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2012年6月10日 - 2012年6月16日

2012年6月12日 (火)

第1回アル添酒フェスティバル(2012年5月20日・渋谷シダックスホール)


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誘惑箇所の多い中、
取り分けて、いっぱいのお運び様、
誠にありがたい訳で、
気楽なところで、一生懸命書いて行く事にしております。
どうぞ、お付き合いくださいませ。

えー、尽きましては…だなんて、
初っ端から申し上げる事でもないんですが、
「アル添酒」てなぁ、なんだ…ってことですな。

「ちょいと、お前さん!たった今、井戸端でね、噂、聞いちゃったの」
「噂!かー!女ってぇのは、どうしてこうも噂話が好きなのかねー…」
「なんだい、興味ないのかい?」
「…ないこたぁねぇよ。で、どうした?」
「どこって言えないの。どことは言えないんだけれど…ある店主がね…」

よっぽど「アル添酒」って言葉より、気になっちまいますな。

「アル添酒」と申しますのは、「純米酒」の対義語に当たりますな。
日本酒の区分、”特定名称”で表しますれば、
普通酒、本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒となってございます。
醸造アルコールを添加していない日本酒を、
「純米酒」と申しまして、
純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒と分けてございます。

日本酒の今日これまでの歴史の中で、
醸造アルコールを添加された日本酒は生まれました。
現代では純米酒こそ混ぜ物のない真っ当な日本酒だ…と言うご意見もございますが、
人の好みと申しますのは、
万人に万人様なりのご趣向がございます。
醸造アルコールを添加した日本酒だからこその良さがあり、
また、比較的安価に仕上げられますので、
より手に取り易いお値打ち価格となっている場合もございます。

そしてね、これが大事なんです。
ここが今日の噺のミソなんですが…
純米酒は混ぜ物がない、アル添酒は混ぜ物の酒だ…
様々なご意見はございましょうけれど、
酒造りは混ぜ物の気持ちのない、真っ当なものでございます。
蔵元さんは、
誠心誠意、純米酒もアル添酒も醸してございます。
ある店主…でなくて、
ある蔵の方は仰いました。実際に酒造りをされている方です。

「本当に、本当にお客さんの”美味しい”がなくちゃ、酒造りなんて辛くてやってられない」

どの日本酒も生きていく上で、無くてはならないものではありませんな。
嗜好品です。
この世の中に無くなったって困りはしませんよ。
けれどね、あまりにも美味しさと言う喜びを味合わせてくれるから、
縁を繋ぐ日本酒であるからこそ、
本来、無くてはならないものが、無くちゃ生きていけないくらいの価値になる。成っている。
それを紛れもなく「文化」って言うンじゃねぇンですかね。
…アタシはそう思います。
純米酒もアル添酒も日本の真っ当な文化でございます。

さて、本日もまたお馴染み様、酒飲みのお噂でございます。
一席、申し上げるお支度、調いまして、
おあとがよろしいようで。



和らぎ水を…
そりゃあ多く欲する訳で、いっぱい飲むから楽しむ事が出来る訳で。

YOKOさんがトイレに立った瞬間で、
ひとりになり、
急にふっと暇になったから、辺りを見回した。

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つい先程、ブースに立ち寄った群馬県は柳澤酒造・柳澤さんの声が蘇る。
見ると、また新たな一団が押しかけて、アワアワされている。
初めてお会いしたのって、すごーく前の様な気がするけれど、
知ってからずっと「桂川」も「結人」も好きだなー…と思い、
「アハッ」と笑う好青年と言う感じ、
初めての日も、やっぱりアワアワしていたなぁ…って思ったりする。
何と言うか、一生懸命に教えてくれるし、注いでくれるし。

4月の多摩独酌会が、
最高に不本意なのだがYOKOさん共々、不参加となって、
「結人」って参加していたんですか?と聞いた。
「はい、いましたよ!」と答えて頂き、
「あー、やっぱり!参加したかったなぁ!」と話す。

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アル添酒フェスティバルのラインナップに
「亀口」と書かれた濁り酒があり、
「結人」純米吟醸シリーズにある、
「新酒あらばしり」、「直汲本生」
「中取り生酒」、「亀口直汲み」…
…それぞれ当日の「亀口」ほど濁っていないから、
「結人の別バージョンですか?」と聞く。

「あっ、いや、今日のは全然違うんですよ、結人じゃなくて…」

言われて気が付いた。
そうか、今日は地元ブランド「桂川」で参加していて、
首都圏を含む県外向けブランド「結人」じゃないんだ。
「結人」は信州でも見掛けるけれど、
(これは首都圏に出た「結人」が、
  首都圏の酒販店さんから信州に届けられている)
群馬県は前橋市粕川町に生きる「桂川」のお酒は、早々見掛けない。

今日の「アル添酒フェスティバル」って、そう言うお酒が多い…
「奈良萬」も福島県喜多方市で愛される「夢心」だし、
「天明」も福島県会津坂下町で愛される「曙」だし、
「七田」の蔵は「天山」で、「陸奥八仙」は「陸奥男山」だ。
それぞれ前者が信州でも見る事が出来る銘柄、
やっぱり首都圏の酒販店さんから入って来ているもの。
地元銘柄である後者を飲む機会は、まず無い。

「結人」ではない、
「桂川」の本醸造にごり酒、すっごく美味しかった。
もう、直ぐに家に欲しいくらい美味しい。
象形文字と篆書体を合わせた様なラベルも、
字を書く練習をしている自分から見れば、
ツボであって「いいなーいいなー!」と興奮した。

「結人のお兄さんが造る酒、やっぱり好きだなー!」とYOKOさんと話す。
YOKOさんも今日のにごり酒は気に入ったそうだ。


先程、ブースに立ち寄った際のやり取りを思い出していた。

普段、飲んでいる首都圏銘柄だったりは、
誰が欲しているんだろうな…って考える。
今日出会う日本酒、地元で楽しまれているものは、
首都圏銘柄と遜色なく美味しい。
何故か?
とても簡単な理屈だよ、
同じ自然、同じ土地、同じ蔵人さんが心血注いで醸しているんだ。
美味しいはずだよ。

ならば、「アル添酒フェスティバル」ってなんなンだろう。

アル添酒じゃなくて、
純米酒で売られて行く首都圏銘柄って、何なんだろう。
地酒、お国自慢の…
地元で愛されている銘柄、日本酒って、何か違うのか?何かイケナイのか?
避けられているのか…って、
蔵人さんにとっての仕上がった酒は”血の一滴”に等しい、なんて言うよ。
同じ美味しい日本酒に、どこで区別が付いているんだろう。

それは、
何となく…だけれど、
「本醸造で美味しいですよ」って言うよりも、
「純米酒で美味しいですよ」「新しいラベルですよ」「首都圏だけですよ」って、
そう言った方が売り易い、勧め易いから?…なのかなぁ。

…「限定」とか「新商品」のお菓子に飛び付く自分を思うと、
そんな心持ちもして来る訳で…。

美味しいお酒、日本酒っていっぱいあるなぁ…って思う。
県外の僕達からして見て、「よく見掛ける」銘柄だけでなくて、
「この蔵の日本酒って好きだなぁ」って思ったら、
もっともっとのめり込んだって、嬉しいものなんだなって思います。

少なくとも、
今日、ここで「アル添酒フェスティバル」に参加した人達は、
「県外に出るなんて滅多にないですよ」と言われて、
知っているのに、知らなかった銘柄にたくさん出会ったはずだ。

燗酒ブースに人だかりが出来ているのも、
お酒をもっと知ってやろう、楽しんでやろう、そして、
今、すごく楽しい!…と思う熱意から為っているのだと思う。
それだけで燗酒になりそうなくらい熱い。

「可能性がある」

…と一言でまとめるのは、どうにも違っていそうだ。

今日、ここに地元銘柄を主体に持ち寄った蔵元さんの日本酒だけじゃない。
僕らは、僕らが知らないだけで、
見知った首都圏銘柄に留まらない、
大好きな蔵元さんの、旨い酒が地元にあるんだって思うと、

「僕らはもっともっと美味しさを知り、楽しむ事が出来る!」

…と思う。

ずっと前から一生懸命に醸している、

醸しているから地元に愛されている、

そんな日本酒を知って欲しい、知るべきだ、何故なら美味しいんだから!

…主催者さんと言うか、
企画した方々は、そう思っていたのかなぁ…と、考えた。

漫画「スラムダンク」の掲載数週間分が、
物語の中では、たった5分の出来事だった…然り、
思い当たって、閃いて、
ひとり納得しているとYOKOさんが戻って来て、
再び、僕らはブースの前に立つ。

「  ください!  」

器を差し出して、注いでもらう。

このワクワクったらナイ訳だよ。


2012年5月20日。
前日、信州松本は「笹の譽」を
存分に堪能した僕とYOKOさんは、渋谷にいました。
「アル添酒フェスティバル」と言う日本酒のイベントの為に、
上京していました。
気候柄、暑いのか寒いのか分からない、そんな時分、
いよいよ暑かろう寒かろうとも対応できる服装で、
渋谷・シダックスホールを目指していました。
昨今、「若手の夜明け」などの日本酒のイベントで伺う場所、
僕達は初めて立ち寄ります。

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「ここかなー」と思っていると、
前から「天☆」の旦那が歩いて来られ、
会場を確認して、開催時間まで少し渋谷を歩こうとすると、
まめたろう女史が歩いておられ、
東京と言う場所に久し振りに来たんだなぁ…と、
オノボリさん気分。
これだけ人が…知らない人が歩いている中で、
間も無く、お顔を存じ上げているおふたりに出会うと、
「あ…今、僕ぁテンションが上がったな」…と感じました。

酒友と自分から言ってしまって良いか分からないけれど、
今回のイベントでは、
お馴染みの珍味んさんやまつり姉、
たきちゃん氏や、お会いするのは初めてとなるハナヤマさん、
松本でも東京でもお会いする山梨の純米狂さん、
(  ↑書いていて嬉しい  )
…松本の普段飲みの中では出会えない方に会うことが出来ました。

加えて、蔵元さんも来場されていて、
お見知りおき頂いている方もいらっしゃる訳で…
僕は東京でのイベント、
様々な日本酒に出会いたいからこそ、
こうして上京しているのだけれど、
醸す人、酒を愛する友達にも会うことが出来る、
縁がここにあるんだ…と実感するのは、何だか嬉しいものですね。

入口でお猪口を選んで会場に入ります。
蔵元さんのロゴ入りグラスが陶器、ガラスと様々用意されていました。
僕は迷わず「龍力」を選んでいました。
器そのものは、
昔々「日本酒フェスティバル」で「三光正宗」のロゴ入りと同じ、
酒造り柄の器なのだけれど、
こう「龍力」と入っているだけで、
「欲しい」と思わずには、いられませんでした。

YOKOさんも似た様な考え方をしたみたいで、
「どれか選んだ?」と聞いた時には既に、
大ファンである「花泉」の器を手にしていました。

会場に入って、まず受け取ったものは、こちら。

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スロースタート用なのでしょうか。
アサヒのスーパードライ。
物凄く良く冷えていて、
結果、暑い所を歩いて来た時分には、すこぶる爽快です。

後日、パンフレットを見ると、
「ちょっと喉の渇きを潤したいこともありますよね?」
…とあるので、最初で無くても良かったかも知れません。


まず向かったのはこの蔵元、この日本酒!

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【  兵庫県・本田商店  】

「龍力」を醸す蔵元。

こうしてイベントに来ない限り、
松本では、なかなか出会えないので、
本当に貴重だし、行きたい訳だし。

龍力・大吟醸”米のささやき”

ブースに立ち寄ると、
いつも「うちの自慢の大吟醸」として出て来るもの。
「山田錦」の産地、ど真ん中にある蔵元の、
山田錦を使った大吟醸が美味しくなかったら嘘でしょう?
…と言う発言、数年前のものですが、
しっかと記憶に残っております。

これを「スタンダード」と言える喜び。
美味しい大吟醸です!
美味しさは知ってたけれど、なお美味しくなっている感。

書いている最中、
ちょうどサッカー日本代表の試合があって、
本田圭佑がハットトリック…有言実行ぶりをして、
蔵元である龍佑氏を例えて、
「日本酒界の本田圭佑だね!」と書こうとしましたが、
ハナから、本田龍佑氏な訳で。1文字違いなんですね。
様々な試み、パイオニア的な存在だと感じております。

龍力・大吟醸”ドラゴン「Episode1」”

この大吟醸の飲み比べは、
甲類、乙類、醸造アルコールの差を感じられるボトル。
龍佑氏肝入りの「ドラゴン」シリーズの大吟醸。

こちらのボトルの方が、イメージ、エネルギッシュ。
自家醸造の山田錦、日本酒から取った醸造アルコールを用いたもの。
旨味と力強いコク味が奥からプッシュアップ、
大吟醸らしさからも飛び抜けていて、新しい味わいのバランスを感じます。

龍力・特別本醸造”辛口”

大吟醸と比べると、グッと地元色を感じる風合。
旨味、味の強さは、
上方の味わいに合わせているのかなー…と言う雰囲気、
そんな地の太さ。
長野の田舎風日本酒より、ずっとパワフル。

龍力・特別本醸造”誠龍”

ラベル、写真右端のものなのですが、
なかなか好みの書体。
レトロラベル系でなく、
その時代から1回は一新した様な雰囲気が特徴的。

長野県に住む、地元の味わいからすると、
こちらの方が長野の日常酒の雰囲気があります。
飲みやすさと落ち着きを取り込んだ感覚。
美味しい。

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【  静岡・英君酒造  】

「英君」を醸す蔵元。

ブースに立ち寄って、
まず目を引いたのは、
初めて見る「英君」のレトロラベル。

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とても素敵で、
肩張りの「Eikun」の文字もたまらないです。そそります。
これが2ブース目、されど、
先程の「龍力」にも言えますが、
「アル添酒フェスティバル」として、
普段、見る事がないラベルを見る事が出来て、更に嬉しいです。
そうした目で見るコレクション要素もあって楽しいなぁ!

英君・普通酒

なるほど、海鮮が欲しくなるイメージを抱きます。
おりしも珍味んさんが、
”干したこ”なる珍味を持っていて、これが良く合う。

日本酒に爽やかさがある感じ、程好い。
国、地域毎でやっぱり主張する味わいが全く異なる!
特に普通酒で感じられると思うんです。
これは楽しい!

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英君・夏吟醸
きゅーっとして苦味もちょっとだけ感じますが、
その感覚が伸びて行く雰囲気。
YOKOさん好みのイメージ。

英君・特別本醸造
バランスよく飲みやすくて、酒にコシも感じます。
夏吟醸と比べると、こちらの方が僕は好みで、
日常、食事と共に楽しむ力加減。

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【  福島県・曙酒造  】

「天明」「曙」「一生青春」を醸す蔵元。

曙・本醸造生貯蔵

甘味があって、旨い。

一升瓶に貼られたラベルもあって伺ってみると、
やっぱり旅館などにあったり、
お土産であったりに使う3デシ瓶が基本スタイルのお酒だそうです。
これが出て来たら嬉しいなぁ?。
料理としても、
流石は気候が比較的似ていると言われる会津地方の酒、
山住まいの長野をして、山の料理に合いそうな味わいです。

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曙・普通酒

ヨーグルトリキュール「SnowDrop」にも使われる、
曙酒造を象徴する米「瑞穂黄金」で醸した普通酒。
うーん!このラベルも「曙」の文字が堂々として、
映画のタイトルの様な存在感で良いですね?!

YOKOさん曰く、濃厚で甘くて美味しい感じとのこと。
これが「SnowDrop」の美味しさの源となっているのは納得です。

曙・普通酒”もち米4段仕込み”

うん、田舎らしさを感じさせる雰囲気。
塩とか味噌とか、海から離れた場所らしい食生活、
これを感じさせる、合わせられる、
地元に愛される味わいに感じます。

一生青春・吟醸

うん、良い香です。
「曙」シリーズと比べると、やはり異なりますね。
「天明」にも通じる雰囲気があり、
きっと、曙酒造の吟醸らしいイメージに沿っているのだと感じます。
4月8日、「城下町ほろ酔い散歩」で楽しんだ、
「天明・大吟醸”五百万石”」を思い出す味わいでした。

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【  福島県・夢心酒造  】

萬太郎さんが”萬”でない、
夢心Tシャツがそれそのものを表す…と言うのは、
もしかしなくても初めて拝見した心持ちです。
普段、お見掛けするのは「奈良萬」ですが、
今日はほぼ会津喜多方にて消費される「夢心」!

夢心・普通酒”会津印”(黄色ラベル)

思い出もあって、抜群に好きなボトルです。
まろやかな雰囲気が好み。

随分と前の事になりますが、
秋葉原「じゃのすけ」にて「奈良萬」の会が催される際に、
じゃの兄さんにお願いをして、
どうしても夢心の普通酒が飲みたいと持って来てもらったもの。
このボトルを見る度に、
良い思い出がいっぱい顔を覗かせてくれます。

夢心・本醸造・無濾過生原酒
緑のラベル。
新婚旅行でのお土産で大量に持って帰ったボトルですね。
普通酒と比べて”キリッカラッ”とした雰囲気。

夢心・本醸造原酒
キュンと強さあるアルコールの雰囲気。
全体に強力なイメージは、
いつものイメージと大きく異なり、面白いです。

夢心・本醸造
キレがあり、原酒に比べるとサッパリして感じられます。

夢心・吟醸
こちらもサッパリした雰囲気。
純米銘柄「奈良萬」とは、やっぱり違う…
けれども、この住み分けと言うか、造りの幅の広さを感じますし、
個性をキチッと設えて飲ませてくれるのは、
きっと知れば知るほど楽しい蔵だと思います。

普段、萬太郎さんは、
各々テーマ性を持って試飲会のブースを作ると聞いています。
今回は…おそらくは「夢心」を知ってもらう、
「奈良萬」が普及している土地だからこそ、
地元喜多方に広がる味を総ざらい!…そんなテーマでしょうか。

…ところで、
植木屋商店さんのHPを見ていて、
「ドリームハート」なる日本酒を発見。
もちろん、これも「夢心」です。

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【  千葉県・飯沼本家  】

「甲子正宗」(きのえねまさむね)の蔵元。

一喜・吟醸
多摩独酌会で知った「一喜・純米吟醸袋吊り」は、
香がとにかく華やかで、香を母体に甘味も感じる日本酒でしたが、
「吟醸」は、いたってスマートな仕上がり。
香も強くはなく、サッパリシャープに、キレがある感じ。

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甲子正宗・普通酒古酒 H16年度醸造
程好い古酒。濃い古酒とまでは進んでおらず、
元気な風合が残っていて、辛味、舌の上に刺激も少し。
蜜感は香に感じられ、トロッとした舌触りまで行かずに、
滑らかさが飲みやすさ、料理を共に進む事が出来そうな感じ。

今回は、
何と「ウィルキンソン・ソーダ」割を楽しむことが出来るとのこと。
「ハイボールみたいな感覚で」…とは蔵元さん。
「  甲子正宗:ウィルキンソン=1:1  」
…くらいの比率が良いそうです。

なるほど、ハイボールみたいな雰囲気で、
違和感なく入って来ます。
炭酸によって、古酒の香が弾けて爽やかに感じられ、
落ち着きある香と相反する炭酸感が新味と言う趣。
面白美味しいです。

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甲子正宗・普通酒”辛口”
わ!…と驚いたバランス感。
普通酒として、かなり美味しいと感じます。
辛口、サバケの良い酒か…と言うと、
後半に重きが置かれたと言うよりも、
もっと中口とでも言うか…
味わいの跳ね返りも良く、酒の体がしっかりしていて、
野暮ったさがない、良い雰囲気。

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【  群馬県・柳澤酒造  】

冒頭に登場、「桂川」「結人」を醸す蔵元。

桂川・本醸造”亀口”活性にごり酒
うまい!
これは旨い!すごく美味しい!
金字塔の中のひとつ、
長野・大信州の必殺「純米大吟醸にごり」とはまた違う、
トロ甘、コクのにごり味。
オリはそんなに濃くない、
舌触りは重くないのだけれど、しっかりした甘味が美味しいなぁ!

桂川・特撰本醸造火入れ
旨、甘トロ、美味しい。
温度もちょうど良い感じで、
先の「亀口」と同じ様に、快い甘味が存在している。
たっぷりは飲めないけれど、
ゆっくり落ち着きと食卓と…
仕事あがり、1日の労をねぎらってくれそうな…
燗酒で美味しさが記憶に新しい「かつらがわ」の1本に通じた美味しさ。

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【  佐賀県・天山酒造  】

「天山」「七田」を醸す蔵元。

天山・夏吟醸
甘辛のバランスが良い印象。
香もある中で、キリッとした雰囲気もあって美味しい。

天山・本醸造生貯蔵
「こう言うラベル、
    やはり、ある時代に流行ったんだなー」…と思う、
どこかで見た事がある銀色地のシールに、
青と白の印刷が為されたラベルは、
「本醸造生貯蔵」を象徴する様でもありますね。
今も残る所で…パッと思い付くのは、
長野県塩尻市の笑亀酒造の本醸造生貯蔵は、
現行も同じスタイルだと思います。
これだけを集めたい衝動に駆られます。
レトロさと近代的な折衷ラベルで「生」と大きく書いてあって…
いやぁ、イイですね。
日に日に少なくなって来ているラベルだとは思いますが。

どこか栗っぽい香を感じ、
まろみが特徴的な味わいでした。

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天山・本醸造”超辛口”
やはり毛色が違う地元のお酒。
旨味が強く、香が甘く、
グーッとアルコールが伸びて行く感じ。

天山・本醸造
甘味とアルコールの雰囲気が、
リキュールっぽさ…とすら感じられます。
燗上がりしそうな普通酒の雰囲気、
その濃いもの、と言ったイメージ。

両本醸造、共に、
信州の普通酒より、グッと重み強みがある感じ。
信州の普通酒で「原酒」とか、
高濃度…などと言われるものが、
日常的な食生活に合う酒として根付いている…
…その土地柄の差が見えて楽しいです。

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【  神奈川・熊澤酒造  】

「天青」「曙光」「湘南ビール」を醸す蔵元。

曙光・吟醸しぼりたて生
キリッ、カラッ、サッパリ…と僕は思ったのだけれど、
YOKOさんは、甘味が強い…と言う。
なるほど、舌の上に甘さもあって、良い感じ。

天青・特別本醸造”風露”
バランスの軽やかさが良い感じ。
サッパリとした飲み口。
これが「風露」の持ち味なんだろうなぁ…と、
毎度の事ですが、思います。

天青・特別本醸造”風露”にごり生
おや!
同規格なのに、
にごりになると香が上って来て、彩が増す!
良いにごり酒!美味しい!
軽やかさもあって、スムースさもある中で、
香と共に、クイッと飲ませてくれる!
美味しい!

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【  石川県・車多酒造  】

「天狗舞」「凛」を醸す蔵元。

天狗舞・普通酒”舞”
しっかり米味、濃ゆい感覚、強く辛味ある感じ。
YOKOさんは、サッパリと捉える。
この辺りの感覚の差は、
もしかすると普通酒の方が出やすいのかも知れない。

天狗舞・本醸造”天”
更に強く辛く苦く感じられる。
飲み終わる頃に、ちょっとだけ甘味が戻って来る様子。
おそらくは温かい料理との取り合わせを狙っている感じ。

天狗舞・特別本醸造”あげ潮”
よりサッパリした感じで、
塩味の料理に合いそうな感じ。
キリリ、ジリッと強い。

天狗舞・普通酒・山廃にごり
とってもサッパリした感じ。

天狗舞・本醸造しぼりたて生
硬く、ガタッと言う音色の味、強い味。
ザバッ、ザクッと言う雰囲気。

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【  高知県・亀泉酒造  】

「亀泉」の蔵元。

亀泉・吟醸生
香高く、先端に甘く、
飲んで行く度に、ピリッとした辛さが出て来て、
最後に重さも湛えて乗って来る。

亀泉・吟醸
パワーあり、旨い。
バランスとしては強めの感覚。
スッキリ、シャンとした感じ。
常に甘さの芯が存在していて、気に入り。

亀泉・本醸造生
やや熟れつつある感じ。
濃く、味強い感覚で、甘味も深い。
ごく強い雰囲気の酒。

亀泉・普通酒”土佐の地酒”
お、メロンみたいな感じ。
上手に仕上げてあって、旨味とのバランスが絶妙。
こんな普通酒がある高知県すごい!

…あ、塩尻市「高波」の普通酒・生も、
もっと軽い感じだけれど、近いものはあるかも。
うーん♪ 色んなお酒があるなぁ!

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【  青森県・八戸酒造  】

「陸奥八仙」「陸奥男山」「陸奥田心」を醸す蔵元。

ブースに立ち寄ると「すみません~」と言う駒井さん。
見ると、2本だけ残し、売り切れとのこと。
聞いて、「残念!」って気持ちはあるけれど、
それ以上に「流石は陸奥八仙だ!」と思いました。
美味しいからこその、減りの早さ。
僕らが残った2種類を頂いて、
その後、もう間もなく「完売!」の声が掛かりました。
やっぱり「流石!」なのです。

陸奥男山・普通酒”金の生”1回火入れ
美味しいメリハリを感じます。
酒がイキイキとしている感じ。

陸奥男山・普通酒”銀撰”
バランスが良い!
「銀撰」ともなれば、
おそらくはトップクラスでお値打ちな品なんだと思うのですが、
抜かりがない…と思える風格。
味わいのベースが、格上と言うか…美味しいんですね。

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【  福井県・常山酒造  】

常山・吟醸”香の栞”
香あり、バランス良い。軽さが良い。
重みを感じさせない軽さ、でも水みたいって事はなく、
本当に適度な力加減、感じさせ方。

常山・吟醸”爽快辛口+7”
「香の栞」と全然イメージが異なる雰囲気。
ぬくい感じ、小ざっぱりしつつも、
どこか甘味が置いてあって、その上でキレる。
あまり「常山」と言う日本酒に
触れた機会が少ないからいけないけれど、
元々、知っていたイメージとしては、このお酒のイメージ。

羽二重正宗・本醸造
美味しい本醸造。サッパリしていて良い。
バチッと心地が決まる感じ。
甘辛が綺麗に整っていて、見事。
これは肴が欲しくなるし、合うんだろうなぁ!

常山・普通酒”壱の升”
うん、これも美味しい!
とにかくサッパリさに嫌味や強い辛味がなくて、
吟醸、本醸造、普通酒と楽しませてもらって、
どれも良い雰囲気。
特にこの「壱の升」なるお酒は、燗酒も良さそうだ。

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【  石川県・菊姫合資会社  】

「菊姫」を醸す蔵元。

菊姫・普通酒にごり酒
事前のハナヤマさんのツイートから、
まずは銀ラベルにレトロ調の良さを感じるにごり酒から。

文句なしの美味しさ。
酒たる雰囲気と同時にヨーグルト・ドリンクのイメージ。
かなり美味しい。
長野県「夜明け前」のにごり酒も、
こうした舌触りが重い、たっぷり身の詰まった濁り酒だけれど、
あれはあれで重くて強くて、
甘味もたっぷりで美味しい…
「菊姫」、よりサッパリとした感じがして、1杯で終わらせない、
もっと飲みたい!…って思わせる魔法が掛かった様な味わい。
何の味がするって訳じゃなくて、
もう…菊姫のにごり酒の味。
お酒を飲んでいる!…って満足させる飲み心地。

菊姫・普通酒”姫”
こってりしていて旨い。たまらない。
幸せ。

菊姫・普通酒”菊”
「姫」より酸あり、甘濃い感じ。
美味しい。本当に絶妙な感じ。
「姫」「菊」共に、
熟成感と言う匂いはあまり感じられず、
舌触り、舌の上に乗る味わいに、
幾重にも熟成し練れた旨味が折り重なり、
和菓子、和糖の甘味に近い歓喜が感じられます。

これが「普通酒」であると言う凄み。

菊姫・普通酒”淳”
ココアっぽい香。
豆の雰囲気があると言うか…
軽やかさと旨味を上手に合わせている様子。
これまでの甘く濃い雰囲気から、ほんの少し垢抜けた表情。

それぞれ、タンクで熟成したした後に、
ブレンドして瓶詰めしているのだそうですが…
このブレンド技量の凄さったらナイです。
見事!

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【  香川県・川鶴酒造  】

「川鶴」を醸す蔵元。

川鶴・吟醸生”オオセト50”
パッと目の前に花が広がる感じ。
甘味、高い香、華やかで美味しい!
YOKOさんも気に入った様子。

川鶴・普通酒火入れ”山田錦70”
先に飲んだ吟醸”オオセト”と大差なく感じます。
旨味の表現も、かなり近いものを感じます。
生と火入れの差もあるはずですが、
明るくキラッとした雰囲気で飲ませてくれます。
これも、YOKOさん共々、気に入りました。

川鶴・普通酒うすにごり生”山田錦70”
洗練を感じます。綺麗さもあって、
くどくなく、スーッと飲ませてくれる感じ。

川鶴・本醸造”辛口”
酸っぱくて、サラっとしていて、
果実っぽい渋味と酸味があります。
これだけ他3本とは異なる印象。
思い切り、辛口の方向へ振った…のかな?

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【  福島県・花泉酒造  】

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花泉・本醸造生原酒”といのくち”
甘く濃いメロンっぽい。飴の様な甘味の濃さ。
僕には少し 甘味で溢れ過ぎている印象だったけれど、
YOKOさんは「これが良い」と太鼓判の美味しさだった様子。

花泉・本醸造”辛口”火入れ(ブルー)
程好い甘味、サッパリさもあり。
前半に甘くトロッとした感じ、
後味に渋味を感じられて、
飲み口、余韻まで、全体のバランスが良い。

花泉・本醸造・火入れ(ブルー)
「花泉」らしい甘味、トロミがあり、
間違いなく燗栄えもしてくれるであろう、
酒の体、芯の在り方。
良い酒。

花泉・本醸造生(ピンク)
↑に、軽快さを加えた感じ。
自分の好みから言えば、
バランスとして火入れ酒の方が好きだなー…と思う。
アルコール感から伸びたのか、
青りんご系の香を感じ、
どこか華やかな生酒と言うよりも、
アルコール感主体の生酒と言う口の中での残り方がある印象。

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【  福島県・鶴乃江酒造  】

会津中将・”夏限定”吟醸
以前、「地酒屋こだま」で、
味わいもラベルも、全部引っくるめて、
YOKOさんが気に入って、
自分自身で「これが欲しい!」と選んだボトル。
やはり、YOKOさん好みの味だと喜んでいました。
味のバランスが良く、
まろみ甘味もちゃんと感じさせてくれながら、
ツルンとして、クールな印象で爽やか。

鶴乃江・普通酒”会津印”
バランスが良く、飲みやすい。
旨味があって、度数も軽く感じられて、
これを嫌いな人っていないんじゃないかって、
人好きのするであろう味わい。

会津中将・本醸造”辛口・高濃度酒”
ザバッ…とキレのある酒。
曰く「味噌とか」…なるほど合いそうな雰囲気。
これは辛口と言うよりも、
めちゃくちゃキレが良くて、
そこに甘味ある塩、醤油、味噌の雰囲気は効いて来るのだろうと、
想像出来ました。

会津中将・普通酒にごり原酒
分かりやすい味わい。
サッパリにごり…だけれど、
また「曙光」のものとも異なって美味しい。
バランスが良く、舌触りも良く…
普通酒も、にごり酒も、一見味の違いがなさそうに見えて、
こうして注視して見てみると実に面白い。
地域性もあるだろうし、蔵の考え方もあるだろうし。

今回、味わった「鶴乃江」の酒は、
どれもそれぞれの個性が感じられて、楽しい…
…なんて事を伝えると、
「そうなんです!よく、同じ蔵の酒って思えないって言われるんですよ~」
…とのこと。
とても良い意味で。
なるほど。

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【  長野県・松葉屋本店  】

「本吉乃川」「北信流」を醸す蔵元。
ブースに立つと、もう目を引くものばかりで、
どれから行って良いか悩んだのではないでしょうか?

本吉乃川・普通酒しぼりたて生 15BY
目を引くボトル、そのイチ。
透明瓶に薄く琥珀色に色付いた日本酒。
しっかり甘く、深く、ビターで旨い熟成酒でした。

本吉乃川・生貯蔵
バランス良く、歯応えがある感じ。
熟成酒と比べると、元気で若々しくて、
その美味しさがこれでもかって伝わって来る。

北信流・普通酒”旨辛口”6年貯蔵
燗酒での提供。
水筒に燗酒を入れて保温していたので、
それが実に目を引きましたが、
引いただけでなく、
水筒の保温性が素晴らしいのか…出て来るもの、
それぞれが実に良い塩梅でありました。

極上の燗酒、至福の燗酒と謳うに相応しい味わい。
クリーム、ホットミルクの様な滑らかさと広がり。
逆に常温では、地味でしんみりした感じすら抱きます。
燗酒の旨さが光る分、そんな風にすら思う。
素晴らしい燗栄えを感じました。

本吉乃川・特別本醸造(桃色ラベル)
燗酒の良さがしっかり出ている。
ふわっ…と甘旨さがあって美味しい。

本吉乃川・普通酒(緑色ラベル)
比べると、桃色ラベルより、サッパリした感じ。

それぞれ燗酒の良さ、最大限に伝えてくれていると思う。
気を付けないと、ここで止まってしまいそうなくらい、
この場所の居心地の良さはなかったです。
落ち着く、和やかな燗酒世界。

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【  長野県・佐久の花酒造  】

「佐久乃花」を醸す蔵元。

佐久乃花・辛口吟醸生
もう、知っていますとも大好物。
今年の出来も上々!
香も良く、すごく美味しいです。
力強さ、パワーもあって、華やかさもあって、
綺麗にキレて行く…
大将の店の定番酒に落ち着くだけの実力、
こうした試飲会イベントの中でも感じることが出来ました。

佐久乃花・辛口吟醸火入れ
冷えての提供もあって、実にバリッとキレます。
生の勢い、艶やかさを上手にいなして、
サッパリ、シャープさも持って肴に合わせたい感じ。
表情を変えて楽しませてくれます。

佐久乃花・本醸造火入れ
米の旨味をしっかりと受け継いだ感覚。
元々、本醸造は山廃のものもありますが、
それぞれ、実に牧歌調であり、
グッーと、甘味旨味が表現されています。
常温から燗酒にしても旨い、
地元酒と首都圏用と、
それぞれの良さを併せ持つ様な雰囲気。
田舎っぽさもある、洗練もされている。
それが「佐久乃花」の本醸造だと思います。
知っていても、なお思う。
五味があって旨い酒なのです。

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【  和歌山・中野BC株式会社  】

「 長久」「超長久」「紀伊國屋文左衛門」
様々な「梅酒」などを醸す蔵元。

吟醸部・吟醸
何とも甘味主体、もったり感あり。
どこか普通酒っぽさも。

長久・本醸造
酸味、グアーッと上るアルコールの雰囲気。
シパシパッと刺激がある感じ。

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【  山形県・竹の露合資会社  】

「竹の露」「白露垂珠」を醸す蔵元。

白露垂珠・普通酒無濾過”プラスα”
統一感ある感じ。
こう…突出なく、最初から最後まで一気通貫。

白露垂珠・大吟醸”出羽燦々”
サッパリ。
強い特徴なく、こちらもまとまり。淡麗。

白露垂珠・普通酒無濾過”どらごん・にごり”
酸が強い感じ。酸っぱい様な。
硬さもあり、サッパリ感もあるのだけれど。


終盤は、それなりにヘロヘロッとなりまして。

陸奥八仙に続き、龍力の完売宣言なども伺いながら、
ひと揃い、20蔵の日本酒を楽しんだ後は、
蔵元さんの来場こそないものの、
出品だけは為されたアル添酒も楽しむことにしました。

見慣れたラベルもあって嬉しいところ。

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長野「笑亀」の普通酒「直汲み」が見えます。

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福岡「山の寿」や、長野「澤の花」、全国津々浦々。

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長野「北安大国」、栃木「大邦」など。

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常温で頂くもの、冷えているものなど。
メモを見ると、
山の寿、澤の花、朝日鷹、福小町押切、とけだるま仙禽、
相模灘特別本醸造、大邦、喜久泉、仙介、花陽浴などを頂いた模様。


その日、その後、
十二分に満足した所で僕らは会場から離れました。
珍味んさんに連れられ、
実に面白く興味深い〆の時間。

【  どん兵衛・渋谷駅ナカ店  】

2010年11月にオープンし、
2011年4月に閉店予定だったそうですが、
好評により延長された、
なんと即席麺「どん兵衛」のアンテナショップ。

全く存じ上げませんでしたが、
こんな面白いお店が存在していたとは!
既に1年以上延長してお店を開いている…と言うのは、
やっぱり好評の証なんだと思います。

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渋谷駅構内、いやホームにあります。
一見は、至って普通のお蕎麦屋さんっぽい風体ですが…。

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この券売機ですら、個人的に萌えます。
Suica対応の自動販売機。
中身でなく、パッケージの写真。
情報などはなく、
コンビニエンス・ストアなどと同様、
いやそれ以上に上蓋のみ、パッケージだけで、
200円の冒険へ。

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これは厨房と言って良いのか、
すごく無造作に積まれたどん兵衛たち。
コンビニより、ずっと雑踏感。
それが良い。それがすこぶる良い。
ここで愛想の良すぎる店員さんだったら、
萎えてしまいますよ、機械的な店員さんこそ正義。

食券を渡すとお湯を入れて貰えます。
「どん兵衛」にはレンジにて調理するものもあるらしく、
それはそれで「ガチャン」とレンジ・イン。

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待つ。
僕は、北海道限定「北のどん兵衛・親子そば」を。

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たらふく飲んだ後には、おそろしく染みます。
ベスト・オブ・ベストの旨さ。

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こんな風にディスプレイしていると、
ただのカップラーメンだとは思えません。
このギャップ!
これがすごく好きで、トキメキます。
200円で心の底から楽しむことが出来る!
いやはや、連れて来てもらって、すごく嬉しい。

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YOKOさんは、
「日清のレンジどん兵衛・彩野菜カレーうどん」を。
麺が見た目にも、従来のものとは全然異なる感じで、
新味、そんな印象だったそうです。



当日出発、当日日帰りで、
あっと言う間に過ぎた1日でしたが、
とても充実していました。
よく、醸造アルコールを使った日本酒…アル添酒は、
翌日に残ると言われたりしますが、
やっぱりそれは呑み方…
度を越して飲んだりするからなのでしょう。
特急「あずさ」に乗って、2時間とちょっと揺られて、
自宅に戻る頃には、
すっかり酔いも醒めていました。
勿論、その先に二日酔いもなく、翌日の仕事に支障も…

…支障と言えば、
「あー、あのまま泊まって東京のお店に行きたかった」
…とか、
「あー、月曜日も東京にいて、浅草や上野…寄席に行きたかった」
…とか、そんな麗しの東京への憧憬ばかりで、呑気なもの。

今回のイベント、水も本当にたっぷり用意されていました。
和らぎ水のおかげで、元気に過ごせたのだと思います。
酒量的には相当量、楽しんだはずです。

「アル添酒フェスティバル」と言う、
新しい、第1回目のイベントに参加して、
気付くこと、思うことがありました。
日本酒をして「地酒」と呼ぶ事がありますが、
今日こそ、まさに「地酒」のイベントであったと思います。
様々な地域の、
所変われば品変わる食生活の中に根付いている日本酒、
まるで酒の故郷を思い起こさせる様に、
日常を癒している日本酒たちのイベント。

まるで旅。
江戸の頃から日本の中心として、
様々なモノが集まった都に、
地方の地方らしい特徴を集めた、
とても贅沢なイベントであったと振り返ります。

さて、長講一席、
長らくお付き合いを頂きまして、
誠にありがとうございます。

友来れば、
酒は笑顔で、
旨けりゃなお良し
地酒は生きた
故郷の風なり

酒とは全て思いを乗せて醸されているものです。
今、見えている日本酒を、
より良く楽しむ事が出来ますように、
お付き合い下さいました皆々様のご健勝をお祈り致しまして、
本日は、ちょうどお時間となってございます。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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