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2010年10月10日 - 2010年10月16日

2010年10月14日 (木)

信州SAKE旅番外・奈良井・木曽平沢を歩こう!(2010年6月5日・木曽漆器祭)


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信州SAKEカントリーツーリズム・ツアー番外編。
第3回で旅をした木曽・奈良井宿を、
もっともっと楽しみたくて、
再び行って来ました!

折りしも「木曽漆器祭」の日。

奈良井を歩き、漆器を眺めた日は、

青い空と心地良い風ばかり、覚えています。


このブログを書いている数ヵ月後の今、10月。
既に第9回信州SAKEカントリーツーリズムで、
木曽路どころか妻籠宿にまで向かい、
“どんな道か”を知っているけれど、
当時は「木曽に車で行く事が出来るのか」と言うレベルでした。
自分で車を走らせて木曽に行った事がない。
父は王滝村や木曽には精通していたりするのに。

この日、特にお酒どうこうと言う概念はなくて、
「歩こう!」とYkさんと決めた日だから、
電車で奈良井宿に向かいました。

過ごす時間によっては、
そのまま松本に戻って、
土曜日恒例飲みに繰り出そうとしていたに違いないけれど、
これはあくまで「旅番外」、
何も決めずに「とりあえず行ってみよう!」と出掛けたのでした。

前回は入り口から中程で引き返してしまった奈良井宿。
奥には何が見えるだろう!?
そんな期待を、
楽しい1日を願う気持ちと共に携えて。

電車は塩尻駅からJR東海に引き継がれ、
JR中央本線「奈良井」駅から出て直ぐの僕らの一言。

「 お腹、空いたね 」

…と言うこと。
前回は奈良井でお蕎麦を食べました。
今回も…と言うには、何だか気乗りせず。

奈良井宿に沿って走る木曽川の対岸に、
気になっていたお店があります。
その場所に歩いて行く事が出来るのだろうか?
道は?橋はあるのだろうか?

なんとかなるさ!…と、
僕らは主目的であったはず、
奈良井宿のメイン通りから外れ、線路下の道を通ります。

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線路下をくぐり抜けるYkさん。

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開けた先には真新しい橋が架けられていました。
これで対岸に行ける!…と思うも束の間、
近付くと「通行止」の貼り紙が為されていました。
迂回路は、ザッと見た限り無いであろう感覚。
橋は完成していそうだし、
標識を無視して進む事も出来るだろう…とは思いましたが、
それは自分の中のルールに反する。
仕方がない、
「Ykさん、引き返そう」と話します。

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するとYkさんは木曽川に掛かる小さな橋を見つけました。
僕が見回した時には景色に隠れて見つけられなかった橋。
(こうして写真を見ても溶け込んで見えます)
民家に伸びている様にも見え、
少し後ずさりする気持ちもありましたが、進んでみます。

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近付くと古くはあれど、きちんとした橋でした。
民家の横へと岸を繋ぐもの。
木曽川を無事に渡ることが出来、歩いて5分ほどでしょうか。
目的の場所に僕らは到着できました。

この帰り、同じく通った道のり、
距離を置いて見える通行禁止の橋を、
若者数人が堂々と臆する事もなく歩いていた事には驚きました。

【 讃岐うどん・十喜 】

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うどん気分だったか…と言うと、
実はそうでもない訳だけれど、
1度は行ってみたいと思っていたお店。
インターネット上で知り、
前回、奈良井宿に訪れた際にも、
駅のホームから見受けられた「十喜」の字。

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風は吹いていたけれど、
陽の下を歩いて来て汗をうっすらと掻いていた僕ら。
「暑い」と言う会話から、
「ビールでも飲みたいね」と言う会話になり、
「あれ、そう言えば今日は飲める日ではないか?」と気付き、
そこまで前置きがあって、初めて注文。
昼間からビール!…と言う感覚、全然ありませんでした。
試飲会で昼から飲む…とはちょっと違う、
完全無欠の観光気分、
この昼からビールは、今日の選択の正しさ、
電車で来て良かった!と心から思い「ぷはぁ!」と。

注文をしようとメニュウを見ている中、
ふと壁を見ると気になる文字。

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「ウホッ」って。

分かる人には分かるネタ。
個人的には笑わせて頂きましたが、
Ykさんは、もちろん分かるはずもなく。
食後に店員さんに聞くも、
どなたが書いたかは分からず。
有名なセリフ「やらないか?」は、
「食べないか?」になっていました。
思わず、いさじ様あたりの声で
再生されたのは言うまでもありません。

【 かしわぶっかけ(冷) 】

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そんな訳で、
僕は「すごく…大きいです…」と書かれていた、
「かしわ肉」をトッピングしたメニュウを選びました。
笑わせてもらったし、頼むならばこれかな、と。

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Ykさんはとろろや、
竹輪などのトッピングを充実させました。
こうして出て来ると僕もお相伴にあずかり易い。
その場で揚げるスタイルの様で、
揚げたての竹輪は特に美味しく感じました。

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太く艶やかな麺。
後半、製麺している所作も拝見しました。
かしわ肉も十分に美味しく、ボリュームたっぷり。
満足!…の内容でした。

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トッピングでお願いした、
「味付け玉子天」の中もトロリとして見事な具合。


お腹いっぱい!
腹ごなしも兼ねる事になり、僕らの奈良井宿散歩、
通りの奥、尽きる所を目指して歩き始めます。

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が、しかし。
いきなり立ち止まったのは、
この酒瓶が目に入ったからに他なりません。
そして、拝見した事のあるお顔に出会います。

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塩尻市市街に蔵のある「笑亀酒造」が、
露店を開いておりました。
ありがたいことに試飲もさせて頂きつつ、
いきさつをお聞きすると、
露店のお向かいのお宅が関わっている様子。

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なんと屋号「笑亀」…
以前に「笑亀」を、
この奈良井宿で販売していた時代もあったそうです。
故にこの屋号が付された歴史ある奈良井宿の古民家。

この後、
木曽平河でも丸山杜氏にお会いするなど、
今日のお祭り、2箇所に分かれて蔵人さんが、
試飲販売を催していました。
2度目、馴染みのまだ無い場所で、
見知った顔にお会いするのは、何だか嬉しいです。

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他、
道中では「七笑酒造」も試飲販売をしていたし、
また別の場所ではワインも売られていました。
僕らは、キウイフルーツの仲間
「さるなし」で醸したワインに興味を持ちました。
有料でしたが、かなり小額で、
コップにたっぷり注いでもらいました。
キウイのイメージはあまり抱きませんが、
白ワインとして、葡萄感はやはりなく、
でも白ワインのイメージ上に存在して、
何とも不思議な感覚。
“甘口”とありましたが、
甘過ぎる事はなく、強めの酸味と合っていました。

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道中で見かけた鉄塔。
美しい直線の造詣に見惚れます。
ギャップにも惹かれました。
今、この写真では鉄塔でしかなく、
どの様な目的で建てられたかも分かり難い。

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地上に目を移すと消防団のホースが見えます。
急に帯びる現実感。
鉄塔に掛かる直線は、ただホースを干しているだけ。
こうした写真を撮影していること自体が、
とてものんびりとしたお散歩であると感じます。
風景や街そのものを楽しむ…と言うこと。

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小道具屋さんでは、こんな看板を見つけました。

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メルシャン軽井沢蒸留所の前身、
「オーシャンウィスキー」の看板です。
状態も良く、
思わず欲しくなってしまうレトロなデザイン。
金12000円…は僕のお財布の許容値外であったけれど、
素敵なものを見ることが出来ました。

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前回、
旅第3回信州SAKEカントリーツーリズムでは、
引き返してしまったクランク路から先の景色。

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そして、最終地点へ。
前回の僕らは半分以上を進んでいた…と言う事が分かります。
振り返って見る奈良井宿。

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鎮神社にてお参りを。
資料館も、
この今日のお祭りの際には無料開放との事で、
見学させて頂きました。
道中の古民家の中にも、
無料開放されている場所があり、
きっと普段の土曜日、日曜日より、
ずっともっと楽しむ事ができた奈良井宿。

「木曽漆器祭り」のメイン会場である、
木曽平河に向かうべく、
僕らは各地点を経由して進むシャトルバスを利用しました。

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一足飛びに木曽平河まで行かずに、
中間地点、乗降地の「楢川小学校」にて下車。
更に歩くことにしました。

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このコースを歩く人は少なく、
すれ違う人は、本当にささやかなほど。
人の声よりも日差しが煩く、
またそれが…
自然全てのささやきが心地良くもありました。

歩くという事は、自分の足と大地を繋ぐこと。

僕とYkさんは自然を感じながら歩きます。


【 木曽漆器館 】

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15分ほど歩いた頃でしょうか。
木曽平河の通りの端に僕らは出ました。
漆器祭の主たる通りに入る前に、
手前に見えた「木曽漆器館」を見学します。
こちらも無料開放中。
「そば切り発祥の地」の
イベントには間に合いませんでしたが、
皇室献上の漆器や、
漆器を作るための道具などを見ることが出来ました。

【 木曽平沢本通り 】

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賑わいを見せる木曽平沢の繁華街。
様々な漆器、出店が並びます。

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「本通り」から「小さなお店街」への通路。
賑わいと隣り合わせの、
静かな気配も感じながら、
全体として街を知る事が出来ます。
歩くことは知って行く事の正に第一歩。

【 木曽平沢駅 】

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太陽の位置が傾き始めた頃、
お祭りも終盤に差し掛かり、
人の流れも途絶えつつあり、
僕らは道を登って、木曽平川駅へ。
少し高い所に駅がありました。

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今回の題字を乗せた景色。
木曽平沢駅のホームからの景色です。
よく歩いた素敵な1日でした。


お夕飯は松本へ。
緑町の「厨十兵衛」に向かいます。

【 厨十兵衛 】

【 京都・玉川 & 栃木・大那 】

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京都・玉川・純米吟醸無濾過生原酒“雄町”、
栃木・大那・純米吟醸生“那須吟のさと”、

京都・玉川は4月の「多摩独酌会」で、
ひと通り試飲させて頂き、
個性を感じたことが当時、記憶に新しかった銘柄。
松本で飲むことに喜びを感じて注文です。
Ykさんは久し振りの「大那」を注文しました。

【 冷奴子 】

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酒肴は暑い日、
陽の下を歩いて来た日だからこそ、
冷たく、さっぱりした口当たりを求め、お豆富。
みょうがの香が心地好いものです。

【 胡瓜の葱ラー油和え 】

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「葱ラー」はこの後、今夏、
特にYkさんにブームが到来し、必ず頼んでいたメニュウです。

【 岡山・大正の鶴 & 福島・会州一 】

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岡山・大正の鶴・純米吟醸中取り無濾過生原酒“備前朝日”、
福島・会州一・純米にごり、

「四ツ谷・鈴傳」ブログを見て、
ときめいていた…
飲みたいと思っていた「大正の鶴」を僕が注文。
Idさんにオススメを聞いてYkさんが出してもらったのは、
見慣れない名前で気になっていた銘柄。
「会州一」は、その後今日までの「厨十兵衛」で
目にする様になった銘柄ですネ。

【 甘鯛の酒塩焼き 】

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とても芳しく焼き上げられていた甘鯛。
まず香が美味しい。
香に甘味を感じるほどの良い香。
身も勿論美味しく頂いた訳だけれど、
笑顔にならずにはいられない香味の記憶が残っています。

【 山形・十四代19BY & 奈良・睡龍17BY 】

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山形・十四代・本醸造生“角新本丸”19BY、
奈良・睡龍・生もと純米吟醸17BY、

酒造年度「BY=Brewery Year」、
この秋に始まる造りは22BYとなる中、
共に数年の時を経た、熟成した日本酒。

すごく美味しかったです。
この1日、
疲れもしたけれど、とても楽しい1日を、
今日の「厨十兵衛」での夜を満喫し、
最高の気分でお店を後にするに相応しい美味しさ。
満足感を高めてくれる1杯。

「十四代」は香の良さの健在さもありますが、
バランスが非常に良く、
喉の通りや甘味のあり方、押し過ぎない巧みさに秀で、
「睡龍」は比べて華やぎに翳りはあるけれど、
それを趣旨にした味わいではなく、
酸の存在があり、
旨味をまとう丸く丸く滑らかさと張りを両立させる飲み口は、
とても気に入る味わいでした。


【 Strange Bar - 洋酒店醇 】

ずいぶんご無沙汰してしまっているけれど、
この日、テンションが上がった僕らは、
「洋酒店 醇」の扉を開けています。

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「世界の酒が呼んでるぜ。」

…とは、嬉しい言葉。
好奇心を煽られるじゃありませんか。

【 特集:春のイチローまつり 】

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僕らが訪れた初夏、
“もう直ぐ変わります”と言う、
バーテンダーさんのコメントが付きましたが、
当時は「イチローズモルト」の大特集でした。
現在も「イチローズモルト」の品揃え、
松本トップクラスだと思います。

【 埼玉・イチローズモルト“the GAME” 】

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“トップクラス”だと言うのだから、
こうした「隠し玉」もあります。
またバーテンダーさんは、
Twitter上でも自分と同様、肥土伊知郎氏をフォローしたり、
率先して情報を得ようとし、得て、
いろんなボトルを集めています。

アメリカのプロレス団体「WWE」を知っていた自分からは、
「The Game」だけで、
スーパースター「TripleH」が浮かんでしまいますが、
酒銘から人が受けるイメージは様々。
「WWE」を知っていればこう思うだろうし、
「The Game」の呼び名は「ゲームの主役」と言う意味から…
英語を知る人にはそう見える、
“今晩の主役”と言う名付けの意味を感じるでしょうし。
こうして、カウンターの上に置いてある、
それも洋酒店に座る僕らの出会いになる。

グレーンウィスキーの空き樽で後熟させたもの。
複雑さとして言って過言の無い、
どこか特異性のある香は興味を湧かせる上に美味しさを伴います。
希少なボトルを感じました。

【 長野・軽井沢高原ビール Irish Red Ale 】

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Ykさんは同じ様にカウンターに書かれていたPOPから。
「シーズナル」…長野県のクラフトビール・ブリュワリー発、
季節限定で登場するシリーズ、
今年は「Irish Red Ale」と名付けられ発売されたものを。
「ぷはぁ」と良いため息を吐き出したYkさん。
ビールが好きなYkさんは、
ここ洋酒店醇でのビール率、結構高いですよね。
その度に飲んでみたいビールを揃えてくれている、それが嬉しいですね。

僕らは扉、入ってすぐの足元、
カウンターに腰掛けたその背中を照らす“電灯”に気付きました。

会場でも移動本屋さん前でお会いしたバーテンダーさん。
その日、僕らは「ケーネン焼」の猪口を購入したけれど、
あの日、「クラフトフェア・松本」でバーテンダーさんの出会いは、
この“電灯”でした。

電灯と呼ぶには何と美しいものか。

【 ふくべの電灯 】

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「洋酒店醇」が出会った「ふくべ」の電灯。
この見事な造り、雰囲気を…
写真の中の世界さえも支配する美しさはどうでしょう。
クラフトフェア中は、
「展示」であって写真に撮影させてもらっても、
「記録」にしかならないけれど、
こうして似合う場所、佇む姿が本来の姿に感じます。
だから、この写真に惹かれる事があるならば、
是非、「洋酒店醇」に溶け込む、
この電灯の姿を見て欲しいと思います。
本当に素晴らしいものですから。

【 お題「春っぽいカクテル」 】

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Ykさんはビールを飲み干した後、
この「PickUp」に興味津々。

【 春っぽいカクテル:うめももさくら 】

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“梅と桃と桜のお酒でつくる、文字通りの一杯。”

…とは店内ポップから。
これ本当にそのままの味わいでした。
文言そのまま、そのまま合わさっての美味しさ。
三位一体の様相もあり、
透き通る飲み口の中に、軽さを保ったままに、
3種の味わいが存在していて、各々顔を出します。
遅れたりする味は無く、飲みやすさを大切にして美味しい。

松本には良いお店がいっぱいあって困ります。
色んなお店に行きたくて、
行きたいからこそ、次が遠退いたりもして。

また「洋酒店醇」に行きたい!…と思いながら書いています。

【 pub.摩幌美 】

そして毎週の宿木に。

【 Scot-P 】

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酋長が考案して登場した矢先の「Scot-P」…
「スコッピー」は、
当日はもう残り1杯分しか残っていなかった様子。
僕もYkさんも飲みたい!
…と言う訳で、分けて出して頂きました。
ありがとうございます!!




そんなめいっぱい1日を楽しんだ旅番外。

毎日を楽しめば、毎日が旅。

でも、それはちょっと難しいね。

だからこそ「特別」が存在する中で、

僕らは「信州SAKEカントリーツーリズム」と言う、
長い旅計画の副産物として、
見知った奈良井を楽しみ、
松本の酒の夜を楽しみ、満喫した…と言う「格別」な日のブログ。

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