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2010年3月7日 - 2010年3月13日

2010年3月11日 (木)

来たぜ八戸!八戸酒造、蔵見学!!(2010年12月4日・八戸酒造)

  ・

12月旅行記第3弾。
青森の目的のひとつ。
八戸酒造、蔵見学。

僕が「陸奥八仙」に出会ったのはいつか。
記録で振り返ると、
mixi上の日記に、
現「よよぎ」で「槽酒」を飲んだと記録がある。
2005年12月16日の日記。(12月23日投稿)
あぁ、そんなに前から「槽酒」が好きだったんだ。俺。

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「陸奥八仙」の中で好きなボトルは?
…そう聞かれたなら、まず「槽酒」と言う。
まず覚えたボトルだから、思い出深い。
けれど、「陸奥八仙」の良い所は?と聞かれたなら、
その味わいのバリエーションの多彩さだと思う。
並べてみると色取り取りのラベルデザインの「陸奥八仙」、
「漁火(ISARIBI)」あたりも目を引くデザインだと思う。
けれど、それ以上に味わいの差が、
ボトルの中に詰まっていて、飲み比べても楽しい。
日本酒が料理を彩る場として、強みとなるんだと考える。
「陸奥八仙」の良い所は?と聞かれたならば、
自分はそう答えたい。

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聖蹟桜ヶ丘「多摩独酌会」だったか、
川島酒縁の会「日本酒フェスティバル」だったか覚えていないけれど、
蔵元さんにお会いした際、
「是非、1度八戸へおいで下さい!」と言ってもらった。
行きたいなぁ、行けるものならば行きたいなぁ…と思った。
それは「簡単に行けない」と僕が思っている、と言う事だ。
「陸奥湊(むつみなと)」駅が最寄りだと言う事も、
今回の旅程策定段階で知った。
行く事がない、そう思っていたから調べもしなかった今の今まで。
ようやく辿り着く。


「八戸」駅からJR八戸線に乗って「陸奥湊」駅に向かう。
「陸奥八仙」をWeb上で検索すると、
八戸と他に「類家」と言う地名に当たる。
昨年までの造りは「類家」で行われ、
今年、ようやく本来の地元「八戸」に戻って来たのだそうだ。

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長野県民である自分には少し珍しい八戸線の電車。
長野の電車は冬の時期、
こうしてドアが開放されはしない。
押しボタン式、もしくは手動で開け閉めをする。
僕らが出会った電車には、
学校帰りとおぼしきジャージ姿の高校生が多く見られ、
生活路としての姿が見える。
開放された入り口の先、
車両の中にもう1枚ドアがあり、
その向こうはあたたかい。
こうして寒さ対策をしているのだなぁ。

繁華街のある「本八戸」駅を通り過ぎ、
陸奥湊駅にて下車、改札口から階下に降りる。

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陸奥湊駅前、雨の日と言う事もあって静か。
港が近い事もあって市場の様な食堂もある。
“イサバのカッチャ”と言う、
きっと商店街のシンボル的、
ひょうきんな(それは素敵な笑顔の)銅像も目を引いた。

左手に折れ、緩やかな坂を下り、
「がんこおやじ」と言う居酒屋が見えるT字路を右に進む。
信号1つ先に見えて来る建物。

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道のりにして10分も掛からない。
レンガの建物は時代を感じさせる。
創業は1775年(安永4年)とのこと。
実際に現「八戸酒造」となって、
清酒製造免許を取得したのは1999年のこと。

これが「陸奥八仙」「陸奥男山」の蔵元、
「八戸酒造」の建物で、
後々分かるのだけれど、
レンガ部分のみならず、
奥に見える白いビルもまた「八戸酒造」である。

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レンガの壁に沿って先に進むと、
今度は木造の建物が見えて来る。
工事中の玄関にはベニヤ板が張られている。
新しいベニヤ板の色は、
時代を吸い込んで褪せた建物に比べ、随分と浮いて見える。

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「駒井酒造店」…
現「八戸酒造」の前身にあたる。
一時、近隣の蔵が合併したが、
今では合併社から数社が分離している。
この建物はレンガの建物とも、
白いビルとも、また別の時代を感じてならない。

蔵に辿り着いた嬉しさ、この風情。
蔵元の造りを眺めたり写真を撮ったり、
ウロウロとしていると、
あるオジサマに声を掛けられる。

…僕らがよく東京でお会いする駒井秀介専務のお父様、
八戸酒造の社長さんでした。
対面の事務所に案内して頂き、荷物を置いて蔵見学、始まりです。

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そんな訳で改装中の八戸酒造入り口。
行く行くは試飲コーナーなども設け、
「陸奥八仙」を求めて訪れる旅人の憩いの場になりそうです。
絶賛工事中の内部、
まだ造り掛け…ではあったけれど、
完成の暁には素敵なフロアになりそうだ、と思いました。
広く、木造の内装が美しい印象。

蔵の本所に向かいます。
輝く「男山」の文字。

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明治43年に、
「陸奥男山」を商標登録し、
全国で最初の商標「男山」を得ているそうです。
「男山」と言う銘柄は、
日本全国に20蔵以上あると読んだ事がありますが、
( Wikipediaより20以上を確認できる )
( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E5%B1%B1 )
商標登録で調べると、確かに筆頭に「陸奥男山」がありますネ。

「陸奥八仙」は、
「酔八仙」、中国に古くから伝わる
8人の仙人にまつわる故事による銘柄。
「八仙」は「八傑」などに意味を通じ、
その分野に秀でた人々の意味もあるように感じます。
「酔」、つまりは「酒」の名人級から得た酒銘と言う事でしょうか。

僕らにとって、この「男山」の文字、
迎え入れてくれた入り口でしたが、実は入り口であり出口。
蔵をひと回りすると、
「男山」の看板をくぐって、再びここに戻って来ます。
“僕らも”…もちろん、仕上がったお酒も。

…巡ると言う事、この写真を撮った当時、
分かっていませんでした。
それは戻ってきた時に、ささやかな驚きとなって、
また喜びともなって感じられたものです。

これから日本酒が造られる過程に沿って、
蔵内を案内してもらいますが、
スムーズに動くことが出来たと言う事は、
きっと作業する上でも動線が通っていて、
大きいのだけれど、
考えられて造られているのだなぁ、と感じました。

Cimg7944

さぁ、
八戸酒造のロゴが入った白衣をお借りして、出発です。


Cimg7920

先ほどの「男山」の入り口の手前、
階段を上って2階へ。

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洗米、蒸米が行われているフロア。
外観や1階のこれまでの風景とは違う感覚ですネ。
コンクリートに囲まれた区画です。
外から見たときの白い建物に当たる部分。
広く空間が取ってあります。

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左手に洗米機。
大きな造りの場合は
浸漬から始まって奥のタンクを用い、
小仕込み、また限定吸水時には手前の洗米機を使います。

奥にある甑(こしき)。
中央の“コマ”から強力な蒸気が出ます。
これでお米を蒸します。

Cimg7928

スチール製の甑が2段組。
初めて見ました。

Cimg7929

蒸しの工程において、
「甑肌(こしきはだ)」と呼ばれる外壁に生じる蒸しムラを避ける事が、
ひとつの重要な要素とお聞きしたことがありますが、
それだけでなく、
1段目と2段目で蒸気通過の具合によって、
温度差や仕上がりの差が出るのでは…
…とも思いました。
案内して頂いた杜氏さん曰く、そういった事はないとのこと。
なるほど。

3枚前の広角の写真、
地面に置かれた丸いものが、この甑です。
車輪がついていて移動する事も考えられている様子。

洗米後の米を張り、蒸気を通すため、
( 張る=甑に米を準備すること )
上から見ると写真の様に穴が空いているわけですネ。

小型の精米機もありました。

Cimg7924

多くは搗精工場に委託してあり、
この場所には枯らし中のお米がありました。
現状はまだ、仕込みに本格参戦している訳では無くて、
試験的であったり、限定的な利用だそうです。

Cimg7925

唐突に外の景色です。
港に流れる河川の景色、大きい。
長野県生まれ長野県育ちの自分には、
こうした河口の景色って、本当に経験が無く、
見るだけで吸い込まれそうになります。
川に船が浮かんでいるだけで、
カルチャーショックに近いんです。
住んでいる方には、
全く以って日常以外の何物でもないんだとは思うのですが。

この風景、精米機スポットから一歩も動かず、
ただ左を向いただけの光景。

Cimg7926

カメラの位置、一歩引けば分かります。
ここは2階フロアにある搬入口。
フォークリフトを使って階下の…
例えば、醸造用のお米であったり、
荷物を出し入れする仕組み。
“運ぶ”効率が良いですよネ。

さて、続いてのフロアへ。
原料処理を終え、酒造りの本拠に入って行きます。

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京都・嵐山、
お酒の神様「松尾大社」の札が奉ってある神棚。
どのお蔵さんに遊びに行っても、是非、一礼したくなる神棚です。

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年代を感じさせるレンガの壁。

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この窓が、
八戸酒造の建物を外から見た時の窓に当たるのですね。

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麹室がこちら。
廊下の右手に位置し、
左手には酒母室がありました。

Cimg7934

酒母からは、硫黄の香がします。
いわゆる温泉などで嗅ぐ事のできる、
卵的な異臭、あの匂い。
けれど、これが健全な酒母の発酵なのだそうです。
この香が仕込みでは転じて、
良い吟醸香になるのだそうです。

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酒母が予定より冷えすぎてしまった場合に、
下からあたためる「行火(あんか)」の抵抗器。
思わず見てしまうのは職業柄と言うか。
僕らは「負荷」「擬似負荷」と呼ぶ場合が多いです。

ここまでが2階フロアになります。

Cimg7936

下の階、中2階にあたるフロアへ。

Cimg7938

発酵タンクが並ぶフロア。
この日も元気に「陸奥八仙」のお酒が発酵していました。

Cimg7937

杜氏さん自ら醪(もろみ)を汲んで頂き、試させてもらいました。
Ykさんは生まれて初めて試す醪。
蔵元でこそ可能な、とても貴重な経験をさせて頂きました。
感謝です!

日本酒となるべく発酵段階にあるもので、
発酵と同時に発生する炭酸ガスのピチピチ感が舌先を走り、
比較的軽い味わいでありながら、
芯に一本通った、
線のイメージが見え隠れするもの。
試飲カップにはお米の粒が浮かび、
それもまたYkさんの目には刺激的だった様です。

日本酒、濁り酒であれば稀にありますが、
基本的には清酒で、透明で、
「お米から醸されたもの」と知ってはいても、
もしかすると事実を感じ難いものかも知れません。
少なくとも米飯は透明ではない訳で、白色ですし。

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仕込み前のタンクはこんなにも深いです。
この中で、
米、水、麹の生存闘争、
糖化と発酵が繰り広げられ、
日本酒になって行くのですね。

ここで全てのきっかけとなる、
東京でお会いする専務さん、
駒井秀介さんも合流され、
おふたりにお話を伺いながら、蔵見学を続けて行きます。
杜氏さん、専務さん共に、
お忙しい時期ながら、ご対応頂き、
本当にありがとうございました!

発酵タンクを背にする形で配置されていたのは、
通称“薮田(やぶた)”でした。
発酵を終えた醪を搾り、清酒と酒粕に分離する機械。

Cimg7940

「薮田式自動醪搾機」と言います。
奥に見える青と水色の機械がそれ。
醪を搾る機械は他に、
「槽(ふね)」と呼ばれるシステムもありますね。

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搾り立て、生まれたての日本酒は、
このタンクの中に貯められて行きます。
12月4日に搾ること、
「上槽(じょうそう)」を迎えたのは、
「ムゲン」と言う日本酒だそうです。
聞いた瞬間は「無限」とか「夢幻」とか、
そんな語句に変換され、
「陸奥八仙の中でも知らない酒名だなぁ」と思いました。
そんな顔をしていたのか、

「 八食センターに出しているお酒なんですよ 」

…と教えてもらいます。ハッとしました。
ほんの1~2時間前、
「八食センター」のお寿司屋さんで見掛けた、
「∞」のラベルを思い出します。
気になったけれど、頼まなかったあの見慣れないラベル…。
「飲んでおけば良かったー!!!」…と、思わないではいられません。
「八食センター」で毎年開催しているイベント、
「田んぼアート」で八戸酒造と関わりのある「夏堀さん」が育てる、
特別栽培米「ふくちこがね」で仕込むお酒だそうです。
「八食センター」でのみ、販売されているものです。

その後、試飲させて頂いた「∞(無限)」、すごく美味しかったです。本当、ものすごく。
名の通り、無限の美味しさと言うか、感動と言うか、
お寿司と食べたって本当に良い組み合わせになるでしょうし、
お酒自体のメリハリ、勢いの良さ、
元気だけれど、暴れていない様、
本当に美味しくて、
この後のお店も用意してあるのに、
美味しいと言う嬉しさに、
すごく元気をもらって、しっかり頂いてしまいました。

そして、このすぐ右手に「男山」の看板があります。
入り口に掲げられた「男山」に、戻って来た訳です。
2階、そして1階へと酒造工程に沿って1周して来たかたち。
その場に立つまで、
出口へと向かったそこが入り口であったと気付くまで、
位置関係が分からず、
先んじて書いた通り、
気づく事、とても面白く感じたものでした。

これまでの近代的な造りに比べ、
入り口と同じ建物、裏側にある貯蔵室。

Cimg7946

ここで日本酒は熟成されます。
瓶貯蔵のものは、
また別の場所にあるリーチインの冷蔵庫で熟成されていました。

Cimg7948

貯蔵室の2階フロア。
今はガランとしているけれど、
将来、イベントか何かを開けたら…と、駒井さん談。
広く、天井も高く、
木の空気も優しく心地良い場所だと感じました。
ここで一席設けられるならば、
もしくは、
全国から開催のお話を聞くこともありますが、
蔵元での音楽ライブなども、
不可能ではないのだろうなぁ、と感じました。


15時過ぎに始まった蔵見学、
気付けば、辺りもすっかり暗くなり、長らくお邪魔していました。
蔵元の外観です。

Cimg7951

“行き”の反対側。
駅から降りてきての道、
海を見なかったから、実感がなかったけれど、
海辺に立つ蔵元であると言う事が分かります。

Cimg7952

この光景。
向こうで何か燃えている。
それもまた珍しいことではなく。
本当に旅、いつも見れないものを見る。
八戸へめぐり合わせてくれたことへの感謝、
穏やかに吹く海風に流れながら、思っていました。

【 八戸酒造・オフィシャルサイト 】
( http://www.mutsu8000.com/ )

事務所に戻って、イベント事や、
様々な取り組みのアルバムを見せてもらいました。
“美人過ぎる市議”として有名な、
八戸市議会議員の藤川ゆりさんも参加して、
「がんじゃ自然酒倶楽部」、
がんじゃの田んぼでの米造り、そのイベント風景を眺めます。
蔵元のブログにも掲載されていますが、
米作りも行っている様子。
青森から八戸から、
全国に向かって日本酒の美味しさを発信する八戸酒造、
今後も目が離せません!

【 八戸酒造公式ブログ「北の蔵便り」 】
( http://www.mutsu8000.com/blog/index.html )


実家の弟と、
翌日、翌々日にお世話になった福島県に住む、
Ykさんのご友人夫妻にお土産として、
「陸奥八仙」を購入させて頂きました。
双方、とても喜んでくれた様子。
嬉しいです。

手厚くもてなしてもらいました!
八戸酒造の皆様、本当にありがとうございました!!

過去2回、多摩独酌会に急な都合で行く事ができていない今。
春もすでに会費を支払済み。
無事に行く事が出来ると良いのですが。
そして再び、
「陸奥八仙」の駒井さんに会えると良いのですが!!


“そう言えば”のちょっとした私信。
見学中、
「蔵見学には何蔵くらい行かれました?」と聞かれたので、
「10くらいでしょうか…」となんとなく答えたのですが、
列挙してみたら、それなりの数、行っていた模様です。

蔵開きなどで入っただけの場合は省いて、
造りの場を見せてもらったものに限りますが…。
(呑み歩きイベントで門前まで行った…
 …などを抜いて数えてみました)

三重・木屋正酒造、
三重・清水醸造、

長野・大信州酒造(豊野蔵)、
長野・酒千蔵野(当時は千野酒造場)、
長野・美寿々酒造、
長野・宮坂醸造(諏訪蔵)、
長野・菱友醸造、
長野・豊島屋
長野・信州銘醸、
長野・佐久の花酒造、(2回)
長野・小布施ワイナリー、
長野・北安醸造、
長野・笑亀酒造、
長野・井賀屋酒造場、
長野・丸世酒造店、
長野・七笑酒造、

滋賀・冨田酒造、
岐阜・中島醸造、
愛知・萬乗酒造、
東京・豊島屋酒造、
青森・八戸酒造、
福島・夢心酒造、
新潟・千代の光酒造、
石川・鹿野酒造、

長野・玉村本店(志賀高原ビール)、
静岡・ベアードビール、

山梨・白州蒸留所、
長野・軽井沢蒸留所、
埼玉・秩父蒸留所、

24の日本酒蔵、
2麦酒醸造所、
3蒸留所…の様です。

他にイベントで立ち寄った、
アンテナショップには行った…
…であれば、
長野・薄井酒造、
長野・市野屋酒造、
長野・舞姫酒造、
長野・酒ぬのや本金酒造、
長野・横笛酒造、
長野・大澤酒造、
福島・鶴乃江酒造、
福島・末廣酒造、
岐阜・若葉、

…と言う感じで。

個人的には、
まだ長野の中でも、
松葉屋さんとか、井の頭さんとか、
仙醸さんとか、伴野さんとか、
あぁ、本金にも行きたい!
見てみたい所はいっぱいあるし、
県外なんてあり過ぎて…
希望だけ自由に言えるならば、
鍋島さん、貴さん、結人さん、来福さんは、
是非とも1度は!…と思わないではいられない。
松の寿さんや辻善兵衛さん、
杉並木さんも…
王禄さん、梅錦さんあたりも行ってみたい…。
本当に行きたい所だらけです…。
行けるものなら千代の園や熊本の研究所あたりも…。

…いや、余市も行きたいし、
ビールでもかなり行きたい所がいっぱい…。
三重のモクモクビールも1回飲んでみたい…。

………。

と、ともあれ!
これからもいろんな場所に旅をしたいと思わせる、
素敵な八戸体験でした!!

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2010年3月 7日 (日)

アリガトウ、の器、たまらなく好きだった。(2010年3月6日・憩の森、麺肴ひづき)

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あぁ、これ買うわ。

…って思ったんです。
欲しくて買う。買わないと僕は嬉しくないな、と。
買ったら僕は嬉しいな、と。

決め手はユーモアなのかなぁ。
2種類あって、こちらを選んだ。
もう1つは、上から見ても下から見ても、
文字が正位置に見える字面。

この字面を選んだのは、
「youありが」の部分が気に入ったから。
いつも隣にいてくれる人に、
いつもありがとうって言える器になれば良いなぁって。
囲む食卓が、そうであれば嬉しいな、と。


【 憩の森 】

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あいにくの雨であり、寒い日であり。
前日、金曜日のあたたかさが夢のよう。
曇ってはいても、光は差していていましたね。

【 カフェのうつわ展 】

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3月22日までの「カフェのうつわ展」、
開催日の3月6日に行って来ました。
今年はどんな器があるのか、とても楽しみな催し物。

まずはお昼ご飯、頂きました。
用意が出来る前に、器を見に行き、
食べ終わってからも器を見に行き。
好きなタイミングで見に行くことが出来るのは、
カフェで流れるゆったりした時間に合います。

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いつもなら「温野菜」とのセットメニュウだけれど、
この日はポテトサラダとセット。
上に乗る玉ねぎの食感と瑞々しい爽やかさが、
とても良いアクセントになっていました。
少しだけ胡椒の利いた味が、なお惹かれる。

【 手作りカレー 】

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お馴染み「憩の森」のカレーを五穀米で。
白米と五穀米とを選ぶ事が出来ます。
キーマカレーがメニュウに登場していた頃、
もしくは通い始め、
そう、僕が見るカップ店も3回目だし、
最初の頃とはちょっとずつ味も違います。
同じなのは「美味しいな」と思えるってこと。
今回はトマトやチキンの身を感じました。
ニンジンも摩り下ろしてあるのでしょうか。
そうそう、香り高いカレーと言う印象も相変わらず。
美味しいんです。

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ちょこっとデザート、今日は黒豆でした。
ふっくら炊かれていて、豆の匂いは実に丸く厚い感じ。
甘味も濃くなくて、
「あぁ、これはコーヒーに合うかも」と思います。
実際、豆と豆のコラボは旨かった。

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食後のコーヒー。
この器の作家さんも今回の展覧会に出品していますよね。
入って直ぐ右手。
まずYkさんが足を留め、「これいいなぁ」と言った白い器。
僕は器なら、直線状に外、窓ガラスに向かって真逆端、
コースターにエンジの丸が描かれる…
…と言うか貼り付けられたコーヒーカップセットが好きでした。
何とも惹かれる土の色。そしてアクセント。
持った感じも心地好かった。

僕らは順路…なんてないけれど、
思うまま、真っ直ぐ進み、左手に折れ、もう1回左に曲り、また真っ直ぐ。
(見に行った人、憩の森の展示スペースを知っている人なら分かるはずだっ)
そうして歩いて行く中で僕がどうしても気になってしまった。

「 あっ 」

そう思うことは、出会いなんだろうな、と思う。
「これは面白い」と思った。
なんだろう、何故こんなに惹かれるのか、と思う。
手には取らなかった。
中心の文字に…機械的なフォントなのだけれど、
でも、すごく見入る。想像する。妄想もする。

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2種類しかない器の1つを、
開催日当日に買い取ってしまいました。
買おうかどうしようか、
本当に悩む最後の瞬間にようやく手に取った。
もう、その時には買うことを心に決めていたんだと思う。
心情は駄々をこねてでも持って帰りたいと。
Ykさんが「ダメ」だと言うか?
そんな事はありがたいことに誓ってないのに、
「普段遣いにも使えるんだ」
「この感謝の文字がどうしても気になってね」と、
ちょっと口数が多くなった自分に気付く。

Cimg9102

横から見るとこんな感じ。
なんか良い。すっごく良い。
何を盛ろうか浮かんでくる。使っている自分が想像できた。
盛り付けるなら、
感謝の底面が見えない方が良い。
やっぱりこれを見付けた笑顔に出会いたい。

何より、
この作者さんがそうした気持ちで作陶したのかな、
そう思うことこそが、興奮した。
想いを器から感じたい。
完成した器を覗き込んで、にっこりしていたはずだと思う。
妄想でも僕はそう決めた。

店主殿に話すと、
「明日、作者の方来るんですよ」と言う。
3月7日、このお皿の作者さんが来る…
こうして日記を書いている3月7日朝、
この雪だらけの外の景色が恨めしいなぁ。



ところで、
前日の3月6日は久し振りに金曜日の街に繰り出してみた。
その余波もあって3月7日の夜は身動き取れず、静かに過ごした。
3月6日は、
「ガネーシャ」→「麺肴ひづき」→「厨十兵衛」と言う、
ちょっとだけ奇抜なコースだった。
もちろん、四柱神社へのお参りも欠かさない。
僕とYkさん、そして僕の弟と共に歩いた。

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ガネーシャのミートパイと共に、
僕は志賀高原ビールの「DPA」、フラーズの「ジャックフロスト」、
Ykさんは久し振りの「デュベル」、
弟は「レーベンブロイ」と「ヒューガルデン」をお願いする。
1度で良いから、
志賀高原ビールの樽生を弟に飲ませたくて、
飲んでもらって良かった。
1度でも良いから会わせたいと思っていた、
「摩幌美」でお会いするT田さんにもお会いする事が出来た。
同じ若い世代の飲み手として、
兄としては紹介したかったんです。どもでしたっ。

酔い始めると、まぁ不思議な考え方もするもので、
「どうだろう、限定を食べに行きますか」と言う話になる。
まだ飲みの中盤ではあるのだけれど、
食べたいものは食べたいし、浮かんでしまったら心は決まり。

【 麺肴ひづき・鯖節つけ麺・潮角煮のせ 】

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新限定。
「鶏白湯田舎味噌つけ麺」以来のつけ麺系限定ですね。
久し振りに見る潮角煮も柔らかく肉味もしっかり、
たまらなく旨いし、
鯖節が効いた…とは言え甘すぎる事もなく、
ハッキリした輪郭と重みも適度にあるスープで食べる、
強い麺は心の底から旨いです。
麺も生きる、スープも生きる!

僕とYkさんは土曜日のランチ、
書いてきた通り「憩の森」のカレーにしたのだけれど、
再び、これを食べに行こうか真剣に悩みました。
ほら「憩の森」はコーヒーだけでも良いんですから。
24時間以内に再食ってどんだけなんだ!…と思いながら、
「あーあーあー!」どうしようかどうしようか。
さぁ、どうする!?
…とした中で、
僕らは本日、日曜日、
これから食べに行く事にしました。我慢できない。
道の余裕と混み方によって、
「憩の森」まで到達出来るかも出来ないかも。

金曜日、
その後は「厨十兵衛」で、一献。
目当てはこれ。

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聞いていたのは「山田錦」と「雄町」だけだったと思ったけれど、
「20BYひやおろし」もあるとは!
そして、運良くこちらも3人、
それぞれ飲み比べてみる事にしました。

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栃木・杉並木“姿”・純米吟醸無濾過生原酒“雄町”21BY、
栃木・杉並木“姿”・純米吟醸無濾過生原酒“山田錦”21BY、
栃木・杉並木“姿”・純米吟醸無濾過原酒ひやおろし20BY、

満場一致で「好きな味」として選ばれたのは、
「ひやおろし」でした。充実。
味の乗り、旋律、ボリューム、なんたる心地好さ。
香も立って、素晴らしい。
新酒の「雄町」は香に秀で、
新酒の「山田錦」は味に秀でていました。
共に元気な中にスマートな酒質を持っていて好ましい。
入荷後、あっと言う間に売り切れてしまった、
その話、よく分かります。


さぁさぁ、それでは!
もうすぐお昼ご飯ですが、3月7日を始めて行きましょうか!
( お昼ご飯 = ひづきでつけ麺 )

良き日、1日であります様に!

よろしくお願いします!

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そんな訳で、雪降りしきる城山公園、雪にも負けず、
「憩の森」に再び行って参りました!
(もちろん、「麺肴ひづき」でつけ麺を再食して来ました。)

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Ykさんは「抹茶ミルク」をお願いしました。
ハートマークのホイップミルクが可愛らしい。

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持った感覚がすごく良い、しっくりと来る器。
お茶の経験があるYkさんも、
その持つ手、ちょうど良く感じた様です。

偶然ですが、
この器、そして昨日購入した「アリガトウ」の器、
共に安曇野にお住まいの「藪タケシ」さんの作品でした。

先の日記に書いた通り、
今日は藪タケシさんがギャラリーにお見えになっていて、
少しお話をさせて頂きました!

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昨日の器、
合わせて3回ほど焼き上げているものだそうです。
1度焼き、文字を入れて釉薬を塗り、更に焼く。
なんでも、
文字を基調に造ることによって、
文字が主役になってしまう器に対して、
フォントを組み替える、大きさを変えることによって、
もっと記号っぽく、
「文字」ではなく「器」として見てもらえる文字を表せたら…
…と考え、作り上げた作品だそうです。

実際に陶芸家の方とお会いすると、
伝わる思いもあって、良いですネ。
少しの時間でしたが、とても楽しく過ごせました。
ありがとうございました!

( 安曇野スタイル )
( http://www.azumino-style.com/index.htm )

そして「安曇野スタイル」のお話もお聞きしました。
昨年は「工芸の松本」クラフトフェアの前週に、
安曇野でイベントを開いたそうです。
そうした取り組みは、
僕にとって、
「大町呑み歩き」であり「おらが酒呑み歩き」であり、
地域と日本酒、街と日本酒、
そして人との繋がり、縁を繋ぐものとして映りました。

次の機会には参加してみたいと思います!

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