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2017年6月13日 (火)

下諏訪・山王閣、初会で思い出になる。(2017年3月5日・くらすわ、山王閣)

 
 
 
 
 
うら、返したくも返す場所は、もう無い
 
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命と言うことですけれども…。
 
 
栄枯盛衰…なんて言いますが、まぁ…寂しい言葉ですよねぇ。
最後に盛るってンじゃない。最後には衰える…と言う意味ですわ。
“未来志向じゃない”なんて現代では言い表したりするのでしょうか。
諸行無常会者定離…じゃ、念仏になっちまいますが、
古めかしさも新しく、
ファッション、服飾の業界なんて言うものは、
何十年か前のデザインが、今、また流行しておりますよ。
 
「あ、あれ、子供の頃に見たなぁ」
 
そんな風に、今を盛りのご婦人方を街で拝見するだに、感じております。
 
ん―…
ホテル山王閣、2017年3月31日で、営業は終了しまして、
折りしも、この新緑の頃に、地元新聞には「いよいよ解体が始まる」と報じられました。
新しい建物が直ぐに立つか…てぇと、そうでもなく、
やはり下諏訪の要、諏訪大社下社秋宮のお隣ですと、何かと難しくもあるのかも知れませんな。
今のところ、跡地の使い様は定まらず、とのことですナ。
 
ホテル山王閣、
1965年の12月に開業したそうですので、52年弱の営業に幕を下ろした…と言う事になります。
その当時、高度成長期からバブル期などの好景気、
今もその時代を映す鑑となる様な設えで、どうでしょうか…
主だった観光の主体は、湖畔側、どちらかと申しますと上諏訪側に移っているのでは…
そんな風にも感じます……んー、だ、けれども、ですよ。
 
その分、観光ホテルとしての出番は程々になったでしょうけれど、
逆に、地元の方に愛される場所になっていたんじゃねぇのか…そう思うのです。
すぐ近く、
下諏訪・新湯近くにお住まいの方に出会う機会がありまして、
伺ってみますと、「いやあ、近くて安くて良いのになぁ」と仰っておられました。
我が家と致しましても、
家人が岡谷の友人と山王閣で食事、温泉で会うんだと言うので、
送迎して行った事もありました。
 
観光の主力ではなくなっていたかも知れないけれど、
レトロな雰囲気が残り、それは……そう、ファッションの様に、
逆にモダンに、私の目には映り、
 
「最後に、1度だけでも行っておかねばなるまい」
 
3月吉日、そんな訳で私とYOKOさんが巣穴から顔を出し、
出掛けて参りますと、お馴染み、噺の幕が開く相場となっておりますが…。
 
 
 
 
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諏訪湖を一望する景色は、いつも美しい。
 
 
逆に…と言うことになるのか、
 
上諏訪で、近代的で…
湖畔の「くらすわ」にやって来ました。
お昼ご飯を食べてから、温泉に出掛けて行こうと言う事で。
 
「くらすわ」、昼の時間帯は11時から12時までの間ならば、
座席の予約を取る事が出来ます。
旅程の時間と合わないと、どうしようもありませんが、
出来る事ならば、予約をしてから出掛ける…これが何よりに存じます。
僕らが帰る際には8名ほどのお客さんがお待ちでしたし。
 
 
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メインメニュウが出来上がるまで、サラダバーを楽しみます。
この日は蕪とカリフラワーが特に美味しく感じました。
何度もお代わりをして、メインがギリギリ入らなくなるくらいまで…と、
ついつい、食べ過ぎてしまいます。
 
 
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「喜多屋醸造店の生味噌に漬け込んだ信州十四豚のロース肉の炙り焼き丼」
 
自分はこちらを選びました。
器の形状が特徴的なんですよね。
ちゃんと下にご飯が張り込まれています。
 
 
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「信州十四豚のベーコンと南信州産万次郎南瓜のクリームパスタ・カルボナーラ風」
 
 
YOKOさんはこちら。
前回訪れた際には、パスタメニュウはありませんでした。
季節なのか月々、週ごと?
入れ替えがある様ですので、こうしたメニュウもラインナップされるのだなぁ、と。
 
 
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お値段が張る方のデザートでなくとも…
300円にて、ガトーショコラが用意されていたので、そちらで十分満足。
 
 
 
 
 
 
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「ホテル山王閣」にやって来ました。
 
普段通りの混み具合…と言った所だったのではないでしょうか。
内心、事業を畳む一月前ともなれば、
惜しむ方々が、めいっぱい居る…なんて思ってもいたのですけれど。
 
 
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ロビーの設えは、
ある種、現代に残るところの純喫茶風とも言える、レトロな造り。
趣があります。
 
 
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ロビーからの景色、眺めが良いですね。諏訪湖も見えます。
下社秋宮の隣で、かつ高台にあると言う、
極上の一等地感。
上層階は、もっと眺めが良いのだろう。
そんな風に、想像できるものでした。
 
 
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さて、本題。温泉へ。
 
訪れて初めて知るに至るのですが、
下諏訪に湧く温泉の混合泉だと思っていました。
それこそ、下諏訪三湯、旦過の湯、児湯、新湯…も、
単独だったり、ブレンドしていたりするけれど、そのあたりと一緒なんじゃないかって。
 
「ホテル山王閣」は、独自源泉。ゆえに何と惜しい事でしょう。
 
「武居源泉」は、
長野県諏訪郡下諏訪町字武居5868-3に湧きます。
 
湧出地において、p.H. 7.8、
平成9年では外気温0℃で、55.8℃、無色澄明、弱塩味を有し、
試験室だとp.H.8.21に変わっています。
 
昭和59年の「源泉の分析表」によると、
泉温は51.4℃、
知覚的試験では、無色透明、ほとんど臭味なし、
泉質、ナトリウム塩化物、硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)とのこと。
 
泉質別適応症には、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病とあります。
 
源泉温度の変化も含めて自然の恵みであると、なお実感しますし、
入ってみた感覚も、とても良いお湯でした。
 
当日のTwitterから。
湯上り、ロビーのソファーにドカッと座って呟いたものです。
 
武居源泉・ホテル山王閣に来ています。
3月末に閉館なので、せめて1度は…と思って。
上層に展望内湯、下層へ階段伝いに露天風呂と言う構造は、
おぶせ温泉と同様。露天風呂は内湯からパイプ送湯にて。
けれど、露天風呂は内湯と違って多種の湯花が浮かび、ぬるめ。
味がある良いホテルと思います。
 
山王閣、内湯はやや熱めで、源泉も投入されているのか、かすかに硫黄の匂い。
内湯自身は塩素剤の匂いが勝る。
カランは、初めて見るタイプ。
押しボタン風で、捻るタイプ。
古いゲームコーナーもすごいなー、と。1度でも、ちゃんと来る事が出来て良かった。
 
…とのこと。
お湯の熱さは下諏訪町らしさでもあります。
地元のおいちゃんも入れば、若いお兄さん方もお見えになっていました。
岡谷温泉・ロマネットでも感じることなのですが、
諏訪地域は温泉文化が生活に浸透しているからか、
比較的、老いも若きも温泉を利用している様に思います。
年かさのある世代は、どちらでも多いものですが、
若い年代は家族連れを除くと、
例えば、スキーや山岳の麓にシーズンに行く…以外では、
そんなに多く見掛けないと感じています。
諏訪地域は、そんな事は無い。
そうした文化の中にあっても、
相応に利用されていようとも、生き残る事ができない世知辛さを感じずにはいられません。
 
 
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ロビーの端っこにあるゲームコーナー。
 
 
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パチンコ台は海物語。
 
 
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スロットはルパン三世。
 
 
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古い時代のクレーンゲームって、こう言う筐体でしたよね~。
 
 
中学生か小学生か…
うら若い女学生さん方が、卒業式などあるのでしょうか。
ご家族とお見えになっていて、
親世代はゲームコーナーには行きませんが、
子供のうちは、こうしたものに興味あるものですよねぇ。
こんなにレトロなものなのに、現代の子供さんは、
「とりあえず、遊ばないけれど見る」のだなぁ…そんな光景を拝見して、
まぁまぁ、人の生き様、生活は変わったものもあるけれど、
変わらないものも多くあるのだと感慨深く感じ、
また、ソファーには、
絶滅危惧種なんじゃねぇかと思うほどの、
完璧なチンピラ像、そのままの若いお兄さんが寝ておりまして。
寝ているだけで、誰にも迷惑は掛けていない様子。
ある種の受け皿みたいな利用価値も、
ホテル山王閣にはあったのかも知れないな…と、
日常、日帰り温泉などでしか、こうしたホテルを利用しない自分として、
見たことが無い部分を、拝見できたのかな…なんて思いました。
 
 
 
 
 
さて、今日の所はここまで。
ちょうどお時間となってございます。
ご覧になって下さった方の、思い出の一助となりますれば、
心から幸いでございます。
また次回、お目に掛かりますまでの暇を頂戴致します。
ご高覧の程、誠にありがとう存じます。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。
 
落語用語と言って、当代では障りがないと存じますが、
「初会、うら、馴染み」と言う言葉は、
遊びの本場、吉原での言葉でございます。
初めて遊びに行く…初会、
2回目…うら、裏を返すと言いますな。
そして3回目で晴れて、「お馴染みさん」と呼ばれます。
冒頭の言葉は、これを用いました。

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