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2016年12月15日 (木)

きっかけが喜びを結ぶ。(2016年11月12日・風林火山)

久し振りだけれど、気持ち良く迎えてくれて、嬉しかった。
えー、気楽なところで一生懸命と言うことですが…。
結んで離れて、
人のご縁と言うものは結びやすく解けやすくありますよねぇ。
「袖振り合うも他生の縁」と申しますけれど、
じゃあ、その縁付いたものが続くか…てぇと、全てではないですな。
むしろ少ないと言った方がよろしかろうと。
縁と言うものは…そうですなぁ、
ポストイットの様な簡単に引っ付くような、
そして紙で出来ている様な、
軽い、ひらひらしたもの…そんな風に思います。
縁付く、その瞬間は脆いですわ。
それが結ばれると…ポストイットが落ちない様に、
大切だ…てンで、上からセロテープを貼り付けたり、
ホッチキスで打ち付けたり、離れない様にする…
その思い、努力、結ぶ訳ですから2本以上の紐が、
こう、キュッと締め付けられる。
縁が続いて行く…と言う事なんだと思います。
ごく偶然に、仕事の中でお見えになったお客様が徳島県のご出身で。
仕事しながらも色々教えて頂きましたね~。
フィッシュカツに竹ちくわ、ふしめんも買い求めましたし、
すだち酢は本当に良いですよ。
何にでも合います。爽やかな味わいでレモンも好きだけれど、
風味は酢橘が好みに合います。
その方が、やおら「日本酒がお好きなら、松本の風林火山さんって知っていますか?」と言う…
驚きました。松本にお住まいではないですからネ。
「ええ、ええ、(最近ちょっとご無沙汰ですが)知っていますよー」
「日本酒は普段飲まないのですが、お店の方に勧められて飲んだ日本酒が美味しくて!」
「それは何より。何を飲まれたんです」
「えっ、えーと、色のついたお酒で、外国語っぽくて…あ、ボーミッシェルって…」
「あぁ、澤の花!さっき話してらした“むしり鶏”に近い地域ですよー!」
どうやら、居酒屋ですと果実酒などをよくお飲みになるんだそうですが、
それを見たお店の方が、甘味がある、飲みやすさのある…
そうした所から、お勧めしてくれたんだと、とても嬉しそうに話しておいででした。
いやあ、これを聞いて「何を食べました?ポパイは?ホル天は?」なんて、
色々聞いていましたら、いてもたってもいられなくなりまして、
早速、風林火山に電話をする、その週の土曜日のカウンター席を予約する…
…そうして今日の一席が成る訳ですな。
いつもの気楽なふたりが松本の街に降り立ちますと、噺の幕開きとなっておりますが…。
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そんな訳で松本駅前、大衆居酒屋「風林火山」にやって来ました。
今日はどんな信州の日本酒と出会えるのか、とても楽しみ。
今年は長野酒メッセ、仕事から離れられなくて不参加になりましたけれど、
その分、今年のお酒はどうだったのかと…とても気になっている心持ちです。
そう言う意味では、「風林火山」が最適解ですよね。
信州のお酒が、豊富に揃うお店ですから。
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カウンターに通して頂いて、お通し。
具沢山。
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先ず一杯に、
今日の先発だけれど中継ぎで…
信州上田・互(福無量)・純米吟醸うすにごり“中継ぎ”をお願いしました。
当時のTweetでは以下の通り。
香の抜けがすごく良く素敵爽やかさ!
ボディも軽やかさで颯爽。
すごくちょうど良い美味しさで、キレながら、
ポッと甘みを感じられてアフターも良いです。
良い状態。キレイで美味しい。
…とのこと。
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YOKOさんは生ビールで「ぷはぁ」とされておりました。
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目の前に大きな椎茸がありまして。
こうして目の前に置いてあると、かなり惹かれます。
オススメの中に椎茸料理を見付け、それも含めて注文。
まず出て来た肴は、ごくさっぱりとしたものから。
こう言う始まり方が、良いじゃありませんか。
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「馬刺し(赤)」
この頃、厨十兵衛さんでも何度か注文していて、
馬刺し付いていたカタチ。昨今、益々好きになって来ました。
あっさりしているけれど、味が良いですよね。
適度な肉感があって。
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地物鹿肉のたたき~レバ刺し風~
色々合って…いや、「風林火山」では問題なかったのだけれど、
社会の中で色々あって、レバ刺しが食卓から消えて…
このビジュアルは、以前メニュウに合った馬のレバ刺しと酷似しています。
鹿肉のたたき…と言う事ですが、
鹿肉をこうした状態で食べることは初めての経験でした。
煮たり焼いたりしたものを食べていますが、かなり印象が異なります。
筋…と言うより、弾力のある身で、歯に押し返し、“食べで”があります。
鶏の砂肝にちょっと近い様な…そんな印象すらも。
クセは全く感じられず、ごま油とネギの風味の中で、
塩に旨味を持ち上げられて、実に良い塩梅。
おまんまに良いってンじゃありませんね。
日本酒、ビール、焼酎…何にでもよろしかろう、と言うもの。
温かい焼酎なんかにも良さそうですね。芋より麦などの方が。何となく。
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強烈に危険な魚、
「ダツ」のお刺身がメニュウにあったのでお願いしました。
これ、自分たちが知ったのは「洋食厨房Spice」のシェフさんから…でした。
凄まじいスピードで泳ぎ、かつ鋭利な先端を持つので、
人間の体を的に突っ込むと、ダツの直径に合わせて、穴が開く…と言うのですから、
いや、本当に危ない。
けれど、それだけの筋肉をお持ちならば、当然にお体を食しても美味しい訳で…。
洋食厨房で食べて以来だったので、是非に…と思いました。
見た目にも身の締りを感じませんか?
けれど、硬さや強さと言うのはあんまり感じません。
程好い食感で、良いお刺身の風合が浮かびます。
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「ジャンボ!しいたけフライ」
…メニュウ原文まま。変な文言ですけれど、肉々しいです。椎茸ですが。
「風林火山」のフライ衣って、比較的しっかりした…
硬めの食感のものが多いのですが、
そのゴリッとする食感に相対しても、全く遜色ない厚さ。
ゴリッ、プルッ…と噛み千切ると、椎茸の風味がソースと共に香ります。
こりゃあうまい。
もうひとつ、注文しようかと思うのですが、
他のメニュウが食べられなくなってしまうので、遠慮せねば。
“食べで”がありますもん。
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信州上諏訪・本金・純米大吟醸“美山錦”
当日のモモさんオススメ酒。
当日、今更ですが初めて坂口さん…でしたか、
お名前を伺った厨房の若い衆さんが、
蔵元さんまで勉強のためも含めて出掛けて行った所で、
仕入れて来たんだそうで。
当日のTweetは以下。
これは美味しい。たいへん美味しい。おっと、銘柄より先に呟きが漏れた。
信州上諏訪・本金・純米大吟醸。
華やか。ほのかに酸も上る華やかさは全体に羽衣イメージ。
何ていうかな、一言で例えるなら出品酒的な上質さ。
うーん、YOKOさん曰く、食にも良いが単独でも抜群に美味しい、とのこと。
…とのこと。
酒ぬのや本金酒造さんと言う造りの総量が特に少ない蔵元さん…
けれど、高品質のものを醸し続けておいでで…
よって、量はどうしても限られて来てしまう純米大吟醸。
その1本にこうして目に掛かる事が出来て、本当に嬉しい。
そんな坂口さん、勝手に「トンテキの人」…と夫婦間で呼んでいました。
以前、トンテキ用の分厚い豚肉を包丁で叩いているところ、
あまりに僕らが熱く見つめるので、
モモさん共々「食べます?」と声を掛けて下さり、
そして、その美味しさに感動したと言う思い出があり…
正確に言うなら“トンテキを分けてくれた人”…と言う恩義がありまして。
蔵元と温泉なんかもセットで楽しんでおられるみたいで、
またお話も伺いたいですね。
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信州上田・瀧澤(喜久盛)・純米吟醸“丙申”ひやおろし
そして、こちらもお願いしていました。
当日のTweetは以下。
パイン系の芳しさの後に、ゴージャス感ある酸味と苦味!
この盛り上がりが抜けた後はサッパリしていて、面白いお酒!
美味しいです!
冷温が良さそう。
酸の勢いが飲み口によってはドライさにもなっていて、
醍醐味、楽しいお酒と思います。
…とのこと。
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YOKOさん大好物のヤマセン(山芋の千切り)を。
そろそろ農産物直売所にも出て来ているので、
美味しい時期になって来ましたかねっ。
「ながめぃもつまりまぃた」
…と、YOKOさんが喜んで食べていて、
勢い余って軽く詰まらせたりなんかして。
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「風林火山」の絶対的名物、「ポパイソテ」を。
届いたら、出来るだけ直ぐに混ぜますっ!
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混ぜ後。
熱せられた鉄板の上で醤油が香ばしく弾け、
卵の薄く伸ばされた所がカリカリに焼かれて、なお芳しい。
少しだけ醤油しょっぱいけれど、これこそ信州の味付けだと思います。
ちょっと甘くて、ちょっとしょっぱくて。
久し振りの「風林火山」なので頼んでみましたけれど、
相変わらず、最高に旨いです。これ。
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続いて、こちら。
「手の内」の首掛け。
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信州松本豊野・大信州・純米吟醸“手の内”を。
当日のTweetはこちら。
クリーンで白いイメージ。可憐な花のイメージ。
大輪でないけれど、生命力を感じます。
バランス良さ、いわゆる五味がそれぞれ特長的です。
それぞれの線が伸びるのだけれど、調律、まとまりが素晴らしい…と言うか、
ある意味、大信州らしい卓越さ。
…とのこと。
大信州蔵、槽場詰めも無事に済んで新酒が出始めましたね。
それこそ、「風林火山」さんにはラインナップされていることでしょう!
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こちらもお願いしました。当日のサーバー酒。
当日のTweetは以下。
信州中川・今錦・純米吟醸無濾過直汲みサーバー出しを。
空気の在り方を感じます。
米っぽさ、今錦の持ち味がよりふっくら感じられる様で、面白い。
飲み口の中盤から後半で、ふっと膨らむのが良いですね。
お酒単独で楽しみたいかも。飲んでいて対面する表情が豊か。
…とのこと。
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「ソイの塩焼き」
家ではこうした焼き魚は、なかなか実現できませんね。
丸々1匹を美味しく頂きました。
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「風林火山」での最後に、こちらを。
信州篠ノ井小松原・積善・大吟醸袋吊り斗瓶囲い雫酒、
使われている花酵母は「オシロイバナ」とのこと。
当日のTweetはこちらで…。
これは黙る。香の優美さを口の中で取っておきたい。
味わいは更に半年とか1年後を期待しちゃうかも。
20℃の世界の方が開くのかなぁ?
香の高さ、香の質の良さが、すごーく良いなぁ。
…とのことで。
大吟醸らしさ、ちゃんとした出品酒、馥郁たる香の表現。
本当に良いお酒で…
技術の粋を集めた大吟醸と言えど、
現在の規格では精米歩合が50%と言う取り決めくらいで、
購入を考えると、結構差があります。同じ「大吟醸」と言う銘であっても。
これは特に上質な部類を集めたもの、と言う風格がありました。
YOKOさんと話していましたよ。
そろそろ行こうかな…って。
特に行かなかった理由がある訳じゃありません。
週末の予定だったり、様々な事情で気に掛かりながらも遠くなってしまっていた…
お天道様はそれを見透かしているのか…
こうしてご縁を下さって、僕らを突き動かして下さって、
こうして一献、楽しむ事が出来ました。
このご縁の流れが、たいへんに…ええ、何度も申し上げますけれど、
嬉しかったのでございまして。
「おー!!ひさしぶりじゃーん!!」とモモさんが迎えてくれて嬉しかったし、
店長さんが電話予約の際に、声だけで自分と分かってくれたり…
何だか、ホント嬉しくて。
家でご飯を作って、いろんな料理に挑戦したくて、
今は2週に1回くらいのペースで飲みに出ているのだけれど、
出来るだけ、こうして繋がっている場所に顔を出して行きたいな、
行ける様に、日々を頑張って過ごして行きたいな、
切実にそう思わされるものでした。
やっぱり楽しいは嬉しい。
楽しくさせてくれる場所が好きです。
すごーく満足して、見送られて「風林火山」を後にしました。
さて、この日はまだまだ続きます。
気分が良い所で次はどこにしようか、僕が行きたいことがある…と、
はしごを掛けにかかるンですが、
そちらは代わって、次の出番に譲ります。
おあとがよろしい様で。
ありがとうございました。
 

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