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2016年1月14日 (木)

ピザは巻いて、切って食べましょう!(2016年1月9日・厨十兵衛&ヴェルデ)


ピザを巻かずに食べている男がいたんですよ~。

なァにぃィィィ~~!!!
やっちまったなぁ!

男は黙って!

ピザを巻く!!

男は黙って!!!

ピザを巻く!!!!

…はい、そう言うことです。

そう言う事だったんです!


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今日のお話は、
左手、新規オープン、ナポリピザ専門店「Pizza Verde Matsumoto」さんと、
右手、日本酒居酒屋「厨十兵衛」さんのお話です。
松本市は緑町にて。

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まずは「厨十兵衛」にて、日本酒を。

僕は、秋田・ゆきの美人・“特撰”純米吟醸、
YOKOさんは、埼玉・鏡山・純米酒“新酒しぼりたて”を選びました。

「ゆきの美人」は、とても好みの銘柄です。
生酒を好んで飲む事が多いけれど、火入れもやはり素晴らしい。
米を炊いた香が寸時膨らみ、その後に滑らかな伸び。
料理を盛り上げてくれる効果も期待できます。
「鏡山」は、新酒らしさと鏡山らしさが共存していました。
中盤にグッと渋さが開く…と思うのも束の間、
太く広く甘味が膨らんで、
全てを包み込んで、最後には、ほわっとさせて切れる感じ。
渋味は、たぶん新酒らしさ…ではないかと思います。
あるけれど、気になりません。
特長である甘味の広がりが美味しいお酒。

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「まぐろの山かけ」

山芋が大好きなYOKOさんが、
真っ先にお願いしたいと言っていた「山かけ」を。
とろろ、たっぷり。

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もちろん、まぐろ、入っておりますとも。
さっぱりしたとろろの風合に、まぐろの旨味。
小さめの匙ですくう形の肴は、ちびちびやるのにうってつけ。

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続きまして、
僕は、愛知・菊鷹“雲外蒼天”・山廃純米吟醸無濾過生酒、
YOKOさんは、高知・土佐しらぎく・純米吟醸あらばしり生“八反錦”を。

「菊鷹」、前日の金曜日にTwitterにて、
ゆ~さん、ひろっちさんが、共にお飲みになられていて、興味を持ちました。
“山廃”造りですが、奈良・大倉の様な最近の山廃の雰囲気。
旨味が太く滑らかに泰然としながら、たおやか。
全体のボリュームがたっぷり…常に余裕を感じさせるバランス。

「土佐しらぎく」は、細身で美人なイメージ。
香の強さは中程度、サバケの良さが香と共にイメージに合い、良い感じ。

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「刺身・五点盛り合わせ」
(縞あじ、金目鯛、あぶり鰆、源鯖、生雲丹)

今日はこの後に行きたいお店が…
お隣でピザを食べようと決心して訪れていたので、
アッサリした飲みを心掛けようとして、お刺身を。
盛り合わせたデザインで既にトキメキを覚えますね。
どのお刺身も、すごく美味しかった。
鰆や源鯖、特に好みでした。

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続きまして、
僕は、三重・而今・特別純米おりがらみ生、
YOKOさんは大将におまかせし、選んでもらって、
秋田・まんさくの花“ダイヤモンドドロップ”・純米大吟醸原酒一度火入れを。

「而今」は米の香と例える系統。
厚くも爽やかを伴う香気が好ましいです。美味しい。
「まんさくの花」、素晴らしい1本。
綺麗で日本酒らしく、存分に官能的!
これ、手に入れたくなっちゃう美味しさでした。
綺麗でハリがあり、勢いある新酒などと飲み比べても、
明るい印象を残します。ハッキリ輝きのある印象。

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「叩き胡瓜のごま油和え」を。

いかにピザを美味しく食べるか…などの伝授を受けながら、でした。
例えば、
ピザは巻いて食べる、
巻いて食べるだけでなく巻いたものを恵方巻の様にして食べる…など。
「ひとり1枚なんて、軽く行っちゃうよ!」と言う厨十兵衛の大将。
結構な量を食べる方…と言う認識があるので、
“さもありなん”と思いながら伺いますが、
当代のバイト君や、ルミさんも口を揃えて、
美味しさと、“美味しさで1枚ペロリ”なんだと説いてくれる訳で、
否応無しに期待が持ち上がって来ます。

そんな噂の新店に、僕とYOKOさんはハシゴ酒、出掛けます。

自分がとても好ましく思うお店、味わいのお店の、
そのお店の方が「美味しい」と誉める…と言うのは、とても惹かれますよね。


体もお腹も温まった所で、直ぐお隣ですから、
コートを着ずに厨十兵衛を出て、ヴェルデのドアを開けました。
この間、3秒もないんじゃないでしょうか。
閉店してしまったペラトルカ時代には訪れた事が無かった店舗です。
初めて入る緊張感も少しばかり。
でも、有り難いことに酔いは扉を開ける勇気を与えてくれます。

店内には、ピザを焼く窯、その薪の焼ける良い匂いがしていました。

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キリン・ハートランドを頂きながら、まずは1枚、お願いしてみます。

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「マルゲリータ」

メニュウには、
「トマトソース、モッツァレラ、モッツァレラ、バジル、パルミジャーノ」とあります

すごく粉の風合が良く、
「30秒で風味が変わってしまう」なんて紹介記事でのコメントを拝見致しましたが、
なるほど、窯から出て来て直ぐを、早々に食べる事が出来るので、
今まで感じたことが無い香の立ちを感じました。
トマトも酸味がしっかりしたもので、熱く旨い!
「これ、美味しいね!」とYOKOさんを見ると、
厨十兵衛の大将に言われた通り、ピザをくるりと巻いて、
そしてフォークで切って食べていました。「うん、美味しいね!」と返してくれます。

…熱いうちに食べた方が良いと思うけれど。
巻いている時間が勿体無くない?

そう考えていました当時の自分。
そして、バクバクとYOKOさんがひとつ食べる間に、数切れを食します。
女性ですから、やっぱり上品な食べ方も良いのかも。

そう、考えていたんです。確かに美味しかったし。

今では、とても後悔しています。
「僕も巻いて食べておけば良かった」…と。

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続いて、
「ポルポ」は、
「マリナーラ+ケッパー、ブラックオリーブ、ガーリック、たこ、プチトマト」とあり


「マリナーラ」には、
「トマトソース、ガーリック、オリーブオイル、オレガノ」とのこと。

…漫画「ジョジョ奇妙な冒険」の5部にいますよね。
ポルポ。どうでも良いんですけれど。イタリア語で「蛸」の意味だとか。

ガーリックと蛸の食感で、また風味が大きく異なりますね!
これも美味しい!と次々に、そのまま…巻かずに食べて行きます。
食べる時に、二等辺三角形にカットされた、
薄手の、角度の狭い頂点部分の具やソースがこぼれてしまうのだけれど、
「ピザってそう言うものだし」と思って、気にしていませんでした。

あぁ、勿体無いんです。これ。

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続きまして
「ヴェルデ」を。
「ジェノベーゼソース、モッツァレラ、フルーツミニトマト、パルミジャーノ」とのこ

と。

僕とYOKOさんは想像以上の美味しさに喜んで、3枚目を注文しました。
食べ過ぎ…だとは思うのだけれど、
他の味わいを食べてみたくて、興味が止まりませんでした。

―― そして、そのおかげで完全な旨味に辿り着く訳で ――

ここで、ふっとヴェルデの店主さんとお話する機会があり、
厨十兵衛の大将の“おいしかった!”で、今日はハシゴ酒なんですよ~…とお伝えする

などし、
その中で、「恵方巻的な食べ方」の話になりながら、
「ピザは巻いて食べるんですよ」と言う展開に。

えっ、それってホントなの?

…と僕は思いました。本場ナポリの方は巻いて食べるし、
厨十兵衛の大将は、誰よりも上手に巻いて美味しそうに召し上がられる…と。

「巻く」イメージ、自分は全く出来ていなかったと思います。
二等辺三角形の長手方向に縦に折るように巻くと思っていました。
だから「巻くって行為は、出来ない」って思っていました。
YOKOさんが巻いているのは聞こえていたけれど、
自分で、自分が食べる事に夢中で、その様子を見ていなかったんですね。
これがいけなかった。

YOKOさんは器用に二等辺三角形の頂点をつまんで、
いわゆる“ピザの耳”部分に向かって、くるくると畳むように巻いていました。
YOKOさんは最初から正しい食べ方でした。

そして、厨房からこちらに出て来て下さった、
ヴェルデのマスターさんに巻き方のレクチャーを受けて後、ひとくち。

「 !!!!???? 」

巻いた後に、食べ易い大きさにカット。

慌てて、もうひとつ巻いてみて、ひとくち。

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ちょっと見た目に良くなくなってしまったけれど、こんな感じです。

「 巻いて、切る 」

これ!!

これ、味が全然違うじゃん!

ソースがたっぷりと中に巻き込まれて入っていて、味わいがしっかり届く!

かつ、

耳に近い厚い部分と中央に近い薄い部分の異なる食感は、
ミルクレープのそれの様で、
更に多様なもちもち食感を形作っていて、とても美味しく感じます!
ただカットされた状態と比べると、別物の食感です。
例えるなら、福岡のうどんと讃岐のうどんくらいの食感の差!

ピザに乗せるチーズも接着剤の様な効果があって、
おそらくは食感の多層化に効果があるのではないでしょうか!
チーズなるものは、
ただの定番トッピングでしかないと思っていましたが、
流石、伝統の料理!!ちゃんと意味がある!

うわぁ、うわぁ!

ピザってこんなに旨いんだ!旨いんだーーー!!!

あ、最初に巻かずに食べた2枚が勿体無いーーーーッ!!!

流石に、もう1枚は食べ過ぎかも…と思い抑えますが、
うん、
巻いて切って、もう1枚食べたかったなぁ…と思う事が出来ました。
非常に美味しかった。
巻かずに食べた2枚も美味しかったけれど、
もっともっと美味しく食べる方法があるとは…!

イメージし易い例えだと、セブンイレブンのプリトーに近いかも知れません。
ああした重ねられた小麦生地の良い食感がそこにありました。
それが焼き立ての香ばしさを伴って来て、
何枚も食べられちゃうくらい、旨味もありアッサリさもあり、
魅力的なピザでした。

誰かに教えたくなる。
教える時には、
必ず「巻いて切って」と念に念を更に押して教えてたくなります。

素晴らしい心持ちで、また必ず訪れようと誓ってお店を後にします。
また「厨十兵衛」→「ヴェルデ」のコース、実践したいですね。

ごちそうさまでした!!

そして、僕らはいつも通り四柱神社にてお参りを。
お正月、日常が戻って来た心持ちに、
これまで暮らして来た“日常”に無かった、美味を知る。
そんな夜のお話。

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