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2009年5月10日 - 2009年5月16日

2009年5月16日 (土)

最近の日本酒(2009年・冬~春)


シリーズ、
「最近の○☆△」…

…今回は日本酒の回


【 長野・佐久乃花・純米吟醸“手詰直汲”無濾過生原酒 】

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初めて「佐久の花酒造」に遊びに行った翌年、
名古屋のくま@牛乳さんと共に再び蔵見学をお願いした際に知ったボトル。
定番「純米吟醸・無濾過生原酒」も美味しいけれど、
自田栽培された酒米で醸す「手詰直汲」ボトルは、
より一層、華やぎと透明なメリハリ、
“酒、ここに息吹落とし今在り!”と感じさせるもので、
「そろそろあるかな」と思って酒屋さんに行き、
目に留めた時には喜んだものです。
4合瓶、あっと言う間に飲み干してしまった1本。

【 滋賀・七本鎗 】
【 純米しぼりたて生原酒うすにごり20BY“山田錦” 】

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「七本鎗」の頒布会、冬の届け。

甘い香。
滓の絡む酒の雰囲気を持つ甘さが在りながら、
メリハリも感じられる香。
甘く優しく、また柔らかい。
全体から受け取る色のイメージは冷色であるのに、
どこかぬくもりを感じさせ、
例えるならば、森林浴に似たリラックスできる香味を思う。
酒蔵の味…と言うか、そうした場面を思い浮かべる。
酢酸イソアミル系を基本とし、
カプロン酸エチル系が少し混ざるか。
柔らかさの中に、キリリとした雰囲気もある。

飲むと、
ぷっくらとして膨らみ、
膨らんだ泡の材質が張る…と言うか、
ダレずに硬くなる感じで良い。酒の体がきちんと立ち上がる。
飲む事によって全体が盛り上がり、
キレの刻に押し味きちんと残す様で、
最後の印象は柔らかさに落ち着く。

【 滋賀・七本鎗 】
【 純米吟醸搾りたて生原酒木槽垂れ口直汲み20BY“玉栄” 】

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これも冬の頒布会のお酒。
飲むたびに印象が変わって行く感じで、楽しい。
温度の変化や空気に触れることによって、
様々な顔を見せてくれました。
その都度に良い部分があり、温度が変わるとまた旨い。
酒質がしっかりしている感覚は、
「七本鎗」らしくあり、
かつ、今年は香にしつこさがなく美人である感じもします。
これまでがしつこかったか…と聞かれると、
もちろん、そんな事はないのですが、
どこかクール、冷ややかな雰囲気を持ち合わせた
美しい人を思い起こさせ、
サバケ、キレなどが鋭過ぎずに存在し、
飲み手、心地良く、
味が乗って柔らかさをも持ち合わせていて、
「あぁ!感動したー!これはうめぇ!」…となるのではなく、
「あ、これ美味しい…」と穏やかに酒の良さを知る感じ。
味の基盤、土台がしっかりとした様な。
今年も「七本鎗」には期待できそうな味わいでした。

【 滋賀・七本鎗・貴醸酒 】

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秋の頒布会のボトル。
19BYに初めて挑戦した「貴醸酒」です。
一般に「清酒」は水だけで醸すもの。
「貴醸酒」は水の他に更に日本酒を使って醸しています。
ワインの世界では、
「フォーティファイドワイン(アルコール強化ワイン)」と呼ばれ、
特有の香味のある「シェリー酒」「ポートワイン」や「マディラワイン」が、
この分類とされています。

蜜の香、古酒用のお酒に多い雰囲気の香。
まだアルコールが勝っているのか、
熟れる酒の前のイメージと、粕の香、
果実感とも取れるワインに似た、
渋味と樽の香…
僕が知っている白いワインの葡萄を抜いた感じの香。

飲んでみると、
実に甘さが素直に入って来る。
糖類を意識する甘みでなく、
餅やポン菓子にありそうな米の甘味。
ボディも柔らかく、
膨らませた味の伸びも良い。
どこかチョコレートや苺と合うイメージを、
酸味から得る。
以前に広島県「華鳩」の貴醸酒生を頂いた事があるが、
比べると、
熟成年数の若い貴醸酒らしさ、とろける甘み、
ワインの様な構成に類似点はあるが、
熟成1年以内の現段階で、
熟れて行く過程を想像できる感覚は、
生と火入れ酒の差である様にも感じました。

開封後、1ヵ月ほどして、
また飲み直してみると、
更に落ち着いた感じを受けます。
ただ、熟成香に近いニュアンスも出始めていて、
時たま、こうした熟れた酒に出会う事もあります。
加えて、とろける舌触りの濃度…
長野県の普通酒を常温で上手に熟成すれば、
2年後にはこんな感じになるものもあるかも…と言った風情。
今後も楽しみな試みですネ。

【 和歌山・黒牛・お燗用大吟醸16BY 】

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これまで飲んで来た燗酒とはまた別の感覚。
引き出しが多いボトルと感じました。
「多摩独酌会」で10種類程度の燗酒試飲をした経緯、
そう言えば、「燗酒楽園」なるイベントに参加した経緯を紐解くと、
あぁ、確かに思い当たる燗酒はあるのだけれど、
これほどのまとまり、まろやかさはなく、
荒々しい部分も、やや顔を覗かせていたと記憶にあります。

冷温で試してみると、
酸が強く、ミルク感、ヨーグルトの乳清的な風味、
老ね香などはなく、
かと言って、綺麗に熟成した…と言うお酒でもなく、
どこか奇妙な印象もありました。
「燗酒用」と言う先入観があったからでしょうか。
もしか…大吟醸、かつ16BYと言う時間経過が、
この状態を作り出しているのかも。

燗酒にしてみたところ、
温度帯に左右される部分もありますが、
高過ぎても、低過ぎても、あまりよろしくはない。
良い温度帯をしっかり射止められると、
冷酒で感じた部分が扇を開く様に、
そのまま広がって感じさせてくれます。
感じた酸は艶やかに跳ぶ様な………
言葉で書くから違和感がありますが、
ヨーグルトをあたためた良さを感じます。
例えば、カレーに入れるヨーグルトであったり、
まろやかさを引き出すための、
コク味を行き渡らせる為の酸味、
それがこの「黒牛」の燗酒から感じられました。
熟れて行く酸。
鳥取県「千代むすび・完熟純米」にも、
似た酸の具合を感じましたが、
「千代むすび」は、より甘みを想起させるものがあり、
ある種燗酒らしいイメージ上でした。

「黒牛」の酸の組成、感じさせ方は、
甘みがない事に由来するのではないか…と思います。
同じ大吟醸燗酒として発売されている、
石川県「黒龍」の「九頭龍」も、
冷酒では似た酸味を持ちますが、燗酒にすると、
コクが全面に伸び、違う。
滑らかなクリーム、サワークリーム様の、
甘さの伸び行く感覚、
「黒牛らしい」と例えるよりも、
誂えたこの酒だけの美味しさと言えると思います。

【 岩清水・本醸造・袋採りおりがらみ生 】

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【 岩清水・特別純米・袋採りおりがらみ生 】

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2月、中野市の「三幸軒」で開かれた、
「食酒楽会」後に購入した今年の新酒。

この「本醸造」と「特別純米」は、
互いに逆位置に存在するお酒…と言う印象です。
ひとえに辛口甘口以上に、
純米、本醸造と言う区切りの差以上に両極。
甘味、ボリューム感を感じる「特別純米」と、
酸による辛味、ザックリとした全体の「本醸造」と。
「おりがらみ」ゆえの滑らかさが、
共に酒の全体を支え、料理を食べたときに、
物足りなさのない、食を持ち上げてくれる感覚。

蔵元、少人数ながら、
並々ならぬ気合を見せ、
非常に手間の掛かる「袋吊り」を敢行するなど、
例年以上に期待して良い年になりそうな予感です。

【 愛媛・寿喜心・特別純米うすにごり“ことほぎ”雄町 】

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若い粕の香。
カプロン酸、さわやかな香に、糖の雰囲気。
酒だけに感じられる甘みと、
果実が交じり合った果糖蜜の雰囲気。

口に含んで、まずイメージが浮かぶ。
萌える緑の浅い色あい。
そして、酸が湧き、果実を思わせる力強さを飲む。
発泡感が旨さになり、またキレもいい。
ドライで硬さも確かにあるのに、香の伸びが実に良い。

これ、かなり美味しい日本酒だと思う。

これが米から出来るのか…とすら考える。
…あの「土佐しらぎく」を思い出す。
数年前の1度きりの経験だけれど、
「はせがわ酒店」の東陽町でのイベント、
出品酒仕様大吟醸だと言うお酒。あれは感動した。
あの感じ。
でも、これは「純米」だし。
このスマートさはまさに「雄町」らしいのだと思う。
2日目になっても開封時に「ポン!」と空気が弾ける音がする。
なお成熟感があり、ほんのりと落ち着きながら、
味の良さはこれでもかってくらい自己主張してくれて、
たまらなく美味しい。
酒肴と合わせたい…と言う気持ちが起きず、
もう、このままこのお酒だけを飲んで美味しくなりたい!
…そんな感じ。


以上、最近の日本酒でした。

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2009年5月13日 (水)

スパイスは晴れた気持ちになる香。(2009年5月6日・洋食厨房Spice)


雨粒が見えそうな、
落ちて行くそれを眺め、俯きそうな気分で、
それはいつか、
雨粒が見えなくなり、
雲の奥にあるだろう山と空を感じ、
晴れ晴れとした気分へと変わって行く。

May 6th was a day when the gray sky had been done so that
it was not possible to think in SPRING as it was cold.

We had very good experience of making the melancholic rainy day happy.

At "Spice".

「 暗くて嫌だなぁ 」

…と言う日だった。
連休は新しく住む家をみんなで片付けた。
おばちゃんや母、いとこ夫婦には、
本当に心から感謝を。
とてもお世話になりました。
そしてこれからもよろしくお願いします。

良いこともいっぱいあったけれど、
ーー 例えば、福島からYkさんのお友達が祝福と共に遊びに来たり ーー
忙しく、慌しく過ごした連休の最終日、
朝起きた時には、
「あぁ、疲れたな」と思える1日の始まりだった。
空気は5月に入ったとはゆめゆめ思えない涼しさで、
まずコタツの電源を差し、
あたたまるまで毛布に包まった。

ランチをどうしようか、Ykさんと話す。
「信越麺戦記」を主体にして来たゴールデンウィーク中、
今日はずっと「行きたいね」と話していたお店に行く事にする。
お店の前の駐車場は満車で、
建物裏の「5」番「6」番の駐車場も使えると聞き、
最後、空いていた「5」番に停めた。
ギリギリ…だったと言う事か。

ゆっくりと過ごしたランチタイム。

雨は降り続いていたけれど、

外に出た時、
憂鬱な気分は僕らの誰にもどこにも見られなかっただろう。

素晴らしい時間に感謝。

晴れた気持ちを与えてくれた「洋食厨房Spice」に感謝。


「 よく目にする 」

…と思っている。
他に例えば?
じゃあ「厨十兵衛」とか「Water Loo」かなぁ。
最近は「酒魚まきたや」も。
ブログ「92の扉」のkuniさんのブログ記事、

「洋食厨房スパイス」を、最近よく目にする…と思う。

…行ってみたいなぁ、と思う。
そして、街でkuniさんにお会いした際に聞いてみると、
なお行ってみたいお店だと思う。
Ykさんもkuniさんのブログを見ていて、
同じように思っていてくれたらしい。

ラーメン屋さんで言えば「寸八」や「楽家」のある通り。
「楽家」さんのすぐとなり。
「東洋整体」と言う青い看板のある敷地内、
その建物、左側が「スパイス」の駐車場、
右側が他の店舗の駐車場、
あとはさっきも言ったけれど、
建物裏の「5」番「6」番が、
「洋食厨房スパイス」の駐車場になっている。
連休最終日の昼下がり、13時ごろに僕らは着いた。

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店内は光が多く取り入れられ、
席と席の間も広く、開放感がある。
この写真は、
これから始まる「ミニコース」を全て経て、
食後のコーヒーを満喫している時に撮影したもの。
僕らがお店に着いたときは実に賑わっていて、
けれど、それが邪魔にならない、良い感じの店内だなぁ…と思う。

ランチメニュウはオムライスやナポリタン、
カレーライスなど洋食屋さんらしい雰囲気。
イタリアンとかフレンチ…ではなく、
あくまで日本らしい洋食のメニュウが並ぶ。
それがまた嬉しい。
価格もかなり抑えられていて、
基本メニュウに、
スープ、サラダ、ドリンクを付けた“お得なセット”が300円。
それに加え、もう300円…
前菜とデザートが加えられた“ミニコース”が600円の設定。
この日、
僕はいちばん高い900円の「ハンバーグ」を選び、
―― 高いと言っても、それでも漱石氏で事足りるほどではないか ――
初めてだし、お店をよく知りたいと思って、
「ミニコース」のセットをお願いする。
合計1500円のランチメニュウになったけれど、
それにしたって、とてもお値打ちだったと思う。
もし、ここからのブログ記事を読んでもらえるならば、
どれほど“お値打ち”だったかは、分かってもらえると思う。

【 前菜 】

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真鯛、カワハギ、メバル、ホタルイカ、〆鯖、
あとは白身魚を支える台部に大根のピクルスの様なもの。
軽くバターで味付けられたであろうニンジンが添えられている。
ソースは焦がし醤油を用いたもので、
デミグラスソースをベースに感じ、
トマトの酸味も活きた上で、味わいに繋がっている。

まず「お刺身」と言う事に驚く。
食器セットには、ちゃんと箸も用意されていて、
わざわざフォークで…なんて面倒くさいこともない。
「前菜」と書いてあって、
そりゃそうだ、何らかの“前菜的”なお料理が出て来ると思っていた。
お刺身…しかも、美味しいお刺身を、
少量ずつ数種類。これは楽しめる…いや、それ以上にまず嬉しいね?
前述の焦がし醤油のソース、バジルのソースなどと合わせて刺身を食す。
僕は興味があった〆鯖から食べる。
力のある鯖。酢の〆加減は県内特色らしくやや強いか。
旨味が強く、かなり美味しいと思う。
これにはマスタードらしきソースが敷かれていた。
Ykさんは白身魚のどれかをつまんだらしい。
「美味しい!」と喜ぶ笑顔より、
美味しいことは勿論、興味を楽しむ笑顔に見える。

通常、日本人は「醤油×山葵」…あ、いや「山葵×醤油」か、
この組み合わせに慣れ切っていて、
我ながら“それ以外”を「意外」と感じるものだが、
思い思いにつまむ「前菜」、味わいの差を楽しむこと、
次第にだんだん腹は減ってくる。

【 根菜のスープ ~桜の葉オイル~ 】

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――塩とか油とか、それも旨いけれど。

そう思った。
塩味を強く、もしくはバターなどたっぷりで重く、
それは満足感を与えてくれるけれど。

根菜のスープ、ポタージュ様になっていて、
スプーンで拾うと、その円状のくぼみの上に、
一瞬、フルフルと盛り上がってまた白器の中に戻って行く。
舌触り良く、滑らかだがかすかに根菜の繊維質も感じる。
強い旨味は感じず、けれど滋味に収まりきらず、
きちんと美味しい。ダシを感じるか…と言うと、
和的な、かつ洋的なダシとは少し違って、
むしろ根菜を蒸して融かした様な雰囲気と塩の使い方、
そして桜の葉のオイルが与える香味と味わいが、
卒なく僕らに伝わって来ていると考える。
ダシを加える…でなく、
素材から味を引き出している様な。そんな感じ。

【 ハンバーグ / メイン 】

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厚手の四角いお皿は好みのカッコ良さ。
気に入る器での食事はいつも気分がいい。
付け合せも、
ごぼう、いんげん、ジャガイモ、長いも、にんじんなど多彩。
これらもグラッセされている訳ではなく、
熱を加えてあるだけに感じられる。それが良い。
ごぼうはごぼう臭くて嬉しいし、
モロッコいんげんは瑞々しさがあって、
かじると同時に、野菜の甘味が広がってくれる。
僕は思わずYkさんに「これ美味しいよ」と差し出した。
「“あーん”ってするのかと思った」と合いの手も入る。

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ハンバーグは粒子の細かい手包みの雰囲気。
最近では「ガネーシャ」で食べた、
N川さん特製ボロニア風ミートパテに近い雰囲気。
「前回のものよりスパイスを利かせたんです」と言っていた、
それに近い感じ。
強い肉の質感は感じず、
豚の味と、そうスパイス感が程好く混ざり合い美味しい。
ナイフを使うまでもなく、
フォークだけで切る様に食べられるし、
いやさ、箸でもすんなり切ることが出来て、とても食べ好い。
ハンバーグに限らず、
どこか肉汁信仰があって、
ソースを含めて重く重くする場合があるけれど、
―― それもひとつのひとつの満足感だが ――
あんまり重いと一緒に食べるご飯も美味しくなくて、
それだけで完結してしまう場合もあって。
ハンバーグも美味しかったけれど、
ソースを含めた全体、
そして実に米を美味しく食べる事が出来ている自分に、
しばらくしてから気付いた。
いろんな事を考えながら楽しんで食べる。
気づいた時にはご飯が少なくなりつつあったからだ。

肉が食べたいなら、
もしかハンバーグにする必要がないかも知れない。
肉と料理人の工夫を味わうためにハンバーグは存在し、
“ひみつのスパイスいり”とメニュウに書かれた、
スパイス感が全体を上手に美味しく食べさせてくれていると感じる。
肉も味、スパイスもまた味になり、
ソースと程好く絡み組み合わさっていた。

【 スパイシーガーリックチキン / メイン 】

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Ykさんはこちらを。
少しもらって食べると、竜田揚げ的な雰囲気を感じる。
程好い肉の締まりがあり、“食べで”がある。
初見、これにパン2切れの組み合わせだったので、
Ykさんは物足りないかな…と考えた。
けれど、ちゃんとお腹いっぱいになったそうだし、
それは食後、お決まりのあのセリフも聞く事ができているので、
間違いないと思う。
竜田揚げにしろ鶏から揚げにしろ、
天ぷらに比べ、香を楽しむ要素が強いのではないかと思う。
天ぷらは素材の味を特に楽しみたい…として、
竜田揚げは、素材は勿論のこと、
揚げ粉や下味にも気を使い、香味を引き出す。
(現に、天ぷらに下味をつけることは少ないのではないか)
香の良い印象が残る。
それは何よりこの一皿の美味しさを物語るようで、
食べた僕らは写真から香を思い出せるけれど、
食べていない今、この文章を読んでくれている人は、
どんな想像に至るのだろう。

【 サラダ 】

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葉もの、きゅうり、そして根菜類が使われたもの。
目で確認しなかったけれど、蕗の香味もあった様な。
フランボワーズを使ったドレッシングソースが掛けられていて、
なるほど、お酢の香と共に届くのは確かに
フランボワーズの香…
見地の上ではフランボワーズリキュールの香。
甘く、ポップでキュート、苺よりも赤みが強いイメージ。
苺ほど雫を感じる瑞々しさがなく、
もっと凝縮された印象の香。
野菜はそのままで食べても美味しいだろうけれど、
こうして香味を楽しんで頂くのも良いな…と思えた。

【 デザート 】

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奥にパンプディング、
手前、フレッシュストロベリーのムース、
右、スパイスを用いたミニトマトのコンポートのひと皿。
それぞれがそれぞれに美味しかった。
パンプディングは、想像通りの美味しさ。
見た目通りの美味しさで期待を裏切らない。
プディング部分はやや硬めでしっかりとした舌触り、
パンの部分はよく出来たフレンチトースト様で、
クシュクシュとした食感があり、
お菓子らしい甘味を正しく味わえる感じ。
コーヒーとも相性好く食べられる甘さ。
強く濃厚ではなく、
食後に味わって美味しい甘さが本当に嬉しい。
お菓子、甘味として捉えるよりも、
食事の最後に出て来る、
“直す必要もないお口直し”と言った所か。
直すも何も、これまで全て美味しく頂いていて、
パンプディングのバランスも良い。

フレッシュストロベリーのムースは、
逆に生果実の美味しさと香を楽しめる。
お菓子ではあるけれど、素材を活かす料理の側面もある。
「山形ファーマーズガーデン」の苺のソフトクリームもそうだし、
「WaterLoo」でお願いした、
フレッシュフルーツのカクテルも同じ香がする。
苺の苺らしい香。
食べるだけで匂いを手にするだけで、
緑の葉の中に赤く強く生きる、
採れ立て…ではなく、現に生えている苺、
鈴生りの苺を想像する。
近付くだけで良い香がし、食べる瞬間まで高揚できる苺…
…このイメージを損なう事がないムース。
更にスライスされた苺の間に、
黒胡椒が潜んでいた。
噛み砕くと、刺激があり香が飛び散り驚く。
けれど、それはこの盤上に違和感として残らずに、
印象的に記憶を味あわせてくれる。

ミニトマトのコンポートも、
香高く、主体としてレモングラスの様な爽やかな香を感じる。
名古屋の「ききや」で頂いた
「トマトの日本酒漬け」に通じる雰囲気。
トマトと言う野菜のイメージより、
また果物的ともまた違う、
新しいトマトの食感、トマトの味わい、
次元に差のあるトマトの果実感を楽しむ事が出来た。
例えるなら、
生果実のさくらんぼと、
缶詰…シロップ漬けのさくらんぼ、
その味わいは全く異なるものだが、
それぞれに良い点がある。
口に放り込むと、
小さな音を立て実が割れ弾ける。
酸味や塩気、トマトらしい野性味とは違う、
爽やかで香立つ、
果汁とシロップのカクテルの様な風合が美味しい。

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食後にはコーヒーを。
数種類から選ぶことが出来る。
しっかり濃いコーヒーで、
「憩の森」「シュトラッセ」「書翰集」の、
どの系統に近いかと問われれば、
「書翰集」に近い…なんて話をYkさんとする。
「憩の森」や「シュトラッセ」は、
濃い…と言うよりも、
豆の甘味や味わいをソフトに伝えてくれる感覚。
「書翰集」は強く、頑強に伝えてくれる感覚。

器の内部はツルツルとして、
よく目にするコーヒーカップに同じ
外側は細かい横の線が入っていて、
年輪と同義である貝殻のすじの様にも見える。
曰く、
コーヒーが流れにくいのだそうで、
口につけ、
器側面を流れていかないコーヒーカップなのだそうだ。

ランチタイムもラストオーダーを過ぎ、
店内には3人だけ。
そんな風にコーヒーカップについても聞きながら、
3人で穏やかに、連休最終日を過ごしている。

そう、3人。

ちょうど僕らが前菜を食べているころ。

“よく目にする”と言う事は、足を運んでいる訳で。

ただ連休の何日かに足を運んでいれば、
そんな連続で食べに来たりはしないだろうし、
でも、
僕とYkさんは、冗談混じりに、
「もしかすると、kuniさん来るかも知れないね」と言っていて、
僕らが座った後に開いたドア、
ついつい目線は後続のお客さんの顔を追ってしまう。
そこには若いカップルさんがいて、
「やっぱり、まさか、そんな偶然はなかなかないよね」と、
苦笑しながら話したりもした。

その次にやって来たお客さんが傘をたたむ。
ガラス越しに表情が分かる。顔も分かる。
僕らがこのお店に辿り着くきっかけのブログの書き手さんが、
扉の向こうにいるのを見つけた時は、
驚きと共に嬉しくて仕方がなかった。

だから、
この日のランチは話題も尽きることなく、
けれど、
僕らに騒がしくないテンポで、
のんびりとした空気は変わらずに、
心地良い時間を美味しさと共に過ごす事が出来た。

僕らはとても晴れやかな気分だった。
もしか、その瞬間だけ、
外に出た瞬間だけ雨は止んでいたのかも知れない。
降っている事も気にならない良い気分だった…と振り返り思う。
広丘に戻る道で、
雨粒をワイパーで落とした記憶が確かにあるから、
その後は間違いなく降っていた。
言わずもがな、朝からずっと雨だった。

僕らのランチの最後のデザートは、

晴れやかな気分を友人と共に味わう、

とても素敵なスパイスで香付けをされた時間であったと思う。

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2009年5月11日 (月)

第59回多摩独酌会・蔵元ブース試飲結果 後半(2009年4月19日)


This is tasting event of Japanese Sake.

The SAKE that they brewed in the
SAKE-brewery is poured face to face for us.


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2009年04月19日・聖蹟桜ヶ丘・アウラホール

【 第59回 多摩独酌会 ~20BYの仕上がりと春の酒を堪能する~ 】

ブラインド試飲を終えて、残り時間は蔵元ブースを回ります。
その後半。

【 佐久乃花 / 佐久の花酒造 / 長野 】

Cimg5377

86:☆4.1
長野:佐久乃花・大吟醸・無濾過生原酒
まさに鑑評会系出品酒の酒質。
単純にそう言った大吟醸らしい特長。ひとごこち+18号酵母

87:☆3.8
長野:佐久乃花・辛口吟醸・無濾過生原酒
強い酒。しっかりしていて負けん気が強い。
佐久乃花らしいパワーとキレ

88:☆3.8
長野:佐久乃花・純米吟醸・無濾過生原酒“Spec D”
酸あり。香がしっとり丸く華やか。
落ち着き出して来ていて美味しい。
長野県酵母Dらしい雰囲気…とはちょっと違うかな

89:☆3.9
長野:佐久乃花・純米吟醸・無濾過生原酒
酸あり。旨味あり強くあり、
後半の持ち味、強さが生命、息づくものを感じさせる

そう言えば、このブースにいる時に、
ゴールデンウィーク中に、
長野県にサイクリングに見えられる方に出会いました。
長野県、堪能されたでしょうか。
だとすると嬉しいのですけれど。

大吟醸や「よよぎ」でよく出会う
「辛口吟醸」が美味しいのは元より、
今回は純米吟醸無濾過生原酒の美味しさを再発見した感じでした。
美味しいって知っているけれど、
更に美味しいと言うか、馴染むと言うか。
強い香気性で強く印象に残る大吟醸と相反するように、
上記順で飲んで行った最後に、
「あぁ、うめぇなぁ」…腰を落ち着けて飲みたくなる、
試飲会中で気合を持たせているのに、
その肩の力を抜き取ってしまう様な美味しさ。
…定番酒、美味しい定番酒とはこう言うものを言うのかも知れません。
人それぞれ…に違いはありませんが。

【 仙禽 / 仙禽酒造 / 栃木 】

Cimg5378

90:☆3.8↑
栃木:仙禽・純米大吟醸・無濾過生原酒中取り“雄町”
甘く涼やか。受け入れられ易いタイプの雰囲気。
栃木県酵母系TFとデルタの組み合わせ。

91:☆3.8
栃木:仙禽・純米吟醸・無濾過生原酒“亀の尾”
酸味あり。甘さがありまとまり、香の良さあり

92:☆3.8
栃木:仙禽・純米吟醸・無濾過生原酒“雄町”
↑と米違い。けれど香の質が全然違う。
イキイキと美味しい生原酒って感じ

93:☆3.8↓
栃木:仙禽・純米・無濾過生原酒中取り“八反錦”
だいぶカプロン酸系の雰囲気。
味は辛くしっかり酸が生きていて、甘みが少なくドライ

94:☆3.8
栃木:仙禽・生もと純米吟醸“亀の尾”
バランス良い。前に出る生の雰囲気が、
全体の甘みの中にしっかり落ち着く

珍味んさんと一緒にブースの前へ。
珍味んさんが、
「そう言えば、亀の尾ってみんな緑だよね」と教えてくれます。
おおっ、確かに!!
この「仙禽」さんだけでなく、
「亀の尾」と言うお米を使ったボトルのラベルって、
何だか緑色のイメージがあります。偶然なのでしょうか?

今回、生酒が多く、
それはそれですっごく美味しくて良いのだけれど、
だからこそ、
これらの火入れ酒も飲んでみたくなりました。
火入れをして落ち着いて、
より香を感じられたら、僕はきっと好きな感じだと思うのです。
飲んでみたいなぁ。
次に出会う日が楽しみになりました!

【 小左衛門 / 中島醸造 / 岐阜 】

Cimg5379

95:☆3.7
岐阜:小左衛門・特別純米・生“五百万石”
水らしく、その先に高い香があり、口中、その先へと入って来る

96:☆3.9↑
岐阜:小左衛門・特別純米・生“信濃美山錦”
バランスが非常に良い。きれいで、
その特長を最大限感じさせる酒質。水の感覚も

97:☆3.7↑
岐阜:小左衛門・純米吟醸・火入れ“山田錦”
まったりまとまり、奥に香がありバランス良く美味しくまろやか

98:☆3.7
岐阜:小左衛門・純米吟醸・生“雄町”三十三号
熟成香。しかし味はたまらなく、
こってり、こく味、片栗粉を融かした様なトロリ感

ワッシーさんとブースの前に。
特別純米“信濃美山錦”…
ワッシーさんがしみじみ笑顔で「これは旨い」と言います。
自分もそう思いました。
飲んでからの伸びが物凄く良いのです。
パワーで引っ張るのではなくて、
なんて言うのでしょうか…
☆3.9の「↑」は、他のどの「↑」よりも大きく、
時間が経つごとに「これは美味しい」と染み込んで来る様。
香だけ、前半だけで切って捨てては勿体無いです。
これも「佐久乃花」の純米吟醸・無濾過生原酒と一緒で、
なんて魅力的なお酒として記憶に残る事でしょう!
綺麗さがいつまでもキラキラと残っています。
砂漠の中で水を飲んだなら、こんな感じか。
“あぁ、なんとも旨き酒よ!”と感じられるものでした。

【 屋の守(金婚) / 豊島屋酒造 / 東京 】

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99:☆3.7
東京:屋の守(金婚)・純米おりがらみ生“八反錦”
ミルク、酸、美味しい!
美味しいおりがらみのお酒って感じがする。良い例、良い米味

100:☆3.6
東京:屋の守(金婚)・純米吟醸・無濾過生原酒“八反錦”
やや渋く辛くアルコール感あり。
それが良さであり若く若さがあり。後味、どこか物足りなさが残る

101:☆3.6↑
東京:屋の守(金婚)・純米・無濾過生中取り“八反錦”
イキイキと強く美味しい。
元気が合って綺麗にメリハリあり。…ちょっと元気過ぎるかも

102:☆3.7
東京:屋の守(金婚)・純米・火入れ19BY“八反錦”
コク、しっかり酸が残っていて旨い。
薄いココア感。熟成正解

全「八反錦」…そして美味しかった。
長野県にいれば、ほとんど目にする事がない酒米ですが、
良いお米なのだなぁ…と感じないではいられません。
お米だけでなく、もちろん造りも。
このお酒も今後の経過を見てみたいです。
まだ若い部分があるとして、
それが夏頃には秋頃には…どう変化しているでしょうか。
昨年の秋頃、
「屋の守」の新発売の「生」を「よよぎ」で飲んでいますが、
すこぶる美味しかったのを記憶しています。
その期待が伺える今回の試飲でした。

【 翠露(舞姫) / 舞姫酒造 / 長野 】

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103:☆3.5
長野:翠露(舞姫)・純米吟醸・生中取り袋しずく“美山錦”
初めて飲んだ頃のイメージに近いか。
感じる辛さが美味しい。どこか喉に落ち着かないか?

104:☆3.5
長野:翠露(舞姫)・純米吟醸・生中取り袋しずく“雄町”
じっとりとした感じ。味は良い

105:☆3.5↑
長野:翠露(舞姫)・吟醸・火入れ“雲の峰”山田錦
中間良い。後味がやや残るか。
もう少し勢いがあるとなお好き。まだ若い?濁るイメージ

106:☆3.4
長野:翠露(舞姫)・純米・生詰“美山錦”
ミルク感のまとまりが少し足りない。
酸が散る?渋味や苦さを感じる。空気に触れて変わって行きそう

107:☆4.0
長野:翠露(舞姫)・大吟醸・中取り
美味しい。香が良く、飲み手に伝わり易く、
旨さもあってコクもある。18号酵母

頑張って欲しいと…本当に願います。
それは出来ると思うし、それが出来ると思います。
今年のお酒も良いけれど、
去年から貯蔵してある…のかな……
そうした熟成酒も1度飲んでみたいと言う事に気付きました。
舞姫にしても翠露にしても、
熟成系飲んだことがありません。
どんな感じに時間と共に仕上がって来ているのでしょうか…。

【 鏡山 / 小江戸鏡山酒造 / 埼玉 】

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108:☆3.8
埼玉:鏡山・純米・無濾過生原酒“さけ武蔵”
甘く旨くしっかりしている。トロミあり強く、全体にまろみ、包む

109:☆3.9
埼玉:鏡山・純米・無濾過生原酒“雄町”
優しい甘み、美味しい。まったりさも持ち合わせ強い酒でもある。
バナナみたいな余韻。18号酵母

COEDビール…
コエドブリュワリーと同じ会社…でしょうか。
同じ川越市の蔵元さん。
HPを見ると、前身である鏡山酒造は、
平成12年に造りを止めているとのこと。
そして、平成19年2月に小江戸鏡山酒造として復活したとのこと。
特に両サイトに記述はありませんから、
関係がないやもあるやも…自分には分かりませんでした。

ブラインド試飲では、
前回、今回と何故か苦手とするのですが、
こうして落ち着いて飲んでみると美味しいです。
甘くて潤っていて力もある感じで。
蔵元さんが元気いっぱいに話しかけて下さいました。
前日、
松本「厨十兵衛」で「鏡山」を飲んだ旨をお伝えすると、
とても喜んでおられました。
ただ、自分のカメラには写真がなく…
お会いしたkuniさんやYAさんが頼まれていたはず。
また今度、
「鏡山」を見かけたら僕も頼んでみたいと思います。

【 而今 / 木屋正酒造 / 三重 】

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110:☆3.8
三重:而今・純米吟醸・無濾過生“八反錦”
酸が上がり、アルコール感がやや強め。力強く美味しい

111:☆3.8
三重:而今・純米吟醸・生“山田錦”
美味しさがすごく伝わり易い。しっかり強く美味しい

112:☆3.8
三重:而今・純米吟醸・無濾過生原酒“五百万石”
甘くどっしりさとキレが共存。パワーがあって、これも強い酒だと思う

113:☆3.7
三重:而今・純米吟醸・生“千本錦”
メリハリがある。元気があり強い力加減でバランスを形作る

114:☆3.7
三重:而今・純米吟醸・生“雄町”
まったりとしたミルクっぽい雰囲気。
落ち着きがありつつ。最後にやや残るか

コメントには「強い」と言う言葉が多いですね。
確かな酒質…という印象。
生命力だったりアルコール強さ…度数の強さばかりの「強い」とは、
今思うイメージでは違い、
もっと前に押し出る推進力に似た、
「もっと俺を飲んでくれー!」と言う勢いに似た潮流を感じます。
たぶん、
これで渋味が残ったり、甘さだけに感想がまとまると、
僕はあまり好きではないのだろうけれど、
推進力がグッと攻め入ってきて運んで行ってくれる感じ。

【 一白水成 / 福禄寿酒造 / 秋田 】

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115:☆3.7
秋田:一白水成・純米吟醸“美郷錦”ピンクラベル
可愛らしい酒質。やや若くポップになり過ぎずにお酒らしさもある。
明るく水や潤いを感じさせる

116:☆3.7
秋田:一白水成・純米吟醸・無濾過生原酒“美山錦”青ラベル
やや渋味があるか。
薄いトロミが折り重なって上手に味があるのに、しっかりキレイ

117:☆3.8
秋田:一白水成・純米吟醸・無濾過火入れ青ラベル
こちらの方がより好み。
味が進み始めていて軽さと旨味が出始めている感じ

118:☆3.8
秋田:一白水成・特別純米・白ラベル
旨味強い香。ミルク系の米感があり、甘みがある。
後半はかなり早く切れ、抜ける

そう言えば、
この「一白水成」や「澤の花」、
6月のはじめに恒例となりつつあるイベントを、
東京で開くそうですネ。
「次世代の日本酒を醸せ!若手の夜明け」…
今年が3回目となります。
6月7日に開くと言うお話をお聞きしましたが、
Web上の検索にヒットしないので、
詳しくは蔵元さんに直接聞かれる事をオススメです。
一白水成、澤の花を始め、
第2回から参照するに、
「日がさ雨がさ」にも紹介されていた「山和」、
楯野川、陸奥八仙、浅間山、白隠正宗、町田酒造など。

松本市「厨十兵衛」でも時折見かける「一白水成」…
程好く綺麗でバランス良い印象です。
今回の試飲でも同様に感じましたっ。

【 陸奥八仙 / 駒井酒造 / 青森 】

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119:☆3.8
青森:陸奥八仙・特別純米・火入れ“漁火”
米の旨味がしっかり美味しい。
優しくも香が奥から戻って来る

120:☆3.7
青森:陸奥八仙・吟醸・無濾過生中取り
香がやや熟成香より。味はとても美味しい。
酸、体共にしっかりとしている

121:☆3.8
青森:陸奥八仙・純米・生“芳醇辛口”
美味しい。しっかりした全体、
辛味はじっとり、芯があり辛味こそが美味しいと思える

122:☆3.8
青森:陸奥八仙・特別純米・生中取り
熟れていて常温の生酒味。
「鶴齢」とは別系統って感じのパワー。イキイキとしか影を持つ

123:☆3.8
青森:陸奥八仙・純米大吟醸・生“華想い”
しっかり美味しいお酒。洋酒っぽい雰囲気、パワー、甘さがある

時間的に最後に立ち寄る事となった陸奥八仙。
2009年のこれまで、あまり触れる事がなかったため、
ここぞとばかりに試飲させてもらいました。
良い印象、残っています。
会もこれで終わり…となれば、
いくつかは「吐き」を用いることなく、美味しく頂きました。
「芳醇辛口」は実に銘に見合う雰囲気。
辛味は確かにあるのだけれど、
旨味も十分強く、しっかり美味しい。
飲ませる味わいが気に入りました。
逆に、飲みやすくまとめていたのは「漁火」で、
今回、このボトルセットだけで、
食のフルコースに応対できるのではないか…と思えます。
一食の時間経過を考えてのラインナップと思えるもの。
食を楽しむ場、
味を楽しむ場、
話を楽しむ場…それぞれのシーンに、
陸奥八仙、ここにありと発して行ける…
そんなメッセージを感じました。


以上、蔵元さま、ありがとうございました!

山形・山形正宗、
福島・天明、
群馬・龍神(尾瀬の雪どけ)、
神奈川・天青…までは回れせんでした。残念。


さて、3回に分けて書いてきました、
第59回多摩独酌会結果リスト、以上になります。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!

そう言えば、
Googleで「多摩独酌会」で検索すると、
わりと早い順で当ブログ「酒 宗夜」が出て来る様子。
嬉しい発見でした。

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