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2012年12月22日 (土)

中野市酒蔵今昔展と夜に三幸軒(2012年11月11日〜12日)

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えぇ、誘惑箇所の多い中、
いっぱいのお運び様ァ、誠にありがたい訳ですンで、
気楽なところで、一生懸命書いて行く事にしております。
どうぞ、お付き合い下さいませ。

えー、
「口実」と言う言葉がございますな。

酒のお噂になりますてぇと、
やっぱり日本人と言うものは、
酒を呑むにつけて、酒を呑む理由を付けたがる…なんて申しますよ。
酒を呑む”口実”に…誰彼と何某で…と続きます。

漬物石にもなる厚っぺらな本を頼りに致しますと、
「言い逃れや言い掛かりの材料、その言葉や言い訳」…ええ、
ひょっと聞いただけでは、何がなんだか分かりません。

漢語では「口の中に満ちる」と言う意味で「口実」で、
平安時代から使われていたってンですが、
明治時代以降に維新の太陽にでも照らされたンですかねぇ…
「中身のない言葉に無理に実を、意味を込めようとする」…
「口実」をそうした意味で、
現在に続く意味で使う様に為ったんだそうです。
最初は何も悪い意味ではなかったンですがね、
突き詰めまして現代になる、
するってぇと、随分とネガティブな言葉になっちまう。
でも、それでも、
いかがでしょう、無理な、こじつけの理由を「口実」としても、
現代人の皆様は、
あんまりネガティブな意味では使っておられないと存じます。

今回、申し上げますのは、
この「口実」が有難かったし、「それだ!今だ!」と思いましたよ。
「行くぞ!」と決めてから、
トントントンと僕とYOKOさんの間でスケジュールが決まって行きました。
当初の予定から、
温泉の情報、参加してワイナリーの情報、
様々なご縁が繋がって、ひとつの旅になりました。

「行きたい、行きたい」と願っていたその場所で、その時間での訪れで、
実際に、有言実行となっていなくて、実がなくて、
作りたかった「実」をこしらえに、実現の為に、
口実に感謝している現実で、
実は本意、「口の中に満ちる」…の意味に沿って、
しっかり美味しく楽しんで参りました。

噺の中には、
「寄合酒」や志ん朝師匠なんかの高座音源なんて伺いますてぇと、
「酢豆腐」なんかにもございますよ。

「俺ぁ、一生付き合いたいよ〜」ってんでね。

どちらも町内の若い衆の集まり、
真っ先に飛び出して行って、顔で酒を買って来ると言う、
友達の所作に感心して、そんなセリフなんですがね。

かねてより、縁ある中野市、中野市の酒の縁。

より一層、素敵な旅を楽しんで参りました。

そんな一席、おあと申し上げる支度が調いましてございます。

おあとがよろしいようで。



最近の僕ら、その楽しみ、全てがここにある。



【 2012年11月11日・須坂  】

「雨が降る」と盛んに聞いていた割には、
天気が良く、これが雨になるのか…と思いながら、北信へドライブ。

まず須坂長野東I.C.を出て、本日の温泉へ。
携帯している温泉本から選んだのは、
長野市若穂の「湯〜ぱれあ」なる、工業団地の中にある温泉施設。
その後、色々と聞いてみるに話題に上るなら「湯っ蔵んど」などで、
「湯〜ぱれあ」は穴場の様な存在感の様子。
洗い場がやや少ないのか、もしくはよく混む温泉なのか、
結構な混み具合の中を掻い潜って…と言うところ。
ミストサウナが気に入りました。
多く敷設されているドライサウナ、100度を超える室温にあっては、
いつ呼吸をしたら良いか、いつも悩む質で。
…悩まなくて良いのかも知れませんが。

YOKOさん共々、こざっぱりとして、北上します。

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まず向かったのは須坂にある「新崎酒店」へ。
二代目さんには、
松本で1回、長野酒メッセで1回お会いしていて、
「ここも良い酒を置いてあるんだよ」と伺い、
「第4回・城下町酒楽まつり」で味わった、
小布施は高沢酒造「豊賀」の望みのお酒の在庫があると、
蔵元さん御自ら教えて頂いたなら、
これは紛れもない縁、橋が架かったと感じて向かった訳です。

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長野・豊賀・特別純米直汲み無濾過生原酒”仕込6号”

これが欲しかった。
発売は春先だったはずですが、
冷蔵庫でゆっくりと時を経て熟成もあり、
増して、「あぁ、うまいなぁ」と思ったものです。
人気のお蔵さんの限定品、
「この時期になっては品切だろう」と考えた中での入手は、
本当にありがたいし、春にまた秋になっても、
この酒と付き合っていられるのは、幸せですよ。
大事にYOKOさんとの晩酌に、遣わせて頂きました。
もうすっかり空になって、あとはラベルを剥ぐだけです。
美味しかった!

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一緒に購入したのは、
「草原のモウ子ちゃん」なるヨーグルト・リキュール。
何でも「澤の花」を醸す伴野酒造から発売されているお酒だそうです。
上田・佐久地域、日本酒もとても良いものが多いですが、
同時に特長として、「芙蓉」蔵をはじめ、
様々な味覚の日本酒や焼酎が多く、明るいですよね。
昨今、信濃町「松尾」が醸す「黒姫高原・ヨーグルトのお酒」に、
バカハマりしている僕らの事ですから、
買って試したくならない訳がない。

度数が8度と言う事で、比較的濃く感じました。
お酒感もしっかりある。
5度の黒姫高原・ヨーグルトのお酒と比べると、
3度の差ですが、大きく飲みやすさが異なる気がして、
そのままよりも、ロックで頂いています。
適度に薄まったあたりが、僕自身の美味しさのベスト。
そんな心持ちです。

タイミング良く、
2度お会いしていた二代目の旦那も在店で、
お話を聞く事が出来ました。
しばらく東京で勉強されていたそうで、
10年振りっくらいに長野に帰って来て、
浦島太郎的感覚…と言うのは、
自分も6年ほどか、東京に出て長野に帰って来た、
その感覚以上なんだろうなぁ…と思いました。
聞けば、自分とは同い年。
頑張って日本酒を売っておられる様子です。
またお会いする事があるのだろう、
そう感じられるご縁でした。

程なく小布施の街の中を通り、
なるほど、こうした位置関係なのか…と、
北信路を体で覚えながら北上します。
小布施と中野市が距離にして30分掛からない程度…と言うのは、
これまでの行脚で、よく知っている…なんて言えるほど。

信州SAKEカントリーツーリズムで、信州を巡り、
僕とYOKOさんの行動範囲と地図が広がった訳ですが、
更に温泉と酒屋さんを巡る事で、
より詳細に広範囲に信州を知る事が出来る。
より郷土愛も深まるってぇモンです。

ルートイン信州中野に車を置き、日本酒のイベントですから、
タクシーを呼んで中野市街地へ向かいます。
中澤さんと言う運転手さんで、
えびす講当日であるので、目的地への最短距離は、
歩行者天国で辿り着けない…ですので、
裏から回ります、と進みます。
なるほど、屋台が軒を連ねていて、お祭りムード満点。

「井賀屋酒造場」前を通り、右折、
「丸世酒造店」前を通って、到着となりますが、
大好きな2蔵の前を通り、今まで知らなかったし、
地図で見ても現実感が伴わなかった、
今日のイベント会場「中野陣屋県庁記念館」は、
これまで何度も行き交った場所のすぐ近くだと思うと、
とても興奮しました。

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中野陣屋県庁記念館の裏から、表玄関に向かう途中。
ふぐ乗りの大黒様の土人形の看板を撮ります。
めっきり書く時間が取れなくなったけれど、
酒落語「中野土びな」のきっかけになっているモチーフ。
愛着を感じてしまいます。

陣屋表玄関の駐車場では舞台、テントが立てられていて、
お祭りのメッカと言う賑わいでした。
脇目も振らずに陣屋の中へ。
今日の僕らは、中野市の日本酒を楽しみに来ているんです。
お祭りより興味があるのは、中野の酒ですよ。

【  2012年11月11日・中野陣屋県庁記念館   】
【  中野の酒蔵今昔展  】

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中野陣屋県庁記念館前。

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「信州中野の銘酒24選」がディスプレイされていました。
確かに、
「岩清水」の黄色いラベル「五割麹」や、
「勢正宗」の手書きラベルもち米熱掛け四段は、
なくてはならない、選ばれていなくちゃいけない…と、
自分も思う、大好きなボトルです。

案の定、夫婦揃ってすっかり…
「これがこの銘柄かな」と狙ってみたものの、
全てを外すジンクスにハズレが無い、
5種類の利き酒を経て、中野市にて日本酒を醸す4蔵、
ワイナリー1場、各ブースを巡って行きます。

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まずは、
井賀屋酒造場「岩清水」、
小古井さんの居るブースから。
「おやっ」と思ったのは、
「中野土びな」ラベルの特別純米酒。
普段は、この純米大吟醸を拝見する訳ですが、
特別純米酒では初めてお目に掛かります。
他に、レトロラベル「本醸造」、
赤ラベル「特別純米無濾過瓶火入れ」のラインナップ。

普段、僕とYOKOさんが手にしている「岩清水」は、
「無濾過瓶火入れ」シリーズが主体なので、
こうした地元銘柄、地元で愛飲される銘柄は馴染みがなく、
良い経験です。
特に「本醸造」は柔らかな優しい雰囲気があって、
「燗にすると、もっと良いンですけどね」
…と言う小古井さんの声にも納得。
穏やかな晩酌に向く、良い日本酒だと感じました。

この冬、24BYについての意気込みをじっくり伺います。
僕は長野酒メッセでも小古井さんにお会いしているのだけれど、
酒メッセは、とにかく次から次へ試飲したくて、
僕自身が落ち着いていなくて聞きたい事も聞けなくて。
今回は、本当に長くお話を聞く事が出来て良かった。

そしてまた、
翌日の予定をお伺いし、仕込みが始まる前の今ならば…と、
蔵見学をさせて頂くお願いを快諾して頂きました。

今回のイベントには、各蔵元ブースの背景に、
数点のパネルが掲示されていて、
蔵元さんの紹介を読む事が出来るのですが、
その中の1枚に、
小古井さんの背中の写真を撮影したものがありました。
こう、趣味が合うなぁ…と眺めていました。
「男の背中は黙して語らず」、
まるで自分も同じ状況下にあれば撮影しそうな写真なんです。
それが後々、ある写真に繋がって行きます。

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続いて、丸世酒造店「勢正宗」は、
関さんご夫妻が担当されておられました。
今回のイベントで知るに至るのですが、
本当、中野陣屋県庁記念館は、蔵から徒歩1〜2分くらいの距離。
地図で調べた際にも「近い」と感じていましたが、
実際に訪れてみると、更に至近距離だと感じます。

ラインナップは、
11月3日にお会いした「城下町酒楽まつり」の時とほとんど同じ…
同じだからこそ、たいへんに豪華な布陣となっていました。

「勢正宗」、普通酒、普通酒辛口、
「旭の出乃勢正宗」、大吟醸、純米酒、
「勢正宗・もち米熱掛四段」、純米原酒の5種類。

「勢正宗」と言う銘酒を知るに、最高の揃いだと思いました。
醸される場所、中野市…
言わば生まれ故郷の土地の風と共に味わうから美味しい…
それ以上に、
こうして飲み比べる機会は地元でもなかなか無いと思いますから、
このイベントを通して、
勢さんの酒の味わいを好きになった方、多いんじゃないかなぁ。

勢正宗、特徴的なお酒もありますが、
いわゆるレギュラー酒と呼ばれる普通酒も、とても美味しいです。
以前、長野酒メッセでひと通り各蔵の普通酒も飲んでみよう!…と、
周遊した事もありますが、
ひと味違う…と言うか、バランスが良いンですね。
落ち着いて飲ませてくれる、飲みたくさせる。
和やかさがあるのだけれど、シャンとした部分もあって大好物。

もっと張りがある日本酒がお望みなら、
料理も少し強いものに合わせるならば、
「旭の出乃勢正宗」の純米酒。
こうして飲み比べると味わいの深さを知ります。
対して「大吟醸」の華やかさたるや!
全体的に軽い…物足りない”軽い”ではなく、
華やぎが全体を明るく軽やかに感じさせてくれる印象です。
コシがきちんと定まっていて、良い飲み口、喉越し。良い酒なんです。
お値段も実はとっても手ごろで、
度々、丸世酒造店の店頭でお酒を買わせて頂いていますが、
大吟醸、幾本、幾度か購入していますね〜。

YOKOさんは大吟醸が良かったそうですが、
僕のこの日のイチバンは、
白地の手書きラベル”熱掛け四段”でした。
長野酒メッセでは、やっぱり慌てていたせいか、
また強い味わいの生バージョンを飲んだあとだったからか、
美味しく感じてはいたのだけれど、
今ひとつ真価を得るに至っていなかった…と感じました。
ちょうど良い、心地好い香と味のバランス、
ここにしかない味を想起させます。
円なる雰囲気に滑らかささえ感じる酸の立ち、
そして春先からの熟れは、とても美味しいものでした。

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酒蔵今昔展らしい「昔」を知る、
「勢正宗」の古い広告もお持ちになっていました。
明治38年1月とあります。
「陸海軍萬歳」が時代を感じさせます。
川柳川柳師匠の「ガーコン」に見える日本の軍国主義時代。
太平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も眠れず…
変革から世が進んで、戦争へ。
音に聞いた世界を、こうした酒蔵の歴史の中で知る。
日本の力士が欧米人を倒している広告です。
脇毛もバッチリ描かれている図柄は、
現代とは大きく異なりますね。

この当時は「桜川」と言う酒銘もあった様子。
伺う度に、小布施・枡一市村酒造場にディスプレイされているもの、
また栃木の「辻善兵衛」も思い浮かべます。
古くから桜と日本の文化の繋がりを、
当時も間違いなく各地で桜が楽しまれていた世界を思い浮かべます。

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こちらも。
本当に貴重な資料です。
思い返せば、丸世酒造店さんに蔵見学でお邪魔した数年前、
応接室に案内して頂いて、
そして見たのは、
いっぱいの賞状…それもかなり古い時代からの賞状があり、
その字、連なり、生きて来た、
賞賛されて来た証に興奮した記憶があります。

たぶん、明治28年年末の七福神の広告。
フルカラーです。
新年の暦だったり、福引があるよ…と言う広告です。
清酒「玉川」なる銘柄もあった様子。
「大福引券進呈広告」とあり、30銭以上買うと進呈下さるとのこと。

丸世酒造店公式ホームページの「丸世通信」には、
本年の造りの様子を伺う事が出来ます。
釜場はセメントで固めている…と言うのは、初めて知りました。
なるほど、以前お邪魔した際には、
甑倒し後だったのかな、と思うに至り。
こうして蔵の情報をインターネット上で簡単に得られるのは嬉しいです。

「  丸世通信  」
「  http://marusesyuzouten.co.jp/recruit.html  」
「  http://ameblo.jp/marusesyuzouten/  」


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酒蔵に関わるパネルや古い酒蔵道具の展示もありました。
角樽は今はお祝い事にもなかなか使われないのでは…
そんな印象があります。
景気付けに鏡開き、菰樽こそ現在でも拝見しますが、
先日、古今亭菊生師匠で「富久」と言う噺を伺った際、
火事見舞に角樽でお酒を持ち込むと言う、
江戸八百八町の風景がありました。
今ですと、
一升瓶をぶる下げる…と言うのもあまり拝見しません。
桐の箱に入れてご贈答…となりますてぇと、
随分と時代は変わったのだなぁ…と今昔、感じ入ります。

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天領誉さんは、
「雪粋銀雫」雪中純米大吟醸
新聞紙に包まれたひやおろし生、
「白銀天領」新聞紙に包まれたにごり酒。

機会があれば、YOKOさんには、
天領誉蔵の香高い吟醸酒を飲んでもらえれば…と思っていましたが、
好機、訪れました。
酒質に合わせて、冷やしてくれているのも嬉しいところ。
全体にさっぱりとした雰囲気で、
さっぱりクリアな純米大吟醸に、
滓は少なめで、重さがなく、
食中酒ストライク然とした特長のにごり酒、
”ひやおろし”と銘打ちながら生酒、一夏の熟成を経ているボトル。

今回には登場していなかったけれど、
薔薇のお祭りがある中野市らしく、バラのお酒もあるんですよね。
ある意味、フレグランスはこのお酒が最も高い位置にあるでしょうか。
これもまた、機会があればYOKOさんに試して欲しいボトルです。

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志賀泉さんは、
蔵元近く、
龍興寺の湧き水を使った本醸造「一滴二滴」、
信州産「山田錦」を使って醸した、
「雪中杯酒勧」の純米大吟醸、大吟醸、
普通酒原酒「ひのくち」陶器ボトルのラインナップ。

長野酒メッセでも伺ったものですが、
やっぱり試飲会になると、
強いアタックの「ひのくち」が人気なんだそうです。
逆に「一滴二滴」は、
強みもありながら程好いバランスがあります。
「龍興寺」の湧き水を和らぎ水としても用意されていて、
飲み比べる事も出来ました。

存じ上げていた中野市の日本酒蔵元4蔵を経て、
「さて」と向かったのはワイナリー・ブース。
「中野の酒」と題しているからこそ、
お会いする事が、試す事が出来ました。

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「オランチェ中野」でもボトルはお見受けしていましたが、
こうして味わうのは初めてである「たかやしろファーム」なるワイナリー。
未知に触れる楽しみと共にブースに立ちました。

特に気に入ったのは、
リースリングとケルナーを少し混ぜた「たかやしろブラン・ESTEATE」、
この蜜柑とハーブを足した様な香が、たまらない。
すごく好きな香味でした。
明るく華やかで、サッパリ、程好い酸味でコシもある。
たまらなくって、試飲会場では飲みすぎるなんて事はないのに、
出会えた嬉しさもあって、
このイベントの後に、三幸軒での飲みがあるのにも関わらず、
3杯を試して飲み干しました。
すごく好み。
「ナイアガラ」は塩尻のワイナリーが醸す「ナイアガラ」とは趣向が異なる感じ。
甘味穏やかに、麦の様な温かみもある塩尻ナイアガラに対して、
特に甘く、ナイアガラ果皮の裏のいちばん甘い所を凝縮した様な雰囲気。
これは先日、小樽に赴いた際にも、こうした趣向がありました。
「シャルドネ(Chardonnay OHMATA(信州中野・大俣))」も頂きました。
美味しいけれど、どうしても「たかやしろブラン」に戻って行く自分。
酸味溢れる「北信濃高社山麓・山ぶどうワイン」に、
Merlot2009、ソーヴィニヨン・ブラン(信州弐六園)などなど。
品質の高さを感じられて、たいへんに美味しく…
それをお伝えすると、確かに好評だけれど、
畑が良くて葡萄が良いだけで、醸造技術はまだまだだと思う…との、
ご謙遜されたお言葉。
かえって、まだまだ伸びしろをご自身の中で感じられているのかも。
更に高みへの希望を感じさせてくれました。


中野市、すごいな!

…って思います。益々楽しみになるじゃないですか。

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この背中が、未来を背負って立つ!
…いや、醸す一滴入魂の酒を世に放つのだから、

「未来を背負って発つ!」

ーーすごく楽しみで、この背中を追い掛けて味わって行きたい。

心からそう思いました。
じっくり話が出来て良かった。
中野市がもっともっと楽しみになりました。


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大満足で外に出てみると、
先程まで賑やかだった「えびす講」、お祭りの雰囲気はどこ吹く風。
蜘蛛の子を散らす様に、冷え冷えと灰色の空、
吹き荒ぶ風に強い雨。

「ありゃー」

…とは思います。出来れば、お祭りの中、
中野市内の街歩きをしたかったのだけれど、
それはそれ、また機会があるだろうし、
今日のメインイベントは、この後には、別に天候の左右が無いし。

ふと見ると、空を飛んで行く風船。
まさか翌日、電線に引っ掛かっているのを拝見するとは思いませんでした。

信州中野の駅まで歩いて行って、タクシーを拾います。
この時の運転手さんは…どなただったか。
お宿に戻って、しばらく休憩。

気付いたら、1時間30分くらい寝ていたみたい。
すっかり酔いも抜けて、新玉の夜気分で、もう1度タクシーを呼びます。
雨である以上、タクシー止むなし、納得して…
再び、中澤さんがお迎えに来て下さいました。

【  2012年11月11日・中野市三幸軒   】

ランチタイムや、
”岩清水”井賀屋酒造場さん、
善光寺屋酒店さん、そして三幸軒の共同開催、
「食酒楽会」では何度もお世話になっていて、
「良いお店だな、美味しいな」と思えば思うほど、
「普通に夜に飲みに来たい」と憧れを抱いて今日まで来ました。

「食酒楽会」では、イベント用のコンセプトある料理。
ランチタイムは地元の多くの方から愛される中華料理であって、
美味しい、美味しいけれど、
夜にゆっくり、日本酒を飲みながら、
また、これを食べたいランチだからこそ、これが…
メニュウに書いてあるこれが、いつまでも頼めない…
頼みたいけれど、他のメニュウも…

今回、「酒蔵今昔展」のイベントを知って、
「これだ!」って思いました。冒頭の通り。
そうして辿り着いた「三幸軒」なんです。
食べられる、今まで頼んだ事がないメニュウを、
三幸軒の味を楽しめるぞ!…そう夫婦ふたりで喜んで訪れました。

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僕は、岩清水・純米五割麹ひやおろし、
YOKOさんは打ち上げ気分で、生ビール(小)を。

「  お疲れさま!ようやく来たね!  」

「  来たね〜!  」

…なんだか、座って、ひとくちやって、それだけで満足感。
日本酒を頼むと、こうした枡に入れられて出て来るなんて、
今日の今日まで存じませんでした。やーっとの夜が嬉しい。
そして、岩清水。大好きな日本酒です。

料理人・上野さんに温かく迎えて頂きながら、
オススメのメニュウ、またレギュラーメニュウを、
改めて、穴が空くほど拝見し、熟考し、
僕とYOKOさんはメニュウを…今日の献立を決めて行きます。

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ひと揃い、注文第1弾をお願いしたのちに、じっとキュウリを見る。

突き出しのキュウリが、とっても優しくてうまい。
良い味。
県内の塩気からすると、少し甘めなのだと思いますが、
キュウリの香も、甘味さえも、ちゃんとしている。感じられる。

まずは…と注文をし終えて、ほっとした所に、
何と言うほっとした味わい。「岩清水」も美味しく頂けます。

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まずは、三幸軒サラダが到着です。

ランチタイムにも必ず頼んでいますが、やっぱり夜でも。
お野菜が美味しく頂けると言うのは、誠にありがたい訳で。
普段はメイン料理の合間合間に食べていますが、
今日はこれも肴のひとつ。
メンマやチャーシュウも、お酒に合わせて、またひと味違う心地。

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「三幸軒ブログ」にて紹介されていた、
「秋の春巻」もお願いしました。
ブログを拝見していて、心躍りましたとも。
以前、食酒楽会にも登場したもので、
その時には「栗」が入っていましたが、今回は銀杏。
栗が秋を告げる味覚なら、
銀杏は冬目前、秋の終わりを教えてくれるもの。

春巻の写真と言うものは、
どうしても武骨になってしまいますが、
食べた人には分かる旨味がありますよね。

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自分は写真を撮ったり、メモを取ったりと、
何かと食べるまでに時間がかかるのだけれど、
早速、パクついたYOKOさんから歓喜の声と、
喜びを共有したいが為の「早く食べなよ」の催促。
それは、それだけ「美味しい」ってこと、伝わって来ます。

自分も満を持して、ガブッと行きます。
猛烈に熱い、熱いが瞬間に旨い!…とも思います。
熱さの中に胡椒の香が光って、次いで大きく豚の香が広がります。
豚の味、厚みある…本当に、大きく詰まった味!

春巻のイメージの中に、春雨や餡が主体であるイメージ、
タケノコなんかがアクセントであるイメージがありますが、
全て、それらがなんと大人しく感じる事でしょう、この旨味!

栗の頃合いには加えて甘味、
銀杏では、より厚みが増した印象があります。

ウイスキーの表現の中に、「ビックな」…と言うものがあります。
”スケールの大きな”…印象を抱く味わい、香のこと…と自分は解釈しています。

コンパクトな見た目に感じられる味わいは、豚いっぱい。
たまらなく好きです。
YOKOさんは、銀杏の味わいは、
豚っぽさに対してサッパリさせてくれる…なんて言っていました。
絶品です!

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「豚の角煮」も頂きました。
こちらもブログで仕込みが報じられていました。
かなりの人気商品みたいで、
仕込んでも、すぐに売り切れてしまうのだとか。

「こーれ、うまいねぇ!」

…と僕が言うと、
テレビ番組「お願いランキング」の川越シェフのリアクションだ…
…とYOKOさんが言います。

いや、でも、本当にそんな感じ。
これは旨い。

豚肉料理、それは先程の春巻と同じ。
でも、豚の使い方が全く違っていて、
噛み締める豚の味わい、
また煮ているからこその餡の塩梅の優しさとの共存ーー…
YOKOさんが好みだと思ったのは、
こってりし過ぎて食べ切れない迫力角煮が苦手で、
でも、そうしたものが多い中で、
あっさりしていながらも、しっかり美味しい、これがたまらないと言います。
餡の旨さは、「五目焼きそば」の美味しさにも通じる心持ち。

角煮だけが美味しいのでなく、
餡と一緒に、口中で砕いて行く中での味わいの変化、
変化に富んだ美味しさが良いンです。
ご飯と一緒に…も良いものですが、
肴にちょうど良い塩と脂の強さ。
売れるのも分かる、実感しました。

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厨房はとっても忙しそうなのだけれど、
こうして味わっている中で、別天地と言った風情。

のんびり気楽に飲むって良いなぁ…と思います。
普段、土曜日も飲みに出掛けていますが、
どこか意気込みが違います。
一週間頑張ったんだから、飲まなきゃつまらない…くらいに、
意気込んで出掛けている心持ちです。

今日は何だか旅先気分、打ち上げ気分。
とっても落ち着いた時間が流れて行って、嬉しい。


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「伍醇」のラベル。

三幸軒25周年記念に立ち上げられた、
井賀屋酒造場の熟成本生ボトル。
三幸軒だけで飲む事が出来るボトルで、
その時期に、いちばん旨い酒を詰めてもらう…と言う日本酒。

これ、ずーっとずーっと飲んでみたかった。
夜、三幸軒に来たのならば、必ず飲みたい!…と思っていました。

日本酒メニュウには、他にも気になるものがあるけれど、
ここはやっぱり…と言う事で、ふたり揃って同じもの、
「伍醇」をお願いする事にしました。

せっかく、小古井さんに持って来てもらったのだし。

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色々と飲み歩いている中で、
色々と飲んでみたいから、僕とYOKOさんが同じ銘柄の同じお酒を、
同時に注文する事って、無いです。
無いに等しく、記憶にもない。

このお酒だけは、それぞれ自分の懐に寄せて飲みたかった。

「甘くって美味しい!」

…と言うYOKOさん。

甘味、引き出された甘味が伸びる。
滋味慈愛の酒、
生酒のまま蔵の冷蔵庫でじっくり寝かせられた意味があり、
価値になって、他に無い旨さを実現していると感じます。
平成18年度醸造。
小古井さんが醸す「岩清水」は、
熟成に向く…とは思っていたけれど、ずっとそう感じるし、
実際に、2012年秋の長野酒メッセでは、
熟成した「岩清水」の良いところを存分に知るラインナップで…、
そして、いつも思うけれど、
思っていた「熟成したイメージ」より、ずっと美味しい。
「美味しくない、美味しくならない」と思っている訳がなく、
「美味しくなるだろう」と思っているのに、
その想像の境界線を超えた進化を、小古井さんのお酒は果たしてくれる。

美味しいな、すごいな!…って思う度、
芸術家、アーティストとしての酒造だと感じます。
自分自身が目指す「岩清水」を醸すため、一滴入魂、ひた走っている。

しばらく肴と一緒に取ったりやったり、付き合っていると、
「伍醇」、更に開けて来て、
トロトロ、滑らかで、まろやかで、素晴らしい状態になりました。

力強い、けれど硬くなくて、ほどけが良い。
凝縮された甘味の粒で構成されていて、
それは砂糖や粉状のイメージ、軽い甘味のイメージではなく、
舌に絡める蜂蜜の様な、旨さと香を持ち合わせていました。

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注文第2弾。
「おつまみ焼豚」を。
アッサリしていて、ごま油と醤油でしょうか、
その香と共に頂きます。
この豚肉の味わいも、春巻や角煮と異なっていて、
本当、楽しめる感じ。
”おつまみ”と言う名を冠するだけあって、
日本酒にも良いけれど、ビールも良い。
むしろ、仕事帰りに、「おつまみ焼豚」と生ビールなんて、
たまらない癒しであり、至福の時間だ…と言う味。
程好く味があります。
タレの味でもあり、食べてみての焼豚の味でもあり。

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これも僕らが「食酒楽会」で出会っている、
言わば僕らにとってのリバイバルメニュウであり、
とっても嬉しい存在。
「天使の海老」の入荷を伺って、
料理人・上野さんから、「調理法、どうしましょう」とお声掛け頂きます。

まずはお刺身で。

「何匹でもいけちゃう!」

…とはYOKOさん、食べての一言。

口にした瞬間からトップギアに入れて、旨いです。
良い香。
普段の海老が大味に感じてしまう繊細さであり、
しっかり伝わる海老の透き通る旨さであり。
海老にも種類が多いけれど、良い所をちょっとずつ引き出している…
そんな味わいが良いです。

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続いて、
天使の海老を蒸して、ネギ塩ダレを掛けたもの。
蒸される事で、海老の風味が大きく変化します。
ここで感じる味わいもまた海老の美味しい味。
香が濃くなって感じられ、熱によって甘味が膨らみ、
膨らんだ所で、相反するネギの辛味、追って塩と油の旨味と言う、
続いて行く美味しさ、
そして、〆に「伍醇」で大当たり…となる味の筋書き。

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天使の海老を蒸して、
ピリ辛の味付けをして、シメジなどと和えたもの。

甘酸っぱい味わいで、タイ風…そんなポップな辛味が、
これまでの天使の海老の味わいをそのまま食べた調理法とは異なって、
また格別の美味しさ。
甘味があって、少しだけ酸っぱさ、酸味があり、そして辛味で締め括る。
この調理、お料理も「伍醇」に素晴らしく相性が良く、
本当、「食酒楽会」の、あの工夫を凝らした料理のひとつに数えられるであろう!
…そんな印象に残る美味しさです。
香辛料の辛さとネギの辛味は、違うからこそ重なり、
またアクセントにもなって、甘辛酸を賑やかに感じさせてくれます。

天使の海老三態、堪能しました。

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これも、食べてみたかったけれど、
なかなか頼む機会がなかった「野菜炒め」!
ランチタイムにやって来ると、
月替りの限定メニュウか、
五目焼きそばになりがちで、
どの中華料理屋さんでも置いてあるメニュウ、
家でも出来るメニュウ、
そう「野菜を炒めるだけ」なのに、
けして専門店の味に仕上がらないと言う…
東久留米市に住んでいた頃に通っていた中華料理店、
ここでレバニラ炒めも食べられる様になったし、
野菜炒めが安くて旨くて、すごく好きでした。

三幸軒の野菜炒め、
もう、もう!「こうでなくちゃ!これだよこれ!」…と言う、
焼いた香の、たいへんに香ばしい野菜炒め。
熱々の所を、YOKOさんとふたりで取り合う様に食べました。
これでご飯がたっぷり食べられる!
だからこそ、せめて色々と食べたいランチタイムには頼めないと言うか…
やっぱりご飯を最高に美味しく食べさせる野菜炒め!
たまらなく美味しかったです!

…あれですね。「ピラニアに生肉」と言う感じで、
あっと言う間に平らげてしまって、
僕らにとっては酒肴になり得ませんでした。
酒肴になる前に食べ尽くした、夢中のひと皿、好きな味。野菜炒め。


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ランチタイムだと焼餃子を、
けして外したくないので…訪れて食べない日は無いので、
今日は「水餃子」をお願いしました。

大ぶり、”食べで”がある餃子です。
ここまでお腹いっぱいに食べて来て、
食事メニュウに届かないからこそ、〆として頂きました。

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「茄子のピリ辛煮」も。
これを…貧乏性と例えて良いのか分かりませんが、
食べたいものがいっぱいあり過ぎて、
ただし、はち切れん状態になりつつある腹具合の中で、
出来るだけ食べたい!…
そして、まだ食べたことがないメニュウを…!
…と選んだひと皿。

想像でチリソースの様な赤い、辛い…
麻婆豆腐とか、そう言うものかな、餡のある料理かなー…と思っていましたが、
「こう来たか!」と言う逸品。

四川山椒の香高く、想像していたものとはベクトルが異なる、
唐辛子的辛さとより、
山椒の爽やかな辛味と肉味噌の甘味の対比が、とっても旨ーいッ!
肉味噌の甘味はしっかり濃くて、黒砂糖の雰囲気すらあるのに、
山椒などの的確な辛味の使い方で、
甘味がなんて美味しく感じられる事でしょう!

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この頃に飲んでいたのは、島根県の王禄。
甘味豊かな茄子のピリ辛煮によく合って、美味しかった!



お店もラストオーダーを過ぎて、
いっぱいいたお客さんもいなくなるくらいまで、
僕とYOKOさんは長らく、とても和んで過ごさせて頂きました。
すごく嬉しい。
こうして、楽しむ事が出来るお店「三幸軒」の存在。

これからは雪の季節。
なかなか中野市に遊びに来る事が出来ません。
けれど、「岩清水」の新酒が仕上がる頃、
きっと「食酒楽会」があり、
これには駆けつけよう、駆けつけたい!

タクシーを呼ぶと、再び中澤さん登場。
この日、午後だけで3回もお会いする事になり、
「なんだか、専用タクシーみたいですね」…なんて会話になりました。
気の良いオジサマで。
本当に最後の最後まで、とっても良い気分で、
中野市を楽しむことが出来ました。

「 信州中野三幸軒ブログ 」
「 http://sankouken.blog.fc2.com/ 」





翌日。

慌ただしく朝食を摂る、
作業着、スーツの方々を眺めながら、ゆっくり食事。



【  2012年11月12日・中野市  】

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「岩清水」を醸す井賀屋酒造場、
杜氏である小古井宗一さんに、蔵を案内して頂きました。

そして、これからの造り、
24BY、平成24醸造年度への思いを聞いて来ました。

何と言うか、「岩清水」はまだまだ伸びる。伸び続ける。
その為に一歩一歩で、
一足飛びではなく、確実に、伸びる。
また今年も更に先の領域に伸びる。

それは僕が叶えと理想で思っている、
ただそれだけ、感覚の話に見えるかも知れない。

話を聞いて思う。
小古井さんは着実に進めているし、
米が例年より悪かろうとなんだろうと、
良いものを世に送り出す…と知った、と思う。

「確信」が「確かに信じる」と解くのなら、それでも弱い。
必ず進む、伸びる。
それは理で調えられ、理に叶っている、盤石さを感じるんです。

資格試験って、「あ、これ通ったな」と思う出来の時がありますよ。
問題が簡単に見える時があります。
それは全て答えを知っているからで、間違え様がないからで。

醸造と言う、凄まじき自然界を相手に、
理論を実現すべく尽力し、用意をしている、意気込みを聞き、
熱意を感じて来ました。

小古井さんの今年は、
きっとすっごく神経質で繊細で毎日がすごく勉強になる…
数字を感覚化する作業、魔法を実現、身に付ける作業、
初春を越し、厳冬を迎え、春にお会いする頃には、
携えた命の雫、素晴らしい出来映えになります。

その為に、どうか暖冬でありません様に。
無事で、改心の皆蔵を迎えます様に。
そう祈る時間でした。

今も祈っています。

この時間を作って頂き、本当にありがとうございました!


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続いて向かったのは、
十三崖のチョウゲンボウ繁殖地が見える「たかやしろワイナリー」へ。

「中野市酒蔵今昔展」でお会いし、
すっかり気に入ってしまったボトルを買い求めに、立ち寄りました。
高社山の麓にあるワイナリーです。
「こうしゃさん」と読むそうなのだけれど、
地元の方は親しみと敬意を込めて「たかやしろ」と呼ぶのだとか。
「チョウゲンボウ」の繁殖地は、夜間瀬川を隔てた場所の様子。

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「Takayashiro Blanc ESTEATE」

リースリングとケルナーを少し混ぜた「たかやしろブラン」、

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「Takasyashiro RIESLING 2009」

リースリング単独のワインを購入しました。

前日に僕がたっぷり頂いたお気に入り「たかやしろブラン」に加えて、
「これが気に入ったのなら、こっちはどう?」
…と言う事で、「たかやしろブラン」の主体となる「リースリング」を、
YOKOさんに試してみてもらうと、
飲みやすくて、昨日試飲した全てよりも、素敵な甘さが好み…と言うので、
購入するに至ります。

後日、リースリングを開栓してみましたが、
なるほど、何と素直な雰囲気だろう…と思います。
とてもスマートで爽やか、
そして渋味がほとんど感じられず、飲みごこちが好ましい。

【  2012年11月12日・木島平  】

木島平と言う土地は、飯田市の川向こうなんですね。
飯田市、「水尾」を醸す田中屋酒造店には足を運んだ事があるのですが、
話にこそ聞く「木島平」…
例えば、酒造好適米「金紋錦」の産地であったり、
「よよぎ」の大将が言う「山愚」と言うお蕎麦屋さんだったり。
「木島平ってこの位置なんだ」と恥ずかしながら、
今回、初めて知るに至りました。

ここにやって来たのは、
「馬曲温泉・望郷の湯」に入るため。
中野市の皆さん…
関さん、小古井さん、中澤さん…
皆さんに伺いましたが、
どなたも「いいですよ〜」と教えてくれました。
また、大町・横川商店の呑ん子さんも景色の良さを、
ブログで伝えている温泉で、
今回、北信に泊り掛けで遊びに来ている中で、
是非、立ち寄りたいと考えていました。

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温泉に入って見える景色は、この光景に近いです。
女性用は大きな露天風呂がひとつ、
男性用は中くらいの露天風呂がふたつ…と言う設備。
内湯は別棟にあります。

ふと気付くと、ヤモリがススッと目の前を通り過ぎ、
湯船からこぼれたお湯が脇を通って行く流れを、
泳ぎ、壁に登って行くまで、その長閑な光景を眺めました。

曇りの天候ではありましたが、景色は良いですね。
晴れていたなら、もっと美しく山の景色を見る事が出来た事と思います。

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第1駐車場がいっぱいだったので、第2駐車場に。
左手高台が露天風呂になっています。
紅葉が煌びやかな山の表情、とても綺麗でした。

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お昼ご飯は、名物「名水火口そば」を頂きました。

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レジには大鍋に入れられた「おでん」もあったので、お願いして。


【  2012年11月12日・信濃町  】

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帰り道には、信濃町へ。
一見、”いつもの”と言って良い、もはやお馴染み、
YOKOさん大好物の高橋助作酒造店が醸す、
「黒姫高原ヨーグルトのお酒」ですが、
実は、この中の1本が、ちょっとだけ他とは違うんです。

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普段は加熱処理をした「火入れ」版を買っていますが、
信濃町の「みねむら酒店」だけは生バージョンを取り扱っています。
蔵からも近い場所にある酒屋さん。
このお酒を手に入れる事も、今回の大きな野望でした。


最近、中野市から信濃町へ…そして、
信濃町から高速道路に乗って、一気に松本へ戻る…
…その流れが出来つつあって、
今回も無事に家に帰り着く事が出来ました。

良い旅!
十二分に楽しみ尽くした2日間でした。
このブログ、記事は出来るだけ早く更新しよう…と考えたけれど、
なかなか書く時間を取れず、
ようやくようやくで、結局、年末ギリギリになってしまいました。
長々と読んで頂きまして、誠にありがとう存じます。
僕とYOKOさんが感じた中野市一円のたっぷりの楽しさが、
伝わりましたならば、是幸いに感じます。

ありがとうございました。

ありがとうございました。






「  みんな頑張ってンなぁー…  」

旅を楽しんで、終えて、そう思う。
終えた頃も思うし、
今もなお、すごく思う。

中野市は僕にとって元気をくれる場所。
「岩清水」、「勢正宗」との縁は、
泣きたいくらい嬉しくて、
いつも元気が心に蓄えられる場所だって思う。

さぁて、僕も頑張ろう。

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コメント

さっそくブログ見に来ました〜。

嬉しい。 その一言。

作った料理、お酒などをこれだけ喜んでいただけるのはこの仕事をしている上で最高に幸せなことです。

僕も小古井君もこれからもガンガン頑張っていきます!楽しみにしていてくださいね。

かなり寒くなってますから体に気をつけてください。
またのご来店お待ちしております。

投稿: 三幸軒(上野) | 2012年12月22日 (土) 16時09分

早速、ありがとうございます!
自分も、YOKOも、
日頃、美味しいものを食べたいと思い、
その中で興奮もするのですが、
興奮しながら、和やかに食事がしたい…
…とも考えていて、
その両立、美味しくて楽しくて!
お腹いっぱいに幸せな気持ちになることができる場所、
そうしていてくださるので、
本当に、中野市に遊びに行くのが楽しみなんです!

はい、是非とも再び遊びに行きますとも!
また、よろしくお願い致します!

投稿: SOJA | 2012年12月23日 (日) 08時36分

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