« 2016年5月8日 - 2016年5月14日 | トップページ | 2016年5月22日 - 2016年5月28日 »

2016年5月15日 - 2016年5月21日

2016年5月18日 (水)

街を歩けばタヌキを拾う。(2016年5月15日・廣東、翁堂本店)


ちょっとだけ書き口を変えて…。

え?

理由?

そんなんナイです。気分であります。


犬も歩けば棒に当たる…なんてね、
申しますけれども、
なかなか昨今、夜に街に出掛ける事が出来ておりませんで、
酒場の雰囲気が恋しいものですが、
それなら、それはそれとして、
昼間の街もお天道様の下、大道をぶらり歩くと…
これもまた乙なものでございます。
うちのカミさんが言う事には、
「飲みと合わせて四柱神社に出掛けていたけれど、
 飲みに行かなくとも、四柱神社には参じておきたいよね」…とのこと。
週に1度のバドミントン後に軽く汗を流して、
こざっぱりしたところで、いつもの上土の駐車場まで、
僕とYOKOさんがやって参りますてぇと、話の幕開きとなっておりますが…。


上土の駐車場、今日は少なめ。
あまり停まっていない。
炎天…と言っても良いんじゃないか、と言う、悪天候。
暑い。
人によっては、“とても良い天気”に違いないけれど、
それなりに気温を調えた車の中から出て来ると、
どこか、どうしてもそう思いたくなった。
13時30分頃で、お目当てのお店の営業時間を考えると、
少し足早に、「さぁ、走ろう」と言うと、
「そんなにしなくても間に合うのに」と背中から声が聞こえた。

Dscn2463
緑町・廣東。
もうこの段階で…いや、あとから聞いてみると、
この前、4月の終わりに立ち寄った時から、
もう今回の注文は決まっていたみたいで…
いつも「どれにしようかなぁ」なんて言っているのに、
「今日は、スーラーで」と高らかに言う。
そこで僕は焦った。
こちらこそ「これ!」と決めていなかったからだ。
どうせ迷うものだと思っていたから、
いざ悩もうとした心構え、思考の輪は1回千切れてしまったかの様だった。
塩尻「無奏天生」で「汁なし麻婆麺」を食べたばかりだから、
「麻婆焼きそば」にしようか…なんて考えていたり、
最近はお気に入りながらに口にしていない

―― 他にも食べたいメニュウがひしめき合っているからだ ――

「チリコントン」でも良いと考えていたけれど、
「スーラーで」と言うものだから、
ここまで歩いて来て暑かったから、
どうしても辛いものが食べたくなってしまった、もうそれしか考えられないと思った。
そこで好奇心も満たしたい欲にも駆られて、
今まで頼んでいなかったメニュウ「中華雑炊」を選ぶ。
しかも、おかみさん級の辛さで。
この気分に任せて衝動的に頼んだメニュウ、これが良かった。
本能には素直に従うべきだと、後に思う。


Dscn2459
「辛そうだよ~」と言って届けてもらった器。

「中華雑炊」を大盛りで。



Dscn2461
すくい取った米粒にも辛味が混ざり込んでいるのが見て取れる。



Dscn2462
こちらがYOKOさんが注文していた
酸辣湯麺(スーラータン麺)…こう、奇しくもこの2品…
…と、後から気付く。
どこか似たメニュウをお互いに食べたいと思っていたのは、
やはり天候、自然環境なのかな、と思わずにはいられない。
鮮烈な辛さの中華雑炊は、ご飯の味わいが清涼剤に感じる辛さ。
食べ進めるうちに汗が流れ出し、前が見えなくなるくらい。
それが何とも言えずに心地好く、
ただ辛いだけではない…スープの中に溶け込んだ具の旨味を感じ取る事が出来て、
「辛くてウマイ」
ただ辛いだけのスープなら家でも出来るだろうけれど、
この強い辛さと旨みが拮抗する美味しさは、専門店の本領発揮と言うところ。
欲したものに応えてくれる美味しさがたまらなかった。
スーラーは、酸味がかえって甘く感じられもすることに驚いた。
形態としては主食…雑炊なら米の飯、
スーラーなら中華麺がスープの中に浮かぶ訳だが、
酢の味わい、辛味の中でも生きて来るまろやかさ、
中華雑炊と同じくらい辛いけれど、
トロミもあって感じ方が異なり、似ているけれど、別の辛味スープがそこにあった。
中華雑炊を食べながらも惹かれてしまい、
また中華雑炊をひと口食べると、強い辛味に襲われて、魅了されて…
夢中で食べ尽くした。

「 はぁ 」

ふたりで似たタイミングでため息をつく。
うまかったなぁ…と。心から思う。
汗だくになったYOKOさんを、借りた団扇であおいでみたり。

新たなおすすめで「ほうじ茶プリン」なるデザートが、
メニュウに加わったとお店のブログに書かれていた。
今日は売り切れ。人気だそうだ。
これは、また今度。
しばらく作り続けてくれるとのことなので、楽しみにしていよう。


Dscn2464

はす向かいの駐車場に、よく猫さんを見かける。
廣東に向かう途中では、車の下で涼みながらゴロゴロと地面とじゃれ合っていた。
あぁ、その写真も撮りたったな…と思う。
近付く僕に、少し警戒の眼差し。
そりゃあ、汗だくでハイテンションの男がカメラを構えて近付いて来たら、怖かろう。

Dscn2466
そのまま「辰巳の庭」を通って、四柱神社の西側の入口へ。
日の光に透ける緑の輝く季節を感じる。

Dscn2467
四柱神社境内へ。
「古今亭菊生の落語百夜」でお手伝いをされている
四柱神社の若い方が、社務所で笛の練習をされていて、
「ぷあー」と雅な音色が響いていた。
時たま音が揺れるけれど、
それもまた日常の中にある気がして良いものだ。
神事や演奏会ではない、練習だからこそ。

Dscn2468

相変わらず、いつもの願い事を。



Dscn2469
鳥居をくぐってナワテ通りを東側の端まで歩く。
休日、そう、良い日和と思うべきがほとんどの天候だからこそ、
とてもよく賑わっている。目に痛いほどの光の強さだった。
「今日はこの辺で」と上土の駐車場へ戻ろうとする所で、引っ掛かった。
この「翁堂本店」のガラス戸に貼られた「大人のタヌキケーキ」の広告が目に入ってしまった。

「厨十兵衛」「麺肴ひづき」に行くから、
この通りは何度となく通っているけれど、1度も足を踏み入れた事がなかった場所。
まだ、アイスのスギヤの方が入った事があるくらい。
「翁堂」と言う近隣に多い店名と同じお店なんだと、実は今日知ったくらいだった。
和菓子屋さんだと思い込んでいたお店に、
明らかにそぐわない「大人のタヌキ」と言う文言は、
好奇心がたまらなく、締め付けられて苦しくなるくらいだった。
僕が何を見つけたのか、瞬間では流石に分からなかったろう、
YOKOさんは不思議そうな顔をしていたけれど、
促されるままに、ふたりでお店の中に入って行く。

箱の中に保冷剤をひとつ入れてもらった。
融けない様に、足早に家に戻る事にする。


Dscn2470

買って帰って来て、この包み紙にも嬉しくなってしまう。
何と言うレトロな包み紙だろう。シンプルで字体も時代の付いたもの。

Dscn2471

「大人のタヌキケーキ」

お店の方が言うのには、
「ラムボールに頭を乗っけただけ」とのことだ。
あっけらかんと仰られるので、すごく好感を持ってしまった。
素敵なおばさま方だった。
値札にも「1匹」と書いてある。他はちゃあんと「1個」だったので、
細かいところまで行き届いていて嬉しい。
ラムボールは洋酒たっぷりだけれど、
形態の異なる「普通の」タヌキの顔つきケーキ、
他にもシロクマだったり、キャラクターものがいっぱい用意されていて、
子供さんには、とても好評なんだろうな…と思う。

逆に、ブランデーケーキ、サヴァラン、ラムボール…と、
洋酒をたっぷり使った品揃えも良く、
実はこう言うケーキこそ、
現代のお菓子屋さん、ケーキ屋さんでは見かけなくなっている…と思う。

ラムの香が非常に強く、
練り込まれたキャラメルよりスポンジに近いような、柔らかいチョコレートの様な、
タヌキの腹ヅツミ。
コーティングされたチョコレートは薄く、ラムの香と味によく合っていて、アクセントになっている。
YOKOさんは、
「全てが違う、レトロ!レトロ!最近見ないしっかりした甘さ!不二屋とも違う!」
…と驚いていた。感じる和菓子のテイストもレトロ感を増して、たまらない。

これは良い。今となっては他にない。
それが最高に良いじゃないか。

Dscn2472

袋に入っているけど、ブランデーケーキとサヴァランも購入。


Dscn2473

レモンケーキ。
この装丁もたまらなく惹かれてしまう。

一気に食べてしまう訳には行かないから今日までに少しずつ食べているけれど、
サヴァランも、素晴らしい洋酒量、クシュクシュ感。
リキュールの強さ、ある種の辛さを、
マーマレードが非常に良い甘味と香を与えてくれていて、
その日、熟成された日本酒を“ひや”で飲んでいた僕は、
そのサヴァランが肴になっていることに驚きながら楽しんでいた。
リキュールとスポンジの香と、どこか熟成酒の甘い香が合っていて、旨いんだ。
こう言う組み合わせもあるのかと驚いた。


辛いもの、甘いものと楽しんだ街歩き。
よく歩いているとは思うけれど、
それでも新しい発見は街にいつも用意されている。
5月はクラフトフェアが待ち構えているし、
また街をたっぷりと楽しんで行きたいと思った。
クラフトフェアには、いつも日曜日に行く事が多い。
朝から工芸品を見て回り、
その後に洋食厨房まで歩いて行って、お昼ご飯と共に1杯やるんだ。
今年はその駅までの帰り道に、カエルのお店があるから、さて、どうしようか。

色々とあるけれど、元気に楽しむ事を諦めずに、進んで行きたい。

さて、ちょうどお時間。

また次の楽しみを探しに出掛けて参ります。

では、それまでの暇を頂戴いたしまして…。

本日のご高覧、誠にありがとう存じました。

ありがとう存じました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016年5月15日 (日)

汁なし辛口麻婆麺を食べる!(2016年5月13日・無奏天生)


広島名物「汁なし担々麺」、
中国山椒(花椒)の美味しいメニュウで、
名の知られた塩尻駅前「無奏天生」、
5月の限定メニュウは、花椒を使った、また新たなメニュウ。
それはそれで、YOKOさんが食べて、僕もひと口もらって美味しかった…
…の、だけれども、
僕は僕で、お気に入りメニュウ、見つけました。


さて、気楽なところで一生懸命…と言う事で。

Dscn2443
週に1度の麺曜日、かつ休肝日。
最近は週の休肝日は2度に増えましたが…いや、それはともかく。
金曜日の夜と言う事もあって、
賑やかな宴席のある店内でした。
「ああー、良いな。ここで飲みたいな」
…そんな風に思ってしまいました。
今日はここで食べて、岡谷温泉・ロマネットに行く予定。
車がなくては始まりませんから、
そう、そもそも休肝日だし、グッと我慢と、
いつか果たしてみせると心に決めて、
注文したメニュウが届く頃を待っていました。
古今亭志ん朝師匠の口演の中に、
「酔っ払いがいちばん嫌いなんです」…とあります。
たぶん、酒飲みであればあるほど、そうなんでしょうね。
美味しさ、楽しさを知っているから、羨ましくなっちゃって。
良いですね。本当、いつか来てみせます。

Dscn2444
今日のお目当ては、こちら!
5月の限定メニュウ「汁なし辛口麻婆麺」を!
辛さの度合いは、あまり激しいものではありません。
花椒の芳しさと刺激で“辛口”が演出されていて、
看板に偽りは勿論ないけれど、
「辛さがちょっと苦手かも…?」くらいの度量の方なら、
たぶん、問題なく美味しく食べられるのではないか…と感じました。

Dscn2447
「100円サラダ」

野菜が欲しくて、ついつい頼んでしまいます。
これ、あるとないとでは僕らの中では大違いなんです。
やっぱり少しでも良いから、お野菜を食べたいんです。

Dscn2450
「汁なし辛口麻婆麺」

こちらは今回はYOKOさんの注文で。

Dscn2453
麺!
この麺がバッチリ決まっていましたね!美味しかった!
もちろん麻婆豆腐も肉々しさがあって、
醤を駆使したもの…と言うより、
オイルを上手に使って来ている印象でした。
麻婆部がちゃんと麺に絡みついて来て、
肉味も感じ、花椒の香が立ち上る中で、
ちゃんと麺の存在感が出ていること、
これが本当に美味しいと思えるものでした。
やや“こわい”食感があり、パツンとした強い歯触り、
(こわい=信州方言で、硬い…です。強いと言う事ですね)
歯に押し返す心地好い弾力が、実に良いものでした。
麺自体の味も強く、それでいながら麻婆部の旨さに合って来る…
これ、気に入りましたね!
普段は、ひと口しかもらわない事にしている自分ですが、
3~4口、YOKOさんから奪い取ってしまいました。

Dscn2448
「背脂醤油らーめん」

…僕は僕で、こちらのメニュウを。
以前、落語を聞きにお昼の時間に寄った際、
同行者が夢中で食べていたのを見て、興味を持っていました。
メニュウには、
「看板メニューの醤油らーめんの魚介を更に強め、背脂を加えた渾身の一杯です」とのこと。
看板メニュウを食べていないから比べられないけれど、
楽しみにスープをすすりました。

これが想像以上に煮干しの味が出ていて、旨い。
燕三条系…とパーツも違いますから言いませんけれど、
最初の印象は、
醤油、煮干し、背脂の構成もあって、
燕三条系のラーメンを想起しました。
「信越麺戦記」で「酒麺亭 潤」のラーメンを食べてからこの方、
すごく好きなんです。このスタイル。

Dscn2454
麺も力強くスープの中で生きていて、なお良いです。
美味しい。
なかなか新潟までは足を運ぶことが出来ないので、
それらしい味わいに出会うことが出来て歓喜。
こんな近い場所にあったんだなぁ…って。
醤油の甘味と旨味が、好みに近いと感じました。

Dscn2455
別皿で「辛味ねぎ」をトッピングで注文しました。
これも良いですよ!
背脂の力も加わって、甘旨いスープの中に、
また全く別のベクトルのアクセントでした。


そんなこんなで食後は岡谷温泉・ロマネットへ。
紅茶色の温泉で温まって、肌もツルスベになって帰って来ました。
限定麺だったので、
前回の3月の内容から、再び飛んで現在の内容に。
さてさて、
また週末のラーメンを目指して、1週間頑張りますかーー!

…と、言いたいところ、

だ、けれども。

今週末は中野市に出掛けて参ります。
今年の井賀屋酒造店「岩清水」の新酒を楽しむ、
お馴染み「三幸軒」で開かれる、
善光寺屋酒店さん、お三方の共催企画「食酒楽会」に出掛けて来ます!
心から楽しみに、
無事に今週を生き抜いてみせましょう。

元気を込めて明日を目指します!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年5月8日 - 2016年5月14日 | トップページ | 2016年5月22日 - 2016年5月28日 »