カフェと四季

2017年6月27日 (火)

コーヒーの楽しさが、昨日より少し熱を帯びて続いて行く。(2017年6月24日・MCRG主催・Hop Frog Cafeにて)

 
 
 
百聞は一見に如かず。
 
 
 
 
えー、
誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、書いて行く事としてございます。
どうぞ、最後まで、ごゆっくりお付き合いの程を願っておきますが…。
 
 
えー、
こう、たいへんに奇妙なもので、
知っていても知らないこと…なんと申しますものは、
世の中に片手では足りないくらい、いやあ、五万とあるものでございますな。
けれども、
何か、きっかけを頂戴して、気付くまでと言うものは、
なぁんにも思し召しがないのでございます。
隣人が、実は狼男だったりもするのでございます。
「シュレディンガーの猫」とも言う…
 
…ここでお客様の前で“出来るんだぞ”と言うところをお見せしたりなんかして…
 
…シュレディンガーが猫をしているだけと言う、
中身は全く分かっておりませんが…。
 
知らないままで勿体無いと思うことも、
実は、あんまりないんですね。
気付くからこそ、「知らなかった時間が勿体無い」と思うものでございましてナ。
 
えー、今回は、コーヒーのお噂でご愉快を願います。
自動販売機にも並んでおります。
コンビニにも並んでおりますれば、
レストランにも必ずや「コーヒー」と書いてございましょう。
そして、きっとたいへんにお値段はお安い。
そうです。ダメなオトコの頭の上に掛けても、お財布には障りがない様な、
そんなお値段で日常、拝見して、時に口にしたりするものですが、
これについて、
えー、今回のイベントを経て、思いますのは、
 
「知らないことが多過ぎた」と言う事でございます。
 
どうでしょう。
自動販売機ならば120円、ディスカウントショップなら90円くらいも?
料飲店ではサービス料も含めて、500円を下るくらいですかな。
コーヒー専門店でも、1000円と言う1杯のお値段は、なかなかお見かけ致しません。
 
それが適正価格ってものでしょうと…
気付かず、それが当たり前だと存じておりました。
 
いや、そんな事はけして無い。無いのです。
それに気付き、赤面する間もなく、
どちらかってぇと、受け止める心持ちは、ひどく落ち着いたもので、
己が幸せに感謝する…そんな所でした。
 
えー…思い出し、昂って参りまして、訳が分からなくなって参りまして。
 
とにかく、
素晴らしいコーヒーとの出会いの場であり、
コーヒーが生まれ、
文化の垣根を越えて、我らが日常に落とし込まれるまで、
しっかりと体験して参りましたので、
どうぞ最後まで、お付き合いくださいませ。
 
 
Img_5024
 
 
松本市、市内の自家焙煎珈琲店、
 
CAFE THE GROVE、
 
Hop Frog Cafe、
 
COFFEE STAND High Fiveの3店舗による、
 
「Matsumoto Coffee Roasters Guild」主催、
 
「from seed to Cup vol.1」に出掛けました一席、
 
さぁ、幕開きと相成りまして…。
 
 
 
 
 
そんな訳で、Hop Frog Cafeに到着。
今回のイベント、前日23日の夜にCAFE THE GROVEさんにて催されていて、
次いで、24日昼にHop Frog Cafeさんにて…と言う構成。
金曜日の夜だと、僕らは出掛けられないから、
日を分けての開催、とても助かりました。
 
 
Dscn6907
 
 
シャッターが半開き。これはなかなかレアな光景に映ります。
そうか、今日はコーヒーにまつわる映像を見るので、
こうして採光の調整をされているのですね。
“いつもと違う”感は、ワクワクを更に持ち上げてくれます。
 
 
Dscn6908
 
 
会のパンフレットと、まず手渡された紙コップ3つ。
 
 
Dscn6910
 
 
それぞれのお店のロゴが入っています。
CAFE THE GROVEとHop Frog Cafeはシール、
High Fiveはスタンプ。
ただの紙コップが洒落たものに見えますよね。
 
この後、見て行く映像の中にも、
登場するコーヒースタンドさんの風景として、
紙コップに、ひとつひとつスタンプして行く風景があって、
既製品、工場出荷品ではなく、
その日、お客さんに手渡す分を、
丁寧に扱っておられるのだなぁ…と感心して眺めたものです。
 
 
Dscn6911
 
 
各店、それぞれのコーヒーが、開催前に配られました。
 
ポットに入れられていて、受け渡し、とてもスムーズ。
この3杯、
揃えられた条件が凄いのですが、これは後述とさせて頂きたく。
 
 
Dscn6915
 
 
まずは、
松本コーヒーロースターズギルド、面々からの挨拶。
式次第…と言う言葉を宛がって正しいか分からないけれど、
コーヒーにまつわるドキュメンタリー映画、
『A Film About Coffee』を1時間、
そのあと、それぞれの店主さん…焙煎士さんとのディスカッションで1時間。
おおよそ、そんな予定と伺います。
 
 
 
 
Dscn6922
 
 
『A Film About Coffee』
 
2014年製作、アメリカのドキュメンタリー映画。
 
提供されたコーヒーを味わいながら、上映が始まります。
 
それは、映画の中に登場する「RWANDA」、ルワンダの農園で栽培されたコーヒー。
 
映画の感想も多々あるのですけれど、
まずは、味わい…コーヒーを飲んでみて思ったことを書きます。
 
同じ生豆袋に入っていたルワンダのコーヒー豆を、
3人のロースター(焙煎士)が、
同じ日に焙煎し、今日、同じ頃合に抽出して、条件を揃えたコーヒーなんです。
 
「条件が揃っているのだから同じ味がするだろう」
 
そんな訳はないし、そんなむごい事は起こらない。
起こるのであれば、それは工業製品だけで良いです。
 
どう違ったのか…
映画はルワンダでコーヒー豆が木から採取される所から始まります。
採取され、精製され、製品として出荷、
日本に着いて松本まで、そして人の手を介して3杯のコーヒーになり…
遥かな旅を経た結果を書いて行きましょう。
 
 
 
 
【 CAFE THE GROVEのコーヒー 】
 
 
色は濃い。
 
香は、酸、赤、甘い豆のイメージ。
 
飲んでみると、舌先に甘さが乗る。
麦茶や玄米茶の様なお茶の様な甘味も。
甘くて、奥にカラメルっぽいニュアンス。
柔らかく、美味しい。
後半に掛けて、渋味と酸味を感じる。
 
少し経って冷めて来ると、甘さがまだ感じられる。
 
更に経つと、とてもあっさりした味わいになる。
甘く、優しく、フィニッシュに濃さを感じる。
 
1時間くらい経過した頃だと、
せっかくの甘味ある世界じゃなくなってしまう感じ。
酸味と薄さを感じる。
 
YOKOさんは、
「最初が甘くて、後に甘くないかな」とのこと。
 
 
【 Hop Frog Cafeのコーヒー 】
 
 
色は、CTG、HFと比べると少し薄く見える。
 
香はソフトで、ゆっくり甘い香が立つ。
 
ポッとした感じ。香ばしい。
すごく柔らかく伸びる。
飲むことで赤みあるイメージが湧く。
飲む前が少し淡色の印象に、色が乗る様な飲み口。
軽いけれど、重いとも思わない。
ゆーっくりと苦味と渋味が出て来る。
 
少し時間が経つと、ミルクキャラメルっぽい雰囲気。
 
更に時間が経つと、クリーム感。オイリーって事かしら。
 
1時間くらい経った後も、
あまり印象が悪くならずに、優しく穏やかな世界観が続く。
 
YOKOさんは、
「最初から最後まで同じ印象で楽しむ事が出来る」とのこと。
 
 
【 COFFEE STAND High Fiveのコーヒー 】
 
 
色は濃い。
 
香は、えんどう豆、甘い匂い。匂いはいちばん個性があって好み。
 
味は、深い焙煎でない雰囲気をまず感じて、すごく苦さを感じる。
味わいの時間軸、先端に苦さがある。
 
アロマは麦の様な香ばしさがあり、
味は、HFCとはまた異なった淡白さがある。
 
とにかく先端のインパクトが強い。その後にすごく和やか。
思い出してこうしてブログを書いていると、
いちばん唾液を呼び込む。また飲みたいって思わせてくれる。
苦味、そしてその後にフィニッシュまで続く香の時間の心地好さ。
 
少し経つと、いちばん苦く感じ、また甘く感じもする。
 
YOKOさんは、
「ずっと苦味を感じる。苦味がキーワードになっている」とのこと。
 
 
 
 
 
同じキャラクターはある様な気がするのだけれど、
三者三様とはまさにこの事で、
目隠しをして、「この3杯のコーヒーについて思うこと」を問われても、
質問者の意図を考えれば、
3杯が同じものだと言えるかも知れないけれど、
純粋に味わいだけで、「同じ豆だ」と言い当てられる自信はありません。
 
端的にとらえるなら、
 
ミルクも考慮して、濃さと深味なら、CAFE THE GROVEさん、
抜群の柔らかさ、エアリーでソフトな、Hop Frog Cafeさん、
過ぎる時間に一時の苦さを感じたいなら、High Fiveさん…と言う感じかなぁ。
 
香、口にした瞬間に感じる味わい、
口の中に広がる中盤、喉の奥へ落ちた先の鼻腔をくすぐる余韻…
 
「豆を焙煎する」
 
その工程だけで、これだけの差が生まれて来る…と言うこと。
 
今、僕らが出会っているのは、3人の焙煎士さんでしかありません。
 
コーヒー豆は地域でも農場でも品種でも差がある事でしょう。
焙煎士さんはお店毎にいらっしゃいますよね。
松本市内だけで、じゃあ日本だけで?何名の焙煎士さんが居られる事でしょう。
 
どれだけ味わいに差があるのか、種類があるのか…
これは未知数、無限にある事でしょう。
 
それを、得てして「個性」と言う訳で。
 
 
美味しさと言う個性が、世界中に無数にあると言うのならば、
 
その中の、自分がいちばん気に入るものを探してみたい…とは、思いませんか?
 
 
 
 
 
 
Dscn6924
 
 
映画が終わって、ブレイクタイム。
そして、ディスカッションに入って行きます。
 
 
映画を見て、本当に思う事がたくさんありました。
それを是非、記録して行きたいと思います。
 
映像で語られた内容を括弧“「」”で囲い、次いで思ったことを書いて行きます。
 
 
 
 
「スターバックスは1974年開業、シロップ入りのコーヒーは90年代になってから」
 
思ったより、ごく最近の事じゃないか。
日本茶、紅茶ってもっと古いイメージがあるけれど、
でも、逆にコーヒースタンド的に飲んだりしないよなぁ。
 
 
 
 
「フェアトレードとダイレクトトレード」
 
フェアトレードって、商売にとってフェアであって、
農夫にとってはアンフェアな時代もあったんだ。
農園に直接買い付けに行くダイレクトトレードもあり、
映像で紹介されていたコーヒー屋さんは、
地域に水を引いたりするなどしていた。
フェアトレードでは、きっとあり得ないことだと思う。
 
 
 
「ルワンダの風景」
 
 
電線がない…ド田舎と言うか、ド田舎を越えて田舎と言うか…
RPGで、
宿屋だけ使う、何のイベントも起きない、
ただ通り過ぎるだけの街みたいだ。
 
 
 
 
「コーヒーの木、1本から収穫できる生豆は約450g」
「ブラジルの巨大な農園以外は、基本全部、手摘み」
 
…僕らがよく使うコーヒー屋さんは、
朝日村の自家焙煎珈琲シュトラッセさんなのだけれど、
家で使うものは、
シュトラッセブレンドとイタリアンブレンドを200gずつと言って買う。
でも、それは焙煎して水分が減ったものだろうから、
生豆だったら、確実に450g以上はあるだろう…
…数週間も経たずに飲みきってしまうそれが、
木1本から成っているって、どう言うインフレが起きているんだ…。
コーヒー屋さんが1日に売るコーヒーなら、何本の木?
じゃあ、大量生産されているコーヒーなら??
 
たった、それだけしか収穫できないものなのに、何故そんなに価値がない…
値段にして安いんだ!?
 
 
 
 
「自転車の荷台に生豆を乗せて移動する」
 
 
…後から聞くと、70kgぐらいあるのだそうだ。
手摘みも恐ろしいことだけれど、本当、文化が全く異なっている感じだ。
 
 
 
 
「1895年頃から、ルワンダでは飲まれ始めている」
「出荷前に9工程ある」
 
ハンドピックの様な工程もあるんだ。
豆を取り出すために発酵させるなど、時間も手間も掛かっている。
干している時間だってあるだろうし、
こんなにも手間暇かかっているのか。
いや、そうして輸出されて届けられたら、
焙煎工程もあるんだし、これは日本で実現したら、単価がいくらに跳ね上がるんだろう。
 
そうか、ルワンダと言う国の物価の安さがあるからこそ、
こんなに手軽に飲むことが出来ているんだろうなぁ。
物価の安さ、国力に甘えている感じなんだ。
 
 
 
「浅煎りは、個性を出したいなら、共通見解として、その答えである」
 
豆の個性を楽しむならば、浅煎りが良いと言う専門家っぽいオジサマ。
うん、イタリアン、フレンチロースト級に煎れば、
その影響が強く出るんだとは思うけれど、
それも、その焙煎が向く豆もあれば、向かない豆もあるんじゃないかなぁ。
 
浅煎りで個性が出ない豆も、深く煎って上げると天性の魅力が出るとかありそう。
ひとつの意見として、そう言いたい…と言う事は分かる。
 
 
「豆は挽いたら、30分で味が損なわれる」
「どこかに、究極の1杯があるんだ」
「良いコーヒーは余韻がある。風味を味わった後に、味わいが戻って来る」
 
トレジャーハントなんだなぁ。宝探し。
しかも、秘宝はずーっと同じところで待っていてくれる訳じゃない。
得てして、30分もない。
それを探すと言う事が、実に浪漫があるじゃないか。
 
でも、農夫さん方は、バリスタさん方の浪漫は伝わっていないんだ…とも思う。
より良い生活の為にコーヒーがあり、
栽培して、良いものを作ると誉めてもらえて、収入も(たぶん)上がる。
バリスタさんはコーヒーを美味しく飲んでもらう文化。
農夫さんは、コーヒーを売って暮らしを豊かにする文化。
 
浪漫に隔たりがある。
でも、良い関係で繋がっている様に見える。
 
 
「コーヒーは90℃で淹れられ、85℃から飲み始め、そして57℃」
 
熱い方が香が立ち、温度が下がって来た方が味を感じられる…とのこと。
これは今、自分が3店のコーヒーを飲んでいても、実学で感じられるところ。
温度の変化で、だいぶ感じ方が変わって来ている。
それでも、「同じルワンダのコーヒーで同じ味」になんて、到底ならない。
みんな違う余韻の時間へ移って行く。
 
 
 
「ベアポンド・エスプレッソ」
 
 
日本にあるエスプレッソ屋さんが紹介される。
米国はドリップが主流で、イタリアでエスプレッソが主流。
抽出する圧力が違うだけ…と言う。
 
1回、飲んでみたいなぁ。
エスプレッソ、あんまり良い印象ないや。
濃いコーヒーであっと言う間で…と言う印象だけれど、
それが何と言っても20年くらい前じゃないかな。
 
気になって調べてみると、
時たま「カプチーノ、エスプレッソ」なんて言葉が、
ルワンダに赴いたバリスタさんの口からも出ているのだけれど、
 
全部イタリア語である様子。そう「バリスタ」も。
それが、きっと僕らが使っている様に、
アメリカにおいても浸透しているんだろうなぁ…と言うところ。
 
おさらい的に…
 
バリスタが、エスプレッソを出すお店(バール)で働く人の意。
これ、スペインのバルと似た意味なのかしら。
 
両方入れる場合もあるそうで、ひとつの答えはないのだろうけれど、
カプチーノが、エスプレッソにフォーム(蒸気で泡立てられた)ミルク、
カフェラテが、エスプレッソにスチーム(蒸気で温めた)ミルク。
ここまでイタリア語。
 
カフェオレはフランス語で、ドリップ式のコーヒーにミルク。
 
関係ないけれど、
雷サージ除けに“バリスタを入れたりする”なんて言うのが、
生業柄、耳馴染みありまして…これは「非直線性抵抗素子」とか。
 
実は、
CAFE THE GROVEさんは、ずーっと前に1回、
High Fiveさんは、いつも前を通りはするけれど、
その時はだいたい、「ビールを飲むぞ」と思っている場合が多く、
両店のメニュウって、実は把握していない。
 
エスプレッソあるかな。俄然、飲んでみたくなって来た。
Sexyにこだわるベアボンドの旦那のものでなくても、
今日のこの3店のエスプレッソだったら、楽しむ事が出来る気がする。
 
 
「Fully Washed」
 
完全な水洗い。
 
 
コーヒー豆の精製方法には大きく分けて3種類あるそうで、
水洗いをするか、しないか…でも区別されるのだけれど、
そもそも、
 
「水が豊富にない地域もある」
 
…と言うこと。
水道水から簡単に水を得ることが出来る日本だからこそ、
すっかり失念していた。
 
製品としては、水洗いされた方が安定すると言う。
でも、きっと全世界が水に豊かであったなら、
ナチュラル特有のコーヒーの世界に、人間が気付くのは、
ずーっとずーっと後世になってしまっていたかも知れない…と思う。
それは、実に勿体無い。飲みたいじゃん。
 
 
 
あるバリスタは言う。
 
「お金を払う良識を知るべきだ」
 
これは本当にハッとさせられる言葉だった。
更に続く。
 
「コーヒーには誤解がある。廉価であること。どこにでもあるものだと言うこと」
 
「それはもう、コーヒーではない」
 
そう、本当にそうなんだ。
ビールだって日本酒だってそうなんだ。
メニュウにあって、
「とりあえずビール」のビールが、
ビールっぽい何かであること、
「アツカン頼むわ!」と言う日本酒は、
日本酒っぽい何かであること。
本来あるべき、付けられた名前が記憶に残らない現象。
 
酒税法だ、見てくれだ、味の一端だ…
そう言う屁理屈の見地から言えば、
ビールであり日本酒であり、コーヒーに違いはないのだろうけれど、
“本物と偽物”と言う誤解されやすい言葉ではなく、
言葉を借りて…
 
「良識ある味わい」であろうものに、
 
自分が働いて、苦労して集めたお金を使う、払う…と言うことを知るべき、なんだ。
 
これは本当、自分が接客する際にも思わなきゃいけない言葉。
自分の行いが、相手にお金を払わせている…と言うこと。
すごく心に響いた言葉でした。
 
落語の中にもあるんです。
ケチは愛嬌があって良いんだと。それでも良い。
強欲がいけないんだって。
ケチだって必要なものであれば、買います。
強欲は必要とか、不要とかどうでも良くて、
「何でも良いから欲しい」と思う、見境がない。
 
きちんと財布の紐を締めて、吟味して買う。
店先で、お店の方と話し合っての吟味が必ずや楽しい。
ケチって言うものは、何も悪くないんだと。
「お金を払う良識を知るべきだ」…であります。
 
 
 
 
「バリスタチャンピオンシップのパフォーマンス」
 
 
もてなすこと、審査員さんをお客さんに見立てて、
着座して直ぐ出て来る水を注ぐ所から始まる。
美味しさも売るのでしょうけれど、
そこで売るものは、それ以上に、
バリスタが提供する「一時の素晴らしい経験」なんだと思う。
それを評価される競技会。
 
一連で流れて来たコーヒーの誕生から飲み干されるまで、
きっとこのシーンは、その末端の光景で、
バリスタは、極論を言えば居なくても良い存在だ…、けれども、
より良い美味しさに出会う為には、必要で…そんな風に思う。
その後のディスカッションで、CAFE THE GROVEの由比ヶ浜さんが、
 
味の「8割が豆で、2割がロースター」と考えると言う。
 
ここに、バリスタは入っていない。
そうだよね。ロースターが豆を焙煎して仕上げれば、
後は、ちゃんと手順を踏んで抽出できるならば、美味しいものになろう。
 
生産、農業で10割の文化、
商品とするまでのロースターの10割の文化、
提供するサービスの10割の文化…と感じた。
 
産業として、文化の垣根を超えている。
その超えた先でのコネクション。
 
10割、その世界はその世界で完結している。
文化の垣根を越えるから、
農園に出掛けることも容易ではないし、
逆に、農夫の皆さんが、自分のコーヒーがどの様に提供されているか、
知ることは出来ても、体感する事は容易ではない。
 
…そう考えると、
日本を取り巻くお酒文化、日本酒、焼酎、ワイン、そしてクラフトビールは、
すぐ近くにお米の農家さんもいて、蔵元さんもいて、
すごーく文化圏が近いところに密集されていて、恵まれている…とも思う。
 
 
 
日本酒の生酒と「ナチュラル」が、
火入れ酒と「ウォッシュド」が、どこか似た印象を抱く。
 
よく日本酒界隈でも「生酒が絶対良いんだ!」と言う方もいるのだけれど、
生酒が合う肴もあれば、火入れ酒の方が合う肴もあり、
時々で、生酒のパンチを味わいたい心持ちもあれば、
火入れ酒のスマートさが嬉しい時だってある。
生きていると、いつも平常心で何もさざなみ立たない日々ではない訳で、
気分って色々あるから、
ナチュラルもウォッシュドも、
それが合う豆があり、また合うと言う定番でない方法が、
新たな味わいに気付かせてくれることもあり…でさ。
 
 
…なんだか回文みたいで訳が分からなくなって来るけれど。
 
 
 
 
映画を見て、こうして文章にまとめてみて思うことを、Twitterで呟いた。
 
 
コーヒーもビールも日本酒も、誰かと同じ意見であることを、
誰かの1番を聞いて同じであることを確認する為に飲むのではなくて、
自分の1番を、楽しんで探して、楽しんで飲んで、
常に追い掛けて行く事が大切なんじゃねぇかな…。
座学、基礎知識、そう言うものより、たぶん大切なのは、その学びだわ。
 
 
 
…と。
 
ナチュラルがいちばん、ウォッシュドがいちばんとか、
それは、それぞれの基準で良いんだろうなーって思う。
浅煎りが良いか、深煎りが良いかだって同じことで。
 
だからこそ、自分の理想を追い求めて、
美味しさを見つけて行きたいし、出会って行きたい。
 
僕はそう日本酒やウイスキー、ビールに感じていて、
今回の映像を見て、コーヒーも間違いなく宝探しが出来るぞ、と思った。
 
これだけ文化を飛び越えて、届けられているのだし、
今回の3店のオーナーさんだって、情熱がなくちゃ、会は会にならないよ。
思いを掛けている。
 
だからこそ、ここにはまだまだ生み出される“お宝”がある。
 
色んな味に出会って行く事は、トレジャーハントに他ならないし、
宇宙の法則を解き明かすより、ずーっと簡単に、
しかも、“ひとつなぎの財宝”の様に、何年も掛けて最後にあるのではなく、
その都度、新たな宝物にも出会えたりするなんて、
楽しさがいっぱいあって、良いものじゃありませんか。
 
 
YOKOさんもそう思ったみたいで、帰りの車内、はしゃいでいた。
 
「コーヒーがもっともっと面白くなる!」
 
…そんな風に思っているんだろうな、と言う笑顔だった。
 
 
 
 
さて…
長講一席、長らくお付き合い頂きましたが、
ちょうどお時間…と言ったところでございます。
 
信州松本界隈、美容院の数も多いなぁ…と感じるこの頃ですが、
コーヒーを提供するお店もまた、増えてございますよねぇ。
日本茶を出すお店もよりも多いんじゃないでしょうか。
それだけ日本の文化の中にも、コーヒーは浸透して来ております。
 
今回参加致しました主催、
松本コーヒーロースターズギルド、まだまだ始まったばかり。
私なんかは、
何だかんだで1度も行った事がなかった、ハイファイブさんには、
近いうちに行ってみたいなー…なんて思っております。
もちろん、久し振りにCAFE THE GROVEさんにも行きたいし、
Hop Frog Cafeさんは、クラフトビールの後に、
締めくくりとして、ナイトロコーヒーを頂戴したいですね。
あれ、ンマイです。また違ったコーヒーの魅力ですわ。
 
楽しみは尽きませんが、本日、私としてはここでお開き。
おあと、お目当てを…
それぞれのお店で、コーヒーを共にして、
お楽しみ下さいますれば幸いに存じます。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 
ありがとう、ございましたー。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Dscn6925
 
 
当日のコーヒー豆、お土産として販売されていて、
もちろん買って帰りました。
 
 
 
翌朝。
 
 
 
「ねぇねぇ、今日のコーヒー、どんな感じ?」 
 
「え、なんで…?」
 
「ねぇ、どんな感じ?」
 
(あぁ、昨日のコーヒーのどれか、なのかな)
 
(この感じだと…)
 
「ハイファイブかな?」
 
「そう!当たり!」
 
それくらい、同じルワンダのコーヒー豆でも差があったんですよ。ホントに。
 
 
 
 
 
 
 
 
コーヒーの楽しさが、昨日より少し熱を帯びて続いて行く。
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月15日 (日)

お店の力は、人の魅力。(2017年1月8日・Hop Frog Cafe)

 
 
 
 
クラフトビールとスペシャリティコーヒーの店、
松本市「Hop Frog Cafe」、最新の情報はこちらから。
 
 
営業時間の変更などの記載もあります。
 
 
 
 
えー、
気楽な所で一生懸命と言うことですが…。
 
ん―…
まとめますと、「心の置き場があるかどうか」
…そんなところなんですかなぁ。
1月1日、そんな風に感じていたんじゃねぇかな…って、
しばらく経って、今思っていたりしますよ。ええ。
突飛なことで、何がなんだか訳が分からないと存じますが…
まぁ、そう言うことでして。
 
「お店」と言う段階で売り物がある訳ですわ。
売り物が魅力になる。そりゃあ、どのお店も同じこと、なんですな。
ある意味、それでは一線にならんじまう。
では、どこでご贔屓筋が生まれて来るのか…ってぇと、
やはり、それは人なんだなぁ、と思うのですわ。ええ。
 
今回ね、2度グッと来る事がありました。
 
 
Dscn5352
 
 
雪があって、通り過ぎる人もまばら…いや、ほとんどいなくて。
カエルのお店の旦那に、
最近、ちょっと気になっていた事を聞いてみました。
 
「ああー、どこから話したら良いかなぁ」
 
…と言う言葉は、
台詞にしてみますと存外、どちら様でもお見受けするものですけれど、
これが実に嬉しかった。
何が聞きたかったかと言うと、ビールの知識であり、
炭酸の在り方と充填、ガス圧の差、ガス圧から派生してサービングのお話で…
ビールが他の酒類と、原料などはともかく、最も異なるものは、
その「泡」への概念、泡の根源が二酸化炭素なのだから、
聞いてみて、驚く…と言うより、
他の酒類で考えていない部分が、かなり肝要で、
これは逆に、他の酒類も参考になる部分が多く…
ひとえに勉強になったし、楽しくて驚いたくらい。
これは実に興味深い。
 
“どこから話す”と言うものは、
自分の生業にもあって、相手を思わなければ出て来ない声なんですな。
相手に理解して欲しいからこそ、出て来る言葉。
 
これがひとつ、グッと来た。
 
もうひとつは、スペシャルゲストとしての、
北千住・Osteria Luce(オステリア・ルーチェ)の旦那…
シェフさんの笑顔が、すごく力強かった。グッと来た。
 
自家製ピクルスを使ったソースが美味しくて、
ホットサラダも、とても美味しくて、
「これ、美味しいですね!」とカウンター越しに伝えると、
「ニカッ!」と笑いかけて下さったのだけれど、
初めて会う方だし、僕らに緊張がない訳ではない…
でも、安心しました。
「あぁ、僕らが美味しくて嬉しいと思った気持ちが届いたぞ」、と思って安心しました。
 
お店に僕らが集う理由は、
ただ単に食事、栄養補給と言う理由も、それ専用のお店もあるんだろうけれど、
やっぱり人に会いに行くんだと思いました。
人に会って、更に美味しいもの、興味があるもの、知らないことを知っていくこと…
「楽しかった」と言う気持ちが芽生えて、
その種を置いて行く、その種に水を与えに行くことを口実に、
また繰り返し、通う、心が置かれて行く…
分かっていたことだけれど、でも、改めて思う…と言うか。
 
あのカウンター越しに、
カエルのお店の旦那とおかみさんが笑っている映像が浮かびます。
そこに、僕とYOKOさんは心を置いて来ているんだと思います。
また、必ずそうありたい…と、1月1日には、
みんなそれを思って輪になって話していたんじゃないかな…ってね。
 
さて、今回は17時頃から何だかんだと21時過ぎまで、
のんびりと飲み、そして食べもし、また松本の酒場風景も味わって…
そんな一席で、お付き合いを願っておきます。
 
行くと決めたら、もう迷わない。
雪が降ってもいざ進め…僕らが巣穴を飛び出しますと、
噺の幕も上がって参りますが…。
 
 
 
 
 
結局、200mmくらいは雪、降ったんですか。
 
この3連休に1度は足を運びたい…と考えました。
ただ、土曜日は都合が悪く、
日曜日か…もしくは厄除けに松本駅から放光寺まで歩いて行くつもりで、
その帰りに寄ってみようか、さぁ、どうする?
…と、元々は考えていました。
けれど、日曜日の夕方から翌朝まで雪が降ると言う…
その降りの勢いの良さから、
「あぁ、とても厄除けにはいけない」
「むしろ、月曜日は家から出られないかも知れない」
 
でも、必ずや行きたいと思うものですから、
 
「じゃあ、今日行こう」と相談がまとまります。
 
雪の中、最寄りの駅まで走っていました。
転ばないように。
これを逃せば、40分待ち…そりゃあそうなんです。田舎なんです。
 
だからこそ、カエルのお店に到着した時には、ホッとしました。
「あぁ、疲れた。美味しいビールを飲もうじゃないか」と黒板を眺める所から始まります。
 
 
Dscn5338
 
 
今日の「Now On Tap」はこちら。
 
 
Dscn5341
 
 
今日のフードメニュウはこちら。
Osteria Luceの旦那が担当されるメニュウは、
カエルのお店のレギュラー素材を土台に仕上げて行くスペシャルなもの。
 
 
Dscn5339
 
 
僕は、
神奈川・横浜ベイブリューイング・ヘフェヴィアイツェン“ベイヴァイス”、
YOKOさんは、
神奈川・湘南ビール・IPA“アマリロ”からお願いしました。
 
ベイヴァイス、小麦系の香がトップにあって、短期間で次節に変わって行きます。
甘み、含んで林檎フレーバーを感じ、後半に向かって盛り上がる感じ。
酸味の雰囲気も香と調和していて美味しい。
 
湘南ビールは、IPAに多いオレンジ香…と言うより、
HFCコメントにもある通りで、
ハッキリと、グレープフルーツ香と感じるアロマがあります。
朝ご飯にグレープフルーツ100%ジュースを飲んだりする事もあるので、
それにごく近い!…なんて思っていました。中盤にしっかり旨さの押し味があります。
 
 
Dscn5344
 
 
ポテサラ三種食べ比べセット
 
3種は、
焼き林檎とコーンドビーフを合わせもの、
いつものポテサラ、
ポテサラをペースト状にしたものにスモークサーモンを乗せて…と言う組み合わせ。
 
焼き林檎は11月の終わりに足を運んだ際に、
林檎を詰めたホットサンドを食べているのだけれど、
この延長線上に感じて、肉と林檎の相性の良さを感じ、
いつものポテサラ、気分なのか食べ比べるからなのか、
いつもより少し塩、コショウが強く感じる調整だけれど、
またその強さがビールには、とても美味しく、
ペーストは逆にシンプルに、塩味芋味が全面に出ていて、
マヨネーズ感がほとんど無く、マヨの旨味がない分の、
ジャガイモと油の底力を感じられるカタチ。
 
 
Dscn5345
 
 
ありもの野菜のホットサラダ
 
 
これ、よく出たんだそうです。
サラダは基本冷製であって、温野菜とも異なるネーミング。
気になって頼んじゃいますよね!
 
「ホットサラダ、塩とバルサミコ酢の塩梅、焼き香、最高にウマイな!」
 
…とは当日のTwitterに書き込んだもの。
僕らは緑町の「廣東」の「青菜炒め」が大好きで、
夜に行く時には必ず頼むのだけれど、
これともあり方が異なると言うか…料理の文化が異なるけれど、
どちらも最高に野菜を輝かせてくれていると言うか。
 
野菜の味わいもよく感じて、
アンチョビが入っているのだそうだけれど、
言われるまで気付きませんでした。
言われると、特有の香が分かりますが。
確かバルサミコでなく、シェリー系のお酢が使われていて、
ごくシンプルな料理だけれど、聞けば聞くほど、
ポイントを押さえた料理、技術なんだなぁ…と。
今度、家で真似してみたいと思います。
こんなには美味しく出来ないだろうけれど、
なんだろう、楽しみになります。それぐらい魅力的な味わいでした。
 
 
 
Dscn5346
 
YOKOさんは続いて、
東北・東北魂・アメリカンIPA…を。
 
東北のブルワーさんの共同醸造プロジェクトの6回目なんだそうです。
2013年からなんだとか。
日本酒で言う所の秋田「Next5」に端を発する事業、クラフトビール業界にもあるんですね。
長野県内だと「SAKU 13」がありますよネ。
 
香はしっかりIPAだけれど、飲み口がすごく爽やかでした。
ツルンとした玉の様な通りの良さが美味しく、
HFCコメントの「おかわりが欲しくなる」が納得のコメント…と思います。
物足りないんじゃなくて、あまりに心地好い飲み心地だからこそ!
苦味は無い訳ではないけれど、くどくない…ってカタチかと。
 
 
Dscn5348
 
 
ローストポーク~直子シェフのピクルスソースを添えて~
 
焼いた豚脂の匂いが、本当たまりません!
110℃で4時間…
オーブンを使い始めて分かった事だけれど、
110℃って結構な低温です。お肉なんて焼けないよ!…と言う温度です。
けれど、時間を掛けて丁寧に加熱したからこその柔らかさと脂がウマイまま残っている味わい!
おかみさんが仕込んでいるピクルスをベースにしたソースが使われていますが、
これも実に秀逸なもので、
酸味などは強く感じず、豚の脂のストレートな個性を、
程好くお化粧する…彩を添える感覚でした。すごく美味しい!
 
…オーブンで4時間。
「やってみたい!やってみよう!」と僕が思ったことは火を見るより明らか。
最近、林檎と酒粕と塩麹ペースト漬け込み豚が僕の中で流行っているので、
これで試してみようかなぁ。
 
 
Dscn5349
 
 
僕は、
栃木・うしとらブルワリー・バルチックポーター“マシマシの黒”を頼んでいました。
ちびりちびり、アルコール度数8.6%のビール。
 
当日のTwitterだと、こんな風に思っています。
 
「美味しい!濃さを感じない。
 ココアっぽさ、甘味が主体で、すごく快い飲み口。
 滑らかで、酸味の広がりがすごく優しい。
 チョコレートで、渋味を緩和させて、なお幸せな味わい!」
 
…とのこと。8.6%のアルコール度数は飲み口には感じないけれど、
こう、顔の紅潮を感じました。温まると言うか、熱くなる…と言うか。
冬には良いのかも。
 
落語を聞いていても「お酒を飲んで体を温める」表現が、結構あるのだけれど、
日本酒を飲んでいて実感できているか、と言うと、
お燗酒も次第に冷めて行く中で、あんまり体験に無く…
 
(和らぎ水が冷たいからかも知れない)
 
たぶん、ハイアルコールのものがそれなりの量、それなりの速度で入ると、
カーッと来る…なんて所だと思うんです。
そんな慌てて飲んではいないけれど、
美味しさと飲み口のスムースさから、結構速度あったのかも。
 
 
Dscn5350
 
YOKOさんがすごく興味を持って選びました。
 
秋田・田沢湖ビール・ラオホを。
 
ラオホと言う燻製香のするビールは、
静岡の富士桜高原麦酒の「ラオホ」しか経験ありません。
 
当日のTwitterメモだと、こんな風に。
「美味しい!
 ちゃんとスモーク香がして、そう、スモークナッツのローストアーモンド感。
 少し鰹節の匂いもあるかも。
 軽やかで、渋味が伸びつつ、と言う美味しさ。これ、良いなぁ!」
 
…スモークモルトだけを使用したビールで、明確な燻製香。
こうした香はウイスキーの多様なピートフレーバーや、
燻製されたピーナツなどもオツマミに売っている中で、
違和感ってあんまり感じず、素直に「美味しい!」なんて思う事が出来ています。
バランス力の高い1杯でしたね~!
YOKOさんは前回の田沢湖ビールも記憶にあって、
気に入った醸造所のひとつとして覚えたみたいです。
 
 
Dscn5353
 
豚肉とドライフルーツのかぼちゃのピュレ和え
 
 
ドライフルーツは、
マンゴーやプルーンが加えられ、カボチャはポタージュ仕様。
 
まず豚肉とかぼちゃを炊いた様な香が届きます。
これだけでご飯が欲しくなるくらいの旨味を思い浮かべる香。
そこにマンゴーの甘酸っぱさやプルーンの艶やかな香が乗って来る…
一言で「フード、酒肴」と言ってしまえばそれまでなのですが、
酒に合うためのスパイス感、塩辛さとしては浅く、
お菓子としての甘味としては、ご飯のおかずにもなるくらいの甘味…
どの観点からも見える美味しさで、
これをクラッカーに乗せても良いし、チーズと合わせても良いし、
これだけ懐が深い食材が、
どのビールにも美味しく感じられない訳がないと言うか…
このホットサンドも美味しいと思うんですよ。
食べなきゃ分からない不思議な感覚。とても美味しく頂きました。
うーん。
言葉で例えることが難しい。
とにかくカボチャ料理で美味しいンですよ!
 
 
Dscn5354
 
 
続いて、
僕は、栃木・うしとらブルワリー・フルーツゴーゼ“すっぱいは成功のもと”を、
YOKOさんは、静岡・ベアードビール・フルーツエール“ジュビレーションエール”を選びました。
 
「すっぱいは成功のもと」、
爽やかで程好い酸味があり、ほの甘さがフルーツ感、と言った所でしょうか。
もっと酸味を利かせたビールもある中で、これは飲みやすい部類かと。
それこそ信州中野・岩清水蔵が醸すリンゴ酸たっぷりの日本酒「ごわりんご」の生酒の方が、
もしかしたら酸味を多く感じるかも。
 
「ジュビレーションエール」は、複雑な味わい。
いろんな味わいが含まれていて、先のカボチャのピュレ和えに合います。
お互いにシナモンやドライフルーツ系の味わいを持っていて、
合致するカタチで、相乗効果的組み合わせ、美味しく感じました。
両方の素養がベストマッチしていました。
フルーツビール、ジュースフルなものが多い様に感じていますが、
こうしたドライフルーツとの相性も良いスタイルも、素敵ですね。
 
 
Dscn5355
 
 
イタリア風肉団子~トマトソースには縮みほうれん草~
 
しっかりした食感の肉団子。
トマトソースの酸味とよくマッチしていました。
…シンプルにお腹が空く味なんです。
ご飯を食べたくなる様な。
 
 
Dscn5357
 
 
ふたりで挑戦ってンじゃないですけれど、
ひとりで飲み干すと酔いが深くなりそうだったので…。
 
静岡・ベアードビール・バーレーワインは、アルコール度数11%。
1年の自家熟成を経たものなんだそうです。
すごーく滑らかな舌触りで、ごく自然なとろみ…の様なもの、を感じます。
得てして“滑らか”であって、すべりの良い蜜の様な…。
HFCコメントの、
「メイプルシロップをアルコールで伸ばしてもこうはならないけれど…」は、
よく伝わる様に思います。
日本酒のしぼりたてで、度数20%を超える様なものだと、
似た質感があるのですが、
もうちょっと強く辛くゴツく感じられるイメージがあります。
(先日、ご縁があって飲んだ春田打はそう言う意味でも異色の仕上がりだと思った)
煌く宝石を流体にして練り込んだような…
内包される輝きをイメージするもので、
後から湧き立つ様に美味しさが追い掛けて来る印象でした。
 
 
 
 
ビールの炭酸学を知る頃合は、
他にお客さんがおらず、
少し静かな店内だったのですが、
ブログ「92の扉」のkuniさんがふらっと訪れ、
これは僕らは話に夢中で気付いていなかったけれど、
松本ブルワリーからの流れである様子。
ちょうど、出会えたならお伝えしたい事があったので、
好機…と言うより、ご縁あっての…と言う所でしょうか。
その後、しばらくYOKOさんのテンションが高めになる時間帯を経て、
1月1日もすれ違った、マキさんもお見えになったり。
ちょうど入れ違いに近い状況に今回もなっていたのだけれど、
それでも、また酒飲みの縁は面白いものです。
 
 
Dscn5358
 
東北魂でなく、湘南ビールのアマリロをお代わり。
他にも飲んでいないビールはあったのだけれど、
気分は、何だかIPAでありまして。
 
 
Dscn5360
 
最後にコーヒーを頂きました。
豆の処理において、
ウォッシュド、パルプドナチュラル、ナチュラルと違いがある事を教えて頂き、
ごく個性的な香を放つナチュラルを、是非1度…と考えていて、
機会を伺いながら今になってしまいました。
 
コーヒーも生き物だなぁ…ってすごく思います。
ビールのサービングにも技術、プロの手腕があり、
またコーヒーの場合は、豆の選別、豆の煎り方にも技術が必要です。
 
この日、焙煎してあったナチュラルは、
少し早く取り出した形になって、あんまり美味しくないんだとか。
香には“らしさ”があり、味が本当はもっともっと…とのことでした。
それを試してみると、
その芳しさは実に広がりあるもので、
それこそ泡による空気への放出を介するビールと遜色ないくらい。
でも、なるほど、味わいはお茶のようにアッサリ。
この辺りが焙煎によって、生み出されて来る前…なんて段階なんでしょう。
カエルの旦那には申し訳ないけれど、
とても、好奇心をくすぐられるもので、
むしろ、今後見かけたら絶対、ナチュラルを頼んでみよう!と思いました。
写真は、ブラジルのパルプドナチュラルの豆だったかなぁ。
ちゃんとコーヒーらしくて美味しい。
でも、やっぱりナチュラルの香は惹かれます。
また新しい情報を得て、なお気分は上がりました。
 
 
 
 
まだまだのんびり出来ちゃいそうだったけれど、
21時を過ぎた頃合で、お暇をします。
狙うは21時台にある3本の電車。
この時間だけ、ちょっと多めに電車があるんです。
これ以降は1時間に1本だけですから。
雪で遅れても次が来る、待ち時間が総じて少ないだろうと思って、
巣穴を目指しました。
 
 
Img_3518
 
 
楽しく飲んでいる最中に、
想像以上に雪が積もっていて、
お互い転ばない様に、滑ってしまわない様に、
支えあいながら駅を目指しました。
 
途中、松商学園の子たちでしょうか。
運動部の子みたいに髪を刈り上げた子達が、
交差点周りを雪かきしていて、「偉いなー」と、
程好く酔っ払って通る自分たちが、
何だか少し悪い大人にも思うのですが、
2歩3歩、歩くと大体忘れてしまう様な、楽しい道中で…。
 
結果、電車は全く遅れておらず、定刻通りに出発しました。
ちょうど良い頃合の電車に乗って巣穴最寄りの駅まで。
 
「楽しかったから、また行こう」
 
心から、そんな風に思うことが出来る夜でした。
雪であっても、人がいましたから。関係ないですね。
カエルのお店の旦那とおかみさんがカウンターの向こうに揃う日も、
そう遠くはないと存じます。
なんて言ったって、Hop Frog Cafe、「カエル(帰る)のお店」なんですからネ。
 
さて――――…
…と言ったところで、ちょうどお時間。
長らくのお付き合い、誠にありがとう存じました。
次回、お目に掛かりますまでの暇となります。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月 1日 (木)

文化の日に安曇野を走る。(2016年11月3日・穂高、安曇野、大王わさび農場)

 
 
 
今の安曇野。
 
これこそ、文化。
 
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命と言うところですが…。
 
日の本一の晴天日と誉高い11月3日。旗日で文化の日でありますねぇ。
ご案内の通りでございます。
当日、日々練習しております文字について、
こんな風にしたためておりました。
 
 
Img_2629
 
 
「文化」と言う言葉を思い、何となく「文明開化」と言う言葉に繋がり、
そう言えば、都都逸の様に他の文句もあったな…とグーグル先生にお伺いを立てたところで…。
 
半髪頭をたたいてみれば、因循姑息な音がする。
総髪頭をたたいてみれば、王政復古の音がする。
ざんぎり頭を叩いてみれば、文明開化の音がする…
 
これは明治政府のちょんまげ廃止のスローガンだったそうで。
けれども、「文明開化」と言う言葉には浪漫を感じますよね。
それこそ、こう…イメージ優先ではあるのですが、
まぁ、ハイカラな言葉ですよ。江戸時代から近代に時代が変わる、
その象徴的な言葉ですからナ。
江戸時代の鎖国体制からの「開化」ですから…。
 
地元郷里と言えど、まだまだ知らないことはいっぱいあります。
信州松本に育まれて早幾年。
実はこれまで「大王わさび農場」に遊びに行った事がありませんでした。
社会科見学でもない。本当にナイ。
安曇野をどなたかに語る上で外せない名勝名所のお噂はかねがねでありまして。
 
少なくとも自分には大王わさび農場“開化”となりまして、えー、まぁ、めでたい訳でございます。。
本日の申し上げます体験と言うものは、
ワサビだけにピリリと目が覚める様な絡み(辛味)となりまして…
えー、ちょっと苦しいですかね、どうでしょう。
 
 
さて、いつもの気楽なふたりが1日の予定を決めまして、
まずは温泉、出掛けて参りますと噺の方は幕が上がると言う事になっております…。
 
 
 
 
 
本命は、目的は、改装されてリニューアルオープンを果たした、
穂高温泉郷の「しゃくなげ荘」改め「しゃくなげの湯」に行ってみようか…と言うことでした。
見所多い土地だから、
アートヒルズに行ったり、もうすぐ冬期休暇になってしまうけれど、
様々な喫茶店巡りも楽しかったり…
「しゃくなげの湯」以降はどうして過ごそうか、久し振りだと余計に迷ってしまうかたちで。
ローカルなテレビ番組で、
レンタルサイクル…貸し自転車に乗って、穂高を楽しむ姿をいつか見ていて、
「やってみたいね」と話していたそれを、
「天気も良いし、今日実現させようよ」…と決まって出掛けて行きました。
 
Dscn4399
 
 
穂高温泉郷・しゃくなげの湯。
今となっては従来あった…今もありますが、
「vif穂高」に隣接する施設となりました。
とりあえず、道路沿いの駐車場に停めたけれど、
見上げたその場所、たぶん露天風呂っぽい。
 
 
Dscn4400
 
道路側は裏側に当たる様で、
奥に回って、正面玄関。こちらにも駐車場があります。
 
 
Dscn4401
 
施設内に入って下足箱。
お洒落。
 
 
Dscn4402
 
突き当りを右に。
広い空間に出ます。
 
 
 
Dscn4406
 
温泉の日帰り入浴チケットの券売機、番台兼インフォメーションカウンター、
ショップ、食堂…などが、高い天井、広い空間の中にオールインワン。
 
 
Dscn4404
 
 
休憩用の椅子と食事処テーブルも同じ空間にあります。
この奥に食堂がある訳ですが、
昼時分には良い匂いが幾許か漂い、そそります。
ナイス作戦。
匂いがいちばん宣伝効果、ありますよね。きっと。
 
入浴料は、
安曇野市内にお住まいの方の利用が500円、
市外の方は700円と結構な差額がありますね。
長野県外ならともかく、長野県内では珍しいお値段設定だと存じます。
他には戸倉上山田温泉の「かめ乃湯」くらいでしょうか…どうだろう。
(かめ乃湯は市内250円、市外350円)
 
Dscn4403
 
 
ホールからは、また少し奥まった所にある浴室への入口。
貸切温泉もある様で、「暖らんの湯」と書かれた暖簾が左手奥に見えます。
 
設備が少し異なるけれど、
おおよそ同じ「石の湯」「木の湯」と名付けられた浴室があり、
差としては以下――…
 
石の湯:炭酸泉、塩サウナ
木の湯:シルク湯、遠赤外線サウナ
 
…と、これが日替わりなんだそうです。
シルク湯もかなりの炭酸感があるので、「どちらかだけが良い」なんて事はないと思います。
 
 
Dscn4405
 
 
湯上り、外の景色を眺めながらTwitterにメモ…と言う名のつぶやきを。
 
源泉名としては、
「有明厚生源泉及び国民宿舎有明荘源泉の混合泉」、
施設名は「安曇野しゃくなげの湯」が正式なところでしょうか。
 
木の湯側の湯温、内湯大浴槽は43℃、シルク湯は42℃、
ジェットバスは41℃弱、露天風呂の熱湯槽は44℃、ぬる湯槽は41℃くらいの設定。
それぞれ温度計が備えられていました。
 
露天風呂の造りは、どこか栄村の百合居温泉を彷彿とさせるもの。コンクリートっぽい硬質感。
シルク湯、大芝高原温泉・大芝の湯にあるミルキーバスとも異なる印象です。
ミルキーバスは37℃前後の湯温なので、そちらは大きな差ですが、
お湯の中で気泡を作り出している雰囲気のミルキーバスに比べて、
お湯の噴出孔から気泡が出ていましたので、
同じ白濁の浴槽でも気泡生成過程が違うのかも。
 
ジェットバスのハンドマッサージ部、
最初は気付きませんでしたが、是非、これは見つけて頂いて体験して欲しいと思います。
寝そべった際に、丁度手の平が収まるポケットがあり、
下からジェットが噴出、手が持ち上がるのですが、
ポケット状になっているので、ポケット天井に手の甲が当たり、
それ以上動きませんから、
水流に手の平を持ち上げられる様なカタチとなって、良い塩梅です。
冷たいヘッドレスト付きのジャグジーで、
熱さを感じるまでの時間がゆっくり訪れますから、
比較的、長くほぐしてもらう事が出来ました。
 
 
 
 
普通、運動をしてから温泉に行くと思うのですけれど、
そこは私共でございますので…。
 
Dscn4407
 
 
穂高駅前にやって来ました。
駅のロータリーには、
「しなの庵」のスタッフさんがお見えになっていて、
車の駐車場を案内してもらいつつ、しなの庵さんまで、
2名様、ご案内…と言うかたち。
 
 
Dscn4408
 
 
車種…と言いますか、車両タイプが選べるそうなのですが、
定番のママチャリを借りました。
 
お代金は後払いなんだそうです。
何となく、「何時間使います」と言う宣言の後、借りるイメージでした。
例えば、信州スカイパークなんて、そんなシステムですよね。
帰りの時間を区切ってしまうと焦る所も生まれると思うのですが、
そうして後払いにして頂けると便利に使える様に感じました。
いくら郷里とは言え、遊びは遊び。
“時間を気にしながら”…と言う遊びは、
追い立てられる様な心持ちで、あんまりよろしくありませんね。
 
Dscn4409
 
ごく緩やかな坂道になっている穂高神社前、
穂高駅前から続く道を降りて行きます。
そうそう「しなの庵」さんで、
大王わさび農場への地図も頂戴致しまして、至れり尽くせり。
その模範ルートにもあった通り、
行きは最短ルートで大王わさび農場へ、
帰りは同じルートを通らず、穂高川沿いを走るルートで楽しんでみたいと思います。
 
 
Dscn4410
 
 
久し振りの自転車。
最後に乗ったのは…いつだろう。
あぁ、YOKOさんと一緒になる直前くらい、ですかね。
 
新鮮さすら感じられる乗り心地。
風を切って、目的地へ向かいます。
 
 
Dscn4411
 
 
途中、通り掛かったお寺にて、大きな下駄を見付けました。
そう言えば、その番組でも立ち寄っていたっけ。
 
 
Dscn4413
 
 
「吉祥山東光寺」さんの「吉祥仁王様の下駄」と呼ばれているものだそうで、
下駄を履いて、お願い事を唱えると叶うんだとか。
「わ」ナンバーの若い方がドヤドヤと後からお越しになったので、
場を譲って、僕らは目的地への道へと戻ります。
 
 
Dscn4414
 
新興住宅街の様な場所を越えて、広い場所へ。
田んぼに囲まれた道。
季節が合えば、
ここはとても綺麗な景色に出会えるのではないでしょうか。
金色の稲穂に包まれる…そんな光景を想像できます。
 
 
この角を東へ…左に曲がります。
 
 
Dscn4416
 
 
この先に、大王わさび農場があります。あともうひと踏ん張り。
 
 
 
 
Dscn4417
 
 
大王わさび農場に到着し、正面右手にある駐輪場に自転車を停めます。
同じ「しなの庵」さんに自転車を借りている方が何名か先にお見えになっている様子が、
自転車にマーキングされたサインで分かりました。
 
 
何度となく手前の道は通っていますが、
人生で初めて「大王わさび農場」に足を運びました。
名物の「わさびソフト」も食べたことがありません。
むしろ、静岡生まれのYOKOさんの方が訪れた事があるくらいで。
 
 
 
Dscn4418
 
 
園内を見て回る前に、まずは腹ごしらえを。
道中、どこで食べようかと迷っているうちに、こちらに到着してしまいました。
何となく「小柴屋」に行ってみたいなー…なんて思っていたのですが、
そのお店は豊科でしたね。うっかりしていました。
 
併設のレストランに立ち寄ります。
 
 
Dscn4420
 
 
YOKOさんが選んだ「得々セット」は、
本わさび丼とわさびそばのセット。
 
 
Dscn4421
 
 
食べ方の説明書付きです。
 
基本的にレストランと言っても、フードコートの様な仕組みで、
食券を買い求め、番号で呼ばれるので料理を取りに行き、
食後は、自分で下げ膳をするセルフ方式。
メニュウもかなり絞っている様なので、
混んでいても回転は相当に良い様に見えました。
 
 
Dscn4425
 
 
新蕎麦などに見られる「緑がかった」色より、
もっと蛍光色的な緑色の強い「わさびそば」を使った、温かいお蕎麦。
なるほど、強くはありませんが、わさび風味が漂います。
 
本わさび丼は、どうなんでしょう…
山葵が好き過ぎて、
自分にとっては「足りない。山葵が足りない」と言う印象でしたが、
YOKOさんは「からいー!」と素敵な反応をされていました。
そうですね。お寿司で好きなメニュウは、
山葵入りのかっぱ巻、鉄火巻、山葵巻です。自分と言うものは。
YOKOさんが「ぎゃー!」と言うくらい山葵乗せますので、
自分を基準に考えてはいけない気もします。
 
そんな訳で、YOKOさんをして、わさびの香を食べやすいくらいで、
ちゃんと味わう事が出来た様です。
 
 
Dscn4423
 
 
自分は「わさびのちらし寿司」を選びました。
 
添えられた山葵を溶いて入れて…
「うん、ちょっと山葵が利いたかな」と言う感覚。
お値段増額で良いので、わさびオプションを是非お願いしたいです。ええ。
 
 
Dscn4422
 
 
信州サーモンと錦糸玉子の彩りが良く、
葉わさびが乗っていることがポイントですね。
 
 
Dscn4430
 
 
絵や写真、観光パンフレットでは何度も見る事が出来る、
大王わさび農場の農場たる景色。
 
初めて、この場に立ってみて、
「とても美しい」と思わないではいられませんでした。
わさび田の畝の緩やかなカーブ、整列した山葵の葉、
流れる輝く様に透き通った水…自然の恵みを目の当たりにします。
 
同時並行でやっぱりポケモンGOをちゃっかり起動しながら、
お土産物ショップに併設されたテイクアウトブースに移動します。
 
わさびソフトも、ここに来たら食べなくちゃ!
 
…と、完全に観光客気分。
 
 
Dscn4431
 
 
しかしながら、先んじてこちらに目移り。
 
 
Dscn4432
 
 
わさびコロッケバーガー、早速購入してみます。
ピタパンサンドなのですが、想像以上にボリュームがありました。
サイズは大きめ。360円なのですが、お得感ありますね。
 
コロッケは甘味のあるおじゃが部分の味わいが主体的。
けれど、自由に好きなだけ掛けられるソース…
カツソースと共に、オリジナルわさびソースが用意されていて、
特にマヨネーズ容器に入ったわさびソースは、
わさびの香が比較的芳しく感じられて、めいっぱい掛けちゃう…
そんな食べ方がオススメです。
 
 
Dscn4439
 
 
憧れていた…
信州にいて、県外の方と話す際も、
「わさびソフト、食べたことがありますか?」なんて、
会話のきっかけに利用したりなんかしているのに、
実は自分が食べたことがない、見栄を張っていた…と言う情けなさ。
 
今日から僕も「食べたことがある人」に仲間入りです!!
 
YOKOさんは「わさびの風味がするね」と言って食べていましたが、
ううーん…僕にはあまり。
ほんのり感じられるかも…と言ったくらいで。
色も手伝って、ミントと抹茶をほのわずかに混ぜたような雰囲気…でしょうか。
 
諏訪のイナゴソフトはイナゴがダイレクトに乗っておりますが、
だったら、粉わさびや生わさびがトッピングされていても、
もっと魅力的になるかも知れませんね。
 
 
さて、ひとしきり食べたので、お散歩の時間に。
 
 
Dscn4442
 
 
かの黒澤明監督の作品「夢」、
その最終章「水車のある村」の舞台になった水車。
この景色が多くメディアへの露出に使用されていますよね。
ようやく見る事が出来ました。
基本的に、大王わさび農場、入園料はかからない、無料ですから、
本当に何度も足を運ぶ事は出来たはずなのだれど。
 
実際に綺麗な景色に出会うと、
もっと早く見に来ていても良かったな、と思いました。
 
そして今は猫さんが園内をお散歩していると聞いていたのですけれど、
今日はタイミングが合わなかったみたいで、見る事が出来ませんでした。
 
 
Dscn4443
 
 
先程見たわさび田の対岸、反対側から眺めた景色。
正面奥の建物が先程、お昼ご飯を食べたレストランですね。
 
 
Dscn4444
 
奥の大王窟や大王様の見張り台を経て、
また入口付近まで戻って来ました。
 
「大王わさび農場百年記念館」
 
資料館になっていますが、
信州にならんで高名な伊豆、天城の山葵とは、
山葵の…イモの、種類、品種が異なるなど、
身近だからこそ知っている様で、
知らない山葵の知識が、色々と、とても興味深く拝見できました。
他にどなたもいらっしゃらなかったけれど…
でも、せっかく大王わさび農場にお見えになったなら、
立ち寄ることを、強くオススメ致します。
 
 
Dscn4445
 
 
さてさて、食べたいもの、見たいもの…目的を達したので、再び自転車にまたがりまして。
 
 
Dscn4446
 
手前の交差点を右に折れ、長い坂道の手前を左に。
「早春賦の碑」がある場所までやって来ました。
 
「早春賦」は、「早春に賦す」と言う言葉を表し、
「賦す」とは原義としては「漢詩をうたうこと、作ること」を意味するそうです。
「早春の詩をうたう」と言う意味なのですね。
 
1913年に発表された作詞・吉丸一昌、作曲・中田章作の唱歌で、
安曇野、また大町の早春の情景をうたったもの…とされているのだとか。
 
 
Dscn4447
 
 
ソーラー式のオルゴールがあり、ボタンを押すと「早春賦」のメロディを奏でます。
早春と違って、冬も目前、秋の日だけれど、
気持ちの良い空であって、風であって。
 
 
そのまま穂高川に沿って穂高駅方面へ戻って行き、
食事の時間も含めて全体を通して、2時間くらいの行程でした。
 
 
Img_2640
 
 
自転車を「しなの庵」さんに返却して、
同穂高駅前の喫茶店「ひつじ屋」さんでお茶の時間、ひとやすみ。
「しなの庵」の皆さんは、最後まで明るくテンション高めで、威勢が良いですね。
こうして穂高の観光の窓口となっていること、とても意義があることだと、
身を以って感じました。
同様に、ひつじ屋さんで休んでいると西からお見えになった方が、
観光の相談をされていたりもし、またこちらもそうした観光の窓口、
旅人さんが、より一層旅を楽しむためのお手伝いをされているご様子でした。
 
チャイとカフェラテで、ほっとする時間。
ふっと、打ち上げの様なものだから、
「あぁ、ビールが良いなぁ…」とは思うものの。
車で移動して来ていますし、夕ご飯時分まで我慢。
 
 
 
さてさて、そんなこんなで、1日の冒険を終えまして、
僕らが巣穴に戻って行きますところで、ちょうどお時間となってございます。
最後までお付き合い頂きまして、誠にありがとう存じました。
それでは、また次回。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月23日 (火)

僕は蕎麦を味わう雰囲気を忘れていたのかも知れない。(2016年7月3日・朝日そばふじもり)

 
 
 
 
 
 
 
誰かを連れて行きたい雰囲気の、雰囲気があるお店。
 
 
一言で例えるなら、僕はそう伝えたい。
 
 
 
 
 
 
えー、
気楽な所で一生懸命…と言う事ですが…
 
えー、
何と申し上げましょうか…
食事と言うものは、環境によっても味が変わる…なんて申しますよ。
それこそ、立ち食いそば屋で立ってすするか、座ってすするかで変わるくらい。
蕎麦は“三タテ”が基本ですから、
もう茹で上がったんなら、ピャッと…スッと、
直ぐお召し上がりにならなきゃいけませんよ。
だので、もうこの数年、雰囲気って気にした事が無かった。
これに気が付いたんですね~。
雰囲気や呼吸なんてものは、その場に行かないと分からないもので、
何と申し上げたら…なんてね、
この悩ましい空気感も伝わったら良いのですけれども。
 
洒落ていると言えば洒落ています。
けれど、日本人の脳裏に焼き付いているとされる、
ほらDNA的なナニガシに合致するであろう、
古民家の雰囲気を、ちゃんと生かしたお店でした。
こう言ったキチンとした設えの場所で蕎麦をたぐる…いや、召し上がることも、
たいへんに結構なものですな。
 
ゆったりとした時間が流れる朝日村。
日々、たいへんお世話になっております、
自家焙煎珈琲店「シュトラッセ」のすぐ近くですね。
 
蕎麦はもちろんのこと、副菜もたいへん魅力的なお店でした。
「朝日そば ふじもり」について語らせて頂く一席となります。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
 
 
 
 
 
お店は知っていたけれど、
ずーっと行った事がなかったんです。
直前に、TwitterでKa2yannaさんが行って…
その写真を見て、急激に行きたくなったんです。
良いきっかけ、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
朝日村、向かうルートにも寄るのだけれど、
日々のコーヒーをシュトラッセに買いに行くので、
何度と無く「ふじもり」さんへ続く道の前を、
交差点を通っているんです。カーナビなんかいらないですね。
お隣に居を構えているラーメン屋さん「まるなかや」さんには、
行った事があるのに。
その時は夜遅くで、
「隣にふじもりと言うお蕎麦屋さんがあるはずなのに」
…暗くて何も見えないな、なんて思っていました。
 
 
Dscn2893
 
 
この外観なら納得。古民家を改装した建物ですが、
改装と言えど、ベースとなる古民家を大分残したもので、
土間の入口も、たいへんに風情があります。
 
 
Dscn2894
 
 
迎え入れられて、まず出して頂いたお茶とお箸。
調度品も雰囲気に合う、使いやすいものが選ばれている様子。
 
お茶は蕎麦茶ではなく、豆類のお茶でしょうか。
ジンと沁み込んで来る、熱くて旨いもの。
 
 
Dscn2895
 
 
縁側にも座席が設けられていて、
縁の光の良い所で、お蕎麦を頂くことも出来る様です。
 
 
Dscn2900
 
突き出しに切干大根を炊いたもの、
そばつゆ、そば猪口のセット。
 
メニュウも分かりやすくて良いです。
字に味があり、イラスト表示も可愛らしいデザイン。
そして、内容をちゃんと伝えてくれます。
 
 
Dscn2901
 
 
色々と試してみたいと思い、「焼きみそ」を。
「特上の白みそ使用。麹の甘みの中に香ばしく炒ったそばの実が入っています」
…とのこと。
 
酒の肴にしかならない様な塩辛さはなく、
かと言って、ご飯には合うだろうと言う塩味の具合。
バーナーで炙った香ばしさはもちろん、
メニュウ紹介にもある「炒ったそばの実」が、カリッと口の中で砕けて、
すごく美味しい食感だと思いました。
例えるなら、ロッテの「クランキー」シリーズの、あの誉れ高い楽しい食感。
塩気の焼き味噌と言うより、甘味を引き出した美味しさでした。
 
 
Dscn2903
 
 
「酵素玄米ごはん」は、
お蕎麦とのセットで50円引きと言うお値段設定。
 
自分は「お蕎麦とご飯を同時に食べる」と言う感覚がなく、
ご飯を食べるくらいなら、その分だけ蕎麦を手繰る…と言う発想なのですが、
メニュウに惹かれて頼んでみると、
ご飯のおかずも数種添えられて出て来ました。これも美味しかった。
出来合いの…瓶詰めされて売っている様な「なめたけ」、
実は甘過ぎて食べられないんです。
何だか口が重く感じてしまって、美味しいと思えない。
こちらのなめたけ、醤油の味わいがしっかと生きたもので、
初めて、「なめたけ」と言う料理を美味しいと思いました。
 
白飯をおかずに白飯とか、炒飯をおかずに白飯は流石に出来ないけれど、
お好み焼きや焼きそばにご飯も問題に思わないけれど、
お蕎麦にご飯…
おかずとして食べた訳ではないけれど、
共に添えてあって、コース料理として…そんな雰囲気で頂きましたが、
一食の在り方として、とても美味しく、良い腹心地になりました。
アリです!
 
 
Dscn2904
 
 
「玄そば」を。
「カラ付きのままのそばの実を石臼で粗く挽き、十割で打っております」とのこと。
 
確か、大盛りにしていたと思います。
驚くほど細く切られたお蕎麦。
添えられる長葱も細く切られていて、その食感を邪魔しません。
この細さだからこそ、かなり小さめのそば猪口だと思っていたそれは、
ジャストサイズ。細やかなところまで気配りがなされている様です。
つゆは前面につゆのダシ全開!風味全開!…と言うものではなく、
蕎麦湯で割った時に、湯気の中に押し上げられて、
節系の匂いが上るくらい。
節の旨味などは縁の下を支える様な活躍をしていて、
そばの味わいに集中できる塩梅、バランスになっていました。
細身ではありますが、蕎麦にはしっかりとコシがあり、喉越しも確かなもの。
“食べで”があるとまでは言いませんが、
食べている心地好さ、すすり尽くす快感は確かに持ち合わせています。
この細さでこの食感、かつ十割…とは、御見逸れ致しました。
 
 
 
Dscn2907
 
 
食後に「そばよせ」を頂きました。
こうしたちょっとしたサービスが、嬉しいものです。
 
 
Dscn2909
 
 
かなり気分が良くなったので、
調子に乗って、そのまま「シュトラッセ」へ。
 
Dscn2911
 
 
YOKOさんはアイスコーヒー、
僕は、「ハイチ・ティピカ・コープカブ」をお願いしました。
比較的、中深煎りか、深煎りを選ぶことが多い自分にしては珍しい、
「浅煎り」を選択。
どこか、焼きみそやお蕎麦、お茶などで感じた香ばしさを、
もう1度、強い焙煎でないもので、
合わせて、雰囲気を殺がない様な心持ちになったかも知れませんね。
 
 
この日は食事の前に、白骨温泉郷にある、
「泡の湯源泉・泡の湯温泉旅館」まで行って来ていました。
時間的に混み合ってしまう時間に出掛けたのだけれど、
それでも白濁していない源泉投入量の多い内湯浴槽は、たまらない癒しでした。
 
泡の湯、ふじもり、シュトラッセのコース。
実に優雅な休日の過ごし方。
 
さて、今日のところはちょうどお時間となってございます。
次回、お目に掛かるまでの暇と相成りますところ、
また再び、こちらでお会いできれば幸いと存じます。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月28日 (火)

お茶の時間を楽しもう。(2016年6月26日・こめはなや)


次回はカレーかな、と思う。


気楽なところで一生懸命と言うところですが…。

その日、その時分には「お茶の時間が必要だな」と思っていました。
今日の自分の人生には甘味が必要である、とも思っていました。
あれです。「体が欲する」と、よくよくお噂を伺う、アレです。
パークホテルの喫茶室よりも、もうちょっと雰囲気が欲しい。
辰野町の市街地では明るくなくて選べない。
塩尻まで戻る…より先にご休憩願いたい。
コンビニは今の気分じゃあない。

「…そう言えば」

…と、思い当たるお店が1軒だけありました。
行った事がなくて、お店の場所だけを知っている。
クラフト品の取り扱いがあって、もう何年か営業されていて、
小野宿市の中心的な存在っぽい。

「YOKOさん、行ったことがないお店だけれど…」

…そう、相談の声掛けをした時点で、
どちらかと言うと僕は説得に掛かっている。

「行ってみようか」

…と体が欲するままに、
心が決まっていますれば、話の幕開きとなっておりまして…。


Img_1660


6月26日は、
休日恒例のバドミントンから始まっていました。

最近、気候が良いのか、
借りている体育館でも他にバドミントンをされている方、
見かける様になりました。
大町出身の奥原希望選手の活躍も伺いますし、
人気が高まってきたのかも知れませんね。
僕らは相変わらず、適当に打ち合って遊んでおりますが、
僕もYOKOさんも子供の時分に経験があり、
大人になってからはずーっと休眠状態で、
ふとしたきっかけで再開して後、
そろそろ1年になるのですが、
多少なりとも上達はしているみたいで、
足回り、ちゃんとしたものを揃えなければ…と考える様になりました。

バドミントン用の靴を買い求め、使います。

それまで使っていた靴は、
ランニング用のもので、体育館の床の上では、
滑ってしまうものでした。踏ん張りも利きません。
最初の頃はコートの中の行動範囲も少なく、
あまり不便はしていなかったのですが、
ここ数ヶ月、踏み込んだ先で滑ってしまって、
膝に痛みが走る事が何度かありました。

そこでちゃんとバドミントンの運動に適した、
クッション性の高い靴を買った訳ですが、
いやはや、あまりに動き易くてビックリしました。
今後益々、遊びの枠が広がりそうです。

Img_1661


時間がなかったので、お昼ご飯は手軽にコンビニで。
カップラーメンの棚にある、こちらと目が合ってしまいました。

Img_1662


「ブタメンBIG」、
蓋を開けてみると、普通のカップラーメンでは具がありますが、
ただ砂漠の砂を取り上げた様に何もない。

これぞ普通の「ブタメン」と同じ光景なので、“正しい”と思いました。
嬉しいですね。ゴマだけ、ちゃんと入っている事も同じ、
スープも麺もほぼ小さいブタメンと同じだと感じます。
調べてみると、
麺はおやつカンパニー製ではなく、
エースコック製の麺で、若干異なるのだとか。
なるほど、チキンラーメンのようなスナックっぽさは、
いつもの小さい「ブタメン」の方が強かったかな…とは思いますが、
延々と単調に麺をすすり続けている無心感が、
何とも言えず、ご飯のお供に良いと思いました。
これはこれで、とても良い。
「また買いますか?」と聞かれると…
そうですね、
同じ量を買うのだったら、
ブタメンの「トンコツ」だけでなく「しょうゆ」だったり、
他の味を一緒に買っちゃうかも知れません。
2.5倍サイズだと言いますが、
その量はいわゆる普通のカップ麺と同等くらい。
セブンイレブン限定販売との事です。

その後は、
たつの荒神山温泉・たつのパークホテルに足を運びました。
ここで、1時間ちょっと、ゆっくり温泉に浸かって…
強力なバブルのジャグジーで運動後の体をほぐし、
ぬるめの源泉槽で、癒しの時間を過ごします。

冒頭のやり取りがあり、
お茶を、温かいお茶を飲みたいと思っていました。
温泉後の水分補給、大切です。
たつのパークホテルの源泉槽は温度が低いため、
(その温度が最高に良いんですけれど)
うっとりうとうとする時間もあり、
長湯出来る分、やや水分を欠きがちで、
また、最後に温浴をするにしても、
身体は少し冷えていたりもする入り方でした。
お茶を飲みたいな、と思う。
最近思うのですけれど、信州人が言う
「お茶の時間」って、ちょっと特別な意味がありませんか?
県外の方が言うお茶の時間、
たぶん、英国人の方が仰るティータイムと、
どこか感覚的に違っていて、
信州独自の「お茶の時間」と言う文化がある様に思います。
時間は短いけれど、
スペインのシエスタ的なニュアンスに感じたりもしています。

静岡生まれのYOKOさんに「お茶の時間って何?」と聞くと、
「…?お茶を飲む時間でしょう?」との答え。
松本生まれの自分からすると、「休憩時間」だと考えがちです。
そうした差があるんじゃないかなぁー…って思います。

さて。

Dscn2803


「こめはなや」さん、
おおよその場所は国道153号線上、
小野駅から南に少し。
「夜明け前」を醸す小野酒造の斜め向かい…
…そんなイメージで良いかと存じます。
駐車場は右手にまず4台、横に入るスペースがあり、
その反対側、縦に3台くらい、
後に伺いますと裏の空き地も停める事が出来るのだそうで、
駐車場の心配は要らないと思います。

駐車場の脇には蕗が大きな葉を広げていて、
実家の雰囲気に少し似ていて、和むものでした。
蕗、ここしばらく見ていなかったな、と気付きます。

Dscn2806


「農家のお菓子とごはん・こめはなや」さん、
軒には玉葱が吊るしてありました。
ちょうどお袋から玉葱を分けてもらい、
「風通しの良いところに置いてね」と言われていましたが、
その見本を見るような心持ちでした。

左に見える蔵には「頼母蔵」の文字も見つけました。
小野酒造には「夜明け前」と言う銘柄の他に、
ごく地元向けに「頼母鶴」と言う銘柄がありますが、
何か関係があるのでしょうか。

Dscn2808


店内に入り、まず出してもらったのが、温かいお茶。
お番茶…でしょうか。
これがとても嬉しかった。
暑いところに冷たい麦茶も良いものですけれど、
暑いところに暑いお茶も、また体に染み入り旨いと思っています。
器も良いです。

Dscn2815


店内はけして広くはありませんが、
明るい木の色味を生かした造りで、まとまっています。
4人掛けのテーブルが3台に、2人掛けが1台でしたか。

メニュウには、
「小野酒造おすすめ・夜明け前3種きき酒セット」なるものもあり、
とても興味が湧きますね。地域の誉を大切にされている感じ。
「きょうのおやつセット:650円」に魅力を感じました。
お店のお菓子と飲み物のセット。
先にいらした隣のおばさま方のそれも、たぶん同じで、
出される“形態”にも興味を持ちました。

「 YOKOさん、頼んでみなよ 」

…と、やはりこうした場では女性に託すが吉例ですね。

Dscn2809



出て来たものがこちら。木のお盆が洒落ています。
お店のお菓子は、
洋菓子でマフィンやブラウニー、パウンドケーキなど、
なんと和菓子もあり、
大福や時期のほうば巻きも用意されていました。
和菓子もお茶の時間には欠かせません。素敵な事だと思いました。
この中からYOKOさんがひとつ選んだものは、こちら。

Dscn2810


「こはぜのマフィン」

「こはぜ」と聞いて、
自分もYOKOさんも魚を思い浮かべてしまいました。
何でもブルーベリーの一種なのだとか。
別名で「ナツハゼ」とも。
甘くて、ほっとする様な味わいの和み感あるマフィンで、
軽く温められて出て来ました。
そのお陰で、甘い香は一層際立ち、柔らかさも持ち、
とても良い塩梅でした。
洋菓子店のそれより、もっと家庭的な感覚。
上部を食べてYOKOさんが言うには、「メロンパンみたい」とのこと。
なるほど、そうしたクッキー生地の硬さと香ばしさがあります。
全体にマドレーヌの様なふんわり、優しい甘さが特長で、
飲み物によく合いました。

Dscn2814


YOKOさんは、
たんぽぽの根っこ100%の「たんぽぽコーヒー」を。

どこかいつか…
その時に僕が飲んだ、たんぽぽコーヒーは美味しくなかったので、
「YOKOさん、それで良いの?」と、確認して注文したものでした。
あまり良い印象がなかったのだけれど、
飲んでみると、驚くほど美味しい。
はったい粉(香煎)に似た、黒糖、薄いココアに似た香がまず広がり、
余韻が軽く、強い渋味などもなく、軽やかな心地に。
「YOKOさん、これ美味しいね!?」と応えると、
「でしょう?知っていたから~」と「どやぁ」と言う表情。
お見それしました。
これは是非、誰かに教えてみたくなってしまう美味しさ。
とても口に合いました。

またセットメニュウには、
ゼリーも添えられており、これも秀逸。
様々な甘味があるのだけれど、
その中で、甘味のベクトルが異なっていて、重なる事がありません。
すごく良いセットメニュウだと感じました。
調度品が店内の雰囲気とも合っていて、
それも、より美味しく感じさせてくれている…そんな風にも思いました。

Dscn2812


僕は物珍しさから、「インカコーヒー」なるものを選びました。
焙煎した大麦、ライ麦からなるコーヒーとのこと。
最初に感じた印象は“黒豆のお茶”でした。
コーヒーにあるオイリーさはない、
これもサッパリとしたものだけれど、
甘い香が融けていて、
とても華やかさと滋味が両立していて、美味しい。
色は思い切りコーヒーカラーだけれど、お茶に近い印象かも。
寝る前にも嗜みたい心地好さがありました。


「思った以上に」と言う言葉は、
たいへん失礼でいけないけれど、
「こんな素敵なお店だったとは」と驚きながら感じ、
喫茶メニュウの他にもある、
お昼のメニュウ、
「きょうの定食」や「カレー」なども、とても興味が湧いて来ました。
また、このお店に来てみたいな…すごくそう思いました。
なので、
相変わらずのところ、
4月辺りのブログ記事をのんびり上げている当ブログですが、
こうして「誰かに話したい、知って欲しい」と思い、
直ぐ様更新に至った次第であります。

さて、
“お茶の時間”をすっかりと楽しんで、
今日のところは、ちょうどお時間となってございます。
また次回、お目に掛かりますれば幸いと言った所ですが、
そんなにはお待たせしない、遠くないんじゃないか…と存じます。
ご高覧頂きまして、誠にありがとうございました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。



ウェブページをご紹介。
こちらであります。

農家のお菓子とごはん「こめはなや」

( http://www.komehanaya.com/ )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月12日 (日)

あんなコッタはコーヒーに狂おしいほど合う。(2016年6月12日・自家焙煎珈琲屋カフェ・シュトラッセ)


あんなコッタ→コーヒー。

で、

ゴクリとコーヒーを飲み終わった後に、

ふわっ

…と甘い香、生クリームの香、コーヒーの香が、

たまらなく広がる。

狂おしいほど愛おしい美味しさ。


気楽なところで一生懸命…と言う事で。
更新の日付が滅茶苦茶である事で個人的に有名である、
ブログ「酒 宗夜」でありますが、
今日の今日で、とっても心が打ち震えましたので、早速更新です!

今日のお茶の時間頃のつぶやき、以下。

朝日村・自家焙煎珈琲屋・カフェ・シュトラッセの
自家製スイーツ新作「あんなコッタ」のコーヒーへの合い方が狂おしいほど好き。
あんなコッタ、コーヒーと口にして、
コーヒーを飲み込んだ後、ひと呼吸おいて、
コーヒー牛乳に近いマリアージュが襲い掛かって来る。
リッチテイスト、ふんわり煮たあんこの旨味…!

…とのこと。


Dscn2696

今日は10時からバドミントンを二日酔いに苦しみながら勤しみ、
そして、たつの荒神山温泉・たつのパークホテルで、汗を流す。
ほたる祭り期間中だから、
もしかしたら昼間でも混むかな…とも考えたけれど、
やはり夜が本場の蛍ですから、
日中は混みませんで、悠々自適な温泉タイム。
すっかり疲れを癒して上々の心持ちでした。

普段家で飲んでいるコーヒー豆、
専らこの朝日村・カフェ・シュトラッセのものを使っています。
中深煎りの「シュトラッセブレンド」と、
深入りの「イタリアンブレンド」がお気に入りです。
朝に香ばしい香が良く、夜はミルクで割って飲むのですけれど、
そうした際の相性も、とっても良い。
日常に欠かせません。

Dscn2698

僕は中煎りカテゴリから「イエメン・モカ・バニーマタル」を選びました。
後半に伸びる柑橘系の香の広がりが印象に残っています。
美味しい。

Dscn2697

YOKOさんは、
運動及び風呂上りの心持ちから、
「アイスカフェ・オ・レ」を選びました。
コーヒー屋さんのカフェオレは、更に美味しいです。
YOKOさん、お気に入りの1杯。

Dscn2700

「あんなコッタ」を上から。

Dscn2699

横からみると、
あんこ→パンナコッタ部→あんこ入りパンナコッタ部に分かれている事が分かります。

これ、本当に美味しかった~!
美味しかったんです!
それそのままでもあんこと生クリームの塩梅が絶妙で、
あんこ、本来は塩を使うものだと思うのですが、
塩の使い方がとてもソフトで、生クリームを引き立てています。
あんこが勝ち過ぎない。けれど、ちゃんと存在していて、小豆の甘い香が良い。

「意外にコーヒーに合うんです」と、
お店のポップには一言書いてありましたが、
合うなんてもんじゃないです。至福の時間を過ごしました。
コーヒーと口の中で合わせる、同時に楽しむ…と言う感覚ではありませんでした。
飲み食べ終わった後に蘇って来る、
日本酒で言う「戻り香」の様なタイムラグに、
最初の組み合わせで感じた際には「おひょっ!?」と変な声が出てしまいました。
小豆も豆は豆だからコーヒーに合うのでしょうか。
あんこの香、パンナコッタ部の生クリームリッチな香、
イメージしてもらうなら、
コーヒー牛乳の組み合わせに近い美味しさなのだけれど、
ひと呼吸置いた後に蘇って来ると言う快感があります。
すごくその…「あっ、返って来た」と思う瞬間の蠱惑的な…
何だかもう、たまらんのであります。本当に好き。素晴らしい美味しさ。
人それぞれに好みとか、
味わいの時間軸とか…色々違うから、
同じ感動を味わえるかどうかって分からないけれど、
でも!
もし、自分に近い感覚を持って頂いてる方なら、
「これか!これを言っていたのか!」…って、納得して頂けると思います。

Dscn2701

アイスカフェオレとあんなコッタを並べると、
2層同士の涼やかな見た目の美しさが演出されていました。


時折、リラックスし過ぎてYOKOさんがうとうとする…
…なんて一幕もありました。

素晴らしい癒しの時間を過ごしたお話を申し上げました。
本日の所は、ここで暇を頂戴致します。
またお会い出来ましたら幸いに存じます。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月29日 (日)

背筋を正す、我が家の様な。(2016年3月19日・自家焙煎珈琲シュトラッセ)


朝日村、シュトラッセ歳時記。

一時期は配達を頼もうとしていた頃もあったのだけれど、
結局、
カフェの空間が好きで、
ちゃんと通うようになりました。

とても“お店”を感じる場所、おもてなしを感じさせてくれる場所。

我が家の様な居心地の良さ、息の抜け方でありながら、

自然にほんのちょっとだけ気張った…背筋を正すような、

“背筋を正す気持ち良さ”を感じられる場所でありまして。

今日も気楽なところで一生懸命、申し上げます。
最後まで、よろしくお付き合いを願っておきますが…。


先達て「みさき食堂」でお昼ご飯を食べて、その後。

Dscn1835
国道19号線を進み、警察署を過ぎた辺りで右折。
洗馬から朝日村へ入って来ました。
割合、辿り着きやすいルート。
今更だけれども、僕らが「シュトラッセ」に向かう際には、
「岩垂」の交差点を西に向かって、橋の脇から川沿いを西に登って…
…と言うルートを使っていました。
途中のセブンイレブンを左折する場合の細い道は怖いので、
広い方が良いや…とその道を選んでいましたが、
最近になって、「岩垂原」の交差点を南に向かうルートを発見。
ずーっと近いんだなぁ…と。
近くにある事でも、気付かないものってありますね。

Dscn1836
3月19日のお話なので、店先の梅が咲き始めた頃合。




Dscn1837
この日は運動後の達成感もあって、コーヒーだけでなくケーキもお願いしました。

Dscn1838
シュトラッセ自家製のコーヒーに合うケーキ。
コーヒー屋さんだからこその最適解。
「くるみのシュトロイゼルクーヘン」を頂きました。
くるみの香ばしさ、シャクシャクした口中に奏でられる音色と共に、
とても香ばしい匂いが立ち上ります。
生地も油やクリームによって溶けていくそれとは異なり、
空気感、生地の密集率によって、
コーヒーと共に、液分が浸透して行き溶け出すという塩梅で、
とても美味しいと感じています。
スポンジ…ではなくて、あくまで生地。これが良いんです。

Dscn1840
卓上の猫柳を写してみたり、外を何も考えずに…
-- 考えるとしても晩ご飯の献立とか --
とかく忙しいとされる現代人をして、贅沢な時間の使い方。
幸せな心地になる使い方です。

Img_12731
YOKOさんが、
山形村、朝日村のパンフレットを見ながら、
「…チンアナゴみたい」とアスパラガスを差して言います。

…確かに。
沼津の深海魚博物館で見惚れたあとの今なら言えます。



Img_12741_2
サイドボードに、小物類が売られている事があるのですが、
この日、なかなかに気に入る品物が売られていました。
気に入りの帽子に、今も住んでいます。


こう言う場所、本当に生きて行く上で必要なんだって思います。
あれです。
「大人になったら、人を連れて行く事が出来る寿司屋を持て」
…と言う格言らしきがありますが、
それ以上に、
「自分の時間を大切に過ごせるお店を持て」でありますね。

…と、
言う事で、心地好く過ごせるお店のお話で、
ご機嫌を伺って参りましたが、
ちょうどお時間となっております。
今日はここまで。
暇を頂戴致します。また次回、お目にかかります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月 6日 (水)

コーヒー屋でビール屋だから出来ること。(2016年4月3日・Hop Frog Cafe)


コーヒー屋さんだと、コーヒーが眼目である。

然り。

クラフトビール屋さんなら、クラフトビールが眼目である。

然り。

コーヒーと一緒に供するお菓子はコーヒーのついで、だったろうか。

お菓子と一緒に供するコーヒー、紅茶は、お菓子のついで、だったろうか。

それは、口直し的な合わせ方ではなかっただろうか。

直す必要もないのに、
どちらかを主題にして楽しんで居たように、自分を振り返って思う。
主と副の関係に近しいものと考えてみたりもする。

今日は日本酒と、日本文化の粋である“酒の肴”の関係の様に、
食べ物による味わいの変化楽しみながら研究した。
比べて、より主と主の関係性。

今回はカエルのお店で、コーヒーのお話であります。


緑町「廣東」のあと、駅前通りの「Hop Frog Cafe」へ。

そもそも他に用事があって、車で移動している身。
お酒を…クラフトビールを飲むことは出来ない。
もし、休日気分満点で、昼から飲んじゃおうかなー…って状況だったら、
「廣東」で既に飲んでいるはずだ。

Img_1330
もうすぐ記事化される予定だけれど、前回は3月5日。
久し振りに立ち寄る感覚で、僕らは居ました。
こう言う機会でないと、
先にクラフトビールを選んでしまって、
あんまりコーヒーを頼む機会がないから、
今日こそはコーヒーを主として楽しめたなら良いんじゃないか…
…そう思って、やって来ていました。

実際、クラフトビールを飲むことが出来たら、
もっと素敵じゃないかと、
そう話していたことは事実だけれど、
でも、今は、4月3日は、コーヒーで良かったと心から思っています。
それ故に出会えた感動がありました。

Img_1331
スタウト?ポーター?
クラフトビールでしかない見た目。
グラスもいつものクラフトビールのグラス。

当日の12時52分にFacebookにアナウンスがあった新メニュウ。
本当にタイミング良く、付近に居たなぁ…と思います。

「 コールドブリュー(水出し)コーヒー窒素出し 」

…との紹介がありました。
水出しコーヒーを造る…これはコーヒー屋さんの技術。
窒素ガスの圧力でサービングする…これはビール屋さんの技術。
紹介には「本邦初」とあります。
実際に、双方の技術ときっと閃きや好奇心が伴わないと実現しない1杯だと考えられます。

コーヒー豆、
“今回はブラジルのヘクレイオ農園のナチュラル”とあります。
驚きます。
この個性的なコーヒーの頂き方は、“今回は”と冠される通り、
いや、それ以上に、
産地ごとに豆ごとに焙煎ごとに、きっと全く別の顔になるだろう美味しさがあると言う、
素晴らしい可能性を、
コーヒー好きを虜にする可能性を持ち合わせているのだと思いました。

コーヒーを1杯飲む時間って、だいたいどれくらいなのでしょうか。
エスプレッソならば、一瞬…“超特急”として、
1カップにどれくらいの時間が掛けられるものでしょう。
僕らは何も時間を気にせずに、
思い思いにペアリングセットと共に、自然と30分くらい掛けて楽しみました。
その間は、香と味の良さに、文字通り酔う様に楽しむ。
その楽しみ方は、ウイスキーのテイスティングに近い感覚でした。

ファーストインプレッションとして、
僕は「コーヒー専門店のコーヒーゼリーだ」と思いました。
温かい飲み口ではないのに、とても高い香が鼻に届き、
味わいにも甘味がある…それは砂糖を用いた甘味に似ているけれど、
少しだけオイリーさもある焙煎されたコーヒー特有の、
カラメルとビターテイストの良い所を掛け合わせた様な甘味…
冷たい飲み物は、実は甘味が届き難いものです。
けれど、しっかり豆のキャラクターを持った味わいに感嘆させられます。

YOKOさんは「クラフトビールみたい。スタウトみたい」と言います。
あまりYOKOさんとして好みではないスタイルの黒色ビール。
けれど、このコーヒーは美味しいと感じている…とのこと。

物凄く濃くコーヒーを感じます。
官能的ですらあります。それは苦味が強いと言う意味ではありません。
コーヒーの、豆の個性が素晴らしく力強く感じられる…
そんな風な意味だとお伝えしたいです。

ただただ味が、苦味が、香が「濃い」のではなくて、
窒素ガスの効果もあるのか…
炭酸ガスの様な刺激はないけれど、ボディントンパブエールの様な、
全体に滑らかな食感、それはコーヒーをホイップしたような、
硬いと感じた日本酒瓶を振って、
空気を混ぜる事で、硬さをほぐす様な…
濃さと相反する「軽さ」も再現されている様に感じました。

うーん、分かり難いかもしれないけれど、
エアーイン系のお菓子ってあるじゃありませんか。
古くは森永の「ぬ~ぼ~」だったり、
明治「ポルテ」や「ガルボ」…そう言った口解けの早いチョコレート菓子。
普段のチョコレート菓子とは香のベースは同じなのだけれど、
チョコはチョコだけれど、
空気の力、焼く力によって全く異なった質感に仕上がっている…
それにどこか似ている構成だと思うんです。

ああ!
造った訳でもない、僕が言うのもおかしいのだけれど、
本当に飲んでみて欲しいと言うか、
飲んでみると、その濃さと相反する軽さに驚くし、
チビリチビリ、高アルコールのビールやウイスキーの様に飲むけれど、
全く物足りなさもない、稀有な飲み物だと思いました。
小難しく書いてしまって、
せっかくの良さが伝わらない気がする。
小難しく色々書きたくなるくらい、
様々な発見がある、
好奇心が雲丹のプールに入って刺さりまくるくらいの刺激があります。

Img_1332
実現させた装置は、これ。
(…とおそらくは、HFCのマスターさんたちの好奇心とチャレンジシップ)
1月から2月、海外研修で手に入れた、
本来はスタウトを、よりクリーミーにサービングするタップ。

感動はこれだけに収まりませんでした。
本当に、今日が飲みの日でなかったと…
最初は「飲みたかったな」と思っていた気持ちを、
全く気にならないものにさせたのは、こちら。

Img_1333
「ペアリングセット(コーヒー向き)」

ビール向きのペアリングセットは、
少し前に登場していて、僕らも試したことがありますね。
それについては、3月5日の記事化の際に、詳しく書きます。
信州安曇野 hapi農園の蜂蜜とか、もう凄かったんだから。

右上のペルー産のドライマンゴーは、すごく香高いもの。
…城端麦酒のトロピカルピンクみたいな芳しさ。
朝日村のシュトラッセで飲む浅煎りのハイチなどに似たイメージ。
コーヒーとの相性は双方直立同士…と感じました。
好みとしては温かいコーヒーの方が合うのかも。

その下、
スペイン・アンダルシア産のドライ・ピーチは、
もうちょっとしっとり。
桃様の香はむしろマンゴーの方が多く感じられて、
わずかな酸味がコーヒーの甘味と合うかも。

カリフォルニア産のイチジクやレーズンは、
香と甘味がコーヒーのそれとは異なった角度にあり、
味わいとして変化を感じて面白いです。

アーモンドはたまらなく好みでした。
アーモンドの香ばしさの余韻とコーヒーの焙煎香が、
素晴らしいコンビネーション、完璧なレゾナンスを感じます。
厳密に種類は違うけれど豆同士だからなのか、
アーモンドにあるちょっとした塩気もコーヒーの旨味を引き出してくれるみたい。

「山のジャム屋」の洋梨ジャムは、クラッカーの上に。
クラッカーも種系の風味があるもので、
また洋ナシのジャムは果実感と華やかな香が強く、
乾き物の中ではとても艶やかで、
やはり焙煎されたコーヒーの香とは異質…だけれど、共通項はある様な。
合うところ、反り返る所を探しながら飲むことが出来ました。

ギモーブも果実の香がちゃんと届いて上品で美味しい。
昔々、流行った際に食べたものはあんまり美味しくなくて、
「もう食べなくても良いかな」と思っていたもの。
ちゃんと美味しいギモーブを食べる事が出来て嬉しい。

食べ方、楽しみ方は、
日本酒の、ウイスキーの…そうビールの食べ方と全く一緒。
際立ったコーヒーの個性をより探究心を持って楽しむ事が出来ました。
どちらも主題。
どちらも同じテーブルの上に置かないと食べ比べ飲み比べできない…
その場の楽しさったら無かったですね。
すごく素敵な時間の使い方を果たしました。

ちなみに。
YOKOさんに聞かれて、上手に答えられなかったので、
「マシュマロ」と「ギモーブ」の違いを調べたので、
メモとして書き残しておきます。

言葉としては、
英語「marshmallow」で、
フランス語「Guimauve」であり、
どちらもアオイ科ウスベニタチアオイの外来語。同じものです。
古くあった原料名がお菓子名になっているとのこと。
今ではこの原料は使われていません。

いろんな解釈があるそうだけれど、
マシュマロはメレンゲとゼラチン、香料を合わせて固めたもの。
ギモーブは果実のピューレにゼラチンを加えて泡立て固めたもの…とのこと。
ギモーブにもメレンゲを使う場合があるんだそうです。

マシュマロの方がふにふに、もちもち柔らかな感じで、
ギモーブの方がぷにぷにで、芯がある感じで、どこかジュワッとした様な…
…例え辛いですけど。

Img_1334
コーヒーの飲み終わり、まさにビールそのもの。
でも、たぶん…
…ビールよりも、ゆったり飲んだかな。そんな気がします。

「こんなノンアルコールドリンクがあるんだな」

…と思いました。説得力のある1杯でした。

ほら、世に言う「ノンアルコールドリンク」の位置付けって、
あくまで「アルコール飲料の代わり」と言う見識じゃありませんか。
説得力はなくて、清涼感こそ眼目と呼ばれる様なイメージ。

こんな…お酒と同じか、それ以上の醍醐味を味わえる飲み物があるなんて!
穂高の「きないね」や波田の「アプリュス(A+)」で、
高級な紅茶を…ウイスキーのシングルカスク的な意味合いで飲んだ事があり、
これにもたまらない個性を感じていました。
探せばあるとは言うものの、
探し出す事はなかなか難しく、だからこそ出会い、巡り合い。

コーヒー屋さんであり、
クラフトビール屋さんであるからこその美味しさとの出会い。
心から楽しみました。


それはそれでも、

今度はビールを飲みに行こうね、YOKOさん!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月17日 (火)

ぐったり、まったり………自家焙煎珈琲店カフェ・シュトラッセ


猫になった気分。

猫が日向ぼっこをしている、そんな気分。


終電までモルトの会に参加しておりまして。
明けて、2月15日。
酷い二日酔い…と言う事はないけれど、
しっかり遊んだ前日にして、その反動、なかなか動く気になれませんで。

昼頃に、朝昼一緒のご飯を食べ、
ゆっくりと動き出し、朝日村のカフェ・シュトラッセへやって来ました。
お店の中に入ると、途端にコーヒーの良い香に包まれます。
これがたまりません。
二日酔いに効く…とか、そう言うものではないけれど、
ただ、ただ矢鱈に無性に、どうしても落ち着く。
ちょうどお茶の時間、15時ちょっと前でしたから、
なかなかに大勢のお客さん方で…珍しく僕らはカウンター席に座ります。

Dscn72511


YOKOさんは、コロンビア・ナリーニョスプレモ、
僕は、バリ・アラビカ・神山ハニーを選びました。

思わず、ため息が出てしまいます。落ち着く。
カップで両の手の平を温める様にしているYOKOさんを見るにつけ、
俗に言う猫の「香箱座り」の様な体勢。
休日を休日らしく謳歌している、そう感じます。

「そう言えば、この前来た時に、モルトの会のI村さんに会ったんだよねー」
…なんて話していると、
まさに、そこにI村さんがやって来ました。
再び、相見える。
前回と同じく、コーヒー豆を買い求めにお見えになった訳ですが、
つい、24時間以内にもお会いしている、
モルトの会に参加しておられ、かつ同じ方向なので終電車に乗って…
こうしてお会いするのって、偶然なのですが、
休日であったり、コーヒーの香に誘われてであったり…
必然的な部分も無きにしも非ず…そんな所でしょうか。

Dscn72521


カフェ・シュトラッセ自家製のお菓子の中に、気になるものを発見。
元より、コーヒーのお供としての甘味だと思うのですが、
実は、それを拝見した時より、コーヒーには必ず合う事が分かっているからこそ、
「ウイスキーと一緒に楽しんでみたらどうだろう」と考えていました。

買って帰り試してみますが、我が意を得たり、この旨さ。
胡桃の香もさることながら、しっかりとした甘味と口融けの良さが素敵です。
チョコレートとウイスキーも合いますし、よく供されますが、
実は、僕自身はちょっとだけ苦手です。
カカオの香は良いのですけれど、
口の中に味わいが残り過ぎてしまう心持ち。
リセットする意味合いでならば、チョコレートに、チェイサーのお水で、
全く問題なく楽しむ事が出来るのですが、
ことウイスキーとなりますと、
ちょこっとチョコレートにはこだわらなくちゃいけない…なんて思ったりもしています。
マリアージュを意識するなら、
口どけ良く、残り過ぎないもの、甘過ぎないもの。

さぁて、お立会い。
そこで、この「くるみクッキー」の口融けはどうでしょう!
香も立ち、さらり融けて行く美味しさは、とても良いと感じました。
甘味はしっかりあるのだけれど、しつこく感じませんね。
素敵なバランス。
また、購入してみたいと存じます。


家に帰って、鰹節やウルメイワシの煮干など、
猫垂涎の通販商品を整理整頓………が、僕自身はとても苦手なので、
YOKOさんに手伝ってもらう事になりますが…。

Dscn72501

鰹節厚削り、
焼きアジ粉、
焼きあご粉(2mm)、
サンマ節粉、
さば節粉末、
かつお粉(鰹節粉末)、
いわし削り節(蒲原産)、
さば節削り節(薄削り)、
さば節厚削り、
うるめいわし煮干し、
煮干しいわし(沼津) 、
しいたけ粉末(荒粉) 、
エビパウダー(2mm)…大量。

粉末を色々と試したくて購入しました。
お値段も比較的抑えられる様に感じています。
粉末と節の状態は風味が異なると思っています。
香に関しては、節の状態が良いですし、
味に関しては、ほんの少し加えるだけで、
粉末は狙いの味わいを出してくれますね。
逆に入れ過ぎて、とんでもない濃さになったことも。
自宅で、様々なスープをこしらえますんで、
風味の多様さを追い求めたいなー…なんて思います。

今回仕入れた沼津産のイワシ煮干も、とても美味しかったです。
風味が良く、苦味が少ない。
骨が強めで、ダシの中に残して来ない様に、
少々気をつけなくちゃいけませんが、気に入りました。

明日への英気、明日への興味。

そんな、ごくのんびりとした1日。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年2月18日 (水)

珍しい週末の過ごし方(2)…芝蘭から、夕食は家ご飯。


休憩時間。

何でもない、何でもない時間。


「 そう言えば、今日なら行く事が出来るっぽい 」

1月31日、
「スーツを買う」と言う本日最大の難所を乗り越え、
ご褒美とも言える好みのラーメンを食べ…
食べたけれど、ねぇ?それで瞬間に疲れが取れる訳ではありませんよね。
気分も腹心地も上々。上々だからこそ、
“頑張ったから”と、自分に甘く、ご褒美第2弾と言う事で。

Dscn71461


広丘の喫茶店「芝蘭(しらん)」へ。

日曜日、月曜日が定休日であり、
土日の昼間は、たいてい温泉へと旅立つ僕らには、
なかなかどうして、立ち寄る機会が少ない。

せっかく、こうして休日の日中に、
立ち寄る事が出来る時間帯に、僕らはいるのだし、
行こうじゃないか…と、好機を逃しちゃいかんのだと。

Dscn71381


小さな喫茶店…テーブルが4つあるだけの喫茶店。
それが良いんです。とても静かで、気取らず、ゆっくり出来ます。
自室の部屋の様な着飾らない雰囲気が良い。

Dscn71421


「きれいなコーヒー」…
「ブレンド」と「グァテマラ」を。

「きれいなコーヒー」は、
生豆を特許技術のジェット水流で洗浄し、
その後に焙煎したもの…とのこと。

ネットで検索すると、
福岡の「オアシス珈琲」さんに当たるのですが…
…こちらの珈琲豆を使っておいでなのでしょうか。

苦味が強くなく、あっさり頂く事が出来ますね。
この空間には、よく似合う味わいだと思います。

Dscn71451



「手作りベイクドチーズケーキ」

ご褒美、ご褒美なのです。


Dscn71371


「ファーマーズガーデンうちだ」にて。

山葵の茎を買いました。
この時期の風物詩、「わさびの花」と呼ばれる部位より、
随分とお安い…と思います。

当時、「わさびの花」は売られていたのだけれど、
タイミングが合わなかったみたいで、
選び抜かれてあんまり買いたくない感じのもの。

見慣れない見た目の「わさび」ではありましたが、
ほとんど同じものだろうと思って、
少し見た目が異なるこちらを買って帰る事になったのでして。

「醤油漬け」のレシピが付されていました。
オススメの調理法として。
なるほど食感は、
同じ様に「わさびのおひたし」にした「わさびの花」より、硬い感じ。
“漬けて、落ち着いた頃合、1週間後”…なんて書いてあったくらいで、納得。
けれど、製法としても同様にして、
辛味はしっかりと出たし、
硬いと言っても、水菜を少し強くした程度で、ちゃんと美味しかったんです。
春を感じる食材。

Dscn71501


この日、ポテトサラダも作りました。
オーブンで無水調理的にジャガイモを蒸して作ると、
ジャガイモのキャラクターが出て、とても美味しい…と言う、
信頼できるTwitter情報先からの料理アイディア。
試したくなり、生まれて初めての「ポテトサラダ」造りに挑戦しました。
茹でたジャガイモに酢を加えて、マッシュするなんて知りませんでしたネ。
「サラダ」と言うくらいですから、
酢は当然なのかも知れませんが、
調理前に調査をするまでは、
「潰したジャガイモにマヨネーズを混ぜれば良いんじゃないのか」
…程度に考えていました。未熟。

「インカのめざめ」と「キタアカリ」と言う品種を同量使い、作成。
つまり、この色はインカの色合いと言う事ですね。
オーブンでの蒸し焼きで水分が抜けすぎてしまった様で、
火は入っているのだけれど、なかなか潰れない状態。
潰すことに大苦戦をし、追い加熱として電子レンジを使ったほどでした。
味わいは、なるほど、とても良くジャガイモの味がするもの。
「また作ってみよう!」と思いました。
松本駅前「風林火山」の定番メニュウ、「ポテサラ」って、
すごく美味しいですよね~。
あの美味しさを目指して、色んな品種のジャガイモを試しながら、
楽しんでみたいと思います。


普段は飲みに出かけてしまって、ある意味で時間がない土曜日の夜。

ゆっくり、料理にも挑戦できた穏やかな夜でした。

珍しい、そんな夜も充実して。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧