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2015年2月 9日 (月)

旅第15回・信州SAKEカントリーツーリズム(2011年1月29日・南信州)






えー、誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがたい訳で、
気楽なところで一生懸命、書いて行く事にしております。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。

えー…こう言った場合…
「お久し振り」とかね、「ご無沙汰です」…なんてね。
わりに限度があるんじゃねぇかと……ええ、思う訳なんでございますな。
タイトルにぶら下がっております通り、
これから申し上げますお話てぇものは、
そう、2011年の出来事なのでございます。アッと驚く4年前。
オリンピックなら1回来ちゃうってナァ具合で。
中学校や高校なら、ひとつくらいは卒業できちゃう頃合ですよ。

「特に理由もなく」…
そう、特に理由もなく更新が滞りました。
忙しかった、他のイベントが重なった…追っ掛けて行けば、
それなりの理由はあるのでしょうけれどもね、
うん、そうですねぇ…
やっぱり「書きたくない!」なんて言うね、
それは思った覚えは、ほんのちょっぴりだってナイ訳ですよ。
ずっと、心の隅っこに「書きたい」は転がっておりましたが、
そこに実がない、
実がある……更新が為されないまま今日まで至ってしまいました。

逆にね、
何故書こう…と思ったか、書き上げる気力が戻ったのか…てぇと、
2015年の私自身の情勢と言うものが原因でございましてね。
「松本の文化の一端を担いたい」と強く考えました。
郷里を良くするために、知ってもらうために、楽しんでもらうために、
出来ることを続ければ、
出来ることをする、これを諦めなければ、
何に成るかは分からない。分からないけれど、何かには成る。
そう思うことが出来ましてね。
ずーっと更新が無かったブログ「酒 宗夜」、
2015年1月は、2日に1回のペースで更新しております。
諦めない。
諦めないってことは、続ける事を頑張るって事ですね。ね?

ちょうど1月18日に、すごくお世話になっている…
松本の日本酒居酒屋の一翼、「厨十兵衛」さんが15周年を迎えました。
自分が初めて訪れたのは2005年だったてンですから、
私自身とのご縁だけでも、
10年、美味しく日本酒を楽しませてもらっておりまして。
15年続ける…それはご苦労のあった事と存じます。
同じくお世話になっている「摩幌美」さんの現在、36年と言う年月も、
続けて来たからこそ培ったものが多くあるはずなんです。
尊敬する、両マスターをカウンターのこちら側から見ておりますと、
「続ける」ことに意味がある、私だって、成し遂げてみたい…
そう、「松本の文化の一端を担うんだ!」と思いました。

今しか出来ない事を今、一生懸命に頑張りたいと思います。
当時、2011年には書けなかったことを、2015年だからこそ、
今だからこそ、より一層、意味のあるものに。

2011年は落語を聴き始めた年であり、そこでひとつ感性が変わっています。
でなければ、こんな落語口調でマクラを振る様に、冒頭に書いたりしていませんでした。ええ。
更に、その先、その後の世界、温泉に勤しんで…
温泉の旅の中で、2011年に長野県、信州を縦断した年の思い出にも触れました。
同じ信州SAKEカントリーツーリズムの友人も出来ましたよ。
2011年から今まで過ごして来た全てが愛しい、
私とYOKOさんの旅の始まり。

さぁ、総じて16回、旅の終盤、セミファイナル!

第15回を申し上げて行こうじゃありませんか!

どうぞ最後まで、よろしくお付き合い下さいませ。


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【  旅第15回・信州SAKEカントリーツーリズム  】
【  2011年1月29日  】

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当日の写真、このボトルから始まっています。
佐川急便に荷物を取りに行きました。
2010年に休止していた蔵を復活させ、2011年の冬に復活後第1号の日本酒を発売。
群馬県館林市の清水屋酒造さんの「榮万寿」です。
Twitterでその情報を知り、当時熱心に拝見しておりました。
待望のボトル。

当日これからは南信州への旅になります。
最初の目的地「飯田」までは、高速道路でおおよそ2時間の見込み。
そこから各蔵元さんを巡る…
国道153号線を基点に、下道を経由して塩尻まで帰って来る…
…となると荷物の受け取りなんて出来る訳がない…と言う訳で、
まずはここから…でした。

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塩尻インターチェンジから高速道路へ。
一路、南下します。
移動中の写真はYOKOさんが撮影してくれています。
旅も15回目になると慣れてきてくれて、
良い写真が何枚も撮影されています。

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山がそれぞれ違うのだから…と言えばその通りですが、
高速道路を使って県内を駆け巡って来た旅の中で、
南方の、この山の景色と言うものは、
北方の景色とは、
雪が覆う姿、常緑樹の多さ…山の並びもまた…
表情が異なると言うより、人そのものが違って来ている印象に近いです。
縦に長い長野県。
景色にその広大な自然の魅力を感じます。

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休憩のため、「駒ケ根サービスエリア」に途中停車。
サービスエリア内にある高台を臨みます。
今回のタイトル写真には、そんな表情の異なる「南の山」、
この景色を用いました。

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この頃、YOKOさんがバカにハマッていた果汁グミ。
あまおう果汁51%使用…今、2015年に販売されているものは、
特別「あまおう」と言う訳ではなくて「いちご」ですよね。
限定品だった様で、生活圏内のコンビニやスーパーで見掛けなくなり、
駄菓子、こう言ったお菓子の宿命を感じながら、
やや寂しい気持ちになっていたところ、
駒ヶ根サービスエリアの売店で発見し、喜び、
しかしながら、
「こんなに買っちゃって怒られないかなぁ」と言うYOKOさん。
おどおどと実に可愛げがあるなぁ…と思いながら、3袋を購入しました。
現行品も美味しいのですけれど、
それまであまりグミ業界の中に、
美味しい「いちご味」って無かった様に思っています。
その中に煌く様に登場した「あまおういちご味」は、忘れられないですね。

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駒ヶ根サービスエリアでの休憩を経て、更に南下。
飯田インターチェンジで高速道路を降ります。

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長野県・飯田市、喜久水酒造へ到着です。
本日の1蔵目。
飯田インターチェンジを降りて、間もなく到着でした。
街道沿いにあり、奥に長い敷地である様です。
入口付近の駐車場に車を停めました。

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蔵元敷地内に併設されている売店に向かいます。

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事務所の出入口と思しき扉に掲げられている、時代を感じさせる看板。
左から読ませるものであり、
酒名「喜久水」の他に、「吟醸」と「清酒之精華」とあります。

蔵元ホームページにあります、沿革が実に興味深い内容です。

( http://kikusuisake.co.jp/?page_id=1045 )

飯田にある酒蔵は、この喜久水酒造のみ。
他の地域には多かれ少なかれ数軒が存在しています。
昭和19年、37蔵の合資会社として設立されているからこそ、
飯田地域に他に日本酒蔵がないのですね。

昭和43年の「にごり酒天龍」は思い出のお酒です。
また同年の「ガス入り清酒パンチメイト」も飲んでみたかったですね~!


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喜久水酒造の売店「翠嶂館」へ。

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店頭に掲げられている
蔵元敬白、「信州の酒喜久水」の看板。

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お米のサンプルやクラシック瓶などのディスプレイも並びます。

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広い店内。椅子席も多く並べられていました。
椅子に腰掛けた際の目の先、天井にはテレビモニタが取り付けられていますから、
蔵元に関わる映像も見ることが出来る…
バスなどで訪れる様な観光客さん向けの小セミナーの様な使われ方もするのでしょうか。

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「仕込水・雲渓の泉」を飲むことが出来ます。

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一見、映画のポスターの様にも見える、
もちろん「喜久水」のポスター。
宣伝文句も無く、ただ女性とロゴだけ。
こうした広告も時代の流行になった部分もあり、歴史を感じます。

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仕込みタンク…だったもの。
なんと、こちらはトイレへの入口。
オブジェとして、ホーロータンクが再利用されていました。
酒蔵っぽいと言えば、酒蔵っぽい。
酒蔵ならではの景色には違いありませんよね。
神鋼ファウドラー・昭和31年製造、検定は昭和39年10月28日とあります。

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思い出の酒「白貴天龍」を。
新しいラベルになっちゃいましたね。それが時代と言うものなのですけれど。
僕の思い出に強く残っているのは、ひとつ前のラベルです。

僕自身、日本酒を日本酒として楽しんだ、酔っ払った、酔っ払って気持ち良かった…
…その記憶のいちばん最初が、
松本市「力寿司」で飲んだ、この「白貴天龍」でした。
本当に本当に若い時分です。
日本酒は皆同じだって思っていました。いや、同じも何も本当に何も知らなかったですね。
にごり酒と言う意味も分かっていなかったと思います。
普通のお酒じゃあない、何だか特別な響き…そう思い、親父と一緒に飲んでいました。
その日はとても酔っ払ってしまって、夏の日だったと思います。
夜、薄暗い道をフラフラと家まで歩いて帰ったんです。それなりに距離があったと思います。
けれど、何よりも気持ち良くて。
日本酒って楽しいな、美味しいなー…って思ったきっかけだった日。
味わいはこの2011年当時も、今もずっと変わっていない…
難しい言葉なんていらない、
ただただ「あ、なんだかもったりしていて美味しいぞ」と言う感覚。
それが魅力なんです。

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三州街道・国道256号線、
道路脇にある喜久水酒造、
信州SAKEカントリーツーリズムでは、
1000円以上のお買い物をして、
蔵元さんにスタンプを押してもらいます。

僕らのルールとして、
買ったお酒は蔵元さんのある場所で、
蔵元さんのロゴと一緒に撮影する…と決めていました。

「あっ、通り過ぎちゃう。こんなにインターチェンジから近いんだ!」

…高速道路のあと、普通の道路のスピードが心持ち遅く感じてしまう、
下道の速度に慣れないからこそ、
ちょっとビックリしてしまったことも、また思い出。

喜久水酒造「猿庫の泉」・純米吟醸を購入しました。
(さるくらのいずみ…と読みます)

…環境省・全国名水百選として認定された「猿庫の泉」から名前が取られています。
また、他にも「聖岳」や「風越」など自然に近い酒銘が多い様に感じます。

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「本醸造・白貴天龍にごり酒」、やっぱり買っておきたいな…と。

ちなみに、当時の古いラベルはこちら。

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これがひとつのきっかけでした。
似ているけれど、違いますよね。ラベル。

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旅第15回、
県内最南端・飯田市、喜久水酒造を経て、北上して行きます。

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温泉好きになって、再び飯田に赴いた際にも思いましたが、
高低差のある街の景色が、松本の景色とは異なっていて印象的でした。
松尾水神温泉・ほっ湯アップル、
飯田城温泉・三宜亭本館天空の城と言う温泉施設に入ったことがありますが、
特に市街地にある飯田城温泉付近は新しい景色、古い景色が混在し、とても味のある空間でした。

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街道を走って行きます。
YOKOさんの写真タイム。

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橋の上からの河川の景色。
見慣れた梓川や薄川、女鳥羽川…松本の川の景色のどれとも雰囲気が違う…
けれど、海で全て繋がっているのだから、自然の大きさは偉大です。

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木が並んでいる。
実に広々とした空間です。
僕らは次の蔵元さんのある中川村へ向かっています。

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山に掛かる雪の量が異なるだけでも表情が違う訳ですが…
どうでしょう、松本平から見る山々の景色って、
もっと鋭い山が多い様な印象があります。
変わって南信州のこの景色、山の連なり、稜線はなだらかに見えます。

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また少し山間に入っていきます。

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中川村へ。

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長野県下伊那郡中川村・米澤酒造に到着です。

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いざ、蔵の中へ。
奥に製造している場所が見えます。手前に事務所と言う構造。
作業をしている方の姿も見えました。

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米澤酒造事務所。

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玄関先にある松がとても立派だったので、もう1枚写真を撮影させて頂きました。

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ラインナップです。
「今錦」の代名詞は、何と言っても「おたまじゃくし」シリーズではないでしょうか。
滓酒は生まれたままのおたまじゃくし、
原酒は足が生えたおたまじゃくし、
特別純米酒はもう直ぐ蛙になるおたまじゃくし…
酒質の移り変わりに合わせて、工程に合わせて、ラベルの中のおたまが成長して行きます。
ラベルだけでなく、その味わいも特徴的。きちんと個性ある味わいです。

その後、2011年当時には無かったかと思うのですが、
「新今錦伝」や「中川村のたま子」ラベルも発売されています。

米澤酒造で購入したお酒はこちら。

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今錦・本醸造“金撰”緑ラベル

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今錦・普通酒“銀撰”赤ラベル

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金銀、並べてみました。
1本の値段ではスタンプラリー規定の1000円に満たなかったので、
せっかくだから…と、合わせて購入しました。
これまでも出来るだけ、その蔵の特徴が表されていて、
昔ながらのレトロなデザインを中心に購入していました。
こうして蔵元さんを回り、風土の良さを知るのですから、
電子的なデザイン、活字のデザインのラベルより、
味わいのある、蔵元さんが代々伝えて来たボトルデザインが良いと考えていました。

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駐車場にある看板。この右手奥に蔵元さんがあります。

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山間の蔵元さん、道の交差する場所。
通り行く人も少ないのですが、
通る方はどこかのんびりとされていて、素敵な田舎の景色であったと思います。

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山の中の景色が綺麗で、ここでもYOKOさんが何枚か撮影してくれていました。

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続いて向かうのは駒ヶ根市。

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米澤酒造は高台の上にある様で、道を下って行きます。

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眼下には天竜川が流れています。
南信州のひとつのシンボルである河川。

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国道153号線、三州街道へ合流です。
突き当りを右へ曲がり、更に北上して行きます。

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この陸橋も印象的です。
どこにあるとか、何が良いとか…そう言う記憶はないのですけれど、
「見た」と思うし、懐かしいと思います。
伊那、駒ヶ根、飯田、…地形の効果なのか、
街道、高速道路、電車…それぞれが比較的真っ直ぐに造られている…
そう感じます。山に囲まれた長野県の松本平から南の地域に形成される
盆地の東西を、ちょうど真ん中で分断しているイメージがあります。
それら交通の要を通り越して、対岸へ…と言う日常の中、
こうした立体交差のポイントも、多い様な印象を受けます。

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道中、次に目指す蔵元さんの看板がありました。
流石、お膝元の地域です。
駒ヶ根市限定のラベルで「純駒」と言うボトルもあるくらいですから、
地元・駒ヶ根市でも愛されている蔵元さんなのです。

Twitterの当時のつぶやきを見返しますと、
どこかの看板に「本醸造・信濃鶴」と書いてあった様です。
「信濃鶴」は2001年から全量純米酒宣言の蔵元さんですから、
それより前の看板だった…と言う事ですね。

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線路の向こうに、先程見かけた看板と同じ看板が見えます。

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長野県駒ヶ根市・酒造株式会社長生社に到着しました。

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線路の手前に戻って、もう1枚写真を撮ります。
このシチュエーション…
線路の直ぐ横に蔵元さんがあると言う光景は見覚えがあります。

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JR東海・飯田線の線路。遠く遠く…遥か向こうへ伸びて行きます。
旅第2回で立ち寄った伊那市・漆戸醸造さんでも同じ景色を見ることが出来ますね。
どちらも飯田線の線路ですから、
漆戸醸造で眺めた先の見えない線路の行末に、今、自分が立っている線路がある。
繋がっているんです。

そうそう、思い出しました。
昨年のことでしたか、記憶を頼りに調べてみると、
おそらくは2014年1月25日、「井の頭」漆戸醸造さんへお酒を買いに行くと、
そこに長生社の専務取締役杜氏さんがいらっしゃっていたんですね。
偶然お会いした…なんて時もありましたね~。

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左側が醸造棟と思われます。右手が事務所。

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時代を感じる静かで落ち着いた佇まい。

事務所…母屋の造りはカウンター越しにお酒を買うスタイルで、
塩尻の笑亀酒造も少し似た造りとなっていますよね。
(その建物は国の登録有形文化財指定を受けました)
現代風に言うなら、タクシーの後部座席から運転席を眺める様な感覚でしょうか。
お客さんの空間とお店側の空間がしっかり仕切られています。

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上伊那郡酒造組合とあるので醸造関係の認定書でしょうか。
明治13年4月と読む事が出来る…と思う…のですけれど。
創業は明治16年ですから、はてさて。

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こちらも書。読む事が出来る文字も多いのですけれど…。

百業長
麹屑
美酒以願巻天下
不折書

中村不折と言う洋画家、書家の字なのですね。
ご高名な方のご様子。
生まれは東京だけれど、明治維新の混乱を避けて伊那高遠に戻り、
飯田小学校で教員のご経験もある方の様です。
現在でも諏訪の「真澄」の文字に使われている、郷里の偉人さん。

「百業長」は「百の業に長け」、
「美酒以願巻天下」は「席巻する」と言う言葉がありますから、
「美酒が天下に広がる様願う」…と言った意味でしょうか。
「麹、屑」はそのままの意味か…ううん、ちょっと分からないですけれど。

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棚の中にラインナップが見えます。
基本は、銀色ラベルの純米、金色ラベルの特別純米、
そして、純米大吟醸の3本立て。
そこに季節限定で「しぼりたて」が加わる形でしょうか。
イベントでお会いすると「いつもと同じですけれど」と仰る蔵元さんですが、
それが素敵なんですね。いつもと同じ味、いつもと同じ美味しさ…
様々なお酒を試飲するイベントで出会っても、
やっぱり「信濃鶴って美味しいなぁ」と思う事が出来ます。
狙いを絞った造り、その良さが活かされている事が「信濃鶴」と感じます。

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信州SAKEカントリーツーリズムのために、特別純米酒を購入しました。

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個人的に大好きなので、純米大吟醸も購入しました。
家で晩酌、飲みたくて。
お値段もお手頃なんです。

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2本、並べてみました。

この日は「専務取締役杜氏の純米酒ブログ」を書いてらっしゃる、
岳志さんにもお会いできました。

「 専務取締役杜氏の純米酒ブログ 」

( http://sinanoturu.blog77.fc2.com/ )

後日、この日の出来事も書いておられまして。

( http://sinanoturu.blog77.fc2.com/blog-date-20110210.html )

本当に素敵な思い出となっています。
「わわー、すごい!」と仰って、この写真を撮影されていた時には、
やっぱり誉めて頂いている訳で、とっても嬉しかったです。

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今となっては違って見える風景。
この当時は、この先に本当に目的の場所があるのだろうかと…
カーナビこそありましたが、少し不安に思っていた頃でした。
そもそも、飯田、中川村と通って来て、
北上してはいるものの、今まで無かった「道路に雪」と言う状況にもビックリしていました。

「酒造株式会社長生社」を経て、駒ヶ根インターチェンジの前を通り過ぎ、更に山側へ。

“今となっては”

…その後、この道の先にある「早太郎温泉・こまくさの湯」であったり、
「中央アルプス宝剣岳・千畳敷カール」にも足を運んでおりまして。
なるほど、雪があるはず。天空の頂へ登って行く道中なのですから。

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「駒ヶ根ファームス」に到着しました。
観光案内、おみやげ販売、生産物直売所…だけでなく、
南信州ビール直営の「味わい工房」、
乳製品加工「すずらんハウス」などがある複合施設です。
隣接して「千畳敷カール」へ続く道、バス乗り場の「菅の台バスセンター」もあります。

計画の段階、
今回の旅の中で、お昼ご飯をどこにしようか…と考えました。
駒ヶ根と言えば「ソースカツ丼」であり、
伊那であれば「ローメン」など名物がある訳です。
移動の時間的予測から、駒ヶ根市周辺かと…そう思う、
調べますと、実際に「駒ヶ根ファームス」周辺には、
有名なソースカツ丼のお店が軒を連ねています。
魅力的ではあるのだけれど、
せっかく南信州ビール直営店がある、クラフトビールも買うことが出来る…
そもそも、僕もYOKOさんも、1年に1回、カツを食べるか…と問われると、
案外、食べない派なのです。実は。
天秤に色んな選択肢を乗せた結果が、「味わい工房」でのお昼ご飯の選択でした。

それでも、
昨年2014年に「千畳敷カール」に赴いた際、お昼ご飯に「明治亭」でソースカツ丼を頂いております。
たいへん美味しゅうございました♪

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駒ヶ根ファームス店内。
道の駅…の様な感覚ですよね。
お酒やお菓子、お漬物…本当に色々と置いてありました。

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2階へ上がります。
「南信州ビール・味わい工房」へ。

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入って直ぐ、並ぶタップのお出迎えです。
もう、この時点でトキメキます。
勿論、僕自身は運転があるからビールを飲む事は出来ませんが、
こうして、タップが並んでいる、ただそれを眺めるだけでも嬉しくなるんです。

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醸造設備が見えます。
確か、宮田村にある工場の方で作っているとは思うのですけれど…
全部が全部工場ではなく、
こちらの「味わい工房」で仕込みを行う事もあるのでしょうか。

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雰囲気ありますね。ビアホールっぽい。

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「南信州ビール・よわないエール」

ありがたいです!2015年では、ノンアルコール…ビールもワインもカクテルも、
色々ある時代になりましたが、どうでしょう。当時2011年頃だと、
まだ市場に出始めたばかりの様な印象もあります。
いや、もっと前から市場にはあったけれど、
美味しいと思って、実際に購入する様になった時代…と申しましょうか。

メニュウには「地ビール業界初!」と書いてありました。
ビアテイスト飲料、香料などの添加物は使用せずに、
天然のレモングラスハーブ、アロマホップで香を付けて、
麦芽、ホップ、ハーブを主原料にしたものなのだそうです。

麦芽糖、飴、生姜の様な雰囲気だったと当時のTwitterより。

この後、南信州ビールは同じくノンアルコールビールで、
2011年6月、
信州人の必需品…特に中南信ではお腹の調子が悪い時の特効薬、
「御岳百草丸」の王滝村・長野県製薬と共同開発した
「Bitter Nature Rich」ビター・ネイチャー・リッチと言う黒ビールテイストの、
ビアテイスト飲料を発売しています。
百草丸の原料である「キハダ」が効いているのか、なかなかの苦味と特有の香。

…子供の頃、テレビコマーシャルでは大阪の大幸薬品「ラッパのマークの正露丸」がメジャーだと…
テレビで放映されているくらいだから、すごいな!…って思っていましたが、
現物を見たことがありませんでしたね。
見るとすれば、必ず「百草丸」ですし、
お腹が痛い時は「痛み止めない?」なんて言いません。
「百草丸ない?」と言ったりします。信州人には欠かせないですよね。

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YOKOさんには、自分たってのお願いで「アップルホップ」を選んでもらいました。
今でこそ、南信州ビールの定番ビールのひとつとなっていると思いますが、
2011年頃では、「噂の逸品ビール」と言う感じ。
自分は匂いだけしか嗅げないけれど、でも、それでも少しでも身近に触れてみたい!…と思いました。
Japan Asia Beer Cup, Silver Medal、
ジャパンビアフェスティバル東京・東京都知事賞を受賞したフルーツビール。

YOKOさんは、
「リンゴの香、ライトで果実感が美味しい。アルコール度数6.5%を感じない軽やかな飲み心地」
…とのこと。

美味しいですよね。アップルホップ。
その後、何度か飲む機会に恵まれていますが、品の良い味わいだと思っています。

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この素敵なビアホール然とした雰囲気に、
似つかわしくない箸袋…。何だかシュール。
でも、それが素敵です。日本ぽくって。

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YOKOさんは「アルプスカレーライス」を注文しました。

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僕は「高原たまごと濃厚ビール煮ソースのオムライス」を。

メニュウには“人気メニュウ牛肉のビール煮をソースに仕上げた特製オムライス”とのこと。

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オムライスの中はこんな感じ。
ビールの味がするか…と言うと、しないのだけれども、
きっとビールが入る事で柔らかくなったり風味は良くなっているはず。
美味しく頂きました。

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気になったので、「ビアブレッド」もお願いしました。
メニュウには“麦芽を練り込んだパンとビール酵母入りバターロール”とのこと。
クラフトビールメーカー直営のレストランなので、
ビールに合うメニュウ、ビールを使った“ならでは”のメニュウがやっぱり嬉しいですよね。

さて次は伊那に向かいます。

そう思って、食事後の出掛けに「味わい工房」のトイレを借りますが、
済ませて外に出た時に目に入ったのは、この貼り紙。

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駒ヶ岳蒸留所、近くにある事は存じておりましたが、
川の向こう、すごく近くに見えます。
そんなに近いんだ…と思う。まさに手が届きそうな距離。
足を伸ばす事なんて訳が無い距離。

「 行ってみたい! 」

興味が湧きます。
「味わい工房」は駒ヶ根市にあり、「蒸留所」は宮田村にあります。
両施設を隔てる川が、まさに境界線となっているのですね。

計画上、ここまで順調に進み、時間が無い事は無い―――…

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善は急げ。見たい気持ちは止められません!

本坊酒造・信州マルス蒸留所にやって来ました。
俗に「駒ヶ岳蒸留所」とも。
南信州ビールの醸造所もあり、またワインも製造しています。

その後、近年では宮田村でのイベントも様々開催されていますね。
「ハイボール」から始まった、またひとつのウイスキー・ブームを経て、
より知名度が増した様に感じますし、ニュース、情報などでも、
よく目にする様になっていると思います。

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構内案内図。

2014年から2015年に掛けて、
案内図にも見える蒸留する道具「ポットスチル」が新しいものに取り替えられました。
Facebookでその前後を拝見しておりましたが、
また新たな1ページが開かれて行く、そんな風に見えました。

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広い工場施設内。

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「原酒製造棟」とあります。

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信州マルス蒸留所のビジターセンター。
いかにも蒸留所らしいオブジェが飾られていました。


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工場見学、試飲などの受付カウンター。
とても広く、行き易い環境で工場見学を受け付けて下さっていると思います。
実は、2015年までにも…
ビールを買いに何度か信州マルス蒸留所には立ち寄っているのですが、
実はまだ工場見学をお願いしたことがありません。
いつか、出来れば…近いうちに見に行ってみたいですね。

蒸留所見学に赴いた「摩幌美」の面々からは、
近くで見ることが出来るその見学コースの良さ、聞き及んでおります。

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売店で思わず購入してしまったもの。

「ウイスキー羊羹」…

POPには「当工場ウイスキー使用」とあり…
勿論、駒ヶ岳蒸留所のウイスキーに興味があって来ているのですから…
お値段もお安いものだし、すごーく欲しくなってしまいました。
買って帰り、「摩幌美」での月例会「モルトの会」にお土産として持って行ったと思います。

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蒸留施設の建物の奥に、
南信州ビールの工房があり、当時はそちらで、この1リットル瓶を購入しました。
2回目に買う際には先程の売店で購入していますね。

この瓶、全て飲み干した暁に、再び信州マルス蒸留所に持参しますと、
再び、ビールを充填してもらうことが出来ます。
最初に買う際には瓶のお値段も含まれておりますが、以降は中身、ビールのお値段だけ。

この旅第15回の中で購入した瓶は、僕らの家に1ヶ月ほど留まった後、
群馬県に転勤になった友人、
「摩幌美」モルトの会でお会いした、酒友であるT田さんにプレゼントしました。
ウイスキーだけでなく、クラフトビールにも明るいT田さんへ、
このボトルは“再び信州でお会いしましょう!”…の意味を込めて贈りました。

そんな訳で2代目となる南信州ビールの1リットル瓶は、
毎日の晩酌、その和らぎ水を入れるジャグ代わりとして使っています。
取っ手もあって使いやすい。
また、本物の中身…ビールを詰めて貰いにも行きたいですね。

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遠くからもハッキリ分かります。
伊那市の「仙醸」へやって来ました。

「仙醸」と聞くと、子供の頃に聞いたテレビコマーシャルのキャッチコピー、
「仙醸は美味しいお酒、黒松仙醸は高級なお酒」が、すぐさま蘇って来ますね。
自動再生されます。
この写真を撮影した時にも、
「これがあのCMのお酒を醸している場所か…」と思った程です。

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長野県伊那市高遠町・株式会社仙醸へ。
代表銘柄は勿論「仙醸」ですが、
近年では「こんな夜に・・」と酒銘の付けられたシリーズもあり、好評ですよね。
鹿、山椒魚、山女、雷鳥、満月…モチーフとなるイラストも印象的なラベル。
味わいも非常に良く、YOKOさんも大のお気に入りです。

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入口直ぐに大きな建物がありました。
商品を梱包搬出する建物でしょうか。
造り酒屋…と言うよりも企業・工場と言う雰囲気。
大きな会社である事が伺えます。
お酒のイベントが蔵内で毎年開かれておりますが、
この広大な敷地であれば、大勢の仙醸ファンが訪れても大丈夫ですよね。

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施設全体の中ほどでしょうか。
事務所へお邪魔致します。
この奥が仕込み蔵の様です。


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事務所に展示されている仙醸のラインナップ。
長野酒メッセでも色々試飲させて貰っていますが、
「だるま市しぼり」も美味しいですよね。
うーん!気に入っているボトルが多いですね!

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訪れたのが新玉の春を迎えた1月だったからでしょうか。
カウンターの上にあったカレンダーも貰ってきてしまいました。

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黒松仙醸・純米酒を。
先程のラインナップが展示された脇にある、
小さな菰樽と一緒に、酒瓶を撮影させて貰いました。
「声譽秀天聲涯」の唄い文句が菰樽に見えます。

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この菰樽が乗っている台座は、もしかしてU形側溝でしょうか。
いやいや布で出来ているんです。
最初は「まさか!」と思ってしまいました。
椅子を逆さまにして使っているのかも知れませんし…
こうして実際に蔵に足を運ぶ事で、色んなものを見ることが出来ます。
まさに旅だと思う瞬間のひとつです。

途中、予定外ではあったものの、
行って良かったと思う「信州マルス蒸留所」…
この分、少しだけ時間が押しておりまして、
旅第15回の計画上、いちばん最後に立ち寄る蔵元さんの、
営業時間の終了「17時」、
これは間に合いそうだけれど、17時に着いては、
僕もYOKOさんも松本へ飲みに行く気満々ですから、それが遅くなってしまう…
遅くても16時30分には家に帰っていたいと思う訳で。

「仙醸」の他に、
伊那には旅第2回で訪れました「井の頭・漆戸醸造」、「信濃錦・宮島酒店」があります。

そしてもう1蔵、
信州SAKEカントリーツーリズム、その当時のスタンプラリーには登録がなかった、
「大国・御馬寄」を醸す「大国酒造」も、また伊那にあります。
大町の北安醸造が醸す「北安大国」は「ほくあんだいこく」と読みますが、
「大国・御馬寄」は「おおくに、みまよせ」と読みます。

国道153号線、小黒川と天竜川が交差する場所にあり、
この旅においても、その目の前の道を通り過ぎました。時間があったら立ち寄りたかったですネ。

今、「信州SAKEカントリーツーリズム」を始めますと、更に塩尻市洗馬の「美寿々酒造」も加わっていますね。
現行版・2013年2月25日付けの第11版のスタンプシートと、
2010年4月19日付けの第1版のスタンプシートを比べると、参加蔵元にも差があります。
もちろん、僕とYOKOさんは第1版のスタンプシート、全76蔵の「信州SAKEカントリーツーリズム」に挑戦していました。
「美寿々酒造」に関して言えば…ちょくちょくお酒、買いに行っていますね。
家も近いし…本醸造・火入れは、本当我が家の癒しのお燗常備酒ですし…。

…本当に最初の最初は77蔵の登録があったのですが、
諸事情あって、すぐに76蔵に差し替えになったんですよね。
当初、少しだけ混乱もあってのスタートだったと思うのですが、
この長野酒造組合さんの企画で、僕とYOKOさんは更に長野県を好きになりましたから、
ええ、全く以て問題でもなんでもない訳で。
むしろ、この試みを実施して下さったことに、とても感謝しています。

…そう言ったこぼれ話も挟みましたが。

さて、ともあれ!

お話、本筋に戻ります!

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国道153号線を急いで塩尻方面へ戻り、長野県上伊那郡辰野町・小野酒造店へ。

ここでおおよそ16時くらい。
全ての予定を網羅するには、呑みに行くにもちょうど良く最終ラインをまだ越えていないカタチ。
安心した記憶、とてもよく覚えています。

何より、ここからの帰り道はほとんどが通勤経路なのです。
そうした地元感での安心もあったのでしょう。

実は、勤め先の健康診断に、レントゲン車などが入る場所が近隣にないと言うことで、
医療関係車両が入る場所がある…と言う事から、この小野酒造店を訪れた事もあるほどです。

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長野県全域で「夜明け前」で通っている蔵元さんですが、
地元・辰野町には「頼母鶴(たのもつる)」と言う銘柄があります。

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蔵元の売店、冷蔵庫の中にボトルが並びます。

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贈答用などの包装が為された商品も並べられていました。
この風景も時代を感じる陳列方法と見えます。
小野酒造店がある中山道、三州街道は「小野宿」と言い、
昔ながらの建物が数多く残っている場所です。

2013年6月に、
僕とYOKOさんは「小野宿問屋(旧小野家住宅)」にて開かれた落語会に赴き、
その建物の中に入っていますが、
太い梁、土間、全てが古民家として美しい佇まいであり、
会に先駆けて地区の方が話して下さったのは、
その日、高座が設営された場所はお殿様が鎮座まします場所で、
子供の頃、そう、もう世の中に「殿」なるものはいなくなった時代でも、
その一段上がった場所には上がるな…とご両親に怒られた…と言うエピソードでした。
貴重な体験をお聞きしながらの落語会でした。
トイレに立つ際にお勝手口を通りましたが、竃の様なものもあった記憶が…
落語の世界にも通じる景色が印象に残っています。

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試飲ボトル用の小さな冷蔵庫と「夜明け前」の幟。

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夜明け前・純米酒を購入しました。

―――そうそう。

先んじて申し上げました通り、
僕自身が日本酒を美味しいと思うきっかけは、
飯田市「喜久水」の「白貴天龍」であると書きました。
実はその話には続きがあり、更に日本酒の世界へとのめり込むきっかけは、
この辰野町「夜明け前」にあるんです。
その後、辰野町のイチ企業に就職しているのですから、なかなかご縁があったもので。

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この「にごり酒」が、もう一段、お酒好きとなるまでの道のりにありました。

東京でひとり暮らしを始めた際に、寂しさを…郷里を思い浮かべる時があります。
ふとしたきっかけで、「あの時、力寿司で飲んだ白いお酒が呑みたい」と思いました。
ただ、銘柄を意識して飲んでいた訳ではないので、何も情報がありませんでした。
お袋に電話をして聞いてみると、「分からないけれど、長野の酒だと思う」…
親父に聞いても、同じ様な答えでした。

さて、どうしようか。

当時ダイヤルアップのインターネット環境、
遅いなんて思いませんでした。それが普通の世の中でしたし、
ウェブページの容量も随分と軽量化されていましたもんね。

どうやら、白いお酒は「にごり酒」と呼ぶらしい。
色々思い出してみると「4文字」あった様な気がする…画像を検索したり、
「長野 にごり酒」で検索したり。

その中で見つけたのが「夜明け前」だったのです。確かに4文字。
小野だったと思いますがモンマートなる酒屋さん…コンビニか…
通信販売が出来そうだったので、お願いしました。
生まれ故郷長野から、わざわざ取り寄せる…と言う不思議な心持ちでした。
田舎に帰れば買うことが出来るのに…
でも、このお酒を作っている場所も、何も分からないから、通販でよかろう…と。

買う時にも疑問点はありました。
「生」と書いてあるものと、何も書いていないものがあります。
この差が分からない。何のことを言っているのだろう。

「 分からないから、どっちも買ってみよう 」

…と、僕はごく安易に考えました。
大目的は「思い出のお酒を飲みたい」でしたから、
「生」を買って違うと思い、
「もう一方か!?」と、惜しい思いをするならば、両方とも…と。

当時、自分の頭の中には「火入れ」と言う言葉もありませんでした。

かくして季節限定の「生」と通年商品の「火入れ」の「夜明け前・にごり酒」を手に入れました。

飲んでみると、なるほど「火入れ」の方が近い様な気がする。
同じ様に白いお酒だし、これに違いない。
飲んでみると「生」の方が、ちょっと美味しい気がする。何が違うんだ?

…連鎖的に疑問が生まれて来る訳で。

それを調べること、また他のものも飲んでみようとすること、
当時のお世話になった先輩、トミマツ先輩と一緒に、
池袋駅のデパ地下に入り浸り、日本酒のラベルを眺めたり、
時に買ったりなどして、だんだんと日本酒にハマッて行く…
松本に帰って来て、日本酒居酒屋「ぷるーくぼーげん」「厨十兵衛」に出会い、
より、色んなお酒を覚えて行く…
そして、東京の試飲会に出掛ける様になる…こうして、「酒 宗夜」がカタチになって行く訳ですね。

今でも「夜明け前・にごり酒」を呑みますよ。
美味しいです。「白貴天龍」も良いですね。
何とも言えない美味しさがあります。お酒らしいお酒の味。

信州SAKEカントリーツーリズム、僕が計画した旅は効率重視です。
周遊するからには、プランをキッチリ造り上げなくてはいけない。
平日にしか営業が無い蔵、土日も営業していて回り易い蔵、
色々ありましたから。

自分が日本酒に近付くきっかけの、ふたつの蔵元さんに、
こうして1日のうちに立ち寄るのも、何かご縁の賜り物に感じます。
1回のブログ記事の中に、懐かしい写真をそれぞれ並べる事が出来ました。

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剥いだ日本酒ラベルアルバムの中に、大切に保存してありました。
このアルバムも「ぷるーくぼーげん」の大将、N島さんの影響ですね。

当日のTwitterより。

16:37:00 

旅第15回終了!
家に帰ってきました。
暖房の予約時間と帰宅時間がほぼ一致。
完璧な足取りでした!
…ただ、多く寄り道を行っているので、
順調に行った道のりだったという事だと思います。
無事の帰宅に感謝。

…とのこと。

そして恒例、夜の松本へ出掛けます。

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夜のナワテ通り。

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「厨十兵衛」さんにて、日本酒を。

貴・特別純米直汲み60・無濾過生原酒
奥・純米吟醸あらばしりおりがらみ生“夢山水十割”から。

当時のTwitterでのつぶやきはこちら。

貴は心地好い爽やかさと酸がゆっくり丸く置かれていく感じで美味しい!
奥はオリの滑らかさが来て、ガツンとお酒を感じさせてくれる!これ、料理にも良さそうだ!

…とのこと。

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「睦月二十九日土曜日 今宵の酒菜・・」

「厨十兵衛」さんのメニュウには日付が入ります。

旅第15回の記念日、打ち上げのスタートであります。

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「はまちの刺身」

ハマチって「魚へんに、反る」…と書くのですね。
見るからに旨そうな脂の乗り具合。

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「かにの湯葉巻き旨酢がけ」

2015年の冬の蟹料理は、蟹味噌と蟹の身を和えた、
「かにとかにみそのとも和え」がレギュラー化していますね。
「厨十兵衛」の大将の酢の使い方は、とても好ましいので、
こちらも美味しく頂いたに違いありません。

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「たたき胡瓜のごま油和え」…2011年当時からあったのか…
…この後、器が変わったりしていますが、
現在もヘビーローテーションしている絶品の酒肴です。
特にYOKOさんが気に入っています。
漬け物ではなく、あくまで和え物ですから、
塩も入り過ぎず、キュウリの瑞々しさを残したまま食べられる。
実に美味しいです。
あまりに気に入ってしまい、我が家の晩酌にて、真似しているほどです。

続いてのお酒はこちら。

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高知・亀泉・純米吟醸生“兵庫山田錦”
群馬・結人・純米吟醸“新酒あらばしり”

当時のTwitterでのつぶやきはこちら。

亀泉は香あり、そして綺麗!すぅっとした印象。
結人はバランス&ライト。これも僕は食に合わせたい。スマートな感じかなぁ!

…とのこと。

どちらも大好きな銘柄ですね。
「よよぎ」にも両銘柄とも置いてある事が多かったかと思います。

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「揚げ出しいろいろ」
メニュウに添えられて書かれていたのは、
「豆ふ、たい、あわふ、なす、青唐、長芋、エリンギ、赤Pマン」

…最後の「赤Pマン」は大将の茶目っ気ですね。

これが絶品です。
少し甘味のあるダシも美味しいし、色んな具材、どれも食感から香から異なる訳で、
食べる幸せがあります。
2015年、つい先日も「揚げ出し豆ふ」を食べていますね~。
大好物。

続いてのお酒はこちらで。

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岐阜・房島屋・純米無ろ過生原酒厳選槽場汲み
静岡・磯自慢・しぼりたて本醸造生貯蔵酒

当時のTwitterではこちら。

房島屋は、なんて張りがあるんだろう!イキイキ!
甘みがアルコール系の強みと共に突き詰めて来て良い!
磯自慢は非常にクリーンで綺麗!硬質でありながらほの柔らかい!

…とのこと。

2015年、つい先日も我が家に同じ肝いりのスペックの「房島屋」が入って来ました。
すごく美味しかった。当時の自分と似た感想を抱いています。その美味しさが「房島屋」らしさ。
「厳選槽場汲み」シリーズは四ツ谷「鈴傳」さんの特別な誂えのボトルです。
番頭さんの情熱、呼応した蔵元さんの情熱、双方の熱い心が詰まったボトル。
現在は、独立された番頭さんの酒屋さん「革命君」さんで、「勇士直汲み」として頂戴致しました。

ですから、このラベル…メモ用に肩貼りの写真も撮影しているのですが、
「厳選槽場汲み」の文字を読んだ際には、グッと来るものもありました。

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「おぼろ豆ふ」

これは逆に2015年には無いメニュウですね。
無いメニュウですけれど、食べてはおります。
「手始め」として、定番の座を射止めました。
夏は冷たく、冬は温かく…おそらく、絶品絶賛の揚げ出し豆富と似た…ベースは同じか…
とても仕上がりの良い醤油ダシで頂くスタイルで、
「厨十兵衛」さんを訪れた酒呑みさんたちを、まず癒してくれます。

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この日、松本城では冬の風物詩「氷彫フェスティバル」が開かれていました。
街を歩く人も多く、
大名町通り、NTT前の階段にはアイス・キャンドルの展示がされていました。

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キャンドルの前に佇むYOKOさん。

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松本城入口。
シャチホコの氷彫が出迎えてくれます。
ライティングされていて、美しいです。

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土曜日の夜に訪れた場合、これもまた毎年の事ですが、
作業中である場合が多いです。
これから夜通し、翌日日曜日に向けて氷を彫り進めて行く訳ですね。
最初は氷の板、塊でしかないものが、
職人さんの技によって、見事な彫刻になって行く過程を間近で見ることが出来ます。

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暗闇に浮かぶ松本城を背景に。
見ていて飽きない…のですが、いかんせん寒い訳で。

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僕らはお城を後にして、西堀方面へと転進して行きます。

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「Strange Bar・洋酒店 醇」へ。

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オリジナリティある、この看板のデザインが良いですよね。

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「PICK UP」のコーナー。
「洋酒店 醇」は市内でも有数の、
「秩父蒸留所・イチローズモルト」のボトルを持つバーです。
2011年の冬の「イチローまつり」が企画されていました。

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伊知郎スペシャルブレンデッド「一期一会」, 20years old
ベンチャーウイスキー社の代表、肥土伊知郎さんのサイン入りボトル。

当時のTwitterによるメモには…

洋梨、桃、薄く杏子。甘い芳しさが、なんと色っぽい。可愛らしく色っぽい

…とのこと。

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漢字の「へん」と「つくり」がバラバラになっているパズル。
「 毎日酒場 」と仕上げてありました。
なるほど、Barは毎日が酒場であり、情緒あるものですね。

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YOKOさんは、
「氷彫フェスティバル」を経て体が冷えてしまった…と言う事で、
オリジナルカクテル「温梅(ぬくうめ)」、ホットカクテルをお願いしたのですが…

…いくつ漢字を作ることが出来るか、もう夢中。

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僕は続いて、こちらを。

Anchor Brewing
Merry Christmas & Happy New Year 2010
「アンカースペシャルエール」を。

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素敵な泡立ち。
説得力ある深い味わい。

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YOKOさんは「ホットワイン」も。

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結局、いろいろ広げて楽しんだ後、再び箱に戻しますが…。

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「 毎日粋酒 」としてお暇しました。

続いて、松本駅前「摩幌美」へ。

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「Tullibardine 1966」をお願いしていました。
Single Malt Scotch Whisky, Kingsbury社。

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一世代古いラベルシリーズの「タリバーディン」…

当時のTwitterによると、

濃い樽香。深い色合い。麦。足踏み。とかく大地の巨人。
ほのかにクリーミーでバニラが漂う。ふっと気を抜くとメロン香。

味!鮮烈さは赤いイメージ。強い力は香通り。

…とのこと。

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沖縄のお土産のフルーツを頂いていたり――…

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「野菜スティック」をお願いしていたり…

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果てには「ポップコーン」まで…

YOKOさんは志賀高原ビールの「HOUSE IPA」などを楽しんでいた模様。
それにしても、テンションが上がった、上がり過ぎた行く末とは恐ろしい…。

当時の松本駅前は「マイナス3℃」ほどだった様です。
これも当時のTwitterより。

終電車にて家に戻って来たと言う所…
長い長い1日、YOKOさんと一緒に、めいっぱい楽しみました!


以上、旅第15回信州SAKEカントリーツーリズム、
南信州の旅のお話を申し上げました。
今回、旅をした蔵は5蔵。
全76蔵制覇まで、あと7蔵となりました。

次回こそは最終回、旅第16回、岡谷・諏訪の旅となります!

【 信州SAKEカントリーツーリズム公式サイト 】

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/ )

蔵元情報や、推奨ルート、
最も重要なスタンプ台紙などは、こちらから!


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コメント

私たちが「信州SAKEカントリーツーリズム」を廻るうえで大変参考になったブログでありまして、当然今回登場の蔵元さんへもお邪魔してるわけで、一枚一枚の写真やコメントを読みながら懐かしく思いだしました。最後まで読ませていただき、えっと思ったのが、次回第16回が、岡谷・諏訪の旅とのこと、実は、私たちは真逆であったようで、岡谷「豊島屋」さんからスタートした訳で、最後の一行でとても驚いた次第です。

投稿: maiko | 2015年2月 9日 (月) 22時30分

・ maikoさん

長編、読んで頂きありがとうございます!
嬉しいです!
maikoさん、諏訪には呑み歩きも含め、縁がありますものね。
なるほど、豊島屋さんからのスタートも納得です。
明日、明後日で旅第16回を更新しますが、
その1蔵目、そんな「豊島屋」さんからになっております。

今回、こうして書いていて、やっぱり「また行きたい!」なんて更に思うようになりました。まだまだ知らない楽しさ、多くある様に思います!

これからも時間を掛けて、見聞を広めて行きたいですね~!

投稿: SOJA | 2015年2月10日 (火) 12時01分

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