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2018年3月 8日 (木)

信州中野・岩清水“Kiseki2008”純米熟成酒“金紋錦”&生ショコラセット

 
 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
2月27日、自宅での晩酌にて。
 
 
 
 
発売は1月のこと。
松本市波田の深澤酒店さんでは、
随分と前から、井賀屋酒造場「岩清水」のお酒を取り扱っていて、
信州中野市まで出掛けて行く事が叶わない時でも、
近くで「岩清水」を購入できるので、とても助かっておりまして。
 
ちょうど大雪のニュースの頃合で、
興味深いボトルセット…
バレンタインも意識はしていよう…と言う商品ですが、
何と言うのでしょうか、
日本酒のついでにチョコレートとか、
逆に、チョコレートのついでに日本酒…と言う、
多くの商品とは異なり、
「日本酒とペアリングさせるチョコレートセット」と言う…
味わうことを主題に置いた商品だと感じました。
 
そして、Facebookで情報を知り、書いたりなんだりしていると、
お馴染み信州中野「三幸軒」の料理人さんの高評価も伺う事ができて、
「これは、是非試してみよう!」と買い求めました。
 
お値段は日本酒500mlと生ショコラ4個1セット、消費税込みで3800円。
人それぞれ価値観が異なるので、一概には言えませんが、
初感では「ちょっと高い」…と思いました。
 
で。
 
実際に飲んでみて、食べてみて、合わせて…ペアリングさせてみて。
思い切って買って良かったな…と思っています。
YOKOさんの評価もとても良く、
口の中で合わさって美味しく感じられる、その流れの中で、
最初は「どうかなぁ」と言う声のトーンから、
「これは美味しい」と感じた声のトーンへの明るくなるまで、
近くで聞いていて、よく分かるものでした。
 
 
どの番組だったか、もしくはネットニュースだったっけ?
こんな言葉を聞いた事があります。
 
 
「商品を売るのではなく、体験を売るのだ」…と。
 
 
商品には違いないことなのですけれど、
商品を得ることによって、
日本酒ならば、購入し飲むこと…は、他のどの日本酒とも共通項です。
共通項から、1歩踏み出して、
今回ならば「岩清水を飲むからこそ、特別な体験を得る」
…となれば、より深く商品に掛けた思いが届く、
購入者にとって、魅力ある商品となる…と言うもので、
なるほど、3800円を掛けてでも…と言うお値段に値する、
それ以上の価値があったと感じております。
 
ウイスキーとショコラは、セミナーなどでも体験した事があり、
とても相性が良いと感じ、
それは蒸留酒、高アルコール度数だからこそ、特有の芳しさだからこそで、
日本酒とは本質的に合わない、双方の甘さが折り合わない、
どちらかの良い甘さを潰してしまうものだと思っておりましたが、
すごいですね。日本酒でショコラとの相性を作り上げてしまうんですから。
美味しかったこと以上に、驚きの魅力の方が印象として大きいです。
 
ショコラは蔵元ご近所のフランス料理店「rosee」さんのシェフ殿が手掛けたものとのこと。
日本酒は酒造好適米「金紋錦」を使って醸し、
2008年に醸造。これを生酒のまま氷温貯蔵後、火入れ作業を経たものだそうです。
「kiseki」の酒名は「奇跡」ではなく、
熟成を経る、歳月を歩んで来たと言う「軌跡」から取られています。
 
 
 
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生ショコラは、小箱の中に入っておりまして。
 
 
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こんな感じ。4粒入り。
 
 
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専用の紙袋と紙袋の中には、ボトルを収める為の紙板も。
ボトル、チョコレートだけを売るセットではない感覚ですよね。
トータルコーディネート…と言えるカタチ。
 
 
 
 
さて、いつものテイスティングメモをば。
 
 
まとまった酸のある香。
ベースは五割麹かなぁ。ブレンド?
 
(この頃は、ラベルなどをよく読んでいない段階。
 どのお酒か分かっていませんでした)
 
飲むとキュンとした香、麹味の香、
酸、渋、オレンジ、ゆくゆく、苦・渋・辛さが立つけれど、
苦、渋、辛さがある…と言うだけで、
それはネガティブな印象に落ち着かない、
けしてネガティブでなく、味の深味としてのエッセンス。
 
→ここ、開封後数日してからの常温帯では、
甘味も加わって、独特の五味の世界観があります。
余韻は、それだけでも上品なショコラの様な感じ。
 
ショコラと合わせてみると…
 
おお、合う。なるほど、↑の辛苦さが強みになる。
↑があるから、旨いと思うことが出来る。
マリアージュ、なるほど、むしろ、ふたつでひとつの味って感じ。
 
食べ終わってからも、
スイートさが口の中に残っているみたいで、
バナナ、リンゴ感を感じ、苦味渋味がマスキングされて消え、
ショコラを食べ終わってからも、
まだまだお酒を美味しく、ゆっくり楽しんで行ける…
その経験させる時間軸の長さが、また面白いと思う。
 
後味に残るのは、グラッシーでとても複雑さがあります。
口の中で、ショコラの風味と共に、
熟成した日本酒の…先の苦味渋味が蘇って来て、
それこそが、とても複雑さを作り上げている感じ。
 
YOKOさんは、
「不思議な匂い、チョコは美味しい。
 
 合うかも!これ!あ、美味しいね!」
 
…とのこと。
割合、YOKOさんはネガティブなコメントが多いのだけれど、
ここまでポジティブな感想しか出ない場合と言うことも珍しい。
 
 
…メモは以上でして。
 
 
 
いやはや、味わいもさる事ながら、
何よりも経験が尊いです。
ショコラと組み合わせ出来る日本酒があるなんて…
…驚くと共に感謝の心持ちがこみ上げて来る味わいでした。
 
 
 
 
 
岩清水蔵…井賀屋酒造場とのご縁は、
ありがたい事に長くあって、
ふと、
「そう言えば、金紋錦のお酒って、ずっと前にあったよなぁ」と思い出します。
調べてみると、
随分と生意気なことを書いていたものだけれど、
こんな日記を書いていました。
 
-----------------------------
 
「岩清水!やりやがる!」
 
2008年02月21日19:43
 
 
Photo
 
 
もろみ日数30日。
 
純米無濾過生原酒、
麹米金紋錦六○、
掛米金紋錦八○…、
しかも酵母は7号!
 
なんだこのセンス!
 
岩清水のややくすむ香はあるが、
柔らかいのに硬い、
硬さはまだ熟成の未来が、
果てなくある様で!!
 
いやー!
面白い酒を醸しやがる!
 
------------------------------
 
 
…と言うもの。写真は松本駅前「風林火山」のカウンターに見えますね。
この後、自分でもボトルを購入している模様。
 
コメントをいくつか頂戴して、その返信として、
 
「なんていうか、
今も柔かいけど、
まだこれから柔らかくなるって感じですね。
その中に芯が不思議と存在するって言うか…
何とも面白いんッス。 」
 
…とか、
 
「まず柔らかいと思ったんです。
「岩清水」としてみて。
この時期、硬く仕上がっていたので…
けれど、含みの広がりが、
「これから」を思わせる柔らかさ、
ひいては硬さを感じさせるのですね。
「まだ伸びるだろう」と言う感覚でした。
 
1本買って寝かせておきたい気がします。生のまま。 」
 
 
…とか書き残しておりました。
 
軌跡、その突端、2008年、たぶん、このお酒ですよね。
生のまま熟成され、こうして世に出て来る。
良きご縁の軌跡を、これからも繋いで行きたいものです。
 
 
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「あれ、そう言えば、このお酒を “家で” 飲んだ記憶が無いなぁ」と思い、
床下貯蔵庫を探ってみると、そのままの状態で残っておりました。
有言実行と言えば、そうでして。
寝かせておいたんですね。生のまま。僕は。
 
 
 
 
 
 
 
 
…あ、2008年って、YOKOさんと出会った年か。
 

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