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2009年9月21日 (月)

大町と言う街を感じ日本酒を感じ僕は飲む。(2009年9月12日・大町三蔵呑み歩き)


街、呼吸、芽吹き、呼ばれる。

清酒「大町」を感じようじゃないか!

…――――街を感じる。

街を歩くから、それは当たり前かも知れない。
この一体感をどう表現したら良いのだろう。
街が今日の日を呼んでいる。
1日の楽しさを喜んでいる。

最後の最後、
松本へと帰る電車待ちの合間に寄った、
駅前の「アルプスロマン館」で、
ちょっとだけモヤッとしていたものが晴れる。

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そうだ、まるで「清酒・大町」…!

日本酒、そして街を感じる1日!


「横川商店」前のテントで、恒太郎さんと話をする。
「呑み歩き」について、
今日が「初参戦」と言った自分に今は悔いが残る。

戦じゃないだろう、戦じゃ。

楽しかったぜ、大町!!

この祭!


9月12日、僕とYkさんは大町に向かいました。
この日、
このイベント「北アルプス三蔵呑み歩き」のための、
13時42分、臨時列車に乗って。

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天候は思いのほか涼しく、いや寒いほど、
雨の気配は、より涼やかさを増し、
松本のつもりで軽装で、
シャツ1枚で出掛けた自分は、
Ykさんやkuniさんのあたたかそうな格好を見て、
暖を取れないかと考えるほどだった。
だってほら、
涼しそうな格好、暑苦しい格好、
視覚効果で気分の温度は変わるだろう。
大町は、少なくとも松本よりは寒い。北にある。
なんだかんだで歩いていたら、
そんな寒さはどこかに行ってしまった。
道行く人の笑顔だったり、蔵元さんの笑顔だったり、
やはり視覚効果とはあるもので、
心からあたたかい気持ちになった。

「大町に行くよ」と聞いていたkuniさんとは、
松本駅のトイレ前で会う。
「きっとどこか大町を歩いている間に出会うだろう」とは思っていたけれど、
合縁奇縁、こんな場所で会うとは、トイレの前だとは。

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共に大町行きの列車に乗る。

そう言えば、
上高地線に乗った時にも、
「こんな松本があるんだ」と驚いたものだったが、
大糸線に最後に乗ったのは、
小学校で連れて行ってもらったヤナバスキー場駅が最後だろうか。
見たことがない松本、
豊科に穂高に駅があるのは知っているとは言え、
まるで初めてと感じる体験。
曇り空の下に、稲穂の青と金が混ざる絨毯。
洗馬の「美寿々」が謳う塩尻産の酒造好適米の話、
「大信州」もまたそう言う話をしてくれて、
「松本で米が…」と聴いてはいたけれど、
きっとこうした田園地帯が、
僕らがいつも行動している範囲とは別にあって、
ちゃんと生きていて、
今日の日、電車に乗ったからこそ
地面に生える稲を感じる事が出来た気がする。

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信濃大町の駅、自動改札を降り、
参加券代わりである利き猪口を購入する。
大町の荒井さんが手作りで縫ってくれた、ちょこ袋。
シックなものから可愛らしいものまであり、
これをぶら提げて歩くのは、実に“やり”やすかった。

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今年1月4日に、
「Take on me!」のたけさんが、
北安醸造に逗留中、遊びに行って以来の大町。

( 北に酒に熱き町があり!(2009年1月4日・北安醸造) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/200914-82e6.html )

昨年は霊松寺にも行っている。

( その存在は燃える様に(2008年11月8日・霊松寺、9日・憩の森) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/20081189-7a56.html )

これまでほとんど縁がなかった大町だけれど、
ここ1年くらいでずっと“知る”“知りたい思う”街になりつつある。
それでも、信濃大町の駅に着いたのは今日が初めてだった。


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松本ではギリギリ雨は降っていなかった。
もしか、
移動の1時間で松本でも降ったのかも知れない。
移動中の列車の窓に、傾いた水滴が張り付くようになり、
結果、雨の中の呑み歩きと知る。

けれど、街並み、アーケードのあり難さと言うか。
傘を差すことが煩わしくは感じなかった。
晴れていたらどんなに気持ちが良いだろう!
そう思っても憂いはなかったと思う。
雨は雨、降るときゃ降る。
気にならなかった。

開始前、
まずは横川商店に行ってきのこ汁を頂こうと、
電車が到着してから15時までの時間を移動に宛がう。

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アーケード街の中に「金蘭黒部」の市野屋商店を見付ける。
多く歩いた人が、
最初に見付けるであろう三蔵の中の一蔵。

更に、Ykさん、kuniさんと僕は北上を続ける。
その間に、
自転車で緩やかな坂になったアーケード下を、
グイグイと上っていく背中を見る。
目的地は同じはず。


【 14時55分 】

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開始直前に横川商店に到着。

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店頭には「和らぎ水」も用意されている。
いや、
他にも街の至る所に「和らぎ水」が用意されていた。
日本酒にもチェイサーは必要。
日本酒と一緒に水を飲むことで、
酔いの深度と翌日への侵食度を軽くする事が出来る。
水を溜めてあるタライは、
日本酒の製造の中に登場する「半切り」に見えた。

隣に見えているのがきのこ汁の鍋である。

【 15時00分 】

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その場にいた全員で開始のカウントダウンをして、
「北アルプス三蔵呑み歩き」がスタート。
関係各地でも同じ様に盛り上がったのでしょうか。
僕は事実を知りはしないけれど、きっと盛り上がっていたと感じる。
今日の大町はそう言う日。

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まず頂いたのは、
そんな訳で横川商店の呑ん子さんのブログで見た、
きのこ汁から。
随分色が濃いお味噌だ…と思う。
田舎味噌にしても赤い。
赤味噌にしては深い色合い。
塩気でなく旨さが主体。
飲んでみると、
その香の良さと旨味ではなくコク味の強さに惚れ惚れする。
旨い。
ダシを感じもするけれど、
それ以上に味噌の美味しさがたまらなく良い。
冷えた体にあたたかいものだからだとか、
理由付けはいらなくて、
文句なしに「これは美味しい!」と思った。

何でも横川商店で作っている味噌の、
更に熟成させたものでこしらえたきのこ汁であったそう。
よっぽどその場で買おうと思ったくらい。
荷物になるので諦めたけれど、
これを書いている今9月20日、更新は明日9月21日か。
ともすれば、
このブログを読んでもらっている今、
21日に僕とYkさんは大町に居ると思う。
シルバーウィークにどこに出掛けたかと聞かれたら、
「大町に、すげぇ旨い味噌があって、買いに行っていた」と答える予定。

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今年の秋は10月10日。
「上諏訪呑み歩き」から応援に来ていた、
「酒ぬのや本金」の恒太郎さんと奥様。
開始前に「キュウリの一本漬け」をせっせと串に差していました。
それをひとつもらったけれど、塩の旨さと漬かり具合がベスト!
美味しくて、
ほぼ丸々1本をあっと言う間に食べ尽くしてしまいました。
“ほぼ”はYkさんとkuniさんと食べたから。

そう言えば、横川商店主催の「利き酒名人」に挑戦したけれど、
僕は5種、Ykさんは3種を試して、
見事に2人とも全てを外してしまいました。
5種、別々のお蔵のお酒がどれか当てるもの。
イメージ、蔵のキャラクターを、
ちゃんと把握してなくちゃいけません。

ふつう、ひとつくらいは当たるものだと思うのですが、
このテのテイスティング、
見事に全部外すことに定評がある僕らしい結果。

「横川商店」から更に北へ。

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「北安大国」を醸す「北安醸造」へ辿り着く。
今回のイベントの街地図、最北端。
ここから駅に戻って行く流れで呑み歩きを楽しもう、てなぁ案。

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「酒ぬのや本金」が「本金正宗」と言う看板を持っているように、
「北安大国」もまた「北安大国正宗」と名乗りがあるのですネ。
今は見ないこのブリキの看板が僕は大好きです。

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「北安大国」銘柄が揃えられた棚。

今回の呑み歩きの中で、
特に気に入ったのは、この「ひやおろし」でした。

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「非常に程好い」と言うこと。
全6種あるラベルは見目も秋らしく。
軽快、鈍重、高香気性、低香気性、
グラフがあったなら、
そのド中心にしっくり来る感覚。
程好く柔らかくて味はあり香もあり、
キレ良く喉通りも滑らか。
9月前半では、まだ少し早い印象もある、
「ひやおろし」「秋あがり」の酒が多い中で、
良い熟成を経て夏を過ごした様でした。

また他に「大吟醸・山響(やまびこ)」、

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白馬特産の紫米「朝紫」を使った
「白馬紫雲」なども美味しく頂きました。

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またミョウガのお漬け物も美味しかった。
こうしたお茶請けにもなるお漬け物、
蔵元ならではの本当の美味しさと言う感じがします。

「北安大国」では蔵内が開放されていて、
自由に見学することが出来ました。

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ガランとした空間は、
冬に訪れた自分には「休息」と、
これからの「始動」を意識させます。
精米された米を洗い、水を浸漬させ、蒸す。
日本酒が生まれる第一歩の場所。

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急角度の階段を上り、蔵の2階へ。
途中、杜氏さんにも年初ぶりにお会いしご挨拶。
「この人があの旨い酒を飲ませてくれるんだ」と思うと、
尊敬を抱かないではいられません。
( 北安大国「新米杜氏の酒蔵日記」 )
( http://blog.goo.ne.jp/azuminosodachi/e/ba96e9f07945683cd67ceaa558632a65 )

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琴の演奏、版画の展示もあり、
また冬も感じたことだけれど、
木の声を感じられる2階はすごく好ましい雰囲気。

ずっと居続けられそうな良い空気を後に、
次なる蔵へ向かいます。


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次いで訪れたのは、「白馬錦」を醸す「薄井商店」へ。
ちょうど横川商店の並行位置に存在し、
「北安大国」からも徒歩10分もないほど近い。

蔵内の見学は時間が決まっていて、
案内をしてくれるとのこと。
僕らはある目的ゆえに帰りの電車が決まっていたからこそ、
今回は蔵見学を諦めて試飲コーナーに。

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いやはや、大盛況!
みなさん、代わる代わるに猪口を差し出し、
「白馬錦」を味わっておいででした。
蔵元さんのブログには、
「キャー!」と言う表現があるほど。
( 白馬錦ブログ「肝話休題」 )
( http://hakubanishiki.blog44.fc2.com/blog-entry-94.html )

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「大吟醸・麗酒(うららしゅ)」や、
「特別純米ひやおろし」など。

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社長さんの名前を冠した、
2004年度製非売品の「朋介」もありました。
今から5年前のお酒と言う事で、
かなり熟成感が出ていた日本酒。
他の「雪解け吟醸」や「ひやおろし」とは、
存在感が違っていましたネ。
「白馬錦」は松本の「リカーズ・モモセ」で購入した、
夏吟醸しかり、
スッキリした傾向が強い印象がありますが、
こうした熟成にも挑戦されていると言うことでしょうか。

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「白馬錦・お酒の出来るまで」と言う、
DVDの上映会も開かれていた様子。
おじさまがひとり、
利き猪口を時折傾けながら、
白馬錦を呑み、白馬錦の映像に見入る。
個々、自由に楽しめる呑み歩きならではの光景ですね。

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そして、僕とYkさんは再び市野屋商店前に戻って来ました。
これは呑み歩き開始前の写真だから人気はないけれど、
北安大国、白馬錦と並んで、賑わいを見せていました。

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瓶の写真を撮ろうとしたところ、
営業のおじさまがクイッと瓶を回して下さって、
実に良い写真を撮ることが出来ました。グッジョブ。
金蘭黒部、総じてYkさんと相性が良いらしく、
水を美しくしたような酒質。
備前雄町米を使った…
きっと試みたのであろう非売品のお酒もあり、
香高く仕上げてありました。
また毎回「長野酒メッセ」で楽しみにしている「賢人」と言う濁り酒もあり、
様々なラインナップで楽しませてもらいました。
( 長野酒メッセ:2009秋 )
( http://www.nagano-sake.or.jp/topics/ )

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蔵の入り口では蔵の解説が行われていました。
多くの呑み人が高い天井を眺めながら、
蔵人さんの話に耳を傾けていました。

さてさて、
三蔵巡った所で、僕らの時間はこれまで。
信濃大町駅へ戻って行きます。

当日は夜まで「北アルプス三蔵呑み歩き」は催され、
その模様は、
公式ブログや、
( http://nomiaruki.exblog.jp/ )
横川商店さんの「呑ん子の放浪記
( http://blog.livedoor.jp/nonko0127/ )
…に掲載されています。

もちろん、
途中までご一緒させてもらった、
92の扉」のkuniさんのブログも更新されています。
( http://blog.goo.ne.jp/92_t/ )

それぞれが思い思いに街を感じる。

恒例「上諏訪呑み歩き」や、
今年が初年度となった松本の「おらが酒呑み歩き」、
それぞれに個性があって、
日本酒が愛されるべく愛されていて、
なんと幸せなことでしょうか。

大町と言う街を感じ、

育まれる日本酒を感じ、僕は飲む。

大町!楽しかった!!





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――街を楽しむと言えば。

行きにも「なんだろう」と思ったけれど、
帰り際も再び、
天井伝いの遠くに不思議な空間を見留めます。

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古いアーケード街。
今回一番のお気に入りの写真になりました。
空間、そのものが実に興味深い。
大町の街を散策するのも、また楽しいですネ。

冒頭に書いた「清酒・大町」の写真。
信濃大町駅前「アルプスロマン館」に展示されている人形です。
そもそも、
「アルプスロマン館」に寄ったのは、
実の所、これが理由。

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「黒豚ドッグ」200円。
これがどうにも想像付かなくて気になって。
ホットドッグ的な、
もしくはアメリカンドック的な想像をしていましたが、
いやいや、肉まんの派生シリーズと言った風。
お茶も出してもらって、
電車の時間までの数分をゆっくり過ごすことが出来ました。



Cimg6911

もしかすると、呑ん子さんにとっては戦だったのかも。
その頑張りのおかげで、
もちろん街のひとりひとり協力して盛り上げて、
実際に盛り上がった1日!

ありがとうございました!!

その自転車で進む背中に、
みんな引っ張られたんだなぁ、と僕は思ったよ。

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コメント

生憎のお天気でしたが、出歩くのに困るほどでは無くて良かったですね~

決して大きな街ではない大町ですが、街ぐるみで楽しんでいる感があって、良いお祭りでした!

投稿: kuni@92の扉 | 2009年9月21日 (月) 11時50分

お疲れさまでした~!
昨日、早速再びの大町に行ってきました!
天気が良く、
い~ずら大町館で自転車を借り、
街を散策してきました!
いやはや、そうして遊んでも楽しくサイクリングが出来る街でしたよ~♪

横川商店さんに赴くと、
来年の課題もあったのだとか。
僕にとっては十分に良い祭であったのですが、
まだまだ上を目指している…
…もっともっと楽しみがありそうで。
期待しています。

投稿: SOJA | 2009年9月22日 (火) 05時28分

このたびは遠く離れた大町に来ていただき、またシルバーウィーク中にもありがとうございました。大町は自然が自然のまま残ってる町です。それが好きでこの地に来ました。たまたま横川商店が被災したので移り住むようになりました。酒蔵を中心に皆様がお楽しみいただけますよう、お酒の飲めない方でも「日本酒」と言うものに少しでも接していただけますよう考えています。今年の課題を来年に繋げ、最終的には御家族で散策していただきながらの呑みあるきをお楽しみいただけるようにと思っています。多分この先も自転車で行動することでしょう。皆様にもよろしくお伝え下さいませ。ありがとうございました。

投稿: nonko | 2009年9月22日 (火) 22時49分

ご丁寧にありがとうございます!
月曜日は、
美寿々やユナイトコーヒーにも行って来ました。
当日の利きコーヒーイベントなど、
コーヒーへの取り組みを感じられるお店だったので、
すごく興味があって。
ちょうど今、店頭で買った水出しコーヒーが10時間の浸漬時間を経て出来る頃です♪

これから先、その楽しみ、目標、
期待しておりますし、
間違いなく期待が実現する…と感じております。
これからもよろしくお願い致します~!

投稿: SOJA | 2009年9月23日 (水) 05時58分

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 今日は生憎の雨模様でしたが、去年からスタートして今年が2回目だという「北アルプス三蔵 呑み歩き」が開催されるので、今日は大町まで出掛けることにしましょう。 [続きを読む]

受信: 2009年9月21日 (月) 11時43分

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