洋食厨房

2017年2月 2日 (木)

いつかのメリークリスマス。(2016年12月24日・洋食厨房Spice)

 
 
 
また必ず迎えられる日、と言う意味で。
 
 
 
 
 
えー、誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいンじゃないか…てンですが、
一生懸命に申し上げる事としております。
どうぞ、最後までよろしくお付き合いの程を願っておきますが…。
 
えー…まぁ障りのないところで、
お話したいと存じますが…
クリスマスってぇものは、ご案内の通り、キリスト教の記念日…でございますね。
キリストの親分の誕生日だてンで。
 
四柱神社はたいへんにお世話になっておりますが、
宗教的には神社ですから神道になりますし、
祖先を弔っておりますので、一応は仏教徒となるのですが、
どれをとっても特段のこだわりがある訳でなく…
だからこそ混載した文化になっていると思う日本でありますな。
 
そんな事は、もう無いんだとは思いますが、
例えば、また鎖国の様な状態になったとしても、
もう日本文化の中に12月24日、25日はある訳ですから、
何らかしらのお祝いの日には代わりがないンでしょうね。
ローストチキンの日、トナカイで行く空の旅の日、
白ヒゲ感謝の日、全国子供用玩具販促キャンペーン期間…などなど。
そんな馬鹿なことはないんですが、
まぁまぁ、産業としてのクリスマス、あれですよ、
よく学者の先生が仰っている「経済効果」ってンですかね、
それに照らし合わせたら、商いにとっちゃ魅力的な日で、
料理を美味しく楽しく食べたい私どもにとってみても利点が多い訳で、
無くなって行かない、
もはや現代の風習として根付いたものでしょうナ。
クリスマスと申しますものとは。
 
 
この数年、結婚記念日とクリスマスディナーは、
洋食厨房Spiceで楽しんでおります。
口実なんです。お出掛けするための口実。
何も隠すことも後ろめたいところも、何にもありませんけれど、
「今日は日が日だし、楽しんじゃうぞ!」と、
いつもよりも気合を入れて遊びに…食べに行く訳なのでして。
 
さぁ、
本日もSOJAとYOKOが巣穴から、
「電車の時間だ!!」と慌てて出て参りますと、
お定まりで、幕が上がる様ですが…。
 
 
 
 
 
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松本駅から歩いて40分ちょっと。
 
今年は「ポケモンGO」で遊びながら歩いて来ました。
いつもより、もっと短く感じます。
寒いからこそいないと思っていた地域猫さんにも会う事が出来て、幸先の良い夜。
 
「洋食厨房Spice」に到着しました。
 
 
 
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「この1杯のために生きる」
 
…と、だいたいいつも思います。
キリンハートランドのタンブラーから。
 
 
 
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内外の気温差があるのでカメラの結露があって、
あんまり良く撮影できておりませんが、
お酒に合わせて、アミューズの様なもの。
 
ツムブリのスモークとトビウオのスモーク、そしてピクルス。
 
手前の黒いものが印象的です。
甘露煮とは違う甘さがあります。那智黒飴みたいな甘み。
ねっとりした食感があって、とてもビールに合う!
IPA系でもない、一般的なピルスナー的ビールなのに、
オレンジの香がビールからするみたい。
モルト感との対比から感じられるのか、
こう言う甘味、癖のある味わいでも、良コンビーネーションが得られるとは。
 
 
 
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洋食厨房のコースの始め、大定番の「鮮魚のカルパッチョ」を。
 
 
 
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右上から、マツダイ、マツカサダイ、
 
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中央、メジナ、カンパチ、
 
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左上、コバンザメ、トビウオの並び。
 
 
コバンザメ、以前にも洋食厨房で頂いたことがありますが、
久し振りだなぁ、なんて思います。
 
「しっとりしているかも」とはYOKOさん。
滑らか、ムッチリ…と言う印象でした。
 
続いてトビウオを食べると、「こっちの方がしっとりしている」とのこと。
尾の部分はしっかりとした食感がありました。
 
マツダイは「結構歯応えがある」とのこと。
これも滑らかで、しっとりした雰囲気を持ちますが、
やっぱり魚が違えば、脂の質感が違いますね。
 
マツカサダイは、
シャキシャキする様な歯応えの強さがありました。
そしてその後にとろけるような印象も。
ここまででいちばん“柔らかな身”と感じます。
 
 
メジナは、
「プリプリしている。あっと言う間に食べちゃったよ」とはYOKOさん。
なるほどの美味しさ。味が濃く、甘味も伴っていて良いですね。
 
カンパチは、やはり脂の主張がありますね。
口にした瞬間は洋食厨房の醤油ソース味が勝つのだけれど、
後から、しっかりと脂が勝って来る感覚があって、楽しめます。
 
 
 
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せっかくのクリスマスなので、
スパークリングワインの用意をお願いしてみる事にしました。
ボトルにて注文です。
 
スペイン・CAVA・Codorniu ClasicoのSecoにて。
 
全体に卒のない、程好い美味しさ。
前半は泡の爽やかさに裏打ちされたドライさと、
フィニッシュには渋さの少ない甘い香を響かせるもの。
 
 
 
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続いては、
「松本一本ネギとベーコンのスープ」を。
 
届けられた段階で、かなり香ばしい匂いが立ち上って来ます。
 
焼きネギの香が、たまらなく惹かれるもの。
ねぎ油みたいなネギの香味オイル分もあるかのような…
ネギの美味しさがしっかりと伝わって来るスープ。
焦がした様な香、とても良いものです。
ベーコンの旨味もかなりあるけれど、その燻製香もするけれど、
それぞれの相乗効果があるカタチで、とても美味しいと思いました。
 
酸味も少し。でも感じた後にグッとネギの旨味が追い掛けて来る。
 
 
 
 
 
 
メインディッシュ・魚料理で。
 
 
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お魚のメンチと、ツバメウオ、シイラのポシェを、
サフランソースで。
 
 
実に香ばしい匂い。焼いた匂い。
野菜がたっぷりある、これが相変わらず、すごく嬉しい。
 
ポシェ、スープで軽く蒸し煮した料理法だっけ。
魚の脂が内包されたまま、それぞれの身の中にスープ、
ソースがよく染み込んで交わっていて美味しい。
右のお魚がより脂があって、
左のお魚の方が、よりしっかりとした食感で、スープを蓄えている様な。
 
 
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お魚のメンチ、すごく美味しかったですね!
スパイスの香もよく感じられて、
お肉のものとは異なる、ハーブ類などで仕上げたソーセージみたい。
塩気もあるのだけれど、
それ以上に数多の味わいの混在感が良いんです。
こうしたメンチ料理ならではの美味しさ。
 
ソースに、とうもろこしを焼き焦がしたような…
あの縁日名物の焼きとうもろこしの匂いに近い香を感じます。
そこにどこか中華料理っぽさのある香味。
 
「サフランの香味なのかな?」…と思います。
実は、あんまり馴染みがないソースであって。
 
聞いてみると、
とうもろこしにごま油を合わせたソースに、
サフランソースと言う重ね合わせ方をされているそうで、
いつもは焼いた魚に茹でた野菜を添えることが多いけれど、
あえて逆にしてみて、
ポシェにした魚に、焼いた野菜を合わせたひと皿…との事でした。
なるほど、中華料理っぽさと感じたものは、ごま油と焼き香から…みたいで。
サフランの存在感は、
あっさりしていながらも、印象的なソースに、
爽やかなアクセントを感じさせるものでした。
 
添えられたフランスパンに浸してソースを味わってみても、
やはり美味しいです。焼いた匂い、とうもろこしの甘味。
あくまでも、ソースは魚の個性を支える、寄り添うくらいの強さで、
ちょうど良い匙加減が、何よりの仕上がりを生む様に思いました。
 
 
ところで、
野菜類の中にシャリシャリした食感のものがあり、
「これはなんだろう?」と、YOKOさんと僕の間で話題になります。
 
それは「ヤーコン」でした。なるほど、分からない訳だ。
あんまり意識して食べた記憶がないかも。
ヤーコンとスナップエンドウの食感が似ているようで似ていなくて、
面白い共演でした。
 
スナップエンドウが「パキン」と言う歯触りなら、
ヤーコンは「シャリン」と言う歯触り。どこかリンゴや生のジャガイモっぽい。
 
 
 
 
メインディッシュ・お肉料理で。
 
 
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鹿のもも肉のポシェ、ほうれん草のロールに、
タイの香米、カレー風味を、鶏レバーのソースで。
 
ラム肉のロースト、
キノコと鹿肉の包み焼き、カリフラワーのソースで。
 
メモに残る最初の感想は、
 
「コメ、超うまい」でした。
鹿肉も美味しいけれど、合わせた米の美味しさが、
食べて行く、味わって行く中の後半にせり上がって来ます。
ほんのり甘いソースの中に、カレー風味の香ばしさと硬い炊き加減の食感が、
実によく合わさって、たまりませんでした。
 
鹿肉は、鹿肉として敬遠する硬さが全く感じられず、
それをメモでは「違和感なく」と表現していました。
“柔らかく、ポシェしてある”とのことで、少しレバーの様な特有の癖のある匂いも、
そう言うスパイスがあるかの様な、
アクセントで加えたんじゃないか…と言う様な、そんな塩梅に落とし込んであって、
味わいも深く、多種多味に富んでいて、
肉の風味と、ある種似た合わせ方なのか、鶏レバーも、すごく良く合っていました。
 
後に伺うところによると、
鹿肉は、どうしても硬くなってしまうとのこと…
これはきっと他のお肉より加熱によって硬くなりやすい、と言う事なんだと思います。
気を使って、加熱を優しく丁寧に調理してくれているので、
柔らかさと風味が生きた美味しさに繋がっている、そんな心持ちです。
 
ほうれん草の香もまた、肉にもソースにも合っていました。
お互いを連結するような風味もあったかも知れません。
鹿肉とソースだけだと、味気ない…とまでは言わないけれど、
どこか物足りなさを感じるのですが、
ほうれん草が巻かれた状態で口の中に入れると、フィットするんです。不思議。
 
 
 
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ラム肉のローストは塩で頂きました。
 
「うんうん!!美味しい!!」
 
…と喜んでいたYOKOさん。
実に強い食感、食べ応え。プリップリに強い、
何度か噛むし、噛む度にラム味が出て来て、
北海道で食べた生ラムジンギスカンを思い出す旨さ。
 
 
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包み焼きは、外装を破った際に出て来る匂いも、
すごく惹かれるものでした。
 
「すごい!良い香がいっぱい!」と喜んでいたYOKOさん。
 
 
 
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中はこんな感じでした。
 
 
味はしっかりと乗せられていて、こうした「煮る」と言う料理法にも、
鹿肉はしっかりと追い付いて来ている…そんなイメージ。
キノコの食感と繊維質を感じるほぐされた…煮炊きの中でほぐれた鹿肉、
動物系の旨味が溶け込んだ、どこかデミグラス風のソース。
鹿肉、どちらかと言うと昨今の鮮度の良いものが出回る時代だからこそ、
可能になった調理法があるんだと思っています。
ひと昔前は、癖と硬さがあるので煮込み料理が、主流通でしたよね。
“鹿肉でなくても良いんじゃないか”と思うほどに煮崩してしまう様な、
そうしたものではなく、煮込み料理だけれど、鹿らしい美味しさも合わせて、
洋食として確立されたメニュウに感じました。
食べ応えもあって美味しかった。
中の味わいがちょっと強めだったので、
カリフラワーの優しいソースと合わせると、なお美味しく感じました。
 
 
 
 
食べ進めて行く中で、
鹿肉ロールに使われている甘いソースの秀逸さに興味を持ちました。
メイプルシロップと動物油脂を合わせた様な、不思議な味わい。
よくラム肉のステーキなんかだと、
洋食厨房Spiceでは、フランボワーズのソースである場合が多い様に思います。
フランボワーズの艶やかな香が肉の癖を美しくマスキングするんですよね。
ただ、ポシェされた優しい味わいの中に鹿肉の美味しさが浮かぶ、
この料理ならば、なるほど、この甘いソースの方が合うんだろうな、と思いました。
 
聞いてみると、「ガストリックソース」と呼ばれているもので、
簡単に言い表すならば、「焦がし蜂蜜ソース」なんだそうです。
蜂蜜と酢を加えて作るもの。
これを知り、感心した直後かなぁ…
「ぐるナイ」のゴチ企画の中でも登場していて、
「ああっ、あの時スパイスで食べたソースだ!知っているぞー!」と喜んだものでした。
 
 
このひと皿の中では、ラム肉が…ラム肉の脂がいちばん強く意外に感じます。
 
「 ラムって、いつもサッパリした脂のはずなんだけどね 」
 
…と言う洋食厨房のシェフの一言が、とても印象的でした。
 
豚だったら脂を捨てる料理になる、
牛肉では牛肉の味わいが強いから、単独での美味になる、
鶏も脂が強い…
この鹿肉を鹿肉らしく食べるための工夫が凝らされたプレートだったと思います。
もちろん、馬肉とも違っていて。
 
 
 
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クリスマスなので、ローストチキンも。
 
「チキン、噛むと残らずに溶けて行く感じ」とはYOKOさん。
“柔らかくて、美味しいね”とのこと。
 
なるほど、確かにしっとり柔らか。
すごく程好い塩梅に脂が削ぎ落とされている感じ。
丁寧な加温を感じます。
以前に中野市・三幸軒の上野さんが言っていた、
「肉が壊れてしまうから、壊さないように気をつけた」と言っていた、
それに近い、優しい加温を感じられるものでした。
 
 
 
 
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いつもの「本日のおやさい」と共に、
お食事メニュウとして、
「大根とアサリのスープスパ」を。
 
 
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生姜の香が溶けたスープで、
大根と生姜の親和性を多く感じます。
塩ベースの味付けに、ほんの少しバターを感じます。
硬めに茹で上げられたスパゲティの香も良い。
大根がスパゲティと同じ様な線状に仕上げられているので、
一緒に食べて、食べやすく、美味しいカタチでした。
大根と生姜の強力タッグスープを最大限美味しく食べられるスパゲティと言う感じで。
 
 
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食後のコーヒーを頂きながら、そして最後のデザートを。
 
 
 
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デザートの盛り合わせ。
僕らの真ん中に置いて、双方向からちょいちょいとすくって食べるカタチ。
…よく分かっていないかもだけれど、
かなりボリュームがあって嬉しかったですね。
いつものひとりひと皿の状態と同じくらいの量なのかなぁ。
 
…もしかするとYOKOさんより、圧倒的に僕が多く食べ進めただけかも知れない。
 
 
 
 
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「もう年末」と言う心持ちになる、
何と言うか、クリスマスもある種の契機の様に取り扱われている気がします。
 
「はー、今年も終わりだねぇ」なんて言って、
満ち足りた、幸せな食事の時間を経て、思っていた所で、
 
「よし、明日は旦過の湯に行こう」と思い付きました。
 
思い残したこと、と言う訳でもないし、やっておきたい行事でもないけれど、
47℃、県内屈指の下諏訪町の熱湯を体験してみようじゃないか、と。
「チキチキ☆年忘れ!熱湯体験!」なんて言うものを思い付きます。
 
 
「いつか、また」と、いつも思う楽しくて、美味しい夜。
 
 
今日のところは、ここらが程の良い所で。
次回はそんな下諏訪噺でお目に掛かりたいと存じます。
何でも、土曜日日曜日と言う週休二日の世の中と、クリスマスが重なる…と言う事は、
なかなかお珍しいンだそうで…。
ええ、本当にいつかまた、と…
これを読んで下さる皆様とも再会を、当方切に、願っております。
 
それでは。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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2016年9月26日 (月)

豚にビールの神宿る。(2016年6月28日・洋食厨房Spice)

 
 
 
お店にいるうちに、高らかにブログタイトルを宣言。
 
 
これしかないって思った。
 
 
 
 
えー、
気楽な所で一生懸命と言うことですが…。
 
相変わらず、少しばかり季節が戻りますが、
是非とも書いておきたい、
語っておきたいと思う日のお話でありまして…。
 
よく世間様で申しますのは、
「ランチメニュウは夜メニュウの布石みたいなもの」…
ランチはお安く、扱ってもらい易く、知ってもらい易く。
気に入ってもらったら、
ディナータイムに来てもらって、
ランチに比べたらお金を使って頂くカタチ…なんてね。
これは値段について謳われるものですよねぇ。
ランチは特別価格、お試し価格であって、
比べてしまうとお高いディナータイムは仕方がない、
これが正当価格…と言う仕組み。
 
これ、そうしたお店もございますでしょうけれども、
この「洋食厨房」には合わないものだなぁ…と思いまして。
 
私共と言うものは、
ディナーも利用させて頂いていて、
ランチメニュウには無い、
シェフさんが思考を凝らして形作ったメニュウを楽しんでいる、
これを知っておりますが…
さぁ、ここが主題、本題でありますナ。
 
洋食厨房にご案内のない方が、
 
今回、私が食した様なメニュウが、
 
ディナーメニュウにあるとするならば、
 
「ディナータイムにかかる期待」と言うものは、
 
大きく膨らみ、足を運ぶきっかけになるんじゃねぇか…
 
…そんな風に考えておりますよ。
宣伝を請け負った訳では、けして御座いません。
 
「これを食べたら、夜が気にならないでいられなくないか!?」
 
お値段で呼び込むのではなく、
お店の楽しみ、お料理の楽しみによって、
ランチタイムだけでなく、ディナータイムも楽しみたくなる!
…これが理想の様に感じております。
洋食厨房Spiceのディナーコース、いつも創意工夫に富んでいて、大好物です。
このメニュウ、ランチに食べちゃったら、
自分なら夜を予約しちゃうなー…と言ったところ。
私共は、もう夜メニュウ、コースの楽しさを知ってしまっていますからナ、
「夜は既に気になっている、気に入っている」では、
「あのお店の夜メニュウ気になるよね」って、もはや思わないので、
当然であり息を吸って吐くかの如く、夜メニュウも素晴らしいので…
どなた様か、僕らの常識になってしまったこの感動を、
是非、お伝えしたい、心持ち湧き上がって頂きたい…そんな風な…
ええ、マクラを振っておきまして。
 
 
さて、一席、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
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平日「洋食厨房」に…
かつ、お馴染みの朝飯前ならぬ、ひとっ風呂前の食事とは…
結構、珍しい流れでありまして。
有給休暇を取って、歯医者さんに行った後…です。
歯ぎしりがヒドイ身分でして、マウスピースがなくてはいけませんで。
その辺りの相談も兼ねての診察でした。
(歯ぎしりがヒドイ方は、マウスピース、マジでおすすめです)
 
 
 
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いわゆる黒板メニュウ。
「シェフの気まぐれメニュウ」に見慣れないものが…
ナポリタンかなー、チキンのオムカツかなー…と思いを巡らせてやって来ましたが、
急遽、食べたさ1位に昇格するメニュウあり。
 
 
 
Dscn2819
 
 
スープ、サラダ、ドリンクがセットになる、
「ランチセット」にしました。
 
今日は「しょうがと牛蒡のスープ」とのこと。
 
 
 
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シェフの気まぐれメニュウ、
「豚のビール煮(トマトベース)」を。
 
野菜たっぷり!
この野菜の多さは洋食厨房の特色でもありますよね。
 
 
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惚れ惚れする様な、よくほぐれた肉の繊維感。
柔らかかったし、よーく味が入っていたし…
けれど、豚の旨さが味にマスキングされてしまう事なく、
ちゃんと豚味を感じる事が出来て、非常に美味しい。
角煮とは異なる質感です。
もっと繊維がそれぞれハッキリしていて、
味わいにはトマト由来の風味、酸味が控えていて、
かみ締める旨味と口中で溶ける旨味が共存…あぁ、そうか、
角煮は「脂を食べるもの」と教わったけれど、
この豚のビール煮は、肉も脂も楽しもうとしたメニュウだから、
また嗜好性が違うんだ…なんて考えます。
具合の良い味の濃さで、
ご飯にも、パンにも、そしてワインにも日本酒にも…
一皿を様々な角度から楽しむ事が出来るぞ、と感じたものです。
 
ビールの風味はもちろんあんまりしないのだけれど、
アルコールや炭酸などの成分が頑張って、
この絶妙な食感を手伝ってくれていると思うんですよね。
 
創意工夫と素材への敬意がある料理です。
先日、中野市「三幸軒」に行った時も、
「このカレー、味噌や林檎や、色々入っている味がする!」
…と思ったら、ごくシンプルなもので驚きました。
素材の魅力を最大限に引き出す事って、こう言う味の事で、
僕が思いつくのは、自信を持って素人らしい、
味付けして足して行く…と言う考えでしかなくて。
その時も、脳裏に洋食厨房のこと、浮かんでいたんです。
「三幸軒」の上野さんと「洋食厨房Spice」のシェフさん、
おふたりとも素材の持ち味を極限まで引き出してくれます。
その料理、味わえて嬉しかったし…とても美味しかった!
 
 
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「やさいたっぷりオムライス」
 
YOKOさんは最近お気に入りの、このメニュウを。
 
開いた写真はお楽しみ…と、
そう言いたくなるくらい多種多様の野菜が入っています。
きゅうり、ゴーヤ、水菜、モロッコ、ニンジン、コーン、
南瓜、蕪、茄子、マッシュ、オクラ、レタス、じゃがいも…
…もしかするとまだ他にもあるかも知れません。
細かく、けれど“それが何か”が分かるくらいに刻まれていて、
いつも異なる食感…食感同士の組み合わせが違っていて、
頬張った全体の味わいにも変化があって、楽しくウマイ。
 
 
 
 
 
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食後にいつものコーヒーを頂きました。
 
 
今日もご馳走様でした!
 
 
 
 
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松本市内に入って、四柱神社でお参りを。
出来るだけ、週に1回はこうして手を合わせに立ち寄りたいものです。
 
 
 
 
 
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平日だからこそ可能な、このルート。
扉温泉・桧の湯にやって来ました。
土日ですと食事の後、
15時を過ぎるくらいから混み合いますから…。
 
 
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湯上りに放心状態となっていて、天井を見上げた図。
寝て起きて…。露天風呂に半身浴にて、
気付いたら、30分以上、全く記憶がないので、熟睡していた様で。
寝起きの、のんびりした心持ちの愛おしいこと。
たまりません。
 
 
 
Dscn2831
 
 
帰りに、かけす食堂で「わらび」を買い求めました。
お店でも出しておられましたが、
本当に程好く灰汁抜きをしてあり、絶品。
お店の味が、家に持ち帰って、切って、
鰹節とお醤油だけで再現できるんですから。
もう今の時期はありませんが、
今は今で、天然茸が出始めているので、
名物「天然きのこうどん」の時期になりつつあります。
四季時期の旬味を楽しむ事が出来て、良いですね。
 
 
 
 
 
「豚にビールの神宿る」…
神がかった美味しさを楽しんだ1日を申し上げました。
本日は、ちょうどお時間となっておりまして。
またお目にかかりますまで、暇を頂戴致します。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2016年8月 7日 (日)

クラフトフェアスパイスカエル。(2016年5月29日・クラフトフェアの1日)

クラフトフェアで歩き回る。
洋食厨房Spiceまで歩いて、ビールで昼ぷはぁ。
Hop Frog Cafeまで戻って、ビールで昼ぷはぁ。 ← New!
えー、気楽なところで一生懸命…と言う事ですが。
前回のブログも季節を戻って6月のお話で、ご機嫌を伺って参りましたが、
今回は更に戻って5月のお話となります。
ええもう、季節感はお気になさらずに、
しっかりと付いてきて下さいますと幸いです。
ブログのね、素材としまして写真をフォルダ毎にまとめておりましてね。
この中から「あぁ、これを書きたいなぁ」と思ったものを、
実に無作為に選んでおります。
当方は、お気楽道楽に、のんびりと語って行く事としてございます。
最後まで、どうぞよろしく…お付き合いくださいませ。
毎年の恒例行事となっております。
僕とYOKOさんの中では、「工芸の五月」の最終日は県の森に向かいます。
例年、「クラフトフェア」が開かれ、
大いに人が集まり、工芸品も集まりまして、
街を歩き、目にも楽しいイベントの日として、数年来、楽しんでおります。
県の森まで歩くと言うことは、
神田の「洋食厨房Spice」まで、あと少しの距離…と言う事でもあり、
ここで「ぷはぁ」と一杯あおることも、またお楽しみでありまして。
Dscn2567_2
松本駅から歩いてまっすぐ、しばらく。
県の森に着きます。
天候も良いので、大勢の人の出。
Dscn2568_3
ここに来るまでも結構な暑さを感じるもので、
旧校舎のひんやりとした空気を味わいに、クールダウン休憩からスタート。
先日、ある人と話していて、
「木の香」の話題になりました。
旧校舎の木の香、時代の付いた古びた香、私は大好きで心地良いのですが、
同じ場にいた方が、「わっ、なんだ、このカビ臭いにおいは!」と言う。
いささか驚いてしまいまして。
古本の匂いもその方には「カビ」と感じられる様です。
自分が子供の頃、
母のアルセーヌ・ルパンシリーズの…
すっかり日焼けした紙のハードカバー本を読んでいた頃、
そうした匂いは身近にありました。
古い木造校舎だった中学校の図書室も同じ匂い。
落ち着く香でしたが、香とは密接に記憶と結び付くものですから、
育ってきた環境の差、経験の差なのかな…とも感じたものです。
一息、休憩の後、県の森公園内をぐるりと…
様々なクラフト品を見学しながら歩きます。
今年は4月、5月と何かとトラブルと変化が起きていて、
こうして羽を伸ばす気持ちになって、しっかりと行楽する…
…そんな1日、どこか久し振りの様に感じていました。
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お腹も空いて来たし、何より暑さも手伝って、いよいよ以ってビール気分。
「洋食厨房Spice」を目指します。
Dscn2570_2
薄川を渡る橋からの光景。
先日更新した「8周年記念ディナー」時から東へもうひとつ進んだ橋の上から。
Dscn2571_2
「洋食厨房Spice」に到着しました。
Dscn2572_2
「痺れる!
 あがたの森から、洋食厨房まで歩いて来て、
 キリン・ハートランドッ!生き返る!最高にうまーい!」
…とは当日のTwitterより。
2016年春から「ジョジョの奇妙な冒険」、この第4部がアニメ化され、
否応無しに影響を受けている感のあるつぶやき。
Dscn2574_2
本日のサラダとスープ。
スープは、ニンジン、トマト、セロリ…とのこと。
セロリの香がすごく良い塩梅でした。
また、試作段階…と伺いながら、
キビナゴの黒たまり醤油漬けも食べさせてもらいました。
どこか佃煮である印象のキビナゴですが、
地元の漁師さんと同じ方法、ツマヨウジでキビナゴを開いて、
生のまま醤油漬けにしたもの…これがたいへんに美味しかった。
醤油、塩分の漬けた味ではなく、
実にまろやかな汁に浸されたキビナゴ…と言う印象で、
とろりとした舌触りに、豊かで塩に頼らない旨味の乗ったキビナゴ、
魚の脂と食感は絶品でした。
Dscn2575_2
僕は「ミートナポリタン+ライス」を!
もう、これはホントたまりません。
ここしばらく食べていないから、また食べたくなって来てしまいますね。
あぁっ、でも「ドライカレーのオムライス」も心の中で、
ひっそりとしかし確かに決めていたので、悩む悩む。
フライパンでしっかり焼いた麺の香ばしさが最高にウマイです!
Dscn2578_2
YOKOさんは「気まぐれメニュウ」から「シーフードカレー」を。
だいたいどのお店でも「シーフードカレー」と言うと、
イカの味を利かせて、
あと海老あたり…そうした香味の変化を楽しむものだと思うのですが、
流石に「洋食厨房」でした。
魚の身がかなりの量入っていました。
味もそうした匂いの多い素材ではないものを、
たっぷり使うからこそ、妙味が生まれるパターンで、
たぶん仕入れの関係もあるんだろう、その日その日のスペシャリテ感ある味わい。
…まぁ、僕が味を試す頃には、
YOKOさんが「スパイスのスパイス」を相当に掛けていて、
美味しいのだけれど、辛くていけない…状態にはなっていましたけれど。
YOKOさんはその辛さがベストバランスと言うので、
なんと計り知れない辛味耐性でありましょう。
Dscn2579_2
そして、いつものコーヒーを頂いて、ゆっくり。
出始めのスイカも味わうことが出来、少し寿命が延びました。
例年、そうして巣穴に戻って行くのですけれど、
今年は違いました。
その道すがらにもう1軒、寄る事が出来るお店が増えているんです。
これに立ち寄らない手はありません。
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「Hop Frog Cafe」へ。
いつもは駅から来た所の写真を撮るので、
こうした逆方向からの撮影はレアケース。
更にはお店の中から今日のイベントコーヒーの按配を眺めに来ていた、
マスター奥様にも出会います。
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5月29日の「ホップ・フロッグ・カフェ」、ラインナップ。
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オープンカフェ・キャッシュオン体制で、
人通りの多い縁日、クラフトフェアと言うお祭り日を迎えていたカエルさんのお店。
カウンターは基本的に使わない形で、テーブル席で昼ビール再び。
YOKOさんには「頼むから、この樽生版を飲みたいから!」とお願いして、
長野・ヤッホーブルーイング「僕ビール君ビール・寄り道」を、
僕は栃木・うしとらブルワリー「ホッピーゴーゼ」をお願いしました。
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店内から眺める街の景色がいつも以上に開放感があって…
…実際に開放しているんですけれど、
風も音もみんな感じられて、とても良い気分でした。
「僕ビ君ビ・寄り道」は缶で飲んだもの以上に、
サンクトガーレンのパイナップルエールで感じたような、
そうした爽やかな香味を得ました。期待通り美味しい。
「ホッピーゴーゼ」はサワービールにカテゴライズされるもの。
酸味と塩味を感じるもので、昨今何種類か飲んで来たそれの系統ではありますが、
また個性があり美味しいと感じました。
夏にこの酸味、飲み進んだあとの新しい爽快感、僕は好きですね!
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もう1杯ビールを…とも思ったのですが、
せっかくのイベント的メニュウも楽しまねば…と思って、店頭へ。
自転車の空気入れに使うポンプを使ってコーヒーをサーブする…
…と言うものだったのですが、
1回充填したところ、次充填の必要がないくらい圧が保たれているのだそうで、
普通に?アイスコーヒーを頂いて参りまして。
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カエルさんのお店、ビールだけでなく、
コーヒーも面白い試みが多く、新しい味に出会うことが出来ています。
こうしたコーヒーのサーブ方法も楽しみのひとつだし、
ビールサーバーを用いたコーヒーの抽出も、珍しいだけでなく味わいも一際美味。
食を楽しむ面白さをいつも感じさせてくれるお店です。
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僕とYOKOさんの松本のお散歩では、
けして欠かす事が出来ない四柱神社へお参りを。
巣穴に戻ってみて見てみると、結果21810歩を記録していました。
めいっぱい楽しんだ1日でした。
本当にあっという間に過ぎて行く…
瞬間にも感じる濃密な時間だからこそ、とても大切に思います。
またこうした日を過ごせる様に、
1日1日を頑張って行こうと思うことが出来る日でした。
さぁ、
今日の所はちょうどお時間となってございます。
またお目に掛かりますまでの暇を頂戴する事と致します。
それでは。
ありがとうございました。
ありがとうございました。

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2016年7月20日 (水)

8年目の夫婦豚尽くしで!(2016年4月23日・洋食厨房Spice)


いっぱい食べて、いっぱい飲んで、

いっぱい食べることが出来る様に、

いっぱい飲むことが出来る様に、

また1年を一生懸命に生きて行こうと思うのです。


えー、
誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命に書いて行く事としてございます。
どうぞ最後まで、よろしくお付き合い下さいませ。

こう、噺家さんのマクラと言う…
噺に入る前に挨拶もしよう、近況も言おう、ちょっとした小噺を挟もうと言う、
まさに「枕詞」の通りでしてね、
頭に乗っけるってンでね、そんな風に言ったりしますし、
時間を取ったりしますよ。
ある噺家さんの口演で、こんな事を仰った方が居られましてね。

「1年ぶりのご無沙汰でした。
 1年ぶりにまたお顔を拝見できると言う事は、
 皆様方がご健勝であらせられた、と言う事ですね」

…と言う。
噺家さんの高座、お呼ばれして行くものですから、
ご縁が1度きりとなってしまうことは、とても残念な事ですね。
ですから、呼ばれてたいへんに嬉しい。
呼んで頂けたと言うことは、
呼ばれる側も、呼ぶ側も無事息災を意味していると言う訳で、
喜ばしい文句であるなぁ、と感じたものです。

本日は松本市は神田、
「洋食厨房Spice」にて、
僕らの結婚記念日を祝う一席で、ご機嫌を伺います。
先んじてコースをお願い申し上げる際には、
「豚を基調に、豚尽くしで」とお願いしてあります。
今年はどんなお料理で楽しませてくれるのか――――…

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松本駅から相変わらず歩いて向かいます。
信号が青に変わり、先を目指せば、噺の幕開きと決まっておりまして…。


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-- これまでの洋食厨房Spiceでのお楽しみ --

6周年は7年目!…のディナーを振り返る。(2015年4月26日・洋食厨房Spice)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/672015426spice-.html )

5周年は6年目、アニバーサリー・ディナー!(2014年4月26日・洋食厨房Spice)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/2014426-5673.html )

僕らの記念日に、洋食厨房を味わう。(2013年4月28日・洋食厨房Spice)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/2013428spice-08.html )

3周年は4年目!アニバーサリーディナー!(2012年4月29日)
(  http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/342012429spice-.html  )

「あい、かわらず」と僕らは思う。(2011年5月1日)
(  http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/201151spice-9e1.html  )

僕らが決めた僕らのとても大切な日。(2010年4月25日)
(  http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2010425spice-c2.html  )

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いつもより、ずっとくだけた表現で。

それは、食べながら書いているから、
書きながら、食べているから。


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こうして結婚記念日だけでなく、
クリスマスディナーだったり、
またクラフトフェアだったり、
普通にディナーコースをお願いする時もあるので、
洋食厨房Spiceまで歩く…だいたい50分くらいですけれど、
本当に、ただのお散歩気分で、
県の森までの通りを歩いています。

お買い物ついでに散歩をしていた柴犬に会いました。
店内には入れないので、
店先から中のご主人を伺っているところ。

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中間地点で1枚。
「菊の湯」や「Hop Frog Cafe」のあるところ。

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毎回、猫を見ることが出来る駐車場。
今回もいらっしゃいました。

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ちょっとだけ近付いて撮ってみます。

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この距離が限界。気付かれました。

「 こんちは 」

…とだけ声を掛けて、本線に戻ります。

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薄川に架かる橋の上から。
初めて洋食厨房へ歩いた日から、
ずーっとこの景色は好きです。綺麗な景色。

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「洋食厨房Spice」に到着です。

途中、道草を食っていたのにも関わらず、
40分ちょっと、5000歩の好記録。
天気は曇り、風が強かった事が、
心地好く散策する方向に導いたのかも知れません。

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そして、
早速「KIRIN・ハートランド」の生ビール。
ウマイ!
この瞬間のために生きている!!…と毎回思います。

…飲酒運転は許されず、
架空の話ではありますけれど、
飲酒運転が可能な世界があったとしても、
僕らはきっと、歩いて洋食厨房まで辿り着く事と思います。
車で、ついーっと安楽に来るばかりでは、
この旨さにはありつけない。

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「アミューズ的なもの」…として、
いつもの前菜「鮮魚のカルパッチョ」を前に、
豚、開幕であります。

写真右から、

1:豚のタン・スモーク、
  スモーク時に火入れをしたもの、
  スモークをしてからプライパンで火を入れたもの、2種。

2:豚ヒレ、明太子マヨ、ハーブ和え。

3:甘鯛の昆布〆と生ハム、添えられた野菜はチコリ。

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豚のスモーク、上に乗ったタンはコリコリの食感。
噛むと染み出るスモークと脂。
僕がメモを取っていると、

「そしてきゅうりを食べて…」

…と、YOKOさんがその組み合わせを楽しんでいる。

もう1種の…下になっていたタン、
こちらの方が柔らかに感じる。
コリコリ感が少ないだけで、食感は確かにあり、
かなり強く燻した香がある。

「うん、苦味もあるね」

…とYOKOさん。分かる。
どちらがフライパン焼きなのか、スモークしながら火入れしたものなのか。
燻された香の強さで分かりますね。
YOKOさんはフライパン焼きの方が好みと言い、
その歯応えが美味しいとのこと。

僕はスモークが強くかかった、
そしてYOKOさんが少し苦手な苦味がある方が、
お酒には合うんじゃないかなー…とも思う。

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豚ヒレを使ったもの、良い味。美味しい。
肴として良い感じ。
でも、すぐに浮かんだイメージは…
「豚ヒレ、魚肉ソーセージみたいな印象が…」と思う。
それをYOKOさんに伝えると、

「あ、そうだね」

…と言う。立ち飲みの場にあったら嬉しいんじゃないか…
そんな風に思いながら、ビールと共に食べていました。
少しスパイス的な辛さがあって、後を引く感じ。
気楽な…肴は1品だけあれば良い、気楽な立ち飲みに欲しいなっ…
あったら自分の定番だよね、って思う。

豚肉の処理は湯引きなのかなぁ。
そんな風に思うくらいあっさりした感触。
その柔らかさと対照的にレンコンなどの食感も美味しい。

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「これが気になる」

甘鯛を最後に回していたYOKOさん。
そう、気になるものは最後に取っておくタイプですね?

昆布の香が由来するのか、お茶みたいな番茶みたいな濃さのある香。
甘鯛を生ハムで巻いてある。
赤いフランボワーズソースを付けて食べる。

「甘鯛を感じないくらい。なんだろ?」

…とYOKOさんが言う。
なるほど、生ハムが強く感じる。
生ハムと昆布の熟成的な香がマリッジしている感じ。
生ハムの余韻がある。
不思議。身として鯛は存在しているのに、
ちゃんと食べているのに、
生ハムと一体となって、あまり体感した事がない風味を醸し出していました。

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前菜「鮮魚のカルパッチョ」を。
豚のコースじゃないのか…って?
洋食厨房のおもてなしのスタートは、いつもここからだよね。
なくちゃ困ります。
今日は高知県からやってきたお魚とのこと。

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右上、イサキ、ホウボウ、
下、皮付きヒメジ、

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真ん中、
血合が見えるアカムロアジ、
2枚重なっているニザダイ、

真ん中左端、フエフキダイ

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左上、ボラ
左下マンボウ
スモークマンボウ

相変わらず多様なお魚が並べられています。

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YOKOさんは白ワインを選び、
僕はメニュウ唯一の日本酒、
ちょっと裏手に行った所で日本酒を醸す「岩波」蔵のお酒を常温で頂きました。

いつも通り、YOKOさんと共に食べて行った順番に。

イサキ、風味良し。
スパイスの醤油に香があり、これがイサキの身と合う。
「なんだろ、柔らかいと言うかなんかこう、スッと入る」

…とYOKOさん。

ニザダイ、
「歯応えがある」とYOKOさん。
ハーブみたいな香、セロリみたいな香がある魚。
プリッとした雰囲気。

アカムロアジ、
「プリプリしている!」とYOKOさん。
やはり鯵、、鯵って美味しいなぁ…と知っていても尚思う。
脂が乗っていて、身も旨味に溢れている。
でも、魚の脂はサッパリ。

箸休めにピクルス。
キュッと来る強い酸味。これが良いんじゃァないか。

ボラ、
「お魚の匂い強い。なんか、しっかりしているって言うか、歯応えがある」
…とYOKOさん。
甘みがあるお魚でプリプリ。
「繊維を感じる雰囲気」とYOKOさんは続ける。

スモークマンボウ、
すごい!コリコリと繊維質とが共存している!
これは面白い。試作中だと言うけれど、
美味しいと言うか、食感が他のどれとも違う。

ノーマルの方はすんなり美味しい。
柔らかでとろける感じの。

フエフキダイ、
うまい!
プリッとした身で、甘みがあって、オリーブバジルの香が合う。
しっとりしている感じ。

ホウボウ、
いちばんもっちり。淡白な感じ。
「柔らかいかな、噛むと融けて行く感じ」とYOKOさん。

ヒメジ、
皮面に甘みと香が集中していて、
塩をしてあるのか、味も強く主張して美味しい。
これもあっと言う間になくなって行く。

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「日本酒が出たので」と肴を出してもらいました。

サバの白子、キントキダイの肝、
トビウオの卵、たまり醤油で煮たり、甘く煮たり。

甘く煮た卵、でもスパイスも入っているピリ辛甘みで旨い。
軽く炊いた甘味はワインにも良さそう。

醤油にワインみたいな香がする。
サバの白子、
ぬるんとして、ぎゅうひみたいな舌触り。
にゅるんとして、でも果実系のフランボワーズリキュールみたいな、
生醤油みたいな、良い醤油の芳しさが、よく移っている。

日本酒にも合うけれど、ワインにもちゃんと合う。

甘く煮た卵、もちっとくちゃっと。
甘くて旨くて、とろみあり、モツっぽい臓物の脂も感じる。

「こう言う佃煮みたいなのあるよねー」と繰り返す。YOKOさんの主張。
佃煮はもっと硬いんじゃないかと、取り合わない自分。
ふたりで他愛無く、とりとめなく、味わう時間。
この幸せ。

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本日のスープは、
「パプリカとニンジンのスープ」で。

白い泡がラテアートの様に…
笑っている様に見えるのだけれど、偶然?

青々とした、みずみずしさのある!…
トマトも入っているのかなぁ、
パプリカらしさがとても強く出ていて美味しい。
あの甘い香より、もっと…そう、スパイスで調律された、
甘味に対する美味しさの重ね合わせで、
ハリのある味わい、勢いあって旨い。

揃って、あっと言う間に飲み干す。
忙しい食習慣が勿体無い…とも思ってしまうくらい。

僕らがコースをお願いする日は、
パプリカが担当することが多いんだそうです。
面白い偶然。

メイン料理のひとつ。

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「ロールキャベツ」

まず見た目に、僕もYOKOさんも喜ぶ。
たっぷりの野菜、それがなんと嬉しいことか。
湯気の中から、良い香も届いて興奮する。

「やさい、すごい、たくさん!」

…とはYOKOさん。
貝殻も見える。
ロールキャベツの中は豚だけれど、
野菜のスープ、茸のスープ、
更に魚介類のスープも溶け出したものの様子。
やぁ、何度、匂いをかいでも良い香。

早速、ロールキャベツを口に運ぶ。
香が多い食材が込められていて、あっさりとしながらも、
香の重なりで豊かに届けられている気がする。
食感、中にいろいろ入っている様だし、
シャリシャリとした感覚もあり、歯応えが楽しい。

伺うと、
全6個のロールキャベツ、
片方3個が縦巻きキャベツ、
もう片方3個が春キャベツを使ったもので、
「ロールキャベツはキャベツで味が全然違うんですよ」と洋食厨房のシェフ殿。
香だけでなく、食感も異なる、これを楽しんでもらえたら…とのことで。

「へぇ、そうなんだ」

…と、きっと僕らは半信半疑で、もうひとつのロールキャベツを食べる。

「 あっ! 」

…と驚く。なるほど、本当に違う。
シェフの言葉を繰り返す様に、そのままの言葉を思う。
右側がしっとり甘く柔らかな印象。
左側がパリッとした葉の硬さがある印象。
それぞれの食感に合わせて、具がそれぞれに生きて来て、
そう、本当にその通り、言う通り。
香も味も異なって感じるから面白い。

口の中から色んな音がする。
野菜がとにかく美味しい。
トマトがキャベツの下に隠してあって、甘酸っぱくて美味しい。
スナップエンドウは、美味しいスープで炊いてあるからか、
これまで食べたものの中でもトップクラスに甘くて美味しい。
生っぽいと思うくらい瑞々しく新鮮に感じるけれど、
でも、ちゃんと加温した甘味がある。
もやしに混ざってベーコンも見つけた。これもきっと味の土台にあるんだなぁ。
全て丁寧に根切りされたもやし。
気付くと、なるほど…もやしの香もスープの中にきちんとある。

本当、目隠しでスープを楽しむと、
渾然一体となって、「ただただ旨い」と思うけれど、
視覚的に情報を入れながら、
その存在を探すと、それぞれの良さが、きちんと生きている。
この野菜、素材たちの主張はすごい。
全部、良いダシ炊きの味がある上で、しっかり個性の味がする。

ロールキャベツを炊き込んじゃって、
煮過ぎてしまって、
せっかくのキャベツの個性を殺してしまう…
…それが勿体無い、とシェフは言う。

あまりロールキャベツって、これまで食べて来ていなかったなー…と思う。
こんな美味しいものだったんだって、改めて思いました。

そう、確かに食べて来た思い出、洋食屋やレストランの思い出は、
肉やソースの印象こそあれど、不思議とロールキャベツは、
噛み切りづらくて食べづらい印象が濃い気がする。

今日、こうしてキャベツの美味しさ、スープの美味しさ、
肉の美味しさ、それぞれが優しくも際立っている…これを体感しました。
それはとても素晴らしい経験。


店内に、何かを焼く香ばしい匂いが漂う。

期待が膨らむ。


メイン料理、ふたつめ。

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「豚肉を色んな味わいで楽しむプレート」

「肉には味をつけていません。
 お好みのものをお好みの味で、楽しんで下さい。
 串は豚のカシラ肉になります。
 豚のモモ肉、バラ肉、
 バラ肉は脂の強い部分と赤みの多い部分と2種類あります」

…とのこと。

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左手前は豚モモ肉。

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黒豚のバラ肉、脂の強い部分。

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赤身が混ざった部分、豚バラ肉の2種。

それぞれがしっかり旨い。
脂は確かに感じる。
それが口に張り付くような強大なものではなく、
程好く落ちていて、熱によって締まるのか、
弾力と匂いに凝縮感をまとっている脂。

とても良いロースト。ちゃんと豚の匂いを感じられる塩梅。
直に焼く調理法とは異なる豚の身へのごく間接的な加熱によって、
外装の香ばしさが優先されるものではなく、
肉汁に由来する味、旨味、
そう、肉汁が残るからこそ、しっとりさも歯触りとして存在する。

カシラ肉、また柔らかさがバラ肉の弾力とは異なり、ウマイ。
マスタードの酸味が美味しく合う。

モモ肉がいちばん柔らかさとしっとり感を味あわせてくれる。
肉の繊維質の素材が、
脂と肉、目の粗い網目状を想像させるバラ肉に対して、
モモ肉は実にきめ細かい、また糸などで格子を作ったような、
そうした柔軟な網目を感じます。しなやか。
追いかけて来て、香が残る、ほのかな豚の香が、
何と言う魅惑の世界を醸し出す事だろう。

食べ比べてみると、
脂が適度にあると、山葵が美味しく感じる気がします。
辛味が脂に吸われて、鮮烈な香だけ届く様な。
でも、不思議な事に脂身が多い部位だと山葵が飲まれちゃうみたい。
面白いなぁ。ちょっとの差だと思うのに。

梅ソース、本質的に梅が苦手な自分だけれど、
この酸味は食べられる。美味しい。
山葵より、もっと万能なソース。酸味って美味しい。
脂が多い場合にはさっぱりさ、
脂が少ない場合には味の変化になるんだね。

野菜のローストの中には、ウドもあり、
焼いた香ばしい苦さとも異なる、
野性味の、山菜らしい苦味は意表を突かれた…そんな感覚。

梅とマスタードがお気に入り…
どちらも酸味があるもの、なのかも。
魚の脂だと山葵はけして負けない気がするのだけれど、
豚ならば酸味をキーワードにして食べると美味しいのかも。
ほら「酢豚」もそうした哲学から出ているのかな。
脂身がいちばん豚の匂いが強く、「豚!」を満喫できる。

野菜類はローストした脂で焼いているのだそうで。
蕪、信じられないくらい旨い!
蕪のジュースもあるのだけれど、脂を相当に吸い込んでいて、昇華している。
脂が詰まった蕪ではなくて、
何か、中で融合した様な…これはこれで一品モノ…と言う印象。

サツマイモ、超焼き芋味。
甘くて、皮を焼いた香が美味しい。
脂が香ばしく仕上げてくれたみたい。
かぼちゃのホクホク感もすごい。
“見極めている”…そんな風に思いました。
豆みたいな香もする。
何の見極めが凄いって、水分が抜けてしまうギリギリ手前で、
甘みがすごく濃くなっている…これが凄い。
抜き過ぎると、きっと乾いてしまって、
食感も良くないと思う。

僕とYOKOさんはワインとビールを追加します。
YOKOさんがワインで、僕がビール。
何となくワインよりビールの方が美味しいかも…そんな風に思いました。
フリースタイルに、飲みたいな!合わせたいな!の気持ちで、
気楽に楽しむ事が出来る…これもたまらない時間の過ごし方。

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全粒粉のパン。
どこか納豆みたいな香を拾います。
イーストっぽい甘い香。
前に生地をイースト菌で発酵させた時に、
こうした香、ありましたね。
軽く炒めてあるみたいで、表面は少しカリッとしています。

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小さくちぎったパンで豚を挟んで、
ハンバーガーみたいにして食べる。
これもすこぶる美味しかったですね!
薬味の組み合わせで、ただ合わせて食べるものと、
意外なまでにパンのファクターによって、
味の感じ方が変わるんですね。
そりゃあ…そうかも知れません。
ご飯があるからこそ、より美味しいおかず、
めいっぱいありますもんね。

続いて、食事メニュウへ。

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「オムライスです」

…と言って出て来たこのカタチ。
オムライスの原型のひとつに近いスタイル。
これは以前もあったもの。
ふふん、これだけじゃ驚きませんぞ。

豚のレバーとハツを使ったオムライス…とのこと。
ほ、ほほう。それは聞くだに奇抜な。
でも、そのふたつの素材、個人的大好物です。
時折食べたくて、家ご飯用途で買って食べたりしています。
あのハツのゴリゴリの食感、
レバーの唯一無二の味で楽しませてくれよう…と言う訳ですな。

…と、構えてはみたものの。

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「 なんで、この味!? 」

「 あっ、でも旨い。旨い!レバーの風味、濃い!強い! 」

驚きすぎて、驚いて興奮した自分にも驚いた。

どんな味を想像しますかね。
タマゴ、豚のレバー、ハツ…塩味とかスパイシーな焼肉味?
たぶん、そうした定番系の…何が定番なのか、
オムライスとは?と思うと、訳が分からなくなって来ますが、
きっと、この味わいを想像する事は、出来ないと思うんです。

まさかの甘辛醤油味。

イメージとしては「黒蜜」が近いくらい。

信州名物「かとうの鯉店」、惣菜屋さんのレバーの甘辛煮、
あの甘味くらい甘い。
那智黒飴くらい甘い。しっかり甘い。
唐辛子辛いのではなくて、甘さが強く辛いと感じるくらい。

後から聞くと蜂蜜も加わっているのだそうで、
甘味も直砂糖のシンプルさだけでなく、濃い重なりがあり、
舌先にしつこさをあまり感じません。
砂糖が多いなら、舌にまとわりつく気がします。カラメル化するもんね?

ゴーヤが入っていて甘味の中に苦味の存在感を出します。
旨味が…甘みあるご飯ってあんまり食べた事がありません。
豚風味がマスキングされつつ、でも顔をいつも出して来る。
とても気軽に…気付くとレバーの匂いが香る。
思うに、中華料理のニュアンスを感じます。
濃い甘味を上手に使って、加熱された状態での主張。
スパイスのスパイスで辛味、インパクトを増しても、
どこまでやっても、しっかり甘味が追い掛けて、追いついて来る。
甘味がしっかりしているから、
辛味もすごく輪郭が強調されて感じ、とても美味しい。
添えられたレタスの清涼剤もとても必要だし、
牛蒡も重要な要素になっています。
牛蒡を食べるまで、単調だなんて思っていなかったけれど、
牛蒡を食べちゃうと単調だったのかなって思っちゃう。
不思議だ。

このオムライスは面白い。
想像の遥か上を行く美味なるものでした。

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「豚骨のスープスパ」

しっかり豚骨テイスト。
魚の白子もスープに入っている…とのこと。
ついラーメンを想像しちゃうのだけれど、
ずーっとあっさりとしています。
豚モツなども入っていて、ボリュームたっぷり。

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本日のおやさい。

これも定番。これもいつもお楽しみ。
かなりの満腹状態ではあるのだけれど、
野菜は別腹であると言いたい。
酸味が強く、ドレッシングで食べないので、
酢と塩だけなので、
より野菜の瑞々しさ、匂いを感じる事が出来ます。

後に洋食厨房のシェフに伺うと、
今日のコンセプトとしては「豚の中から全部」を使う…と言うこと。
豚って…鳥もだけれど、
何にでも合わせ易いものだから、
いろんな料理を用意してみた…そうです。

最初は違うものと合わせて創作っぽく。
後半は肉を味わって欲しくて、豚を主題に。
豚って脂も旨いけれど、食感も旨いんだなーって感じて欲しくて。

見事な「豚尽くし」、堪能しました!


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食後のコーヒー。沁みます。

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デザートの盛り合わせ。

グラスの中は、白ワインゼリー。
ゼリーの中は、ブルーベリー、パイナップル、林檎。
自家製ロールケーキは、シナモンカスタードで、さつまいも入り。
左に立て掛けてあるものは、ルバーブと黄桃のシャーベット。
白いものは、イチゴとバルサミコ酢とホワイトチョコ。
黒いものは、ダブルベリーとブルーベリー、ストロベリー、カカオのチョコレート。
手前に、干し林檎と黒糖のテリーヌ。赤紫のソースはビーツで。

野菜も相当な種類を食べて来ているけれど、
果物もたくさんの種類、味わいの差を感じる事が出来る一皿。

干し林檎が固まったテリーヌ、
ふにふにとした食感で乾き切った硬さがなく、
水分を含んでいて、レーズンの様な感覚。面白い。
一瞬、ふにっとした所がエリンギみたい、とも思う。
林檎の風味はちゃんと届き、美味しい。

ホワイトチョコは、とてもイチゴの香味が濃い。
ドライイチゴ系の強烈に濃縮された風味がホワイトチョコの濃厚さと合って、
たまらなく美味しい。
バルサミコ酢は前面には出て来ていないけれど、
むしろ、強烈な美味しさを持ち過ぎて酸味も強いイチゴを、
なだめている役割なのかも。舌先に少し感じるバルサミコ酢の味が、
和みの印象を感じさせます。

ホワイトチョコと違って、黒いチョコレートはしっかりとした苦味。
ビターな味わいとチョコレートの味の濃さ、
こってりした強さが美味しさを形作っている。
白黒の色以上に対照的な味わい。

海外のチョコレートに黒いチョコレートと似た組み合わせ、多いかなぁ。
お土産物で出会ったことが何度かあると思いました。
黒いチョコレート側のベリーズはゼリーやジャムの様な食感で、
こと苦味が先行したチョコレートに中間から、
ジャムの味の色を混ぜ込んで来る印象。

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そして、結婚記念日のお祝いプレート。
チョコレートのペンで描いてあります。
そう、結婚記念日は4月26日なのだけれど、
今年は平日に迎えるので、
少し早めに今日4月23日、洋食厨房で予約を取りました。
それもちゃんと描かれていて、きめ細やかな対応、嬉しいです。

洋ナシのアイス、キウイ、ダークチェリー、キャラメルの盛り合わせ。
洋ナシのアイスは、
今日のこのディナーコースを締め括るに相応しい爽やかな後味でした。
香は華やか、口の中はサッパリ。

…たまに、YOKOさんと話す事ではあるのですが、
「差し向かいのご飯」なる状況、
僕らにはどちらかと言うと、非日常です。
ここ「洋食厨房」で夜のコースメニュウを楽しむ時間が、
これまでの僕らの時間の中で、
いちばん長く、差し向かいでご飯を食べている時間…だと思います。

例えば、厨十兵衛や摩幌美だとカウンターに座るから隣合わせで。
これも自然と立ち位置が決まっていて、
僕が左で、YOKOさんが右ですね。
毎日の晩酌はテレビを向かいに、僕が左でYOKOさんが右となっています。
ランチなどで、差し向かいになりますが、
飲みのないランチですから、そんなに長い時間にはなりません。
不思議とそんな生活を繰り返して来ているからか、
どこか気恥ずかしさすら、「差し向かいのご飯」について思うのですけれど、
その特別感もまた、こうして毎年「洋食厨房Spice」で楽しむ…
…そのひとつの大切な日の過ごし方として、
僕らに定着して来ていると感じます。

今日も良い夜でした!

ごちそうさまでした!


――――――――その後は。

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タクシーを呼んでもらい、
いつものナワテ通り東端まで連れて行って貰います。

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四柱神社にて、いつものお参りを。
日々毎日の感謝と、先々の平穏を祈念します。

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そして最後に松本駅前まで戻って来て、
「pub.摩幌美」で、電車の時間を伺いながら、
1杯だけ、ウイスキーを頂きました。

「酋長、ピートがあって美味しいウイスキーください!」

…とお願いして、出して頂いた2本。

The Scotch Malt Whisky Societyのボトル、
「29.73 BFD (big friendly dram)」と、
「33.118 Goodbye to care」を。

アイラ島のウイスキーを。


さて、

すっかり過ごして参りまして、
僕らは巣穴に戻って行く、程がよろしい所、ちょうどお時間となっております。
長講一席、お付き合いを頂きまして、誠にありがとう存じました。
またの機会、お目にかかるまでの暇を頂戴致します。
なぁに、次回は麺曜日の模様を語りますんで、長くはお待たせ致しません。
それまで、それまでの暇となります。ご承知置きの程を願って、
代わり番と相成ります。

ありがとうございました。

ありがとうございました。



僕らはこうやって、僕らの時間をゆーっくり歩いて行く。

食べて行く。

食べる時間を楽しんで行く。

それは誓って良い。

それは僕らの人生そのものです。



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2016年6月18日 (土)

クリームに溶け込んだホタルイカは紫の宝石。(2016年3月27日・洋食厨房Spice)


季節の美味しさを味わうのに、

何も和食割烹である必要は無いのです。


気楽なところで一生懸命という事で…
もう、このメニュウは来年の春先までお目見えする事はないのですけれど、
美味しかった記録として、ここで一席お付き合い願いたいと存じます。

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松本市神田、千鹿頭、弘法山に近い洋食厨房Spiceへ。
来たる4月の結婚記念日ディナーについて、
予約をお願いするためにも、この日はやって来ました。
電話でも予約は受け付けてもらえるのだけれど、
でも、大切な記念日のお楽しみを任せるくらい気に入っているお店ですから、
実際に訪れて、美味しいものをゆっくり味わいたいじゃないですか。

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気まぐれメニュウには春の装いも見え隠れする桜花前の時分。
ふきみそと豚ひき肉のパスタ、
ホタルイカと春キャベツ、クリームチーズのパスタは、
毎年、この時期だけに提供されるものです。

「チキンのオムカツライス」は、もはや準レギュラー。
ここから消える時はグランドメニュウに入りますね。入ってくれ。
無くなるなんて切ないので、ずっとこのまま気まぐれしていても良い。
…ついつい他のメニュウに浮気してしまうのですが、
チキンカツの美味しさもさることながら、
ご飯との間に仕込まれているピクルスが本当に気持ち良くて、絶品なんです。マジで。
「ラムカレー」は時折出て来ますね。
洋食厨房のカレー、辛味を特製スパイスで調整できるので、
(調子に乗って入れ過ぎなければ)まさに自分好みの辛さで美味しく食べられますから、
僕らもよくお願いすることが多いですね。
先日も、あえてグランドメニュウの「豚とおいものカレー」を、
「久し振りに食べたいね」…なんて話をしていたくらいです。

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いつもの種類が豊富で、油のない「本日のおやさい」と、
スープは「サツマイモとカボチャのスープ」を。
これも非常にポイントが高く、欠かせないセットメニュウ。
ここにも季節の美味しさは、如実に現れて来ます。

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「ホタルイカと春キャベツ、クリームチーズのパスタ」

僕が頼んだパスタ。
普段、ご飯を使ったものが多い自分が、珍しくパスタ…ですね。
…ナポリタン、よく頼んでいますけれど、
あれは、そう…もう、麺類ではなくナポリタンと言う食べ物です。ええ。

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中にたっぷり、ホタルイカが隠されています。
掘れば掘るほど出て来るかのよう、
フォークでホタルイカを釣り上げているかのよう。

当日、こう…呟いていました。

「春キャベツの甘さ、新物のタケノコも入っていました。
 軽く振りかけられた青海苔が想像以上の合い方です!」

…すぐ分かるのですが、これ青海苔じゃなかった。
あんまり風味が良くて、青海苔と信じてTweetしていました。
実はこれ、パセリであって、洋食厨房の旦那曰く、
クリームに融けたイカの風味とパプリカ、パセリの混ざった香が、
そう感じられたのかも知れないね…とのことで。

実はその直近で、中野市・三幸軒にて、
香り高い油淋鶏を食べた際に、
ソースにパクチーが使われている!…と思ったら、
実はパセリと言う出来事があり、
ここでもパセリの想像以上の活躍に驚いたものでした。
僕はこんなに使いこなせていないけれど、
流石、料理人さんの手腕と言ったところ…ですね。

泡立てられたチーズソースも、ふんわりとしていて、
油でこってりしたタイプでなく、
自然な絡まり方をしてくれます。
サラリではなく、もったりとしたソースの重さ、塩気が絶妙でした。

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YOKOさんは、
「やさいたっぷりオムライス」を。

洋食厨房のオムライス、
個性に富んでいて、非常に楽しむ事が出来るもの。

トマトソースのオムライス、
ドライカレーのオムライス、
ホワイトソースのチキンオムライス、
和風あんの納豆オムライス、
そうそう、
先程もチラッと書いた「気まぐれメニュウ」にある
チキンのオムカツライスも是非、この並びに加えたいですね。
それぞれ実に個性的で、
例えば、
ソースを変えただけで
「トマトソースのオムライス」
「デミグラスソースのオムライス」…と言う様な、
安易な差がある訳じゃアないんです。
それぞれソースも違えば中身も違い、
ライスの味付けも、本当にまったく別で、
食べ比べるべきオムライス・セレクションなんですね。
僕のフェイバレットは、ドライカレーのオムライスです。
これも久しく食べていないから、すごく食べたい。
YOKOさんは、
ウスター系ソース味のライスに野菜の角切りがたっぷり入った、
この「やさいたっぷり」か、
程好い納豆風味と和風あんの香が美味しい
「和風あんの納豆オムライス」が、お気に入りですね。

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食後に美味しくコーヒーを頂きまして。

季節の美味しさを味わうことが出来る。
それも、手を加えながら、素材の美味しさ、
素材を食べる事が出来る季節になった喜びを感じられる洋食厨房。

のんびりとゆっくりと…
時間と季節を楽しむ贅沢さを味わいに行く場所です。

さて、私自身も空腹を覚えて参りましたので、
本日はここまでとさせて頂きたく存じます。
また次回、お目に掛かりますまで暇を頂戴致します。
最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。



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2016年4月20日 (水)

6周年は7年目!…のディナーを振り返る。(2015年4月26日・洋食厨房Spice)


“7周年は8年目”の記念日、目前であります。

今年も色んな事が…

去年の今頃も、すごく大変な時期でした。

本当に色々あります。あり過ぎです。

何とか何とか、
ふたりで壁を乗り越えて、谷が隔てれば橋を掛け、
山が現れれば、峠を一歩一歩進み、登り、何とかここまで、やって来ました。

節目節目に、こうして洋食厨房で楽しむ事が出来る…それが幸せです。

1日1日に感謝しながらの日々。


一昨年までの様子。

5周年は6年目、アニバーサリー・ディナー!(2014年4月26日・洋食厨房Spice)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/2014426-5673.html )

僕らの記念日に、洋食厨房を味わう。(2013年4月28日・洋食厨房Spice)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/2013428spice-08.html )

3周年は4年目!アニバーサリーディナー!(2012年4月29日)
(  http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/342012429spice-.html  )

「あい、かわらず」と僕らは思う。(2011年5月1日)
(  http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/201151spice-9e1.html  )

僕らが決めた僕らのとても大切な日。(2010年4月25日)
(  http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2010425spice-c2.html  )

今年のブログは、こうして1年後に書く…と言う訳ではない様に思います。
うん。最近、それなりに更新頻度、上がりましたよね。
タイトルも、実はおおよそ決めてあるくらい。
「7周年は8年目」ではなく…そう、それは秘密ですけれど。

さて、近々のお楽しみを、より盛り上げるために、
昨年の大切な洋食厨房での時間を、振り返って行きたいと存じます。

誘惑箇所の多い中、
こうしてご覧になって下さっているのも何かの縁でございます。
気楽な所がよろしいんじゃないかと思うのですが、
一生懸命に書いて行くこととしております。

どうぞ、最後までお付き合いの程を願っておきますが…。


2015年4月26日…

巡るもので、
平日に26日が来たからと言って、
僕らの場合は、
この為に平日にお休みを取る…と言う事は、あまり考えていません。
最寄りの週末に、洋食厨房に声を掛けさせてもらっています。
2015年は26日が日曜日、好機でありまして、
それならば日を合わせてお願いしようと考えました。

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松本駅から洋食厨房までの、おおよそ50分のお散歩。
それを前に栄養補給を試みました。

夕方にイベントがあっても、
アクティブなYOKOさんが思い立ち、
信州スカイパークを1周走っていました。
なかなかに疲れ、
魂を抜かれて歩く様な心持ち…とは当時のメモから。

その分、必ずや到達した際のビールが旨いだろうと、
そこで生き返るはずだと信じて、出掛けます。

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タイムスタンプ代わりに、
松本駅前「岳都」の碑と時計を。
普段、松屋、マクドナルド側の信号を使うので、
こちら側を通る事って、実は珍しい。
洋食厨房に向かう時だけ…なのかも。

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県の森まで伸びる駅前通り。駐車場の車の下に猫。

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良い気候、良い風。
人が浮かれる日だったんじゃないかなぁ…なんて思います。
歩いていると気持ち良くて、
疲れもあんまり気にならなくなって来るから不思議です。

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無事、洋食厨房Spiceに到着。

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ウェルカム・メッセージ。
こうした心遣いが嬉しいものです。

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お待ちかね、ハートランド。
「ぷはぁ!」と、
ふたりでゴクゴクとビールを飲み込む瞬間は、
ファンファーレが高らかに鳴り響いて、全身を駆け巡ります。
This is Life !

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前菜は「鮮魚のカルパッチョ」です。

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左上にホタルイカ、その右はイトヒキアジ、
ホタルイカの下には酢〆、
醤油漬けを炙ったもの、2種のゴマサバ、
ゴマサバの右下に、サバの白子に火を入れてからの醤油漬け、
左下はメジナ。

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イトヒキアジの右下にイワシ、その下にはシイラ。

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上からレンコダイ、ヘダイの卵の醤油漬け、
下に来てイカ、そしてニザダイは皮付きで。

ニザダイはカワハギみたいに、
鱗がない魚で、皮は食べる用ではなく食と食材の面白さとして。

相変わらず、豊富な種類のお魚さん達。
それぞれ仕事をしてあり、食べ比べる事が最高に楽しい。
これを僕らはYOKOさんがリードする形で食べています。
YOKOさんが思い思いに選びます。
それを僕も選びます。
2枚あるものは1枚ずつ、全く同じ順番で。
だからこそ、感想を共有できています。

ホタルイカ、スープで炊いてある感じ。
それだけじゃないかな、美味しい。洋風の味付け。
おなか空いているなって思う。
これだけ動いたのだから当然なのかも。

「はー、幸せ」

ビールをグイッと煽ったYOKOさんから漏れ出た言葉。

イトヒキアジ、つるり、ぷっくりした食感で。
醤油ソースと合わせたけれど美味しい。
「なんかもちっとしてない?」とはYOKOさん。

イワシは、軽い酢〆を感じる。
程好い酸味が美味しい。気持ち良い。

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カルパッチョに合わせて、
洋食厨房Spiceのスパイス、青唐辛子版を出してもらいました。
通称“シャープ”。

この頃に「洋食厨房Spiceのスパイス」が販売され、
人気があり、追加で買おうと声を掛けると、
「完売」だと聞いて、驚きながらも納得した事を覚えています。
当時は、仕入先が今正に仕入れている所…との事でした。
あれから1年、今もすごく重宝しています。
「スパイスのスパイス」、もう生活必需品ですね。

「これも気になる」と次の肴…カルパッチョに手を伸ばすYOKOさん。

楽しんでいること、それを見ること、その時間を共にすること。
とても意義がありますね。

ヘダイの卵の醤油漬け、
まさに珍味、珍奇なる味わい。
醤油がすっかり入り込んでいて美味しいと思います。
魚卵系の癖は少なく、ほのか。ちょうど良い美味しさかも。
これ、日本酒だなぁ。
「ツブツブって言うよりは、サラッて食感だね」とはYOKOさん。

レンコダイはシャキシャキした食感があり、美味しい。

ゴマサバの醤油漬けは、
少し乾かした感じがあるだろうか。そう言う風味。
醤油自体も少し辛味を持っているのかも。ピリッとする。

スルメイカを卸すのにハマッていた時分で、
サナダムシダイエット、寄生虫を自ら体内に入れていた、
藤田さんの話を聞いたりして。
魚の使い方なども伺いながら、次へ次へ。

シイラ、
「ん、柔らか!」とYOKOさん。
ふわっと風味良し、美味しい。
もちっと歯応えもあり、良い状態。

サバの白子。ツルンとしてあっさりさも。
クリーミーさも強くなくて、すごくあっさり。
だからこそ、なるほど、醤油がすごく効いて来る。
これもたまり醤油を使っているのかも。

イカ、「歯応えがあって美味しい」とYOKOさん。
シャキシャキさもあり、新鮮な感じがします。

「これ、触ってみると、すごくない!?」とYOKOさん。
工業製品みたいだなぁーって思う。
ニザダイの皮部分。サメとかこんな感じなのかな?
ニザダイ、いちばんモチモチとした食感で、
少し草の様な香もあるかも。魚の持つ香が特徴的。
柔らかで良い。

メジナ、とろっとしている。
「結構、噛み応えあるね。とろっとしているね」とYOKOさん。

ゴマサバ酢〆は、主張強め。
ホロホロ崩れる身には、サバの脂がしっかりと。
「サバってなんで、こんなに脂があるんだろうねぇ」
そうだねぇ。
むしろ、脂のある魚をサバ…って言うんじゃないかって、
そんな気すらするね。

この頃から…今も、ですけれど、
始まりはこの頃だと思います。
「亀田製菓」の「技のこだ割り荒砕き堅焼煎餅」が好き過ぎて、
袋を抱えて、バリバリと食べるYOKOさんに対して、
“熊のプーさん状態”と名付けていた頃。
そんな話もしていたみたいです。

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本日のスープは、「牛蒡とトマトのスープ」でした。
届けられて、すぐ香が良い。
クリームがハート型に見えて、何だか嬉しい。

牛蒡の甘味が前に来て、後半はトマトの酸味が旨味を伴って、
「胃の中が温かい」、その幸福感。
美味しい。相変わらずだけれど、やっぱり好きなスープ。
ちょうど「あったかいんだからぁ♪」…クマムシ、ヒットの時期。
本当“特別なスープ”な訳で、
それを何度も言いながら、飲み干しました。

厨房から、焼いている音がする。揚げている様な音も。
なんだか、すごく癖のある香が漂って来たかも。
ワクワクしますね。魚の皮を焼く香だと思うのだけれど。

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メイン料理、その1。
山菜野菜とお魚三点盛り。

菜の花も飾られていて季節を感じます。
香ばしい匂い、このお皿のためのものだったんですね。
耳と鼻で感じた美味しさを、まずは目で感じて、
そして食べる。

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添えられたタルタルソース。
塩コショウを軽くしてあるけれど、
まずはこれを試し、もうひとつのスペシャルソース、
南蛮ソース(後述)は後半に使ってみて…とのこと。

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野菜はいつもの「おんやさい」スタイルではなく、
お皿の内容に合わせて、塩茹でしただけ。とてもシンプル。

コゴミ、美味しい。食感が良い。
春味、春味。
タケノコ付きは、ニザダイの味噌漬けと言うか、
香辛料も入ったそれで焦げ目を付けて焼いてあるもの。

ニザダイ、とても複雑な味、多重層の味。
すごく味噌の味が生きている。
味噌が染み込んでいて、焦げた香ばしさも相まって、すごく風味豊か。
これは日本酒でも良い。美味しい。
ご飯でも良いな、すごく良い味。

タケノコはタケノコで、とても素直な自然な味わいで、
相対してすごく良い塩梅です。春らしさも一層感じます。

味噌漬け、白ワインと合う…と感じました。
実際にやってみて。
米を連想したから、お酒が良いかと思ったのだけれど、
それに収まりませんね。流石。

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真ん中にあるのは、「シイラ」の焼き物。
カマと確か腹身か背の身を焼いたもの。
淡白だけれど、身はしっかり。
皮をカリカリに焼いてあって、その香と食感と。

「シイラにタルタル、良さそうじゃない?」
試してみると、よく合います。想像通りに美味しい。

「いや、更に、シイラにタルタルで、ストロングじゃない?」
洋食厨房Spiceのスパイス、最も瞬発力が強いスパイスを、
ほわっと甘味旨味のタルタルソースに加える事で、
「あああー、旨い」と感嘆のメモ。
タルタルにパンチ力やインパクトが備わって、ただのタルタルじゃなくなる。

シイラのカマは脂、すごく乗っているものでした。
身とはかなり風合に食感に差があります。
鰤ほどくどくなくて、すごく上品で良い脂。
これ、気に入りました。
鯛ほど淡白でないし、ちょうど良い感じ。

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黒ムツの稚魚たちを揚げたもの。
揚げたのかな、揚げ炒めたのかな。

何と言うか、贅沢な心持ち。
命を丸々、頂戴すると言う行為。
苦味も少ないし、甘味ふんわり、
頭も柔らかいから食べて風味はより濃く届く。

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南蛮ソース、これも美味しかった。
いろんな味があって楽しい…それぞれの素材が印象的にイキイキと。
中華ソースと言えば、そうした系統、範疇だけれど、
複雑に交錯しながらも、香味の伸びが良い、葱の芳しさが光るソース。

「南蛮ソース、すごい、すごい美味しい」

…とYOKOさんも感動しきり。
そうそう、食べた事がある中華ソース味なんだけれど、
でも、違うんだよねぇ。

「…これ、売らないかなぁ」

そう思うのですが、「簡単だよっ」とは洋食厨房のシェフ。
アップルビネガーとスパイスのスパイスを加えていること以外は、
普通の醤油、砂糖、葱、ニンニク、ショウガでしかなく、
「あと、最後にごま油かな」…とのこと。
そう言えば、その後に1度試して、あまり良い仕上がりでなくって、
それっきり…ですね。この1年。この機会にもう1回やってみようかな。

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白ワインを頂きながら。

以下、当時のメモ。

今月、いろんなトラブルと戦って来た。
本当に…今思い出しても地獄の何丁目だって、何度思った事か。
このふたり占めの空間、本当に贅沢だ。ご褒美に違いない。

…大切な時間を楽しむ言葉が残されていました。

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メイン料理、その2。
ラムショルダー、豚のレバーとハツのステーキ。

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ラム肉は塩をしていないそうです。
合わせるおいものペーストに軽く塩をしてあるだけ。
ラム肉にマスタードを合わせて頂く仕組み。

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「うわっ、うまい!」

マスタードの利き加減もたまらない。
塩味を基点に食べるのではなく、ラム肉の美味しさ、
個性を、
脂と旨味で肉を食べる様な感じ。十二分に美味しい。

サツマイモやジャガイモのペースト、
この甘味がラムの感じさせ方を大きく変えてくれています。
味のミルフィーユ状態を楽しむ事が出来るんです。

西洋料理として「Spice」と言う店名として、
工夫していろんな味わいを重ねて食べる、食べさせてくれる…
それも良いけれど、
こうして、ラム肉の美味しさの始祖に出会う様な、
知っている味わいだけれど、初めてにも感じる美味しさは、
驚かされるし、改めて羊肉って美味しいんだなぁ…って思います。

部位によっても差があり、
メインのお肉の奥、次の写真の手前に位置するスライス状の部位、
脂身の部分は、シェフ、一言にして、

「 ガム的な 」

そんなお肉とのこと。
メモにも「…は?ガム?」と書き残していました。
メモで対話しているかのよう。

食べてみると、
「あぁ、本当にガムの様だ。弾力ある」としてあります。
癖のある香、噛めば噛むほど味が出て来る。
「臭い。この臭さがずっと続く。羊脂臭い。うまい」

不思議です。この「臭い」はネガティブな感情が一切ないもの。
豚骨系ラーメンのその香を喜ぶ事と全く一緒。
するめなどの「噛めば噛むほど」とも違う、
ぷにぷに脂の弾力で、その繰り返しで、
歯によってすりつぶして脂と旨味を搾り出しているみたい。
面白い食べ物でした。

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ハツ、旨い。
柔らかで上品、プリップリ。流石は心臓と言う最高運動筋肉。

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ハツ&レバーの舌にはトマトソースがいっぱい!
正面からの配置では分からないけれど、
こうしてYOKOさんお皿を対岸で見るとよく分かる。

トマトの味わい、旨味が相性良いです。
塩味がなくても、こうして食べられる良さ。
相性を合わせて、一皿に盛り合わせると言う良さ。

レバーも美味しかったですね。
しっかり味がある。味の良さ、濃厚さがよく出ていて、
ウェット感があって、臭いんだけれどそれが旨い。これが旨い。
食べるんだったら、これを感じたいと言う美味しさ。
レバー、例えるなら“トロっぽい”かなって思う。
旨味が滑らかでとってもグッド。
素の味だけれど、素の味だけじゃない。
この素材の美味しさ。チーズスナックも美味しいなぁ。

ふと気付く。

「 あっ、YOKOさんはすでに羊ガムがない 」 

美味しくて、あっと言う間に食べてしまったそうです。

黒い…いつもの「おんやさい」のイメージからだと、
牛蒡の様な形態のそれがお皿の上にあり、
スモークしている?炭化している?
苦くて、すごく強いアクセントになっているもの。
かぼちゃペーストの上と言うことが憎い。
甘味に苦味、面白い。
伺うと、サツマイモの皮を調理したものだとか。面白いです。

メインはお肉だけれど、
合わせられたサラダはサラダで、いつもの「本日のお野菜」とは。
ちょっと違って作っている様子。

千切りキャベツも違う。
水分が程好く抜けていて、すごく良い。
洗ったり、水に浸したり、そのタイミングの差なんだと思う。
使われている酢も違う感じ。セロリもすごく効いている。
ターメリックみたいな香もちょっとあるかも。

あとから聞いたのは、
コショウの一種を貰って、
沖縄の島唐辛子の一種を使った、バリ島で使われる様なスパイス。
醤油と胡桃オイル、酢もいつもと違う感じで仕上げてあったのだとか。

「このお肉プレート、赤ワインじゃないのかも。
 それも良いかもだけれど、白にも美味しい構成だったと思う」

それはとてもシンプルさ、素材への敬意を感じる料理。
伺うと、「今日は和食よりの考え方で」とのことでした。
なるほどです。

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「本日のおやさい」

水菜、レンコン、蕪、ゴマもあるね。大根、セロリ。
素材はいつも通りに豊富で嬉しい。

「しゃくしゃくしゃく」

音を聞いて喜んでいるYOKOさん。

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本日のお食事メニュウ、
「マンボウを使ったオムライス」を。

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「オムライスの元祖」と呼ばれている形態のひとつ。
卵を混ぜ込んで作っているんだって。
焼いた玉子で包むものでなく、こう言うスタイルもあるんだね。

ご飯に、冷凍して取っておいてくれたマンボウの肝、
身にはエンガワ部も入っているのだそうです。

リゾット風で。
マンボウ、こってり、卵の味、濃い。

「すごい卵の味がする」

なるほど、確かにオムライス。
卵も感じながら、肝っぽい苦味もあります。

マンボウのエンガワは、牛焼肉の「ミノ」みたいな食感。
弾力があるだけじゃなくて繊維の様な歯触り。
美味しい。
パネグリエ風に仕上げてあって面白い。
食感のぎゅっとした感じもあいまって良い。

身もプリプリで、マンボウって面白いお肉だよなぁ。
場所で、ゴリッとした感じが違う。

バジルが入ると生臭み、あっと言う間に消える。
これ、この組み合わせは美味しい。


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食後にはいつものコーヒーで。

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デザートの盛り合わせ。

グラスの中、
ブルベリーとパイナップル林檎の白ワインゼリー、
自家製バニラアイス、ロールケーキ、
今回は生地にバナナを入れたもの。
クリームはカボチャとキャラメル。
キウイフルーツ、レンズマメ、
ルバーブとグレープフルーツのシャーベット、
バナナとブルーベリーのキャラメル、少しずつ色々とたくさん。

バナナにシナモンを感じる。美味しい。
ルバーブ、酸っぱい。これはこれで爽やかだ。

白ワインゼリー、美味しい。
きっといつも通り、お砂糖は使っていないのだろう。
けれど、普通のスイーツ的な甘味、自然な甘味を感じます。

「今日も良い夢が見ることができそう」とメモ。

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結婚記念日と言うことで。
例年、趣向を凝らしてあって嬉しいです。

Dscn8259
食べると文字が出て来るギミック。

Dscn8260
嬉しい。
また1年の元気と勇気を貰うことが出来た…と思います。
今週末に予約してあるので、
まずはそれまで、しっかり生きる!
心を更に強くして生きたいと感じます。


さて、長くお付き合い頂きまして、
誠にありがとう存じました。
ゆっくりと過ごして、気付けばこんな時間、
ちょうどお時間となっておりました。
余裕があれば、もう一席…
はしごなんぞを考えてもおりましたが、
満腹満足、とっても満たされて、
呼ぶは我らが巣穴の寝床…と言った所でございます。

今日はここまで。

ご高覧、ありがとうございました。

ありがとうございました。









1年前の内容をすべて覚えている訳では、もちろん無くて…
かなり詳細にメモを取っているんですね。これ。
メモを取りながらの食事を許してくれるYOKOさんに、
とても感謝しています。
自分だって、社会通則から言えば、変だって事、知らない訳じゃありません。
けれど、
食の感動を思うばかりではなく、
思うと、感動が多いとトコロテン式になっちゃうから…
こうして書いておきたい、書いて残しておきたいって思う性分だから…。
思う様食べて、書いて、それが最高に幸せなんです。

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2016年3月29日 (火)

これが日常である幸せ。(2016年2月28日・洋食厨房Spice)


YOKOさんとバドミントンをして、

温泉に行って、

美味しいものを食べて。

1日と言うものは、

なんてあっと言う間に過ぎて行ってしまうんだろう。


その日も1日はバドミントンから始まっていました。
終えて、その足で扉温泉・桧の湯へ。

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雨氷被害もあったけれど、
僕らにとって日常になくてはならない温泉です。
営業再開後は、何の気兼ねもなく足を運んでいます。
冬場の「桧の湯」の温泉ほど心地好く眠る事が出来る温泉はないです。
目を覚ますと青空が広がっていたりなんかすると、本当に身も心も洗われる心持ち。

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駐車場には福寿草が咲き始めていました。
今は県内各地、福寿草から梅の開花、そしてもうすぐ桜の便りとなりそうですよね。
四柱神社すぐ近くの「辰巳の庭」の桜は、
3月27日に通り掛かった際には、
蕾が大きく膨らんで、いよいよ…と言うかたちでした。


この日のお昼ご飯は「洋食厨房Spiceに行こう」と言う事になり、
「桧の湯」を出る辺りでお店に電話し、席を取っておいてもらいました。

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「洋食厨房Spice」へ。

ブログに掲載する順序がバラバラでいけませんが、
(廣東→カーサ・アリススプリングスの流れを先に更新したため)
前日に「廣東」の麻婆麺でやり取りがあったひろっちさんと、
前日と言うものは、近い所にいながらすれ違いだったのですけれど、
ここで偶然、バッタリとお会いしました。
いやはや面白い。ご縁による出会いは本当に面白いですね。
後姿でしたから、

「 時に、今もしかして洋食厨房スパイスにおられたりします? 」

…なんてTwitterでお声掛け。現代を感じさせる連絡手段ですよねぇ。

Dscn1696

サラダ、スープ、ドリンク付きの「ランチセット」にて。
今日のスープは、トマトとニンジンのスープ。
トマトの酸味が少しスパイス香と共に感じられ、
ニンジンの甘味が広がって美味しい。
熱いうちに…と、僕とYOKOさんがスプーンを持ち、
次にスプーンを手放す時には、器の中は必ず空になっているナラワシがあります。
この日もペロリと。

サラダは、いつも通り色んなお野菜が入っています。
ブロッコリー、水菜、大根などなど。
ドレッシングではないので、とてもさっぱりしていて、
野菜の瑞々しさ、香…自然な美味しさが気に入っています。

Dscn1701



YOKOさんは、ブログにも掲載があった「ラムカレー」をお願いしました。

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ラム肉、ひとつ貰いましたが、やっぱり旨いですね。本当。
世に言う癖のあるお肉として有名な羊肉、
もう、その香がとても良いんじゃないですか。
カレーソースと相まって、また柔らかさ、口の中でのほぐれの良さ、
ほぐれる過程で鼻から抜ける匂い。どれをとっても申し分ない。

ただ、
YOKOさんは「洋食厨房Spiceのスパイス」をたっぷり入れてあり、
――いや、良いんです。自分で好みの辛さにして食べる。
良い事です。
味見の段でも自分にとってはかなりの刺激力。

「あっ、ラム柔らかくておい……辛ぁぁぁいっ!?」と言う感じ。

「 これくらい大丈夫だよ 」

…と言って涼しい顔で食べるYOKOさん。大満足であったそうです。

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僕は、「なつかしのナポリタン」を大盛りで。

…ダイエットのために、
これだけ色々と食べ歩いておいて…とは思うものの、
せめて、大盛りは止めた方が…とは思うものの。
このナポリタンは大盛りで頼まなくては、
意味がないとは言わないけれど、僕には意味がない…とさえ思うのです。
美味しさで、おなか一杯の至福感を味わいたいがために。
スパイスも少し加えて、辛味とパンチ力を上げたところに、
たっぷりの粉チーズを振りかけて食べる、これが好きです。

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食後には、いつもコーヒーで。
ゆったり流れる時間が、いつもとても嬉しい洋食厨房。
大切な時間を、とても有意義に過ごしました。

実は。

同じルートを辿って、3月27日も洋食厨房を楽しんで来ました。
そして、来るべき日の予約も。
色々思いを巡らせて、「豚のコース」と言う…
豚尽くしコースのお願いをして来ました。
すごく楽しみです。
心から敬愛する豚さんが、
洋食厨房によって、どう言う姿でお目見えするのか!
まずはその日まで元気に過ごして行きたいと思います。

たいへんなことも多いのだけれど、
けれど、
こう言う幸せを見つけられる日があるから、頑張ることが出来ますよね。
この穏やかな時間を幸せと思う事が出来ない日々ならば、
たぶん、いつまでも幸せな心持ちにはなれないんじゃないかなぁ。

美味しいものを食べて、美味しいと思って、
ひと仕事、食べ終わったら、ほっと…ひとつ息をつく。

僕は、それが人生の幸せと言うものであり、
日常であって欲しいと、そう…立ち上るコーヒーの湯気の香気に漂いながら、
なんとなく思うのでした。

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2015年12月31日 (木)

2015年の洋食厨房Spice・クリスマスディナーについて。(2015年12月25日)


満月の、

とても綺麗な月を見て気分が良く、

今年も美味しいコース料理に、気分が良く。


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松本駅前は17時30分の段階で4℃。
駅から出たところで、気温表示は見えない訳で、
いつもYOKOさんと当てっこをしています。
僕は風の冷たさから、1℃を予想したのだけれど、
「ちょっと温かい気がする」と、今日はYOKOさんが言い当てました。
どちらが当たっても、気分は上々。

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いつも通り、歩いて神田まで。
真ん中に見える電灯の様なものが、今宵の満月。

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拡大して撮ってみよう!
…とした所に、ちょうど雲が掛かる。
面白いですね。
月の光が届かない場所の雲は、全く見えないんですね。

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歩数にしてだいたい5000歩、40分から50分ちょっと。
洋食厨房Spiceに到着です。
途中で、kenchieさんと無事に行き会い、
緑町・廣東のクリスマスチキンを手渡すことが出来ました。

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まずはいつものハートランドから。
冬でもビールは美味しい!!

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いつもの前菜、カルパッチョから…と思いきや、
今日は、3種の前菜盛り合わせから。

右から、鰆のスモークのオリーブオイル漬け、
サゴシを使ったキッシュ、
豚の脂を使って、ローストしたもの。

鰆のスモークは、味わいが強い。
まるで、お肉の様な強さ、イベリコ豚の様な雰囲気すら、と。
オリーブオイルに浸したからこそ…なのだろうけれど、
脂と油の融和が、すごく美味しい。

キッシュには、
オイルサーディン的な処理をしたサゴシが使われているとのこと。
優しい味わい、魚の風味が確かに感じられて、グッド。

豚肉の炙りには、身が残る部分と脂身のみと。
“脂身のみ”は、パリッとした食感があって面白い。
“身が残る部分”は、炙った事で少し焦げた香が芳しく、
噛めば噛むほど豚の味が染み出して来る感じで、
干してはいないそうなのだけれど、
ジャーキー感があって、また相反して馬のタテガミ部位の様な印象も。

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鮮魚のカルパッチョを。

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上から、ハタ、イラ、イサキ。

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上から、ムロアジ、イトヒキアジ、ギンマメアジ。

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上は、スマガツオ、醤油で絡めたにんにくごま油添え。
下は、コバンザメ…と言う一皿。

スマガツオ、にんにくが効いて身もプリッと勢いあり旨い。
コバンザメ、クニュクニュとした食感で、舌触りもぬるりとして面白い。美味しい。
イラ、シコシコした食感とYOKOさん。
ムロアジ、すごく良い身の状態。脂が乗っていて美味しい。
イサキ、柔らかくて好みの味わいとYOKOさん。
ハタ、ムチムチとした食感。
ギンマメアジ、トロの様な雰囲気。脂と口どけの良さと。
YOKOさんは、もっちり、さらっとしていて良いとのこと。
イトヒキアジ、わりとしっかりした歯触りで、
鯵3種で、それぞれ全然違って美味しい…と、YOKOさん。
中でも、余韻が強い雰囲気。

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「本日のスープ」は、長ネギとベーコンのスープ。

湯気と共に、たっぷりの香が届いてたまらない。
いつもより、少しサラサラとした舌触り。
長葱の風味も広がるし、
スパイスの風味も口の中から鼻に抜けて気持ち良い。

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メイン料理のお魚の部。

サゴシの香草マリネからのグリル、
ニザダイのグリル、
ビンチョウマグロにパン粉を付けて揚げ焼きにしたもの。

表面から見える料理がビンチョウマグロ。

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裏面に、サゴシとニザダイがおります。

ビンチョウマグロ、周囲に1枚肉があり、真ん中にネギトロの様な、
香草と和えたミンチ部分があり、
シャリシャリした食感…玉葱かエシャレットか…
しっかりした外装の中に、弾ける香味の食感を携えていて、実に美味しい。
食べ応えがあり、メインらしさもあります。
加熱し過ぎない、
ちょうど良い加熱具合が、身の張りを出していて、
揚げ焼きしたパン粉の食感、肉厚な身の食感、ミンチ部の柔らかな食感…
3段の食感が効果的。
厚味があるロール状だけれど、ビンチョウマグロだからこそのアッサリした、
重過ぎない食べ心地も素晴らしいと思いました。
3個あるのだけれど、あっと言う間にペロリ。

ニザダイは焼いた香ばしさが良い。
サゴシは、なるほど、香の立ちがニザダイと全く異なって、美味しい。
ニザダイと比べると、そのままの素材の味、手を加えたからこその味、
それぞれを楽しむ事が出来て良いです。

また魚達の共にトマトソースも添えられているのですが、
この中のハーブ類の香と、ビンチョウマグロの香とが、
ちょうど良く組み合わさって、同調。より美味しく頂けました。

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合わせて白ワインを頂いたけれど、
今日のこのお魚料理プレートは、軽い赤ワインでも良いかも…
…と思える味わいの彩がありました。
もちろん、白ワインでも美味しく頂きました。

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続いてのメイン料理、お肉の部。

仔牛のタン、ロースト、
鶏レバーも加えた牛のミートボール、
クリスマスなのでローストチキン…と共に、温野菜の盛り合わせ。

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いつもはステーキにすることが多いタンだけれども、
今回はロースト仕上げ…とのこと。
3部位あり、それぞれに食感や味わいが異なります。

肉の中心付近が低温調理状態…後に、ロゼ状態と教えて貰いますが、
火が入っているけれど、最低限の火加減を維持した素晴らしい状態で、
スムーズな、生々しいくらいに柔らかく、なめらかで、弾力がある…
実際の舌のそれに近い様な状態で、
周囲の熱が入った部分と味覚的な訴えかけも異なり、
実に旨いと思いました。タンを好む人は必ず好きだと言える食感。
部位の差は、
先端の方が豊かな食感と言う感じ。
根元に近づくに連れて、太さが出て来るためか、
中心の生々しい部分が広がる形で、その部位の旨さ際立つかたち。
たまんないですね。
これを食べちゃうと焼肉屋さんの自分で焼くタン、
食べられなくなっちゃうかも。
いつも、洋食厨房のシェフに付いて来て欲しいくらい。
この肉に残るレア感、絶品です。

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レバーミートボール、濃ゆいです。
しっかりこってり。チーズの風味がソッとしてお色直しな雰囲気。
上回るレバーのしっかりした濃さは、旨味の乗りを感じます。
赤ワインや日本酒、もっと言えばお燗酒、紹興酒なんかも合いそうな…
はたまた濃淡を楽しみたいならビールでも。
酒の肴に出会いたい雰囲気も存分に持ちながら、
掟破りかも知れませんが、白飯でも良いかなー…と思っています。
味わいが詰まっているから、何にでも美味しく食べられちゃいそうで。

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ローストチキン。

最近、僕が家で作っているローストチキンと称するもの…
鶏の胸肉を買って来て、塩麹に漬けて、
アルミホイルに包んでオーブンで焼く…と言うもの、
こう言う見た目じゃないんですね。焦げ目なんて付かない。
果たして、何なんだろう…と思って、シェフに聞いてみると、
なるほど、疑問はすっかり氷解しました。
アルミホイルで包んでいる分、ポワレの様な仕上がりですね。
特長に合致します。

クリスマスと言って、僕も…気になったから弟にも聞きましたが、
我が家は“ロースト”一択です。
フライドチキンは食べたことがないし、食べようとしたこともないです。
けれど、最近は違うんだそうで、
小学1年生の子供を持つ同僚さんは、
当然にフライドチキンを食べると答えたし、
会社にお客さんで来ていた31歳の方は、
感覚的にローストは分かるけど、でも食べるのはフライドチキンと言う。

僕や弟はお袋がクリスマスに作ってくれる、
フライパンで作るローストチキンが子供の頃から大好きで、
そうして育って来ているからこそ、ローストチキン一択です。

考えてみると、
フライドチキンの方が手間も掛からずに楽…なんですよね、きっと。
色んな事情や、家の味がそれぞれにある訳で。
お袋が味を調整しながら作ってくれるローストチキンの思い出がある…
…そんな自分を誇らしく思います。

そうした鶏の照り焼きも作ってみたいと思いますし、
洋食厨房で食べた様なちゃんとしたローストチキンもやってみたいですね!
まだまだオーブンで料理を研究すること、尽きない心持ちです。

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お食事メニュウとして、ジビエ“鹿”のリゾット。

鹿のすね肉と共に炊き上げられたリゾットには、
キノコの香が強く移されていて、
バターの香、鹿の香、キノコの香の重なり合いは豊かで深い。
お米はかなり硬く仕上げてあって、本格的なリゾットと言う感じ。

食べ進めるとよく炊き込まれた飴色の玉葱が入っていて、
「わー、味が出るはずだわー」と思っていると、
「それ、蕪なんですよ~」とシェフ。
なんと、蕪!
蕪がすごく味わいたっぷりに仕上げられていて、旨いんです。ビックリ。
昔、お味噌汁に蕪を入れて綺麗サッパリ煮崩れした記憶があるので、
形状を残してしっかり炊き上げられている美味しさに驚きました。

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いつものサラダは心の清涼剤であります。

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食後の飲み物には、ホットコーヒーで。

寸時、手が空いたシェフを捕まえて、
牛蒡の皮を剥ぐのは、
金タワシでやると“納得”出来る…とか、
ほうれん草は水に浸しておくと開いて泥を取り易い…とか、
色んな料理の疑問をぶつけてしまいました。
でも、とっても勉強になりました。
いろいろ教えてもらって、本当に嬉しいです!

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さてさて、デザートの盛り合わせも今日はクリスマスバージョン。
表面から。

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裏面はこんな感じ。

グラスに入っているのは白ワインゼリーとパイナップル、林檎。
自家製のアイスは洋梨、スポンジケーキと洋梨のコンポート。
キウイ、レンズマメ、トリプルベリーのムース、
チョコレートのパイとカラメルのラスク。
ベリーは、ストロベリー、ラズベリー、ブルベリーとのことです。

リゾットを食べている時は、割とお腹いっぱいだったのだけれど、
本当に別腹…と言うことで、美味しく頂きました。
その後、同じコースメニュウを別の日に食べているkenchieさんにお会いした際に、
やっぱりお腹いっぱいでもデザートを食べ切れちゃいますよね~…なんて、
意気投合したりしました。

さて、この日。

お料理の事、質問などをじっくり聞いていた為、
駅から歩いて18時30分頃にお店に着き、
楽しく過ごして、あっと言う間に21時30分を過ぎていました。
お会計を済ませて、タクシーを呼んでもらって、
そこで21時45分過ぎだったかと思います。

松本駅まで送って貰って、ちょうど22時11分頃。

「間に合わないから、どこかでブラブラして楽しもうか」

そう思えちゃうくらい良い気分でしたね。
僕らが乗りたい電車は22時11分か、そこから1時間後の終電23時5分。

成る様に成る、
めいっぱい今日の主目的である洋食厨房を堪能したんだから、
時間の事は、まぁ気にならないさ…と、本当にそう考えていたのですが、
駅のホームの雰囲気が少し違うな…と思いました。
電車が行った後の雰囲気らしくない。

電光掲示板を見ると、定刻が過ぎているのにも関わらず、
まだ22時11分の表示が為されているのです。

「あっ、あの!」

駅員さんに飛び付く様に近づいて確認してしまいました。

「電車、もしかして遅れてますよね!?」

「ええ、南松本方面は遅れています」

幸せな気持ちはきっと連鎖するんですね。続くんですね。
引き寄せる…と言うか、そんな感じで。
最初から待っていた方には申し訳ないけれど、
とてもドラマティックに感じられました。
偶然、行き違いの列車の遅れがあり、8分のタイムラグがあったそうです。
うーん!
サンタさんからのクリスマスプレゼント…と言う所でしょうか。

僕らは、そんな12月25日を過ごしていました。

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2015年9月24日 (木)

大好きな大好きなミートソースでナポリタン!(2015年9月23日・洋食厨房スパイス)


えー、
気楽なところで、一生懸命…と言うことで。

ええもう!
たいへんに、たまらなくった次第でございまして。
「あぁ、旨かった」と思ったその胸の心うち、熱い内に鉄は打たなくちゃいけませんね?
そう、今、書いておこうと思った訳でございます。

発端としては、このブログ。

( http://spice.naganoblog.jp/e1785455.html )

松本市神田の洋食厨房スパイスさんのブログです。

見て頂ければ分かると思うのですが、
ご飯が乗ったスパゲッティがあるんですよ。この心意気!
合わせるんだから合うものを持って来ているはず。

元来、洋食厨房スパイスさんには、
「なつかしのナポリタン」と言う開店当時からのメニュウがあります。
これも大好きなメニュウ。
大盛りでお願いして、パルメザンチーズをたっぷり掛けて…
これまで、いちばん食べているメニュウなんじゃないかなぁ。

普段のナポリタンが好きだからこそ、
この気まぐれメニュウの「ミートナポリタン」食べてみたいと思いました。
早速、出掛けて参りました噺、そんな一席を申し上げます。
お付き合い下さいませ。

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僕とYOKOさんのシルバーウィークと言うものは、
お酒を楽しんでいるか、バドミントンをしているか…
そんな過ごし方をしていました。
当日も、1時間30分ほど、しっかりと汗を流しました。

そして、スポーツウェアのまま、
松本市は扉温泉・桧の湯に出掛けて、汗を流し、疲れを取ります。
YOKOさん曰く、
この温浴があるかないかで、全く疲労度が違うんだそうです。


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お昼過ぎに洋食厨房スパイスにやって来ました。

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今回のお目当て。
「シェフの気まぐれメニュウ」の中から、
「昭和の味・ミートナポリタン」と、
「チキンとお魚のココナッツカレー」を選びました。

時間もあった事で、久し振りに「ランチコース」にて。
「ランチセット」はサラダ、スープ、飲み物付き、
「ランチコース」は「セット」に加えて、前菜とデザートの盛り合わせ付き。

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前菜、鮮魚のカルパッチョ。
とても大きなニザダイが入ったとのこと。
プリッとした食感に、程好い脂加減で口どけも良く、上々。
カワハギも肝付きで、身の旨さ、肝の旨味がたまりません。

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いつものサラダと、特製のスープは、人参と南瓜にて。

人参と南瓜のスープは、
双方が持つ甘味が優しく仕上げられていました。

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この日のサラダには糸瓜が使われていて、
食感、またほんのり感じる塩気が、とても良い印象でした。

…こうして箸でつまんでいる写真は、ラーメンのそれの様ですね。

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お待ちかね。
YOKOさん担当の「チキンとお魚のココナッツカレー」…
感想を書きたいのだけれど、
僕はミートナポリタンに夢中で、一口軽く食べただけ…でした。
洋食厨房のメニュウらしく、お魚もお野菜もたっぷり入っていて、
満足度、高いメニュウだと思います。
気まぐれメニュウにあるうちに、もう1度食べに行かないと…と感じます。

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「昭和の味・ミートナポリタン」

これ、本当にたまりませんでした。
夢中で食べました。

茹でおきの太麺を使って、写真にも見える通りに、
しっかりと炒めてあります。
焦がすくらい炒める…その香ばしさが、麺にもトマトケチャップにも、
良い影響を及ぼして、
他にはない味わいになっていると思います。

麺のコシとか、そう言うものを超越して、
太くて、ちょっとだけ食べにくい麺を、もそもそズルズル食べる快感。(超褒め言葉)
まさに食事です。口一杯に頬張るスタイル。
あぁっ、口の中にたっぷりのスパゲティ、広がる旨味!こんな幸せってないよ!!

洋食厨房スパイスには、自家製のスパイスが3種類あり、
これで辛味を調節できますから、お好みの刺激を加える事が出来ます。
それも良いですね!
ミートソースの濃い旨味を、より輝かせる辛味スパイス。
麺とご飯を同時に掻き込む。
そんな奇跡の瞬間すら、何度も到来して、陶酔夢中の時間。

こう言ったスパゲティ、昔懐かしい喫茶店スタイルですよね。
「パスタ」とか「イタリアン」なる料理区分からは一線を駕す、
れっきとした日本食。
自分にとって、これまでは…いやこれからも、
大町の喫茶店、ハングリーボックス・ユキのこちら、

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ハンバーグ&スパゲティセットは、大のご馳走で、
こうした焼き上げた茹でおき麺の旨さを100%引き出している…
そんなお店って、ほとんど無いと思っていましたし、
この文化は、美味しさは、もう無くなっちゃうものなのかな…
…そう思う所もありました。

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あ、ちなみにYOKOさんは、こちら。
たらこスパゲティをヘビーリピート。
同じ麺が使われ、こちらもバカウマ。大盛りでも、まだ足りない!…
そんな風に思うことが出来る美味しさです。
塩とタラコとスパゲティがたまらなく香ばしいんです。



自分が「ナポリタン」や「ミートソース」を好きになった原点、
西堀にあった喫茶店「紋」…もう10年くらい前には、
無くなってしまったでしょうか。
父に連れられ、このお店で食べるスパゲティが未だに、心に輝いています。
しっかり麺は焼いてあって、
子供にはちょっと刺激の強い辛さで、
これを食べられるって、ちょっと大人だなー…と憧れる感覚で。

確か、1回だけ…高校を卒業したあとだと思いますが、
いや、高校生の頃かも知れません。
弟を連れて、父親不在で、お店を訪れた時があったと思います。
その段階で、久し振りに食べるスパゲティ、感動して食べていました。
ひとりで飲み食いに出歩く前で、
父がいるから入る事が出来ていたお店に、
弟とふたりだけで入るのは、とても緊張していたように覚えています。
いつか食べたい、また食べたい…
そう思う中で、どうしても実現されずにいて…。

ハングリーボックス・ユキに初めて行った日の感動は忘れられません。
この麺の食感が、まだ食べられるんだ…って。
もしか、大町ってそうしたレトロな味が今もあるんじゃないかって、
駅前の喫茶店にもナポリタンを試しに足を運んだ事すらあります。
そして、洋食厨房のレギュラーメニュウのナポリタンも、
そうした懐かしさを持つもので、好んで食べていました。

洋食厨房スパイスの「ミートナポリタン」は、
そうした思い出に訴え掛けて来る美味しさでした。
懐かしい美味しさ。
でも、現在進行形の味わいなんです。それが嬉しい。
「気まぐれ」に登場したり、しなかったりするメニュウですから、
また次回の登場がいつになるか分からないけれど、
それで良いなー…って思います。
他のメニュウ、食べられなくなっちゃいますから。
黒板に、このメニュウが書いている出会いを楽しんで、
これからも食べたいと思いました。

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ご飯。
これも重要な要素です。
「紋」のスパゲティには無かったものですれど。
汁なし担々麺やまぜそばの類に存在する「追い飯」とは、
ちょっと異なる使い方でしょうか。
最後にソースを食べるためのご飯ではありません。
更に美味しく、スパゲティと共に掻き込むためのご飯です。
白飯の美味しさも一層際立ちます!

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神田地区のお祭り。これに出くわすとは。こいつぁ縁起が良い。
神田千鹿頭神社の神田御柱祭。
ちょうど食後に店っ先の駐車場にて。

たいへん気分が高揚している最中。嬉しいものです。

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食後にコーヒー。

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デザートの盛り合わせは、
桃とカスタードのロールケーキが特に美味しかったですね。

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夜は軽めに、カボチャのチップスをオーブンで、ほぼノンオイルで作ってみたり、
そのオーブンの下の段でポトフを作ったりして、
ナイトキャップにはまだ早い、食後の時間をゆっくり楽しむ為に、
最近、色々買い込んだウイスキーの中から、こちらを。

ダンカンテイラー社のブレンデッドウイスキー「SMOKIN’」、
とても軽く、楽しむ事が出来ますね。
アルコール度数40度も利いていて、
ヘビーピートと言う雰囲気はなく、
カリラが大部分の少しだけラガブーリンが入ったイメージ。
けれど、どうでしょう。
まろやかな雰囲気のノンピートのブレンデッド原酒に、
アードベッグを数滴垂らしただけ…かも知れません。


連休の最終日、美味しく過ごした1日でした。

連休中の他の日については、
色々と楽しかったですしね、是非とも書いて行きたいと存じます。
ゆっくり更新は相変わらずですが、
どうぞ、お後、お楽しみにお待ち頂ければと存じます。

それでは、ちょうどお時間。

ありがとうございました。


ありがとうございました。

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2015年5月31日 (日)

洋食厨房とクラフトフェア(2015年5月30日)


毎年恒例、いちばん美味しいビールと食事の瞬間。

そのひとつ。


気楽なところで、一生懸命…と言う事で。

朝、6時から信州スカイパークを1時間ランニング。
そんな始まりの5月30日。

何故走ったのか…と言うと、
せっかく5月頭に体力作りに励み、
ランニングの楽しさをYOKOさんに教えて貰って、
その後、日常の中、なかなか走る事が出来ずに悶々。
自分から機会を作って行かなくちゃ!
…そう思ったんです。
週末の朝、涼しい朝、
夏の朝の風って心地が良いものですから、
「やってみよう」って。

そこで、だいたい10000歩ほど…と想像します。
日中、楽しんで来て、
1日の終わりの歩数計表示は、32000歩であります。
その後の22000歩。こりゃあスゴイ。我ながら凄い事です。
しっかりと疲れました。

そんなお話を申し上げます。

毎年、とても楽しみな「クラフトフェア」…
信州松本「工芸の五月」の中心にして、最後の大舞台。
全国のクラフトマンが集まり、
僕らは、一点もの、色んな工芸品をその場で選び、購入することが出来ます。
出来ますけれど、
それ以上に、工房の作品を眺めるお散歩、これが楽しい。
さながら、生きる美術館の様です。
更には、工房の方もいらっしゃっている訳ですから、
作品の…そう、商品でありながらそれよりも相応しい呼び名は、
「作品」の解説も、直に受ける事が出来る、
楽しく、また購入した作品に愛着もひとしおなんです。そのご縁も良い。

よく晴れた5月30日、炎天の日差しの中を、
会場である県の森まで歩き、ぐるり一周しました。

昨年は木工が多かった様に思うのですが、
陶器が多くあった心持ち。革製品、布製品も多めでしたか。
独創的な作品も、また日常のテーブルウェアに良いものも、
色々ありましたね。眼福。

母と弟ともすんなり巡り合えたことも面白かった。
その後に、僕らは第2の目的地に旅立つので、
出会う事が出来そうな時間は、ほんのわずか。
肩と肩、荷物と荷物がぶつかり合う混雑の中で、
簡単に会えちゃいましたね。

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「もう、疲れちゃったねー」

…と、会場でのYOKOさん。

「 喉、乾いたねー 」

…と言うので、「 水?買おうか? 」と聞くと、

「 そう言うンじゃない 」と言います。なるほど。

更に20分ほど歩いて、神田の「洋食厨房Spice」へ。

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今日の「シェフの気まぐれメニュー」は、この3種。

チキンのオムカツライス
グリーンアスパラとベーコンのたまごパスタ
茄子とズッキーニのラムカレー

こうして、この看板を見ている頃には、
黄金色のビールを既に発注済みであります。

こうして、昼の洋食厨房にやって来るのは、実に久し振りです。
温泉に行っちゃいますから、なかなかランチタイムに辿り着けない。
I井さんにお会いするのも、久し振りでした。
お会い出来て良かった。

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「 This is LIFE !! 」

この言い回し、正しいか分からないけれど。
プレイステーションのゲーム「パラッパラッパー」での一言。
「あ~、良かった!」と言う訳だったかと思います。

直訳して「これぞ人生!」…思うんです。
この暑い中を、体も火照って熱い中での、このビールの旨さ。

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今年のクラフトフェアでは、こちら、買って来ました。

ないものなんです。
2合以上の大きさの片口式酒入れ。

YOKOさんとふたりで晩酌する際、
今、日常に使っているのは、
埼玉・秩父「イチローズモルト」のチビグラスです。
色々試したけれど、とても使い勝手が良い。

ただ、猪口も色々持っているので試したいし、
瓶に汗を掻いて、冷酒で楽しみたい所で、温度も上がって行く…
片口酒器と言うものは、1合のものが多い心持ちです。
売り場などを歩いてみると。
1合では、あっと言う間に飲み干してしまって、
何度も注ぎ直すことは、とても面倒くさい。
結局、瓶はテーブルの上になってしまうんですね。

ずーっと近年探し続けていて、
先日、たまたま立ち寄った木曽漆器館で、2合入りを見つけましたが、
本格的な漆器製品、2万円…3万円?
これでは買い求められない。

これは質感からして吹きガラスなのでしょう。
3,200円でした。これならアリ。良い買い物をしました。
同型同サイズの別の工房もありましたが、
持つのに便利なくぼみがないもの。
ならば、これがベストです。有り難い。
重みもあり、底面は綺麗に平面処理されていて、安定感抜群。

家に帰って容量を測ってみると500ml…十分です。
ただ、それそのままに満載にしてしまうと、
注ぎ口からこぼれてしまうので…それでも400mlは使えますね。
嬉しいです。ようやく巡り会えました。大切に使いたいと思います。

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ランチコースにてお願いしました。
そんな訳で、「鮮魚のカルパッチョ」からスタート。
トビウオ、レンコダイ、黒ムツの炙り、
イサキに似たお魚、イサキ、ホウボウ、…ええと、なんだっけな。
季節により変わりますよね。トビウオもこの時期出始めじゃないかな。

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牛蒡とトマトのスープは、
トマトの旨味と酸味がちゃんと届く美味しさが良かった。
飲むと旨味、後味に酸味…と言う感じなんです。
何とも言えず、胃袋が喜ぶ。
サラダも相変わらず種類だくさんで、食感が楽しい。
勿論、味付けはシンプル。
だからこそ、野菜の甘味が生きて来るのです。

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YOKOさんは「茄子とズッキーニのラムカレー」を注文しました。
歩く最中、
「スパイスのいつものカレーも美味しいけれど、
 あの、野菜たっぷり入るカレーも好きなんだー。食べたいなー」
…と話していたYOKOさん。
レギュラーのカレーはいつでもありますが、
気まぐれメニュウは、いつもある訳ではありません。
本当に嬉しく迎えた様です。

ラム肉の大きな角切りが入っていて、これが柔らかくて旨い。
風味も良い。
辛味もスパイスで調整できるから、より好みに。美味です!

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僕は「チキンのオムカツライス」を。

洋食厨房で「これを食べたい!」と思うものは多いけれど、
これまで「ナポリタン」がある種の鉄板メニュウとして、
僕の中で輝いていたのだけれど、
どうしても、これ…オムカツライスが最近台頭して来ています。
バクバクと食べる美味しさがたまらないんです。
玉子の甘味、トマトソースの甘辛味、
バリバリザクザク食感のチキンが相まって、たまらない。
ボリュームも十分ですしね!
今まで、大盛りを頼んだことがありません。
この一皿で、いつも大満足なので。

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洋食厨房Spiceのスパイス、3種類揃っていました。
大人気で、ストレートがしばらく欠品だったのですが、
今回、大量に仕込んだのだそうで、買い求める事も出来ました。

島唐辛子を使ったストレート、
スロー、シャープ…

先に購入したスロー、シャープは、すでに我が家では必需品。
最も辛く、最も鋭いストレート、
久し振りに使いましたが、いやはや辛い!でも気持ち良いです。

これをYOKOさんはカレーに、僕はオムカツライスに、
それぞれ思い思いに掛けて楽しみました。
少し甘味のあるオムカツライスのシステムに、
即効即辛のストレート、実に良く合って美味しかったです。

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食後のコーヒー。
ホッとするひととき。

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デザートの盛り合わせは、
苺のロールケーキ、バナナとブルーベリーのシャーベット、
青山椒も入れた3種のフルーツシャーベット、
フルーツカクテルとヨーグルト、
チェリーのコンポートなどなど。


家に帰ってみて、
その後も少し出掛けましたけれど、
結果、32000歩の大移動を経た1日でした。
すっかり疲れましたが、良い1日!

お楽しみの5月末。

ちょうどお時間となってございます。
今日はここまで。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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