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2011年6月26日 - 2011年7月2日

2011年6月29日 (水)

旅第10回・信州SAKEカントリーツーリズム(2010年11月9日・大北地域)


しばし、お付き合いの程を願います。

旅には「景色」がございます。
旅に向く景色…と申しますのは、
名勝、名刹はもちろんのこと、
桜や新緑や紅葉、四季折々の風物詩なんかが思い浮かびますが、
いや、そうではない…と感じております。
晴れなら晴れ、雨なら雨、
事によっては嵐なら嵐、
旅先で映る情景全てが旅の景色でございまして、
いつが良い、いつでなくてはならない。
そう言った定まり事は、
けして無いものだと存じます。

見るもの全てに思いを馳せる。
その様なことが出来るのは旅先だけでございます。
電信柱に読めぬ地名、
駆ける野良の猫助、
平時以上にきょろきょろとして、
落ち着き無く、迷い半分で進む道。
全て全てが思い出になる。
それが旅と言うものであると、
感じておる次第でございます。

ですから、紅葉の季節と言えど、
色付く葉を、色付く葉だけを、
わざわざ見る事などしなくても良いもんじゃないですか。ねぇ?
色なら元々、緑がしっかと付いていたでしょうに。
それが赤く変わるだけのこと、
毎年の事、ええ、ご足労を願います事も無い。

旅なら旅で、
全て景色を楽しめば良い、
ただただ、それだけでございます。

えー、
これからお話し致しますは、
信州SAKEカントリーツーリズムの旅、第10編め。
茅野、岡谷と巡り、
後に大北…池田町、大町へと参ります。

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大町は霊松寺の境内に栄える秋の景色。
紅葉の美しさ、オハツキイチョウの木の下で、
じっと今を大切に、感じ入る。

え?

紅葉は見ないってんで大見得切った後じゃあねぇかって?
綺麗なもの、美しき自然は縁起物、
見なきゃ損、
楽しまにゃあ生きるものも生きませんて。

見たいものは見たい。
毎年の事だとしても、見たいものは見たい。
一瞬を楽しむ事も出来る、
1日をめいっぱい、骨の髄まで遊び疲れることも出来る。
言わば平時、楽しめば万事が旅。
ひとたび思えば、近所の散歩も小旅行。

季節移り変わり、彩る信州を走る。

特別でないものも、
思えば、念ずれば、全て特別なものでございます。

紅葉旅路の

信濃路駆けて

出会いまするは

人の縁

旅をして景色を見る。
この移り変わりも美しき哉。
自然はいつも美しくあり。
縁交われば、人の笑顔もまた旅情。

さて、本編。
おあとがよろしいようで。



【 2010年11月9日 】

えーっと。

どうにも、
ここ最近の趣味がこうじて、
落語のマクラを真似た始まりになってしまいました。
思えば、
この旅をした頃には、
ほとんど落語たる知識なんてありませんでした。

いや!それ程に書くことが遅い…
…と言われて返す言葉も無い訳なんですが、
急激に落語の魅力に惹かれて行きました。

そんな事を思いつつ、現在は2011年の6月。
旅情を思い浮かべながらお話をさせて頂きます。

旅第10回を計画する上で、
どうしても忘れられないのは、
岡谷、茅野の蔵元について…でした。

実は旅第2回、ここで本当は「行こう!」と思っていたのです。
計画表にも書いてあるばかりか、
そもそも前日までに、
蔵元さんに営業の確認もしました。
訪問の予約をした訳ではありませんでしたが、
実の所は、計画表の甘さがあり、
時間がなくなってしまって、未到達。

「あぁ、こんな事ならば、もっとしっかり計画立てを!」

心の底からそう思い、反省し、
続く旅第3回から旅第16回まで、
綿密に計画を練る様になったものです。

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塩尻I.C.から高速道路に乗り南下。
良い天気に恵まれた!…と思いはしたものの。

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トンネルを抜け、諏訪I.C.までの長い坂道を、
降りる頃には、どんより雲も。

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諏訪I.C.にて上道から下道へ。
この並木の先を右に折れると、
茅野方面に向かいます。

この辺りからぽつりぽつりと雨が降って参りました。

茅野駅前を通る。
カーナビの指示に従っていると、
「到着」と相成るけれど、
どこに見えるひとつ目の蔵元さん。

後々、ショップの方にお伺いすると、
カーナビでは蔵の裏側によく案内されてしまうのだそうです。
「行き過ぎた!」と思いながら駅前を通り、
少し大きめな信号を右折して道なりに。
すると、程無くして蔵元さんの看板が見えて来ました。
旅第10回のひと蔵目。

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【 茅野・諏訪大津屋本家酒造 】

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清酒「ダイヤ菊」を醸す諏訪大津屋本家酒造、
2008年に社名変更を行いましたが、
前身の「ダイヤ菊酒造」時代からも、
松本市内の飲食店の看板に見受けられるほど。

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雨が降っていたのでフードをかぶったYOKOさん。
横に長く、建屋が続いて見えました。

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この奥が併設の販売店になります。
店頭に飾られている酒蔵らしい道具“タンク”、菰樽など。

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販売店の裏手に当たる場所。
こうして見ると広い敷地であると感じられます。

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同、裏手。杉玉が見えます。

実は…販売店の入り口が分からず、うろうろ。
先の写真に「→小売部」とあり、
そのまま、ずっと右に進んでしまって、
さ迷ってしまいました。

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ちょうど中央部に位置していた販売店。

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「ダイヤ菊」のラインナップが並びます。

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自分は、この古い看板に惹かれていました。
ダイヤ鶴、金甌正宗、諏訪泉…と読んでよろしいのでしょうか。
現在の「ダイヤ菊」とは異なる酒銘、
これを「三大銘酒」と謳って醸されていた様子。
字体のそれぞれにも興味があります。
「ダイヤ」の文字の丸みであったり、
「正宗」は現代では少ない略し方もされていて、
見入ってしまいました。

こうした蔵の趣が残るものは、
蔵に立ち寄ってこそ垣間見えると言うもの。
眼福でした。

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トイレを借りた際に見えた、歴史を感じる建物。
近代的なもの、古くから残るもの。
それらが混在した蔵元さんに見えます。
販売店の入り口から奥へ、
奉られている社があり、
また銀色の大きな箱…コンテナ冷蔵庫があり。
様々を経て今がある……そう、ひしひしと感じられるものでした。

【 ダイヤ菊・本醸造 】

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購入したのは本醸造酒。
レトロ・スタイルのラベルが気に入りました。


続いて僕とYOKOさんは、
岡谷方面へ向かうべく、
諏訪湖の西に進路を取ります。
ここは以前も使ったことがある道で、
途中までは快調に…
そう、いつも混んでいそうなイメージがある、
上諏訪、下諏訪の中心街を抜ける、
国道20号線を避け、
実に爽快に気分良く岡谷に着くぞ、
次の蔵元までまっしぐらだ!…なんて考えていたんです。

岡谷の市街地に入る直前で、車が止まります。

しばらく動かない。
前には大きなトラックがいて、何も分からない。
この時点で、
少しだけ計画表よりも余裕があったのだけれど、
段々と、その余裕を食い潰し…。
ただ、広く続く諏訪湖を横目に見ながら、
牛歩状態でノロノロと進み、また止まり…を繰り返しました。

道路の補修工事を行っていた模様。

「 あぁ、なんてことだ! 」

…と、
たぶんすごくイライラしていたんだなって思います。
せっかく綿密に立てた予定が、予定外のことで崩れて行く!

けれど、
けれども、とても不思議なもので、
この遅れが無ければ、
僕らに、あの出会いは生まれなかったんだろうし、
後々の、ある1日に繋がらなかったかも知れないし。

怒ったり、逆に笑ったり、
いろんな事が起きて、
それが人生だ!…と受け止め、
迎え打って行こうじゃないかって、
今では思います。
むしろ、イライラしていた自分が恥ずかしい。
YOKOさんは焦るでもなく、
ゆったり道が進むのを待っていてくれました。

渋滞を抜け、岡谷市市内に入れば直ぐに着きます。

【 岡谷・高天酒造 】

次いで目指していたのは、
岡谷銀座通りにあるこの蔵元さん。

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数々の賞に名を連ねる名杜氏、
“信州の名工”原村杜氏の
伊藤訓氏が醸す清酒「高天」、
高天酒造に到着しました。
特に決まった駐車場が無いとの事で、
道沿いに車を横付けし、訪れます。

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迎え入れて下さった店頭の扁額、
吟醸系の日本酒のラベルになっているもので、好みの字体です。

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並ぶ「高天」ラインナップ。
中段の右端に、
扁額と同じ字体のボトルを見ることが出来ます。

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長らく渋滞に捕まっていた為、
ここでも再びトイレをお借りしましたが、
その際に奥に見えた蔵の風景。
時代が付され、趣ある景色。

【 高天“本造り”特別本醸造 】

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高天酒造では特別本醸造を購入しました。

よく試飲会などのブースに立つおふたりも拝見しました。
試飲会上のイメージばかりで、
こうして本拠地であるはずの蔵でのおふたり、
不思議なもので、
どこか新鮮に、目に映ったものです。


さて、旅第10回行路上、
時間は押してしまっていますが、
ここまでが旅第2回と重なる部分、
これからが本懐、大北地域に出掛けていきます。

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岡谷I.C.から高速道路に乗って直ぐの景色。
青空!
茅野、岡谷を巡るうちに天気は回復しました。

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豊科I.C.へ向かいます。
I.C.「塩尻、塩尻北、松本」を越えて…
この道は本当に何度となく通っている道。
晴天に迎えられると、
いつでも心地が良いものです。

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北上中のこれら写真は、
助手席のYOKOさんに撮影してもらいました。
旅を始めた頃に比べ、
随分と上達したことが分かります。


「大北地域」とは、
安曇野市、池田町、大町市を指します。
豊科I.C.を降りた僕とYOKOさんは、
大町へ向かう長野県県道51号線、大町明科線を走ります。
すると必ず通る蔵元、
51号線沿いに立つ日本酒蔵もまた、
信州SAKEカントリーツーリズムに参加しています。

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その店頭に掲げられた青々とした杉玉、
ちょうど今、作成されている杉玉。
新酒を喜ぶ時期になりつつあると感じる、
酒蔵の秋から冬にかけての風物詩。

【 池田町・大雪渓酒造 】

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池田町は大雪渓酒造に到着しました。
大きな敷地、事務所にて日本酒を買い求めます。

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並ぶ「大雪渓」ラインナップ。

Cimg2448 >

入り口には小粋な猫の置き物も飾られていました。
サンドブラスト処理が施された一升瓶や、
大徳利、瓢箪などを控え、何とも味がある様に見えます。

【 大雪渓・特別純米酒 】

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特別純米酒を購入しました。
事務所棟は、この写真では左手側にあります。
右手奥に見える酒造場からは、
作業をされている蔵人さんが見えました。
随分と大きい建物、造りの大きさを感じます。

続いて向かったのは同じ県道51号線上だけれど、
池田町の中心部、
商店街から脇に入り、住宅もある区域に、
蔵元がありました。
県道51号線は、
大町への道として何度か通っていたけれど、
ここに、この酒蔵があると言うのは、
今回の旅で初めて知りました。

シードル「Lulubell(ルルベル)」を始め、
清酒「北アルプス」を醸す蔵元さん。

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福源酒造に到着しました。
見える景色は、
ショップ、事務所の概観なのだけれど、
緑多く、
工場的でもなく、民家的でもなく、
これまでの蔵元さんとは、
また少し趣が異なって見えます。

【 池田町・福源酒造 】

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石畳が真っ直ぐ伸びる庭。
秋の景色として、実に美しい。

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この紅葉した木には心から惹かれました。
“燃える様な”と例えるよりも、
土の香を讃える様なあたたかみある赤。
実に素晴らしい風景。

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入り口には「福源」の看板。
「一掬招万福」と書かれています。

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入り口入って直ぐ、
事務所手前の廊下に並ぶ、
福源酒造のラインナップ。
この写真の背には長い廊下があります。

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日当たりが良く、差し込む光が心地好い廊下。

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選んだ日本酒を包んでもらっている間に、
お茶を出して頂きました。
廊下の一角にて。

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見える景色もまた良く、
庭の水場には鳥が寄って来ていました。
日の光ぐらいしか煩いものがなく、
静かで、空間に満ちる光気に、ひとごこち。

【 北アルプス・純米酒 】

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こちらでは「北アルプス」を購入しました。

【 福源・純米無濾過生原酒 】

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そして、いちばん蔵の特長を掴みやすい日本酒は…?
…そうお伺いして、
こちらの「福源」なるお酒を出して頂きました。

奥ゆかしくも深く柔らかいコク、
喉に潤う力のある雰囲気、甘味、
温度を変えても楽しむ事が出来る、美味しい日本酒でした。

僕とYOKOさんが旅した
信州SAKEカントリーツーリズム、
普段は、こうして2本目…
近い日取りで、
開封する日本酒を買って来ませんでした。
買う日本酒は全て保管して、
いちばん最後に、
ひとところに並べてみたいと言う野望があったからこそ、
火入れ酒を選び、
ラベルは蔵元の銘柄が大きく載っているものを選び。
こうして「買う」と言う事は、実は珍しい。

理由は、ふたつ、ありました。

ひとつは、僕自身があまり「福源」の日本酒に触れていないこと。
毎年の吉例「長野酒メッセ」でもお見かけしないので、
これまで「ルルベル」以外を味わった記憶が乏しい。
「知りたい」と思っていたからこそ。

もうひとつは、
熱心に対応して頂いたからこそ。
お酒の説明や行動、
写真を撮ってもらったり、
待ち時間もちゃんと対応してもらったり。
「ありがたいな」と思うことは、
「また再び来たいな」と思うことに通じ、
「ならば、今、飲み頃の日本酒を飲みたい」と思わせてくれたのです。
故の2本目、美味しく頂きました。

続いて、
再び県道51号線に戻り、
僕とYOKOさんは大町へと入って行きます。

「大町・北アルプス三蔵呑み歩き」のイベント上、
またラーメン関連のブログを見ていた事もあり、
興味があって、
「俵屋飯店」に行ってみたい…
…そう思っていましたが、
「いざ入ろう」とすると、
お店の中からエプロン姿のご婦人が出て来て、
暖簾を片付けて行ってしまいました。
何ともタイミングが悪い!

蔵元での滞在時間は、
たいていが予想の範疇で、
岡谷での渋滞が、ここにこうして響いて来ているとは!

このままではお昼ご飯を食べ損ねてしまうかも…
…と僕らは至近のお店に入ることにしました。

【 信濃大町・かつ丼の店 昭和軒 】

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店内、何とも不思議な…特徴ある雰囲気。
目の前の本棚にはギッシリの漫画本。

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洒落たBGMなんかもなく、静かで、
数名おられるお客様は、
新聞を広げたりなんだり、
何世代か前の「食堂」っぽい…
これはこれで面白い。

【 かつ丼(ソースがけ) 】

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僕は空腹も手伝って、かつ丼を。

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油で揚げたものは、
あまり食べないもので、
こうして外食として「カツ丼」とは、
何年振りだろうか…と思います。

おそらくは20代前半、
東久留米に住んでいた頃に、
お気に入りの近所の中華料理屋さんで、
「全メニュウを食べたみたい!」と思って、
それらしきを食べたような。

【 カレーライス 】

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YOKOさんはカレーライス。
これがなかなか刺激的な辛さでした。
その後に味噌汁をすすると、よく染みる辛さ。

昼食時間を取り、
僕らは再び蔵めぐりの旅に戻ります。
大町にある3蔵…
そのうち1蔵は、
信州SAKEカントリーツーリズムに参加していませんから、
2蔵を回ることになります。
共に歩いて通うことが出来る距離。
いつしか降り始めた雨の中、この蔵に向かいました。
それにしても、今日はいろんな天候に出会います。

【 大町・薄井商店 】

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2度、
「大町・北アルプス三蔵呑み歩き」に参加している都合、
なんだかとても見慣れた「白馬錦」構内。
ただ、お祭りである「呑み歩き」の1日に比べ、
雨も手伝い、静かに感じました。

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お酒は事務所にて購入することが出来ます。

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並ぶ「白馬錦」ラインナップ。
ここで驚いたのは「白馬正宗」と言う酒銘があること。
諏訪の「本金」さんも「本金正宗」、
小布施の「米川」さんも「米川正宗」、
現代通称では「正宗」が無くなっている場合もあります。
(商標上は“正宗”表記と思われます)

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耳馴染みがある「白馬錦」ではなく、
「白馬正宗」と言うボトルは新鮮でした。
是非、これを買って行こう!…と思いましたが、
4合瓶では、スタンプ規定の1000円以下…
結局はラベルの見た目で選んだこの日本酒にしました。

【 白馬錦・熟成純米酒 】

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熟成を経たと言う純米酒。
そう言えば「白馬錦」と言えば、
「雪中埋蔵」の日本酒も有名ですよね。
それとは異なる熟成ラベルは初見でしたので、
購入してみました。

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蔵内に聳え立つ大きなタンク。
敷地内を「構内」と表現した通り、
どちらかと言うと工場的な造りです。

逆に、
古くからの造り酒屋の形態…
蔵の雰囲気を残すのは「北安大国」蔵。

【 大町・北安醸造 】

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信濃毎日新聞折込の週刊誌、
毎週金曜日発行の「週刊まつもと」内に
2011年6月から始まった連載があります。

「居酒屋店主の信州地酒魂」と言うもの。
何でも松本駅前の情熱ある居酒屋店主さんが、
四季折々、日本酒について書いていくコラム…とのこと。
この第2回に、
「個性ある造りの蔵」として、
「中野市・岩清水」と共に、
この「大町市・北安大国」の名が挙げられていました。

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並ぶ「北安大国」ラインナップ。
「いいずら」、「あづみ野育ち」、「小谷錦」など、
既に見知ったお酒が並びます。
「あぁ、あれはあんな味だったな」と思い出す事が出来る。
ちゃんと記憶に残っている日本酒。

ただ、僕はこの日、
買うお酒について、ずっと前から決めていました。

【 北安大国・純米酒“豊響” 】

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「字が…ラベルが好き!」と言う理由で、
純米「豊響」を購入しました。
「みのり」と読みます。
味わいも北安大国らしさがあり、
力強さと甘味のある旨い日本酒ですが、
先の「福源酒造」で書いた「蔵元名が見えるボトルが良い」…
…と言う法則とは外れています。
いやいや、この「豊響」と言う字が、何とも好み。
そうして購入することも、また楽しみです。

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これで信州SAKEカントリーツーリズム上、
スタンプラリーとしての本日分の目標は達成。
けれど、
大町には魅力ある酒屋さんがありまして。
この旅第10回において、
またもうひとつの目的地でもありました。

【 大町・ヤマジュウ・横川商店 】

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酒販店さんであり、また、お味噌の醸造元でもあります。
僕とYOKOさんが初めて「呑み歩き」に参加した際に、
店頭で出していたお味噌汁の旨さは、
もう2年以上経ちますが、記憶に新しいです。
もちろん、自家醸造のお味噌を使ったものでした。

大町商店街にあるお菓子屋さん
「カウベル立田屋」さんとコラボして、
「味噌クッキー」も発売。
「酒ぬのや本金」の「酒粕サブレ」と並ぶ、
非常に美味しい肴にもお茶請けにもなるお菓子も販売されています。
「大町に行こう!」
…そう僕とYOKOさんが思う中で、根幹に位置しているお店。

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ブログ「呑ん子の放浪記」で楽しませてもらっている、
呑ん子さんに、試飲コーナーに招いて頂き、
YOKOさんに数点試飲してもらいます。
中でも、気に入る1本、ありました!

【 塩尻・信濃ワイン・秋薫るナイアガラ 】

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この後、2010年冬に我が家で何本使ったことか…。
すごく気に入りました。
スイートさ、香の雰囲気、
どれをとっても素敵で、
特にYOKOさんの好みにどハマり、的中、ぞっこん…てなぁ具合で。

どうにもその後を見てみるに、
我が家は、
信濃ワインのナイアガラの造りに相性が良いみたいで、
にごりワインの「豪雪」も、また気に入っています。

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こう、「良いものだなぁ」…と感じて、
こうして写真を撮っていました。

日本酒の蔵を巡る旅。
それが信州SAKEカントリーツーリズム。
けれど、日本酒ばかりが長野の酒ではありません。
焼酎を醸す蔵もある、
もちろんワインを醸す醸造所もある。
ビールだってあります。

日本酒ばかりの今日1日、
なんら不自由も物足りなさもないけれど、
頭からお尻まで日本酒…と言う訳でなく、
美味しい、そして情熱いっぱい注ぎ込まれて醸された、
日本酒以外、ワインに行き着く。
信州の良さを、なお深く知る。
それが何とも尊い様な気がして、
「横川商店」の店頭を背景に入れ、
写真を撮影していました…

…その矢先。

1台の白いワゴンが店頭の駐車スペースに入ります。
すると、出て来られたのは、笹井酒造の笹井さん。
「あぁ、お仕事中だし、話し掛けてもいけないかなぁ」
…と、道路対岸で眺めていました。
遠巻きに見ていたので、
もしか、お人間違いでもいけないとも思い。

すると、お店の中から呑ん子さんが出て来る。
笹井さんを連れて出て来てくれました。

お会いできた事が、まず嬉しいし、
配達中、営業中に再び来てくれた事が嬉しい。

ここである話が、
現実へのきっかけとなって、
僕らの中に植えられました。

実現したのは2011年2月。

【 笹の譽、良い眺めの先に見えたもの。 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/201125-1593.html )

先んじて蔵見学記として書いている、
笹井酒造「笹の誉」の蔵見学に繋がっています。
ここで、この場で「蔵見学を!」と言う話が形作られました。

僕とYOKOさんが、岡谷で渋滞に巻き込まれた日。
あの時間は無駄ではなかったんだと思いました。
用事も果たせたし、お気に入りのワインにも出会い、
万事済ませて、帰ろうとしていたその当時、
あと5分。たったそれだけで様々な流れが変わっていた事でしょう。
僕らはあの場所で笹井さんに会うことが出来て良かったし、
横川商店から繋がる縁に、
心から感謝をしながら、次なる場所を目指しました。

【 大町・霊松寺 】

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紅葉の名所、霊松寺。
やや辺りがうす暗くなり始めた頃、
僕とYOKOさんは到着しました。

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まずは願いを込めて、鐘をひと突き。
ある願いを込めた2年前。
お陰様で、
今もその様に過ごす事が出来ています。
感謝。
再び、同じ思いで鐘を突きました。

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弱い雨が触る…濃い霧と同じ様な空模様。
静かな境内に下り、眺めます。
静謐の空間ではなく、
天高い空の下に、
張り詰めず、凛とし、粛々として、
身を清らかに、かすかな光が撫でる様な、
そんな空間でした。
ただ静まり返っただけでない。

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今回、タイトルに使った写真は、この写真。
“葉が咲く”と呼ぶに相応しい景色。



大町から帰って来た僕とYOKOさんは、
神田の「洋食厨房Spice」へ。
今日の旅はとても良い気分で終わらせる事が出来そうで、
その気分を家までの間、繋ぐ事が出来る場所。

【 松本・洋食厨房Spice 】

僕とYOKOさんが洋食厨房を訪れる上で欠かせない、
このお野菜、ふた品。

【 本日のお野菜 】

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三つ葉、水菜、インゲン、キュウリ、
大根、レンコン、ほうれん草が散りばめられたサラダ。
野菜が多彩。
それだけじゃありません。

【 温野菜 】

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こうして「温野菜」を加えることで、
より一層、野菜の凄味を感じる事が出来ます。

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味わいの深さ、熱せられる事で生まれる甘味。
野菜が大好きになる…
大好きな僕らにはたまらない洋食厨房の味!

【 小谷産野豚のグリル 】

メイン料理に僕がお願いしたのは、
初めて食する“野豚”のグリル。

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何でも「脂のウマイ豚」なのだそうです。
味付けは塩、胡椒だけ。

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食べてみて、
歯に返すしっかりした肉質を感じながら、
脂のくどさを感じない事に気づきます。
メモには、
「まるで鳥だ!」と…
脂の甘味は、自作ラーメンを試していた時分に知った、
鶏のコラーゲンを炊いた様な甘味。
あんなにたくさんの鶏を炊いて抽出するそれが、
この一切れ、豚の味わいの中に旨味として存在する。
豪傑な脂の雰囲気ではなくて、
脂なのにアッサリ…と例えるのも不思議なものだけれど、
後切れの良い、口の中に残り過ぎない、
それでも脂の旨さが引き立つ味わい。
豚肉に対して「鳥」だなんて失礼な話だけれど、
当時の自分は美味しさを感じながら、
そんな事を想像していた様です。

よく噛み、よく味わい、
ひと切れひと切れを惜しみながら食べていました。
美味しい。
皿からなくなってしまうのは悲しいけれど、
皿から取り出さなければ食べられもせず。

【 根菜たっぷりパスタ 】

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YOKOさんは大好物の根菜たっぷりパスタを!
登場以来、幾度となく食べているだろうけれど、
飽きず、そしていつも美味しそうに食べています。
好きなメニュウがあると言うのは、
とても幸せで、嬉しいことで。
何故なら、
「これを食べれば元気になる!」…から。

今日1日を締め括るに相応しい洋食厨房の食卓。

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最後にデザートを戴き、家路へと。



家に帰って来てみれば、随分と良い時間でした。
それもそのはず、
茅野、岡谷、池田町、大町と巡った今日の旅、
移動距離もなかなかのもの。

でも、それでも、
得るものが多く、充実した1日であったと、
1日を誇らしく感じられる旅でした。

以上、

旅第10回・信州SAKEカントリーツーリズム!

蔵元6蔵を回りました。

スタンプ全76個制覇まで、あと21蔵です!

次回、
旅第11回信州SAKEカントリーツーリズムは

「北信・長野市編」!

続きます!


【 信州SAKEカントリーツーリズム公式サイト 】

( http://www.nagano-sake.or.jp/tourism/ )

蔵元情報や、推奨ルート、
スタンプ台紙などは、こちらから!


「めいっぱい遊んだ!」

そんな日なんて、大人になってから早々ない。

子供の頃はあんなにいっぱいあったのに。

大人になったから、年を取ったからとか、
そういう事ではきっとなくて。

生きて、

いろんなことを知るから、

いろんなものが欲しくなって、追い切れなくて。

“めいっぱい”に入る袋も大きくなっていて、

詰まり切らないのかも知れません。

「 これをやりたい!これをやるぞ! 」

…って、始めた1日だったし、

いろいろありながらも、やりたいことをやり切った。

「めいっぱい遊んだぞ!」と、

家に帰って来てから、

YOKOさんとミルク入りのコーヒーを飲んで、

ほっとしたお話、そんな1日。

お読み頂きまして、ありがとうございました。

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