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2017年3月5日 - 2017年3月11日

2017年3月 8日 (水)

酒粕に釣られてラーメンを。(2017年1月20日・佑庵)

 
 
 
 
酒粕ラーメン
 
 
…でないところが、白眉なのさ。
 
 
 
 
 
お古いところで一席申し上げます。
 
えー、気楽な所で一生懸命…と言うところですが、
既に提供されておりませんラーメンの噺でございますんで、
また別のお楽しみが必ずやお店にはございますからナ、
それをお目当てに、何か参考になりますれば幸いと存じます。
 
冬、どちらのお住まいでもそう言うもの…なのでしょうか。
味噌文化の浸透した信州が、こと多いものでしょうか。
「酒粕」と「味噌」の組み合わせは、日常茶飯事でございます。
至ってはお味噌汁。
食堂では、うどんやラーメンなんかも季節のもので、
温まろうって気骨から、お召し上がりになる方も多いのではないでしょうか。
 
今回の噺、限定の1杯と言うものは、
きっと“それ”でも良かったのでしょう、美味しかったのでしょう。
だ、けれども、
そこで、ひと工夫凝らして、
「このお店に来て、このお店らしい味わいで良かった」
…なんてなァ、思う仕組みになっていたんじゃねぇか、と勘ぐる訳ですな。
 
さぁ、お腹が空く噺を申し上げて参ります。
どうぞしっかりと、気を確かに持ってお付き合いを願っておきますが…。
 
 
 
 
 
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塩嶺峠を越えて、岡谷市へ。
最近、岡谷温泉・ロマネットへ訪れる頻度が増えたこともあり、
だいたいの位置、道筋、理解して来ました。
 
「麺ごころ 佑庵」にお目当てあって訪れました。
 
 
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2016年1月の限定メニュウ、
「慎太郎 feat.ONE」、
既に「酒 宗夜・小盛り」では既報になりますが、
本編でも記録しておきたく、こうして書いておりまして。
 
程近い、日本酒の蔵元さん「豊島屋」さんの「豊香」の酒粕を使った1杯とのこと。
蔵元さんのお名前を冠していて、
かつ、そんな蔵元さんを存じ上げているものですから、
「これは食べねば」と思ってしまいました。
 
「佑庵」を訪れるのは、はるかぶりです。
(はるかぶり=遥か振り=久し振り)
 
 
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(シンプル)ツナサラダ
 
 
お酒も飲むことが出来るラーメン屋さんには、サラダがあるので助かります。
麺肴ひづきとか、蒼空とか。
 
 
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手造りギョーザ
 
きっと前回も頼んだんだろうけれど、さっぱり記憶の彼方。
ひと皿300円は素敵プライス。ひとりひと皿でも良いくらい。
 
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慎太郎 feat.ONE、
 
 
「小盛り」に書いたコメントは以下。
 
 
ベースは佑庵らしい、まろやかで優しいスープ。
炙ったホタテの香が鼻に伝わって、とても好ましい。
酒粕ペーストを味変要素として後から溶かしてみると、
芳しい日本酒の香が立ちあがって、
一層、風味の複雑さを生み、美味しかったですね~!
 
 
…とのこと。
 
 
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やや細身ながら、しっかり印象に残る麺。
強くもしなやかさも特長的にある訳ではないのだけれど、
食べやすく、たぶんバランスが良いんだと思うのです。
もちろんスープとも合う。
 
 
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「替え玉」が出来るとのことで、お願いしました。
新たな熱が加わることで、
スープに融け出していた酒粕ペーストの匂いが、際立って寸時復活。
 
 
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「佑次郎」は野菜増し無料との事で、増して貰いました。
もっとあっても良いくらい、有料でも良いから!…なんて思うところ。
出来るのかなぁ。
けれど、あんまりにも増やし過ぎるとスープとのバランスが損なわれそうな予感も。
確かに、これくらいが適量なんだと思います。
 
 
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YOKOさん曰く、
「太麺は味が強く、食べ応えがある」とのこと。
旨味の強い味噌とよくマッチした麺でした。
 
 
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卓上のにんにくチップを入れます。
いわゆる二郎系のそれは生の刻みニンニクであって、
それとは異なるのですが、
されど旨味の塊にんにくに変わりはナシ。
 
 
 
 
 
「食べたいなー」
 
けれど、
 
「雪が降ると塩嶺を越えられないなー」
 
…なんて思っていた1月の頃。
結果的に、雪は降っても積もり過ぎない、そんな年になりましたよね。
お陰様で、無事に食べる事が出来て、ホント何よりでした。
 
毎日、「酒 宗夜・小盛り」を更新しております。
 
そうなって来ると、本編が少しかすむ…
では、長めにしっかり書こうとなるとなかなか続かないと言うジレンマがありますね。
やってみて、それを実感しています。
まぁまぁ、本編はある種のまとめも挟みながら…
…なんて気楽に思ってしまおうか、なんてね。
 
「小盛り」では、慎太郎、佑次郎それぞれは既に更新済み。
けれど、サイドメニュウや麺の拡大写真なんかは掲載されません。
既報をまとめてはいるのだけれど、
でも、内容はちょっとだけ濃いならば、本編を名乗っても差し支えないのかな…
…そんな風に今は考えていたりします。
 
やれるだけ書き続けると何になるのか…
…と申しますと、まぁ“肥える”が何よりも当たりますでしょうけれど、
そこは越えた先の事なんて考えずに、
書くことを続けてみてぇなぁ…と言うところ。
 
さて、抱負なんかも飛び出したところで、
本日の所は、ちょうどお時間となっております。
次回、またお目に掛かりますれば幸いに存じます。
では、ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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2017年3月 5日 (日)

借りて来た猫でも楽しみたい。(2017年1月15日・初釜のお茶会、坂本の湯)

 
 
 
 
すごーい、たーのしー!
 
 
あしがしびれるー!!
 
 
 
 
 
 
えー、気楽な所で一生懸命、と言うことですが。
 
本日はちょいと趣向を変えてお喋りさせて頂きます。
 
我が家のカカア大明神様であるYOKOさんは、
裏千家にて茶道を嗜んでおりましてな。
私は、それまで裏千家に表千家、武者小路千家、江戸千家…
様々な流派があるなんて言う事も、全く存じておりませんで。
季節季節をとても大切に重んじる茶の湯の心と言うものに、
折を見て自分も触れる事がありますわ。
その最たる例がイベントと言うもので、
YOKOさんに引っ付いて出掛けて行きます。
何度か参加してみても、年に数度…ですからナ、
なかなか覚えが悪いです。ええ。作法、存じ上げておりません。
それでも隣にYOKOさんが居てくれさえすれば、
都度、教えてもらえますから、ええ、
何とか茶の湯をやって来れるんです。はい。
 
文化として見て、
私自身が茶道を習う…なんて事は、おおよそ無い事でしょう。
YOKOさんに連れられるから行く…
…まぁ、これも違いないものです。だ、けれども。
 
ひとつ、お茶菓子が格段にウマイ。
 
ひとつ、滅多に見られない書画骨董を見られる。
 
この2点が、私を茶道に連れて行ってくれますわ。
茶道を邁進する心持ちが無いので、何とも申し訳がないのですけれども、
ええ、会場では借りて来た猫、
そもそも9割が女性のお集まりでございますので、
男性の存在感だって、薄霞の様なもの。
 
自分の目的に忠実に出かけて来た…そんな一席となります。
どうぞ最後まで、お付き合いの程を願っておきますが…。
 
 
 
 
 
さて、それなりに身支度を整えてホテル・ブエナビスタへ。
例年、護国寺で開かれているそうなのだけれど、
ここ数年はブエナビスタで開かれ、何だか色々と勝手が良いのだとか。
アクセスも良いので、送迎する立場になった時は、
グッと便利なのは確かかなー…なんて思います。
 
 
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「お茶券」と呼ばれているもの。
濃茶席、薄茶席、点心席など、色々と部屋が分かれていて、
それぞれ回って行くかたち。
 
狭いお座敷に入ってお茶を立ててもらって…
…と言う所作は、普段の流れであって、
今日は「初釜」と呼ばれる毎年恒例の大きなイベント…と言う位置付けになります。
 
中信地区の裏千家で茶道を学ぶ方々が、
本当に、ほぼ皆さん訪れる…と言って過言ではないイベントですね。
 
 
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順番が来て、部屋に通されて、そしてこれを頂きます。
新春名物「花びら餅」…
柔らかいお餅の中に、梅の餡、そして甘く煮た牛蒡。
 
牛蒡!
 
最初は「えっ、なんだこれ」と思うこと請け合いですが、
美味しいです。牛蒡の風味、土の香は甘味に合います。
 
お酒の肴の様に、コーヒーにクッキーの様に、
スコーンに紅茶の様に…マリアージュを同時に楽しむような事はしません。
 
先にお菓子を食べておいて、
今回ならば部屋を変わって、そちらでお茶を頂きます。
 
そう言うものなんだそうで、
現代の「マリアージュを楽しむ」と言った考えではない、そんな感じでしょうか。
 
 
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床の間にお軸。
 
富士の書で、新年らしい雰囲気。
こうした軸は日常生活で全くお目見えしませんよね。
こうしたものに、ごく間近で出会うことが出来る…
皆、謂れのあるものばかりですから、ええ、訪れる理由になるんです。
 
 
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こうして箱書きだって価値があるもの…となっているので、
見る為に置いてあります。
 
 
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お濃茶席の床の間に飾ってあったお軸とお飾り。
「白鶴舞丹宵」と偉い先生が書いたもの。
 
 
 
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お濃茶席で長時間の正座を経て、
わりと膝から下が無くなったんじゃないか…と錯覚する様な、
悶絶タイムを経て、拝見を。
 
水が入っているものとかお茶碗とか。
正確な言い方は勿論あるんですが、まぁ、そこはそれとして。
例えば、「水汲・片口木地温塗海松波」とか。
 
 
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お湯が入っているもの、お茶が入っているもの、茶杓など。
「こう言うお道具を使いましたよー」と飾る…と言うか、置く、と言うか。
たまに、文化財的なものも出たりするそうです。
だので、
結婚指輪は出来たら外して、外せないなら絆創膏をして傷つけない様に…
…なんてところ。
 
お濃茶は、1杯を3人で分けて飲んだりします。
よく「にがーい!」と言ったりするお茶はたぶんこれ。
でも、良い香で美味しいものです。
先に食べているお菓子のおかげで、口の中は甘かったりしますし。
時間差で良い塩梅。
 
 
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薄茶席で、今度は干菓子。
ベースの砂糖が和三盆糖を使ってあって、
こうしたちょっとしたものでも、確かに美味しい。
 
 
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こちらも拝見。
 
椅子に座るカタチで行う茶道で、「立礼(りゅうれい)」とか言うのかな。
システムデスクみたいで面白いです。
 
 
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床の間がないので、
床の間を見立てる様に、傘を立てたりして、扇と花を飾ります。
「和気兆豊年」の書。
 
 
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煙草盆。
これ、現代で伺うところは、
こうしたお茶の世界か、江戸時代を取り扱う落語の世界くらい…ですよね。
 
お茶席で煙草を呑む方なんていませんが、
「お客さんをもてなす」と言う意味で、
いちばん偉いお客さんに、煙草盆が出されます。
この炭や灰の設えにも決まりがあるんだとか。
 
 
ところで、お茶席に赴いているのに、お茶そのものの写真がない…
…と思ったりしませんか?
行ってみると分かります。お茶碗やお茶を撮る間がないと言うか、
自分の様な物見遊山な人間であっても、
お茶を飲む流れに自然と乗るカタチになるので、
写真を撮ると言う…余程の気合を入れて取り組めば撮影可能なんでしょうけれど、
でも、お茶とお茶を取り巻く風情を楽しむと言うなら、
あまりに無粋と言うものでしょう。
 
これ、本当に行ってみると分かります。
静かで、ちょっと緊張感のある世界観。
そして、拝見になって、急に女性らしいかしましい世界。
自然の理、緩急、陰と陽を、そんな空気感に拝見致します。
 
 
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点心席…は、ほぼご飯。
 
ほっと一息、ひとごこちついて、一通り終了となります。
 
 
 
 
 
ブエナビスタから行く事が出来る温泉で…
…と考えた末に、浅間温泉の「坂本の湯旅館」に足を運ぶ事にしました。
浅間温泉の旅館、日帰り入浴は可能なのですが、
おおよそが15時からであったり、12時から15時までの受付であったり、
なかなか日中に出掛ける僕らにとっては、
ハードルが高い場合が多いのですが、
こうしてお茶会に参加したことで、
「じゃあ、行くならここだろう」と目星を付ける事が出来ました。
 
…きっと浅間温泉郷としては、
ほっとプラザや枇杷の湯が日帰り入浴専門で営業しているので、
各々の旅館では、そんなに率先して実施しない…なんてところなのかも。
 
 
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「坂本の湯旅館」へ。
枇杷の湯のお隣、最奥とも言える場所になります。
調べてみると、犬を連れて行っても構わないんだそうです。
小型犬だけ…なんて旅館も見たことがありますが、
こちらはそうした制約がないんだそうで、
犬を連れて旅行をされる方には、特に有効な旅館なのだとか。
 
源泉は、浅間温泉第1号源泉。
46.5℃の源泉そのまま。
大きすぎない浴槽がすごく大切なんだ、と思わせてくれます。
少し熱めながら、とても良いお湯。
飲泉すると、かすかに硫黄系の匂いがあって、
硫黄の系統としては、
扉温泉・桧の湯に似た香を感じます。戸倉や沓掛とはちょっと異なる様な。
 
ちょっと熱め、と言う事は、
それだけ新鮮な状態を保ってお湯が注がれている…と言うこと。
けれど、元来のお湯の良さから柔らかさも伴っていて、
なるほど、評判に納得できるものでした。
こじんまりとして、
あまり入浴客さんが重なると落ち着かないかも知れませんが、
まぁ、上手に入る…これが吉と言ったところかと。
 
 
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流石、歴史のある旅館です。
時代の付いた成分表が飾られていました。
こうした時代のあるもの…
他にパッと思いつくのは、山ノ内町、角間温泉の大湯あたりでしょうか。
 
 
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この扁額の篆書体が読めず…
「雷」だけは間違いなく理解したのですが、
他が自信がない…特に右端はサンズイはともかく、
泉の篆刻体に近いけれど、ちょっと違うし。
右から二番目も「黒」の篆書体が使われていますが、
こう言う字はないんですよね。
篆書体には冠を隣り合わせて“造り”の様に書く場合もあるけれど、
似た字で「薫」としても草冠には草のモチーフがある訳で…。
 
 
と、おおっと悩んでおりますてぇと、うっかり時間を過ごしてしまいます。
本日は、こんな所でちょうどお時間となっております。
いつもの様な飲んで食べてのお喋りとは、
ちょっと趣向が違うと申しますのも、また風情…なんて言うところで、
お開きとさせて頂きたく存じます。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
 

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