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2010年2月28日 - 2010年3月6日

2010年3月 2日 (火)

「松本」が好きだと思える良い飲みの日、乾杯です。(2010年2月27日・憩の森,Ganesha,厨十兵衛,摩幌美)


楽しかったから、書きたい気分。

少しだけあわただしく過ごした後に、

いつもの松本が、いつもの顔が迎えてくれて、

松本と人とが楽しんでいて。

伝わる春の気配は賑わいの足音。

あぁ、この街があって良かった。

この街の一部で生きて来て良かった。

心地良き呑み人たちの一部となる。

……とは、すこーしだけ大げさかなぁ。

この楽しさと、
この楽しさに出会えた嬉しさを書き留めておきたくて、
他の日記書く手を止めて、更新なのです。


「ようやくこぎつけた」

…と2月27日、思っていた。
なんだか最近こんな書き出しが多い。

その前週、東京行がその後の数日に疲れを残していた。
指折り数えて迎えた週末、
「ようやく」と思わないではいられなかった。
すごく楽しくて充実していた事に間違いはないけれど、
でも、それでも。

「ウィスキーマガジンライブ」は、
年に1回と言う事もあって、どこか節目だと思う。
立春よりももっと、
「あぁ、このイベントが終われば春か」と感じている。
また来年の楽しみまで、
Ykさんとふたりで元気に過ごして、こぎつかなきゃいけません。

「こぎつけた」と言う気持ちは「安堵」そのもの。
お昼頃、手前味噌であるが故に、
醤油を入れ過ぎてしまった自家製ツユに、
辛味大根をこれでもかとブチ込んでうどんを食し、
髪を切りに行ったついでに、城山公園に寄ります。

【 憩の森 】

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「ちょっとだけ緑になってきたね」
…とYkさんが窓辺から見える景色を眺めて言いました。
公園を見る唇に笑顔ほころびながら。
光だけはにじむ曇り空で、
思えば冬は曇り空に地面も灰色をしていた気がするけれど、
今はもう少し茶色っぽい。土っぽくも木々に緑を感じる。

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食後のコーヒーを楽しみます。
今日も濃さは「1番」にて。
香高く、豆の味わいはライト。
香の乾いた雰囲気、焙煎の気配に、
程好い軽さが美味しいんです。

きっと来週も僕らはこの場所でコーヒーを飲み、
景色の緑が、
ほんの少し、
とてもそれとなくて気付かないくらい広がっている様を、
静かに眺めているんだと思います。

カフェでの時間はまた特別。

何故、来週…つまりは週明けの今週末も
「憩の森」に行くのか…と言うと、これ。

( http://ikoinomori.jugem.jp/ )

「カフェのうつわ展」が開かれるのです。
期間は2010年3月6日から3月22日まで。
毎年、とても楽しみな展示会。
今年はどんな器が集まるのか。
その出会いに期待しています。


「こぎつけた」ことは、
ウキウキとする要因に違いがないけれど、
それ以上にウキウキとする要因がありました。
この日の夜。

【 Beer Garage Ganesha 】

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ひとつ目の“ウキウキ”は、このビール!
先日のブログにも書いた「ジャック・フロスト」、
日本初上陸です!

【 FULLER'S JACK FROST 】

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僕とYkさんが同じビールを注文する時は、
実はそんなにないんです。
お互いに飲みたいビールが重なる時だけ。
話に聞いていた
「ジャック・フロスト」には喉から手が出ました。

ナチュラル、樽生らしいパッと開く雰囲気。
実にスムースで、
イメージでは、
「ジョン・スミス」を、
もっともっとポップにマッシュアップした感じ。
気持ちが良いビールです。
軽いけれど、芯はあって強い。
アルコール度数5.5%だと思って飲んでいませんでした。
7~8%くらいの飲み応えと、
相反するスムースさが実に良いな、と。
美味しかったです。

【 ほうれん草と厚切りベーコンのサラダ 】
  ~ ヴィネグレットドレッシング ~

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サラダもお願いしました。
ほうれん草、美味しい時期です。
家でもよく食べているけれど、
旨いビール、旨いドレッシング、
肉厚のベーコンの香ばしさと共に食べれば、
また旨し。

良いスタートダッシュを走って緑町へ。

【 厨十兵衛・如月二十七日・今宵の酒菜 】

四柱神社にお参りをしてから向かった厨十兵衛。
今晩はYoさん夫妻がいらっしゃいました。
おそらくはこの頃、
ブログ「92の扉」のkuniさんが「ガネーシャ」に着いたあたりかも。
松本の呑み人たちが、
思い思いに移動し、楽しみ…
夜と言う一体感の中で泳いでいるのは、
何だか幸せなことだと感じてなりません。

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【 島根・王禄 & 山口・貴 】

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島根・王禄・純米吟醸限定原酒無濾過本生・H20BY
山口・貴・純米吟醸“山田錦”中取り無濾過生原酒、

“ウキウキ”の理由。
僕も「貴」を飲みたく思い、
Ykさんも「貴」を飲みたく思いました。
だったら、一緒に頼めば良いのですが、
いやいや、他にも飲みたい銘柄はいっぱいある訳で、
それも試してみたくて仕方がない。

僕は結局、
蔵元のある東出雲町産の「山田錦」を全量用いて醸した、
「王禄」に決めました。
「貴」を飲んだYkさん、まず一言。
「すごく美味しい~♪」
僕も直ぐ様、ひと口もらいます。
「うん!」
そう思える、味わいと言う喜び。
「貴」、僕も大好きな味でした。
品があり、心地良い甘みと早朝の風が吹く。
夏の高原の朝露に遠くに青葉。
この綺麗な感じと味の張り、フレッシュさは素敵でした。

「王禄」は酸も旨味もしっかりしていて、
土台に灰色をした味の地面がしっかり根付いている感覚。
けれど、その根は頑強でなく、
程好い柔らかさとなめらかさを湛えていて、良い。
美味しい。
1年熟成された味乗りの良さがありました。

【 ささみと水菜の山葵和え 】

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2010年冬、僕らの定番。
夏から秋にかけての「タコとキュウリのごま油和え」に双璧中。
ついこの前の日曜日も食べたのに好きなので。

【 高知のトロ鯖刺身 】

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このお刺身もすごく美味しかったです。
写真で美味しさが伝わると良いな、と思います。
「とろける」と言うより「融ける」感じ。
なんとも潔い味でした。

【 大分・鷹来屋 & 広島・宝剣(寶剱) 】

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大分・鷹来屋・特別純米手造り槽しぼりおりがらみ、
広島・宝剣・純米吟醸“山田錦”生、

「鷹来屋」は余韻が美味しいです。
柔らかさが続いて幸せ。
前半は柔らかみと味の重なりが伸びて行きます。
後半へ辿るに連れて、
味のゆったりした世界が静かに引いて行く、
これが良いんです。

「宝剣」のバランス、素晴らしいです。
美味しい。
爽やかさと、少しアクセントの苦みがあるけれど、
香が生きていて、
口に含んで非常に美味しく…香も味も素敵に感じます。
こちらをYkさんがお願いしました。

【 白子フライ 】

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「うわぁ」と思うほど熱いです。
熱くて熱くて。
でも旨くて旨くて。
「白子ポン酢」とは食感が変わってきますよね。
濃厚なクリーム、舌触りの滑らかさと反する、
カリッとする衣。
熱いからこそ本当に美味しい。

【 早どりザーサイの浅づけ 】

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やっぱりあると嬉しいザーサイの浅づけ。
種類を飲む日は欲しいと思うのです。
塩みが日本酒と共に、足取りを合わせて届けられる。
口の中もリフレッシュされる酒肴。

【 福島・写楽 & 静岡・君盃 】

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福島・写楽・純米・新酒初しぼり生、
静岡・君盃・特別純米生原酒“厳選槽場汲み”、

「写楽」もバランス、実によろしい。
それでも「宝剣」とは違う雰囲気。
香もあり、綺麗であってシャンとしている。
ラストの渋味もまた良し。
生きている酒、瑞々しさがより張っている感覚。

「君盃」は、なめらかでクリーム風。
よく熟れていて、ひっかかりなくボリューム確か。
こりゃあ、うまいです。
ほんの少しミルクチョコのフレーバー。
コシのあり方が何とも言えず美味しさを演出していました。

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【 カマスの塩焼き 】

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このカマスが原因で、
翌日、日曜日の晩ご飯が焼き魚になりました。
「昨日食べたカマス、美味しかったね」
そう話しているうちに、
「また、焼き魚を食べたい」と思うに至りました。
ふっくら塩み、身の旨味を引き出してくれた塩。
焼けた皮の香が五感に待望な訳です。

【 山口・貴 & 長野・豊賀(米川) 】

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山口・貴・純米吟醸“山田錦”中取り無濾過生原酒、
長野・豊賀(米川)・特別純米生“厳選槽場汲み”、

貴、おかわりしました。

今度は僕が頼みました。
たまらんのです。

Ykさんが頼んだ「豊賀」も米の旨味が出ていながらも、
非常になめらかで透明で美味しい。
程好い熟れがあって、
葡萄「ナイアガラ」種を想像しながら飲んでいました。
白ぶどう、糖の雰囲気があり、ちょっと優しい。


【 pub.摩幌美 】

そして、いつもの宿り木に。
「ガネーシャ」から出て「厨十兵衛」に向かう途中に、
ウィスキーマガジンライブでもお会いした、
K根下さんにお会いし、
僕らが「摩幌美」に着いた時間には、
同じくウィスキーマガジンライブでお会いして、
一緒にグラスを片付けたり置いたりしたK田さん、
モルトの会などでもお会いするH林さんがいて、
後半はA木さんも帰って来ていました。
なんだか、今日はよくみなさんにお会いする気がします。

駅前の温度計は7℃でした。
先週の日曜日は0℃を示していたのに。
やはり、ウィスキーマガジンライブを過ぎると
春が近付いてくる気がします。
「オールドロック」や「バーデンバーデン」、
「アクアボーノ」も結婚式の2次会で盛り上がっていたみたいだし、
人と街並がウキウキしてきたなら、嬉しいなぁ。

【 Takashi Imperial Stout / 志賀高原ビール 】

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約1年、冷蔵庫で熟成された「たかしくん」を。

しっかり練れた味わい、テクスチャ。
深いチョコレート。
苦味もホップもしっかり感じるけれど、
それ以上に味の乗り、熟成の妙味がありました。

【 野菜スティック 】

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カリッポリッと食感が楽しい野菜スティック。
「摩幌美」でのヘビーローテーションって、たぶんこれ。

【 グレンモーレンジ & グレンロセス 】

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GlenMorangie / SMWS / 13yo, Distilled 1993
GlenRothes / DUNCAN TAYLOR"Lonach" / 35yo, Distilled 1973

僕は2006年9月ボトリングの“ソサエティ”グレンモーレンジを。
Ykさんは、
「マガジンライブ」で「ダンカンテイラー」のマスタークラスを、
とても興味深く感じた様子。
「あなたの思う香、味、その表現は全て正しい」
この言葉に感銘を受けたそうです。
そんなきっかけから、
ダンカンテイラーのボトルを飲んでみたいと言います。

そこで酋長は「Lonach(ロナック)」シリーズの
グレンロセスを選んでくれました。
グレンロセスは、
1968年をマスタークラスでもテイスティングしていて、
Ykさんにとって、
“今日飲むべき1本”と言っても過言ではないボトルに思えました。

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「グレンモーレンジ」のトップノートは、
実に芳しく、赤色、橙色が交錯。
アプリコットジャムに苺を混ぜてレモンを垂らした様な香。
焼いたクリーム、クロテッドほどでない、
カスタードほどもない、クリーンなクリームの焼けた香。
酋長の言う、
焼きバナナの香、なるほどです。

飲んでみて広がる香も、
トップノートで感じられたものを引き継ぎ、
より実を感じ、
焼き上がりのバケットの上に融かしたてのバター、
クルミの様な強さ、
後半に樽香が秀でて感じられます。
奥に進むと甘さが伸びて来て、
焼けた黄身の雰囲気も。
つまりはプリンの香?
酔いのメモ書きには、
「素晴らしきプリンの世界」と書いてありました。
「なおプリン」と。
この思いもまた全て正しい、テイスティングの記録。

「グレンロセス」は、
柑橘系の風が漂い、
甘味とフルーティさ、
白ブドウの香とほんのりヴァニラの香。
飲んでみると、
とても優しく、白ブドウとヴァニラを一層感じる……
Ykさんのコメントをまとめると、こんな感じ。

樽香をより良く感じられ、
ボディはあまり強くない感覚。
その淡さ…と言うか、
静かで漂いつつ広がって行く風景は、
儚げと例えるには凛々しく、
まぶたの裏の視界は美味しい。

【 ALBA / Scots Pine Ale 】

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これまでの道のりの終着点に。

ゆっくり傾けていたと思うんだけれど、どうだろう。


これだけ楽しんでいて、元気にならない訳がない!
楽しいは嬉しい!
よく分かっていること。体感したこと。

終電車で帰り、Ykさんと一緒に泥の様に眠る。
歯磨きだけは忘れずに。
次の日起きる、その瞬間まで夢中で過ごす土曜日の夜。

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