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2011年10月2日 - 2011年10月8日

2011年10月 6日 (木)

城下町ほろ酔い散歩2011・福島編(2011年10月2日・信州松本)


たけさんは言った。

ねー、
これはあれだね、ひとつの奇跡だよね。

この奇跡は酒の縁、
酒が醸され生まれた、その先のこと。
酒は縁を結ぶ、酒は人と人とを醸す。

信州松本で開かれた日本酒の、なんて素晴らしい1日。


Cimg5729_2_2 

えー、相も変わらず酒呑みのお噂で、
一席願っておこうと言う所でございます。
いっぱいのお運び様、誠にありがとうございます。
気楽な所で一生懸命、書いて行きますので、
どうぞ、お付き合いくださいませ。

3月11日の大震災…
未曾有の…本当に、たいへんな被害がありまして、
ご苦労なさっている方々も、
未だたいへんに多く、
蔵元様も、蔵に被害があったそうで、
けれど、造りに入らねばならない時期を迎え、
ゆっくり元の世界へ戻って行こうと、
そうして進み出しました被災地にとって、
時間は被災した方にも、
わずかの被災であった僕らにおいても、
無情なほど、等しく、慌しく進んでいる様でございます。

3月から先、
どなた様もお思いになられたのではないでしょうか。
「僕には、私には何が出来るだろう」
何か助けたい。何をすれば助けになるだろう。
募金箱に寄付をした方もおいでになりますでしょう。
夏期休暇は現地で汗水流し、
ボランティアに参加なされた方もおりますでしょう。
そうして、自分に出来る事を今は繰り返す…。

信州松本にあります日本酒居酒屋。
どのお店も気の好い店主が居を構え、
毎夜、美味しい肴をあつらえて、
松本平に住む人を…
また信州信濃、松本路を訪れた旅人をも大いに喜ばせております。

惚れ惚れする様な、
男っぷりの良い4人が仕切る、大きな大きな祭でございます。

厨十兵衛、風林火山、NOMDOS(ノンド)、アガレヤの4人組!

ここに応えしは、
東京・大塚にございます「地酒屋こだま」と、
福島・会津若松にございます「植木屋商店」、
そして、両店様がお取引のあります、
銘酒県「福島」の蔵元様8場!

松本にお出で願い、
話して頂きました。味あわせて頂きました。
古くから福島の地に根付く酒を知り、
そして福島の今を知る。未来へ繋がる声を聞く。
地震があり原発があり、福島は今どんな状況なのか。

御酒に酔いも致しました。
福島の元気さに触れました。
明るいです。
問題はたくさんあるでしょう、
解決していないものも、これから起こるものも。
不安もおありでしょう、
けれど!
僕らは知ります。福島の元気さを心意気を。

心地好い秋晴れの中、参加致しまして、
神道祭で賑わう松本の街を歩き、
笑顔を至る所で拝見しました。
どなた様も福島が、より一層好きになったのではないでしょうか!
応援したいと心から、
より一層、福島の未来への発展を願う様になったのではないでしょうか!

福島の
心通い路
酒に会い
笑顔色づく
松本の街

一句したためまして、
さて、本編のお支度が整いました。

では、おあとがよろしいようで。


めいっぱいの思いを込めたら、
とっても大長編になっておりまして。
お時間ゆっくり、ご高覧頂ければ幸いです。


「街歩き」と僕は呼んでいて、
YOKOさんにも、そうして話しているのだけれど、
つまり、ただの「散歩」なんです。

信州スカイパークを1時間くらい散歩して、
心地好い季節になってきて、
やっぱり「散歩」と言う言葉を使っていて、
それに比べて、
松本市内を歩いたりするのは、
「街歩き」と呼びたい心持ちです。
秋だろうと冬だろうと。

歩き回ることについては、
変わりのあるものではないのだけれど、
散歩…空を見たり、木々を眺めたりするものと違って、
あそこのお店を冷やかしてみようとか、
夜行くお店の昼の顔は印象が違うね…とか、
どこか珈琲を美味しく出すお店に立ち寄ったりだとか。
違う楽しみがありますね。
ゆえに呼び方も変えて「街歩き」なんて次第でして。

10月2日の14時から始まります。
するってぇと、最寄の電車てぇのは、
13時55分着となっておりまして、
なんとも頃合が良すぎて都合が悪い。
では、その前は…12時52分着になる…と。

「歩いてみよう!」と僕とYOKOさんで話がまとまります。

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駅前。いつもここから始まります。
目下、工事中の松本駅前ロータリー付近。
時計台も小さく変わり、
駐輪場や新たな駐車場を始め、大きく変わりそうな気配。

そう言えば、僕もYOKOさんも、
だいたい、ここで1度振り返りますね。
松本駅・駅舎の高い位置にある温度計を見ます。
日は出ているけれど、風は少し冷たい感じ。
心地好い散歩日和。

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Bar「Shanti」やセブンイレブン前を通って、
パルコへ向かう道まで歩いて来ました。
時折、日陰に入ると、その涼しさに驚かされます。
道路に出来る陰の線を隔てて世界が違うみたい。

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当日、花時計公園では、
フリーマーケットが開催されていました。
服が主なお取り扱いに見えました。
花時計公園、フリーマーケットのみならず、
いろんなイベントが催されていますよね。

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花時計公園を過ぎ、開運堂裏手の十字路を左へ。
今回の会場のひとつでもある「アガレヤ」や、
「MAIN BAR COAT」、「料理屋そらのかなた」、
「知新堂」がある方向へ歩いて行きます。
そして、女鳥羽川に突き当たって、千歳橋を渡ると、
四柱神社の縁日「神道祭」の賑わいが見え始めます。
きっと、15日の落語会でお会いする宮坂宮司が、
それはそれは忙しそうにされているのだろう…
…なんて気楽に想像しながら、
大名町を城の方へ向かいますと、山車が並んでおりました。

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旧・鶴林堂、八十二銀行の先、
バス駐車場あたりから歩行者天国になっていて、
各町内の山車が続いています。

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明治初期に建造されたものもあり、
多くの人が足を留め、写真を撮ったり、
近付いて細工に目を凝らし見入っている…
そんな風景。

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僕もあるおじさまに声を掛けられ、
おじさまと山車を一緒にして写真をお撮りしました。
そうした光景、きっと至る所で見られた事でしょう。
縁日、その賑わい。

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青翰堂書店前では古本の露店も。
気軽に足を留め、街歩きを楽しみます。
日本酒やウィスキー、落語の本とかないかなぁ…と眺めますが、
ないので、では店内…としてしまうと、
いやいや、本来の目的である
今日のイベントに間に合わないかも。
寄り道・道草が信条街歩き、
さりとて、一箇所に凝り過ぎては行けませんネ。

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お城の入り口まで進んで、引き返します。
今回、タイトルに選んだ写真はこの写真でした。
ファミリーマートのちょっと先。
松本信用金庫のATMか何かあった場所。

Cimg5730

田立屋と鶴林堂ビルの間の小道から、
四柱神社境内に入ると、昼間から屋台が軒を連ね、
なんとも購買欲そそられる雰囲気。
気持ちが浮ついて楽しくなって来ます。
…そう言えば、この辺りで落語の調子で、
YOKOさんに、
「馬鹿に賑やか、“ばかにぎ”ってぇヤツだ」
…なんて口走った気がします。

四柱神社にお参りをしようとすると、
年末年始の参詣人さんの列よりは少ないものですが、
いっぱいの皆々様。
「また、十兵衛に来る時にしようよ」と、
昼のお参りを諦めて、駅前に戻ります。


スタート地点に戻って来ました。
ただし、今度は左手側、北へ進路を取ります。
目指すは、本日1軒目の「NOMDOS(ノンド)」へ。

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ここで何とも偶然に、
東京に住んでいる、いとこ夫婦に会います。
法事で、松本に帰って来ていたんだそうです。
東京に戻る電車までの時間、少しお散歩していたみたいで。

小さな娘さん…ええと、2歳くらいだったでしょうか。
今は人見知りするお年頃。
僕らを前にすると、ぐっと俯いてしまうんです。
夏休みに会った時も、そんな感じ。
いとこ夫婦が「ほら、顔を上げて」と言って、
両サイドからそれぞれ顎下に手を伸ばし、
前を向くように上方へ力を加えます。
顎をグイグイ押すのですが、
娘さんは俯いていたいみたいで、
ささやかに見えるけれど、
恥ずかしがり屋の彼女にとっては必死の抵抗。
夫婦の連携と、娘さんの表情が、何とも平和で良い。

僕らが離れると、
やっぱり気になるのか、こちらを見ていました。

Cimg5732

そんな一幕もありつつ、
僕らは「NOMDOS」へ向かいます。
左手に曲がって真っ直ぐ行くと高速道路への入り口があり、
右手は先ほど歩いて来た街並み…
大名町へ続く伊勢町通り、本町通りへ通い、
この交差点を真っ直ぐ行くと「NOMDOS」が、
そして蟻ヶ崎へ上って行く…
子供の頃から含めても何度も何度も通っている交差点。
そう言えば、
「スクランブル交差点」と言う言葉を覚えたのも、
確かこの場所だった様な気がします。


【 フレンチ×日本酒 Dining Bar NOMDOS 】

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日本酒居酒屋4店舗の共同開催イベント、
「城下町ほろ酔い散歩・福島編」は、
参加4店舗を巡る呑み歩きの旅。
それぞれの店舗を訪れると、
店主さんのハンコがスタンプシートに捺印されます。
題字に添えて、“到達”印の判も再現して、
お店の題字とし、誂えてみました。

前売りチケットを購入したお店からスタート!
…との事ですので、僕らの1店舗目は「NOMDOS」から!
(9月10日・第4回北アルプス呑み歩き後に購入しました)

ドアを開けようとするとガラス越しに、
この背中が見えました。

Cimg0675

この背中は2010年7月17日頃、お店に遊びに行ったときのもの。
こうして、松本に来てくれる。
すごくすごく嬉しいです。

Cimg5736

店内には、
遠く福島県からこの日のために、
松本へお見えになって下さった蔵元さんと、
蔵元さんが大切に醸した日本酒が、
冷蔵庫内に準備万端の様相。

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NOMDOSオーナー・深澤さんの背中、
「がんばろうニッポン」の文字も、
一層、逞しく見えます。
今回のイベントの実行委員長として、
新聞各紙にお顔が載っておりました。

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イベントの開会宣言を前に、
グラスに乾杯酒を注いでもらいました!

「NOMDOS」のコンセプトは、
「フレンチ×日本酒」…このコラボレーション。
だからこそ、
普段から日本酒の提供はワイングラスにて行われます。

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参加チケットはこんな感じです。
この裏面に1杯目のスタンプと、
NOMDOS到達印「深澤」を押してもらいました。

Cimg5744

「天明」蔵のこの萌黄色の法被は、
度々、聖蹟桜ヶ丘「多摩独酌会」でもお見受けするもの。
これを、ここ松本で拝見する機会が訪れるとは!
すごく嬉しいです。
感謝の念を強く送りつつ、お写真を頂きました。

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ちょっとだけ緊張した面持ちの深澤さん。
乾杯及び開会の挨拶と言うことで、
待ちわびる皆の前に立ちます。

諸注意、そして、今回のイベントの為に、
松本にお出で下さった蔵元さんのご紹介を。

Cimg5750 

写真、左手側、
福島県河沼郡会津坂下町、
「天明」を醸します曙酒造さん。
地元では「曙」と言うお酒を醸しておいでだそうです。

写真、右手側、
福島県喜多方市、
「喜多の華、星自慢、蔵太鼓」などの銘柄を醸します、
喜多の華酒造場さん。

「天明」さんは10月1日、日本酒の日から、
洗米を始め、今年の酒造りを始められたそうです。
そのお忙しい最中に、お出で頂けた事に感謝です!

「星自慢」さんは、
今日は社長さんの娘さんがおいでになりました。
社長兼杜氏さんは、既に造りに入られたので、
今回は来られなかったのだそうです。
後々、お話を伺うと、
以前に多摩独酌会でお会いした事がある、
娘さん曰く“若乃花に似ている”おじ様…
2008年の第57回多摩独酌会で、
アンケート「良かった蔵元さん」1位になった際、
すごくすごく嬉しそうにしていた方が、
社長さんであり、杜氏さんだったんだと今、知ります。
喜んだお顔、
その時の「星自慢・特別純米・無濾過生原酒」の美味しさが、
未だに記憶に新しいです。

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そんなおふたりを撮影する地酒屋こだま…
たけさん!

こうしてたけさんが来てくれる事が、
何より嬉しいです!
冒頭に書き添えた「奇跡」、
これを起こした人の縁の連なり。
うん、嬉しい以外になんて言って表現したら良いんだろう。
そこで、
たけさんに「本当に嬉しいです!」とお伝えしていた際、
今回の記事のいちばん最初、

「 これはあれだね、ひとつの奇跡だよね 」

…に繋がります。
イベント開催前、
蔵元さんが各店舗に散らばる前のミーティング。
松本で、これだけの蔵元さん…
福島の蔵元さんが集まっていることが、
とても不思議で、
とてもすごい事なんだっ…と言うエピソードをお聞きしました。

そう、そうなんです。
福島県のイベントと言うと、
東京で開催される「ふくしま美酒体験」があり、
そう、東京なら不思議はないと思うのだけれど、
また、福島県内ならば、
何蔵もお集まりになるのでしょうけれど、
ここ松本にこうして、
「日本酒を美味しく飲んでもらおう!」…
…そう願って集まる、この縁。

深澤さんが、中村さんが、千国さんが、井出さんが…
この日本酒居酒屋の4人の店主の縁、
お声掛け、応えて下さった福島蔵の皆さん。
もちろん、たけさんも!
声を上げ、その声に込められた心が届き、
松本に今、実現した。

―――そうか、奇跡なんだ。

嬉しい気持ちは、
そりゃそうなんだなーって思っていました。
「奇跡」に対して、
「そりゃそうだ」なんて滑稽な返しですが、
でも、
この嬉しさを言葉で表すのに、
こんなに当てはまる言葉はないだろう。
…そう思っていました。

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この写真も忘れてはなりません!
感動しながらも執念で撮影。

深澤さんが師匠と尊敬する
高田純二師のプリントがなされたクリアファイル。
師匠様がバックについているんです。
今日は絶対楽しい1日になるはず!
いよいよ!

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さぁ、呑もうじゃないか!

…となります。

「天明」蔵がお持ちになったお酒は以下。

天明・純米吟醸・無濾過生or火入れ
天明・純米“瑞穂黄金”
天明・純米・無濾過本生

…以上、4銘柄。

「星自慢」蔵がお持ちになったお酒は以下。

蔵太鼓・純米“辛口”生
蔵太鼓・純米“旨口”
明日の日本を語る酒・純米吟醸

…以上、3銘柄。

銘々に最初の1杯を選び、
注いでもらったグラスを掲げます!
乾杯!

今回は8杯まで…
4店舗を回るとして、
1店舗2杯ずつが前払いの料金のうち。
それ以上は、追加1杯500円と言う設定です。
これ、杯数がカウントされ、
自然と“どれだけ飲んだか”が把握でき、
僕には飲み過ぎ防止にもなって、
良いシステムに感じました。

各蔵元さんは、
3本を基本に持ち寄って下さっていて、
その中から選んで、注いで頂く事になります。

僕は「天明」蔵から選びました。

天明・純米“瑞穂黄金”

林檎、乾いたデリシャスアップルの香。
ひとくち、美味しくバランスを感じ、何より適熟感。
かみ締めて甘味を感じます。

飯米「瑞穂黄金」は早生の品種。
既に刈り取られ、そして放射線の検査を受けたそうです。
そして、全く問題ないお墨付き!!
会津の米は、いつも通り!
去年と何にも変わらない仕込みの年になりそうだ!
…と、仰っておりました。
何より、本当に何よりです!

そして、YOKOさんには、
星自慢蔵の日本酒「明日の日本を語る酒・純米吟醸」を選びました。
以前に、地酒屋こだまで、YOKOさんが選んだ銘柄に、
「星自慢」がある縁により、選びました。

( 記録:今日の一筆・修行中!(撰) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/20116-677a.html )

開封当初は、香にやや苦味を拾いますが、
それは杞憂、すぐに良い香が開いて来ました。
綺麗な感覚、透明感があって、甘味をちゃんと広い、
丸く、雫のイメージを随所に感じさせます。
桃を融かした水の様な香が美味しい。
YOKOさんは、まったりとした穏やかな雰囲気を感じていました。

さて。
今回の主役はもちろん日本酒…
福島から持ち寄られた日本酒なのだけれど、
合わせる酒肴には、
各店舗の限定メニュウもあったりします。
これもまた、楽しみ!
それぞれ、1皿1000円の
“おつまみプレート”を用意されたのだそうで、
食べ比べも実に面白そうなんです。

元来、
日本酒居酒屋店主の皆さんですから、
料理人さんです。
(NOMDOSさんはシェフさんがおられます)

酒と料理の縁と言うものがあります。

福島の酒とそれを生かす料理…
すなわち、4店舗の料理を食すことが、
真の、
“福島酒と松本の日本酒居酒屋とのコラボレーション”
…であると思うのです!!

NOMDOS限定50食!

【 NOMDOS特製おつまみ3種プレート 】

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牛ヒレのローストビーフ・レフォール風味のグレービーソース、
ハチノスをトマト煮込みに、
コンソメロワイヤル・海老のビスク…の3種盛り合わせ!

ローストビーフは、レフォール…
西洋ワサビの香が良いですね!
ハチノスはあたたかく、肉厚。
胃に肉厚と言って良いのか分かりませんが。
ちゃんと噛むことが出来、柔らかく、
トマトソースの旨さと相まって、美味。
コンソメロワイヤルは実に濃い味!
海老の旨さが非常にミルキーな中に伝わります。
ソースの旨さだけでも日本酒が進む!

それぞれが流石、日本酒と合わせるコンセプト、
強烈な強さを持たずに、
適度な味わいの強さであって、
日本酒を美味しく飲ませてくれる酒肴の揃いでした!

特製プレートの美味しさに後押しされて、
続いての日本酒はこちらを!

「天明・純米吟醸・無濾過生」は、
こちらも良い熟成を感じます。味に乗りがあります。
ドッとした強さで入って、押す様な強さを保ちます。
パワフルさを感じさせる中で、
温度の上昇、酒肴との合わせにより、
まとまり、力強くも綺麗に飲ませてくれる美味しさでした。
YOKOさんも似た感想を持ったそうで、
最初は強く感じたものの、後によく盛り上がって来た…とのこと。

「蔵太鼓・純米“辛口”生」は、
実にバランスが良い、食中酒として欲しくなる塩梅。
辛口…と表記がありますが、
それを直に感じるか…と言うと、
そうではなくて、
全体、造りそのものが、とても整っていて端整。
スッキリし過ぎない辺りが心から気に入りました。
YOKOさんは香に甘さを拾い、
もし、もう少し甘く豊かさが乗ると、
きっとベスト!最高に美味しくて好みの日本酒だと思う!…と感じた様子。
「美味しい!けど、惜しい!」と言うニュアンスなのかなぁ。
…と言う事は、これからも、
YOKOさんが注目していくべき蔵元さんなんだなぁ…と思います。

あっ…と言う間に1時間が過ぎていました。
今回は呑み歩きだから、
だいたいの目安が1時間となっています。
どのお店も居心地が良いから、本当にあっと言う間。
それぞれのお店にいる皆さんが、
1時間毎に移動すると、
行き先でも空いていて、上手に呑み歩きが出来るだろう…
…と言うことでした。

一足早く次店に向かう人の背中には、
「いってらっしゃい!」なんて声を掛けたくなります。
そんな連帯感いや一体感も、良いですよね。


ならば、僕らも移動しよう!…と、
僕とYOKOさんは1店舗目の「NOMDOS」を出ました。

Cimg5755

駅前に戻って行きます。

Cimg5756

先ほど通った道の対岸を、
駅へ向かって歩いて行きます。
いや、向かっているのは、真っ直ぐ「風林火山」へ…か。

Cimg5757

松本駅前の「マクドナルド」前を通り過ぎて、
子供心に気付いた頃から、
ずーっとそこにある、
地下への通路が取り払われた後にも変わらず残る、
お土産物屋さん「桜井甘精堂」の角を曲がります。
写真だと右奥を左に入ります。

Cimg5758

写真は曲がった先のイベント後。
abeckhamさんとS田さんが出会った方々に僕らもお会いしました。

「あら、こんにちはー」

…と声を掛けて下さったのは、
これから向かう「風林火山」の女将さんと、娘さんおふたり。

先程は、いとこ夫婦の娘さんで、今度は「風林火山」の娘さん。
上のお姉ちゃんは、元気いっぱい、
お母さんと妹さんのまわりを走ったり、
やっぱり妹が可愛いのか、ほっぺたをぷにぷにっとされていました。
何ともほほ笑ましい光景です。

さて、和んだ後、「風林火山」に到着。

【 大衆居酒屋 風林火山 】

Cimg5759_2

松本駅前「風林火山」に到着しました。

こちらにも2蔵、
福島の蔵元さんがお見えになっています。

まず1蔵のご紹介、
「弥右衛門(やうえもん)」を醸すのは、
福島県喜多方市、大和川酒造さん。

今回、お持ちになった日本酒は、

弥右衛門・純米“辛口”
弥右衛門・純米吟醸“会津喜多方産雄町”生・2年熟成
弥右衛門・純米“カスモチ”原酒

…の3銘柄。

続いて、「廣戸川」を醸すのは、
福島県岩瀬郡天栄村、松崎酒造店さん。

廣戸川・純米“悠久の里”
廣戸川・純米吟醸“夢の香”
廣戸川・純米吟醸・生原酒“稲華かたり”

…の3銘柄をお持ち下さいました。

僕は「弥右衛門」蔵の“カスモチ”と言う言葉が、
中野市の「勢正宗」の「もち米4段」と、
何か通じる所があるのかなぁ…と思って選びます。
YOKOさんには、
福島県の酒造好適米を使ったお酒を選びました。

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弥右衛門・純米“カスモチ”原酒は、
旨く、そして濃い。
味の濃さ、強さが辛味にも思える勢い。
これは個性がある酒で、
温度帯をいろいろ変えても楽しめそう!
また、この味は確実に「風林火山」の酒肴には合う!
いちばん長野の郷土料理っぽい出し方をする、
中村さんの料理には、バッチリ合いそう!
YOKOさんは濃く、米の味、米が詰まっている感じ…とコメント。
このエキス分の美味しさは、
酒が、炊いたご飯の変わりになっちゃう力強さですネ。

廣戸川・純米吟醸“夢の香”は、
YOKOさん曰く「飲みやすくて良いね」とのこと。
飲んでからの広がりが良いです。
バランスの良さ、
派手さはないけれど物足りない部分はなく、
楚々として成っている感じ。
引っかかりなくて、良いです。

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店内、実に賑わっております。
次々に訪れるお客さんを迎え入れる中村さん。

さて、お楽しみ!
「風林火山」の酒肴セットはこちら!

【 風林火山限定プレート 】

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地豚のトロトロ煮、笹かまぼこの天ぷら、
くるみ豆富、地野菜のもろみ漬け、あと一品はなんか

…との事です。
盛りだくさんで、
いろんな味わいが散りばめられています。
軟骨すらも融けてプリッコリッとして旨い、
トロトロ煮は定番の絶対強者的美味。
野菜の漬物は日本酒には欠かせない、
ずーっと昔から食べられている美味しさ、
日本人の魂に呼び掛ける相性の良さ。
くるみ豆富は、甘い味噌仕立て。
これがまた酒によって、よく口の中で伸ばされるんです。
風味が伸びる…って言う感じ。
レギュラー系のメニュウかもなので、
「風林火山」に足を運んだ際、
メニュウにあれば、是非、合わせてみて欲しいです!

続いては、こちらの日本酒を選びました。

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弥右衛門・純米吟醸“会津喜多方産雄町”生は、
すこぶる美味しい日本酒だと思いました!
2年熟成されたものだそうです。

瞬間、酸味の様なキレる立ち上がり。
そして、キュッとする雰囲気から一気に熟れた美味しさが広がります。
豊かな美味しさ!
北限の栽培地かも知れない、
本来ならば広島一円の酒造好適米「雄町」、
この雄町っぽさを越えて、最上級の生酒の熟れ、円熟さを感じさせます。

「風林火山」で飲んだものと言えば、
「辰野・夜明け前」の数年熟成酒も神がかった美味しさでしたが、
年数が若いからなのか、
「弥右衛門」、元気さと熟れた雰囲気とが同居して、心から旨い!
これ、いーなー。欲しいなー!

廣戸川・純米吟醸・生原酒“稲華かたり”は、
酒造好適米「美山錦」で醸した日本酒。
僕のメモには、
バランスさ、ドライ、綺麗…とあります。
上手で卒がない造り…とも。
酒らしく、生らしい雰囲気を持っていました。

ラベルの字体にも見られる、
ちょっとしたふんわり感が酒にも見えていました。

お客さんがそれなりに1回転…
最初に居たお客様が、次なるお店を目指した頃合で、
蔵元さんのご紹介がありました。

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「弥右衛門」を醸す大和川酒造のお兄さん。

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「廣戸川」を醸す松崎酒造店のお兄さん。

共に、
美味しい日本酒を松本に届けて下さって、本当にありがとうございます!

そして、

加えて紹介を受けたのが、こちらのお兄さん。

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このお酒を持って、
福島の蔵元さんの間に混ざって、
お客さんに話をしておりました。

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長野県・中野市「勢正宗」の、
純米生原酒“もち米四段仕込”をお持ち…と言う事は、
なんと関康久社長の息子さんでした!
今年から造りに入られるのだそうで、
勉強も兼ねて、この座に加わったのだそうです。

非常にパワフルなお酒で、
でも、こうして福島県のお酒を飲んでいる中で、
「やっぱり」って思える長野らしさを持っています。
特に個性ある「勢正宗」だからか、
福島のお酒は流麗な雰囲気を持っていて、
長野のお酒は真っ直ぐに強さがあり、
後に甘味が追い掛けて来る様な。
この場にいるからこそ、飲み比べが出来ます!

スタート地点が違うから、
会う事は叶わないかなぁ…と思っていた、
Kenchieさん夫妻にもお会いしました。
しかも、たまさか空いていた隣卓にお座りになります。
基本的な流れはあるものの、
各参加者さんの心持ち次第…
自由度の高い、本当に気楽に呑み歩きが出来るので、
こうした嬉しいサプライズも起きるのですね~!
情報交換なんてしたりしながら、寸時、共に楽しみます。

僕らの方が幾分早く
「風林火山」に到達していましたから、
その分だけ、
根付いてしまいそうな腰を上げるのも先になりました。
2杯の日本酒を美味しく飲み干して、次のお店を目指そう…となります。

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例によってYOKOさんの後姿を…
進行方向を向いたYOKOさんを撮ろうとすると、
グッと動いて、何とも微妙なお写真に。

Cimg5780

次から次に訪れるお客さんの中、
忙しそうに…いや、
熱心に日本酒の良さを蔵元さんと一緒に、
皆に伝えていた風林火山・中村さんが、
その中で時間を割いて、見送ってくれました。
「ありがとねー!」と背中に掛かる声が、
とても嬉しいです。
YOKOさんはその声に反応して振り向いた所で。

さぁ、次の呑み処を目指します!


【 炭火焼と鍋 アガレヤ 】

Cimg5781_2

「アガレヤ」さんのカウンターに立っていた、
銘酒県福島の2蔵はこちら!

「辰泉」を醸す、
福島県会津若松市、辰泉酒造さん!
お持ちになった日本酒は、

辰泉・純米・山廃仕込み
辰泉・特別純米・生原酒“ふなまえ”
辰泉・純米吟醸“京の華”地酒屋こだま別誂

…の3銘柄!

そして、「会津錦」を醸します、
福島県耶麻郡高郷村…は旧住所だそうで、
合併により、現在は福島県喜多方市高郷町、
合資会社会津錦さんがお持ちになった日本酒は、

会津錦・吟醸、
会津錦・本醸造・無濾過生原酒“こでらんに”
会津錦・純米・無濾過生原酒“さすけね”

…の3銘柄となっております!

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西日が入り始めた「アガレヤ」店内。
お隣様を始め、カウンターに見え隠れするお顔は、
NOMDOS始まりの皆さん。
僕の思い過ごしでないと良いのだけれど、
何となく、どことなく連帯感が生まれつつありました。
だって、そりゃそうでしょう。
こうして呑み歩いているも何かの縁。
同じ顔で店を変えても流れて、
楽しくゆっくり飲んでいるんだもの。
良い空気感です。

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可愛らしい酒器に注いで頂きました。

辰泉・純米・山廃仕込みは、
ゆーっくりと染み渡って来る感覚です。
ゆっくりじっくり飲みたい。
今は少し冷えた感じ。
穏やかな山廃らしい造りに感じます。

会津錦・吟醸、
YOKOさんは「柔らかい感じがする」と言っていました。
僕自身のメモには、
お酒っぽさ、可愛らしい雰囲気、軽さが良い…とあります。
もしかすると、
自分が感じた“可愛らしい”は丸さに通じていて、
YOKOさんが感じた柔らかさと同義なのかも知れません。
「辰泉」の様にじっくりとまでは行かない時間を与えてくれます。
程好い軽さは、明るさに通じて、
呑むことが快い雰囲気の味わいでした。

そしてお楽しみの「アガレヤ」当日限定プレートはこちら!

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「本日のお品書き」より、
「おつまみ三種盛り」は、
ソフトシェルシュリンプのマリネ、
ムネ肉の炭火焼、長芋の焼びたし…となっております。

真ん中は「鳥わさ」に変更となっていました。
ムネ肉の炭火焼も美味しいとは思うのですが、
しかしながら、変更後の鳥わさがたいへんに美味しく…
「こりゃあ鳥わさで正解だ!」なんて思ってしまったのは、
良いことなのかどうか…
ムネ肉の炭火焼は、またいつかの晩に遊びに行って食したいと思います。

「鳥わさ」、山葵に海苔の香が良いのは身上、
鳥そのものも専門店だからこそ、
身の厚み、張り、香、それぞれが立っていて、
実に美味しいと感じました。
真ん中に据えられるのも主役の扱い!
納得の旨さでしたとも!

山芋にはよく味が染みている上に、
炭火の香が、こうして煮びたしみたくなっているのに、
残っていると言う不思議な美味しさ。
味の染み具合は煮物のシャキッとしたものなのですが、
香がどうにも美味しく香ばしくて良いもので。
余韻はダシの旨さなんですね。不思議だけれど美味しいです。

ソフトシェルシュリンプ、
名の通り“柔らかい殻の海老”です。
元より海老殻の香ばしさは誰しも知るところ。
それをそのまま食せるとなれば、
香ばしさを余す所なく戴くと言うことで、美味。

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カウンターが1人分のスペースだからかも知れないけれど、
蔵元さんがバーテンダーさんになった様な雰囲気。
とても気の良い方々で、
いろいろと世話を焼いてもくれました。
僕らは寸時、見ただけだけれど、
お店の方との連携、連帯感、相性が良く、
皆さんで良い空間造りが為されていた様に感じました。
こう、声掛け合って動く様は、見事。
見ていて、すごく気持ちが良いものでした。

続いてお願いした日本酒はこちら!

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会津錦・本醸造・無濾過生原酒“こでらんに”…
「こでらんに」は、
会津の方言で「たまらない・最高だ」の意味なんだそうです。
もう一種類、純米の「さすけね」は、
「差し支えがない・大丈夫、心配いらない」の意味だそうです。
正に“旨い本醸造”と言った感じ。
お酒っぽいんです。すごく。
それこそが、美味しさを更に引き立てている感じ。
ごく強く、攻めの雰囲気もあるけれど、
そこに密度の濃い味わいが上手に乗って飲ませてくれる。
そうだ、これを「こでらんに!」と言えそうな感じ。
これは僕好みで、YOKOさんの好みから言えば、
強いのかなぁ…と思って聞いてみると、
「好きな感じだよ」とのこと。
なんと。
好みが異なる僕らの共通項になる酒、
なるほど「こでらんに」ですね。

辰泉・純米吟醸“京の華”地酒屋こだま別誂、
これはYOKOさん好みのお酒でした。
僕のメモだと、辛味とスマートさ、アルコールの雰囲気とあります。
どちらかと言えば、身の薄さこそ良い点と感じるイメージ。
好みから言うと、もう少し濃い方が…と思っていると、
YOKOさんのコメントは、
「美味しい。ちょっと濃いけれど。
 “こでらんに”と比べると、サッパリしていて、
 それが美味しいね」…とのこと。
そうです。こんな風に好みが逆もまたあり、
僕だけ気に入る場合もあり、
本当に日本酒は呑み手それぞれに、
それぞれの表情をさせてくれる。
楽しませてくれますね~!

さてさて、差し込んでいた西日が、
いつの間にかナリを潜めつつある時間帯になって参りました。
「それでは」と4店舗目を目指します。


西日のあとは、夕暮れへ。

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人通りが…昼の賑わいより、少しだけ寂しい感覚は、
薄闇の頃合であるからか、ナワテ通りの入り口。

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いつもお参りをしております四柱様。
煌々と照る提灯、いつもよりもずっと明るく感じます。
いつも通り、いつもと同じ、変わらない願掛けを致します。
二拝二拍手一拝にて。

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東側の鳥居を抜けて、緑町へ移動します。

【 日本酒居酒屋 厨十兵衛 】

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いよいよ以って終了時間も近付き、
宴もたけなわ、賑わう店内に、
“待ち”の店頭の姿もちらほらと。
もちろん、待たせて頂きますとも!
美味しい酒、肴が揃っている事は請け合い。

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しばらく待ち、お店の中に入りますと、
厨十兵衛店内、想像以上の賑わい…
日本酒を楽しむ、とても良い空気に満ち満ちていました。
写真にはもちろん修正を掛けておりますが、
店内で撮影したお写真に写る皆々様、
本当に良い笑顔なんですよね。
井出さんも、お客さんも、蔵元さんも。

厨十兵衛を担当いたします福島県の蔵元は、
こちらの2蔵!

「会州一(かいしゅういち)」を醸します、
福島県会津若松市は山口合名会社、

今回お持ち頂いた日本酒は、

会州一・大吟醸原酒“秋あがり”斗瓶取り
会州一・純米吟醸・生詰
会州一・純米

…の3銘柄となっております。

続きまして、
「会津中将・永寶屋」を醸しますのは、
福島県会津若松市、鶴乃江酒造、

今回お持ち頂いた日本酒は、

会津中将・純米吟醸・生“夢の香”,○かんしゃラベル
会津中将“ゆり”・純米吟醸にごり酒
永寶屋・純米“辛口”ひやおろし、

…の3銘柄!

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まず僕がお願いしたのはこれ!
メニュウにあると見るや、釘付けでした。
是非とも呑んでみたい!…と思いました。

会州一・大吟醸原酒“秋あがり”斗瓶取り、
“秋あがり”として大吟醸原酒を出される蔵元さんは、
とても珍しいのではないか…と思います。
元より熟成によって更なる進化を遂げるであろう「大吟醸」、
素晴らしい味わいでした。
香、味、その華やかさと会州一らしい、
ほんのりして伸びる旨さ、
幸せな心地に誘う銘酒でした。
なんて福福しい味わいなのでしょう!

…このテンションの上がりっぷりったらなかったですね。
実に美味しい。
そして、その後、蔵元さんとお話をさせて頂き、
美味しさをお伝えしたくて、
随分、熱心に語ったそうです。隣にいるYOKOさん曰く。

YOKOさんが選んだのは、
会津中将・純米吟醸・生“夢の香”,○かんしゃラベル!
こちらも素晴らしい美味しさでした!
バランスと旨味、溢れんばかりの魅力!
YOKOさんも香の良さにまず喜び、
味わいも「あっ、美味しい!」と思わず声に出す程で。

共に頂く“本日の酒菜”、
厨十兵衛の限定プレートはこちら!

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“酒菜盛り
 (弁当箱に盛りました。いろいろ楽しめます)”

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かぼちゃの細工もまたお弁当色を感じさせますね!
鯛のお刺身、
肉団子とかぼちゃの煮付け
焼き粟麩、
エリンギと茄子の煮びたし
鶏肉が入った煮物…
各ブロック、
それぞれで味わいの彩を楽しむ事が出来ます。
まさに“つまみ”…つまんで、酒に合わせて楽しむ事が出来る。
品数も豊富ならば、
それだけ幾重にも増える楽しみがあります!
“手始め”で見るものもあり、
馴染み深い美味しさにも触れました。

4店舗4種類の限定プレートを食べさせてもらって、
それぞれの個性が大いに見えて、
みんなとても美味しいと言うのは、
なんて幸せで、良い街に住んでいるんだろう…と思います。

さてさて、
時間的には長くも心持ちは楽しくてあっと言う間…
4軒をはしご酒、
福島酒の継投勝負、
美味しくって夢中にしてもらった今日の試合の、
ラストオーダーは、この日本酒で!

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YOKOさんがお願いしたものは、
会津中将“ゆり”・純米吟醸にごり酒を。
程好く感じる酸の雰囲気で、中庸。
味わいに調和の取れていて、
厨十兵衛の酒肴のどれとも相性が良く、
美味しさからの連鎖、食欲を感じさせます。
呑み口に存在する、
スルッと入って、くったくのない表情が、
なお良いのだろう…と思わせます。

僕は会州一・純米吟醸・生詰をお願いしました。
何と言いますか、
何度か厨十兵衛にて「会州一」を頂いておりますが、
蔵元さんにお会いしてみて、
なお思うのは、
僕が「勢正宗」の関さんに感じる思いと似ていて、
蔵元さんと酒の雰囲気が合致している…そう思うのです。

この味わいは、美味しい。
丸く、バランスがあって、澄んでいる。
実直さが見える味わい。
美味しい日本酒として、その道を真っ直ぐ上るイメージ。
得てして、
“実直”と言う言葉は現代において、
「色のない」イメージで、悪くすると「面白みがない」なんて、
揶揄する事もあるけれど、
そうした風潮を払拭するほどに、
透明感があって、芯が見えて、旨いんです。
すごく好きだなぁ…って思います。
この機会に蔵元さんにお会いして、なお素敵だと感じました。

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笑顔いっぱいの店内。

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4店舗周遊達成の証♪

本来ならば、
特製トートバッグを記念に頂戴できるそうなのですが、
厨十兵衛分は売り切れになってしまったのだそうで。
後日となりましたが、
お陰様で、
こうしてスタンプシートを写真に収める事が出来ています。
実は周遊中は、全くスタンプシートに目をやる事がなかったので、
家に帰ってから「あ、全部、押されているんだ」と気付きました。

達成した…
達成するまでに困難な部分なんて全くなくて、
実に適度なほろ酔い加減、
和らぎ水もたっぷり用意されていたからこそ、
翌日の目覚めも、実にスッキリしたものでした。

それぞれのお店に、また飲みに行きたくなるイベント、
そして、福島酒が最高に美味しい事を五臓六腑を以って、
今より、もっと深く知る事が出来ました!

心繋ぐ縁繋ぐ、素晴らしい1日に、感謝を!


…と、言う様な、良い気分で厨十兵衛の外へ。

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ふらふらーっと、駅前方向へ歩いて行きます。

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ホテル・アルモニービアンの横を真っ直ぐ歩いて、
ひゅっと曲がると、ここに辿り着きます。
Twitter上で、このイベントに参加している旨、確認。
一句詠まれていたので、自分も詠んでみたりとか。
そんなご縁がありましたし、開店されていると言う事なので、
是非、酔って…もとい、寄ってみよう!と、YOKOさんと話します。

するってぇと、
スタート地点「NOMDOS」から、
ずっと同じ流れで周遊していた方にお会いします。
なんと奇遇。
「やぁ、先程は…」
…なんて言いつつ、椅子に腰掛けて、イベント後のホッとひと息。

【 洋酒店 醇 】

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イチローズモルトの「ウイスキー」…
ファーストリリースのお話を交えつつ、
「Recomend!醇的イマ推し!」の中から、
そして、現在あるビールメニュウの中から、選びます。

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独特の香がある修道院系薬草酒「シャルトリューズ」、
実は大好物です。特に緑色“ヴェール”の方。
トニック・ウォーター割なら、より一層です。
爽やかで、華々しい香に、
甘味のエッセンスが、とっても心地好い。
風が吹く様で。

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YOKOさんは「銀河高原ビール」の「白ビール」を。
ビール好きなYOKOさんに、
洋酒店醇さんは、
いつも何かしらの素敵なビールを紹介してくれるので嬉しい。

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僕らの家を出て、松本駅前を通って、歩いて飲んで、
そして、よく笑って、とても嬉しくて。

「 あぁ、すごく楽しかった! 」

…と帰り道。

僕らの家に帰ります。

今日と言う日が、自分自身ですごく誇らしい。

こんなにもめいっぱい楽しんだ日って、
ずっと記憶に輝いて残って行くんじゃないかなあって思います。

たけさん、
福島の蔵元さん、
松本に来てくれて、本当にありがとうございました!

井出さん、中村さん、深澤さん、千国さん、

とても良いイベントでした!
すごくすごく楽しませて頂きました!
本当にありがとうございました!
そして、
今後とも、是非是非よろしくお願い致します!

近くて遠い福島と松本を、
人と人が、
酒と酒が、縁、結びました1日。

秋晴れに 繋ぐ縁(えにし)の 酒酌み交わし

共に誓おう 明日の笑顔を

2011年10月2日、
松本の街に素晴らしい笑顔が咲いた日の一席、
「酒 宗夜」人生は酒と心で出来ている!…
長講一席、ご高覧、そしてお付き合いの程、
誠にありがとう存じました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。


【 地酒屋こだま 】
( http://sake-kodama.jimdo.com/ )

【 植木屋商店 】
( http://www.uekiya.net/ )

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2011年10月 3日 (月)

今日の一筆・修行中!(撰)-2011年8月下席


えー、
いっぱいのお運び様でございます。
誘惑箇所の多い中、誠にありがとうございます。
気楽なところで、一生懸命、書いて行きますので、
どうぞ、お付き合いくださいませ。

えー、
上席、中席、下席と申します節目は、
10日区切りとお定まりですね。

長野県ってぇのは、
春休み、夏休み、冬休み以外に、
秋と冬の真っ只中に、少々のお休みがございます。
稲刈り時期と、冬の雪が多い時期のお休みですな。
学習指導要領なんて言う、
随分と難しい法典に寄りますてぇと、
お子様に授業を受けて頂く“総授業時数”てぇのが、
決まっているんだそうで、
長野県だけ多くお休みを取る訳には参りません。
するてぇと、どうなるのか…
夏休みが減らされる、と言うのが、常になって参ります。

全国放送のニュースで、
「夏休み、あと10日ほどだけど、宿題したかなー?」
…なんて申します20日過ぎの段、
長野県の学生なるものは、もうご勉学に勤しんでおられる訳です。
私も学生時分は、
そのズレと申しますか、
漫画やナニガシにしろ、得る情報に「9月1日」が節目として、
2学期の始まりとして描かれている事に、
随分と「はてな?」と感じておりました。

秋休み、寒中休みがある…なんてぇのは、
戸棚の隅にしまっておきますが。

そんな8月下席は「酒 宗夜」の本流、
日本酒の流れとなってございます。
東京へ遊びに行きました日の一筆、
そして、
続いて参ります埼玉県の酒蔵を書いて行く一筆、
これを主体にした8月下席、
本編、お支度調いました、
おあとがよろしいようで…。

【 四ツ谷・大長野酒祭・出場蔵1 】

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2011年8月22日

四ツ谷にて開かれました
「大長野酒祭」に、
YOKOさんとふたりで遊びに行って参りました!
ここに登場された蔵元様のお名前…
銘柄を書かせて頂きました。
よくぞこれだけの蔵元さんがお集まり下さったなぁ…と存じます。
これは日々、熱心に日本酒を取り扱う、
四ツ谷の日本酒居酒屋3店舗様の心意気ゆえですな。
めいっぱい楽しませて頂きました!

【 四ツ谷・大長野酒祭・出場蔵2 】

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2011年8月23日

前段より続きまして、「その2」でございます。
それぞれ1度は書いている銘柄ですが、
こうしてまとめて書く場合と、
大きく書く場合は全く赴きが異なりまして、
残り余白と残り銘柄を考えながら、
敷き詰めて行く様は、なかなかスリルがありました。
どの蔵元さま名も無理に詰めて書きたくありませんから…
上手に埋まって、この2枚、
まとまりが気に入りとなっております。

【 有馬錦・越自慢 】

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2011年8月24日
埼玉県飯能市・有馬錦酒造

「有馬錦」と言う言葉から、
秋口のイメージを想起したのですが、
背景を設えるまでには行かず、
けれどものイメージを活かそうと、
普段は篆書体に用いている赤筆でサラサラと。
なかなか気に入りました。

【 金大星正宗・織星 】

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2011年8月25日
埼玉県深谷市・丸山酒造

埼玉酒造組合に描かれているラベルをモチーフにして、
背景を描きました。
普段は薄く薄く色を載せていくのですが、
肌色然とした一筆目から濃い目の色彩で書き、
これを軸に全体を整えて行きました。
まだまだ絵の可能性、掘り下げて行く事が出来そうな予感。
今月いちばんの気に入り次点です。

【 旭正宗 】

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2011年8月26日
埼玉県さいたま市桜区・内木酒造

ベースはやはりラベルなのですが、
横の帯と赤丸を軸にして書いて見よう!…
…と考えての配置。
ただ、自分が使った筆においては、
旭正宗の字、線が細過ぎた様にも感じています。
もう一歩、太い筆が良かったのやも知れません。
…いやいや、あくまで自分の力不足!
更に練習したいと思います。

「さいたま市」とありますが、
蔵元さんのHPには、「浦和の酒」とありました。
やっぱり合併で、名称は若干分かり難くなりましたかね…。

【 亀甲花菱 】

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2011年8月27日
埼玉県北埼玉郡騎西町・清水酒造

今月いちばんの気に入り次点…その2です。
亀甲花菱、美味しいですよね~。
ここ最近は飲む事が叶っていませんが、
これを気に取り寄せたい、取り寄せたい。
亀甲・花菱の紋を中央に配置し、
亀の絵を描いてみました。
そう言えば、亀にくちばしって無いんじゃないか…
…とも思ったのですが、
こう言う絵もどこかで見た気がするので、
アリということで。
残念なのは、
「騎西町」を「騎西市」と書き間違えた事ですね…。

【 ぷりっぷりのエビカツ/洋食厨房Spice 】

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2011年8月28日

まだまだ料理を描くのは難しいです。
松本市神田にある
「洋食厨房Spice」の夜メニュウだけに存在する、
絶品のエビカツ。
これがもう旨いッ!
海老の濃厚さが何よりもミソと言うか肝と言うか。
厚みもあって、
海老よりも海老を食べている気分にさせると言って過言ではありません。
夜に行ったので、思い出しながら描きました。

【 手造り晴雲 】

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2011年8月29日
埼玉県比企郡小川町・晴雲酒造

「晴雲」ってなんだか良い名前だなぁ…と、
そう思いながらイメージして見ると、
青空に風が流れているイメージ、
そして光が差し込むイメージでした。
これを描いてみたつもりです。
「雲」の字の足、
もったりした感じも気に入りとなっております。

【 杉戸宿・豊泉 】

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2011年8月31日
埼玉県北葛飾郡杉戸町・関口酒造

Twitterで蔵元様よりお褒め頂きました。
いやはや、見て頂いただけでもたいへん嬉しいです!

本当は街道「杉戸宿」のラベルと同じ背景が描ければ、
とっても似合うと思うのですが、
日の忙しさも手伝って、書くには至らず…でした。
「金大星正宗」を経て、
実感として自分の水彩は、ああした背景に合うのかも…
…いつかまた「宿場」の絵を書くことが出来るならば、
是非、描いてみたいと思わせてくれるきっかけとなっています。

それにしても「杉」の篆書体はなかなか複雑。
これだから字に触れることは楽しいですね。

…自分がこの1枚の中でいちばん気に入っている部分は、
実は「戸」だったりします。
我が字ながら、どこか惹かれます。


はい、8月下席はこれまで…となります。
9月、10月は様々なイベントが多い月です。
日本酒にしても、
ウィスキーにしても。
これは色んな刺激を受ける事が出来る、
絶好の機会。
さすれば、文字も背景も思いを込めて、
少しでも良いものを目指せると言うものでしょう。
この文、まとめを書いております日付は、
9月7日です。
更新される日取りがいつかは決まっていませんが、
その頃の自分が、
楽しく元気に過ごしていられると良いのですが。
さぁ、お時間が参りました。
ご高覧賜りましたこと、深く深く感謝を致しまして…の、
8月下席、
ありがとうございました。

ありがとうございました。


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