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2009年1月25日 - 2009年1月31日

2009年1月31日 (土)

ちょんと座り。(2008年7月30日・Side Car)


ちょんと座り、ちょっと背筋を正したくなるくらいの緊張感が良い。


【 Side Car 】

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そう言えば、改装後には1度も顔を出していないのだけれど。
中町にあるBar「サイドカー」に「よよぎ」のあと、向かいました。
平日、比較的早い時間ゆえか静かな店内。
どかっと座りぷはぁ!…と言う気分ではなく、
落ち着いたバーカウンターに迎えられ、
ちょんと座り、自然と背筋がちょっとだけ伸びて、
それが何とも心地が良い。

【 Arran Malt / 2 year old Sprit 】

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1995年操業開始のアラン蒸留所。
その1年目から3年目に掛けて、
ニューポット…ウィスキーと呼べる
熟成期間前の段階でのリリースがあったそうデス。
その2年目のものを頂きました。

トップノートは確かに若いモルトの香。
葡萄の感覚。どこかゼラチン質のイメージ。
食感が、味わいが…ではなくて、不透明度のニュアンスが、
そうしたものを思い起こさせました。
飲んでみると、
そのアルコール感も強く、芳しく、
マスカットの類の香で美味しく飲むことが出来ます。
舌に触れる刺激も強いけれど、良い。
飲んで行く中で余韻で、もうひと盛り上がりする感覚も。
どこかチーズの様な印象もありました。
「摩幌美」モルトの会で沼津を目指した際、
朝霧高原で購入したナチュラルカマンベールチーズ。
とろける芯部にある、少しの酸味、香の高さ、味そのものの甘さ…
…あぁ、似ているかも、と。

【 Rosebank / The Whisky Experience 16 Years old 】

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グラス開口部と鼻先に距離を置いても、
良い香が届く。
実に優しく、そして太い香。
派手過ぎず、童話の森の世界が描かれる様。
強くない、きつくない、
程好く、誰か肩を寄せ合う白黒の写真の様な雰囲気。
甘味のある香でリッチだと思います。
ソフトな印象もあり、樽の柔らかさも思わせながら、
奥にミントの様な香、少しのパフューム感、余韻はクリームの様。
飲んでみると苺が持つ、
少しだけ野性的な爽やかさに似たものを感じます。
スパイスと言うよりも、ハーブ。
爽やかな印象はそれらしく感じさせました。
表情を変えて飲む中で、
必ず奥にハーブがあり、
苺のショートケーキやマンゴーを思い浮かべさせるふくらみも。
加水すると、
香はやや届きにくくなり、味わいは融け易く感じます。
美味しさが引き伸ばされて、良いです。

そろそろ行きたいなぁ、
行こうかなぁ、飲みたいモルトもあるし…
そんな今日この頃。

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2009年1月29日 (木)

酒に端境期はない(2008年7月30日・よよぎ)


蕎麦じゃねぇし。

「 夏に燗酒、生酒は美味しくない 」

「 冬に冷酒は美味しくない 」

そんなことはないと思う。


【 よよぎ 】

定番、平日飲み。
たいてい常連さんが誰かしらいるものだけれど、
この日はしばらくひとり。

【 和歌山・超久・純米吟醸氷室貯蔵生15BY 】

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メニュウを見て思わずお願いしたのは、
和歌山の「超久」でした。
「15BY」は醸造年度を表すもので、
平成21年の今、
平成20年から造り平成21年春あたりで醸造期間が終わるので、
「20BY」と表します。
4-5年前にお酒として生まれ、
「超久」蔵の氷室に非加熱のまま熟成されたお酒…と言う訳。
BYは「Brewery Year」の略で、
ワイン、ビールなどでは「平成」と言う日本的な年号表記はないから、
「2008BY」と書かれていたりしますよネ。

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熟成によって、少し色付いています。
綺麗な木樽を想像させる香。
お酒本来の香と、
もしかすると「よよぎ」で長年使われている、
枡の匂いもあるのかも知れません。
飲むと、舌に優雅に感じられる糖が、波紋に乗ってほどけて行く印象。
スゥっと始まり、酸とアルコール、刺激に近しい存在が、
キュッと締め括る。
全体を引き締め、味を残すのだけれど、残し過ぎずに良い心地。
良い熟成を経ているお酒でした。美味しい。
東京・小山商店「多摩独酌会」でも目にすることが多い「超久」、
こうした熟成を念頭に置いた酒造りをしていますよネ。
ゆえに秀でるものも多いのかも。

【 和風カルパッチョ 】

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この日は「洋風」も出来たそうデス。
大将の畑のフレッシュ・バジルをもいでくれるみたい。
相変わらずボリュームいっぱいで食感も色々あって、
野菜は瑞々しくて大好きなメニュウ。

「超久」をゆっくり楽しみながら、
もう1品お願いしたのは、シンプルながらに美味しい“砂肝”の料理。

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手早く炒めて、熱々の所を頂きます。

【 砂肝と長葱の塩炒め 】

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実にシンプルなのですが、旨い。
油の美味しさを引き出す中華系炒めではなく、
よく出て来ているのは長葱の甘さ。
甘さを引き出したのは塩。
そして砂肝の食感は強い弾力に支えられ、
噛むとやはり塩によって引き出された肉の旨味。
大将のこの料理、好きなんです。
「熱いうちに食べ切らなきゃ!」
…と思うも何も、
冷める前に自然に食べ切らせてくれる美味しさ。

【 熊本・千代の園・純米生酒“山田錦”本流九号 】

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そしてもう1種、お願いしたのはこちら。
「どうかな」と思いながらお願いします。
この時からさかのぼる3ヶ月前、
5月に飲んだ時は、あまり良い印象ではなくて。
美味しいのだけれど好みではないなぁ…と思っていたボトル。
けれど「本流九号」の品質を思うと
飲んでみたい気持ちになってお願いします。
すると、なんとメリハリのある、桃色の気配漂う香。
硬く伸びにくい質から、キュートにポップにまとまった感覚。
メロンやバナナの系統の香が立ち上がります。
美味しい。春先に比べて力が抜けた感覚でした。

酒に端境期はないなって思います。
逆にいつだって旬と言うこともないのかな…と思います。
強いて言うのであれば、
自分の好みに合う瞬間が旬と呼べるのではないでしょうか。
食材に旬があることに近しく酒は生き物で、
美味しさは変化していくし、
飲み手である自分の環境、
夏なら夏で冬なら冬で、美味しいお酒があるのだろうし。

熟成を考えて蔵出しされた酒を飲み、
夏に掛けて変化して来た…熟れ始めた酒を飲み、
その時その時に美味しさを感じられること、
飲みにも四季があらぁな。
難しいのは酒毎に旬の移り変わりはある訳で、
分からないけれど、分からないからって落ち込むことはなく、
色んな角度から酒の美味しさを見つけ出せたなら、
楽しいのだろう…と考え始めています。

旬を逃すな!

…―――ではなくて、

酒との出会いを楽しんで行こうぜ!

…ってコトではないですかねぇ。
熟れるも熟れねぇも酒が悪い訳じゃあるめえし。
そんな美味しさに出会える自分でありたい。

…常々思うそんな思いをまた思う夜。

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2009年1月26日 (月)

ついにやってしまった〆のカツカレー(2008年7月27日・リカーズハセガワ、ガネーシャ)


この日、日記には仕上がらなかったけれど、
「日本酒フェスティバル」と言う試飲会で、
滅法楽しく過ごし、
新しいお酒との出会いもあり浮かれていました。

時間を有効に使い、
帰りに東京駅八重洲地下街の
「リカーズハセガワ」で試飲も出来たし、
満足して、松本に帰ります。

その当時、ネットのお友達の間で伝説がありました。
深夜まで、また朝方まで飲んだあと、
最後の最後にカツカレーを食す。

…なんだか憧れていたんです、あの時分。

某店主の名言を借りれば、

「 カロリーオン! 」…ってヤツですネ。


【 リカーズハセガワ:東京駅八重津地下街 】

【 Portellen & ISLAY MIST 17 】

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マクダフ・インターナショナル社、
「ザ・ゴールデンカスク」シリーズ:ポートエレン…

トップノートは“甘い”と感じます。
ピート香もあるけど、樽の甘さが出ているような。
甘い香とピートの融合。良い香ではあります。
スムース…と言うより、ライトなファーストアタック。
全体に軽く、スモーキー。
余韻はスモークが強く、
伸びて行く時間にときめきを覚えるほどではない感じ。
16200円の値段相応か――…とメモ。
芳しさ、軽さが特長足りえるもので、
なんだか優しい感じを受けました。
どうしても「摩幌美」で感動したポートエレンと比較してしまうけれど、
そうすると、力強い土壌のイメージが湧かない…かも。
好みと照らし合わせると、もう少し迫力が欲しい印象。

加水時のメモには「あっ、うまい」…
香の質もまったく変わる様で、
スムーズさが加えられ、よりハッキリした印象。
モルトの香主体で良い。
けれど、逆にピート感が薄まってしまったのが残念。
一緒にテイスティングしていた「アイラミスト」に近付いた印象も。
ポートエレンがこのお値段…と思うと安く感じられますよネ。

マクダフ・インターナショナル社:
アイラミスト17年…

今になって日記を書き、そして知ったのですが、
同じメーカーのボトリングなのですネ。
知らずに選んでいた自分にビックリ…。
「ラフロイグ」がキーモルトになっている
ブレンデッド・ウィスキーだそうです。
第一印象「落ち着いている…」でした。
ピートの雰囲気もあるけれど、とても優しくソフト。
最初から加水したみたいに優しい。
バランスは非常に良く、
やや干し果実…それも「杏」っぽい。
口にしても更にソフトにソフトなイメージ。
余韻はピート&スモークで、
メディックな感覚は、ほとんどない。
調和していると思うのだけれど、
シングルモルトウィスキーと同時に飲み比べてしまうと、
やはり弱く感じてしまいますネ。
加水すると、樽の甘さがよく出る感覚。
ピート感も抜けて、甘くカラメル的なイメージに。
飲むと刺激があり、味わいに変化が見られました。
ロックだと徐々に解けていく氷によって、
様々な表情を見る事が出来るかも知れませんネ。

【  Littlemill 1975 】

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リトルミルのオフィシャルボトル。
ボトリングは1999年。

トップノートからは、
汗、部活、ツンとくる匂い。
焦燥感のある香。それに慣れてくると良さを見い出せる感じ。
イメージは、
激しいリンゴ、きらびやかなゴールデンアップル。

飲むとファーストアタックは実にモルティで美味しい。
バランスが調っていて、刺激も強すぎず、
優しくも芯しっかり。
オレンジ果実の白い綿部分を想像しました。
果実直撃の香味ではなくて、ワンクッションある感じ。
奥深い感じ。
すべてが上手に生きる旨さ。
余韻に甘い香…ややパフューミーな香が残る。
これはこれで素敵だと感じる。
また、その甘い香は、
カラメルを焦がした匂いの残り香に思えなくも無いかも。
加水してみるのだけれど、あまり変化を感じず。

もう1種類くらい…と常々考えるのですが、
何事も程好いくらいが良いかと思い、打ち止めで。
相変わらず楽しめました!

松本までの3時間を高速バスの中でゆっくり過ごし。

【 Coco一番屋 / カツカレー 】

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ついにやってしまった…と。
1日のカロリーが飛躍的に伸びますね、ええ。

そして気づいたのですが、
「ココ壱」に入るのは初めてです。自分。
ずっと昔、松本に出来た当初、
両親に連れられて行った記憶はあるのですが…
何より食券制で無いこと、
ファーストフード感覚で1分くらいで出て来ない…
1つ1つ丁寧に作る、
ちゃんとしたカレー屋さんである事に、
失礼ながら驚いてしまいました。
注文時も我ながらしどろもどろで。
ファーストフード店のイメージ、見事に覆りました。
ごちそうさまです。

さぁ、お腹もいっぱいになったことですし、
明日は明日で仕事がある訳ですし、
帰ろうか!…と思いつつ。

…思いつつ。



【 Hoegaarden 】

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カレーが締めではなかったのか…と。
松本の駅前、
「ココ壱」の上に「ガネーシャ」はあるのです。
見上げればビールの楽園。
そりゃあ行きたくなりますとも。

【 GUINNESS 】

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日帰りで東京行だったので、
疲れもあって、
スタンダードなビールを選びました。
ヒューガルデン、ギネス、共に生の状態。
だからこそ味わえる美味しさがあります。
特にギネスの泡の成形は美しいもので。

ちなみに現在、
「BeerGarageGanesha」は臨時休業中デス。
営業時間に関してはお店に電話してみると良いかもデス。
( ガネーシャHP:http://www.beer-ganesha.com/ )


心地良い疲れを飲み干して。

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