ウィスキーと洋酒 イベント

2017年3月25日 (土)

目当てに黒の縁がある。~梯子その3~(2017年2月4日・洋酒店 醇)

 
 
 
 
ネタがいっぱいで、ありがたい。ありがたい。
 
 
 
 
 
 
えー、
気楽なところで一生懸命、と言う事ですが…。
 
梯子酒のトリとして、
「洋酒店 醇」にて寸時のお浮かれを…
そんな一席でご機嫌を伺って参ります。
 
えー、そもそも、「酒 宗夜」を…
いや、毎日更新を続けております
「酒 宗夜・小盛り」をご贔屓にして下さっている、
皆々様におかれましては、
「あ、知ってる!」と言う噺になろうか、と言う所でございます。
 
ええ、情緒もへったくれもないです。
そうです。
私、気付いちゃったんです。
 
「 ネタに困らないぞ 」
 
…と。
なんて、「小盛り」のコンセプトに向くんだ、と。
 
Barで提供されるもの、
もちろん一席の流れがあるものですが、
それぞれが、とても簡潔に完結しているものだ…と気付かされました。
だからこそ、ショットバーと言う文化すらあるんじゃねぇか…
そう発展して考えてしまうくらい。
 
日本の食卓は、いや洋食だってそうでしょう、
だから、居酒屋でもレストランでも、食に流れがありますね。
軽いものから重いものへ。
冷菜から温菜へ…そう言う食べて行く流れであります。
例えば「厨十兵衛」さんを取り扱わせて頂いても、
日本酒に1杯目、2杯目とある…
そこに合わせる肴があって、流れになって行く。
 
そこに来て、このBarたる「洋酒店 醇」での体験を振り返りますと、
1杯1杯に頼みたい理由があり、気分があり、
次杯は全く別の酒類であったりもする…
そう、流れがなく、1杯それぞれを完結して楽しんでいる、
この連続だからこそ、色んなお酒を味わう事が出来る。
それが実に良いじゃないか、ええ、それに気づいてしまったんですね~。
 
この日も、
ワイン、ビール、カクテル、ウイスキーと多彩。
でも、座っている席はひとつ。
どっしり座り込んでいるのに、色んな味わいを楽しんでいるんです。
 
ご贔屓様におかれましては、
それぞれをすでに「小盛り」でご覧になって頂いておりますが、
どうぞ、本編においても、
その色んな味わいに触れる楽しさを、
こうしてお伝え出来たらと存じまして、ちょこたんと座布団の上、
皆様をお迎えしております。
 
さぁ、どうぞ。
最後まで、ごゆっくりとお付き合いくださいませ…。
 
 
 
 
Dscn5510
 
 
2017年2月4日、Hop Frog Cafe、廣東と梯子酒を上って来て、
3段目、「洋酒店 醇」にやって来ました。
 
 
Dscn5511
 
YOKOさんは、
これまでの道中、外の寒さに耐えかねて、
「ホットワイン」をお願いしました。
赤ワインをベースにしたもの。
白ワインベースもあるみたい。
 
仕立てている間、温めたワインの香、
シナモンが加えられて、
店内に広がる芳香、それが素晴らしく良いです。
すでに漂う香だけでも、癒される効果がある。
そんな趣で。
 
「美味しい!」
 
喜ぶ、YOKOさんの笑顔が印象的で、飲んでも美味しかったけれど、
飲まなくても「美味しいんだろうな」って思いました。
 
香は甘く豊潤そのもの。
しかしながら、飲んでみると甘酸っぱく、くどくない。
比較的、甘いものを苦手とするYOKOさんには、
適度な塩梅だったそうです。
 
 
 
Dscn5514
 
 
自分はSNSでお知らせのあった、
茨城・常陸野ネストビールの「エスプレッソスタウト」をお願いしました。
バレンタインエディション。
 
お通しとなるチョコレートやナッツ類と相性が良く、
コーヒー+ビール由来の炭酸と言う構図は、
Hop Frog Cafeで飲むことが出来る、
ナイトロ・コーヒーに近い印象も抱くものでした。
泡の中に甘い香が溶け込んだもの。
 
 
 
 
続いて僕は、更にコーヒーで。
 
 
Dscn5524
 
 
 
元来、先達てYOKOさんが注文していた、
ミルク入りのアイリッシュコーヒーが美味しくて、
「僕も、あれを飲むぞ!」と言う心持ちで、やって来ていました。
 
しかし、いざ注文をしてみると「ブラックバージョンもありますよ」と教えてもらう…
 
「えっ、どうしよう」となる訳です。
結果、好奇心に従って、こちらで。
ちょっと特別なアイリッシュウイスキーを加えての1杯。
普段の…家で飲むスペシャリティコーヒーに近いラインであって、
けれど、アイリッシュウイスキーの香、味わいも立ち、
つい先程味わった「エスプレッソスタウト」と、
似た部分もあり、異なる部分もあり、
もちろん、飲んでいる温度差も大きいけれど、
実に面白いもの、と感じました。
かたや、ビール+コーヒーであって、
かたや、ウイスキー+コーヒーであって。
 
味わう楽しみがありました。
 
 
Dscn5532
 
 
YOKOさんは、続いて、ウイスキーを注文しました。
 
Douglas Laing社のブレンデッドウイスキーで、
「 TIMOROUS BEASTIE(ティモラスビースティ) 」の21年。
 
同社「SCALLY WAG」を愛飲していたYOKOさん。
同系統のラベルは覚えが良く、自分の勧めもあってお願いしました。
 
腐りかけの…よくよく熟した洋梨の印象を香に思います。
けしてネガティブ要素のコメントではなくて、
洋梨の香に、少しだけツンとした…そうだな、ホワイトペッパーが持つ酸味に近い、
そうしたアクセントが混ざったもの。
 
21年と言う年数に対して、
高額なんじゃないかと恐れをなしてハーフサイズで頼んでしまったけれど、
そんなにお高くなく、フルで頼んでもうちょっと味見したかったな、と言うくらい。
お値段とのバランスも得ている、良いボトルに思います。
 
 
Dscn5538
 
 
 
僕は終電車に向かうには、ちょっと時間が無かったものの、
でも、どうしても「これを飲みたい」と思って、
心にけじめを付ける「LAGAVULIN」のオフィシャルボトル16年。
クローザー、〆の1杯として、僕に人気であります。
 
 
 
 
色々と味わって、再び屋外、寒い世界へ。
終電車に向かって、僕とYOKOさんは風を切って、歩く。
 
そんな梯子酒3段の噺、
相変わらず、長くなりましたがお付き合いを頂きまして、
誠にありがとう存じました。
 
また翌週もそうして遊びに出掛けておりますが、
本日の所は、ここまで。
僕らは巣穴に戻り、
まぁるくなって眠りこけている…と言った所でございます。
それではまた次回、お目に掛かりたく。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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2017年1月28日 (土)

僕ら、この席も好きです。(2017年1月14日・洋酒店醇)

 
 
 
 
カウンターも良いけれど。
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命と言うことですが…。
 
 
いろーんな景気の良い掛け声と言うものがありますわ。
落語の世界は「する、切れる」と言う言葉は縁起が悪いってンで使わずにナ、
「当たる、開く、上がる」、そうした良い言葉で言い換える。
「するめ」はイカンので、「あたりめ」、
「会を閉じる、終わる」と言わずに「お開き」と言い、
これは現代、世の中にも浸透しておりますわ。ええ。
「スリッパ」なんかは「当たりッパ」と…
まぁ、これは言わない方が良いんじゃねぇかな、と思いますがね。
 
同様に縁起を担いだ風俗を語る手前、
いろんな掛け声がありますな。
テレビコマーシャルなんかもない時代ですから、
商売の売り声だって決まりがあったし、
要所要所で威勢を付ける…、
何だか…、
やっぱり日本人なんですかなぁ…
こう、血が騒ぐような言葉がある…と思います。ええ。
祭囃子、郷里の祭りの掛け声なんてぇものは、
皆々様に思し召しがあることではないでしょうか。
 
落語を聞くようになって、
まだ界隈には残っていて、
現代としては、
きっと亡失してしまった掛け声に、
 
「おあがりになるよー」
 
…と言うものがあります。
 
多くは遊びの本場「吉原」、遊郭での場面。
1階で女の子を選んで、2階に上がって行くと言うシステムで、
景気を付けるため、威勢良く「おあがりンなるよー」と声を掛けます。
落語で、廓噺(くるわばなし)が扱われますと、
きっとお耳に達するものと存じます。
 
これが良いもの…と私自身、思ってしまいます。
心地が良い。
劇中の男性陣もそりゃあ意気揚々と上がって行くのですから、
景気を付けて口演されますし、耳ざわりが良いです。
「おあがりンなるよー」…と上がったその先には、
「これからモテちゃおう、一夜大いに遊んでやろう」と言う、
アグレッシブなポジティブさに溢れた言葉だと考えるんですね~。
ええ。
 
そんな訳で、この瞬間に…
 
 
 
Dscn5407
 
 
 
「おあがりになるよー」と、
 
 
心地好いほろ酔い気分のはしご酒2段目、
 
呑気に考えていたと言うことで。
 
そんなお酒呑みのお噂で、本日はご機嫌を伺って参ります。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
Dscn5405
 
 
「信州ばんざい家」を出て、四柱神社でのお参りを経て、こちらへ。
「洋酒店 醇」にやって来ました。
“そりゃそうだ”…と言うことなのですけれど、
外は凍て付くほど寒く、中は暖かい。
移動しないと、美味しさと暖かさにありつけないんですから、
まぁ、頑張って出掛けてみる訳でして。
 
 
Dscn5407
 
 
カウンターにお客様がふた組おられたので、
こちらの席へ案内して頂きました。
結構久し振りで…
以前に、Kenchieさんと3人で遊びに来た際に座って以来でしょうか。
 
「おあがりになるよー」
 
…と、もう心内で頼みたいメニュウは2杯目まで決まっていましたからね。
そう、揚々たる思いで靴を脱いで1段、上がるかたち。
 
 
 
Dscn5408
 
 
僕は、前回、終電の時間の到来もあって辿り着かなかった
「山椒トニック」をお願いしました。
 
非常に爽やかな山椒の香が酔いは覚まさないけれど、“目が覚める様な”感覚。
“スパイス感が強い”ではなく、
辛味があると言う意味で「ホットな、スパイシーな」と言う言葉を思い浮かべます。
海外の薬草リキュールの複雑な、かつ特長的な香より、
身近にあるものであるからか、何と言うか、“分かりやすい”と感じる美味しさです。
甘味の含まれ方も異なるので、トニックウォーターで割って、
なお爽やかな演出で、開幕だけでなく中盤においても気持ち良いのではないでしょうか。
 
…逆に、ここにイエーガーマイスターやチナールなどの
濃厚な風味の薬草リキュールを合わせたらどうなるんだろう。
色んな可能性を秘めた鮮烈さを持っている様に感じました。
 
 
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YOKOさんはお馴染み、イチローズモルトの「MWR」を。
「ほっと一息つく」と言う気分になる事が出来るウイスキーと例えます。
そして、大好物である豪華なお通しを前に、嬉しそう。
 
確かに色んな種類が少しずつあって良いんですよね。
ポリポリ。
 
 
Dscn5412
 
 
山椒トニックを飲み干した僕は、
当日のTweetで書かれていたウイスキーをお願いしてみる事にしました。
キリンシーグラムの「ORCHID(オーキッド)」と
銘打たれた、時代の付いたブレンデッドウイスキー。
 
…ポケモンの博士の名前かな、と一瞬思ってしまったりもしながら、
たぶん、全々関係ないと思いますけれど。
 
とにかく。
 
洋酒店醇の旦那のツイートを拝見すると、
シェリー樽熟成の情報もあるそうですが、
何より現品原材料部に「モルト、グレーン、シェリー」と書いてあります。
 
ブレンデッドウイスキーですから、
「モルト、グレーン」は分かりますが、この部分に「シェリー」とは、如何なることか。
シングルモルトウイスキーにおいても、
シェリー樽熟成されたウイスキーで、原材料に「シェリー」と言う記載はされないと思います。
酒税法を追わないといけないけれど、
ウイスキーもビール純粋令の様な意味合いで、
モルト、グレーン以外を混ぜると「混成酒」の様なカテゴリになる…のかな、どうでしょう。
元来、モルト、グレーン以外を混ぜる文化は少ないので、
法律上は何も規定がないのかも知れません。憶測ですけれど。
 
興味は湧きますが、難しいところを追いかけ続けることも野暮ってモンで、
香、味…「うん、美味しいは正義」と思いました。
 
明るい印象を抱く香にバランスの良い味わいの強さ。
香の良さは、シェリー系のウイスキーにある芳しい部分と、
しっかりと重みのあるウイスキーに感じる香の織り重なりも感じられ、
美味しいブレンデッドである、と感じました。
経緯を想像しながら考えて飲んでも良いし、
気楽に頂いても、うん、とても良いと思います。
 
 
Dscn5417
 
 
YOKOさんは話題の中から、「アイリッシュコーヒー」をお願いしました。
ベースにはアイリッシュウイスキー「JAMESON」が使われていますが、
工夫のある「JAMESON」でした。
 
すごく美味しいアイリッシュコーヒーで、
コーヒーの香、味のまとまりが、とても良いです。
香もすごく良い。ミルクと喧嘩する事無く、
かと言ってミルクの厚味の中に馴染んで消えることなく、
とても良くコーヒーの香が届いて、たまりません。
 
深志神社の近くにある「FIFTY-ONE COFFEE(51コーヒー)」さんとの、
コラボレーションメニュウである様子。
市販の某か分からない、また焙煎後の時間も経過した珈琲豆でなく、
自家焙煎され、管理された、
ちゃんとした珈琲豆だからこその美味しさなのかも知れません。
YOKOさんが飲んでいたものだけれど、僕自身もかなり気に入りました。
カクテルは基本レシピこそあれど、
甘味も濃淡、調整が出来るものですし、
より自分に合う美味しさを求めても良いものだと思います。
こうした歴史あるレシピでも、こんなに新鮮な驚きがあるものだ…
…と嬉しくなりました。
 
 
Dscn5418
 
 
YOKOさんの「ほっと一息」が「MWR」ならば、
僕の場合は、シングルモルトウイスキー「LAGAVULIN(ラガブーリン)」のオフィシャルボトルが、
それに当たります。
ピートの匂いはそれぞれの蒸留所で特長的に異なりもし、
その強さは仕込みの量で異なりもし…
強いピート香も好きなのだけれど、
こう、落ち着いて「今日も楽しかった」と思って飲む場合、
僕の好みは、このぐらい。ラガブーリンがちょうど良いです。
 
 
 
 
 
Img_3570
 
 
松本駅前は、更に気温が下がってマイナス6度。
中島酒店さん前の道を歩くと、
若いお兄さん方がワイワイとやっておられて、
その中のおひとり、まぁ、上半身がお裸な訳です。ええ。
まぁ、こう言った光景は見ない訳ではない。
 
 
「毛細血管が、いっぱい詰まってるトコ、脇ーッ!!」
 
 
「わはは、おいおいー!」
 
 
…と、ご友人さんからツッコミらしきが入る声が聞こえますが、
「ドリルすんのかいせんのかい」では、
静かに聞き返し、繰り返し、
「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇…と言う部分がちょっと聞き取り難い」
…で返さねばなりません。
志の高い若者が、
「ドリル?ドリル?ドリルせんのかい、すんのかい、オォイ!」まで、
いじってもらえるのでしょうか。
電車の時間もあるので最後まで応援できなかった事が残念。
 
 
Img_3571
 
 
 
電車を待つ束の間にも、
「ポケモンGO」、ポケモンの卵を孵化させるべく、
歩数を伸ばそうと余念のないYOKOさんを激写したりなんかして。
 
氷点下の実に寒い夜でしたが、
無事に良い心持ちのまま、巣穴に戻って来る、
そんな所で、2回に渡って申し上げましたはしご酒の一席、
ちょうどお開きの時間となっております。
ご高覧頂きまして、どうも、ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2016年12月24日 (土)

はしご酒で興味を駆け上る。(2016年11月12日・洋酒店醇)

 
 
 
次回は山椒。
 
「次回もまた…」と、思う事が出来ると言う事は、
 
それが楽しい時間であった、と言う何よりの証。
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命と言うことですが…。
 
はしご酒を続けて参りまして、これが4軒目となります。
しばらくこう言う呑み方はしておりませんでしたね~。
こう、数字だけ「4軒目」と書きますてぇと、
随分な酒豪っぷりとして、お耳に届くかと存じますが、
いやいや、実際にはそこまでの事はございません。
こう、ゆっくりと、酔い過ぎない程度に…
常に飲むのではなくて、時に語らい、時に笑い…
それぞれのお店の雰囲気も楽しんで、安穏とここまで至っております。
 
さて、4軒目は西堀にある「洋酒店 醇」へ。
 
「終電まで、よろしくお願いします!」
 
…と、扉を開けまして噺の幕が上がって参ります。
どうぞ、最後まで気を確かに持って、お付き合いを願っておきますが…。
 
 
 
 
Dscn4560
 
 
ポケストップを周遊しながら、「洋酒店 醇」へ。
 
 
Dscn4562
 
 
当日、おすすめの1杯として、営業開始Tweetと共に報じられていた、
「Queen Elizabeth・クリーンエリザベス」をお願いしました。
 
以前、S木さんが持ってらした、
とってもソーピィな「QE2」も、きっと女王様についての名前ですよね。
そして、この頃、ちょうどネット上の…
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」で実装された
クイーンエリザベス級戦艦2番艦「Warspite(ウォースパイト)」が、
ようやく改装段階を迎え…
…つまり何が言いたいかと言うと、
「クイーンエリザベス」と言うフレーズに敏感だったんですね。
 
やはり「QE2」が特異だったのであって、
しっかり美味しいブレンデッドウイスキーと言ったカタチ。
バランスサブルです。
感じる甘味が程好く、乾燥したオレンジ系の香を持っていて、
全体的にはグラッシー。統一感がありました。
 
 
Dscn4564
 
YOKOさんは埼玉秩父「イチローズモルト」をオーダー。
色んなボトルを並べて頂いた中から、
4軒目と言う事もあって…
「お疲れさま」と言う心持ちもあって、
ゆったりとした時間を過ごしたい事から、
スタンダードな「MWR」を選びました。
YOKOさんお気に入りのボトルでもあります。
 
 
 
Dscn4571
 
 
今回のはしご酒、
1番手の「風林火山」へのきっかけを作った方が、
家飲みで多く味わっているのが、
アメリカン・バーボンウイスキー「Four Roses」なんだそうです。
ふと思うと、口にした事はあるかないか…と言う程度。
これもきっかけと思い、お願いしてみる事にしました。
 
当日は、日本だけの発売と言う、
「Super Premium(プラチナ)」と言うボトルがあり、試すことに。
Barでは、こうして1本ウイスキーを買わなくても、
試すことが出来て良いですよね。色々味わう事が出来ます。
 
バーボンウイスキー特有のトップノート。
少しだけセメダインを感じる香と、
ミントやハーブ類を混ぜ込んだ練乳の様な匂い。
これまであまりバーボンウイスキーを飲んで来ていないので、
経験値が乏しく、
他のものと合わせて考えても、
なかなか特長を見出せないでいます。
これから、もうちょっと色んな味わいを知って行きたい…
そんな風にも思います。
有名な銘柄だけでも、
アーリータイムズ、I.W. ハーパー、
メーカーズマーク、ワイルドターキー、
ジムビーム、エライジャ・クレイグなどがあって、
メーカーズマークのミントジュレップは、
随分と昔に興味があって飲んだことがあるかなぁ…
ジムビームも蜂蜜入りのものなど、
最近、色んなリリースがありますよねぇ。
 
ほとんど飲んだことがない、これは勿体無い。
色々体験して行きたいなぁ…とも思いながら、
また、スペシャリテの「山椒」や「紫蘇」もありますし、
終電に間に合う頃合まで、
その日の僕らは楽しませてもらって、巣穴へと帰って行きました。
 
まだまだ知らないことはいっぱいあります。
色んな事を見聞きして、吸収しながら味わって…
楽しんで行きたいなぁ、と思う所で、
このはしご酒の手記、ここでお開きとなってございます。
どうぞ、
これをご覧になる皆々様が、今宵も美味しい1杯に出会えますように、
祈りながら、暇を頂戴致します。
どうも、本日はありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2016年9月 6日 (火)

時が経つから味も想いも成熟する。(2016年7月23日・摩幌美)

 
 
 
 
 
 
これまでの話、これからの話。
 
ウイスキーをボトルで飲むって、そう言う感じ。
長く付き合うから、愛着が湧くンです。
 
 
 
えー、相変わらず気楽なところで一生懸命…と言うところですが、
トリを勤めます。あともう少し、しばらく辛抱でございますんで、
お互いに、気を確かに持って頑張ってみようではありませんか。
 
7月23日の松本市での酒場風景を、
ここまで3回に渡って申し上げて参りました。
今回が4回目で、大トリ、お開き、終電も間近に迫った頃合でございます。
 
 
Dscn3063
 
 
“人生の止まり木”、
松本駅前のパブリックバー「摩幌美」のドアを開け、
上方に取り付けられた鐘が、カランコロンと鳴りまして。
するってぇと、噺の幕開きとお定まりで…。
 
 
 
 
Dscn3065
 
 
この日、「摩幌美」にはお目当てがありました。
38周年…その期日は12月になるのですけれど、
それに先んじて、記念ボトルの発表、発売が為されたばかりの頃。
 
酋長とジム・マッキュワン氏のご縁、
培われた友情から、選りすぐりの樽が選ばれ、
BRUICHLADDICH蒸留所のウイスキーが詰められ、
この度、熟成を経て、
「Pub.Mahorobi」オリジナルボトリングのウイスキーとして、
バーカウンターの上で、僕らも出会う事が出来る様になりました。
 
「Pub.Mahorobi "for Freiends" Port Charlotte」
 
Islay Single Malt Scotch Whisky
 
摩幌美に集うウイスキーラバー、すなわち“Freiends”への酋長からの贈り物。
 
 
 
自分自身、
ブルイックラディ蒸留所がリリースする、
Port Charlotteシリーズは好みである…そんな自覚があります。
摩幌美のバックバーにひときわ目立つ、
他のボトルとは異なる、ずんぐりとした形の透明瓶に、
モダンな文字が張り付いたデザイン。
最初は興味でお願いしていましたが、
すっかりその美味しさを覚え、見つければお願いする様になりました。
 
頭文字を取った「PC6(ピーシー・シックス)」ならば、
6年熟成のもの、
そうして1年1年リリースが続き、それぞれ「摩幌美」で楽しんでいました。
 
「PC10」は飲むことが出来なかったけれど、
その後は、
「Port Charlotte」として、年数表示のないボトルが発売される様になりました。
「AN TURAS MOR(英語でGREAT JOURNEY)」、
「The Peat Project」など。
他にもヘビーピーテッドボトリングとして、「OCTOMORE」もあり、
よりブルイックラディは名声の誉高い蒸留所として、知られて行きます。
 
酋長自身が買い付けた原酒、樽がスコットランドの風土に抱かれ、
眠りから解き放たれて、
遠く信州松本に、長い旅路を経て辿り着いた…と言うことで。
 
 
Dscn3067
 
以下、
当日のファーストインプレッションをTwitterにメモ書きしたもの。
 
百草丸みたいな香。ジャパニーズのスパイスフルな感じ。
 
ベーコンだけじゃない。すごく若草も感じる。
 
PCシリーズより、更に上品でスマート。
数多の香草類を燻した様な香は、グラスに鼻を近づける度に興味を湧かせます。
 
…とのこと。
 
 
実は色々と都合が付かなくて、
この日以来、僕らは「摩幌美」に遊びに行く事が出来ておらず、
きっと今では風合が変わっているんだろうな、なんて思います。
それは、実に興味深い方向に。
開封されて、空気にも少しは触れて、
だんだん目覚めてくるもの…そんな風に思います。
 
“時が経つから味も想いも成熟する”
 
…また今度、摩幌美のカウンターに座る際にはお願いして、
その味わいの変化を歓待しながら、
のんびりと、バーならではの時間の過ごし方を謳歌したい。
そう思います。
 
 
 
 
テイスティングノート、
味わいを記録しておく意味でのブログ、
それをしたためているならば、未完成であります。
また「摩幌美」に味わいに行きたいと思います。
「完成」がいつ来るのか、
書きあがるのか…と考えてみると、
それはきっと、何度も通い、
その度に少しずつ表情を変えるボトルを眺め、
酋長やAkkoさん、バイト君と、
ウイスキーのこと、日々の松本のこと、話したりなんかして。
時間、季節、味わいの移ろい、
ボトルが琥珀色を失って、空の透明瓶になって、
その時の感想を吐き出して、完成なんだろうな…と感じます。
少し時間はかかるでしょうけれど、
楽しんで、楽しんで「ポートシャーロット」を飲んで行きたいと思います。
 
さて、
4回に分けて語って参りました7月のお遊び、その記録。
僕らも終電に向けて急いでおります頃合で、お開きとさせて頂きたく存じ上げます。
長らくのお付き合い、
誠にありがとう存じました。
お忘れ物など無きよう、またお会いできますよう願っております。
では、
ありがとうございました。
 
 
ありがとうございました。
 
 
ありがとうございました。
 
 

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2016年4月25日 (月)

Nice to meet you ! 僕らの言語はウイスキー!(2016年4月21日・摩幌美)


その日、Pub.摩幌美ではいつもの様にウイスキーが楽しまれていました。

「楽しもう」とする心意気は万国共通で、とても尊いものです。

「僕らの言語はウイスキー」、ウイスキーを言語とするご縁があります。

僕もYOKOさんも、英語ですら、あんまり喋る事が出来ないけれど、
是非、スウェーデンはストックホルム、Akkurat からやって来る、
Whisky Lover さん達とお話したかったんです。
「楽しもう」と言う気持ちをお互いに、
ウイスキーを言語にして、ひとつのテーブルを囲むと言う喜びを。

Nice to meet you !

Skål(乾杯!)


この日の前半、
緑町「Pizza Verde Matsumoto」のお話は、次回に。
こちらでも感動が多い食事だったけれど、
今日は、先にMickeさん(ミキーさん)達に会ったお話を先に書きます。
気持ちが熱い内に書いておきたいから。

Swedenからミキーさんが来た、初めて僕らが会ったのはいつ頃だろう…
そうして記録を紐解いてみると、2009年のSNS「mixi」に記録がありました。
もしかすると、ミキーさんが初めて摩幌美を訪れたのは、
それよりも前なのかも知れません。
2009年からのご縁としても、もう7年になるんですね。あっと言う間。
それから、ChristerさんやClaesさんも松本に旅をしてくれる様にもなって…
いつもいつも、素敵な飲み手さんたち。



Dscn2218
激しい風と打ち付ける様な強い雨。
天気は良くなかった。
「せっかくの、大切な日なのに」とは思う夜でした。
雨あし、
僕らが訪れた頃合がピークで、その後は少し治まっていましたよね。
帰りには、雨は霧雨の様に降り続いてはいたけれど、
それ以上に、晴れやかな気分で、とても高揚していて、
気にならなったことを覚えています。
摩幌美から駅までの明るい繁華街の光の中に、
細かな雨粒が待っていた…その光のカーテンの中を、
松本駅へ歩いて行った瞬間の記憶が、とても心地好いものと感じています。

Dscn2221
久し振りに落ち着いて「摩幌美」のカウンターに座りました。
僕らは、これが大好きなんです。
「Scot-P」…スコッピー、スコッチウイスキーのホッピー割り。
通称「香が良いほう」と通称「救急箱の包帯」をお願いしています。
いつもこれ。
香が良いのは、Glenfiddichを使っているから、
救急箱はピートの香。Caol Ilaを使っているからで、
ただScotch Whiskyと呼ぶとBlendedも含まれる訳ですけれど、
どちらとも、Single Malt Whisky であり、
贅沢な部類に入るハイボールだと思っています。
イージードリンクとして流行したハイボールとは、少し趣が異なる感じ。
ちゃんとウイスキーらしさを、
シングルモルトの個性を感じ取る事が出来る絶妙な塩梅です。
1日を過ごしてきた疲れ、忙しさ、いろんな感情…
そこに終着点を与えてくれる準備をする爽やかさ。
繰り返し書きますけれど、
僕もYOKOさんも大好物の、酋長オリジナルレシピです。

Dscn2219
雨もあって、始まりは静かな夜。
ミキーさん方がお見えになると、とても賑やかになりました。
皆さんがビールと共に、最初の1杯をそれぞれ選び、
一旦落ち着いたタイミングで、
僕とYOKOさんもテーブルを囲んで、一緒の座に加えて頂きます。

Dscn2227
この日は、これを飲みたい!…と決めて訪れていました。
右側、
「THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY, 123.15」
GlenGoyne(グレンゴイン)のシェリー樽熟成のボトル、
左側は、
「GlenGoyne 17年」のオフィシャル“デキャンタ”ボトルを。

ソサエティボトルは、先達ても頂いていますが、
時間に追われて、たいへん素晴らしい香とは思いつつも、
比較的足早に飲んでしまった事が、実に勿体無く、
もう1度口にしてみたい、
今日こそは、ゆっくりじっくりと香を味わいたいと思い、再びお願いしました。

素晴らしいシェリー樽熟成のウイスキー…
もし、1度でもそう思う事が出来るボトルに出会っている方なら、
そのイメージに類するもの。
とても上品で、輝きのある鋭さを感じるくらい鮮烈な香。
甘く芳しく、どこか奥に麦飴の様な甘い宝石が隠されているイメージ。

Akkuratの皆さんに「とても良い香なんですよ」と、回して頂くと――…

あぁ、テイスティング会って本当に良いですね。
テイスティングをしようと思う心意気をひとつにしている場って良いですよね。
皆さん、言葉以上に、察してくれて…
それは美味しいウイスキーに対する探究心と好奇心からに他なりませんが、
皆さんで試して頂いて、
最終的には、おひとり、今日のモルトとして1杯選んで下さったりもしました。
「本当に良いシェリーだよ」と親指で「Good」ポーズで表して下さいました。

デキャンタボトルのグレンゴインは、
そんなシェリー樽のものとは全く別の個性を持っていました。
写真の色を見ても分かる通りで、淡い黄金色のウイスキー。
まずノージング、香を試した時には、「蜂蜜を食べたときの様な」…
そんな印象が浮かびました。蜂蜜の匂いを嗅いだのではない、
あくまで、食べた時に感じる鼻の奥の戻り香の様な…
舌にも甘く広がって行く、
これが香として伝わるほどに、とても豊かで穏やかで優しく広がる香。
柔らかだけれど、ビッグと形容されるべき世界観。
シェリー樽の鮮烈さと比べるとカントリーな雰囲気ですが、
その広大な麦穂畑と干した布団の柔らかさの様なニュアンスは、
とても好ましいものでした。

デキャンタボトルは、イースターの際に祝い事として開封したもの…とは、
酋長からのお知らせメールより。
流石、とても素敵なボトリングのウイスキーをお持ちです。

さて、これを携えながら、いろんなお話を伺います。

「 旅程 」

皆さんは、今日までの10日間の旅行で、
余市、宮城峡、山崎、白州、秩父など、日本の蒸留所を巡って来たそうです。
明日はこの信州にある「駒ヶ岳蒸留所」を訪れるとのこと。

「ほとんど全部じゃないか!」と思いましたし、言いました。

すると、ミキーさんは流石で…

「あとは、御殿場とか」

海外の方から「KIRIN・御殿場蒸留所」の名前が出る嬉しさ。
僕らも蒸留所の前は通った事がありますが、
立ち寄った事はない訳で…
僕らは、実は余市、山崎にも赴いたことがありませんから、
つまり、ご一緒したスウェーデンから来た皆さんの方が、
僕らより、蒸留所の空気をより深くご存知である…と言う事ですよね。

あとは知多蒸留所も最近のボトリングにあったりしましたよね。
そこで、蒸留所の話は発展して…。

「 新しい蒸留所 」

ニュースとして、
日本に出来る新しい蒸留所についても、皆さんよくご存知でした。

厚岸蒸留所(Akkeshi in Hokaido)、
静岡蒸留所(Sizuoka)、
笹の川酒造安積蒸留所(Azumi in Fukusima)、
京都蒸留所(kyoto)、
本坊酒造・津貫蒸留所(South-satsuma in Kagoshima)、

津貫蒸留所…と言う名前になるのか、
本坊酒造の第2蒸留所と言う名前になるのか…
新設の報道が1月から2月にありました。

数年後、ウイスキーが出来上がるなどすると、
皆さんの旅行コースに加わるのかも知れませんね。

「 乾杯の歌(Toast sång) 」

そんな訳で「乾杯!」は「Skål!」と言います。
発音がすごく難しいです。
「すこぉぇぃる」と言う感じ。小文字を1回で言うイメージ。
すると、それだけじゃないんだって言うんですね。

「Skål!」と杯を掲げるまでに儀式の様なものがある…と。
言葉は分からなかったけれど、
「ちょっとやってみよう!」となったみたいで、
皆さんでテーブルを囲んで歌を歌って下さったんです。
両手を上下に振り、リズムを取って、
男性も女性も差はなく、実に陽気に楽しそうに、そして大きな声で歌います。
僕らもウキウキして体が自然と上下にリズムを取ってしまうくらい。
その一体感、歌い慣れている…生活にある歌と言う感動がありました。
そして、最後に「Skål!」で、
まとめる何と言う賑やかで幸せな心地がするものでしょう。

伝わらない。
文章ではこの感動は伝わらないです。きっと。
ただ、スウェーデン、Akkuratのバーカウンターでは、
また同じフロアでは、毎夜楽しい歌声が響いているのだろうと…
皆さんが歌って下さったから、
「摩幌美はスコットランドの一部ですから」と言う酋長には少し申し訳ないけれど、
あの瞬間だけは、
僕らも「Akkurat」に「スウェーデン」にいる様な気持ちになる事が出来ました。
本当に、とても感動しました。

日本ってお酒と共に歌…と言う文化、今は廃れてしまっていますよね。
ミキーさんにもお伝えしたのですけれど、
沖縄(Okinawa)は別ですよね、歌と共に踊りお酒を飲む文化がある。
日本でも「落語」の中に見る都都逸、かっぽれなどの歌と踊りはありますが、
今ってどうですか?
文化と言えるほどに、日常と言えるほどに、
歌とお酒はあんまり接点がないんじゃないか…と思います。
残念…かな。こんなに愉快な心持ちになる事が出来るのに。

ところで、歌わなかったけれど、「お酒と歌」と聞いて、
僕は真っ先に「日本全国酒飲み音頭」を思い浮かべました。

「酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞ~」

…と言うあの歌。
これをきっかけに調べてみると、
1979年12月1日の発売なんだそうで、いやはや割合縁を感じるリリース日。

原型にディズニーの映画「シンデレラ」、
劇中歌である「Bibbidi-Bobbidi-Boo」があるんだそうです。
なるほど、リズムがよく似ている。

「1月は正月で酒が飲めるぞー」

「8月は暑いから酒が飲めるぞー」

…何かにつけて、お酒を飲もう!と言う歌。
気に入っていますけれど、歌えなかったなぁ。
歌ってみたかったなぁ。
楽しませてもらったお礼に日本のお酒文化の一端を歌ってみたかった。

「 バイキングの言葉 」

言葉と言えば…
スウェーデンの言葉の中には、
イギリス…つまりは英語に似た言葉が多いのだそうです。
祖先のバイキングが伝えたもの…とのこと。

イギリスで言う「Ale」は「Öl」と言います。
「エール」に対して「ぇぉぅる」と言う様な発音…と思っていますけれど、
どうかな。結構難しい言葉なのだけれど、
英語も理解して下さる皆さんだから、発音が違っていても伝わっている気がします。

スウェーデン語での「Hem」は家、「Home」に等しく、
「hus」は「House」と言ったかたち。
窓である「Window」は「風の目」と言う言葉から成っているとか。

ちなみに、スコットランドの「乾杯!」は、
Slainte mhath!(スランジヴァー)ですよね。ゲール語。
「健康を願って!」と言う意味なんだそうです。
確か、ミキーさんがモルトの会に参加した時には、
「Slainte mhath!」って言って乾杯した様に思います。

「 Sourなビールってありますか? 」

酋長から、4月21日にミキーさん達が来るよ…と聞いてから、
またSNOW MONKEY BEER LIVEを経て、
海外から訪れる方に、どうしても聞きたかったこと。

野沢温泉・里武士の「野沢サワー」や、OXBOWの「Sasuga」、京都醸造の「一意専心」…
感じ方もあるとは思うのだけれど、
クラフトビールの中で、最近「酸っぱいビール」を飲む機会がありました。
とても印象的でした。
果汁由来の酸味ではなく、もっと醸造的な酸味を、強烈な…日本酒の味覚で言うなら、
「酸」を感じるビール。
日本の大手ビールでは全く感じられない、
クラフトブリュワリーにおいても、あまり類を見ない味わいに驚きました。
そして、共通点として、
偶然かも知れないけれど、皆さん海外の方が醸造している…と思いました。
(元より、OXBOWは海外のブリュワリーですが)

日本のビールの「定番」は、やはりピルスナースタイルです。
SUNTORYやKIRINは、それぞれクラフトビール調の限定ビールも出して来ていますが、
やはり、日本はピルスナー全盛に変わりはないと思います。

「Sour」な酸っぱい印象を抱くビール、海外では定番なのだろうか。

これは海外の方に聞かないと分からないこと。
確かに酸の強いビールは、フィッシュ&チップスなどとも相性が良さそう。
聞いてみたい!ととても思っていました。

ミキーさんが日本語を多く理解して下さるので、
スウェーデンの事情としてお話を聞く事が出来ました。

まずミキーさんから出て来たのは、「Lambic」でした。
ベルギービールの自然発酵系スタイル。
リンデマンスやティママン、カンティヨン…
そう、これらは果実系の酸味と発酵の酸味があるもので、
これは存じ上げているもの。これじゃないんです。

どちらかと言うと、
たぶん、その酸っぱいビールは「ニュースタイル」の様に思う…とのこと。
ランビックではない酸味のスタイルは、あまり思い当たらないそうでした。

そう言えば、
最近の日本のビール事情、
クラフトビアバーが一気に増えた数年前から、
ブリューパブ、醸造もしてレストランも併設するお店もグッと増えました。
小規模ブリュワーさんが多く、個性的なビールも増えました。

SNOW MONKEY BEER LIVEでも味わった、
埼玉・麦雑穀工房の「ベリーマッチ」には、
ジュニパーベリー(ジンの香付け原料)が使われている話もしました。
そう言った意味では日本のビールは今、
酸味のビールも含めて、面白い所に来ているんだなぁ…と感じるところ。

あとは、この件については、
海外にビール研修にもお出掛けになった、
「Hop Frog Cafe」、カエルのお店のおふたりにも聞いてみたいなぁ。
益々、好奇心が高まりました。

「アクアヴィットの香付け」

普段飲んでいるお酒は、ビールやウイスキーの他に、
「日本で言う焼酎だよ」とミキーさんが言うのは「アクアヴィット」でした。
フェンネルやクミンで香付けをするんだそうで、
「それ、日本人が聞くとカレーを思い浮かべちゃうよ」と思わず返したくらい。
日本の焼酎は単式蒸留だけれど、
やはり、原酒は90度近いアルコール度数になる連続式蒸留で作られるもので、
40度に加水して飲むんだとか。
そのまま飲む場合が多く、ショットでグイッと飲む…と言うのは、
ロシアのウォッカみたいな位置づけで、
スウェーデンの寒さを間接的に感じるものでした。

「CHIBIDARUは家にある」

今回は女性の方もおふたりお見えになっていて、
旦那さんと一緒に来た…と言うよりも、
もちろん、旦那さんもウイスキーが好きだし、
ご自身もウイスキーを楽しんでいる方でした。

「摩幌美」のバーカウンターに並べられている、
イチローズモルトを見、「CHIBIDARUは家にあるのよ」とのこと。
あとあと、おうちのストックルームの写真を見せて貰いましたが、
ウイスキーがいっぱい。
かつ、台湾の「KAVALAN」の箱も見えて、
ワールドワイドに楽しんでおられる様子。凄い。
家にイチローズモルトだけでも、24本持っていると言う方もいたし、
愛されていますね、日本のウイスキー。

「スーツケースが壊れそうなくらい」、いっぱいお土産を持って帰るみたい。
せっかくの日本なんですから、
コレクションにも旅の思い出にも、持ち帰ってもらったら嬉しいですよね。

そんな中で、秩父蒸留所を訪問した際には、
イチローさんとのツーショット写真も撮らせて頂いたご様子。
それは宝物ですよね~!
憧れのモルトの、まさに核となるスーパースターですから。

Dscn2230
僕らの2杯目は、そんなお話のご縁もあって、
イチローズモルトの「ON THE WAY」にしました。
プラムやフレッシュな小桃の様なニュアンスを持ち、
しとやかな明るさを持つ味わい、美味しく頂きました。

「ノンエイジだけになった?」

そう言えば、ミキーさんから受けた質問の中に、
「いつ頃から、日本のウイスキーのボトルが変わったのか」
…と言うものがありました。
6ヶ月ほど前から、スウェーデンにて、急に手に入らなくなったんだとか。

NHKのドラマ「マッサン」を前後して、
ハイボールブームにも押されての好景気、
ニッカ、サントリー共に原酒不足が見えて来た所で、
それぞれのメーカーのラインナップが一新されました。
これまでの年数表示が為されたボトルから、
ノンエイジ(年数表示なし)ボトルへの変化。その時期。
かえって、年数表示の製品は貴重品となりオークションなどに出回るくらいで…。

…原酒不足は仕方がない事だけれど、
こうして海の向こうで楽しんでいる皆さんは、
輸入、移動の経費もあるから、
僕らが飲んでいるお値段よりも、ずっと高価なものになると思うんです。
それでも愛して飲んでくれているのに、
ノンエイジしか選択肢がない状態と言うのは、
何だか寂しいものだな…と思いました。
僕よりずっと情熱的に日本のウイスキーを愛してくれている、
だからこそ日本にもやって来てくれる…
そうした皆さんにも行き渡る様にしてもらえたら嬉しいと思わないではいられませんでした。

「次はどれにしよう?」

Dscn2228
すごく熱心。この情熱は素晴らしい。
摩幌美のカウンターに集う皆さん。
次はどれにしようか、真剣にとても楽しそうに選ばれておりました。
酋長、ずーっと注いでる感じだったかも知れません。
選ぶウイスキーのチョイスも素敵で、
どれも魅惑のボトル…
かたや名品と呼ばれる誉高い美味しいウイスキー、
かたやオールドボトルで現存するボトルは、もう何本か…と言うもの、
それぞれ今を心から楽しんで、お飲みになっておられました。


そうそう。
ミキーさんが席を外している時に、
今回お見えになった皆さんが教えてくれた事には、
ミキーさんへの感謝の言葉でした。

ミキーが連れて行ってくれる。
日本に興味はある、行くとして、その旅のベストなものを、
ミキーが連れて行ってくれる。自分たちはついて行くだけ。
でも、それが素晴らしいものなんだと…
すごく胸が熱くなりました。
とても優しい世界です。感謝のある世界。
素敵な仕事です。
こうして日本を知ってもらう事はとても嬉しい。
僕らも、こうして皆さんに出会うことが出来て嬉しい。
言葉はあまり喋る事が出来ないけれど、
「Nice to meet you」と言う言葉を、
こんなにも大切に感じられることって、あまりありません。
スウェーデンの友人たち。
彼らと出会うことって、
たぶん摩幌美にこうしてお互いが訪れていなければ、
きっと、全く無いと言って過言ではないでしょう。
会わないと思います。
それがこうしてお酒を縁に出会う事の素晴らしさ。
文化を知ると言う楽しさ。

本当に素晴らしい時間を過ごしたし、
素晴らしいスウェーデンの皆さんにもお会いしたし、
幸せな時間でした。

酋長、アッコさん、本当にありがとうございます。
こうした時間を味わう事ができる、味わう事が出来たこと、
とても感謝しています。

皆さん、どうかお元気で!
またいつか、お会いしましょう!!


だいたい、いつも思うんです。

「もっと英語を喋ることが出来たらなぁ」って。

今年こそ、YOKOさん、ふたりでちゃんと勉強しようじゃないか。
もっともっと、貴重な時間を楽しみたいよね。

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2016年3月19日 (土)

僕らのBarと言う言葉の転変。(2016年2月20日・摩幌美)


もちろん、
大前提に「摩幌美」は「Pub」であります。
「パブリック・バー」ですね。
日本の文化と言うより、
スコットランドの日常であるところの、
「パブリック・バー」なのです。

カクテルにも魅力はあるけれど、
松本はBarの街だけれど、
いつからか、
好みも…味の好みと言うより、
時間の費やし方と過ごし方の好みによって、
「摩幌美」の、酋長が集めたウイスキーを、
どれか1杯、多くて2杯くらい、
選んでもらう、またバックバーから選んで、
ゆっくり楽しんで帰ると言う甲斐を、
Barに求める様になって来ていて、
時たまお世話になっている、
武蔵境の「酒のなかがわ(中川商店)」に、
初めて行った日を思い出すのです。

「ウチは日本酒のセレクトショップなんだよね」

…10年くらいは前の出来事…かな。
その志には感動できたし、
そのまま店っ先で90分くらい、
お酒を飲まずに真剣なお酒談議が出来て、
すごく嬉しい時間だったこと、今でも覚えています。

選ぶことは楽しい。
酋長、オススメのモルトを知る事も楽しい。

最近、なかなか足を運ぶまでに至っていないけれど、
僕らの感覚として、
「摩幌美」と言う「パブリックバー」は、
図書館の様な、ウイスキーを知る場所と言う認識で、
それでいながら、
心を楽しませてくれる場所でもある…と言うかたち。

はしご酒の大トリに、「Pub.摩幌美」に行き着いたお話。


…と言うのも、

最近、飲み過ぎたり途中で腰を落ち着けすぎたりして、
終電車との兼ね合いで、
「摩幌美」に辿り着けない場合もあったりするのです。


Dscn1600


この日はどちらもSPEYSIDEのシングルモルトウイスキーを。

「Benromach aged 10 years」

トップノートで見えた感覚は、
酸、樽…と言うもの。
述懐して、青林檎とチョコレートが並列に存在している感じ。
程好い質感、乱れた雰囲気の無い統率感を思います。

滑らかさもあり、もったりした緩やかな躍動あり、
旨味が強く、麦の印象が強い感覚の焦げたピートの様な印象。
飲んでみると、おおよその印象は変わらないものの、
後半にパフューム感があり、更に余韻に麦茶の様な香ばしさ。
全体を通して、美味しい変化に富んだ1本と感じました。

「BenRiach aged 12 years」

シェリー樽による熟成のボトル。

トップノートに、すごく洒落た白いドレスの女性を思い浮かべました。
上質な香。軽さもあるけれど、
甘味のあるシェリー樽の芳しさと艶やかさを持ち合わせていました。

シェリーかつ長熟の雰囲気より、
ずっと若さによる勢いと厚みを感じ、旨味をよく拾います。
強く甘く、強く旨い、パワー型の味わい。

この日はスペシャルなレコメンドとして、
酋長オススメのシェリー樽熟成のモルトが開栓されていました。
写真はその際に(僕が酔っ払って)撮影し切れなかったので、
また再び、お目に掛かりに行きたいと考えています。

The Scotch Malt Whisky Societyの「123.15」と言うナンバリング。
Aged 17 Years old の「グレンゴイン」を、
最後の1杯として、頂きました。

トップノートに抱いた印象は、
「すごく良いシェリー樽の熟成、そして成熟」
素晴らしい香でした。シェリー樽熟成かつ超熟にある香、
それは30年を超えたであろう樽の風格。
これまで、色んなモルトを飲ませて貰っているけれど、
ブラインドで試したなら、
味はともかく、香の高品位さに驚き、蕩け、
30年以上の熟成として、ボトラーズブランドからリリースされる、
そんなストーリーを想像し得る、
素晴らしい香だと思いました。高貴で、雑多を寄せ付けない香。

高貴、リッチ、芳しい、堅い、清純…
どこか超熟繋がりで「TOMATIN」のそれの様な…
シェリー樽との調和、
どこか芳しさが桃のニュアンス、
ルビーとかそう言う宝石の輝き、
上質な牛乳を使ったクリームの舌触りの倒錯感。
空気に触れると、更に杏の厚味を感じ始め、
手を離してYOKOさんが飲んでいる際にも、
香を拾うことが出来る程に、華やかな香を湛えていました。

芳しく特長的だけれど、
青林檎の様でなく、これはイメージカラーとして明るい緑、
デリシャスリンゴの様でなく、これはイメージからとして黄色、
洋梨の完熟したイメージを掻き立てながら、
華奢だけれどグラマラスな印象がありました。
イメージとして深い黄土色と派手な紫色の延長線上。
相対するイメージの延長であると言う熟成の妙。

飲んでみても、
これを30年以上の熟成品と思うこと違いないと感じました。
リッチな香が飲んで更に高まります。
より高貴、気品ある立ち振る舞い。
集約されて行く、集中を呼び込む香の高さ。
余韻の中に、少しだけ胡椒の様なニュアンスがあり、ドライな仕上がり。

非常に美味しいモルトでした。
出会えたことに喜びを感じます。

もっともっと感じていたかったけれど、
迫る終電車の時間に、僕らは「摩幌美」から駆け出しました。

美味しく味わいながら、
楽しくお話もして…素晴らしい酔いの彼方、摩幌美舎の思い出。


Barとは何たるか。
終電に走る僕らは、何にも考えちゃいないのです。
今日1日、楽しかった。楽しく過ごした。それは幸せだ…と。
「宿り木」ではあるのだろうけれど、
この楽しい時間の過ごし方をとても大切に思う、それが言葉の転変の先にある。

そう、楽しいを大切にさせてくれる場所、かな。

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2016年2月 7日 (日)

元日と同じ流れで飲み歩く。(2016年1月23日・Hop Frog Cafe, 厨十兵衛, 摩幌美)


楽しい飲みならば、いつもめでたい。

「目出度い」でも良いし、

「愛でたい」でも良い。


1月22日から1月24日に掛けて、
カエルのお店「Hop Frog Cafe」では、
サンティエゴ(ビール)、グァテマラ(コーヒー)への研修に出掛ける都合で、
「ビール打ち抜き祭」が開かれておりました。
普段は樽が空けば次の樽を繋ぐのですけれど、
打ち抜く…つまりは全ての樽を空にしてしまおう!…と言うお祭り。
一助、行って参りました。

Dscn0902


そんな訳でカエルのお店へ。
とても良く賑わっておいででした。
テーブル席は、
大きく取って場所を離して相席の様な仕組みになっていました。
パーソナルスペースはちゃんと存在していて、
先日、波田の「だいなモ」で見た様な雰囲気。良い配置です。

Dscn0904



1月23日のこの時間帯のビールリスト。

既に3樽が打ち抜かれていました。

Dscn0906



1杯目。

アメリカはコロラド・Avery(エイブリー)のIPA、
静岡・反射炉ビアのI2U 70シリング・スコティッシュエールから。

マスターの旦那にとって、人生の転機となったビール「Avery」、いやはや分かります。
分かってしまいそうになります。
それぐらいに美味しい。キラキラ輝いて感じられるビール。
レモンとシトラスの香、華々しい!

反射炉、今度行きます。
2月に伊豆に遊びに行くので、運転がありますから、その場で飲むことは出来ませんけれど、
買って来ようと思います。興味があって、僕はこちらを選びました。
後味にあるモルトの甘味が素晴らしいです。

Dscn0907



…ふと見ると、グラスの足元、コースターがいつものコルク製ではありません。

Dscn0908


栃木・宇都宮のマイクロブリュワリー「BLUE MAGIC」のコースター。
カエルのお店に青カエル。

ご縁あって、こちらが送られて来たのだとか。
ビールもあると面白そうなのです。
レモンスタウトとか入荷しないかなぁ…なんて。

Dscn0912



「かぼちゃサラダ」

大好物のポテサラは既に売り切れ。
人気が伺えます。

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他にフードは「ピクルス」をお願いしました。

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続いて、
YOKOさんは、静岡・富士桜高原ビールのラオホ、
僕は、岩手・いわて蔵のオイスタースタウトを選びました。

「どちらも特長的な香が止まらないー!」とは当日のTwitterより。

瓶と樽、ビールの注ぎ方なども大きく変わる要因だと思うのですけれど、
個人的にスタウト的な種類のビールが、
瓶と樽の差が大きいんじゃないか…って思うんです。あと温度なのかしら。
瓶では苦味が優先する場合が多く、
樽では苦味もあるけれど、甘味も拾うことが出来、
飲むなら、断然、樽生でスタウトが飲みたい…と思うようになりました。
「いわて蔵」は通常の3倍の牡蠣を使った限定品とのこと。

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「お豆と鶏肉の煮込み」

リヨンのおばあちゃんのレシピを参考にした軽いトマト風味…とのこと。

もうちょっと酸味を抑えたものが、おかみさんの理想だった様ですけれど、
これ、本当に美味しかった!
鶏ムネ肉の処理と言うか仕上がりと言うか…
繊維質がカニカマの如くほぐれて、しっとり柔らか、香も良い。
豆は大好物ですし、全体に温度の魔術師を感じますよ、ええ。
「野菜の盛り合わせ」の大根もそうだけれど、
温度と水分量を調整する巧みさ、素晴らしいです!

Dscn0919


続いて、
YOKOさんは、長野・志賀高原ビールの其の十、
僕は、新潟・スワンレイクビールのヘーフェヴァイツェンを!

其の十、Averyと比べて、ホップの強烈さが面白いです。
志賀高原ビールらしいホップ感。らしくあって嬉しい香の立ち。
スワンレイクは、まるでバナナシェイクの様な雰囲気。
香は艶やかだけど、飲み口は軽やか。

「Hop Frog Cafe」は、2月15日までのお休み。

色んなお土産話を聞く事が出来ると思います。
再開を楽しみに、無事を祈りながら、僕らは次のお店へ。

緑町「厨十兵衛」へ。

Dscn0923


僕は、福井・越前岬・槽搾り純米吟醸無濾過生、
YOKOさんは、大阪・呉春・吟醸“特吟”を!

越前岬、若くて荒くて元気を感じて美味しい!新酒らしさを感じます。
逆に呉春は落ち着いた旨味。黒糖の様な香があるとは、YOKOさん。
呉春の滋味ある味わいが好みだと言い、
時折、気分で頼んでいたりしますね。何だかんだで、例えば1年通して見れば、
いちばん多く選んでいるお酒かも知れません。
同じ銘柄の同じボトルを何度も飲む…と言う事は。

Dscn0926


「真梶木の刺身」

綺麗な赤。見た目も栄えますね。
舌にねっとりと横たわる様な食感で、瑞々しさもあり旨い。

Dscn0932


続いて、
僕は、岐阜・房島屋・純米吟醸無濾過生原酒“中汲み”、
YOKOさんは、群馬・町田酒造・特別純米55“直汲み”…を。

房島屋、ご飯を思い浮かべます。キレのある、淡麗の…と言う様な、
そうした体を為さず、ちゃんと旨味が重みを持って置かれていて、
けれど、重さが苦にならない力ある旨い酒…と言う感じ、
男酒のイメージだけれど、包容力のある青年のイメージで、
直汲みの効果もあって、パワーがあるけれどもたつかない、素敵なバランスでした。
町田酒造は、軽やかな入り口に始まり、中盤から面白いですよね。
一方で透明感、もう一方で持ち上がる旨味。
透明感は香の高さと疾走感に寄るもの…と感じました。

Dscn0931


「まぐろ納豆」

日本酒を醸しておられる方々が納豆を食べられない時分に、
その成果物の日本酒をまぐろ納豆にして、
美味しく食べていると言う魅惑の背徳感…とTwitterにて、呟いておりました。

そう思いませんか!?

Dscn0934


僕は、滋賀・琵琶の長寿・純米生新酒“ゆきみさけ”、
YOKOさんは大将にお任せ願いを出して、
福島・弥右衛門・純米大吟醸直汲みおり酒“ヤマヨ別品”…を。

琵琶の長寿、シンプルな風体。若武者と言う印象。
弥右衛門は、武者、武芸者に対して言うなら、どうでしょう、太夫職の花魁…
ひとくち飲んで「うわぁ、これウマイ!」と思わず唸りました。
派手な部分もあり、でも味わいは品があって、甘酸のバランスが、
ボリュームもありながら、調っているカタチ。実に良いです。
流石は大将オススメ酒…と言った風格でした。

ピザを食べに隣の「ヴェルデ」に行こうかなー…と考えもしたのですけれど、
メニュウにある少し懐かしい書き口に惹かれました。

Dscn0938


ついつい撮影してしまう男の背中。
待ち遠しい時間。

Dscn0939


「葱玉炒飯」

最近は海鮮炒飯だったり、またメニュウにはうどん系だったり、
「葱玉炒飯」とズバリ書いてあるものを見るのは、
何だか久し振りに感じてしまって、たまらなくなりお願いしました。
やっぱり世界最高水準の美味しさです。
うまーい。たまらん。

四柱神社にお参りをして、最後に「摩幌美」に向かいます。

Dscn0946

開店37周年記念、
クリスマスのお祝いに、
また新年のモルト三昧記念に…
おめでたい7本のオールドボトルと1本のレアボトルが開栓されていて、
それぞれ素晴らしいシングルモルトウイスキー、
1度に飲み干してしまうのも、かえって勿体無い…と言う事で、
1回に1杯ずつお願いしています。

KNOCHDHU Limited Edition, Aged 21 years old.
The Balvenie Founder's Reserve, Aged 10 years old.

バルヴェニーはボトルも少し珍しい形状ですよね。
電車の時間が許すまで、じっくりと味わいました。


行きたいなぁ…と思ったお店が、
そのまま、元日と全く同じでした。
この流れ、はしご酒、結構好みです。楽しい。
美味しいものにも、たっぷり出会う事が出来ますし。

満足の週末恒例飲みの噺でした。

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2015年12月13日 (日)

pub.摩幌美 37周年記念ボトル…その1(2015年12月12日)


出来るだけ、多く更新してみよう…と思い立つに至り、であります。

文体や体裁にとらわれて、
どうにも隙間の多いブログになってしまっているので、
逆に、
まるで、Twitter的であったとしても、
更新を増やして行く事が…出来ないかも知れないけれど、
けれど、
やるだけやってみようと思います。

さぁて、気楽なところがよろしいんじゃないかと思いますが、
短い間でも、一生懸命、申し上げて参ります。
どうぞ、お付き合い下さいませ。


昨晩は、
37周年を迎え、38年目に入った松本駅前の「摩幌美」に遊びに行って来ました。

Dscn03671


「摩幌美」の37周年記念、
クリスマスの記念、
また元旦のモルト三昧のため、
希少なモルト、またオールドボトルなどが用意されています。

…そうです。
元旦営業は毎年の恒例で、色んな方にも出会いますし、
1年の始まる喜びを分かち合う場…なんですよね。

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【 Arran, 1995-2015, 20yo 】

トップノートは、濃密な苺、フィグ。
樽の中に、少しキノコ。トリュフの様な感じ。
樽の影響を感じます。シェリー系の香。
Arranで、こんなに樽の存在を感じるものを…
自分の経験は少ないけれど、僕は初めてだと思う。
(そして、その後、18年を頂いて、よりArranと樽の関係を知る訳です)

シェリー、クリーム&バニラはあるけれど、ストロベリーっぽさ、
カカオ率の高いチョコレート。ココアシガレットの雰囲気も。

飲んで、真っ先に感じたのは…本当に瞬間的に胡麻と胡桃を感じ、
続いて木の深い香が強く刺激的に始まり、
イチジクやココア、きな粉が広がって、段々にほどけて行くイメージ。

YOKOさんは、Arranの香がとてもお気に召したそうです。
甘い魅惑的な香と酸味が効いたフルーツの香、
どこかキャラメルっぽさを思ったそうです。

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ちなみに、
記念ボトル…と言う事でデキャンターでの発売。
綺麗な蓋が付いております。

ガラスによって栓をする蓋なので、
少し密閉が弱い心持ち…と、
酋長はコルク栓を探して宛がっていました。
その細やかな心遣いが、
38年目を迎えられるお店としての素晴らしい所作ですよね。

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【 Longrow, 1990-2004, 13yo 】
The Scotch Malt Whisky Society

トップノートに、
焼けたゴム、焼けたプラスチック、
セメダイン的な香、薬品っぽさ。
遠くに炭火の置き火、焚き火、
焚き火にオレンジ、レモングラス。
乳酸発酵のイメージ。

飲むと、朗らかに軽い始まり。
麦の旨さがすごく広がる。すごく美味しい。
麦が優しく、大きく大きく広がる。
「Ardbeg」の麦感が、強さが僕もYOKOさんも好みであるけれど、
こればかりは、比べると「アードベッグ」が強過ぎるかも…とすら感じてしまう、優しくても十分な素晴らしい麦とピートの世界。
13年の熟成期間とは思えない統一感。価値のある年月を感じます。

香は内在されていて、
香そのものは大人しい雰囲気だけれど、
飲むと一気に景観が広がって行く感じ。

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【 Arran, 1996-2014, 18yo 】
- Angels' Reserve

トップノートはセロテープやセロファンの印象。
青林檎っぽさ。
熟成感と若い様な…強くて、でも柔らかな飲んだ印象から始まり、
ひと呼吸置いた所で、蜂蜜とクリームを練り合わせた様な香が、
鼻の奥に戻って来る様なイメージ。

20年と比べると…比べるからこそ、共通点も感じますね。
共に、10年くらいのArranよりも樽の影響を、より強く受けていて、
それこそがキャラクターになっている…
熟成と影響との組み合わせの妙味、時間と言うスパイスを感じます。

【 Old Scout, At least 10 Years, Bourbon Whisky 】

お菓子のアンゼリカのイメージ。

トップノートは、スキムミルクにキャラメル、奥に抹茶とその苦味。
ペットボトルのお茶にある香、緑の香。
色は紫のイメージが湧きます。
少し芳香剤の…パフュームっぽいニュアンスもある様な。

飲んでみると、
更にトップノートで感じた香が広がるイメージ。
徐々に加水して行くけれど、加水した方が好みかも。
いっそ、ハイボールにしても美味しい様な印象。
面白いです。特徴的。


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クリスマスのこの時期は、カウンターにオルゴールが置かれます。
毎年の風物詩ですね。

何でも忘年会なる催し物のピークの土曜日だったそうで、
電車も街も、皆混み合っていました。
賑やかだけれど、ホッとする場所で、過ごして来た思い出を、ここに。

38年目も、また遊びに行きますので、
どうぞよろしくお願い致します。


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2015年4月18日 (土)

第215回・モルトウイスキーを楽しむ会……摩幌美


ニッカウヰスキー・復刻ラベル第2弾!

第214回「初号ブラックニッカ復刻版」に続いて、

モルトの会にて、

「ハイニッカ」を楽しみます!

3月のモルトの会のお話。


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「 Hi-NIKKA・初号ハイニッカ復刻版 」

今回のテーマ・モルト。
1964年、
当時の酒税法による「2級酒」区分に分類されるウイスキーとして、
初の度数39%にて発売されたものだそうです。

ラベルにある「HiHi NIKKA」表記、「Hi」を重ねているのは、
オーディオ用語「Hi-Fi」と言う言葉が盛んに使われていた時代、
これに似て、これを呼びやすくして、
かつ「ウイスキー下さい」「ハイハイ!」と言うリズム感も、
竹鶴政孝の名付け、お気に入りであったそうです。

「ハイファイ」と言う言葉は、
「歌は世に連れ、世は歌に連れ…」…時代を語る川柳川柳師匠の、
落語「ジャズ息子」の中で伺った心持ちです。
義太夫のお父さんと、ジャズの息子の掛け合い噺。
息子さんが、そうしたステレオカセットをおねだりする中に、あったかと。

初号ハイニッカ復刻版、テイスティングしてみると、
甘く香ばしい香、甘くふくよか、
かすかなピート感、甘味、シード、柿少し、味もしっかりしている。
普通に、飲んで美味しい。
(ロックや水割り、ソーダ割りなどが向く…と言う訳ではなく、
 そのまま飲んでも美味しく、かつ飲み方を変えても、
 個性があって美味しそう…と言う印象)

味わいのしっかりさが本当、ちゃんとしていて美味しいと思います。

2級酒と言う言葉は、特級に比べて安価なイメージ。
美味しさも劣る…と比例して思ってしまいがちで、
モルトの会の中でも、
「当時より、美味しく作り過ぎているのではないか?」
…と言うコメントもありましたが、
( 実際に、そう思う事が出来る美味しさでした )
竹鶴の「本物を目指したウイスキー造り」、
そして、
「より多くの方に、手頃な価格で、
 おいしいウイスキーを飲んでもらいたい」
…その心意気が根付いた美味しさに違いないとも感じるものでした。

「 Hi-NIKKA・ハイニッカ・ウイスキー2級品 」

今回のテーマモルトの隣にあるボトルは、
ある酒屋さんにて見付けた当時もの
…年代が定かには分かりませんが、「2級」との表記。
前述の「HiHi」と言う表記もありません。
ボトルそのものも、古いものと思われ、
縦に接合したと思われる線を認めることが出来ます。
原料表記にある
「グレンウイスキー(とうもろこし)」と言う内容も珍しいものと感じます。

香は、ドライで、接着剤、片栗粉、白桃、
そうしたエステル香、どこかピート、
あっさりした雰囲気。

味は、塩っぽい、やや老ねた感じ、
ドライで塩キャラメルっぽい。
美味しいと思います。
軽く、ドライで、
モルトっぽさも薄くでも確かに感じられて良い。
リンゴ酸のイメージ。ツルッとして良い感じ。

復刻版と、この2級ボトルをハーフアンドハーフで楽しむ方もいたご様子。

Y岡さんは、
「美味しいコーン・ウイスキーを使っているんだなぁ」とのこと。
きっと、今のそれよりずっと美味しいのではないか、と。

また、kenchie会長ご夫妻から、
竹鶴政孝が、「Hi NIKKA」と共に、
醤油煎餅を食べていて、とても好んでいた…と言う話があり、
「実際に試してみましょう!」と言う事で、
試してみましたが、なるほど、相性はとても良かったです。
ハイニッカの甘味、醤油煎餅の甘味が合い、
香もお互いの良さがそれぞれ立ち上がって、グッド。

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「 SHIGAKOGEN・オーシャンウイスキー・ウイスキー特級品 」

これもたいへん貴重なボトル。
Y岡さんが志賀高原の酒屋さん…と言うより、
ある蔵から発見したと伺ったような。

オーシャンウイスキーですから、
今は亡き、
いや、今となっては場所を変えて復活を目指している、
軽井沢蒸留所の原酒が使われているはず。
そして、グレーンウイスキーは、
川崎蒸留所ではないか…と言う想像などなど。
夢が膨らむボトル。

ボトルも高級感あるもので、
志賀高原のお土産、贈答であったのかな…と思います。

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オーシャンウイスキーのキャップ。

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瓶底にも誂えがあります。

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ウイスキー特級表示、そのシールにも時代を感じますね。
製造者は「三楽オーシャン株式会社」とあります。

非常にクリーンな香、とても綺麗なまとまり、
ナッツ、透明、白い、ソフトさもあり。
塩っぽさ、甘味の雰囲気、トロピカル感、
年代ものの木の深さ、深味、濃さあり、
糖蜜や黒蜜の香。
シンプルな楽しませ方をしてくれる、
余韻に残る味わいは、とても快く、美味しい。

素晴らしいボトルでした。

「 116.19・SMWSボトル 20年 」

リッチな香。
20年以上の熟成したアルコール感、
香を嗅いだ際の返す匂いが、
巻き起こる風がとても良い。
赤いイメージ、ルビーみたいな輝き。
時間と共にバニラと酸の勢い、
強く、とろみ、余韻の幸福感、
すごく力強くてエレガント、遠くにドライな雰囲気。

「 Highland Park・Adelph 」

非常に品の良い香、
飲むと、とってもパワフル。
こんなハイランドパーク、飲んだことがない!
…と言うくらい美味しい。
芸術品と謳って、実に相応しいボトル。
トロピカルフルーツ香もあって、
飲むたびに幸せになります。

このボトルは、
僕自身はお会いした事がありませんが、
モルトの会の先輩、M田さんのお持ちだったボトルだそうです。
先日、ご不幸がありました。
献杯の中、頂いたボトル。
素晴らしいウイスキーボトル・コレクターさん、
もちろん、ウイスキーラバーさんだったのだと感じます。
kenchieさん、酋長とスコットランド旅行に出掛けた事もある方で、
このボトルを収集されている、
それだけでも、人物を感じます。
1度、お会いしてみたかったですね。
ご馳走さまです。
本当に、美味しかった。
こう言う「ハイランドパーク」も、あるんだって知りました。

「 Glenfidich・グレンフィディック18年(旧三角ボトル) 」

艶やかで、優しく飲みやすい。
流石フィディックと言う格式、高品位さ。
バランスの良さは、今宵のベスト級。


これらのウイスキーに囲まれて、楽しんだ夜。
この席上で、
NHK文化センターで催されたウイスキー・セミナーへの扉が開いている訳です。

ボトルにも出会い、人にも出会い、縁があり。
この摩幌美舎のテーブル上に築かれる和があり、
またグラスを掲げましょう…と絆となって行く訳で。

そう、また次回。

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2015年4月12日 (日)

マッサンが生きた道 夢のウイスキーができるまで……NHK文化センター松本


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この時期、この出会い、この思い。

色んな偶然が重なって、冒険になって行く。

いつも、いつでも、大切なひと時。


今日は、3月27日のお話。
半年間、欠かさずに楽しんで来た「マッサン」最終回の前日のお話。

さかのぼること、その数日前。
YOKOさんが「市民タイムス」か「タウン情報」か…
毎朝の新聞記事から見つけ出したセミナー。

当時、クライマックス直前のNHK・朝の連続ドラマ「マッサン」、
この本場・NHKで開かれるウイスキーのセミナーと言うと、
ちょっと特別な感じがしました。興味が湧きました。

出来れば次回の更新でブログ化できればと思いますが、
「摩幌美」での吉例・月例会「モルトの会」で、
その話を切り出すと、

「 あ、それ私が広告を出したんです! 」

…と言う方が。
これには驚きました。伺うと主催者さんであると仰います。
NHK文化センター松本にて、今回のウイスキーセミナーを、
アサヒビール株式会社の方と相談しながら進めている、
企画を実現させた方が、その日、モルトの会に初参加しておいでとは…
縁を感じずにはいられませんよね。
その場で、僕とYOKOさんは参加のお願いをし、
また、モルトの会の中から、M瀬の旦那も同セミナーに参加した、
そんなお話を、申し上げます。


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そんな訳で、NHK文化センター松本。
松本駅から県の森まで続く道、
まつもと市民芸術館のお隣。
落語を聞きに芸術館に来ることが、何度かあって、
これまでの人生で、この周りを通る事は、
何度もあったけれど、
まさか、こうしてここに立ち寄る日が来るなんて。
縁遠い…と思っていた訳ではないのだけれど、
そうしたセミナーが開かれているんだと言う事も知らなかったのです。
行ってみて知りますが、
様々なカルチャーセミナー、開かれている様で、
受付にあった…
おそらくは繊維で出来ている鉢植、立派な仕上がりでした。

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セミナー開始の時間は18時30分、
基本的な営業時間は終わっていたと思います。
少しひっそりした建物内に、本日のセミナーの看板。

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受付を済ませ、会場へ。


このご縁となる松本の「摩幌美」では、
以前に、同アサヒビール株式会社の
ウイスキー・アンバサダーである
箕輪陽一郎氏のセミナーが開かれた事もありました。
この時にも、たいへん貴重なお話を伺う事が出来ました。

今回のセミナーはやはりNHKだからこそ、
テレビドラマと連動した着眼点を。
また異なる視点、腰掛ける椅子の差を楽しむ…
そんな体験も出来た様に思っています。

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セミナー中のBGMは、お馴染み「マッサン」のサントラから。
本当、耳が知っていますよね。
「あ、この曲はこのシーンで流れた」…と、つぶさに分かる。

「流石はNHK」と思うと、
どうしても…

「 NHKなんで 」

…と言いたくなります。あのポーズ付で。

内村光良さんを主宰にして展開している
“人生に捧げるコント「LIFE!」”…
また4月から新シリーズが始まって嬉しいばかりですが、
この中に登場する
ゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・ディレクター
兼「LIFE!」のスーパーアドバイザー役、三津谷寛治さんの決め台詞。

「 NHKなんで 」

何回か、本当、何回か心の中で思ってしまいました。

50分のセミナーと残りの時間での試飲を。
アサヒビール株式会社の寺嶋さんを講師に迎えて始まります。

翌日、3月28日で「マッサン」、半年の放送が終わるタイミング。
前日は、エリーさんが再び倒れる緊迫のシーンで8時15分を迎えていました。

「 今朝、ついにエリーさんが亡くなってしまって 」

…と言う冒頭。
当日の放送を見ていない僕らはビックリ。
史実があるからこそ、いつか亡くなる事は分かっていたけれど、
今日なのか、最終日なのか、とても気になっていた所を、
いとも簡単に。

そんなサプライズがあったものの、
やはり、そうしたタイムリーなイベントだったからこその話。

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「竹鶴・ピュアモルト17年」のお祝いから。
7年連続で権威あるWWAを受賞したお話。
「マッサン」の効果も、
また素晴らしいウイスキー文化の普及に繋がっていて、
噂では伺っていましたが、やはり品薄になっているそうです。

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セミナー中の“リラックス用に”…と届けられた、
プラスチックカップに入ったウイスキー。
「竹鶴ピュアモルト」でした。

いつもバーや家だったりでは気付かないけれど、
ウイスキーとは、如何に香が立ち上る液体なのかを再確認。
セミナールームと言う、
強いて言えば堅苦しい場所において…特段の匂いがない場所での、
ウイスキーから昇る…香の素晴らしさ、飲む前から溢れだす昂揚感。
きっとこれを口にする事で、幸福な時間を過ごすことが出来る…
空間を満たす匂いの威力、大切さを感じながら、
セミナーは始まって行きました。

セミナーを速記で全部記録する事は難しいので、
当日のメモ書きから、補足しながら。

「 ウイスキー一筋で生きてきた。その意味では一行で片付く男である。 」

竹鶴政孝氏の著書「ウイスキーと私」より。
冒頭に、まず竹鶴を表すならば、「これ」と言う言葉。
「日本のウイスキーの父」と呼ばれる、
現代のウイスキー事情の礎…だけでなく、
礎に用いる素材すらも、イチから集め、洗練させ、築き上げた人物であることがよく分かります。

信念としては「本物へのこだわり」、
「本物のウイスキーを飲んで欲しい」と言う思い。
先達て箕輪さんのセミナーで頂戴した冊子、
川俣一英氏著作「ヒゲのウヰスキー誕生す」を読んでいた自分には、
その「本物へのこだわり」は、いたく感じられるものでした。
竹鶴威さんが結婚し、歌子さんが嫁いだ項に、
生活のひとつひとつに、エリーさん…いや、リタさんと共に竹鶴家の、
美味しさへのこだわり、本物の追及を感じました。
ウイスキーだけ、本物を目指した方でなく、
全てにおいて、常に本物を意識する尊く、強い精神、志。
だからこそ、現代に「竹鶴」の息吹が伝わっているのだと感じます。

竹鶴政孝の幼少期の写真は貴重とのこと。
その家族写真の中には、竹鶴威の母であるお姉さんもいる訳で…
前述「LIFE!」にも出演している西田尚美さんが、
「マッサン」ではその役どころ。
この中の、どなたかがモチーフなんだなぁー…と思います。

竹鶴政孝の実家は、
今に続く広島県竹原市・竹鶴酒造、銘酒「竹鶴」の醸造元。
ウイスキー一筋で生きてきた竹鶴政孝の基盤は、
やはり、父の影響があり、酒蔵の息子として育った時代にあると言うこと。

「酒はつくる人のこころが移るものだ」

「マッサン」を見てきたからこそ、前田吟さんの優しい笑顔が浮かびます。
劇中も、本当に困った時、悩む時に、
勇気と力を与えてくれていましたもんね。

その言葉は、先進的であったのか、今も本質として変わらないのか。
現代の酒造りにおいても、
日本酒の市場の中でも、和醸良酒の心意気が根付いています。

同じ竹原から出た人には、
内閣総理大臣などを歴任された池田勇人氏がおり、
忠海中学校では、竹鶴政孝の1年後輩であるのだそうです。
国賓との晩餐会に、国産ウイスキーを扱うなど、
交流が続いたのだそうです。
お互いに同じ郷里を持ち、世界に打って出ている方々。
通じるのは必然のことなのかも知れませんね。

セミナーは、まさにドラマ「マッサン」のプレイバック。
懐かしくすら感じます。
この半年見てきたストーリーを追い掛けている…
知っている部分、もっと深く掘り下げられた事実、
「マッサン」には描かれていなかった、本当の竹鶴政孝に触れる。

1870年(明治3)、
ジンの輸入が日本で初めての洋酒とされているそうです。

竹鶴が洋行に旅立った当時の
「東洋汽船」の船の資料も時代感があって、すごく興味深いです。

スコットランドへ旅立ち、
大学へ学びに行く際に、色々とご苦労があったことは存じておりました。
資料には、その当時に頼った教授の教本、
「THE MANUFACTURE OF WHISKY AND PLAIN SPIRIT」の表紙の写真も。

また在学中の落書きには、以下の落書きがあるんだそうです。

苦シイ洋行ダナー 何一ツホントーニ、
ロクナ事ハナイ 頭ニハイラヌ…
イヤイヤ、心棒セヨ

ノートの落書きを後世、閲覧されるなんて夢にも思わないのでしょうけれど。

こんなに苦労していたんだな…と思います。
そりゃそうだろうけれども、なお思い直します。
歴史上に名を遺した偉人に違いないけれど、
でも、同じくして“人”なんだと思わされます。
自分も頑張れば…とか。
それだけの努力、努力が数値化出来るのならば、
全く程遠い、雲どころか星を掴む様な差があるのかも知れないけれど、
でも、それでも、希望を感じないではいられません。

努力があったから、ウイスキー文化が花開いたのだと言うこと。
全てが現実の…
もっともっと古い時代の英雄の話は、
世界も文化もあまりに異なっていて、お伽噺の様に感じてしまいます。
今とそんなに変わらない近代を生きた、
竹鶴政孝の苦労が実っている。
これだけで、心に一本の意気込みが湧き起こる様な…
熱い気持ちを感じないではいられませんでした。

ロングモーングレンリベット、
ヘーゼルバーン、
ジェームスカルダー社ネース工場などで、学ぶ…
その当時の写真も拝見いたしました。

これは「摩幌美」の酋長のライフワークそのものだと感じました。
「摩幌美」のホームページを見て頂ければ分かりますが、

( Wonderful Scotland, http://www.mahorobi.com/ )

酋長はウイスキーパブのオーナーであり、
また、今では蒸留が無くなってしまった、
場合によって、取り壊され、
ショッピングセンターになってしまった、
かつての蒸留所を追い掛けています。
その当時の面影を追う事で、今を見つめている…
それが酋長の写真家としてのライフワーク。

竹鶴が修業した蒸留所の写真を見たとき、
むしろ、これは酋長の写真だったりするのかな…と思った程です。

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スコットランドへ留学し、学んだ努力の結晶「竹鶴ノート」、
このレプリカも拝見させて頂きました。
とても綺麗な字で書かれていて、かつ集大成を感じる自信のある文字。
この2冊ある「竹鶴ノート」の行き先のひとつ、
駒ケ岳蒸留所と縁のある岩井喜一郎氏のお話も紹介されました。

昭和37年、ヒューム副首相が当時の池田首相に話した、

Japanese who borrowed the secret of Scotch.

…色々調べてみると、ヒューム外務大臣であり、
翌年であるなんて意見もありますが…とにもかくにも、
裏返して、日本のウイスキーの品質を誉めた言葉ですよね。

竹鶴政孝の洋行は、
ウイスキー造りに関わることだけでなく、
生涯の伴侶となるリタとの出会いもありました。
これを無くして、語られはしません。

X'mas pudding の占い、
男性が6ペンス銀貨、女性が指貫を当てる…と言う、
組み合わせも大切なんですね。
遊びではあるのだろうけれど、
それでも、こうして幸せを掴んだふたりを結び付けているのですから、
あながち、ただ“遊び”で片づけてはいけないのかも知れませんね。

リタの写真の中には、大阪時代の家でしょうか。
ドラマの中で出て来た縁側と、よく似た雰囲気の写真がありました。
「マッサン」、そうしたディティールにこだわって作られていたのだと感じます。

また、この言葉も心に残りました。

阿部社長の沈んだ顔、慈愛に満ちたあの眼差しは、忘れられない。

摂津酒造を辞める際の竹鶴の思い。
ドラマでも西川きよし師匠の好演は、胸に響きました。
普段のバラエティで見る西川きよし師匠も、とてもとても良い方。
熱い思いのある方。
阿部喜兵衛社長も、きっとこう言う人柄だったんだと感じさせられます。

また出資者の加賀正太郎さんも、
リタが英語の先生を担当したと言う史実に基づきながら、
証券会社の社長と言うお姿は、劇中も雰囲気そのまま。

ニッカウヰスキー・余市蒸留所の浮世絵も拝見しました。
すごいです。
浮世絵でありながら、
赤い屋根、写真ですが見たことがある、あの蒸留所。
この資料、どこかで一揃い見られないものでしょうか。

セミナーの進行が余市蒸留所の黎明期へ差し掛かった際、
ニッカウヰスキーの前身、大日本果汁時代、
買い上げた大量の林檎の山の写真と共に、
「アップルワイン」も、プラスチックカップに入れられて出て来ました。

この香が、たまらなく良かった。深い林檎の香。
飲んでみると、モルトと大きく異なる風情があり、
甘くて美味しく、林檎の香がアップルパイのそれの様な、
甘くてホッとする味わい。
「アップルワイン」は、
林檎のワインに林檎のブランデーを加え、
ブランデー樽で熟成した原酒を用いたものなんだそうで、
銘柄はずっと拝見していたものですが、
ここで初めて、試すに至りました。うーん、これは美味しい!
お値段も、とってもお安いもので、マスト・バイ!

余市蒸留所からの初荷を一礼して見送った…
そのエピソードもドラマで再現されていましたね。
「ニッカウヰスキー」の「ヰ」は井戸の「井」の意味。
「水が命」と言うお酒の根源を表しているのだそうです。

カフェグレーンのお話もありました。
モルト・ウイスキーだけでなく、グレーンウイスキーも含めて、
全て日本で作る、蒸留すると言う夢。
これも「本物」を目指した竹鶴政孝の思いが表れています。

歴代のマスターブレンダーさんの写真もありました。
以前、「摩幌美」にお見えになった佐藤茂生さんのお写真。
竹鶴政孝、竹鶴威、そして佐藤さんと続いている…
…そうした方と間近でウイスキーを楽しむ時間があったと言う、
その神秘性すら感じるご縁に、ただ驚きと感謝を思うばかりです。

竹鶴政孝のストーリーの後には、竹鶴リタのお話もありました。

写真も何枚か拝見させて頂き、
何度見ても、文金高島田の髪を載せた写真は、
戦時中の苦労をまざまざと感じさせるもので、辛く映ります。
しかしながら、
スキーをするプライベートショットは、とても可愛らしく、
楽しんでいる…また、そのまなざしの優しさが、
撮影者、きっと竹鶴政孝を見ている、本当に愛を感じる瞳で、
辛いばかりではなく、良いことも、竹鶴との素晴らしい人生であったのだと、
それが全てであったのだと、本当に感じられる笑顔でした。

「 IN LOVING MEMORY OF RITA TAKETSURU 」

いつか、余市蒸留所に行きたいですね。本当に。
その余市蒸留所を眺める丘に立つ、ふたりのお墓をお詣りに行きたいです。
僕とYOKOさんの出会いにも、
実は日本酒とウイスキーが関わっていますから、
いつか、1度は行きたいですね。

竹鶴とリタ、ふたりのお話のあとには、
「余市」「宮城峡」、
ニッカウヰスキーが持つ2つの蒸留所のお話もありました。

「 風の味を作る 」

風土がウイスキーを作ると言うこと。
音に聞く、現代では世界的に珍しい石炭直火加熱による蒸留器の稼働は、
1日に1.5トンの石炭を用いるそうです。凄まじい量ですね。

発売当初のウイスキーは、現代の物価換算で4万円ほどだったそうです。
生産本数も1000本とか、ごく少量。
その時代から文化として根付いて、
今は安価でも美味しいウイスキー、本当に増えたんだと思います。
一時代、安価なウイスキーはウイスキーではなく、
イミテーションのウイスキーばかりであった時代から、
竹鶴政孝が、本物をいつも見失わなかったからこそ、
本物を、安価に美味しく飲むことが出来る今があるのだと感じます。

ウイスキー業界のスーパーヒーローで、
かつ、
誰も為し得なかったことをやり遂げた功績、
学生時代の苦労、リタとの人生、
「マッサン」では、ヒーローではなく、
どちらかと言うと、ダメな旦那さん役…だったのではないかと思います。
何度も折れそうになった、そんなシーンはひとつやふたつではありません。
不甲斐なかったシーンもいっぱいありました。

人生がそこにあるのだと思います。
常勝無傷、悩みなどない人生はありません。
それを見て見ぬフリをして、誰かに責任を押し付けて、
逃げ回る人生はあるのでしょうけれど、
目標に向かって、折れても立ち上がり、
本物のウイスキーを楽しむ世界を築くために尽力した竹鶴政孝と言う、
尊敬すべき人物。

知っていた事がほとんどではあったけれど、
本当に、聞いて良かった。
これは、M瀬さんとも意見が一致していました。
知っている話だけれど、改めて聞くとまた新たな発見や思いに出会うこと、
テレビドラマ「マッサン」になぞらえる部分、思い出のシーン、
また、エリーさんとリタさんの違いもあります。
様々な思いを自分の中で見つける事が出来ました。

とても良い時間を過ごしました。

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試飲、とても豪華なラインナップで、すごく良かったです。

竹鶴・ピュアモルト(確かノンエイジ)
余市10年
宮城峡10年
余市・原酒(蒸留所限定ボトル)
THE NIKKA - Premium Blended Whisky -
初号スーパーニッカ復刻版
アップルワイン、
アップルブランデーXO
シードル

記録をしっかり取って来なかったので、
きっと合っていると思いますが、間違っていたなら、ごめんなさい。

飲み方にも、いろいろ案内がありました。

発売されたばかりの「エリーウイスキー」の原型とも言える、
「初号スーパーニッカ復刻版」は、飲んでみたい興味があったもので、
ここで出会えたことが嬉しかったですし、
また4月25日に予定されている
4月の「モルトの会」のテーマウイスキーでありますから、
また「摩幌美」で、“こんな感じ”と、皆で言い合えたらって思います。
余市や宮城峡のシングルモルトウイスキーは、
重厚な余市、可憐な宮城峡を飲み比べる、いつも新鮮な発見がある選択。
そこで、更にブレンデッドウイスキーの美味しさが光る。

またアップルワインに対して、
アップルブランデーも、また味覚に大きな差があります。
アップルワインのとろける様な甘味、
香は林檎らしさを感じるけれど、舌触りは蒸留酒のそれであるブランデー。
シードルもまた林檎由来のお酒ですし、
そのニッカウヰスキーの多様なお酒の世界を知る事が出来るラインナップでした。


僕とYOKOさんは閉会後に、
緑町・廣東にご飯を食べに行き、四柱神社にお詣りをして、
きっかけである「摩幌美」に戻って来ました。

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スコッチウイスキーと素晴らしき日本文化「ホッピー」を合わせた、
摩幌美オリジナル「スコッピー」…
これ、竹鶴政孝氏が出会ったら、なんて表現するのでしょうか。
文化のマリアージュがあると思うのです。
登場以来、僕もYOKOさんもずーっとお気に入りです。
それなりに度数があるので、酔っ払いはするものの、
後に残りにくい印象があります。

カウンターには、先程まで一緒だったM瀬の旦那、
モルトの会のT内さん、
そして、この会を主催した方もお見えになっていました。
簡単なお疲れ様会の様相。
それが叶う摩幌美のカウンターって良いなぁ…って思うんです。
翌日の「マッサン」最終回の話をしたりしながら、盛り上がった夜。
本当に、企画運営進行などなど、お疲れさまでした!

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当日は、
G&MのPULTENEY・1998を頂いたりしながら、過ごしました。


次回更新もウイスキーで行きたいと思います!

何故なら、そう、次回のモルトの会が近づいて来ていますから。
その前に更新をしたいなー…と言うところ。

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