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2017年1月8日 - 2017年1月14日

2017年1月13日 (金)

海の月の満ち欠け。(2016年12月2日・月の兎影)

 
 
 
魚介節で海…ではなく。
 
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命と言う所ですが…。
 
えー、実に恐縮ですが、
12月一杯の提供ですので、すでに言の端に残るばかり…
現在は1月の月の満ち欠け、限定メニュウとして、
鯛白湯」なる魅力的な1杯が用意されております事を、
まず、申し上げておきますが。
 
スープに使われる素材と言えば、
骨なら豚なり鶏なり、牛だってある訳でして。
最近では、魚のアラをオーブンで炙ってから、
スープに使う…鮮魚系なんて呼ばれ方をするものもあります。
でも、たいていは、煮干、干し物が主体ですよねぇ。
煮干と言っても、
アジ、サバ、トビウオ、カタクチイワシ、ウルメイワシ…
素材によって味わいは様々。
ブレンドしたり、単独でどこまで主張できるか…なんてしてみたり。
海から獲るものですから、
「海の」と題して何ら問題がないのだけれど、
今回の月の満ち欠け、限定メニュウの素材を見ると、
なるほど、
より海っぽい匂いに満たされている様な…
面白い組み合わせ方に、とても興味を抱いて、
提供早々に出掛けて行きました。
 
そんな一席でご機嫌を伺って参ります。
どうぞ、最後までお付き合いを願っておきますが…。
 
 
 
 
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聞くからに面白そうな限定メニュウが提供され始めたと伺い、
「月の兎影」にやって来ました。
 
 
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2016年12月に提供されていたメニュウは、
「甲殻類と牡蠣をスープに使った海風味とんこつラーメン」でした。
 
ベースはきっと「中濃とんこつ」で、
ここに海老、蟹味噌、牡蠣などを合わせたチャレンジメニュウ…
…と言った雰囲気。
でも、海老も蟹味噌も牡蠣もみんな好きなものだし、
いっそワクワクするぞ、と言う心持ち。
 
 
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「甲殻類と牡蠣をスープに使った海風味とんこつラーメン」
 
乗せられた具も目を引きます。
いつものチャーシューもありながら、
カニカマ、たっぷりのきくらげ。
きくらげは重みのあるスープを吸いはしませんが、
すくう様に持ち上げてきて、プルンプルンの食感が実に旨い、と思いました。
 
蟹味噌感は、自分にはあまり感じられませんでした。
クセがあって食べづらい…なんて事は、けして無い。
よく炊かれた…と言う濃度のスープで、
レギュラーメニュウの中濃と特濃の中間辺りに思います。
海老、蟹、牡蠣…それぞれのエッセンスが上手に溶け込まれていて、
メニュウボードにもキワモノ感があるのですけれど、
特長がありながら、上手な食べさせ方をしてくれているイメージ。
素晴らしいまとめ方であったのでは無いでしょうか。
海風味、と考えると潮の香はあまり感じないけれど、
確かに海、海産物をたっぷり加えた鍋のイメージを感じました。
鍋の美味しい季節、
寄せ鍋に魚介と言うよりも、
贅沢に、豊富なエキスを擁する素材を使った様な…そんな“海風味”を感じました。
 
 
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限定か、あさりつけ麺をいつも選んでいるからか、
こうして中濃と同じと思われる麺は久し振り。
しっかりと麺にスープが絡み付いて引き上がって来ました。
 
 
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替え玉。
この時がいちばん蟹味噌感のある匂いが立ち上りました。
自分は「バランス良くて、濃さが美味しい」と思って食べていましたが、
YOKOさんに聞いてみると、
「思ったより、蟹味噌感があるよ」とのこと。
 
…よく厨十兵衛で「紅ズワイガニの蟹味噌和え」を食べていたりする中で、
何と言うか、大好物だからこそ、よく「クセ」と言うものが、
分からなくなっているのかも…とも思いました。
原型はもっともっと蟹味噌を加えていて、
スタッフさんの試食の際、「これはちょっと…」と言う段階もあった模様。
その段階こそ、食べてみたい…なんて感じてしまいましたが、
今がとても美味しかったので、現状がイチバンだったのではないでしょうか。
 
1杯、食べ終わる頃には、かなりの説得力がお腹にありました。
満足感の高い、オリジナリティ溢れる限定メニュウだったと思います。
 
 
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いつも通り、茹でキャベツを注文していました。
良い箸休めになってくれていました。
スープが濃い分、よりキャベツの瑞々しさが美味しい。
 
 
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YOKOさんは、
「節と白湯の中華そば」を「白湯多め」でお願いしました。
食べ比べると分かるのですけれど、
これ白湯の量で、全然印象が異なるので、実に面白いンです。
YOKOさん、僕が以前に頼んだものは、味見しているのだけれど、
こうして1杯を全て付き合うのは初めて。
 
「これは、好きな味です(ニッコリ)」とご満悦の表情。
 
白湯多め版は、滑らかクリーミーな舌触りと喉越し、
通常版は白湯量が異なるからこそ、節味が印象的に香って美味しいと思っています。
個人的に替え玉をした瞬間に立ち上る香と、
すくって来る節の匂いの強さがたまらなく好きです。
 
 
 
 
食後は、冬時間が始まった安曇野みさと温泉・ファインビュー室山に向かいます。
冬時間は3月一杯まで…だったのだけれど、
既報の通りで、
それ以前に、リニューアル工事が2月15日からスタートするとのこと。
ゴールデンウィークに入る頃に再開を予定して休館となります。
別の温泉に行ってみると、
ファインビューでお見かけした顔にお会いした事もあり、
しゃくなげの湯もありますしね、
少し安曇野市の温泉事情が変わりそうな気配です。
 
さて、本日はここら辺りがちょうど良い頃合となっております。
また次回、お目に掛かれたならば幸いと存じます。
どうも、
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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2017年1月11日 (水)

街は静かに、酒場は和やかに始まる。(2017年1月1日・厨十兵衛)

 
 
 
日本酒はじめ。
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命と言う所ですが…。
 
さて、ひとつ前の噺から、しばらくはさかのぼる事ばかりなり…
そんな所でご機嫌を伺って行こうと存じます。
 
毎年、1月1日は松本へ飲みに行く…そんな決めで、
1年を懸命に生きております。
開いているお店も少ない、これも一因ではありますが、
とても街が静かで、巣穴を出る前、
テレビなんかを見ると実に華やかで賑々しいもの。
この対比が、なんだか無性に良いものに感じられます。
 
1年でいちばん街が静かになる日が、実は元日の夜なんじゃねぇかな…
風流人を気取って、美味しく日本酒を楽しんでみようと言う――――――
ガラリ、昨年末に新調された木の引き戸を開けますてぇと、
噺の幕も上がって参りまして…。
 
 
 
 
ホップフロッグカフェにしばらく立ち寄って、
四柱神社で初詣をして、それからのお話。
 
正月が開けたからと言っても、
例えば初夢は1月1日の夜に見たものを言う、
元日の朝までに見るものは旧年中だ…とも言われるくらいで、
明けた目出度さも感じながら、
旧年の労わり、お疲れ様会…そんな風情もあるんじゃないかと思います。
 
「はぁ、無事に年が明けました」と言う心地で、
とりあえずこれからの1年の苦労予測は置いておいて、
浮世から離れてのひと時、
こうして馴染んだカウンターで過ごす、
これこそが幸せな…
1年の幕閉じと幕開きとが混在する時間の過ごし方なんじゃねぇのかな…
…と言うところで。
 
 
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新春の振る舞い酒と言う事で、
先ず一杯に頂戴しましたお酒は、
 
奈良・春鹿の「開運招福・酒甕(ささもたい)」でした。
出て来た瞬間は梅干壺かと思いました。
パッと見、マッチョ大将が持っているからか、
小さな壺に見えましたが、1.8リットル入り…と、
こうして写真を用意していて気付きます。
 
均整の取れた穏やかな濁り酒でした。
 
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酒肴メニュウには必ず日付が入ります。
こうして「元日」と書かれる日は、もちろん今日だけ。
 
カウンターにはお馴染みさんが多かった様でした。
左隣にY口さんご夫妻、
右隣には東京から…今回は帰省の関係から、
名古屋周りでおいでになったF津さんご夫妻。
 
そうそう。
F津さんご夫妻の最初のお酒の注文が、
信州塩尻・美寿々酒造のお酒だったのですが、
奥様のお名前がまさに「ミスズ」なのだそうです。
そうした縁のあるお酒がある、また嬉しいものですよね~。
「酒 宗夜」だと「富山・宗玄」とかになるかな…、
あぁ「正宗」に同じ字がありますから、おおよそ入って来るような。
 
ちょうど信州信濃の枕詞「みすずかる」、
「みすず」について調べていたので、より縁付いて感じました。
(例えば、美鈴湖、美須々高校、清酒美寿々、伊那高遠の地名美篶と近隣には4つある)
 
 
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YOKOさんは以前に飲んで美味しかった群馬・町田酒造、
僕は新年だからこそお目出度さを求めて静岡・開運を選びました。
 
当日は、ごく気楽に飲もうと思って、
普段メモしているスマホメモも無しで楽しんでいました。
いつもより、サラッと書いて行きますね。
 
 
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出世魚、鰤の刺身。
信州人としては、ついつい頼みたくなってしまうもの。
脂が乗っていて、食感もしっかり。
舌の上で跳ねる様な感覚。
 
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信州サーモンの酒盗和え。
酒の肴に酒盗は格別。
強い塩の旨味は、
最後まで食卓を支えてくれます。
ファーストオーダーで頼んだし、
早めに出て来てくれたけれど、
大切に大切に、少しずつ食べたくなるからこそ酒盗。
 
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馬刺し。
厨十兵衛では赤身とタテガミ部分を出してくれるので、
紅白でめでたい…なんて考えながら、
単純に、タテガミのオイリーな旨さが好きでして。
YOKOさんはタテガミより赤身派。
 
 
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YOKOさんは少し悩んで、
僕自身が飲みたい事もあり、勧めて宮城・宮寒梅、
僕は、直近のSNSから、香川・川鶴に興味があって。
 
宮寒梅はいつも必ず外さない…“きっと美味しい”でお願いして、
ちゃんと“美味しい”で五感を楽しませてくれる銘柄。
川鶴は「Wisdom」と銘打たれたボトリング。
藤岡美樹さんが醸造責任者に就任されて新たな酒造年度、
発売されたもので、
「革命君」齋藤さんの文章から存じ上げていた方でした。
優しく障り無く、ほの甘さに包まれる様な…
どこか、これをもっとパンクに酸も出して仕上げたら、
「讃岐くらうでぃ」と共通項を感じるのかも、
そんな美味しさがありました。
 
 
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合鴨の塩焼き。
治部煮と悩んだ末に、こちらを。
決め手は本日はご飯があると言うこと。
治部煮からの〆うどんの流れが一案。
塩焼きからの炒飯の流れが一案。
 
普段は、
あんまり夜に米飯を食べない様にしているのだけれど、
“一年の計は元日にあり”と言う言葉を今だけ忘れて、
後者で楽しむこと、と決めました。
 
 
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YOKOさんはお好みの銘柄、福島・写楽、
僕は新酒が気になって新潟・山間を選びました。
この辺り、カウンター越しに、
また同じカウンターにおいての会話に花が咲き、
美味しく頂いて、味はあんまり記憶になく。
 
写楽は綺麗で新酒らしさのある雰囲気、
山間は最近飲んだ山城屋や村祐のイメージと、
重ねたいのか、重なるのか…
甘味に特長がある様に、最近は新潟清酒に感じる場合が多い気がします。
最近、あまり飲んでいなくていけないけれど、
鶴齢にもどこか似ていて、
越乃寒梅の灑の熟成前も、
また千代の光もそうか…
淡麗辛口系が多い印象が新潟にはあるけれど、
こう、思い返してみると、
長野系の甘みとは、ちょっと異なる甘み、
寒い地域でかつ魚の獲れる地域だからこその、
味わいの特徴に気付きますね。気付かされると言うか。
お煎餅に塗った香ばしい醤油ダレと米の爆ぜた匂いに合う、
そんな風情がある様に、感じつつあります。
 
 
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大将に選んでもらって、こちら。
 
年末にも飲んで抜群な美味しさを味合わせてくれた
福島・廣戸川の2本目をYOKOさんに、
僕には、同じ福島・泉川を用意してもらいました。
 
廣戸川は、どこをいつ切り取っても美味しいですね。本当。
泉川は、何と言うか程好く重みのあるお酒、と感じました。
スルッと入って来過ぎない、
重厚さのさわりだけあって、滑らかに進んで、
しっかりと強さで最後は落とし込む感じ。
 
 
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クリームチーズとチャンジャには今年もお世話になります。
特にYOKOさんが。
 
 
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今宵を締めくくる最後の1杯に、
信州上田・信州亀齢をYOKOさんが選びました。
これもとても美味しかったですね!
 
 
 
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満を持して大好物。
やっぱり最高にウマイです!
自分至上いつも最高頂点到達点にいる炒飯。
 
 
 
 
うっかりとお酒を過ごすことは、まぁよくある事ですが、
話が弾んで、「終電に急げ」の時間帯、
終電まで乗り過ごしてしまうと、たいへんな事に新年早々なってしまうので、
ふらふらっと心地好い中、
寒さで手がかじかむも、
ポケモンを捕獲したりしなかったり、
何だか、本当賑やかに駅まで小走りで向かいました。
「五里霧中」は、
視界が見えずに今も先も見立てが付かずに困る様を言いますが、
酔いからの楽しさで“夢中”と言うより、
“霧中”だった記憶で、途切れ途切れに巣穴まで辿り着いています。
よく飲んだ日でした。
 
色んな大変さが…
日々にはあるのだけれど、
こうして楽しみを見つけて行って、
再びYOKOさんと1年、駆け抜けて行きたいと思います。
 
さて、うっかりと新年始まってからの更新が、
日延べ日延べで遅くなっておりますが、
頑張って書いて行きたいと思いますので、
また次回、お目に掛かる事が出来ますれば、幸いと存じます。
それではちょうどお時間。
 
本日はどうも、ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 

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