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2016年12月 6日 (火)

やっぱり、実際に行ってみないと分からない。(2016年9月17日・ロマネット、山彦、古今亭菊生の落語百夜)

 
 
 
 
知らぬが仏?
 
どうかな。
 
知らなきゃ知らないまま、なんだって。
 
 
 
 
 
えー、気楽なところで一生懸命…と言う所ですが…。
 
えー、よく申しますには、
「知らぬが仏」と…
表裏一体をよく言い表した言葉ですよねぇ。
知ること、知恵と言うものは大切なものですが、
知ったからこそ、不安になったり、災厄に巻き込まれたり。
こと人間が生きる現世、浮世の渡り方の秘伝書なんかには…
諸先輩方から伝え聞きますところ、
「知らなかったほうが幸せに過ごせたものを」…なんて事がある様でして。
 
例えば、こんな噺がありますよ。
 
ある旅行者が旅先で干からびているシラミを見つけましてな。
まぁまぁ、現代は減ったとは言っても、
お子さんの間では流行ることもあったりしますな。シラミ。
人の血を吸いますね。
旅行者はその干からびたシラミを…
まぁ、捨てようとして手に取ってみたところ、
実はシラミはまだ死んではいなかった。
最後の力を振り絞って、その旅行者の手に食いついた。
「あっ、イタッ!」
さっきまで干からびていたシラミですからナ、そうそう力なんてない。
そう旅行者は考え、
潰すまで、捨てるまでの最後の晩餐だろうと、
そのシラミを放っておいた。
シラミはもう必死ですから、グイグイと食いついてくる。
「あっ」と思った頃には手の皮の中に入り込んでしまって、
今、目の前に盛り上がりがあるのに、中ですから、手が出ない。
グングンとシラミは食い込んで行って、
ついには旅行者の脳髄に到達して、旅行者は死んでしまったと言う…
世に言う「シラミがホトケ」を作った…てンで、
下らない噺があったもんで。
 
かの名人、三遊亭圓生師匠の高座にあったものを、
少し短くして申し上げましたが…。
 
「あぁ、やっぱり知らないと損だ」
 
そんな風に、今回ロマネットに行って思いました。
知った上で好きに判断すりゃあ良い。
それが筋ってものだろう…ってね。
なぁに、大層な噺をしようってンじゃありません。
何度も素通りしていた、
ロマネット併設の「山彦」と言う食事処が良かった…と言う噺。
これに絡めて1日、いつもの気楽なふたりが過ごした遊びについて、
申し上げてご機嫌を伺おうと、そんなところですな。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
 
 
 
 
相変わらず、バドミントンから始まる休日。
まだ9月の頃合で、汗だく。運動服。
さて、これで「どこに行こうか」と言うと、実は相当限られて来るんです。
気にしなければ良いものを…とは思っても、
理性が働きますよね。働いてくれ、僕の理性。
 
日帰り温泉施設なら大抵は運動後…と言う感覚で入り易いです。
上諏訪あたりの高級温泉旅館だと入り難いです。
あと、だいたい11時過ぎにバドミントンを終えるのですが、
お昼ご飯を食べたいと思った時に、
ほとんどの飲食店を避けたいと思ってしまいます。入り難い。
外食ですから、それなりのお身なりをされた方が多く、
その中に半袖にハーフパンツ、首にはタオル…と言うのは、僕にとっては恥ずかしい。
コンビニで買って車中食なら大丈夫。
まぁまぁ、色々と自身の理性ラインに則って、可不可適不適があるのでして。
 
 
 
Dscn3600
 
 
塩尻峠を越えて、岡谷温泉・ロマネットにやって来ました。
 
こちらは職員さんもロウリュウサウナの関連もあって、
また比較的施設チェックを頻繁にされているので、
半袖、ハーフパンツが制服である様なので、
何と言うのでしょう…自分たちが運動着でも、抵抗無く入って行けます。

写真のYOKOさんがお洋服を着ているのは、
湯上り後に撮影したから、だったりします。
 
 
Dscn3599
 
 
 
今日のお昼ご飯はここにしよう…と、ちょっと勇気を懐に忍ばせてやって来ました。
何と言うか、
入口は分かるとして、中が全く見えないので、
混んでいるのか、メニュウはどんなものが?…なんにせよ、
分からなくて、入ってみる心持ちに、これまでなれませんでした。
今回は開拓精神、ダメでも良いや!…と言う、
申し訳ないけれど、失礼極まりない気持ちで、奥に進んで行きます。
 
…で、すごく気に入ってしまう訳ですが。
 
 
 
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セルフ方式だけれど、メニュウがしっかりしている。
軽食コーナーではなく、食事処でした。
この券売機横にある手書きの「おすすめ」を見ても分かります。
 
細い入口を通って、店内に入ると奥にグンと長く広い。
手前に座敷席があって、奥にテーブル席。
テーブル席のすぐ近くに注文口、食器返却口があります。
 
 
Dscn3592
 
 
「おすすめ」をYOKOさんとそれぞれ注文して、座敷席で待ちますが、
すごく広くて、落ち着く事が出来る空間でした。
お風呂道具を投げ出しても、他の卓に迷惑を掛けない広さ、ゆったり。
 
たぶん、基本的に混み過ぎない場所なんだろう、と思いました。
アクセスが良いので、「ご飯を食べてから」と言う方も多いと思われる地域柄。
かつ、
2階の休憩室ではコンビニご飯や自前のおにぎりなどを食べている方を、
何度も目にしています。
僕らみたいに時たま訪れるならばまだしも、
毎日、毎週となって来ると、
また温泉→寝る→温泉の1日コースを考えるなら、
やっぱり持ち込んだ方が…と考えても不思議じゃありません。
混み過ぎない。
よって、空間が広く取られる。
 
 
Dscn3595
 
 
YOKOさんが注文した「おすすめ(A):870円」は、
「夏野菜のカレー」でした。
素揚げされた野菜もちゃんとしていつつ、
生野菜のキャベツもワンプレートになっていて、
野菜補給を常と考えている自分達には嬉しいものでした。


僕は他のメニュウと見比べた際に、
流石に高い…と思いながらも、
どんなものが出て来るのか、量は?
お値段を考えると、昨今の相場からは安いがどうか…などと、
いろんな思いを巡らせながら注文しました。
「おすすめ(B):1280円」で、
「うなぎのかばやき丼」がこちら。
“うなぎのまちおかや”の文字があり、
観光として日々の中にも鰻文化のある岡谷らしいメニュウ。
 
…先日、家族が岡谷のお宅にお呼ばれした際には、
やっぱり鰻のお弁当が用意されいたそうです。
流石、と思いました。
 
 
Dscn3597
 
 
 
2切れあり、丼の隙間は卵焼きで彩りを持って工夫が見えます。
感動の味!…と言う事はないのだけれど、ちゃんと美味しかった。
柔らかさとふっくら加減は正しくあり、
気軽に食べることが出来ることは利点。
 
比べて、当日の「おまかせランチ:500円」は、
「焼き魚・とろアジの塩焼、漬物味噌汁ご飯付き」だったみたいで、
大体2.5倍のお値段の差がありますが、
リーズナブルなメニュウもあって、素晴らしい。
 
写真には見えないものですが、
お店のおばちゃん達の雰囲気も、とても良かった。
これが何よりの印象の良さにも繋がっています。
 
実は前日の夜営業のまま、券売機の設定が残ってしまっていた当日。
おすすめセットが選べなくなっていました。
てっきり平日限定だったり、何か規制があるのかと思って、
「じゃあ他のものを」と選んで購入して食券を預けに行っているんです。最初は。
 
「おすすめセットって、注文できないンですかね?」
 
…と、伺うと、
 
「いえっ、そんなことはございませんが…
 えっ、選べなかった?
 あっ、もしかして昨日の晩の?」
 
その設定を直して、こうして注文するに至るのですが、
屈託がなく、設定の不備にすぐ気付き、即対応、
「道理で、今日はおすすめが出ないと思った!」
明るく、良い意味で悪びれ過ぎないと言いますか…
(ごく丁寧に謝られたら、
 こんな大した事じゃないのに…と逆に引いてしまいそうで)
本当、気分の良い、愛嬌のある、考えながら仕事をされている感。
松本市波田の「だいなモ」の店員さんにも通じるものがありました。
そう言う生きた対応をされるお店、好きなんです。
 
 
 
 
その後、ひと心地つけてからロマネット自慢のローマ風呂に入って、充実感。
家事雑事を忙しなく済ませた後に、
夜は夜で、松本に落語を聞きに出掛けています。
 
 
 
 
Dscn3602
 
 
今回のマイクスタンドアートは根多出し「竹の水仙」になぞらえたものでした。
古今亭菊生の落語百夜、第80夜になります。
 
開口一番に前座、橘屋かな文さんで「強情灸」、
古今亭菊生師匠で「親子酒」、仲入りを挟んで「竹の水仙」でした。
 
かな文さんは、文左衛門師匠がちょうど文蔵師匠と名跡を継がれて、
その報道、披露公演の詳細が出た頃…でしたかね。どこか文蔵師匠の雰囲気を感じるものでした。
 
「竹の水仙」と言う、いわゆる甚五郎噺は後半の盛り上がりが魅力ですよね。
細川の殿様の使いでやって来たお侍さんの威張りっぷりからの、
焦りっぷり、町民とは言え痛快にいじっちゃう感が、最大の見せ場だと思いますが、
何より陽気な菊生師匠には、よく似合う噺、高座でありました。
 
翌日は「信州SOUL」に行くために早朝信州中野に向けての電車旅を予定していて、
落語会上がりの一杯、どこか日本酒を飲みに行く…と言う、
お馴染みで最愛の時間は、グッと我慢。
翌日のために、後ろ髪を引かれながらも四柱神社にお参りだけして、巣穴に戻りました。
 
 
 
 
さて、少し前の噺になりますが、一席申し上げました。
知らずに文句を言う、判断すると言うのは、何にせよ損をしますね。
そんな風に感じられます。
迷うばかりでは何も進まない、知らないままは知らないまま。
良くも悪くも、飛び込んでみて、進んでみての遊びだろうと、
つくづく痛感したところで、
今日はこのあたりでお開きとさせて頂きたく存じ上げます。
またの機会を是非お待ち申し上げつつ。
 
ありがとうございました。
 
ありがとうございました。





岡谷温泉・ロマネット
HP: http://okaya-romanet.jp/
公式Twitter: https://twitter.com/IyRsDzgCnJCfrd6
 

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