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2008年12月21日 - 2008年12月27日

2008年12月27日 (土)

最近のラーメン(2008年12月・17種備忘録)


一気に更新デス。

それはともあれ、
「麺肴ひづき」の新限定、
「魚介醤油ラーメン」がかなり気に入りました。

次から次へと、ラーメンも楽しい。


【 大石家・塩尻店 】

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これまで行った事がありませんでしたが、
ある機会に思い立って行ってみました。
免許の更新で塩尻の免許センターへ。
その帰り道11時過ぎ、
開店待ちでなく営業しているならば?
…そんな感じで。

そして2枚撮影した写真のうち、1枚を消去してしまい、
現状、この麺の写真だけ。

人気が頷ける…そんな気がします。
「中華そば」として、それらしく、
チャーシュー、メンマ共に実に美味しい。

お持ち帰りセットも買って帰りましたが、
家族には好評でした。
お湯割りで、ここまで形作れるものなのですネ。
いたるところで見かける「大石家」…だからこそ、
足を運んではいませんでしたが、
これは一度知ると度々行きたくなりますネ。

実はすでに2回目、行っていたりします。

【 凌駕あってりめん 】

11月末から12月初旬、
店主であるごろうさんの体調が思わしくなく、
お店を休む事になりました。
そこで登場したのが、かずやさんデス。

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ごろうさんのブログに寄れば、
「かずやの暴走」と題されるもの。
「あってり麺」ではないけれど、
自分に今出来る事を…と対応して下さったみたいで。
その熱意、
日頃の丁寧な対応も含め、感謝は尽きません!

【 凌駕あってりめん・煮干しょうゆ 】

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1日だけ限定復活した日がありましたが、
その日に食べる事が出来なかったので、渡りに船。
「凌駕あってりめん」直前の「中華そば」ではなく、
更に前の段階の「煮干しょうゆ」のラーメンでした。
久し振りに食べると、そのバランスの良さに驚きました。
これは美味しい。

【 しおらーめん 】

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こちらは新作。

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麺は細麺。
生姜の良さ、美味しさが引き出されている1杯。
鶏スープの濃さも充実の域ながら、
くどさに直結しないのは、
生姜を巧みに使っていると思うのデス。
どこか中華料理屋の塩ラーメンっぽくあり、
けれど、これだけ濃い鶏味はなかなか無いのだろうなぁ…とも思い。

【 煮干しょうゆ・板のり 】

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“暴走”終了間際に食べたもの。
気分で「板のり」をトッピングしてみましたが、
超特大。
トッピングなので、
それはそれで、
いつもの海苔が忘れられずに添えられているのが、可愛らしい。

【 凌駕IDEA・にぼ二郎・野菜増し 】

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Ykさんが「スーパーレッド」に挑戦したい…
…と言う事から赴きはしましたが、
「まずは“からし玉”で!」と辛さチェック。
何でも「からし玉」3つ分の辛さのイメージが、
「スーパーレッド」になるらしい。

それぞれ1杯ずつに1個ずつ、
都合2個、「からし玉」を注文しました。
現在のメニュウに「からし玉」は載っていないのですが、
オーダーはすんなり通りました。

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迫力のある麺。
旨味が強く、甘味もあるスープに、
からし玉、非常によく合います。旨い。

Ykさんは結局、「からし玉」1つを全て入れ、
「美味しく食べるにはこれが限界かな」とのこと。
僕は半分以上で「限界」を感じるので、
やはり辛味には相当強いのだなぁ…と感じます。

それにしても「にぼ二郎」に「からし玉」は超オススメです。
「麺とび六方」ではなく、
より甘く濃い「にぼ二郎」だからこそ合う気がします。

【 鹿児島ラーメン桜島 】

ふっと気が向いて。
閉店時間の20分ほど前に店に入りました。

【 チャーシューメン 】

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普通のラーメンでも良いのだけれど、
どうしてもこのチャーシューを食べたくて、
豪勢な気分になりたくて、お願いしてしまいますネ。

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麺はいつも通り。
この日、スープの状態がとっても良かったです。
良い意味で豚臭く、
豚骨ラーメンらしい味の深さがたまらなく美味しい。
いつものイメージは、もっとサラッとしたスープ。
終了間際にはスープは煮立ち、より一層濃くなる…
…そう言われる中、久し振りにその差を体感した気がします。
この味、思い出すだけで憧れる感じ。
ネギ油が特長的な店なのに、
どちらかと言えば、
ネギ油よりも豚の香が立っていたほどで。

【 みそ丼 】

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「桜島」特有の味噌ラーメンの上に乗る味噌をご飯の上に。
“麻婆豆腐にヒントを得た”と言われる味噌ダレだからこそ、
ご飯には滅法合いますね。
お腹いっぱい、食べ尽くしました。

【 ラーメン郷 】

【 九州ベトコン・チャーシューライス 】

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随分と久し振りになった、
腹の底から元気になれるラーメン。
単価は高いですが、その価値はあると思います。
1セット1500円。
(本体900円+チャーシュー400円+ライス200円)
ニンニクが溶け込んだスープ、インパクト、大好物です。

【 トロピ辛~麺 】

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通称“トロピカ”…
やや辛口のラーメンです。
夏場はバジルが乗っていましたが、
時々によって「大葉」が乗る…とメニュウにあり、
ようやくその機会にめぐり合いました。
バジルの時は、上立ちに香を感じる程度でしたが、
大葉はスープに影響しますネ。
辛味と同時に爽やかな香が。
これはこれで美味しいです。

【 俺らラーメンちょもらんま 】

【 カレーラーメン+キャベツ増し 】

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本来「特製ちょもラーメン」用のトッピングではありますが、
「キャベツ増し」、対応してもらえます。
カレーの香に軽く火を通したキャベツは、
こうして思い出しながら書いている中でも、
美味しいイメージに合致する組み合わせ。
カレーの風味に、茹で上げてちょっと甘い…
柔らかすぎずに歯触りの良いキャベツがどれほど旨いか、
想像してみて欲しいかも。

【 鯵しょうゆ・なしなし薄め 】

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定番。
申し分なく、旨いです。
これが好きだから、足しげく通う訳で。
食べたくなる味。

【 鯵カレーラーメン 】

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カレーラーメンは元来「コクとり塩」ベースのもの。
これはベースを「鯵しょうゆ」に変えたバージョンです。
当初、半チャーシュー丼にしようかと思ったのだけれど、
カレーに対する相性を考えて「ライス」、大正解。
一杯の満足度が高いのはコクとり塩ベースのカレーラーメン、
ライスも付けたい気分の時は、こちらかなぁ。
スパイスの持ち味を活かした、
シャープな雰囲気が美味しいです。

【 麺肴ひづき 】

12月初旬~中旬の限定。
現在は提供終了した限定メニュウ。

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近くの「寸八」の12月限定「B定食」と同時期だったためか、
「甘辛モツ和え麺」+「白めし(小)」+「生卵」で、
ピッタリ1000円セット…これを「A定食」と呼ぶ流れも。

【 甘辛モツ和え麺・魚介スープ付+生卵+白めし(小) 】

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丼の上には様々な具が。
モツは勿論のこと、メンマ、揚げワンタン、
九条ネギ、ゴマなど。
ライスや生卵も並ぶと目の前はお皿で一杯。まさに定食。

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独特の食感、食べ応えのある麺。
二郎系にありそうな麺のイメージでした。
麺をすする…と言うよりも、
口に運ぶ、食らいつく…そんな感じ。
麺の香が素晴らしく、まさに和え麺用の麺。
これ、スープに落としても面白かったとは思いますが、
こうして和え麺として貪り付く方が相応しく感じられます。

生卵を入れるとマイルドに。
初期版ではマイルド感が強く、ライスには薄いと感じましたが、
中期以降、タレの充実による改良が加えられ、
生卵を加えても美味しい造りになっていました。
常に変化と改良を志すひづき店主殿、流石です。

【 醤油麺あっさり 】

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ほとんど食べていない「あっさり」…
「醤油麺コクにごり」を食べることがほとんど。
前回限定の「鯖節醤油ソバ」を食べたとき、
多くのブログで「日本蕎麦っぽい」と見かけました。
僕はこの「あっさり」を食べた昔の記憶がまさにそれ。
カエシの感覚も含めて「あぁ、お蕎麦だなぁ」と。
そして「鯖節醤油ソバ」の前期型、後期型も、
「日本蕎麦っぽい」とは「あっさり」以上に思わなかったので、
現在の「あっさり」はどうなっているのだろう?
…と思って。

「よよぎ」「洋酒店醇」へ遊びに行った日、
この中間に組み込んで腹ごしらえを。
これが記憶を遥かに上回る美味さ。
ダシが効いていて、もっと醤油の立つ記憶があるのだけれど、
醤油の効きが自分には程好く感じられ、
細麺をすすって行く事になんら抵抗が無く、
喉を通っていく感じ。気付けばスープも順調に減って行き…。
ダシと醤油の融合が非常に良いです。
あぁ、こんなにバランスの良い一杯だったんだ!…と思うと嬉しい。

【 麺屋大輝・あつもり(特大)+温泉玉子+茹でキャベツ 】

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こちらも久し振りに。
トッピング過多だったのか、
つけ汁がごっちゃになってしまったのが、我ながら残念。
茹でキャベツ分、かさ増しになるので、
ネギがスープの中に入らず、
熱の加えられない辛いままの状態。
ニオイも残りやすいので、
昼ご飯に食べたこの時、その後消臭成分を補給しました。

麺の旨さは申し分ないですね。
安定していて美味しいです。
温泉玉子や茹でキャベツを入れてみましたが、
これらはその分スープが薄くなる事を
加味しなくてはいけない気がします。
麺の味で引っ張ってもらえるからこそ…ですが、
入れすぎると物足りなさも生まれて来るのだなぁ、と。

【 楽家・こってりとんこつラーメン(太麺)+キャベツ 】

時たま食べたくなる「楽家」に。
中盛にキャベツ、麺硬め指定です。

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閉店した「吉田家」とも違う「楽家」は「楽家」の味ですね。
充実した豚スープ。
飲むと「あぁ、ここに来て良かったな」と思わされます。

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麺、旨いですよね。
強いスープに応える様な力強い麺。
弾力のあり方が家系らしい。
この麺、味も強いし、家系そのものが油が多いので、
ご飯に合うと僕は思っています。
濃いスープを引き連れてご飯の上に。
麺、ご飯、そしてスープ。旨い。

【 醤丸・塩尻店・たたき背脂つけ麺(大盛り) 】

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上田の「醤丸」が塩尻にオープンした…
…と言うのは知っていたのだけれど、
なかなか足を運ぶ機会が無く、ようやく行ってきました。

スープの量、たっぷりなんですね。
甘辛いスープ…つけ汁は、
「六厘舎」に代表される節をたっぷり使ったつけ麺にありそうな感じ。
節の甘さがよく出ています。
そう言えば、
「六厘舎」プロデュースの「お取り寄せつけ麺」も、
こうしたイメージがありますね。
とにかく節味と濃く取ったスープ、そのまま飲むと喉にへばりつく様な甘さ。
だからこそ、太麺が活きて来る美味しさの設計図。

麺は大盛り無料でした。
通常が200g、大盛りはおそらく300g、
100円増しになる特盛が400gだそうです。
「大輝」の特大を食べていると、
あまり400gに抵抗感が無いのですが、
この日は「大盛り」で正解でした。
麺の質が違うと腹応えも違って来るようで、
この「大盛り」でもお腹いっぱいになりました。

噛み応えがあり、太く強い麺。
スープの甘みもさることながら、
麺自体にしっかりと甘みがあり、美味しいです。

【 萬年家 】

閉店時には行くことが出来ませんでしたが、
こちらはリニューアル1日目に行くことができました。
夜の時間、
まだオープンが知れ渡っていないのか、
店内は「吉田家」通常営業日夜よりも空いた状態。

【 ラーメン 】

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ずっと現セットに対応するであろう「マル外」を食べていたので、
ノーマルの見比べが出来ませんが、
キャベツの量が多い程度…でしょうか?
ほとんど変化が無く、あの吉田家の継承、復活を感じます。
スープはまさにあの味。

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これまではザルで上げていた麺も、
リニューアル後はテボで上げるシステムに変わったようです。
硬さ指定、最高硬度「ナマカタ」も通用するみたい。

麺そのもの、変更があったように思います。
確証は無いですし、
流石に「吉田家とは違うんですか?」とはなかなか聞けないデス。
平打ちの麺から丸刃の麺に変わり、
表面はよりツルッとした食感になったかと。
加水率も多少増加の方向に変動があったかも知れません。

【 チャーシュー丼 】

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450円。
…値段から、かなりのものを想像してしまいましたが。
「俺らラーメンちょもらんま」の「チャーシュー丼(300円)」、
「麺肴ひづき」の「キャベチャ丼(350円)」と比べた上に、
「しず本」や「札幌」のラーメン1杯の値段に等しいとは、期待せざるを得ない。

お肉は別誂えでしょうか。
かなりしっかりとした…
ともすればフレーク状に出来そうな、
強くダシを取った後の強く締まった肉と言った感じ。

独特の風味を感じます。
一時期「凌駕あってりめん」に登場していた
「ちりとてちん」の肉には「ナツメグ」が振ってあって、
特有の風味がしましたが、それに近いです。
別誂え時に何かを加えてアクセントにしたかったのかも。
すき焼き肉の様な甘い醤油ダレの雰囲気もかすかにするのですが…。

「萬年家」はライスに浅漬けが添えられるのですネ。
このチャーシュー丼にもキャベツの浅漬け。
ちょっと違和感。
ライスにはバッチリ合うとは思うのですが。

オペレーションもまだまだ不完全ですが、
新店として許容範囲期間ですし。
また行きたいと思います。


11月後半から12月のラーメンでした。

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2008年12月26日 (金)

楽しい空間。(2008年12月13日・酒房りしょう、摩幌美)


ソフト麺の話なんて久し振りにしたよ。

大好物。

穏やかなバーカウンター。

大好物。


クリスマス限定醸造ビール、
「BeerGarage Ganesha」で楽しんだ後のお話。

歩いて向かったのは「井上」の裏。
街は人に溢れ…と言うほど人通りは多くなく、
あまりいつもと変わらない様な気がします。

【 酒房りしょう 】

【 球磨焼酎オークロード、琉球泡盛・宮の華古酒 】

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まずお願いしたのはこの2種類。
焼酎、ここ最近は熟成したものが好みみたいデス。

「オークロード」は名前の通りオーク樽熟成。
原料は米。
何でも20年以上の貯蔵を経ているものだそうです。
樽もホワイトオーク、リムザンオーク、
コニャック、シェリー、スコッチ樽の5種類をブレンドとのこと。
モルトっぽい香を感じ、
味は米焼酎だからか、香が先行して全体に軽やか。
これは美味しいです。
まろやかさと味の伸び、焼酎でありながら、
また別格の雰囲気。素敵でした。

「宮の華」も比べてしまうとクリアな印象だけれど、
しっとりと美しく、
また少し氷が融け始めたあたりで、
舌先に感じる甘さは、熟成を経ている美味しさだと思います。
クリアな雰囲気は料理や会話の中に融けやすく、心地良く、
手のひらに丁度良い美味しさでした。

【 タンドリー風?油そば 】

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提供期間が終了した、
「寸八」とのコラボレーション・メニュウ。

カレーに近いスパイスの香が、まず食欲をそそり、
香と同等の速度で辛味が走ります。
直前、「ガネーシャ」で試した「サドン・デス・ソース」に比べれば、
程好く美味しく辛い感覚。
そして香の中にも甘さがあり、
これはきっと麺や油の旨味もあって甘く、
まさに「辛いけど美味しい、辛いけど止められない」…そんな感じ。
チャーシューの炙り加減も素敵で、
ややカリカリした表面が香ばしく、
辛味の一杯の中で、ちょうど良い感じがします。
もっとラーメンに乗っている様なチャーシューでは、
想像するに、脂っぽい1杯になっていたのかも。
美味しかったです。

【 本格麦焼酎・夢想仙楽 】

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花火玉の様なボトルに惹かれて。
麦焼酎だからか、「オークロード」よりも、
もっともっとモルト(麦芽)っぽい感じ。
こうした味わい、好きですネ。

【 砂肝のニンニクバター炒め 】

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作り方は簡単なのだろうと思うけれど、
あとは料理人“りしょう”の腕が為せる技としか思えない、
バターと言う湿り気を帯びる素材を使いながら、
表面の焦げが香ばしく美味しい砂肝に、ニンニクの風味は好相性!
バター風味、にんにくに圧されてないです。
しっかり感じられ、かつ、にんにく香も美味しい。

【 おでん:牛すじ、しらたき、がんも、大根 】

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冬の定番、おでんを。
お好みで選んで摘んで。

この日、
ブログ「基本ラーメン生活」のささやき次郎さんや、
お店の常連さんと同じ席で楽しく飲ませて頂きました!
話題は冒頭「ソフト麺」や「味噌パン」の話だったり、
(この時まで、味噌パンは全国にあるものだと信じていました)
本当に様々。
あっと言う間の数時間、めいっぱい楽しみました!
ありがとうございます!


【 pub.摩幌美 】

今宵最後は「摩幌美」へ。

その週、水曜日に開かれた
摩幌美30周年記念の「モルトの会」で、
たくさんの花束に囲まれていた熊のぬいぐるみ。

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この日は、
大切でやさしい想いのこもったモルトを抱いておりました。
隣にあるのはソサエティのインチガワー。
相も変わらず、ソサエティモルトは旨いですネ。

僕らをもっと元気にしてくれた、この1本!

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落ち着きが美味しいです。
こう…もっと濃いスコッチ・エール系なら、
熟成の変化も想像の範疇であり、
そうした製品もあったりしますが、
エール系で熟成、その結果…
まだまだビールの面白さは果てしない!…
…と思わないではいられません。

酋長、本当にありがとうございました!


楽しい空間は癒される。
それを造り出せる方々ってスゴイと思う。
僕らが楽しんでいるとき、
場の空気、
お店の方も楽しいのかなぁ。

…だとすれば、
その和は何と慈しみ深いものだろう。

だから好きな店、足を運びたい店、
松本が大好きになる店。

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2008年12月24日 (水)

日本酒居酒屋で新酒を飲もう!(2008年12月・厨十兵衛)


冬は日本酒の季節。

日本酒が美味しい季節は一年中ですが、

醸される季節は冬。

出来立てのお酒を楽しもうと言う楽しみ方。

「ガネーシャ」のクリスマス限定醸造ビールに続き、
せっかく季節感のあるものだから、
今こそ飲み頃だから更新です!


【 12月6日・厨十兵衛 】

忘年会シーズンが本格化する12月第1週。
昼から夜にかけて、
ケーラン、書翰集、国営アルプスあづみの公園へと遊びに行き、
そうして厨十兵衛にて晩ご飯を。

厨十兵衛までの道のり、何軒かお店の前を通るのですが、
どの店も賑わいを見せ、声も光も、
店と言う箱の中に目一杯、集まっている感じ。
道に人がいないのは、お店に人が入っているからに違いない。
そうした風景は歳末感がある様に見えました。
そう言えば、アルプスあづみの公園から松本に帰って来る道、
車もよく混んでいました。
人出の多さも年の瀬らしい。

そしてやはり…と言うか、漏れなく厨十兵衛もほぼ満席。
滑り込み、テーブル席に通して貰いました。

例えば普段平日ならば、
全国の日本酒銘柄が並ぶIdさん直筆メニュウを見て、
「これはどんな感じですか?」と聞き、お酒を決めますが、
流石に今日はこの忙しさ、
そしてカウンター席ではないテーブル席ゆえの声の遠さ…
ならばこう言う時はどうするのか!!

「 Idさん、おまかせで!! 」

何を頼めば良いか、
今、美味しいお酒は何か……
厨十兵衛の日本酒を最もよく知るのは、勿論、店主Idさんに他ならず。

すると、
Idさんは今年の新酒を中心に取り揃えてくれました。

もし、ここで「 どんな酒が良い? 」と聞かれたなら、
何となくでも良いので言ってみるべき。
先んじる1杯目があれば、
それとの比較で「前よりライトで」と言ってみるべき。
そうして色んなお酒に出会って行くのは間違いなく楽しい。

【 静岡・開運・純米無濾過しぼりたて20BY 】

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リンゴ、アルコール、薄荷のイメージ。
若さがあり、張っていて表面上は硬いのだけれど、
含んで飲む先には柔らかさが見えている。
その柔らかさは「味」には到達していないけれど、
間違いなく先々の柔らかさから出て来る、
味乗りの良さに通じるのだろう、と思う。
飲み易く、生酒らしさ、程好く明るくて良い。

【 ウマヅラハギの刺身、肝ポン酢で 】

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画面右端が、肝ポン酢。
刺身の食べ方も色々で楽しい。
紅葉おろしと肝ポン酢の相性は…
もちろんウマヅラハギの刺身と一緒に食べて、
非常に良いバランス。
酸味、辛味、爽快さも持ち合わせて、
初手の酒肴にバッチリ旨い。

【 茨城・渡舟&青森・陸奥八仙 】

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渡舟・吟醸しぼりたて無濾過生、
Ykさん、自分ともに「これは美味しいね!」と飲んですぐさま、
もう1度口を付けたお酒。
基本的に日本酒の好みが違う僕らで、
お互いに考える事無く「美味しい!」と言えるお酒って、
実はそんなには無いと思う。

キラキラしたパイン系の良い香気があり、
味とのバランスも良い…って言うか、味そのものもバランスが良い。
甘さも程好く、キレも良い。
1年か2年前、同蔵元の「太平海」の純米吟醸生原酒、
その夏に飲んだ状態も、これに似た明快な雰囲気が美味しかったけれど、
その再来をこの新酒の時期に感じられるのは素晴らしい。

まだ検索途中だけれど、
Ykさんの好みのキーワードは、
「美しさ」「香」「ゆるやかで違和感の無い曲線」である気がする。
自分はおそらく「明快さ」「透明性」「統一された意思」である気がする。
そのワードには明らかにこの「渡舟」の新酒は含まれる。

陸奥八仙・特別純米おりがらみ生“槽酒”、
例年よりもやや硬いかも。
もう少し熟れた状態で飲んでみたい。
硬い…と言っても、喉の通りは滑らかで、
どちらかと言うと、よく発酵してアルコール度、
日本酒度共に高く出ていたりとか…
数値を見た訳ではないから分からないけれど、
そんな気もしなくも無い。
暴れる新酒の雰囲気、苦さや渋みはなく美味しいお酒ではある。
陸奥八仙、ベストの状態を捕まえると、
とんでもなく美味しいので、ついそれを探してしまいます。

【 タコときゅうりのゴマ油和え 】

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冬のヘビーリピート酒肴。
味、香、食感ともにパーフェクト。
叩いて割ったきゅうりの食感、
パリッと割れる心地好さにごま油の香が立ち上り、
塩みも日本酒に合って、たまらないものがあります。
器の中、簡単な構成なのだけれど、
だからこそ「すごいなぁ」と思わせてくれるお店の…
いや「厨十兵衛」Idさんの味。

【 島根・王禄“丈径(たけみち)”&栃木・大那 】

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王禄・純米無濾過直汲み“丈径”19BY、
大那・特別純米“五百万石”20BY新酒、

ふたつ並んで出て来て、飲んでみて、

「 ……? 」

Ykさんと2人で首をかしげる。
どちらがどちらか分からない。
強いて言えば、「どちらも新酒っぽい」…
…うえに「王禄」と「大那」の酸の違いは明らかなのに、
それすらも分からない。
「王禄」は春のものだそうで、自家熟成品。
どちらもかなり美味しいのは分かる。
「王禄」にしては、なんたる美しさ。
「大那」として、このバランスの良さは納得の域。

最終的に結論が見えたのは「発泡感」でした。
瓶内に閉じ込められ、また二次発酵で起こる発泡性。

「 Idさん、どちらが発泡しているんですか? 」

「 丈径だよ 」

これでようやく答えにたどり着きます。
より新酒らしいと感じられる、
瓶詰されて直ぐと思えるもの…発泡の強いものが、
1年前の冬に造られたお酒だと言う事実。
「直汲み」と呼ばれる酒を搾った後の工程が…
…そして状態の良い保存が、
「王禄」の息吹を強く長らえさせ、
とても美味しいお酒へと成長させてくれていたみたい。
そして、
「大那」も新酒らしさと共に、
熟れが始まっていて、美味しさにメリハリがあり、良い。

【 ひと口チキン南蛮 】

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【 生ハムカツ 】

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そして気になるメニュウを頼まずにはいられなくて。
僕らにしては珍しい揚げ物2品。
あまり揚げ物は得意ではないのだけれど、
どちらも油物ゆえのくどさが押さえられていて、
チキン南蛮は甘さが優しく、
ほんのりと感じられる油加減が酒には良く合い、
生ハムカツは生ハムの塩気の勝利!
歯触りの良さに何枚か重ねた生ハムの
連なる肉っぽいけど肉っぽくない、
特有の食感が美味しく、これも酒が進む。

これだけ食べればお腹はいっぱい、
これだけ飲めば体を成す日本酒分も充填完了!

この後、1日の最後に「摩幌美」に向かう訳ですが、
それはまた別の日に。

【 12月20日・厨十兵衛 】

続きまして、その2週間後。
弟と一緒に「厨十兵衛」へと向かいました。

この日も店内はほぼ満席で、
前回同様テーブル席に通されます。
座って気付いたのだけれど、
数年前初めて「厨十兵衛」に遊びに来たその時、
こうして弟とテーブル席に座ったんだっけ。
しかも座っている向きすらも同じと言う偶然。
記録をさかのぼってみると、
「2005年7月31日」が初回とある。
ブログ「92の扉」や「ANTI LIFE」を見て行ってみて、
その1週間以内の8月5日に、
「ぷるーくぼーげん(現:よよぎ)」で、
その当人「92の扉」のkuniさんにお会いしているので、
何とも運命的に思います。

【 埼玉・花陽浴・純米吟醸本生にごり&あらばしり 】

せっかく2種類の新酒があるので飲み比べを。

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あらばしり、
酢酸イソアミル系の香。
高く甘く、螺旋を描いて舌にまとわり付く様な香。
飲んでみると、新酒らしく暴れる感覚。
酒に落ち着きがないけれど、
その硬さ、柔らかさがまだ出て来ていないからこそ、
口内に感じる差異がイキイキとした雰囲気をも呼び込むような。
後味の苦さすらも、冬の新酒を楽しむそれらしくて良い。
暴れているからこそ良いと思える。

本生にごり、
「あらばしり」の苦味を全て濁り成分…
滓(おり)が包んで、バランスを完全補強、
圧力、勢力、全てにおいて美味しく感じられる。
香高さは持ち前の良さを如何無く発揮し、
甘さ、とろける酒質は絶妙にひきつけられるもの。
飲みやすさもある。
“一杯の説得力”が高く、満足させてくれる。
スィート、飲み口の優しさと、
米の香の求心力はグイグイッと飲んでしまう…けれど、
これは効くんだろうなぁ、とも思う。

kiyo10さんのブログ、
「ウィスキーライフ」にて記載のあった、
「濁酒とスイーツ」の考え方に照らし合わせれば、
この「本生にごり」は、
チョコミントのアイスクリームですら
美味しく頂けるのではないか…と思う。
記事にあった「翠露」のイメージよりもっと芳しい感じなので。

【 しめ鯖 】

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不思議なもので、
これが合う酒としては、
あんなに美味しいと思った
「花陽浴・本生にごり」ではなく、
「あらばしり」の方が良い。
僕は山葵の香を楽しみながら、
醤油はほとんど無く食べるのが好きだけれど、
弟は山葵もほとんどなく、
少量の醤油で鯖の香を楽しむのが好きらしい。

【 ウマヅラハギの肝酢がけ 】

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“巧み”…と思わせるのは、大根の存在でした。
ウマヅラハギの刺身と肝の組み合わせは、
ここ最近の定番になりつつあり、そして旨い。
よく分かっているから、先週に引き続き頼みます。
そこに大根の食感と瑞々しい水分のある香、
パキッと歯で割った時の爽快感は、
酸味もあり塩気もありコクもある肝酢とは相反するもので、
それが非常に好ましく、良い。

【 山形・十四代・本醸造“新本丸” 】

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バナナっぽい香ではなく、
一去年以前に感じたメロンソーダの雰囲気でもなく、
若いリンゴの雰囲気で、爽快、クール、少し冷ややか。
盛り上がりの少ない静かな雰囲気のお酒で、
良さはゆっくりにじみ出てくる様な。
香が基本的に静かで、強く感じられるものではない。
含んで、鼻から抜ける呼気の中に少し感じる程度。
あたたまって来ると、
その含み香の中にメロンソーダ系に近いものを感じ取れるけれど、
とかく静かな情感。
静けさは透明感に近いのだけれど、
熟れもまだ始まっておらず、淡麗なる酒の類。

【 鯛となすの揚げ出し 】

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茄子の揚げ出しは見掛けた事がある様な気がするけれど、
更に鯛は初めて見るような気がする。
甘みのあるダシ、茄子には茄子の、鯛には鯛の良さがあり、
それが存分に感じられるのが何より嬉しい。
揚げたての茄子って旨いですよネ。
熱くて口の中で飛び跳ねるし、それは苦しいのだけれど、
苦しいと分かっていてもトライしてしまう美味しさ。
鯛も白身魚特有の甘い香がダシの甘い香、
引いては使われる醤油の甘さとも相まって美味しかったです。

【 山形・くどき上手・純米吟醸無濾過しぼりたて 】

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美山錦と小川10号酵母の組み合わせ。
弟が頼んだ山口県「貴」の純米吟醸“山田穂”、
後半からご一緒させてもらったkuniさんの
「青森・豊盃・特別純米“直汲み”」と比べると、
実にバランスが良いのだけれど、
バランスが良すぎて、特徴がなく、
あまりに当たり障り無い感じ。
新酒らしさもなかなか無く、
上手にまとまっていて淡麗中口の雰囲気、
文句の付け所が無い、マイナス点が無いのだけれど、
個性も無いかも。
するすると入って、違和感を覚えない酒。
強い個性のある両者に挟まれると、
すっかり影に隠れてしまいましたが、
料理には無難に合っていました。

後半から、
「92の扉」のkuniさんがお見えになり、
この偶然性には驚くばかり、また嬉しいものです。

【 豚天・ねぎポン酢がけ 】

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天ぷら…なのだけれど、
この重さのない感覚は、アッサリ感は日本酒に良いデス。
豚の味を感じられる適度な塩加減。
普段、このサイズのトンカツを食べられるか…と言うと、
油物、肉物がやや苦手である自分には、
おそらくは限界ギリギリの量。
この“ネギポン酢がけ”…なら食べられそう。
1切れ、2切れとひょいひょい摘んで食べていました。
ネギ、そしてポン酢、大根おろしの効果、
揚げ方、それぞれが良いのでしょう。
濃いトンカツソースで食べるパワフルな食べ方も良いけれど、
こうした胃心地の良い食べ方も実に美味しいです。


2日分の日記を一気にまとめてみましたが、まだまだ!

日本酒造りは今が最盛期!
次々と出て来ます!
美味しいお酒を美味しいままに味わう!
蔵それぞれが醸す新酒の味わい、
旬味を探しては楽しみ、飲んでは味わい!

松本ならば、
「よよぎ」や「風林火山」でも、
きっと新酒を楽しめるはず!

さぁ、旨い酒を飲みましょう!

旨い日本酒を飲みましょう!!

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2008年12月22日 (月)

過日夏日は冬日に続く。(2008年7月・厨十兵衛)


今はすっかり冬ですが、
飲み日記はのんびり進んで行きます。

洋酒やカフェの日記が続いているけれど、
やっぱり生活の基本は日本酒にある訳で。

あの味、思い出せば懐かしく、厨十兵衛にて。

夏。


【 厨十兵衛 】

【 島根・開春・生もと純米超辛口・夏の発泡生 】

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サッパリとしたお酒が飲みたいその気分を、
店主Idさんに伝えると、
このボトルを持って来て貰いました。

“生もと”造りによる特長からか、
ココアの風味に似た香。
発泡している爽やかさもありつつ、味は乗り、
コクうま。
「爽やか」と「コク」は相反するようで、
合っていて、美味しい。
今年、何度かこの「厨十兵衛」で「開春」は頂いているけれど、
どれもかなり楽しめる酒質。
また長野県の基本酒質とも、関東圏で多い酒質とも違い、
西の地酒を思わせてくれる異国情緒は、
味わいと食との組み合わせの幅を広げてくれる気がします。

【 えんがわの酒盗和え 】

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現在は「イカの酒盗和え」になっていますネ。
とにもかくにも、
ヘビーリピートしたメニュウ、大のお気に入り。
また“えんがわ”の入荷がある季節を楽しみに待ちたいです。

【 島根・王禄・純米吟醸“渓”生 】

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「夏の渓流」と呼ばれる「王禄」の夏ラベル。
メモには一言「うまい!」と残る。
良い水を思わせるお酒で、
良い水から成り、
良い水を活かして、仕上がっている…
それが飲んでひとくち喜ばせてくれた。
「王禄」には飲ませて喉を通る時の旨さの表現があり、
酸も高めで「強く旨い酒」と言うイメージもあるけれど、
軽快に作っても上手…と言う実力が見えたお酒。

【 大阪・秋鹿・純米吟醸無濾過生原酒“へのへのもへじ” 】

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旨い酒が続き加速がついて、次なるお酒へと進みます!
「秋鹿」の「へのへのもへじ」ラベルは何度か飲んでいますが、
いつも美味しい印象…
特に「秋鹿」、今年は厨十兵衛でよく見掛けるので、
その度に楽しんでいますが、
酒自体もしっかりしていて、かつ料理を楽しませてくれますね。

全体的にスキッとしていてライト。
面の立ち方がシャープ過ぎずにスマート。
そうした淡麗辛口の言葉が並ぶなか、
米味は確かに存在していて、バランスが実に良いです。
キレも良い美味しいお酒。

【 プチトマトと鯛のスープ仕立て 】

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メモ「うまい。信じられない」……

…何か食べたとき、
「こうしたら僕も造れるかな、再現できるかな」とか、
「美味しい」と感じながらも色々思ったりします。
時に「どうやっても再現不可のプロフェッショナルな味」に出会うと、
「すごいなぁ、信じられないなぁ」と思います。
このスープ仕立て、冷製でした。
温かいものだと、ダシの香にしても魚の風味にしても、
また油分に香が乗って美味しさがとかく伝わりやすい。
これは自作ラーメンをする経験上、
ラーメンを食べる場合も温度が大切なのと同じ理論。

よく冷えて喉越しも心地が良いスープ、
しっかり味が届き、全てが旨いと感じられるもの。
塩の味わい、ダシの味わいの融合は素晴らしく、
冷たいスープがこんなにも美味しいとは…
想像の遥か上を進んで、
「あぁ、これは見事なものだなぁ」と、
「素人には出来ない料理人の技術の味だなぁ」と感じ入った次第。
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鯛の香も程好く混ざり、
酒もキレの良いものを飲んでいたので、
ふくよかさとキレのコントラストを美味しく頂きました。
冬場は小鍋が出ています。
良いダシ、熱さに浮かぶふくよかな香。
たまりません。

【 高知・土佐しらぎく・特別純米“八反錦”斬辛 】

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「土佐しらぎく」を思い浮かべると、
どちらかと言えば女性的で、香高く、
キレより優しく伸びる余韻と言ったイメージ。
そこから考える「斬辛」は“らしくない”けれど、
こう言う酒も造る、表現できるんだなぁ…と思え、
幅の広さを感じさせます。
強く辛い事はなく、食中酒向きの風体。

【 キスの天ぷら 】

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お酒を主体にして飲んできて、
最後にお願いしたのは、キスの天ぷら。
この季節、美味しい時節ゆえ。


夏には夏の酒があった記憶を辿りながら、
次回は冬の酒を楽しむ日記に続きます。

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