日本酒

2018年11月18日 (日)

信州ばんざい家で、大信州のケグ詰め酒を。

画像フォルダ、ストックの中から書きたかったけれど、
ブログ化できていなかったものを。
 
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こんな感じ。ケグ(樽)詰め。
ビール、クラフトビールの世界で使われている技術。
またワインや食品保存の技術としても、
窒素充填して酸化することを防いだりとか、
様々な技術が革新的に現代は進んでいる中で、
信州松本・大信州酒造の純米大吟醸生酒を樽詰し、
例えば、二酸化炭素を溶け込ませれば、
発泡性の日本酒になったり、日本酒の味わってもらい方として、
様々な提供方法がある中で、
今回は品質の保持を目的にガス充填せず、
バキュバンの様な真空処置とも異なって、
ケグの中に詰めることで、
酸化などを及ぼす空気との接触を避けさせ、
フレッシュさをキープさせてみた…
…と言う商品。
 
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この辺りの構造物は、そのままビールの世界。
 
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当日のお通しとワイングラスに注がれた大信州のお酒と。
お洒落さの演出もあり、なお素敵。
 
当日のTwitterでは以下の通り。
 
 
松本駅前・ばんざい家、すごいよ!
キーケグに入れた信州松本・大信州・純米大吟醸!
ガス充填がないので、フレッシュキープ!
大信州らしい甘味や香り高さ、舌触りの良さ、活き活き!
 
…とのこと。
 
 
実に素敵な試みであります!
 
 
(2018年9月1日、松本市駅前界隈、信州ばんざい家にて)

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2018年11月14日 (水)

厨十兵衛で、3杯目、広島・賀茂鶴、奈良・風の森。

 
 
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「ひやが飲みたいなー」と夏の盛りに思い。
 
「いま、特にないなぁ。あ、いつも俺が飲んでいるので良い?」
 
「良いー!まったりゆっくり飲みたいんですー」
 
…なんて会話をしたはず。これ7月の終わりの話なんです。
暑さが続いた中で、冷酒も美味しいのだけれど、
常温酒「ひや酒」が、ちょうど和んで美味しそうだなぁ…と言う心境で。
 
賀茂鶴・本醸造「上等酒」を。
YOKOさんは、奈良・風の森「ALPHA TYPE 1」を。
 
賀茂鶴、適酸、適熟、すごく美味しい。気分に合う。
穏やかに、飲み続けられる。お酒と付き合っていられる。
…そうメモに残しております。
 
風の森は、サッパリしていて泡の日本酒っぽさ…とメモ。
爽快感のある雰囲気だった様子。
 
ブログ、
10分以内に書き上げられちゃうくらいに、すぐに読み切れちゃうくらいに、
でも、出来るだけ頻度を上げて…が良いのかなぁ、と。
またいつか途絶えると思いますけれど、それまでは書いて行きたいな、と。
 
ちょうど朝に日本酒ラベルを模して字の練習をしている…
これが「広島」に入っておりまして。
(この時は、次は広島だなんて思っていなかった頃。
 愛知県の金虎を書いていた日みたいで)
 
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「賀茂鶴」も書かせて頂いております。
ほぼ、同じ絵柄を飲んでいたんだなー…と、画像収納フォルダを見て思ったので。
 
(2018年7月29日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて)
 

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2018年10月12日 (金)

【酒の部】福島県岩瀬郡天栄村・松崎酒造店「廣戸川」を、松本市「厨十兵衛」にて味わう件。

 
 
ナガブロ「酒 宗夜・小盛り」との連動企画。
こちらは当日の主役、日本酒の部。
 
 
えー…
誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところが、よろしいんじゃないか…ってンですが、
一生懸命、申し上げる事としてございます。
どうぞ終いまでごゆっくり、お付き合いを願っておきますが…。
 
言葉で端的に表しますてぇと、なかなかに恐ろしいものではございますが、
 
1年で酒が落ちる…と言うことはあり、
けれど、1年で酒が化ける…と言うことはなかなか無い。
 
「化ける」は落語や歌舞伎、芸事の符丁ですね。
「良くなる」と言う意味。
日本酒だけではなく、芸だろうとなんだろうと、
いわゆる社会で言う「信頼」と言うものだって、
得るまでは長く時間が掛かるもので、
失うには、ほんの一瞬で良いとは、よく申しますけれど…
 
えー…
何もお酒呑みのお噂の前に、
婚礼の祝辞の様に、長々と説法を説くことも、まぁ無粋なもので。
 
「廣戸川」は美味しいですね。美味しい日本酒です。
世間の評価も高い。プロの方、飲食店さんも重宝しますし、
口コミでも上々です。
「化けた」…と言うと、何だか違う心持ちです。
変わったんじゃあない。
最初から良いものがあり、
杜氏である松崎祐行さんの努力によって、
突飛に「化ける」のではなく、着実に前年を越えて来た。
一歩一歩、美味しさを確かにして、挑戦も繰り返し、酒造りに勤しんで来た。
そう言うことなんじゃねェかと…お伝えしたい訳でして。
 
 
おかえりなさい、松本へ。
 
昨年も催された「厨十兵衛」での日本酒会。
 
昨年と比べて、より良くなった。
品質も良くなったと思うのだけれど、
そうした素人目には分からない技術的なものでなくて、
僕ら、日々のお酒呑みの暮らしの中、
日本酒を扱う居酒屋さんの活躍もあったりして、
「五臓六腑が馴染む」と言うか…また、更に「廣戸川」が好きになる。
 
しみじみと、すごく、以下の様に思い、帰宅後に筆を取りました。
 
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穏やかに、和やかに、いつもそこに在る一升瓶。廣戸川
 
僕はね、「酒は芸術品」と言う言葉が最近、似合わないと思うのです。
1升瓶で何万円にもなるお酒はある。
それでなくとも、芸術品の様な酒はある。
「芸術品で腹は満たされない」と言う。
人と人との間に、お酒は存在していて、
神と神の間にあるものではないんだと思う。
手が届かなければお酒はお酒ではないのではないか。
 
日々の生活に、特別な食卓に、生活の中に根付いているか。
特別な食卓に芸術品の様な日本酒があっても良い。
けれど、“様な”で留めて欲しい。
食事代をも凌駕する価格にまで釣り上がってしまったら、
もはや、食事が“ついで”にしか扱われないのではないか。
 
「廣戸川」は、特別な時にも日常の中にも合う。
もっと言えば、特別な時に並べた日本酒の中に、
幾本も呑み比べる贅沢な会があったとして、
その中にもきっと居て、いつもの美味しさであって、
煌びやかな高級酒の中にいても、変わらずに美味しいんだろうな…と思う。
 
○:日常に合う酒
△:特別な時にしか合わない酒
◎:日常にも特別な時にも合う酒
 
…と言う認識なんです。僕は。
日本酒と言う素晴らしい文化が、生活に根付いて欲しい。
 
だから、あれですよ。八幡屋磯五郎みたいなことを言いたい。
 
そして、感じ取ったつもり。
 
“いつも我が家の食卓に置いておきたい酒である”…と。
 
 
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「厨十兵衛」に着く。
 
もう皆さんお揃いで。
お料理はお弁当の中にあります。
こちらは、ナガブロにて書いております「小盛り」にて、
蓋を開けて参りますので、是非、そちらをご覧頂ければ。
 
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福島県岩瀬郡天栄村から遥々、ようこそ松本へ、再び。
「廣戸川」松崎酒造店、杜氏の松崎祐行さんの背中。
 
 
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今回は、全5種類の「廣戸川」を飲み比べます。
例によって、いつも通りにメモを書き起こして行きます。
 
【 廣戸川・純米大吟醸酒 】
(夢の香、TM-1酵母)
 
酸とリンゴ、甘味と白ぶどう。
深さ、旨み。
滑らかな質感。
旨み&ふくらみの中から、米味。
浮きつ消えつつ、酸が太く入って来る。
ジッとした渋さもあり、
渋さを感じられると、グッと旨味が身に入って来る印象。
大吟醸とは異なるイメージ。
ゆっくり太く飲んで行く感覚で、
飲み口、飲み上がりはいつもソッとして卒が無い感じ。
 
 
【 廣戸川・大吟醸酒 】
(夢の香、M310酵母)
良い香。
澄んでいて、軽く、酸のあるタイプのリンゴ。
次いで、マスカット的な甘味のある香へ。
くどさを廃する様な爽やかな雰囲気の香。
 
飲むと、ふわっと入って甘く、
スーッとして、柔和さを感じながら、スッキリ。
上手な造り。バランスがあり、酸もあるけれど、
酸による重さや渋味の残りなどが無い。
雑さがない日本酒、味具合。
純米大吟醸と比べると、太さ…太くしなやかな芯部が、
こちらにはスマートさのために、加えられていない印象。
米甘さが少ないが、温度が上がって来ても美味しいだろうし、
上がって来るだろう期待を持つ風合。
 
 
【 廣戸川・純米吟醸酒 】
(夢の香、TM-1酵母)
 
甘味。ポッと口中で開いて、奥から別の硬質さが出て来る。
ジッと慈しむ梨様の旨さ。
辛味、酸、渋味がしっかりと表現されていて、美味しい。
綺麗ではあるけれど、クールになり過ぎていない感じ。
 
YOKOさんは「純米吟醸、とても綺麗。優しくて良い」とのこと。
 
 
 
 
【 廣戸川・特別純米酒 】
(夢の香、TM-1酵母)
 
 
“「特別純米」があるからこそ、今があると思っている”
 
…とは松崎さん。
「今では、定番になりました」と言います。
地酒へのこだわり、食卓と言う日々の文化に溶け込むお酒。
松崎さんが杜氏になってから、
素材も酵母も変えていない造りで、
50本の仕込みの中で、3分の1は特別純米酒に宛がわれる。
“いちばん気を使うお酒”と言う。
 
そう、まさに「廣戸川」のフラッグシップ。
 
YOKOさんが「食事と一緒が美味しいお酒だね」と言う。
僕はそれに対して「ダラダラ飲むお酒だね。ずっとね」と返した。
 
人間、そんなに食べ続けられる訳ではないので、
時間のすごし方では自分の方が長いのかも。
 
YOKOさんは「お酒、辛く感じるかも」と言う。
ここまでの流れからも、
「廣戸川」には優しい甘味を拾う場合が多かったが、
少しだけバナナ香が立ち、後に、ふっくら。
旨味、甘味がきちんと感じられ、
後半にアルコール感と辛さが走って、柔らかくキレがある。
口中に甘味の余韻があり、これにくどさはない。
 
 
大吟醸級2種類も、とても美味しかったけれど、
特別純米酒、純米吟醸酒を味わっているうちに、
やはり、一升瓶で付き合うべきお酒だろうなぁ…と感じ始めます。
 
昨年からの1年の中には、
4合瓶をもっと活用しようと言う取り組みを興した方がおられたり、
秋田・新政は以前から進んで来ておりましたが、
奈良・風の森は4合瓶のみの取り扱いにするなど、
ちょっとずつ時代の変化が見受けられます。
長野・岩清水も、4合瓶が多くなったでしょうか。
 
松崎さんが、とても良い表現をされていて、
「うちの酒は、のびしろがある酒だと思うんです」と言う…
これがいたく気に入りました。
ケイスケホンダが、どうのこうの…って事ではなく、
一升瓶で付き合う、1日では流石に飲み干せない、
翌日、翌々日も同じお酒となるのだけれど、
「のびしろ」がある…
また別の表情を見せてくれて、かつ美味しい。そうした側面があると言う。
 
分かります。お酒は生き物です。
火入れで酵素を失活させるとか、そう言う事ではなく、
開栓して空気に触れる中で、変化するのです。
 
最近の4合瓶で発売される日本酒、特に発泡性が絡むお酒の多くは、
逆の発想で、
「味わいの変化が少ないうちに飲んで欲しい」と言う、
ボトル売り、飲み切りのお酒…と言う販売方針で、
どちらも、ご自身の酒質にきちんと向き合っているのだと感じます。
何も一升が良い、四合が良いと言いたいのではなく、
お酒にあった発売の形態があるんだなぁ…と言う。
「廣戸川」は、一升瓶でゆっくりと共にありたいタイプではないか…と。
 
実際に醸造の中心におられる松崎さんと、今回もお話をさせて頂いて、
メディア、SNSから得られる情報以上に、
すごく説得力があるお酒とお酒との付き合い方の理論を、
目の当たりにしたように感じたんです。
 
ご自身のお酒の魅力を、やっぱりいちばん理解してらっしゃるんだなぁ…と。
 
 
【 廣戸川・純米酒“秋上がり” 】
(夢の香、TM-1酵母)
 
YOKOさんは「だんだん綺麗になる」と感じたお酒。
秋のお酒と言うこともあるのか、
温かい料理、根菜類、秋口の旨口寄りに、
秋刀魚など脂の乗ったものに、
ゆくゆく綺麗に感じる酒質が、
ペアリング…と言うよりは、
食べ物を美味しく感じさせてくれる、
綺麗な造りを喜びに変えてくれる様に感じます。
 
少しだけセメダイン系の香味。
硬くて美味しい。
渋さがあるけれど、
感じる全てが軽くてバランスを取る事が出来ている。
 
硬さと旨さのバランスが良く、
綺麗さが際立っていて、それは雑さがない事と同義。
程好く甘旨く、甘さのあとに辛味が立ち上がる。
 
 
…と、以上、5種類の「廣戸川」の飲み比べでした。
 
 
 
他、いくつかのメモを記録として。
 
岩瀬郡天栄村は、もともとコシヒカリの栽培が有名な土地で、
高名な農家さんもあり、そんな彼らにも協力してもらって、
蔵から近い場所で育った、
福島県の酒造好適米「夢の香」を使った日本酒も醸している。
 
TM-1と言う酵母は10号系(小川酵母)の系統。
水にミネラルの多い「廣戸川」には向く様子。
(逆に会津の水では、受け入れにくい酵母なのだとか)
 
10月9日から今期の酒造りが始まる。
(つまり、もう始まっているのです)
 
天栄村唯一の蔵元さんとなる訳で、
その蔵元さんの醸造用のお米が、
醸される風土、全く同じくして在ると言う事は、
とても素晴らしいことの様に感じます。
「そうでなければならない」とは言いませんけれど、
やはり土地の恵みで醸されたものには、
土地の愛情がたっぷり染み込まれていますし、
「我が村生まれの米が日本酒になって世界へ!」となれば、
格別の喜びを生むのではないか…と想像しております。
 
 
 
深く飲み過ぎることなく、たいへんに良い心持ちで厨十兵衛を後にします。
 
何となく歩いて、
お腹はいっぱいだし、〆は必要ないけれども、
何か落とし所が欲しいなぁ…と、そして。
 
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駅前大通りの「High Five COFFEE STAND」へ。
 
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YOKOさんに、今期も終わりの「レモンコーヒー」を飲んでもらえてラッキーでした。
紅茶にレモンは一般認知されているけれど、
レモンとコーヒーは、知られていませんよね。
その美味しさ、風味は、
どこかで出会ってもらえたら…って思っていましたから。
 
 
 
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帰宅後に「廣戸川」を自書。
冒頭のものが筆ペンで、こちらが現在練習中の毛筆にて。
 
思いが乗ると、いつもの自分より、
ちょっとだけ上手く書くことが出来ると思っています。
感謝を込めて、来年の再会を願って。
 
1年と言うものは、今となってはあっという間に過ぎて行くけれど、
1年と言うものの中には、様々なドラマや変化がある訳で。
 
例えば、この字も来年はもっと上手に書くことが出来たら良いなぁ。
 
また、美味しく「厨十兵衛」で「廣戸川」を楽しんだ後に。
 
 
 
さて、本日は私が掃除番となっておりまして、
これにてお開きとなっております。
松本市の日本酒居酒屋さんでは、
「廣戸川」を扱うお店もございます。
どちらかで、お目に留まりましたら、是非ご注文を。
ここで、お付き合い頂きました…聞いて頂きました、
その美味しさの一端を味わって頂く事が叶いますと、
心から幸いと存じます。
 
それでは、これにて。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2018年10月 9日 (火)

広島・雨後の月・純米吟醸ひやおろし“八反”

 
 
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綺麗でシャンとしていて、
YOKOさん共々、とても良い印象で飲み干しております。
「また、雨後の月と言う広島の日本酒を飲みたいな」と思わせるに、十二分。
 
武蔵境・酒のなかがわさんより、お取り寄せ。
 
 
スペックとしては、
広島県の酒造好適米「八反35号」を主体に使っております。
八反35号を78%、山田錦を21%、協会901号酵母…とは裏ラベルより。
精米歩合は50%ですので、「純米大吟醸」と名乗っても良いクラス。
 
 
上立香は、少しアルコール感のあるキンとした芳しさがあるもの。
 
飲んでみると、
瑞々しいナシを連想しました。メモの一言目は「ナシ!」です。
ナシ感と共にミネラル感も軽やかに感じられて、
明るいお酒。すごく美味しい。飲んでいて、更に旨さが膨らんで来る。
後半に少しだけ渋味を置いて行くところが、何とも言えず、心地良い。
 
エメラルド色を想像します。明るさ軽さ、しかし充実。
塩気までは行かないけれど、膨らむ中でボディが和やかに広がって、
料理にしても、和らぎ水を飲んだ時にも、
「ちゃんと雨後の月が口の中に居てくれる」安心感があります。
 
しばらく飲んで端的に表現するならどうしようか…
そう思い巡らした結果は「くず湯」かしら、と。
優しくて広がり良くて、五臓六腑への染み込みの気持ち良さを感じて、
クリーミィさ、まろやかさまで感じさせて、
でもナシ様の瑞々しさもあるんだから、
本当に「雨後の月、すごいなー!」って思わせます。
 
YOKOさんも「甘くて美味しい。白ブドウ系でフルーティ」とのこと。
とても好感触。
 
 
FBで今、広島で勤務されているN尾さんから、
「雨後の月」の良さもお墨付きを頂きながら、
「白鴻」も良いですよー…なんて情報を頂きました。
ずっと前に飲んだことが確かあり、
なるほど、「白鴻」も綺麗で軽くて、飲ませる味わいだったなぁ…
…なんて思い出します。
週末は「西条酒まつり」が催されていた、
日本酒の聖都と謳っても過言になりはしないだろう広島県。
ラベルの字を書く日が楽しみだなぁ。
 
…全蔵調べて、リストアップして、静岡の次に行こうかな。
とにかく、楽しみっ。
これからも広島酒も飲んでみたいと思いました。

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2018年10月 4日 (木)

近江滋賀・寿々兜・純米吟醸を。

 
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ほぼ毎日…知識のため、字の練習のため、
それ以上に、やっぱりどこか日本酒に触れていたい事もあり、
蔵元さんのボトルを参考にして字を書き続けて、
9月28日で、1年になります。
以前も書いていましたし、その時もそれなりに長く続きましたが、
書道教室に通う事にもしたので、
今回は、もう少し長く続いて行きそうでして。
 
近江滋賀に入って、
有名な滋賀県の日本酒読本の著者である
家鴨あひるさんとTwitterでやり取りもあり、
幾本か滋賀酒をお取り寄せしました。
 
日頃、東京「革命君」さんとのご縁によって、
「初桜」や「浅茅生」、
松本の日本酒居酒屋「厨十兵衛」とのご縁によって、
笑四季、神開や萩の露、七本鎗、浪乃音など、
出会う中で、
家鴨さんの「滋賀酒ツイ」などによって新たに知ることも多く、
滋賀酒の中で、ワインも醸し、
香高いお酒を醸す「道灌」の太田酒造を主体に買い求め、
新進気鋭の「唯々」などを買う中で、
富山・太刀山蔵の様な、
土地の風土に根差した、
都心で見かけても遜色ないお洒落銘柄ではなく、
田舎だからこそ出会い、そして美味しいお酒も、
何かないかな…と思う中で「寿々兜」を選びました。
 
「太刀」のイメージがあったので「兜」だったのかも知れません。
「美寿々」と重なる字面だったからかも知れません。
けれど、初めて飲む銘柄には、とても昂揚感を伴って出会いました。
 
 
当日のメモは以下の通り。
 
アルコールっぽく甘旨く、少し酸っぱい。
この感じ、昔…出会った頃の「七本鎗」にあったなぁ。
少し後半にギュッとしたノイズ感。酸のふくらみと締め付け。
これはきっと味のある食べものを支える役目。
 
酸度は1.8ほどあり、しっかり旨味が強調される雰囲気。
土地の酒を感じさせます。
穏やかで強く。滋賀酒に元来持ち合わせているイメージに近い。
それは、香系ではなく、旨・渋・酸の組み合わせ。
食べものに真っ向からぶつかっていって楽しませるファイタースタイル。
 
少し熟成酒に似た匂いも感じたので、
(↑老ねではない)
お燗酒にしてみると、
飛び切り燗にしてみて、ようやく上がるイメージでした。
酸の風味が強く、
人肌燗では、大きな変化は感じられませんでした。
1度、飛び切りくらいまで上げてあげると、
上るアルコール感の中から、甘旨味と酸の立ちに変化が見られて、
味わい深く感じられました。
 
YOKOさんは、昔の日本酒っぽいイメージのお酒…とのこと。
そう、まさにそんな地の日本酒だと思います。それが良いんじゃないかァ。(広瀬康一風に)
 
 
Photo

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2018年10月 2日 (火)

鳥取・梅津の生もと・純米生もと原酒“笊・山田錦H29/60”

 
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ちょいちょいとTwitterのタイムラインで見かけることもあり、
気になっていた銘柄でした。「富玲」で「フレイ」であり、
蔵元さん公式に「フレー!フレー!」で応援の酒…なのだとか。
ピタッとハマッたキャッチフレーズ、良いじゃありませんか。
 
東京・武蔵境の「酒のなかがわ」さんより、お取り寄せ。
 
 
結構な量の滓が…瓶底から10cmくらいはあって、
噴き出すのかとビクビクしながら開栓。
全く噴くことはありませんでした。
中川さんだったら、先に必ず教えてくれるはずだし、
「きっと大丈夫!」って思いながらではありましたけれど。
 
購入時、「オススメの飲み方」として教えて頂いたのは、
「1:1のトニックウォーター割り」と言うもの。
フレッシュミントを加えても、なお良し。氷は忘れずに…と言うもの。
これこれ、これですよ。
 
鳥取・山陰東郷蔵が「炭酸割専用」日本酒を販売されていたり、
数年前から「炭酸と日本酒」は注目されていて、
そんな中から見聞きした「梅津の生もと」、
折を見て、1度は飲んでみたいと常々思っておりました。
そこに今至った…と言う。
 
中川さんからはお燗酒の際には、自ら加水調整して、
気温や料理の内容で楽しんでやってみて下さいな…なんてコメントも頂戴しました。
 
「なんだろ、そのプラモデルみたいなお酒…」
 
そう思ったものです。
自分で作って行く、味を楽しんで、形作って行く…
自由に楽しむことが出来る、面白そうなお酒。
蓋を開けて、ランナーを覗いただけじゃ完成は見えて来ない。
実際に楽しむことで知って行くと言う日本酒との出会い、
高鳴るものを感じずにはいられませんでした。
 
 
まずは、そのまま。
冷蔵庫で保管してある状態から、開栓すぐ。
 
乳酸、ヨーグルト臭、乳清みたいな上立香。
 
飲んでみると、
辛い!苦い!サッパリした苦味。
米系の甘い香なのに、すごくビリッと渋さ苦さがやって来る。
ナイアガラ系の白ブドウに近い香がギュン!と速く通り過ぎて行く。
渋さや苦さに後残りはないのだけれど、
ごく強烈なお酒だなぁ…と思う。
YOKOさんに、ひとくち試してもらうも、ひとくちで器は返って来た。
 
この頃、アルコール度数21%と言う数字に気付いていませんでした。
度数の強さも、味わいに強く影響していると思われます。
アルコール度数が21度もある日本酒って、なかなか少ないですよねぇ。
その場合は四段などを打って、
甘くトロッとさせてバランスを整える場合が多いと思うのですが、
雑味なく、ストレートに剛の雰囲気で切り込んで来るイメージ。
 
 
トニックウォーター割り。
とりあえず、目分量で1:1にて。
 
「うわ、ウッマーッい!!」
 
ビックルみたいな印象を抱きます。
炭酸割りビックルのとても爽快感がある感じ。すごく美味しい。
乳酸、爽やかさ、割ったからなのか、とても甘く感じます。
原酒そのままで感じた辛さや苦さは片鱗も見せず、
「これはお酒の成分がこうだから、こうで…」なんて考えることが、
とてもバカバカしく感じます。「ごくっ、うまい!」が全て。
ジャスティス。ジャスティース!
 
 
 
…その後、寝落ち。
 
これを飲む日は、100%、寝落ちしてしまっています。
それもそのはずです。
そのはずだったんです。
21度を1:1で割っても10度はあるんです。
でも、飲み口が良過ぎて、ほぼビールと同じか…もっと言えば、
体感としては3%くらいのカクテルの様に感じて飲んでいます。
それくらい口当たりが良いし、喉越し爽快だし、何より美味しいし…。
 
フレッシュミントも、よく合いますね。
無くてもあっても、とっても美味しい。
 
 
 
水で加水を試しながら、お燗酒。
温度を上げながら、良い所を探して行きます。
全体に苦味を感じてしまう部分が多く、
温度が高くなると、
苦味以上に、米の香が強く出て来て、
ギリッとパワーを感じながらまろやかさもあって、
不思議な存在感。
あまり加水を試さなかったのだけれど、
15度前後でなく、もっとアルコール度数を試しても良かったのかも。
それにしても、トニックウォーター割りがたまらなく好きです。
美味礼賛。
 
 
この「梅津の生もと」には、そうした雰囲気は感じないけれど、
昔々、多く試飲をする中で、
時たま、「大根おろしみたいなお酒」とイメージする日本酒があります。
 
これに答えが出たかも…と思いました。
 
モロミ中の糖分を食い尽くした状態、
高アルコール度数になっていたら、
甘辛のバランスがなくなってしまって、
苦味が先行して「大根おろしみたい」と感じていたんだろうな…と、
今更ながらに分かりました。(分かった気になっています)
アルコール度数は加水で調整すれば良いんだし、
糖類添加と行かなくても、
四段を打つタイミングによっては、そのバランスの振り幅もあるんだろうな、と。
 
それにしても、実に興味深い、面白い…話題通りの日本酒だと思いました。
初めて出会う味であり、寝落ちしてしまって、
帰宅後にやりたい事もままならないのに、
罪悪感を抱くのに、
ひと口飲むと、全てを忘れて「あ、おいしー♪」と言う日々。
サッパリした飲み口と言えど、
傍らに和らぎ水を持ち、しっかり安全措置を講じているつもりでも、
寝落ちが、ほぼ確定された美味しさが、たまりません。
 
話題のお酒、興味があったお酒、しっかり堪能しております。
 
 

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2018年9月26日 (水)

厨十兵衛で、信州中野・志賀泉“月泉”、福島会津若松・会津中将を。

 
 
「どこでも良いから、きっと飲めよ!」
 
…って、その心意気が良いじゃん。ねぇ?
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。
 
9月23日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。
 
 
「どこでも良いから、きっと飲めよ!」
 
…と言うのは、電車の時間に急ぐ松本駅前、
「風林火山」前を通りかかった時、
「おっ、モモさんと目が合ったぞっ」って事が、結構あります。
道行く人も、よく見えているみたいで、
すごいなーって思うんです。
「忙しそうだったなぁ」と思って、通り過ぎると、
わざわざ厨房から出て来て下さって、
 
「夏泉の次、月泉がすげー良いから!
 うちじゃなくても良いし、十兵衛でも良いから、
 きっと飲めよ!うまいぜ!」…と教えてくれる。
 
それが、すごーく嬉しくて。
日本酒好きとして知ってもらえていて、
美味しいもの、気に入ったものが入ったら、
損得もなく教えてくださる心意気は、本当に嬉しい。
敬意も感謝も感じます。
いつもありがとうございます。
 
だったら、飲み手の心意気として、
「風林火山」で飲むべきかなぁ…とも思うのだけれど、
僕らが用意できた週末の時間は日曜日の夕方から、
遅くならない程度の晩の入りあたりまで。
お言葉に甘えさせて頂いて、
日曜日は15時から21時の営業時間になる、
「厨十兵衛」に出掛けて行きました。
 
 
そんな訳で、僕は「月泉(つきみ)」を。
YOKOさんは、お好みの蔵元のもとを。「会津中将」で。
 
信州中野・志賀泉“月泉”・純米吟醸生原酒“秋季限定”
 
酸、ジュワッとした、充実した、しっかりした酸。
よく練れていて、熟成されているのか、酸の存在を感じるのだけれど、
キュンとした、シュッとした、鋭利さを持たない柔らか、穏やかな印象と同居。
 
完熟リンゴけいの旨さとリンゴ酸系のお酒の雰囲気。
酒にコシがある。
香の瞬間の高さより、喉の奥、鼻の奥から香が戻って来る印象。
含み香の良さ。ボリュームのあり方、良い。
 
けれど、77号酵母系のリンゴ酸多産性酵母主体のボトルとは、
ちょっと違った印象を抱く。
酸をそんなに強調させた造りでない…と言うか。
 
香が奥ゆかしくも、しっかり確かに立ち上がって来て、
その時間差が、気分に、とても良く作用します。
香のディレイがあるからこそ、ゆっくり楽しむ。
肴を挟む、会話を挟む。
香の広がり方が、特に好ましいお酒と言う印象です。
 
YOKOさんは、「甘い(好感触)、香の雰囲気が好み」とのこと。
 
 
福島・会津中将・特別純米生詰“ひやおろし”
 
YOKOさんは、「甘味がない。こう言うイメージだっけ?中将」とは、
最初のひと口目の印象。
そして中盤以降は、「サラッとしている、良いまろやかさ」とのこと。
 
肴が加わることによって、真価を発揮するタイプの1本だった様子。
ミネラル、ニュッとした酸。じっとり、ウェット。
塩、旨味、ツルッとした酒質。
優しい、柔らかいと言うより、
単純に、くどさや雑味が少なく、シンプルに味乗りを迎えつつある酒…
…と言った印象です。
 
白米のそれの様に、肴があることで、とても栄えます。
栄えますが、食べれば食べるほどにお酒の印象はシンプルなものに、
近付いて行く様にも感じました。
つまり、数多の肴を経験して品は変わり味は変わるけれど、
いつも「会津中将」の美味しさはブレずにキープされていると言う。
良い塩梅でした。
 

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2018年9月12日 (水)

信州小布施・豊賀・純米吟醸、信州上田・互・純米吟醸を、信州ばんざい家にて。

 
 
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本日もラベルを見るついでに、
風林火山は長野酒専門で、
信州ばんざい家は県外酒もおきますけれど…
でも、信州のちょっとヨイトコロ、ちゃんと揃っておりまして。
ほんのちょっとのお時間ですので、どうぞ見て行って下さいませ。
 
 
9月1日のこと。
 
飲みに行くことが出来るかどうか…と言うことも、
その直前になってみないと分からない…なんてカタチで。
全く飲みにも出られなかった6月からの色々が、
収まりだしてはいたけれど、
予定を組み難かった時分…これは今も続くけれど、
少し弱まっているかしら。
 
ともあれ、少し遅くなってからだけれど、
松本の街に出かけて行こう!…と、いつもの如く、YOKOさんと連れ立って。
 
ちょうど入れ替わりで、カウンターに空き席が生まれ、
すごくタイミングが良かった夜でした。
ありがたいっ。
 
メニュウから信州のお気に入りのお酒をそれぞれ選びました。
 
小布施豊賀・純米吟醸・中取り無ろ過生原酒“美山錦”
 
こちらはYOKOさん。
YOKOさんの昨今の傾向として、
「豊賀」、「十六代九郎右衛門」、「川中島幻舞」は、
とてもお好みで、銘柄を見かけたなら、必ずお願いしていますね。
 
飲み始めは、やや硬め…と言う雰囲気。
温度が室温に上がって来ると芳しさが徐々に広がって来る感じ。
ゆっくり、温かい食べ物と合わせると良いのかなぁ、
お味噌とか、そうした旨味あるものと…が、良いのかな、と言ったところ。
 
上田福無量“互・隠し球”・純米吟醸生原酒直汲み
 
バナナメロン感。
「きょうかい9号」系の酵母を使った…と聞くには、
これまでの心象が影響するのか、
どこかアルコール感があって、
それは、これまでの「きょうかい7号」系の特徴なのだけれど…
頭で飲んでしまっているのか、
9号でも、そうした芳しさが出ているのか、
「互」の造りの特徴なのか…は、全く分からず、
これは考えても仕方がないので、
美味しさに集中…と、ここまで数秒。
 
YOKOさんも甘味があって、スッとしていて良い…とのこと。
とても爽やかに、甘さが素直に、とても良い雰囲気の日本酒でした。
 

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2018年9月10日 (月)

秋田・天の戸“美稲(うましね)”、福島・写楽“播州愛山”を、厨十兵衛にて。

 
 
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本日もラベルを見るついでに、
好き好きに日本酒を楽しむ愛しいひと時について、
ほんのちょっとのお時間ですので、どうぞ見て行って下さいませ。
 
 
当日は、この夏と言うか秋と言うか…
残暑だなんて、とてもじゃないけれど言えないくらい、
本暑が続いている時分で、
秋の風物詩「秋刀魚」について言うことも、どうかなぁ…と思うのですが、
常々、四季時期の初物は寿命を延ばすとは、
お古い時代より伝わることでございまして…。
 
初鰹に躍る時代では無くなってしまっておりますが、
初秋刀魚には、現代を生きる皆々様も、心を躍らせている様子。
特に、昨今の不漁から今年は豊漁との報せもあり、
なお、賑々しいものかと存じますが…。
 
 
秋田・天の戸“美稲(うましね)”・特別純米酒
 
大将が忙しいとは知りつつも、どうしても温めてもらって、
秋刀魚の中身と1杯、やり合いたくて。
大将は自分のそんな意図を汲んで下さって、
合間を見てお燗をつけて下さいました。感謝です。
温度は、40度にて。
 
生クリームの質感を感じる様な、柔らかなお燗酒。
ふわっと、天の戸美稲のコク味が広がる。
じゅわっと穏やかながら、口の中に酸の…
ほんのかすかな渋味が立って、シャンとさせる芯があり、
柔らかく穏やかなだけでない、
かすかな渋味、酸味で筋が通った雰囲気になります。
このまま寝てしまいたくなる様な、穏やかで温かい笑顔の燗酒観。
 
秋刀魚の中身、内臓を合わせるとたまらなく旨い。
元々臭さはありません。鮮度の良い秋刀魚が入って来ているみたい。
ただ、強烈に濃く、苦く、ねっとり舌にまとわり付いて、
味への耐性がないと、内臓の強さに食べる事を諦めてしまいそうになるのかも。
ここに天の戸美稲が、一気に雪崩れ込んで旨さで包んで行く。
時折、跳ねる様に苦味が戻るのだけれど、それがアクセントに感じられるくらい…
炊き立てのおまんまで焼き魚を摘み食べているような、
抜群の相性の良さを感じます。マリアージュとかペアリングとか…
そうしたものではないのかも。
イカの塩辛とか酒盗とか…そうしたものに近くて、
味が強いものをすくい取って、舐める様に口の中に入れて、
ビリッと苦さや塩気が走るのだけれど、
お燗酒の温もりで安心する、程良くまろやかに旨味が伸びる…
「うまいなぁ」としみじみする。
 
夏だろうと冬だろうと、あまり物事を面倒に考えず、
…自分の様にややこしく考えがちな性質なものですから、
こうして「うまい!」に酔える瞬間は、本当美徳。
 


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福島・写楽・純米吟醸“播州愛山”1回火入れ
 
YOKOさんは、お気に入りの銘柄のひとつ、「写楽」を選びました。
「愛山」米を使っているとあって、たぶん限定品でしょうか。
 
メモを見ると、
 
メロン、パンパンに弾けるパワー、酸味、鮮烈、
高いアルコール感、明るい、ハイアルコールに寄る渋さ…
 
…とあります。
実際にはアルコール度数は16度で、
ハイアルコールな日本酒ではありませんが、
どうやら、そう言う風に感じた様子。
 
香高さ、収束する、締める早さから、
ハイアルコールっぽさを想像したのかしら…
得てして、20度くらいの原酒って、逆にトロミを感じて、
甘い場合も多いのに。
持っている鋭さに、アルコール感の出たお酒の雰囲気を、
感じ取ったのかも知れません。
鋭さはあるけれど、香とスマートさでお酒が成っていたイメージ。
 
 
 

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2018年9月 5日 (水)

アガレヤで、井の頭、豊賀、鳳凰美田を飲みながら待つ。

 
 
お酒側のお話。
 
気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。
 
8月13日、松本市伊勢町界隈、アガレヤにて。
 
 
さて、「酒 宗夜・小盛り」にて、
事の顛末…とでも申しましょうか、一緒に更新を仕掛けておりまして。
「アガレヤ」に僕が居たと言う理由をお喋りしてございます。
こちらは、合わせて楽しんだ日本酒について、申し上げようと言う趣向でして…。
「酒 宗夜」はお酒のブログとして、今を営んでおりますので、
どうぞ、最後まで、短い時間ではありますが、お付き合いを願っておきますが…。
 
 
 
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信州伊那・井の頭・純米無濾過生原酒
 
信州秘密の頒布会2018のお酒。
長野県産「美山錦」を用い、K701酵母にて。
アルコール度数は17度。
 
…これ、すごく美味しかったです。
「井の頭」の新たな一面を見た感覚で居ります。
詳細な…
直汲みだったり、中取りだったり、
もしかすると搾りも少し違うのかも…麹も、
白麹が使われているのかも、酵母もブレンドがあるのかも…。
色んな想像をしてしまうくらい、
美味しくてインパクトがある、洗練感もある、お酒でした。感動しました。
 
当時のメモ、そのまま起こして行きますが…。
 
若いリンゴ、爽やか、少し乳酸。
17度。17度!?
15度以下に感じる、リンゴのフレッシュな若さが、美味しさが、
すごく良い!美味しい!
K701と言う…セメダイン系に振られない、
爽やかで素直な香って、あまり出会った事がない。
洋梨寄りになってジューシーさ、瑞々しさが出た7号酵母仕様のお酒は、
どこかで飲んだと思うけれど、またそれとも異なる、
キレのある美味しさが、何とも良いんだ。これは珍しい。
アルコール感、香と舌先の刺激は7号酵母と聞いて、ちょっと納得できるところ。
!? これ生酒なの!?
火入れじゃないの? こんなにライトでスッキリしていて、火入れじゃないの?
 
…普段も、あんまりスペックを見ながら飲まないし、
スペックってあんまりアテになりませんから…
飲んでみて「このくらいかなぁ」と思って、そんなに大差なくて、
「まぁ、そうだよねー」なんてのん気に飲んでいるのですけれど、
ここまで、印象で考えたスペックと乖離したお酒は興味深くて驚きました。
でも、何より美味しかった記憶がいちばん濃いです。
大のお気に入りでした。
 
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信州小布施・豊賀・純米中取り無ろ過生原酒
 
合流したYOKOさんが注文したもの。
 
甘コク、辛味もあり。
28BYだから、しっかりした旨味、キリッと締めるところに加えて、
全体にふくらみがあって円熟感すら。
 
合流した楽しさで、ワイワイ話しながら飲んでいたので、
メモがだいぶ疎かになっており…。
 
 
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栃木・鳳凰美田“WINE CELL”・純米吟醸“兵庫県産山田錦”
 
ふたりでもう1杯飲もう…と言うことで。
ワイン酵母を使って醸した「鳳凰美田」をば。
 
甘旨い、ミント、奥から洋梨メロン。
熟れつつ、後半にドライさ、やや苦さ。
鳳凰美田らしく、身は薄いけれど、芳しさは素晴らしい。
 
…ワイン酵母だったんだと、
今、ここで書いていて初めて知りました。
多彩な香の世界、鳳凰美田蔵なので、
ワイン酵母由来の香味も、「いつも通り」感を思ってしまい。
 
 
…と、以上、3種類を頂戴致しました。
 
それぞれのブログ、ご覧になって頂けたなら、たいへん嬉しい事でして。
 
いつも、誠にありがとう存じます。

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