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2011年7月 9日 (土)

第65回多摩独酌会(2011年6月19日・聖蹟桜ヶ丘)


春、秋の大きな大きなお楽しみ。

2011年4月19日からの順延。

ここにこうして集まること、ただ喜びでございます。

聖蹟桜ヶ丘・小山商店主催の日本酒会、

今回は全38種のボトル、

全てを目隠し(ブラインド)にして試飲をする、

その結果のお話。



【 第65回 多摩独酌会 】
2011年6月19日・聖蹟桜ヶ丘・アウラホール      


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テーマ:春満開、春の銘酒と銘酒蔵
~その味の違いを堪能する。多摩独初の35蔵が勢揃い!!~   

そんな訳で行って来ました!
当日の盛況ぶりは記憶に新しいです。
YOKOさんとふたりで参加し、
たっぷりと試飲…日本酒の味わいの差、
各地風土により異なる日本酒の育まれ方の差を、
心から楽しんで参りました。

相も変わらず、2部制で記録を書き残します。
今回は、
全て瓶に目隠しをした状態、
自分が今、何を、どの銘柄を口にしているか、
目隠しで知らない状態で、
口に含む日本酒に対して何を思うか…
これを38種、行った結果を書きます。

元来、僕とYOKOさんの間で、
日本酒の好みと言うものは異なっておりますが、
同じ日本酒を飲んでいながら、
殊更に、感想もまた異なる、非常に興味深い結果となりました。

これだから日本酒を楽しむ日々は、充実する訳です。
四季折々、日常に様々な彩を与えてくれる。
その一端を感じ入った日となりました。


以下、試飲結果の一覧が続きますが、
毎度毎度の前口上を。

リスト中、
「☆」マークは、SOJAの試飲得点です。
5段階評価で、基準を☆3.5に取ります。
☆5.0が「たいへん好みである」となり、
☆0.0に近付くほどに苦手と感じた日本酒になります。
☆4.0以上は、よほど気に入った場合に付ける事にしました。
☆3.0以下は、よほど苦手な場合に付ける事にしました。

☆は、思うままに気分のままに付けていきます。
利き酒と言うよりも、ただ、なんとなく…です。
体調もあるでしょうし、
前後のお酒の雰囲気によっても、
印象は変わって来ると思います。
そして、個人の舌の好みによって印象は大きく違う事でしょう。
あくまで参考までに。

続いて、○や△はYOKOさんの試飲得点です。

(好) ◎>○>●>△>▲>□ (苦手)

上記、式の様に記号が変わって行きます。
Ykさんも、口にしてみて味わって、
思いのままに点数を付けて行きました。

自分とYkさんの点数を並べてみることで、
「自分だけが好きな銘柄」
「相手だけが好きな銘柄」
「双方、好ましいと思う銘柄」が分かります。

それでは以下、

SOJAとYkさんのブラインド試飲リストです。


【 第65回・多摩独酌会 ブラインド試飲結果 】

1:佐賀:鍋島・純米吟醸・生“風ラベル”
SOJA:3.5
甘酸強い。温度高め。明るくない、何とも静か。のどかでまったり。
YOKO:△
香を感じにくい。なんだろ、強くてジンジンとする

2:福島:寫樂・純米吟醸・生
SOJA:3.8
こってり、酸、パワー。溢れる汁感、ゆっくりかつビッグ
YOKO:▲
苦手な匂い。アルコールっぽい。米味

3:山形:十四代・中取り・純米(山田錦・愛山)生詰
SOJA:3.8
小パイン香。軽い。ジューシーさがない。好みの酸の雰囲気、バランス
YOKO:△
パイナップル味、そんな香

4:東京:屋の守・純米・中取り無調整生
SOJA:3.6↑
冷、ミルクっぽい甘味。全体に苦味を感じてしまう。「天明」にこう言う印象があるけれど…?
YOKO:▲
香は少なめ、砂糖っぽい甘さを感じて、そのまま終わる

5:長野:豊賀(米川正宗)・純米吟醸・生
SOJA:3.8
まったり、甘うま。ラストになって甘さが重みに感じるが好きな力加減
YOKO:▲
米の香、米の味。ラストにジンとする。SOJA好み

6:長野:豊香(神渡)・純米吟醸・生原酒
SOJA:3.7↑
ザラメ香。しかし、奥にあるパイン系の香味は張りがあり、良い
YOKO:△
結構好きな感じだけれど、ラストに砂糖感があってジンと残る

7:三重:而今・純米吟醸・山田錦火入れ
SOJA:3.7
甘くゆったり、重く染みて来る。なかなか良いバランス
YOKO:△
香は甘い。甘味は砂糖風。ラストに強い

8:山口:貴・純米吟醸・山田錦火入れ
SOJA:3.6
甘い香。やや乳白色のイメージで、ラストへ色合いは少なくなりつつ。
YOKO:▲
良い香+砂糖系の香。味はちょっと苦い

9:高知:久礼・純米吟醸・生“どくれ”
SOJA:3.7
酸、イガイガ(小)、でもこざっぱりしていてライトでウマイ
YOKO:●
香り無いけれど、好きな味。ラストにジンジンと強い

10:青森:陸奥八仙・特別純米・生直汲み
SOJA:3.5
やや熟れた、癖のある香。味わいはストレートに感じる螺旋上にキュルキュルと巻くイメージ
YOKO:●
香あり。甘いけれど↓と違ってラストに強く感じる

11:秋田:新政・純米吟醸・生“やまユ”改良信交
SOJA:3.8
セメダイン系の香もするけれど、飲むとイソ系の香に感じ、美味しい。
こう言うお酒が十四代とかなのかなぁ
YOKO:◎
フルーティで甘い。すごく美味しいと思う

12:秋田:白瀑・特別純米・火入れ
SOJA:3.7
甘い酸の雰囲気。酸の深さはなく軽快。キレイで、バランス良い
YOKO:△
香少なめ。飲んで美味しいけれど、後から苦い

13:秋田:ゆきの美人・純米吟醸・火入れ“雄町”
SOJA:3.8↑
乳酸っぽい雰囲気。飲むとすっごく鮮やかな味わいと酸の広がり
YOKO:△
米の香。飲んで強みあり。渋味もあり

14:山形:白露垂珠・純米吟醸・生詰“美山錦”
SOJA:3.8
古酒風。綺麗な熟成。甘く、軽やか、蜜
YOKO:▲
米の香。米の味。甘味なし

15:福島:天明・純米吟醸・生“亀の尾”
SOJA:3.6
酸。硬い、硬質。冷えている。香も静か
YOKO:△
香がすごい。強い。味はジンジンとして味に甘味がない

16:千葉:一喜(甲子正宗)・純米吟醸・袋しぼり生
SOJA:3.6
うすい。奥にパイン香。身の厚味が無いが、上品
YOKO:△
米の香、アルコールっぽさ。ラストに渋味と甘味が混ざった感じ

17:栃木:仙禽・山廃純米・無濾過生原酒“愛山”
SOJA:3.6
香少なめ、味は旨い。強く、口に含んで良い。キュートな酸
YOKO:△
香ない。お酒っぽい

18:群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・純米吟醸・生“雄町・喜八スペシャル”
SOJA:3.5
草の香。カプ系。すりガラスのイメージ、味は程好いけれど
YOKO:○
知っているお酒の感じ?甘味が強くて好きな感じ

19:埼玉:五十嵐(天覧山)・純米・生原酒直汲
SOJA:3.5
セメ系。酸。ゴツさ、うすさ、辛、ザックリ、ラストに渋味
YOKO:△
匂い少ない。ラストにジーンとする

20:埼玉:花陽浴・純米吟醸・生原酒“山田錦”
SOJA:3.3
苦味強い。苦く、甘くどい、バリバリとした感じ。あたたか過ぎる?
YOKO:▲
香り少ない。とにかく強く感じてしまって苦手

21:長野:鼎(喜久盛)・純米吟醸・生
SOJA:3.6↓
草の香、土の草。味はハリもあって良いのだけれど。飲むと良い
YOKO:▲
苦手な匂い。砂糖っぽい甘味がすごい。砂糖水の雰囲気

22:岐阜:百春・純米・中汲みしぼりたて槽口直詰・生
SOJA:3.4
老系。塩っぽい。塩レモン。奥に甘こってり
YOKO:▲
華やかな香。味はしなくて、強い感じ

23:大阪:さか松(浪速正宗)・純米大吟醸・火入れ“山田錦”
SOJA:3.8↓
良い香。メロンの上立ち香。分かりやすく元気な感じ
YOKO:△
香を感じない。味は砂糖水っぽい。そして最後に苦い

24:徳島:三芳菊・純米吟醸・生原酒“阿波山田錦”
SOJA:3.7
甘酸っぱい。パイン・キャンディ。鼻の奥までパイン
YOKO:△
香がすごい強い。フルーティ。これこそパインっぽい

25:秋田:一白水成・特別純米・無濾過火入れ
SOJA:3.8
米。奥にかすかに苦味。しかし、元気さもあって、古酒+新酒っぽさ。
共に良い所を引き出した様な
YOKO:▲
香少ない。味もあんまり広がらなくて苦手

26:秋田:春霞・特別純米・生“栗林”
SOJA:3.5
バナナミルク。酸少し。前に出て来にくい感覚
YOKO:▲
香なくて、強く感じる。特に好みの雰囲気は感じない

27:山形:三十六人衆・純米大吟醸“山田錦”
SOJA:3.2
たくあん香。うーん、うーん。甘さが苦手な方向に走っている
YOKO:▲
米の香。砂糖っぽい甘さ

28:福島:会津中将・純米吟醸・火入れ
SOJA:3.8
独特な香。美味しい。好み。バランス上手で、明るい
YOKO:▲
印象に残りにくい感じ。砂糖っぽい甘さではない甘さがある

29:福島:花泉(ロ万)・純米・無濾過1回火入れ
SOJA:3.5
たくあん風の香味。ジンジンとする感覚。燗酒向き
YOKO:▲
苦手な香。味は米味。ラストに苦さが残る

30:千葉:不動(仁勇)・純米大吟醸・吊るし無濾過生原酒
SOJA:3.5
甘旨系の香。でも薄くて、もう少し熟成してから頂きたい。温度高い
YOKO:△
香少なめ。甘い味。ラストに少し渋味

31:群馬:結人(桂川)・純米吟醸・直汲み生
SOJA:3.8
バランスあり。旨味、ハリがあり、良い。美味しい
YOKO:▲
香感じない。弱く米味を思うけれど、ジンジンと強く感じる

32:群馬:流輝(富撰)・純米吟醸・袋しぼり直汲み生
SOJA:3.7
バランスが特に良い。あっさりさと甘味の香が含んで良い組み合わせ
YOKO:●
甘いけれど、最後に苦く感じる。最後以外は好み

33:埼玉:鏡山・純米吟醸・生
SOJA:3.5
酸い。パワーのある雰囲気、甘味。べっこう系のイメージとフレッシュさ
YOKO:▲
かすかに米っぽい感じ。味は米味。ラストに強さ

34:神奈川:天青・特別本醸造・火入れ“風露”
SOJA:3.6
灰色のイメージ。静かでのどかで、あっさり広がり、幅狭めにシュッとしてクール
YOKO:▲
米の味香。甘めな感じ

35:長野:佐久乃花・夏の大吟醸・生詰
SOJA:3.7
バランス上々。ハリ、キレ共にあり。香が少なく感じてしまう
YOKO:▲
辛い感じ

36:奈良:梅乃宿・純米吟醸・生
SOJA:3.7
膨らみ良い。甘味が広がる感覚が良い
YOKO:▲
香少ない。辛い系統っぽくて、最後に少し渋い感じ

37:岡山:大典白菊・純米吟醸・生“雄町”
SOJA:3.7
酸あり。色味が少なく、やや苦手。白ブドウっぽい感じ
YOKO:○
甘い感じの香。好きな感じ。スッとしていて良い

38:愛媛:伊予加儀屋・純米・生原酒“赤ラベル”
SOJA:3.6
酸強く、甘味もほのか。まだ香が出ていていない感じ。熟成後が楽しみ
YOKO:△
あんまり好みじゃないかも。強く感じる

以上、38種でした。


【 会場アンケート結果 】

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貼り出されました会、アンケート結果。

1位:さか松
2位:鍋島
3位:而今

38種の試飲の中で、
最も多く好評を博した銘柄は上記3銘柄であった様子。

自分やYOKOさんとはまた違った結果となっています。
では、自分たちは…と言うと次項。

【 SOJAとYOKOのブラインド試飲まとめ 】

【 SOJA:☆3.8以上 】

23:大阪:さか松(浪速正宗)・純米大吟醸・火入れ“山田錦”
SOJA:3.8↓

2:福島:寫樂・純米吟醸・生
SOJA:3.8

3:山形:十四代・中取り・純米(山田錦・愛山)生詰
SOJA:3.8

5:長野:豊賀(米川正宗)・純米吟醸・生
SOJA:3.8

14:山形:白露垂珠・純米吟醸・生詰“美山錦”
SOJA:3.8

25:秋田:一白水成・特別純米・無濾過火入れ
SOJA:3.8

28:福島:会津中将・純米吟醸・火入れ
SOJA:3.8

31:群馬:結人(桂川)・純米吟醸・直汲み生
SOJA:3.8

13:秋田:ゆきの美人・純米吟醸・火入れ“雄町”
SOJA:3.8↑

どちらかと言うと、
YOKOさんの好みではないか…と言う銘柄がいくつか。

「結人」、「ゆきの美人」、「一白水成」は元来、自分好み。
共通項に「結人がいて、
どちらかと言うと「会津中将」や「豊賀」は、
YOKOさん好みの認識がありましたが…
そして、これらをYOKOさんが選んでいないと言う事が、
ブラインドの面白さだと感じます。
この逆もまたあり、
僕が気に入っている銘柄に良い得点をつけていない場合も多かったです。
飲んでいた温度帯や状況にも寄るのでしょうけれど、
実に興味深いです。

【 YOKO:●以上 】

9:高知:久礼・純米吟醸・生“どくれ”
YOKO:●

10:青森:陸奥八仙・特別純米・生直汲み
YOKO:●

18:群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・純米吟醸・生“雄町・喜八スペシャル”
YOKO:●

32:群馬:流輝(富撰)・純米吟醸・袋しぼり直汲み生
YOKO:●

37:岡山:大典白菊・純米吟醸・生“雄町”
YOKO:○

比較的生酒はその押し味の強さに、
苦手な場合も多い傾向があるYOKOさん。
その中で、
「流輝」や「大典白菊」あたりは、
SOJAよりの好みに思ったりもするのですが。

「よよぎ」で飲んで美味しいと言っていた、
「どくれ」や前々からのファン「陸奥八仙」、
僕が苦手とする銘柄だからこそ、
好みである場合が多い「龍神(尾瀬の雪どけ)」など、
ピンポイントで、好みに合致するものを選んでいる様です。

【 SOJA,YOKO双方に“美味しかった”銘柄 】

11:秋田:新政・純米吟醸・生“やまユ”改良信交
SOJA:3.8
YOKO:◎

今回、重なった銘柄は1つだけでした。

新政酒造の銘柄「やまユ」!
試飲して行く中で、
お互いに「これは良い!」と判断していました。
美味しく頂きました!





以上、第65回・多摩独酌会のまとめでした。
第2部蔵元ブース編に続きはしますが、
更新まで、またしばらく間が空きそうです。
「今日の一筆」でお茶を濁しつつ、日々進むかと存じます。

蔵元ブースでは、
ブラインド試飲と全く同じ日本酒のはずなのに、
全く評価が違うなど、
いかに状況もまた味に影響してくれるのか、
知るきっかけになりました。

では、ここまで。

ありがとうございました。

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コメント

「新政」、ウチの中では昔のイメージとは随分と違って好みに寄って来たように思った覚えがあります。

やっぱり先入観は廃して楽しみたいものですね~

投稿: kuni@92の扉 | 2011年7月10日 (日) 18時21分

元々、銘醸の誉れある蔵だと思いますが、
当代、更に磨きがかかって良い様に感じます。
ブログを拝見しますと、
よく考え、研鑽をし取り組まれておられる事を感じます。
今後とも期待の銘柄ですね。
実際にこの当時に試飲した「やまユ」は7月以降に発売とおっしゃっていましたから、
今こそ売り出し中やも知れません。

投稿: SOJA | 2011年7月12日 (火) 08時39分

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