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2010年2月14日 - 2010年2月20日

2010年2月15日 (月)

真のアドベンチャーは写真では伝わらない(2010年12月4日・青森八食センターまで)

 


写真を撮る余裕もなく、汗だくで息も絶え絶えであり。
あれはアドベンチャーだった。

この日の出来事を思い出した。
狙った訳じゃあないんだ。
本当に違うんだ。
図らずも季節の様に、
再び訪れるもの…と言うこと、なのかなぁ。

( 心、強くなれる道。(2008年11月30日・アルプス公園、憩の森) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/20081130-784c.html )

12月旅行記第2弾。
東京から青森に向かう車窓から。


東京に行く機会はそれなりにあって、
日帰りにしても、
1泊にしても、
小旅行に違いはないのだけれど、
あんまり“旅行”って気分がしない。

12月4日、新幹線に乗る。
長野には新幹線があって、
長野・東京間を3時間で結ぶそうだ。
松本周辺の僕らが長野に行くと、
それだけでたいてい1時間は掛かる。
松本から東京へ直接向かう場合も3時間。
つまり、
僕らが新幹線に乗る機会って、ことごとくない。

そんな中、
今回は同じ3時間だけれど、
東京から八戸までの道のり、3時間。
頭の中に日本地図を浮かべても、
その距離の差が、すぐにイメージ化できる。

Cimg7892

「あぁ、旅行なんだなぁ」

…実感して、
すごくワクワクして、新幹線のシートに座った。


そんな訳で、景色もキラキラ。

Cimg7880

車窓から街並を撮ってみた。

Cimg7882

どのあたり?
…と思っても、あんまり分からない。
GPS機能を使って現在地を知ってみるけれど、
やっぱり馴染み無い土地の名前。

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家、建物が密集したり。

Cimg7884

畑や田んぼが多くなったり。

Cimg7885

雲が大きな腕を振りかざして、
空を渡っていたりとか。
景色を見ながらって言うのも、良いものだって思う。
松本から東京への高速バス3時間は、
正直見飽きてしまったから、
初めて見る景色ばかりと思うことこそ、
なんて嬉しい体験なのだろう。

この写真は郡山付近だと分かる。

Cimg7887

偶然、映り込んだ緑色の建物。
画像を拡大すると、ある酒蔵名が書かれていた。

( 笹の川酒造 )
( http://www.sasanokawa.co.jp/ )

僕は日本酒蔵として知るよりも先に、
「ベンチャーウィスキー」“イチローズモルト”を知る上で、
この酒蔵名を知った。
新幹線が行き過ぎる速度の中で、
この写真を撮ることが出来たと言う事が、
たまたまカメラを持っていた偶然も嬉しい。

Cimg7889

関東から東北にかけて、
あまり良い天気ではないはずの旅行だった。
雨が多く、
その場を離れる日に晴れる、
雨雲と移動した旅行だった。
この写真も雲が多いけれど、
幸先が良くは感じられた。

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天気が良い土地もあった。
移動距離の長さ、こうして風景からも感じられます。

いよいよ東北地方に入って来る。

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広い。宮城県仙台を越えた先。

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岩手や八戸にいたるまでの青森。

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少しずつ山が近付いて来る気がしている。

Cimg7898

山が見えると言う事が、なんだか懐かしい。
山に囲まれた長野だから、
山はいつも見慣れていて、
だけど、
今見える山は、山は山でも、
少なくとも僕が知らない山で初めて見る山なんだなぁ。
続く稜線に沿う様に、
僕とYkさんも八戸を目指している。

Cimg7899

「もうすぐ」の
「すぐ」の距離感は全く分からないけど、
近付いている気がする、ワクワク。
駆け出したいとか、今すぐ降りてみたいとか、
そんな気持ちをそっと抑え付けつつ。

Cimg7900

「八戸」に到着。
空気が冷たい。東京とは大違い。
3時間の移動を、まず肌が感じます。

12時3分、八戸に辿り着き、
15時過ぎ、陸奥湊駅に向かう予定。
その間にご飯を食べよう…と考えていました。

「八戸」に行くならば、ここ!
…と言う市場的観光スポット、
「八食センター」!

( 青森県八戸市・八食センター )
( http://www.849net.com/ )

実家へのお土産も買いたいし、
その為にも“ちょうど良い”と思ったのです。
ホテルに荷物だけ預けて向かう僕とYkさん。

歩いて。






参考までに。

公式サイト内:八食センター周辺マップ

( http://www.849net.com/access/index.html )

まず徒歩を前提に書かれていない。

車の地図でもこの距離。

( http://www.849net.com/access/car.html )

僕とYkさんは手にした…
印刷してあった地図を片手に歩き出しました。
行けると思ったんです。
日頃、ウォーキングもしているし、
約束の時間まで余裕もあるし。
1日に少しずつでも継続して歩いていたいし。


印刷していた地図も一部しかなく、
しばらくすると迷いました。
おおよその方角は分かるけれど、細部の道が分からない。
雪ともみぞれとも思える雨が降り、
随分と冷えてきました。
相反してお腹のホッカイロがあたたかく感じられるほど。
足先の冷えはいかんともし難い。
何でも靴用のホッカイロもあるそうです。
そう、こんな時にあると良いのだろうけれど、
コンビニも今歩いている道にはなくて。

しばらくすると線路沿いに出ました。
濡れた畔道、轍に水たまり。
遠くに車が小さく見えます。
きっと本線はあのあたりで、その先に八食センターがある。
晴れていれば、
「カントリーロード」の曲が心を凪ぐような広い風景。
灰色で埋め尽くされ、
土までも全て灰色に見えるこの天候で、
歩いている人は僕ら以外に全くいなくて。
冷えて来るからトイレも近くなり、何だか切なさももよおして来る。

いつまで経っても近付かない本線道路、またぐ踏切。
マスクの中は湿気でグチャグチャ。
水滴がよく冷えて来ました。
僕らもボロボロになっていて、
もしかするとヒッチハイクしようものなら、
見かねた旅人を誰かが拾ってくれたかも知れません。
それぐらい、たぶん険しい顔で、
後半はヨロヨロと進みつつ、寒さに耐え忍び、
早く暖を取れる様にと気力は足早に運ばせて。

八食センターが見えてから先も、
店舗や事務所の敷地の仕切りによって、
進んでは戻る、行き止まりに憤る、
もう、どうしようもない状態が続き、
時間すら見ていないけれど、
ずいぶんと歩いて辿り着きます。

ご飯も何か食べられれば良いと入った回転寿司屋さん。
もちろん屋内だからこそ、
車社会で車で来るべき所だからこそ、
見回しても誰も「疲れた!」って顔じゃあない。
こう言うとき、
お腹も空いているし、やさぐれた気持ちからは、
「あぁ、みんなが済ました顔で笑っていやがるぜ」とか、
思ってしまうあたりが、
自分の人間としての未熟さを感じさせます。

“何か食べられれば良い”

…気持ちはそれだけでしたが、
いやはや、しっかりすっかり堪能できました。
胃心が落ち着くと、いろんな余裕が出てきますね。
最初は熱いだけに感じたお茶も実に旨いと思う事が出来る。
荒んだ人にあらずの気持ちから、
ひと心地にまで戻って来ました。
そうだ、楽しい旅行じゃないか。
サバイバルは、アドベンチャーは終わったんだ、と。

せっかくなので、
お寿司屋さんでは、手当たり次第にお願いしました。

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真鱈のキク(白子)を始め、
地物である「きんきん」、「そい」、
「なめたがれい」、「いしなぎ」、「ひらめ」など。

Cimg7903Cimg7904 

白身のお魚を中心にお願いして行きます。

Cimg7907

いくらも醤油漬けのものがありました。

Cimg7909

面白かったのはウニのセット。

Cimg7905

赤っぽい色が「バフンウニ」で、
白っぽい色が「ムラサキウニ」だそうで、
食べ比べてみると、
確かに味わいに差があって楽しい。
何より、実に美味しい。

ウニと言えば、
“青森で出会えたら良いなぁ!”
…と思っていた「いちご煮」も食べる事が出来ました。

Cimg7908

800円でこの盛り沢山。
食べても食べてもウニが浮かんで来る。
たまりません。
ダシも美味しくあたたまる!

また、
見た事がない無限マーク「∞」の日本酒もありました。
「八食センター」限定だと言う日本酒。
どこの酒蔵さんか分からないけれど、気になる。

これまでの過酷な道のり、
今はまさにひと仕事終えた気分だし、
車を運転する機会もないから、飲んでみたい。
…と思いはするけれど、
後ほど、行ってみたかったお店「がんこおやじ」で、
イカ刺しと一献やるのが楽しみな今なら、
“まぁ、いいか”と思って頼むまでに至りませんでした。
今思えば、頼めば良かったと思っています。
「次こそは!」…ですね。

実はこの日この後、
僕らが遊びに行く
「陸奥八仙」の蔵元「八戸酒造」の醸す日本酒、
それが八食センター限定酒「無限∞」なのです。

( 八戸酒造株式会社 )
( http://www.mutsu8000.com/ )

こうして旅行記、書いている中で、
なんだかお寿司の写真を見るとホッとします。
蘇って来る記憶は、なかなか壮絶だったと思うから。
無事に着いて良かったよね、Ykさん。


帰りは迷わずタクシーに乗りました。
バスで八戸駅に向かう事も考えたんだけど、
お土産もの選びに時間が掛かって、
すでに乗りたい電車に照準セットタイム。

行きの道中を運転手さんに話す僕ら。
当然と言えば当然なのかもだけれど、
とても驚かれたこと、印象的です。

ついでに言えば、

「陸奥八仙」蔵でも、
駒井さんと杜氏さんにも驚かれました。

やっぱりね~。あはは。

バスの時刻表から読み取ると、片道15分ぐらい。
うん、タクシーもそれぐらいかちょっと早いくらいだったね。

真のアドベンチャーは写真では伝わらない。
お分かりか?

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