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2017年10月8日 - 2017年10月14日

2017年10月13日 (金)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その3・志賀泉、本老の松~

 
 
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の6番手。
 
 
 
中野市・志賀泉酒造「志賀泉」:
 
 
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すごーく昔の「志賀泉」のイメージと言うものは、
吟醸の良さが光っていて、
純米系の印象があまりなかったりします。本当に昔々の話。
「食酒楽会」でお会いする頃になると、
「内山の雫」はピカイチに美味しかったし、
「一滴二滴」が、どんどんと好ましくなっている…と感じておりました。
 
今年は「夏泉(なつみ)」と言うお酒に挑戦され、
その流麗な雰囲気、美味しさは記憶に新しいです。
つい先日も厨十兵衛に遊びに行きますと…
お酒のメニュウは2枚構成になっていて、
A4のクリアファイルに収められておりますけれども、
その「表と表」に県外酒で1枚、県内酒で1枚と、まとめられていて、
 
(本当なら「表と裏」と言う表現なんでしょうけれど、どちらも主役でしょうから、あえて)
 
「志賀泉」のオンメニュウ、拝見して参りました。
 
 
志賀泉・特別純米:
 
香味の種類としてはパイン系。わずかに乳酸系の香。
かすかな、それはアクセントとして存在している、
苦味と渋味と共に、綺麗な背景と絡み合います。
アクセント部があるからこそ、お料理への反応は、とても良さそう。
 
 
一滴二滴・特別純米“ひとごこち”雪中生貯蔵:
 
高バランス!…とメモ。明るい印象を持つお酒です。
華やかと例えるほどに派手ではなく、
素直に佇んでいる様な、自然な雰囲気。
五味のあり方がそれぞれに程好くて、清楚。
 
 
一滴二滴・特別本醸造“ひとごこち”雪中生貯蔵:
 
一滴二滴の特別純米と比べると、
この特別本醸造の方が、重く感じます。
しかし、その重さがじっくりと染み入って来て、
味重視、貯蔵の熟成感を感じられるものです。
比べるからこそ、なるほど「一滴二滴・特別純米」の、
香の良さを、かえって思い出すような心持ちに。
 
前段、岩清水、勢正宗蔵でも書きましたが、
YOKOさんの好みは特別純米、
僕の好みは特別本醸造かなぁ、と言った飲み分け、造り分け。
 
 
 
 
長野市篠ノ井小松原・東飯田酒造店「本老の松」:
 
 
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特に、蔵元であるラズベリーさんと、
スマホゲームでは同僚さんである、めしだの嬢と…
Twitterでは、よくよく遊ばせてもらっていて、
この「信州SOUL」の数日後、10月1日の松本マラソンでは、
沿道で、走者ラズベリーさんを応援したりなんかして。
(応援しながら、こちらが高揚させられる瞬間でしたけれど)
 
「59醸」にも参加されている…
うーん、Twitter上だと納豆巻氏なんですけれど、
今やそうして呼んでも良いものか。
ともあれ、お兄さん、飯田さんが当日はご担当。
 
気の良い方で、
19日開催の「長野酒メッセin長野」のパンフレットを手渡して下さったのですが、
私、今回は…昨年も、なのですが、
色々と多くを試飲したいもので、
試飲時間が減り、更には混み過ぎて効率良く数をこなせない状況に、
年々近付いている気がして、不参加を決めていたので、
申し訳ないのだけれど、丁重にお断り致しました。
 
自分は、300種くらいを黙々と利き比べたいです。
流石に難しいから、生活の中で購入して飲んで行きたいと思います。
今回の2部制は、
業者さんにはきっと、より都合良くなったのではないでしょうか。
 
おっと、閑話休題でして。
そうして、お兄さんがお声掛けくださったことは、
自分を知って下さっていて、
酒メッセでお会いすることを考えて下さっていて、
とても嬉しいことだな、と思ったのです。
 
 
本老の松・本醸造“生原酒”美山錦:
 
甘、旨、コク。分かりやすい、甘く濃い味わい。
アルコール感より、甘味、パワー、押し味が勝って、
18度と言う原酒の強さ、飲み辛くても良いだろう度数を感じさせません。
 
 
本老の松・純米“純”美山錦:
 
酸味、辛さがあります。しっかりした味わいの強さ。
ドンと置かれる雰囲気。
 
 
本老の松・純米吟醸“松翠”金紋錦:
 
YOKOさんが3本の中で、いちばん気に入ったお酒。
自分も「本老の松」を知ってから、名に覚えあり…の銘柄です。
バランスあり、軽やか、旨味の乗りがあって。
 
SNSなどもあって、
とても良く情報を入手し易い蔵元さんだと思っています。
以前も、搾られたばかりの新酒を、
旧来使っていた「旭松」のラベルを復刻させて販売すると伺って、
蔵に足を運んだ事もありました。
 
またニュースがあったりするのかしら…と、楽しみに造りの冬を待とうと思うのでした。
 
 
 
それでは本日はここまで。
 
また次回、お目に掛かります。

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2017年10月10日 (火)

信州中野市で、信州SOUL2017!~お酒の部その2・岩清水、勢正宗~

 
気楽なところで、一生懸命…と言うこと、です。
 
9月23日、信州中野・中野陣屋前広場公園にて。
 
シリーズ更新の4番手。
 
 
 
 
これまでのあらすじ…とすると、何だか似合わないかも知れないけれど。
 
会場に着き、
志賀高原ビールを飲みながら、
三幸軒、そうげんラーメンでご飯と言うか、お腹にしっかりと入れて。
 
すると、特設ステージでは杉浦太陽さんのトークショーが始まり、
演劇じゃない訳で、2回公演では当然にないから、
「今が見るべき時だよね」と眺め、
途中で、2杯目の志賀高原ビールとLove's Piattoの枝豆(次回更新)をお供に、
ライブクッキングまで見終わり。
 
そうして、ようやく日本酒ブースへと僕らは立ちます。
それが今回更新分でして。
 
本当に、自由に楽しむ事が出来るイベントで、
開始から1時間以上後に、日本酒を味わい始めて行った…けれども、
存分に十分に楽しむ事が出来た訳だし、
良い企画造りが為されていたんだなー…と体験してこそ思う訳で。
 
基点は間違いなく日本酒から始まったイベントだったはずです。
だ、けれども。
もう日本酒だけでなく、
地域を盛り上げて行くイベントになっているんですよね。
これは、実に素晴らしい。
(この件については、最後の更新に書きたいと思っています。
 芸能人さんが地域を訪れて、そして誉めてくれる嬉しさ、
 中野市民でない、ただの中野市好きの僕らですら、
 すごく嬉しかったですから)
 
さぁさぁ、日本酒ブースの始まりは、
お馴染み「岩清水」と「勢正宗」から参ります!
 
 
 
中野市・井賀屋酒造「岩清水」:
 
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岩清水“にわりんご”・純米二割麹:
 
この写真、蔵元ご夫妻それぞれが「にわりんご」を指差しています。
たぶん、口コミ的に…
それも会場内で拡散して行ったみたいで、
「にわりんご」、大ヒットしている様にお見受けしました。
 
「これこれ!これを飲もうよ!」と、こうして写真を撮っている最中も、
背後からの声が聞こえ、
気付くと、小古井宗一杜氏は、
いつも「にわりんご」の開栓作業に勤しんでおられたようにも感じます。
それだけお求めの声が多かった…と言う事ですよね。
 
ごく冷温で提供され、天候においても、その冷たさが心地好い。
「酸の組成を感じる、すごく良い爽快感」とメモの書き出し。
YOKOさんも「これは美味しい!」と、ひと口後、反応します。
 
すごくサッパリと感じさせる飲み口。
透き通り煌めく清流の様な…
それは清冽さも伴って、サックリしたキレ感、全体の印象。
ただ爽やか、ただ淡麗と言うカタチではなく、
コシがあると言うのか、ただ水の様に過ぎ去るものではありません。
お酒らしくあり、それは香の立ちにあり、
お酒らしくなし、それは飲み心地の爽やかさにあり。
目を見張る美味しさがありました。
なるほど、これは人気になる。人が訪れる。納得。
 
「酸の組成」と書いたメモ、
それは確か、酸の存在感、清らかさを…
何と言うのか、
“美しいもので組み上がっている”と言う
ニュアンスでしたためた…と、覚えています。
 
 
岩清水・純米吟醸・袋吊り無濾過本生:
 
とても軽やか。透明感があり、ほの甘く、しっかりとした味わいもあり。
“ほの”と“しっかり”は相反する言葉だけれど、
どちらも感じるのだから、
バランスの良さ、妙味を感じないではいられません。
綺麗さが際立っていて、味わいに調いがあり、端正。
そうした味わいの統一感、まとまりのなかに、
いつもどこかに人好きする甘味があります。
特に口にし、入って来る瞬間と、キレる直前くらいに膨らみを伴う時間。
ゆくゆく、腑に落ちて行く喜びへと繋がって行きます。
 
 
岩清水・本醸造“辛口”・吟醸式瓶火入れ:
 
パイン系の香味。柔らかく、芳しさと落ち着き。
このボトル、実は我が家の常備酒のひとつ。
いつも飲んでいる訳ではないけれど、
とりあえずストックしておいて、お燗酒祭りに加えたり、
ふとした瞬間に、何となく呼ばれて飲みたくなる1本。
 
比べると、にわりんごや純米吟醸と同じ、
甘さと綺麗さ、背景のしっかりさが特長になっているのだけれど、
より、全温度帯に秀でていて、
甘味に快い重さがあり、
しっとり滑らかな質感も手伝って、実に良い塩梅なんです。
 
こうしたイベント、そして飲み比べると、
また異なる世界観がひと蔵の味わいの中にある…と感じずにはいられません。
この3本のチョイス、良かったですよね~!
この次、勢正宗さんでも同じことが起きるのですが、
僕とYOKOさんの異なる好みにおいて、
僕は、本醸造的な美味しさにも惹かれ、
YOKOさんは、にわりんご的な美味しさに惹かれる傾向がありまして…。
 
 
 
 
中野市・丸世酒造店「勢正宗」:
 
 
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久方振りに、
社長であらせられる関康久さんにお会いしました。
お元気そうで何より…と言うところ、
それぞれ、試させて頂きます。
 
勢正宗“Gold Carp”・純米大吟醸“金紋錦”:
 
洋梨、白葡萄、栗…前半はシャープに食い込んで来る香の印象、
後半は、強く、甘く、華やかに。
YOKOさんは、特に香の良さを誉めていました。
香の良い印象はキープされたまま、
渋味や苦味と言う、
YOKOさんが、苦手な印象を抱きやすいニュアンスが
感じられない事が特筆ポイント。
 
 
勢正宗・純米“美山錦”秋あがり:
 
強く酸、酸とアルコールで辛く感じる印象。
パワーが溢れていて、しっかり旨く、しっかり強く。
けして、ゴツかったり荒かったりはせず、
もち米四段のコクが、含み、後味に発揮されていて、
「飲む」と言う行為に感謝する、お酒らしい雰囲気。
 
…えーと、なんて言うのかなぁ。
軽いお酒が日常にあったり、あまりお酒が得意でない方は、
どう感じるのだろう…と勝手に思います。
「お酒がお酒の味」をして、何ら不思議はないのに、
現代は、どこか「お酒がお酒の味」をすることに否定的であり、
日本酒であっても、
白ワインの味がすると良いイメージである場合もあり、
「まるでお酒じゃないみたい!」が誉め言葉として扱われます。
 
僕はお酒、強い訳じゃないけれど…
YOKOさんの方が、きっと強いくらいで、量は飲めないのだけれど、
お酒らしいお酒の雰囲気の日本酒、すごく好みです。
「お酒を、日本酒を飲んでいるなぁ…」と言う満足感が高いんです。
 
勢正宗の秋あがりを飲み、
力強いコク、しっかり感じられる味、アルコール感に、
飲み応えと充実感を感じていました。
 
「この中だと、秋あがりが好みかなぁ」と言う関康久社長。
 
「僕も、なんですよねぇ」…と思う訳です。
けれど、YOKOさんが選ぶ好みのお酒は、
前述の金紋錦、次いでひやおろしで、秋あがり。
僕ならば、秋あがり、ひやおろし、金紋錦の順で並べます。
 
好みと言うものは千差万別、十人十色。
関康久さんのお好みは、僕に近くあり、
関晋司さんのお好みは、YOKOさんに近くあり。
 
好みの点で言うならば、
お互いに真ん中に置いた「ひやおろし」って、
それはそれで高スコアに見えて来ませんか?
 
だからこそ、「好み」と言う概念は面白く、
人それぞれに意見感想を持ち、
味わうことを楽しむべき…なんて、小難しく僕は考えてしまうんです。
 
関康久さんのお酒も好きだし、
関晋司さんのお酒も好きだし。
その2代の造りに触れられた事を、実感しました。
そうそう、僕はそんな訳で「秋あがり」派ですけれど、
実際、晋司さんの「カープシリーズ」は、
年々、高品質になって来ていますよね。
季節毎のコンセプトデザインがしっかりしていて、
味わいを出して来ていて。
 
酒造り、味わいの設計、提案って、すごいなぁ…
芸術家であり、魔術師の様だなぁ…と感じてしまうのです。
 
閑話休題で。
 
 
勢正宗・純米“ひとごこち”ひやおろし:
 
メロン、高いアルコール感。
秋あがりよりサッパリしていて、万能なスタイル。
 
…とメモ。
 
 
 
「小盛り」にチラッと書きましたが、
今回、USBメモリのデータ消失事件で、
いちばんの被害を受けた記事が、この記事なんです。
良い内容で書き上げることが出来た…と、
夜夜中に満足げに筆を置いた翌朝の悲劇でした。
 
同じ文章は書くことが出来ず、
しかし、けして手を抜きたくない内容だと思うと、
予定が詰まっていた週末に書き上げる事が出来ませんでした。
 
文章量がやたらに増えてしまい…、
本来はもっとコンパクトに、たぶん素敵にまとまっていたのだけれど、
ここにこうして、思いの丈を書くに至ります。
 
「岩清水」蔵は、どのお酒にも相反する美味しさの共存がありました。
どちらも感じる。けれど、それは別の意味合いで…
その個性は、美味しさと共に自分を強く惹き付けます。
 
「勢正宗」蔵は、
YOKOさんと意見が分かれた事からも、
お酒の味わいの趣向性を、今一度興味深く考えるきっかけになりました。
 
「人間は考える葦である」と言う言葉が好みの自分なので、
考えに考えてしまい、長い文章になってしまいましたが、
小難しく考えながらも、僕はとても楽しいのであります。
 
 
 
 
これから新たな味わいが生まれる時期になる訳で。
 
とても楽しみな、ふた蔵でした。
 
次回に続きます!
 

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