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2008年11月9日 - 2008年11月15日

2008年11月15日 (土)

【230種総覧】長野の酒の面白きこと(2)(2008年10月16日・長野酒メッセin長野)


全3回構成。

先2回はリストアップ、
後1回はリストアップ+アルファにて。

レポート第2回目も、試飲リストが続きます!
No.100 - No.198までを、
試飲して行った順に記して行きます。


2008年10月16日・長野市・ホテルメトロポリタン3F浅間の間    

【 長野酒メッセ in Nagano 】

Nec_0083

試飲点数は☆3.5基準で、
☆5.0が「得手」、☆1.0が「不得手」となっております。
☆4.0以上、☆3.0以下は、よほどその方向に感じない限り、
つけない様にしています。
試飲は、
ほとんどを飲み込まずに、「吐き」を用いての試飲をしています。
得点は、試してみての自分の好みで独断的につけております。

また一般に「老ね」はマイナス評定の言葉ですが、
僕は「老ね」も、熟成の個性、蔵元の個性だと思っています。
コメントに「老ね」の内容があっても、
「このお酒は苦手だ!」と言う訳ではありません。
自分自身の特記的表現としては、以下2種があるかと思います。

冷蔵庫的:冷蔵庫を開けた瞬間の香と言うか。
     フロンガスなのか何なのか、
     独特の不思議な香がすると思う。
     それっぽい。
べっこう飴:べっこう飴の香。
      熟れたむれた香に多いか?
      高香気系だったり、
      カプロン系変質に感じやすい様な感覚

得点が全てではなく、
僕の好きではないお酒が、
読んで下さる方の大好物である場合もありますし、
僕が大好きなお酒が、
読んで下さる方の大苦手である場合もあるかと思います。

参考程度にご覧頂ければ幸いデス。


【 初鶯 】

100:☆3.7:初鶯“凍米仕込み”・純米
酸強く、アルコール雰囲気も強い。バランスと水っぽさ

101:☆3.8↑:初鶯“生一本”・純米
ぬくい。甘く良い。バランス、旨味、ごく味、バナナ系

102:☆3.7:初鶯・大吟醸
アルコールが立ちすぎる。惜しい。
奥に残るミルクとバナナのニュアンスは良い

【 寒竹 】

103:☆3.5:寒竹・特別本醸造ひやおろし
旨味強いが苦味も負けないくらい強い。ぬくい

104:☆3.7:寒竹・普通酒
甘くスゥッと体に染みる。濃い甘さが伸び良く入ってくる

105:☆3.6:寒竹・大吟醸
酸、米、酒が若い。塩っぽさもあり。惜しい

【 七笑 】

106:☆3.6:七笑“湧笑”・純米大吟醸・原酒
甘くあっさり抜けるが、全編どうも薄く感じる。充実しない

107:☆2.0:七笑・純米・無濾過生原酒
ぐはっ。苦すぎてキツイ…。もろにアルコール

108:☆3.5:七笑“天笑”・純米吟醸・無濾過原酒ひやおろし
まったりした世界はあるが、清冽さなくバランスが散り気味

【 木曽のかけはし 】

109:☆3.5:木曽のかけはし・純米大吟醸
水~少しだけ酒の香。惜しい。何もなく、後味に苦味

110:☆3.4:木曽のかけはし・大吟醸
冷蔵庫の空気の味。
少しだけ味はあるが綺麗過ぎる感覚も。薄く平坦ノイジィ

111:☆3.4:木曽のかけはし・特別純米
味はあるけど若い。うっすら。たくあん水の味

【 中乗さん 】

112:☆3.5↑:中乗さん・特別純米
牛乳、梨。甘みの乗り。バランスはない訳じゃない

113:☆3.5:中乗さん“辛口”・本醸造
田舎味。濃い、甘い、長野酒。
苦く渋いが長野系の料理には合うのかもなぁ

【 美寿々 】

114:☆3.6:美寿々・純米吟醸ひやおろし
キュートな酸。ややのっぺりと。
これ、温度で味わいが変わっていきそうだな

115:☆3.6:美寿々“精撰”・普通酒
まったり長閑。濃すぎずに良い

【 笑亀 】

116:☆3.6:笑亀・大吟醸
後味の苦さが惜しいけれど、
「手作り純米」の良い流れを感じる旨味のあり方

117:☆3.5:笑亀・純米
強い。強さが良い。だが、少し苦味が残るか

118:☆3.2:笑亀・純米吟醸・原酒ひやおろし
老ね系。料理がないと重いかも。味に鋭利な感覚も

119:☆3.8:笑亀“La Feerie”・純米
程好くまとまりあり快い。16度の清酒に加水。
バランスが取れているからすごいなぁ

【 アルプス正宗・亀の世 】

120:☆4.0:アルプス正宗・純米大吟醸
ぬくい。きらびやかさはないが味吟醸って感じ。
ひとくち飲むに適する味応え。酸もあり

121:☆3.8:アルプス正宗・大吟醸
綺麗に美味しい。ラストがやや落ち気味。苦味とざらつき

122:☆3.7:アルプス正宗“粂次郎”・純米
酸あり。水が欲しくなるが、それはそれでバランスがある

123:☆3.5:亀の世・純米ひやおろし
セメダイン系。やや重くアルコール先行

【 大信州 】

124:☆4.1:大信州“仕込み44号”・純米大吟醸・無濾過原酒
バランス良くメリハリがあり美味しい!
良い大信州の必勝パターンの美味しさ

125:☆3.9:大信州“香月”・大吟醸
まろみ。以前の印象より苦く感じない。
バランス良く派手さはなく落ち着いた印象。丸い

126:☆3.8:大信州“別囲い”・純米大吟醸ひやおろし
香がじとっとしているが、美味しい酒。
含んで桃の香。やや奥ゆかしい酒質

127:☆3.8:大信州“極寒辛口”・吟醸ひやおろし
含んで甘く旨い。香は強くないが、シャンとした性質。良い

【 信濃鶴 】

128:☆3.7:信濃鶴・特別純米
香り高く味も乗りつつある。
ほのかな感覚、浅い感覚、スキッとした感覚がそれぞれ良い

129:☆3.8:信濃鶴・純米大吟醸
抜ける香が非常に良い。もっと強く美味しくなりそうだ。熟成によって

【 井の頭 】

130:☆3.7:井の頭・純米ひやおろし
バランス良し。含みの強さあり。やや乳酸と辛味

131:☆3.6:井の頭・純米吟醸
バランス+酸。突出ないが、辛く強く感じる

132:☆3.6↑:井の頭・純米大吟醸
若い。もう少し熟成して欲しい。もう少し酸が熟れて広がれば

133:☆3.9:井の頭・普通酒
イチジク。これは良い。強さ、味の濃さ、アルコールの強みが好み

【 福無量 】

134:☆3.7↓:福無量“互”・仲取り純米一号赤ラベル
酸っぱい甘い。バランスよくこってりシルキーな乗りの良さ

135:☆3.6:福無量・純米・原酒ひやおろし
酸、苦味、ざらざらザックリ。ほの甘さ少し

【 秀峰喜久盛 】

136:☆3.8:秀峰喜久盛“儀右ヱ門”・普通酒
熟れて丸い。クリームの様な淡白さと旨さ

137:☆3.7:秀峰喜久盛“黒耀”・特別純米
程好くバランス良い。味は甘いけれど、やや辛口系の香も。少し苦い

138:☆3.6↑:秀峰喜久盛“瀧澤”・純米吟醸
苦く薄い。やや勿体無い。もう少し旨味たる甘さが欲しい所だ

139:☆3.8:秀峰喜久盛“瀧澤”・特別純米
これ好き。軽過ぎなくて甘さのバランスがあって

140:☆3.6:秀峰喜久盛“出品酒”・大吟醸
ややセメダイン系。そして苦味。アルコール立ち。
押し、キレ強過ぎ。熟成足りない

【 本金 】

141:☆3.8:本金“太一”・本醸造
お酒らしい味。旨い。好きな味のバランスが、相も変わらず存在

142:☆3.6:本金・純米
おっ、口の中の味わい良い。クリアでなく、複雑味、旨味、バランス

143:☆3.7:本金・純米吟醸ひやおろし
酸が気持ち良い。味強く、ラストにやや苦味

144:☆3.9:本金・大吟醸
トロミ、甘み強く香立つ。美味しい

145:☆3.7:本金“樋の口”・本醸造・生原酒
トロミ、酸も程好くバランス。甘み、濃さ、やや荒

【 舞姫・翠露 】

146:☆3.9:舞姫・純米吟醸・生詰“雄町”
冷えた温度の提供○。クンと立つ香。
綺麗で、やや甘さがもたつくか

147:☆3.6:翠露(舞姫)・中取り袋しずく生・純米吟醸“雄町”
冷えすぎ。軽くキレる。アッサリ旨味、そつなく綺麗

148:☆3.6↑:翠露(舞姫)・中取り袋しずく生・純米吟醸“美山錦”
冷えすぎ。まぁまぁ。重みが足りない。
やっぱり綺麗。苦・渋ない

149:☆3.5:翠露(舞姫)・純米吟醸・無濾過原酒生
冷えすぎ。老ねてないけれど、若すぎる苦すぎる渋い…?
冷えすぎで味が伝わらない

150:☆3.5:翠露(舞姫)・純米・生詰
冷えすぎ。含んでも口の中で味が上がってこない。
厚みが少しだけ見えるが?

151:☆3.6:舞姫“桜楓”・大吟醸
温度的に温かく感じる。冷えていないお酒。当たり障りなく程好い

【 米川正宗 】

152:☆3.5:米川“豊賀”・純米吟醸“美山錦”ひやおろし
甘く丸みあり。老ね香なし。だが強過ぎて飲み疲れしそう

153:☆3.5:米川“豊賀”・特別純米“ひとごこち”ひやおろし
↑よりなお甘く濃い。旨味乗り、ナシ香の味。重い

154:☆3.3:米川“豊賀”・特別純米・原酒生“しらかば錦”
うん、とてもよく老ねておられる。NGではないな。
この旨味なら飲めなくもない

155:☆3.7:米川正宗・大吟醸
バランスよく甘みもある。キレがない感じで、ゆったり系

【 北アルプス 】

156:☆3.8:北アルプス(福源)・大吟醸“山田錦”
上手い。砂糖味。だがスマート。程好い

157:☆3.6:北アルプス“秘蔵酵母”・普通酒
強い癖。古酒?たくあんの発酵汁味。
それにしても香の癖が気になる

【 北安大国 】

158:☆3.6:北安大国“あづみ野育ち”・大吟醸
浅く、美しく、しっとり

159:☆3.6:北安大国・純米吟醸・原酒生貯蔵
ややセメダイン系。キレあり、涼やかさと草原のぬくもりと

160:☆3.7:北安大国“八十”・純米
味あってコクもあり、美味しい。常温で映える

【 神渡・豊香 】

161:☆3.7↑:豊香(神渡)“燗純米”・純米
冷:強く味あり。灰色。バランス。
燗:おお、香が変わる!旨味。美しい燗

162:☆3.7:豊香“別囲い秋上がり”・純米
やや香だけ老ね。含むとパイナップルの甘さ、元気さが届けられて良い

163:☆3.7:神渡・純米大吟醸
若く、香が強いが、シャンとして、飲み口、その先が丸い

164:☆3.7↑:神渡・大吟醸
バランス高い。
↑のふくよかさを外して香にメリハリをつけて。やや浅いか

165:☆3.6:神渡・純米・原酒ひやおろし
中量。普通。まぁ、ありそうな感じの

【 ダイヤ菊 】

166:☆3.6↑:ダイヤ菊“八仙歌”・大吟醸・熟成
ミルキー+酸、うん、よく寝ていて大人しくも甘い。
実にゆっくり、やや苦

167:☆3.4:ダイヤ菊“女乃神・氷水”・純米吟醸
酒臭い。酸が強い。酸っぱさすらある感じ

【 大雪渓 】

168:☆3.5:大雪渓・大吟醸“美山錦”
バランス良いけれど良すぎてつまらない。
まとまっているけど綺麗過ぎる感じも

169:☆3.5:大雪渓・純米吟醸ひやおろし
酸あり、やや苦・渋。
味乗りは乗っている様なまだこれからな様な

170:☆3.5:大雪渓・本醸造・無濾過生原酒
生っぽいやや熟れた香。苦味に痺れるような感覚

【 今錦 】

171:☆3.7:今錦“おたまじゃくし”・特別純米ひやおろし
甘み軽やか。今錦“らしい”けど旨いわ。やや渋み残る

172:☆3.7:今錦“風の舞”・特別純米ひやおろし
良い。苦味もあるが旨味、入りの良さがある

173:☆3.6↓:今錦“八十太郎”・純米吟醸・無濾過2種ブレンド
やや酸いが、バランス良く生きている。
全体全フェイズに苦味を感じる

174:☆3.7↑:今錦・純米吟醸・原酒生詰
バランス、甘さの抜けが良い。深すぎず、浅すぎず

【 夜明け前 】

175:☆3.6:夜明け前“辰の吟”・本醸造・生
老ねていない。バランスあり。
綺麗で少しだけ冷蔵庫様の香が。渋み残る

176:☆3.7:夜明け前・純米大吟醸
バランスあり。小酸味。まとまって感じる。キレイ

177:☆3.6:夜明け前・純米吟醸ひやおろし
味あり。変な癖がなくて良くまとまっている。前半軽い

【 大国 】

178:☆2.6:大国・純米吟醸“五百万石×長野県酵母D”
蝋細工の味。
味のバランスはあるがこの複雑な癖のある香は……

179:☆2.5:大国・吟醸“五百万石×長野県酵母D”
↑と同じ

【 信濃錦 】

180:☆3.3:信濃錦“天墜”・特別純米・原酒生
雑巾香。苦手な香。味は良く塩気を感じる酸の様相

181:☆3.4:信濃錦“一瓢”・純米ひやおろし
苦い。それを超えさえすればやや甘。
ドライ、苦味、薄く感じる辛口

182:☆3.5:信濃錦“八十”・純米
↑と同じ癖のある香。味はいい。
これ熟れたらすごく良くなりそう。
酸高くキュンとして重さも適度

【 喜久水 】

183:☆3.4:喜久水・純米ひやおろし
やや冷蔵庫的においが。薄く苦々しく、キツイ

184:☆3.5:喜久水・純米・原酒
濃く、焙煎的香味。やや甘みとほろ苦さ

【 黒松仙醸 】

185:☆3.5:黒松仙醸“仙人蔵”・純米吟醸
水。スキッとしていてっほの甘く、
つまらないがバランスはある

186:☆3.4:黒松仙醸・吟醸ひやおろし
しっかり濃い。
でもキレイさを忘れていない…んだが、面白みがない

187:☆3.2:黒松仙醸“特撰”・純米
奥ゆかしく、また癖あり。
苦味強く渋く良さが前に出てこない、拾い切れない

【 亀齢 】

188:☆3.2:亀齢“綏酔”・純米吟醸ひやおろし
甘く粉っぽい。苦い粉ミルクみたい。味がキツイ

189:☆3.4:亀齢・純米
普通。奥にべっこう飴みたいな…。
苦味、若さ、セメダイン系

190:☆3.4:亀齢・大吟醸
塩っぽい。浅漬けのきゅうり、その青臭さもある。
薄いビールの壁面

【 真澄 】

191:☆3.7:真澄“夢殿”・大吟醸
香は高いがノイズの混じった香。渋さも拾う

192:☆3.7:真澄“七號”・山廃純米大吟醸
中量。大人しい酸味がのどかに白く

193:☆3.7↑:真澄“山花”・純米大吟醸
ひそやかなメロンの香味。
ほの甘い前半にややヘビーな残り。温度の変化がありそう

194:☆3.8:真澄“みやさか”・山廃純米吟醸
バランスよく、個性と言える癖の味わい。
このお酒にはこの温度だね

195:☆3.7:真澄“辛口生一本”・純米吟醸
熟れのないミルク味…味が無い訳ではないけれど

【 横笛 】

196:☆3.6:横笛・純米・原酒ひやおろし
酒っぽく、ややバナナ+ミルク系。
含みの先に良い旨味があるが軽い

197:☆3.7:横笛・純米吟醸・無濾過原酒
軽さあり。含み香もバランス良いが彩りの無さ、
スキッとしているのに、もたつく

198:☆3.6↓:横笛“酒中有深味”・大吟醸
まとまりすぎていて、
先んじた塩っぽい香だけの印象。ゆっくりしたお湯


以上、レポートその2でした!
次回は残り30種ほどのリストと全体総括などなど。
もう少しお付き合い下さいませ!

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2008年11月14日 (金)

初めてのガネーシャのあとに(2008年7月10日・よよぎ)


スペシャルな出会いの後に、

いつもの平日飲みに出掛ける。


【 よよぎ 】

「BeerGarage Ganesha」を知り、
とにかくテンションが高かった日。
「松本にこんなにビールの種類があるバーが出来たんだ!」
…そう思うと、嬉しくて。

元々予定していた「よよぎ」へと向かう。
その足取りの揚々たる事、今でも思い出せます。

【 山口・雁木・純米無濾過生あらばしり 】

Cimg3133 

久し振りに「雁木」を。
熟れて来る「雁木」の旨さは、
少し飲んできた後、2軒目に気持ち良いくらい当てはまります。
強く重く、やや甘く、
そんな中でも優しい入りの良さを与えてくれる。
いつも通りの落ち着くカウンターで、
「おかえり」と言って酒が迎えてくれたかのよう。

【 豚タン串焼 】

Cimg3134

「雁木」と共に頂いたのは、
「よよぎ」で目にする串焼き系三種の中の1つ。
(他には、季節によって
 “豚肩ロースねぎま”と“かつお”がありますネ)
どれも大好物だけれど、
埼玉で1人暮らしをしていた頃の思い出の品、
「豚タン」は今を以っても大好物です。
牛タンではあり得ない厚切り。
豪気な歯応え、ブリブリゴリゴリした感触、たまりません。
案外スーパーでも目にする事が出来る食材ですが、
その多くは薄切りの状態。
塊はなかなかお目にかかることが出来ないので、
こうして補給デス。

【 なめろう 】

Cimg3135

次なるお酒に合わせる様に。
大将の造る「なめろう」は、
大葉やゴマ、醤油などが実に効果的にあしらわれ味付けされ、
後から醤油や山葵などを足さずとも美味しい。
見かけたなら、
「漬け」同様、是非お願いしたい品。

【 長野・佐久乃花・辛口吟醸 】

Cimg3136

「佐久乃花」と言えば、
ある種、定番は「純米吟醸無濾過生原酒」だけれども、
この「辛口吟醸」も、
冷蔵庫にあると嬉しくなる良いお酒…
…そんなイメージがあります。
特に春先の若々しい時分の美味しさは印象深いです。
夏の頃、それなりに熟れ始めていて、
香に変化が感じられました。

程好く酔っ払った所で、本日の締め括り。

Cimg3137

この日記は7月の内容だけれど、
今は11月、
新そばが入荷し、大将自慢の十割蕎麦が、
最も美味しい時期になりつつあります!

【 手打ち十割そば 】

Cimg3138

夏だろうと大将の蕎麦は本当に美味しいです。
僕の中では松本随一。
大好物ばかりの「よよぎ」を堪能しました。

初めてのガネーシャから流れて、
知識欲も何もかもが充実した1日。

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2008年11月13日 (木)

【230種総覧】長野の酒の面白きこと(1)(2008年10月16日・長野酒メッセin長野)



全3回構成。

先2回はリストアップ、
後1回はリストアップ+アルファにて。

レポート第1回目は、試飲リスト!
No.001 - No.099までを、
試飲して行った順に記して行きます。


2008年10月16日・長野市・ホテルメトロポリタン3F浅間の間    

【 長野酒メッセ in Nagano 】

Nec_0083

毎年恒例、会社をお休みする日がやって参りました。
5月に開かれる東京での「長野酒メッセ」には、
なかなか足を運べませんが、
地元長野で開催されるイベントならば、いざ馳せ参じましょう!
長野県内の蔵元が最も多く集まる試飲イベントです。
   
毎年の楽しみ!

Nec_0084

試飲点数は☆3.5基準で、
☆5.0が「得手」、☆1.0が「不得手」となっております。
☆4.0以上、☆3.0以下は、よほどその方向に感じない限り、
つけない様にしています。
試飲は、
ほとんどを飲み込まずに、「吐き」を用いての試飲をしています。
得点は、試してみての自分の好みで独断的につけております。

また一般に「老ね」はマイナス評定の言葉ですが、
僕は「老ね」も、熟成の個性、蔵元の個性だと思っています。
コメントに「老ね」の内容があっても、
「このお酒は苦手だ!」と言う訳ではありません。

得点が全てではなく、
僕の好きではないお酒が、
読んで下さる方の大好物である場合もありますし、
僕が大好きなお酒が、
読んで下さる方の大苦手である場合もあるかと思います。

参考程度にご覧頂ければ幸いデス。

【 14:00 / スタート 】

【 勢正宗 】

1:☆3.8↑:勢正宗・もち米仕込み4段・純米“14号酵母”火入れ
酸強く感じる。含みの味も強い

2:☆3.8:勢正宗・もち米仕込み4段・純米“14号酵母”生
生老ねが出ているが、
それだけに済まず甘さ強くコクもあり、味は良く熟れている

3:☆4.0:勢正宗・大吟醸
美しい。平滑。旨味が伸びていく。
最後にやや冷蔵庫的苦味が感じられるが温度によって変わりそう

4:☆3.6↑:勢正宗・特別純米
強く辛くザクッとしている

5:☆3.7:旭の出乃勢正宗・純米
バランス良い。突出無く穏やか勢い中量

6:☆4.1:勢正宗“辛口”・普通酒
この程良い甘さが…旨さがたまらない

7:☆4.1↑:勢正宗・普通酒
甘く濃い。良い熟成を経た感じ。こってり。
特別純米と同じイソアミル系の香味

【 岩清水 】

8:☆3.5:岩清水“秀撰”・普通酒18BY
水の香。米感+冷蔵庫印象、奥からメロン香の苦味

9:☆3.6:岩清水・本醸造・無濾過火入れ18BY
苦め。含み香にバナナやメロン。
まったりした雰囲気。もう少し寝かせたい

10:☆3.6↑:岩清水・本醸造・無濾過原酒生詰18BY
トロミあり。↑に欲しい熟成感がやや加わった感じ

11:☆3.7:岩清水・特別純米18BY
熟れて、むぁっと味が広がり酸も強い。
赤いラベルが似合う味。これもしっかり熟成感あるね

12:☆3.9:岩清水“五割麹”・純米18BY
旨味良し。バナナの香、まったりと落ち着きと甘味が見える

13:☆3.7:岩清水“五割麹”・特別純米18BY
苦め。浅い。旨味がまだ少し足りない

14:☆3.8↑:岩清水・特別純米
↑にトロミが加えられた様な。苦味が少なく体に染み込んで来やすい

15:☆3.9↑:岩清水・純米吟醸19BY
桃と梨の香。これも苦味が無く甘さが浅く入って来て美味しい

16:☆3.7:岩清水・純米“金紋錦”低精白80%精米
うずら、ザラメ、苦味水。味はまろやかに広がる。
奥に酸味がしっかり利いている

17:☆3.9↑:岩清水・大吟醸16BY
オレンジの香味。
これまでのシリーズとは別の感覚。
バランスがあり苦味が抜けている

【 縁喜 】

18:☆3.5:縁喜・吟醸・生詰ひやおろし
とろっとしていて、
不思議なべっこう飴的な強い甘さと香が…。この香は苦手

19:☆3.6:縁喜“上撰”・本醸造
長野の田舎酒の香が…。
辛味、まるみ、甘さ…味はまとまっているのだが

20:☆3.6:縁喜・特別純米
↑と同じ香。こっちの方がより辛くザラつく感じ

21:☆4.1:縁喜“金賞受賞酒”・大吟醸
桃の様な良い香。バランス。涼やかに美しい

22:☆3.6:縁喜・純米吟醸“美山錦”
旨味浅い。この酒の良し悪しは好み…じゃないかなぁ。メリハリがない

23:☆3.7:縁喜・純米吟醸“金紋錦”
バランス良い。金紋錦の良さ。甘さがスッと伸びる。程好い軽さ

【 志賀泉 】

24:☆3.9:志賀泉・大吟醸・原酒
ほとばしる香。ほとばしる酸味。惜しい。美味しいんだけども…

25:☆4.2:志賀泉・大吟醸
これはすごい。程好くまとまり伸びる!
これはすごく好き。↑は強すぎた感じかね

26:☆3.7:志賀泉“酔”・吟醸
甘さが足りない。大吟醸の流れはあるのだが、軽すぎる

27:☆3.5:志賀泉・純米吟醸
米っぽい香。酸い。あとに苦味が残る

28:☆3.4:志賀泉・純米
今度は香がない。ミルキーだが面白みに欠ける

29:☆3.5:志賀泉“諸白信濃”・特別本醸造
特色なく、無難

30:☆3.3:志賀泉“ひのくち”・普通酒・生原酒
老ね。その分、かなり濃い甘さ。
老ね感が味の乗りを上回っている

【 信濃光 】

31:☆3.6:信濃光“積善”・純米吟醸“つるばら酵母”
花酵母系の香…なんだけれど、
まとわりつくべっこう飴の香も。あっさりしているのに残る

32:☆3.4:信濃光・純米“日々草”
時間が経った大根おろしの味。
味も奥の甘さは買うが…燗にしたら臭いがキツイかも

33:☆3.9:信濃光・大吟醸“長野県酵母C”
若く苦くミント。
↑2種に比べたら香がシンプルに涼やかで美味しい

34:☆3.2:信濃光・普通酒“9号酵母”
アルコールが立つ。キツイ。
米の感覚がない。アルコール、アルコール

【 水尾 】

35:☆3.6:水尾“一味”・純米
酸強い。塩+バナナ。でも、飲むと旨味が生まれる感じかも

36:☆3.7:水尾・特別純米ひやおろし
バナナ系の良い香。美味しい。バランス良い。最後に嫌な苦味

37:☆3.7:水尾・純米大吟醸“金紋錦”
アッサリ。バランスあり。
ただ、まとまりすぎて面白みに欠ける。香、惜しい

【 美寿々錦 】

38:☆3.1:美寿々錦・純米吟醸・無濾過生
すりガラス味。つんざく酸味。渋み

39:☆3.3:美寿々錦“十九・紀”・普通酒・中取り
↑に同じ。酸味の味。すっぱい

40:☆3.5:美寿々錦“十九”・特別純米・生“赤ラベル”
↑に甘さを加えてバランスを持った感じだが、
どうしても香が…。ビニール袋の臭い

41:☆3.7:美寿々錦“琅鶴の郷”・普通酒“信州新町産美山錦”
ふっくら甘い。ミルクリキュールみたいな香味と味の色合い

【 海津桜 】

42:☆3.6:海津桜“象山”・普通酒・原酒
甘く濃い。バランスよくトロミあり

43:☆3.7↑:海津桜・大吟醸
香は良いが、サバケが悪い

44:☆3.5:海津桜“遊学城下町”・純米吟醸
ねっとり甘苦く、アルコールが強い

【 若緑 】

45:☆3.5:若緑“風の露”・純米吟醸ひやおろし
やや苦い。普通の味

46:☆3.7:若緑・大吟醸
甘みの伸びは良いが、薄い

【 渓流 】

47:☆3.7:渓流・大吟醸
ダンボールみたいな香。味乗りは好き。
去年よりも前のものではないか?香はザラザラ

48:☆3.6:渓流“蔵出し”・純米ひやおろし
↑と同じ香。更に味強く酸味を付けた感じ

49:☆3.8:渓流“北の自然酒”・純米・原酒
塩キャラメル。こってり。
美寿々錦の琅鶴の郷みたい。常温正解

【 オバステ正宗 】

50:☆3.6:オバステ正宗・純米吟醸
バランス良い。上手。口中で変化せず程良いまま終わる

51:☆3.6:オバステ正宗“棚田”・純米
まったり濃い味。米を融かした味。
ムレつつある。臭みはまだない。あと3年あれば

52:☆3.7:オバステ正宗・純米
キリキリした香。
中に旨味がゆっくりと存在。よく熟れていると思う

53:☆3.8↑:オバステ正宗“辛口”・純米
バランス良い。辛口ではないが。
ややサッパリの印象。反面、旨味が残る

【 川中島幻舞 】

54:☆3.8:川中島“辛口純米”・純米“9+14号酵母”
バランス。良い。ぬくい雰囲気が気持ち良い。
燗に良し。やや燗らしい匂いが気になるが

55:☆3.6:川中島幻舞・特別純米
やや苦いが、甘さ、アルコール感が良い。
クルミ+シロップイメージ。アルコール感がやや残る

56:☆3.8↑:川中島幻舞・純米吟醸・無濾過生原酒
パインの香。スッと突き抜ける酒の体、香。最後にやや苦味

57:☆4.0:川中島幻舞・純米大吟醸・無濾過生原酒
↑より香が色付いて心地好い。甘さが良い。よりスッキリと飛翔

58:☆3.8:川中島幻舞・特別純米ひやおろし
やはり美味しい。心地好い全体

59:☆3.8:川中島・特別純米
奥に甘さがふんわり。和やか

【 天領誉 】

60:☆3.7:天領誉・大吟醸
オレンジ系。薬みたいな感覚。味あり

61:☆3.5:天領誉“雪粋吟雫”・純米吟醸
美味しいのかも知れないが、潜む何かが気にかかる。
旨味に傘がかぶる様な。惜しい苦味が響く

62:☆3.6:バラのお酒“プリティエンジェル”
酸、果汁、バラの香。
もはや清酒の面影なく、バラの香料と果汁酒

【 北光正宗 】

63:☆3.6:北光正宗“輝吟乃雫”・純米大吟醸・原酒生貯袋吊り
バランス良い。
やや甘さが先にたつ…が、酒のメリハリなどが前に来ない

64:☆3.4:北光正宗“深雪熟成貯蔵”・純米吟醸
何もない。惜しい。雪中?だから何が熟成されたのか

【 御園竹 】

65:☆3.5:御園竹“牧水”・生もと純米
濃い甘さ、最後にアッサリ

66:☆3.1:御園竹“蔵内生熟成”・普通酒・原酒ひやおろし
うわっ、苦い。ほとばしるほどに苦い

67:☆3.3:御園竹・山廃純米
苦い。惜しい甘み。ほぐすとやや広がる。酸も少し

【 深山桜 】

68:☆3.6:深山桜・大吟醸
まだ浅い。1年後に飲みたい。
甘さの伸びがゆっくり広がる段階

69:☆3.6:深山桜・純米吟醸
少し若いか。まだ先があるような感覚。白い

70:☆3.5:深山桜“和和和”・純米吟醸“美山錦”
↑プラス酸。バランスはあるが、
奥から酸で酸が主体。御湖鶴みたい

71:☆3.6:深山桜“和和和”・特別純米“ひとごこち”
まだ若いが、酸が気持ち良く当たる

【 黒澤 】

72:☆3.7:黒澤・純米大吟醸
特長ない。ほの甘くまとまる感じ

73:☆3.6:黒澤“9630-80”・純米
酸、味強い。強過ぎずにまとまる

74:☆3.6:黒澤“まると”・純米・生もと
バランス良いが特長が少ない。水みたい。濃さの薄い米水

75:☆3.6:黒澤“9630・きもと”・特別純米
やや強み、味良く上手。やや終盤散る

76:☆3.6:黒澤“柱焼酎仕込み”
並べて飲むと程好くまったりしている事が分かるが、
それ以上に引き出せる個性が乏しいか…?

【 大吉野 】

77:☆3.3:大吉野・純米吟醸“ひとごこち”
苦い!バナナミルクの香味が少し。惜しい。薄いカラメル味

78:☆3.4:大吉野・純米吟醸“金紋錦”
苦味が少ないが常温で野暮ったく感じる。
惜しい。バランスはありそうなんだが

【 千曲錦 】

79:☆3.7:千曲錦“酒の精”・大吟醸
良い香。
バランス良く、確かな実力を感じる酒。ミルク系の残り

80:☆3.5:千曲錦“帰山・与番”・特別純米
浅く苦いが、飲んでから酸が感じられ良い

81:☆4.0↓:千曲錦“吉田屋治助”・大吟醸・無濾過生原酒
パイン系の香主体。
ややべっこう飴の雰囲気を拾うが気にならない。
バランスもあり、美味しい

【 澤の花 】

82:☆3.8↓:澤の花・純米・無濾過生原酒
老ね系の熟成香。甘く旨く乗りが良い。
程好く酸が利いて、旨味の感じ方も良い

83:☆3.8:澤の花・純米吟醸
少し冷蔵庫系のニュアンス。バランスあり。味応えあり

84:☆3.7:澤の花・純米吟醸“佐久産たかね錦”
中量。香は少ない。味もアッサリ。
だが含み味が良くしっかり。もう少し迫力があると超好みかも

85:☆3.7:澤の花・純米大吟醸
まだ熟成途中と言った感じ。まだまだ良くなるなぁ。
バランスとアルコールの立つ雰囲気

【 浅間嶽 】

86:☆3.6:浅間嶽“あさまおろし”・純米吟醸“亀の尾×五百万石”
なんと麹米が五百万石、掛米が亀の尾。
甘い。亀の尾の特長のアッサリ感もあるけど潰して濃い甘の余韻

87:☆3.5:浅間嶽“献寿”・純米・生
幹。やや苦く浅い。苦味が残る

【 亀の海 】

88:☆3.6:亀の海・純米吟醸“美山錦”
水みたい。薄くややパイン系の香味が奥に感じられる

89:☆3.6:亀の海・特別純米
濃い甘。べっこう飴の香。旨味

90:☆3.6↑:亀の海・純米吟醸・瓶火入れひやおろし
2個↑と同じ醪の処理違い。
旨味の残りが程好いが、薄く若いのは変わらず

91:☆3.5:亀の海・特別純米・瓶火入れ“ひとごこち”
苦い。せっかくの常温が活きていない。
もたつく。何とも言えない感じ

92:☆3.6:亀の海・大吟醸
香はやや良いが、張って来ない。薄く浅い

【 佐久乃花 】

93:☆3.7↑:佐久乃花・純米吟醸・火入れ
程好く酸味あり

94:☆3.7:佐久乃花・純米吟醸・無濾過瓶火入れ
↑にコク味。強く旨く飲ませる。ややもたっとしているかも

95:☆3.8:佐久乃花・純米吟醸・無濾過生原酒
レギュラー…佐久乃花と言えばって雰囲気。
熟成感あり、バランス、酸の強さのまとまり

96:☆3.6:佐久乃花・吟醸・生
やや老ね系の香。飲むと元気な酒の体が伺える。惜しい

97:☆3.7:佐久乃花・辛口吟醸
まったりすっきり。ミントガムの甘くない旨さ

【 菊秀 】

98:☆3.3:菊秀“蔵”・純米大吟醸
苦い、痛い、渋い。軽いけれどキリキリキリキリ

99:☆3.5:菊秀・純米
うまくち。長野系野暮ったい雰囲気


まずはここまで!

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2008年11月12日 (水)

清める酒と書き、清酒(2008年7月6日・厨十兵衛)


それは「濁酒」に対する
「澄み酒」の意味で「清酒」である事は分かっちゃいるんだ。

あぁ、腐っちゃいけねぇなぁ。

そう思う。


その日、わりと腐っていた。
単純に、その週は仕事がうまく行かなかったんだ。
失敗もし、反省もしたが、
その反省の中には納得できていない部分もある。
前日の土曜日にYkさんと会い、楽しく過ごしてもなお、
明日からの仕事、この活力が湧いて来ない。

憂さを晴らすべく飲みに出た先、
仕事の繁盛期に入った頃合の「92の扉」のkuniさんに出会う。
“いつもの土曜日”以外の飲みの機会が増えていた頃だった。
そして一時。

場所は「厨十兵衛」にて。

【 厨十兵衛 】

【 三重・作・純米吟醸・雅乃智 】

Cimg3116

“必ず美味しいお酒が飲みたい”…と思ってお願いする。

非常に安定感がある三重県、清水醸造の「作(ざく)」…
相変わらず好み。
ハイバランスで、含み香の高さも心地良い。
季節による変化も少なく、
望んだ美味しさがボトルに詰められている。
大好きなお酒から始め、単純だけれど…
ーー そしてそれはとても大切なこと ーー
…少しずつ腐心に光が差し込む。

【 お刺身盛り合わせ 】

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いっぱいの刺盛。
贅沢。
見た目にも味にも喜べるなら、
腐る気持ちも忘れて行きます。
腐っちゃいけない。
こんな美味しいものを、
苦々しい気持ちで食べたのならば、
きっと美味しくない。
美味しいものを美味しいと思い、
命を存分に甘受して味わう。
そうでなくちゃ、それでこそ!

分かり切った事だけれど、
分かり切ってもどうにもならなかった気持ち。
晴れて行きます。

【 愛媛・石鎚・吟醸槽搾り“夏吟” 】

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超サッパリ。
“夏吟”の名に相応しい雰囲気。
けれど、
含み、膨らませて飲んでみると、
味わいや香が乗って来るようで、盛り上がります。
ただのスッキリサッパリで終わらせない美味しさがありました。

お刺身と共に更に日本酒が進みます。

【 滋賀・浪の音・特別純米“ええとこどり” 】

Cimg3120

バナナ系の上立ち香と、
やや乾いたセメダイン的な香味を拾う。
前半はしっかりとした酒質ですが、
後半に辛口系のキレを感じ、飲ませます。
そのまま飲んでも美味しいし、料理と合わせても楽しい。

【 イサキのから揚げポン酢 】

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「浪の音」と共に楽しめる酒肴を…と思い、
選んだのは、こちら。
想像以上のボリューム!
この後にシメのうどんか何かを狙っていた、
その気持ちを超える嬉しい量。
ポン酢の香味、やや感じられる甘く酸味のある雰囲気が、
酒には非常によく合います。

うん、満足!

おそらくはこの時、
「何か会社で嫌なことがあったの?」と
誰かに聞かれたとしたならば、
すっかり忘れ上機嫌の自分が「何も無かった」と答えた事でしょう。

酒は幸せを運んで来てくれる様です。


更には―――…
ここでkuniさんから、
「駅前にビアバーが出来たよ」と言う情報を得ました。
そこから「BeerGarage Ganesha」のお話が始まるのは、
以前に書いた日記の通り。

素晴らしき哉、酔いの夜。
晴れる気持ちこそ清心そのものでした。

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2008年11月10日 (月)

その存在は燃える様に(2008年11月8日・霊松寺、9日・憩の森)


その存在は燃える様に輝いている。

冬を前に、散ることばかりが思い浮かぶ。

紅葉と落葉は同じことだと思っていた。

まるで咲くように赤く光り、佇む。

僕らは曇り空の今を忘れて、佇んでいた。


大町「霊松寺」へ。

紅葉を―――…
何故かすごく紅葉を見てみたくなり、
Ykさんとふたりで見に行ってきました。
何に誘われたかは、今を以っても分からないけれど、
「行かなくちゃ」と言う気持ちに近く、
とにかく車を走らせた。
大町だ池田町だなんて、初めてだった。
子供の頃に連れられて来た事はあるかも知れない。
初めて自分の足で…車で走る。

途中、「大雪渓」醸造元の前を通り過ぎる。
「こんな所にあるんだ」と、
身近な名前であるのに、全く知らなかった自分に驚かされる。
分かり切っていた事なのに、驚く。
今、新しい道を進んでいる…そんな気もした。

Cimg4087

曇り空の日。
対向車もほとんどなかった。
「涼しい」よりも「寒い」に相応しい日で、
冷たい風が吹いていた。
高台から見える街は遠く、小さく、
また城山公園の望遠台から見た景色と同じで、
自動車が蟻の様に上下左右にあくせくと動き回っていた。
ついさっきまで、
僕らもその中に含まれていた事は、景色に透けて消える。

「参拝客駐車場」にある鐘を一突き、
想いを込めて鳴らす。
なかなか重く、1回振っただけでは鐘に当たらなかった。
Ykさんが「えいっ」と思い切り良く振り切った。
グッと棒が迫って鐘を叩く、強く重く響いた。

Cimg4088

本堂に向かって山道を歩く。
背の高い木々と同じ目線で歩くのは、
どこか不思議な気持ちになりませんか。

Cimg4089

――光る様に鮮やか。
息を飲むほどに輝いている。
その赤に吸い込まれ、立ち尽くす。

灰色の空。
これから、灰色の季節。
ある生命は冬として眠りにつく季節が訪れる。
春まで閉じられる眠り。
そう僕の心も分かっている。

否定する光がある。
燃えていて、炭になる気なんて感じさせない。
今が盛り、これからも盛り。
そう思わせてくれる。

燃えることは、
炭になるべくして燃えているのではないんだな。

生きることを、懸命にして、燃えるのだと言うことか。

Cimg4090

木々のぬくもりを感じる。
手を触れて、少し湿っている山門の支柱。
切り取られ命がない建造物の柱だけれど、
触れると、鉄ではないと分かる。
ぬくもりがある。どこか感じられる。
だから、古い木が好きだ。

Cimg4092

イチョウの落ち葉。
紅葉を楽しんで来ました。


8日はその後、松本に戻り飲みに出ました。
それはまたいつかブログで。


9日、城山公園の「憩の森」で。

Cimg4108

美味しいコーヒーを飲みながら。
霊松寺は、自然が存在していた空間。
その静かな気配。
凛とした冷たい風が通り過ぎていた。
「憩の森」は、あたたかく静かな世界。
落ち着きます。

そんな週末。


【 最近のビール 】

Cimg4069

ブログ「酒 宗夜」としては、
何かしらそれっぽいことも書いておきたいな…と。
東京・町田から取り寄せた、
日本の地ビールと海外のビールも少々。

【 長野・岩清水・純米“五割麹”無濾過瓶火入れ・18BY 】

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「長野酒メッセ」で会場即買いした1本。
1年熟成した「岩清水」の「五割麹」は、
各種温度によっても楽しめるし、開封してからの変化も良い。
やはり、楽しみを感じるお酒。
「夢」を思い浮かべさせます。

【 滋賀・七本鎗・純米吟醸ひやおろし“玉栄” 】

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流石「七本鎗」、流石「玉栄」に慣れ親しむ蔵。
よく熟れて、スムース。
味わいがあり、伸びやかで肩を張らず、
和みの中で胡坐を掻いて、ゆったり飲み干す。旨いです。


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2008年11月 9日 (日)

なんたるカッコ良さ!この言葉ッ!!

Cimg4099


甘口だの辛口だの北だの南だの

いろいろこだわらず

気になる名前でえらぶのも

お酒のたのしみ方のひとつです

お酒との出会いは人との出会いと

おなじだと店主は思います。


そう、そうなんだよ!
楽しみ方はいつも自由!

良い言葉だなぁ!

…またひとつ、
感動したので日記にしたためておきます。

明日からまたいくつか更新できそうなので、
こうご期待です。

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