街を呑み歩く

2017年5月24日 (水)

雪下白菜の奇跡(2017年2月11日・廣東)

 
 
 
 
うずうずと、もうひとさら。
 
 
 
 
 
えー、
気楽なところで一生懸命と言うことですが…。
 
それぞれ皆様に、ご気性と言うものがございまして、
分類はね、ええ、出来るんでしょうけれど、
十人十色に千差万別なのでございましょう。
ご気性だって、同じものはないとは存じます。
 
ひとくちに「明るい」なんて申しましても、
色んな明るいお人柄がある訳でしてナ。
言い換えてみれば、
それが個性と申しますものなのかなぁ、なんて思ったりも致します。
 
自分自身に当てはめてみますてぇと、
ええ、
「執念深い」と思いますわ。ええ、本当に。
特に食い気に走ると、どうしてもね。
知っているものを再び…てンなら代替えが利くでしょう、
納得も出来ようと言うものですが、
「それは是非食べてみたい」と思って、
食べられなかったから、食べられると思ったのなら食べに行くべし。
 
…何やら頓知の様になって訳が分かりませんが。
 
先達て、売り切れてしまった…
翌週に入荷があった、それをお知らせして頂けた…
ならば行かねば、行かないで居られようものか。
 
YOKOさんが呆れるくらい…
そう、私は執念深い訳でして。
 
先達てのお店を飛び出して、
ふたりが次のお店の前に立ちますてぇと、幕が開くと相場が決まっておりますが…。
 
 
 
 
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そんな訳で、2週続けての緑町「廣東」へ。
 
 
Dscn5583
 
 
黒板にメニュウが掛けてあって、ひと安心。
けれど、例えば、これがやっぱり人気で売り切れていたとしても、
それはそれで、美味しいものが多いから、
敷居を跨いで入って来る事が出来た…と思っています。
目当てが少ないお店で、冒険することって、なかなか難しいですよね。
 
 
Dscn5584
 
 
注文を済ませて、仕上がるまでの1杯。
 
 
Dscn5585
 
 
今夜のお楽しみ、「雪下白菜の炒め」を。
 
偶然に出来上がったもの…と伺います。
本来は収穫すべきだった白菜。
雪が降り積もり、その下で過ごして来たもので、
本来ならば、球状にまとまるはずの葉が、
まとまる前に降雪によって圧されてしまったので、
こんなかたちに。
 
 
Dscn5586
 
 
見せて頂きました。雪下白菜の調理前。
なるほど、白菜とは思えない風貌です。
大きさの分からない写真で、こうして拝見すると、
花の開いたふきのとうに見えますかね。どうでしょう。
この炒め、たいへんに美味しかった。
素晴らしかった。
官能的なほど。
 
甘みがある、とろみを感じる…聞くと、これはとろみを付けたんじゃない、
自然ととろみが出て来ているんだそうで、
基本的には塩炒め、塩だけの美味しさ…と聞くと、
既存の白菜の美味しさを遥かに超えているんだと思います。
 
雪下での生活で水気を取られて凝縮した…
そんな印象があります。
本来、白菜にある瑞々しさがなく、歯触りにもとろみを感じ、
パキッと折れる様な食感ではなく、
歯が繊維を割って行くような感触でした。
白菜らしい匂いと塩の旨味が先んじて、
後からじんわりと甘味が盛り上がって来ます。
 
“狐につままれたみたいな”
 
…そんな美味しさでした。
トマトと一緒にして良いか分からないけれど、
他の野菜でも水分を絞ると甘味が増す…なんて伺う事があります。
これは意図的に水分を減らした訳ではないのですが、
白菜の生命力と言いますか、力をみなぎらせてはいてくれたみたい。
 
「食べる事が出来て良かった!」とYOKOさんと喜び合います。
 
 
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少しお腹にたまる、酒の肴として、
メニュウの中から「まだ頼んだことがないもの」を選びました。
 
「廣東で鶏肉とカシューナッツの炒め」
 
…これは先んじて「小盛り」に投稿してあります。
 
こう、本物を食べた心持ち。
カシューナッツは生に限る。
ポリポリと肴として食べるのならば、いつもの白いもので良いのだけれど、
カシューナッツの炒めの真実がここにある。
 
 
 
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で。
 
 
何か、もう1品頼もうか…と思うのだけれど、
雪下白菜の衝撃が覚めやらず、
そもそも1人1皿くらい食べたものを、
YOKOさんと半分こにしているのだから、
そうだ、もう1皿、白菜があるのならば食べたって良かろう…
そう考えての、再び「雪下白菜の炒め」を。
 
たいへん美味しく頂きました。
 
 
 
 
来シーズンも雪下白菜があるかどうかは分からないそうです。
偶然に出来たもの、とのことで。
自然の恵みと言うものは、
本当、人間の手によって制御できる部分は、
その一生のほんのわずかな部分でしかなく、
解明されている様で、まだまだ知らない部分は多いのだなぁ、
欲張りに言えば、
まだ恵みたる美味は、世界に溢れているのだなぁ…
そんな風に感じました。
 
食べたいものを美味しく食べて、僕らは「廣東」を後にします。
「雪下白菜の奇跡」としまして、
新たな出会い、美食の金字塔が思い出に打ち立てられました所で、
今日のところはちょうどお時間となっております。
どうも、ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2017年4月20日 (木)

賑やかさに集中して飲もうじゃないか。(2017年2月11日・風林火山)

 
 
 
 
 
無言になっちゃう、
 
Tweet、スマホいじりは、最小限にして。
 
 
 
 
 
 
えー、
気楽なところで一生懸命と言うことですが…。
 
自覚がある、自覚はあるんです。
あるんですけれど、ついついとスマホを見てしまう…
それじゃあツマランナと、当日にふっと思ったのです。
ええ、いきなりですけど、そうなんです。
 
えー、とどのつまりと置いて申し上げますと、
“この賑やかな場所を楽しむべきなんだろうな”…と。
ブログに書きたい、書き残したいと思うので、
ちゃんとメモを残したい…それならば、最小限に抑えて、
カウンターの賑やかさをも、お料理、日本酒、一緒に味わおうじゃねぇか…と、
そんな風に思ったのです。
モモさんの威勢の良さも、一助になる訳ですわ。
 
こうしてブログを書く際に、
Twitterに、それなりに詳細に、丁寧に書いてありますと、
便利なんです。コピーアンドペーストです。
あっと言う間に、ブログの下地が出来上がる。
小盛りも含めて、頻度を高めて書いて行こうと取り組んでおりますので、
それは、とても大切…
 
だ、けれども。
 
ブログを書くために、おあしを出して飲んでいるのか、
飲んでいるから、楽しさを留めたくてブログを書くのか、
それが訳が分からなくなっちまっているのかなぁ、と。
 
ずーっと便利にスマホをメモ帳代わりに使って参りましたが、
今は、小さな手帳にメモを取る様になりましたよ。
バーッとメモをして、書き切ったなら終わり!
酒場との語らいに勤しもうってンで。
 
“酒場との語らい”と言うのは、
大将なり、バイトさんであり、隣り合う方であり、メニュウであり、
はたまた、トイレの張り紙であったりするかも知れんですな。
 
賑やかな場所なれば、賑やかな場所なりに。
ワッと騒いで行こうじゃねぇか…
松本の大衆居酒屋の…信州の地酒が豊富に取り揃う居酒屋の噺でございます。
どうぞ、最後までお付き合いの程を願っておきますが…。
 
 
 
 
 
 
 
 
2月の内容ではありますが、それはそれで。
 
旬をお伝えできたなら最高ですけれど、
 
楽しい夜を振り返りたいんです。はい。
 
 
時に、旬。
 
 
だいたい、ちょっと前の噺にて失礼を致します。
 
 
 
 
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そんな訳で、
 
松本駅前「風林火山」のカウンター席に滑り込み。
 
 
 
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新酒が出ている時期ですから、
信州地酒の今を飲みたいなー…なんて思う訳で。
 
僕は、
信州佐久・深山桜“和和和”の純米吟醸生“かすみ”を。
 
サッパリとしてクールな印象。
すごく良いと思いました。
綺麗で、酸が強く出過ぎずに、心地好いくらい。
 
和和和、自分が持つイメージは、
もっと強くゴージャスなイメージの酸なのですが、
これはこれで、すごく良いです。
そんな風に思っていると、
YOKOさんも、モモさんも…たぶん酸の好みの度合いが似ているんでしょう、
「これぐらいがちょうど良い」と思うんだそうで。
今年は、更にお気に入り!…と言う印象を持ったみたいです。
なるほどなぁ。
 
 
YOKOさんは、お好みの、
信州上田・信州亀齢・純米吟醸無濾過生原酒“ひとごこち”にて。
 
全体的な透明感があり、締め括りがギチッと辛味が置かれる様な印象でした。
少しだけアルコール感があって、これに伴ってキレている感覚。
若々しさを感じます。
 
 
Dscn5564
 
 
「やさい!やさい!」と言うYOKOさんに合わせて、「
 
「山盛り!チョレギサラダ」を。
 
これ、中村の大将とモモさんでレシピが違うんだそうです。
それを継いだ方、作る方の…
単純に日々の好みで、味に変化があるんだとか。
キーワードは酸味。
ちょっとした量のレモン…だったかな、酸味の入れ方で、
グッと味が違うんだそうで、
お客さんからも、どちらが良いと言うのはそれぞれあって、
聞くだに面白そう。
 
そう、この話を聞いた時に「洋食厨房Spice」のサラダを思い出しました。
「本日のおやさい」は、
I藤さんが作ると酸味が強く、I井さんが作ると酸味より塩気が勝つ…
…と言う構造で、
今だから書きますが、
僕は酸味がある方が好みで、酸味に耐性が、かなりありますし、
YOKOさんは塩味大好きですから、I井さんのものが好きだったりしましたね~。
 
モモさんから、そんな酸味の違いを伺ったとき、
「あー、ここでもそういうのあるんだなぁ」と夫婦そろって思っていました。
 
 
Dscn5566
 
“てっぱん”アンチョビキャベツ
 
更に初手からガンガンと野菜。
僕らはそりゃあ飛び付きますよ。
Hop Frog Cafeの応援でいらしていた、
北千住・オステリアルーチェのシェフさんのホットサラダ…
アンチョビを隠し味にした、野菜を炒めたもの、
これを想像して、憧れて注文しました。
 
アンチョビはやっぱり下地になる様な利き方で、
とにかく鉄板に爆ぜる匂いとキャベツの甘さが身上です。
ビール!ですね。
日本酒にも美味しいけれど、威勢が良い料理にも感じました。
サワーだって良さそう!
 
 
Dscn5568
 
新物!ボイルホタルイカ
 
初物を食べると寿命が7日延びる…なんてなぁ、昔から申しまして。
季節のはしりだから、小ぶりですけれど、
これから旬になって行く気配を感じる、これ大切です。
 
 
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マグロぶつ(大特価)
 
料理の回転…と言うのか、手際がとにかく良い「風林火山」、
あっと言う間に卓上がいっぱいになりました。
大特価とあって、釣られたマグロのお刺身。
あつっぺたに切ってあって、なるほど、お値段以上感がありますね!
少し辛味を伴っていた亀齢には、よく合います。
 
 
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続いて、次杯にお願いした日本酒はこちらで。
 
YOKOさんは、
信州高遠・黒松仙醸“こんな夜に…”・純米奔酒(はしりさけ)をお願いしました。
 
ナシ、フレッシュなナシの香、瑞々しく綺麗なイメージ。
芳しさ、生き生きとしてとても美味しい。
「こんな夜に…」シリーズで、出始めのお酒に「奔酒」と名付けているんだそうで、
なるほど、そんな若々しい新酒っぽい風合も持ちます。
爽やかさは、まさに季節の味わい。
 
 
僕は、
信州新町・十九“Pecora”・純米吟醸をお願いしました。
 
ラベルが、何ともファンキー。
色んなラベルがあって、シルエット的な洒落たデザインから、
FUNKでコケティッシュなデザインは、目を惹きますね。興味を持ちます。
突端、入りはスッと入って、中盤で爽やかに膨らんで、
最後に少しの滋味を持ち合わせる感じ。
落ち着きを持っていました。
 
 
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葉わさびのおひたし
 
 
これは僕の大好物。
自宅でも葉わさび、わさびの花をこしらえる様になり早幾年。
最初はあんまり辛味が出ない事もありましたが、
よよぎの大将だったり、風林火山の大将だったり…
色んな所で教えて貰ううちに、体得出来て、
そう、これを食べた時には、
 
「ふふふ、同じかそれ以上の辛味を出す事が出来ているぞ自分、ふふふ」
 
…と思っていました。
これぞ信州の春を呼ぶ旬味だと思います。
山菜が出て来る前の、ね。
 
 
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続いて、
僕は、信州佐久穂・黒澤・生もと純米直汲み生“Type 7”、
YOKOさんは、日本酒サーバーから汲み出した信州佐久・佐久乃花で!
 
黒澤は、
バナナ、パイン、酸味、ドライメロン…と、ひとくち呑んで思った様子。
YOKOさんも、この渋さ、酸の雰囲気なら、
好ましく飲むことが出来る…なんて言っていました。
温度を上げても、また世界が変わって楽しむ事が出来そうな気がするもの。
口の中で揉んでみると出て来る、明るくポップな味わいは、
黒澤の雰囲気だと思わされるものでした。
 
 
 
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信州佐久・佐久乃花・純米吟醸“Spec d・自家水田米”
 
綺麗さと香の立ちの良さと、
ちょっと強めの苦味、これが先行した様な感じで。
発泡感がないものも飲んでみたいかなー…なんて思いました。
 
 
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おからとチーズのクリームコロッケ・明太のせ
 
 
その日、その日のメニュウの中から、気になったものも。
本当、色んなメニュウがありますね!
写真で見ると大きさが伝わり難いかも知れませんが、
結構なボリュームで、“食べで”があります。
 
チーズと明太子も相性良いですもんね。
酒の肴…と言うには、ペロリっと行ってしまって、
ほぼお食事メニュウ感。
 
 
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ラムテキ
 
〆気分で、これを。
風林火山名物のひとつ。
羊肉、ラム肉のステーキ。
鉄板の上で、醤油ダレと一緒に爆ぜていて、
ラムらしい味わいもすこぶる際立って、
本当、大好物。最高にウマイです。
 
 
 
 
 
日本酒については、少しだけメモを残してあるけれど、
お料理については、何も書き残しておらず。
でも、結構覚えているものですね。
賑やかな、とても賑やかな雰囲気で、
モモさんも威勢良く、会話を楽しみながら過ごす、
活気と共に食べた、
とても楽しい記憶があって、覚えている…そんな感じです。
実際に、美味しいものも多かったしさ。
 
毎日、飲みに出掛けたり…なんて、流石に出来ないので、
週末のこの飲みに、
色んなお店に出会って、楽しんで…
そう考えるから、これで辞すると決めて、注文をして行ったから…
 
「あー、なんか惜しいな」
 
…って、後ろ髪を引かれる様に、
「今日は、ここまででお会計をお願いします」と言う、
その時の気分も、また、覚えています。
もうちょっと、ここにいたい。いたいのだ、けれども。
 
この日はもうひとつ、目的あって出掛けた夜。
続いて、はしご酒と繋いで行く訳ですが、
「また、遊びに来よう」と思う事が出来る…
そんな飲みが、出会いが、
人生の栄養になる、楽しみとなっていると、
さぁ、そうした所で、本日はちょうどお時間となっております。
 
また次回、お目に掛かりますまでの暇を頂戴致します。
 
本日は、ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2017年3月21日 (火)

お目当ての多いお店ですから。~梯子その2~(2017年2月4日・廣東)

 
 
 
お目当てが無くたって、すぐに次のお目当てが出来ちゃうんです。
 
これ、ホントにホントさ!
 
It's true! It's true! It's damn true!
 
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命と言うことで…
代わり合いまして、私の出番でございます。
 
えー、「はくさいうりきれ」と当日、ポツリと呟いておりまして。
ただ、それを聞いても「そっか、残念」と思い、
そして「なら、どうしようかな」と素直に僕らは思っておりました。
そう考えられるって、すごく魅力あるお店なんだな、と、
改めて思った次第で…。
 
逆に、その時のご縁がきっかけで、
最終的には、翌週に白菜にあり付けていたし、想像以上の感動があった訳ですし。
まぁまぁ、
人間万事塞翁が馬だなんて言ったりも致しますけれども、
もうひとつのお目当てであった「春巻」、やっぱり最高に旨かったし…
そう、私共は2つのお目当てを持って、
そのドアを開けていたんです。
 
その日にそれがある、その日はそれが無い…
そんな出会いもまた酒呑みの道楽には欠かせない肴なんじゃないですかねぇ。
1日たりとも同じ日がない事と一緒でね、
同じ晩酌、同じ通いの店の夜も無い訳なんですから。
 
さぁ、カエルのお店から続きまして訪れた、
緑町・廣東での一杯を申し上げて参ります。
 
おあと、お目当てまでのご愉快を願っておきますが…。
 
 
 
 
人間ドック上がりですから、
“やっぱり今日は落ち着ける場所を探そう”…と僕らは考えていました。
 
緑町界隈までふらふらっと歩いてきて、
「じゃあ、やっぱり厨十兵衛かな」と思い、
ガラリ、戸を開けて、戸を閉める。
 
カウンターに多くの背中、フルフルと首を振る大将。
察する僕たち。
 
まぁ、いつもより時間もちょっと遅くて、
その可能性はあったし、考えていた。
面白い。
何だかんだでカエルのお店の前にも1軒あったし、
そう言う日なのかも。
でも、行った先で楽しくなっているんだから、
これはこれで。
 
 
Dscn5498
 
 
そんな訳で緑町「廣東」へ。
 
そうそう、人間ドックと言う事は胃カメラと言う事は、
朝ご飯は抜いてあって、
その後のお食事も、ごくあっさり上品なもので。
 
お腹、空いているじゃん。僕ら。
そうなったら選択肢として、浮上して来る訳です。ごく有力に。
ちょうど、
立春に巻いた春巻と雪下白菜の情報を、
ブログから得ていて、
それを食べたいなー…と言うお目当てで向かった、と言う話。
 
 
Dscn5499
 
 
ビールはサッポロ赤星からスタート。
生ビールもあるのだけれど、
何だか瓶ビールも風情があって、良いなー…って思ったりしています。
 
 
Dscn5501
 
 
春巻、
こちらはブログ「酒 宗夜・小盛り」より。
 
 
揚げたてを直ぐに出してくれます。
5mmずつかじる、さもなくば飛び上がるほど熱い!
…そんな鮮度で食べられる美味しさは堪えられません。
餡の甘味とカラシが素晴らしい相性です。
冷凍食品やコンビニのホットスナックでも見かける春巻。
もう1段、上の味わいなんじゃないかと思います。
大葉入り、餡は同じものなんだそうですが、
味わいの差は想像以上に異なります。
「餡、別のものなんじゃないか」と思ってしまうくらい。
大葉の香で食べると、また変わって美味しいです
 
 
…とのこと。
熱いは本当に正義。美味しいです。
揚げたて、そしてビール。この緩急の素晴らしいこと!
 
 
 
Dscn5503
 
 
ピータン豆腐。
 
 
こちらも先行して、
「小盛り」に書いてありますね~。
 
…出来るだけ頻度を上げて更新して行きたいとは思っているところ、
何となく始めた「小盛り」ですけど、
こうして本編を書く際にも、役に立つ事が分かって来ました。
 
プレ配信的な「小盛り」で、
本編で、利用しながら加筆して行く…とやり易いですね。はい。
 
おっと、閑話休題でございまして。
 
 
 
 
そんな訳で「小盛り」より。
 
ピータンも好き。豆腐も好き。
さっぱりした肴が好きで、
サッパリって言ったって、
オイルたっぷりドレッシングを掛けるサラダは嫌い。
豆腐サラダも油っぽいと、何だか好きじゃなくて。
 
ピータンも俗に言う癖のある匂いはきつくなくて、
個人的にはほとんどない、と思うくらい。
むしろ、タレの香味野菜の匂いの方が立って感じられます。
ホント、気にならない。
ピータンの黄身部分の旨味とお豆腐が不思議とよく合います。
豆腐と廣東の特製ソースが合って来て、
特製ソースの風味がピータンの匂いを美味しいものへと、
更に上げてくれている感じ。
 
…とのこと。
 
XO醤豆腐も良いです。
麻婆豆腐系…麺にせよ、丼にせよ、焼きそばにせよ、
比較的、僕らは「廣東」では豆腐を食べているかも。
メニュウにある=それだけ使い続けている…と言う事でもあります。
このあと登場する「五目豆腐」も、かなり美味しかったですし、
「廣東」の豆腐料理、気に入っています。
 
 
Dscn5505
 
 
絶対に欠かせない「青菜炒め」を。
YOKOさんに聞くまでもなく注文されるものです。
「とりあえずビール」ではなく、
「とりあえず青菜」であります。
 
最近、家で炒め物をする際に、
この青菜炒めに使われているものと同じ様にして、
ニンニクを切ることにしています。
そちらの方が、より良い気がして。
無作為に細かに切っていたものから、短冊状に切るかたち。
 
塩、油、ほのかなにんにくフレーバーと、その時々の旬菜ブルーム。
 
 
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目下、「鶏とカシューナッツの炒め」もそうだったのだけれど、
食べたことがないメニュウを食べて行こう!企画。
「五目豆腐」をお願いしました。
 
家で昨今、新・湯豆富と銘打って、
豆腐の鍋をよく食べているのですが、
低温でじっくり豆腐に味を移して行く様な…そんな作り方なんです。
 
比べると、
豆腐へ味が乗っているのに、
染み込み加減は半分半分で、
豆腐の味も生き、
餡の味ともマッチしていて、すごく美味しい。
麻婆豆腐もそうですね。
家庭で料理をする場合に、この絶妙な塩梅が難しいんです。
 
最初の想像は、麻婆豆腐の辛味がない版かなぁ…
…くらいの貧弱な想像で注文したものでしたが、
ええ、たいへん失礼なことなんですけれど、
全く別のお料理でした。
こうしてお皿の上に出すからこそ、
五目そばとも異なって来ているんじゃないかな…とも思います。
豆腐を美味しくさせる魔法の餡と言って過言でない感覚。
 
 
Dscn5508
 
 
〆のメニュウを決めてお願いしたこともあり、
最後の1杯として、松本ブルワリーの「Smart Wheat」をお願いしました。
 
 
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2月のおすすめ「カラフル野菜のカレーそば」を。
 
これも大いなるお目当てでした。
月初に食べているから、もう1回機会があるかな…とも思ったのですが、
なかなか再訪の機会を作ることが出来ませんでした。
残念。また、来年もどこかの月に“おすすめ”として出て来て欲しいですね。
 
ココイチで言うなら1辛から2辛くらいの辛さレベルだと思います。
その当たりがちょうど良い自分が、
「自分の基準より、ちょっと辛いくらい」と感じていました。
しかしながら、冬には最高に温まる1杯でした。
(Twitterでは、3辛くらい…と書いていますが、
 先日、ココイチに行った最新の記憶だと3辛は、もう少し辛いんじゃねぇかと)
 
元来、「廣東」のカレーは辛口に分類されるものだと思います。
後からじんわり辛い類ではなくて、最初からしっかり辛い。
むしろ、後味はその分、気持ち良いくらい爽やかですね。辛爽やか。
学校給食系や家庭のそれとも異なるし、
専門店のものとも、また異なる風合に感じます。
先達ても書いた「ヒラマヤンシェルパ」や、
1周年を迎えた「DOON食堂インド山」の様な、
あぁ、「洋食厨房Spice]の様な、
カレーにはお好みで辛いスパイスを足す…これも有り難いですが、
「このベストバランスを食べてみてくれよ!」感も良いです。
料理の解釈、その答えがある訳ですから。
 
カラフル野菜の食感と甘味との組み合わせは、
この2月の限定でしか味わえませんが、
レギュラーメニュウには、
カレー、シーフードカレー、カレー焼きそばがラインナップされていますから、
体験は出来るはず。
特に、辛さが不思議とマイルドになるカレー焼きそばにライス、
これは鉄板であります。
 
 
さて、しっかり食べました!
ビールも赤星、松本ブルワリーだけでなく、
他に何本か頂いていて、興味を持ったものも食べる事が出来たし満たされたし…
…と言ったところで、今日はここまで。
そうして僕らは、次なる梯子を掛けて行くのですが、
そのお話へ続きたいところ、ちょうどお時間となっておりまして。
 
それではおあとお目当てお楽しみにと言った所で、それでは。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2017年2月18日 (土)

上り詰めて行くと記憶を置き忘れている。(2017年1月28日・厨十兵衛)

 
 
 
噺の世界に似ていなくもない。
 
 
 
…似てないか。
 
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命と言うことです。
相変わらず、お酒呑みのお噂で、
しばらくのぉ、お付き合いを願います。
 
えー、
噺と申しますものは、落語と申します…
我々の商売道具と言うものには、
「サゲ」と言う符丁がございましてな。
ご案内の方もございますでしょうけれど、
どちらかと言って世間様に広がっている言葉ならば、
「オチ」と言うものですな。
噺の最後に、ストンと落とす決めの台詞を言う訳でして、
だからこそ、
「落とし噺」なんて、落語を以って言ったりなんかする訳です。
ええ、ホントの噺ですとも。
たまには、こうしてパァパァ座布団の上で無駄にお喋りしている様でも、
お勉強になることを言っちゃったりもする訳でして。
 
“サゲ”るまでに、噺をめいっぱい盛り上げて行きます。
盛り上げて盛り上げて、
いちばん良いところで、ストンと落とす…これが美徳ですな。
まぁ、人情噺の様な?ストーリー性を重視したものは、
これに限りませんけれど、
まぁまぁ、落語の世界と申しますものは、
そう言った決まりごとがあったりなんかするんですわ。
 
先んじて、
四柱神社で落語会、そしてカエルの店からのはしご酒、
本日は厨十兵衛に流れ着いてございます。
最近はじめました「酒 宗夜・小盛り」と内容が、
オーバーラップしますが…
…おお、落語の世界でも横文字なんて使ったりして。
ええ、重なる部分もございますが、
最後まで、よろしくお付き合いの程を願っておきますが…。
 
 
 
 
Dscn5455
 
 
そんな訳で、緑町の「厨十兵衛」へ。
 
先達て、その前日にTwitterで見掛けたお目当てからお願いして行きました。
 
 
Dscn5457
 
 
僕は、福島・大和川、
YOKOさんは、福島・会津中将を先ず一杯にて。
 
大和川、高バランスで酸の締めくくる感覚が素晴らしく良い。
これは柔らかさとの緩急があって、実に良い!
 
会津中将は甘味のクレッシェンドが新酒らしさですね!
しっかりとした強さがあり、飲み応えもあります。
 
…とのこと。「小盛り」にも掲載してある通り。
 
大和川は、本当狙い通りの美味しさで嬉しかったですね~!
会津中将はYOKOさんの覚えの良い銘柄のひとつ。
美味しいスタートで、気合がより満ち満ちます。
 
 
Dscn5461
 
 
たこと菜花のごま油和え、
 
菜花が出て来ると、ちょっとずつ春を感じます。
春を迎える心づもりが出来て来始める…と言うか。
まだ2月の寒さを越えねばならないのですけれど。
 
 
Dscn5463
 
 
鶏のくわ焼き、
 
甘いタレがかかった鶏の焼き物。
照り焼きともちょっと違う感じ。
お燗酒にも相性良さそう。
 
 
Dscn5464
 
続いて、2杯目に…
 
僕は、
滋賀・北島・きもと純米無濾過生原酒27BY、
YOKOさんは、
福島・ロ万(花泉)・純米大吟醸生原酒“一ロ万”にて。
 
 
北島、すごく久し振りに飲みます。
「きもとかー」とつぶやくと、
井出さんは「最近、北島はキモトの評価高いよね」とのこと。
うん、実直に美味しいお酒でした。
旨味の凝縮感があって味乗りと酸の旨さがキュンと入って、舌先に甘く。
滋賀県らしい趣向にも感じました。
 
ロ万は、本当美味しかったです。うん、非の打ち所のない。
自然でほどけの良い甘味、余韻もふんわり、豊かさも湛えて広がる。
「お酒だけでグイグイいける!」とはYOKOさん。
 
…と、「小盛り」掲載分。
「一ロ万」は流石最高峰と銘打たれるだけはある…と感じました。
見掛ける機会があれば、是非!って思います。
 
 
 
 
この辺りから、
居合わせたK西さんとお話をさせてもらったり、
もちろん大将と話をしたり、
こう、盛り上がって行く訳です。
YOKOさんも元気いっぱい、飲んで行く訳です。
お互いに大騒ぎなんかはしないのですけれど、
夢中になって行く、と言いますか。
 
…メモを残しておらず。
ブログのためにメモを残す…
その為に、せっかく上がって行く陽気な呑みの気分を、
上がり切る前に落としてしまっては勿体無い、勿体無い。
 
で、〆のご飯で、ストンと落ちる。
 
 
 
Dscn5467
 
 
3杯目に、
僕は、山口・貴・純米吟醸“山田錦”中取り生28BY、
YOKOさんは、続けて福島・花泉・純米吟醸無濾過生原酒上げ桶直詰め…を。
 
「貴」の生酒、そりゃあ個人的にお取り寄せすれば良いのですけれど、
松本ではあんまり見かけないんじゃないかなぁ、と思います。
久し振りに味わいました。
記憶より、可憐に…可愛らしく可憐と言うよりも、
より自然味をイメージする様な、風の風合を持ったような。
 
「花泉」は、うん、YOKOさんが美味しそうに呑んでいた…と言う記憶しかないです。今は。
ひとくち貰ってはいるはずなのだけれど、
そう、酔いの彼方に置き忘れて来ておりまして。
 
 
Dscn5471
 
 
ほたてきゅうり、
 
通称「ほたきゅう」、いや「て」と「り」しか略されていませんが。
最近、ちょっとお気に入りの酒の肴。
きゅうりの瑞々しさ、食感、塩気、ほたての甘味の組み合わせが、
呑みの前半にも後半にもオールラウンドで楽しむ事が出来ます。
携えておきたい味わい。
 
 
Dscn5472
 
 
調子に乗って4杯目まで進みまして。
 
いろいろ悩んだ挙句に、確か僕は気に入りの銘柄で…
福島・辰泉・特別純米ふなまえ酒“辰ラベルNo.1”28BYを選び、
YOKOさんも気に入ったものを選びまして、
宮城・山和・純米吟醸無濾過生原酒28BY新酒をお願いしました。
 
「やっぱり辰泉ってウマイなぁ」と思います。
合う、と言うか。染みると言うか。
プラスチックはプラスチックだから、液分は染み込まないじゃないですか。
辰泉を飲むと、
スポンジに自分がなったみたいに「おう、来た来た」って思って、
体の中に入って来る…そんなイメージです。そう思った様な記憶が頭の中の片隅に。
 
「山和」は…YOKOさんが頼んだことも、この写真を見るまで思い出せませんでした。
 
ここまで、時間を掛けてゆっくりと呑みました。
酒場の雰囲気、出会う飲み友達、ゆっくり、ゆっくりと…時間を贅沢に使って。
 
 
 
Dscn5476
 
 
世界最強と信じてやまない厨十兵衛の「葱玉チャーハン」を。
YOKOさんからのリクエストがあり。
夜に米飯を食べない日常があるものですから、
こうして、ある種の禁を破るって言うのは珍しいんです。
 
Twitterで見たと言う…
見せてくれた方は、ままお察しの通りで…
「食べたいな」と思っていたみたい。
立ち上る湯気に香ばしい匂いがたまらない。
 
食べ終わってお腹いっぱいになり、
腹の皮が突っ張れば目の皮たるむ…ってぇヤツでね。
「あぁ、呑みが終わった」と思う訳ですね。
終電目指して、寒い中を出て行かなきゃあ…と言うところ、
本日はちょうどお時間となっておりまして。
落語、ビール、日本酒と大いに遊んだはしご酒の一席、
気の利いたサゲをご用意できれば良かったのですけれど、
無事、何の事件も起きる事無く巣穴に戻って参ります。
 
酔いは寒さを忘れさせ
酔いは憂さをも忘れさせ。
楽しみ多き世の中の寸時のお浮かれの一席、
ここでお開きとさせて頂きます。
どうも、ありがとうございました。
 
ありあがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2017年1月28日 (土)

僕ら、この席も好きです。(2017年1月14日・洋酒店醇)

 
 
 
 
カウンターも良いけれど。
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命と言うことですが…。
 
 
いろーんな景気の良い掛け声と言うものがありますわ。
落語の世界は「する、切れる」と言う言葉は縁起が悪いってンで使わずにナ、
「当たる、開く、上がる」、そうした良い言葉で言い換える。
「するめ」はイカンので、「あたりめ」、
「会を閉じる、終わる」と言わずに「お開き」と言い、
これは現代、世の中にも浸透しておりますわ。ええ。
「スリッパ」なんかは「当たりッパ」と…
まぁ、これは言わない方が良いんじゃねぇかな、と思いますがね。
 
同様に縁起を担いだ風俗を語る手前、
いろんな掛け声がありますな。
テレビコマーシャルなんかもない時代ですから、
商売の売り声だって決まりがあったし、
要所要所で威勢を付ける…、
何だか…、
やっぱり日本人なんですかなぁ…
こう、血が騒ぐような言葉がある…と思います。ええ。
祭囃子、郷里の祭りの掛け声なんてぇものは、
皆々様に思し召しがあることではないでしょうか。
 
落語を聞くようになって、
まだ界隈には残っていて、
現代としては、
きっと亡失してしまった掛け声に、
 
「おあがりになるよー」
 
…と言うものがあります。
 
多くは遊びの本場「吉原」、遊郭での場面。
1階で女の子を選んで、2階に上がって行くと言うシステムで、
景気を付けるため、威勢良く「おあがりンなるよー」と声を掛けます。
落語で、廓噺(くるわばなし)が扱われますと、
きっとお耳に達するものと存じます。
 
これが良いもの…と私自身、思ってしまいます。
心地が良い。
劇中の男性陣もそりゃあ意気揚々と上がって行くのですから、
景気を付けて口演されますし、耳ざわりが良いです。
「おあがりンなるよー」…と上がったその先には、
「これからモテちゃおう、一夜大いに遊んでやろう」と言う、
アグレッシブなポジティブさに溢れた言葉だと考えるんですね~。
ええ。
 
そんな訳で、この瞬間に…
 
 
 
Dscn5407
 
 
 
「おあがりになるよー」と、
 
 
心地好いほろ酔い気分のはしご酒2段目、
 
呑気に考えていたと言うことで。
 
そんなお酒呑みのお噂で、本日はご機嫌を伺って参ります。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
Dscn5405
 
 
「信州ばんざい家」を出て、四柱神社でのお参りを経て、こちらへ。
「洋酒店 醇」にやって来ました。
“そりゃそうだ”…と言うことなのですけれど、
外は凍て付くほど寒く、中は暖かい。
移動しないと、美味しさと暖かさにありつけないんですから、
まぁ、頑張って出掛けてみる訳でして。
 
 
Dscn5407
 
 
カウンターにお客様がふた組おられたので、
こちらの席へ案内して頂きました。
結構久し振りで…
以前に、Kenchieさんと3人で遊びに来た際に座って以来でしょうか。
 
「おあがりになるよー」
 
…と、もう心内で頼みたいメニュウは2杯目まで決まっていましたからね。
そう、揚々たる思いで靴を脱いで1段、上がるかたち。
 
 
 
Dscn5408
 
 
僕は、前回、終電の時間の到来もあって辿り着かなかった
「山椒トニック」をお願いしました。
 
非常に爽やかな山椒の香が酔いは覚まさないけれど、“目が覚める様な”感覚。
“スパイス感が強い”ではなく、
辛味があると言う意味で「ホットな、スパイシーな」と言う言葉を思い浮かべます。
海外の薬草リキュールの複雑な、かつ特長的な香より、
身近にあるものであるからか、何と言うか、“分かりやすい”と感じる美味しさです。
甘味の含まれ方も異なるので、トニックウォーターで割って、
なお爽やかな演出で、開幕だけでなく中盤においても気持ち良いのではないでしょうか。
 
…逆に、ここにイエーガーマイスターやチナールなどの
濃厚な風味の薬草リキュールを合わせたらどうなるんだろう。
色んな可能性を秘めた鮮烈さを持っている様に感じました。
 
 
Dscn5409
 
 
YOKOさんはお馴染み、イチローズモルトの「MWR」を。
「ほっと一息つく」と言う気分になる事が出来るウイスキーと例えます。
そして、大好物である豪華なお通しを前に、嬉しそう。
 
確かに色んな種類が少しずつあって良いんですよね。
ポリポリ。
 
 
Dscn5412
 
 
山椒トニックを飲み干した僕は、
当日のTweetで書かれていたウイスキーをお願いしてみる事にしました。
キリンシーグラムの「ORCHID(オーキッド)」と
銘打たれた、時代の付いたブレンデッドウイスキー。
 
…ポケモンの博士の名前かな、と一瞬思ってしまったりもしながら、
たぶん、全々関係ないと思いますけれど。
 
とにかく。
 
洋酒店醇の旦那のツイートを拝見すると、
シェリー樽熟成の情報もあるそうですが、
何より現品原材料部に「モルト、グレーン、シェリー」と書いてあります。
 
ブレンデッドウイスキーですから、
「モルト、グレーン」は分かりますが、この部分に「シェリー」とは、如何なることか。
シングルモルトウイスキーにおいても、
シェリー樽熟成されたウイスキーで、原材料に「シェリー」と言う記載はされないと思います。
酒税法を追わないといけないけれど、
ウイスキーもビール純粋令の様な意味合いで、
モルト、グレーン以外を混ぜると「混成酒」の様なカテゴリになる…のかな、どうでしょう。
元来、モルト、グレーン以外を混ぜる文化は少ないので、
法律上は何も規定がないのかも知れません。憶測ですけれど。
 
興味は湧きますが、難しいところを追いかけ続けることも野暮ってモンで、
香、味…「うん、美味しいは正義」と思いました。
 
明るい印象を抱く香にバランスの良い味わいの強さ。
香の良さは、シェリー系のウイスキーにある芳しい部分と、
しっかりと重みのあるウイスキーに感じる香の織り重なりも感じられ、
美味しいブレンデッドである、と感じました。
経緯を想像しながら考えて飲んでも良いし、
気楽に頂いても、うん、とても良いと思います。
 
 
Dscn5417
 
 
YOKOさんは話題の中から、「アイリッシュコーヒー」をお願いしました。
ベースにはアイリッシュウイスキー「JAMESON」が使われていますが、
工夫のある「JAMESON」でした。
 
すごく美味しいアイリッシュコーヒーで、
コーヒーの香、味のまとまりが、とても良いです。
香もすごく良い。ミルクと喧嘩する事無く、
かと言ってミルクの厚味の中に馴染んで消えることなく、
とても良くコーヒーの香が届いて、たまりません。
 
深志神社の近くにある「FIFTY-ONE COFFEE(51コーヒー)」さんとの、
コラボレーションメニュウである様子。
市販の某か分からない、また焙煎後の時間も経過した珈琲豆でなく、
自家焙煎され、管理された、
ちゃんとした珈琲豆だからこその美味しさなのかも知れません。
YOKOさんが飲んでいたものだけれど、僕自身もかなり気に入りました。
カクテルは基本レシピこそあれど、
甘味も濃淡、調整が出来るものですし、
より自分に合う美味しさを求めても良いものだと思います。
こうした歴史あるレシピでも、こんなに新鮮な驚きがあるものだ…
…と嬉しくなりました。
 
 
Dscn5418
 
 
YOKOさんの「ほっと一息」が「MWR」ならば、
僕の場合は、シングルモルトウイスキー「LAGAVULIN(ラガブーリン)」のオフィシャルボトルが、
それに当たります。
ピートの匂いはそれぞれの蒸留所で特長的に異なりもし、
その強さは仕込みの量で異なりもし…
強いピート香も好きなのだけれど、
こう、落ち着いて「今日も楽しかった」と思って飲む場合、
僕の好みは、このぐらい。ラガブーリンがちょうど良いです。
 
 
 
 
 
Img_3570
 
 
松本駅前は、更に気温が下がってマイナス6度。
中島酒店さん前の道を歩くと、
若いお兄さん方がワイワイとやっておられて、
その中のおひとり、まぁ、上半身がお裸な訳です。ええ。
まぁ、こう言った光景は見ない訳ではない。
 
 
「毛細血管が、いっぱい詰まってるトコ、脇ーッ!!」
 
 
「わはは、おいおいー!」
 
 
…と、ご友人さんからツッコミらしきが入る声が聞こえますが、
「ドリルすんのかいせんのかい」では、
静かに聞き返し、繰り返し、
「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇…と言う部分がちょっと聞き取り難い」
…で返さねばなりません。
志の高い若者が、
「ドリル?ドリル?ドリルせんのかい、すんのかい、オォイ!」まで、
いじってもらえるのでしょうか。
電車の時間もあるので最後まで応援できなかった事が残念。
 
 
Img_3571
 
 
 
電車を待つ束の間にも、
「ポケモンGO」、ポケモンの卵を孵化させるべく、
歩数を伸ばそうと余念のないYOKOさんを激写したりなんかして。
 
氷点下の実に寒い夜でしたが、
無事に良い心持ちのまま、巣穴に戻って来る、
そんな所で、2回に渡って申し上げましたはしご酒の一席、
ちょうどお開きの時間となっております。
ご高覧頂きまして、どうも、ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2017年1月24日 (火)

すごい寒さであるし、飲みに出ようか悩んだ挙句、出ることに。(2017年1月14日・信州ばんざい家)

 
 
 
行って良かった。
 
 
 
 
 
 
えー、
気楽な所で一生懸命と言うことですが…
お寒いところ、ご足労頂きまして、誠に有り難い訳で…
本日もお酒呑みの一席にてご機嫌を伺って参ります。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
 
「寒い」なんて言わなくても分かっているのだけれど、
「寒い」と言わないではやってられないくらい、寒い。
 
 
Img_3556
 
 
 
この時期の夜ならば、珍しい訳ではないのだけれど、
そう、言ってみたりだとか、これを写真に撮影して、SNSにアップしたりだとか…
何かしたいと思います。不思議なものですが。
 
…そう思うと、この松本駅前の温度計のコマーシャル効果、すごいですよね。
蔵久が解体されてしまったので、
またどこか…松本山雅だとシンボル的に良いのかも…なんて、
勝手気ままに申し上げてしまいますけれど、まぁまぁ、とにもかくにも、
寒い訳で。
 
 
Dscn5382
 
 
 
今日は「信州ばんざい家」にて、一晩のお浮かれを致したく。
 
寒さはある。
店に入るまでが苦行であって、入ってしまえば極楽な信州松本の冬の酒場風景は、
どこかしこで、今宵も幕を開けているんですねぇ。
 
 
Img_3557
 
 
グラスはエイワ・穂高ブルワリーのものですが、
今日のクラフトビール枠は、信州松本・松本ブルワリーのトラディショナルビターにて。
 
寒かろうともビールは美味しいンです!
 
 
Dscn5385
 
 
豊富なメニュウが期待できる「信州ばんざい家」さん。
ばんざい三種盛りも良いのですが、
我が家はそれらを一品としてお願いすることが多いです。
少しずつでも美味しいけれど、
ふたりで食べるとなると、しっかり量があって構わない。
 
茄子の揚げ浸し。
 
 
Dscn5386
 
 
キノコ、芽キャベツ、ミニトマトマリネ。
 
 
Dscn5387
 
 
たぶん、「信州サーモン」に続く新規信州名物になるであろう、
「信州大王イワナ」のお刺身。
メニュウには、「安曇野大王イワナ」とあったのですが、
同じもの…ですよね。たぶん。
 
↑信州大王イワナについては、こちらのWEBサイトに記述がありました。
 
こんな会話も…。
 
 
SOJA「安曇野大王イワナの刺身がある!」
 
 
YOKOさん「アズマオウ?」
SOJA「それ、ポケモン!」
…僕自身の滑舌が悪い事も寄与して、
ポケモンの名前に聞こえたらしく。
 
…でも、結構大型の空飛ぶ金魚ポケモン「アズマオウ」、
「ちょっと食べてみたい」とも思ってしまいました。
毒も操るポケモンですから、危ない心持ちも致しますが。
信州大王イワナのお刺身、初めて食べる様に思います。
既存のイワナのお刺身より、もっともっとお刺身らしいサイズに見えます。
アッサリした淡水魚らしい入り方をして来ますが、
脂の乗りはかなりあって、美味しいです。
淡白なスズキや鯛などのお魚とも、また違った風合で個性的ですらあります。
今後、活躍してくれると嬉しいですね~!
 
 
Dscn5388
 
 
レギュラーメニュウに昇格して久しい「里芋のから揚げ」を。
これ、大好物です。
そのまま食べても酒に良く、
ゴマソースをつけて食べても、風味豊かに、酒に良いです。
 
 
Dscn5393
 
 
日本酒の先ず一杯目には、
信州豊野&松本・大信州・純米吟醸槽場汲み、
信州長野・川中島・純米にごりをお願いしました。
 
大信州は蔵元に酒屋さんや飲食店さんが直接赴き、
その日だけに提供されるボトルで、
「風林火山」「信州ばんざい家」さんでは、
蔵元さんほぼ公認で、汲み上げた担当さん写真ラベルになっています。
ばんざい家の店長であるナカさんと、
最近、新加入された女性のラベルを選べるとのことで、
ナカさんラベルを選ばせて頂きました。
YOKOさんは好みの「川中島幻舞」のボトルと言う事で、
どちらかと言うと地元銘柄に近い「川中島」を選んでいました。
 
「大信州」は香の高さとほの甘さのバランスが良く、後半はスッキリしています。
肴も大きく選ばず、どれでも乗せてイケル感覚。
「川中島」は「幻舞」シリーズとは毛色が異なるもので、
力強く米を想起させるような雰囲気。
この時期に新酒として各蔵がにごり酒を出して来てくれますが、
そのシリーズに合致するような呑み応えがあるものでした。
 
 
 
Dscn5390
 
 
たっぷりの量の野菜が嬉しいサラダほうれん草のポパイ仕立てサラダ。
今日もサラダほうれん草は甘みがあって、美味しいです。
そこに玉子の黄身の味わいがよく絡んで絶品。
 
 
Dscn5392
 
酒の肴として「牛スジポン酢」をお願いしましたが、
出て来てささやかに驚きました。
冷製の「牛すじおろしポン酢」と僕は間違えていたんですね。
けれど、結果オーライ。
熱せられた器で届けられた牛スジは、かなり柔らかく煮込まれていて、
牛の匂いが十二分。
名物「ホル天」に近い理論に感じます。
それは、牛の部位の旨味を直球で感じられる美味しさと言うところで。
 
 
Dscn5394
 
 
続いて次杯には、信州信濃町・松尾をお願いしました。
僕は松尾・純米生詰原酒を、
YOKOさんは、これも大好物の1本、「黒姫高原ヨーグルトのお酒」でブレイクタイム。
もちろんヨーグルトのお酒も、きちんとアルコールを含んでいますが、
デザート感覚でも楽しむ事が出来、一気に食べて呑んでと進んで来た所で、
小休止を得るには、実に手に馴染む美味しさなんです。
 
松尾、2015酒造年度のもので、若さ、勢いもありながら、ゆったり伸びて行く感じ。
ほの渋さが、料理を引き立てながら食べさせてくれます。
牛すじやエイヒレの風味も広がるし、塩キャベツの様な瑞々しさのあるものでも、
塩昆布の塩味によく組み合わさって、美味しいです。
 
 
Dscn5396
 
家でもよくやります。「塩キャベツ」を。
シンプルだけれど、箸休めと肴を両立させる名脇役。
 
 
Dscn5397
 
 
「エイヒレ」を…
 
わりと僕らの定番なのですが、
「家ではなかなか食べないね」なんて話をした所で思いつきました。
その瞬間の当日のTweetは以下。
 
 
「エイヒレ、通販すると言う妙案」
 
…何故か居酒屋で食べるもの、と言う認識があり、
この大通信網時代、ある意味で手に入らないものはないと言った時代なんです。
試してみても良かろうと、翌日以降に調べてみて、
280gで1000円、200gで1000円のエイヒレを購入してみました。
まだ食べていないですけれど、かなりの量。
漂白してあるもの、そうでないものなど、通販してみないと分からない所も多いですが、
家酒ライフをより充実できそうな心持ちです。
 
 
 
Dscn5398
 
日本酒、三杯目には、
 
信州篠ノ井・信濃光、岩手・菊の司を選びました。
 
信濃光は、桜の花酵母仕立て。酸高く、積善寄りの印象も抱きます。
これを選んだYOKOさんからは「あ、美味しい!」とひとくち目の好印象、出ていました。
 
菊の司は熱心にTwitterでもエゴサからのリツイートをされていて、
興味を持っていた銘柄です。1度は呑んでみたいと思いました。
熟成香が届いて、ふわっと甘味を感じた後に、和やかな酸を感じさせながら、キレる。
良い塩梅でした。
 
 
 
 
この頃、
「風林火山」からモモさんが様子を見に来たみたいで、新年の挨拶を。
こうして会う事が出来るのは、また街の様子なんかも教えて頂いて。
人に会うって、やはり楽しくなりますね!
 
 
 
 
Dscn5401
 
 
これも後半に僕らがよく頼みます。
季節のものではないのだけれど、いつもあるから助かります。
「みょうがきゅうり」を。
浅漬けまで行かない塩気とキュウリの風味に、ミョウガのシャキシャキ感と香が合います。
 
 
Dscn5403
 
 
Twitterと厨十兵衛さん繋がりでお知り合いになった、
ひろっちさんが、先日食べていた事を強烈に覚えていて、注文してみることになりました。
 
「どれにします?」
 
そう言ってナカさんが持ってらしたのは、
カットされたステーキ肉。グラム数が貼り付けられていて選ぶなんて、
何だか贅沢なシステムです。
人気番組「ぐるナイ」の「ゴチ」を実体験している様な感覚です。
そう言う場面で見た様なお肉ですし。
 
「ちょっと時間くださいね!」
 
…と笑顔で厨房に戻って行くナカさんの笑顔が神々しかったですね。
「元肉屋の社長が吟味した、国産熟成ステーキ」
 
“言葉をうまく選べなくなる美味しさ!
 それこそ「細けぇことはイイんだよ!」と言う、ただ旨い”…とは、
その感動を記録しようとしたTweetより。
うーん、美味しかったです。量も十分ありました。
「ぐるナイ」を見ていると150gのカットだなんてよく聞くのですが、
確かこれも170gくらいだったかと…
結構な量なんだと思います。
こう、何がいちばん良いかって、「また食べたい」と思わせる美味しさだった…
…ってところでしょうか。
他のリーズナブルなメニュウより、ほんのちょっとだけ高価ではありますが、
良い気分になることが出来る味わいでした。
 
 
Dscn5402
 
 
「わさびいなり」を。
 
わさびも甘いお揚げさんも大好物です。
揚げは、何となく「からしいなり」の印象もあって、
裏返しでも良いのかしら…なんて思ってしまいます。松本生まれとして。
いや、むしろ松本界隈のからしいなりと区別して、
裏返しじゃないのかも。そうかも。
 
ともあれ、甘く炊いてある揚げと唐辛子系でない、
わさびやからしの刺激、気に入っています。
鼻に抜ける刺激系の香に混ざって、甘い匂いが入ってたまらないんです。
こう言った食べもので、
かなりわさびやからしが身近にあって、味に慣れた様にも思いますね~。
 
 
 
 
 
しっかり呑んで食べて!
“すごい寒さであるし、飲みに出ようか悩んだ挙句、出ることに。”
「飲みに出て良かったー!!」と言う楽しさ。
これです。うん。
大満足で、「信州ばんざい家」さんを後にします。
僕らは、次のお店へ続くはしご段を上って行こうと言う所ですが、
本日はちょうどお時間となっております。
これより先は、また次々回で申し上げます。
どうぞ、その際にも足を運んで頂き、お目に留めて頂ければ幸いと存じます。
では、
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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2017年1月15日 (日)

お店の力は、人の魅力。(2017年1月8日・Hop Frog Cafe)

 
 
 
 
クラフトビールとスペシャリティコーヒーの店、
松本市「Hop Frog Cafe」、最新の情報はこちらから。
 
 
営業時間の変更などの記載もあります。
 
 
 
 
えー、
気楽な所で一生懸命と言うことですが…。
 
ん―…
まとめますと、「心の置き場があるかどうか」
…そんなところなんですかなぁ。
1月1日、そんな風に感じていたんじゃねぇかな…って、
しばらく経って、今思っていたりしますよ。ええ。
突飛なことで、何がなんだか訳が分からないと存じますが…
まぁ、そう言うことでして。
 
「お店」と言う段階で売り物がある訳ですわ。
売り物が魅力になる。そりゃあ、どのお店も同じこと、なんですな。
ある意味、それでは一線にならんじまう。
では、どこでご贔屓筋が生まれて来るのか…ってぇと、
やはり、それは人なんだなぁ、と思うのですわ。ええ。
 
今回ね、2度グッと来る事がありました。
 
 
Dscn5352
 
 
雪があって、通り過ぎる人もまばら…いや、ほとんどいなくて。
カエルのお店の旦那に、
最近、ちょっと気になっていた事を聞いてみました。
 
「ああー、どこから話したら良いかなぁ」
 
…と言う言葉は、
台詞にしてみますと存外、どちら様でもお見受けするものですけれど、
これが実に嬉しかった。
何が聞きたかったかと言うと、ビールの知識であり、
炭酸の在り方と充填、ガス圧の差、ガス圧から派生してサービングのお話で…
ビールが他の酒類と、原料などはともかく、最も異なるものは、
その「泡」への概念、泡の根源が二酸化炭素なのだから、
聞いてみて、驚く…と言うより、
他の酒類で考えていない部分が、かなり肝要で、
これは逆に、他の酒類も参考になる部分が多く…
ひとえに勉強になったし、楽しくて驚いたくらい。
これは実に興味深い。
 
“どこから話す”と言うものは、
自分の生業にもあって、相手を思わなければ出て来ない声なんですな。
相手に理解して欲しいからこそ、出て来る言葉。
 
これがひとつ、グッと来た。
 
もうひとつは、スペシャルゲストとしての、
北千住・Osteria Luce(オステリア・ルーチェ)の旦那…
シェフさんの笑顔が、すごく力強かった。グッと来た。
 
自家製ピクルスを使ったソースが美味しくて、
ホットサラダも、とても美味しくて、
「これ、美味しいですね!」とカウンター越しに伝えると、
「ニカッ!」と笑いかけて下さったのだけれど、
初めて会う方だし、僕らに緊張がない訳ではない…
でも、安心しました。
「あぁ、僕らが美味しくて嬉しいと思った気持ちが届いたぞ」、と思って安心しました。
 
お店に僕らが集う理由は、
ただ単に食事、栄養補給と言う理由も、それ専用のお店もあるんだろうけれど、
やっぱり人に会いに行くんだと思いました。
人に会って、更に美味しいもの、興味があるもの、知らないことを知っていくこと…
「楽しかった」と言う気持ちが芽生えて、
その種を置いて行く、その種に水を与えに行くことを口実に、
また繰り返し、通う、心が置かれて行く…
分かっていたことだけれど、でも、改めて思う…と言うか。
 
あのカウンター越しに、
カエルのお店の旦那とおかみさんが笑っている映像が浮かびます。
そこに、僕とYOKOさんは心を置いて来ているんだと思います。
また、必ずそうありたい…と、1月1日には、
みんなそれを思って輪になって話していたんじゃないかな…ってね。
 
さて、今回は17時頃から何だかんだと21時過ぎまで、
のんびりと飲み、そして食べもし、また松本の酒場風景も味わって…
そんな一席で、お付き合いを願っておきます。
 
行くと決めたら、もう迷わない。
雪が降ってもいざ進め…僕らが巣穴を飛び出しますと、
噺の幕も上がって参りますが…。
 
 
 
 
 
結局、200mmくらいは雪、降ったんですか。
 
この3連休に1度は足を運びたい…と考えました。
ただ、土曜日は都合が悪く、
日曜日か…もしくは厄除けに松本駅から放光寺まで歩いて行くつもりで、
その帰りに寄ってみようか、さぁ、どうする?
…と、元々は考えていました。
けれど、日曜日の夕方から翌朝まで雪が降ると言う…
その降りの勢いの良さから、
「あぁ、とても厄除けにはいけない」
「むしろ、月曜日は家から出られないかも知れない」
 
でも、必ずや行きたいと思うものですから、
 
「じゃあ、今日行こう」と相談がまとまります。
 
雪の中、最寄りの駅まで走っていました。
転ばないように。
これを逃せば、40分待ち…そりゃあそうなんです。田舎なんです。
 
だからこそ、カエルのお店に到着した時には、ホッとしました。
「あぁ、疲れた。美味しいビールを飲もうじゃないか」と黒板を眺める所から始まります。
 
 
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今日の「Now On Tap」はこちら。
 
 
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今日のフードメニュウはこちら。
Osteria Luceの旦那が担当されるメニュウは、
カエルのお店のレギュラー素材を土台に仕上げて行くスペシャルなもの。
 
 
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僕は、
神奈川・横浜ベイブリューイング・ヘフェヴィアイツェン“ベイヴァイス”、
YOKOさんは、
神奈川・湘南ビール・IPA“アマリロ”からお願いしました。
 
ベイヴァイス、小麦系の香がトップにあって、短期間で次節に変わって行きます。
甘み、含んで林檎フレーバーを感じ、後半に向かって盛り上がる感じ。
酸味の雰囲気も香と調和していて美味しい。
 
湘南ビールは、IPAに多いオレンジ香…と言うより、
HFCコメントにもある通りで、
ハッキリと、グレープフルーツ香と感じるアロマがあります。
朝ご飯にグレープフルーツ100%ジュースを飲んだりする事もあるので、
それにごく近い!…なんて思っていました。中盤にしっかり旨さの押し味があります。
 
 
Dscn5344
 
 
ポテサラ三種食べ比べセット
 
3種は、
焼き林檎とコーンドビーフを合わせもの、
いつものポテサラ、
ポテサラをペースト状にしたものにスモークサーモンを乗せて…と言う組み合わせ。
 
焼き林檎は11月の終わりに足を運んだ際に、
林檎を詰めたホットサンドを食べているのだけれど、
この延長線上に感じて、肉と林檎の相性の良さを感じ、
いつものポテサラ、気分なのか食べ比べるからなのか、
いつもより少し塩、コショウが強く感じる調整だけれど、
またその強さがビールには、とても美味しく、
ペーストは逆にシンプルに、塩味芋味が全面に出ていて、
マヨネーズ感がほとんど無く、マヨの旨味がない分の、
ジャガイモと油の底力を感じられるカタチ。
 
 
Dscn5345
 
 
ありもの野菜のホットサラダ
 
 
これ、よく出たんだそうです。
サラダは基本冷製であって、温野菜とも異なるネーミング。
気になって頼んじゃいますよね!
 
「ホットサラダ、塩とバルサミコ酢の塩梅、焼き香、最高にウマイな!」
 
…とは当日のTwitterに書き込んだもの。
僕らは緑町の「廣東」の「青菜炒め」が大好きで、
夜に行く時には必ず頼むのだけれど、
これともあり方が異なると言うか…料理の文化が異なるけれど、
どちらも最高に野菜を輝かせてくれていると言うか。
 
野菜の味わいもよく感じて、
アンチョビが入っているのだそうだけれど、
言われるまで気付きませんでした。
言われると、特有の香が分かりますが。
確かバルサミコでなく、シェリー系のお酢が使われていて、
ごくシンプルな料理だけれど、聞けば聞くほど、
ポイントを押さえた料理、技術なんだなぁ…と。
今度、家で真似してみたいと思います。
こんなには美味しく出来ないだろうけれど、
なんだろう、楽しみになります。それぐらい魅力的な味わいでした。
 
 
 
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YOKOさんは続いて、
東北・東北魂・アメリカンIPA…を。
 
東北のブルワーさんの共同醸造プロジェクトの6回目なんだそうです。
2013年からなんだとか。
日本酒で言う所の秋田「Next5」に端を発する事業、クラフトビール業界にもあるんですね。
長野県内だと「SAKU 13」がありますよネ。
 
香はしっかりIPAだけれど、飲み口がすごく爽やかでした。
ツルンとした玉の様な通りの良さが美味しく、
HFCコメントの「おかわりが欲しくなる」が納得のコメント…と思います。
物足りないんじゃなくて、あまりに心地好い飲み心地だからこそ!
苦味は無い訳ではないけれど、くどくない…ってカタチかと。
 
 
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ローストポーク~直子シェフのピクルスソースを添えて~
 
焼いた豚脂の匂いが、本当たまりません!
110℃で4時間…
オーブンを使い始めて分かった事だけれど、
110℃って結構な低温です。お肉なんて焼けないよ!…と言う温度です。
けれど、時間を掛けて丁寧に加熱したからこその柔らかさと脂がウマイまま残っている味わい!
おかみさんが仕込んでいるピクルスをベースにしたソースが使われていますが、
これも実に秀逸なもので、
酸味などは強く感じず、豚の脂のストレートな個性を、
程好くお化粧する…彩を添える感覚でした。すごく美味しい!
 
…オーブンで4時間。
「やってみたい!やってみよう!」と僕が思ったことは火を見るより明らか。
最近、林檎と酒粕と塩麹ペースト漬け込み豚が僕の中で流行っているので、
これで試してみようかなぁ。
 
 
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僕は、
栃木・うしとらブルワリー・バルチックポーター“マシマシの黒”を頼んでいました。
ちびりちびり、アルコール度数8.6%のビール。
 
当日のTwitterだと、こんな風に思っています。
 
「美味しい!濃さを感じない。
 ココアっぽさ、甘味が主体で、すごく快い飲み口。
 滑らかで、酸味の広がりがすごく優しい。
 チョコレートで、渋味を緩和させて、なお幸せな味わい!」
 
…とのこと。8.6%のアルコール度数は飲み口には感じないけれど、
こう、顔の紅潮を感じました。温まると言うか、熱くなる…と言うか。
冬には良いのかも。
 
落語を聞いていても「お酒を飲んで体を温める」表現が、結構あるのだけれど、
日本酒を飲んでいて実感できているか、と言うと、
お燗酒も次第に冷めて行く中で、あんまり体験に無く…
 
(和らぎ水が冷たいからかも知れない)
 
たぶん、ハイアルコールのものがそれなりの量、それなりの速度で入ると、
カーッと来る…なんて所だと思うんです。
そんな慌てて飲んではいないけれど、
美味しさと飲み口のスムースさから、結構速度あったのかも。
 
 
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YOKOさんがすごく興味を持って選びました。
 
秋田・田沢湖ビール・ラオホを。
 
ラオホと言う燻製香のするビールは、
静岡の富士桜高原麦酒の「ラオホ」しか経験ありません。
 
当日のTwitterメモだと、こんな風に。
「美味しい!
 ちゃんとスモーク香がして、そう、スモークナッツのローストアーモンド感。
 少し鰹節の匂いもあるかも。
 軽やかで、渋味が伸びつつ、と言う美味しさ。これ、良いなぁ!」
 
…スモークモルトだけを使用したビールで、明確な燻製香。
こうした香はウイスキーの多様なピートフレーバーや、
燻製されたピーナツなどもオツマミに売っている中で、
違和感ってあんまり感じず、素直に「美味しい!」なんて思う事が出来ています。
バランス力の高い1杯でしたね~!
YOKOさんは前回の田沢湖ビールも記憶にあって、
気に入った醸造所のひとつとして覚えたみたいです。
 
 
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豚肉とドライフルーツのかぼちゃのピュレ和え
 
 
ドライフルーツは、
マンゴーやプルーンが加えられ、カボチャはポタージュ仕様。
 
まず豚肉とかぼちゃを炊いた様な香が届きます。
これだけでご飯が欲しくなるくらいの旨味を思い浮かべる香。
そこにマンゴーの甘酸っぱさやプルーンの艶やかな香が乗って来る…
一言で「フード、酒肴」と言ってしまえばそれまでなのですが、
酒に合うためのスパイス感、塩辛さとしては浅く、
お菓子としての甘味としては、ご飯のおかずにもなるくらいの甘味…
どの観点からも見える美味しさで、
これをクラッカーに乗せても良いし、チーズと合わせても良いし、
これだけ懐が深い食材が、
どのビールにも美味しく感じられない訳がないと言うか…
このホットサンドも美味しいと思うんですよ。
食べなきゃ分からない不思議な感覚。とても美味しく頂きました。
うーん。
言葉で例えることが難しい。
とにかくカボチャ料理で美味しいンですよ!
 
 
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続いて、
僕は、栃木・うしとらブルワリー・フルーツゴーゼ“すっぱいは成功のもと”を、
YOKOさんは、静岡・ベアードビール・フルーツエール“ジュビレーションエール”を選びました。
 
「すっぱいは成功のもと」、
爽やかで程好い酸味があり、ほの甘さがフルーツ感、と言った所でしょうか。
もっと酸味を利かせたビールもある中で、これは飲みやすい部類かと。
それこそ信州中野・岩清水蔵が醸すリンゴ酸たっぷりの日本酒「ごわりんご」の生酒の方が、
もしかしたら酸味を多く感じるかも。
 
「ジュビレーションエール」は、複雑な味わい。
いろんな味わいが含まれていて、先のカボチャのピュレ和えに合います。
お互いにシナモンやドライフルーツ系の味わいを持っていて、
合致するカタチで、相乗効果的組み合わせ、美味しく感じました。
両方の素養がベストマッチしていました。
フルーツビール、ジュースフルなものが多い様に感じていますが、
こうしたドライフルーツとの相性も良いスタイルも、素敵ですね。
 
 
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イタリア風肉団子~トマトソースには縮みほうれん草~
 
しっかりした食感の肉団子。
トマトソースの酸味とよくマッチしていました。
…シンプルにお腹が空く味なんです。
ご飯を食べたくなる様な。
 
 
Dscn5357
 
 
ふたりで挑戦ってンじゃないですけれど、
ひとりで飲み干すと酔いが深くなりそうだったので…。
 
静岡・ベアードビール・バーレーワインは、アルコール度数11%。
1年の自家熟成を経たものなんだそうです。
すごーく滑らかな舌触りで、ごく自然なとろみ…の様なもの、を感じます。
得てして“滑らか”であって、すべりの良い蜜の様な…。
HFCコメントの、
「メイプルシロップをアルコールで伸ばしてもこうはならないけれど…」は、
よく伝わる様に思います。
日本酒のしぼりたてで、度数20%を超える様なものだと、
似た質感があるのですが、
もうちょっと強く辛くゴツく感じられるイメージがあります。
(先日、ご縁があって飲んだ春田打はそう言う意味でも異色の仕上がりだと思った)
煌く宝石を流体にして練り込んだような…
内包される輝きをイメージするもので、
後から湧き立つ様に美味しさが追い掛けて来る印象でした。
 
 
 
 
ビールの炭酸学を知る頃合は、
他にお客さんがおらず、
少し静かな店内だったのですが、
ブログ「92の扉」のkuniさんがふらっと訪れ、
これは僕らは話に夢中で気付いていなかったけれど、
松本ブルワリーからの流れである様子。
ちょうど、出会えたならお伝えしたい事があったので、
好機…と言うより、ご縁あっての…と言う所でしょうか。
その後、しばらくYOKOさんのテンションが高めになる時間帯を経て、
1月1日もすれ違った、マキさんもお見えになったり。
ちょうど入れ違いに近い状況に今回もなっていたのだけれど、
それでも、また酒飲みの縁は面白いものです。
 
 
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東北魂でなく、湘南ビールのアマリロをお代わり。
他にも飲んでいないビールはあったのだけれど、
気分は、何だかIPAでありまして。
 
 
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最後にコーヒーを頂きました。
豆の処理において、
ウォッシュド、パルプドナチュラル、ナチュラルと違いがある事を教えて頂き、
ごく個性的な香を放つナチュラルを、是非1度…と考えていて、
機会を伺いながら今になってしまいました。
 
コーヒーも生き物だなぁ…ってすごく思います。
ビールのサービングにも技術、プロの手腕があり、
またコーヒーの場合は、豆の選別、豆の煎り方にも技術が必要です。
 
この日、焙煎してあったナチュラルは、
少し早く取り出した形になって、あんまり美味しくないんだとか。
香には“らしさ”があり、味が本当はもっともっと…とのことでした。
それを試してみると、
その芳しさは実に広がりあるもので、
それこそ泡による空気への放出を介するビールと遜色ないくらい。
でも、なるほど、味わいはお茶のようにアッサリ。
この辺りが焙煎によって、生み出されて来る前…なんて段階なんでしょう。
カエルの旦那には申し訳ないけれど、
とても、好奇心をくすぐられるもので、
むしろ、今後見かけたら絶対、ナチュラルを頼んでみよう!と思いました。
写真は、ブラジルのパルプドナチュラルの豆だったかなぁ。
ちゃんとコーヒーらしくて美味しい。
でも、やっぱりナチュラルの香は惹かれます。
また新しい情報を得て、なお気分は上がりました。
 
 
 
 
まだまだのんびり出来ちゃいそうだったけれど、
21時を過ぎた頃合で、お暇をします。
狙うは21時台にある3本の電車。
この時間だけ、ちょっと多めに電車があるんです。
これ以降は1時間に1本だけですから。
雪で遅れても次が来る、待ち時間が総じて少ないだろうと思って、
巣穴を目指しました。
 
 
Img_3518
 
 
楽しく飲んでいる最中に、
想像以上に雪が積もっていて、
お互い転ばない様に、滑ってしまわない様に、
支えあいながら駅を目指しました。
 
途中、松商学園の子たちでしょうか。
運動部の子みたいに髪を刈り上げた子達が、
交差点周りを雪かきしていて、「偉いなー」と、
程好く酔っ払って通る自分たちが、
何だか少し悪い大人にも思うのですが、
2歩3歩、歩くと大体忘れてしまう様な、楽しい道中で…。
 
結果、電車は全く遅れておらず、定刻通りに出発しました。
ちょうど良い頃合の電車に乗って巣穴最寄りの駅まで。
 
「楽しかったから、また行こう」
 
心から、そんな風に思うことが出来る夜でした。
雪であっても、人がいましたから。関係ないですね。
カエルのお店の旦那とおかみさんがカウンターの向こうに揃う日も、
そう遠くはないと存じます。
なんて言ったって、Hop Frog Cafe、「カエル(帰る)のお店」なんですからネ。
 
さて――――…
…と言ったところで、ちょうどお時間。
長らくのお付き合い、誠にありがとう存じました。
次回、お目に掛かりますまでの暇となります。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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2016年12月19日 (月)

憧れていた飲み物を飲もう!(2016年11月12日・8オンス、廣東)

 
 
 
 
好奇心があるからこそ!
 
そして、飲みを楽しめば、
 
飲みが楽しくなる道理。
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命と言うことですが…
代わり合いまして、私の出番となってございます。
しばらくの間、お酒呑みのお噂で、ご機嫌を伺って参りますが…。
 
えー、ひとえに、
美味しい、美味しくないに尽きる…それはどうなんだ、って事なんですなぁ。
美味しければ、それ以上がないか。
美味しくなければ、もう切り捨ててしまって良いか。
かの“お酒”なるものは嗜好品ですからナ、
個人の裁量の範疇ならば、
美味しければ良いのだし、
嫌ならもうお口に召しませなんだら良いのです。ええ。
ただ、たいへんに不思議なもので、
自分が美味しいと思っても、どなたかは「そうかなぁ?」なんて首を傾げ、
どなたかの「美味しいから、これを飲まないと損!」と言う味わいが、
「これのどこが美味しいのか理解できん」と言う事だってある…。
 
十人十色、酒の体も百態。
だからこそ、世の中が面白くなろう…と言うものですな。
 
これまで自分自身では飲まなかったものも、
信頼できる…
「彼の御仁は旨いものを知っている」と存じ上げるご縁があって、
その方の寵愛を賜っておりますと、
もう、飲んだことがないものでも興味が湧いて参ります。
 
ご縁続きのハシゴ酒、続いて2軒目、3軒目を申し上げます。
どうぞ、終いまでお付き合いくださいませ。
 
 
 
 
Dscn4550
 
 
たいへん有り難いことに、禁煙になってしばらく。
上土の平出酒店併設「8オンス」にやって来ました。
 
タバコの煙がどうにも苦手で、しばらく足が遠のいておりました。
そして、禁煙になって、
前を通ってみると、何かと混んでいる事が多く、
「タイミングなのかな」とも思うのですが、
だいたい混んでいる…禁煙がとても好意的に受け取られ、
元々繁盛していたと思うのですが、より賑わうカタチ。
 
この日は入れないなら仕方がないが、
ひとつでも間があるなら入って飲みたい!
そう思って出掛けていました。
 
Img_2795
 
 
キンミヤザクロハイとYOKOさんは悩みに悩んで調布ビール。
 
お店で「~ハイ」と名のつくもの、頼んだ事ないです。
生絞りグレープフルーツサワーも…どうだろう、
20歳そこそこの頃に1度でも飲んだかなぁ…それ1回くらいじゃないかなぁ…
お酒っぽくないジュースみたいな味わいに、
最後に、アルコールっぽさがちょっと残る感覚が苦手で、
頼まなかったんです。これまで。
 
色んなご縁があって、
S木氏とK山氏に出会って、
ふたりの飲む様を見ておりますと、まぁ節操がない。
いやいや、これが本当羨ましくなるくらい節操がなくて、
それはとても素晴らしい事なんだと思うんです。
 
色んな味わいに興味を持って取り組んでおられて、
「お酒を飲むことを楽しんでいる」感じがして、とっても頼もしい。
尊敬できる、と思っています。
“節操がない”と言葉は悪いんですけれど、
お2人とも、自分のルールはしっかりとしておいでで、
すごく面白いんです。
その二人が最近「ケミカル」と言う言葉を発している事に気付き、
また1杯目に、軽く「8オンス」に乗ってキンミヤを飲んでいたりするので、
「よぉし、飲んでみたいぞ」と言う野望が生まれました。
 
ザクロハイ、グミキャンディーライクな味わいで面白い。
なかなか気に入りました。お値段もお安いですしね。気軽な1杯。
 
その日の「8オンス」では、
外国からのお客様が4人さん、
テーブルを囲んでおられて、ご愉快に耽っておられました。
キャッシュオンのシステムだからお会計も分かりやすいし、
気軽に旅の中で飲むことが出来て良いのかも知れませんね。
本当、気楽な雰囲気が見えて、良い酒場風景だ…と感じました。
 
ただ、かなり賑わっていたのでフードをお願いする様な状況じゃねぇなぁ…
…なんて思って、1杯でサッと僕らは店を移ることにします。
 
そうそう、連絡をもらって興味あるメニュウがあるってンで。
すぐ近く、お馴染みの緑町界隈に出掛けて行きます。
 
 
Dscn4551
 
 
昼は月イチくらいで通っているのですけれど、
こうして夜に訪れるのは、久し振りであります。
緑町「廣東」へは「8オンス」から、徒歩2分くらいでしょうか。
走れば1分ですかね。走りませんけども。
 
 
Img_2796
 
 
これを飲んでみたかったんです。
温めた紹興酒に梅干を入れると言う飲み方。
昔、どこかで氷砂糖と…ありゃあもしかすると梅干だったのかも知れませんが、
何か果実の干したもの、と言う飲み方はした事がありましたが、
酸っぱさがきちんとある梅干を入れます。
 
紹興酒、元々甘味がありますから、
そこに強烈な酸味と、あと塩気が加わって美味しい。
目が覚める感覚があります。
 
元来、自分は梅干、食べられません。
物心付いた時からダメなんです。こればかりはエナ(胞衣)の上を通ったとしか言い様がない。
 
でも、こうして紹興酒と一緒なら大丈夫。美味しく頂けます。
 
Dscn4552
 
 
黒板に35周年記念のサービスメニュウ、
温野菜サラダが350円とあるので、これを注文しつつ、
こちらも出して頂きました。
 
 
Dscn4553
 
「おおまさり」と言う落花生の品種。
松本市旧四賀村産との事ですが、大きい。
 
 
Dscn4554
 
 
中にも大粒の身が詰まっていて、巨大。
ですが、なかなか写真じゃあ伝わりませんね。大きさ。
成人男性、ワタクシの爪よりもっと大きいんです。
「柿の種」に入っている様な、
たぶん一般的な落花生の粒よりも2倍近く大きいのではないでしょうか。
 
生の落花生を茹でて食べると美味しいものです。
“一般的”な炒ったものより、格段に豆本来の油分があって、
風味、香も味もすこぶる強いものです。
 
中でも、この「おおまさり」は一粒がケーキなんじゃないか…と言うくらい、
存在感がありました。
クリームはあるスポンジはある…そんなイメージ。
クリームのような風味の良さ、スポンジ部の様な大きさによる食べ応え。
“これまで食べたことがない!”と断言できる風合でした。バカウマ。
また来年も食べられると良いのだけれど、どうでしょうか。
 
 
Dscn4557
 
 
昼もメニュウにはあるのですが、
夜、お酒と共に一品として欠かせない僕らの大好物「青菜炒め」を。
 
ごくシンプルな料理。
パク付く幸せ。
 
 
Dscn4558
 
温野菜。
紫のお芋がほんのり温かく、
マヨネーズと…他に何かな、
コールスローの味付けに似た特製ドレッシングが和えられています。
優しい美味しさ。
青菜炒めも野菜が満喫できる一皿ですが、こちらもまた。
 
 
Dscn4559
 
食べれば食べるほどにお腹は空いて来るカタチ。
食欲を増進させる美味しさがありました。
トドメを差すべく、
YOKOさんと相談して決めた今晩の〆として、「麻婆焼きそば」を。
 
「麻婆麺」「麻婆丼」「麻婆焼きそば」として3種、
焼きそばは焼きそばで、
「五目焼きそば」「えび焼きそば」「ぺペロン焼きそば」「カレー焼きそば」、
そして「麻婆焼きそば」とあり、
バリエーション違い…と安易に考えることなかれ、です。
実際、食べてみるとそれぞれの個性は異なっていて、
特に、「麻婆麺」「麻婆丼」「麻婆焼きそば」は、
基本の「麻婆豆腐」が「廣東」さんの味であるので、
麺、飯、焼き麺の差だけ…と思うのですが、
辛味の感じ方に重点を置いてみても、“個性”…
雰囲気が違っていて、とても豊かに楽しむ事が出来るもの、と思っています。
いちばんダイレクトに辛味を感じる「麻婆丼」、
スープに溶けて熱さを感じ、香の立ちが湯気の中でとても良く、
ややマイルド&スマートな辛さの「麻婆麺」、
香ばしく炒めた焼き麺の風味が、
おそらくはいちばん辛味をマイルドに感じさせる「麻婆焼きそば」…
それぞれ機会がありましたら、
1度は無理でしょうけれど、食べ比べますと、
「料理って面白いなぁ」と食べさせてくれること、請け合います。
 
しっかり辛い麻婆豆腐は旨味に溢れ、
四川山椒の鮮烈な香とのコンビネーションは珠玉の美味しさ。
香はスピーディに駆け抜けますが、
辛味はジンと開いて行き、
そこに焼き上げられた麺の香ばしさ、
餡を吸って徐々に香ばしさから融和された麺の旨味に変化して行く…
その流れの愛おしさ。
「廣東」の焼きそばは、けして「かた焼きそば」ではありません。
揚げたものではなく、焼き上げたものだからこそ、
また風合が異なるんです。うまい。
 
比較的短い時間でしたが、心から満足できる時間でした。
ごちそうさまです!
 
 
 
 
途中、YOKOさんも美味しさと楽しさから、
いつもよりもご陽気になり、
パタパタ、ヒラヒラと手を振りながら、
中華料理とお酒、人のご縁に華を咲かせていて、
どこか、出会った頃の飲みの楽しさを思い出しました。
今も、もちろん楽しいのですけれど、
惹かれていった明るいお酒の体を、また見たような。
 
こう、場を楽しむ…って言うんですかねぇ。
居酒屋、料理屋、世界にひとつだけのお店である訳です。
基本的には、全てのお店が。
マクドナルドやスターバックスが、世界にひとつか…ってぇと、
やっぱり人が違いますよねぇ。
同じ人が同じ人数働いている事はありますまい。
やっぱり人がお店の顔になり、
居心地や楽しさを形作って行くのだと思うのです。
 
心から楽しんだ「よよぎ」の夜に似た、
美味しく、笑い、楽しんだ…そんなはしご酒の道半ば、
もう1軒、その日は寄っておりますので、
お語り致したい所ではございますが、
ちょうどお時間となっておりまして、また次の機会に。
必ずやお目に掛かりますこと、お誓い申し上げまして、
本日は、これにて。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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2016年12月15日 (木)

きっかけが喜びを結ぶ。(2016年11月12日・風林火山)

久し振りだけれど、気持ち良く迎えてくれて、嬉しかった。
えー、気楽なところで一生懸命と言うことですが…。
結んで離れて、
人のご縁と言うものは結びやすく解けやすくありますよねぇ。
「袖振り合うも他生の縁」と申しますけれど、
じゃあ、その縁付いたものが続くか…てぇと、全てではないですな。
むしろ少ないと言った方がよろしかろうと。
縁と言うものは…そうですなぁ、
ポストイットの様な簡単に引っ付くような、
そして紙で出来ている様な、
軽い、ひらひらしたもの…そんな風に思います。
縁付く、その瞬間は脆いですわ。
それが結ばれると…ポストイットが落ちない様に、
大切だ…てンで、上からセロテープを貼り付けたり、
ホッチキスで打ち付けたり、離れない様にする…
その思い、努力、結ぶ訳ですから2本以上の紐が、
こう、キュッと締め付けられる。
縁が続いて行く…と言う事なんだと思います。
ごく偶然に、仕事の中でお見えになったお客様が徳島県のご出身で。
仕事しながらも色々教えて頂きましたね~。
フィッシュカツに竹ちくわ、ふしめんも買い求めましたし、
すだち酢は本当に良いですよ。
何にでも合います。爽やかな味わいでレモンも好きだけれど、
風味は酢橘が好みに合います。
その方が、やおら「日本酒がお好きなら、松本の風林火山さんって知っていますか?」と言う…
驚きました。松本にお住まいではないですからネ。
「ええ、ええ、(最近ちょっとご無沙汰ですが)知っていますよー」
「日本酒は普段飲まないのですが、お店の方に勧められて飲んだ日本酒が美味しくて!」
「それは何より。何を飲まれたんです」
「えっ、えーと、色のついたお酒で、外国語っぽくて…あ、ボーミッシェルって…」
「あぁ、澤の花!さっき話してらした“むしり鶏”に近い地域ですよー!」
どうやら、居酒屋ですと果実酒などをよくお飲みになるんだそうですが、
それを見たお店の方が、甘味がある、飲みやすさのある…
そうした所から、お勧めしてくれたんだと、とても嬉しそうに話しておいででした。
いやあ、これを聞いて「何を食べました?ポパイは?ホル天は?」なんて、
色々聞いていましたら、いてもたってもいられなくなりまして、
早速、風林火山に電話をする、その週の土曜日のカウンター席を予約する…
…そうして今日の一席が成る訳ですな。
いつもの気楽なふたりが松本の街に降り立ちますと、噺の幕開きとなっておりますが…。
Dscn4514
そんな訳で松本駅前、大衆居酒屋「風林火山」にやって来ました。
今日はどんな信州の日本酒と出会えるのか、とても楽しみ。
今年は長野酒メッセ、仕事から離れられなくて不参加になりましたけれど、
その分、今年のお酒はどうだったのかと…とても気になっている心持ちです。
そう言う意味では、「風林火山」が最適解ですよね。
信州のお酒が、豊富に揃うお店ですから。
Dscn4515
カウンターに通して頂いて、お通し。
具沢山。
Dscn4516
先ず一杯に、
今日の先発だけれど中継ぎで…
信州上田・互(福無量)・純米吟醸うすにごり“中継ぎ”をお願いしました。
当時のTweetでは以下の通り。
香の抜けがすごく良く素敵爽やかさ!
ボディも軽やかさで颯爽。
すごくちょうど良い美味しさで、キレながら、
ポッと甘みを感じられてアフターも良いです。
良い状態。キレイで美味しい。
…とのこと。
Dscn4518
YOKOさんは生ビールで「ぷはぁ」とされておりました。
Dscn4520
目の前に大きな椎茸がありまして。
こうして目の前に置いてあると、かなり惹かれます。
オススメの中に椎茸料理を見付け、それも含めて注文。
まず出て来た肴は、ごくさっぱりとしたものから。
こう言う始まり方が、良いじゃありませんか。
Dscn4524
「馬刺し(赤)」
この頃、厨十兵衛さんでも何度か注文していて、
馬刺し付いていたカタチ。昨今、益々好きになって来ました。
あっさりしているけれど、味が良いですよね。
適度な肉感があって。
Dscn4525
地物鹿肉のたたき~レバ刺し風~
色々合って…いや、「風林火山」では問題なかったのだけれど、
社会の中で色々あって、レバ刺しが食卓から消えて…
このビジュアルは、以前メニュウに合った馬のレバ刺しと酷似しています。
鹿肉のたたき…と言う事ですが、
鹿肉をこうした状態で食べることは初めての経験でした。
煮たり焼いたりしたものを食べていますが、かなり印象が異なります。
筋…と言うより、弾力のある身で、歯に押し返し、“食べで”があります。
鶏の砂肝にちょっと近い様な…そんな印象すらも。
クセは全く感じられず、ごま油とネギの風味の中で、
塩に旨味を持ち上げられて、実に良い塩梅。
おまんまに良いってンじゃありませんね。
日本酒、ビール、焼酎…何にでもよろしかろう、と言うもの。
温かい焼酎なんかにも良さそうですね。芋より麦などの方が。何となく。
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強烈に危険な魚、
「ダツ」のお刺身がメニュウにあったのでお願いしました。
これ、自分たちが知ったのは「洋食厨房Spice」のシェフさんから…でした。
凄まじいスピードで泳ぎ、かつ鋭利な先端を持つので、
人間の体を的に突っ込むと、ダツの直径に合わせて、穴が開く…と言うのですから、
いや、本当に危ない。
けれど、それだけの筋肉をお持ちならば、当然にお体を食しても美味しい訳で…。
洋食厨房で食べて以来だったので、是非に…と思いました。
見た目にも身の締りを感じませんか?
けれど、硬さや強さと言うのはあんまり感じません。
程好い食感で、良いお刺身の風合が浮かびます。
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「ジャンボ!しいたけフライ」
…メニュウ原文まま。変な文言ですけれど、肉々しいです。椎茸ですが。
「風林火山」のフライ衣って、比較的しっかりした…
硬めの食感のものが多いのですが、
そのゴリッとする食感に相対しても、全く遜色ない厚さ。
ゴリッ、プルッ…と噛み千切ると、椎茸の風味がソースと共に香ります。
こりゃあうまい。
もうひとつ、注文しようかと思うのですが、
他のメニュウが食べられなくなってしまうので、遠慮せねば。
“食べで”がありますもん。
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信州上諏訪・本金・純米大吟醸“美山錦”
当日のモモさんオススメ酒。
当日、今更ですが初めて坂口さん…でしたか、
お名前を伺った厨房の若い衆さんが、
蔵元さんまで勉強のためも含めて出掛けて行った所で、
仕入れて来たんだそうで。
当日のTweetは以下。
これは美味しい。たいへん美味しい。おっと、銘柄より先に呟きが漏れた。
信州上諏訪・本金・純米大吟醸。
華やか。ほのかに酸も上る華やかさは全体に羽衣イメージ。
何ていうかな、一言で例えるなら出品酒的な上質さ。
うーん、YOKOさん曰く、食にも良いが単独でも抜群に美味しい、とのこと。
…とのこと。
酒ぬのや本金酒造さんと言う造りの総量が特に少ない蔵元さん…
けれど、高品質のものを醸し続けておいでで…
よって、量はどうしても限られて来てしまう純米大吟醸。
その1本にこうして目に掛かる事が出来て、本当に嬉しい。
そんな坂口さん、勝手に「トンテキの人」…と夫婦間で呼んでいました。
以前、トンテキ用の分厚い豚肉を包丁で叩いているところ、
あまりに僕らが熱く見つめるので、
モモさん共々「食べます?」と声を掛けて下さり、
そして、その美味しさに感動したと言う思い出があり…
正確に言うなら“トンテキを分けてくれた人”…と言う恩義がありまして。
蔵元と温泉なんかもセットで楽しんでおられるみたいで、
またお話も伺いたいですね。
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信州上田・瀧澤(喜久盛)・純米吟醸“丙申”ひやおろし
そして、こちらもお願いしていました。
当日のTweetは以下。
パイン系の芳しさの後に、ゴージャス感ある酸味と苦味!
この盛り上がりが抜けた後はサッパリしていて、面白いお酒!
美味しいです!
冷温が良さそう。
酸の勢いが飲み口によってはドライさにもなっていて、
醍醐味、楽しいお酒と思います。
…とのこと。
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YOKOさん大好物のヤマセン(山芋の千切り)を。
そろそろ農産物直売所にも出て来ているので、
美味しい時期になって来ましたかねっ。
「ながめぃもつまりまぃた」
…と、YOKOさんが喜んで食べていて、
勢い余って軽く詰まらせたりなんかして。
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「風林火山」の絶対的名物、「ポパイソテ」を。
届いたら、出来るだけ直ぐに混ぜますっ!
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混ぜ後。
熱せられた鉄板の上で醤油が香ばしく弾け、
卵の薄く伸ばされた所がカリカリに焼かれて、なお芳しい。
少しだけ醤油しょっぱいけれど、これこそ信州の味付けだと思います。
ちょっと甘くて、ちょっとしょっぱくて。
久し振りの「風林火山」なので頼んでみましたけれど、
相変わらず、最高に旨いです。これ。
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続いて、こちら。
「手の内」の首掛け。
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信州松本豊野・大信州・純米吟醸“手の内”を。
当日のTweetはこちら。
クリーンで白いイメージ。可憐な花のイメージ。
大輪でないけれど、生命力を感じます。
バランス良さ、いわゆる五味がそれぞれ特長的です。
それぞれの線が伸びるのだけれど、調律、まとまりが素晴らしい…と言うか、
ある意味、大信州らしい卓越さ。
…とのこと。
大信州蔵、槽場詰めも無事に済んで新酒が出始めましたね。
それこそ、「風林火山」さんにはラインナップされていることでしょう!
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こちらもお願いしました。当日のサーバー酒。
当日のTweetは以下。
信州中川・今錦・純米吟醸無濾過直汲みサーバー出しを。
空気の在り方を感じます。
米っぽさ、今錦の持ち味がよりふっくら感じられる様で、面白い。
飲み口の中盤から後半で、ふっと膨らむのが良いですね。
お酒単独で楽しみたいかも。飲んでいて対面する表情が豊か。
…とのこと。
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「ソイの塩焼き」
家ではこうした焼き魚は、なかなか実現できませんね。
丸々1匹を美味しく頂きました。
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「風林火山」での最後に、こちらを。
信州篠ノ井小松原・積善・大吟醸袋吊り斗瓶囲い雫酒、
使われている花酵母は「オシロイバナ」とのこと。
当日のTweetはこちらで…。
これは黙る。香の優美さを口の中で取っておきたい。
味わいは更に半年とか1年後を期待しちゃうかも。
20℃の世界の方が開くのかなぁ?
香の高さ、香の質の良さが、すごーく良いなぁ。
…とのことで。
大吟醸らしさ、ちゃんとした出品酒、馥郁たる香の表現。
本当に良いお酒で…
技術の粋を集めた大吟醸と言えど、
現在の規格では精米歩合が50%と言う取り決めくらいで、
購入を考えると、結構差があります。同じ「大吟醸」と言う銘であっても。
これは特に上質な部類を集めたもの、と言う風格がありました。
YOKOさんと話していましたよ。
そろそろ行こうかな…って。
特に行かなかった理由がある訳じゃありません。
週末の予定だったり、様々な事情で気に掛かりながらも遠くなってしまっていた…
お天道様はそれを見透かしているのか…
こうしてご縁を下さって、僕らを突き動かして下さって、
こうして一献、楽しむ事が出来ました。
このご縁の流れが、たいへんに…ええ、何度も申し上げますけれど、
嬉しかったのでございまして。
「おー!!ひさしぶりじゃーん!!」とモモさんが迎えてくれて嬉しかったし、
店長さんが電話予約の際に、声だけで自分と分かってくれたり…
何だか、ホント嬉しくて。
家でご飯を作って、いろんな料理に挑戦したくて、
今は2週に1回くらいのペースで飲みに出ているのだけれど、
出来るだけ、こうして繋がっている場所に顔を出して行きたいな、
行ける様に、日々を頑張って過ごして行きたいな、
切実にそう思わされるものでした。
やっぱり楽しいは嬉しい。
楽しくさせてくれる場所が好きです。
すごーく満足して、見送られて「風林火山」を後にしました。
さて、この日はまだまだ続きます。
気分が良い所で次はどこにしようか、僕が行きたいことがある…と、
はしごを掛けにかかるンですが、
そちらは代わって、次の出番に譲ります。
おあとがよろしい様で。
ありがとうございました。
 

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2016年12月10日 (土)

「おつかれ」と言うと「タピオカ」と聞こえるファニーナイト。(2016年10月8日・アガレヤ)

 
 
 
 
良い夜風、良い出会い、良い酒、良い恵み。信州松本、最高デス。
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命と言うことですが…。
 
本日も相変わらずお酒呑みのお噂でご機嫌を伺って参ります。
先達て申し上げました、こちら…。
 
 
小倉の猫と箕面の猿で桃をカエルで。(2016年10月8日・沓掛温泉、Hop Frog Cafe)
 
 
こちらの続きのはしご酒、もう一段、申し上げます。
望み通り飲みたかったビールを楽しみ、意気揚々と、
いつもの気楽なふたりが戸を叩きますのは、「アガレヤ」さんで…。
 
 
 
 
 
冒頭、
「良い夜風、良い出会い、良い酒、良い恵み。信州松本、最高デス。」と言うのは、
分かる方だけ分かって頂けたら…に、なりますが、
「この素晴らしい世界に祝福を」と言うラノベがありまして…
まぁ、小説ですね。このアニメ化されたものが滅法良作でありまして。
体力魔力の限界で1日1発の爆裂魔法を使って倒れ込む、
その一言に近いテンションで、書き込みました。ええ。
 
そしてお題の「タピオカ」なんですけれど、
本当にそう聞こえたんですから、仕方がありませんよねぇ。
すごく酒を飲んだ、飲み過ごした…と言う程でも無いのですけれど、
無理なく程好く、たいへん良い心持ちで1日を遊び、
そして、巣穴に無事に戻って来る事が出来て、
一粒たりともタピオカが出て来る事がなかった1日ではあったのに、
不思議と最後のひと笑いがタピオカで、
寝落ち寸前、気合を入れて馬鹿を記録しておこうと言う…
そんなTwitterへの投稿でした。
自分は床に大の字で寝っ転がっていたことを覚えています。
 
この頃に、まぁ、今もですけれど、悩み事は尽きないもので。
その憂さを…浮世の憂さが浮かばれた夜でもありました。
 
 
 
 
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今宵の日本酒1杯目には、こちらを選びました。
僕は、信州中野・志賀泉“一滴二滴”本醸造、
YOKOさんは、信州信濃町・松尾・純米ひやおろし…にて。
 
縁付いて選んだ…そんな2本でした。
9月には信州SOULで中野市に出掛けていて、もちろん志賀泉さんのお酒も頂いていて。
更には、黒姫高原に出掛けているので、
銘酒「松尾」を醸す高橋助作酒造店は、すぐ近く…
遊びに行くことで、出歩くことで、
より多くの思い出が出来、土地に愛着が湧き…
思い思い選んだ日本酒でしたが、北信の恵みの2本を抜き出していました。
 
「松尾」は、相変わらず全体に綺麗な造り。
その綺麗さ、たおやかさが最後まで伸びて行き、程好い。
「一滴二滴」は、比べるとグッと来る押し味に秀でています。
最初の一杯と言うよりも、今時分の様な中間の頃合に、実に美味しい雰囲気。
 
 
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「アガレヤ」さんのお通し。
胃が温まります。
何気に、温かいものを入れた方が胃の活動を助けてくれる様な気がして…。
結構、居酒屋さんって冷たいメニュウも多いですから、
こうしたお通し、良いなぁ…と思うんですよ。
「食べない日ほど、翌日に残りやすい」…なんて思うくらいで。
 
 
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栃尾の油揚げ・はさみ焼き
 
ハーフサイズで。
これ、酒の肴にはちょうど良いンです。
前回食べて気に入ったのでリピートで。
焼いた油揚げが…アガレヤさんは炭火ですから、
よりカリッと香ばしくて、ンマイ…ご案内の通りですが、
山形の郷土料理の「ダシ」が加わることで、
塩気と野菜の香味が加わると、また一味、
食感もアクセントになって、オツなんです。
 
 
 
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山芋の炭火焼き
 
いつ頼んでも…ってそんなに回数重ねていないからいけませんが、
いつ頼んでもYOKOさんが、「やっぱりこれがイチバンだな」と呟くメニュウ。
駅前の「風林火山」に出掛けて行っても、
必ず「山千(山芋の千切り)」を頼むくらいですから、
大好物が更にひと手間加えられて出て来て、まぁ、気に入る訳です。
 
青海苔と荒切り山葵が実に良い薬味。山芋の風味と、よく合います。
 
 
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味醂干し
 
比較的、山芋は酒の肴になる前に食べ切っちゃうから…
あんまり肴らしからぬ、と言う我が家の状況。
鶏料理が名代のお店だけれど、
メニュウに魚があったのでお願いしてみることに。
 
日本酒と…
甘味のある、また塩気もある、脂もある…
この焼き物の要素を、正しく満たしたこれが、合わない訳がない。
 
 
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酔い加減と相談しながら、ふたりで1杯…と言うか、
僕自身がどうしても頼みたかった1杯をお願いしました。
 
千葉・甲子正宗・純米吟醸“KINOENE APPLE 秋のらいすわいん”を。
 
発売は昨年度から…でしょうか。もう少し前でしたっけ?
もし、今初めてのリリースなら、ピコ太郎氏の「PPAP」に合わせた名前や販促が打たれそうですね。
「Malic acid Junmaiginjyo」とラベルにあります。
(Malic acid = リンゴ酸)
 
リンゴ酸高生産性酵母「きょうかい77号酵母」を用いたお酒です。
リンゴ酸はワインに特に多く含まれるもの。
特長的で多量の酸の風合は、他の協会酵母で醸されたものとは一線を駕します。
以前に飲んだことはあったのですけれど、
信州中野・岩清水蔵の「ごわりんご、にわりんご」に出会っている自分としては、
小古井杜氏からリンゴ酸に関わる夢、希望や味わいなどを伺っており、
先んじて飲んでいた頃よりも、ずっとこの酵母で醸される日本酒に興味を持っていました。
 
岩清水と甲子正宗を比べてみて…記憶と照らし合わせてみて、
お酒に対するコンセプトが大きく異なる、そんな風にまず感じます。
 
甲子正宗は、データとしてもアルコール度数も14度と軽く、
「ごわりんご」は麹歩合が5割と言う事ですから甘酸のバランスが異なります。
「にわりんご」に対しては、
甲子正宗さんが通常程度の麹歩合で醸していれば、
ほぼ同等と言えるので、比較になりますが、
白ワインテイストに振っている甲子正宗と、
ごわりんごがあるからこそ、麹歩合の飲み比べとして、
しっかりとした力強さを背景に持たせたい「にわりんご」と…、
そんな個性の差が見受けられるでしょうか。
 
個人的な感覚ですが、
この「きょうかい77号酵母」による日本酒、その酸と香と言うものは、
熟成によって変化して来るもの…と思っています。
明確に飲み口、酸の雰囲気が変わると思うんです。
 
甲子正宗、酸は強く酸っぱさを感じますが、
秋になって酒全体にまろやかさが出始めていて、
前半、後半に酸の強さが主体となりますが、
中盤には、まろやかさが顔を出していました。
 
 
 
 
 
落語言葉って事もないけれど、
この後に出て来る「若い衆」は「わかいし」と読んで下さい。
単に「Young generation」と言う意味ではなくて、
お店の旦那、番頭以外は、「若い衆」と言うカタチかと。
「お店のお兄さん」と言う意味で「若い衆」と使います。
 
 
 
 
 
「アガレヤ」の旦那は、
お店が混んでいる時間となると、
お料理を作るのは旦那ひとりだから、
基本的には炭火の前にいなくちゃいけないし、かなり忙しい。
そうなって来ると、
目の前の若いお兄さんに聞いたりなんだりするのだけれど、
最近、行き先がわりと固定化されて来ていた僕らであって、
久し振りに、「相対する」心持ちになりました。
 
こう、一生懸命に話題を探って話しかけて来てくれる…
僕らも若い衆さんに聞く…受け答えをするのだけれど、
そりゃあ、顔は存じていても、
話す機会がほとんど初めてだったら、まごつきますよねぇ。
 
…お互いにちょっと緊張したりなんかして。
 
そうした酒場の空気、雰囲気が何だかとても新鮮で、今となってはすごく良い思い出。
 
そこにブログ「92の扉」のkuniさんがお見えになって、
その若い衆さんとkuniさんは何度も会って話をしている雰囲気で、
「おっ、ホッとしたぞ」なんて表情を伺ってみたりして。
 
…繋がって行く、そんな風に思ったものです。
 
もちろん、これは酔っ払いの僕の主観だから、戯言でしかないし、
本当はどうかなんて分からないし。
ただ、人と人とが会い、真剣勝負ほど命は張らないけれど、
二度とない時間を共有して過ごそうとするから、
楽しもうと言う心意気がぶつかる訳で…。
そうそう、アガレヤの旦那が忙しい最中に汗だくで、
「どうも、いらっしゃい!」って来てくれた事も嬉しかったなぁ。
 
街の酒場は交わる場所。
楽しさだけじゃなくて、どこかでは怒ったり悲しんだりもあるんだろう。
 
落語が好きで、
その中で言う「三道楽」が有名な「飲む、打つ、買う」であって、
どれかひとつでも凝ってしまうと身を滅ぼす…とはお馴染みの台詞。
「打つ」は違うけれど「酒を飲む、女を買う」は密接に絡んでいて、
「女を買う」と言う吉原を代表する遊郭での遊び、
この「遊び」と言う言葉の粋な使い方、雰囲気、重みを感じています。
 
アガレヤの旦那と若い衆さん、
僕らと、隣の客人kuniさんと…
もう、それなりにお酒が入っていたし時間も短かったし、
あんまり覚えていないのだけれど、
「楽しい」と言う思いがあって、真剣に遊んで来たって言える心持ちであって。
 
【遊ぶ】って良いなぁ。
 
だからこそ、
 
 
 
良い夜風、良い出会い、良い酒、良い恵み。信州松本、最高デス。
 
 
 
…――――であって、
「おつかれ」と言うと「タピオカ」と聞こえるファニーナイト。
 
 
 
オチにも何にもならない間抜けな事でも面白いと思う訳で。
 
 
 
 
 
 
さて、取りとめもなく語ってしまうといつまでも語ってしまいますので、
この辺りでお開きと致しましょう。
頃合ちょうど、良い時間となっております。
 
酒呑みがパァパァ語るだけでしたけれど、
最後までお付き合い下さいまして、ええ、どうもお疲れ様でした。
どうぞ、一献傾けて頂きたく存じ上げまして、それでは。
 
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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