« 松本ブルワリー、始まりました!(2016年4月30日・マツブルタップルーム1階) | トップページ | 駒ヶ根トリプルコンボ。(2016年3月9日・こぶし、がむしゃら、落語会) »

2016年5月 4日 (水)

笑う角(カウンター)には福来る。(2016年3月5日・厨十兵衛)

「笑う門」ではなくて、今日は「笑う角」にて。

前回のブログからは実は続いていない2ヶ月前の記事を、
堂々と今!更新する相変わらずのところ、
気楽なところで一生懸命と言う事で、
お付き合いのほどを願っておきますが…。

他に行きたいお店もあったけれど、

酒友に出会うカウンター。

そのご縁に、存分に喜ぶ。

…当日のTwitterに酔いながらも投稿した言葉より。


先達ての更新、カエルのお店にて楽しんだ、その後の夜話。

(前回↓)
美味しいところに、美味しいものが集まる。(2016年3月5日・Hop Frog Cafe)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/201635hop-frog-.html )

タイトルを「楽しいところに、楽しい人が集まる」にしようかと考えていたけれど、
ご案内の通り、カウンターがL字になっている厨十兵衛、
そのL字を囲むように、偶然に居合わせた飲み友達が、
ワハハと楽しむ、何を話したのか、題目ぐらいは覚えているけれど、
内容はうっすらと記憶を酔いの彼方に置いて来てしまっている夜。
とにかく楽しかった事は、本当に間違いない。
ご相伴下さった皆も楽しかったなら、こんなに嬉しい事はないのだけれど。

笑う門には福来る。

よく笑ったL字カウンターの角の僕ら。

Dscn1735
お店に入ってすぐに気付き、撮影した1枚。
座布団、新しくなっていました。
これまでは和風の円座型のものでした。
それはそれで良かったけれど、
このフカフカな感じ、嫌いじゃありません。アリです!

Dscn1738
厨十兵衛に着いて、先ず一杯。

僕は、栃木・若駒・純米無濾過生原酒“美山錦70”、
YOKOさんは、埼玉・花陽浴・純米大吟醸“美山錦”を選びました。

「若駒」、お酒らしい香。
後半に酸がキリリと立った雰囲気と華やさが両立して、美味しい。
「花陽浴」は前半のイメージは可憐さ。高い香と甘酸っぱさ、
後半はグッと酸味が伸びて来て、米酢の雰囲気も少し。

これに合わせて、鰈と平目を使った肴を注文しました。
彼の竜宮城のそれの様に、鰈と平目の舞い踊る卓上。

Dscn1740
かれいのえんがわポン酢

麗しき鰈のエンガワ、ポン酢和え。
前日に厨十兵衛を訪れていた、
ひろっちさんのTwitterのつぶやきを見て、
今日、メニュウにあったら必ず頼むぞ!…と思っていました。
やっぱり美味しいです。
エンガワの甘味がポン酢のほのかな酸味によって、際立ちます。

Dscn1742
平目の酒盗和え

季節、旬の魚を使って酒盗和えを出してくれる厨十兵衛。
お気に入りです。これも頼まずにはいられなかった。
酒盗、それだけでもたまらなく酒に合う訳ですが、
これが旬の白身魚と合わせると、より一層の酒肴になります。
ついこの前(4月30日)も注文しましたね。うん。

Dscn1747
次杯として、
僕は、岐阜・房島屋・純米無ろ過生原酒・超辛口“勇士槽場汲み”、
YOKOさんは、滋賀・浅茅生“みずかがみ”・純米吟醸無濾過生原酒をお願いしました。

共に、日頃味覚的にとってもお世話になっている酒屋さん、
東京・革命君さんのボトルで。
「浅茅生」は「お任せ(YOKOさん向けオススメ酒を)」としてお願いして出してもらった1本でした。

「房島屋」は、勇士槽場汲みの名を冠する別誂え。
突端の米感の後に酸と急峻な味わいで締め上げる、
美味しいストロングスタイルでした!
こう言う“辛口”は歓迎です。締まった味わい、旨いです。

「浅茅生・みずかがみ」は、葡萄系の香にまろやかなバランス。
滋賀県大津市産のお米「みずかがみ」を使ったボトル。
非常に面白いお酒…と思いました。
イメージの最初はローランドモルト、
もしくはスペイサイドの若いシングルモルト。
突出したものはない、しかしまとまりの良さこそ突出して感じ。
密やかさ、湧き出て来る旨味。
お米、緑茶…いやはや、対話できるお酒ですね。
色んな事を話したくなるお酒…イメージを色々引き出してくれるお酒だと思いました。

滋賀県の「環境こだわり農産物(滋賀県認証)使用のシールが貼り付けられていました。

Dscn1746
桜マスの塩焼き

旨い焼き魚を食べる、これも居酒屋さんに出掛ける喜び…
…なんて僕らは思っています。
干物ならまだしも、生の魚を焼いて食べる…美味しく焼いて食べるって、
実は家での調理では難しい心持ちが致します。
桜マス、信州サーモンとはまた違った風味で、
より川魚らしい風味がありました。
ちょっと調べてみると「兄弟かな?」と思っていたのですが、
全然、違っていて、
信州サーモンはニジマスとブラウントラウトのバイオテクノロジー交配、
サクラマスは、サケ目サケ科の魚の一種で、
何でも河川残留型だと、ヤマメと言うのだとか。

Dscn1751
続いて、三杯、
どちらも「お任せ」でお願いしたものです。

僕には、兵庫・金鵄盛典・特別純米生原酒搾りたて、
YOKOさんには、福島・会津錦“さすけね”・純米無濾過生原酒を選んでもらいました。

「金鵄盛典(きんしせいてん)」は良いキレ味。
なるほど、革命君、そして厨十兵衛の大将のお眼鏡に叶っているのも納得です。
関東、東北のお酒とは毛色が異なる西の酒らしい雰囲気。
滋賀県ともまた違いますよね。
たぶん、京都、大阪、奈良のラインを越えて来ると、
お酒の雰囲気が違う…と思っているのですが、どうでしょうか。
お酒全体が軽く感じる、シャキッとしていて酸も立つ…
その良さに秀でていると感じました。

「会津錦“さすけね”」は、東京大塚・地酒屋こだまさんの自家熟成品とのこと。
流石のたけさん、素晴らしい読み。
熟成酒、お燗酒に向く…なんて場合が往々にしてあるのだけれど、
これは冷酒、もしくはひや(常温)でも飲みたい!…と、
口にした瞬間に浮かびました。ごく薄く黒糖系の香が屋台骨。
透明感に滑らかな流れを持ち合わせていて、
けれど、野暮ったくないハッキリした和やかな個性と言う相反するものの共存。
いやはや、本当に旨いボトルです。

Dscn1756
クリームチーズとチャンジャ

…これがYOKOさんにより注文されると、
だいたい僕らはしっかり酔っ払いとなっている合図。

カウンターには、ブログ「92の扉」のkuniさん、
K西さん、つねさんと言う、厨十兵衛のカウンターでお会いする面々が、
時を別々にして訪れておいでで、
また、何となくいつの間にかの酒の縁、
kuniさんのお隣にいたお兄さん方も加わって、
日本酒の話をしたり、地元の話をしたり、映画の話をしたり…
本当、色々と話していました。

酒肴と共に味わうお酒から、
お酒を左団扇に…と例えると、ちょっと違うかも知れないけれど、
味わいながら語らいながらのお酒の扱い方になりますね。
グラスを常に手の中に携えて、酒の肴を様々な話題にして楽しむ時間。

Dscn1758
山口・貴・純米吟醸生“山田錦・中取り”


Dscn1759
宮城・宮寒梅・純米吟醸生酒おりがらみ45%

僕が「貴」をお願いし、
YOKOさんが再びお任せとして「宮寒梅」を出してもらった…かな、と。



Dscn1760
つねさんも円座から変わったクッションに着目し、
厨十兵衛の箸袋を置いて記念撮影。

Dscn1761
フードのラストオーダーで、
塩気とサッパリさを求めて、
「叩き胡瓜のごま油和え」をお願いしていました。

Dscn1762
信州上田・月吉野・特別純米原酒

この日の末杯に、「月吉野」…
昨今、東信と呼ばれる上田、小諸、佐久地域に、
新しい命、お酒の情報があります。
小諸では「浅間嶽」、
上田では「月吉野」…共に蔵元さんのお嬢さんが、
醸造者として入り、より良い日本酒を醸し始めています。

「浅間嶽」はもう何年かご担当されておられ、
先達て小諸に旅行をした際にも、立ち寄らせて頂きました。

「 小諸・須坂の旅 ~其の二~ 中棚荘と大塚酒造「浅間嶽」(2015年11月28日) 」
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-7ab0.html )

「月吉野」は同上田の信州銘醸「喜久盛、瀧澤」蔵で勉強され、
待望の醸造、販売されたボトルがこちら。
屈託のない自然な雰囲気を持つお酒です。
今後更に期待の信州酒のお話も楽しみながらの宴席となりました。


ずーっとこのまま楽しんでいたい、
カウンターに根をはびこらせたい…
そんな風に思う、楽しい一夜でした。
流れとして、もう1軒…なんて考えもしていたけれど、
こうして出会いがあり、
共に楽しむ時間は掛け替えがないもの、
得ようとして簡単に得られるものではないもの、
これはこの場を楽しむっきゃない!と思う時間。そうして過ごした時間。
終電と言う区切りが僕らを呼ぶので、席を立ちますが、
いつも通り、名残惜しいものでした。

「おやすみなさいー」と手を振って別れる厨十兵衛の引き戸。

そうして前を向くと理容室と焼き鳥屋さんの光景、
そして、右手の方へ…駅の方へ歩いて行く…
この瞬間も、実はまた良いもので。
酔い気分、良い気分。
街を歩くと言う事が、楽しさを思い出として、
より輝かせてくれる様に思うんです。
「あぁ、街に日常に戻って行くなぁ」と思う。
厨十兵衛での温かいカウンターが、とても大切なものだと思う。

そんなお酒飲みのお噂を申し上げて参りましたが、
ちょうどお時間となっております。
本日はここまで。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

|

« 松本ブルワリー、始まりました!(2016年4月30日・マツブルタップルーム1階) | トップページ | 駒ヶ根トリプルコンボ。(2016年3月9日・こぶし、がむしゃら、落語会) »

日本酒」カテゴリの記事

街を呑み歩く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512041/63577997

この記事へのトラックバック一覧です: 笑う角(カウンター)には福来る。(2016年3月5日・厨十兵衛):

« 松本ブルワリー、始まりました!(2016年4月30日・マツブルタップルーム1階) | トップページ | 駒ヶ根トリプルコンボ。(2016年3月9日・こぶし、がむしゃら、落語会) »