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2018年2月22日 (木)

晩酌で、富山・太刀山・純米吟醸生。

 
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
2月21日、自宅での晩酌にて。
 
東京の酒販店「革命君」より、お取り寄せにて。
 
 
 
「SOJAクン、ビール飲むー?」と聞くYOKOさんを無碍に断った昨晩。
 
休肝日明け、朝から「太刀山」を飲もうと息巻いていたし、
欲望は1日の活力になって、
仕事をやり遂げて、無事に家に戻って来て、楽しみで楽しみで仕方が無くて。
 
「ビールでなく、太刀山だッ」
 
…と言う我侭な心意気でおりました。
 
昨年1年を通して、
革命君さんから買ってもいるし、
松本市の日本酒居酒屋「厨十兵衛」にも時折オンメニュウしていて、
火入れ酒ひとつ取ってみても、
春先の火入れと秋を越えて熟成感も加わった火入れと…
すごく気に入りました。
美麗なお酒ではないと思います。飾りは豪奢に持っていない。
けれど、質実剛健、武家の書院造に似た印象を持たせてくれます。
もしくは、お茶室でも良い。
静かな空間があって、しかし空間には目に見えない存在があって。
 
 
昨晩、これを飲み、楽しんだ直後あたり、
Twitterに投稿するタイミングで、
オリンピックの女子パシュートは金メダルを取るわ、
ゴチで最近、バラエティも楽しそうに参加されている大杉蓮さんが亡くなったニュースが入るわ、
喜びと寂しさが一緒に訪れて、何とも言えない気持ちになりました。
そんな中で太刀山が、ひと口ひと口うまくて。
23時頃だったか。飲み終わってお風呂も入って、そうして投稿したのは、以下の2tweetでした。
 
 
楽しみにしていた富山・太刀山・純米吟醸生は、東京・革命君さんからのお取り寄せ。
嬉しいニュース、寂しいニュースが同時に押し寄せて…寄り添ってくれたお酒。
イメージは温かい氷。素晴らしい美味しさ。詳しくは明日にもブログに。
 
太刀山、ホントに良かった。
温かい氷のイメージは、こう…バランスと言う言葉では足りない感じ。
どちらかと言えば「緩急の内在」でもある。
分かりやすい、目立ち易いものはないけれど、オールレンジに良さがちゃんとあって。
ただ「美味しい」と噛みしめる。
噛みしめる隣に寄り添う太刀山。
 
 
 
 
…と言うもの。
加えて、昨晩したためたメモを起こす形で、また後段、書いて行きたいと存じます。
短い時間ではありますが、お付き合いのほどを願っておきます…。
 
 
 
 
まずひと口…
 
フレッシュだ!
 
新酒らしさ…のイメージで、“きっと硬い”だなんて思っていたけれど、
そんなことは、けして無い。
バナナやメロンの香、ナイアガラブドウの香もある。
強くないけど、良い香が確かにあって、とても長く続く。
続く中でリンゴのニュアンスも顔を出す。また中盤からは遠くに桜桃も。
 
張りがある酒質なのに、強張ってない。
新酒の風をまとっているのに、後味に渋味などの特徴が感じられにくい。
 
口の中、ミネラルの中から、じわーっと旨味が生まれる。
全体に軽くて爽やか。ほの甘さを感じながら、次第に塩気を感じるような酸。
 
“美しい”ほど弱くはない。
(僕の中で、美しさと儚さは近い感覚)
 
男酒なんだけど、とても清らかで、うーん、
女酒で芯が強く、強さがある上の…そんな魅力、酒質像…かな。
 
とにかく、良い。美味しい。それは優しく入って来る。全て。
淡麗辛口の類でもなく、ウマクチ酒と言う訳でもなく。
淡麗の入りの良さを持ちつつ、どこか硬さが心地良く、
中盤から、しっかりとした骨を感じて、素っ気無く、追い駆けたくなる…
杯を繰り返したくなる、旨さがある。
 
これを「バランスと言う言葉では足りない」と思う。
調律されて、それぞれの要素が拮抗している…と言うより、
船が波に揺られて、右に、左に行くように、
美味しさのベクトルが、緩急が、それぞれ変わって、美味しさに通じている。
ベクトル差のある、けれど各々良い味わいが繰り返し、
総じて美味しいと思う感覚は、
温かく優しいイメージ、“氷が温かい”と言うイメージに、
自分の中で言葉に出来た。
 
アッフォガードで、エスプレッソとアイスクリームを共にする相反し方ではなく、
両極が生きた繰り返しに寄る美味しさの到来は、
本当に、僕にとって美味しいお酒だと思った。
 
一升瓶限りのお付き合い…とりあえずは。
また厨十兵衛でも見かけたなら、
「また会えたね」なんて頼んでしまうだろうし、
火入れが出て来てからも楽しみだけれど、
このまま…生酒のまま、秋に出会ってみたいとも思う。
 
 
こうやって小難しく飲んでいる僕だけれど、
「太刀山」を飲んでいる時には、
浮世の憂さは、綺麗サッパリ忘れている様な、
そんな感覚でいます。思い出して書いているんです。
思い出すことが難しくない美味しい体験と思いました。
 
人それぞれ、お好みがありますから。
1年、太刀山を飲んで来ているアドバテージがあるから…なのかも知れません。
三遊亭圓歌師匠が、よく仰っておりましたよ。
「こっちに来てご覧なさい、たいへんなんだから」
僕は、ちっともたいへんじゃありませんが、
付き合えば、付き合うほどに太刀山は良さを帯びて来るんじゃないかと思います。
だから、
「とりあえず、飲んでみてくださいな」と言う事で、
そして、1度で終いにするのではなくて、
ウラを返し、馴染みになってみてから、味わってみてくださいな、と…
そんな風に思うのです。
 

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コメント

通りすがりの吉江酒造の娘です。

…何と言うか…
このように、太刀山愛の溢れる言葉をブログに綴っていただいで、本当にありがとうございます!
実は以前からコッソリこちらを拝読していたのですが、
不躾かとは思いましたが、今回本当に嬉しくて思わずコメントをしてしまいました…。

革命君さんからのご縁なのですね♪
Twitterに載せていらっしゃった、ご自身でお書きになったラベルも本当に素敵でした!
父と兄にもしかと伝えておきます!励みになります!

投稿: 太刀山蔵元の娘。 | 2018年3月 2日 (金) 22時51分

コメントありがとうございます!
そして、いつも味覚的にたいへんお世話になっておりますー!
先達ては、大雪災害、ご苦労様でありました。

そうなんです。革命君さんのご縁ゆえに!
それなりに色んなお酒を頂く中で、
こう、染み込む様に寄り添って来るお酒の良さに、
晩酌にも、居酒屋さんで飲み比べる様に飲む時にも、
そう言うお酒があるんだと、
「太刀山」さんで知った様に思います。
マリアージュ、ペアリング、
そうしたことはもちろん考えていたい…
けれど、それを越えて、今の時間を美味しく楽しむ、
これが何よりも大切で、
この経験を味わうことが出来る「太刀山」だと思っています。
今後とも是非ともよろしくお願い致します!
四季時期の「太刀山」、とても楽しみにお待ちしております!

投稿: SOJA | 2018年3月 3日 (土) 07時23分

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