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2017年5月28日 - 2017年6月3日

2017年5月31日 (水)

前略、坂のうえから。(2017年5月28日・純手打ち讃岐うどん坂のうえ)

 
 
 
 
アナウンサー山崎昭夫さんへの感謝の気持ちと共に。
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命と言うことでございますけれども…。
 
一寸先は闇であり、
来年のことを申しますと鬼が笑うそうですわ。
人間万事塞翁が馬とも申しますし、「なんくるないさぁ」とは、
遠く琉球の言葉と伺います。
犬が歩けば棒に当たる訳でして、動くことで何かが変わって行きます。
動いて徒労に終わる、望んだ結果が出ないとしても、
結果が出るまでに費やしたものは、糧になる…
 
…たまには、真面目なことも申し上げたりなんかして…。
 
その日、私とYOKOさんは沓掛温泉・小倉乃湯に出掛けておりました。
冬は修那羅峠を越え難く、控えておりましたが、
ようようと、新緑に峠が覆われる時期となりまして、出掛けよう…と。
120分の癒しを経て、湯上りには空腹を覚えます。
 
定番は青木村の道の駅です。
こまゆみさんの蕎麦がなかなか食わせます。
タチアカネと言う赤い蕎麦を使ったもので、気に入ってございます。
湯に浸かる最中からも、昼は蕎麦で、サッパリと行こうと決めておりました。
 
道の駅に着くと趣が違う。
今までの農産物直売所は閉鎖され、新しい綺麗な建物がしっかと建っておりました。
こまゆみさんのメニュウも蕎麦に絞られていて…
これはどうなんでしょう、今後移転などもあるのでしょうか。
そして、食堂内は満席。テラス席も満席。
蕎麦の品切れこそない様子でしたが、とてもじゃないけれど、落ち着けない。
 
「あぁ、昼ご飯はコンビニか」
 
そう覚悟をして、修那羅峠を戻って行きます。
 
「そうだ。道の先にうどん屋さんがあるねぇ」
 
「山崎アナがこの前テレビで行っていたところ?」
 
「そう。どんなお店か分からなかったけれど、
 あの番組を見る限りでは、問題ないだろう」
 
…ってンで。
頃合よろしく営業時間内、坂の下の看板には「営業中」とあり、
ドキドキとワクワクとを抱えて、
坂の上を目指して行きますと、噺の幕が開いて参りますが…。
 
 
 
 
 
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少し上って、左にくねって、すぐ。
そこまで坂の上にはないけれど、坂の上にある「坂のうえ」に着きます。
小太郎君と言う凶暴なワンコに気をつけてと張り紙。
見ると小屋の中に愛らしい柴犬さんが1匹。
吠えられもせず、つぶらな瞳でこちらを見ておりました。
 
 
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お店の中…と言うよりも、古き良き田舎の座敷。
途中の襖を取り払って大部屋の様にしていて。
山崎 昭夫さんのみならず、
ローカルテレビ局の面々、その色紙が鴨居の上に飾ってありました。
 
そう、山崎アナが立ち寄っていなかったら、
それを僕らが見ていなかったら、
道の駅が混んでいなかったら、この雰囲気に僕らがあり付けたのは、
いつの事になったろう。
 
 
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とても長閑な雰囲気。すごく良い雰囲気です。
辰野町・横川渓谷にある「三浦亭」や、153号線上の「こめはなや」、
高山村の大湯の近くで「朝日屋亭」…
古民家風に設えたのではなくて、古民家であり、
民家をそのまま使っているような…。
 
「こめはなや」さんは新しく作ったお店だけれど、
見える景色が、田舎っぽくて良いのです。
 
こうしたお店は、たぶん多く信州だったらあるのだろうけれど、
でも、不思議となかなか出会うことが出来ないと感じます。
外食…だけれど外食らしくない、
外食が時代の寵児として発展して行く中での、
逆行するようなお店ですから。
でも、この雰囲気は大切にしたいと、本当に思う景色でした。
 
 
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お茶と一緒に出してもらったわらびのおひたし。
旬ですよね。
これが、たいへんに美味しかった。
食感良し、とろみ良し。
これだけでもう…分かります。確信しました。
 
「このお店は必ず美味しい」
 
 
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壁に貼られたメニュウ。
そしてホワイトボードに一品ものが少し。
 
 
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「かけうどん」
 
 
何とも美しい見た目。うどんもつゆも。
「小盛り」では更新してありますが、
本場香川県の「長田in香の香」で取り寄せたうどんのそれの様な…
ここは信州の山の奥であります。
本場そのままと思しき味わい。
しっかりと粉の味が通るうどん、美しくでもふくよかさが生きるつゆ。
お値段も450円とは、何と“らしい”じゃありませんか。
 
 
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「きつねととろろ」
 
 
かけうどんに100円のトッピング2つで650円。
これだけ掲げられておりましたから「オススメなのかしら?」と、
YOKOさんが注文しました。
 
おあげさんが甘く炊いていないもので、
しかし、それがつゆと相まって非常に美味しく感じます。
お腹にもたまる。
関東の文化が濃い信州ですから、
おあげは当然に甘く炊くものです。
けれど、この器にはこのおあげさんが合う…そう知らしめてくれる美味しさ。
 
 
 
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僕は「ざるうどん」も、お願いしていました。
薬味とつゆ、頂くための器は平皿。
 
 
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僕もYOKOさんも、麺は、うどんはコシが欲しいです。
求めたいです。
申し分ない。うまい。しっかり強くて、しっかりウマイ。
1本1本すすっても、その美味しさは確かに感じます。
コシが強くてウマイうどんです。これは良い。
一大チェーン店のそれは松本や塩尻でも手軽に食べる事が出来ますが、
何が違うのでしょうか。
ずっとずっと好みに感じてしまいました。
1本1本のうどんを、とても大切に食べたくなる味。
 
 
 
 
食べ終わりのころ、「にゃー、にゃー」と聞こえます。
庭に猫が遊びに来ているみたいで。
 
他のテーブルの片付けに来ていたお店のおばさまは、
僕らが「どこかで猫が鳴いているね」なんて話していたから、
 
「あぁ、あそこ。ツツジの下にいるよ」
 
そう教えて下さいました。屈託のない対応。居心地の良さ。
 
最近、「賓主互換」と言う言葉を知り、
思いを巡らすことがありました。
この場に賓主互換はあったに違いありませんが、
それ以上に、長閑な風景を大切にする心意気があった様に思います。
この場でしか味わえないような、田舎の気配。
 
 
 
 
 
夏になれば、僕とYOKOさんは涼を求めて、小倉乃湯に出掛けます。
その帰り道、選択肢が増えました。
有力です。
茹で時間15分とあり、時間はかかるでしょう。
けれど、待つことが楽しみに思うような空間でした。
 
また、必ず。
 
そう思う事が出来る出会いと僕らは感じました。
 
心豊かに、お腹もしっかりと満たされて、
僕らが巣穴に辿り着きましたところで、ちょうどお時間となってございます。
次回お目に掛かりますまでの暇を頂戴致します。
 
 
ありがとうございました。
 
 
ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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