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2009年7月19日 - 2009年7月25日

2009年7月24日 (金)

最近の洋食厨房。(2009年6月-7月・洋食厨房Spice)


「 素晴らしい 」

…と感動し叫ぶばかりが魅力の証にはなるまい。

「 どこに行こう 」

「 …あぁ、それが良いね 」

行ってみたいと思わせる、惹きつける、走らせる。

まるで生活に必要であるかの様な、洋食厨房。

僕らがお腹いっぱい、幸せな気持ちになったそれを、

こうしてブログで伝えられたら良いと思う。

見ることで、
読んでもらえることで、
お腹いっぱいになったら、すごく嬉しい。


【 6月6日・昼 】

「おっ」と思う。
kenchieさん、Skさん夫妻がいる。
「もしかするとランチは“スパイス”かも知れない」
…と聞いてはいたけれど、
時間までも合致するとは。
その前にもその後にも、
ブログ「92の扉」のkuniさんともよくお会いする、
「洋食厨房スパイス」ならではの出会いとも思える。

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壁にはスパイスの解説や、
「ナポリタン」や「オムライス」の来歴が掲げられている。
ことスパイスの場合は、
壁掛けに実際に実が取り付けられていて、
手にとって見ることが出来る。
僕らの口に入ることで、
その香、味わいに多彩な表情を見せる彼らだが、
見た目に派手さはあんまりない。

ミニコースを頼んだものの、
あまりに美味しそうな前菜である所の「カルパッチョ」に
目を奪われ、写真を撮る前に食べ始める。
半分ほど食べた所で、気付く。
この日のカルパッチョは、
ほうぼう、カワハギ、甘エビ、
白バイガイ、カサゴ、イシダイ、
そして自家製ピクルスの組み合わせ。
メモは残っているのに写真はない。
それぞれに特長の多い醤油系ソースや、
バジルソースと相性良く、
ピクルスの酸味でお腹が空く。

【 おかひじきと蕪のサラダ、カリフラワーのスープ 】

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4月から6月が旬だと言うおかひじき。
しっかりとした食感で、
線が細いのに強く、
噛むたびシャクッと良い音がする。
ほんの少しの苦味が、
また美味しいし、
何より、塩の甘味と融合して爽やかささえ感じさせる、
蕪のふくらみと良いコンビネーション。

カリフラワーのスープは、
見た目にカリフラワーとは分からないものの、
スパイスと共に感じる香に、
根菜類的な長閑さがあって、
繊維を感じさせつつ、滑らかにまとまった食感は、
舌鼓を打つ、そんな言葉が似合うと思う。
スープを口に運んで、
ぺロリ、唇に残るスープも拾い上げたくなる感じ。

【 ドライカレーのオムライス 】

本日の気まぐれメニュウの中から、
僕が選んだのはこれ。

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見た目は普通のオムライスだけれど―――…

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開けるとチキンライスではなく、
ドライカレーが見える。
チーズも仕込まれていて、コク味十分。
炒めた香ばしさ、旨味、
それぞれがドライカレーであって、
オムレツの卵の香でもあって、
何とも言えず、双方の美味しさを感じる。
ドライカレーだけでは、
きっとこの味はないし、
薄焼きのオムレツだけ…より、
ずっと美味しいんじゃないかなぁ。
一見、とっても量が多いように見えたけれど、
パクパクとスプーンは止まらず、
あっと言う間に食べてしまいました。
オムライスらしい構成とボリューム、満足感だけれど、
それ以上の新味、体験が出来る一皿。

【 シーフードレッドカレー 】

Ykさんがお願いしたものも、
本日の気まぐれメニュウから。

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ルウの中にはたっぷりのシーフードが入っていて、
辛味はそんなに強くないけれど、
香辛料の良い香がダイレクトに届く。
辛味の調整用に、
唐辛子とオイルで作ったソースが添えられる。

シーフードカレーと言っても、
これまで、どこかしかに肉の雰囲気、
肉から取るであろうダシや油の旨味強い雰囲気を感じていて、
シーフードは具材か、もしくはイカあたりの香が追加される…
…そんな印象だったけれど、
この「洋食厨房スパイス」のシーフードカレー、
基本に肉の醍醐味である力強さだけではなく、
魚介類由来、香辛料由来の香、
味の洗練さを感じられて、
Ykさんから何口も“味見”をさせてもらう。

【 自家製アイスクリームと苺のテリーヌ 】

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他、ダークチェリーのスパイスコンポート…
おそらくはシナモンで香付けされたもの…も添えられていて、
いろんな味覚を楽しめる一皿は健在。
シナモンの香とダークチェリーの香、
ふっと頭の中で考えてしまうと、
ミスマッチに考えられるのだけれど、
―― あの豊かな酸味とジューシーさと、
   特色あるシナモン香は美味しく組み合わさるのか? ――
いやはや、これが実に美味しいんです。

また苺のテリーヌも、
苺がギュッと凝縮されていて、非常に美味しい。
見た目は子供の頃に見た宇宙食みたいだ…
…と今を以って思うけれど、
とかく味わいは苺より苺らしくある感覚でした。
果実たる苺の瑞々しさ、
それらを集めて固めた感覚で、
一粒一粒で、
表情の様に野性味すらも味わいが違う果実から、
料理、シェフの手腕によって、
テリーヌとして、
より苺に触れる出来栄えになったのだと感じました。

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後ろから見ると、アイスクリームの下には、
飴がけされたナッツも控えています。
香ばしさは、食後の飲み物としてお願いしたコーヒーと、
非常に相性が良く、
ナッツもほろ苦さを持ち合わせていたからこそ、
絶妙な美味しさ、体験できました。


【 6月27日・昼 】

「おっ」と思う。
車から降りてきたのは、
ブログ「92の扉」のkuniさんだ。
土曜日夜の飲みの楽しみの最中に、
道すがらお会いしたり、
何かと縁があるのだなぁ、と感じないではいられない。

【 前菜:カルパッチョ 】

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この日のミニコースの前菜は、
キジハタ、メバル、イサキ炙り、鯵炙り、
フクラギ(ブリ)、自家製ピクルス…と言う取り合わせ。
フクラギの脂の旨さはたまらないし、
また炙り系も実に美味しい。ちょうど良い感じ。
生過ぎず、炙りの香は確かに出ていて、
程好い身の締まりと柔らかさが美味しい。

【 蕪と丘ひじきのサラダ 】
【 紫キャベツとビネガーのポタージュ 】

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紫キャベツとビネガーのポタージュ…
…と聞いて、
そして食卓に届けられてこの見た目で、
僕らは、どんな味わいを想像したら良いのだろう。
“分からない”と言う楽しみに出会う。

ひとくち目に浮かんだものは、
「たこ焼き味」…だと思った。
それもどちらかと言えば、
たこ焼きそのものではなくて、
たこ焼きのキャンディやらスナック菓子やら。
確かにキャベツの香がする。
そして加えてスパイスの香がする。
焼きそばを作るときに、
キャベツを炒めて、ちょっとだけ酢でコク出しをして、
青海苔を振りかけたりした、
その瞬間の鉄板から上る香に似ている…と思った。
スパイスの雰囲気も、
ソースなどに用いられるふくよかさを持つ感覚で、
ガラムマサラの様な雰囲気も感じる。
「面白いなぁ」と思って、スープを見つめる。
「美味しいね~」と言いながら、
Ykさんはとても美味しそうな表情で器を空け、
幸せそうだった。

【 冷やしナポリタン 】

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とても興味を持って注文をしたメニュウ。

添えられているのは、
サワークリームと牛乳を合わせたもの。
これが絡みつくとまた旨い。

印象として、
「冷製」って言うよりそう、
「冷やし」であるなぁ…と感じましたネ。
ナポリタンらしい和風イメージがちゃんと出来上がっていて、
キュウリやハムと言った素材も、
ちょっとお高いレストランで「冷製」として、
例えば透明なガラスの器に乗って出て来る感覚とは違い、
すごく馴染み深い感じ。
それだけだとやや単調になりがちな所を、
食感やサワークリーム、タバスコがアクセントになって、
楽しめる一皿。

これ…普通の…
ランチ・メニュウにある「ナポリタン」も、
きっと美味しいんじゃないか?
…と思った。

【 ベーコンとたっぷり野菜の黒カレー 】

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Ykさんがお願いした黒カレー。
まずはそのボリュームに驚きますよね!
黒さは黒胡麻によるもの。
けれど、強く黒胡麻香がする訳ではなくて、
味わいの深さに通じているように感じました。
こちらにもキュウリ…だけでなく、
いろんな野菜が入っていて、いやはや美味しい。
厚切りのベーコンも非常に柔らかく食べ易い。
カレーのバリエーション、多くて飽きませんネ。
季節感も感じられて、なお先々が楽しみです。

【 自家製アイスとスイカのコンポート 】

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今回のコンポートはスイカ、
添えられているダークチェリーやメロンはそのままの果実。
コンポートされたダークチェリーも美味しかったのは、
前述の通りですが、
こうしてそのままの果実もまた実に良いデス。
何より素晴らしかったのは、
皮付きのスイカのコンポート。
赤い果実の部分も初体験のコンポート味…
スイカと言う水分の多いものを、
果実感を残しつつもコンポートに出来るって凄いなぁ…
…と感じました。
そして、皮を噛むと「パリッ」と言う小気味良い音が。
例えるならもぎ立てのキュウリのそれ以上に、
小梅の様な高い音で返して来て、
強くスイカの味を、
もっともっと個性的な雰囲気で感じられ、
驚きと喜びに変わります。
スパイスとして「八角」が使われているそうです。
その工夫、美味しかったデス。


【 7月11日・昼 】

だいたい2週間に1度ペース…って、
「結構、足しげく通っているなぁ」と思って、
他のお店に行っても良い…とは思うのだけれど、
何より、
行って間違いない、
必ず満足できている現実が、
「スパイスが良いよね」と僕らの選択肢に輝きます。

【 前菜:カルパッチョ 】

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この日のカルパッチョは、以下のお魚たちで。
のどぐろ、サゴシ(鰆の子)、カワハギ、
イシモチ、赤イカ、メバル…
カワハギは肝付き。
かなり鮮度の良い状態に感じました。
肝の皮が張っていて美味しい。
口に入れると、プチュッと弾ける。

カルパッチョの写真を何回分か並べてみると、
見て歴然とした差がある訳ではないものの、
いつも楽しんで食べている僕らに気付きます。
「今日は何かなぁ」と言う期待があって、
同じ「カルパッチョ」であるからこそ、
中身の差を楽しんでいる…
例えば、毎日続く学校給食のその中身を、
気にするみたいに。

【 ニンジン、トマト、ベーコンのポタージュ 】
【 フルーツトマトとキュウリのサラダ 】

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フルーツトマトやキュウリ…だけでなく、
これは前からそうだけれど、
他にも野菜の種類はいっぱい入っていて、
この日はインゲンの歯応えも、
キュウリに勝るとも劣らずハッキリ存在感があって、
美味しく頂きました。
フルーツトマトの甘味も美味しい。
ポタージュは、
ニンジンの甘味、トマトの酸味を主に感じられ、
味わいの基盤にベーコンがいる感覚。
ポタージュゆえにトロッとしていて、
充実感、かつ重さもあるのに、
酸味の締め括りがちょうど良く、
食べてスッキリ気持ちが良いです。

【 信州新町産サフォークのしゃぶしゃぶ仕立て 】

本日の気まぐれメニュウから。
サフォーク…羊の品種ですね。
久し振りに頂きました。

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いつだか家族で、
信州新町のジンギスカンを食べに行ったのが最後でしょうか。
ジンギスカンでは強いタレで焼き上げるので、
旨味、味ともに強く、
噛み締めると特有の香が広がる肉厚な食べ応えでした。
こうして、「しゃぶしゃぶ」風に頂くのは初めてです。

ソースは醤油をベースにしたものと、
フランボワーズのソースの2種類。
ライスかパンを選ぶことが出来たので、ライスをお願いしました。
薄身ながら、肉汁は十分。
馬のお肉の様に、牛や豚とは異なる脂味。
脂が和やかで軽やかに感じられ、
かつ、
噛み締めた時の肉の旨さ、脂の甘さは存分にあって柔らかく、
程好く歯に跳ね返す弾力をも持ち合わせて、
すごく気に入りました。
醤油ベースのソースは甘辛く、期待通りの雰囲気でしたが、
驚いたのはフランボワーズの甘酸っぱい香を活かしたソース。
(あくまで香は甘酸っぱく、味の強度は中程度)
確かにサフォーク肉に合う…上に、
ご飯とも相性が良く、
これまで体験した事がない味覚を楽しむ事が出来ました。
うん、どちらかと言うと、
醤油ベースよりもご飯との組み合わせ、気に入りましたネ。

【 ナポリタン 】

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Ykさんが注文したのは、
前回「じゃあ、普通のナポリタンってどんな感じ?」…
…と興味を抱く結果になった「ナポリタン」で。

これ、僕もYkさんもすごく気に入りました。
美味しい。
過去、気に入りだったナポリンタンって、
松本市内西堀界隈にあった「喫茶 紋」のナポリタンぐらいで、
「紋」が閉店して以降、
そうそう、外食で食べたことってないかも知れません。
「紋」が僕の中での金字塔でした。

「Ykさん、いいなぁ!」

…と自分のサフォーク肉も美味しく食べながらも、
ナポリタンが気になって仕方がないくらい美味しい。
「次はそれだっ!」と思いました。
何が美味しいって、
心に描く和食パスタ「ナポリタン」の想像図に近いです。
本当に美味しいと思いました。

【 おとうふブラマンジェとフルーツのコンポート 】

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写真の右下に見える黒い蜜状のものは、
おそらくバルサミコ酢だと思います。
この存在価値、使う味発想の良さには感服せざるを得ません。
今回のフルーツコンポートはあたたかく、
バルサミコ酢のクセは、
おとうふのブラマンジェや自家製プリンの甘味の中で、
非常に個性を光らせて、
既知の各個美味しさに加え、
バルサミコ酢との出会い、マリアージュをも楽しめる。
おとうふブラマンジェも、
大豆の香が優しくも象徴的に広がり、
あっと言う間に口の中、
引いてはお皿の上からなくなって行きました。


【 7月20日・夕 】

7月19日に埼玉の秩父蒸留所、
7月20日に軽井沢のメルシャン軽井沢蒸留所に行って来ました。
去年の沼津ベアードビールと白州蒸留所に続き、
「pub.摩幌美」の「モルトの会」のみんなで行く小旅行でした。
その帰り、
山梨方面の40kmらしい渋滞もあって、
松本で一旦高速道路を降りたkenchieさん、Skさん夫妻と、
僕とYkさんは、
「麺肴ひづき」に向かう途中で定休日だと気付き、
急遽「洋食厨房スパイス」へ。
(Kenchieさん、運転お疲れさまでした!)

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夕暮れちょっと前。
静かな店内。気持ちが良いです。

【 ボタンエビ炙り 】

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Kenchieさんが本日の気まぐれメニュウから見留めたもの。
1尾550円と言う設定、
「ちょっと高いかも」と思って、
僕とYkさんだけでは、頼まなかったかも知れません。
食べてみて、550円は安過ぎます!
頼んでみて良かったー!!…と本気で思いましたとも!
すっごくすっごく美味しくて身悶えしました!
「これはうまい」と何度繰り返し言った事か。
大振りのボタンエビ、
ミソも卵もしっかり美味しくて、
あっと言う間、1尾を半分にした2回分…
その至極至福幸福天国気分。
枝付きの枝豆も、
実家の畑で取れる太陽の香がするタイプの美味しい枝豆でした。
何このスゴイ満足感!
美味しいものを食べて元気になる!
まさにその体現、ここにアリ!
そう思いました。

【 ナポリタン・大盛 】

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この日、僕ら4人の注文は、
ナポリタンを2皿、
大盛りナポリタンを2皿でした。
いやはや、食べたくて仕方がなかった。

無言。

それまで和やかに話しながら食べていたものの、
みんな美味しいものが大好きだからこそ、
食べ始め、
「あぁ、うめぇなぁ!」と思いながら、
ナポリタンに熱中。
うん、写真を見ているだけで食べたくなります。
良いなぁ。


…久し振りのブログ更新でした!
まだ、忙しさがあって更新がままならないけれど、
頑張って行くので、また読んで頂ければ幸いです。
今後は、
「上高地線・酔い好い電車」、
「秩父蒸留所」
「秩父の夜と食堂パリー」
「秩父の夜とバー」
「メルシャン軽井沢蒸留所」
「徳丸商店5周年記念春の試飲会」あたり、
更新できるように頑張って書きたいと思います。

さぁ、美味しいものを食べて、また頑張ります!!

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