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2010年3月20日 (土)

八戸に僕らの味覚が恋をする。(2010年12月4日・青森・がんこおやじ)


ブログを書くことが、こんなにつらいなんて。

食べたい。

思い出す。

「陸奥八仙」のうまい酒、
「がんこおやじ」のうまい料理。

12月旅行記第4弾。
「摩幌美」酋長のメールに端を発する、
「イカを食べたいじゃないか」
そんな青森の目的のひとつ、「がんこおやじ」での夕食。


「八戸酒造」を、
駒井さんに見送られて後にした僕とYkさん。
気持ちがとても晴れやかです。
「素晴らしい体験をさせてもらった!」と言う充実感。

今晩の食事は、駒井さん自身が書く、
「陸奥八仙」公式ブログを見て、決めました。

( 09.9.12?がんこおやじNo4 )
( http://www.mutsu8000.com/blog/2009/09/09912no4.html )

そもそも、
今回の旅に「青森」が決まった理由は、
ある日、「摩幌美」の酋長が送って来てくれた、
青森でのイカ刺の写真です。
「食べたいなぁ」と。
計画段階でYkさんのプッシュがあり、
僕が「青森に行くならば、陸奥八仙も行きたい!」と言い、
こうしたスケジューリングになっています。

だからこそ、
夕食には美味しいイカを食べられる場所が良い!

そう思って探そうとした矢先……、
いやいや探すことなんてありませんでした。
「八戸酒造」から徒歩5分も掛からない距離に、
正に欲する“美味しいイカ”を食べさせてくれるお店があったのですから!

決め手はやっぱり駒井さんのブログの、

素敵な笑顔ですネ。


【 居酒屋がんこおやじ 】

Cimg7985

「八戸酒造」と「陸奥湊」駅との間に位置する「がんこおやじ」、
店頭には「朝獲り」のイカの入荷を知らせる看板がありました。
こみ上げてくる期待感に、ワクワクしないではいられません。

【 お通し 】

Cimg7955

お通しの鯖の味噌煮もとても美味しく頂きました!
しっかり味のある味噌煮に対して、
お隣の青菜は、あって嬉しい存在でした。

【 SAPPORO・サッポロビール生“東北ホップ”黒ラベル 】

Cimg7957

夢中で楽しんだ「八戸酒造」の蔵見学を終えて、
まずは“お疲れさま~”の勢いで乾杯。
ホップの栽培と聞くと、
長野県山ノ内町「志賀高原ビール」の取り組みが浮かびますが、
東北地方でもホップが栽培されているのですね。
全量東北育ちのホップで醸造した東北限定ビール!
飲まずにいられず、です。
ピルスナー系のスタイルで、
ホップの香が爽やかに利いていて、美味しかったです。

【 八戸前沖・寒ヒラメ刺 】

Cimg7958

頼まないではいられない!
各種あるお刺身の中から、悩んで悩んで3種類選びました。
他にも食べたいものはいっぱい。

【 活ホッキ刺身 】

Cimg7959

「解禁」と書いてあったのも気になって。
調べてみると、
青森では12月1日からホッキ漁が解禁になるのですね。
素晴らしいタイミングで訪れていたみたいです。

ヒラメもホッキも、身の部分以外にも、
縁側であったり貝紐であったり、
捌くからこそ出て来る部分が添えられていたのが、
心底嬉しかったです。
捨ててしまう場合もあるかも知れない、
この部分だってすこぶる美味しいものです。

ヒラメの香は良く、
身の弾力…歯に返す力と、
伝わって来る、優しくも大きい旨さ。
“大味”と言う意味にあらず。
日本酒で言うなら味幅が広い感じ。
舌いっぱいに感じられる、広がる美味しさがありました。

ホッキは甘味となめらかさが、
過去において未体験の領域。
貝類のお刺身は好きだからこそ、
よく食べてはいるのだけれど、
心地良い強い歯応えに喜んでいた中で、
柔らかさと弾力感が両立しつつ、
噛むたびに甘味がとろけて出て来る雰囲気は、
もう、たまらない美味しさでした。

あぁ、本当、また食べに行きたいです。

【 八戸前沖・鮮!真イカ刺(イカのふ付) 】

タイミングさえバッチリ合えば、
「朝獲り」を越えて「昼獲り」の場合もあるそうです。
本当に獲れ立て直ぐを食べる事が出来るのは、
港が近いが故に!ですね。

Cimg7964

朝獲りのイカ。
実に美味しかったです。
「これを食べに来たんだ」と思いながら写真を撮り、
「食べに来て良かった」と味わう。
歯触りの良さや食感もたまらないものがありますが、
そこかしこに感じる甘味にやはり惹かれます。
比べると、ヒラメのあの甘味ですらも、
どこか野性味に捉えられます。
もっとふんわり、どこか華やか、
そっと踊る味わいの歓喜。

Cimg7965

イカの肝…「イカのふ」も添えられました。
見ることで、たまらなくなりませんか?
これを食べたら、さぞかし美味しいんだろうな…
…と、思える感覚、湧き上がりませんか。
フレッシュさと濃厚さの相反する味わいこそ、
生命の輝きに感じられます。
今でも喉から手が出そうです。

それぞれのお値段も比較的お安く、量もたっぷり。
すごく満足できました!

【 青森八戸・陸奥八仙・特別純米“槽酒”無濾過生原酒 】

Cimg7967

お刺身だけでも心の底から喜んでいたけれど、
まだまだ、“嬉しい”は、いっぱい待っていてくれました!
駒井さん、本当にありがとうございます!
「陸奥八仙」が生まれた場所で、「陸奥八仙」を味わう。
その土地の旨き食と共に味わう。
心の底から幸せを感じます。
今回の旅行、4月の結婚から繋がるもの。
Ykさんと共に今が在ることを、喜び合える時間でした。

【 たこキムチ 】

Cimg7968

Ykさんが「どうしても」と注文した「たこキムチ」…
居酒屋定番メニュウの様に思えて、
あまり乗り気ではなかったのですが、
いやはや、頼んで正解でした。
頼まなかったなら、後悔したかも知れません。
この時期、ハマッていた
「厨十兵衛」の「たことキュウリのごま油和え」に通じる構成、
「たこ」と「キュウリ」、
そして「キムチ」味はYkさんが特に好きな辛味系。
ある時、Yoさん夫妻が、
「タコきゅう」を再現しようとして、
結果、「キーポイントはタコにあり!」と言う答えに行き着いた…
…そんな風に仰っていました。
「厨十兵衛」の「タコきゅう」の根幹には、
「タコそのものの美味しさがある!」と。

正に通じ合う感覚です。
タコの旨さが飛び切り光り、
だからこそ食感の違うキュウリも美味しく、
全体として、
とても満足が出来るものに仕上がっていました!

【 がんこ特製イカ塩辛 】

Cimg7969

前日も「酒徒庵」で食べていますが、
今日もまた再び。
「イカのふ」の差でしょうか。
松本で、また東京で出会う味わいより、
ずっと肝の雰囲気が若々しく、
塩辛であるのに重たさを感じさせない。
「ご飯にちょっと乗せて、かっ込む」
…そんな“おかず的重量物”のイメージが塩辛にある中で、
肝に張りがあり、それを漉した印象が芽生えるのは、
これまでの経験から初めての感覚でした。
松本「よよぎ」で食べる塩辛も大好きで、
柚子の香が実に爽やかで心地良いと思っています。
以降、「塩辛に柚子」と言う組み合わせは、
塩辛をグッと芳しく、
爽やかにさせてくれるものと思っていました。
言うならば、「酒徒庵」や「よよぎ」の塩辛は、
技巧の旨さがある美味なる塩辛。

「がんこおやじ」の塩辛には、
おそらく柚子は入っておらず、けれど爽やかさがありました。
それがきっと青森の地の味、
海の幸が豊富に、そして元気いっぱいに育って獲ることが出来る!
その証明だと感じてなりませんでした。

【 フレッシュグリーンサラダ 】

Cimg7971

サラダも!
「野菜を食べよう」と何気なく頼んだものでしたが、
たっぷりの野菜がとても嬉しく、
それぞれが美味しく感じました。
この時点で、
「がんこおやじ」がかなり気に入っていた僕らは、
「流石だなぁ」なんて言いながら食べていたはずです。

【 枝豆 】

Cimg7977

引き続き、
前日の「酒徒庵」でたっぷり食べたのに、再び枝豆。
好きなものは好きなんです。
全体的に良い粒揃いの枝豆でした。

【 陸奥八仙・飲み比べセット 】

Cimg7981

右から、
陸奥八仙・純米大吟醸“伝承南部仕込み”
陸奥八仙・特別純米中汲み生
陸奥八仙・特別純米“伝承南部仕込み”…の飲み比べセット。

これもどうしても試したかったメニュウ!
「陸奥八仙」の蔵元を訪れ、
食卓に「陸奥八仙」を並べ、
思い出、体験をも肴にしながら、楽しむ。

晩酌、
夜になり、眠りに向けて落ち着いて行く時間。
安息のソファに身体を預けて味わう大切な時間を、
心から優しく向き合わせてくれる日本酒。

思い出が加われば、これ以上幸せな夜はありません。

【 八戸せんべい汁 】

Cimg7974

今日の締めとしてお願いしたのは、
「B-1グランプリ」でも有名になった「八戸せんべい汁」!
これも旅のどこかで食べられたら…と思っていたので、
メニュウに掲載されているのを見て歓喜しました!

すまし汁+醤油+つゆせんべいと言う構成でしょうか。
更にはごぼうなどの風味もあって、
スープとして、何たる美貌の持ち主か!!
僕もYkさんもあっと言う間に夢中にさせられました。
粉や米による結束力…と言うか、
例えば、
“おこげ”などをスープに落として美味しかったり、
アイスクリームのクランチだって似た印象があるけれど、
塩気や甘味などを、
相反するように組み合わせて、調律させれば、
ものすごい美味に成ります。
野菜の旨味も肉の旨味もひっくるめて、
せんべいの米の風味も甘さと香ばしさに繋がり、
何とも言えない…
味噌汁よりも澄んでいて、
味噌汁よりも味の色彩が濃い感覚。
もちろん、お味噌汁も具材の取り合わせで、
千変万化の味わいが出るものだけれど、
すまし汁と言うベースであるが故に、
美味しさがとてもシンプルに胸に胃に届けられる!
これは本当に良いものなるぞ!…と。
1人前頼んだのだけれど、
2人前頼めば良かったかも、
お腹いっぱいだけれど、
これならもうちょっとと言いながら、
もう1鍋食べられると思いながら、
すべて満たされました!

せんべいの、
ちょっと硬くてくにゅくにゅっとする食べ心が、
また旨いんですよね~。


最近分かって来たことですが、
僕とYkさんの「飲み」って、
1軒に対して、長くても1時間30分程度の様です。
飽きる訳ではなくて、
それ以上、食べられない感じ。
お酒でもお腹いっぱいになる。
だので、時間にしては短かったかも知れない。
でも、超充実の「居酒屋がんこおやじ」での晩酌でした!


Cimg7986

この心地良さの中で、

ただ電車を待つ、と言うのは、松本と一緒。

陸奥八仙、がんこおやじ、八戸に来て良かったなぁ。

そう思う気持ちは、
外気の寒さも日中のサバイバルも全て忘れさせて、
ただ満ち足りていて。

そして数ヵ月後の今、
繰り返す思い出の食卓が、
八戸への気持ちを呼び起こしています。

“ブログを書くことが、こんなにつらいなんて”

“食べたい”

“思い出す”

だからこそ、あの日、幸せの食卓。

人、酒、海の恵み、あふれる八戸への感謝。

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