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2011年6月5日 - 2011年6月11日

2011年6月 8日 (水)

僕らが桜を眺め、工芸の五月を歩いた日々。(2011年4月5月・信州松本)

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僕とYOKOさんとの間で、
「散歩」と言うと、たいていが信州スカイパークである。

まれに街歩きをする事がある。
何かしらの用事ついで…だけれど。

自然の景色、四季を感じ、
山を眺め、空を眺め、雲を眺め、
大きく息を吸いながら吐きながら、歩く。
そんなスカイパークと街歩きは、何もかもが違って感じられる。

街歩きは、
自然と共に…と言うより、人工物と共にある。
好奇心が刺激されたりする。
人工物の中に自然を見つけて、一層の輝きを感じたりもする。
松本城のまわりだったり、
中町、ナワテだったりを歩き、きっと四柱神社でお参りをする。
神社仏閣と言うものは、
長く生きた木で造られていて、
時代を進んで、永く生きて行くもの。
もはや、人工物から自然へと昇華されている気がする。
また、ひとの手によって、
丹精込めて造られたものもまた、
当たり障り無くなってしまった、
日常に無くてはならない、
日常に融けこんでしまった人工物とは、違う気がする。

想いが乗っている、込められている…
…うーん、それに違いないけれど、少し違う気もして。

僕らが信州スカイパークで、
今、
生きている今を心地好いと思う事と同じで、
造り手さんの想いを感じられるそれらは、
「いいな!」と僕らの心が思って、心地好い。

自然を見ました。桜を見た。

クラフトフェアに活気付く松本を見た。工芸の五月を歩いた。

日々の記録。


【 4月 】

今年も桜をいっぱい眺めることが出来ました。

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ナワテから緑町、
「けんすけ」や「彗星倶楽部」、
「ヒカリ食堂」の辺りからの風景。
「ナワテ通り松本地酒会」の時分には、
咲き始めだった彼岸桜も満開に。

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松本城の桜、
何枚か撮っているけれど、
城内ベストショットは、これ。
雀も一緒に撮影してみました。

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北側のお堀を通り、桜並木を歩きます。
YOKOさんは、Lumix-Phoneでの撮影。
デジタルカメラを持ってから、
いろんな風景を撮っています。

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続いて東側。
天気も良かった日なので、
心地好い街歩き、お散歩。

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ナワテ通り、
たい焼きの「ふるさと」前では、
誰かが落としたカスタードを食む雀がいました。
よっぽど美味しいのか、
臆病なはず、けれど往来に人がいても、
ついばみ続けていました。
勇敢なのか食い意地の問題なのか。

更に数日後。
実家に車を置いて、母校へ。
丸の内中学校や城山公園は、
城の桜が咲いてから数日後に満開を迎えます。

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丸の内中学校の校庭側入り口。
世界でいちばん綺麗な桜だと思っています。
子供の頃からずっとずっと大好きな桜。

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子供の頃の記憶、多い階段です。
よく座ったり、遊んだり、何かしら目にしていました。
そう言えば、廃品回収もここだったっけ。
思い出の場所…と言うか、
故郷の懐かしさを見る思いです。
生きて来た場所。

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校庭が一段高いところにあるので、
見上げると青空に桜が咲いた様で綺麗。

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頑張り坂の途中には、
こうして頬に桜が触れる場所もあります。

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城山公園に上って行く途中の道。

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この桜並木はお散歩コースであり、
名所と言って過言で無いと思います。

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そして更に数日。
今度は信州スカイパークの桜を見に行きました。
前日までの雨で花は落ちてしまいましたが、
いやいや、美しい風景、お散歩日和、
かけがえの無い時間を過ごす事が出来ました。

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坂を下るとき、坂を上るとき。

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「YOKOさーん!万歳して!」

…と声を掛けると、こんな感じ。

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「Y」字型を期待したのだけれど、
「凹」字型、ガッツポーズ。
この写真、すごく気に入って、
日々持ち歩くケータイの待ち受け画面になっています。

【 5月 】

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また別の5月の休日。
5月31日で閉店してしまった…
長らく松本を楽しませてくれていた、
「あやめだんご」の「美乃屋」さんに行って来ました。
本当に子供の頃から好きでした。

初めて「ぱんじゅう」を食べたとき、
今でも思い出せるけれど、
美味しくて嬉しくて、
目がキラキラしていたんだろうって思います。
その後、祖母におねだりして、本当に喜んだ記憶。

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最後に「ぱんじゅう」だけは食べたいと向かった日。
「すぐ食べるの?」と聞かれたので、
「はい」と答えると、
「じゃあ、この焼きたてあげる!」…と頂きました。
いつも袋で蒸れて、程好くしんなりした「ぱんじゅう」の皮。
今日はパリッと表面が張っていて、
手に持って撮っていますが、
かなり熱く、我慢しながら撮りました。
我慢…でも、そのあたたかさが、何とも嬉しくて。
初めて食べた日を思い出し、
また初めて食べる焼きたてをたまらなく思い、
「美乃屋」食べ納めとしました。

その後も歩き続け、中町入り口の「CASA」でご飯。

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僕はゴルゴンゾーラのボロネーゼ、
YOKOさんはタラコ、イカ、ガーリック。
相変わらずシンプルで、でも申し分ない。

そう言えば、
広丘の「ちゃんこつけ麺 でれすけ」に食べに行った日、
入ると、
間違いなく古今亭志ん朝さんの声。
このお店はBGMに落語が掛かっています。
するってぇと、「お巫女頭」と言う言葉。
「あぁ、明烏だなぁ」と気付きます。
落語「明烏」は廓噺。
文化も感じられ、面白おかしく大好きな噺。

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この日、僕は「こってり玉」、
YOKOさんは「旨辛玉」を入れて、お願いしました。

「こってり玉」に、
めいっぱい魚粉を入れて食べる事が最近のお気に入りです。
YOKOさんの「旨辛玉」は、
唐辛子の香が良いつけ汁になります。
ぐずついた天気で肌寒かった日、
つけ麺だけれど温まっていた様子。

信州松本において、
5月はクラフトフェアが開かれる月。
その一円は「工芸の五月」、
市内、安曇野、クラフトフェア的な催し物が多くなり、
とても楽しい月となっております。

松本市美術館では、
4月16日から6月12日の約2ヶ月間、
日独交流150周年、
国立マイセン磁器美術館所蔵の磁器を展示する
「マイセン磁器の300年」と言う企画展を開催しています。
これも見に行きましたが、
初期のものから現代へと文化が移行して行く、
技術が培われて行く様を垣間見ることが出来、満足できました。

また5月22日は、
両島の「ギャラリー風雅」にも行って来ました。

信州の情報ポータルサイトと銘打つ「新まつもと物語」で紹介されていた、
「古畑忍 和紙貼り絵作品展・和の心で繋ぐ」に、
強く興味を持ち、赴きました。
( http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/event/?p=3650 )

こうした「ギャラリー」なるものに足を運んだのは初めて。
どんな場所かも分からないけれど、
とにかく、紹介されていた「和紙貼り絵」を見てみたい!
…そう思って大雨の中、行ったのを憶えています。
期間にして5月20日から24日まで。
土曜日は休日出勤、行く事が出来る日は今日しかない!
…そう思って行きましたが、とても充実しておりました。

「古畑忍」さんは松本市出身だそうです。
ギャラリーに入って右を向いた僕らに飛び込んで来たのは、
中町とナワテ通りの間にある「翁堂」の和紙貼り絵の風景。
ちょうど前日にも通った道を、ギャラリーで見る不思議。
当日はご本人さんも居られ、お話をお伺いすることも出来ました。

Twitterでもつぶやいた通りですが、
僕はきっかけにもなった日本図案をモチーフにした作品に、
とても興味を持ちました。
飯田特産の水引も効果的に用い、
鮮やかで、また色合いも美しく、惹かれます。

YOKOさんは鶯などの鳥を描いた作品の、
和紙で表現された毛のむくむく感に、たいへん喜んでいました。
普段から庭に来る鳥のどこが良いか…と聞くと、
つぶらな瞳とその毛並みと言います。
特に冬、寒さで毛を膨らませて暖を取る雀の姿を見るや、
とても可愛らしいと言っていたのを思い出しました。

「古畑忍」さんの作品は、
炭焼き職人「原伸介」さんの著書、
「山の神さまに喚ばれて」の表紙にもなっています。

この後、出来るだけ毎日書こうと決めて書いている、
「今日の一筆・修行中」において、
水彩を取り入れる様になりました。
まだまだ満足出来るものが描けていませんが、
更に楽しみを広げることが出来そうな期待があります。
本職本業の方の作品を見て、
自分の様な市井の者が、
「刺激」とのたまうのもおこがましいものですが、
良い時間を過ごす事が出来ました。

その日、その後は城山公園「憩の森」に行きました。
目的はふたつ。
「作陶展」と「食事とコーヒー」を楽しみたくて。

作陶展は相も変わらず素敵な作品が並んでいました。
中でも、過去に何度か拝見しておりますが、
東御市の坂口健さんの作品、マグカップを、
夫婦揃って気に入ってしまいました。
購入までは行きませんでしたが、
こうした出会い、見て「あぁ、素敵だなぁ」と思うことが出来るのは、
何とも良い環境に感謝をしたくなります。
これまでは深く濃い緑の色合いに包まれたもの、
それがもしくは青、黒と言った形が多かったのですが、
今回は白地を保ち、マグカップの縁だけマットな黒、
お定まりの文様が中央に…また新たな雰囲気で、よく映えていました。

また先んじて店内に掲げられている、
「日本氏姓文字表現アート展」も拝見する事ができました。
書画家であり、文字美学研究家の白清水さんの作品。
これもまた惹かれるものがあり、
次回にはその作品集の本を購入したいと思います。
文字と言うものの意味、そして風景を味わい深く眺める事が出来ます。

目的のもうひとつ。
僕は、やっぱりこれが食べたい…と「手作りカレー」をお願いしました。

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これが好きなんです。
憩の森のカレー。
今では居住域の差で、「たまに」になってしまったけれど、
実家に住んでいれば、本当に毎休日に食べたいと思う美味しさ。

YOKOさんは始まったばかり、
新メニュウのランチプレートをお願いしました。

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「酵母玄米のランチプレート」、
これが大ヒット…だった様です。
食べ終わってから、終始ニコニコ!
穂高「書翰集」のランチプレートも好物のYOKOさん。
こうして、色んな味わいを少しずつ頂ける…
そして野菜もあって、
「憩の森」らしいヘルシーさも意識されていて、
本当に満足出来るひと皿であった様子。
( 憩の森ブログ )
( http://ikoinomori.jugem.jp/?day=20110526 )

僕は僕で、
見ていてお味噌汁椀が気に入ってしまいました。
程好く厚ぼったく重みと言い、肌触りと言い、とても好み。
ひと口もらったけれど、
それ以上に長く両の手で持っていました。

こうしてテーブルウェアも楽しむ事が出来る、
食と工芸が共存する「憩の森」、楽しんだ日でした。


そうして楽しんではいたけれど、
どうにも仕事が忙しくなり、打ち込みすぎたのか、
その中で、ちょっと患ってしまいまして。
つい先日の診察で、
無事の完治にこぎつけたとのこと、ひと安心です。

患っている間はお薬を頂戴し、
その関係でお酒を飲まない方が良いだろう…と。
しばらくお酒を断っておりました。

5月27日の夜、
YOKOさんがお友達と飲みに出掛ける…なんて言う日。
その週始めには、懸案のお薬を飲まなくなっていたし、
そろそろ飲んでも良かろうと…
もちろんお医者様にもお認め頂いて、
YOKOさんと後々合流を見越し、僕も街に出る事にしました。

久し振りの松本駅前「風林火山」で一献。

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佐久市臼田の「佐久乃花」、
特別純米・無濾過生原酒、
これは酒屋さんの頒布会のみの別誂え、
「秘密タンク壱号」は、季節にもあっている様に思います。
香あり、甘みもくどくなく置いて行ってもらえる。
暑過ぎず寒過ぎずのこの季節、
少し湿り始めつつある季節に一陣の風のイメージ。

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松本で飲むならば、「風林火山」以外に他にあるでしょうか…?
個人的に大好きな伊那の「井の頭」、
定番の純米・無濾過生原酒をお願いしました。
事ある毎に見掛けると「飲んでおきたい」と思います。
特長は、その強さ。力加減の相性の良さ。
「井の頭」の常に2塁打を打ち込んで来る感覚が、
僕は大好きなんです。美味しい!

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続いて、佐久穂の「くろさわ(黒澤)」は夏酒「新緑」を。
とても軽やかに作ってありながら、
水っぽくなり過ぎておらず、品があり、
もっともっと強いイメージ、生もとも醸す蔵のイメージとは異なるけれど、
それが何とも喜ばしく迎え入れられる美味しさでした。

写真に収めなかったけれど、
「美寿々」の「直汲み」のご相伴にもお預かり致しました。
日本酒サーバーを導入した「風林火山」、
是非、その味わいは舌で知って頂きたいです。
自分はとても美味しいと感じました。
中身は、都度入れ替えがあるので、
「風林火山でこそ飲むことが出来る長野の日本酒」に出会う事が出来ます。
次は「美寿々」が醸す塩尻限定「緑香村」が入るらしく、
その充実振り、楽しみで仕方がありません。

ところで。

この日、隣に居られた方がとても良い飲み手の方でした。
馴染みの方だそうで、たいへん気の良い方でして。
終始、「風林火山」と「風林火山の人」を誉める。
楽しそうにお話されるんです。
美味しいものを食べ、雰囲気を味わい、場を旨味に過ごす。
お煙草の呑み方も気を使って頂いていて、心ある方なのだな、と思いました。
いいですね。
そうして日本酒を、居酒屋と言う文化を愛する空間と言うものは。
とても良い、幸福な時間を過ごす事が出来ました。

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続けて向かったのは西堀界隈。
僕は、どうしても「工芸の五月」を楽しむならば、
このお店で粋な催し物を通した1ヶ月、
どこか日を合わせ、立ち寄りたくて仕方がありませんでした。

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エチゴレッドビールを頼んで、腰を据えます。

「洋酒店醇」にて、5月ひと月は、
「演芸の五月」と銘打ち、
営業中の時間帯、どこかで1回以上は落語を流す…
常なる日々折々はバーテンダーさんが、
様々な音楽を選曲し流している「洋酒店醇」において、
「Bar」において、落語。
そう「Strange Bar JUN」と名の通りに、
たいへん楽しい企画を打ち出して下さいました。

( 個人的に、StrangeとSpecialは同じ意味だと思います )

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落語に耳を傾けながら、
ダンカンテイラー社の「ブラックブル」を。
先客さんの注文とバーテンダーさんの会話の中、
何とも美味しそうに思えてしまってお願いしました。

つぶやいていたTwitter上では、
“青林檎や若さ、濃いキノコ然とした厚みと芳しさが相まった香”
…と記録していますが、
本音を言うと、
「うわぁ、旨い。シングルモルトみたいなしっかりした個性」
…と思いました。
ブレンデッドなのだとは頭で分かっていても、
ロックスタイルや加水をしてみたいなー…と言うイメージが湧かず、
このまま、このスタイルで、ゆっくり味わっていたい!
…そんな風に感嘆しながら頂くことが出来るものでした。

「そう言えば、先日四柱さんの落語会に行って来たんですよ」

「菊生さん、“これぞ古今亭だ”って言って『抜け雀』を演じて下さいまして」

「ほう」

…と聞いてバーテンダーさんが選んだ一席、

「演芸の五月」は―――…

と、流れて来る「老松」の出囃子。

「あっ、志ん朝さんだ!」

…と思い、更に聞いてみると「抜け雀」。

同じ古今亭の「抜け雀」…これを聞きながら、洋酒を味わう。

稀代の名人の良さ、思い出す菊生さんの熱演。

あぁ、なんとも良い心持ちになった。

今日は良い1日であるぞ…と「洋酒店醇」を後にしました。
お客さんは僕も含めて当時3名。
静かさと言う連帯感がどこかにあった様な。
そんな素晴らしい時間を過ごしました。感謝です。

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さてさて。
頃合も終電車ひとつ手前が旅立った頃。
YOKOさんとの合流地点「摩幌美」へ。
ひと足先に到着した僕は、
ボトラーズ「G&M」、「CONNOISSEURS CHOICE」シリーズの1本!
「CAOL ILA」の蒸留年1980年、瓶詰年1995年のオールドボトルをお願いしました。
酋長曰く「お日様の雰囲気」…
なるほど、あたたかい感覚を感じます。
温度的ではなく厚みある感覚、太陽の香、
麦の香がめいっぱい感じられる雰囲気!
飲んでみると、太陽の香を保ったままに複雑に広がり美味しい。

しばらくして、お友達に見送られやって来たYOKOさん。
YOKOさんも良い時間を過ごして来た様子。
「食蔵BASARA」で楽しんで来たそうですが、
写真を見せてもらったり、話を聞いたりした中で、
良い、和やかに、仲間内での集まりとなった様子。

その後、なんとか終電車で帰りましたが、
夜、街場で待ち合わせなんて、
しばらくしていなかったので、とても新鮮でした。
たまにはこう言った流れも良いのかも知れませんね。

僕らは5月29日に「クラフトフェアまつもと」を見に行こう…と、
兼ねてより決めておりました。
どうしてもこの日であり、
更には午後から長野市へ向かわなければならない日。
大雨だろうと負けるもんか!
…その気概はあったし覚悟もあったのだけれど、
もし、来年以降も今年程度の雨であるならば、
カッパ、ポンチョ、長靴あたりは必須装備品であるなぁ…と。
雨露身に染みて、よく理解させて頂きました。

そんな訳で悪天候ながらに、クラフトフェアを楽しんできました。
特にガラスの作品はむしろ好機。

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美しく展示されていましたが、
木工などは雨に濡れる訳にも行かず、ご苦労なさっている様子でした。
僕らは気楽なもので、
ぐるりぐるりと濡れながらも楽しんで周遊し、
前日に足を運んだ方からの情報を得るなどしながら、
いろんな作品を見ることが出来ました。

金沢・森岡希世子さんの九谷透光性磁器、
瀬戸・水野智路さんの「練り込み」技法の陶器。
奥にあった小さなテントの鮮やかな色合いのガラスの小皿。
YOKOさんは美しい水色の陶器に惹かれ、
豚のタジン鍋があった作家さんのテントには、
なんとも愛嬌のあるワンコがいたり。

雨は雨だけれど、楽しむべきは楽しみ尽くした感があります。

森岡希世子さんの磁器は光に透けて、
かざすと持った自身の指が影になって見えます。
器として高さがありますが、
その高さに透ける光のグラデーションが形作られ、
自然な陰影が美しい。

水野智路さんの「練り込み」技法は、
簡単に言うならば「金太郎飴」の技法。
焼く前に色を付け(練り込んで)、切り出した状態で焼く。
すると一見、同じ作品が幾つも作られますが、
微妙にそれぞれ歪みに近い変転があり、なんとも味があります。
更に特長として、切り出すからこそ、
縁、側面にも模様が付き、洒落ていました。

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帰り際、松本飲食店組合の出展で、
松本平産のお野菜を使ったお好み焼きを買い求め、
間食して駅まで歩きます。
行きは、ちょうどバス停に止まっていたタウンスニーカー…
草間弥生さんデザイン「水玉乱舞」に乗ることが出来ました。

日はさかのぼりますが、
今回は大名町の「知新堂」の企画展で見た、
九州の小山けい子さんの作品も記憶に新しいです。
すりガラスの様な材質、質感の中に、
歯車文様が描かれていて、なんともカッコ良い。
今回、買おうと思った最有力でした。

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その後、試飲会前に腹ごしらえをしようと、
松本駅前の老舗に立ち寄ります。
見る外の光景って言うものは、
そんなに変わらないのだけれど、

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昼に、この場所にいるって言うのは、
なんとも不思議な気が致します。
松本の夜を締め括る一杯として、長く愛されているお店。
こうして昼の顔、食堂っぽさ。
良い雰囲気でした。
僕は青い器になる「チャーシューメン」、
(基本の藤ラーメン500円は赤い器)
YOKOさんは雨で冷えた体を温める「ラーメン(中辛)」を。

そして、先達て更新した「大信州酒造」の試飲会へ、
長野市へ向かう筋なのでございます。

【 大信州・新酒目聞会in長野 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/in2011529-0b32.html )

帰りは松本平、大雨に見舞われていて、
電車も安全を確認するべく…の停車が多く、
全工程2時間程度、随分と時間が掛かってしまいましたが、
大きく楽しんだ1日として、
こんな思い出もまた良いものとして、
今は思うことが出来ております。
その後、ぐっすり眠れましたとも。

さてさて、駆け抜けた5月の一席、これにて。

お付き合い頂きまして、誠にありがとうございます。

6月は1度は上京を、
1度は戸隠詣りを考えております。
再び、動いて日々を楽しんで行こうと思いますので、
何卒、よろしくお願い申し上げます。

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