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2009年3月 2日 (月)

「良い1日だった」と言い合える喜び。(2009年2月21日・旬酒場 日がさ雨がさ)


「 いつもの土曜日みたい 」

それを言わせる空間、
初めての店、それってきっとスゴイこと。

それだけ安心できていると言うこと。


2月22日、
東京ビックサイトで開かれた、
「ウィスキーマガジンライブ」を前に、
21日の昼頃、高速バスに乗り、東京を目指しました。
「前泊の夜は楽しまなくちゃ!」
松本にも遊びに来てくれた、
四ツ谷の「旬酒場 日がさ雨がさ」に行く事にした、
僕とYkさん。

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丸の内線「四谷三丁目」駅から降りて直ぐ。
新宿駅発着の高速バスを降り、
新宿から丸の内線で3駅目だったか、
あっと言う間に到着して、
「こんなに近いんだ!」と驚いたものです。
新宿からも近いし、
「四谷三丁目」の駅から降りても近い。

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ビルの階下に掲げられている看板。

「日本にはこんなに旨い酒がある!」

元々は「和酒とんくろ」と言うお店を、
虎ノ門で開いていた店長さん。
独立して現在の「日がさ雨がさ」があり、
開店日も10月1日と「日本酒の日」だったりします。
看板の先頭に大きく書かれた一言は、
店長らしい和酒を愛するもの…
日本酒も焼酎も梅酒においても。
全酒類を美味しく飲める店長さんらしい感じがしますネ。

ビルの7階に「日がさ雨がさ」はあります。
エレベータに乗って降りるとそこはもう店舗内。
何度かお会いしている店長さんM澤さんに会い、ひと心地デス。

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予約しておいた窓際の“眺めの良い席”に案内されます。

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先んじて店舗情報を「ぐるナビ」で調べた時に、
「お客さんからのコメント」…
“お店の気配りが良い”とあったのですが、
早速、その利、見つけました。
足元にヒーター。
窓際、冬寒い席、これであたたかく過ごせますネ。

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冷蔵庫には旬の日本酒がたっぷり。

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ウィスキーもあったりします。

こと、お酒に関してはかなり楽しめる幅がありそう。

さて「日がさ雨がさ」の夜、スタートです。

【 前菜三種 】

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初手の前菜。
まずは旅、
過ごして来た1日の
ため息に合う、
ゆるやかな始まり、その酒肴。

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お箸は割り箸ではなく。
扱いやすい箸でした。
持ち手、柔らかく感じます。

日本酒、
フルサイズの180ml=1合と、
ハーフサイズの90ml、
そして陶器製、ガラス製の器が選べるようで、
陶器の器でお願いしました。
ひんやり冷えている器。
酒器の管理も行き届いている様子。

まず1杯目にお願いした日本酒はこちらを。

【 愛知・奥、宮城・乾坤一 】

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愛知・奥・純米大吟醸原酒“夢山水”19BY
含み香強く、甘く綺麗。
熟成香の雰囲気はなく、
上手に酒が熟れた気配あり。
矛盾している様な言葉だけれど、
時折出会う素晴らしい熟成を経た大吟醸級の存在感。
後半、アルコールの感覚が盛り上がり、
原酒だからこその背景、押し味が旨い。

宮城・乾坤一・純米吟醸生詰原酒“ササニシキ”「冬華」、
M澤さんにYkさんの好みを伝えた中で登場した1本。
エステル系の香味は高く、
甘さが伸び行き、それでいて派手とまで行かない芳しさは、
どこか長閑でふわりひらり浮かぶイメージ。
芯はしっかりと形作られており、バランスも良く、
Ykさんも美味しく飲むことが出来たし、
僕自身も、とても美味しいお酒だと感じることが出来ます。
バランスの良いお酒でした。

【 幻の大豆:長野産くらかけ豆のおひたし 】

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長野産、長野県名物…と聞くも、初耳。
Ykさんも、
その後、自分の両親、Ykさんのご両親に聞くも、
やはり初耳の「くらかけ豆」…
おそらくは中信以外の名物なのだと思われます。
「おひたし」…
「ひたし豆」であれば、それなりに馴染みがあるのですが、
くらかけ豆とは…?
「パンダ豆」とも呼ばれるもので、
豆の表面に馬の鞍に見える斑点が見えるから「くらかけ豆」なのだそうです。
M澤店長が「青海苔みたいな風味も」…
…と仰っていて、
半信半疑で口にしましたが、確かに青海苔みたいな香。
食感はひたし豆のそれに近く、
扁平ゆえに通常のひたし豆よりやや硬く、
それが噛み締める食べ応えに通じ、
少し強めの塩気はまさに初手の酒肴に最適でした。美味しい。

【 お造里3種盛り・カンパチ、鯛、ボタン海老 】

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築地直送のお刺身を3種類。
ややお値段が張りますが、
それに見合う素晴らしい内容でした。
カンパチの肉の締め、脂の透き通る快さ、
鯛の柔らかくも、もちっと張り付くような肌、
大振りのボタン海老にかぶりつき、
その自然な命の甘みを脳髄まで貪り付く甘美。
堪能です。

【 福島・飛露喜、長野・米川正宗“豊賀” 】

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福島・飛露喜・純米吟醸“雄町”、
相変わらず、Ykさんの勘ってスゴイ。
僕ならばまず「飛露喜」を頼む事はないのだけれど、
「久し振りに飲んでみようかなぁ」と。
この19BYの「飛露喜」、素晴らしく美味しかったデス。
綺麗で明るくバランスフル。
お酒のポテンシャルが凄まじく、
重さを感じさせず、透明感があり、喉に与える喜びたるや。
Ykさんも笑顔。
良いお酒、良い笑顔、素敵です。

長野・米川正宗・特別純米
無濾過生原酒中取り槽場詰“しらかば錦”、

洋ナシの様な。
炭酸感、フレッシュさ、
おりの絡んだお酒らしい、粕の様な香も。
長野県酵母C系の雰囲気を感じますがどうでしょうか。
全体的に明るくメリハリを求めて造ってある感じ。
もう少し熟れたら僕は特に好きだと感じます。
まだ元気いっぱいで爽やかな主張。やや硬質。
おおよそ春、
関東信越国税局の利き酒会あたりで飲む、
この「豊賀」は本当に好みであるので、
その前段階…と言う感じなのかも。

【 創作チーズ5種盛り合わせ 】

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クリームチーズを主体に、
ウニ、蟹味噌、アンチョビ、海老味噌、味噌漬けの5色の取り合わせ。
それぞれのチーズには、
蟹なら蟹の身が添えられていて分かりやすく、
それが彩りとなり、良い一皿に見えますネ。

蟹味噌や海老味噌は、
甲殻類特有の香がして芳しく、
アンチョビは塩辛くもあってお酒には滅法合います。
少量ずつ…とは言っても、
ひとくちで食べてしまうものでもないため、
つまようじでちょいちょいとすくってお酒と酒肴の組み合わせを楽しむ。
飲みの最後まで重宝していました。
これ、日本酒の夜にはオススメです。
あっ、焼酎にも良いかも!合いそうなイメージ、湧きます。

【 日がさ雨がさらだ(魚介と彩り野菜のサラダ) 】

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ズッキーニとサツマイモ、
炒めたものを使っていて、
その歯触り、甘みなどは特筆ものデス。
量も十分にあり、
野菜は晩御飯として食べたい気持ちを叶えるもの。

【 エビス福梅、刀梅酒 】

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店長ブログで紹介された「古鶴梅10年」を買い求め、
いたく感動した経緯もあり、
また「とんくろ」時代からも梅酒に力を入れていたM澤さん。
日本酒、焼酎のみならず、
梅酒の種類もたっぷり揃えられています。
せっかく「日がさ雨がさ」に寄ったのだから、
楽しんでみたい!…と2種類をセレクト。

大阪府・河内ワイン・完熟エビス福梅、
完熟梅と秘蔵20年梅酒をブレンドしたもの、
ブランデーベースの梅酒をロックで。

バランス良く、甘味のほどけと酸味が、
どこかクールにすら爽快にすら感じる不思議。
強く甘い…と同時に酸っぱくない、
「酸」の感覚がくどさを洗う…
もしくは染み込ませて消させる…
具合の良い梅酒。
「古鶴梅」でも、
「こんなに梅酒って美味しいんだ!」と驚いたものですが、
この「エビス福梅」も驚きと喜びをもたらす梅酒ですネ。

鹿児島県・佐多宗二商店“刀”梅酒32°、
同社「角玉梅酒」を蒸留して出来たスピリッツに、
新鮮な青梅を漬け込んで造った梅酒。
“是非ストレートで…”とのこと。
ブランデーベースであったり、
高アルコールであったり、
そもそも日本酒仕込み、焼酎仕込み…
それぞれにもちろん差はある訳で、
梅酒の世界も随分と広いのだと感じられますネ。

トップーノートは、
アルコール、セメダインっぽい香に感じます。
その中に麦の香ばしい匂いに似た雰囲気が。
口にすると、香そのままのイメージが先に来て、
32度が感じさせるアルコールさにドライな雰囲気が混ざり、
妙にバランスが取れているような感覚。
Ykさんは「梅を食べているみたい」とのこと。
青梅の香、よく移っている様でした。
よくよく考えれば、
子供の頃から梅が苦手な自分は、
こうした梅酒ならばまだしも、
梅を食べた記憶は遥か彼方。
酒類は時として、
生果実よりも香り高い場合がありますが、
そのイメージに沿えば、
きっと梅の実の美味しさがあったのだろうと想像が膨らみます。
より梅酒らしい…と言うよりも、より梅である雰囲気。
メニュウブックには「梅酒の新しい世界を開ける」…と紹介されていました。
上質な梅酒と飲み比べる事で、更にその差を感じる事が出来ました。

【 小布施ワイナリー / Riesling & Chasselas 2002 】

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「小布施ワイナリー」の日本酒にしてもワインにしても、
多く取り揃える「日がさ雨がさ」…
「アイスヴァイン」も手に入れていたとはっ!
ワインのリリースはあまりチェックしていない自分ですが、
小布施ワイナリー、
「アイスヴァイン」も醸造していたのですネ。

梅酒とは違う酸味。
ワインらしさ、原料たる葡萄と梅の差、
それぞれが如実に感じられます。
こうして見ると、
梅酒の濃さ、強さを感じ、
ワインのエレガントさに気付きますネ。
酸味のあり方が、
糖度と共に押し強く在るのが梅酒、
全体にまとまってソフトに触れるのがワイン…
…とは言え、
きっとその中にも千差万別、色々な味わいがあるはず。
楽しくさせますネ。

【 岐阜・ひだ正宗・熟成古酒2000BY 】

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「日がさ雨がさ」店長ブログで紹介されていた飛騨の酒。
蔵出しは2008年の刻印ですが、お酒は2000年醸造。
熟成したお酒を主として発売している蔵元の様です。
先日更新した「第58回多摩独酌会」の古酒の段階で言うならば、
2段階目の古酒であり、
おそらくは元来、こうして発売する事を前提に醸されたのでしょう。
熟れすぎず、程好い熟成感で味が乗っている。
優しい甘さが薫り、辛口風味がどこかスパイス感を伴い、面白い。
熟成は1日2日で追い切れません。
しばらく空気に触れれば変わって来るかも。
また同じお酒でも熟成の過程、
製造時期に差があれば違う結果にもなりましょう。
非常に良い意味でユニークな蔵元さんの様です。

【 お宝茶碗蒸し 】

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鍋を前に何かもう1品。
雲丹、蟹、浅利、海老などを散りばめた
茶碗蒸しをお願いする事にしました。

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良いおだしの良いお味。
申し分ないです。
具の華やかさも良いですネ。

【 埼玉・亀甲花菱、長野・水尾 】

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埼玉・亀甲花菱・純米大吟醸無調整原酒19BY、
長野・水尾・純米大吟醸“金紋錦39%”17BY、

鍋のお供に何か…と思いはしたものの、
料理に合わせるより、
飲んでみたいお酒を飲んで行こうと言う気分。

共に、思いのほか熟れて来ている。

「水尾」は特に熟成酒の趣きが出ていました。
「亀甲花菱」も酒の旨味がグッと強く、
飲み応えのある雰囲気に感じました。

【 海鮮寄せ鍋 with 白子  】

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「ぐるナビ」サイトでメニュウを一通り見て、
「是非、頼んでみたい!美味しそう!」…と思ったのが鍋物。
M澤さんに事前に「海鮮寄せ鍋」に、
オプションで「白子」を追加できるか問い合わせてみると、
「可能」とのお返事が。

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贅沢させて頂きました。
茶碗蒸しを頂いた時点で分かってはいたけれど、
良いおだしデス。
加えて、醤油の雰囲気は東京らしい感覚も。
醤油由来か甘みが乗っている様子。
そして、春菊の爽やかさがダシの香と組み合わさると、
得も言えぬ快感。

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〆に雑炊を頂いて、お腹いっぱいに楽しみました。


飲みの〆はこちらで。

【 Edelpils / SAPPORO DRAFT BEER 】

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爽やか!
これに尽きますね。
苦味なども強くなく、炭酸は強め。
爽快です。

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飲み終わった後に残るエンジェルリング。
上手に注いでもらった証ですね。
ただ、一気に飲んでしまったので、
あまり輪になりませんでしたが。

ほっこり鍋で温まり、
エーデルピルスでスッキリと締める。


総じて、穏やかな空間でした。
毎週の松本での飲みに通じるイメージ。
気を張らず、和やかに夜を楽しむ。
1週間の疲れを労わる心地。
明日が祭典「ウィスキーマガジンライブ」である気持ちも、
どこか流れの向こうに静かに待っている様な感覚。

充実した四ツ谷での晩ご飯。
「明日もあるし…」と早々にホテルに戻ったのだけれど、
過程、結果、流れ、過ごして来た今日の全てに満足して、
明日の英気を養って。

「 あぁ、良い1日だった 」と言い合える喜び。

それは幸せです。


店長M澤さんブログ:
「 四谷三丁目『日がさ雨がさ』の「和酒」最前線! 」

ぐるナビ紹介ページ
「 http://r.gnavi.co.jp/e195300/ 」

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