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2010年5月30日 - 2010年6月5日

2010年6月 3日 (木)

風林火山「佐久乃花」の蔵元を囲む会!(2010年5月30日・松本)

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松本駅前「風林火山」にて、

佐久市下越「佐久の花酒造」蔵元を囲む会!

「第26回クラフトフェアまつもと」が開かれた「工芸の五月」、

2010年5月最終週29日、30日を、楽しみました!

後編となる30日のお話。

【 5月30日 】

前日、
クラフトフェアの出展ブースを回ったので、
今日は見て回る事が出来なかった校舎内を歩きます。

【 工芸の五月 -- Matsumoto Crafts Month -- 】
( http://matsumoto-crafts-month.com/ )

特設サイトを見ると、様々な催し物が開かれている事が分かりました。

【 あがたの森・旧制高等学校記念館 】

教室に整然と並べられた机、椅子。
忘れられた“教室”の風景。

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Ykさんに座ってもらいました。
校舎、学舎と言う世界と離れて久しい…
普段気にも留めていなかったけれど、
幾つも同じ部屋が連なり、
ちょっとだけ図書館や職員室は特別で、
子供サイズの狭い廊下であったり、
大人の今、1日を過ごせだなんて無理としか思えない場所に、
かつて、
1年を、数年を通して過ごしていたのかと思うと、
僕の母校はここではないけれど、
学校と言うそれをひと括りとして、
なんて理解し得ない過去。
今があるから、生きて来た世界は現実。

過去はもう存在せず掴み取れず、
もぎ取ろうとした手は宙を意味を得ず探るだけ。
架空の美学は穏やかな空間に懐かしさを呼び覚まし、
道行くひとの足を留めていました。

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椅子と机が一体になっています。
どうやって掃除をするのでしょう。運び辛い。
どうやって隣の子と教科書を見せ合うのでしょう、移動し辛い。
でもきっと、
その当時はその当時なりに生活があったのでしょう。

この校舎だけ見て僕らは駅前に戻ってしまいましたが、
もっと見るところがあった様子…。
確かに特設サイトにはいろいろ書いてあったけれど、
「行けば分かるさ」と詳細に調べなかった事が仇となりました。

去年はこの情報すら調べず、
校舎内には入りませんでした。
今年は調べて、校舎内は見たけれど、この結果、まだ足りず。
来年こそは、もっともっと楽しんでみたいと思います!

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途中、フードコート。
大町から来たと言うコーヒー屋さんで、あたたかいものを。
時間を掛けて丁寧に注いで頂いたコーヒーは、
こうした場所で出会うには特に美味しいコーヒーに感じました。

そうそう。
校舎の裏から出てクラフトフェア出展街に戻ろうとすると、
包帯を巻いた亡人のオブジェを引きずり運ぶ、
赤い着物の女性の後ろに出ました。
期せずして、イベントと言うか路上ライブと言うかに混ざってしまったっぽい。
道の先、僕らと言うか女性と亡き人に向けられたカメラ。
そのレンズには、
確実に「意図しないもの」として、
僕らが写ってしまっていたと思います。
いやはや、何とも申し訳ない。
女性と亡人の後ろに燕尾服の男性もお供をしていて、
「やたら、ゆっくり歩く人だなぁ」と、
気付かずに追い越そうとしたほどで。
その後、彼らは池の周辺で通る人を釘付けにし、
幽玄の舞らしきを披露していました。

さて、そんなこんなで、
クラフトフェア2日目を楽しんだ僕とYkさんは、
松本駅前に戻って行きます。

今日のメインイベント、楽しみにしておりました!

【 風林火山 】

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【 佐久乃花の蔵元を囲む会 】

松本駅前の日本酒居酒屋「風林火山」で開かれた、
第1回蔵元を囲む会。
佐久は下越の蔵元「佐久の花酒造」を招いて行われ、
それぞれ「山屋酒店」さんとのお付き合いの中で実現されたもの。

松本駅前「風林火山」は、
長野県内の日本酒を多く取り扱い、
郷土食から始まり、新鮮な魚も集め肉も集め、
本当に多くの人から愛されている居酒屋さん。
いつも活気に満ち溢れた店内、
そして歌謡曲が流れて、
“大衆酒場”の素晴らしい文化、雰囲気を味わう事が出来ます。
日本酒は県内の粒揃いの蔵元のお酒が集められていて、
ただ銘柄を揃えただけでない、
信州への愛があるからこそ揃える事が出来た長野酒が並んでいます。

また山屋酒店さんは、
昨年11月に行われた「城下町酒楽まつり」とも関わりが深く、
松本において、
こうして様々な日本酒のイベントを積極的に行っていると感じます。

【 第1回・城下町酒楽まつり(2009年11月3日・蔵のむこう、第52回まつもと市民祭) 】
【 http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/1200911352-e861.html 】


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まず、開会に際して店主N村さんから挨拶。
偶然ですが、
写真左上に「佐久乃花」の前掛けが見えますね。
今日の趣旨、楽しんで欲しい、
蔵元さんと触れ合う事で、
もっと日本酒を好きになって欲しい…
熱い心から発せられるスピーチでした。

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左から、「佐久の花酒造」社長高橋さん、
蔵人臼田さん、そして山屋酒店店主さん。
みなさん、会の最中は積極的に動かれ、
僕らのテーブルでもいろんな話をして頂きました。

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当日、用意された料理はビュッフェ・スタイルにて!

「たっぷり用意してあります!」

…と言うN村さんのお声がけの通り、
しっかりたっぷり用意されていました。
たっぷりあって撮り切らないので、
遠景からの写真でご容赦を。

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いやはや、いろんな食べものが用意されていて、
よりどりみどりは楽しいし、
テーブルでの縁も和も生まれますね!

僕らコタツ席5人卓、
誰かが大皿に持って運び摘んだり。
鍋じゃないけれど、ひとつのお皿をつつくのは、
縁が生まれ会話が生まれますね。

蔵元を囲む会系のイベントとして見ても、
コース料理でイベント進行と共に料理が進むのではなく、
自分のペースで、
自分の分量で食べられる事は特長として感じます。

そして、N村さんも手を止めるタイミングがあり、
「風林火山」と日本酒「佐久乃花」を楽しむ、
みんなの笑顔に会いにテーブルを回って居られたと感じます。
こうしたイベントは、
日本酒が主役であるけれど、
会に集まる人は、その日本酒も、
きっとお店の方の事も好きで、だからこそ集うと思います。
イベントを通して、
N村さんと話を出来ない事も実は寂しいんです。
ビュッフェ・スタイル、そうした意味でも成功であると感じました。

用意された日本酒はこちら!
出品リストがあるので、
自分が今何を飲んでいるかが分かり易いですね!

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純米吟醸“夏の直汲”無濾過生原酒・D酵母、
純米吟醸・無濾過生原酒・D酵母、
純米吟醸“手詰め直汲”無濾過生原酒・アルプス酵母、
純米吟醸・無濾過生原酒・アルプス&D酵母、
山廃本醸造14%(未発売)、
山廃本醸造生原酒・協会9号酵母、
純米吟醸・7号酵母、
大吟醸袋しぼり・D酵母
以上、
長野県生まれの酒造好適米「ひとごこち」を使った「佐久乃花」です。

純米吟醸・熊本酵母、
純米吟醸・熊本酵母“五年熟成”、
以上、酒造好適米「山田錦」を使った「佐久乃花」です。

全10種類!
ラインナップも豪華だと感じます。
未発売のボトルや、
熟成品とそうでないものの飲み比べ、
同じお酒でも燗酒と冷酒で提供して飲み比べ、
こうした趣向は日本酒の幅の広さを知るには良いですネ!

僕が特に好みに感じたのは、
「アルプス酵母&D酵母」、白いラベルに緑色の瓶。
このバランス、すごく気に入りました。
メリハリもあり、香や酸の具合も良く、
元気があって美味しい。

「手詰め直汲」はドッシリした雰囲気もありつつ、
裏打ちされる旨味の充実があり、
「D酵母」はバランスタイプで、
華やかさと共に食との相性良く感じます。

山廃本醸造の飲み比べも良かったですね!
それぞれ冷の状態で、
それぞれ燗にした状態で、
その味わいの変化は楽しかったです。
自分は原酒は常温が、
14%は冷の状態がなかなか好みでしたが、
飲んで行くのならば、
お互いに燗酒であって欲しいと思いました。
喉通りが良く、
燗らしい、ふわっと入ってくる、
胃を通るぬくもりと美味しさに、
食も進みます。

熊本酵母の5年熟成酒は、
常温での熟成のわりに、
キレイな仕上がりをしていました。
ぬるめの燗が向く様で、
好奇心から上燗まで温度を上げて試してみましたが、
これはあまり合いませんでした。
蔵元さんのオススメで、
もし上燗…温度が高い燗酒であるならば、
古酒でない熊本酵母が良いそうです。

大吟醸は口開け直ぐには、
苦味を強く拾いましたが、
次第に…冷た過ぎない温度帯になり、
また空気に触れる事で酒が開き、
甘味ある高い香と、
非常に滑らかだけれど、
サバケの良い味わいで、とても美味しく頂きました。
前日もお会いした「92の扉」のkuniさん、
mixi上ハンドルネーム“ロイヤル チャイ”さんらが、
僕らのテーブルに移ってきた頃、
その時間帯が最も美味しい状態でした。
素晴らしい仕上がりでしたとも!

あ、そう言えば「明科」…
旧国鉄篠ノ井線廃線敷の情報、
その後に調べてみたらば、いろいろありました。
なるほど、これは良い景色ですね!
(以上、私信)

Ykさんが特に気に入ったのは、
いちばん最初の「夏の直汲」でした。
香の良さ、爽快感、
1杯目として最高のスタートを切らせてくれたボトル。
フレッシュさに溢れ、
重み付けが適度で美味しかったですね。
また熟成酒や山廃の類、
Ykさんは苦手である場合が多いのだけれど、
それぞれ燗にすることで、美味しく頂いたそうです。
ひとつのお酒をその場で見て、
苦手と思ったとしても、
燗にする事で、
空気に触れる事で、
様々な要素で美味しさにアプローチする事で、
開けていくもの、
見えていくものは、多種多彩。
日本酒の素晴らしさ、美味しい料理と共に体感できました!

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「佐久乃花」のロゴ入りの酒杯をお土産に頂きつつ、
前日の「クラフトフェア」で購入した、
埼玉県の「ケー焼陶芸」ジェームス・ケーネンさんの酒器を持って行き、
使わせて頂きました。
酒器はやはり酒と共にあってこそ。
よくよく見ると、
僕の器には青い炎の様な影が映え、
Ykさんの器には太陽の粒の様な点があり、素敵なのです。

その後、「風林火山」は日曜日の通常営業に突入。
ほとんどのお客さんは帰られ、席は空きましたが、
直ぐに別のお客さんでいっぱいになります。

しっかり酔っ払って楽しんで、
日本酒の美味しさを再確認しての蔵元を囲む会!
「風林火山」N村さんを始めフル稼働されていたスタッフの皆様、
「佐久乃花」高橋さん、臼田さん!
山屋酒店さん、本当にありがとうございました!
めいっぱい楽しんだ日曜日でした!




【 BeerGarage Ganesha 】

酔っ払って気分が良かったのか、
さらに「ガネーシャ」へ。
たぶん、何も考えずにお店を出て、
前日に貸切で入れなかったから行きたかったものと思われる。

僕とYkさんでお疲れさま会。

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たぶん、酒量的にも十分だったと思うのは、
この辺りから記憶密度が相当に薄いからです。

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坂本竜馬ラベルのビールもありました。
更にはrazzaさんにも久し振りにお会いし、
やっぱりいろんな巡り合せがある5月週末。

今月もしっかり、目いっぱい楽しみました!

6月が始まって、早3日。
今月も、頑張って行きましょう!!
頑張って、今宵も美味しい日本酒を楽しみましょう~!

人生は酒と心で出来ている!

松本駅前「風林火山」、
佐久の花酒造「佐久乃花」、
松本市島内「山屋酒店」のコラボレーション!

「佐久乃花の蔵元を囲む会」、5月30日でした!



飲みの場にはそぐわないので、最後にうんちく系まとめ。
蔵会中に蔵元さんにも質問されたと思いますが、
まとめとして書いておきます。

興味があったり、
「当日聞いたけど、この言葉、なんだっけなぁ~」
…と言う方だけご覧いただければ。

語るなら酒の製法ではなくて、
酒を飲みながら旨いを囀り、日々を語り、縁を語ることが、
生まれてきた日本酒に応えるものだと思いますから!

無濾過…
この記載があるものは字の通り、濾過をしていない…と言う事。
濾過をする事によって、
保存に適さない雑菌等を省くなどの効果があるとされます。
また旧来日本酒の色は透明が良いとされ、
搾り立ては薄い山吹色であったりもする日本酒の、
見た目の調整にも濾過は活用されています。
味が抜ける場合もあると言われているため、
「そのまま」を飲んで欲しいという蔵元さんの意向も近年高まり、
無濾過で出される場合、増えて来ていると感じます。

生…
この記載があるものは字の通り、非加熱の酒と言う事。
日本酒には「火入れ」と言う工程があり、
日本酒中に生き続ける酵母の動きを止める作業があります。
生と火入れでは味わいが異なります。
しばらく瓶のまま置いておくと、
日本酒の雰囲気が変わりますが、
生の変化の方が早い、大きいとされます。
かと言って火入れ酒にも飲み頃があったりしますし、
楽しく美味しく飲むことが出来るならば、
ある種、いつでも良い様にも感じます。

原酒…
通常、発酵が行われると、
日本酒の場合は17度後半から20度あたりまでアルコールが生成されます。
これをそのまま発売すれば「原酒」です。
しかし、
度数が強いと言う事は飲みにくいと言う場合もあり、
15度前後が適度とされ、多く発売されています。
(それこそ蔵元さん毎、趣味嗜好販売方向性など色々です)
ある蔵元さんに聞くと、
14度以下にしてしまうと、なかなかバランスが崩れるとも聞きます。
また、
低アルコール酒として、12度前後で売られている日本酒には、
12度で原酒と言うものもあります。
そうした醸造方法は、基本の製法とはちょっと違いますが、
低アルコールでありながら、
ちゃんと旨味が出来ていたりもして面白いです。

D酵母、アルプス酵母(C酵母)について…
近年、アルコール生成に必要な「酵母」、
各県で開発培養されたものが出て来ていて、
独自性、地域性を持つ様になりました。
福島県であれば、
「うつくしま夢酵母」や「うつくしま煌酵母」であったり。
群馬県には「群馬KAZE酵母」など。
これは近年の事で、
従来は酒造協会が特に優れた酵母を培養し頒布していました。
「協会酵母」と呼ばれ、
今回の出品で言う「七号」は、
「協会7号酵母」であり、
長野県は諏訪の「真澄」蔵で見つかった酵母です。
「協会9号酵母」は別名「熊本酵母」の名の通り、
「香露」を醸す熊本県酒造研究所で発見された酵母。

そんな流れの中、
長野県では従来「アルプス酵母」と言う酵母がありました。
数年前、
この名称から変わり、
「長野県酵母C」、「長野県酵母D」と呼ぶ様になります。
「アルプス酵母」に近い酵母が「C」で、
新しく香を重視して開発されたものが「D」になります。
今回、飲み比べてみていかがでしたでしょうか。

山廃について…
山廃は大別される造り方、
「速醸」と「きもと」のうちの「きもと」系の一種。

「速醸」と「きもと」は、
簡単に書くと、
菌の繁殖を抑えるために、
乳酸を添加するかしないか。

日本酒の発酵に必要な菌だけを生かし、
雑菌、不要な菌の繁殖を淘汰するための乳酸。

乳酸を添加する場合を「速醸」と言い、
「酒母」そのもの、
自分の力で乳酸強化を促す事を「きもと」と言います。

「きもと」工程の中で、
「山卸を廃止」する事を「山廃」と略します。
「山卸(やまおろし)」は発酵のため、
蒸米や麹を粥状になるまですりつぶす重労働な作業のこと。

日本酒は「小仕込み」をしてから、
それを元手に「大仕込み」を行うと思って頂きたいです。
いきなり全要素を混ぜ合わせても、
いきなり過ぎて発酵できません。
健全な発酵のために、徐々に大きくして行きます。
小仕込みと書いた状態が「酒母」となり、
「酒母」の完成後、
「三段仕込み」と呼ばれる通り、
「初添え、仲、留」と呼ばれる3段階で、
徐々に造りを大きくして行きます。
その後の発酵で20日から30日程度。
速醸系であれば、その日数で日本酒が上槽…
搾り、日本酒として生まれてきますが、
「きもと」系では、
酒母の完成までに、更に時間が掛かるので、
非常に手間が掛かるが、
得られる味わいは速醸では得られないものなのです。

以上となります!

長くお付き合い頂き、
読んで頂き、
ありがとうございました!!

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2010年6月 1日 (火)

クラフトフェアと洋食厨房、摩幌美のカウンターにて。(2010年5月29日・松本)


巡り合い、松本。

「第26回クラフトフェアまつもと」が開かれた「工芸の五月」、

2010年5月最終週29日、30日を、楽しみました!

前編となる29日のお話。

【 5月29日 】

確か、
週間天気予報では土曜日は晴れ、日曜日は雨であり、
昨年も傘を差しながら、
今更だけど初めての「クラフトフェア」を楽しんだ事を思い出して、
「今年も雨なんだな」と思い、
そう言うYkさんに、
「梅雨も目前だし」と答えていた日。

結局、時たま小雨がパラつく事はあったけれど、
両日、それなりに晴れていた様に思います。
30日の夜、地面が濡れていたけれど…
僕らは日本酒の会中の出来事で、
雨の記憶はない…と言うのが正直なところ。

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「クラフトフェアまつもと」の開催場所、
「あがたの森」に向かう道。
人も車も多く、賑わっていました。
よく晴れて暑く、地面からの照り返しも強く、
夏を感じさせる日。

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けれど、
「あがたの森」の中は、
森を吹く風は涼しく、とても心地良い。
そうだ、校舎の裏の芝生で、
熟睡している親子を見掛けました。
気持ち、分かります。

今年も様々な工芸品が広げられていて、
僕はどうしても酒器を基軸に見てしまうし、
Ykさんは今年もふと気付くと、
サラダボウル、パスタボウルの様な器を探していました。

途中、お互いに気になるものを見つけます。

僕は外国人のおじさまが造った猪口が気に入りました。
ふと目に留まり、立ち止まっていると、
「これ、持ってみるかい?」と差し出してもらいます。
うん、手に馴染むし、少し折れ留まった部分が、
何ともユニークで良い。
値段も2400円ならば手が届く範囲。

…。

いかん、衝動買いしてしまいそうだ。
惚れてはいるけれど、ちょっと待ちたまえ自分。

強く思って一端ブースを離れます。
そうさ、他にも良いものはあるかも知れない。

Ykさんが見つけたパスタボウルは、
探していた形であり、
3輪咲く、ピンクの花の柄も可愛らしく、
「良いな!」と思うもの。されど8000円。
そして伺ってはいないけど、
1皿しか無い様なディスプレイ。
そして汎用性も欲しいから、
きっと電子レンジに掛ける…このお皿を?
そう思うと、どうしても二の足を踏んでしまいます。

全体を回り、思案。

もう1度、先程の酒器の前に立ちます。

「良かったら手に取って見てみて下さい!」

…と奥様に声を掛けてもらいます。
するとご主人さんが「2回目だよ」と。

そうなんです。
1周回った末に忘れられなくて来たのです。

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そんな訳で、僕の家に来てもらいました。
Ykさんにも選んでもらい、ふたりで合わせます。

購入したものは、
埼玉県狭山市の「ケー焼陶芸」さんの酒器。
ジェームス・ケーネンさんの作品です。

【 James Coenen HomePage Ke-yaki Pottery 】
( http://www.coenen.com/Ke-yaki_Pottery/ )

同時に、Ykさんが探しているサラダボウルや、
パスタボウル、
積極的に探したくなって来ました。
汎用性があり、素敵なデザインのものを。
陶器を始め、
こうしてクラフトフェアで出会うものは、
現実化された創造性、その産物。
刺激になります。

意気揚々と僕らは「あがたの森」を出て、
南に進路を取ります。
筑摩神社を通り、更に南へ。

ここまで来たのだから、
「洋食厨房」は目と鼻の先ではないか、と考えたのです。
先日、4月25日に思ったものです。
「洋食厨房まで松本駅から歩く事は容易ではない。
 だから、飲みの機会もこの1回か、
 年に1回だけかも知れない」
…と。

Cimg0334

ちょうど17時30分に到着。
注文。
ぷはぁ。
笑顔の晩餐、始まります。
「洋食厨房Spice」で晩ご飯!

道中、Ykさんのお友達のK澤さんに、
偶然出会うなどもし、
今日は出会いのある1日だと感じていました。

【 洋食厨房Spice 】

Cimg0333

心地良い疲れ、素晴らしい夕日の輝き。

【 おんやさい 】

Cimg0340

温野菜、今日は緑が多いパレット。
Ykさん曰く、
「これが大好きなんだ~!」と。
普段、この種類の野菜は家ご飯では用意し切れないし、
熱が加わることで、
野菜の甘味が十分に引き出されていて、
実に美味しいのです。
この日、サツマイモが2種類ありましたが、
片方は種子島産の安納芋…と言うサツマイモ。
比べると、
ネットリと舌に絡みつく食感で、
甘味の構成も普通のサツマイモとはちょっと違う感じ。
香よりも味が強い。
面白いです。

【 ボタンエビのポワレ 】

Cimg0337

水揚げと偶然とが重ならないとお目にかかれないボタンエビ。
山葵と共に頂きました。
まずボタンエビ自体がすこぶる美味しい。
身が張り過ぎておらず、
(これは適度な火加減の賜物だと思う)
するりと殻を脱ぎ、髄をすすって旨味を感じ、
身を食べて驚く様な命を堪能する。
甘味はソフト。香は高い。
乳白色の世界が広がり、
エビの香ばしさと言うスパイスが無理なく散りばめられ、
広がりの中に、塩の落とし所、
山葵の…
こんな柔らかでゆったりした和みの味世界に、
鋭い槍で切り刻む刃が、
柔らかさと調和していたエビの爽やかとも思える、
重みのない美味しさに目覚ましの爽やかさを与え、
次元の違う爽やかさがエビの基調に存在し、
美味たる極地。

ここまで歩いて来て良かった!!

【 冷やしナポリタン 】

Cimg0343

去年も意外性と美味しさに驚いたものだけれど、
やはりサワークリームの印象や良し!
辛味も美味しくて、キュウリは爽やかで。
ちゃんとナポリタンなんだけれど、
しっかり冷えていて面白いのです。

【 最近の洋食厨房。(2009年6月-7月・洋食厨房Spice) 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/20096-7spice-70.html )

…お。
すっかり忘れていたけれど、
今は本当に大好物の「ナポリタン」を食べるより早く、
この「冷やしナポリタン」を食べていたんですね。
ビックリ。

冷やしたスパゲッティが、ちゃんとメインになる…
物足りなさもなく、十分な量を美味しく食べていくことが出来る…
この求心力、素晴らしいと思います。
「ナポリタン」にしようか、「冷やしナポリタン」にしようか、
極限まで悩んだのだけれど、
「どっちでも良いや!」って思わなかった事は、
どちらも同じ「ナポリタン」でも、
それぞれに違う魅力が収まっていて、美味しいんだって事なのかも。

【 フレッシュトマトと牛挽き肉のパスタ(タイム風味)】

Cimg0344

Ykさんがお願いしたものがこちら。
届けられた時から香るタイムの香。
どこか苦辛いスパイス的な香と、
牛肉独特のクセある香が、完璧ブリッジし組み合わさる。
融合した香が持つ奥行きったらどうだ!!
目の前に飛び出して来るのは、タイムとスパイスが早いのだけれど、
喉を通り過ぎるまで、
いや、それからもずっと牛肉の良い香が厚い層を成して感じていられる。
それは美味しさが長く続くと言う事。
更に追いかけて来るのがレタスの香。
最初からでなく、
途中から一番下地に飛び込んで、
力強い肉の香が沈むのを押さえ、
肉の幅を保ったまま、後半戦~余韻へと引っ張って行ってくれる。
瑞々しさがあり、水っぽくはない。
程好い瑞々しさが香と味を、より一層届かせてくれる感覚。

僕もYkさんも大満足!

栄養を補給し、とても気分が良かったので、
松本駅前まで歩いて戻る事にします。
以前の結果で、45分くらい掛かる事は分かっていたけれど、
1日よく歩き、体も目が覚めていて、
いっぱい歩くことが出来そうだったので、頑張ることにしました。

遠いかな、と思いはしたけれど、
途中、ある理由によって、
無我夢中で歩いていたので、
難無く四柱神社まで辿り着く事が出来ました。
いつもの様にお参りをし、松本駅前の「摩幌美」へ。

山ノ内町「志賀高原ビール」の「PaleAle」から始まり、
酋長おすすめの「Tali-So」を頂き、
Ykさんは「Capa-So」を作ってもらいました。
本当はパイントグラスで作りたいんだ、と言う酋長。
結構度数強く作ってあるとは言いますが、
実に飲みやすく爽やかで香も立って美味しいんです。
「タリソー」「キャパソー」は何かと言うと、
「TALISKER SODA WARI」と「SCAPA SODA WARI」です。

まだ開店して間もない時間、
混み合う時間より前の穏やかなバーカウンター。

入り口のドアが開き、
思いがけず見ると「92の扉」のkuniさん。
出稼ぎ拠点である東京からこちらに、
電車で向かってきているTweetは見ていたけれど、
ここで再会できるとは思っておらず。
僕らも「摩幌美に向かう」と呟いた訳でもないから、
本当に偶然お会いするカタチ。
巡り合わせとはあるものですね。
その後、
以前は摩幌美のバーカウンターの向こう側に居た、
A香さん夫妻が訪れ、
今イチオシの「タリソー」を注文したkuniさんが、
次のお店へと旅立たれた直ぐあと、
これも偶然にkenchieさん、Skさん夫妻が訪れ、
「摩幌美」でよくお目にかかるモルト・ラバーたちが集う夜に。
酋長に教えてもらいましたが、
前日の金曜日も「モルトの会」の面々が憩いを求め、
偶然にも集ったそうです。

人と人との繋がりを楽しく過ごし、程好い酔いを楽しみ。
家に帰り着き、
歩数計を見ると21591歩。
本当によく歩いた日でした。

心地好い疲れ、穏やかに安らかに眠りに体を横たえる。

翌日の「風林火山」での「佐久乃花」の蔵元を囲む会を、
待ち遠しく思いながら。

Cimg0351_2_2

あがたの森「旧制高等学校」教室にて撮影。

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