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2008年10月26日 - 2008年11月1日

2008年10月30日 (木)

第57回多摩独酌会:蔵元ブース結果(2008年10月19日)


ブラインド結果、
ブラインド結果を比較したもの…に続いて、
ラスト、こちらの結果を。

2008年10月19日・聖蹟桜ヶ丘・アウラホール      

【 第57回 多摩独酌会 】

Nec_0088_2

~ 秋上がりの酒を堪能する ~

―― あなたに合う、
   酒の味、蔵の味、秋の味を探す ――

      

以降、蔵元さんと対面式です。
飲んで行った順にリストアップ。

【 蔵元ブース : 試飲 】      

61:☆4.2
福島:奈良萬・純米大吟醸・斗瓶取り
うっめぇ♪キレイ。バランス良く美しい

62:☆3.9
福島:奈良萬・純米・無濾過火入れ
バナナ、キレイ、旨い。程好さ良い。
ブラインドとの差は…?あと2年自家熟成してみたいタイプ

63:☆3.6
福島:奈良萬・純米・にごり18BY
栗味、酸味。あとにドライ。微発泡がまだ生きている
63:☆4.0
福島:奈良萬・燗:純米・にごり18BY
この燗は旨いわ。ビックリするほど良い所だらけ。
甘さのキレ、サバケの良さ、つい吐かずに飲んだ

 まずは奈良萬から。相も変わらず斗瓶取りは美味しいなぁ…と。
  にごり、「燗にして来る!」と言った所、
  「うちの酒を知っている人は、そう言うよね~」との蔵元さん談。
  燗酒のイメージを変えるに違いない非常に素晴らしい味わいでした。
  数日前に、同僚さんから「燗酒はやっぱり…苦手で」とか聞いて、
  「やはり普通の人はそーなのかー」と、やや凹む出来事があったので、
  この燗で元気になれましたネ!
  これなら文句は言わせねぇ♪

64:☆3.9
茨城:来福・純米“八反錦”
ナッツ、カシューナッツ。まったり。これもきっと燗に美味しい。甘くて旨い

65:☆3.8
茨城:来福・純米・生“常豊”
程好く生熟。臭みはない。よく熟れてとろみが伸びる

66:☆3.7
茨城:来福・純米吟醸・生原酒“亀の尾”
これは熟れておられる。嫌な匂いにあらず。バランスあって丸い。ややアッサリ印象

67:☆3.8↑
茨城:来福・純米吟醸・生原酒“愛山”
イキイキ。ラガー、ドライ。ナイアガラの香味が少し。奥から旨さがのぼる

68:☆4.1
茨城:来福・純米大吟醸“愛山”
流石の品質。美味しい。香の良さ、イキの良さ、甘さ、バランス、とろみ、○

 奈良萬もそうだけれど、来福の純米大吟醸の安定感もすごいと思う。
  必ず美味しい。
  レギュラー酒はレギュラー酒の良さ、
  日本酒居酒屋とか、そうした場にありそうな中吟クラスの良さ、
  これぞ来福クオリティって感じがします。

69:☆3.8
愛媛:寿喜心・純米
熟れていて果実様。燗酒向きか

70:☆3.8
愛媛:寿喜心・純米・無濾過生原酒
まぁまぁ旨いか。少し苦い?勢いが残っていて良いとは思う

71:☆3.9
愛媛:寿喜心“ことほぎ”・純米吟醸“山田錦”
柔和な苺のニュアンス。美味しい。バランス、キュート、酸、もう少しメリハリあると大好物

72:☆4.3
愛媛:寿喜心・大吟醸・原酒“鑑評会出品金賞受賞酒”
ゾクッとした。これは非常に美味しい。フレッシュな梨。高品位

 今回、買いたいと思って発注をかけたお酒そのイチ。
  大吟醸、非常に美味しかったです。贅沢酒。
  19BY新酒のにごりも美味しかったので、期待は高まります。
  強いて言えば、
  日記に仕立てていないけれど、
  夏の「日本酒フェスティバル」出品のお酒は、
  今回と比べると格差を感じます。
  特に生、高品位な1回火入れが良いのかなぁ…?

73:☆4.0↓
山口:貴・濃厚辛口・純米80
バナナ風の香。こってりし過ぎずに良いバランス。程好い軽さが素晴らしい

74:☆4.0
山口:貴・特別純米
うめぇ。このミルクを思わせる熟成ニュアンス。自家熟成したいなぁ

75:☆4.1
山口:貴・純米吟醸“山田錦50”
メリハリあって程好く軽くてすごく出来が良い。この時期の「貴」は凄過ぎる!

 某社長に発注をかけたお酒、今回買いたいお酒がある蔵その二。
  今回は持ってきていませんでしたがアレが欲しいんです。アレが。
  好みに合うのか、非常に高品質に感じます。
  前に珍味んさんと東武デパ地下で試飲して以来揺るがないのが、
  特に夏を越えた「貴」の磨きの掛かり方はハンパねぇ。
  春も春で美味しいけれど、
  秋過ぎてからも、ものすごく大好き。

76:☆4.0↓
愛知:奥“夢山水浪漫”・純米大吟醸
老ね系。飲むと酸がジワリ広がって旨い

77:☆3.8
愛知:奥“旬”・純米吟醸“夢山水”
ラガー感、旨さ、味のりの良さ。辛味、勢い少しあり

78:☆3.9
愛知:焚火“旬”・純米吟醸・原酒“若水”
旨味がしっかり出ていて、旨く辛口、サバける
78:☆4.0
愛知:焚火“旬”・燗:純米吟醸・原酒“若水”
なんて言うまろやかな変化だろう。サバケは残ったまま、良い燗酒だ

 名古屋の文化と言うか、味ですよね。味。
  味が旨いと思わせる酒と言う印象。
  奥にしても、焚火にしても。
  冬の生、フレッシュな風合から、
  こうした秋の旨さ、四季を表現できる蔵元。
  ただ、思うに「熟れる前」「ある程度熟れた後」が良いと思います。
  「熟れ掛け」はあまり好みでない印象。

79:☆3.9
秋田:ゆきの美人・純米・生20BY新酒
美味しい!すごいな!勢い良くバランス良くメリハリあり!

80:☆4.1
秋田:ゆきの美人・純米吟醸
明るい。バランスが良く、キレイであり、美味しい。金沢酵母使用との事でなるほど、と思わされる

81:☆3.9
秋田:ゆきの美人・普通酒“特撰”せめ、あらばしりブレンド
酸がゆるゆる効いて来て美味しい。ついつい飲んでしまう美味しさ

82:☆3.9
秋田:ひらり(竿灯)・純米吟醸
これもバランスが良くスキッとしていて心地好い。“ひらり”は良いなぁ

 秋田の天洋酒店さんのメールで存在は知っていたけれど、
  ここまで良い蔵元だとは思ってみなかった…と言うと、
  非常に失礼だとは思うのだが、心からそう思った。
  20BYも新酒だからこそ、どうせ「荒いんだろうなぁ」と思って飲むが、
  この美味しさったらねぇな、と。
  以前、ポンチュウさんが利き酒結果を見た後に、
  「透明感のあるお酒が好み」と気付いてくれたけれど、
  まさにその透明感があり、
  柔らかく優しく、けれど明るくて落ちたりしない。
  ポップな軽快さよりも、もっと……なんて言うかなぁ、
  秋の空なら、晴天で雲ひとつない景色が美しいように……
  そんなイメージでした。素晴らしい。

83:☆3.7
秋田:白瀑・純米・火入れ“酒こまち”
品良く旨味もしっかり合って、やや軽め

84:☆3.6
秋田:白瀑・純米吟醸・火入れ“備前雄町”
酸が生きている。やや軽いが雄町らしいとも言える。旨味も乗りかけ

85:☆3.9
秋田:白瀑・純米大吟醸・中取り袋吊り火入れ
キラキラしている。美しくピンク色…明るく米の香も確かに。フレッシュに出て来る

86:☆3.6↑
秋田:白瀑“ど辛”・純米
含んで甘く、スキッと抜ける。後半辛味でやや痛い。辛口らしい。最後はほの甘い余韻

 この蔵も今後期待の蔵ですよネ。
  以前、方針を変えた直後に表参道の試飲会で山本さんにお会いし、
  「これから頑張ります!」と言っていた時、
  少し頼りなげな感じもしたのだけれど、
  ( 確か徹夜明けに近い状態だったかと )
  今回は逞しくカッコ良く感じました!
  得るものの多い年だったんだろうなって。
  

87:☆3.6
青森:豊盃“亀翔”・純米吟醸
甘い。大根おろし的香も奥から少し。バランス良く造りは良いと思う

88:☆3.6
青森:豊盃“210日生熟成”・純米吟醸・生
強いナッツ香。味の強さ、旨味に特化。この熟れは熟成酒好きにはコクあって軽く良いんじゃない?

89:☆3.6↑
青森:豊盃・純米吟醸
うん、このイキのあり方が豊盃だよね。旨味、バランスは程好くまとまる。ラストのべっこう飴味がやや苦手

 今年いちばん美味しかった「豊盃」との出会いは、
  春先に「よよぎ」で飲んだ特別純米かなぁ。

90:☆3.8↑
秋田:一白水成(福禄寿)・純米“亀の尾”
香良く、ビッグ、そしてフレッシュ。勢いがあって気持ち良く元気

91:☆3.9
秋田:一白水成(福禄寿)・純米吟醸“美郷錦”
酸が程好く、まとまり、しっかり旨く、味が伸びて、戻り香も良い

92:☆3.8
秋田:一白水成(福禄寿)・特別純米“白ラベル”
もっと米っぽくした感じ。酸味があるけれど、それがきりっとし過ぎず、まとまる

93:☆3.6
秋田:一白水成(福禄寿)・純米大吟醸
うん、品格があって旨い…が、香が落ち着いて来ていて、確かにもっと寝たら良いと思えた

 この蔵も秋田実力蔵になるだろう蔵ですよね~。
  特に桃色ラベルの美郷錦は、
  厨十兵衛で飲んだとき、Ykさんも気に入っていたはず。
  亀の尾も高品位で美味しいし、面白くなりそう♪

94:☆3.8
青森:陸奥八仙・純米吟醸・無濾過火入れ“華吹雪”
勢いがあって旨くて良い。バランス、含み香も広がる

95:☆3.6
青森:陸奥八仙・特別純米・無濾過原酒生
老ね+酸の強さ。ぶちぷち感あり。辛く軽い感じ

96:☆3.4
青森:陸奥八仙・純米大吟醸・生“華想い”
燗冷まし。メチャべっこう味。味は良いと思うがどうしてもこの香はダメだ

97:☆3.6
青森:陸奥八仙“漁火”・特別純米・生詰
甘い。ほの甘い。荒さが取れてバランスが良い…が特長が少ない

 東京に行く度に会っている様な気がします。

98:☆3.8
長野:佐久乃花“七号”・純米吟醸・火入れ
程好く熟れてミルクのニュアンス。燗をイメージさせる旨さ。バランス良い。ダシつゆを想像させる

99:☆3.8
長野:佐久乃花・純米吟醸・無濾過生原酒
しっかり熟れている。こってり旨い。春先の生が好きな人にはどうかなぁ…これもアリだと思うのだが

 思うに、今年の定番純米吟醸、
  転変があったからこそ楽しめた様な気がします。
  春先の雰囲気はD酵母の香ある純米吟醸の影に、
  しっとり隠れてしまった白ラベル。
  秋になり、華々しさはなくなったけれど、熟れた香がするけれど、
  味は確かに乗ってきたと思う。
  夏頃の悩むような、どっちつかずの状態が僕は苦手らしいです。

100:☆3.8
長野:嘉根満(笑亀)・純米・無濾過生原酒
酸もあり、旨味丸く、荒さが抜けつつある

100:☆3.8↑
長野:嘉根満(笑亀)・燗:純米・無濾過生原酒
48度ではあまり良さが出ない。やや熱が抜けて人肌になると非常に美味しい

 初参加、おめでとうございますっ。
  この嘉根満のあらばしりを出そうかなぁ…と丸山さん。
  出すなら欲しいです。本気で。
  初めて嘉根満を飲んだ去年の長野酒メッセの時から、
  ずっとずっと生まれたてに近い状態を飲みたいと思っていました!
  きっと酸の活きた具合が良いはずだ!!
  直汲み超希望。

101:☆3.8
長野:豊香(神渡)・純米吟醸・無濾過生
旨味強く、まったり味。落ち着きあって美味しい

102:☆3.8
長野:豊香(神渡)・純米・原酒生
お、悪くない。生熟しているかと思った。
生熟していない香が旨い!「十四代を探せ」と評価が違う…

 なんか、やっぱ豊香は旨いよなぁ…と思う。
  ブラインド結果は良くないのだが、好きな酒…
  和むんですよネ。旨さがある蔵元だと思う。
  昔自分が使っていた「長野っぽい」は
  長野酒が嫌いな頃のイメージで物を言っているのだが、
  長野県民として素晴らしい長野を伝える酒であると思うんだ。
  漬け物に醤油をかける様な県民性、
  甘く濃いものが好きな傾向がある中で、
  力があり、香もあり、旨味もあると思うんだよなぁ。

103:☆3.8
和歌山:紀伊国屋文左衛門・純米・ひやおろし1回火入れ
甘い、水、重い、こってり甘く伸びる

104:☆3.7↓
和歌山:紀伊国屋文左衛門・純米・ひやおろし2回火入れ
↑との差がほとんど分からない。こちらの方がややドライか

105:☆3.9
和歌山:超久・純米吟醸・斗瓶取り19BY“備前雄町”
浮付き、こってり、バランスあり。含んでからが香高い

106:☆3.8↓
和歌山:超久“氷室囲い”・純米吟醸・16BY
↑プラス酸が来て、やはり旨いなぁ。やや渋み。熟成のまたひとつの形

 この蔵もメキメキパワーアップ中ですよネ。
  品質の良い、キレのある熟成酒を出して来ていると思います。
  熟成酒は濃さ、熟れ方によって美味しく感じますが、
  ある程度、温度のある状態での熟成でそうなっていくと思います。
  その中で冷温でゆっくり熟成させる…
  …“ゆっくり”期間はどれほどか分からないのに、
  それをやってのける度胸と言うか先見の明と言うか。
  松本でも、某アイリッシュパブの店長さんが、
  「よよぎ」で「これはウマイ!」と飲んでいた姿が印象的です。

107:☆3.8↑
福島:星自慢(喜多の華)・特別純米・無濾過原酒
酸がしっかり芯になっていて美味しい。バランスよく軽く、好まれるのが分かる

108:☆3.5
福島:金沢屋(喜多の華)・特別純米
苦く辛くスレている

109:☆3.5
福島:星自慢(喜多の華)・純米“70%精米”
冷えすぎ。スレっ辛く感じる

 星自慢は非常に良い品質だなぁ…と。
  綺麗で卒がない。そしてバランスがある。
  「生」は向かった時には終わってしまったけれど、
  火入れの状態からも、
  その「生」版の秀逸さは想像に難くないです。
  その代わり、それ以外は…?

110:☆3.5↓
群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・純米大吟醸・生詰“亀の尾”
苦い。苦手

111:☆3.7
群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・大吟醸・生詰“山田錦”
甘さ、やや渋味。旨味が足りないが、美しくキレイにキレる

112:☆3.5
群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・純米吟醸“備前雄町”
渋味。灰力スレ、苦手な感じ

113:☆3.6↑
群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・吟醸?・ひやおろし“特醸”
べっこう飴の味。冷蔵庫的味。まったり、イキ少し

 個人的、聖蹟桜ヶ丘で見掛ける苦手蔵のひとつ。
  あと「月の井」とか。
  やはり。
  お酒が好みによると言う事が分かりますね。

114:☆3.5
高知:久礼・辛口純米
普通に普通のお酒。酸く、もったり、強い

115:☆3.7
高知:久礼・純米吟醸・生
やや苦め+酸と勢いは良い。今時の米味

116:☆3.6
高知:久礼・純米・生
熟れて酸利いて少しジューシーではあるが…

117:☆3.6
高知:久礼・純米大吟醸
若い。酸い、高知らしい味。熟れも厚みもやや足りなく感じる

 うーん。
  食卓と共にあるべき蔵元、酒の方向性ですよね。

118:☆3.7
福島:天明・純米“瑞穂黄金”18BY
酸のある香。キレイにできている。旨味が追い駆けてくる類。まったり

119:☆3.8
福島:天明・純米大吟醸“亀の尾”
ポップ。美味しい。程好く上手。ややうすめ

 会終盤で2品の試飲しか出来ず。
  思いのほか良い印象。

120:☆3.8
長野:豊香(神渡)・純米・秋上がり
うん、まとまり良い旨さ

 最後に。やっぱ落ち着く。

【 十四代を探す : フルブラインド : 5種の中から選び出す 】      

121:☆3.5:A
山梨: さ々一・純米吟醸“美山錦”
セメダイン系。酸、軽さ、薄さ。バランス少

122:☆3.5↓:B
長野: 鼎(秀峰喜久盛)・純米吟醸・生
何も無くキレイにやや苦い。薄くも無いのだが…?

123:☆3.5:C
長野: 豊香(神渡)・純米
米の旨さ、軽く苦め

124:☆3.8:D
山形: 十四代・純米・無濾過生詰
ナシ香。旨、果実の瑞々しさ、バランス良い。好み

125:☆3.6↑:E
広島: 九嶺(雨後の月)・純米吟醸無濾過生原酒“雄町”
ややハム系苦味。味のバランスは良い。膨らますと苦いが旨い

予想「B」で見事に外しました!
「純米無濾過生詰」のイメージって、「苦い」なのだもの…。
毎回毎回思うのだけれど、
「これがいちばん美味しいから十四代ではない」と思ったものが、
「十四代」である自分が恨めしいデス。何故!?

このクイズ、当たる気がしません。


以上、
「長野酒メッセin長野」の結果より先行して、
このレポートをアップしました!

長野酒メッセはこの倍の試飲点数…
……なかなかリストが書き上がりませんが、
気長にやっていこうと思います。

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2008年10月29日 (水)

ある種、駅前、この流れ(2008年7月3日・風林火山、酒房りしょう、洋酒店醇)


ぽんぽんと浮かぶお店は決まっているような。


今でこそ、
ここにガネーシャだったりが加えられていたりして。

【 風林火山 】

古酒の旨きを“もっと”知る。

【 緑香村・夜明け前・風の森 】

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長野・美寿々・特別純米生“緑香村”18BY、
長野・夜明け前・本醸造“辰の吟”13BY、
奈良・風の森・純米大吟醸18BY、

2007年の冬から始まり、2008年の春まで醸したお酒が、
平成19年度仕込みとして19BYと呼ばれています。
2008年、これから始まる造りは20BYとなる訳ですね。

時たま、ネットを徘徊していると、
「日本酒に賞味期限はありますか?」と言う質問に遭遇します。
これ、個人的には「一応、ない」と思います。
今回の3種類、どれも1年以上が経過しています。
特に「夜明け前」は「13BY」ですから6年以上は前のもの。
「いくらなんでも6年経てば飲めないんじゃないの!?」
…と思われるかも知れませんが、めちゃくちゃ美味しいです。
むしろ、今の「夜明け前・大吟醸」より好きかも知れません。

それは賞味期限があると仮定したその期日後も、
お酒が「保った」のではなく、
お酒が「熟成した」からなのです。お酒は瓶の中でも変化していきます。
それがプラスに触れるか触れないかは分からない、未知の世界。
だからこそ「一応」と書いた上で、
では今回「夜明け前」の13BYを気に入った僕ですが、
実はこの熟成が嫌いな方もいらっしゃるでしょう、
16BYあたりの熟成感が好きな方もいるでしょう、
けれど造りは毎年違って来ますから、熟成中の温度にも寄りますから、
様々な要素が折り重なって今、目の前にあるお酒なのです。
本当に一期一会のお酒が熟成酒にはあると思います。
そんな楽しみを思いつつ、その日の飲みを始めました。

美寿々…
美寿々の蔵元の銘柄の中で、
おそらく最も「酸」の値が高く出るものが、
この塩尻限定清酒「緑香村」です。

「風林火山」店主さんの見込みの素晴らしさはここにあり、
1年熟成され、また違う表情を見せてくれました!

上立ち香に熟成による老ね香はなし。
熟れた感覚の香はあり、
深く吸い込むと栗っぽさが少しだけ感じられるくらい。

口にすると、その酸の衰えの無さにビックリします。
旨い。
なんて口当たりの柔らかい酸だろう!
若いリンゴをかじった様な果実の旨さを感じ、
味も全体的にこなれてまとまり、旨味も充実。
非常に良い出来、良い熟成のお酒でした。
後日、蔵に買いに走り、
同18BYの火入れ酒を購入してきて、
やはり感じる美味しさに喜んだりもしました。

風の森…
ワラ、杉の上立ち香。
老ね…と言うか、「クセがある」と言う感覚。
ブラインド・テイスティングなら「雑草」と書いたりしそうな気がする。
野草に近い香。
飲んでみると、
味のある、味幅のあるお酒と言うのが分かります。
ざわざわ、ギザギザとして、
常に味のエッジが味覚を刺激する感じ。
個性的なお酒ですネ。

夜明け前…
上立ちに特別強い香はなし。
飲んでみて、その美しさに感動しました。
とても綺麗にこなれていて、
旨味の中に軽さもあり、流麗でスムーズ。
口中で膨らませてやれば、それだけ味が返って来るし、
古酒っぽさが全く無く、
冷温で十分に長期間熟成され、非常に良い状態です。
クセと思えるものが全く無く、
かと言って、淡麗…味が抜けた様でもなく、
上品で、新酒の美味しさではけして表せない円熟さがある。
素晴らしいの一言でした。

「風林火山」、
店主さんがこうした熟成酒がお好きなので、
目に触れる機会も多いかも。
メニュウにあったら当たり、
それを美味しいと思えたなら、大当たりです♪

【 背脂・馬刺し 】

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メニュウに見慣れぬものが。
「風林火山」の馬刺しは好きで、
よく頼むのですが……「背脂」部分のあるバージョンが。
早速頼んでみました。

背脂部分の食感が良く、
それこそ噛めば噛むほど味が出るし、
何度噛んでも飽きが来ないで美味しさが繰り返す。

いつもの馬刺しも良いものですが、
元々「ふたえご」部分は、
「じゃのすけ@秋葉原」で食べて以来、大好物。
松本でも美味しいものを食べることが出来て幸せです。

【 みょうがきゅうり 】

Cimg3086

みょうがもキュウリも好きなので…
てっきり“そのまま”出て来るものだと思いました。
切って、かつおぶしを乗せてそのまま。
少なくとも我が家で「みょうがきゅうり」をやるならば、
そうなります。
すると出て来たものは塩とごま油にさっと和えたもの。
これが旨い!
絶妙とはこのことで、
塩の旨さがキュウリの風味を増し、
醤油よりも癖が無く、けれどごま油の香がちゃんと届けられて美味しい。
すぐにでも家で試すことが出来るナイス酒肴でした。

さて、この日「風林火山」はここまで。

「風林火山」にもご飯メニュウは充実していますが、
気分ははしご酒だったので、次のお店を目指します。

【 酒房りしょう 】 

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何となく足が向かったのはこちら。
「あいよ~」の掛け声明るい「酒房りしょう」へ。
当時の黒板メニュウだった「カレー風味サラスパ」をもらいながら、
「喜界島」を飲んでまったり。
あいかわず、非常に居心地の良い場所です。

何か楽しくお話をしながら飲んだような。

【 洋酒店 醇 】

そうしてテンションが上がり、
こちらにもお邪魔しました。
本日最後、シメにモルトを頂戴致したく。

【 ABERFELDY / Aged 12 Years 】

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ブレンデッド「Deward's」の核となるモルト…
…と言うメニュウを見て興味惹かれたもの。
Ykさんが好きなブレンデッドウィスキーで、
「摩幌美」にボトルを入れているもの…
…と言う印象があったのでお願いしてみました。

第一印象は「コーラ味」…でした。
オレンジや干し果実のニュアンス。
どこかカラメルとカラメル主体の香ばしさ…
…コーラの様な雰囲気を感じました。
飲んでみると、
なお香の印象を受け継いでコーラっぽい感じ。
木の芽の雰囲気も、どこか少し感じます。
強い味わいで、奥、常にピートが控えている感じ。
まるでアイリッシュ・ウィスキーの様な感覚。

この日、ブレンデッドウィスキーの
「モンキーショルダー」を、
いたく気に入られたおじさまとお会いして、
何気無い会話を楽しんでいました。
出来事は覚えているけれど、内容はサッパリ思い出せず。
それがまた楽しい夜を感じますネ。
そのおじさま、以前も「洋酒店醇」でお会いしていて、
再会、
その後、街中で自転車を駆るおじさまを見かけたりしています。
松本の街、いろんな出会いがありますネ。
常日頃会うことがない人も、
どこかのBarであり居酒屋さんであり、
顔を合わせると言う事は、またひとつの流れに感じます。

ある種、駅前、この流れ。

今日はこんな出会いでしたが、
緑町には緑町の出会いもあり、流れがあり、楽しい。

飲みの一夜は続いて行きますね。

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2008年10月27日 (月)

【三者三様】第57回多摩独酌会:ブラインド結果比較!(2008年10月19日)


ブラインド結果のまとめです。

くま@牛乳さん、
ケータローさんの得点リストをお借り致しました。

ありがとうございます!

好みも嗜好も住む地域も違う3人の、
目隠し(ブラインド)試飲50種の評価をまとめたものになります。

2008年10月19日・聖蹟桜ヶ丘・アウラホール      

【 第57回 多摩独酌会 】

Nec_0088_2

~ 秋上がりの酒を堪能する ~

―― あなたに合う、
   酒の味、蔵の味、秋の味を探す ――

      

それぞれ試飲については個人の裁量で点数を付けています。
全体点数分布により、
◎、○、△、■の4段階に点数を振り分けます。

◎=たいへん良い
○=良い
△=ふつう
■=苦手

…となります。

【 参加者 】

①くま@牛乳さん
②ケータローさん
③SOJA

【 ☆の付け方 】

☆   3人が○以上
    もしくは2人が◎
☆☆  3人が○以上で、
    更に◎が2人以上

★   3人が△以下
    もしくは2人が■
★★  全員△以下
    更に■が2人以上

【 リスト 】

No.00 l ① l ② l ③ 銘柄
No.01 l △ l ○ l △ 嘉根満(笑亀)
No.02 l △ l △ l △ 龍神(尾瀬の雪どけ) ★
No.03 l △ l ◎ l △ 結人(かつらがわ)
No.04 l ■ l ○ l △ 奈良萬
No.05 l ■ l △ l △ 天明 ★
No.06 l ■ l ■ l ■ 三十六人衆 ★★
No.07 l ○ l △ l ■ 王禄
No.08 l ■ l △ l △ 車坂(日本城) ★
No.09 l ■ l △ l △ 紅龍(多満自慢) ★
No.10 l ○ l △ l ○ 竿灯・ひらり
No.11 l ■ l △ l △ 白瀑“山本” ★
No.12 l ■ l ◎ l △ 豊盃
No.13 l △ l ○ l △ 庭のうぐいす
No.14 l △ l △ l ○ 繁枡“麹屋”
No.15 l △ l ◎ l △ 久礼
No.16 l ◎ l △ l ◎ 安芸虎 ☆
No.17 l ◎ l △ l ◎ 不動(仁勇) ☆
No.18 l ○ l ■ l ◎ 一白水成(福禄寿)
No.19 l ○ l ◎ l ◎ 貴 ☆☆
No.20 l ○ l ◎ l ○ 鶴齢 ☆☆
No.21 l ○ l △ l △ 村祐
No.22 l ○ l ○ l △ 佐久乃花
No.23 l △ l △ l △ 綿屋 ★
No.24 l ■ l △ l △ 陸奥八仙 ★
No.25 l △ l ◎ l △ 寿喜心
No.26 l △ l ○ l ■ 奥(尊王)
No.27 l ○ l ◎ l △ 開運
No.28 l △ l △ l △ 天青 ★
No.29 l ■ l ■ l ■ 鏡山 ★★
No.30 l ○ l ◎ l △ 星自慢(喜多の華)
No.31 l ○ l △ l ○ 超久
No.32 l ◎ l △ l △ 豊香(神渡)
No.33 l ○ l ◎ l ○ 鼎(秀峰喜久盛) ☆
No.34 l ○ l △ l △ 来福
No.35 l ○ l ○ l △ 古伊万里“前”
No.36 l ○ l ○ l ◎ 鍋島 ☆
No.37 l ○ l △ l ○ 遊穂
No.38 l ○ l ◎ l △ さ々一
No.39 l ◎ l ○ l ○ 而今 ☆
No.40 l ○ l △ l ○ 飛露喜
No.41 l ○ l ○ l ◎ 小笹屋竹鶴 ☆
No.42 l ○ l ○ l ◎ 奥播磨 ☆
No.43 l ○ l △ l △ 篠峯(櫛羅)
No.44 l ○ l ◎ l △ 梅乃宿
No.45 l ○ l △ l △ 義侠
No.46 l ○ l △ l ◎ 醸し人九平次
No.47 l ○ l ◎ l ◎ 達磨正宗 ☆☆
No.48 l ○ l △ l △ 豊香(神渡)
No.49 l ○ l ■ l ○ かつらがわ
No.50 l ○ l ◎ l ◎ 一喜(甲子正宗) ☆☆


【 ☆取リスト 】

☆☆:山口・貴
☆☆:新潟・鶴齢
☆☆:岐阜・達磨正宗(燗)
☆☆:千葉・一喜(甲子正宗)(燗)

☆:高知・安芸虎
☆:千葉・不動(仁勇)
☆:長野・鼎(秀峰喜久盛)
☆:佐賀・鍋島
☆:三重・而今
☆:小笹屋竹鶴(燗)
☆:奥播磨(燗)

★:群馬・龍神(尾瀬の雪どけ)
★:福島・天明
★:和歌山・車坂(日本城)
★:東京・紅龍(多満自慢)
★:秋田・白瀑“山本”
★:宮城・綿屋
★:青森・陸奥八仙
★:神奈川・天青

★★:山形・三十六人衆
★★:埼玉・鏡山


以上のようになりました。
各個、コメントは、

みなさんのmixi上のレポートをご覧頂ければと思います。


差があるところないところ、
好みは人それぞれでございます。
星が付いたお蔵も付かなかったお蔵も、
みんな懸命に日本酒を醸しています。

評価が良かったから飲んでみよう!
それは嬉しいことに思います。
評価が悪かったから飲まないでおこう!
…これは非常に寂しいです。
僕らが試したお酒がたまたま合わなかっただけで、
もしかすれば、
読んでくれる貴方を
最高に幸せな気持ちにしてくれる日本酒の1つかも知れませんのに。

まずは日本酒に触れ、親しんでみる!

これが大事です。

日本酒は美味しいし楽しいし、
蔵ごとに地域ごとに季節ごとに様々な表情を見せてくれます。
日本は四季のある国、
四季に根付く食生活、
食生活を支えてきた日本酒の文化。

今日の一杯も幸せでありますように。

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