日本酒

2018年1月15日 (月)

信州松本・笹の譽(誉)・特別純米ひとごこち直汲み生

 
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。
 
12月17日、自宅での晩酌にて。
 
松本市・ファーマーズガーデンうちだにて購入。
 
 
 
ずーっと前のことだけれど、
そう言えば、山形村のファーマーズガーデンに、
笹井酒造の旦那が納品している姿を見かけた事がありまして。
 
地元の農家さんが直接納品したりもする、
「道の駅」と似ているけれど、
より、農産物に特化した「ファーマーズガーデン」、
お土産物の様な品もありはするけれど、
いくつかお酒も置いてあって、だいたいが常温保存品ですね。
そう言う意味だと、“お土産物の様な”じゃないのか。
お土産物目線なんだろうなー…なんて思います。
そうしたお品もあれば、朝に収穫されたお野菜も並んだりして。
 
で、
この時期に、冷蔵庫に格納されて売られる「笹の譽」があります。
 
12月のこの頃には、この「初搾り」で、
先達て、1月の始めに出掛けて行った時には、
純米吟醸のにごり酒が販売されていました。
 
これはお土産物…と言うよりも、
ファーマーズガーデンに買い求めに来る方々へ、
今日の晩酌のお供に…なんてところですよね。
一升瓶でなく、手に取りやすい4合瓶で並んでいることも、
そんな目的を表しているのかなー…なんて思います。
 
 
 
松本の浜農場が育てた酒造好適米「ひとごこち」を用いて、
同地域の水、人が醸した「笹の譽」になります。
「譽」は旧字体ですね。一般には「誉」でもよろしいかと。
 
当日、飲みながら記録したTweetには以下の様に。
 
 
信州松本・笹の譽・特別純米ひとごこち直汲み生を。
バナナ系の熟した香と新酒らしさ、若さがあります。
旬の味ですね。
玉の様なツルンとした雰囲気と
後半のドライな上がりの対比が興味深いですね。
 
 
…とのこと。
YOKOさんは、バナナ様の香、エステル系の香が特徴的だと捉えた様です。
 
旬とある通り、新酒らしさ、初日にはまだ少しだけ硬さが見られますが、
これはだんだんと開いて行きました。
4合瓶だから一升瓶の様にロングスパンでは見ていないけれど、
器の中でも香、味の開きが変化して行く様に感じます。
かすかなソーダっぽさが、爽やかで、より新酒らしく、
かと言って、「直汲み」と言う採取方法の特徴以上に、
「袋取り」と言う方法で取ったそれの様に、
シュワッと感(直汲み)よりも、浮遊感(袋取り)がある様に思います。
特有の柔らかさがある様な。
 
若さがある、初搾りの名を体感できる味わいで、
甘さと辛さはどちらも感じられて、
甘さが背景にあり、
五味の他の要素が全体にあって、ドライな仕上がりで終わる印象です。
 
 
 
 
また次もファーマーズガーデンで買うかどうかは分からないけれど、
寒造り、現在、醸造真っ只中。
続々とボトリングされることでしょうし、どこか見掛けたら、
また買い求めてみたいと思います。
 

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2018年1月12日 (金)

愛知・菊鷹~菊花雪~・純米無濾過生酒28BY

 
 
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気楽なところで一生懸命…と言うことですが。
 
11月26日、自宅での晩酌にて。
 
東京・武蔵境、酒のなかがわさんより、お取り寄せ。
 
 
 
 
愛知県稲沢市・藤市酒造「菊鷹」、
このだいたい1年前の生酒です。
新酒、29BYが12月下旬に発売されていましたが、
それより少し前、冷蔵庫に取り置いていたものを、
「酒のなかがわ」さんがブログに掲載され、それを1本、分けてもらったカタチ。
 
愛知県産の酒造好適米「若水」、精米歩合65%にて用い、
きょうかい7号酵母にて醸したお酒。
1年熟成と言えど、その環境はとても良かったと見えて、
開封時には、ポン!…と小気味良い音を立ててくれました。
 
完熟のバナナやメロンの香がたっぷりと含まれていて、これはウマイ。
めっちゃパワフルで甘露。
後から、ピリッと辛味を感じますが、ドライと言う表現ではなく、
甘くて辛い感じがします。
甘さ、アルコール感などが組み合わさって強いボディ感があって、
ギュッと力強く絞られる様に、締めて終わる感じ。
味乗り、パワーしっかり、生きたお酒らしい雰囲気。
 
何と言うか、何度か「酒のなかがわ」さんで使わせてもらっている、
「菊鷹」の特長が、よりボリュームアップして感じられる様な印象があります。
より菊鷹らしいと言いますか。
新酒の頃合だと、もう少し7号酵母系の雰囲気が出て、
とろ甘感はあるものの、バナナももう少し青く、
薄くセメダインだったり、アルコール感を拾う様な気がしています。
もちろん、造りは毎年変わりますから、一概には言えませんが。
 
でも、とにかく、とても美味しい1本だったことは、請合います。
 
YOKOさんは、「ヤクルトとか乳製品みたい」とのこと。
気に入った様子でした。
 

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2018年1月 9日 (火)

埼玉・亀甲花菱・純米大吟醸無濾過原酒

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気楽なところで一生懸命…と言うことですが。
 
12月3日、自宅での晩酌にて。
 
東京・武蔵境、酒のなかがわさんより、お取り寄せ。
 
 
埼玉県北加須市・清水酒造「亀甲花菱」、純米大吟醸無濾過生原酒を。
 
トップノートは、パインの香。
華やかで弾ける。香が駆け抜ける。
勢いある酒質で、キラキラと輝いているかの様な目の覚める飲み口。
ものすごく美味しいです。
滋味深い酒も酒ですが、
こうした派手さもありながら、スマートに心地良く飲ませてくれる、
酒が駆け抜けて行く、それに乗って揚々と味わうお酒も、実に素晴らしいものと感じます。
 
細かい粒子が元気に、少しだけ若さがあって、苦味を拾うのだけれど、
“だからどうした!この美味しさ!”
勢いに飲まれてしまうかの様な、お酒の元気な伝え方。
その苦味が、良いアクセントにすら、とても好意的に感じられて、
なんて華やかだろう。スマート、しなやか…これらも持ち合わせていて。
 
開封後は、冷温のうちにスッと飲んでしまった方が、
早飲みのお酒かしら…と思ったのですが、
開封後数日経つと、甘味と渋味が出て来て深く、
それはそれで力強い飲み口へと変化していました。
 
料理との相乗効果を狙って、何か誂える…と言うよりは、
とても美味しいお酒なので、
食べ飲み、楽しくやりながら、寸時感動したりなんかすると良いタイプなのかなぁ…
…なんて思いました。
率先して、肴を探す、口に放り込む食べ物を探すのではなくて、
美味しさをみんなでご陽気に感受するべき、美酒らしい美酒だなぁ、と。
 
YOKOさんも「うん、美味しい!」とニッコリ。

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2018年1月 5日 (金)

信州中野・岩清水“GOWARINGO”2017,せめ生

 
 
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気楽なところで一生懸命…と言うことです。
 
12月31日、自宅での晩酌にて。
 
 
 
えー、あけましておめでとうございます。
正月三が日を越えまして、
いよいよ以って、新しい年が動き始めている頃合と存じます。
今年も時々の更新と相成りますが、
「小盛り」同様に、ご贔屓を賜りますと幸いでございます。
 
本日は2017年、大トリの1本にてお付き合いを願っておきますが…。
 
 
「おせち料理をいつ食べるのか」と問われたならば、
12月31日と申し上げます。そう言うものだと思っております。
12月31日はめいっぱい豪勢な食事に致しまして、
その中におせち料理、正月料理も含めて頂いてしまいます。
これを俗に…と言っても、
その俗の範囲なるは、案外狭いものなんだそうで、
「お年取り」は信州だけの慣習…なんだそうですね。
知るまでは、ちっとも知らなかったですし、
世間一般ではおせち料理は明けた元日に供すると伺っても、
何だかそれでは落ち着かない…てンで、
大晦日に頂戴することになっておりますし、そうして過ごしておりました。
 
こと「お年取り」は信州人にとっては、とても重要なもので、
その為に誂えた…と言うこともありませんが、
先達て、この「岩清水・GOWARINGO」の「あらばしり」「中取り」と頂いて来て、
ああ、「せめ」をお年取りに持って来よう、
それぞれ仕舞い、〆に縁付いたものの考え方で、
ひょっとしたらご利益があろう…
いや、あるとしたならば、
僕らが飲んでいて、より心地好いのではないか…と考え至りました。
 
「あらばしり」「中取り」「せめ」は、
日本酒が生まれ来る、滴り落ちる順番を指すものでして、
出始めて「あらばしり」、圧を掛けて搾って「せめ」として、
中間の良い酒質として「中取り」を言うくらい…
「せめ」は特にブレンド用に回されたり、
「せめ」を主体にして発売される場合は、お値段がお安くなっていたり…
そう言うものです。そう言うものだと思っていたんです。
 
けれど、そんな事はない。
「岩清水の酒造りには、常識が通用しない」…そんな場合が多いです。
だからこそ、いつもとても楽しみに飲むことが出来るんです。
きょうかい18号酵母を使っていても、それらしいパイン系の香に溢れない。
酸度が高い状態であっても、その飲み口は一般的な酸度の捉え方と異なる…
…この「せめ」も、「せめ」のイメージを革新的に変えさせる1本でした。
 
 
 
 
発売から結構な時間が経っておりましたが、
蔵での氷温冷蔵管理、家に持ち帰って来てからも、よく冷やしていたからか、
ひとくち目、プチプチとして発泡性の生きる雰囲気、
プチプチ感、爽やかさが先行して、
思い出すのは、「中取り」を飲んだ時同様に、
購入時に小岩井杜氏が「結構、3本の味の差がハッキリ出ている思いますよ」と言う言葉。
「あぁ、また、これは“なるほど”だ」と…噛み締める様に思いました。
 
甘酸っぱさもある、けれどもキリッとした風合が出て来て、
すごく美味しい。
メロンの様な香もあって、芳しさの中に7号系酵母で感じる様な、
セメダイン…と自分がメモする“特に芳しいリンゴや洋ナシ様の香”も拾います。
メモには「ピリッ、キリッ」とした言葉が多くあります。
「中取り」より疾走感があり、
「あらばしり」は淡麗の雰囲気があると書きましたが、
「せめ」は、ドライな、キレるような、また鋭利な印象を持ち合わせた締めくくり方。
(これは日付の経過と共にあるものかも知れないけれど)
 
「せめ」と言う醸造において、重宝されない部分ですけれど、
本当、「岩清水」のお酒には驚かされると言うか…
3本、どれが好みかと問われたならば、
僕は「せめ」と答えたいと思っています。
どれもきちんと異なっていて、美味しい。
甲乙を付ける必要などありませんが…
あくまで好みの上でならば、この「せめ」の比較的ドライな雰囲気…
…五割麹の甘味があり、
リンゴ酸高生産酵母の酸味があり、
その酸とはまた別のベクトルの疾走感、辛さ、キレがあり、
その絡み合うバランス、味わいが気に入りました。
 
 
この3本、3本あるからこそ、
より醸造の奥深さに触れることが出来た様に思います。
 
実に満足するお年取り酒でした。
 
 
 
 
…と言うところで、
今回の噺はお開きとさせて頂きます。
それではまた次回。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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2017年12月30日 (土)

福島・あぶくま・純米吟醸袋吊り“夢の香”

 
 
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気楽なところで一生懸命…と言うことですが。
 
10月29日、自宅での晩酌にて。
 
東京・革命君さんより、お取り寄せ。
 
 
メモは、「オンリーワン!」と書き殴って、始まっている。
 
「書き殴る」メモと言うものは、
 
感動から生み出される言葉が、多く早く、書き殴るしか出来ない、
清書していては間に合わない…と言うことです。
 
 
福島県田村市・玄葉本店が醸す「あぶくま」、
この「純米吟醸・袋吊り限定品」が今回のお酒。
すごく美味しい1本でした。
「この味わいは、輝かしく特徴的だ!」と思い、
「オンリーワン」とだけ書き、急ぎ、この旨い日本酒を味わって行く…
そんな晩酌の始まりを覚えております。
 
甘みある香が広がります。
明るく、白桃のイメージ。
白桃の香だけを拾うのではなく、
あのジューシーな果肉までも含めて、“白桃”を想像させる雰囲気があります。
すごく優しく、淡く、でも旨く。
甘み、まろみ、後半に伸びて来る爽やかな息吹。
ほのかに香るミント系の良い匂いが、心地良さを増大させます。
不思議なお酒だと思って飲んでいました。
膨らませると、また一層香が広がって、
まだまだ内包されている美味しさがある事を伺わせました。
枝分かれして行く家系図のような、
口に入ってから、すごく細やかに…複雑に、けれど各々明確に、伸びて行く印象です。
 
YOKOさんも「不思議な、あんまり他にない味だね。美味しい」との評価。
感心する様な口ぶりでした。
 
 
 
本日、晦日、いよいよ押し迫って明晩は大つごもり、大晦日ですね。
 
2017年、本年も良いお酒との出会い、ご縁がありました。
 
また来年も…ここは心情に素直に欲深に、
 
気楽なところで、一生懸命…
 
人生は酒と心で出来ている…と言うところです。
 
1年、お世話になりました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました――――…。
 

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2017年12月25日 (月)

山口・阿武の鶴・“Orizuru”おりがらみ

 
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
12月10日、自宅での晩酌にて。
 
東京・武蔵境、酒のなかがわさんよりお取り寄せ。
 
 
 
 
本当は店頭で買い求めたいくらいだけれど、
なかなか、それも難しく。
 
いつもお取り寄せになる…
すると、送料も必要になって来るので、
こまめに注文を取る…なんてことが難しいので、
自分の今では、一升瓶6本を1回…なんてカタチで注文することが多いです。
 
だので、タイミングによって「あ、これ欲しい」と思っていたものでも、
すでに売り切れになったり…なんて事がありまして。
選ぶ中で、「酒のなかがわ」さんのブログ、
入荷情報にあった「阿武の鶴」が気になり、注文した…と言うところ。
「あぶのつる」と読み、「おうのつる」ではないんだなぁ、なんて書いた、
前回の1本の印象も、割合よろしかったので、目に留まりました。
 
 
 
当日のTwitterに投稿したものは、以下の様。
 
 
そして晩酌は、
山口・阿武の鶴「Orizuru おりがらみ」にて。
甘くてスイート、プチプチの炭酸感も手伝って、可憐に美味しいです。
苦味渋味系統の味は少なく、心地良いスイートさに溢れています。
YOKOさんも、「うん!美味しい!」と太鼓判。
 
…とのこと。
 
ここからは当日のメモを起こしまして。
 
開けたてプチプチ!発泡感がしっかりあって、快い香が立ち上る。
甘い香。
 
飲んでみても甘さが広がって、可愛い印象。キュート。
酸もしっかり感じられるのだけれど、適確に背景に徹していて、
甘さの広がりが美味しく、それを味あわせてくれるバランス感で仕上がっている…と思いました。
白桃、山桃、香高く、それは自然な雰囲気で、とても良い芳香。
甘味が特色ではありますが、
冷温で、それがひんやりプチプチ炭酸感と共にほどけて行く、
口の中に広がって行く…疾走感でなく、ほんわか、ふんわり、ヒラヒラのドレス感。
「冷やして飲みたいタイプ」と感じますし、
幾分、日を置くとコク味が増して来ていたので、
より冷やして、味の好みによっては、小さな氷を浮かべても、
スキッと飲むことが出来るお酒なのかな、と感じました。
 
 
写真、その当日に手に入れた鈴々舎馬るこ師匠のサイン入り手拭いを背景にして撮影しました。
手拭いの朱と、阿武の鶴の桃色が入った朱は、
同系色ながら、コントラストを以って、良い写真になったのではないかと思っております。
 
偶然ですけれど、
(…と言うか、これを書いていて気付きましたが)
阿武の鶴は山口県阿武郡阿武町のお酒。
鈴々舎馬るこ師匠は、山口県防府市のご出身です。
阿武町は萩市に近い日本海側、
防府市は山口市に近い瀬戸内側ですけれど、
同県ではあります。これも奇遇なご縁ですね。
 

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2017年12月18日 (月)

ばんざい家で、信州中野・岩清水と、静岡・開運

 
 
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
11月4日、松本市駅前界隈、信州ばんざい家にて。
 
 
 
 
いつからか…と言うと分からないのだけれど、
 
「今日も一日おつかれ様」
 
―――と、酒器に書いてあって、何だか嬉しく思います。
 
これから「働くぞ!疲れるぞ!」と意気込んで居酒屋の暖簾をくぐる…
…と言う事はなかなかにある事ではなくて、
たいていが、「1日、頑張ったなぁ」でしょうとも。
それが、平日ならばその日の仕事で、
土日だったら、一週間をねぎらって…だからこそ、
居酒屋と言うものは、愛おしい文化である訳でして。
 
メニュウを見るなり、この3文字があれば、僕は注文します。
「岩清水」、信州中野の蔵元さん。
この日は、8年熟成のお酒でした。
YOKOさんは思い出や縁起の中にある「開運」を選びました。
そうだなぁ、YOKOさんが静岡生まれと言う事もあるけれど、
「開運」は、「よよぎ」の大将が僕らが一緒になった時に、
「お祝いだから」と注いでくれた事もあったし。色々と懐かしい。
 
さて。
 
信州中野・岩清水・青ラベル2009 無濾過瓶火入れ:
 
この色のラベルに懐かしさも感じます。
8年と言うとお酒によっては、こってりした熟成に…
色も飴色がかって来て、甘味先行系になったりもするのですが、
やはり熟成環境、温度環境によるのか、
とてもザックリした、熟成のまとまりと、
ベースにあるドライさが、
ちょうど良いところに落ち着いていて、美味しく思います。
何年か前の「岩清水・秀撰」若草色のラベルも…、
五割麹造りなどで、
甘味のある蔵元とご記憶の方もいらっしゃるかも知れませんが、
辛口と銘打つより、岩清水流のドライな、切れる飲み口の日本酒でした。
これにどこか近い部分があるのではないか…なんて思います。
 
 
静岡・開運・ひやづめ純米 山田錦:
 
良い状態…と思います。
良い味乗り。甘味がありふくよか、渋酸少なく、味わいの良さが伸びる。
 
…と、当日のTwitterに記したメモより。
 
 
 
この日、「行けるかな、行けないかなー」なんて思いながら、
ばんざい家に電話をしてみて、
ちょうど1席、タイミング良く空いたみたいで滑り込み。
そんなはしご酒の流れの中では、
お気に入りの銘柄に出会うことが出来て、
ほくほくと、上機嫌で始まった居酒屋情緒の続きでした。

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2017年12月 8日 (金)

信州中野・岩清水“GOWARINGO”2017,中取り生

 
 
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
12月2日、自宅での晩酌にて。
 
 
 
先達て、「あらばしり」を頂戴致しました。
続きましての「中取り」を飲んで行きたいと存じます。
 
まずは、お酒の情報を裏ラベルより。
 
岩清水 2017 槽搾り GOWARINGO 中取り 生
アルコール度数:13度
製造年月:2017年10月(蔵出しは11月)
使用したお米は信州産のひとごこち90%、美山錦10%…とのこと。
 
…と言うことなのですけれども、
同じお酒の「あらばしり、中取り、せめ」と言う、
搾り、「モロミ」を「酒」と「酒粕」に分離する作業工程の中、
したたり出づるその順番に取り分けた、
「あらばしり、中取り、せめ」ですから、
お酒の情報としては、何も変わらないんです。
けれど、1本を飲み干して思うのは、小古井宗一杜氏の言葉です。
 
「思ったよりも、はっきり差が出ていると思いますよ」
 
…と仰る、それをとても思い出しておりました。
なるほど、どちらもとても美味しい。
きちんと差を感じられる。
そう、どちらもとても美味しいし、
それぞれにそれぞれの良さが生きているなぁ、と。
 
そんな風に感じながら、
YOKOさんと「うまいうまい」と、
4合瓶をその晩のうちに飲み干してしまいました。
 
今回も、当日のメモから感想を書き起こして記録と致します、
 
 
 
甘酸っぱさ強く、“GOWARINGO”らしさあり。また五割麹らしさあり。
丸み甘味と相反する酸味。
こうしてメモを取るうちに、ス―――ッ…と、とても自然に消えて行く。
消えた後に、醍醐味。
酸が抜けて行って、糖蜜、白蜜然とした味わいが、ほんのりと残る。
 
以前、どこかで読んだ日本酒の本に、
「醍醐味」とは真髄なる味わいを指し、
日本酒で言うなれば、飲んだ後に、かすかに残る甘味を言う…
…なんて事が書いてあった様に記憶している。
 
「この事を言いたいんだろうな」
 
――と、思う。
 
美味しい透明感。、スーッとしているのだけれど、
中に、甘味が小さくも確かに、そしてそこかしこに咲く様なイメージ。
 
端的に書いて、「甘酸っぱい」だけれど、
酸味の出方としては、強烈ではなく、五割麹の甘味と相まって、
少し感じられる程度だと思います。
くどくなく、エレガンスさも持ち合わせている感覚です。
麹の甘味もよく感じられます。
甘酒の…くどさや、ピタピタと歯にくっつく様な甘さの、
先端だけあるような感じ。
甘いのだけれど、甘さが下手な長続きをせずに、
健やかな飲み口を与えてくれる様に感じます。
 
とても良いです。
あらばしりとの差は香や味に明確にありますね。
あらばしりの方がシュワッとした雰囲気が強く、
それ故に、香の立ち方、立つ速度も早いです。
酸味の感じ方、それは酒のボディにも通じるのだと思いますが、
濃さ…と言う言葉が妥当か分かりませんが、
数値的にはきっと一緒でも、
感じ方の軽さ、重さ、そのバランスに差がある様に感じます。
 
まだ、もう1本、「せめ」を取り置いてありますから、
そちらを楽しむことも、また実に楽しみです。
 
YOKOさんは、「美味しいね。なんか甘酸っぱくてサ」とのことでした。
 
 
 
 
 
 
ところで、前回の「あらばしり」と、ラベルにも差があります。
3本、並べるととても分かり易いのですけれど、
お分かりになりましたでしょうか。

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2017年11月28日 (火)

福井・越前岬・厳選袋吊り雫酒“Stark Kaiser”生

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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
10月23日、自宅での晩酌にて。
 
 
久し振りの更新になりました。
なかなか時間を上手に作ることが出来ませんで。
それでも、少しずつでも確実に書いていこう…と思います。
 
今回は、東京・革命君さんより、お取り寄せです。
福井県吉田郡永平寺町、田辺酒造「越前岬」の1本。
 
「シュタルクカイザー」は、ドイツ語で「力強い皇帝」とのこと。
「超辛口+10」と言うスペック表示にも、名に合わせた酒質を伺わせます。
「辛口だから力強い」と言う等式は、本質的には存在しないのですけれど、
さてさて、その辺りはどうかなぁ、楽しみにして飲みたいところです。
 
 
上立香は、
キンとして、朝霧のイメージ。
少し木の香を感じる。それは、芳しい桧の雰囲気。杉材っぽさも。
 
クリーン、淡い白ぶどう、飲み込んでみると酸の生き。
日本酒度+10を感じるか…と思うと、
そう言う辛口感はなくて、
よく辛口に特長として言われる、サッパリ感もあるかなぁ…
飲み心地の良さはあるけれど、
軽さを感じて、サッパリスッキリ…とは感じず、
そう、その要素はあれど、その中で、美味しい「力強さ」が顔を出して来る感覚。
 
炭酸が絡んだ様に、軽い雰囲気を覚えます。
酸の華々しさによる軽さ、二酸化炭素が含まれた直汲みっぽい軽さ…
袋吊りだから、
そうした二酸化炭素が絡む事によって得られる風味もあるのかも。
 
美味しい。「味のある食中酒」と言うイメージです。
よくある「食中酒タイプ」って、
特徴がないことを特長として、どんな肴にも合わせられる…
…なんて言う場合がありますが、
シュタルクカイザー、
しっかり味があり、スマートさも持ち合わせていて、
ミネラル感もあって、お酒としても美味しくて、かつ食にも合って来る、
素敵な1本だと感じます。
 
木に近い香から、
どこか「ハイボール」の様だな…とも感じました。
ちょっと濃い目に作ったそれの様な。
とてもサッパリ飲ませてくれる…原酒自体は濃いものであるのに。
 
なるほど、そう言う意味ではドライ(辛口)な特徴に合致するのかも。
 
 
思い起こすに、
たまたま今飲んでいるものが、
愛知・菊鷹なのですが、それは甘さ、コクにフルボリューム感があって、
それこそ「力強い、でも旨くて丸い」と言う味わいなのですが、
シュタルクカイザーは、コシがある…と言うイメージ。
軽いけれど、軽いだけでなく、しなやかさがあり、芯の強いイメージ。
 
職業は戦士ではなく、皇帝と言う事は指揮官的な?そんな感じかなぁ、と。
 

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2017年11月21日 (火)

信州中野・ 岩清水 “ GOWARINGO” 2017, あらばしり生

 
 
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えー、
誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…と言うことですが、
一生懸命…書いて参ります。
どうぞ、最後までお付き合いを願っておこう…と言うところですが…。
 
 
11月20日、自宅での晩酌にて。
 
 
 
えー、
 
四季醸造と言う…
「酒造りは寒造り、それが本場」なんて言い方をしますが、
その対義語が「四季醸造」と言う言葉ではないでしょうか。
酒造り、冬だけじゃないよ…と言うことなのですが。
 
でも、これってブランドイメージや企業戦略的な側面が強くて、
並行副発酵を行う日本酒の醸造において、
環境温度は、とても密接に関わっているものです。
 
健全な発酵においては、冬の寒さを好む…と言うこと、
寒くないと、日本酒の醸造は難しいということ…
「本場」なのではなく、「そうしないと仕上げられない」であって、
夏場に仕込んだ日本酒は美味しくないのか…と言った時に、
もし、
「冬場と同じ様な気候環境を用意できたら、醸せるのでは?」と、
ご一考頂けたなら、答えは見えて来るのではないかと思うのです。
 
昨今、海外での日本酒醸造のお話も伺いますが、
地域によっては、日本より温暖な気候の蔵もございましょう。
技術の躍進によって、
旧来不可能であった「冬以外での醸造」が、
不可能ではなくなって来ている…なんて事になっております。
 
 
 
 
さて、中野市にYOKOさんと共に出掛けて参りました。
 
昨年の冬にお出掛けした折は、
一大イノベーションの最中…と言ったところでした。
 
 
ブログ「酒 宗夜」、
「 暮れ~の元気なご挨拶♪を、めいっぱい詰め込んで。
  (2016年12月11日・子安温泉、三幸軒、井賀屋酒造場、松代荘) 」
 
 
 
 
もう、定番を通り越して、
“ならわし”となっているんじゃねぇか…と感じたりもするのですが、
先の11月19日も、全く同じルートで北信を楽しんで帰って来ていますね。
須坂長野東I.C.で高速道路を降りて、高山村の子安温泉へ、
三幸軒でご飯を食べて、井賀屋酒造店に立ち寄って、
長野I.C.に程近い松代荘で温泉にもう1軒、
湯上がり、そうして高速道路で松本まで戻って来ると言う…。
 
あれから、もう1年。
 
その間に蔵の改装は終了し、新たな滴は生まれいづるところ、
情報は、Facebookの公式アカウントなどでも知る事が出来ます。
 
 
 
 
10月25日に、この「GOWARINGO」は上槽され、
11月10日から、発売、蔵出しのアナウンスがあり、
もう、行きたくて行きたくて仕方がありませんでした。
買い求めに飛んで行きたい、更に飛躍したであろう味わいに出会いたい。
 
お出掛け出来る日程を算段して、出掛けて行き、
そうして買い求めて来たものが、こちら…と言う訳です。
 
 
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もちろん事前に、
井賀屋酒造場、蔵元さんにご連絡差し上げまして、
蔵の中、新しくなった部分を重点的に見学させて頂きました。
すごく理に叶った設え、整然とした風景。
見学をしていても、各ブロックがハッキリと分かれていて、
作業が混ざり合う事が無い…と言うか、
人の道も、蒸米などの道も、よく分かる現場だったのです。
 
「より良くする」
 
…と言う事は、
どんな仕事でも変わらないと思うのですが、
良い機材を買えば、
問答無用に良くなる…と言う事ではありませんね?
また、苦労すればするほど良いお酒になる訳でもありません。
 
必要なところ、
気を使うべきところは、徹底して心を勤め、
苦労が重なり過ぎない様に、効率化を進めることが出来るならば…
そうして、“より良い”お酒造りを実現できる様に、
工夫を惜しまなければこそ、望む結果に辿り着くと言うものでしょう。
 
今回のイノベーションを経て、
井賀屋酒造場の設備は更新され、
お酒にとって、より良い環境を、季節をほとんど問わずに用意できる…
味わってみても感じることが出来るくらい、
環境を揃えることの重要性を感じられる蔵見学でした。
 
小古井宗一杜氏の熱心さ、信念、意欲が伝わります。
 
訪ねて行って、本当に良かった…と思いました。
感謝、ひとしおであります。
 
 
さぁ、前置きが長くなりましたので、あえて写真をもう1度。
 
 
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情報を裏ラベルより。
 
岩清水 2017 槽搾り GOWARINGO あらばしり 生
アルコール度数:13度
製造年月:2017年10月(蔵出しは11月)
使用したお米は信州産のひとごこち90%、美山錦10%…とのこと。
 
「GOWARINGO」は「五割麹とリンゴ酸高生産清酒酵母」の意。
 
当日のメモから感想を起こして行きます。
 
あぁ、すごい。
メッチャ綺麗で、メッチャ爽やか。
印象としては「淡麗」と感じる。
入り口のスマートさ、心地好さ…飲んで始まったその数秒は、
「淡麗」と呼ばれるべき、何と言う清流のイメージ。
 
搾って間もないことも起因するのか、
炭酸感があって、それは酸が唇に触れる感覚と織り交ざって、
酸としても、炭酸としても、プチプチとした食感を与えてくれて、
その中から味わいの風が吹き抜ける様だ。
 
すごく…水の良さを感じる。爽やかな風合が飲み込んでも意識できる。
硬水仕込みの富山「幻の瀧」、奈良「風の森」など、
やっぱり、どこかミネラル感を覚えるのだけれど、
それとはどこか違っていて、水が良いには良いのだけれど、
透明度が高い…雑味、舌に障りのない、澄んだ美しい雰囲気。
そして、後から優しく旨味、旨さが伸びて来る。
 
酸の強さ、酸味はあまり強く感じられず、
軽いけれど、しっかりと中骨が立っていて、
しなやかなコシがあり、
グイグイと飲むことが出来る…飲みたくなる!
 
香は例えるなら、どう言おうか。
瞬間、僕の生きて来た記憶と絡み付いた答えは、
瑞々しい旬のリンゴ。
皮を落とした、皮を向きたて直ぐ、
時間が経って酸味が出て来ていない、
とても鮮度の良い、フジとか、慣れ親しんだリンゴ果肉の香。
ソーダの様な甘さと弾ける気泡の心地もあって、
甘い香に乗って…ライチにも似た部分がある様に思う。
 
けれど、どれも少しずつ遠いような気がして…
ワイン様でもない、健やかな美酒と言ったイメージが湧き、
爽やかな飲み口は、
日本のビールが求めて来たような爽快感すら与えてくれる気がする。
お風呂上りや暑い夏にだって似合いそう。
少し甘味が残るところなんて、夏の栄養にもなるだろうなぁ…
爽やかで、ほんのり甘くて、その甘味がたまらなく愛おしい味わいは、
そうした印象と共にある様な気がします。
 
葡萄の果実を思い浮かべなくもないけれど、
葡萄ほど、こってりした甘味ではないですね。くどくない。
実に適度な甘味なんです。
この優しい甘味は、
そう、麹が作る甘味を感じているんじゃないかなぁ。
だから、どこか夏の甘酒、そうしたイメージに繋がっているのかも。
五割麹だからこそ、ですね。特色。
一般的な日本酒で使われる割合、二割麹だと、
たぶん、この甘味の世界観に違いが出て来るんだろうな…
 
…二割麹の「NIWARINGO」も、
きっと仕込みが行われているから、楽しみになるじゃアないか。
 
食べ物と一緒になると、より一層華やかさが増すと思います。
特長がより開く、より広がる、より際立つ。
 
 
…と言ったところ。
 
すごく、すごく美味しいです。感動しました。
 
 
しかも、今回の発売は、
「あらばしり、中取り、せめ」で、
搾った段階それぞれでボトリングされています。
 
今日は、まだ「あらばしり」だけなのです。
もちろん、3本とも購入して来ています。
 
「結構、ハッキリと酒質が違って感じられますよ」
 
…と、杜氏さん、仰ってたっけ。
 
 
うわぁ、楽しみ!これは楽しみです!!
 
 
 
 
 
 
 
 
1本、飲んでみて、また1本、飲んでみたくなる。
 
 

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