« 2017年8月6日 - 2017年8月12日 | トップページ | 2017年8月20日 - 2017年8月26日 »

2017年8月13日 - 2017年8月19日

2017年8月19日 (土)

Hop Frog Cafeで、ソングバード・Manos Verde #1

Dscn7283
 
 
8月18日、信州松本・Hop Frog Cafeにて。
 
 
とある御仁が、Hop Frog Cafeにまつわるキャンペーン…
…と言うか、お楽しみ企画を達成されたそうで。
 
好きな樽を(無理のない範囲で)仕入れて頂ける…と言う特典は、
ご本人以外にも恩恵があるもので、
今回は「千葉木更津・ソングバードビール」を申請されたとのこと。
 
その方を僕は存じていないのですが、
ソングバードビールを楽しむ機会が増えると言う事は、
自分にとっても、たいへんに喜ばしく。感謝です!
 
「Manos Verde」、ブルワリーのウェブサイトを拝見すると、
 
「木更津の野生酵母で発酵させたビールです。
 山形県産のカスケード100%で、野生酵母の複雑な香り、
 酸味&ホップのさわやかながらも余韻の長いビールです」
 
…とのこと。
 
洋梨やクミンの芳しい香。
洋梨は酵母から、クミンはホップから与えられる印象かも。
いくつか飲んで来た中で、
洋梨感はいくつかのビールに感じたものだったけれど、
香草感はIPAなどのホップ風味とも異なって、特色ある味わいに。
 
繊細でスマートな香に、多種多様な音色が乗る感覚。
それがソングバードのビールだと思っています。
 
味わいには甘酸っぱさ。どちらかと言うと米酢に近い甘酸っぱさです。
この酸味が炭酸と合わさり、爽快な味わいを持っています。
香味の良さから、酸味の味わいへと。
 
 
 
昨晩もキャンペーン達成のお兄さんがご登場されたそうで、
新潟のスワンレイクをご希望されたそうです。
スワンレイクも美味しいですもんね~。
ご相伴に預かれると幸いなのですけれどっ。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月17日 (木)

僕は2度死ぬ。(越中富山・若鶴“サンシャインウイスキー”)

 
 
 
Dscn7257
 
 
 
8月12日、洋酒店 醇にて。
 
 
気楽なところで一生懸命…と言うことですが。
 
 
 
 
 
 
「人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ」とキヨシローは言った。
歌ったのか、それとも自伝や何かで発した言葉が編纂されているのか、
それは分からないけれど、
たけさんが書いていて、「うん、それをいつも胸に入れておきたいな」…と感じる。
 
その意味において、僕は2度死んでいるんだろうな…と思う。
2度目まして死んでみて、それを記念に書いて行こうと、ここに思う。
 
 
 
 
西堀の「洋酒店 醇」で、富山・若鶴酒造のウイスキーに出会う。
存在は知っていて、
ずっと前に「地酒屋のウイスキー」は飲ませてもらった。
けれど、近年のウイスキーブームで状況は一変していて、
同社、三郎丸蒸留所が正式に稼働して行くと言う話題も熱い中で、
「サンシャインウイスキー」に出会う。
日本酒の4合瓶、また一升瓶に封入されているウイスキーだ。
 
写真中央は、20年以上熟成された原酒を用いたボトル。
その後ろに隠れている、古めかしい洋菓子の包装紙の様なラベルが、
今回の主題、銃弾になるのである。
 
 
 
 
そもそも。
 
 
1度目に「死んだなぁ」と思ったのは、
スズキくんとカッツーを見ていた時の事だ。
Twitterで、今、何を飲んでいるか…なんて言うものも、
アカウント主が投稿すれば、しただけ分かる世の中。
 
ふたりが、スタンドバー「8オンス」でサワーなんぞを飲んでいる。
焼酎らしき?に、ジュースらしき?を割ったもので、
正直に言えば、「飲まなくても良いもの」だと思い込んでいた。
 
「若者のアルコール離れ」があると言う。
ビールは苦くて嫌だと言う。
日本酒やワインの様な高濃度のものも嫌だと言う。
でも、チューハイ、サワーの売り上げは問題視されていない。落ち込んではいない。
(逆に、チューハイ&サワー業界はハイアルコールブームだ)
 
あぁ、だから、それらは「清涼飲料水」であって、
アルコールは入っているだろうけれど、
僕の口から発する「お酒」と言う分類外で、飲むことはない…
飲む必要はないものだと、そう言う発想で生き長らえて来たのです。
 
件のふたりを見ていると、
何に対してもフラットな…凝り固まったもののない、
そんな付き合い方をしている様に思います。
“ピンからキリまで”と言う言葉があるけれど、
ピンも知り、キリも知り、中間も知っていて、どれも一様に相対している。
(そして、創作と化学が絡むふたりの生業には、
 環境が形作る才能と呼ぶことが出来るくらい重要な要素だと思う)
 
サワーだって美味しいものはある。
 
そこには居酒屋さんなら居酒屋さんの提供への努力があったり、
缶入りならば、まさに商品開発の粋が、
人の思いが込められているもので、
美味しいものも、美味しくないものも、入り混じっていて、
そう、美味しくないと思うものも、
ただ、好みに合わないだけなんだと思い知る。
美味しかろうと、美味しくなかろうと、何もいけない事はなくて、
“何かいけないものを作ろうとする”ことこそが、問題なんだと考える様になる。
 
自分の美味しさを理解してもらえれば嬉しいだろうし、
理解されなくても、それはそれだ。
誰かと口と胃袋を取り替える訳じゃないんだから、
誰かの感想を否定する、自分側へ矯正するなんて、ナンセンスなんだ。
 
ふたりの所作に憧れる様に、
「8オンス」に出掛けて行って飲んだサワーは美味しかったし、
家で、ビールや日本酒の気分でない時に、
軽く飲むサワーは、とても美味しいと今では思うようになった。
 
「飲んでみなくちゃ分からないものだ」
 
…と言うことだったのだけれど、
「百聞は一見に如かず」だなんて、分かり切っていたつもりだったのに、
僕のお酒の辞書に「サワー」が書き加えられた事は、
とても爽快で、痛快な出来事だった。
お陰様で楽しくお酒を飲んで生きていたいと言う、
僕の2度目の人生は、より充実して行く…
選択できる酒類が増えたことはたいへんに喜ばしいものだった。
 
その中で、もう1度、最期を迎える日が来た。
今回の主題である。
 
サンシャインウイスキーの、
「モルト、ブレンド用アルコール」と言う、
表示されている原材料については、
後から知ることになるのだけれど、
まぁ、見ていたら飲まなかったと思う。
第一、注文したものは写真のちょっと高そうなボトル入りの20年だった。
「比較用に」と洋酒店醇のバーテンダーさんが少量出してくれたものだった。
 
20年モノより、口馴染みする味わいに驚かされる。
 
「ブレンド用アルコール」と聞いて、なお驚かされる。
ウイスキーのブレンデッドと呼ばれるものは色々あって、
モルトウイスキー同士をブレンドするヴァッテッドだったり、
穀物が異なるグレーンウイスキーを混ぜたりするのだが、
だったら、グレーンと書いたりする訳で、
「ブレンド用アルコール」とは、
それが何なのかは分からないけれど、
ウイスキーらしいブレンド定義には則っていないのだろうし、
日本酒蔵が醸すウイスキーではあるのだから、
日本酒用語の「醸造用アルコール」と言うものなのかも知れない。
それだって蔵によっては、
日本酒を蒸留して“ブレンド用アルコール”を作る蔵もあるくらいで、
色々あるんだけど、お値段からしても、
少なくとも目の前のボトルに、そう言う心遣いはないんだろう。
 
下に見ていた。
馬鹿にしていた。
ウイスキーとは何たるかを、とても凝り固まって見ていた。
そんな風に思う。
本道とされるものを追い掛けるなら、それも正義。
けれど、ひとたびサンシャインウイスキーを認めてしまうと、
それらの考えが、実に勿体無いものなんだと思い知る。
凝り固まった考えの自分を1度殺して、
新しい自分でやり直したい…そう思ったんだ。
本来は静かにしていた方が“お行儀”が良いとされるバーの中で、
興奮して、ニコニコ、笑顔満開で喜んでいたはずだ。
 
味が美味しい、感動する、1杯1万円に勝る…
そう言う発想ではなくて、
美味しいと言う出会いは、まだまだもっとあるんだと、
洋酒店醇のカウンターで僕は騒いでいた。
 
 
 
人の目を気にして生きると言う事は、自分を卑下して生きる事なんだと思う。
 
“らしくない”生き方を努めると言う事なんだろう。
 
 
 
今回の事例に当てはめて考えると、
 
ひとつ目には、日本酒やウイスキー、クラフトビールを専門的に飲んでいて、
自負があったんだろう、
“それなのにチューハイなんぞを飲んで”…と思われない様に、
僕は飲まなかったのではないだろうか。
 
ふたつ目には、シングルモルトウイスキーや真っ当なブレンデッドウイスキーこそ正義で、
極限まで悪く言えば、まがい物の様に、
“ウイスキー以外を混ぜ込んだものを飲んでいるなんて”…と、
そう思われない様に、僕は飲まなかったのではないだろうか。
 
ラーメンも、お店がラーメンと謳ったなら、
それはどんなものでもラーメンなんだよね…と、確かnelさんが言っていたっけ。
自分の周りには、良い発想に至っている、尊敬できる人物が多い。
 
 
“自分らしく生きよう!”なんて、自己啓発セミナーの様な、
大それたことを言える僕ではないと思うのだけれど、
好奇心がその胸にあるのならば、
自分の手に負える程度の恥ならば、どんどんやって行くべきなんだな…と思う。
恥と思う心こそ、ただ凝り固まった余分なものかも知れないからだ。
 
日本酒はこうあるべきだ。
ビールはこうあるべきだ。
ウイスキーはこうでなくちゃいけない。
 
これに反するから恥ずかしいと思う事は、
己の酒道には反しているかも知れないけれど、
ほら、人道には反さない訳だし、
人道は踏み外しちゃいけないけれど、
千鳥足で酒道は踏み外しても、
また新たな道が僕の様に出来るものだと思います。
 
 
より良い酒ライフ、
3度目の人生を歩き出したことをここに記録します。
 
洋酒店 醇での出会いに、心からの感謝を!
 
 
 
 
 
 
 
「サンシャインについて書きたいんだ!」
 
そうYOKOさんに伝えると、
 
「ええ…?池崎とお酒のことを書くの?」と怪訝な顔をする。
 
 
 
そう言えば、YOKOさんも、わりとフラットな人だった。
 
 
僕の様に、思い込む、考え込むことで、
せっかくの機会を逸してしまう、勿体無い事をしてしまう…と言う噺でした。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年8月6日 - 2017年8月12日 | トップページ | 2017年8月20日 - 2017年8月26日 »