日本酒

2019年2月 5日 (火)

【宮寒梅と木曽路】お年取り酒で知る、日本酒は美味しく楽しむ事こそが全て、正義だ。

 
 
良い酒に僕らは出会うことが出来ているな、と誇らしい。
 
良い酒とは、美味しいと思うお酒。
 
良い酒とは、楽しいと思うお酒。
 
2018年の大晦日のお話。
 
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えー、
誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様で、誠にありがとう存じます。
気楽なところが、よろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、書いて行く事としてございます。
どうぞ最後まで、ごゆっくりとお付き合いの程を願っておきますが…。
 
 
えー、聞けば信州の特色だってンですねぇー…
何がって申しますと、
年末、年の暮れ、押し迫った大晦日、おおつごもり。
「お年取り」の…ならわし、とでも習慣とでも…
ええ、申し上げれば良いのかしら。
 
おせち料理は大晦日のうちに食べ始めますしね。
その上に、年越し蕎麦をしっかりと入れて、
腹いっぱいに苦しんで年を越す…なんてなぁ、
信州のどこの家庭でも繰り広げられている、
年末のバトルロワイヤルだと思っておりましたが、
そう、世間様ではおせち料理は年が明けてからだ…とか、伺いますよ。
ええ、どちらに重きを置くか…
そう言う事なのかも知れませんですね~。
とどのつまりは、信州人は大晦日の晩ご飯こそが、
1年のうち、いちばんのご馳走になると言う訳ですな。
明けてしまえば、いつもの粗食に戻ると言う…
それか、おせち料理の残りを平らげる。
 
だからこそ…
ええ、ここからが本題なのですが、
だからこそ、お年取りの際に供する日本酒は、
特別なものを選びたくなって参ります。
 
今年は直前のお取り寄せで、
東京・革命君から、宮城・宮寒梅を用意しておりました。
用意があったものの…、
ある蔵元さんのFacebookに書かれた情報に惹かれます。
 
信州木祖村薮原、湯川酒造店の「木曽路・純米吟醸しぼりたて」です。
地元のローカルスーパー「デリシア」限定のお酒。
(Facebook:12月20日の投稿を是非ともご覧ください)
 
4合瓶で1200円と言う価格。
ごくお安い設定です。
「宮寒梅」もスペック、大吟醸級としては、
破格にお安い部類に入る…とは言え、
それでも「木曽路」の、2倍以上のお値段でした。
 
しかし、「木曽路」を醸す湯川酒造店のページを拝見する限り、
お値打ち価格だからって、何か手を抜いている訳ではなく、
むしろ、価格を抑えたからこそ、手に取ってもらいやすい…
すなわち、日常に日本酒を飲まない方も手に取り易くなり、
買って行ってもらう…
 
…それはとても大切なことです。
 
安いから美味しくなくても仕方がないのではありません。
安くて美味しいことは正しいんです。
これまで日本酒をあまり飲んで来なかった方が、
「ああ、日本酒って実は美味しかったんだ」と思って頂けるならば、
そりゃもうシメコのウサギってヤツです。
 
そう、高いお酒を飲んで「高いから美味しくて当然」と考える方も、
残念ながらいらっしゃるのだと思うんです。
高くても、お口に合わないものもございましょう!
高いお酒には高いお酒の味わい、雰囲気があり、
それが必ず、個々万人に美味しいとも限らないんです。
 
極論を言えば、嗜好品らしい結論に帰結するのです。
 
安かろうと高かろうと、飲み手の好みでしかないのだと。
 
それは「美味しいと思った者勝ち」でありますし、
金額が、酵母が、希少価値が…と、
お酒の味で楽しんでいない御仁はいつまでも引っ掛かりがあり、
「美味しいと思わない者のひとり負け」である…と言うことですな。
 
日本酒は嗜好品だから、値段とか希少価値ではない。
美味しければ正義。
美味しいことこそが正義。
 
美味しく楽しむ事こそが正しい。
高いお酒には高いお酒の良さがある。値段で木曽路を笑わせない。
だって、木曽路はすっごく美味しかった。
宮寒梅が高いから美味しいと思わせなかった。
宮寒梅も、いつものラインナップから一層の洗練さがあって素晴らしかった。
木曽路の美味しさはYOKOさんが、ニコニコとして飲んでいるから、間違いないよ。
 
どちらも「美味しい日本酒を食卓に届ける」ことに、
とても熱心に仕事をされている蔵元さんだと、熱く熱く美味しさが伝えて来る訳です。
 
今回は、いつものテイスティングメモと共に、
お年取り酒にまつわる僕らの酒呑みのお楽しみの中からの発見を、
一席、お伝え致したく…
 
…言いたい事は、既にお伝えしてしまった感がありますが、
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
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宮城・宮寒梅・純米大吟醸“至粋”EXTRA CLASS
(東京・革命君さんより、お取り寄せ)
 
まずは香から…
 
スイートさとフレッシュな明るさがハッと閃く煌く、
とろみ、甘み、クリーン、爽快なイメージ。
甘さ、麹の香がキュンと入るけれど、
そこにツンとする様な、アルコールっぽいとも言える、
酸や刺激っぽさはなく、よく練れている印象。
 
飲んでみて、
 
そっと入って来たのち、
口中で、ふくらんでなお綺麗。とても美しい。
白い花がふわっ、ふわっ、ふわっ…と咲く様な印象。
香が広がる。すごく、何度も咲く。
 
締まりもある飲み口。膨らみ、綺麗な引きの中で、
米っぽさ、旨味がふっと戻って来る瞬間がたまらない。艶を感じる。
 
これはなるほど、ハイクラスのお酒だなぁ…と思う。
宮寒梅と言うと、45%のものをよく頂く機会があるのだけれど、
それらもとても美味しい。
美味しいけれど、1杯で説得力を持たせた様な…そんなお酒に感じます。
他の宮寒梅だと、何杯か、美味しく重ねそうな印象。
「至粋」は、ささやかな幸せ、美しさを湛えている。
遠くに、ミントみたいな…グリーンハーブみたいな…
香の強い酵母の香り高さとは違って、
こう…揺りかごを動かす様に、
時に、可憐な香味が蘇って、心を引き寄せる…。
 
YOKOさんに聞くと、「うーん、まろやかな感じ?」とのこと。
 
 
 
 
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信州木祖村・木曽路・純米吟醸しぼりたて(火入れ)
“アスパラマル契約栽培米美山錦”デリシア限定販売品
 
メモには…
 
えっ、あれ。シュワッと感あるかしら。これ。
うん、ある気がする。美味しい。
アルコールも立っている。感じる。
けれど、香と旨味、甘味が追い掛けて来て美味しい。
雑味も嫌味もない。酸が立ったタイプのお酒でもない。
しっかりした酒質…までは行かない。ハードタイプではない。
しぼりたての硬さも少ない。
甘味の弾け、動きが本当に良くて、
味覚の浅いところ、深いところ、どちらにも甘味が美味しく入って来る!
これで、1200円!?
余韻は、さっぱりしている。食事が進む。
用意したご飯が、みんな美味しくなる。
 
YOKOさんに聞くと、「うん、美味しい!」と即答。
 
…とのこと。
 
「宮寒梅」は先に書いた通りで、1杯に説得力。
「木曽路」は、信州の食卓に合う酒、ざっくばらんな日常の中に、
こうした年末の、のんびりとした夜に、晩酌に…
何杯もリピートしながら飲むお酒なんだと思う。
造りの目的が全く違う気がする。
でも、求めている所は両蔵ともに、端的に書いて「美味しさ」だから、
文章にして、ややこしくなっちゃうね。
 
どちらも素晴らしいお酒。
両極端の様で、共に美味しいのだから、
同じ方向を見ている、そう言えなくもない。
 
 
「こころに春をよぶお酒」、寒梅酒造の「宮寒梅」、
スタンダードなお酒と区別して、
「Extra Class」とし、
全量を自社栽培米を用いて、精米歩合35%以下としているそうです。
4種あるうちの1種が、今回の「至粋」です。
 
「こころ通う酒・日本で最も星に近い酒蔵」、
「木曽路」は「十六代九郎右衛門」も醸しています。
特に「木曽路」は信州内での流通が多いでしょうか。
「十六代九郎右衛門」は信州内外問わず、人気ですよね。首都圏でも。
信州木祖村薮原宿の湯川酒造店が醸しています。
( https://yukawabrewery.com/ )
 
今回は「アスパラマル株式会社」が生産した、
酒造好適米「美山錦」を全量で用いた…とのこと。
 
デリシアで販売されている姿にも現れていますが、
「火入れ酒」ですが「しぼりたて」です。
よく「しぼりたて生」は要冷蔵であって、
デリシア実店舗で販売されていた様に、
冷蔵設備内ではない、
いわゆる室温、お酒の陳列棚に並べられている…事が無い方が、
品質が保たれているだろうお酒です。
 
「しぼりたて」には、「しぼりたて」らしい、
ガス感があり、美味しさの一因ともなります。
「火入れ酒」にはガス感って基本的にはありません。
 
けれど、それを実現してしまった技術と企業努力がある…
それが、今日の僕らを感動させてくれた、と言う事なのです。
この点、湯川尚子社長が、Facebookにしっかり書いてくれたからこそ、
「なるほど、だから美味しいんだ!」と、
とても納得して味わうことが出来ているし、
蔵元さんの情報発信の有用性、有益性をヒシヒシと感じます。
 
「しぼりたてで火入れ、でもフレッシュ」には、
以下の様な工程を経ているのだそうです。
 
上槽(お酒を搾る=モロミを酒粕とお酒に分ける)
中取り(搾り始めから終わりまでの部分を選別する)
無ろ過で瓶詰め(濾過工程を経ず、瓶に詰めて行く)
パストライザーで瓶燗急冷
(瓶に入ったまま火入れ作業を行い、温度を上げた後、急ぎ冷やす)
 
・火入れ作業は、簡単に言えば低温殺菌…みたいな処理と思って下さい。
 生のままのお酒は酵母が動いています。生きています。
 この酵母の動きを失活させることが火入れ工程です。
 
ここまでの処理を、搾った当日に行って、
翌日には出荷すると言う…きっと荒事的…
しかし、フレッシュさを届けるには最高に理想的な…
凄まじい企業努力、熱意を感じるじゃありませんか!!
その後、流通経路によって直ぐ店頭…とまでは行きませんが、
ちょうど良くお酒も落ち着いて、
僕らの食卓に届いている、と言う事になります。
 
 
ちょっとだけ世の流れに暴言を吐きますが、
SNSを眺めていると、
「日本酒の価値を高めよう!」と言う事で、
1万円どころか10万円近いお酒が発売されています。
 
それって「高いから美味しいお酒」を助長している様にも感じるんです。
味も素晴らしいかも知れない。
でも、それ以上に「高ければ美味しくない筈はない」お酒、
飲まなくても「きっと美味しい」お酒…
でも、お酒の本質は飲んでこその美味しさじゃありませんか。
人それぞれに好みがあるはずなのに、
「高額、希少価値」と言うお酒の味とは本来関係がない価値観で、
千差万別の人の味覚を無効化させてしまう気がして…。
 
伝えるべきは「高いから美味しいはず」ではなくて、
「プレミアムだ」でなくて、
いかに、そのお酒を醸すために技術を、心を賭して来たのか…
…ではないでしょうか。
 
 
今回のこの2本の日本酒との出会いによって、
こうして文章を書くに至っております。
心が動かされる、愛おしいお酒たちであると感じています。
 
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当日は大晦日でありましたから、
しっかりと年越し蕎麦を設えました。
 
蕎麦は伸びない内に、お召し上がり頂きたい。
木曽路、宮寒梅…両蔵の日本酒は、もっともっと伸びて行き、
日本酒の美味しさを伝えて、広げて行ってくれる事でしょう。
 
…と言ったところで、本日はここまで。
お開きのお時間となって参りました。
本来であれば、何段でもお語り申し上げたい所ですが…
今日の晩酌が待っておりますので、このあたりで。
ご高覧のほど、誠にありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2019年1月30日 (水)

福岡・山の壽“THE KAN”・純米酒“山田錦”燗上がり。

 
全天候型の美味しさ。
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
2018年12月27日、自宅での晩酌にて。
 
東京・大塚「地酒屋こだま」さんから、お取り寄せ。
 
 
いやはや、すっかり体調不良の波に飲まれて、更新が滞っておりまして。
 
久し振りに時間を確保しまして、熱心に書いております。
結局、年明けて1月中は松本に飲みに出掛けられなかった…
…けれども。
豊富なストックが、美味しい出会いがあったので、
小盛りも毎日更新を続けていられましたし、
更新こそしなかったけれど、美味しい日本酒には出会いがありましたし。
 
また少しずつですが、書いて行きますので、
どうぞ、時たま覗いて下さいますと幸いと言うところですが…。
 
 
今回は、蔵元さんのTwitterアカウントからコメントも頂いて、
すごく嬉しかったので、その流れも兼ねて…
まぁ、いつも通りですが、Twitterメモから張り付けて行きます。
 
 
今晩は福岡・山の壽(寿)「The KAN」を、地酒屋こだまからお取り寄せで!
5度ずつ温度を試す中で60℃、45℃に好みあり。
しかし、それ以上に「あー!4合でなく1升を買えば良かったー!」と思いました。
2温度帯の雰囲気が異なっていて、どちらも趣あり、美味しいです!
良い、楽しめる酒ですね!
 
…と投稿し、「燗冷ましも良いですよ」とコメントを頂いた、そんな最中は、
 
「いま、まさに燗冷ましの美味しさ堪能中ですー!
 こんな美味しいお酒を出して頂いて、こちらこそ感激ですー!」
 
…と言う。本当に感謝ひとしおと言うか。
美味しい時間って、その一瞬一瞬しか無いものじゃないですか。
人生そのものが、瞬間の積み重なりじゃありませんか。
もう返って来ない時間だからこそ大切にしたい、
美味しいお酒に出会うことが出来て嬉しいと言う気持ちがある…
それを与えてくれた方も喜んで下さる、なんと素晴らしいことなのでしょう。
 
 
当日、いちばん印象に残っているのは、最初のひと口ですね。
お燗酒をする前のお話。
実は冷蔵保存をしていて、お燗を付ける前に、
冷酒温度帯で飲んだ時に「あ、美味しい。お燗酒にしなくても、美味しい」…
良いお酒を醸しておいでなんだなぁ、と感激したんです。実は。
 
このお酒の成り立ちを僕は知らないし、
知らなくても美味しいお酒に出会えているので、ふた通り考えます。
こうしたバランスの極めて良い味わいには、
ブレンドをしているのかも知れなくて、
だとすれば、卓越した技術を感じるんです。
ウイスキーなどもブレンド技術こそ至高の技術力ですし、とても難しい。
混ぜ合わせる…ただその瞬間が美味しければ良い訳でなく、
瓶詰めして、届けられるまでもお酒は変わって行くものですから、
そこまで考えてブレンドしなくちゃいけない。
 
ブレンドをしていないお酒なら、それはそれで、
販売時期の見極め、お酒の状態の把握、味わいの把握が凄いなぁ、と。
 
何にせよ、「山の壽」蔵の醸造力…生産量などではなくて、
美味しい日本酒を醸す力の強さを感じる1本でした。
 
 
以下、当日に残したメモを書き起こします。
 
冷:
 
うまい。香高い。蜜っぽい香で、よく練れた雰囲気。
酸も感じられ、完熟リンゴのジャムのイメージ。
アルコールが少し立って感じられるかも。
酸が高い、熟成香がある、そうした燗上がりを目指すタイプではないのかも。
そうした癖がお燗酒で上がることもあるけれど、
それ以前に、このままでも十分に美味しい。
 
燗35℃:
苦め、アルコール感あり。
 
燗40℃:
ウッディ、木のイメージ。少しメロンっぽい香が出て来た。
メロンソーダっぽさ、少しの苦さも炭酸っぽさに近いような。
 
燗45℃:
米を蒸した様な、まろやかさが出て来て、すごくすごく美味しい。
華やか、メロン香、味乗り、燗上がりを感じる。
 
燗50℃:
少しツンとした香が出て来ている。甘味より辛さが勝ちつつ。
 
燗60℃:
メロン、米のジュース、ツンとした香が消えて、
麦蜜、麦糖、水飴の様な濃く深い旨味。
45℃よりシンプルな美味しさだと思う。白い色のイメージ。
YOKOさんも「甘くて美味しい」と言う。
 
以上。
 
60℃を楽しんだ後は、自然と下がって行くところの中で、
45℃近辺の燗冷ましを楽しんでいました。
 
とても良いお燗酒、お燗を楽しませてくれる日本酒でした。
惜しむらくは一升瓶で買い求めて、常温も試してみても良かったかも。
全方位全天候、非常に楽しむ懐の深いお酒だと感じています。
 
美味しく頂きました!
 

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2019年1月25日 (金)

群馬・町田酒造“にごり”、愛知・二兎“雄町五十五”、信州塩尻・美寿々(厨十兵衛、12月15日の 4,5杯目)

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厨十兵衛の大将に“お任せ”で選んでもらって。
群馬・町田酒造“にごり”・特別純米無濾過生“五百万石55”
当日のメモには以下の通り。
うっはー、しぼりたて感、フレッシュ!
軽い甘さと、少しの渋み。
気持ち良く、明るく、美味しい。
芳しさに溢れていて、旨いもんだなぁ。
「これ!」と言う特定果実様は想像しないけれど、
果実系の要素は調っている様にも感じます。
どれかひとつ…と言われたなら、イチゴかなぁ。
…とのこと。
「町田酒造」も本当に外さない銘柄だなー…って感じます。
流石の美味しさ。
愛知・二兎・純米吟醸“雄町五十五”
YOKOさんには「二兎」が選ばれました。
先達て山田錦は飲んでいるけれど、
雄町の「二兎」は初めて。
「甘さもあるし、シュッとしたところもある」とのこと。
自分のメモには以下の通り。
甘、旨、渋。
渋さは甘辛い感じからの渋さ。
甘旨味のしっかりした雰囲気は、
「二兎」らしくもあるし、愛知県のお酒らしくもある感覚。
…とのこと。
比較的スマートに仕上がると感じている「雄町」においても、
しっかり「二兎」らしさが感じられて、
僕にとっては、「少し重み、圧が強いかも」と感じるけれど、
YOKOさんの好みには、ちゃんと合っているのだから、
流石は十兵衛の大将チョイスと言った所です。
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信州塩尻・美寿々・純米吟醸無濾過生原酒
ちょっと飲み過ごす危険性がある領域…
でも、「美寿々」も新酒だったら、是非とも飲んでおきたいと思って。
メモには以下の通り。
綺麗、クール、美山錦らしい雰囲気。
渋さがあり、硬く、硬過ぎとは感じないけれど、
香の解けもこれからだと思え、
もう少し熟成させてからのお酒を飲んでみたいかなぁ。
今は、クリア過ぎる感覚。
…とのこと。
いやはや、すっかりめいっぱい飲んだ!と言う夜でした。
お隣には、konさんがいて旅の話や雪、
スキーの話をいっぱい聞くことが出来て楽しかった。
お邪魔しましたー♪

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2019年1月15日 (火)

信州上田・信州亀齢、秋田・千代緑(深酒、12月21日の4杯目)

 
 
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信州上田・信州亀齢・純米無濾過生原酒“ひとごこち”
 
YOKOさん、その日のラスト1杯に、
ずーっと気になっていたと言って「信州亀齢」を。
これも、お好みの銘柄だものね。
新酒ならば、なおさら興味があります。
 
記録は自分のノートのメモだけあって、
 
ほんのり甘旨が乗って、とても明るい。
ほがらかでいて、大人しさ、上品さ、たおやかさもある。
 
…とのこと。
ミネラル感もあった様な記憶があります。
 
 
秋田・千代緑・本生にごり酒
 
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自分の最後の1杯は、、今飲んでおくべきお酒をお願いします」と、
オーナーさんに選んで貰いました。
なるほど、「千代緑」は「新政」や「鳥海山」などに並び、
前身のお店の頃から拝見し、
「深酒らしい」と言うリクエストに合致しますね。
 
特に「千代緑」はオーナーさんが取り扱ったものを、
初めて飲んだのではないか…そう思いますl
 
当日のメモには以下の通りに記録。
 
酸っぱい(一瞬→その後は感じず)
炭酸強く、スパンと入って行く。キレあり。
開封直後の威勢の良さを堪能した感あり。
最初に感じた酸っぱさは、炭酸の質感なのかも。
甘く芳醇な香が特徴の千代緑にしては、
とてもシンプルなお酒らしい雰囲気を持っていて、
地元酒感が良いです。
これは、ぐいぐい飲み進められるし肴にも良さそうだし。
余韻、奥に行ってブドウ系の爽やかに甘い香が広がります。
 
新酒らしい渋さも少し。
それがアクセントにあって炭酸と共に美味しいですね。
 
…とのこと。
まさに「飲むべき」、時期、旬の日本酒だと感じました。
 
 
「深酒」の初回は、これまで。
 
どうぞご発展を…心から祈念しております!
 

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2019年1月 7日 (月)

上州群馬・土田“菩提もと×山廃もと”・純米吟醸(平成29酒造年度醸造)

 
 
蔵元さんのアクティブさも、とても注目。
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
1月3日から、自宅での晩酌にて。
 
 
間違いなく話題のお酒を、ようやく我が手に。
東京・革命君さんよりお取り寄せしました。
移転作業も落ち着いて暖簾も掛かり、
前秘密基地より、“秘密基地”感がなくなって、
立派な店構えとなった様に見えますね。
 
「土田」、地元銘柄としては「誉国光」ですね。
ここ最近、SNSで見かける様になった…
つまり巷の噂になっている、話題に取り上げられている…
そうして知ったお酒で、興味を持つと同時に、
「革命君」さんでも取り扱いがあり、
松本の日本酒居酒屋「厨十兵衛」にも入荷していて、
大将も気に入っている…となったら、
もう、取り寄せて飲まない訳には行かないと言うか、
この気持ち抑え切れない…と言うか。
 
蔵元さんも、「岩下の新生姜」の社長さん級に、
とても有効にSNSを使っておいでで、熱心に情報に携わっておられます。
すごく良いこと…だと思っています。
 
信州だと「おぶせくりちゃん」の活躍も記憶に新しいですし、
「エゴサーチ」と言う言葉こそ悪いのですが、
マーケティングにお金を掛けねば、ビックデータが…の時代において、
SNSで生の、本当気取らない声を受け取ることが出来る…
僕ら飲み手としても、蔵元さんにWEB上で出会う事が出来る…
Win-Winの関係…だなんて流行り言葉では言う、
これに十二分に該当するんじゃないかなー…なんて思うんです。
 
こうしてしっかりブログ化してから、
出来たら蔵元さんには目にして欲しかったけれど、
飲んだ当日に、面白く感じたので、これだけメモしたんです。
夫婦の何気ない会話で…。
 
------------------
 
僕「菩提もとって、もっと違うイメージっ。この土田ってお酒美味しいよねっ
。それでね…」
 
…とYOKOさんにお酒の美味しさについて語る自分。
 
YOKOさん「えっ?ドラえもん?」
 
…菩提もととドラえもん…、
ボダいもん?
 
-------------------
 
言い間違い、聞き間違い。これを拾って頂いたりなんかして。
それはそれでも、やっぱり嬉しかったです。うん。
 
きっと、このブログも目に留めて貰えるだろう…なんて思うと、
ええ、書くことを楽しむブログと言えども、気合が入ります。
ありがたさも得ながら、キーボードを叩いております。
どうぞ、最後までお付き合いのほどを願っておきますが…。
 
 
 
ラベルには、この様に添えられています。
 
「室町時代の製法“菩提もと”に、
 山廃もとを掛け合わせて造る独自製法。
 酵母無添加、その他の添加物もなし。
 醸造年ごとに味わいが変わる為、
 成分等は非公開としております。
 自然の酵母と乳酸菌が作り出す
 深い味わいを舌で感じて下さい。
 お燗も大変お勧めです」……とのこと。
 
日本酒、清酒醸造技術の発展、進歩目覚しい昨今。
その起源に位置している醸造法とされる「菩提もと」…
奈良県では、現在でも一部のお酒を…
それは技術の継承目的もあるのか醸造しています。
 
日本酒好きとしては気にならない訳がなく、
「菩提もと」の日本酒を購入して試していますが、
“史上最も日本酒が美味しい時代”とさえ言われる当代において、
その味に慣れ親しんでしまっている自分には、
熟成酒のそれとも異なる…また味醂とも似ている様で違う感覚で、
「こう言うお酒もあるのかな、あったのかな…」と思うくらい。
1本を買って、その後にリピートすることはありませんでした。
 
そんな古式造りと山廃の仕込みを掛け合わせて醸造すると言う事は、
なるほど、独自製法だと思いますし、
Twitterでライブに伝わる蔵元さんの呟きでも、
研究された健全な醸造法とは別ベクトルの仕込みなので、
心配されながら、ドキドキとしながら醸造されている様子をお見受けします。
 
だからこそ、「土田の味」と考えられる、
美味しさと個性を兼ね合わせた1本になるのかしら…そう思うんです。
 
 
まずはいつも通り、当日のメモを書き起こします。
 
「ひや」にて。
ほぼ室温…少し低めかな、と言うくらいの温度で。
 
旨酸、まろやか、ふとーい、ふとーい。
ものすごく太くて、恵方巻みたいな印象を。
メロン感が少し、アルコール的フレーバーが瞬間。
やわらか、まろやか、アルコール感はしっかり存在。
「群馬泉」もそうだけれど、
こう言う「ひや」で美味しいお酒が、群馬は得意なのかなぁ。
焼きまんじゅうとか、味噌醤油を焼く食文化にも合いそう。
 
ふっくらしているけれど、とてもまとまりがある。
苦味、渋味もあるけれど、ひそやかに感じられるもので、
甘味と共に、生きて伝わって来る。
 
素直に「良いお酒だなぁ」と思いました。
菩提もと、山廃もとの癖がなく、
そうしたネーミングにより「癖が強いお酒かしら」と言う、
ネガティブな発想には合いません。
旨いものは旨い。
頭で飲む、菩提もとだから避ける…と言う発想は勿体無い。
 
YOKOさんは「食事と合いそうだよね」と。
 
後半は、蜂蜜酒を想像させる凝縮された甘味を感じます。
 
…まずメモは、ここまで。
 
当日は信州味噌の汁物を扱っていましたが、
柑橘類の芳香を感じさせるような戻り香がありました。
「土田」のアルコール感が口中調理的に、
また新たな顔を見せてくれた印象。
いやはや、食卓にありがたいお酒だと思います。
 
太さもありますし、けれどくどさはなく、
雑味のような、ネガティブな印象を抱きません。
バランスの良いお酒…そう感じます。
落ち着く、気取らない雰囲気があります。
急峻さがない…と言うか。
それでももたつくことがなく、自然な力具合。
なるほど、「革命君」の齋藤さんに問い合わせた際に、
「土田さんのお酒は、土田さんの味がする」
…そうして個性のあり方を誉めていると感じましたが、
良いバランス感の蔵元さんに感じ取ります。
 
ラベルにお燗酒も良いとありましたから、
温度を上げながら、好みのポイントを探してみました。
 
30度
 
ツンとして乳酸の香。
でも味はすでに上がり始めている印象。
美味しく感じられつつある。
甘さは上がりつつあるけれど、酸がまだもうちょっと上げたい。
 
35度
 
少し苦味を感じる。ツンとした匂いは増す。
飲み口にアルコールっぽさ、アルコール的な辛さ。
 
40度
 
ツンとした匂いがなくなった。
まろみのみ。美味しい。
酸とかそう言う理屈が馬鹿馬鹿しくなる。
素直に旨い。良い味、まろみ、後半に適度な辛さ。
 
45度
 
あ、来た!
ふわっと広がって、香がものすごく良く感じる。
 
50度
 
ボディが強くなったかも。
アルコール感、洋酒の様な印象もある。
 
55度
 
甘味、ツンとしてアルコール感。サラッとした飲み口に。
 
60度
 
他の温度の方が向くイメージ。
「土田」の味と言う良さは、あまり感じ取れない。
普通のお燗酒っぽいと言うか…。
 
 
…と言うところ。
 
60度過ぎに到達してからの燗冷ましは、
あんまり得意でないかも知れません。
45度付近に戻った時も、
上げて行った時と同じ好みにはなりませんでした。
 
 
2018年の飲み納め、
松本・厨十兵衛での飲みの中でも、
「はつしぼり山廃生」を飲んでいますし、
これもおいおい、ブログ化できたら…なんて思っております。
 
「土田」、
この1本も、そろそろ空きそうになっていて…
美味しく、ご馳走様です…と言ったところ。
 
本日は、ちょうどここでお開きとなっております。
また次の出番まで、お暇を頂戴致します。
 
それでは、それまで。
 
ありがとうございました。
 

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2019年1月 3日 (木)

高知・酔鯨“しぼりたて”、福島・ロ万“熟成生原酒”(厨十兵衛、12月15日の3杯目)

 
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高知・酔鯨“しぼりたて”・特別純米酒生酒
 
高知のお酒を飲むの、久し振りだなー…と。
飲みの中盤から終盤へ、
食べ物も少し重みを持って来る段階で、
西側のしっかりした雰囲気のお酒が飲みたくて。
 
あと、最近のTLで鯨デザインが可愛いよな…と、
見覚えがあったことも注文に繋がっています。
2006年頃に「鯨海酔候」のラベル欲しさに買ったりとか…
随分と昔になったもので。
 
当日のメモは以下の通り。
 
うはぁ、渋辛さもあるけれど、
甘さもあって、バランスもあって、
クリアさもあって心地好い雰囲気。
渋さが渋いだけではなく、
甘さだったり酸味などと、
それぞれ良い塩梅で入って来る。
 
…とのこと。
 
“しぼりたて”を“新酒らしい荒々しい酒”と、
もし定義するならば、そうした気配はなく、
ちょうど良い状態にしていると思うんです。
ミネラル感も、潮の領域が近い地域柄とも思います。
 
 
福島・ロ万“厳選槽場汲み・鈴傳PB”・純米吟醸生原酒“熟成生原酒”
 
YOKOさん曰く「ビックリするほど甘い」とのこと。
 
当時のメモには以下の様に記録をしています。
 
熟成感、熟成酒の匂いはない。枯れ感もない。
すごく元気さ、溢れている。
酸味もあるし、甘くてとろっとしていて、
なお甘く甘く、美味しい。
余韻も長く深味ある味わい、口の中に感じる甘味が、
後味をとても強く欲しがらせて切なくすらある。
しっかり強さある日本酒。
 
…とのこと。
 
「甘い」=「辛口でない」=「良い酒ではない」
…と言う活用変換をしないで頂きたい。
「辛口だから良い酒」と言う言葉は存在しません。
 
甘酒ほど、くどい甘さではなく、
濃密さをたっぷりと感じるのに、アルコールとの調和が取れていて、
「うっとり」する美味しさがあります。
最近、「ロ万」や「花陽浴」の特に甘いお酒は、
自分自身、時に苦手な雰囲気に出会うことが多いのだけれど、
この美味しさ、甘味の広がる世界観は素晴らしい。
 
今回、厨十兵衛のロ万セレクション、珠玉だったな…と感じています。
 

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2018年12月31日 (月)

信州木祖村・十六代九郎右衛門“愛山”、岡山・大正の鶴“RISING 60”(深酒、12月21日の3杯目)

 
 
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信州木祖村・十六代九郎右衛門“愛山”・純米吟醸無ろ過生原酒
 
 
「 何故? 」と聞かれたなら「美味しいから!」とYOKOさんは言う。
 
「YOKOさん、その九郎右衛門は買ったし、この前も風林火山で飲んだよ?」
 
「良いの。九郎右衛門を見つけたら飲むことにしているの!」
 
…と言うのだ。
湯川酒造店の大ファンとなっている様子。
美味しさへの信頼こそ、“おかわり”の…
「見かけたら飲もう」と言う行動の証である。
 
「うん。美味しい。
 この杜氏さんのお酒らしさが好きで、
 飲みたくて飲むんだ」
 
…とのこと。
確かに湯川慎一杜氏の雰囲気溢れるお酒。
 
自分のメモには以下の通り。
 
甘味と熟成した香、でも爽やかさもある。
香の通りが良く、キュンとする酸味は、
単独で飲んでこそ感じられるけれど、
食べ物と合わせると、特徴的には感じずに、
屋台骨となって、美味しさを形作るみたい。
 
それだけYOKOさんがお気に入りならば、
デリシアで売られる、
「木曽路・しぼりたて」の火入れ酒も買ってみようかな。
その信頼に応えて、食卓を楽しんでもらいたいもの。
(追記:12月30日に買って来ました♪)
 
岡山・大正の鶴“RISING 60”・特別純米
 
「冷酒」温度帯:
とろっとした雰囲気あり、甘く濃い。
酸が感じられ、少しだけ熟成香が感じられる。
ただ、冷酒として熟成としてまとまっていて、
お燗酒にするまでもなく飲むことが出来る。
「ひや」…常温帯がベストなのかしら。
酸味の強さから想像するに。
 
「お燗酒」46度前後:
甘さ、ふくらみがとても素直に出て来ていて、良い。
程好い渋味、甘味が際立っていて、飲ませる。美味しい。
YOKOさんにとっては、
甘さを感じはするものの、
不得手な渋さや苦味を拾うことがなく、美味しいお燗酒と思う…とのこと。
 
「燗上がり」と言う言葉は、
どこか「化ける」印象があって、
ガラッと美味しさのベクトルが変わった時に例えるのかも…
…と言う言葉に思えているので、
「燗上がり」と言うより、
冷酒、ひや、お燗酒と、それぞれの温度に美味しさを提供できる1本。
そんな風に思います。
お燗をして、ふくよかさが出て来ますが、
それは冷酒時にも存在した美味しさでした。
 
 
 
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ご祝儀(お金)とかお祝いボトルとか…
そうしたナマモノ的なお祝いのお品は、
何だか、気を使わせてしまいそうで…でも、
ご縁あるオーナーさん方のことなので、
何かお祝いをしたくて…
自書した短冊ならば、当たり障りなかろうと書いて行き、
ありがたいことに飾って頂いて…
ちょうどお祝いの日本酒、湯川酒造店さんのお隣と言う、
何だか、それもご縁に感じて嬉しいなぁ…と言う写真。
 
いや、ご商売されている方や扱われる日本酒の蔵元さんこそ、
それはボトルで良いと思うんです。熨斗紙を添えておめでたく。
 
自分みたいな、しがない飲み手だったら、
あまりご亭主さん方に気を使わせない方が良いのかしら…と。
 
ちなみに、
日本酒専門かつおかみさんは語学堪能と言うこともあり、
外国からのお客様も意識すると人づてに伺ったこともあり、
またご亭主さんの色のイメージも合致して、
「江戸紫」のカラーリングと、
いつものように切り絵で空けた空間に色を塗るスタイルで、
鶴、亀、一富士二鷹三茄子を配置してみました。
 
 
 

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2018年12月28日 (金)

滋賀・鈴正宗“YELLOW”、奈良・風の森“ALPHA DRY”(厨十兵衛、12月15日の2杯目)

 
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東京の日本酒専門の「革命君」さんが、「鈴正宗」を取り扱うと読む。
 
「鈴正宗」について、僕が知る順番は、
滋賀の日本酒の全蔵元ラベルを参考にして書いている中で。
 
Photo
 
ラベルはいつもホームページや酒類総合研究所の資料などを、
ネット検索して入手していて、
そのホームページがファンキーでクラブシーン的な、
それっぽいデザインに驚きはした。
 
 
( →自分が見た当時よりリニューアルされて、
   カッコ良くなっているじゃないか!)
 
首にタトゥのある蔵元さん、
若い方で「へぇ、珍しいなぁ」と素直に思った。
 
「 どんなお酒か、いつかは飲んでみたいけれど 」
 
追って、滋賀酒を何本かお取り寄せした時には、
道灌、寿々兜、不老泉、唯々などを買い求めた。
「鈴正宗」は買わなかった。
 
そんな流れの中で、出会う時が来た。

「革命君」さんが取り扱うと言う事は、意味がある。
店主殿のお眼鏡に適ったと言うことである。
そして「革命君」から得た情報は、
「鈴正宗」矢尾酒造に対して、興味が湧くものでした。
本気で酒屋を営んでいる店主殿が見て、
「彼は本気だ」と思わせる意気込みがあるのだと思った。
 
「いつか、松本でも厨十兵衛で飲むことが出来るだろう」
 
…そう思っていたし、次回、革命君の注文時には自分も頼んでみよう。
どちらが先になるかなぁ…と思っていたところで、
初めての出会いは、厨十兵衛が先立った…と言う夜なのです。
 
滋賀・鈴正宗・純米大吟醸“YELLOW”原酒火入れ
 
以下、裏ラベルより。
 
甘い香りと甘い味わい
 
カプロン酸エチルを中心とした甘い香り、
滋賀県産玉栄を使用したお酒はバランスの良い、
まったりとした甘い味わいに仕上がりました。
香り高くワイングラスなどで、ラベルの印象も踏まえ、
ラグジュアリーなひと時をお楽しみください。
 
…とのこと。
 
当日のメモには以下、
 
パイン、明るい、玉栄で今まで出会ったことが無いニュアンス。
少しだけ、粉っぽさがある。ドライさ。
 
…としています。
 
YOKOさんは、「好みの系統でないかも」としながらも、
「フレッシュさがある。透明感があって、クールなイメージ」と言う。
 
YOKOさん、甘旨い系統を好む傾向があって、
渋味や酸味が、やや苦手で敏感。
その点は、ネガティブさを抱いていない様子を感じます。
ダメならダメとハッキリ言ってくれるので、
むしろ、「良い酒」として認めているのかしら…と思いました。
 
滋賀県のお酒って、例えば10年くらい前よりも、
ずっと華やかさに肝要になって来ている…そんな風に思います。
「玉栄」と言う滋賀県得意のお米の個性も、
滋賀県の日本酒の特徴と同期してしまっていて、
「味の出るタイプ」…と考えてしまっていたけれど、
そう、酒屋萬流…「玉栄」で香を出した…
そして、香の華やかさを楽しむタイプのお酒は、珍しいと感じます。
YOKOさんが言う通り、クールなイメージも内在する、
キレと言うより、引きの早さ、そこにくどさのない、
後残りを汚さない透明感を感じます。
 
1本、試してみて、「鈴正宗」に触れてみて、
俄然、興味が出て来ました。美味しいと思います。
他のお酒、ラインナップはどうだろうって考えます。
 
結果、僕は「革命君」から「純米大吟醸PINK」を取り寄せすることに。
また飲んだら、ブログ化したいと思います。
 
 
奈良・風の森“ALPHA DRY”・純米酒無濾過無加水生酒
使っている酒米は「秋津穂」にて。
 
YOKOさん曰く、
「確かにドライだけど、風の森の酸が高くなったバージョン?」
 
…とのこと。
 
僕のメモは以下の通り。
 
「風の森」と言うより、どこか「篠峯」みたいなイメージ。
ドライと感じるか…と言うと、
どうだろう。甘い香もあって、
ドライっぽさはあるけれど、ドライと思って飲んでいないかも。
試験醸造とのことなので、今後の動向は気になる。
 
…とのこと。
 
「風の森」とは甘口、スイートか…と言うと、
それはそれで疑問を抱いてしまいます。
確かに、旨味やミネラル感の良い銘柄ではありますが。
甘味がありながら、発泡感があったり、
旨味の中の透明感があったり…そうして「風の森」を思うと、
風の森の特徴が無い=なるほど、挑戦のボトル…と感じられます。
いっそ「刈穂」みたいに振り切った日本酒度のものも飲んでみたいなー…
…なんて思ったりもしなくもなかったり。
 
 

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2018年12月25日 (火)

福島・自然郷、秋田・新政“No.6 X-mas type”2016BY(深酒、12月21日の1杯 目から2杯目)

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(サムネイル表示用貼り付け)
 
 
2018年12月10日に新規開店。
 
四柱神社の西側、ナワテ通りと辰巳の御庭を繋ぐ小路、
ナワテ通りからだと、
「弁天」と「Coo」&「コマツ」の間を通って、
「いかるがの里」の向かいで、「彗星倶楽部」のお隣かしら。
 
「日本酒専門店・深酒」と言います。
 
界隈、このブロック…
古くから「厨十兵衛」があり、「樽吉」があり、
「炎影」もある状況で、
更に先日、「THE SAKE PUB SHINSHU MATSUMOTO」が新装開店し、
そしてこの「深酒」もめでたくご開店…となると、
「松本ブルワリー」や「麦香ブルーイング」で、
ビールの街としても歩き出している松本において、
「日本酒も活発に動いている!」なんて言えちゃう地域になるのではないか、
日本酒を飲みたければ、上土、緑町へどうぞ!
…なんて、それぞれ発展して行けば、町内が賑わったりするのかしら。
 
オーナーさんは、以前からとてもお世話になっている方でして。
 
「城下町ほろ酔い散歩2011・福島編(2011年10月2日・信州松本)」

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このイベントの主催者さんのひとつ、
日本酒とフレンチの融合を目指した「NOMDOS」の酒番頭さん。
その当時から、日本酒のセレクトの上手さは知られていて、
満を持して、こうして一軒の主となった…と言う事なんです。
 
訪れてみて、ラインナップを見てみて…
他のお店とは明らかに銘柄のチョイスが異なるし、
あぁ、やはりオーナーさん好みの用意が為されていて、
「深酒」と言う屋号は、
辞書で調べてみれば「お酒を過ごすこと」でしかないけれど、
やはり、オーナーズチョイスの良い店だと、
知る人は開店前から知っているし、
これから知って行く方は多く、増えて行くのだと思うし。
 
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日本酒専門ではありますが、ビールもあります。
「タップマルシェ」システムが入っていて、
当日は、
伊勢角屋麦酒…はペールエールだっけ?
それと、常陸野ネストラガーからスタートしました。
 
当日は小雨の諏訪湖周辺を13kmほど走っていて、
1杯目は、日本酒よりもビール気分だったので、合致。
250mlと350mlとあり、
グラスは「うすはり」のタンブラーなので、
とても快い飲み心地です。器も良いと一層美味しい。
 
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「お通し」…お通し!?
とても豪華に感じるお吸い物。味も上々。
これだけで一品料理だと思う。
 
で、いよいよ本題。日本酒へ。
 
魅力的な日本酒ラインナップの中から、
迷いに迷って、こちらをお願いしました。
 
 
 
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福島・自然郷“BIO”・特別純米荒走り(無濾過無化水)
秋田・新政“No.6 X-mas type”2016BYにて。
 
新政はブレイクした初期の頃から、
オーナーさんご自身が追い掛け続けていた銘柄。
2016年のボトルを自家熟成していたクリスマスの特別な1本。
 
「自然郷」は「楽器正宗」を醸す蔵元さんなのですね。
「BIO - バイオ」は高温糖化山廃もとを独自応用した製法なのだとか。
現在、3年目になる銘柄で、
TwitterのTLでも、最近拝見する機会が増え、
また自分自身でも気になって、
「地酒屋こだま」さんから「純米吟醸SEVEN」を取り寄せて飲んだばかり。
その味わいもすこぶる良かったことから、
是非とも「自然郷」を飲んでみたいな…と思いましたし、
話題の良い日本酒を揃えている感も、ひしひしと感じます。
 
「自然郷」、メモには以下の通り。
 
バランス良く、甘酸っぱさがあるが、とても軽やか。
白ワインっぽい系統。
一時期のセック系統の雰囲気ではなくて、
昨今の甘く、果実味ある系統。
バナナやメロンのエステル香が華やかさもあり、上品でもあり。
 
(オーナーさんからコメントを頂いて)
「アクエリアス」と言う表現、
ミネラルと甘味、スポーツドリンクっぽさ、
そうした言い表し方、とてもよく分かります。
少しのシトラス、グレープフルーツっぽさもあって。
 
…とのこと。
「SEVEN」にも通じているけれど、
アクエリアス感は、本当に「言い得て妙」だと思います。
 
ネオ山廃文明が「奈良・大倉」、
県内なら「居谷里(北安大国)」などに感じられていて、
 
( 石川・菊姫、天狗舞、
  香川・悦凱陣、大阪・秋鹿などの山廃とは異なる世界観 )
 
そうした日本酒の到来から数年、
こうしたフレッシュさ、芳しさ、上品さ…
山廃で例えられる力強さより、たおやかさのある…
更に技術の革新が続いているのだと、心から感じる美味しさです。
 
酸とミネラル、芳しさと甘味のバランスが、
とても心地好い状態で仕上げてあります。これは美味しい。
 
「新政」は、
YOKOさんに「甘酸っぱいね」と、
笑顔と共に第一印象を口にさせ、たいへんグッジョブな美味しさ。
 
キュンとした酸味としっかりした甘味の持ち味が、
熟成によって、とても濃密に美味しく感じさせてくれました。
メモには以下の通り。
 
キュンと甘酸っぱさ、キレイさは健在。
とても濃く甘く、酸がしっかり残っていて、
とても美味しく感じる。濃さこそ美味しさ。
保存状態が相当に良いらしくて、熟成香などは全くない。
ただ、綺麗に旨さが増して落ち着いた…そんな印象。
 
…とのこと。
 
 
その晩、まだまだ日本酒を楽しんで行きますが、
今日の更新では、ここまで。
 
現状、不定休と言う設定のご様子なので、
お問い合わせなどしてお出かけ下さいませー。
 
 
んー…店主さんをとりあえず「オーナーさん」と表記したけれど、
自分の中での呼び名が、定まりませんねぇ。
「大将」とすると十兵衛、喜笑堂の大将勢をイメージするし…。
 
ま、おいおい。また行って、いつか呼び名も降って来るさ。

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2018年12月22日 (土)

福島・ロ万 Revolution、福島・ロ万 ZEROMAN(厨十兵衛、12月15日の1杯目)

 
 
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当日出掛けてみると、
なんとメニュウに「ロ万」が5種類も入っているではありませんか!
 
福島・花泉酒造「ロ万」は、特にYOKOさんが好む銘柄であり、
僕にとっては、日頃お世話になっている
「革命君」限定の日本酒もラインナップされていたなら、
是非とも注文をしたいところ。
 
 
福島・ロ万“Revolution”革命君限定・純米吟醸生原酒
 
熟れて濃密、旨い。
 
ジワッと酸が出て来て丸く、すごく和やかに柔らかく。
酸の強さと甘味のバランスがとても良い。
 
…とメモ。
 
YOKOさんは、「甘い、濃ゆい」とのこと。
 
 
口当たりの柔らかさは特筆に値しますね。
辛さ、爽快さなどを求めるものではなく、
「ロ万」の世界観、地、風土、人を感じる温かさ、
まろやかに、膨らみも大きく…
しかし、もたつくこと、くどく感じるところはなく、
酸が適度に挟み込まれて来るのか、
とても良い塩梅であります。
ゆっくり付き合いたい日本酒…そう言うイメージ。
温度変化にも強いことが伺え、
一升瓶を卓上に載せて、輪になって代わる代わる汲み、飲む。
 
車座になる文化は、現代の日本には残っていないけれど、
難しいことは考えずに、楽しく飲みたいなー…と思わせるパワー。
 
 
 
福島・ロ万“ZEROMAN”・純米吟醸生
 
YOKOさんは、屈託なく「美味しい」と答える。
 
甘くて、少し渋くて、苦さで抜けて行く後味。
甘味もあって、良い水を想像させる。白ブドウっぽさ。
 
…とメモ。
 
こちらは新酒。
渋さこと新酒らしさに通じているかも知れないけれど、
新酒らしい爽やかさもありながら、
新酒らしい、新酒だから良いよね…と言う渋さなどは、
ほとんど感じられずに、
ゼロ、生まれたてからちゃんと美味しいと感じる雰囲気。
 
上立香もありますが、どちらかと言うと含み香に芳しさ。
 
Revolutionとは異なり、
飲みの前半に景気付けとして飲みたいかしら。
爽やかさとロ万の甘味、ふくよかさがそれぞれ感じられます。
 
 

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