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2010年5月23日 - 2010年5月29日

2010年5月28日 (金)

僕らが決めた僕らのとても大切な日。(2010年4月25日・洋食厨房Spice,憩の森)


4月26日。

「誕生日」でもあっていると思う。

記念日。

1年、いろいろありました。

これからも1年、いろいろあるでしょう。

こうして今を生きている事が幸せ?

出会えた事が幸せ?

思い始めたならキリがないから、
楽しんで行けるならそれが良くて。
その努力は、お互いに惜しんでいなくて。
心配が心配し過ぎて裏返ったりね?
本当にいろいろあったと思うんだけれど、
でも、
いつもあっと言う間と背中合わせで。

人生を噛み締めている、
楽しさの海の中で波に揺られ、風に呼ばれ、1日に目を閉じる。
甘かったり辛かったり酸っぱかったり苦かったり、
噛み締める日々はいつも違う味。だから楽しいんだ。

このとても大切な日を守ることが出来ます様に。

「誓う日」でもあっていると思う。

言い始めたなら、たいていの言葉が当てはまる。
「正月」でも良いかも。
良いんだ、またひとつ年輪を増やして、僕らを築いて行けるなら。


4月25日。
その前日は「信州SAKEカントリーツーリズム」第1回目でした。
北信を回り元気をもらいつつ、
家に帰って来て、疲れてしまって飲みに出なかった、
それはちょっとだけ珍しい土曜日でした。

遅い朝ごはんを食べたあとは、
何もせずにだらだらとして、
「いかんいかん」とコーヒーを飲むべく外に出る。
家にもコーヒーはあるけれど、
日曜日な気持ちがそうさせてくれる。

【 憩の森・城山公園 】

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桜のしっぽを眺めながら。
良い天気に誘われて、外の席に座る。

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いちばん多い時に比べたら、
きっと薄くなって空がよく見える様になった城山公園。
でも、とても綺麗でした。
ひかり、ひかり。
夏っぽくて、目の前は春。
これだけ光を浴びていても、
木のテーブルはどこかひんやり。冷た過ぎない。

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1枚、撮影してみました。
水を透き通った光の輪に指輪を乗せて。

【 ブルーベリーチーズケーキとシフォンケーキ 】

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今日はケーキも一緒に楽しみます。

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空の下だと、
いつものお皿も違う表情に見えて来ますね。
「何を話したっけなぁ」
…って今も思う。何も思い出せない、
他愛ないから憩いの中、くつろぎの時間。

【 春の木工展 】

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当日はギャラリーで「春の木工展」を開催中。
ぐるり見てまわります。

Cimg9763

気分が良くなったついでに、城山公園の展望台へ。
この写真が「信州SAKEカントリーツーリズム」の
旅第1回の表紙になりました。
僕のカメラには山の表情は映し切れないけれど、
目にした山々はとても美しく日和の中に。


【 信州スカイパーク 】

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おおよそここまでをだらだらしていたので、
「歩こう!」と意気込んで、信州スカイパークに。
満開の「ユキヤナギ」がすごく綺麗。

Cimg9767

小さな花びらが集まっています。

歩くこと、見ることがとても気持ちが良い。


【 松本市市街地 】

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その後、薄川を臨む橋の上にて。
これまでも距離にしたら歩いているものだけれど、
もっともっと歩こうと言う気になっていました。
あまり後先考えていません。
松本駅から向かって、
最悪、動けなくなったら、
タクシーで行こう帰ろう…とも考えていました。

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ひとまず「歩くぞ!」の意気込み。
僕はこの後の長い直線道路で挫けそうになりました。
なんだか、
12月旅行記もそうだけれど、
僕らの節目である日には、
何気にサバイバルが混ざって来るので面白い。

【 洋食厨房Spice 】

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松本駅前から歩いて45分ほど。
今日の目的地である「洋食厨房」に着きました。
少し余裕を持って電車に乗ったつもりだったけれど、
18時30分、予約の時間ピッタリに着きました。

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心が伝わるウェルカム・メッセージ。

【 キリン・ハートランド生 】

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身体に染み渡るハートランド。

このたまらなさったら、どう表現したら良いんだい?
45分、歩き続けた末の1杯における感動。
疲労感を吹き飛ばす清涼感。
モリモリと元気になって来ますね。
結構、疲れてぐだぐだ言いながら歩いてはいたのだけれど、
元気を補給なのです。

だいたい1年ほど通って来て、
「洋食厨房Spice」で初めて飲みます。

【 カルパッチョ 】

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前菜であるカルパッチョ、今日は全8種。
キジハタ、メバル、ホウボウ、ホタルイカ、
甘エビ、〆鯖、トビウオ、黒ムツの炙り…でした。

Ykさんが食べる順番に僕も追随して箸を運びます。

ホウボウは、ねっとりした食感。
塩、美味しく身が吸い付く様。

ホタルイカや〆鯖にガーリックぽいエッセンス。
〆鯖はいつも楽しみ。
ホタルイカの甘味に醤油ソースがよく合う。

トビウオは旨味があるものに比べ、実に爽やかでさえある。

黒ムツは優しい味わい。柔らかくとろけて素敵。

キジハタは久し振りかも。季節が巡りつつあるんだなぁ。
しっかり弾力を感じられて良い。
魚の身が持つ弾力って、僕は好きだ。
硬いとか柔らかいを超えて、弾力を感じる。
動物系のお肉、アレにかじりつくニュアンスが、
お魚はこれっぽっちも無い。
いやいや、マグロの血合いとかそうした部分は別にして。

そして、ビールもうまいデス。

これまで特にランチタイムに限って言えば、
カルパッチョ注文率って100%だと思うんです。

(ランチタイムメニュウで言う、
 +300円でミニサラダ&ポタージュ
 +600円でミニサラダ&ポタージュ&カルパッチョ&デザート)
                           ^^^^^^^^^^^^^^
                        ↑これ

欠かせない…ことは、つまり大好きって事ですね。

【 にんじんとパプリカのポタージュ 】

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あたたまります。
これもまた身体に染み込む感覚。

余韻、ビールで洗う喉のせいか、
スパイス感が更に高く感じられました。
ビールの苦味とマッチしているのかも。
普通にすするといつも通りだけれど、
ビールを合間に挟んだ時には印象が変わって面白い。
飲む事が出来る今日だからこそ、気付いたかな。

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このメニュウボードを恋焦がれて1年間、ずっと眺めておりました。
車で訪れる以上、飲むことは出来ぬ。
歩いて訪れた今、今こそ飲んでおくべき。

【 キリン一番搾り“STOUT” 】

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よっぽどテンションが上がっていたのでしょう。有頂天。

泡を上手に仕掛けて飲もうと試みつつ、
ボトル容量とグラス容量を何も考えずに注ぎ、
見事、1杯満たせず。
笑顔がこぼれる瞬間なのです。
「しまった!」と。

【 鰆のポワレ~春野菜のフライを添えて~ 】

Cimg9789

メイン料理“魚”です。

いきなり“魚”に着眼点を置いていなくて申し訳ないけれど、
フランボワーズのソースの万能さ、すごいなぁ…と感じました。
お皿の上、
赤く引かれたラインが、それ。
もちろん、デザートにも使われ、
またある時はサフォーク肉との組み合わせにも使われ、
そして今度はお魚とも組み合わされるのか!…と思うと、
驚きと共に迎えたくなります。
究極的には塩と相性が良いのでしょうか。
お野菜はこごみ、舞茸、たけのこなど。
焼き上がりの香、美味しいです。

Cimg9793

鰆もまたその香を食べさせてくれました。
焼く事によって苦味がある香…
焦げた香ばしさだけ存在し、
焦げた味は存在せずに、
甘さを感じ取れる香が、たまらないものと感じます。
「豊か」に満ちる一歩手前。
「豊かさ」が過剰にあっては飽きてしまうかも。
程好いと感じる塩の香、塩の味、全ての台地に鰆の美味しさ。
身のふっくらとした厚味、食す食感には幸福。

敷かれたマスタードや玉子、タルタル風のソースも、
この器の世界に合っていると感じました。
鰆だけで食べても美味しい。素材の命を感じ取れる。
これは大切。

更にソースによって、更に厚く味わいの層を築いてくれる。
旨味と塩みを置いて美味しくしてくれる。
そんな気がしました。
やっぱり、お魚は美味しい!と思わせてくれるポワレでした。

【 おんやさい 】

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本来はコースにないものを追加で注文です。
クリスマスの時も同じ様に追加でお願いしていました。
普段の夜メニュウには毎日存在している「温野菜」たち。

【 かけがえのない時間を美味しくする洋食厨房(2009年12月23日・洋食厨房Spice) 】
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/20091223spice-e.html )

これも頼まないではいられません。
頼まねば正直、悔やむ。きっと悔やむ。
過去、覚えている範囲では、
昨年、「摩幌美・モルトの会」で行く、
秩父蒸留所ツアーの帰りに、
kenchieさん、Skさんと共に夕ご飯を食べた際、
「ナポリタン」をみんなでお願いした時だけ、
「温野菜」を頼まなかった気がします。
それ以外は頼んでいるんじゃないかなぁ。
それ程、大好物。

野菜の味を感じられます。
野菜の美味しさを「知っていたさ!」と自慢したくなるくらい、
個々、持ち味を感じさせてくれます。
メイン料理は「肉」「魚」、これが基本だけれど、
「野菜」として一角を担ったって良い様に感じますとも。

【 グラスワイン 】

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普段、特に僕の食生活には入り得ない「ワイン」なるお酒。
「塩尻ワイナリーフェスタ」が、
特に例外的にであったと、その後の食生活を見て思います。
塩尻の実力を知り、
ワインに興味があるし、飲んでみたいと思うけれど、
実際には専ら日本酒が家酒では選ばれています。

せっかくなので頼もうかと思いました。
今、ここ「洋食厨房」であれば、飲んでみたい気分。
これがなかなか美味しいワインでした。
あっさりした雰囲気にグラデーションある香。
紫、赤、橙、奥に青。
何と言うか酸味も強すぎなくて、
甘味もほの甘いくらいで舌の上に乗ってくる。

次のお料理にはきっと合うと思います!
…と教えてもらいました。
次はお肉のはず。どんな料理が出て来るでしょう。

【 鴨、熟成ラム肉を甘い、あたたかいソースで 】

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そのままでも、
もしかしたら良いかも知れないけれど、
燻したことが、甘いソースの果実の香が、
どれだけ一皿の魅力を押し上げているんだ。

燻した香と言うのは、
ピーティなウィスキーでも感じられるし、
馴染みがあって、
例えば「摩幌美」で飲んだ、
ある「ボウモア」のボトルからは、
ピートの煙たい類の香と共に、
トロピカルフルーツ様の良い香が感じられ、
それは素晴らしいシングル・モルト・ウィスキーだと感じた。

近い。近いが遠い。

肉の旨さを押し広げる燻し香と、
生果実の糖度も高い、
粘りある芳しさを持つ甘味香…
甘さとスモークと言う観点からは近い。
味わいはどちらも非常に素晴らしいが、
何とも言えず異なる。
この味の深さと明るさ、
反するイメージは、
肉と言う要素を織り込む事で融合されている。

もし、豚肉や牛肉であったら、
あまり好ましい想像が出来ないのは何故だろう。
いや、
「洋食厨房」であれば、
あの「ポークカツレツ」の豚肉であったら…
…と考えた。そこに共通するのは何か。

鴨肉もラム肉も、
どちらも脂があっさりして感じられる。
脂を食す、肉汁を食す肉の感覚がなく、
品の良い脂による瑞々しさが少しだけ残っていて、
燻製による身の締まり、
凝縮し香を吸収した剛毅な肉の質感に、
鴨ならば鴨の特長が、
ラム肉の特長が集約され密度を持って感じさせてくれる。
ソースとスモーク香の組み合わせは素晴らしい。
それもあるけれど、
お肉自体の美味しさも十二分に感じられる。
肉の味わいは目覚しく、
絡まるソースの香は寄り添いつつアシストで止まる。

なんだか揶揄して言われたりするけれど、
レポーターさんなんかを見ていて、
「柔らかい」が第一声に来ることが、
「多いなぁ」と感じたりなんだり。
何でも「柔らかい」から始まる場合があって、
どれほど画面の向こうが柔らかいのか分からないけれど、
じゃあ、この鴨肉とラム肉はどうかと言えば、
「柔らかいけれど…」
…そう口ごもる。
脂身を食べている様な柔らかさじゃあないんだ。
食べていて心地良い柔らかさ、
噛む意義がある味わいなんです。
肉を噛み締める。
味の強さを知る。
肉の香を噛み砕く。
だからこそ、満足感があってたまらない。
ただ単に柔らかいだけでなく、
食感がきちんと感じられる、素敵な状態。

甘いソースとワインが先ず組み合わさる。
それだけでも美味しい。
お肉の味の度量とワインの味の度量は、
共に主張が激し過ぎず程好い。
ほんのりのワインの甘味が、
ソースの甘さ、肉自体に息づく甘さとブリッジする。

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ほうれん草もまた甘味が強くて美味しい。
コロッケはコラーゲンたっぷり、クリームコロッケ風。
クリームに置き換わる部分に、
もっと粘り気があって豚に近い素材を感じます。
豚っぽいけれど、ストレートに豚骨と言う感じではなく、
二郎系のそれでも感じられる、
もう少し肉から取った雰囲気も思います。
どうにもラーメンの豚感を想像してしまいつつ…。
後ほどお聞きした所、
これ、豚足から取ったコラーゲンなのだそうです。
なるほど。
粘りと滑らかさ、美味でした。

主食材は以上だけれど、
添えられたマスタードも、
甘味と相性が良いと感じました。
マスタードって刺激的な辛さではなくて、
酸っぱい&辛いの使者だと思う中で、
「甘い&辛い」で甘辛い良さとは別の次元だと感じます。
甘い、あたたかいソースにさりげない刺激を。
肉の食感にうねりを。
名脇役でした。

【 ミニサラダ 】

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いつものコースにも登場するミニサラダ。
心のオアシス。

【 カワハギのカルボナーラ 】

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個人的には魚介と卵って、
あんまり相性が良いと思っていない。
卵とじにしたカツ丼はあっても、
卵とじにした魚のフライって、見ない気がする。

カルボナーラと言えば、
卵とクリームを駆使した味付け。

カワハギとの組み合わせは未知との遭遇に感じた。

前回の夜コースはサラダライスだったから、
今回もそうした類の“お食事”メニュウかと思っていたけれど、
ここにこうして興味深い一皿が出て来た。

まず食べた時、レモンの香を感じた。
バーテンダーさんが、
グラスの周囲でレモンを絞る、そんな使い方。
爽やかさと苦味を持つ香が届く。
次いで、ピカタ的料理法であろう、
カワハギから卵の香が感じられる。
卵を付けて焼き上げた香ばしい匂い、
カワハギの身の魚っぽい香を、
上手に丸く厚く感じさせてくれる。

Ykさんが言う通り、
全体に“カルボナーラっぽい香”ではない。
カルボナーラだけれど、ずっとライトテイスト。
クリームやバター、
ドッシリした雰囲気で
胃がはちきれんばかりの高カロリーイメージである、
「カルボナーラ」とは一線を駕す。
塩とか油が多い類のパスタではなく、
特に素材の味が強く、主体的だと感じる。

面白いのが肝だ。
カワハギの肝をソースに使っているところ。
終始感じるレモングラスや香草の類、
爽やかな香に乗って、
肝による旨味は、むしろドライな印象を与えてくれる気がする。
特にスパイスっぽい風味が、
肝と一緒に食べた時に膨らんで来る。
味はどこまでドライ&ライトに近い雰囲気だけれど、
しっかりした味構成は、
塩や土台の強さを感じさせてくれる気がする。

香の正体をお伺いすると、
「山椒」だとお聞きしました。
まさか「山椒」!!
その後に食べてみてやっと、
「言われてみればそうかも」と思いはするけれど、
それでも一体となって芳しく、
「山椒」らしさが融け込んでしまって、
疑う様な面持ちでいた。

カワハギの肝と山椒、
焼いた鶏卵の組み合わせは、
こうしたコンビネーションをして活躍するのか!
実に面白い!そして美味しかったです!

【 豆腐のブラマンジェとリンゴのコンポート 】

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今日のデザートは、
豆腐のブラマンジェ、
リンゴのコンポートのテリーヌ、
レンズ豆やキウイ、パインなどの盛り合わせ。
豆腐のブラマンジェ、
この日は特に豆乳の味、感じました。
自然の甘味も上手に使ったデザートです。

そして。

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僕とYkさんとの1周年を祝ってもらいました。

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「1」と言う数字の重み。

何事も、その1歩から始まって行く。

今は美味しさと嬉しさと…
心からの感謝で満たして幸せな気持ちで食す。
本当にありがとうございます!
今日の1日、このディナー。

ごちそうさまでした!
心からの感謝、
僕らの記録として残しておきたいからこそ、
こうしてブログに書きました。

僕らが初めて「洋食厨房」に訪れた日は、
2009年5月6日。
その日からも1年が立ちました。

…そうか、僕とYkさんが一緒になって、
ゴールデンウィークを迎えて、
その中で初めて「洋食厨房」に訪れたんだね。

( スパイスは晴れた気持ちになる香。(2009年5月6日・洋食厨房Spice) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/200956spice-be1.html )


結婚記念日、どうしようかって考えた。
「料理屋そらのかなた」かなって思った。
4月26日、僕が初めてYkさんの薬指に指輪を通した場所だ。

何故「洋食厨房」にしたのか。

深く考えはしていないんだけれど、
何だかいつも通りの日であって欲しいと思った。
特別な日だけれど、
これからずっと未来への願いを込めて、
特別な日だけれど、特別過ぎて1度きりにしたくなかった。

また来年とか、また明日とか、
そうして繰り返して行く今をすごく幸せに感じているから、
僕は「洋食厨房」にしたのだと思う。

日常であり、僕らが少し贅沢をしている時間。

今も続く在りし日「洋食厨房」にて。

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2010年5月24日 (月)

僕の珈琲屋さん、見つけた!(2009年12月5日・樟山珈琲店)


僕、曰く――――…

旅のお土産、お気に入りって、
1度きりってこと、あったりなかったり。
旅の恥ですらもかき捨てであるのならば、
食べて消える思い出は、胃袋が消化するまで…かも知れない。

そう、続けて注文するって、
後々、継続して気になり続ける事って、
案外もなかなかも、機会少ないんじゃないかと思う。

僕のコーフィ屋さん、見つけた!

そう思ったし、今もそう思っている。

近くに無い事が惜しいけれど、
喜多方にあったからこそ、僕とYkさんは出会う事が出来ました。

その後、注文は続いている「コーフィ店」との出会い。

2009年12月旅行記第6弾。
福島県は喜多方市「樟山珈琲店」記!
( くぬぎ山コーフィ店と読みます )


「夢心酒造」の蔵見学を終え、
次いで送ってもらった甲斐本家の見学も終え。
合流する予定のN田さんとの約束の時間にも、
まだ間があるし、外は雨が降り始めていたし。
どこか雨宿りを…と考えていたのだけれど、
そう、土地勘はないし。
甲斐本家付きの喫茶店でも良かったのだけれど、
Ykさんのお友達であるKkさんの、
前日の偶然の出会いが、
更に僕らにも美味しいコーフィの存在を引き寄せてくれました。

Cimg8025

「こちら、樟山コーフィ店です!」と書かれた看板。

何でもKkさんは前日、
偶然、このお店に入り、いろんな話で盛り上がったそうです。
店主さんのこれまで住まわれた土地や、
Kkさん自身が住まわれた土地などが重なっていて盛り上がり、
そして、
注文したコーフィやパフェ、
お店の空間そのものですらも、実に素晴らしかったのだそうです。

僕とYkさんもコーフィは大好き。
この話を聞いては、立ち寄らずにはいられないと考え、
是非にと連れて行ってもらったのでした。

Cimg8026

「 小さな!きっさてん 」と店頭に書いてある通り、
けして広くはないし、
もしかしたら、コーフィ豆の方が多く場所を取っているのかも。
良いんです。コーフィ屋さんなんですから。

Cimg8030

奥に細長い構造で、写真の奥が入り口。
入って直ぐにコーフィ豆が天井まで並べられていて、
焙煎機が目の前にあり、
カウンター席があって、僕らが座った広間に辿り着きます。

Cimg8031

これもまた奥座敷?
とても落ち着く空間でした。
漂うコーフィの香。
写真からも匂う様に感じるのは、
僕やYkさん、
きっと、あの場を経験した人だけかも知れません。

Cimg8032

アルバムの中に写真と共にメニュウや、
コーフィの紹介。

このページに書かれていた言葉をお借りします。

***********************

コーフィには、必ずこうしなさい。とか、
こうでなきゃダメ。という定義みたいなものって、
ボクは無いと思ってます。

もっと、こうしたいとか、
好みの味になりそうだ。
と、発想豊かなほうが、
いいですよね?

思い込みより、
思いつきのほうが、
もっと、コーフィを
楽しめるのでは
ないかな?

と、ボクは、
考える。

***********************

「楽しむ」と言う事は、
いつも探していなければいけないと思います。
「楽しむ」事を探す事も大切だし、
目の前の「楽しみ」に気付く事も大切だと思うんです。
定義付けする事は、
日本酒においても「先入観」とも言われ、
みんなそれぞれ味わい方は違うのに、
世界一美味しいお酒を決めるかの様に、
模範モデルがあるかの様に、
「~でなくてはならない」って嗜好回路は勿体無い。

コーフィの世界にも同じことが言える、
いつも目隠しで出会う事の楽しみを知っていた方が、
曰く、発想豊かに出会って行った方が、
きっとすごく楽しい。

そんな思いを僕は感じました。
だからこそ、「オーダーロースト」も楽しいと思いました。
もうちょっと深く煎れば、浅く煎れば、
出会う顔は少なくとも違う楽しみ。

気になったコーフィをお願いすると、
「この豆はこれから煎るので時間が掛かります」と言われます。
( 他に既に用意してあるコーフィ豆もありますとも )
「その場で煎る」と言う事にも驚かされました。

「その場」と言う事は声が届くと言う事。
シナモンロースト、とっても浅煎りだって出来るし、
イタリアンロースト、とっても深煎りだって出来るし。
同じコーフィ豆でも、
煎り方で、味わいはすこぶるよく変わる。
店主さんにお話を聞いて、
結局は「おすすめロースト」を選ぶのだけれど、
じゃあ「この次は、もうちょっと強く浅く」なんて想像できる事は、
本当に楽しいとしか言い様がないです。

Cimg8035

しばらくすると用意されたミルク、スプーン、
コーフィを置くお皿。
実に可愛らしい。

Cimg8038

Kkさん、おすすめだったコーフィパフェ。
僕はこんなに美味しいコーフィのパフェを食べた事がありません。
子供の頃を懐かしむような、
子供の頃に食べたであろう夢のパフェなんかよりも、
ずっとずっと現実的に美味しかった。

ソフトクリーム部分のコーフィの風味、
ミルクに合わせて、
アイスクリームにする事まで考えて、
もっとも美味しい煎り方で組み合わせてある気がしました。
どうだろう、
このミルクの中に息づく深い焙煎の香は、
実は濃く焙煎したコーフィ豆で、
ミルクと合わせてこの色合い、
たまらない香の逸品となっているのではないでしょうか。

加えて、コーフィ豆が入ったハンディ・ミルも添えられました。
イメージと形状は少しそぐわないけれど、
行動としては、胡椒をグリグリ挽いて料理に掛けるイメージで。
より一層、芳しい雰囲気になります。

Kkさんが「是非、食べてみて!」と言うのが分かる美味しさ。
「このパフェを食べに喜多方に行くか?」と考える場合、
まんざらでもない気持ちになる時があります。
いつか、再び喜多方周辺に赴く際には必ず食べたいです。
本当に美味しかった。

【 中国雲南省南部・怒江流(ヌウジャンリュウ) 】

Cimg8039

コーフィ店ですから、
パフェばかり書いても本題抜きと言う感じがします。
僕が選んだのは、
「中国にコーフィなんてあるのか!」と言う驚きが、
好奇心に直ぐに置き換えられ、
矢も立ても居られずにお願いしたものでした。
中国雲南省南部・怒江流地域で栽培されるコーフィとのこと。
(もちろん他にも世界各国のコーフィ豆がありました)

これまでに少しだけれどコーフィを飲んで来ていて、
例えば朝日村の「自家焙煎珈琲シュトラッセ」だったり、
穂高の「書翰集」であったり、
それ相応に地域の差を感じながらも、
コーフィを味わってきて、
ここまで「地域で味わいに差がある」と実感したコーフィはありませんでした。

食中酒…ではないけれど、
食中にも行けるのではないかと考えたコーフィ。
香は穏やかで紫にやや茶色がかった灰色が混ざるイメージ。
色のイメージは人それぞれなのでアテにならないと思いますが。
苦味は強く感じず、
しかし味、豆の風味はちゃんとあって、
何よりも飲み下したあとに、「ほぅ…」とする部分が多い。
コーフィに違いないけれど、
お茶の様な親しみ易さがあって、
麻の手触りの様な、
あっさりした雰囲気が特長に感じた。
これまで出会ったことが無い、
とても不思議な美味しさに、すごく嬉しくなる事が出来ました。


その後、
迎えに来てもらったN田さんに送ってもらい、
会津若松のホテルに移動します。

「樟山珈琲店」を出る時に、
「通販していますか」と聞いた時の僕は、
本当に嬉しさと“これから”とを考えていて、
あれから半年、
何度か繰り返して注文をしている中で、
いろんな美味しさに出会えていて、嬉しい。

Ykさんは最近とみに「浅煎り」がお好みの様で、
ブレンドの「あさ寝坊」をリピートしたのは、
僕自身も好きだけれど、Ykさんがリクエストしたから。
僕は僕で、デイリー系のブレンドも、
「樟山コーフィ店」は、
どんな味わいを見せてくれるか知りたくて注文しつつ、
気になったコーフィ豆を名前と、
生産者さんの顔を見て、何と無く選んでいる。
ブレンドはブレンドで、
「ハウスの兄貴」のガツンとした強みと、
これがまたミルクと合わせた時に、
焙煎した甘い香がたまらなくなったり、
色々、本当に楽しい。

通販になるから、
更新されるホームページをじっくり読むのだけれど、
本当にコーフィが大好きで、
伝えたくて伝えたくて、
コーフィ豆に愛情持って接しているって気がするんだ。
文章が実に語り掛けるようで、
テイスティングメモに見えて、
僕にはコーフィの代弁者で自己紹介をしている様に見えるんです。

Cimg8024

【 樟山珈琲店ホームページ 】
【 http://www.kunugimame.com/ 】

語り始めれば尽きぬもの。

ゆっくりコーフィを楽しむ今日を迎えるまでの、

きっかけの1日。

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