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2010年8月

2010年8月26日 (木)

酒落語「 かんどころ 」

「 かんどころ 」

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酒は燗に限る、冷(ひや)に限る。
これ聞くあなたのお隣は、さぁ何とおっしゃいますやら。
でんとちゃぶ台の前に鎮座ましまして、「はい、お前さん、お酒」なんてね、
家で好き勝手飲んでりゃ、燗酒も冷酒もどちらも天国なんでございます。

けれどね、街場に出てみりゃ家の中じゃお目にかかれない縁もお生まれですよ。
居酒屋だってバーだってスナックだって隣のお人は知らないお人。
仲間で行けりゃそりゃ楽しいものでございます。
仕事のお話、ご趣味のお話、酒に肴に話が咲けば酒を語りはしないもの。

ですからね、袖振り合うも他生の縁なんて言うじゃありませんか。
隣り合うお人もおひとりならば、あたしもおひとり。
世間じゃ「おひとり様文化」なんて言いますよ。
ふとした会話が、楽しい呑みの時間を下さるかも知れませんよ。
会う日で合う人、合わない人も千差万別十人十色、
酒は燗に限る方もおりましょう、冷酒しか飲まぬ方もおりましょう。
酒は世に連れ、世は人に連れ、器を空にいたしますれば、
酔いは深まり、縁が近くもなる一夜のお話。

洋「大将、次のお酒をくださいよ」
大「はいよ、何をあげようか?」
洋「大将の造るなめろうがめっぽう旨いもんだからね、これに合う酒がいいんです」

信州信濃は松本のある居酒屋、
洋一なる男が酒を楽しんでおりまして。
店の大将の“なめろう”には、鯵の身とお味噌だけでなく、
胡麻も大葉も混ざり合って、何とも旨い…と来た。
色んな香が噛む度に、ふわあっとするもんです。
旨い肴に旨い酒、きゅーっと、これが幸せ!ってね。

大「佐賀の鍋島なんてどうだい?洋一さん」
洋「大将の選ぶお酒は美味しいからね、それをもらいましょう」

差し出された利き猪口にとっとっとと、酒が注がれる。
嬉しそうに洋一は勢い余って酒の水面に鼻先を突っ込んじまった。

大「はっはっは、洋一さん。酒は逃げやしないよ」
洋「この酒、良い香がしますよ。鼻に花を乗っけたみたいだ」

早速、ごくり。

洋「旨い。あぁ、香がまるで生きている様だよ、大将」

言うと洋一はなめろうをつまみ、またごくり。

洋「味噌の香、大葉の香、鍋島がさらっていくね。香が何度も追っかけてくる」
大「そうかい、そう言ってくれると嬉しいねぇ」
洋「なめろうに冷酒、たまらないです」
大「そうかい、そうかい」

そのやり取りを見ていたカウンター奥のひとりの男。
名を宗田(むねた)と申します。

宗「なぁ、大将。こっちにも酒くれや」
大「あぁ、宗田さんすまないね。何をあげようか?」
宗「その酒でいいよ、大将」

洋一と大将のやり取りを見ていて、何事か思ったのか、
宗田はカウンターの上の一升瓶を指差します。

洋「鍋島、美味しいですよ」

気を良くした洋一。
宗田は洋一にとって見知らぬ男でありましたが、
同じ信州松本に住んで、こうして街場の居酒屋、
大将がひとりで切り盛りする店で、巡り合うのは縁と言うものでしょう。
同じ酒を楽しもうとするならば、尚更に、でございます。

宗「あぁ、それでいい。ただし熱燗にしてくれ」

じろり。
洋一を見やります。

大「宗田さん、これを燗にするのかい?」
宗「そうだ。酒は燗に限るだろう」
大「この酒を燗にしたことはないんだけどね…はて、どうなるかな」
宗「酒は燗にしてこそ本物だ、早く燗にしてくれ」
大「あぁ、分かったよ。熱燗だね」

そう言うと大将は徳利に酒を入れて調理場へ。
洋一はなんとも気まずい思いになります。
それもそのはずです。
冷酒で美味しいと言っていたものを、
目の前で燗酒にするとは性質の悪い話。
洋一はいかんとも堪え切れず利き猪口を持ち、ひと口。
酒はこんなに旨いのに、何とも気分が晴れません。

宗「いいかい、お兄さん」
洋「!」

びくり、洋一は驚いて酒をほんの少しこぼしてしまいました。

宗「今日は機嫌がいいからね、俺ぁ機嫌がいいから特別に教えてやろう」
宗「まずな、酒の一滴は血の一滴って言うもんだ」
宗「今、お兄さんがこぼした酒も杜氏さんの命が入っているんだ」

何とも気まずい。
見れば宗田と言う男、なかなか酒を過ごしている様子。

宗「酒は燗酒に限るんだ。それも飛び切りの熱燗だ」
宗「本物の酒はな、燗酒にすると分かる。偽者の酒はな燗酒でまずくなるんだ」

大「はいよ、あがったよ。宗田さん」
宗「おうおう、大将。どれ、こっちに。もらうよ」

宗田は大将の手から奪うように、ぐい、と受け取ります。

大「熱くなっているから、気をつけておくれよ」
宗「あちち、わかって…おお、熱いな。ちゃんと沸かしてくれたんだな」
大「沸かしてなんてないよ、46度あたり、上燗だね」
宗「そうかい、上燗?上等の燗ってことだな」

器に注いで、ぐいっとやります。

宗「おお、旨い。この酒は本物だ」
大「日本酒はみんな本物だよ。本物ってなんだい宗田さん」
宗「酒はね、燗酒にすると偽者かどうかが分かるって話よ」
大「そんな話は聞いた事が無いねぇ」
宗「そうかい?」

ぐい、ぐい、ぐい。
旨い旨いと言いながら、次々と盃を重ねます。

大「日本酒はね、みんな美味しく飲まれるために生まれてくるからね」
大「みんな本物だし、美味しいものだよ」
大「ただ、ちょっと好みに合わないものもあるかも知れない」
大「洋一さん、その酒は旨いかい」
洋「ええ、すごく美味しいです」
大「それでいい。自分が美味しいかあんまりなのか、それだけわかっていりゃいいんだ」
宗「いやいや大将、酒は燗酒に限るだろう」
大「そうだね、宗田さん。宗田さんが美味しく呑んでいるんなら、本望さ」
大「さっき洋一さんに注いだ冷酒も宗田さんに燗した酒も天寿を全うしたんだよ」
宗「いやいや燗酒がな…」

酔っ払いの話とは取りとめのないものです。
宗田はまだまだ話が長引くようで。
洋一はひとまず自分は抜けたと、再び酒を楽しみ始めました。

宗「では聞くが大将はどうやって酒の良し悪しを見てんだい」
大「良し悪しってなんだい。うちの酒はみんな良いものだよ」
宗「大将の店の酒はみんな旨い。かかあが買ってくる酒はまずい」
宗「大将には…、あれだな、あれ。居酒屋店主の勘どころってぇのがあるに違いない」
大「そんな大層なものはないけどねぇ」
大「ただ、宗田さんが食べている煮魚と燗酒は合いそうだね」

そう言うと食べ散らかした煮魚を差します。
大将の煮魚は冷たい煮こごり付き。
煮た後冷ましているもので。
甘いタレ、醤油の塩気も甘露に感じる仕上がりでございます。
プルプルッとした煮こごりが、
口の中で融ける時にね、燗酒をひょっと。
味をくべるとまた広がって乙になります。
煮こごりから、旨いダシが融けて広がるんですな。

宗「さっきから酒が進んでいけねぇなぁ」
大「美味しいんなら、それで良いじゃないか」

洋一には厄介な客にも見えた宗田ですが、
もう洋一には目もくれず、酒と煮魚を交互にやっております。

洋「あの、大将」
大「すまないね、洋一さん。何をあげようか」
洋「虹鱒の燻製をもらえますか」
大「ああ、分かった。はいよ、お待ちどうさま」

Cimg1301

皿には大将の家の庭から取ってきた大葉で飾られた虹鱒。
所々焦げており、良い焼き色でお化粧されておりまして。
あんぐりと口を開け、虹鱒はこちらを睨んでおります。

大「骨まで行けると思うんだけどね。ちゃんと火を通したはずだから」
洋「火を通した。…ええ、これ、大将がお作りになったんですか」
大「庭でね、簡単なもんだよ。桜のチップで燻したんだ」
洋「虹鱒の燻製、初めて食べます。やぁ、いい香だ」
大「そう言ってもらえると嬉しいねぇ」
洋「じゃあ、これに合うお酒ももらえますか」
大「あぁ、いつの間にか空になっていたんだね。どれ、何をあげようか」

そう言って大将は吊り下げられている酒の札を眺めます。

宗「なぁ、大将。そう言う時に勘どころが働くんじゃねぇかい」
大「なんだい、宗田さん。勘どころ?さっきの話かい」
宗「そうだよ。大将。なんの酒を出すんだい」
大「虹鱒の燻製に合いそうな…そう、これか、これを考えていたんだけどね」
宗「ほうら、やっぱり勘どころが利くんじゃないか、流石だね」
大「そうかい。なぁ、洋一さん、このあたり行ってみないか」
洋「ええ、燻製を作った大将が言うんだから合いそうですね」
宗「おう、大将。その酒をこっちにもくれや」
大「ああ、いいけれど…宗田さんの好きな感じじゃあないかも知れんよ」
宗「そんな訳はあるか。酒は燗に限る。本物の酒なら好きに決まっているだろう」
大「本物偽者って、そんなのはないけどね…まぁ、飲んでみておくれ」
宗「あぁ、いや待て。大将、ちょっと待ってくれ」
大「なんだい、やっぱり止めるのかい」
宗「そのお兄さんと同じで良い。冷やで出してくれ」
大「燗でなくて良いのかい」
宗「大将の勘どころが旨いって言っているんだ、冷やが良い」
大「勘どころ勘どころ…ねぇ。洋一さんや宗田さんの好みは知らなかないけどねぇ」

大「これはね、近くの善哉酒造のお酒でね。じっくり寝かしたもんだ」
宗「酒が寝るのか。ぐうたらな酒だな。肉が余ってかかあみたいにまずいんじゃねぇか」
洋「熟成酒ってことですよね」
宗「熟成?」
大「そうだね。洋一さん。いいかい、宗田さん。蔵で寝ていたお酒でね」
大「新酒や生酒とは違ってね、しっとりとろり、旨いもんだよ」
宗「熟成なら旨そうだな。おとついラーメン屋で熟成味噌を食べたぞ」
大「そうかい。ま、飲み頃を図った味わいとでも思っておくれ」
宗「大将の勘どころで図ったんなら間違いないな」
大「図ったのは蔵元さんなんだが、まぁいいね。ほらふたつ出したよ」

洋「甘い香がしますね。蜜みたいだ」
宗「おい大将。酒が黄色いぞ」
大「熟成酒にはそう言うものあるんだよ。お月さんみたいに金色に光っているんだよ」
宗「お?おお、そりゃあ風流だな」
洋「虹鱒の燻製の香とお酒の甘いこってりした香、合いますね」
大「そうかい、嬉しいねぇ」
洋「あと、とろっとした舌触り!」
洋「口の中にほっこり残って、気持ちが良いお酒ですね」

よっぽど気に入ったのか、
洋一さんは手のひらで包むように猪口を持ちます。

宗「なんだい兄さん、そんな女みたいな飲み方しちゃって」
大「いいんだよ、美味しいお酒を大切に飲んでもらって、こんな嬉しい事ないよ」

宗田はさぞ男らしく振る舞おうとしたのか、
煮魚をつまみ、猪口をグイ。酒をあおります。

宗「おお、うむ。うーむ」
大「宗田さん、どうしたィ。しかめっ面で」
宗「大将の勘どころの酒だ。まずいわけが無い」
大「口に合わないかい?」
宗「いや、まずくは無い。きっと熱燗にすればもっと旨い」
宗「なんだな、そのお兄さんが言う甘いのが分からん」
大「甘い…?あぁ、もしかすると煮魚がいけねぇのかも知れんね」
宗「何を言う。大将の煮魚は上物だ」
大「煮魚、甘く仕立ててあるからね。甘いと甘さが重なったのかも知れないな」
大「ほら、舐め味噌をあげるよ。これで合わせてみておくれよ」
大「洋一さんも、これでやってみると良い」

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洋「ありがとうございます。とっとと、どれどれ」
宗「こりゃ儲けたね、頂きますよっ…と」
洋「ちょっとしょっぱ甘くて、あぁしゃべっているうちから味噌とお酒の良い香が繰り返しますね」
宗「な、なんだいなんだいさっきから小難しい講釈を」
大「いいじゃないか、宗田さん。美味しいって言ってくれてんだからね」
宗「俺は哲学者じゃないからね、そんな言葉は出ないな」
大「で、どうだい、味噌とは合うかい」
宗「そ、そうだね、味のコンチキショウが合うね」
洋「コントラストですかね」
宗「おお、それだそれだ。だがね、燗酒にしたらもっと旨いね」
洋「では、これはどうです?虹鱒の燻製なら、この温度が美味しいですよ」
宗「今日はツイてるね。前から横から次々と肴が出て来るよ」
宗「どれ」
洋「どうです。虹鱒の香とほっこりの香が合いませんか」
宗「ううむ、さっきから言うほっこりってぇのがイマイチ分からんね」
洋「ほっこり…にっこりする感じですよ」
洋「虹鱒も美味しくてお酒も美味しくてにっこり」
宗「おん?消し炭んなったトコでも食べたか」

宗田は口の中をモゴモゴとさせ、言います。

大「見て出したんだけどね、何か引っかかったかい?」
宗「やや、消えた」
宗「なんか知らんが、飲んだ後にじわっと苦かったな」
洋「飲んだ後ですか」
宗「悪いね、お兄さん。せっかくもらったんだが」
洋「おかしいな。飲むたびに甘みが優しくて、虹鱒に合って来る感じがしますよ」

洋一さんは虹鱒と手に持ったお酒とをやり合います。
それを見ていた大将。

大「ははぁ、洋一さん、燗をつけたんだね」

にんまり、笑って言います。

洋「燗…ですか?」
大「すまないが、洋一さんのその手ん中のお酒をね、ひと口上げてやってくれないか」
洋「僕のお酒ですか?」

これは何とも解せないお話です。
ひとつの一升瓶から出て来たお酒。
注ぐ所を見ていた、洋一も宗田も狐につままれた様な顔。

洋「まぁ…大将が言うなら、試してみておくんなさい」
宗「おお、今度は酒までやってきたぞ」

ぐびり。
洋一からもらった虹鱒をちょっと取り、ぐびり。

宗「こりゃ旨いな!」
洋「えっ。どういうことです」
宗「これも上等の燗酒だ。上燗ってヤツだな。ちょっとぬるいが旨い」
宗「酒が甘くて旨いな。お兄さんはこれを言っていたのかい」

宗田は喜んで、大将はなお笑顔。
さぁ、分からないのは洋一さんの方で。

洋「大将、何が起こっているんです」
大「わからないかい?洋一さん」
洋「とんと皆目、分かりません」
大「洋一さん、酒をずっと手の中で温めていたろう」
大「ほんのちょっとね、ちょっとだけ温められてね」
大「このお酒にちょうど良い温度になっていたに違いない」
大「なんなら宗田さんのお酒をもらってみると良い」

そう言って洋一さんは良い気分の宗田さんから、
猪口を受け取って、ごく、ごくり。

洋「あっ、ちょっと冷たい」

そして虹鱒をひと口。

洋「余韻が少し苦い…かも。ちょっとの温度でこんなに変わるんですか」
大「だろう?洋一さんの手の温度が伝わったんだね」
宗「こりゃ、ほっこりにっこりだ」
大「これが本当の人肌燗だ。ねぇ宗田さん」
宗「お兄さん、アンタも“勘どころ”が分かっているとは御見それしたよ」

いつの間にかおふたりの間の壁も融け、おあとがよろしい様で。

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お目汚しの後口上。

ブログの冒頭にそれっぽい口調で書くことはありましたが、
こうして「落ち」を相応に考えてみて、
全編書いてみたのは初めてでございます。
拙いもの、お読みいただきまして、本当にありがとうございます。

中盤に説明が多く、まだまだと言った出来。
もう少し、落語らしい雰囲気と、
素晴らしいくだらなさを織り込まないといけませんし、
噺家さんの事を一切考えていない、
落語と言うよりシナリオと言う内容は、
徐々に改めて行く事が出来れば、と思います。
燗酒の温度については、
街場、「アツカン」とよく聞きます。
それを知っていなくとも良いのだけれど、
燗酒の温度には名前がついており、
飛び切り燗→熱燗→上燗→ぬる燗→人肌燗→ぬる燗…
…と温度帯が分かれています。
日常、それらを目にする事は、あまりありませんが、
温度によって味わいが変わるのは、茶飯事でございます。

今回は松本のある居酒屋さんをイメージして書きました。
筆者の中では「大将」は「大将」であります。
登場人物の「洋一」と「宗田」については、
分かる方には分かる名付けでございましょう。
フィクションとノンフィクションの間でありまして、
「鍋島」がそのお店にあるのは本当。
「虹鱒の燻製」や「なめろう」も本当。
「善哉」の熟成酒は別のお店で飲んだものです。
「善哉酒造」が近くにあるのは本当です。
(旅第5回信州SAKEカントリーツーリズムで登場します)

先日、思いがけず次の「落ち」を発見致しまして、
1本限りで仕舞いではなく、
もう少し、書いて行く事が出来そうです。
次の居酒屋さんは、
「善哉」の熟成酒があったお店が舞台。
これがいつになるかは分かりませんが、
もし、再び、お読み頂けるのであれば、
よろしくお願い致します。

実の所、落語を1度も見た事がありません。
勉強不足、甚だしいものですが、何卒。

2010年8月25日・宗夜苳治(Soja Touji)

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2010年8月18日 (水)

冬から夏にかけての日本酒。(2010年の冬、春、夏)


ちょいと最近の…と謳うには、
他のブログ記事同様、随分と懐かしいボトルもありますが、
どれも食卓を彩ってくれたボトルであり、
これから味わいの夜を迎えてくれるボトルでもあり。

冬から春を越え、夏になり今。
秋になれば、また秋の日本酒にも出会います。
ここらで総括、
ボトルを見ているだけでも幸せな僕には、
目の保養にもなりまさぁ。

では、ここ最近の日本酒を。


2009年・年末酒として揃えたもの。
東京・武蔵境の「酒のなかがわ“中川商店”」さんから購入。

【 三重・作・純米大吟醸“真紅の河童” 】

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色んな日本酒を飲んでみたいから、
あまり一升瓶では買わないものだけれど、
「作」のこのボトルならば…と購入したもの。
一升瓶なれど、見る間に減って行った記憶があります。
流石の美味しさ、高バランスを覚えています。

【 栃木・大那・純米吟醸Sparkling“五百万石” 】

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爆発系。上手に開けることができました。
時間はかかりましたが。
発泡感、元気の良さを存分に楽しんだ1本だったと思います。
吟醸香の類より、
湧き立つ米っぽい香が優位だった印象。

【 岩手・酉与右衛門・特別純米無濾過“美山錦”生 】

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厨十兵衛での年末飲みに持って行ったボトル。
初めての「酉与右衛門(よえもん)」でした。
玉の様な酒質で、香は全体を通して大人しく、
つるりとした口中にジンと染みる、残す部分があって、
全体には水のふくらみを持っていました。

【 栃木・辻善兵衛・純米吟醸“槽口直汲”生“五百万石” 】

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流石の「辻善兵衛」と言った記憶。
Ykさんが喜ぶだろうな…と思っての購入でしたが、
想像通りに喜んでもらえて嬉しかったです。
高い香、ソーダの様な芳しさが軽く伸びて感じさせ、
味わいに渋味などの引っかかり少ないけれど、
甘味がちゃんと感じられ、ジュースっぽさをも持ち合わせる。
たいへん美味しいボトルでした。

…先日お盆、2010年8月15日、松本駅前「風林火山」で、
「長野・信州銘醸・純米吟醸“鼎”」を飲んでいるのだけれど、
それを「Ykさんに向くと思うよ」と言っていた、
店主・N村さんの好みの判断力は流石のプロの領域と感じました。

僕はこうしたストライク的な分かり易い日本酒でしか、
Ykさんにあてがえないなぁ…とも思いつつ。精進したいと思います。
だいたい分かる様にはなって来ているのだけれども。
安心してYkさんにオススメしているのは、
「辻善兵衛」や「鍋島」、長野県ならば「豊賀」あたり。

【 栃木・大那・純米吟醸槽口直汲“五百万石” 】

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「Sparkling」の槽口直汲み版。
非常に強く感じる酸、ジリジリとした舌の印象が記憶にあります。
香の立ちも非常に大人しく、
渋味や酸味が味の主体で、シンプルな印象です。

【 新潟・根知男山・純米吟醸原酒無濾過“根知谷産五百万石” 】

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Ykさんと非常に相性が良い「根知男山」も購入しました。
前回が好評だったからこそ、
同じ銘柄と選んだものだけれど、
やはり喜んでもらえたボトル。
甘酸のバランスの良さ、静かな香が伸びて行く時間、
後味、余韻に残る適度な重量感。
僕の好みと比べると、可憐さが過ぎる印象もあるのだけれど、
それこそがYkさん好みの全体バランスなんだと感じさせられます。
程好いボリュームで、
渋味やアルコール由来、酒度由来の辛味がないこと。
香が美味しくあること。これを満たす日本酒でした。

【 奈良・風の森・純米大吟醸無濾過無加水“キヌヒカリ”しぼり華 】

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何気に、まだ取り置いているボトル。
機会があれば開けようとは思っていますが、
味はどうなっているかは分かりません。
それでもきっとその時に最高に美味しいんだろうな…と思えるから「風の森」、
生であっても冷暗所で引っ張る価値がある日本酒。
飲む日、その日はとても楽しみ。
一緒に飲みたい人もいるボトルであります。

過去、ブログにも「貴」3本の写真を掲載しましたが、
春先に新潟は長岡「カネセ商店」から購入したもの。

【 山口・貴・純米吟醸中取り無濾過生原酒“山田錦” 】

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【 山口・貴・特別純米直汲み無濾過生原酒 】

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【 山口・貴・純米吟醸おりがらみ“春盃”雄町 】

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今、それぞれが手元に無い事が悔やまれます。
全て美味しく飲み干し、
間違いなく五臓六腑に至福の時間をもたらしてくれました。
悔やむのは美味しかったからこそ。
「また飲みたい!」…その魅力に溢れた3本でした。
バランスと綺麗さと透き通る美しさは、
純米吟醸“山田錦”に軍配が上がるけれど、
厚味、僕が特に好む風合は「特別純米」にも感じられました。
喉を通る醍醐味、旨いと唸らせるパワー。

以下、3本も東京・武蔵境の
「酒のなかがわ“中川商店”」さんから購入したもの。

【 栃木・辻善兵衛・純米吟醸槽口直汲み“雄町” 】

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「辻善兵衛」の安定感、流石です。
日本酒、いやお酒の全てにおいて、
封をされたもの全てにおいて変わりありませんが、
飲んでみるまで味わいは分からないものです。
注ぐ時、楽しみです。
「会津中将」の蔵元で購入した使い勝手の良い
今、いちばんお気に入りの片口に注ぎ、
Ykさんと共に猪口に注いで楽しむ。
期待していた美味しさがある。
香の高さ、透明感、ハリのある酒質。

【 高知・亀泉・純米吟醸生原酒“CEL-24”にごり 】

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3月に更新した「最近の家ごはん」にも掲載したボトル。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/20103-02c2.html )

この時に購入した2本のボトルは、
本当にあっと言う間に無くなって行きましたね。

【 広島・亀齢・純米吟醸無濾過生原酒おりがらみ 】

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長く楽しませてもらったのは、このボトル。
一升瓶で購入しました。
「長く」と言っても、
それは「美味しくなかった」と思う事無かれ。
当時中川さんオススメのボトルで、
なるほど、普段遣い、毎日楽しむ日本酒として、
品位ある造りが印象的で、
後腐れなく、キレが良い、
香も適度、ボディも薄っぺらさなどなく重くて手間取る事も無く。
品格のある、
もしか日本酒自身も自分に自信を持って飲ませてくれていたんじゃないか…
…そんな風にも感じます。

【 小布施ワイナリー:早朝しぼりフルコース 】

Cimg9597

小布施ワイナリーの日本酒、頒布会によるもの。
頒布会のコースは4回、つまり春夏秋冬で送られてくるもの、
こうして1度機に送られて来るものがあり、
去年は4回分け、
今年は生酒である事を楽しみたかったが故、
フルコースを選びました。

純米吟醸原酒“積”は火入れ酒ですが、

以下は生酒となっています。

Sogga pere et fils,Miyamanishiki,2009“J”、
Sogga pere et fils,Miyamanishiki,2009“J1”、
Domaine Sogga,Miyamanishiki,2009
Le SAKE Nuturel de Domaine Sogga,Miyamanishiki,2009、
Sogga pere et fils,Miyamanishiki,2009“Sturm”、
Sogga pere et fils,Miyamanishiki,2009“Fortified”、

この中で開封したのは、
現状“Sturm”と、“J”だけですね。
共に美味しく頂きました。
“ル・サケ・ナチュレル”は蔵元指定の10年後開封を目指して、
加えて2本、購入してあります。
これを開ける日も楽しみですネ。

2010年7月、宮城峡蒸留所を目指した連休、
前泊した僕らはJR大塚駅近くの「地酒屋こだま」に向かいました。
ここで試飲を交えさせて頂きながら、
たけさんオススメの日本酒を6種7本購入しました。
どれも素敵で目移りをしつつ、
買わない事こそ勿体無い!と感じ入ったからこその購入でした。
当日のブログはまた別日、こしらえます。

【 福岡・山の寿・純米吟醸中汲み原酒 】

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棚にある全種、試飲させて頂いた中で、
最も気に入った1本を購入しました。
初めて出会う「山の寿」と言う日本酒。
それぞれのお酒に、活きる方向性を感じるものでした。

購入後、まだ開封していません。
近々、楽しみたくて、うずうずしています。
香とハリ、元気があって身体に嬉しい、
嬉しい気分にさせてくれるイメージ。

【 兵庫・太陽・純米たれくち無濾過生原酒19BY 】

Cimg1062

「山の寿」と同様に、
今回「地酒屋こだま」に訪れた理由である日本酒。
試飲させてもらった中で、
どれも巨兵の勇ましさを持つイメージでした。
どれも太い。だがゴツいだけで動けない兵ではない。
この19BYは年数が若いものと比べて、
熟成分の深みがあり、
燗酒や常温帯も、より一層楽しむ事が出来そうだ!
…そう思って選びました。
こちらも現状、未開封。

【 福島・会津中将・特別本醸造無濾過生原酒 】

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「地酒屋こだま」スペシャル…と、
言っても良いボトルだと思います。
何でも今年は火入れを行おうとしていた特別本醸造、
どうしても無濾過生原酒が良い!!
…と取り置いてもらったボトルなのだそうです。

先日、開封してみました。
日本酒の味わいグラフなるものがあるのならば、
中心位置に存在していて、
何か突出して強い、インパクトがある…
…と言う事はありませんが、
見事なハマリ具合で、上手に誰にも愛されそう。
愛嬌があるイメージです。
鋭い針で中心を細く貫くのではなく、
大きな心の広さで中心付近を見事にカバー。

数日、Ykさんとふたりで楽しんでいました。
ふと気が向いたので燗を点けてみたところ、
想像以上に素晴らしい燗栄えを見せてくれました。
ふくらみ、喉の通り、余韻の味の旨さ。
久し振りに燗の良さを実感。
同じお酒でも2度も3度も新しく楽しむ事が出来る。
感動しました。

【 福島・会津中将・夏吟醸生貯蔵酒 】

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Ykさんがラベルの可愛らしさから気に入ったボトル。
試飲してみると、
なんとなく僕の好みから言って、優しいイメージ。
買うかどうかと思うと、少し悩む。

そんな時こそ買うべきだと思えた。
Ykさんとは好みが違い、
僕がやや買い渋る類のものは、気に入ってくれる場合が多い。

そんな訳で買ってみて、先日飲んでみたけれど、
連続して試飲していたその時よりも、
ずっと美味しく感じています。
香がとてもスマートに伸びていて、美味しい。
Ykさんも、もちろん気に入って飲んでいます。
買って良かった!の1本でした。
心地良いままに飲んでは、
直ぐ終わってしまいそうなので、
ゆっくり大切に飲んでいます。

【 福島・会津中将“永寶屋”・純米辛口“八反錦” 】

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自分の好みを把握したであろう、
店主たけさんが、
「これはどう?」と差し出してくれたもの。
ズバリ、僕がすこぶる好きな酒質でした。
思い出すのは、
2009年12月旅行で蔵元で購入した
「純米大吟醸“八反錦”」…
この八反錦と言う酒造好適米を使った「鶴の江酒造」の日本酒が、
僕はどうにも好きらしい。
厚味があって嬉しいくらいの重みがあって。
ため息をつきたくなるくらい旨い訳で。

これは昨日開封。
試飲時よりも辛味とインパクトを感じるボトル。
共に飲み比べていた「夏吟醸」とは、
同じ蔵元言えど違う雰囲気、
味わいの多様性を感じるものでした。
Ykさんには特長たる強みこそが、
印象に深く刺さり過ぎてしまった様子。

【 福島・豊国・純米吟醸中取り 】

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この字面が好きで「どんなお酒か」を聞いてみました。
「純米」と、この「純米吟醸」を飲み比べた末、
重さの中に上る気勢のある純米吟醸を選びました。
これも未開封だけれど、きっと冷温だけでなく、
いろいろと楽しめると思うのです。
そう言う直感、ありました。

発売はずいぶんと前の事だったのだけれど、
なかなか買いに行けずにいた日本酒。

【 長野・笑亀・純米ナガブロ酒・漢酒 】

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【 長野・笑亀・純米ナガブロ酒・女酒 】

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「ナガブロ」企画の
「ナガブロ酒を造ろう!」から生まれた2本の日本酒は、
様々な取り組みの成果。
自分もラベルに貼られたQRコード・スポンサーに応募しているので、
是非とも買わねば!と思っていました。
共に未開封。せっかくなのだし飲み比べてみたいものです。

【 長野・笹の誉・純米原酒無加圧袋吊るし 】

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ブログ化していませんが、
第6回信州SAKEカントリーツーリズムの旅の中から。
当日、笹井酒造に赴いた際、
杜氏さんにお会いした事に端を発する日本酒です。

笹井酒造「笹の誉」には、
「おらが酒呑み歩き」や「城下町酒楽まつり」でお会いしました。
実家の直ぐ近く、再最寄の蔵元であるのに、
あまり馴染みが無い事を寂しくなるほど、素敵な蔵元さんでした。
何より地元産のお米を使って醸す…
「長野県産」と言う広さよりもっと、
島内や新村、「松本平産」と言う心が
たいへん嬉しく感じたものでした。

この日本酒に使われているお米も、
地元「三郷」地域で育まれたお米です。
純米原酒、その味わいは強く濃く、
こうしたスタイルのお酒はYkさんはちょっと苦手。
酒らしく、地の味強く、
そうだ、8月15日に「風林火山」で頼んだ、
「塩丸いかとキャベツの和え物」なんて合いそうです。

その後、Ykさんもこの日本酒を
「美味しい」と言って飲んでいます。
燗にしてみたところ、
ピリピリとした酸が栄える、
ぬくもりの中に芯があり、
肝の中の山椒の様な、
味わいの刺激が根幹となって、
非常に美味しく頂く事が出来ました。
力ある雰囲気はそのままに、
魅力をもっと開花させて味合わせてくれました。

【 無添加ちょもしょうゆ 】

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日本酒ではないけれど、
「醸す」と言う事には通じるお醤油。
「俺らラーメンちょもらんま」にて発見です。

ラーメンに使われるタレとは別に、
店主さん達仕込みのお醤油。
これ、すこぶる美味しいお醤油でした。
今の所、お豆腐や〆鯖あたりに試しただけなのですが、
甘味は少なく香はあり、塩が丸すぎず、
急な弓形になる舌触りと言うかイメージと言うか。
ごく少量生産だと言うから、
もう無いかも知れないけれど、
ストックしておきたくなる、
食卓に欠かせなくなるお醤油だと思ってます。
大切に冷蔵庫の中に保存中。


以上、最近の日本酒でした!





+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

8月14日、
厨十兵衛での暑気払いにて、
ある質問に酔いもあってちゃんと答えられたか不安なので、
一筆、取ります。
「ブログでよろしく」の一声も、とても嬉しかったので。
F津さんへ、私信であります。

「 どんなものを読みたいか 」

「 日本酒の記事で 」

…と言うことならば。
今、どんな事に興味があって知りたいか、知りたいと思うか…。

今ある情報源として…
各蔵元情報ならブログを見れば良いし、
HPを更新している蔵元なら、Webサイトを見れば良い。
(開設しただけで更新していないHPも無い訳では無いけれど)

総合的なページとしては、
「醸界タイムス」は酒屋さんが見るべき内容が多く、
見たりはするけれど、興味があるかと言うと、ちょっと違う。

そうしたサイトを見る場合、
僕はイベントの流れを見たいと思っています。
新しいボトル、蔵元さんの新しい試みがあったとして、
それはすぐに分からなくて良いもの、おいおい分かれば良いもの。
もしか街場の日本酒居酒屋で出会えるものかも知れません。
けれど、
例えばイベントならば、
日付を過ぎれば情報に意味がなくなってしまう。
そう思って見ています。
また地域のお祭りとも重なってのイベントもあり、
地域性に着目するならば、
地の酒を地の飲食店と共に味わうのは、有意義に感じています。
その点、「日本酒カレンダー」はとても便利です。
( http://hamada.dyndns.org/~rei/nihonshucalendar/ )

ですから、
僕自身が欲しい情報と言うのは、
少ないながらもある程度は、自分で得ることが出来ている。
もしくは妻が「市民タイムス」などから切り抜いてくれている現状です。
でも、それはある種、
積極的に情報を得ようとしているのかも知れず、
僕ら以外の皆さんが、もっと別の情報を得たいと思っている可能性が、
少なからず、むしろ多めにあることを前置きとして、書きます。

自分が読みたい、知りたい…と感じるのは、
「自分以外の意見」です。

海外とか県外とか。
その反応の差は知りえない。知ってみたいと僕は思います。

例えば「多摩独酌会」の、
日本酒試飲リスト「四者四様」も、
自分以外の誰かとの差が知りたいからこそ。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/cat22061165/index.html )

僕と隣り合う誰かで当たり前に違うもの。
県民性があるのだと言うなら、それは知ってみたい。
であれば、国民性は?
自分以外が、
自分が感じたものをどの様に感じるか…それは気になります。
実際に、
こと日本酒を取ってみても、
各県に特色があり、味わいの全体像に差があります。

高知の酒を長野県民はどう感じるのか。
長野の酒を高知の方はどう感じるのか。
甘味のある雰囲気の大分あたりは、
同じ甘味のある雰囲気の長野酒はどの様に映るのか。
銘柄を挙げるなら大町の「北安大国」は、どう映るのか。
気になったりしています。

ひとつの日本酒を、
海外ではこれに合わせる、僕はこれに合わせる、
チーズにはこれ?居酒屋店主の合わせる肴はなに?
それをどう感じる?
日本酒とは食に関わるもの。食の文化は人が生きている証。
日本酒そのものにクローズアップした「差」を感じたい気持ちもあるし、
日本酒をどの様に楽しんで行く事が出来るか、
楽しんでもらえるのか、
美味しい食のエンターテイメント足り得る嗜好品の世界を、
他の人は如何に楽しもうとしているのか、
それもまた非常に気になっています。

で、実際に「dancyu」などでも、
その点を特集したりしてもいますが、
求めるものとは、少し違うニュアンスを感じながら読んでいます。

日本酒は嗜好品。
無くても生きて行く事が出来るもの。
ゆえの多様性。
誰かにとっては無くてはならないものに成り得る。
何ひとつ答えが無いものだからこそ、
それを見て、見た人がどう感じるかを知ってみたい。

長くなりましたが、その様に思っております。

酒造りや伝統、杜氏制…
そうしたものは、
蔵見学や今まで見てきたもので、
今の所は満足しているのかも知れません。

そうそう、女性杜氏の話も出ましたね。
4名のうちお2人が醸すお酒、
長野市川中島「川中島幻舞」と小布施「豊賀(米川)」は、
僕と妻が外飲みで出会ったら、
必ず注文するほど大好きな蔵元さんです。
信州新町「美寿々錦・十九」、
上田「亀齢」は松本ではあまり見かけないかも知れません。
杜氏見習いの木曽薮原「木曽路・十五代九郎衛門」は、
先日も「時しらず」と言うお店でのイベントでお会いしてきました。
よろしければ、そちらの記事も。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/201081-7e48.html )

女性杜氏だから珍しい…
女性杜氏だから美味しいって事はないです。
みなさんとても真剣に醸しているから、
日本酒がとても美味しいのだと思っています。
東京では女性杜氏だけを集めた会なども開かれていますが、
女性杜氏の存在が非常に特異であるか…
…そうではないと思っているので、
その記事に僕が魅力を感じるかと言うと、
あんまり感じないと言う所です。

男性も女性も関係なく、
実にひたむきに、情熱を燃やし真摯に、
そうして生まれてきた日本酒は、たいへん素晴らしい。
そう思います。
だからこそ、
それを僕以外の僕が知らない誰かが、
どの様な笑顔で飲んでいるかを知ってみたいと思います。

長くなりましたが、こんなところで。
以上、私信でした。

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2010年8月14日 (土)

大内宿を歩き、ねぎそばを食し、その後、会津中将を買う。(2009年12月6日・福島・大内宿と鶴の江酒造)


実はまだまだ完結していなかった2009年12月旅行記。
思い出深い記念の旅ゆえに、
家に帰るまで、きっちり書いて行きますとも!
目指せ!1年を越さないうちに更新完了!!
(残すところ、4ヶ月を切りました)

季節12月、映る人物の姿に、
夏の今は違和感があっても気にしない!

Ykさんのご友人夫妻に福島県の観光名所へ、
連れて行ってもらいました。

2009年12月旅行記第8弾。
福島県は南会津郡下里町「大内宿」、
会津若松市内「鶴の江酒造」と「末廣・嘉永蔵」訪問記。


【 2009年12月6日 】

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会津若松市内から30分ほど車を走らせた後、
「大内宿」に到着しました。
晴れていればそれは美しかったかもしれないけれど、
小雨の中も、また宿場の風情。
駐車場から宿場の街並広がる道の先まで数分。

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「大内宿」は会津若松と日光を繋ぐ
「会津西街道」もしくは「下野街道」の宿場町。
会津藩、新発田藩、村上藩、米沢藩の参勤交代に使用されて栄えました。
しかし、明治の世に入り、街道制度の廃止に伴い、
主要交通機関から外れた事で人の流れが衰えます。
これこそが今でも街並が残り続けた理由。
近代になり道路の舗装化などが行われはしましたが、
宿場町としては全国3番手、
1981年(昭和56年)に長野県・妻籠宿、長野県・奈良井宿に続き、
「重要伝統的建造物群保存地域」に指定されたことから、
地域の保存活動も活発化。
舗装道路も撤去され、水路も復活するなどしての今であるそうです。

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小雨の中、人手はあるけれど少なく感じます。
泥の地面でないから、歩き易い。
茅葺屋根の街並が長く遠く続く。
軒では露店。
あたたかそうに湯気の立つ鍋を置く家、
民芸品を置く家、様々。

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小腹が空いたので、たまこんにゃくを頂きました。
Ykさんのお友達夫婦はお汁粉を。
染みるほどの熱さとは、今、すごく心地好いと感じていたはず。
夏場に見ると思い出しか浮かばずに、
美味しそうだとは感じないかな…と思うけれど、
僕とYkさんにとっては、
「あぁ、あの温かさか」と、
かえって時間が経った今だからこそ
記憶の熱さが蘇るように、とても美味しく、また美味しそうに感じます。

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見晴らしの良い景色と言う事で名が知られているのは、
この階段を上った先、高台のお堂の隣。
観光名所ゆえか、
急な近道と安全な坂と階段の組み合わせと2つの道を選ぶ事が出来ます。

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大内宿の街並を一望できます。

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一望しているYkさん。


この後、僕らは東京方面へ向かわねばなりません。
お昼ご飯を食べてから、会津若松に戻ることにします。

【 手打そば 大和屋 】

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テレビで見かけたことがある郷土料理と言うか、
名物と言うか、
「それ、やってみたい!」と思ったものをやりたくて。

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店内は古民家の佇まい。

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「ねぎそば」・950円!
これをやってみたかったんです。
箸は(あるけど)ありません!
使いません!
ネギを箸代わりに使い、薬味としてかじる!
特にYkさんのネギは辛味が強く、四苦八苦していました。
意外にすする事は難しくなく、
かっ込むように器に口をつけ、ツユと共にズルリと食し、
ガッとネギの辛さを感じる。
なかなか。

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僕はセットメニュウで、
「当店特製そばセット」1400円をお願いしました。
ねぎそば、五目ごはん、
山菜、冷やっこ、おしんこのセット。

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帰り際、店頭で見つけて思わず購入。
やくみつる氏のラベル、
サッポロ生ビール“黒ラベル”福島県限定。
衝動買いもまた旅らしい。

この旅、蔵見学や移動ばかりの過密スケジュールで、
初めての観光になりました。
もう少し日本酒以外の地域性に富んだ旅の思い出を、
Ykさんに作ってあげられたらなぁ…と言う思いが、
実は先月の宮城県旅行の「松島」に繋がっていたりします。

会津若松に戻って来てからは電車の時間まで、
市内の蔵元に案内してもらいました。

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「会津中将」の鶴の江酒造。
「厨十兵衛」でも飲むことが出来る福島酒です。

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歴史感じる佇まいと、その前を通るアスファルトの道路。
町の中にある蔵元、と言う雰囲気。

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数種類、試飲させて頂いた中から、
僕とYkさんが共に気に入った1本を分けて頂きました!

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福島・会津中将・純米大吟醸“八反錦”を。

他にも「ゆり」ラベルなども興味がありましたが、
何より気に入ったのは、このボトルでした。
美味しさの深度、甘味の表現が好み!

【 末廣酒造・嘉永蔵 】

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続いては「末廣酒造」の「嘉永蔵」に向かいました。
ほんの数分の距離。

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時代を感じさせる趣です。

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見て回る、観光要素も多い蔵。
こちらでは特に日本酒を買わなかったけれど、
その風情は、またゆっくり見てみたいかも知れません。

Ykさんのご友人夫妻にお礼を言い、
お土産にこのお酒をもらいました。
僕らこそ、とてもお世話になったのに!

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旦那さんが「俺、この酒好きなんだよね」と渡してくれたもの。
福島・花泉の辛口本醸造酒。
「花泉」と言えば「ロ万」シリーズであったり、
僕もYkさんも好きな銘柄!

2日間、本当にありがとうございました!
…と、お盆で帰って来ていた10日火曜日にお会いしたばかりで、
半年以上前の内容にお礼を書くのも、
なんだか不思議な気持ちになりますが。


郡山からの新幹線は割引率などを調べた結果、
グリーン車に乗ることにしました。
「えきねっと」の予約の中には、
時間帯などによってお得になるチケットがあり、
有効に使わせていただきました。
思えば、人生初のグリーン車。しかも新幹線、2階席。
さらに他の乗客さんは2人ほど居たか居なかったか…
…穿った見方をすれば割引しているだけの事はある時間帯。

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ゆったり景色を眺めながらの帰り道でした。

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車窓から見る事が出来た富士山。
行きの新幹線では撮る事ができず、
帰りは帰りで、なかなか良いタイミングが無く…
バッチリ撮る事が出来た時は、
誰も居ない反対側の席にカメラを固定し、
狙いを済まして撮影しました。
空席ゆえの1枚。

僕とYkさんはリラックスして東京へ。
松本までの道を急がずに、
東京でもう1泊を予定していました。
ずっと…とあるブログで見かけていて、
行ってみたかったお店に行くことにします。

そのお話は次回に!
2009年12月旅行記第8弾は以上。
第9弾に続きます!

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2010年8月 3日 (火)

旨し長野酒、夏野菜と過ごす中町の庭。(2010年8月1日・時しらず)


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さぁて、いつだったか。
「メディアミックス」なんてね、
洒落た言葉が流行った時代もありました。
「あの頃は」なんて言ってね、
いまや懐かしくも感じる言葉でございます。
かくも古きは「feat.」とか「with」とかね。
今もある言葉ですがね、
世間様がもてはやしたのはついぞ昔に感じます。

さぁさ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
コンニチ、こちらに集まりしは「サケ・デイズ(SAKE DAYS)」!
信州信濃を背負って立つ粋な蔵元4人衆!

中町は「時しらず」、
知る人ぞ知る、知らなきゃ知っていっておくんなさい!
炭火と鶏と野菜の旨い店だ!

佐久市のアトリエ・ノマドも忘れちゃいけねぇ!
曰く“土が育てた”、この野菜を見てみておくれよ!
どうだい、かぶりつきたいかい!?
土の匂いを嗅ぎつけたね?
粋だねぇ、お兄さん!

さぁさぁ、酔ってらっしゃい見てらっしゃい!
三方集まりゃ、
こんな楽しいこと、他にはござんせん!

夏の日、酒と野菜を楽しんで行こうじゃありませんか!


【 2010年8月1日 】

僕がこのイベントを知ったのは、
Ykさんが切り抜いてくれた新聞記事から。
このイベントを知る事が出来て、
心から良かったと思う。
今日、集まる4人の蔵元さんは、
長野県内の日本酒を牽引して行く人たちだと思う。
醸すお酒自体も好きだし、
人柄も情熱に裏打ちされ素晴らしい。
だからこそ知る事が出来、遊びに行く事が出来、
とても感謝している次第。

2010年8月1日は、
ギラギラとした日差しではなかったけれど、
それそこここに暑さ染み入る1日でした。
14時開始のイベントで、電車が着くのは13時ごろ。
1本遅らせれば、14時回ったあたりで。
ならば早目に着いて休んでいようとした僕とYkさん。

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自分としては、
すこぶる久し振りに「OLD ROCK」に入りました。
涼みつつ、涼やかなる黄金色の飲み物を頂戴いたします。
これにてその後、日本酒を美味しく頂くための土台が出来ました。
「OLD ROCK」、僕が訪れた昔はリニューアル前の頃合。
先日、Ykさんがお昼ご飯を食べた際、
店員さんの応対も含め、とても良かったとのこと。
なるほどの雰囲気でした。

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【 鶏鍋・炭火料理 時しらず 】

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再び訪れた中町「時しらず」…
“再び”と言うと、
実は先日、どんなお店かを知りたくて、
街を飲み歩く中でお邪魔したからこそ、“再び”です。
炭火で焼いた長芋や野菜のバーニャカウダなど、
とかく野菜の美味しさが印象に残っています。
昼は昼で同じ内装であっても、印象が違うもの。
更には今日のイベントに合わせ、
「アトリエ・ノマド」さんのマルシェが開かれ、
また参加4蔵元の日本酒の試飲即売も行われていました。


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カウンター席を通り、中庭に出ます。
中庭を挟んで土蔵のお席、個室もあり、
様々なシチュエーションを食とお酒、
楽しみを以って迎える事ができそうな雰囲気。

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椅子とテントが用意されていました。
本日のイベントのメイン会場はこちら。
けれども、人によっては縁側であったり、
土蔵の中であったり、自由に過ごす事が出来ました。

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イベント開始直前。
「SAKEDAYS(サケデイズ)」の4人4蔵元が揃い踏み。


14時ごろ開始。
思い思いに蔵元さんにお話を聞きながら、
蔵元さんが醸した日本酒を頂きました。

佐久市は野沢の伴野酒造からは、
「澤の花・純米“別誂”」と
「澤の花・純米吟醸“夕涼み”」が用意されました。

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まず頂いたのは「夕涼み」を。
Ykさんは「飲みやすいね」とのこと。
五味の渋味、辛味の表現と波打つ雰囲気、
味わいの張りが素晴らしく、
実は後半、少し空気に触れたり温度が上がったりしても、
表情が違い、とても楽しめる日本酒でした。
「ぷはぁ」と言う快音も聞かせ、
「うん」と言うじっくり頷かせる時間をも持ち合わせる感覚。

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中野市の井賀屋酒造場からは、
「岩清水・純米五割麹・無濾過瓶火入れ」と
「岩清水・純米吟醸・無濾過瓶火入れ」が用意されました。
「本金」の「本醸造“太一”」と共に流水で冷やし、
なんとも風流、絵になります。

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実は先駆けて前日、
松本駅前「風林火山」で「純米五割麹」は頂いていたので、
「純米吟醸・無濾過瓶火入れ」から注いでもらいます。
ほのかな甘味と酸味が伸びて行き、
穏やかに何とも大きい世界。
香も味と調律し、こちらも伸びが良い。
熟成感が出ている…と言うより、
味が乗っている美味しさでありました。
あぁ、“ほのかな甘味と酸味”が上手に例えられないけれど、
炊き上がった栗の甘さ様であり、
味わい深い…「洋食厨房Spice」で食べられる、
果実のコンポートに生きる酸味に近い様。

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上諏訪の酒ぬのや本金酒造からは、
「本醸造・太一」と
「大吟醸“特吟”原酒」が用意されました。

こちらも「太一」は大好物ゆえ、
初めて飲む「特吟」から頂く事にしました。

まず鈴を鳴らすように風が閃いて、
酸高く、キリッとした部分、味の土台を支え、
重くない、重過ぎないパワーが、
酸と共存しながら味を引き伸ばし、
いちばん最後には甘味がかすかに残り、心地好い。
水の世界も感じられ、なるほど野菜とも相性が良さそうです。

【 とうもろこしのすりながし 】

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とうもろこし、甘い。
甘い、この透き通る甘味は体感した事が無いものでした。
蒸かして砂糖みたく、
糖を感じさせる太い甘さも知っているけれど、
それとは違って、
もっと生っぽく糖を感じさせず、遠くに感じる甘味が、
ずっと響いて漂い、呼吸と共に膨らんで押し寄せて
波の様に引いていき、繰り返す。
時としてアクセントであるはずの酢橘の香りをも飲み込む、
とうもろこしの存在感は素晴らしいの一言。
たいへん美味しい野菜の存在を感じました。

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木曽は薮原の湯川酒造店からは、
「十五代九郎右衛門」シリーズから、
「特別純米・9号酵母」と
「特別純米・長野酵母・本生にごり」が用意され、
僕らは「本生にごり」から頂きました。

バランスが調った印象で、
ちょうど出て来ていたとうもろこしとも、
美味しく合わせて頂く事が出来ました。
温度帯の幅が実に広く、
冷温で飲みやすさ、通りの良さを感じさせ、
温度が上がるにつれて米の味の深みが顔を出す。
聞けば、燗も美味しく飲めると言う事で、
それを感じさせる太さ、
太さの中にたおやかな部分があり、
総じてバランス良くまとまっていたと感じさせます。

それぞれの蔵元の日本酒を1種類ずつ頂いたので、
再び順々にもらって行く事にしました。

そんな訳で「澤の花・純米別誂」を。
香が立ち、酸を感じます。
同じ酸を感じるタイプでも、
本金とは別の酸の構成、バランスで、
蔵毎の個性を感じます。
キリッとした全体に感じ、
ハイな部分でずっと保持される酒の芯。
酸の在り方が味わいを持ち上げている印象でした。

続いて「本金」の「本醸造・太一」を。
「本金」との出会いの中にも存在したボトルで、
自分の中で本醸造を注目させるきっかけになったボトルでもあるかも。
「本醸造酒だって旨いぜ!」と誰かに伝えるとき、
必ず脳裏に浮かぶ1本だと思います。
他に本醸造で好きな銘柄だと「相模灘」とか。
「会津中将」の特別本醸造の生とか。
太くてしっかりした雰囲気、香も知っている…
本金っぽい雰囲気が乗っていて美味しい。
Ykさんは例えて「お米の香がする」と。
こう言う例えを出す時は、
きっと「SOJA好みの酒だ」と言うのですが、正にその通りで。
故に、Ykさんの好みからは少し外れてしまうのだけれど、
それこそが利き比べの楽しさであります。

続いては「岩清水・純米五割麹・無濾過瓶火入れ」を。
昨日飲んだとは言え、
こうして飲み比べて行くと更に五割麹の存在感が光ります。
個性があり、
これが好きだと思えば、これを探してでも飲むしかない!
…そんな気持ちにさせる魅力。
会場でも何度か女性の声で「岩清水、美味しい」と聞こえてきました。
甘く、ほのかにこってりする感覚。
これがたまらなく心地良い味わいに繋がります。
Ykさんは例えて「枡の香がする」…とのこと。
「岩清水」の香をこの様に捉えていて、
同様に「純米吟醸」でも、ほのかに感じられるそうです。

Ykさんにとっても「岩清水」は好みである様で、
9月3日の「十五代九郎右衛門」とのコラボレーションで、
第10回目を迎える「食酒楽会」が、
ますます楽しみになってきました。

全8種類、
左手方向から順々に試飲して行った中で、
いちばん最後を飾ったのは、
「十五代九郎右衛門」の「特別純米・9号酵母」。
本生にごりとは酵母違い、清濁の差がありますが、
こちらもバランスの調いが素晴らしく、
全体にほんのり甘味が広がり美味しい。
Ykさんも飲みやすさに喜び、
甘味を拾うことも好感触に捉えていた様です。

今日の8種類を全て試してみて、
大きく分けると、
岩清水と十五代九郎右衛門が甘味を湛える感覚、
澤の花と本金が酸を湛えキリッとした感覚に思います。
各蔵元、更にバリエーション豊かに醸していますから、
これが全てでないのは分かり切っているけれど、
今日の2本だけを大分類で分けてみても、
更に個性で分かれて輝く。

そんな風に眺めていて考えていました。

4蔵元に共通して言えるのは、
今も美味しいけれど、
これから先も、きっともっと美味しいんだろうなぁ…と言うこと。
これ、とても大切。
会場の皆さん、
後ほど、みんなに混ざって試飲していた「時しらず」のY田さんも、
そう感じていたと思います。

何故なら、
器片手にした会場が笑顔で溢れていたから…ですね。

【 セミドライのトマトと、ルッコラ、モッツァレラ 】

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そんな訳で全8種類を試飲したので、
気分で更に注いでもらいながら、
「時しらず」のお料理と、
「アトリエ・ノマド」のコラボレーションを、
こちらも更に味わっていきます。

僕はルッコラの美味しさに喜び、
Ykさんはトマトの美味しさに喜んだ一皿。
勿論、僕だってトマトを美味しく頂いたし、
Ykさんもルッコラを楽しんだけれど、
お互いの感動の最大は違っていた様で。

僕はルッコラの胡麻の匂いに感動しました。
ルッコラと言う野菜に対して、
「胡麻の香」とは、よく聞くのだけれど、
はて、そこまで「胡麻」だと感じた事があったろうか。
今回、実に納得させられました。
胡麻様の香、噛むと刺激、辛味が走り、
素晴らしい美味しさでした。

Ykさんが気に入っていたトマトは、
旨味が恐ろしく強いと感じられるもので、
まるで塩を振り掛けたスイカやトマトの変化を、
地で突き進むような感覚。
トマトジュースも塩が入った飲み物だけれど、
その印象すら抱きます。
僕は例えて「血の味がする」とさえ思いました。
実に濃いトマトの味わい、その旨さ。

【 アトリエ・ノマドの野菜盛り合わせ 】

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緑の色彩に牛蒡や人参、トマトなど。
酒盗も添えられて。

もう一皿でも二皿でも食べていられそうな美味しさ。
甘味を美味しいと感じる野菜はより甘く、
どれも歯触りの良さは命の新鮮さを感じさせ、
土の香、緑の香はそれぞれ濃く強く味わえる。
見た目で伝わるものもあるだろうし、
食べてみなくちゃ分からないものもあると思います。

海の幸、山の幸だなんて例えて言うけれど、
「さち」とは「幸せ」な気持ちになる事であれば、
これほどに体現出来る山の恵みを味わう今、この瞬間、
とても幸せに感じました。


後半、湯川酒造店の尚子さんが、
「特別純米・本生にごり」を噴かせて見せてくれるとのこと。

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一堂の視線が漏れなく注がれます。

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グッとアイスピックで蓋を貫いた後は、
活性した空気が抜けない様に、
かつ瓶内に圧が掛かる様に充填。
そして!

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頃合を見て、手を離せば白き噴水が立ち上ります!

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初めて見る方も多かった様子。
歓声で迎えられました。
もちろん、残った「特別純米・本生にごり」は、
みんなで美味しく頂きました!


【 桃とミントと大吟醸のゼリー 】

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デザートは大吟醸の香を確かに感じるゼリーで。

【 酒ぬのや本金・酒ショコラ 】

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更に「本金」の2大スイーツの片翼、
「酒ショコラ」も登場しました。
久し振りに食べたけれど、やっぱり美味しい!
そう言えば、
もう片翼、本金の酒粕サブレは、
以前、家飲み会の時に持参し、すごく喜ばれた事があります。
共に塩を上手に取り込んだ美味しいスイーツです。


…と、そんな訳で、
よく飲み、よく食べ楽しんだ時間はあっと言う間。

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店頭のマルシェにて、
アトリエ・ノマドのお野菜を分けて頂き、
僕とYkさんは会場を後にします。
また秋に再びイベントを開く考えもあるとのこと。
楽しい日曜日の昼を過ごしました。

「SAKEDAYS」の皆様、
「時しらず」の皆様、
「アトリエ・ノマド」さん、

本当に、

ご馳走様でした!!楽しかったです!

【 鶏鍋・炭火料理 時しらず 】
( http://www.torinabe.net/index.htm )

【 アトリエ・ノマド 】
( http://www.sas.janis.or.jp/~atelier_nomade/ )

【 SAKE DAYS 】
( http://www.sawanohana.com/sakedays.html )

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【 “岩清水”井賀屋酒造場 】
( http://www.iwasimizu.com/ )

【 “澤の花”伴野酒造 】
( http://www.sawanohana.com/ )
→ 信州佐久“澤の花”の『HANA咲く KURA日記』。
( http://ameblo.jp/sawanohana-tomono/ )

【 “本金”酒ぬのや本金酒造 】
( http://www.honkin.net/ )
→ 日本一小さいかも知れない?日本酒蔵酒ぬのや本金酒造九代目日記
( http://ameblo.jp/honkin-380otome/ )

【 “十五代九郎右衛門”湯川酒造店 】
( http://www.sake-kisoji.com/ )
→ 蔵人尚子の奮闘記
( http://kisoji.dtiblog.com/ )

あと、山屋酒店さんも!
松本の日本酒のイベントを支えていると思います。
今回も素敵な日本酒の会、支えた立役者であったと感じます。





その後。

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僕とYkさんは、松本城の太鼓祭をなんとなく見、
歩き回った所で、
「麺肴ひづき」でご飯を食べて帰ろう…と言う話になります。
二次会も考えたのだけれど、
もう日本酒の美味しさは十分に味わっている訳で。
美味しいお酒を美味しいと思うだけ満足して頂き、
翌日への活力とする程度の酒量で、お付き合いしたいもの。

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〆のつけ麺。
Ykさんは「醤油つけ麺」の海苔増し、
僕は「担々つけ麺」のメンマ増し。
最も食べている組み合わせかも知れません。
僕らの中で「ひづき」を語りたい時に筆頭に上がるメニュウ。
美味しく頂きました!





更に後日談。

アトリエ・ノマドで購入したトマト。

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あくる日、月曜日の晩ご飯。

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アトリエ・ノマドのズッキーニとトマトを使った、
ゴーヤチャンプルー。
鰹節と昆布をたっぷり使って作りました。
その前後、お弁当だったりお味噌汁にも、
ズッキーニを使ったのだけれど、
とかくズッキーニに感じる美味しさ、
あの甘味が、殊更美味しく感じました。
トマトも最初のひと口、
Ykさんの「美味しい!」で全てが報われると言うか、
美味しいトマトを買う事が出来て、
美味しいままに味わう事が出来て、
それだけで嬉しい。

自然と土と人の手に感謝。

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