日本酒 イベント

2018年7月11日 (水)

信州亀齢と月吉野と厨十兵衛を楽しむ。(2018年7月1日)

 
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昨年も催された会で、2回目となります。
信州上田で日本酒を醸されるおふたりをお呼びしての会。
どちらも近年目覚しい活躍を成されておりますね。
 
まぁまぁ、信州生まれ信州育ち信州贔屓の自分の目には、
信州の意欲的に日本酒を醸されている蔵元さんは、
どなたもどちらもご活躍されている様に見えてしまうのですが…
何はともあれ、
日本酒居酒屋として松本で長年ご商売をされている、
「厨十兵衛」のメニュウに、
必ずと言って良いほど掲載されている…いや、され続けている、
両銘柄は、馴染みがありますし、日々美味しさに触れることが出来ますし。
 
今日は日曜日の昼日中から、
それぞれ4種類ずつとなりますが、飲み比べて行こう!
楽しんで行こうー!…と言うご趣向にて。
 
折りしも、7月1日と言う酒造年度が改まる吉日の催し。
めいっぱい楽しんで来たこと、お伝え致したく存じ上げます。
 
 
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開会前に一言頂戴致します。
昨年に引き続き…と言うところ。
のっぴきならない御用事のため、
信州亀齢を醸す岡崎杜氏はお見えになることが、
残念ながら、なりませんでしたが、
月吉野を醸す若林ご夫妻でお目見えでして、
後々、若林杜氏の旦那様からは、
上田市の欲しかった情報を得ることが出来、
とても…再び上田に出掛ける事が楽しみになっております。
 
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信州亀齢、月吉野のそれぞれの先ず一杯。
 
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肴はお弁当箱に納められておりました。
たいへんに豪華な設え。
会の終盤で、「今日は大将、何時から準備していたの?」
…と聞く方がお出でなり、「ん?5時!」と軽やかにお答えになる…
すっごい事だなぁ…と感じずにはいられません。
12時開始の会なので、それからの6時間、心を込めてのお料理。
たまらないものがあります。
 
 
さて、それではいつもの様にメモとして記録して来た内容を添えまして、
頂戴したお酒の紹介と致したく。
 
蔵元さんにそれぞれのお酒を注いで頂きながら、
お酒の話、上田の話などなど伺って行きます。
 
若林杜氏も仰っておりましたが、
上田の蔵元さん5軒…
信州亀齢、月吉野の他に、
福無量&互、和田龍登水、喜久盛&瀧澤&鼎の蔵元さんで、
持ち寄りの研究会を度々開催されておられる様で、
Facebookなどでも、そのお姿を拝見致します。
話題のお酒や自蔵の新商品などを飲むことで語らうことで、
研鑽し、高めあっているので、
そりゃあ、お互いの蔵元さんのお酒のことも解説できようと言うもの。
上田の蔵の繋がりの良さを感じるものでした。
 
 
 
 
信州亀齢・純米吟醸生原酒“ひとごこち”
 
甘COOLなお酒。
キュンと甘酸っぱく、すごく美味しいものと感じる。
爽やかで良い香。
微発泡の状態で、シュワッとした舌触りがある。
この空気の流れに沿って、たまらなく良い香と、
後味の良さが表現されている様で、とても美味しい。
綺麗、冷ややか、甘い良い香の広がり…
余韻においても、この感覚が新たに生まれて来る感じ。
冷えた温度帯が特に好ましく感じました。
 
 
月吉野・純米吟醸生原酒“きょうかい1801酵母”
 
メロンの様な香。スッと入って来て甘辛い。
しっかり「旨い」と思う雰囲気。
トロッとした甘さがあり、熟成し始めている様な…
熟成、味乗りをとても感じます。
香も、綺麗さを湛えていて良いと思います。
 
食べ物と共に味わうと、とてもメローな印象に変わりました。
お酒の力強さ、味わいの凹凸がなくなる…
それは、凹凸に凸凹が組み合わさって四角にハマるみたいに、
千変万化の食べ物に、上手にフィットしている印象でした。
良いですね。この味あわせ方、強度。
 
 
続いて、2杯目。
 
信州亀齢・純米吟醸無濾過生原酒“山田錦55”
 
「うーん、大吟醸みたいな味だなぁ」
…と言う第一印象。
(綺麗で芳しくて、スマート…と言う意味で)
 
飲んで、キューン…と美味しさが脳天まで届くと言うか、染みると言うか。
温度が少し上がって来ると、
少しだけ味に曇りが生まれる様な気もする。
重く感じる部分が出て来る様な…
これは比べて、ひとごこちのお酒の発泡感を感じないギャップだろうか。
 
→ゆくゆく、飲み進めて行くと、
とても綺麗でスムースな印象にだんだん変わって行く。
発泡感のある味わいに慣れたあとの口の中って、またちょっと違うのかも。
温度と言うよりも、お酒の飲み合わせの様なものなのかも知れない。
再び、飲む機会があったら腰を据えてお付き合い願いたい1本。
たいへん興味深いです。
 
 
月吉野・純米吟醸火入れ“長野D酵母”
 
1本目同様に、お酒に薄く色がある。
 
お酒っぽい芳香。アルコールっぽさもかすかに拾いながら、
白いリンゴ、青いリンゴ、
花の軽さ、どこか硬さ…長野D酵母っぽいと言えば、そうなのかも。
熟れる前の「佐久乃花」のSpec Dは、こうした雰囲気があった気がする。
 
 
両方に言えることだけれど、
ネガティブなイメージではなくて、
「酸が少ない」と感じます。
 
(実際の数値としての酸度を言うのではなく)
 
軽いお酒のイメージが双方にあります。
自分が感じる「バランス良いなぁ」より、ちょっと軽い感じ。
だからこそ、
とてもスマートで、飲みやすさ軽さを持っていて、
より芳しく、スイートさもあるYOKOさんの好みに、
「信州亀齢」は合致するのだろうし、
より力強さ、心地好い重さを持つ「月吉野」が、
僕寄りの好みに感じるのではないでしょうか。
 
透明感…と言うより、酸の足りなさを感じない、
この季節にも重く感じない、
ちょうど良い軽さを、両蔵共にベースとしてお持ちなのかも知れない…
…そんな風に、メモの欄外に「忘れないように」と記録してありました。
 
 
 
信州亀齢“亀ラベル(銀)”・純米大吟醸“美山錦39”
 
旨味、盛り上がって収束して行く流れ、螺旋。
ふわっと湧き上がる美味しさが、シュルシュルと収束して行き、
そして次の美味しさが、そのカーブを追い駆けながら、
連続して、次から次へと続いて行くイメージ。
米の旨味、米感のしなやかな強さと、
ピリッと利いた酸と、
余韻においては、スーッとした瑞々しさに満たされている。
 
 
月吉野・特別純米原酒火入れ・きょうかい9号酵母
 
常温、ぬる燗にオススメと言う1本。
それを聞いた瞬間に、頃合を見て温めて貰おうと決意。
 
7号系の酵母を使ったお酒に、時折感じるセメダイン様の香があって、
冷温では全体に硬く、芳しい印象。
なるほど、そうした匂いは燗上がりする経験が多いので、
常温や燗酒ならば、開いて来て良さそうだなぁ…と想像できる。
冷温では、キリッとしていて酸の動きがない様な印象。
酒質には、トロミと言うか、滑らかさが内包されている感じ。
 
人肌燗くらいに温めてもらうと、
「あっ、美味しい!」と、すぐ反応できる雰囲気。
酸がほどけて、滑らかさが全面に押し出されて来ていて、
たいへんに良い塩梅でした。
そして、食に対してもご飯を食べている様な、
肴に対して、とても寛容な受け止め方をして、美味しい。
肴もお酒も、とても美味しい!…と思いました。
 
 
信州亀齢“亀ラベル(金)”・大吟醸“山田錦39”
 
トロッとした旨味、すごくスムース。
金糸銀糸を織り込んだ上等の布地、羽衣のイメージ。
メロン系の香味。
旨さ、綺麗さを響き渡らせながら、ふくらみの強さ、
グッと…綺麗さを保ったまま視界を麗しく埋め尽くす。
香高く、押し味も強すぎず、ソフトだからこそ、
その余韻の儚さに引かれて、もう1口、手が伸びる。
強過ぎない印象。
 
YOKOさんは、香系であって、単独で楽しむ雰囲気。
大吟醸っぽい味わい…とのこと。
本当、我が家は僕とYOKOさんで好みが、だいたい逆だから面白い。
 
月吉野・純米大吟醸“美山錦45”生原酒
 
1造りに1本、チャレンジ酒として醸すシリーズがあるのだそうです。
今期は、美山錦で純米大吟醸。
生酒は既に蔵にも在庫が無い希少な製品なのだそうです。
アルコール度数15%で、原酒とのこと。
 
味吟醸系。渋さ苦さを感じ、旨味が乗り切っていないのかも?
やや硬い印象を感じるので、これからまた開いて来たり、
寝かせてみたりすると伸びて行きそうな気がする。
 
しかしながら、
原酒で15度と言うライトバランスが良いみたいで、
食にしても、何にしても、かなりの相性の良さを発揮してくれる。
大吟醸で比べてみると「信州亀齢」が、ひと口目が感動的に旨い酒ならば、
「月吉野」は、噛み締めて付き合ってみて、良さが芯まで届くタイプ…
そんな風に感じます。利き酒や1杯だけ飲んでみるだけでは分からない、
長く付き合うことで愛着が生まれる味わい深さがあるんじゃないかなぁ…
…そんな風に感じました。
 
以上、両蔵4本ずつ、合わせて8本を味わいましたが、
豪華なラインナップだったのではないかと思います。
長く日本酒居酒屋として営業されている厨十兵衛ならでは…なのではないかと。
 
 
ではでは、当日のお弁当箱の中身をおさらいです。
 
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お刺身の盛り合わせ。
かなりの豪華さ、そして雲丹もたっぷり。
マグロは前日の夜に、konさんがInstagramで書かれていたものだと思う…
…すごく美味しそうで、
「明日、食べられたら良いなぁ」と思っていたものだったので、歓喜。
 
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天麩羅の部。
海のものを天麩羅にしたもので、
穴子の1本揚げまである。
 
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蟹、タコ、ホタテなどなど。
酢〆してあるにしては塩と甘味を感じたので、
そのまま、お刺身ではないかしら。
 
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酒の肴として優秀な子たちの部。
ポテサラや合鴨、鱈子を海苔で巻いて揚げたもの…
どれもかなり美味しく、
塩気もこのお弁当箱の中ではある方だったので、
後半まで、肴として飲むことを牽引していました。
 
そして拡大写真が無いけれど銀鱈の塩焼きも。
 
今回、1人あたり7000円の参加料なのだけれど…
この量、お酒の質で…
普段、僕とYOKOさんも3杯は確定で、調子が良いと4杯目…と言う、
お酒の量は同等かそれ以上を楽しんだ上で、
ここまでのお料理は頼めない…し、
食べ切れないんじゃないかと言うくらい。
(普段のお料理のボリュームでこの品数を頼んだ場合に)
7000円はお得だったなぁ…と感じています。
 
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「外が暑かったからさ、サッパリと入れて欲しくてさ」
 
…そう言って仕立てたそうめん。
これも非常に美味しかったですね。
ホタテ、梅肉、酢橘がキリッと冷やされたツユに栄えて。
 
これを書いている前後の週、当日もお見えになっていた、
ひろっちさんが〆にそうめんを注文されていたのだけれど、
何となく、分かります。
この美味しさを知ってしまうと、「また食べたい」と思わせるには十分。
夏場は世界最強のあのチャーハンでなく、
こちらでも…と考え始めている自分がいます。
 
…ただし、YOKOさんが「危険な一味」使用のチャーハンを所望されると、
そうも行かない気がしますが。
 
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〆にうな天丼。
 
本当に〆の感覚。かなりお腹いっぱい。
たっぷり楽しむことが出来る。それがやっぱり嬉しい。
 
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チーズケーキはオークラのものでしょうか。
至れり尽くせりです。
 
 
お開きだ…と言うことで、
酒瓶の写真を並べて撮ろうー…と言う事になるのですが、
この時、立ち上がった自分のファインダー内。
 
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楽しく美味しく…そして正しく、酔いましたとも。
YOKOさんが教えてくれるエピソードの幾つかを覚えておりません…。
YOKOさんの体調不良に奔走した6月、
ふたりで出掛ける事が常の僕らなので、
ほぼ一ヶ月ぶりの外飲みだったんです。
まだまだ不調ではあったけれど…の頃なので、
YOKOさんは、だいぶ抑えて飲んでいたから、記憶も鮮明だそうで。
僕は僕で、ふたりで飲みに出た事が嬉し過ぎて、
お酒を過ごしてしまっていた…なんてところです。
 
で、この写真となります。
 
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さて、以上、申し上げて参りましたお酒呑みのお噂、
これにてお開きとさせて頂きたく存じ上げます。
 
よく、よく楽しんだ1日でございました。
 
そのお浮かれの一端でも、ちょっとでも伝われば幸いでございます。
 
また近いうちに、別のお酒のお噂でお目に掛かります。
 
それまで、それでは。
 
ありがとうございました。
 

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2018年7月 3日 (火)

善光寺花回廊で、長野地酒巡り2018。

 
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5月4日、善光寺花回廊での毎年恒例のスペシャル企画へ。
 
当日は雨が降ったり止んだりして、不思議な過ごし方をしたと思うし、
そんな感じで、
だいぶ…こう、気楽に楽しんだ日で、メモも残してないどころか、
後から、こうしてブログをしたためる際には必要な、
写真データも、冒頭の1枚限り。
 
花回廊も目的だけれど、色々と楽しんで…歩いた日でした。
 
まず、地酒巡りに出掛けて行って、一揃い飲み比べて、
お隣の須坂フルーツエールを飲んでみて、
権藤アーケードに入った頃に雨が強まり、
端っこのデパートでPokemonGOのレイドバトルがあったので、戦って、
デパートでお花摘みと共に傘を1本、購入して、
奥裾花峡温泉に歩いて出掛けて行って、
帰り道に、地酒巡りの終盤を拝見して、長野駅に戻る…と言う。
あぁ、途中に「山小屋」で納豆カレーを食べたんだ。
これは「小盛り」に書いた通りで。
 
思い出せる範囲で、サラッと書いて行こうかと。
 
「本老の松」は、
めしだ嬢おすすめの「山廃」が、なるほど面白い。
常温帯が良いと思うし、
お燗酒にも…ただ、温度は上げ過ぎないくらいが良いのかしら。
向く様な雰囲気を感じます。更には熟成しても良さそうな。
日本酒度が低めで、甘酸が程好くまとまっている雰囲気。
めしだ嬢が深夜に汲みかけ作業をしていて、
静まり返った蔵内で物音がして、おっかなかった…と言う曰く付きの仕込み。
 
「松尾」は、その後に「一茶の里」特別純米雪中貯蔵を、
駅ビルMIDORIで買って帰るに至るのですが、
長野県の新しい酒造好適米「山恵錦」を使って醸したお酒が、
非常に良かったです。芳しく、クリーン。程好いコシもあって満点の良さ。
 
「豊賀」も相変わらずの良さでした。
普段以上に充実した旨さがあって、その分、他と比べてみると、
少し重みにも感じるのだけれど、
たぶん、これは水を肴にした状態だから…だと思いました。
晩酌しながらだと、もっと重さが栄えるはず。
後味の心地好い引き加減などもあったし、「また買おう」と思うに十分でした。
 
「直虎」…須坂「渓流」の蔵元さんのブランド。
うーん…うーん…。僕はちょーっと苦手でしたね…。
何と言うか気になる匂いと重さ、質感、渋さなど。
Twitterで検索すると「美味しい!」との評判も多いですから、
自分が苦手なだけかと思います。
 
「オバステ正宗」は、社長さん…でしょうか。
これまで、また信州SOULなどでお見かけした若い方ではなく、
ご年配の男性で、「棚田」や最もスタンダードな純米酒をお持ちになってらして、
晩酌と言う文化に適した自蔵のお酒への自信を感じさせるお話ぶりでした。
それが実に良いです。
冷やしたもの、常温のもの…と言う提供もレギュラー系のお酒には、
とても向く提供だと感じました。
 
蔵元さんがお見えになっていない、ボトルだけ参加の銘柄も複数あって、
それぞれ試させて頂いたりして。
 
 
あまりイベントに出掛けなくなった昨今、
こうして懐かしいお顔にお会いできる事も、とても嬉しかったです。
YOKOさんはラン関連で、
すごくお世話になっているラズベリーさんに、
ピンポイントで聞きたいこともあったみたいで、
こう、ご縁が続いている事も実感しながらの参加でした。
 

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2017年10月23日 (月)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その6・北安大国、北光正宗、白馬錦、たかやしろワイナリー~

 
気楽なところで、一生懸命…と言うことでして。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の11番手。
 
 
 
 
さて、お酒の部も今回がトリとなります。
色々と進んでいる訳でありまして、
北安大国さんでは、写真を撮り忘れ、
北光正宗、たかやしろワイナリーでは、
先行する素晴らしき呑兵衛さん方に、
いくつかのボトルを見事、空にされ、
白馬錦の写真では、ピントがズレ…と言う。
 
いやはや、良いですね!
ちゃんと楽しく美味しく酔いを体感した様に感じます。
 
まとめて仕上げに取り掛かろうと言う…
どうぞ、最後までお付き合いを願っておきますが。
 
 
 
 
飯山市・角口酒造店「北光正宗」:
 
 
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北光正宗・純米吟醸“金紋錦”:
 
美味しい。酸と旨味、白さ、白いイメージ。
バランスの良さがあり、冷温で生きる酸の美味しさ、精錬感。
YOKOさんは、「あと、もうちょっと甘味があればバッチリ!」…とのこと。
 
 
北光正宗・純米“実りの秋の純米酒80”金紋錦:
 
とても複雑味を持つ。
八割磨きと聞けば、それらしい…のかも。
しっかりした甘さ、辛さ、透明度が特長で、
飲み口の旨味と酸がアグレッシブに押して来て、飲ませる。
少し温度が上がると、柔らかさも出て来るのかしら…とも思う。
複雑さは、お酒の解釈を面白く与えてくれそう。
じっくり付き合ってみると楽しいんじゃないか…と思うお酒。
 
YOKOさんは、「すごく酸味があり、果実っぽい」とのこと。
 
そんな訳でして、
僕らがブースに立ち寄った時間帯には、
もう1種、
「特別純米原酒ひやおろし」が売り切れでした。
 
 
 
 
大町市・北安醸造「北安大国」:
 
 
こう…写真を撮り忘れてしまったのですが、
場面は鮮明に覚えております。
昨年同様に、北安醸造の社長さんがお見えになっていて、
お話をさせて頂いたりして。
先達て、松本の三代澤酒店さんに立ち寄った際に、
営業のI村さんにお会いした話も交えながら。
 
 
北安大国・純米吟醸原酒ひやおろし:
 
サッパリさを、ちゃんと感じさせてくれながら、
北安大国特有の穏やかな甘味が軸になって、
次第にしっかりした説得力、強さになって行く。
9月2日の大町の呑み歩きで飲んだ時よりも、
より味乗りしている様に感じて、とても良いもの…と感じました。
 
 
北安大国・純米吟醸“いいずら”:
 
とてもスッキリした雰囲気。
いわゆる辛口党さんも納得してくれそうな味わいですが、
余韻に、ほのかな甘味を残してくれていて、好ましいです。
ただ、淡白に辛いだけ…だと、
どこか苦味なども立ってしまう様に感じて、あまり得意ではないので。
こうした、スッキリさの映えるお酒ならば。
 
 
北安大国・純米原酒:
 
バランス、適酸、適旨味…とメモ。
 
 
ある種、世代の差がある…と言いますか、
「59醸」チームが新世代、現代のお酒とするならば、
北安大国の穏やかな味わい、落ち着く味わいと言うものは、
変わらない、日常の世界観、
食卓で、屈託なく酌み交わされる文化を感じてなりません。
今回のラインナップにはなかったけれど、
「居谷里」シリーズは山廃での仕込みもあり、
パッと花開く芳しさも持ち合わせていて、
飲んだ瞬間に「美味しい!」と口からついて出るイメージ。
その美味しさも手腕、ラインナップの中にありながら、
北安大国らしい滋味もある、そこがたまらなく好きでして。
イベントで飲み比べるからこそ、
また、良さを実感したりなんかしておりました。
日本酒居酒屋さんでエキサイトして飲むも楽しいけれど、
まったり、テレビも会話も肴にして飲む時間も、
すごく大切ですよね。
 
 
 
 
大町市・薄井商店「白馬錦」:
 
 
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こちらも先達ての大町の呑み歩きで試しているのですが。
 
白馬錦・純米吟醸“雪中埋蔵”:
 
思いのほか、酸味が強く感じます。
渋味もハッキリ感じられて、白馬錦の清らかな雰囲気とは、
少し異なる世界観に感じました。
彩り、鮮やかさはあまり広がっていかないけれど、
酸、渋味と連動する味が生きたお酒と感じます。
 
 
白馬錦・吟醸“雪どけ吟醸”:
 
甘旨味、甘酒の匂いを後から少し感じて、最後に辛さがジンと出て来る。
飴を舐めたあとの様な、味の残り加減。
こう、しっかりと熱い食べ物を待ち構えているような。
もし、それが乗ったなら、膨らんで来るだろう…と言う印象。
 
 
白馬錦・普通酒“上撰・雪嶺”:
 
思いのほか、お酒っぽい匂いあり。
どこか沢庵の様な雰囲気も。飲むと塩気、ミネラル感。
その塩っぽさをYOKOさんに伝えると、
「なるほど」との声。
これはたぶん、お漬け物とか肴に据えたら合いそう。
 
 
 
 
中野市・たかやしろワイナリー:
 
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たかやしろワイナリー・カベルネソーヴィニヨン平岡2014:
 
いちばん最後に立ち寄ったもので、
この赤ワインだけ、残っていました。
以前から、ワイナリーで購入させて頂いたりもしていますが、
比較的お値打ち値段でありながら、
いつもお値段以上の美味しさを味あわせてくれていて、
気に入っているワイナリーさんです。
これから出て来るスパークリングワインの情報も教えて頂きました。
また出掛けて行かねば…なんて思います。
 
 
 
 
…と、
お酒の部、これにて全てお語り致しました。
 
色んなお酒を飲み比べることが出来るイベント…
しかしながら、
小難しく考えずに、楽しく飲んで行こう!…なんて思っていました。
縁日の様な、みんなで朗らかに秋の1日を楽しんで行こうと言う…
…そんなコンセプトであったろうし、
その通りに謳歌できた様な心持ちでおります。
 
さて、これにて体験記はお開きになりますが、
大トリ…掃除番と致しまして、
全てのリンク先と、「信州SOUL2017」を通して感じたこと、
あともう少しだけ申し上げさせて頂きますので、
また次回まで、お付き合いのほどを願っておきます。
 
では、それまでの暇と言うことでして…。
 

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2017年10月19日 (木)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その5・福無量、水尾~

 
 
気楽なところで、一生懸命…と言うことでして。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の10番手。
 
 
 
 
本日10月19日は、2017年の「長野酒メッセ in 長野」の開催日ですね。
相変わらず、楽しんで参りました「信州SOUL」のブログにて、
お付き合いを願っておきます…が。
 
長野酒メッセ、何年も続けて参加して参りましたが、
私は、ここ2年連続で不参加と相成りました。
以前の、昼過ぎから始め、混み合う夕刻の時間帯になるまで、
出来る限り「吐き」を使い、試飲する数を増やし、
長野の今のお酒事情を知りたい!…と思い、出掛けておりましたが、
業界、飲食店の方と一般消費者が分けられる様になり、
更に今年は2部制になり、
元々は6時間30分あった試飲時間が、3時間に減ってしまい、
出掛ける魅力をあまり感じなくなってしまいました。
特に今回、一般消費者はとても混み合う時間しか与えられていませんので、
目的は果たせないかな…と。
 
ふと隣県を眺めてみますと、新潟には「にいがた酒の陣」なるイベントがありますよね。
同じ様に日本酒が機軸のイベントとしては同じですけれど、
飲食関連も認められている形式で、かなり大型のイベントに成長しています。
 
新潟は蔵元数90弱で、2日に渡って蔵元が一堂に開催し、
10時から18時という設定ですから、“新潟の酒を知ってもらう時間”が16時間ほど用意されています。
比べて、長野は蔵元数80前後で東京や大阪開催があれど、
それぞれ出掛けられる方も少ないとして、
やはり、1日だけ与えられ、その時間は業界の方は2時間30分、一般は3時間です。
 
“長野の酒を知ってもらう時間”が3時間なのです。
 
今年、初の2部制になったり、変革の時期にあるので、今後にとっても期待しております。
 
「にいがた酒の陣」になって欲しいと言うよりも、
長野の日本酒をちゃんと、そして公平に知る事が出来るイベントであって欲しいと感じます。
 
 
すみません。本来の話題に戻ります!
 
 
 
 
 
上田市下塩尻・沓掛酒造「福無量」:
 
 
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「信州SOUL」当日は、「59醸」に参加されている、
杜氏さんのお兄さんがお出でになっておられました。
特定流通品の「互」を醸す蔵元さんで、
覚えが良い方もいらっしゃるのではないか、と。
 
 
福無量“郷の舞”・特別純米“美山錦”:
 
日本酒居酒屋さんにおいても、
やっぱり「互」の方がエンカウントしやすいのだけれど、
長野酒メッセに通う中で、
「福無量」シリーズの美味しさ、自分はすっかり覚える事になりまして。
特に好みだった銘柄が、この「郷の舞」と「大吟醸」でした。
 
 
郷の舞、
うん、程好く軽くて、少しこってりした甘味を感じられて美味しい。
好みの味だと思うし、それが今も維持されていて嬉しい。
YOKOさんに感想を聞くと、
「SOJAが好きなお酒の味がする」とのこと。
ええ、Exactry(そのとおりでございます)…です。
 
 
福無量・純米吟醸“ひとごこち”:
 
香、華やか。サッパリさに背景として少しの苦味の主張。
酒のコシの塩梅が良いお酒。
大吟醸はこの華やかさを、もっと可憐にスマートにしたイメージなのです。
 
 
福無量・純米大吟醸“金紋錦”:
 
しっかりした酸、酸が立った味わい。
強くふくよかさと爽やかさを感じ、
金紋錦で醸したお酒に、どこか感じてしまう硬さが感じられず、佳酒と判断。
良いです。
先程も「勢正宗」蔵の金紋錦を気に入っていたので、
YOKOさんに感想を伺ってみると、意外に「苦手なほう」と言います。
理由を聞いてみると、
「香の良さより、味わいの主張を強く感じてしまうかも。お米の味が強い」とのこと。
より甘味のある雰囲気なら、
YOKOさんの好みに合致するかも知れないなぁ…と思います。
どうやら、僕が好みの「ふくよかさ」が、
YOKOさんにとっては甘味旨味が深すぎるみたいで…
同じ金紋錦を取ってみても、水も違えば醸造理念も蔵元さん毎で異なる訳で、
好みが違っているからこそ、出会いが多く楽しいものです。
 
 
 
 
飯山市・田中屋酒造店「水尾」:
 
 
もし、長野酒メッセに出掛けて行って、
「水尾」蔵のブース前に立ったなら、
僕が試してみたい3種と合致するラインナップで、
何だか嬉しくなっていました。
熟成と旨味、時期を見たくて「紅」、
スタンダードライン筆頭の「特別純米」、
金紋系でない定番としての「一味」…と言った具合。
 
県内、金紋錦を取り扱う蔵元さんが本当に多くなりましたが、
元々は、水尾、北光正宗、縁喜と…
木島平に近い蔵元さんが主体でしたから、
いちばん使い慣れた、一日以上の長はあると思うので、
いつも試してみたい!…そんな風に感じています。
 
 
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水尾“紅”・純米吟醸“金紋錦”ひやおろし:
 
YOKOさん、好ましい感じとのこと。
バナナの完熟した様なニュアンス。旨味が乗っていながら芳しさもあり、良い。
奥に噛み締めるような甘味を感じます。
熟成して、まろやかさと共に、そうした旨さが出ている印象。
バナナの青臭さすら、どこかあるような…
酸の雰囲気は、そうした青さもあっていて、
熟成感と若さとの同居が、人好きさせるものに感じさせます。
艶っぽさもありますね。
 
 
水尾・特別純米“金紋錦”ひやおろし:
 
酸く、硬め。金紋錦の自分が思う特性がハッキリ出た雰囲気。
サッパリではなく、やや硬い感覚で、芯がとてもしっかりしていて、
少し渋さが余韻として印象に残る。
これは常温か、それ以上でかつ、温度のある食べ物と合わせたいかも。
そうして、ほぐして飲んでみたいなぁ。
 
 
水尾“一味”・純米“ひとごこち”:
 
お酒っぽさ、アルコールっぽさが先に。
そのツンとした感覚とメロンの風味が先行して、
後から、ふくよかさが追いかけて来て、良い。
どこか、ハリとも硬さとも取れるシャンとした雰囲気をいつも持っていて、
すっくと立ち上がっている端整な印象も。
 
 
 
 
 
…と、本日はここまで。
 
次回、4蔵まとめての更新となります。
 
それでは、それまでの暇と言う事になりまして…。
 

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2017年10月16日 (月)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その4・積善、聖山~

 
 
気楽なところで、一生懸命…と言うことでして。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の8番手。
 
 
 
 
賑わいはしているのだけれど、
やっぱり、先にご飯を食べたり、トークショーを眺めたりしていたからか、
適度な空き具合になっていて、
ブース正面に立って、
岩清水蔵からスタートして、順々に巡って行くことが出来ておりました。
順番なんて無いのだけれど、
「端から片っぱし」感はあって、何だかやり甲斐があると言うか。
 
 
長野市篠ノ井小松原・西飯田酒造店「積善・信濃光」:
 
 
Dscn7593
 
こちらでも、女性がお気に入りの1本を見つけたそうで、
ご友人にオススメしている場面に出くわしました。
昨今、あまり日本酒のイベントに参加しなくなったからいけませんけれど、
そうした「誰かにお勧めしたい美味しさ」、その共有の容易さって、
イベントならでは…な所はありますよね。
特に「いっぱいのラインナップ」から、「私のいちばんを選び出した」と言う、
トレジャーハント感は、実に楽しいのではないかなぁ、と。
 
その女性を僕は全く存じ上げないし、顔も覚えていないのだけれど、
でも、より中野市の信州の日本酒を、日常で飲んでくれる様になると、
とても素敵だなぁ、と思わないではいられません。
 
 
積善・純米ひやおろし“ひとごこち”(コスモスの花酵母):
 
酸の味わいに特徴があって、しっかり酸を感じます。
美味しい、強い酸系の旨さ。花酵母由来の香味とバランス良くあり、
冷た過ぎないくらい温度帯だからこそ、
旨味、まろみも感じる事ができて、美味しい。
どちらかと言うと、僕寄りの好み。
 
 
積善・純米吟醸“愛山”(ひまわりの花酵母):
 
グラニュー糖の雰囲気、甘酸っぱさがあって、重みがある。
重厚感がありながら、香はふんわりとしていて、
YOKOさん好みに寄っているかなぁ、と言ったところ。
先の女性が気に入っていたボトルは、確かこの「ひまわりの花酵母」のボトルで、
女性に好まれやすい味わいだったのかも。
後半にアクセントとして少し渋味。生酒だからこその熟成感もある。
 
 
積善・純米吟醸“美山錦”(おしろいばなの花酵母):
 
サッパリとした香、味わい。バランス良く、全体に爽やか。
常に、爽やかさと甘味が利いていて、美味しい。
 
 
 
 
千曲市・長野銘醸「聖山・姨捨正宗・風神雷神」:
 
 
Dscn7594
 
 
地元銘柄として「姨捨(オバステ)正宗」、
県外も含めてブランドとして「聖山」、
パンフレットを見てみると、
県内向けに新しいブランドとして「風神雷神」とあるそうで。
長野酒メッセに出掛けていたら、
こうした飲み比べも出来たかも知れないけれど…
それはそれで悔しくもあり、
けれど、混み合いの16時台からの数時間では、
回り切れなくて、本当、余計にモヤモヤしそうだからなぁ…。
どこかで買い求めて味わうようにしなくちゃ、ですね。
 
戸倉上山田温泉に出掛けるために、
常々、姨捨サービスエリアのスマートI.C.を利用しています。
更科郵便局を、温泉なら右へ、
長野銘醸なら左へ…なんて、とても近い距離にありますね。
 
 
姨捨正宗・特別純米“ひとごこち”ひやおろし:
 
サッパリさ、キレのある、アルコール感がしっかりとしていて、
中盤から甘さも引き出されていて、とても良い酒。
日常に、ちょっと良い気分を与えてくれるんじゃないか…と言う雰囲気。
信州らしいと言うのか、地の味に合う風情と言うのか。
そこかしこに、綺麗さが感じられて、良いです。
 
 
聖山・純米吟醸“ひとごこち”無濾過生原酒:
 
瞬間のイメージは、ややくぐもった様な。
酵母は、7号系なのでしょうか。
自分が思う、7号系酵母の特徴の酸とサッパリした風味、
香のシャープさを感じました。
旨味は乗りつつあり、余韻に少し甘味が残って行きます。
その残り加減が美味しい。
 
 
聖山・純米吟醸“美山錦”無濾過生原酒:
 
芳しさあり。反して、背景に渋さがあって、
この骨が実にしっかりと飲ませてくれると思います。
甘さ、香の良さが前面、背を支えてくれる渋味とのバランス。
これが実に良く、3本の中で、いちばん気に入りました。
 
 
 
 
…と、言った所で、今日はここまで。
 
また次回、お目に掛かります。
 
えー、1度、肴を挟んでのお酒の回になりますね。
 
では。
 

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2017年10月13日 (金)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その3・志賀泉、本老の松~

 
 
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の6番手。
 
 
 
中野市・志賀泉酒造「志賀泉」:
 
 
Dscn7589
 
 
すごーく昔の「志賀泉」のイメージと言うものは、
吟醸の良さが光っていて、
純米系の印象があまりなかったりします。本当に昔々の話。
「食酒楽会」でお会いする頃になると、
「内山の雫」はピカイチに美味しかったし、
「一滴二滴」が、どんどんと好ましくなっている…と感じておりました。
 
今年は「夏泉(なつみ)」と言うお酒に挑戦され、
その流麗な雰囲気、美味しさは記憶に新しいです。
つい先日も厨十兵衛に遊びに行きますと…
お酒のメニュウは2枚構成になっていて、
A4のクリアファイルに収められておりますけれども、
その「表と表」に県外酒で1枚、県内酒で1枚と、まとめられていて、
 
(本当なら「表と裏」と言う表現なんでしょうけれど、どちらも主役でしょうから、あえて)
 
「志賀泉」のオンメニュウ、拝見して参りました。
 
 
志賀泉・特別純米:
 
香味の種類としてはパイン系。わずかに乳酸系の香。
かすかな、それはアクセントとして存在している、
苦味と渋味と共に、綺麗な背景と絡み合います。
アクセント部があるからこそ、お料理への反応は、とても良さそう。
 
 
一滴二滴・特別純米“ひとごこち”雪中生貯蔵:
 
高バランス!…とメモ。明るい印象を持つお酒です。
華やかと例えるほどに派手ではなく、
素直に佇んでいる様な、自然な雰囲気。
五味のあり方がそれぞれに程好くて、清楚。
 
 
一滴二滴・特別本醸造“ひとごこち”雪中生貯蔵:
 
一滴二滴の特別純米と比べると、
この特別本醸造の方が、重く感じます。
しかし、その重さがじっくりと染み入って来て、
味重視、貯蔵の熟成感を感じられるものです。
比べるからこそ、なるほど「一滴二滴・特別純米」の、
香の良さを、かえって思い出すような心持ちに。
 
前段、岩清水、勢正宗蔵でも書きましたが、
YOKOさんの好みは特別純米、
僕の好みは特別本醸造かなぁ、と言った飲み分け、造り分け。
 
 
 
 
長野市篠ノ井小松原・東飯田酒造店「本老の松」:
 
 
Dscn7590
 
 
特に、蔵元であるラズベリーさんと、
スマホゲームでは同僚さんである、めしだの嬢と…
Twitterでは、よくよく遊ばせてもらっていて、
この「信州SOUL」の数日後、10月1日の松本マラソンでは、
沿道で、走者ラズベリーさんを応援したりなんかして。
(応援しながら、こちらが高揚させられる瞬間でしたけれど)
 
「59醸」にも参加されている…
うーん、Twitter上だと納豆巻氏なんですけれど、
今やそうして呼んでも良いものか。
ともあれ、お兄さん、飯田さんが当日はご担当。
 
気の良い方で、
19日開催の「長野酒メッセin長野」のパンフレットを手渡して下さったのですが、
私、今回は…昨年も、なのですが、
色々と多くを試飲したいもので、
試飲時間が減り、更には混み過ぎて効率良く数をこなせない状況に、
年々近付いている気がして、不参加を決めていたので、
申し訳ないのだけれど、丁重にお断り致しました。
 
自分は、300種くらいを黙々と利き比べたいです。
流石に難しいから、生活の中で購入して飲んで行きたいと思います。
今回の2部制は、
業者さんにはきっと、より都合良くなったのではないでしょうか。
 
おっと、閑話休題でして。
そうして、お兄さんがお声掛けくださったことは、
自分を知って下さっていて、
酒メッセでお会いすることを考えて下さっていて、
とても嬉しいことだな、と思ったのです。
 
 
本老の松・本醸造“生原酒”美山錦:
 
甘、旨、コク。分かりやすい、甘く濃い味わい。
アルコール感より、甘味、パワー、押し味が勝って、
18度と言う原酒の強さ、飲み辛くても良いだろう度数を感じさせません。
 
 
本老の松・純米“純”美山錦:
 
酸味、辛さがあります。しっかりした味わいの強さ。
ドンと置かれる雰囲気。
 
 
本老の松・純米吟醸“松翠”金紋錦:
 
YOKOさんが3本の中で、いちばん気に入ったお酒。
自分も「本老の松」を知ってから、名に覚えあり…の銘柄です。
バランスあり、軽やか、旨味の乗りがあって。
 
SNSなどもあって、
とても良く情報を入手し易い蔵元さんだと思っています。
以前も、搾られたばかりの新酒を、
旧来使っていた「旭松」のラベルを復刻させて販売すると伺って、
蔵に足を運んだ事もありました。
 
またニュースがあったりするのかしら…と、楽しみに造りの冬を待とうと思うのでした。
 
 
 
それでは本日はここまで。
 
また次回、お目に掛かります。

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2017年10月10日 (火)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その2・岩清水、勢正宗~

 
気楽なところで、一生懸命…と言うこと、です。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の4番手。
 
 
 
 
これまでのあらすじ…とすると、何だか似合わないかも知れないけれど。
 
会場に着き、
志賀高原ビールを飲みながら、
三幸軒、そうげんラーメンでご飯と言うか、お腹にしっかりと入れて。
 
すると、特設ステージでは杉浦太陽さんのトークショーが始まり、
演劇じゃない訳で、2回公演では当然にないから、
「今が見るべき時だよね」と眺め、
途中で、2杯目の志賀高原ビールとLove's Piattoの枝豆(次回更新)をお供に、
ライブクッキングまで見終わり。
 
そうして、ようやく日本酒ブースへと僕らは立ちます。
それが今回更新分でして。
 
本当に、自由に楽しむ事が出来るイベントで、
開始から1時間以上後に、日本酒を味わい始めて行った…けれども、
存分に十分に楽しむ事が出来た訳だし、
良い企画造りが為されていたんだなー…と体験してこそ思う訳で。
 
基点は間違いなく日本酒から始まったイベントだったはずです。
だ、けれども。
もう日本酒だけでなく、
地域を盛り上げて行くイベントになっているんですよね。
これは、実に素晴らしい。
(この件については、最後の更新に書きたいと思っています。
 芸能人さんが地域を訪れて、そして誉めてくれる嬉しさ、
 中野市民でない、ただの中野市好きの僕らですら、
 すごく嬉しかったですから)
 
さぁさぁ、日本酒ブースの始まりは、
お馴染み「岩清水」と「勢正宗」から参ります!
 
 
 
中野市・井賀屋酒造「岩清水」:
 
Dscn7585
 
 
岩清水“にわりんご”・純米二割麹:
 
この写真、蔵元ご夫妻それぞれが「にわりんご」を指差しています。
たぶん、口コミ的に…
それも会場内で拡散して行ったみたいで、
「にわりんご」、大ヒットしている様にお見受けしました。
 
「これこれ!これを飲もうよ!」と、こうして写真を撮っている最中も、
背後からの声が聞こえ、
気付くと、小古井宗一杜氏は、
いつも「にわりんご」の開栓作業に勤しんでおられたようにも感じます。
それだけお求めの声が多かった…と言う事ですよね。
 
ごく冷温で提供され、天候においても、その冷たさが心地好い。
「酸の組成を感じる、すごく良い爽快感」とメモの書き出し。
YOKOさんも「これは美味しい!」と、ひと口後、反応します。
 
すごくサッパリと感じさせる飲み口。
透き通り煌めく清流の様な…
それは清冽さも伴って、サックリしたキレ感、全体の印象。
ただ爽やか、ただ淡麗と言うカタチではなく、
コシがあると言うのか、ただ水の様に過ぎ去るものではありません。
お酒らしくあり、それは香の立ちにあり、
お酒らしくなし、それは飲み心地の爽やかさにあり。
目を見張る美味しさがありました。
なるほど、これは人気になる。人が訪れる。納得。
 
「酸の組成」と書いたメモ、
それは確か、酸の存在感、清らかさを…
何と言うのか、
“美しいもので組み上がっている”と言う
ニュアンスでしたためた…と、覚えています。
 
 
岩清水・純米吟醸・袋吊り無濾過本生:
 
とても軽やか。透明感があり、ほの甘く、しっかりとした味わいもあり。
“ほの”と“しっかり”は相反する言葉だけれど、
どちらも感じるのだから、
バランスの良さ、妙味を感じないではいられません。
綺麗さが際立っていて、味わいに調いがあり、端正。
そうした味わいの統一感、まとまりのなかに、
いつもどこかに人好きする甘味があります。
特に口にし、入って来る瞬間と、キレる直前くらいに膨らみを伴う時間。
ゆくゆく、腑に落ちて行く喜びへと繋がって行きます。
 
 
岩清水・本醸造“辛口”・吟醸式瓶火入れ:
 
パイン系の香味。柔らかく、芳しさと落ち着き。
このボトル、実は我が家の常備酒のひとつ。
いつも飲んでいる訳ではないけれど、
とりあえずストックしておいて、お燗酒祭りに加えたり、
ふとした瞬間に、何となく呼ばれて飲みたくなる1本。
 
比べると、にわりんごや純米吟醸と同じ、
甘さと綺麗さ、背景のしっかりさが特長になっているのだけれど、
より、全温度帯に秀でていて、
甘味に快い重さがあり、
しっとり滑らかな質感も手伝って、実に良い塩梅なんです。
 
こうしたイベント、そして飲み比べると、
また異なる世界観がひと蔵の味わいの中にある…と感じずにはいられません。
この3本のチョイス、良かったですよね~!
この次、勢正宗さんでも同じことが起きるのですが、
僕とYOKOさんの異なる好みにおいて、
僕は、本醸造的な美味しさにも惹かれ、
YOKOさんは、にわりんご的な美味しさに惹かれる傾向がありまして…。
 
 
 
 
中野市・丸世酒造店「勢正宗」:
 
 
Dscn7588
 
 
久方振りに、
社長であらせられる関康久さんにお会いしました。
お元気そうで何より…と言うところ、
それぞれ、試させて頂きます。
 
勢正宗“Gold Carp”・純米大吟醸“金紋錦”:
 
洋梨、白葡萄、栗…前半はシャープに食い込んで来る香の印象、
後半は、強く、甘く、華やかに。
YOKOさんは、特に香の良さを誉めていました。
香の良い印象はキープされたまま、
渋味や苦味と言う、
YOKOさんが、苦手な印象を抱きやすいニュアンスが
感じられない事が特筆ポイント。
 
 
勢正宗・純米“美山錦”秋あがり:
 
強く酸、酸とアルコールで辛く感じる印象。
パワーが溢れていて、しっかり旨く、しっかり強く。
けして、ゴツかったり荒かったりはせず、
もち米四段のコクが、含み、後味に発揮されていて、
「飲む」と言う行為に感謝する、お酒らしい雰囲気。
 
…えーと、なんて言うのかなぁ。
軽いお酒が日常にあったり、あまりお酒が得意でない方は、
どう感じるのだろう…と勝手に思います。
「お酒がお酒の味」をして、何ら不思議はないのに、
現代は、どこか「お酒がお酒の味」をすることに否定的であり、
日本酒であっても、
白ワインの味がすると良いイメージである場合もあり、
「まるでお酒じゃないみたい!」が誉め言葉として扱われます。
 
僕はお酒、強い訳じゃないけれど…
YOKOさんの方が、きっと強いくらいで、量は飲めないのだけれど、
お酒らしいお酒の雰囲気の日本酒、すごく好みです。
「お酒を、日本酒を飲んでいるなぁ…」と言う満足感が高いんです。
 
勢正宗の秋あがりを飲み、
力強いコク、しっかり感じられる味、アルコール感に、
飲み応えと充実感を感じていました。
 
「この中だと、秋あがりが好みかなぁ」と言う関康久社長。
 
「僕も、なんですよねぇ」…と思う訳です。
けれど、YOKOさんが選ぶ好みのお酒は、
前述の金紋錦、次いでひやおろしで、秋あがり。
僕ならば、秋あがり、ひやおろし、金紋錦の順で並べます。
 
好みと言うものは千差万別、十人十色。
関康久さんのお好みは、僕に近くあり、
関晋司さんのお好みは、YOKOさんに近くあり。
 
好みの点で言うならば、
お互いに真ん中に置いた「ひやおろし」って、
それはそれで高スコアに見えて来ませんか?
 
だからこそ、「好み」と言う概念は面白く、
人それぞれに意見感想を持ち、
味わうことを楽しむべき…なんて、小難しく僕は考えてしまうんです。
 
関康久さんのお酒も好きだし、
関晋司さんのお酒も好きだし。
その2代の造りに触れられた事を、実感しました。
そうそう、僕はそんな訳で「秋あがり」派ですけれど、
実際、晋司さんの「カープシリーズ」は、
年々、高品質になって来ていますよね。
季節毎のコンセプトデザインがしっかりしていて、
味わいを出して来ていて。
 
酒造り、味わいの設計、提案って、すごいなぁ…
芸術家であり、魔術師の様だなぁ…と感じてしまうのです。
 
閑話休題で。
 
 
勢正宗・純米“ひとごこち”ひやおろし:
 
メロン、高いアルコール感。
秋あがりよりサッパリしていて、万能なスタイル。
 
…とメモ。
 
 
 
「小盛り」にチラッと書きましたが、
今回、USBメモリのデータ消失事件で、
いちばんの被害を受けた記事が、この記事なんです。
良い内容で書き上げることが出来た…と、
夜夜中に満足げに筆を置いた翌朝の悲劇でした。
 
同じ文章は書くことが出来ず、
しかし、けして手を抜きたくない内容だと思うと、
予定が詰まっていた週末に書き上げる事が出来ませんでした。
 
文章量がやたらに増えてしまい…、
本来はもっとコンパクトに、たぶん素敵にまとまっていたのだけれど、
ここにこうして、思いの丈を書くに至ります。
 
「岩清水」蔵は、どのお酒にも相反する美味しさの共存がありました。
どちらも感じる。けれど、それは別の意味合いで…
その個性は、美味しさと共に自分を強く惹き付けます。
 
「勢正宗」蔵は、
YOKOさんと意見が分かれた事からも、
お酒の味わいの趣向性を、今一度興味深く考えるきっかけになりました。
 
「人間は考える葦である」と言う言葉が好みの自分なので、
考えに考えてしまい、長い文章になってしまいましたが、
小難しく考えながらも、僕はとても楽しいのであります。
 
 
 
 
これから新たな味わいが生まれる時期になる訳で。
 
とても楽しみな、ふた蔵でした。
 
次回に続きます!
 

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2017年8月30日 (水)

廣戸川・厨十兵衛の昼の日本酒会(2017年8月27日・厨十兵衛)

 
 
 
 
 
その後…の時間に、
 
ふっと、ボトルを手に取って、いつも使っている利き猪口に注ぎ、
 
グッと太い腕を持ち上げ、口に含む。
 
口角が上がる、ニヤッと小さく笑って、2度、うんうんと頷いた。
 
 
 
 
 
えー、
誘惑箇所の多い中でございます。
お暑い最中、いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
本日は、
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、申し上げることにしてございますので、
どうぞ、最後までよろしくお付き合いのほどを、願っておきます。
 
えー、
発端…と申しますものはナ、
そう言えば6年前にもなるのだなぁ…と思う訳でございますし、
何よりも、ご縁が結びっぱなしであった事に、喜びを感じるのでございます。
“10年ひと昔”なんと世に申しますので、
6年ぽっちは、光陰は矢のごとしの様なものでして、
昨日今日と同じだなんとは申しませんが、
えー、そんなに時間が経ったのかなぁ…とは思いますな。
 
 
…東日本の大地震があり。
松本の銘酒居酒屋の旦那衆は、復興支援を為したいと考え、イベントを催しました。
「城下町ほろ酔い散歩」と題しまして、4回ほど。
 
 
城下町ほろ酔い散歩2011・福島編(2011年10月2日・信州松本)
 
第2回・城下町ほろ酔い散歩・福島編(2012年4月8日・松本)
 
第3回・城下町ほろ酔い散歩(2012年10月14日・信州松本)
 
第4回・城下町ほろ酔い散歩 (2013年4月7日・信州松本)
 
 
第1回、2回、4回が福島県とのご縁の賜物となっておりまして、
今回の松崎酒造店の杜氏さんもご登場されておりますね。
(第3回は宮城県をテーマに据えた回でした)
 
そうですねぇ、第1回をご覧になって頂きますと、
信州中野・丸世酒造店の関晋司さんも、これから蔵に入るところだったんですね。
着実に腕を磨き、今や製造責任者となっており、「五九醸」で、
ご案内の通りですけれど、ご活躍されている訳で、
今回の主役、松崎さんもまた、この年から造りを始めておられますから…
ええ、そう考えてみるってぇと、この6年は色んな事があったんですね。
 
 
さて、今回の噺、日本酒会と申しますものは、
福島県岩瀬郡天栄村、松崎酒造店さんが醸します「廣戸川」、
こちらの杜氏さんが松本においでになり、
松本市は緑町、日本酒居酒屋「厨十兵衛」さんにて催された、お楽しみ…となってございます。
 
 
Dscn7368
 
 
お天道様が天辺に上る正午より、
 
信州松本と天栄村を繋ぐ酒縁、
 
そして、酒宴の幕が上がる…なんてことになっておりまして…。
 
 
 
 
 
日曜日の昼に営業している日本酒居酒屋「厨十兵衛」…って、
こんな書き方で良いのかしら。
ともあれ、「厨十兵衛」、夏頃から日曜日の昼に営業して、
日曜日の夜は営業しない…なんて形態になっています。
 
昼と言っても、いわゆるランチタイムだけ…とは違っていて、
詳細は、是非問い合わせてみて欲しいのですけれど、
夕刻あたりまで営業している様でして。
 
前回の「信州亀齢・つきよしの」の日本酒会、
「而今と写楽の山田錦を飲もう」の会、
僕らは出掛けていないけれど、
「善哉・笹の誉」の会と、最近催された日本酒のイベントは、
日曜日の昼に設定されている事が多いのであります。
 
通常営業での話題に、
“何故、今回の会の開催になったのか…”
…なんて、十兵衛の大将殿に聞いてみると面白いかも知れません。
本当に、本当に…色んな方々が関わっていて、
今回の会に成っている…ひとえに全て、人と人との繋がり、ご縁の賜物でした。
 
実際に、会の終盤に須坂の「新崎酒店」の旦那や、
僕らが会を終えて、四柱神社にお参りに行こうと歩いていると、
伊勢町の「アガレヤ」の旦那が歩いてお見えになったりとか。
本当に、人の紡ぐ糸があり、輪になっていて、和が生まれている…と思います。
 
 
Dscn7363
 
 
会を始める前に、松崎酒造店・松崎祐行杜氏から挨拶がありました。
 
いちばん最初、2011年、これから蔵に入ると言う時期、
松本に来て、お酒の会があり、色んな方々と出会って、
そして、こうしてまた再び松本に来る事が出来る、
“帰って来られる”ことを、幸せに思います。
精一杯、去年に作ったお酒です。
定番、限定、季節品とあるので、是非、楽しんで行って下さい…と。
 
「帰って来る」と言う言葉は、実に嬉しく感じました。
冒頭に、当時のブログへのリンクを貼り付けましたが、
何だか、すごく懐かしくも感じ、また新鮮にも感じます。まだまだ熱い記憶。
あれからしばらく経っていても、
心通う日本酒が取り持つご縁の1日が、まだ今も続いているんだと、
改めて、思う事が出来ました。
 
 
 
 
さて。
 
会は、この後に乾杯へと移って、全8種類のラインナップで進んで行くのですが、
今回のブログを書く際に、
「あれ、何故に銘柄って“ひろとがわ”なんだろうね?」と思ってしまい、
調べたので…是非、お付き合いを…さぁさ、寄り道をして行って下さいませ。
 
 
銘酒「廣戸川」に使われている仕込水は、「釈迦堂川伏流水」としてあります。軟水。
 
釈迦堂川は、上流にある龍生ダムに関わる河川で、阿武隈川に合流します。
Google検索すると、隣接する須賀川市が大量にヒットしますね。
8月下旬の釈迦堂花火大会が有名だそうで、まさに今時分。
 
実際、松崎酒造店の蔵元をGoogle Mapで見てみると、
蔵の近くに1本の川が流れていて、まさしくこれが「釈迦堂川」なのですが、
地元の通称として、「廣戸川」と呼ばれているそうです。
これが酒銘の由来とのこと。
 
実際に龍生ダムには「広戸川ダム」と書かれた碑もあるそうで、
関東森林管理局の平成29年7月13日付けの資料には、
「釈迦堂川地区(広戸川)水源地域整備工事」ともあるし、地元に根付いた名前の様です。
 
蔵元がある福島県岩瀬郡天栄村は、
昭和30年に牧本、湯本、大里村分立、広戸村から合併した村なのですが、
蔵元がある「下松本」(!!)、
この地域は、どちらかと言うと旧牧本村になるので、
広戸村から広戸川ではないのだろうなー…なんて言う推測です。
山間の村ですから、生活の基盤にもなる川の存在は大きく、
広く、「廣戸川」の恩恵を受けたお酒…と言う事ではないでしょうか。
 
また、「岩瀬郡」も藩名で検索すると、
陸奥白川藩、越後高田藩、常陸土浦藩に掛かる地域の名称の様です。
これも、いわくがあり、
その後、Twitterで字を書くに思い切り誤字るのですが、
古くは「石背郡(いわせごおり)」と呼ばれた地域だそうです。
 
須賀川市には石背国造神社(いわせくにつこじんじゃ)があり、
“くにつくり”と言う神社の名付けは、近代より古い時代を想像させます。
岩瀬村は2005年の平成の大合併で長沼町と共に須賀川市に合併されいて、
神社は長沼の地域ですね。
 
「先代旧事本紀」(せんだいくじほんぎ)に、
建彌依米命(たけみよりめのみこと」を国造に定めた事が始まりとあるそうで、
この先代旧事本紀が800年代の成立とすれば、そのあたり…かな、と。
 
読みが同じなので、きっと本質的には「石背(いわせ)」の土地なのですが、
現代では読み辛いので、「岩瀬」に改めたのではないでしょうか。
 
歴史はやっぱり深くて…調べれば調べるほどに繋がって行くので、
今日はこの辺で。
 
天栄村は須賀川市だけでなく、
鏡石、会津若松、郡山、白河、下郷、西郷、矢吹と隣接しています。
 
須賀川市の「いわせ悠久の里」と言う温泉施設には行ってみたいなぁ。
ナトリウム塩化物温泉で福祉系の役割があるタイプの様です。
長野県内にも似た設備の施設、ちらほらとありますが、
お値段もお安めで使いやすい印象がありますね。
 
 
 
 
それでは本題に入って行きます。
 
今回の日本酒会、ラインナップはこちら。
リストは登場順となっております。
 
 
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1. 廣戸川・大吟醸・原酒1回火入れ
2. 廣戸川・純米大吟醸
3. 廣戸川・特別純米
4. 廣戸川・純米吟醸
5. 廣戸川・純米吟醸・生酒
6. 廣戸川・純米・秋あがり・27BY
7. 廣戸川・純米・秋あがり・28BY
8. 廣戸川“石背”・純米
 
 
以上、8種類。
こうして比べて飲む機会は初めてです。
 
 
 
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こちら厨十兵衛の“手始め”。
今日は、ダシが利いた玉子豆富にじゅんさいでした。
じゅんさいも、良い…ツルツルした部分がしっかりしていて、
茎はしっかりと食感があるもの。YOKOさんの大好物のひとつ。
 
 
 
 
【 1. 廣戸川・大吟醸・原酒1回火入れ 】
 
 
非売品。
市販されている大吟醸は、2回火入れ、加水のもの。
精米歩合は40%、アルコール度数は17度とのこと。
 
「廣戸川で、唯一香のあるタイプです」…とのこと。
 
上立香のタイプとしては白桃っぽいけれど、華やかな香があって、
酸と甘味のバランスの良さを感じる。
すごく美味しい。
トロッとした質感、喉越し、米味、味幅のしっかりした、味のある吟醸感。
温度が室温に近付いてきても変化が少なく、
フィニッシュはいつの間にか過ぎている感覚で、
前半の良い印象が、臓腑に落ちて行った後も続いている様な。
 
一杯で説得力があるお酒…と思います。
相反することだけれど、
「ひと口で十分な満足感」もあれば、
「次を求めたくなる美味しさがある」とも思います。
 
 
 
 
【 2. 廣戸川・純米大吟醸 】
 
 
毎年7月に限定品として発売されるもの。
精米歩合は45%とのこと。
 
ぽってりとした、長閑で和やかな雰囲気。
後半は“スマート”と言う言葉を使うより“スムース”が良いのかなぁ、と言った風情。
ウイスキーだったら、オイリーなんて表現に近いのかなぁ。
こう、こってりした雰囲気も感じます。
旨味が乗って来ている、そんな塩梅で。
 
 
 
 
秋になり、10月の始めから29BYの造りが始まるそうです。
だいたい4月末くらいまでの醸造期間。
 
3番以降の「廣戸川」に使われているお米は、
福島県産の酒造好適米「夢の香」とのことです。。
「ゆめのかおり」と読むのだそうですが、
今までずーっと「ゆめのか」と読んでいました。
 
(余談ですが、富山県の酒造好適米「富の香」も、かおり読み)
 
蔵に入った、戻った当初は普通酒の造りが全醸造量の9割だったそうですが、
現在の比率は、特定名称酒の方が多く醸す様になったそうです。
火入れ工程は蛇管にて。
 
全国新酒鑑評会での連続金賞の栄誉と共に、
後援に農林水産、経済産業、外務省及び内閣府も含まれている、
2012年から開催の「SAKE COMPETITION」においても優秀な成績を獲得しています。
前者は順位付けが為されないけれど、
後者は順位が表示され、名立たる銘醸が並んでいる中の、
2014年はFreeStyle部門での大吟醸の1位、
2016年は純米部門で2位、
2017年、今年は純米部門で9位と言う結果でした。
 
現状の造りの規模は700石。
長野県に住んでいると、
もう少し少ない蔵元さんもいらっしゃるので、
「中くらいの規模?」なんて思ったりしてしまうのですが、
おそらく世間一般では、それでも小規模な造りになるのだと思います。
 
 
 
 
【 3. 廣戸川・特別純米 】
 
 
蔵に戻って来て、まず仕込みを始めた…礎となる1本。
ネームシップの様な存在ですよね。「特別純米酒」は。
 
上立香はそっけない。綺麗でシンプルな香。
飲んでみると、
「うん!」と自然と頷く、バランスの良さ。
奥からの、含み香が強い…とメモをした所で――…
 
 
「酒造りにおいて、意識しているものの中に、
 上立(の香)で、うまい酒ではなくて、
 口に含んでこそ、香り立つ様なお酒であること」
 
 
…―――と言うものがある、と伺います。
なるほど、まさに仰る通りの味わい。
 
福島県は、本来は甘味が特徴的な日本酒が多い県。
長野県も同様に、甘味に重きが置かれた部分があって、
馬刺し文化だったり、お蕎麦の文化だったり、似た特徴の地域。
山の生活が主体で、保存食が多く供される…
福島県としては海がある県だけれど、天栄村は山間の地域になり、
基盤としては、味が強い保存食などに対しても美味しく合わせられる、
しっかりとした日本酒が好まれる地域だけれど、
山を越えた那須の地域もあるため、
意識して、甘味を抑えて醸している…とのことです。
辛口だけれど、甘味も感じる。
低アミノ酸、低酸度のお酒である様に…と言う醸造理念。
 
鑑評会等においては、試飲の際に飲み込まないものだからいけないけれど、
やっぱり、日常、飲む時は勿論飲み込む訳で、
喉越し、喉の通り、綺麗に入って来る様なお酒が良いなぁ…と感じているそうです。
「廣戸川」は派手さのあるお酒ではない、とのこと。
 
 
―――ふむ。
 
そうして、実際に醸造の長として携わっている松崎さんのお話を伺ってみると、
有言実行と言うことなんだと思うのですけれど、
理想、追い求めているものと、「廣戸川」のお酒から受ける印象に重なる部分が多く、
理論と実行が正しく拮抗さを持っているんだなぁ、と感じます。
 
それってすごく大切なことですよね。
「こう言うお酒を醸したい」と思い、
「こう言うお酒になっています」と言う事が出来る。
 
それなりに多くの蔵元さん…いや、杜氏さん、醸造に関わる蔵人さんに、
ご縁があって会うことが出来ている中で、
皆さん、常に考え続けている…なんて感じます。
「ここをもっとこうしたい」とか、
「もっとこうしたら良い、気に入ってもらえる仕上がりになるんじゃないか」…とか。
挑戦を楽しんでいる方々も多いかなぁ。
 
「北安大国」の山崎杜氏はアスリートさんだから、いつも挑戦している感じがして、
でも、抜群の安定感のある美味しさと、「居谷里」の様な意欲作も出していて、すごいなー…って思うし、
 
「岩清水」の小古井杜氏は、情報収集なども良いも悪いも揃えた中で、
プログラマーさんかと思うくらい、自分の理論を整理して形作っている気がする。
その上で、高みを目指して、常に改良手段を考えているイメージ。
その上昇志向はいつも尊敬して見ています。
 
 
「廣戸川」は、1200kg仕込みを軸にして、麹歩合も合わせていて、
繰り返す中で、きっと鋭敏に醪の表情を見て、情報を得ることが出来るのではないか…
…なんて思いました。
初めてお会いした頃にも感じていたものだけれど、「誠実さ」…醪に対する付き合い方。
 
間違いなく人気のある蔵元さんであって、
福島県と言えば、「大七」「飛露喜」「写楽」と来て、「廣戸川」と十兵衛の大将が言うくらい、
そんなポジションにあるので、
これから増石だったり、従業員さんが増えたり、
たぶん、増えると組織を動かす役目になるから、現場が少し遠退かざるを得なくなったり…
色んな変化がきっと訪れるのだろうけれど、
理想のお酒と、それが実行され続けて行く誠実さの中で、
「廣戸川」のこれからが醸されて行くのだろうな―…と感じました。
 
 
…おっと、閑話休題と言ったところで。
 
自分は酒屋さんでも問屋さんでもないし、
ただの、「廣戸川」を美味しく飲みたいだけの飲兵衛でしかないので、
経営とか、メディア掲載だとか、どれだけ売れるか…なんて言うのは、
実はあんまり関係ないんですよね。
 
本当、望むのは、
アガレヤだったり厨十兵衛、ばんざい家などで、
たまには「廣戸川って、やっぱりうまいなぁ。まっちゃん、頑張ってんだなぁ」と思いたい…ってくらい。
それを、各店主殿にお伝えすると、「だろ!?まっちゃん、頑張ってんだよ!」って、
きっと言ってくれるんだろうな…って思うんです。
そのご縁こそが、今、ここに松崎杜氏が松本に帰って来てくれた理由なんだろうな…って。
 
 
 
余韻が長いと言うことなのか、純米大吟醸の方が長く楽しんでいる感覚。
自然消滅を待つようなカタチで伸びて行くような。
 
特別純米は、キレると言えばキレるのだけれど、
それは、ザクッと落とすのではなく、中盤の含みで盛り上がった香を、
少し湛えながら、名刀で豆富を切るような感覚で、ストンと落として行く印象。
 
 
 
 
【 4. 廣戸川・純米吟醸 】
 
 
特別純米と並ぶ、定番商品「純米吟醸」を。
 
「今後、米違いのお酒を醸して行きたくて、
   それは、このスペック、純米吟醸にて」…とのこと。
雄町や山田錦と言った、
西が本場の酒造好適米も使ってみたい…と仰っておりました。
 
封を開けてすぐは、少し乳酸っぽい香を拾うのだけれど、
あっと言う間になくなって行きます。
 
透明感、アッサリ、スマート。
よりクリアな質感を感じます。
特別純米と比べたなら、より辛口と呼ばれる部類に入るのかと。
YOKOさんも、後半の開き方を特長と感じたようで、
開いた後に、辛く感じる…と言っていましたから、
中盤からの盛り上がり、そしてキレへの流れを明確に感じた模様。
 
透明なプラスチック製の下敷きでなくて、
薄く乳白色の透明さを持つ下敷きをイメージしました。
前者は、厨十兵衛のラインナップだったら、どちらかと言えば山形の「ばくれん」とか。
ただ、スキッとした透明な辛口ではなく、そこに淡く色の付いた…と言う感覚。
 
純米吟醸、よりシンプルにお酒らしい味わいであるとも言えるのですが、
これが、酒菜が入る事で、ガラッと印象が変わります。
食を助けると言うか、八面六臂の活躍と言うか。
ただ、そのまま試飲しただけでは、真価が分かりにくい感じなのかも。
食と合わせた際の飛躍は目覚しい。
辛く、しっかり醸しておいでなのでしょう。
その強さこそが、酒菜に対して寄り添ってくれる感覚でした。
 
 
 
 
そう言えば、こんなお話もして頂きました。
 
「良いものを作ろうとすると、昔ながらに戻るのかも知れない」
 
新しい技術も確かに良いとは思うけれど、
脈々と伝えられている、昔の良い所も、自分なりに落とし込んで使って行く事が、
大切なような気がする…とのこと。
 
これ、実生活でもありますよね。
昔ながらのセオリーとされている事の中には、
現代においてもセオリーとして通用する、
人間の根底に関わる様な事がありますね。
「たまたま上手く行ったもの」と「定石に則って上手く行ったもの」では、
後々の再現性に大きな差が生まれて来てしまいます。
自分の生業なんて、まさにその通りで、
よくお客様に、目先の対策で合格しても、後々を考えて下さい…と、
進言することもありますね。
 
ちょうど、毎日1枚、百人一首に登場する歌を書いているのですが、
遥か平安時代の歌であっても、
恋や情景を眺める人の心持ちには大きな差がないものです。
 
先人が培った知恵もフル活用しての酒造り。
それは素敵だな、と思い、伺っておりました。
 
 
 
 
 
今回の厨十兵衛のお料理、主題の器はこちら。
 
 
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今回も色々、盛り沢山に散りばめられていました。
 
厨十兵衛のポテサラ、合鴨のロースト、タルタルカナッペ、
南蛮風の揚げものは、鱧だったっぽい?
蟹の身の天ぷら(抹茶塩)、茄子の揚げびたし、
新秋刀魚の塩焼き。
 
 
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お刺身も凄いんです。
ボタン海老、鮪大トロ、帆立、縞鯵、金目鯛、黒鯛、雲丹…
鯛の身が、ちょっと自信ないかも。
 
 
…Sずか氏と我が家のYOKO氏が、揃って大トロをお酒がない時に、
「お酒があると思って」と口に放り込んでいるのは、ちょっと面白かったなぁ。
 
あと、抹茶塩、よく出て来るものに比べて、抹茶量が多く使われている様で、
塩味もしっかりしているのだけれど、
それ以上に、めちゃくちゃ香高く、美味しいです。
普段、塩もツユもつけないで天ぷらを食すのですが、
この抹茶塩は、ウマイものだなぁ…と感じました。
 
 
 
 
【 5. 廣戸川・純米吟醸・生酒 】
 
 
12月から2月期、冬に発売される純米吟醸の生酒。
 
火入れ酒がラインナップの9割。
3℃の冷蔵庫で自家熟成されたもの…とのことです。
 
安定した品質…と言うものは、実に素晴らしいもので、
総じて、火入れ版と物凄く差がある…とは感じませんでした。
こう言う時だからこそ、より良く比較できましたが、
余韻に、生の方が少し重みがあるかも…と言った感じ。
嫌な重さではなく、こう…羽根布団をもう1枚重ねるような。
甘旨味が、ゆっくりと残る印象。
含み、旨味はとても綺麗な仕上がりだと感じます。
柔和さも、少し感じるところ。
 
メロン様の香に、米っぽいふっくら感が含み香にあって、
味わいは、火入れ同様にスッキリさが持続して心地好いものでした。
 
YOKOさんも「スッと入って来る」とのこと。
 
 
 
 
飲み進めて行くと、
 
特別純米の落ち着きが、すごく良くて、
純米吟醸の綺麗さが、すごく良くて。
 
生酒は温度が上がって来ると風合に変化があって、
酸が少し上って来て、また違った辛さを感じるかも。
 
 
 
 
【 6. 廣戸川・純米・秋あがり・27BY 】
 
 
二夏越しの「秋あがり」のお酒。
滑らかさがあり、甘酸の雰囲気が、口中で膨らむ。
純米らしさもあるのだけれど、
熟成を経たからなのか、純米吟醸に通じる様な、
あっさりとした雰囲気もある印象。
 
 
【 7. 廣戸川・純米・秋あがり・28BY 】
 
 
発売を控えた今年の秋あがり。
酸がしっかりしたタイプに感じる。
旨味の伸びがあり、
温度によって、表情を変えて来る印象。
 
「ひやおろし・秋あがり」の意義としては、
現代では、生酒の品質や保管性能の向上から、
この点では意味に変化があるかも知れませんが、
諸説ある中で、
新酒の荒々しさが、夏を過ぎて秋口に、
貯蔵を経る中で、良い塩梅となるからこその発売…とも伺った事があります。
 
空気に触れても変化が見込めますし、発売された後、
こうして街の日本酒居酒屋さんなどで出会って、
季節の食べ物と合わせて、是非、楽しんでみたいものです。
 
ちなみに、この純米酒に使われている「夢の香」は、
地元・天栄村の米作り名人さんが手掛けたものなんだそうです。
お米もきっと美味しい土地なんだろうなー…って思います。
観光協会のウェブサイトを見てみると、
特産物は、ヤーコンと長葱となっている様子ですけれど。
 
 
 
 
 
【 8. 廣戸川“石背”・純米 】
 
 
前述の通り、「いわせ」と読みます。
帰り道に出会う、アガレヤの旦那に「石背が美味しかったんですよー!」と話すと、
「あぁ、悠久の里だったお酒でしょう?」と聞いて、驚きました。
第1回のほろ酔い散歩の時に、飲んでこそいないのだけれど、
「悠久の里」と言う銘柄はあり、
松崎杜氏に伺うと、
平成の大合併によって「岩瀬」の名前がなくなってしまう事から、
せめて酒銘に名を残したいとの事で、「石背」が誕生したとのこと。
お酒、日本酒は品格ある文化そのものですから、
こうして名を残すと言う人類が脈々と受け継いで来た風習を担うに相応しいですね。
 
地域限定酒と言う扱いになる「石背」、これ、とても美味しかったです。
これまでの7本も、もちろんなのだけれど、
地域=地元と言うことで、きっと食文化が信州と似た…それが影響するのでしょう。
信州で育った僕の好みにも、ドンピシャに合って感じられました。
特別純米と純米吟醸の良い所を合わせ持つ様な印象すら。
綺麗さと味乗りとが、とてもちゃんと成っていて、
味わいのバランスがとても良く、飲む心地好さを感じます。
 
飯米「コシヒカリ」を使ったお酒…と言うことも驚きで、
酒造好適米と言う専門職のお米でなくても、上手に醸せばお酒は美味しい!
…と言う事を、五臓六腑に理解させてくれる感覚です。
 
 
 
 
ひと通り飲んでみて、僕は「石背」や「大吟醸」、「特別純米」をリピートしたかしら。
特に気に入っていました。
 
感じることは、
 
すべて、廣戸川に雑味がなく、キレがある…と言うよりもフィニッシュが綺麗。
切ると言う動作を意図した言葉ではなく、
自然な流れで喉の奥へと消えて行く…
透明感や雑味の無さは、最近の信州中野「岩清水」に感じることが多いけれど、
たぶん、それとはロジック、理論が異なる気がする。
酒屋万流とは言うけれど、良いお酒同士を比べると、
ひとつの「綺麗さ、雑味のなさ」においても、高水準を維持して差がある事を感じられて、
「すげーなー…」…って、ポカンと口を開けて、感嘆恍惚の心境。
 
 
実に、堪能しました!!
 
 
 
 
 
 
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〆には、ご飯物で「うな天どんぶり」を。
 
 
Dscn7382
 
 
この汁物も素晴らしく美味しかった。
銀鱈が入ったもので、塩味のシンプルさが際立って、
柚子のアクセントが非常に良く響く。
 
最初、鰤かと思いました。旬の鰤みたいな脂。
でも、この時期に鰤とは…?と思っていると、
先に大将に聞いて下さっていたY口さんご夫妻から、ヘルプがあって、
こうしてブログ化できていますが、
それを聞かなかったら自信満々に「鰤」って書いていましたとも。
 
 
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デザートにチーズケーキが出て来て、お開きとなります。
 
 
 
 
 
充実、そして満足!
 
また来年も造りの済んだ、そして次の造りに入る前の頃合に、
こうして松本においでになって頂けると、
美味しくて、楽しくて、幸せなんだけどなぁ…と、
その空間にいた、どなた様もお思いになられたことでしょう。
 
さて、長講一席、最後までお付き合い頂きまして、
誠にありがとう存じます。
 
「廣戸川」の魅力を、体験した全てを出来るだけ申し上げたつもり…
…ではございますが、もちろん、語り尽くせぬものでございます。
是非、松本の街のみならず、
どちらかにてお見かけの際は、
食と共に楽しんで頂けましたら幸いでございますし、
厨十兵衛だけでなく、風林火山やばんざい家、アガレヤ、
まだ他にも、美味しく日本酒を飲ませるお店がございますので、
お出掛けして頂きまして、お酒が取り持つ縁、そして美味しさ、
楽しんで頂けましたら幸いと存じます。
 
本日はここで、ちょうどお時間。
 
ご高覧頂きまして、誠にありがとうございました。
 
 
ありがとうございました。
 
 
ありがとうございました―――――…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回、少しは調べ物などしたりする中で、
「城下町ほろ酔い散歩」にも協力して下さった、
東京池袋・地酒屋こだま、たけさんのブログに、
僕らが初めて、松崎さんに出会った…その年の冬、
たけさんが蔵見学に赴いた内容が書かれていました。
 
「地酒屋こだま」のホームページの「廣戸川」紹介ページにリンクがありますので、是非。
今回の昼十兵衛に参加した方は、もう、本当に是非。
この場所で、廣戸川は動き出しているんだと、知って頂けたらな、と思います。
 

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2017年7月 7日 (金)

信州上田・信州亀齢とつきよしのの日本酒会。(2017年7月2日・厨十兵衛)

 
 
 
 
それぞれの今を、一生懸命に。
 
 
 
 
 
えー、
誘惑箇所の多い中でございます…
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですがねぇ、
一生懸命に書いて行くこととしてございますんで、
どうぞ、最後まで、よろしくお付き合いを願いますが…。
 
酒産県「長野」と謳って久しい…
実はこれは、あまり県内に住まう皆様においても、
知られていない事なのかも知れません。
 
日本酒を醸します酒蔵の数で言いますと、
それはやはり新潟県が多いものではございますが、
お酒は日本酒だけにございませんで、
ワイン、クラフトビール、ウイスキーの蒸留所…
それらを全て含めると、日本一だと言うんですね。
 
えー…もっとも、
生産量だったり、規模だったりしますと、
いわゆる大手のそれには全く以って敵わないのですけれども。
 
それはつまり、どの酒類にしても、
大手を大きいとした場合に、
規模が小さい蔵元さんが多い…と言う事になります。
 
長野県のどこに行っても、
それらが「信州の酒だから」と、
いつも全て買い求める事が出来る訳ではない…
新設された長野駅の立派なお酒売り場ならいざ知らず、
基本的には、地域の酒のごく一部が、その地域の量販店にある…なんと言う所でございましょう。
お酒によっては、
首都圏の名立たる酒屋さんにお嫁に出され、
そちら経由で仕入れなくちゃいけない…てんで、出戻って来るなんて事もあります。
 
いやあ、これは言葉が悪いですな。
戻るのではなく、求められて帰って来る訳ですから、栄転ですらあるでしょう。
 
信州の県民性としても、
多くお酒をお召し上がりになる…と言う事でもありません。
 
好意的に考えるならば、それぞれのお酒が、
「知る人ぞ知る」であって、
つまりは、「自分の知っている美味しいの範囲外」である可能性が高いってンですなぁ。
 
以前ね、居酒屋さんでいらっしゃいましたよ。
 
「俺ぁ、長野の酒を全部飲んだんだ!全部、あんまり美味しくねぇな!!」
 
…そう声高に仰るオジサマ。
 
「そうですか、この春のどこどこのお酒は美味しかったですけどねぇ」と申しますと、
 
「…それは飲んだことがないから知らん!」と言う。
 
 
“全部”ってぇのは、土台無理な話なのでございます。
7月に入って、こと日本酒の業界ですと、
酒造年度と申します年月の数え方が改まって新年度と言ったりなんかしますけれども、
年々で、米の出来も違えば、造りだって変えたりしますよ。
同じにしようって、コンピュータを叩いたって、出来っこない。自然のもの、なのですからな。
 
不肖、私共も信州SAKEカントリーツーリズムを経て、全ての蔵に出掛けて行き、お酒を購入したりもしました。
どちらもそれぞれの魅力がありますわ。
当時のカントリーツーリズムでは、1500円以上の購入をして、スタンプを押してもらう…
…ですから、1本以上は購入しておりますが、その1本じゃ到底推し量れません。酒蔵の味と言うものは。
 
良いものもあれば、口にちょっと合わないものもある。
けれど、それはすぐ隣でYOKOさんが、「これ美味しいー」と言う場合だってある。
 
お酒と言う…お召し上がりになるもの、
口にひとたび入れてしまうと五臓六腑に染みて行く頃には、
現世には存在しなくなってしまうものでございます。
 
「一期一会」なんと言う言葉がございますが、「一口一会」と言って差し支えないでしょう。
 
そのひと口が、それぞれ思い出になるものです。
 
今回は、信州上田の蔵元さんの日本酒を3種類ずつ、肴は「厨十兵衛」謹製品。
それぞれ杜氏さんがお見えになって、
酒蔵、酒造りの現場のお話も伺いながらの日本酒会、
大いに楽しんだ1日を申し上げます。
 
 
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長講一席、相も変わらず私とYOKOさんが、喉を鳴らして街に繰り出しますてぇと、
噺の幕が上がることになっておりますが…。
 
 
 
 
 
 
蔵元さんのある上田の風景として、昔々の記事ですが。
 
 
旅第7回信州SAKEカントリーツーリズム・前半(2010年9月3日)
 
 
しかも、若林醸造さんのあと、岡崎酒造さんに出掛けているんですね。
 
なんと奇遇な。
 
 
 
 
 
Dscn6952
 
 
松本市緑町、厨十兵衛での、
信州亀齢とつきよしのの日本酒会、
お天道様高く上がる昼の12時から開宴となりました。
 
 
Dscn6953
 
 
蔵元杜氏となって早幾年、
全国に名を轟かせる実力蔵になり。
上田城址にも程近い柳町、北国街道にある蔵元、
岡崎酒造の岡崎美都里さん。
 
今期が3造り目。
古都古湯として知られる別所温泉のお膝元あたり、
若林醸造の若林真実さん。
 
 
おふたりの挨拶から会は始まって行きます。
東京の酒屋さん、「革命君」さんとのご縁もあり、
両蔵の奮闘ぶり、また酒造りへの姿勢は、
店主の齋藤さんであり、
また、厨十兵衛の大将殿からも伺ったりしています。
 
 
Dscn6960
 
 
今回のラインアップを会、中盤にて撮影。
1蔵3本ずつ、計6本を飲み比べて行きましたが、
それぞれに個性がきちんとあり、とても興味深く頂きました。
 
“信州らしいお酒”と言う概念で見て、
ほら、上田だから、水源も近く、どこか似たところが…
…と考えて飲んでも面白いかも知れないけれど、
 
シンプルにおふたりの造りの理想の差、
蔵元さん毎の個性、
同じラインナップの中にも、様々なシーン、肴に合わせて、
楽しんで行く事が出来るように取り揃えている、
醸されている…そうした、
日本酒の多様性を裏付けるような飲み比べが出来る印象でした。
 
 
Dscn6955
 
 
取り違ってしまわない様に、
文字無し無地の器が、信州亀齢蔵用、
文字入りの器が、つきよしの蔵用と分けて、楽しんで行きます。
 
例によって、
「こんなお酒だったよー」と、ちょっとした参考程度に、
メモを掲載しておきます。
 
是非、気になったお酒がありましたら、
もちろん、厨十兵衛をはじめ、そこかしこで飲む機会を逃さず、
味わって頂けたなら幸いです。
 
 
1:信州上田・信州亀齢・純米吟醸無濾過生原酒“ひとごこち”
1:信州上田・つきよしの・純米吟醸生原酒
 
信州亀齢は、
 
軽やかな香、酸のジューシーさ。余韻にナイアガラ葡萄の豊潤さ。
酸がハッキリした輪郭を作る感じ。
酸って色んなものが織り交ざったものなので、
数字が同じでも全然性格が違ったお酒…なんて良くある事だけれど、
この感じる美味しさは、本物…と言うか、なんて言うんだろ「うまい!」と言う感じ。
 
YOKOさんは、いつも厨十兵衛で飲むものより、すっきり感じるかも。
酸の差があるのかなぁ。うん、酸の強さも感じる。
 
つきよしのは、
 
米の旨味あり、炊いたあの香、ふくよかさ、牧歌的。
アルコール度の高さは確かに感じないのだけれど、
でも、その分の柔らかさ、和やかさは特色であって、
後半にある太さが、押し味とも少しニュアンスが違って、
こう、柔らかさを掴んだままに残ると言うか。
 
YOKOさんは、甘味あり。しっかりしたお酒だと思う。
特に後半は、しっかりさがもっと感じられるかも。
 
 
1杯目は鮮やかな世界と、淡白さが光る世界と。
どちらも印象に残るお酒…そんな風に感じられます。
つきよしのは、低アルコールかつ原酒と言う事もあって、
物足りなさを感じず、でも、体への負担も少し軽く…
今の時期ならば、夏酒の趣も感じられますね。
 
 
 
 
2:信州上田・信州亀齢・特別純米無濾過生原酒“美山錦”
2:信州上田・つきよしの・特別純米原酒
 
 
信州亀齢は、
 
甘旨味。米と言うより餅のイメージ。こってりとした、濃密さが生まれた…
飲み口も甘味が引き立っていて、
酸が立っていたひとごこちに比べて、
比重がある様なイメージ、徐々に染み込んで来る感触。
YOKOさんが言う、“いつもの”はどちらかと言うと、こちら寄りかなぁ。
 
YOKOさんは、1本目とは明らかに個性が違う。
黒糖を舐めた時みたいな、
甘味と喉に少し辛さと乾きを感じる様な、
そうした甘味の濃さを感じる…とのこと。
 
つきよしのは、
 
酸と7号系酵母のイメージを描く。(実際は、9号酵母とのこと)
少しのセメダインっぽい香と、フィニッシュに向けて、
キュッと締まって来る感じも、7号系の印象に近かったけれど、ふむふむ、
やっぱりお酒って面白いなぁ。頭で飲んじゃいけない。うん、ホントに。
スッキリさ、急峻さがあって、
強く旨く。
酸によるキレも感じられた信州亀齢のひとごこちとは、
また少し異なる…火入れ酒としての個性も相まっての、
後味、キレの到来の早さを感じるお酒。
一般的には、たぶん食中酒にオススメされやすい酒質に感じますね。
 
 
 
 
3:信州上田・信州亀齢“亀”・大吟醸39無濾過生原酒“山田錦”
3:信州上田・つきよしの・辛口吟醸1年熟成
 
信州亀齢は、
 
シルクの様な舌触り。その滑らかさに符合する香。
香の高さはしっかりあるけれど、菩薩様の様な柔和な笑顔、ラインを描く。
綺麗だけれど透明でなく、
やはりシルクの様な不透明ながら光を帯びた輝きを感じる。
成熟しつつある膨らみもあって、美味しかったですね。
 
YOKOさんも、「これは大好き」とのこと。
とても美味しく感じる…と言っていました。
 
ラベルは金の箔押し。
年末に見掛けたりする黒字の「亀」…つまりは火入れ版、
これも凛とした雰囲気を持っていて、すごく好きなのだけれど、
生の、この初夏の雰囲気だと、こうした味わいなのだなぁ…と、
 
つきよしのは、
 
実は、僕はこの日にいちばん食を選ばないお酒は、
この辛口吟醸だと思っていました。
もちろん和食がベースとなっている今日の酒肴たち。
 
もし中華料理だったら、洋食であったら…アジアンテイストなら?
 
辛口だからどうとか言うものではなく、
いちばん、シンプルスマートで、コシがある印象。
どの国の料理にも合ってくるんじゃないか…と思います。
 
話題の中心は、
「苦手な人は苦手」と言う古酒っぽいと呼ばれていた香。
 
自分は全然気にならないのだけれど、
(その香があることは分かる)
こうした香味は紹興酒などにも感じられることがあって、
アクセントの様に思う事が出来、なんらネガティブに思わない。
 
癖としては認知されると思うので、
お酒単体で見てしまうと、気になってしまうのかしら…と思いました。
 
曰く、炒った様な香がすると言い、
なるほど、炒り酒を作った時には、こう言う香もあったかも。
 
甘い香、サッパリの雰囲気、まだ熟成させても面白そう…とは当日のメモ。
 
石川県の菊姫や天狗舞にも、こうしたニュアンスはある様に思います。
その分、すごく濃密なお酒の濃さもあるので、また違いになっているのかしら、と。
 
 
以上、6種類、めいっぱい堪能致しました。
 
 
 
 
Dscn6956
 
 
合わせた酒肴は、
厨十兵衛特製、季節のものも散りばめられた豪華なお弁当。
 
ガーリックポテサラ、
合鴨のロースト、
イカの酒盗和え、
海老のタルタル、
鰻の蒲焼、
鱧、じゅんさいの小鉢、
鮎、海老、銀だら(?)の塩焼き、
海老卵豆富、
茄子の煮浸し、
あっさり炊いたつくね、トマト
…で合っているかな。どうだろう。
 
 
Dscn6958
 
 
お刺身もありました。
 
金目鯛、帆立に雲丹、縞鯵のお刺身。
 
 
どれもとても美味しかったですね~!
 
 
Dscn6965
 
 
デザートにはケーキも用意されている贅沢っぷり。
南瓜プリンのケーキ…かな?
 
見た目は、わりとチーズケーキかな、と思ったのですが、
食べてみると、しっかり南瓜味でした。
 
 
 
 
宴たけなわになり。
 
 
岡崎杜氏、若林杜氏、
それぞれ、いろんな話をざっくばらんにして頂ける、
そんな人柄の良さもありますよね。
会に参加された皆さんは、実感としてあるんじゃないでしょうか。
 
たぶん、この日はお仕事としては「営業」になるんだと思うのですが、
こう、実際に作っておいでのおふたりですから、
もちろん詳しい。そしてお酒に対しての思いもありますよ。
ここをもっとこうして行きたいとか、
十分美味しいけれど、更に上を見ている。
お酒の性格が違ったことも比べることで、よりはっきり楽しみが出来て行く。
 
「もっともっと美味しくなって行くんだろうな」
 
…また飲む日が楽しみだなー…って思って終わる会だったと思います。
それが蔵元を囲む会のいちばんの、理想的なカタチですよね。
まさに、そうした空間だったと思います。
良い呑み手さんが多いと言うことも、
それは、厨十兵衛の大将殿の人柄に寄るものもあるんだろうな、と思います。
 
 
 
 
一升瓶の減り具合で見ると、
信州亀齢の大吟醸、次いで、信州亀齢の純米吟醸、つきよしのの純米吟醸…と言った所でしょうか。
 
信州亀齢、やはり素晴らしい美味しさがあって、
造りの経験値がすごく生きていて、
酸の華やかさ、お酒のこう…フレッシュさと言うか、メリハリと伝わり易さ、
「あっ、美味しい!」と言わせる、つい言ってしまう感じ。
 
つきよしのは、相対して、そう、自分は何度か「面白い」と言う言葉を繰り返していたのだけれど、
本当、今もちゃんとお酒であることに違いは無いけれど、
美味しさ、今後の活かし方、もっと良くなって行くと言う上昇気流、
今はまだ3造り目、どんなお酒を醸して行くのかと言う目標も、
造りを重ねながら、5年目くらいまでに決めることが出来たら…なんて仰っていました。
 
今回の3種類はデイリー、スタンダードラインとしても感じられるもの。
肴に合うものであったし、お燗酒も回ってきたけれど、
それも趣が変わって、より楽しむ事が出来るカタチ。
そうそう、吟醸酒に酸が足りないと言って、柑橘類で補充する方法、
よく「よよぎ」の大将がやっていましたよね。
厨十兵衛の大将、kuniさんに聞いて、「そう言えば」と思い出しました。
「美味しく飲んだ」と言う意味で「楽しみました」と言うけれど、
それ以上に、伸びしろを感じる面白さ…そう「つきよしの」には感じたものです。
 
よって、今回、両蔵元さんを取り扱う「革命君」さんへの注文は、
「つきよしの」の純米吟醸を発注させて頂きました。
それはそれで、ふとした時に「そう言えば、亀齢の夏の吟醸、あれいいなぁ」と、
十兵衛の大将が言うものだから、そちらも注文しましたけれども。
 
(そして、お任せ火入れ枠に、つきよしのの特別純米が選ばれていました。
 革命君・店主殿の采配の妙味がここにあるラインナップでした)
 
「つきよしの」は、若林真美杜氏の銘柄…として区別しておられる様です。
蔵元としては「月吉野」、
吉野桜と月見酒から来ている酒銘で、
平仮名ラベルの文字は、ご友人さんのデザインなんだとか。
 
今年で2年目と言う上田市・北国街道柳町で開かれる「発酵祭り」、
面白そうだなー…と思っていたのですが、
これ、岡崎酒造の専務さん…つまり、岡崎美都里杜氏の旦那さんの発案なんだそうです。
このイベント、コンセプトが良いなぁー…と思っていました。
日本酒、ワイン、パン、どれも発酵させるもの。
発酵は気付くと生活に多く根差しているものです。
それぞれの単独のイベントも良いでしょうけれど、
そうして通りに揃う“発酵”をコンセプトとしたお店の良さを、
1度に味わえることは、実に良いアイディア。
 
ワインを東御市で醸造されていて、
アンテナショップ&レストランを柳町で営んでおられる、
はすみファームさんには、下記リンクの旅の中でも出掛けていたりします。
 
( 旅第13回・信州SAKEカントリーツーリズム(2010年12月11日・佐久,東御) )
 
岡崎さんにはお酒以外の話題も伺う事が出来ましたね~。
ゆ~さんとの話題に上っていたハンドスピナーもご存知でしたし、
何より、テレビで見た「ニャライズ」と言うゲームセンターの情報は、
本当に、有益でした。場所、ちゃんと調べてみると岡崎酒造さんから、
徒歩で駅のほうへ向かって間もなく、なんですね。
 
まさに宝の山。自分が高校生時代に夢中になったゲームセンターでのゲームたち。
その後に、松本市内のゲームセンターはどんどんと減って行く、
それも見ているので、懐かしくて、タイトルを見ただけでも涙が出そうでした。
 
ゲーセンニャライズのホームページ
 
「ティンクルスタースプライツ」とかだったら、YOKOさんでも出来るんじゃないかなー。
でも、それでもやっぱり格ゲーは相当に遊んでいたので、
いつか、YOKOさんそっちのけで、
レバーを握る人差し指と中指の間をベロベロにすりむいてもやり続けそう。
 
上田と言えば、まだ上田城址も実は行った事が無いし、
「刀屋」さんも行った事がないんです。
落語「刀屋」と縁も何もないと思うのだけれど、
でも、何だか落語好きとしても、蕎麦好きとしても、1度は行ってみたい。
 
蔵元さんの魅力はもちろん、
信州上田の魅力も、お酒を通して再度自覚して行きます。
「そうだ、行ってみたい場所、いっぱいあったじゃないか」って。
 
三才山トンネル、新和田トンネルを越えて行こうじゃないかと、
会を終えて、そうしてブログを書きながら数日が経ち、
その思いが沸き立つそんな今時分と行った所で、本日はちょうどお時間となっている様です。
長講一席、お付き合い頂きまして、誠にありがとう存じました。
 
次回は…そう、次回は上田に遊びに行ってきた内容でも、
是非お会いしたいものです。
それまで、合間、他の噺も織り交ぜながらお会い致しますけれど、
ええ、必ずや上田の噺で再会を果たしましょう。
どうぞ、それまでのご健勝をお祈りしつつ。
では。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 
 

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2017年3月 2日 (木)

而今・写楽の山田錦を飲み比べる会。(2017年2月19日・厨十兵衛)

 
 
 
 
 
おいしいはおいしい。
 
で、
 
おいしいにも、違いはあるのでして。
 
 
 
 
 
 
 
 
えー、
誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、書いていく事としてございますンで、
どうぞ仕舞いまで、よろしくお付き合いの程を願っておきますが…。
 
えー、
本日は相変わらず、お酒呑みのお噂でご機嫌を伺って参ります。
信州松本、日本酒居酒屋と銘打ってございます、
「厨十兵衛」での日本酒会を語って参ります。
 
当日は、信州須坂の新崎酒店の旦那も遥々お見えになりまして、
華々しく催され、アタシなんかは記憶がどっか行っちまうくらいには、
たらふく美味しく頂戴しまして、翌朝は起きられないと言う、
派手な楽しみ方をした、派手になる前までの、ええ、
ごく落ち着いた、穏やかな、お酒呑みの飲み比べを楽しむ一席のはずです。ええ。
 
…これからだってのに、“はず”とか言っちゃいけませんな。
 
めいっぱい楽しみました。
自信があります。
当日を楽しんだ皆々様はめいっぱい心から楽しんでおられる様に拝見しましたし、
渦中のアタシだって、楽しんでいたでしょう。ええ。
自信があるんです。
 
一晩のお浮かれを…と言いたい所ですが、
お天道様がピッタリ、頭の上を通る頃合に酒呑み方が集って参りますと、
幕が上がる、お定まりとなってございますが…。
 
 
 
 
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昼よりちょっとだけ早い時間。
四柱神社の西側の鳥居にて。
奥に、偶然出会った新崎酒店の旦那が先を行きます。
まだ少し早い時間なので、僕らはこれからポケモンを漁ります。
 
 
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お馴染み、
古今亭菊生の落語百夜、
次回は3月11日…と言う日取りは既に存じ上げておりましたが、
根多出しも決まった様子で。
「転宅」と言いますと、最近ちょくちょく顔を出して下さる前座さん、
かな文さんのお師匠さんのCDを聞いた事がありますが、
何かご縁があるのかなぁ…なんて勘繰ってみたりして。
 
 
Img_4045
 
 
今宵、いや今昼の時間の楽しいこと…だけでなく、
日々のお参り、お願い事を四柱さまに。
 
 
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緑町の「厨十兵衛」に到着です。
 
 
Dscn5626
 
 
店内では本日のお料理が僕らを待っていてくれました。
 
 
Dscn5627
 
 
端っこの席を確保。
この席だと、ギリギリ辰巳のお庭のポケストップが届くんですね。
せっかくキャンペーン中なので、
ルアーモジュールを使ってみましたら、
春日市から、偶然にお出でになっていたmaikoさんご夫妻が、
これを見つけたみたいで。
僕らがしっかり酔い酔いの最中も、
そんなご縁があったりなんかして、実に面白いものです。
 
 
 
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当日のお酒はこちら。
 
左から、
三重名張・而今・大吟醸“山田錦”、
三重名張・而今・純米吟醸“東条山田錦”2015、
三重名張・而今・純米吟醸“吉川山田錦”2015、
福島会津若松・古典写楽・大吟醸純愛仕込み“山田錦”十兵衛5年熟成、
福島会津若松・写楽・純米吟醸“東条山田錦”平成27酒造年度、
福島会津若松・写楽・純米吟醸“吉川山田錦”平成28酒造年度、
 
以上、6本のラインナップ。
全て山田錦で醸してあるもので、
かつ、両銘柄共に、
兵庫県加東市の「東条」地区、
兵庫県三木市の「吉川」地区と言う、
名のある山田錦の名産地のお米を使っていると言う、
レアでかつコアでマニアックなラインナップとなっています。
「写楽」の名に「古典」と付いたラベルも、
酒屋さんや個人でストックしている分しか存在しないものですから、
これもとっても珍しいもので。
 
 
 
Dscn5630
 
 
「厨十兵衛」店主井出さんと、
「新崎酒店」新崎さんのトークが、すごく面白かったですね。
新崎さんが熱心に紹介して下さるところで、
井出さんが、「それってさー」と間に入って行く様なカタチ。
 
お二方とも日本酒を取り扱って長いですから、
歴史や来歴も含めて、
興味がある自分には、楽しいトークセッションでした。
 
それすらも酒の肴になるような。
 
 
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日本酒に合う厨十兵衛の酒肴セット。
 
かなりバラエティに富んでいて、合わせ甲斐があります。
 
 
Dscn5634
 
 
 
では、お酒の感想を書いて行きます。
記録として。
 
新崎さんから、
吉川産は“自然派”で、溶けやすく穏やかなお酒になりやすい。
東条産は“優等生”で、ラストに(酒度が)キレる傾向にある…とのこと。
また、東条は村米制度があり、蔵元さんと農家が直取引して流通し、
吉川は一部で直取引はあるものの、
大部分はJAを介した取引で流通している…なんて沿革が説明されます。
 
現在、酒米としては山田錦が全国1位の生産量であるそうです。
主要な酒米、山田錦、五百万石、美山錦で、全体の7割を占めるのだそうです。
山田錦が36%。
以前、新潟地酒ブーム、第1次から第2次吟醸ブームの頃合では、
五百万石が新潟の地酒生産量に比例して生産量1位を走っていたそうです。
勿論、長野県内では「美山錦」が1位。
けれど、近年は金紋錦の生産も増えているのだとか。
 
兵庫「剣菱」蔵の愛山米の様に、主体として使っているけれど、
大きく銘打って謳っていないことに似て、
石川の「菊姫」蔵が、吉川産の山田錦を主体的に使っているのだそうです。
 
 
 
 
 
 
福島会津若松・写楽・純米吟醸“吉川山田錦”平成28酒造年度、
 
口に含んで美味しい。
好みの強さ、旨味の強さ。
聞くと、7号酵母で仕込んだものだと言うけれど、
酸とこってりした旨味は、7号と言うより、
なるほど、奈良「風の森」蔵のそれに近いような感じ。
ミネラル、入りは厚ぼったく、でも入りやすく、
中盤に旨さが膨らんで、全体に品があって。
 
後々飲んで比べると、東条と比べて、
透明感、喉越しの良さ…押しの強さが、自然な感じ。
華やぎと静のイメージ。
 
YOKOさんは「甘みがあって美味しい」とのこと。
 
香はお酒っぽさ、アルコール感がないもので、
味と同義、その差異が少ないものと思いました。
それを“自然な”雰囲気と例えるべきものなのかも。
 
 
三重名張・而今・純米吟醸“吉川山田錦”2015、
 
 
鑑評会に出品されるタイプの大吟醸にあるイメージ。
後味は、実にスマートな雰囲気。
香は明るいイメージで、
マンゴーやパッションフルーツ、南国系の香味で、
奥、後半にシトラスのアクセントを持つ様な印象。
南国果実感は、しっかりした酸味、
酸の強さに裏打ちされている様に感じます。
酸の存在感が特徴的で、アクセントにも骨格にもなっている様な。
 
 
吉川産の山田錦として、
写楽と而今を飲み比べてみても、
造りの差、個性がハッキリと異なっている感じで、
共通項がない…訳ではないのだろうけれど、
それを探しているより、シンプルに「両方ウマイ」が正解!…なんて思いました。
 
 
福島会津若松・写楽・純米吟醸“東条山田錦”平成27酒造年度、
 
 
吉川と比べて、7号酵母系の特長が出ている…と感じました。
少し重さがあり、
ズンと深く、強く、渋味も印象的に感じます。
それが、数分後にグッと開いて来て…
奥から更に瑞々しさが上って来る様な印象を受けました。
ベースを支えられる様な、
マッチョな二の腕を想像させる様な力強さは、
ベースラインを走るのだけれど、
その芯の周囲に濃密な味わいの要素が詰め込まれている印象。
それが流れの中で開いて来ると、実に華やぐ。
 
浮ついた感覚がなく、醍醐味、説得力を持つ青年のイメージ。
 
 
 
三重名張・而今・純米吟醸“東条山田錦”2015、
 
 
中でも、重厚。果実感が強い。力ある雰囲気。
果実香だけがあるのではなくて、
果実が持つナチュラルな野性味、渋味の様なものも含有している感覚。
重みがあって甘みがあって、含んで行く中で、パイン系の香が立ち上がる。
 
料理に合わせるなら、この而今の東条山田錦がいちばん相性が良い…と感じた。
押し味の強さは、受け手としてのお酒ではなくて、
強さがあるからこそ、
色んな肴、お料理の中で主張をしっかりと残したまま、
美味しさの可能性を広げてくれている様な気がする。
 
また、しばらく経ってお酒が開いて来ると、
もっとグッと全体のモチベーションが上がる様な印象も。
 
 
 
福島会津若松・古典写楽・大吟醸純愛仕込み“山田錦”十兵衛5年熟成、
 
 
ひとくち、やや苦い。まずそう感じる。
軽さがある。まだ開いていないって思う。
 
その頃から、舌先にねっとりした甘味、クリーム感があると思う。
こうしてメモを取りながら、
口の中に、ゆっくり味が出て来ている…なんて感じる。
柔らかさがじんわりと舌の上に溶け出て来る様な。
 
「35℃くらいで…」と、お燗酒をお願いしてみます。
38℃と言いかけて、何だかもう少し人肌に近い状態で、
のんびり飲んでみたいと思いました。
すると、これが実に美味しいものでした。
ほっとする美味しさ。
感じていた苦さ、渋さがまろやかさに解けて、
素晴らしい塩梅でした。これはとても好み。
少し含んだ香の中に、熟成香…
温かみある木材の匂いに近い香に、少しココア、そしてかすかなナツメグ感。
複雑さはあるけれど、
味わいの和み感にまとめられて、たまらなかった。

時間が経ってから常温で頂くと、初手の苦味も薄れていました。
美味しい。
こういう風に開栓直後は少しお酒が緊張していて、
硬かったり苦かったりすることもある様です。
もし、そう言うお酒に出会ったらなら、間を置いてみるのも良いかと思います。
 
 
三重名張・而今・大吟醸“山田錦”
 
 
香がずーっと残る。良い香、大吟醸と名付けるに相応しいような…
後半、余韻の伸びの良さが、とても印象的。
全体には綺麗でスマート、卒がない仕上がり。
品格があると言うか、
華やかで、ほんの少し渋味のアクセントを持っていて。
いちばん端整なお酒であった様に思います。
ゴツさのない、オールラウンダーな雰囲気。
 
 
全て山田錦と言う贅沢な飲み比べ。
 
「而今の山田錦、ください」とかお代わりが欲しくて言い、
 
「どれ?全部、山田だから分からんっ」なんて会話を、
 
僕だけでなく、何人かが繰り返し発言していました。
この言い方って、お米…酒米違いでお願いする時の言い方だったり、
メニュウに「而今の山田錦、八反錦」と複数あった場合に、
そう頼む言い方ですよね。
どちらかと言うと、普段はそちらの方が出会う可能性、高いんじゃないかなぁ。
 
どれもこれも山田錦。
“最高の酒米”と称されているからこそ、よく使われる訳で。
その中でも、特に名産地とされている山田錦の最高峰ばかりを飲み比べてみて、
こう…「山田錦はしっかりとした酒質に仕上がり易い」イメージがある中で、
「それもまた、蔵元さんの個性次第なんだなぁ」と感じました。
どう、酒米を解釈して醸造して行くのか。
センスと言うか、才能と言うのか。
より、日本酒を醸すと言う事は、芸術に近いものなんだ…なんて感じる訳です。
 
他に、
而今・大吟醸斗瓶取り“全国鑑評会出品酒”、
写楽の純米吟醸夏吟うすにごり、
而今・純米吟醸“八反錦”火入れ…を飲んでいるはずです。
でも、その段階でしっかり「わーい!」と言う状態だったので、
メモも記憶も全然残っておらず。
 
 
 
いっぱい美味しく飲ませて頂きました!
 
 
 
 
 
Dscn5641
 
 
お食事メニュウには、鰻の押し寿司…の様なもので。
鰻、厚味があるもので、かなり美味しかったです。
井出さんが作る甘味のあるタレも、普段のメニュウに登場する場合にも、
絶品である場合が多く、これもまた然り。
 
 
Dscn5642
 
 
新崎さんが作って来た「日本酒クイズ」…
これ、うんちくじゃない辺りが、ちょうど良い所を突いている…と思いました。
僕らは醸造家になりたい訳じゃないので、
造りの細かな所作なんかをクイズにされても、あんまり意味が無いんですよね。
生活の中で根付いている日本酒。
それを知る…雑学と言えば雑学で、
でも、「へぇー!」と聞いて、それこそ某番組の様に、
明日、誰かに言ってみたくなる様な内容で。
 
 
Dscn5644
 
 
で、お酒呑みの最中にも楽しんで取り組むことが出来ることが素敵なのです。
 
その後、その日に感じた事を、
僕は、こうまとめています。
 
 
蔵元、酒販店、飲食店、飲み手の関係性は、
本屋に例えられるのではないか。
 
作家(蔵元)、酒販店(出版編集)、
 
飲食店(本屋)、飲み手(読者)と言った感じ。
 
本の楽しみ方、解釈は読者ごと自由だし、
逆に作家さんに対して読者が、
期待でなく「こうした方が良い」と注文を言う必要もないと思うんだ。
 
酒販店さんのポジションがとても大切です。
コンビニだったり、ただ本を並べているお店もあれば、
本について、独自にPOPを作成したり、
熱心に本を紹介していたり…
「読んで欲しい!」が伝わる店内の本屋さんは、
WEBが広がり、電子書籍が広がった現代でも好調と伺います。
 
「そのお店に行くと、きっと何か面白いものがある」
 
…インターネットの世界は良し悪しで、
好評も酷評も混在し、善意も悪意をも合わせて存在していると思います。
新崎酒店さんや、
僕にとっては、武蔵境の「酒のなかがわ」さんや、
「革命君」さん、池袋大塚の「地酒屋こだま」さんは、
 
「何か面白さを、興味を持ちたくなる様なものを」
 
そのお店に並べている…そう思っています。
世間で浸透している言い方なら、情熱の、熱意ある酒屋さん方。
お酒を買いに行って、お酒の話をするだけでも楽しい場所。
読者の声、世相の声をよく調べて反応しているはずで、
しっかりした酒屋さんであればあるほどに敏感で。
 
「酒屋さんに行ってみよう!」
 
…なんて思ってもらえると嬉しいです。
お酒を並べるばかりが酒屋さんではない…
それは大町で出会った「横川商店」さんは、
お酒のことは勿論、街のこと、いろんな食品、文化…
素晴らしい事に、情報の集積地となっているし、
信州中野市に遊びに行く理由にもなる、
「食酒楽会」も「善光寺屋酒店」さんが携わっているからこそ、
開催されている訳ですし。
 
“当たり”の酒屋さんに出会うと、
更に日本酒ライフが楽しくなるじゃないかな…って思います。
 
 
Dscn5643
 
 
答え合わせも、みんなニコニコ。
 
 
 
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デザートにアイスが配られた様ですが、
 
食べましたが、
 
ええ、ほとんど覚えていません。酔い酔いの酔い。
 
 
Img_4050
 
 
お開きになって外に出ると、まだまだ明るい時間。
心地は既に、終電間際くらい。
 
 
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「二次会に行くぞー!」とローリーの旦那に付いて行って…。
 
 
Img_4053
 
 
松本駅前の風林火山にて。
 
 
Img_4054
 
 
信州飯山の「水尾」などを更に飲んでいる様ですが、
なんだろ、記憶がないですね。よく飲んだ1日…だったと言う事でしょう。
 
最後がグダグダで終わって、何とも締まりがないのだけれど、
実際にそうだったんだから仕方がない。
それにしても楽しい酒宴でありました。
 
 
…と、ちょうどここらが良い所、となってございます。
久し振りの更新となりまして、
長講一席、最後までよくぞ耐えてご覧になって下さいました。
誠にありがとう存じます。
 
それでは、また次回にお目に掛かりたいと言う所で…
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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