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2010年9月19日 - 2010年9月25日

2010年9月25日 (土)

第8回S.M.W.S.松本テイスティング会(2010年9月18日・摩幌美)



Slainte mhath!

喜びの喝采。

今回は僕らとして、
とても楽しんだけれど、
それ以上に、Good News!がいっぱいでした!

デイヴ・ブルームが松本に訪れたこと、
デイヴ氏がもたらしたニュース、
ローズバンク、駒ケ岳“マルス”の再開の報!

ウィスキー専門誌「ウィスキーマガジン」に、
酋長が追い続けている蒸留所、
ロスト・ディスティラリー、
「フェリントッシュ」の記事が掲載され、発売されたこと!
酋長がスコットランドに赴き、帰って来る度に、
バーカウンターの向こうで、
ダンカン・フォーブスさんとの出会いや、
旅の思い出を話してくれること、
思い馳せる「フェリントッシュ」の風景を聞いたりする事は、
とても楽しみでした。

だからこそ、
僕らもとても楽しかったけれど、
楽しかった以上に、
いろんなことが1日がとても嬉しかった日。

“きっと”を付け加えるほど弱い想いではなく、
強く確信して言える、
みんな心からウィスキーを通じて、
1日に幸せを、感謝を味わった日。


昨年の様子→
第7回S.M.W.S.松本テイスティング会(2009年11月29日・摩幌美)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/7smws20081129-a.html )

一昨年の様子→
第6回S.M.W.S.松本テイスティング会(2008年11月16日・摩幌美)
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/6smws20081116-1.html )


お昼過ぎ、僕とYkさんは松本駅に着きました。
「摩幌美」前を通過。

「ウィスク・イー」のC.E.Oである、
デービッド・クロール氏と、
「Whisky Magazine Japan」の編集長、
デイヴ・ブルーム氏が、荷下ろしをしている。

酋長に挨拶。

荷下ろしをしている時点で、
ほとんど確信していたのだけれど、
やっぱり、
1時間ほど、開場時間を間違えていたらしい。
ここで酋長に会えて良かった。

今年は暑い日と寒い日が極端な温度差で繰り返し、
9月18日は残暑と言うか、普通に猛暑の日。
夜に行く事が出来ないかも知れないから、
今のうちに「四柱神社」にお参りに行く事にする。

高砂通りに出来た
新しいコーヒー屋さんでひと休みしようか…
…と思いはするけれど、あまりにも暑過ぎた。

【 OLD ROCK 】

Cimg1795

思わず、ぷはぁ。
僕は「よなよなエール」、
Ykさんは「ステラ・アルトワ」、
合流したkenchieさんは「ヒューガルデン」を。

美味しく涼みつつ、
程好くアルコール分を入れて準備運動も兼ねて。

Cimg1797

「OLD ROCK」店内には、
いろんなウィスキーにまつわる展示が為されているけれど、
ちょうど座った席に飾ってあった、
ブレンデッドウィスキー「J&B ULTIMA」の128種の樽の写真。
ちょうど1週間前に「摩幌美」で飲んだばかりのもの。
今では閉鎖蒸留所となったモルト、
基本的にブレンデッドには使われないモルトなどまで含まれて、
全128種のブレンデッド・ウィスキーは史上類を見ないボトリング。
正に「ULTIMA」=「究極」のブレンデッドウィスキー。

Cimg1796

この中に、
今日これから楽しむウィスキーと同じ銘柄も、
必ず幾つか含まれているはず。
ちょっとした予習をしながら、しばし休息。


【 pub.魔幌美 】

Cimg1798

先程酋長に教えてもらった、
正しい開場時間に合わせて、
「摩幌美」前までやって来ました。
例年通りだけれど、
日の明るいうちに「摩幌美」に来るのは、
この日、1回だけ。
この明るい写真も1年に1枚だけ撮影している…と思うと、
より一層、“特別な日”と感じられます。

Cimg1800

「摩幌美」のバーカウンターに並ぶ、
「スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティ」がボトリングした、
自慢のシングル・モルト・ウィスキー。
開始を今か今かと待ちわびる参加者の皆さん。
もちろん自分も、Ykさんも。

Cimg1802

デイヴ・ブルーム氏が松本にいる…。
「Whisky Magazine Live!」でだけ拝見できる方…
…そんな印象がどうしてもあるからこそ、
松本に、同じ「摩幌美」にいると言う感覚は、
かえって不思議で、現実を疑ってしまいます。

むしろ、
先日の「Whisky Magazine Live! 2010」、
マスタークラスで拝見した時の方が、
ずっと存在する現実に頷く事が出来ます。

【 Q.それは複雑であるがそれ以上はなく、好きに楽しめば良いもの。(2010年2月21日・MC3:ウィスキーとチョコレート) 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/q2010221mc3-e9b.html )

あの日、
あの楽しいマスタークラスを、
その姿に思い出しながら、
いよいよ、会が始まります。

【 The Scoth Malt Whisky Society 】
【 松本テイスティング会 at 松本 】

Cimg1805

まずは「pub.摩幌美」酋長からの挨拶。

デイヴ・ブルーム氏の来訪を始め、
ソサエティ・メンバー、
遠路訪れてくれている方、
この日を心待ちにして集まった方々へ感謝。

そして、
「フェリントッシュ」の記事の発表。

「Whisky Magazine 2010 AUTUMN」のP72-73に掲載。
記事のタイトルは、
「In the beginning ~ウィスキーの起源~」、
記録に残る最古の蒸留所「Ferintosh」を、
イアン・バクストン氏がレポートするもの。

イアン・バクストン氏のお名前は、
酋長から聞いたことがありました。
また、マイケル・ジャクソン氏の足跡を書いた本、
「Beer Hunter, Whisky Chaser」の筆者さんでもあります。

Cimg7217 

イアン・バクストン氏は、
酋長から受け取った資料などを用いて、
「フェリントッシュ」をレポートしていました。

酋長は、
「The Lost Distilleries of Scotland」…
自身のWebサイトにて、
「失われた蒸留所」の情報を掲載しています。
今回の記事では、
「フェリントッシュ」の転変、
存在と、何故現在に至らないのか、失われたのか、
現在に至っているもの、
ダンカン・フォーブス氏との交流がレポートされています。

これが全世界に「Whisky Magazine」を通じて配信される。
とても素晴らしいことですよね。

ちなみに、
これらの情報、
これら以上の情報も含めて、
酋長自身のホームページに掲載されています。
 

【 Wonderful Scotland 】
【 http://www.mahorobi.com/ 】


ウィスク・イー社からの挨拶があり、
続いて、
デイヴ・ブルーム氏のパフォーマンス。
さながら、あの日、マスタークラスを、
今、ここで受けている様な感覚。
間近で、マイクも勿論無しに!

嬉しい事が続きます!

【 Dave's Tasting Note 】
(メモから言葉を起こしています)
(聞き取り間違いがあったらごめんなさい!)

Cimg1815

デイヴ氏は事前に3種類、
今日提供されるモルトの中から3種類をテイスティングしていました。

デイヴ「
まずは、Rosebankからテイスティングしました。
今日はグッド・ニュースが2つあります。
1つは、閉鎖されていたローズバンクが復活すること!
昔のそれを引き続いてやりたいと言う話があります。
今日のローズバンクは20年、熟成したもの。
20年後に、今と同じ雰囲気のものに再び出会える…と言う事です」

デイヴ氏はグラスを手にし、鼻を近づけて香を見ます。

デイヴ「
華やか、ライチ、フラワー、オレンジブロッサム、
四季で例えるなら春のウィスキー。
昼でも朝でも楽しむ事が出来そう。
白ワインみたいだとも思います。

味わいはスウィートでGentle(柔らかい)。

色はとても薄いですね。
何故なら、おそらく3回目の樽を使っているからだと思います。

味わいや香は、
樽からの影響で感じたコメントではなく、
ローズバンクの味わいが色濃く出ています。
シングル・モルト・ウィスキーらしいもの。
「ローズバンク」と言う蒸留所の、
ユニーク(個性的)なキャラクターを知りえるもの」

後に、
各席に回って来てくれたデイヴ氏に、
kenchieさんが、
「今日のラインナップではどれが良かったですか?」
…と聞くと、
「今日はこのローズバンクが好きだ!」と答えていました。

デイヴ「
2つ目はこれ。
ローズバンクと比べると、こちらの方が随分と色が濃い。
長期熟成に見えるかもしれないけれど、実は13年の熟成。
このウィスキーは「Glen Moray!」
これは新樽を使ったものです。
スコットランド人はケチだからね、
ほとんど中古の樽しか使わないんだ。
こうした新樽は珍しく、
グレン・モーレンジも一部だけやっていたかな。
昔、グレンモーレンジの会社が
グレン・マレイの蒸留所を持っていた事もあるから、
その繋がりでの新樽を使ったものかも知れないね。

色合いはリッチ、ハニーカラー。
トップノートは杉、木の香。
フルーツの香でなく、カラメル、トフィ。
スィートネス。
Happyな感じで、子犬の様だ。
いつも遊んでいる感じ。

樽の影響も強いけれど、
蒸留所のキャラクターも出て来る。
加水したら、「Bar BRORA」のカウンターの香かな。
トフィアップル、
昨日、見学してきた、
駒ヶ根の「マルスウィスキー」に近い部分もある。
ここで、2つ目のGood News!
1994年以降停止している「マルス・ウィスキー」も、
来年2011年2月から復活します!」

「マルス」復活も素晴らしいニュース!
「Bar BRORA」は、
前日に5軒、取材をしたと言う松本のBar、
「Bar BRORA」の事でしょうか。
「Bar Waterloo」のバーテンダーさんブログ、
「信州松本・バーテンダーの独り言」にも、
( http://blog.livedoor.jp/hoshina0121/archives/65410297.html )
来店の記述があり、
デイヴ・ブルーム氏の軌跡が感じられます。

デイヴ氏「
3つ目はBowmoreです。
個人的にボウモアは大好き!
皆さんは、
古いボウモアのパフューム香を知っていると思います。
このウィスキーは加水しない状態でテイスティングします。
少し塩っぽい。
塩っぽい雰囲気から、
トロピカルフルーツ様の香に移って来る。
そして、スモークが少しだけ出て来る。

60年代ボウモアの様な南国系の雰囲気を感じます。
60年代、長期熟成の特長が南国系であって、
なかなか、他のウィスキーやボウモアの年代によっても、
そうした香はないはず。

でも、この11年でも十分感じられます。
本を書くために、
各蒸留所を訪れ、
ボウモアのNewMake(蒸留したてのウィスキー)でも、
このニュアンスは感じられました。
他のアイラでは感じられないけれど、
ボウモアであれば感じられる可能性があります。
アメリカン・オーク製の樽のおかげでもあります。
(1stフィル…
 この樽の場合、バーボン樽を払い出した後、
 初めて(1st)ウィスキーを充填し、熟成させたもの)」


もう、うずうずして、たまりません!
デイヴ氏のライブ・パフォーマンスは、
僕らの好奇心を激しく刺激しました。
居ても立ってもいられない!
デイブ氏が感じた、
Rosebank、GlenMoray、Bowmoreは元より、
リストには、
全部で49種類のシングル・モルト・ウィスキーと、
1種類のグレーン・ウィスキー、
全50種類のボトルが記載されているのです!

【 Tasting List 】

一時の僕ら「モルトの会」の机上。
自然とこうなります。

Cimg1823

僕とYkさんが試飲したのは全36種のウィスキーでした。

【 Rosebank / 20yo / 55.9% / Lowland 】

柑橘、夏みかん、八朔…と言うYkさん。
その香、僕にはライムと想像できました。
ライム、ライト、ハーブ。
薬草の淡い感覚に麦、若い雰囲気で、
飲むとその景色が変わります。
青々とした草原、クリーンさもあって、
余韻まで全て美しい。

【 Glenscotia / 10yo / 60.0% / Campbeltown 】

甘い香。張り、勢いのある香、樽の雰囲気強い。
甘く濃くて、深いバニラとオレンジの濃密な甘味の香。
飲んでみると、実に強く、太く、美味しいと思う。
余韻はずっとずっと強く伸びる感覚。
熟れた樽の影響をとても受けている印象。

【 Bowmore / 11yo / 59.7% / Islay 】

トップ・ノートは、強く感じなかった。
言われるピート感、トロピカルフルーツの雰囲気とは?
…と思う。アルコールの乾いたイメージを少し拾う。
飲んでみると、とろりと溶けて広がって来る美味しさ。
その中に、若さと桃の様で、
次第に色味を帯びて変わる味わいがある。
なるほど、トロピカルフルーツの雰囲気で、
美しく、木の樽の雰囲気より南国系のイメージで覆われ、
ピートも感じられるけれど、もっと塩っぽいイメージ。
柔らかさも持ち合わせていて、美味しい。

【 Inchigower / 24yo / 45.5% / Speyside 】

もったり、水滴、銀色。
銀色の塗料を薄く引き延ばしたような香。
飲むと塩っぽさを少し感じ、あっと言う間に余韻が終わる。
余計なものがなくまとめた、そんな印象で、
噛み締めた奥にモルトが香る。

【 Glenscotia / 16yo / 64.6% / Campbeltown 】

甘く木のイメージを抱く香は先のグレン・スコシアに通じるが、
幾分、迫力を感じないイメージ。
飲むと強く、より飲んでからの広がりを感じる。
アルコールの雰囲気をより感じられ、
苦く強いからこそ、長く長く余韻を続ける。
先のグレンスコシアに対して、セミドライのイメージ。
ふたつのウィスキーは、同じグレンスコシアでも、
個性が違う部分がある。

【 Glen Moray / 13yo / 57.0% / Speyside 】

トマトケチャップのイメージ。
甘くて酸を感じる。
丸くて柔らかい。
余韻は、セサミの様なイメージも湧く、
深い焙煎を感じるほの軽いノイズもあり、
とても面白いウィスキーであると感じる。

【 Pittyvaich / 19yo / 54.9% / Speyside 】

トップノートに強く印象に残る香はなく、
強く吸い込むと胡椒の様なスパイス感を少し拾う。
緑色の香で、
炭酸飲料の甘さや風を吸い込む行為に近い香。
余韻は広く開く。
後半に向けて、穏やかに、だが確実に盛り上がって来る。

【 The Glen Livet / 21yo / 58.4% / Speyside 】

強くライム、ミントのイメージ。
苦味や渋味を香の中に拾うイメージ。
水みたいなクリアな部分の上にそうした香が乗っている。
スマートでストレートなイメージは、
どちらかと言うと「NADURRA」に近いかも知れない。
飲んでみると麦から青リンゴ、奥に樽香が少し残る。
アフターにはキリキリとして、ドライさが目立つ。

【 Linkwood / 11yo / 57.1% / Speyside 】

香がキレイで甘い香が伸びる。
柔らかく、ソフトで全体に優しい雰囲気。
飲んでみると甘くて濃く深い。
オレンジカステラ、焼いたお菓子の香深く、好み。

【 Linkwood / 12yo / 55.7% / Speyside 】

ソフト、赤いイメージの香がうっすらと響く。
こちらの方が冷温に感じ、
少し渋さのある印象も。
余韻の甘さや心地良さは、
渋さから通じて複雑さを作り出す。
11年は味の中間部、
12年は余韻の深さ、
余韻の絶頂部への上り加減の早さが印象的。

【 Cragganmore / 16yo / 55.7% / Speyside 】

青リンゴの含み香。
香はこれを広げていった感覚。
どちらかと言うと、自分がThe GlenLivetに求めていたのは、
こうした青リンゴのイメージで、好みの雰囲気。
このささやかな爽やかさ、
光の中にも落ち着きをもたらす香がとても好み。
しばらくすると奥にバニラの香を拾う。

【 Glenmorangie / 16yo / 52.1% / Highland 】

深い赤に見える香で、複雑さは浅い香。
やや苦手なシェリー樽の雰囲気で、
日本酒においても感じられる事のある、
どこか自分には汗などをイメージさせる、
むぁっとした香を思う。
味わいの雰囲気を前に香がどこかもたついたイメージ。

【 Glentauchers / 19yo / 52.3% / Speyside 】

甘くもあるがストンと事切れる香。
バランスがあり、味が一様に伸びる。
ほの軽さ、ふわっとする雰囲気、
重過ぎない余韻と余韻への導入、
どこか秋の夜長に楽しむグレン・アルビンを思い浮かべた。
あのしたたかにあっさり腑に落ちるイメージからは、
少し強くも感じるか。

【 Glengarioch / 21yo / 52.3% / Highland 】

杏子の香。甘く濃いが酸味もある。
甘酸っぱさと、
キャラメルを抜いた塩キャラメルのイメージ。
余韻も甘く、とろりとしていて、蜂蜜を思い浮かべさせる。

【 YAMAZAKI / 17yo / 52.3% / Kyoto 】

ピートの香だろうか?
若いポートシャーロットに感じる様な、
荘厳な雰囲気を持つピートの美味しい、香り高いトップノート。
酸と白桃を思い浮かべる。
またピート然とした香は鰹節を強く煮出した香にも思える。
飲んでみると、
実に飲みやすく優しく、
香の強さ、緊張から素晴らしい加減で肩の力を落とした感覚。
そうして放たれた弓は、好みの的に的中する。
バランス良く、
余韻までは味わい、モルト感が伸びて行き、
程好くスモーク風の香を置いて行く。

シェリー樽のウィスキーが好みでもあるYkさん。
「YAMAZAKI」が気になった様子で、
僕がボトル番号を教えてもらい、付箋に番号を記入。
そうしてバーカウンターに取りに行く…中で、
どこかで間違いが起き、
お望みの色合い、シェリー樽のあの真紅ではない、
もう1つの「YAMAZAKI」になってしまったそうです。

けれど、僕にとっては、
この想定外のウィスキーが、とても気に入りました。
後のグレン・ロッシーもそうだったけれど、
この日、Ykさんの勘は冴えていて、
美味しいウィスキーを、よく引き当てていました。

【 CLYNELISH / 10yo / 63.9% / Highland 】

オレンジと桃、
グレープフルーツをカクテルにした様な、
爽やかで甘い香が印象的。
どこか芳香剤っぽい所もあるけれど、
香の高さには惹かれる。
飲んでみても味わいは香を裏切らず、
リンゴや若さを感じる印象で、
樽香、樽の影響を強く感じると言うよりは、
蒸留所の個性、味を出して来た印象。

【 CAOL ILA / 18yo / 55.9% / Islay 】

麦、シリアル、香ばしい印象。
麦チョコや蜂蜜の味わい。
ピートよりフルーツの様なイメージを思わせる。
けれど、ボウモアみたいなトロピカルって感覚はなく、
味わいがイキイキとしていて甘味が強く、
ピートが強く印象に残らない。

【 Bladnoch / 18yo / 55.2% / Lowland 】

オレンジ入りのチーズ。酸っぱい。
チーズ、クリーム、奥にシトラス。
飲んでみるとモルトっぽい味があり、
彩りは少なくシンプルな構成で、
飲んだ場合も、香で感じたチーズっぽさを、
どこか印象に抱かせてくれる。

【 Aultmore / 10yo / 59.6% / Speyside 】

洋ナシやシトラスのトップノートで、
飲んでみても、その味バランスを感じられる。
日本酒「東洋美人」の様なイメージで、
ビール「志賀高原ビール・Pale Ale」みたいだ…と、思った。

【 Macallan / 19yo / 53.8% / Speyside 】

枯れた木の香。
酒が染みた樹木の香。非常に熟れた木の香。
シェリー樽と言うより、もっと枯れた香。
味わいはバランス良く感じられ、
ほの甘く、樽由来か渋味が香の色を造り、
五味の様な風体を感じて、全体を通して飲みやすい。

【 Longmorn / 25yo / 56.8% / Speyside 】

30年越えのロングモーンと比べてしまうと、
どうしても印象に差があるものの、
非常に良い、華やぎのある香がある。
飲めば飲むほどに表情に出会うことが出来る。
若い雰囲気があり、それゆえの美味しさを感じる。
矢継ぎ早の試飲の中ではバランスの良さゆえに光らないかも。
ゆっくり楽しんでみたい。

【 Invergordon / 34yo / 55.2% / Highland 】

蜜様の香。セメダイン系の香も感じられる。
味は素晴らしく美味しい。
シリアル感、穀物の旨さ、甘さ、
濃いのだけれど、舌に乗る部分は平坦さもあり、
緩急が鋭いのではなく、
緩やかな、平坦さをにわかに揺らして届く、
軽さも持ち合わせていて、非常に美味しいと思う。
ちょうどブログ「麦溜の呑み歩る記」の麦溜さんとお話した直後に試したけれど、
前段に話していた、
「グレーンウィスキーが好きな理由」に見事に合致する。
これだから、長期熟成のグレーンウィスキーはたまりません。
前回、2009年に1番最初に選んだウィスキーは、
グレーン・ウィスキーのポート・ダンダスでした。

【 Glenord / 21yo / 54.5% / Highland 】

麦芽の主体に、乳酸感、少しミルキーな雰囲気。
滑らかさを持つ香。
飲むと強く香り、オレンジが攻め寄せて来る感覚。
柔らかさ、味の厚味もあるけれど、強さが印象的。

【 Laphroaig / 16yo / 54.4% / Islay 】

シリアル系の旨味。
濃いミルク、旨い牡蠣を食べた記憶を呼び覚ます香。
潮の世界。
飲んでみると、
香で受けたイメージと相反して甘味が飛び抜けて届く。
より一層深い穀物の世界へ誘われる。
ピートはやや感じられる程度、
その絶妙なバランスも美味しさに携わっている。

【 Bruichraddich / 6yo / 63.5% / Islay 】

美味しかった「PC6」をどうしても想起してしまう。
これもとても美味しそうな感覚。
少し酸味がある、かすかに乾いた雰囲気、
以前感じたことがある香。
杏の全体、甘味と艶やかなボディ。
味乗りすら感じられるふくよかさ、バランスがとても美味しい。
熟成年数が少ないものでも、
十分に美味しいと実感させてくれた蒸留所。
その力は健在と思わせる美味しさ。

【 Bowmore / 21yo / 49.1% / Islay 】

草。青い。わずかに酸。
確かにパフューム香はある…が、
リンゴ系の甘い香と混ざって感じられる。
飲むと、
炭と化粧品が広がる。
けれど、ドギツイ感覚はなく、
薄みがほのかにゆっくり広がって行くもの。

【 Ardbeg / 10yo / 56.4% / Islay 】

濃いシリアル系。
磯の香が特に強く感じる。
メモには「蛸壺」とある。
飲んでみると、意外にもあっさりとした雰囲気。
香の濃密さから想像した衝撃はなく、
美味しく、ほの薄く感じる全体が心地良い。

【 Glenmorangie / 18yo / 56.6% / Highland 】

甘くクリーミーな香。
浅く、香が全体に薄く満遍なく広がる。
ほっとする感覚。

【 Arran / 11yo / 55.6% / Arran 】

酸いイメージの香。
アランだと感じられる美味しさ。
味のフレッシュさ、熟れたリンゴを思う。

【 Highland Park / 13yo / 57.6% / Orkney 】

あっさりとした香。
美味しい甘さがあり、
ブレンド・ウィスキーが持つ良さをも取り込んだ様な。

【 ROYAL Brackla / 10yo / 60.0% / Highland 】

ミント、ジン、ライムを想像させる香だが、
飲んでみると樽のキャラクターを、とても感じる木の香。
後半はモルト感が増し、勢いを持ってフィニッシュ。

【 Glen lossie / 17yo / 52.4% / Speyside 】

香り高い。カシスとオレンジ、洋ナシと巨峰。
複雑なのだろうけれど、
分かり易く香り高い要素が存在していて、うっとり。
味も香を受けていて美味しい。
良い香の中から南国系にカテゴライズされる雰囲気。
程好い圧力感。
これは素晴らしく美味しい。
今日の1番かも。

【 Craigellachie / 15yo / 58.0% / Speyside 】

桃とパフュームっぽさ。
コーラやソーダ、炭酸の様な味の構成を感じる。
派手な感覚。
Kenchieさん曰く「セレブっぽい、上品」も「なるほど」の表現。

【 Glen lossie / 16yo / 52.2% / Speyside 】

こちらも美味しい。
17年と同系統で、
青リンゴの好みの系統に、
飲んでシトラスやリンゴの芳しさが通り、
余韻も柑橘系の想像をさせる。
17年よりもソフトさ、爽やかさを感じ、
南国フルーツが詰まった17年に対し、
シトラスや洋ナシの系統をまとめて、美味しい。

【 Macallan / 12yo / 58.6% / Speyside 】

実に強い!
シェリー樽のイメージを超え、モルトっぽさ、
麦っぽさが特に強い。
樽のキャラクター分の甘い香は、
そのまま味の濃い麦チョコを連想させてくれる。
ただ、起伏を感じられず、
ミルクチョコレートの印象から何も動かなかった。

【 Bunnahabhain / 11yo / 55.5% / Islay 】

藁、麦、ピート。
美味しい。
ハリのある雰囲気。


今回のテイスティングの中で、
僕が気に入ったのは、
グレン・スコシア10年、
山崎17年、
インヴァーゴードン34年、
グレン・ロッシー17年…が特に印象深いです。

意外性もまた楽しかった。
「山崎」もシェリーのイメージがあるけれど、
こうしたピートの様な味わいもあるのだと、
力強く大地を噛み締める味わいがあるのだと知る喜び。
グレン・ロッシーは、あまり馴染みが無いからこそ、
この美味しさには、とても驚かされました。
とても好ましく、
35種類の中で、いちばんの好印象。

次点では、
グレン・ロッシー16年、
ブルイックラディ6年。
グレン・ロッシーは17年の方が好みだからで、
ブルイックラディは「PC6」の美味しさを、
実に思い出させてくれたから。

Ykさんにお気に入りを聞くと、
「クライネリッシュ」や「クラガンモア」、
数年、お気に入りが続いている「リンクウッド」など。
僕と重なる部分がなく、
好みの差…もあるだろうけれど、
ウィスキーの香味の多様性を感じる事が出来ますね。

たいへん喜ばしい事に例年通りに、
楽しんだ「松本テイスティング会」でした!

【 pub.摩幌美HP: http://www.mahorobi.com/ 】
【 The SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY: http://www.smwsjapan.com/ 】


後日、
「信濃毎日新聞社」発行
「松本平タウン情報・9月23日」に、
今回のデイヴ・ブルーム氏、松本に来たる!…の記事が
掲載されていました。

Cimg1870

素敵な笑顔のデイヴ氏。
松本を楽しんでもらえたなら、何よりです。


ちなみに。

その後、僕らはどうしていたかと言うと。

【 Dining Bar NOMDOS:2次会会場 】

日本酒を頂いておりました。

【 愛媛・寿喜心 & 埼玉・鏡山 】

Cimg1825_2

【 石川・益荒男・山廃吟醸 】

Cimg1827

他にも何種類か日本酒をお願いしました。
「磯自慢」だったり、「くどき上手」だったり。
あくまで写真が残っているのが、この3種類。
久し振りに「NOMDOS(ノンド)」にやって来ましたが、
前回よりも、ずっと日本酒が充実していて、
どれを選ぼうか悩むほど!

【 pub.摩幌美:3次会会場 】

再び「摩幌美」へ。

Cimg1829

昼からのテイスティング会を経て、
そのまま夜営業へ突入です。

ここでも素晴らしいゲストさんがいらっしゃいました。
本来ならば、
松本テイスティング会に間に合う、
共に参加されるはずだったのだけれど、
交通事情によって、泣く泣くこの時間になってしまわれた、
「うまいウイスキーの科学」の著者、
またウイスキー専門誌「THE Whisky World」の
発足メンバーとして参加され、
現在もテイスティングコメントや記事を執筆されている、
吉村宗之氏が「摩幌美」に訪れました。

【 吉村宗之氏のWebSite - M's Bar 】
( http://www.single-malt-scotch.com/ )

僕も含めて、
たくさんの酔っ払いにいきなり囲まれたと思いますが…。
「宗」の字がお名前に入っているのも感慨深いです。
名刺交換をさせて頂きたかったけれど、
自分は「さかずきん名刺」を切らしてしまって、
受け取るばかり。頂戴した名刺はきっちり保存してあります。
ありがとうございます!
中野市の井賀屋酒造場の杜氏「小古井宗一」氏にも、
「宗」の字があり、
自分と同じ「宗」の字が名に入る方、
「宗」の字を「ムネ」と読んで使われている方、
いないはずはないけれど、
数少ないように感じています。
自分もこれまでの人生で、自分を含めて3人目の意識。
それも吉村氏、小古井氏と、
尊敬できる人物と同じである思うと非常に光栄です。

より一層、松本の夜を楽しむべく、
吉村氏、そして麦溜さんも中町のBar「Side Car」に向かわれた様子。
松本の夜を楽しんで頂けたなら幸いです。
お疲れさまでした!

【 風林火山:4次会会場 】

kenchieさん、T田さん、
僕とYkさんで最後に向かった松本駅前「風林火山」…
ありがとう、たいそんさん。
僕らすっかり記憶を置いてきた感じです。
何気に昨年も同じ状況でお邪魔している様子…。

僕は久し振りにお会いしたA川さんと、
とうとうと話し続けていた気がするし、
話しながら、
「かに雑炊」を美味しく頂き、
日本酒も開封してもらって楽しんでいたはず。

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富山の「成政」!
自分には「成政」は男酒、
こう言う酒を飲みたい時には、
必ず選びたい、好みの銘柄!
最後の最後まで、めいっぱい楽しんで、
たいそんさんに呼んでもらったタクシーにて、
家路へと。
お世話になりました!



翌日はうっかり昼頃まで寝ていた僕ら。
それはめいっぱい1日を、
9月18日を楽しんでいたことに他なりません!

お会いした、
共にウィスキーを、時間を、松本を楽しんだ皆様!
松本に訪れてくださった、
ウィスク・イー社、
デイヴ・ブルーム氏、
吉村宗之氏、お会いできて嬉しかったです!

そして、
1日を通して、
「pub.摩幌美」酋長、Akkoさんに心からの感謝を!
本当にお疲れさまでした!

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当日の思い出の品。
デイヴ・ブルーム氏にサインをしてもらった、
酋長の記事が掲載されている、
とってもスペシャルな「ウィスキーマガジン」と、
名刺交換をさせてもらった皆様の名刺。
(さかずきんは自分の名刺です)

楽しい1日、本当にありがとうございました!

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2010年9月22日 (水)

憧れの輪っか、日本酒が飲まれる場所。(2009年12月6日・酒魚まきたや)



こうなるにはどうしたら良いのか。

「人口」と言う言葉に逃げてはいけない気がする。

だって、どこにでもお酒を愛する人はいるはずなのだから。

2009年12月旅行記第9弾。
東京都は下高井戸「酒魚まきたや」訪問記。


【 2009年12月6日 】

青森は八戸、福島は喜多方、会津若松を経て、
僕らは東京に帰って来ました。

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新宿のイルミネーション。
この日は新宿にホテルを取り、明日に松本へと帰る予定でした。
まだまだ残暑が厳しい2010年9月初旬、
こうしてブログを書いている今、
Ykさんのダウンジャケットは随分と暑く見えます。
けれど、もう3ヶ月もすれば、
違和感がなくなる季節になるのかと思うと、
何だか不思議であり疑う気持ちも芽生えますね。

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この日、僕らが向かったのは下高井戸駅周辺。
日曜日の夜と言えど、人出は多く感じました。
しばらく歩くと見えてくる看板。

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【 酒魚まきたや 】

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松本駅前「風林火山」とも繋がりがあり、
比較的、長野の日本酒も置かれていると言うお店。

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この箸置き、箸の置き方は、
ブログ「92の扉」にて、よく目にした光景でした。
( http://blog.goo.ne.jp/92_t/ )
これを見に、僕らはここに訪れた様なものでした。

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旅の疲れもあったので、
「ぷはぁ」と喉を潤します。

【 自家製イカの塩辛 】

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この旅、
四ツ谷「酒徒庵」、
八戸陸奥湊「がんこおやじ」に続いて、
3回目のイカの塩辛。
やはり、お店毎に個性がありますね。

【 新潟・根知男山 & 奈良・篠峯 】

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新潟・根知男山・純米吟醸、
奈良・篠峯・純米“山田錦”,遊々、

日本酒はこの2銘柄から始めました。
根知男山は、やはりYkさんと相性が良く、
また久し振りの篠峯、塩辛とも美味しく頂きました。

【 海鮮サラダ 】

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【 白子ポンズ 】

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【 あじのなめろう 】

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【 本ししゃも焼き 】

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店名に「魚」とある通り、
魚介類が多く取り揃えられていて、
これらを中心にお願いして行きます。

【 山口・獺祭 & 長野・黒澤 】

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山口・獺祭・純米大吟醸48“寒造早槽”
長野・黒澤・生もと純米吟醸・無濾過原酒2007年

【 島根・王禄 & 岐阜・小左衛門 】

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島根・王禄・純米・無濾過生原酒“無農薬山田錦80%精米”
岐阜・小左衛門・純米“三郷錦”8号酵母

日本酒も癖の強いもの…と言うよりは、
比較的、お魚に合わせ易い品揃えに感じました。
「黒澤」は長野県の日本酒だけれど、
「井筒長」共に、中信松本では、
なかなかお目に掛かる機会がありません。
こうして飲むことが出来、嬉しい限り。

【 まぐろの唐揚げ・ピリ辛ネギソース 】

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【 揚げぎんなん 】

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【 北海道鮭山漬け焼き 】

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後半は焼き物や揚げ物なども注文しました。

【 秋田・ゆきの美人 & 高知・安芸虎 】

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秋田・ゆきの美人・純米吟醸“吟の精&秋田酒こまち”
高知・安芸虎・純米しぼりたて無濾過生“風鳴子”

【 佐賀・鍋島・純米吟醸“愛山”生 】

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12月初頭なので新酒の時期とも重なり、
これらを楽しみつつ、最後には「鍋島」を。

【 かっぱ巻&鉄火巻 】

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〆に巻物をお願いしました。
こうしたご飯ものの充実もありがたいですね。


「なめろう」や「揚げぎんなん」など、
松本の「よよぎ」と重なるメニュウもあり、
どこか郷里を懐かしみながらの食事でした。

「まきたや」ショップカード付近にて、
「AGLIO」のカードを見つけます。
これもまた聞き覚えのあるお店。
僕とYkさんは最後にBarに立ち寄ろうと、
勢い任せにお店を後にしたのでした。

隣席では、
日本酒について、熱く語る男性の卓もあり、
耳に入って来る勢いと、
他の方の声がしない事に、
“もう少し気楽に、楽しく話すと良いかもなぁ”と、
勝手な物思いをしながら、
されど、ほぼ満席に見えた店内の賑わいに紛れ込みながら。

「日本酒がよく飲まれているなぁ」…と感じます。
賑わいは日本酒と食を求める故の栄え。
日本酒を美味しく楽しく飲むことは、
けして難しくないけれど、
なかなか生活に馴染んでいない気がするのは、
もしか、そこにとても難しいことが隠されているのかも。

いやいや、
だからこそ難しく考えずに、
日本酒を楽しむ時間を味わえたらなぁ…と思うのでした。

美味しいことは楽しいし、
楽しいことはきっと、とても美味しいのだと思います。


2009年12月旅行記第9弾はここまで。
第10弾に続きます!

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