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2008年12月7日 - 2008年12月13日

2008年12月13日 (土)

第140回モルトの会(2008年12月10日・pub.摩幌美)


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「 この度 摩幌美は満三十年を迎えました 厚く御礼申し上げます 」

記録をさかのぼると、
僕が初めて「摩幌美」のドアを引いたのは2008年2月2日。
(慣用表現としては「ドアを押す、叩く」が正しいのだとしても)

僕が生まれたのは、1979年の12月3日だと思う。

「摩幌美」は1978年の12月10日に開かれた。


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遅れて辿り着いた「摩幌美」のドア。
開けて、それは華やかだった。
みんな「摩幌美」を祝いに来ている。
いっぱいの花束。

思いは咲くのだな、と思った。

「集う」…ことは、思いがなくては形にならない。

親愛なる時間を共有できることに安心した。


【 第140回モルトウィスキーを楽しむ会 】

「ロイヤル・サルート」と「ストラスアイラ」が今回の主題。
ブレンデッド・ウィスキー「ロイヤル・サルート」のキーモルトが、
「ストラスアイラ」…なのですネ。

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共に並ぶのはお祝いのボトルたち。

ここで各回で配られる酋長のコメントペーパーから、
言葉を少し拝借しつつ、「摩幌美」について。

「摩幌美」、
元来は「創ろう音楽都市」を合言葉とした、
アマチュア音楽の発表の場としてのスタートだったそうです。
そう言えば、今も柱に「ベストテン」だったか、
出場のシールが貼ってあったような。
それを酋長に聞いたとき「音楽関係もやっていたからね」と話してくれましたが、
「摩幌美」そのものが…
あぁ、そう考えると色々と合点が行くのですが、
お店の前にある「摩幌美舎」と書かれた表札は、
そうした“創る”学舎的な意味合いもあったのかも。
アマチュアからの登竜門とか…そんな感じで。
10日、当時の映像も流れていました。
グループサウンズの頃になるのかなぁ。
それはもうちょっと前か。
サングラスは石原裕次郎が掛けていそうなイメージのもので、
時代、僕が生まれる頃だから、
両親だって20代中盤の頃、
きっと何もかもが今の僕らの目線から見れば、
同じ日本であって松本であって、それらしく映らないに違いない。

ウィスキーに掛かる関税、輸入の制限…があったのですね。
当時、スコッチ・ウィスキーへの憧れもあった酋長。
けれど、非常に高価なものだったそうです。
そう言えば、
両親も「ウィスキー」とは
「非常に高額なものである」と言う認識がありますね。
僕はその実感がない訳だけれど…。
そりゃ2万円~3万円のボトルがあって、
「高くて買えないなぁ」とは思うけれど「非常に高価」とまでは行かない気がする。
“総じてウィスキーとは高いもの”…って感覚がない。
その後の関税撤廃運動や輸入自由化を経て、
ようやく取り扱い易くなったそうです。

キリン・シーグラム系を中心に、
ロバート・ブラウン、エンブレム、パスポートなどを扱っていたそうです。
今回登場している「ロイヤル・サルート」は、
当時の実売価格は45000円であったらしく、
メーカーから瓶を借りて飾っていた事もあったそうです。
現在、バーなどで出会うウィスキーの実売価格と、
1ショットの値段の比率から考えて、
その45000円のお店での提供値段を考えると…
…お店それぞれで違うとは思いますが、
15000円~13000円くらいは貰わないとキツイですかネ…
それは客としても手が出ない。

酋長は2度目のスコットランド訪で、
初めて蒸留所を目指したそうです。
その旅の目的が「ストラスアイラ蒸留所」でした。
美しい景観でも有名な場所。
酋長曰く、
「この蒸留所から私のスコットランドの旅が始まりました」
――そうして開かれる第140回のモルトの会に集う思いは尊いですね。

(酋長、資料を参考にさせて頂きました。ありがとうございます)
(関税など知らなかったので、また今度聞きに行きます)

【 STRATHISLA / CHIVAS BROTHERS,official Aged 12 Years 】

甘く豊かな香。
あたたかみのあるオレンジ。
アンズを干したもの、やや乾き始めたオレンジ果皮。
エレガント。
香の高い雰囲気を柔らかくした感じ。
味の良さアリ。
弾ける刺激があるものの口にした瞬間であり、
味が進み追い掛けて余韻もゆっくり訪れる。
落ち着くが閑散としたものでなく、
安心して手元に置いておきたくなる感じ。

実は僕も「ストラスアイラ」好きなのです。
好んで集めよう…とはしていて、
今、家にある「ストラスアイラ」はこの2種類。

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【 ROYAL SALUTE / Aged 21 Years 】

香高く、切っ先の香は繊細で伸びて行く。
伸びて行った先にハッと散る。
少しだけ白っぽくて片栗粉、くず粉に似た香も感じる。
飲むと華やかさが強過ぎずにシンプル。
美味しさ…持つ手のグラスが馴染みやすく感じる。
21年とは言え、まだ少し若くも感じられる未来のある雰囲気。
何と言うか“万能”と思わせるあたり、
ブレンデッドの求める所なのだろうけれど、
個性が強すぎずにまとまっている事こそが、
個性となっているような。
これは良い意味でブレンデッド…ではないなぁ、と思うし、
ブレンデッドらしさの真骨頂なのだろうな、とも思う。
ブレンデッドウィスキーは、
もしかシングルモルトよりも上と下の高低差があるのかも知れない。
シングルモルトの上下全て知った訳ではないけれど。
高低差があるから、当たり外れが混在している様な。
…それは日本酒だってなんだって一緒か。

【 CONVALMORE / UD社RareMalts Aged 24 Years 】

蒸留年1978年のコンバルモア。
「モルトの会」会長のkenchieさん夫妻が、
オープンした1978年のものを…と用意したボトル。
もしかすると試飲した時に感じた香は、
直前に試した「余市」のピート香が残っていたのかも知れないのですが。

紫蘇の様な香。
爽やかでミント、消毒液を薄めた、漂白液の様な涼やかな香。
飲んで数秒後、激しく開く。
開いたあとのフィニッシュの長さは非常に長い。
薄荷、ニッキ、乾燥剤の匂い。
そうした類のものを非常によく想像させてくれる。
氷結世界、氷湖、雪の山々、だからこそ天高い青空。
ボディに得られる刺激はハツラツとしていて、
強さやアルコールっぽさは薬品ぽいと思う。
思うけれど、
アードベッグの様な、
ラフロイグの様な薬品を感じさせる雰囲気ではない。
例えるならば薬草系のリキュールに近いか。
モルト比率が90%を超える様なリキュール。
度数強くキリッとしていて、
全体的に爽やかで青みがかった空想を駆り立てる。

…また飲みたいなぁ。

【 余市 / SingleCask"原酒"15年 】

K田さんの新婚旅行お土産。
北海道に行って来たそうです。

麦芽っぽく、炭に蛸の頭の香。
炭の雰囲気が、
おそらく実は強いだろう果実の雰囲気を押し潰して占拠している香。
深く吸い込むと葡萄っぽい感覚も。
まるで樽を焦がした後みたい。

飲んでみると、何たる熟れた雰囲気か。
とろっと強くて、凄まじい豪奢で重圧、重層なシンバルの音。
アルコール感が立ち、けれど甘く、
どこか炭のフィニッシュが魚の背をも想像させる。
不思議な感じ。
飲むと果実感も一緒に爆発して攻めて来る。

【 MILFORD / official Newzealand Aged 10 Years 】

Mさんの新婚旅行お土産。
ニュージーランドに行って来たそうです。

青リンゴと断熱材の香。
たぶん、オーク樽の香なんだろうなぁ。
香がプラスチックみたいにシンプルな色で硬く軽い感じ。
味は落ち着きだしているけれど、
飲んだ最初は、そのまま香の雰囲気を踏襲する。
青リンゴの雰囲気はかすかで、
断熱材系の匂いのある味。
ふっと浮かぶ青リンゴの香を拾えた時に美味しさを見い出せる。
オレンジ色の絵の具。
乾燥、栗かのこの開けたての缶の香。

【 ROBERT BROWN 】

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特級時代の「ロバートブラウン」…
酋長のコメントペーパーにもあったもの。

洋梨にささやかな青リンゴ。
アルコールのシャープさが少しあり、
そうだね、この柔らかさは今のボトルには出来ないことで、
オールドボトルゆえのものに感じられる。
香は変化し、赤リンゴの皮だけを積み上げた感じにも。

飲んでみて、その優しさと甘くほどけ行く味わい、
明るくほほえましく、優しい。
これは美味しい。素晴らしいと思う。
飲み続けて居たくなる。
フィニッシュまでも優しくて、
軽い…と言う、ただ一言では片付けられない軽さ。
押しが強くなく、
ウィスキーがこちらを引き寄せて誘う様に、
手が触れて、離したくないのに離れて行く時の、
ぬくもりを求めて宙を追う手のひらの軌跡の様な。

【 Harvest Ale / 志賀高原ビール 】

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出始めの頃も美味しかったけれど、
それを瓶熟成させたもの。
Ykさんが実に的確な感想を言ってくれたのだが、
「苦味が落ち着いてるかも」
…その通りだと思う。
何とも落ち着いて、美味しい。
ホップの香もするけれど…
それが主体になっていた出始めの頃に比べ、
味が乗ったと言うより、強張りが抜けて、
香が奥ゆかしく感じられ、
質が伸びやかに滑らかに、
泡の中に香を閉じ込めたように、
味があって、その後で香を…
喉を落ちた後に広がる香で喜びが長引く。

…家にある同ボトル1本、開け難くなって来た。

【 Ballantine's / Aged 30 Years 】

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酋長のマイボトル。

30周年、本当におめでとうございます!

自分はこれを持って行きました。

【 Hips! / Kirin-Seagram,Bourbon-type 】

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今はなきキリン・シーグラムのボトル。
ウィスキーらしいのだけれど、
あるサイトには「バーボンタイプのウィスキー」とも。
開けた当時は「普通」の印象でしたが、
数ヶ月経って、かなり美味しくなって来ました。
程好いブレンデッド系の雰囲気。

【 GLAYVA / SCOTCH LIQUEUR 】

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某所で購入した100%スコッチ・ウィスキーからなるリキュール。
「グライヴァ」自身はまだ販売されています…が、
これは特級時代のものなので、
相当、古いラベルなのだそうです。
薬草系の香を感じるもの。
じっとり甘い…のに反発する香がアクセントとして美味しい。


気が付いたら24時でした。
あっと言う間に3時間が過ぎていたんだな、
そう言えば、何人か帰って行ったし。

あぁ、また集うのだろう。

帰って行くこと、離れて行くことが、
何の寂しさもなく、
繰り返して行くことの喜びに溢れている。


火曜日、水曜日と手こずっていた仕事、
木曜日、金曜日と順調にこなすことが出来ました。

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2008年12月 8日 (月)

あったまってイルミネーションを見に行こう。(2008年12月6日・ケーラン、書翰集、アルプスあづみの公園)


あったかくして出掛けて行って、

心、あったかくして帰って来ました。


市民タイムスの記事を見て、
「国営アルプスあづみの公園」に行こう!…と言う話になりました。

まずその話を聞いたとき、
「それはどこにあるんだい?」と思いました。
どうやら先日行った「アルプス公園」とは違う様子。
子供の頃から
「アルプス」「公園」の2つの言葉から連想するものは、
迷うことなく城山公園の上のアルプス公園でしかなく、
「そんな場所があるのだなぁ」と調べてみて思いました。

…「きないね」や「書翰集」に行く途中の道を、
ヒュッと曲がって直ぐなのですね。アルプスあづみの公園。
全く気付いていませんでした。


何はなくともお昼ご飯は食べなくちゃ。

「カレー」を食べよう!…と話した時、
まずは「食堂系」か「多国籍系」かを考えます。
「しず本」のカレーラーメンが浮かんだり、
「シュプラ」のバラク・マトンが浮かんだり、
どれもこれも美味しそう。

どうしようか。
選択肢があり過ぎるのも悩んでしまいます。

「 まだ行った事がないよネ 」

そして、
グリーンカレーが美味しいらしいし。

【 ケーラン 】

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島立にあるタイ料理「ケーラン」に食べに行く事にしました。
テーブル席が数席あって、
落ち着いた木の内装。
厚手のメニュウには写真付きで、
料理、タイ語と共に紹介されています。

【 ソム・タム(青パパイヤのサラダ) 】

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辛さの調節が利くのですネ。
「ちょっと辛め」にしてもらいました。
それ以上辛い指定にすると辛味成分のレベルが上がるのだとか。
感じの良い奥様で、
「ちょっとだけ、ですね」と言う仕草は、
こちらも和みます。

ソム・タム、辛いが甘いです。
干しエビの風味や添えられる野菜、
おそらくはソースそのもの…
辛いけれど甘さを感じずにはいられない。
むせたりはしないけれど、汗が吹き出すのを感じ、
食べる瞬間、口を開け呼気を吸い込むその時に、
ナンプラーの香…タイ料理の雰囲気満点。
オイル主体、酸味主体のサラダにならないからこそ、
油っぽさ、こってり感などはなく、
辛味と言う心地良さを素直に楽しむ事が出来ます。
青パパイヤの食感、歯触りは、
辛さを伴って清々しいです。

【 ケーン・キィアオ・ワーン&ケーン・ぺッ(ト) 】

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グリーンカレー(トリ)とレッドカレー(豚)を。

甘い辛さ再び。
美味しいのは甘いからサ。

カレーはどちらも1000円でライス付きで1200円。
ライス付きエビ入りが1500円。

僕はグリーンカレーを選んだ訳ですが、
あまりに気に入り、ライスをお代わりしました。

辛い…辛いのだけれど、
ちょっとだけ辛くした「ソム・タム」より辛くないと思うし、
旨味、甘味はあくまで優しくて、
刺激が強くなく、じんわり辛いからこそ、
食べられる……もっと辛くて、
食べられなかったらどうしよう、
そんな不安から、「やっべ、これはうまい!」と言う喜び、
また気付けば汗が流れるほどで、
体も熱くなり、何だか健康的に感じてきます。
ナイス新陳代謝。

Ykさんが頼んだレッドカレーは刺激、強い感じ。
見た目の赤さが味にも見られる様な…
口の中の粘膜にも辛味が当たるよう。
これはこれで美味しい。
より一層、熱くなれるカレーでした。

他のメニュウも気になる!
また今度…と思うお店でした。
色々頼んでみたいッ。

【 書翰集 】

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イルミネーションの時間まで、もう少し。
日本酒、ウィスキーなどの特集に惹かれて、
「男の隠れ家1月号」を買っていたので、
それを読みながら、いろんな話をしながら。
「洋酒店 醇」でこの雑誌を見掛けて良かったデス。

「マンデリン・スマトラタイガー」だと、
コーヒーカップが違うのかなぁ。

【 国営アルプスあづみの公園 】

17時過ぎには辺り、暗くなっていました。
僕たち以外にも続々と車のヘッドライトが移動しているのが分かります。
渋滞にはならないけれど、
駐車場に入って行く車が途切れる事はありませんでした。

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冷たい風が吹く中、公園入り口の建物の中。
あたたかさにほっとしますネ。

入り口の向こうに見える園内。
ワクワクとした…
僕らだけじゃない、ここに訪れる人みんなの期待が、
扉の向こうに集中している様に感じました。

11月22日から12月28日までの期間、
16時から20時まで、イルミネーションを楽しむ事が出来るようです。
入園料は大人280円、小人50円とのこと。
また、16時以前の入園は別の料金設定となる様です。
今後の休園日は休園日が12月15日だそうですから、要注意で。

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イルミネーション、電飾の撮影は難しいですね!
みなさんデジカメやケータイ・カメラで電光を収めようとしているのですが、
上手く撮影できていたでしょうか?
夜光モードなどを駆使してみても、
そのシャッタースピードの遅さは憎いですネ。
その分、こうした面白い写真を取る事が出来ましたケド。
三脚を持ち出して撮影されている方もいました。

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負けず嫌い…なんですかネ。
「これなら撮れるぜ!」と発光ダイオード、
そのものを撮影してみました。

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青いLED群は撮影するとこんな感じに。
カメラ設定は他の色と変えていませんから、
なかなか面白い。
…面白いけど、ちょっとおぞましい感じですネ。

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通路の欄干にカメラを置いて撮影しても、
ピントのズレは画像のズレに繋がりますネ。

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豚らしきと龍らしきのオブジェも。
龍は伝承「泉小太郎」のものだと思うけれど、
豚は…?

なかなか上手に撮影できないので、
途中からは諦めて、
景色を楽しむことにしました。
なんだかんだで園内を2周。
2周し切る頃には人出もまばらになりつつあって。

寒風は風情でありはするけれど、
ちょっと辛かったのかも。
休憩所には暖を取る方々が多く見られました。


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緑の発光ダイオードは撮影すると、
まるでホタルの様。
そう言えば、
6月に見に行った辰野のホタルも写真に収められなくて、
途中で諦めたんでした。

諦めて………
けれどホタルをちゃんと眺めて楽しんで。

写真ってずっと残って行くものだけれど、

一瞬なのかも知れませんね。

瞬間を閉じ込めるもの。
連続して撮影すれば、ずっと続く?

記憶は抱き留めておけば永遠なのかも。
ホタルの写真は残らなくて、
「あぁもう、撮りたかったな」と言う記憶はあって、
満点の星空が地面に見えた景色は今も思い出すことが出来て。

今日のこの日も、
アルプスあづみの公園で見た光も、
きっとずっと思い出だから残って行くんだと思う。

そう思うと、
もっともっと綺麗に輝いて、
今も見えています。

あったかくして出掛けて行った。

空は高く風は冷たく鼻の頭が赤くなって行くのを感じた。
吐く息の白さも電飾の光に融けて行った。

心は、いつもあったかい。

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