにとって…
僕とYOKOさんにとって、
2015年の6月から7月と言うものは、
あまり良い月ではなかったかも知れません。
体調不良が続いて、
“いつも通り”のお楽しみが果たせず、
その中でも楽しんでいたのだけれど、
いたのだけれど、
「もっと楽しむ事が出来たのかも知れない」
…そう思ってしまわなければ良いのに、
思ってしまうような、そんな日々でした。

その中でも良い事はいっぱいあったし、
ある程度、8月になって元気になって、
望む日常の姿に戻りつつあります。

もう、全身全霊で遊び倒すしかないと考え…
…考えていたのかなぁ。
ただ“楽しい”をめいっぱい実現したくて、
気が付いたら、こんな1日だったと、
そんな記録を残しておこうと、ブログにしたためたく…
申し上げようと言うところでございます。

「そりゃあ、ヘロヘロになるだろう」と言う、

ツッコミを懐にご用意願いまして、

ええ、ご祝儀代わりにね、さぁ、お付き合い下さいませ。


【 2015年8月30日 】

朝イチ。

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本当にふとしたきっかけで、バドミントンで遊んでいます。
YOKOさんは中学生時分、僕は高校生時分、
偶然だけれど、お互いに部活で楽しんでいたんです。
YOKOさんは高校に入るとバドミントン部がなく、
僕は、色々あって1年で辞めてしまっていて、
でも、楽しい記憶はあるから、
「また、どこかでやりたいね」なんて話は、事ある毎にありました。
それが実現した2015年の夏季休暇中。

後に、YOKOさんが言う事には、
「たいてい、最初は嫌がる」と言う習性が僕自身にある…と言うこと。

落語も、温泉も、このバドミントンも、
その場所に最初、僕は「行きたくない!」と言っているんですね。
今では、これだけ好きになっておいて、
落語も温泉も詳しくなっておいて、何を言っているんだと自分でも思いますけれど、
本当に確かに、僕が「NO」と言った事は覚えています。

お盆休みに入って、ゆっくり休みたくって、
ダラダラと過ごそうとした矢先に、
「ジムに行こう」と言うYOKOさんに徹底交戦。
やはり「NO」と言っていたんです。
それでも渋々ついて行った所で、
施設に体育館が併設されていて、バドミントンをしている親子の姿があり。
「おや、これは借りることが出来るのかしら?」
これがきっかけ。
そこから4日連続でラケットを借りながらバドミントンの日々。

夏季休暇が終わっても、土曜日、日曜日は空いてさえいれば、
出来るだけ通うような形になりました。

僕は実家にあった高校時代のラケットを引っ張り出して。
YOKOさんは新たにラケットを買って。
もちろん、プラスチック製でない羽のシャトルも購入しました。
やっぱりこれじゃなくちゃ。

その直前、厨十兵衛にて、
Twitterをきっかけにお知り合いになった、
ひろっちさんと偶然にお会いして、
テニスのお話を聞いたばかり。このタイミングも良かったです。
学生時分に楽しんでいたスポーツを、
大人になった今、また楽しむ…そんな話をしたばかりでした。

テニスとバドミントンは全く違うけれど、
久し振りにシャトルを打つ感覚などなど、
とても感動的に楽しい、それは共有できている様に感じています。

新品のシャトルを高く打つ、パアン!と言う音の響き、
手に伝わる感触は、とても快いものです。

途中の休憩も含めて、1時間30分くらい楽しみました。

汗だくになったスポーツウェアのまま車に乗り、
一路、温泉へ。
扉温泉・桧の湯に向かいます。
虻のシーズンも過ぎ、露天風呂に平和が戻って来ました。

本当に有り難いことに、
YOKOさんが着替えなど一式を用意してくれるので、
僕は運転だけ安全に行えば、
スポーツからの温泉を気軽に楽しむことが出来ます。

普段は1時間30分くらいの時間設定で楽しむのですが、
お昼ご飯のタイムリミットもあるので、1時間にて。
それでも松本の名湯、扉温泉。
露天風呂は特に泡付きも多く新鮮そのもの。
硫黄の香、ややぬるめのお湯を存分に楽しみました。

山辺の奥から市街地に下りて来て、
上土の駐車場に車を停めます。
不思議と色んな方にお会いすることが多い場所で、
ある時には、厨十兵衛の大将であったり、
摩幌美・モルトの会のM木さんであったり、
この日は、ブログ「92の扉」のkuniさんにお会いしました。
その後、Twitterを拝見していると、
毎年恒例の北海道に旅立った様子。
いつもの松本で、ふっとお会いした方が、
遠く北海道に翌日到着している…と言う、その出会いの妙を感じますね。

今回の僕らのお目当ては、
緑町、中華料理の「廣東」でした。

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僕は8月のおすすめ…ですから、
残念ながら、もう提供していないのですけれど、
「カイコウ焼きそば」を。
ご飯、麺、焼きそばと3種のバリエーションの中から、
温泉に浸かりながら、
「今日の廣東は、カレー焼きそばにしようかな」と考えていたことを受けて、
焼きそばなのです。

ブログにある通り、思い出のメニュウの様子。

http://blogs.yahoo.co.jp/kanton_tyuuka/33990568.html

2014年8月の記事。

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YOKOさんは、Twitterで、
S木さんが同「酸辣湯麺」を食べているのを見て、
「やはりこれだ!」と思った様子。
温泉に浸かりながら…より、ずっと前に、今日のメニュウは決まっていたみたい。
確かに辛く、確かに酸っぱい。
絶妙なバランスで、すごく美味しいンですよね。
僕も大好物のメニュウです。

家に帰って来て、休む間などほとんどなく、出掛けます。
次の予定があります!

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毎度お馴染みの「古今亭菊生の落語百夜」へ。
菊生師匠が、ほぼ毎月、四柱神社にて開いている落語会です。
8月と1月は、スペシャルゲストをお招きしての落語会になります。

根多帳として。

落語「子ほめ」菊生

色物「太神楽」かがみもち
鏡味改め丸一仙三、仙花

お仲入り

落語「強飯の女郎買い」菊生

以上。

菊生師匠の「子ほめ」は、たぶん初めて伺いました。
いや、真打の師匠が口演されること自体、珍しいですよね。
前座さんの噺…とさえ言われる噺です。
立派に一枚の看板を背負った真打さんの「子ほめ」は、
やはり前座さんとの大きな差を感じさせてくれるものでした。
今回は、いつもの馴染みの落語会よりスペシャル企画の会だからこそ、
初めてお出でになった方もいらっしゃったのでしょう。
そうした入りやすい落語を選ばれた様に感じました。
明るい噺、馬鹿馬鹿しい噺は落語らしい。
楽しむことが出来ました。

トリになった「強飯の女郎買い」は、とても珍しい噺ですよね。
よく「下」だけ演じられる「子別れ」の中でも、
特に古今亭一門は、独立した噺として成った「上」である、
「強飯の女郎買い」を持っています。
本当、自分で落語会を開いて、師匠方にお願いしないと聞けないんじゃないか…
…とさえ思います。

サゲに「このあと、熊さんには、ひと騒動持ち上がりますが、それはまたの機会に」
…講談の様な言葉を加えておいででした。
来月から、今日のこの日の落語会をきっかけに、
四柱神社に落語を聞きに来る方が増えると良い…そう感じました。
見事な、ワクワクさせてお開きになるサゲの空気感。素敵でしたね!

殊更、先達て「子別れ・中&下」の通しを演じられていた菊生師匠。
お馴染みの「菊生百夜」を楽しんでいる僕らには、
「上」に触れて、これにて満願と言った趣向にも感じました。

今回のスペシャルゲストは、
山梨県甲府市在住の太神楽師のおふたりで、
ご夫婦での太神楽、
これは当代には仙三、仙花のご両人しかおられないのだそうです。
なるほど、街の散歩もおふたりでされる訳で、
そのエピソードからも仲の良さ、雰囲気の良さを感じましたが、
バチの投げ合いの所作の際には、
それまでの朗らかで楽しい空気から、真剣そのものの空気に代わり、
プロフェッショナルの芸を拝見することが出来ました。

また、簡単な太神楽の芸の体験コーナーもあり、実に盛り上がりました。
箸袋でも出来ちゃうそうなので、宴会芸としても使えるのだとか。

http://www2t.biglobe.ne.jp/~y-kappa/senza/

お開きになった後は、一献!
今日はどうしても飲みたいクラフト・ビールがあって、カエルのお店へ!

「Hop Frog Cafe」にやって来ました。
四柱神社から徒歩で、ちょうど10分でした。
Facebookで語られるに「大波」の日だったそうです。
フードが全て無くなってしまった…とのこと。
きっと、相当に大忙しな状況だったのでしょう。

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神奈川・サンクトガーレンのパイナップルエールと、
東御市・オラホビールのペールエールを!

パイナップルエール、僕はどうしても飲みたかったんです!
瓶でも美味しく頂いたこちらを、樽生で飲んでみたくて。
甘く、官能的な香がシャキッとサッパリとした後味で楽しむことが出来ます。
オラホビールのペールエールも美味しいです!
なかなか東御市に泊りがけで出掛ける事が出来なくて、
本場で樽生を…と言う夢はありますが、なかなか叶えられません。
こうして松本でも味わうことが出来るのは嬉しいですし、
定番のペールエール、人気があるでしょう。
ホップの効き方がシャープで、香が風を伴って過ぎて行く、その爽快感。

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続けて、気になるものを飲んでおきたい…と思い。
次から次へ、新しいビールが追加される、つまり、
空になる樽がある訳で、
一期一会でしょう、今飲んでおきたいと思ったならば、
是非、行くべき!…なんて思いまして。
新潟・瓢湖屋敷の杜ブルワリーの「スワンレイクビール」から「グレイスタウト」を。
重く甘味豊かなスタウトも美味しいですけれど、
旨味があって、でもドライな部分もある…こうしたスタイルのスタウト、
美味しいと思います。とても良い印象♪

続きまして。
飲みたかった1杯で喉を潤したので、更に転進。
カエルのお店を出たところで、今度は次のお店へ電話をしてみて、席を確保。
駅前の「信州ばんざい家」へ向かいました。
ここも歩いて10分くらいでしょうか。

最近、カウンター席が禁煙席になったそうで、
より快適に楽しむことが出来るなら…と、足を運びたかったのです。
今日1日、めいっぱい楽しんできてテンションは最高潮!

自分も昔々は煙草を嗜んでいましたから、
煙草を絶対全否定はしませんけれど、
カウンター席などお隣の方が近い場面では、
どうしても煙草の香を嗅ぎたくない場面で、
煙草の香でむせ返る…なんて状況も少なくありません。

すごく嬉しく思いました。
なかなか居酒屋さんで禁煙にするのは難しいと伺います。
この英断、支持したいと思います。
頻度を上げて、信州ばんざい家に足を運ぶことが出来ればと存じます。
元から美味しくて工夫の凝らした料理が自慢のお店。
より、楽しむことが出来るならば、行かないことが人生の損であります!

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僕は山形・栄光富士、YOKOさんは長野・美寿々を。

熟成純米大吟醸の「栄光富士」、程好い熟成香があって、
その香がとても料理に彩りを与えてくれました。
甘い香×酸が立つ雰囲気が良いバランス。
「美寿々」は、ぐうの音も出ないほど美味しいですね。
雫をイメージさせる甘味のエレガンスさ、美しくもコシのある雰囲気。
「無濾過生原酒」が絶対のフラッグシップかと思いますが、
火入れ酒もとても良い仕上がりにあると感じました。

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フードもどんどん行きます!

「海の幸三点盛り」を。
やはり、料理屋さんで出て来るお刺身は、ひと味違いますね。
身の張りが、何とも言えずに香を伴って旨い。

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「自家製ローストポーク」、
これ、好きなんです。豚を豚らしく美味しく食べる。
脂はちゃんと感じますが、くどくなくて、
豚の脂の美味しさを、しみじみ噛み締める事が出来ます。
口の中でとろけながら、豚の風味に満たされます。

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「オリーブオイルとサラダほうれん草のサラダ」、
甘味があって美味しいサラダほうれん草。
温泉玉子の旨味も加わって、なお豊かな味わいを感じます。

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「辛し味噌とおぼろトーフ」、
「かなり辛いですよ」と言ってサーブされましたが、
本当に、容赦なく辛かったですね~。
獅子唐などの系列、青唐辛子の痺れるような辛味がありました。
「ヒイイ」と言う悲鳴をこぼすくらいに辛いです。

これぐらいエッジが効いていないと。
辛味が好きなYOKOさん、結構食べていました。すごい。

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「秋鮭の白子の酒蒸し」、季節の味覚ですよね~!
こうした温かなものを美味しいと思う季節に…
ちょっと移り変わりが前倒しになって、
まだ残暑前に少し涼しくなってしまって、
不思議な感覚もあるものですが、
けれど、美味しく感じられる様に思います。

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長野・信濃錦「一瓢」、奈良・風の森「露葉風」、
続いてお願いした日本酒。
「一瓢」は生酒でした。注文した期待通り、
力強い味わいに満たされていて、料理に対してしっかり立ち向かって美味しい。
「風の森」は奈良県の酒造好適米「露葉風」で醸したお酒。
特に甘味の豊かさが表されていました。

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「こいもの唐揚げ」、僕の中では「ばんざい家」の代名詞的美味。
これは旨いですよね。もう本当、たまらん。
熱々で、口の中に入れるのもためらうくらい熱いのだけれど、
美味しくて我慢できません。
熱いところで、ホフホフ息を抜きながら、食べる。最上の美味しさ。
一旦、ちゃんと煮付けた里芋を更に揚げる訳で、
手間が掛かるのだと思いますが、その価値ある美味しさ。

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僕は焼酎をロック、YOKOさんは角ハイボールを。
「…珍しいですね」なんてお声が掛かります。
確かに、すごく珍しいことかも。
いつも、日本酒が主体です。
うん、疲れもあったんだと思うんですよ。
何だか違うものを飲んでみたいなー…って思う気分。
それに興味が湧くメニュウが待ち構えているって有り難い。

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ロックで飲んでいた焼酎は、「百年の孤独」でした。
初めて飲みました。
超有名焼酎で、名前だけは知ってはいたのですけれど、
麦焼酎ってことすら知らなかったくらい。
「栄光富士」の熟成酒を飲んだ後だからこそ、
麦由来の香ばしさも感じ、熟成の香も感じ。

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エイヒレをちょいとつまんで。

終電車にて、巣穴に帰ります。



二日酔いとか…そう言う翌日への尾の引き方はないのだけれど。

単純に遊びすぎて疲れて動けないくらい…けれど、
何だかんだで、日曜日もバドミントンをしていたりします。

ヘロヘロになるまで遊んだ日。

そんな楽しさをずっと、ずーっと続けて行きたいですね!

疲れ切ってしまうけれど、

楽しくて疲れ切る事が、人生を満喫している事だと感じます。

いつもいつでもこうしていられるように!

頑張って行こうと思う訳で…

そんな意気込みを語ったところで、ちょうどお時間。

ありがとうございました。

ありがとうございました!

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2015年3月13日 (金)

柳田格之進の叫びを聞く……古今亭菊生の落語百夜“2月”


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そこに居たのは菊生師匠…いや、さにあらず。

柳田格之進、主従の情を見せ付けられ、

娘の事を思い…感極まる、感情が爆発する、

その、その全てを込めた叫び。

名演、名高座でした。


2月14日、昼に温泉を楽しんだあとのお話。

1月、お正月の特別興行は、古今亭志ん橋師匠をお招きして、
お馴染み「四柱神社」で催された「古今亭菊生の落語百夜」でした。
是非行きたかったのだけれど、
日付も時間も全く重なってしまった「塩尻市レザンホール・れざん亭」、
チケットを取る関係から、
どうしても先に日付の分かる「れざん亭」が優先されてしまいます。

そんな訳で、
何事も無ければ毎月楽しませて頂いている僕らにしては、
1回休みでも、「久し振り」と感じます。
ほぼ毎月1度は菊生師匠にお会いしている訳ですから。

習慣となっていて、お会い出来ない月は、
“落語を聞きたいっ”…と、胃がムカムカする…
師匠は胃酸の代わりか…てネ、
“冗談言っちゃいけねぇ”…とお定まり。
落語好き、一連の流れ。ええ。

出来たら毎月お会いして、毎月ナマで落語は聞きたいです。

しかしながら、
実は3月も「SNOW MONKEY BEER LIVE」と重なってしまい、
明日、3月14日、根多出しも「棒鱈」「幾代餅」と言う素晴らしい組み合わせ…
…なのに、行けないンです。
ちょうど明日ですので、18時開場、18時30分開演、
是非共、僕らの代わりに、どなたか…どなたでも、行ってみて下さいませ。
四柱神社の社務所の中が会場で、駐車券も後から頂戴できます。ハイ。
どちらも師匠によく似合う噺、良いと思います!

さて、お話は戻りまして2月14日。
会の前に、腹ごしらえ。
根多出しがあり、「替わり目」と「柳田格之進」とのこと。
「替わり目」も、おかみさんがおでんを買いに出て行く所で切らない、
最後の最後、おでん屋さんのセリフ、サゲまであるもの、
「柳田格之進」は長講必至の名作。
しっかり食べてから、四柱神社に向かおうと思います。

この日は松本駅前「松屋」で晩ご飯。
時間が無い時には、早くて助かります。

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YOKOさんは暖を取るため「チゲ鍋定食」を。

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僕は「キムカル丼」を。
ついつい忘れてしまうのですが、
次からはカルビ定食に単品キムチで行きたいですね。
ご飯と焼肉の間にサラダを挟み、
白いドレッシングを掛けて食べるのが好きなんですよ。
構成は海苔に差があるものの、既製品のキムカル丼と変わらないのですが、
サラダを挟めるかどうかで、僕自身の好みに、より近付きます。

「 古今亭菊生の落語百夜・番外編 」

毎回楽しみな、ビニールテープによる、
マイクスタンドアート、2015年2月は、どんな図柄でしょうか。

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「イダダキマシタ!」は「替わり目」のセリフですね。
酔っ払った旦那が肴を欲しがり、
朝に残した納豆の粒の数までも言うのですが、
おかみさんに、
全て「いただきました!」と返されてしまうシーン。

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「にがち」は来月に続く文字ですね。

「いちがち、にがち、さんがち」は、
3月に根多出しされている「棒鱈」の中、お侍さんが歌う「十二ヶ月」、
歌う月の呼び方が田舎、お国言葉だからこそ、「いちが~ち!」…これですね。

「仲入り」を経て、
「柳田格之進」…菊生師匠で伺うだけでも、何回か、聞いております。
都度、素晴らしい仕上がりで、似合っていると思います。

終演後…

高座に上がられている間は、自分自身、とても集中していました。
他の何もかもが気にならないくらい引き込まれていましたから、
“終演後”と始めますが、
YOKOさんも、とても感動したそうで、感動の涙、目が赤くなっておりました。
“必ず泣く”…と例えてしまうと、お安く聞こえてしまっていけませんが、
菊生師匠の何度か拝見した高座で、毎回感極まっています。
それだけの名演、間近で見ることが出来、たいへんに嬉しく思います。

以前、三遊亭円丈師匠を初めてお招きした際に、
菊生師匠が仰っていましたが、とにかく声の大きさが魅力であります。
「笠碁」に似て、静かな噺「柳田格之進」、
盛り上がると言うよりも、柳田様の心が胸を打つ噺であります。
だって、そんな冤罪及び娘の吉原落ちは、許して許されるものではありません。
時代劇の様な「井戸の茶碗」の様な、
良い人だけの御伽噺だからこそ、柳田の葛藤や苦悩、想いが届くと、
こう…感動する噺なんだと思います。

「 だまれ! 」

…と菊生師匠もとい、柳田様が一喝したその声、
とても大きく、強く、覇気のあるものと感じました。
もう、この時点できっと「切れない」と心が分かっていたんだと思います。
全てを払う様に、娘の無念も討たねばならぬ、
刀は上げねばならぬ、全て内包された心意気。

声の大きさは魅力と言えど、中身がなくちゃ、ただ叫ぶだけであります。
柳田様の万感の想いが、そこにありました。

繰り返しになりますけれど、
聞きに行きたかった明日の3月「棒鱈」「幾代餅」…
…共に、ご陽気な噺ですね。
御用とお急ぎの方も、18時30分から21時くらいまで。
足をお留めになりまして、落語を楽しんでみてはいかがでしょうか。
年に1回のイベントが重なっていなければ、
それこそ家財をバッタに売ってでも行きたいくらいです。


さて、2月14日その後は、
いつも通りに四柱神社にお参りを致しまして、今度は魔幌美へ。
「モルトの会」であります。


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2015年2月11日 (水)

旅第16回・信州SAKEカントリーツーリズムの前日(2011年2月11日・茅野)


えー、誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがたい訳で、
気楽なところで一生懸命、書いて行く事にしております。
どうぞ、お付き合いくださいませ。

えー、
「人生の目的の究極」と申しますのは…
満足する死を成し遂げるのか、
満足した生を成し遂げるのか…同じ意味ですかね。
似ているとは思うんですがね、どこか違うと思うんです。
どこかが違う。
死の為に生きているのか、
生き抜くために生きているのか…
生き抜いたって、抜くってぇのは、トドメにゃ死ぬんですから、
同じですよね。同じなんですが、やっぱりどこかが違うと思うんです。
何が違うの…って話なんですよ。
何が違うのか。
ただ、ただ死ぬんじゃない。死ぬのはしょうがないって満足するんじゃダメな訳よ。
何か、本当に何でも良い。てめぇで決めた何かを…
何か心に決めたものを成し遂げたって事だよな。うん。
満足して、生き抜くってぇのはね、そう言うことだと思うよ。

えー、
「線」ってぇのは、「点」の集合体なんだそうです。
なるほど、てめぇで点を細かくビッチリ書けば、線になりますよな。
この点を成し遂げられるのか、それなんですね。

「点」はね、1秒であり、1日であり、1年であり…
点を連ねて線にする、これが人生でしょうね。
その中で、いくつの点を満足できる、成し遂げて行けるのか、
満足できる点だけを繋げて人生になんかなりゃあしませんよね。
いびつな点、しくじりの点だってごまんとある。
全部が繋がって人生だ。
「楽あれば苦あり」なんざ、耳にタコが出来るほど聞いてる。
聞いているが、これが真実だって思う。

燦然と輝く点が人生にはあるはずだ。
うめぇモン食って光る点もあるだろうし、
通りすがりの犬が可愛くてな、ほほが緩む…これだって光る点だよな。
どっか、誰かの点を撃ち落として、「やったぞ、ざまぁみろ」って思う、
胸クソ悪い点だって、本人にしてみりゃ輝いているかも知れない訳ですよ。
そんなね、そんな小さい点じゃないの。
小さい点じゃなくて、
一生忘れないような「点」の1日の話をしたいんだ。俺は。
死ぬときに、あの日は楽しかったなって思い出したい。
思い出したいんだ、俺は。

えー、これから話すのは、俺とYOKOの最高の1日だね。
たかだか酒のこと…とか、誰が何とか言ってもねじ伏せちゃうよ。
俺らにとって、これ以上の日はなかなかナイって訴えかけちゃうね。これは。
76の点を繋げた日。
やり切った時の心持ちってぇのは、忘れようにも忘れられないね。
清々しいの。やり切ったって言う爽快感なのか、
終わった、楽になった…って解放感なのか、
でも、どっか寂しくてね。うん、そんな気持ちもあったよ。あった。

でもやっぱり思うんだ。
「誇らしい」って、な。
やり遂げた自分が誇らしい。
一緒に付いてきてくれたウチのカミさんが誇らしい。
これだけ愛させてくれる信州の蔵元が誇らしい。
馴染みの蔵元の顔が浮かぶさ、
俺をこんだけ、のめり込ませてくれてありがとう…と、それも誇らしい。

さて、あんまり長くマクラを振るこたぁねえんだ。
ココから長いよ。
長講一席、思いの丈をぶつけてやろう…そう意気込んでやりますよ。
4年越し、えー、まぁ、あれだ。
それもまた何かの縁の賜りものなんだと思って。

やり遂げた日の話を、これからやり遂げてみせましょう。
聞き遂げて下さいな。
この噺を聞いて、ちょびっとでも俺らの嬉しさが、喜びがね、
伝わって、そして、ちょびっとでも輝いてくれたら嬉しいんだ。
嬉しいんだ、俺は。

力強く、心を込めて。

「人生の目的の究極」ってぇのは、きっと形がないし、
死ぬときに「あ、あれが目的だったのかな」って思うくらいが究極っぽいんじゃねぇかと思う。
究極を生前にやり切っちまったら、なぁ、つまらねぇだろ?
おおよそ1年を掛けて、この目標を果たした、やり遂げた。

2011年2月12日、信州SAKEカントリーツーリズム、全76蔵制覇の日。

そして、

その前日、2月11日を申し上げます。


良い文章、最後に相応しい冒頭の文章を…と思いながら書き始めた24時。

深夜テンションに乗って、某家元風の語り口に…。

それだけ思いのこもった、ひとつの旅の終着点として、ご容赦のほどを。


前日2月11日、当日2月12日、
それぞれ普段より多くTwitterを利用していました。
タイムスタンプ代わりにTweetしておりまして、
今回の旅第16回は、そのTweet記録も一緒に織り込んで書いて行きます。


【 前日:2011年2月11日・建国記念日 】

僕らの信州SAKEカントリーツーリズム、
最後の旅第16回は岡谷、諏訪を周遊しました。

その後、
温泉へ足を運ぶ…詳しく知る様になって、なお実感するのですが、
諏訪湖沿岸の岡谷、諏訪、茅野の三市は実に温泉に縁があり、
またそれぞれに近い関係性を持っている…
中央線も通っておりますし、やっぱり諏訪湖ですよね。地域のシンボルとして。

温泉が身近にある風土、日常の中で温泉に出会うか否か…
隣接する松本・塩尻地域とは、明らかに差がある様に思います。
松本にも温泉街として、浅間温泉がありますが、共同浴場はごく限られたもの。
岡谷は福祉的な温泉が、上諏訪、下諏訪は多く共同浴場が、
茅野にも福祉的な温泉が数多く点在している上に、
上諏訪の温泉街とはまた異なる、蓼科の別荘地での温泉の風情があります。
洒落た高級ホテルから山荘、山岳ロッジ風の旅館まで。

旅第16回を予定した前日、奇しくも僕とYOKOさんは聞き始めた…興味を持ち始めた「落語」、
その落語会のため、茅野市、茅野駅に併設されている「茅野市民館」を訪れていました。
ここを訪れたからこそ、旅第16回は成功したと言えると思います。
重要アイテム「長靴」を購入するきっかけになりましたから。

僕らは「第4回・寒天寄席」に赴くのですが、これもきっかけが偶然の産物で…

先達て、2011年1月23日・第9回れざん亭・塩尻市レザンホールで、
生まれて初めて、生で落語を見ました。
そして、仲入り休憩時間中に催された大抽選会で、会場に1枚しかない「出演者サイン入り色紙」が当たり、
そりゃあもう、たいへんに嬉しかったのです。
「落語って良いなぁ!面白いんだなぁ!」…と思っていた所に、更に気分が上がる訳です。

ここ最近はそうした繋がりがありませんが、
その当時、岡谷市・カノラホール「かのら寄席」、茅野市・茅野市民館「寒天寄席」など、
落語のイベントを通してスタンプラリーが開催されており、
レザンホールでも「次回、寒天寄席のチケットを売っておりますー!」と言う売店がありました。

「落語、面白かったから、買っちゃおうかな」

…と僕らが考えるのは、想像に難くない…ばかりか、

同時にTwitter上では、アカウント名「yokobuex」さん…
上諏訪の蔵元「横笛」さんの公式Twitterアカウントが、
そんな件の寒天寄席に合わせて、諏訪9蔵の日本酒を集めた試飲イベントを開催する…とのアナウンス。

日本酒の試飲イベント+落語と言うコラボレーション。
当時は今ほど落語熱があった訳ではないけれど、「これは行かねば!行きたい!決定!」と、
そう思ってチケットを購入した興奮を、今でも覚えています。

ちなみに、
諏訪9蔵と言いますと、諏訪地域の9蔵、
岡谷・神渡、高天、
下諏訪・御湖鶴、
上諏訪・舞姫、麗人、本金、横笛、真澄、
茅野・ダイヤ菊…を指します。

旅第10回において、この中の「高天」「ダイヤ菊」は既に周遊済みとなっていました。
蔵元販売所の定休日が「土日祝」と言うパターンで、
平日である2010年11月9日、諏訪を経由して大町、池田町、大北地域を楽しんでいますね。
「高天」は岡谷カノラホール近くですから、
駅からの徒歩なら30分くらいでしょうか。
「ダイヤ菊」は茅野駅からだと近いのですが、
一旦茅野まで出るとなると、また時間が掛かる訳で…
この2蔵が平日営業であって良かった、平日営業だからこそ、
僕らが先にスタンプラリーで回っておいて良かったと…今だからこそ、心からそう思います。

色んな偶然が、まるで必然の様に積み重なっていた、僕らの旅。


2月11日は、かなりの降雪で、まさか車で塩尻峠を越えようとか、
高速道路で諏訪インターチェンジまで行こうとか、毛頭考えていませんでした。
そもそも茅野市になんて、「ダイヤ菊」にしか行った事がないし、
…あ、昔「蔵人」に味噌ラーメンを食べに行ったかも。
ともあれ、慣れない道と雪のコンビネーションは怖いので、
それに、日本酒の試飲だってあるんだし、当然に電車移動で、
僕とYOKOさんは茅野市、茅野市民館を目指していました。

現在2015年では特に温泉…米澤温泉・塩壺の湯に、物凄くお世話になっているのに、
その頃の茅野市の知識って、全くありませんでした。
知らないことは、本当にもったいないことばかりですね。

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そんな訳で学生の方々共々、茅野駅に到着しました。
ホームにまで吹き込んでいる雪。
そう、この当時は気付いてはいませんでしたが、
岡谷、諏訪、茅野は幾分、松本・塩尻よりも雪の量が多いのです。

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茅野市民館が見えますが…見えたのですが、
あまりに近代的な建築様式でビックリ。
茅野駅から連絡通路経由で、
茅野市民館、茅野芸術館及び茅野市民館図書室が併設されていて、
それぞれが近未来的なデザインの、ごく洒落た建造物。

日本酒の試飲とお昼ご飯を済ませてから、
落語会に臨む時間を計算して茅野駅までやって来ましたから、
まずは試飲ブースのある階下へと進みます…けれども、
お洒落なカフェにしか見えない図書室を通る、
…その時は「ここで本当に合っているのか、いたのか…」と自問自答していました。
採光もしっかりしていて、
雪に反射した光が差し込み、天井の高さ、開放感もあって、
本当に、1日ここでのんびり過ごしても良い、贅沢で素敵だと思う空間でした。

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ある意味で、
この建物には不釣合いな、純和風の「寒天寄席」の幟を見て安心しました。

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茅野市民館のロビーに「寒天寄席」に合わせて、
「寒天寄席広場」と称して、地域物産の展示販売と、
諏訪9蔵の日本酒の試飲が出来る催しが開かれていました。
日本酒は各蔵1本。
もちろん全部、味合わせて頂きます!

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上諏訪・真澄・純米吟醸“あらばしり”しぼりたて生原酒
茅野・ダイヤ菊・本醸造

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上諏訪・麗人・純米酒
上諏訪・本金・本醸造“太一”

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下諏訪・御湖鶴・純米酒
上諏訪・舞姫・純米酒

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岡谷・高天・純米吟醸
岡谷・神渡・純米酒

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横笛・吟醸生原酒“初つくり”ふなくち無濾過、

火入れ酒が多い中、キリッと冷やした吟醸は強いですね。
いちばん気に入ったのは、このボトルでした。生酒らしさが心地好かった。
味わいは、「真澄」もバランス良く美味しかった…とのメモ。
「ダイヤ菊」のしっかり旨味を乗せた美味しさも良かった様子。
「本金・太一」は、言わずもがな大好物♪
言葉じゃないんですよね。
初めて杜氏である恒太郎さんにお会いしたのは、
おそらくは、東京・はせがわ酒店でのイベントにて。
その時、色んな…全国のお酒を試飲していたのだけれど、
「太一」と言う名前は記憶に残りました。
何だか落ち着く味わい、煌びやかで騒々しいイベントの中でも、
その後、酒メッセや様々なイベントでお会いした時でも、
いつでも「太一」の美味しさは変わらずに、心安くて。本当に良いお酒です。

当日は、「本金」の女将さんと息子さんがお見えになっていてお話もさせて頂きました。
明日行きますよー、信州SAKEカントリーツーリズムのスタンプラリーで行きますよー!…と。
共通にご縁のある大町・横川商店さんの呑ん子さんも声を掛けて下さって、
着々と準備と言うか、心構えが出来上がって行くカタチ。

…「本金」と言えば、本当ご縁が色々とありまして。
「YOKOさんをお嫁に下さい」って言いに行く際の手土産も、
「本金」さんの「酒粕サブレ」だったりします。

ひとしきり、全種類の試飲を経て。

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「おふくろの味、ママの味」…
「ママの味」だけなら「ミルキーかっ!」とツッコミたい所ですが、
それ以上に、ツッコミを欲していたのは、
足元の冬装備がないまま、路上へ出て行った僕ら。

茅野市民館にも喫茶コーナーはあるのですが、
混んでいるし、ボリューム感あるお昼ご飯をちゃんと食べるとすれば、
寂しい感じの構成であったため、
僕とYOKOさんは茅野駅前周辺へ出て行きます。

パウダースノーで、足が完全に埋まるくらいの降り積もりよう。

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「ステーキハンバーグ・サラダバー テル」さんへ。

野菜を食べたいと言うことで、歩いたりネット検索をしたり…
普段なら、何の苦もなく辿り付く事が出来る距離なのでしょうけれど、
雪に足を取られ、同時に靴の中が濡れてしまい、たいへんな事になりながらの到着でした。

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「ここまで来た」と言うことは、「ここから帰る」ことも必要と言うこと。
「どか盛!ペッパーステーキ」なるメニュウで、体力補給に勤しみます。

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YOKOさんは「TERUオリジナルハンバーグステーキ」を。

悪天候の影響もあるのか、店内は静かで、
時間の許すまで、ゆっくりとしていました。

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再び茅野市民館へ。
写真は、通路であり図書室。
この景色に最初は圧倒されました。

YOKOさんの足元を見ると、まだ雪が靴に残っている事が分かります。

[ Twitter posted at 13:46:54 ]
さぁて、寒天寄席が始まる前に頭ン中を、ひと巡らし。
旅第16回をどう回ろうか。
計画を立てる気もなかった近場諏訪の旅が、雪で面白くなってきた。

…と、当日のTwitterより。

「計画を立てる気もなかった」

…当日に慌てて立てる気が無かった…すでに、この岡谷、諏訪地域を旅第16回とした段階で、
計画の…そう、全16回の旅の計画として、ほとんど決まっていたんです。
春に始め、1年を考えると、冬がいちばん困るのです。山間部は危ないし、降雪の状況によっては道が無くなる。
時間も読めなくなりますしね。
旅第15回に南信州を計画したことも、冬の時期を元々狙っていたからなんです。
冬でも南信州は行く事が出来るだろう、逆に、冬に北信は難しいに違いない…と。

雪さえなければ、岡谷、諏訪を巡ることは、いとも容易い。
蔵それぞれの距離も、
とても近く、
だからこそ「上諏訪五蔵・呑み歩き」が実現されているくらい。

だったら、

だったら、徒歩だ。電車を乗り継いで行くしかない。

そう考え始めていました。

ちなみに。

第4回・寒天寄席、根多はこんな感じでした。

開口一番前座「 」三遊亭楽大
「家見舞い」桂平治
「三味線漫談」柳家紫文
「浜野矩随」6代三遊亭円楽

前座・楽大さんの根多だけ今も分からず。
2015年、現在はだいたいの根多が分かる様になって来ましたが、
当時はまだまだ…と言った所ですね。
調べますと、楽大さん、この後2011年4月に「二ツ目」に昇進している模様。
こんなツイートもあったくらいです。
「 今日聞いた落語は『家見舞い』と『浜野矩随』だった様子 」

…家に帰って来てから、「水がめ、肥え」などで調べ、「のりゆきさん」で調べてみたり。
こうやって噺、根多を覚えて行った自分自身の流れも、こうして思い出してみると懐かしいですね。

桂平治師匠も、この後2012年9月に11代桂文治を襲名しています。
2010年3月に楽太郎から6代円楽を襲名した円楽師匠も、
襲名して1年の頃合ですから「あの円楽が来る!」と言った気風もあったと感じます。

お帰りの際に、茅野駅で円楽師匠のお姿を拝見しました。
むしろ、体の大きな楽大さんに気付き、
「あれっ、なら近くにいらっしゃるのかな」…と思う、
スッと脇を通り掛かる黒尽くめの御仁…それが円楽師匠でした。
声は掛けられませんでしたけれど、「芸能人だー!」と思わないではいられない訳で。

そうそう。
楽大さんの根多が分からず、記録がないかな…とウェブ上を調べていましたら、こんな記事が…
防寒対策・上半身は完全装備の自分が写っていますね。YOKOさんもちょっぴり。

( http://www.lcv.ne.jp/~maruhei/enraku/enraku.html )


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家に帰って来て、お酒を飲んでいる訳ですから、車で遠出は出来ない訳で。
近所に買いに走った長靴。明日は必ず使う事になるに違いない!
デザインよりも、長靴があること、それが大事。

…丈夫な長靴で、今も元気に履いていますが、
ビートたけし、志村けん…偉大なるコメディアンの、
それっぽいスタイル時に履く黒い長靴と、おおよそ合致していて、時折ネタになったりしています。
僕らにとっては、「勇者の長靴」みたいなもの。

さて、ここまでがちょうど4年前、前日2月11日のお話です。

明日に、続きます!


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