« 2008年10月12日 - 2008年10月18日 | トップページ | 2008年10月26日 - 2008年11月1日 »

2008年10月19日 - 2008年10月25日

2008年10月25日 (土)

第57回多摩独酌会:試飲ブラインド結果(2008年10月19日)


まず先にこちらの結果から。

2008年10月19日・聖蹟桜ヶ丘・アウラホール      

【 第57回 多摩独酌会 】

Nec_0088_2

~ 秋上がりの酒を堪能する ~

―― あなたに合う、
   酒の味、蔵の味、秋の味を探す ――

      

 

ブラインド:
並ぶ全ての酒において、その銘柄は分からない。
目隠しゆえに、率直に思ったことを採点する。
以下リストは正当表と照らし合わせたもの。

ある程度進むと水で口をすすいで、次を試飲。
お酒は全て吐き出しています。

試飲の結果が、
必ずしも食卓に合うかは分かりません。
自分自身のワガママ採点であり、
SOJAと好みの合う方ならば、ある程度は参考に…
好みが逆の方ならば、逆の参考にされると良いかも。
(僕があまり好みでないものこそが、ベストヒットかも知れません)

☆5.0-0.0の基本5段階設定。
☆3.5を基準として、
基本的に☆4.0を最高とし、
それ以上☆5.0まではなるべく付けない様に試飲。

口にした瞬間に何を思うか…で点数を出しています。
前後のお酒の印象で点数のブレがありそうです。
水を口にしたあとでも点数のブレがありそうです。

ご参考までにご覧頂けると嬉しいです。

まとめは後半に。

【 フルブラインド : 50種の冷酒ブラインド + 10種の燗酒ブラインド 】   

 
テーマ:料理に合わせる目的で選ぶ : 「 醤油ベースの料理 」 6種    

 
1:☆ 3.6
長野:嘉根満(笑亀)・純米・無濾過生原酒
麹味っつか醤油と塩、カラメルの香?砂糖煎餅のイメージ。砂糖+塩??

2:☆ 3.7
群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・吟醸・ひやおろし“特醸”
セメダイン系…いやなんだろうこの甘い煎餅とザラメの味。そして冷蔵庫的カプロン酸エチル

3:☆ 3.7↓
群馬:結人(かつらがわ)・純米吟醸・無濾過ひやおろし
旨い。酸+水。酸く辛口バランスと熟れ

4:☆ 3.6↓
福島:奈良萬・純米・ひやおろし
魚介類。厚い辛口。しじみ系。味噌汁的な

5:☆ 3.7↑
福島:天明・純米吟醸・生秋上がり
熟れた老ね。ナッツ、苦味酸少なめ辛味、やや旨味。バランスあり

6:☆ 3.5
山形:三十六人衆・純米吟醸・ひやおろし
冷蔵庫の奥の赤いカビ。冷えすぎ。ザラザラの味、散り、惜しい

テーマ:料理に合わせる目的で選ぶ : 「 出汁ベースの料理 」 6種      
7:☆ 3.5
島根:王禄・純米“超辛口ひやおろし”
カレー、スパイス、酸、ドライ。橙色のイメージ。やや酸残る

8:☆ 3.6
和歌山:車坂(日本城)・純米吟醸“赤ラベル”
↑に近い。スパイス的に香ばしい。中量。バランスはある。やや酸味が残る

9:☆ 3.7
東京:紅龍(多満自慢)・純米吟醸・火入れ
熟れかけ。あともう少し熟れて欲しい。甘味が発現、後味丸くなりつつ

10:☆ 3.8↓
秋田:竿灯・ひらり・純米吟醸・無濾過生
酸が元気。旨味のメリハリがあって気持ちが良い。もっと鮮やかだと大好物

11:☆ 3.7
秋田:白瀑“山本”・純米吟醸
酸、柿、強くキリキリ辛く感じるが、楕円の様相、やや薄身。含み香にメロン香、やや癖あり

12:☆ 3.6↑
青森:豊盃・特別純米・火入れ
灰色グラデーション。薄く淡麗。よく「食中」と言われそう。米味あり

テーマ:料理に合わせる目的で選ぶ : 「 素材ベースの料理 」 6種      
13:☆ 3.7↓
福岡:庭のうぐいす・特別純米・ひやおろし
バナナ、イソアミル系が熟れかけ。もっと厚いと好き。キレイな感じ

14:☆ 3.8↓
福岡:繁枡“麹屋”・純米吟醸・生
香は熟れ老ね系だが含んでまとまり、旨味あり、しっかりしている。反面ライトさもある

15:☆ 3.7↓
高知:久礼・純米吟醸・ひやおろし
辛、甘、濃、小刺激、痺れ、スレ辛く香が潜む。迫力はある

16:☆ 3.9
高知:安芸虎・純米・ひやおろし“千本錦”
オレンジ。「翠喜」?良い酒。軽さもありバランス良く芯が立ち、旨い。美味しい

17:☆ 4.0
千葉:不動(仁勇)・純米吟醸・吊るし無濾過生原酒
香良し、甘、キラキラした感じ。美味しい

18:☆ 4.0
秋田:一白水成(福禄寿)・純米“亀の尾”
セメダイン系。辛味スッキリ、残りに甘、メリハリあり

テーマ:酒を主役で楽しむ : 「 濃醇 」 6種 
    
19:☆ 3.9↑
山口:貴・特別純米・ひやおろし
まろやか、丸み、落ち着き、程好き良い熟れ、美味しい

20:☆ 3.8
新潟:鶴齢・特別純米・ひやおろし
バランスの良い濃さ。後味がやや酸い

21:☆ 3.6
新潟:村祐・純米・無濾過・秋上がり夏越えの酒
大根おろし、かいわれ大根の香。身が無いが、その分キリリとしている

22:☆ 3.6↑
長野:佐久乃花・山廃純米吟醸・無濾過ひやおろし
甘く熟れていてバランス。酸あり、当たり障りない

23:☆ 3.6
宮城:綿屋・特別純米“美山錦55”
濃いミルク。ただし浅い感覚も並行。料理に歯応えをくれるイメージ

24:☆ 3.6
青森:陸奥八仙・特別純米・無濾過生原酒ひやおろし
高い香。透明感のあるミルク、酸、含んでメロン的な香

テーマ:酒を主役で楽しむ : 「 切れ味 」 6種      

 

25:☆ 3.7
愛媛:寿喜心・純米・無濾過生原酒“ことほぎ”
やや老ね。含んで鮮やか、心地良い。旨、味のバランス。戻り香にやや苦味

26:☆ 3.5↑
愛知:奥(尊王)・純米・無濾過無調整原酒“旬”
苦味強い。苦さがドライな感覚を連れて来る

27:☆ 3.7
静岡:開運・純米・ひやおろし
厚ぼったく冷蔵庫の香の様。味はまとまり、サバケが良い

28:☆ 3.6
神奈川:天青・純米・おりがらみ“吟望”
ハム苦。焙煎味。ドライ。ザックリとしている

29:☆ 3.5
埼玉:鏡山・純米吟醸・生“香味芳醇”
米。赤くもったりしたイメージ。滋味深く灰色と混ざる。後味にまろみ

30:☆ 3.7
福島:星自慢(喜多の華)・特別純米・無濾過原酒ひやおろし
メロン系香。薄みが持つキレの良さ。次から次へと甘、旨が出て来る

テーマ:酒を主役で楽しむ : 「 香 」 4種 
    
31:☆ 3.8
和歌山:超久・純米吟醸・斗瓶囲い生“備前雄町”
超久。老ね+メロンの枯。白ワインのようなこの旨さ

32:☆ 3.7↓
長野:豊香(神渡)・純米“別囲い生一本秋上がり”
老ね系。↑がもっと強くなった感じ。鮮やかさがもっと感じられると好き

33:☆ 3.8↓
長野:鼎(秀峰喜久盛)・純米吟醸・生
トータルなまとまりがある。渋みが強すぎず良い。程好い鮮やかさを持つ

34:☆ 3.7↑
茨城:来福・純米吟醸・袋しぼり生原酒“愛山”
やや苦い香。含んで甘く強くコク味あり。パワーのある灰色のイメージ

テーマ:話題の酒で楽しむ : 6種      

35:☆ 3.7
佐賀:古伊万里“前”・純米吟醸・火入れ
甘く強くキリキリ、アルコール感あり。而今?バランスは中量

36:☆ 3.9
佐賀:鍋島・純米吟醸・生“風ラベル”
突き抜ける甘、酸、イキの良さ。ちょっとだけノイズ。果実

37:☆ 3.8
石川:遊穂・純米吟醸・無濾過生原酒
ミルク、酸、乳清。清、キレイ、コク少し

38:☆ 3.6
山梨:さ々一・純米吟醸・無濾過秋あがり“美山錦”
古い漬け物の香。酸、軽さ、ハムっぽくキリキリとしている

39:☆ 3.8
三重:而今・純米吟醸“山田錦”
好みの甘、キレイな香、バランス良し。旨さが足りないとは思うがこれは好みだろう

40:☆ 3.8↑
福島:飛露喜・特別純米
全体バランスあり。軽めで香りが奥にあり優しく辛い

テーマ: 「 燗酒 」 10種 : 燗にする前
      
41:☆ 3.7
広島:小笹屋竹鶴・純米・原酒
中量。特色、クセがなく辛味で〆る

42:☆ 3.7
兵庫:奥播磨・山廃純米
味、まとまり、こってりが軽く抜けて行く

43:☆ 3.6
奈良:篠峯(櫛羅)・純米“山田錦・遊々”
バランス味。酸がじとっと潜む感覚

44:☆ 3.6
奈良:梅乃宿・純米“温”
奥から味が出て来る。旨味より辛味、バランス

45:☆ 3.8
愛知:義侠・純米“えにし”
やや古酒っぽいか。No.46+47と言った感覚。バランスがあり、ほの甘い

46:☆ 3.9
愛知:醸し人九平次・純米吟醸“火と月の間に”
キレイ。程好い酸。揉むとバランス、まとまり

47:☆ 3.8
岐阜:達磨正宗・本醸造“熟成三年”
古酒。甘く、蜜のような濃さ。深い

48:☆ 3.6
長野:豊香(神渡)・純米“燗”
やや苦い。もう少し濃いともっと好きだと思う

49:☆ 4.0
群馬:かつらがわ・本醸造“もち米四段仕込み”
やや老ね香が気になる。しかし味は最高に旨い

50:☆ 4.0
千葉:一喜(甲子正宗)・本醸造“お燗酒”
ミルク系の旨味。やや蜜感。味も良く好み

テーマ: 「 燗酒 」 10種 : 燗にした後
      
41:☆ 4.0
広島:小笹屋竹鶴・純米・原酒
味の良さ、よく感じる部分が増す。美味しい

42:☆ 3.9
兵庫:奥播磨・山廃純米
バランスがありキレイにまとまる。辛味で〆る

43:☆ 3.7
奈良:篠峯(櫛羅)・純米“山田錦・遊々”
旨味がやや足りないか。辛く感じてしまっていけない。臭み、気になるクセはないのだが

44:☆ 3.6
奈良:梅乃宿・純米“温”
薄い。燗上がりし切っていない。これ以上温度を上げても良くなるかどうか…?

45:☆ 3.7
愛知:義侠・純米“えにし”
カニミソ味。魚の香。旨味が辛味。古酒系の燗上がり状態

46:☆ 4.0
愛知:醸し人九平次・純米吟醸“火と月の間に”
素晴らしい米の香。これは好きだ。鮮やかに旨く、明るい

47:☆ 3.8↑
岐阜:達磨正宗・本醸造“熟成三年”
古酒らしい古酒の香。そして酸の味が旨い。強く旨く

48:☆ 3.7
長野:豊香(神渡)・純米“燗”
苦味が強く感じる。飲んだ瞬間甘く、痺れるように辛さ、強さ、甘さを連続的に拾う

49:☆ 3.8
群馬:かつらがわ・本醸造“もち米四段仕込み”
銀杏の味。不思議な感覚。塩っぽさも入る

50:☆ 4.0
千葉:一喜(甲子正宗)・本醸造“お燗酒”
バランス良くミルキー。上手。上品に上手くぬくさが伝わる


ブラインドの中で特に印象が良かったのが以下の4酒。

16:☆ 3.9
高知:安芸虎・純米・ひやおろし“千本錦”
17:☆ 4.0
千葉:不動(仁勇)・純米吟醸・吊るし無濾過生原酒
18:☆ 4.0
秋田:一白水成(福禄寿)・純米“亀の尾”
19:☆ 3.9↑
山口:貴・特別純米・ひやおろし

不思議と連番です。

利き酒は17番から始めました。
16番は一番最後。
当初、
「これは確かに旨いが、試飲が久し振りだから高得点を付けているのか?」と思うほど。
自分を疑い、冷酒全40種終了後に再試飲しても同じ感覚、
同じ良さを感じたので、
「よっぽど好きなんだなぁ」と思った銘柄。

流石は「不動」ですネ。納得。
「一白水成」も、
今年は「厨十兵衛」で飲んだ「美郷錦」が美味しかったので、
納得できます。
「貴」、比較的ブラインドで高い点数にならないのですが、
今回は良い印象が付きました。程好き熟成、最高です!
秋の安芸虎、僕は好きみたいです。
「赤野」銘柄にしてもそうなのだけれど、
程好く熟れて香の立つ場合に出会うと、相当好きみたい。
去年のはせがわ酒店の試飲会でも評価が高かったもの。

「醤油ベース」の所で、
先入観の恐ろしさなのか、
醤油っぽいと感じるってなんなのでしょうネ。
“甘い煎餅”も甘い醤油と砂糖の組み合わせのイメージ。
冷蔵庫っぽい味とは
フロンガスの香と言うか。
(それは冷蔵庫を壊せば分かります。自分みたく)
「奈良萬」への感覚も面白い。
「何故?」って思います。それを合わせて食べたくなったのでしょうか。
「三十六人衆」は春も苦手だったけれど、
ブラインドでも苦手かぁ…と思います。

「出汁ベース」の所では、
「竿灯」の良さが目立ちました。
それがダシに合うかどうかは分からないけれど、
単純に美味しいなぁ…と。
そして、蔵元ブースにおいてもその評価。
今回一番のめっけもん蔵元。

「切れ味」の部分では、
「寿喜心」がやや高め。なるほど。
「星自慢」は蔵元ブースでの試飲時と同等の評価。
確かに良いデス。

「香」部門…
僕はもらったリストを見ながら回らず、
( …と言うか、もらった瞬間に折りたたんだ )
それが「超久」かどうか、それがあるかどうかすら分からないのに、
よくまぁ、当たったものだなぁ…と思う。
「鼎」に関しても日頃思うイメージそのまま。なるほど。

「話題の酒」の
「鍋島」はやっぱりなぁ…と言う感じ。
高い点数に非常に納得できた。
「而今」も“一蔵堪能”多摩独酌会で、
一番評価が高かったお酒なので、なるほど、と言う感じ。
「飛露喜」は率先して自分からは飲まないけれど、
だいたいブラインドで評価が高いのもこれまで通り。

燗酒は燗前と燗後があるので、その比較も出来て良いですね。

せっかくなので並べてみる。

銘柄_ l 燗前 l 燗後
41:☆ l 3.7  l 4.0
竹鶴   

42:☆ l 3.7  l 3.9
奥播磨   

43:☆ l 3.6  l 3.7
篠峯(櫛羅)   

44:☆ l 3.6  l 3.6
梅乃宿   

45:☆ l 3.8  l 3.7
義侠   

46:☆ l 3.9  l 4.0
醸し人九平次   

47:☆ l 3.8  l 3.8↑
達磨正宗   

48:☆ l 3.6  l 3.7
豊香(神渡)   

49:☆ l 4.0  l 3.8
かつらがわ   

50:☆ l 4.0  l 4.0
一喜(甲子正宗)   

   
「竹鶴」は素直に美味しいと思えた。
燗上がりの良いお酒。
「梅の宿」はどうにも薄く感じる様子。これはまさに“好み”ってヤツかと。
「義侠」は燗にした時の臭いが気になりすぎた。
おそらくそのまま飲んだ場合は「熟成酒」的な見方をするのだと思う。
「かつらがわ」も同。
たいてい燗酒評価が高い酒だけれど、珍しく甘く感じていない。
「一喜」は「燗酒」ラベルがあったので、それをかなり意識している様子。
「九平次」にも言えるけれど、燗酒ラベルが燗酒で旨くてすごいなぁ…と思う。
「豊香」には苦味を感じている様子。
けれど、このお酒は食卓に非常に使えるタイプのお酒だと僕は知っていたりする。
苦味こそが美味しさを保つ芯になりえる。
和む。

以上、ブラインドブースのレポートでした。

Nec_0090_2

ブラインドの総合結果は、
冷酒ブラインド1位:而今
冷酒ブラインド2位:超久で、
冷酒ブラインド1位:竹鶴
冷酒ブラインド2位:篠峯…となった様子デス。

続いて、蔵元ブースは後日に!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月24日 (金)

“8%のビール”を楽しんでみる(2008年6月28日・摩幌美)


何事にも適度…と言うのは嬉しいもので。

ゆっくり飲むと癒される美味しさ。
摩幌美の落ち着いた空気の中で適度、
酔いの終わりの和やかな気持ちに適度、
「適度」と言うのは心地が良い。

「アルバ・パイン・エール」と並ぶ、
「pub.摩幌美」で飲む事が出来るスコットランドビール。

Ykさんは「8%のビール」、
僕にとっては「よく酋長が飲んでいるビール」…と言う印象。


「厨十兵衛」から流れて駅前へ。
「摩幌美」に向かいます。
駅前22時過ぎは、
客引きと街を歩く酔っ払いさんで賑わっていて、
街の光と相まって、目も耳にも騒々しい世界。
今となっては10月に入り、
駅前は客引き禁止の条例が敷かれ、
街がまるで広く感じられるほどです。

【 pub.摩幌美 】

この日、お願いしたのはこのモルトから。

【 BOWMORE / Kingsbury's"Certic" aged 22 Years 】

Cimg3073

まず、オーク樽である事を疑う。
この華々しさ、樽由来と思われる旨さ、
神々しいまでの香り高い芳しさ。

香り高い=シェリーの概念を吹き飛ばしてくれる、
樽による力と熟成の神秘と。
強い香の中に強い火花が散るみたい。
パチパチとして、刺激、弾ける香味。
オレンジと真紅の明滅があって、樽を思い浮かべる香が残る。
少し若草のような香も。
ボウモア…アイラ島…と言うイメージ、
先入観にはピートの香がある訳だけれど、
それは総じて感じられないトップノート。

飲んでみると、シェリー系ではないのが分かる。
喉を通し、ウィスキーの世界に身を投じると、
1000の玉がパッと広がって、時間と共に収縮して行くイメージ。
それも硬く極微細な鉄球で、
なだらかな斜面を音を立てて中心に吸い込まれて行く。
これは美味しい。

先日、長野の「Bar regolo」で飲んだ80年代流通のボウモア、
黒いダンピーボトルの12年も、同様の芳しさがありました。
古いボウモアは、その当時のボウモアは、
こうした香の良さがあったのだろう…と、
最近、理解するようになりました。

【 BOWMORE / Official Aged 8 Years 】

Cimg3074

比較の意味もあって。
こちらはやや現行のボトルに近いイメージ。
けれど、よく目にする12年とは別物。
8年だから若い…と言う事でもなく、良い状態。
“比較”…だので、
キングスバリー、ケルティックと比べてしまうと、
やはりケルティックの素晴らしさに惹かれてしまいますが、
1回の輝きあるケルティック、
比べると落ち着きが、
和みの雰囲気、肩の力を抜いて楽しめる、
そんな感覚の8年、どちらも素晴らしいです。
飲み進める選択、この順、正しかったと思う瞬間。

【 MC.EWAN'S / Scotch Ale 】

Cimg3075

僕の中では通称“酋長がよく飲んでいるビール”…ですね。
少しずつ、曰く“ちびちびと”飲んで行く、
時間を掛けても室温に近付いても空気に触れても良さが長持ちするビール…
…そんな印象があります。

Ykさんの通称“8%のビール”に表されている様に、
そのアルコール度は8%あり、
日本で多く出回っているビールの5%前後から見れば、
随分と高いように感じられます。
度数の強いものを勢いよく飲んでしまうと、
それだけ強く効きますから、
“ちびちび”と飲む…は理に適っているし、
そうして美味しいのならば、何より…ですよね。

いつも重さが程好く適度。
苦味が持つ旨味のあり方、苦味の響かせ方が美味しいビールです。
けして苦くはないけれど、思い起こせば苦いかな。
重くもったりとしていないけれど、充実しているかな。
そんな風に思わせてくれます。
飲みの〆にも美味しいビールですネ。

余談ですが、
このビール「マッキュワン」と僕は呼びます。
酋長がおそらく現地語に近く呼ぶ時の音、
それが耳に入った時に、そう聞こえたが故。
それで覚えて馴染んでしまいました。
ガネーシャにも同ボトルはあり、
「マックイーワンズ」と言うメニュウ上の表記ですね。

ネットなどで見ても様々な呼び方があり、
蒸留所「BRUICHLADDICH」…「ブルイックラディ」も、
「ブリックラディック」と呼ぶ事があり、
2つ呼び名がある…と言うよりも、
現地語に近いか日本語読みに近いか…そんな様な差だと思います。
たぶん。


そんなこんなで24時近く、
「摩幌美」を後にし、今日はお開き。
はじまる、続く、続いて行く―――…
楽しいYkさんとの飲み…なのでした!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月22日 (水)

鮮度をたいせつに感謝を込めて。


番外編。

ここ最近の流れから、
「これは早く書いておかねば」と思えるもの、
早く書いておきたいと思うものをピックアップ。


【 本金SAKEショコラ 】

Nec_0064
今年の「上諏訪呑み歩き」イベントの日に発売された…
…そして今も絶賛発売中の、
上諏訪「酒ぬのや本金」の酒スイーツ第2弾!

第1弾は「酒粕サブレ」ですね。
甘さとほっくりした歯応え、塩みが美味しいです。
更には全国菓子博覧会で「会長賞」を受賞した実績のあるお菓子。

この第2弾は純米吟醸のチョコレートと、
大吟醸のチョコレートが入ったもので、
「ウィスキーボンボン」の様に、
中にアルコールが液状のまま入ったものではありません。

ビターチョコが純米吟醸、
ミルクチョコが大吟醸。どちらもかなり美味しいです。
チョコレートの上には塩が乗り、
「酒のつまみに塩~…」を表現しているのだとか。

入手は蔵元さんまで。
酒粕サブレも基本的には蔵元でしか買えないアイテムと思われます。

長野県酒造組合:本金の蔵元情報表示ページ
( http://www.nagano-sake.or.jp/kura/suwa/index.html )

日本一小さいかも知れない?
日本酒蔵酒ぬのや本金酒造九代目日記
( http://ameblo.jp/honkin-380otome/ )

【 Bar regalo 】

「長野酒メッセin長野」に寄った帰りに、
「景家」に心から行きたい所を、
電車の時間を加味して諦め、レガロにだけは…と赴く。
今回「長野酒メッセ」は開始時間が1時間遅くなり、
その分、身動きが取れなくなった感がありますが…。
ともあれ。

Cimg3945

ボウモアの80年代流通品、開封されました。
こちらはAlc.40度版。
現在のボウモアからは想像も出来ないルックス、
更に味わいもボウモアと思って飲むとビックリします。

Cimg3947

スプリングバンクの35年も開封されています。
非常に美味しいボトル、稀少なものになっています。
この2種以外にも、
飲んで欲しいモルトが多く、
モルト好きな方をレガロのマスターが待っているはず。
この2種は特に1杯の値段が、やや高額になってしまうので、
なかなかオススメしづらいそうデス。
美味しいには美味しいのだけれども………。
オールドボトル、長期熟成、
これらに理解がある方に是非!
もちろん、リーズナブルなボトル、
ウィスキー以外にもプレミアム・ラムやテキーラなども。

Bar regalo:工事中ですが公式サイト
( http://barregalo.blog32.fc2.com/blog-entry-4.html )

【 さかずきん酒袋 】

Cimg3982

非常に可愛らしい「さかずきん」の酒袋。
一升瓶が2本入ります。
一升瓶を入れなくとも、小物類などなど、
かなりの収容量でとっても便利。

福島「奈良萬」の純米ひやおろし…と共に。

東京の聖蹟桜ヶ丘・小山商店の試飲会に行って来ました。
その帰り道、松本に戻ってからの晩御飯。
試飲会後恒例の厨十兵衛。
美味しいお酒で一献です。

「Smile日本酒」内
さかずきんの部屋:

( http://www.smile-nihonshu.com/sakazukin.html )

さかずきんHP:
( http://wakabajirushi.fc2web.com/sakazukin.html )

【 昨晩の晩酌 】

Cimg3988_2
中野市「岩清水」の純米“五割麹”の18BYを、
某所から頂いた酒肴と共に。
店主殿、ありがとうございます!!
美味しく頂きます。

滋賀「七本鎗」は少量残っていたものを飲み干しました。
「日本晴」を使った旨味の強いお酒でした。
味噌にはこちらの方が合うのかも。塩気とか。

ハイスピリッツ社のストラスアイラ15年は、
開けるつもりが酔いの流れで、後回しに。
代わりに、
イチローズモルトのファイブ・オブ・ハートを飲みました。

【 大吟あってり 】

Nec_0093

【 6方1んすぱい8のちりとてちん 】

Nec_0092

あってりする塩尻のラーメン屋さん、
「凌駕あってりめん」の新作メニュウ。
どちらも非常に美味しく、
残り店舗期間が短いことが惜しまれるも、
その間に美味しくあってりさせてもらおうと思えます。
ごちそうさまです!!

「ちりとてちん」は、
「せあぶらにんにくらーめん」と銘打ってありますが、
ニンニク抜きに出来ます。
「抜き」にしても、バッチリ美味しいです。

あってり流創師・小路五郎の「気は心」ブログ:
( http://atteri.jugem.jp/ )


ほぼ時系列順に、

バラエティに富んだ情報ブログでした。

そう思うと、
このブログは我が道を突き進んでいるのだなぁ…
…と感じないではいられません。

次回更新は、
「第57回・多摩独酌会」のブラインド結果が先か、
前回の6月末の飲みの夜の続きになる予定です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月21日 (火)

はじまる、続く、続いて行く。(2008年6月28日・厨十兵衛)


こうしてブログに残ると言う事は、
もちろん、記録であり記憶である訳で、
どんなタイトルを付けようか。
考えた末に、
6月24日の辰野ホタル祭から続く、
この6月28日を「はじまる、続く、続いて行く。」と名付ける。
今もこれからも繋がって行くと良い、楽しくも美味しい時間。

Ykさんとふたりで向かった厨十兵衛。
偶然居合わせることはありましたが、
一緒に飲みに出たのは、この日が初めて。
( 飲みの途中で合流した事は以前にもありますが )

【 厨十兵衛 】

店内は賑わっていて、
カウンターの上に
日本酒のボトルが置かれる事が多く見受けられ、
それもまた嬉しかった事を覚えています。
日本酒居酒屋である「厨十兵衛」だからこそ、
様々な銘柄を飲み比べる事が出来る……。
日本酒が多く出る日は、
カウンターの上に、
味も様々、見目、ラベルデザインも様々、
美味しさと楽しさを瓶に詰めた日本酒が並びます。

【 山口・東洋美人・純米吟醸“611” 】

Cimg3064

まずお願いしたのは、
「東洋美人」の611番地のお米で造った純米吟醸。
非常に高品位で、
出品酒系にありそうなカプロン酸エチル系の芳しさが、
非常に無理なく入って来て、快いデス。
味わいも高バランスで、
どこにでもクリアさが存在していて、
芯はドライだからこそ、もたつく事無く、
淡麗に走りすぎずに美しく、
重すぎる事も甘すぎる事もない。
非常に良い品質のボトルでした。
目の覚める美味しさ。

【 早採りザーサイの浅漬け 】

Cimg3067

酒肴はいつもお願いしていたい定番メニュウを。
早採りザーサイの浅漬けは、
その食感と程好い塩気、また瑞々しさが好ましいですよネ。
お酒に合う…というよりも、
お酒を飲む場に合います。
食べる清涼剤。そんな感じ。

【 えんがわの酒盗和え 】

Cimg3068

こちらは旨味なるもの。
平目のえんがわが入荷している時に登場する、
この夏、僕の中で大ブレイクした必殺系酒肴。
大好きですね。
「手始め」以降の酒肴に、
「これはYkさんと一緒に食べたい!」と思うもの、
日本酒をこれから飲むのならば、
用意しておきたいと思うものをお願いしました。

【 滋賀・一博・特別純米うすにごり 】

Cimg3070

1度は飲んでみたかった「一博」…
数年前、滋賀の「七本鎗」に出会った頃、
使っていた滋賀の酒屋さんのラインナップにあったもので、
中澤酒造の蔵人さんが、
「大治郎」の畑酒造さんの蔵内で仕込むお酒。
極少量生産だけれど、だからこその品質がある…
…そんな風に聞いていました。

滋賀の酒は料理に合います。
強すぎない香、味ノリの良さ。
派手さが無くとも旨味の変化が楽しく、深く、
サバケが染みる時、抜ける時……
酒肴の顔にも合わせて来て良いデス。
この「一博」も、
そうした滋賀酒の良さ、確かに感じました。
うすにごり分のほのかな柔らさも嬉しい。

Ykさんには、
フレッシュな感覚が美味しかった「土佐しらぎく」をオススメ。
今では瓶を並べて写真を撮っていますが、
この頃は自分のお酒だけを撮影していたのだなぁ…と気付きます。

【 馬刺のたたき・ゴマ油塩がけ 】

Cimg3069

さっとごま油が掛けられていて、
香良く、また肉の柔らかさもあり、旨い。
2種類のネギが与えてくれる味の変化、
辛味の添えは的確。
強すぎない…タレなどによる加味が、
ほとんど為されていない故に――…
塩による旨味のあり方、心地好く感じられる味の構成。
日本酒をたしなむ中で、調律され、合う印象。
味が強い場合は時としてギャップがありますが、
この“たたき”の程好き事、流石の厨十兵衛と言った感じ。
つまんでは食べ、一献。これ幸せです。
タレもまたタレの良さがありますが、
このごま油、塩、ネギ、そして馬肉のたたき。良いですねぇ。

【 栃木・大那・特別純米生“玉苗” 】

Cimg3072

「山酒4号」と呼ばれていた山形県の酒造好適米。
正式に名前が付けられ「玉苗」として市場で見かけるようになりました。
首のラベルを見ると、
「那須玉苗」とあるので、地元産米であることが伺えます。

Ykさんと楽しくおしゃべりをしながら、
直近、埼玉の「チョウゲン坊」で飲んで美味しかった、
茨城「来福」の「夏の酒」をオススメ。
「大那」、
酸の構成が元気で、張りがあり、
その分、やや渋味も感じながら、
それこそが「馬刺のたたき」と合う感じで。
美味しい。

「 それでは 」

…と、頃合良く酔いも進み。

駅前に向かう事にしましょう…と言うことで、
満ち足りて「厨十兵衛」を後にします。

この夜、まだまだ続きます。

続いては洋酒の世界。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月12日 - 2008年10月18日 | トップページ | 2008年10月26日 - 2008年11月1日 »