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2008年9月28日 - 2008年10月4日

2008年10月 4日 (土)

最近のラーメン(2008年10月・備忘録)


おなかが空けば、これ幸い。


前回のまとめが7月18日でした。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/200857veinchia_4305.html
 )
定期的にまとめてアップ。

現状、「ラーメンは2日に1度」体制にしているので、
行くお店が固定化されつつあります。

ここ数ヶ月の分。


【 麺屋大輝・つけそば(特大) 】

Cimg3464

時たま、どうしようもなく食べたくなる大輝。
やはり旨い。
夏だからとか、そういうことはあんまり関係なく、
麺を食う、
それを欲し、その為に向かう。

喉越しも良いけれど、
味そのもの、噛み締める甘みが大好きです。

【 熊人 】

Cimg3485

厨十兵衛Idさんの夏の応援に上田創造館に行ったとき、
ランチで向かった場所。
徒歩圏内。
上田創造館の裏道から出て、迷った上で到着。
ようやく食べに行く事ができて嬉しかったです。

【 凌駕あってりめん・あってりょうが麺(みそ) 】

Cimg3623

ここ数ヶ月でよく食べに行く3店舗のうちの1つ。

「味噌ラーメン」と言う固定観念で食べるとビックリします。
あってり創始者の店主殿のアイディアが、
おそらくバッチリめかし込まれたパワフルなれどエレガントなメニュウ。
食べていると「美味しいし軽く食べ切れちゃう!」と思うのですが、
意外に1杯、基本サイズで超満足します。
量を思わせず食べさせる旨さは流石としか言いようがないです。
求心力のある1杯。
味噌の風味、旨さを出しつつ、
麺の味わいで食べさせる感じ。旨いです。

【 のうこうつけ麺(大) 】

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21時1分から22時までの時間制限限定メニュウ。
非常に濃厚です。
けれど、濃いゆえに旨い。

Cimg3662

スープはこんな感じ。
粉チーズも実に効果的で、とろっと麺に絡み付いてきますネ。

Cimg3660

お肉を調理したりする店主殿。

【 ニボシが泳いだあってりめん 】

Cimg3798

えてして和蕎麦のイメージすら抱きました。
細麺の歯切れの良さ、かえしのダシの効き具合も含め。
ニボシの可能性に触れられます。

もし次に自作をする機会があるならば、
煮干、鯵煮干を主体に作りたくなってきました!

【 食事処あさの・支邦そば 】

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スイーツファンタジスタ帰りに。
松本に帰ってきた末に、こう言ったものが食べたくなって。
流石、安定していて美味しいです。
「ザ・中華そば!」という感じ。

【 麺 海月・くらげら~めん 】

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定期的に行きたくなるお店。
この日はややネギ油が香ばしく感じましたが、
それはそれで美味しいことに変わりはなく。
するっと食べられるラーメン。

【 楽家・こってり中(かため)+キャベツ 】

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家系のラーメンは中毒性が…うんぬんかんぬん。
「麺家いわい」も良かったのだけれど、
国道19号の渋滞に耐えられる自信がなかったのでこちらで。
「いわい」と毛色は違うけれど、
ガッツリ食べることが出来て満足。
やはりキャベツははずせません。

【 麺肴ひづき・醤油つけ麺+メンマ 】

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ここ数ヶ月でよく食べに行くお店のひとつ。

レギュラーメニュウも素晴らしいクオリティです。
開店当初以来になるかも知れない醤油つけ麺…
…「醤油麺コクにごり」を美味しいと思う人は、
間違いなくこれは頼んでおくべき。
たまに「醤油麺コクにごり薄味」が大好物なのですが、
ダシの旨さがたまらない訳です。
それはダシを飲むからに決まっているのですが…
「つけ」の状態でも存分に旨い!
限定メニュウに惹かれて頼む機会が少ないのですが、
限定のない時期でも大いに迷える魅惑の美味しさ。

【 極太味噌つけ麺・魚味(大)あつもり+メンマ+海苔 】

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もうすぐ提供期間が終わる限定メニュウ。
9月中旬~10月頭まで。
これ、歴代の限定メニュウの中でも特に気に入りました。
甘い優しい味噌味、魚の旨味の濃縮具合、
麺自体の旨さ…どれをとっても大好物。
スープ割をしたときの、
どこかお味噌汁、味噌鍋などを思い浮かべるぬくもりも好き。

初回以降の3回、全て「あつもり」で頼んでいます。
なくなるのが非常に惜しい…。
いつも寂しいデス。

【 ネギ豚めし 】

Cimg3764

新価格になってから初めて頼んでみましたが、
これがまた…よく工夫されたメニュウでした。
細かくしたチャーシューが、米粒の隙間に入って、
食べていくどのフェイズにも感じられて良いです。
その上で、
ネギ油…でしょうか、
それにしてももっと油の印象がありますが、
“ネギ”に相当する部分が混ざって良い感じ。

キャベチャ丼も良いけれど、これも!

【 俺らラーメンちょもらんま・とりプラスカレー 】

ここ数ヶ月で、やはりよく食べに行くお店。

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メニュウにある「とりプラス」をカレー仕様に。
やや塩分濃度が高いものの、一食の価値ありだと信じています。
繊細に、各シーンが美味しいのではなく、
単刀直入に鶏、カレー、魚が旨い。

【 鯵カレーラーメン+キャベツ増し 】

Cimg3647 

別バリエーション。

【 鯵カレーラーメン背脂+キャベツ増し 】

Cimg3797

その背脂入り、背脂なしを食べてきました。
背脂がない方が、くっきりと全てが立ち上がりますね。
鯵の風味、カレーのスパイス成分、香味など。
ご飯も、チャーシュー丼は魅力的ですが、
カレーの美味しさを十二分に味わうのならば、
白いご飯だけが良いのかも。


書いているだけで、お腹いっぱいになれるかも。
読んでいるだけでも、それは同じかも。

食欲の秋ですねぇ。

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2008年10月 2日 (木)

寒くともあたたかく。(2008年6月22日・名古屋の喫茶店、厨十兵衛)


思えば、
この頃は「ゲリラ豪雨」なんて呼び名すらなかったと思う。

僕は特に雨に打たれたわけではないけれど、
時たま停車して見える特急列車の外の世界、
強い雨音、濡れた空気、
近付いて行くはずなのに、何故か遠退いて感じる松本。

電車の通路で立っていた。
何もする事はなかった。
寝るにも場所は狭すぎた。
同じように座席を取れなかった人達は、
無言で耐え忍ぶように松本へ運ぶゆりかごに揺られる。

2日間、しっかり遊んだ。
すごく楽しかった。
まるで僕の体が湿気を吸い込んでいるかのように、
静かな時間に沈んでいくかのように、
疲れを実感させる。

名古屋からの帰り道。

そのメールは、とても心強いものだった。

寒くとも、あたたかく。


転じて、6月22日朝のこと。

くま@牛乳さんのお家にて一泊後。
昼の日本酒の試飲会を目指して出発です。

まずは腹ごしらえを。

名古屋の喫茶店文化と言えば、
“モーニング”ではあるのだけれど、
この日は気分を変えて、こちらで。

【 ある喫茶店 】

Cimg3042

店名すらもメモがなく。
マッサージブースもある複合型の喫茶店。
住宅街にこそあって正しい感じですネ。
時に、憩いの場であり、
仕事帰りのリラクゼーション施設でもあり。

朝8時からの朝メニュウ、
これは名古屋文化の一端ですよネ。

【 きまぐれサンドセット:600円 】

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ツナサンドのセットを。
フルーツたくさん。
「厚切りトーストセット」には小倉生クリーム、
チョコ生クリームなどをトッピングできる様でした。

試飲会の会場では、
尊敬する日本酒好きの面々…
mujyun@古さん、ポンチュウさん、
もちろん、前日にお世話になったワッシーさん、
「孝の司」を持って来て下さったMASAさん、
酔っ払いくまさんにお会いし、充実。
実に楽しい試飲会でした。
天候は思わしくなかったけれど、
気分はとても晴れやかで、
意気揚々と名古屋駅に向かいます。

自由席に座って帰りたいからこそ、
かなり早い時間にホームに着き、待ちます。
次第に雨足は強くなり、本降りと言うよりも、
嵐の様な強さを伴って、夜を前に空は暗く、
騒々しくなっていました。
…まぁ、大丈夫だろう。
電車に乗っている最中は寝て過ごせると思っていました。

出発ホームを間違えていました。

それに気付いたのは出発の直前。
もう、電車が来るころだからとトイレに向かい、
その中で、別の電光掲示板に「しなの」の文字が。
早く着いたからこそ、
リアルタイム情報の出る電光掲示板には、
乗りたい「特急しなの」の情報は表示されておらず、
時刻表を見てホームに上ったのですが…

…気付いたのは幸いなのか、
本来のホームに辿り着くと、すでに長蛇の列。

どっと疲れが押し寄せ、
肩に掛けていたかばん、持つ背筋にずしんと重みが増す様な。
仕方がなく並びはしたものの、
これから2時間30分以上、
立ったままかと思うと既に堪えがたく。






くじけそうになった帰り道。
本当に辛かった。

あんなにあんなに楽しかったのに。

そう思わなければ良いのに、
思ってしまうと、もっと辛くなった。

人生の辛いことの中でも、
おそらくは全く辛い部類に入らないものであろうに、
それでも、
疲れと眠気が導く先には、
悪い考えしか思い当たらない。

けれど、光もあった。

ずっとメールで相手をしてくれた人がいて、
ものすごく助かったし、
ケータイが振るえるたび、嬉しかった。
ケータイを手に握ったまま腕を組み、
寒さをしのぎながら、目を閉じ、次のメールを待つ。
「気晴らし」と言う安易な言葉で片付けたくないほど、
長い2時間30分の間を救ってくれたメールだった。

感謝。

【 厨十兵衛 】

お店の前で、
メールの相手に無事に松本に戻ったことを報告。

気付けば、雨はあがっていた。

寒くとも、あたたかく。

あたたかい気持ちで、厨十兵衛に入る。

【 かけうどん 】

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お店に着くなりお願いしたもの。
日曜日の21時頃、
雨上がりの夜に街の人通りも少なく、
そしてまた店内も静かなものだった。

メニュウには「冷やしうどん」とあったのだけれど、
温まりたくて、これをお願いする。

旨さが染み込んで来る味。
熱く、唇が嫌うような、胃が驚くような、
その温かさは、なんと心が飢えていた味だろう!
吹いて、ほんの少し、ほんの少しだけ冷まして食べる。
甘く確かなダシは旨い。
いつもの味わいが実に旨い。

松本に帰って来た今を、なお実感する。

【 鍋島 】

Cimg3046

試飲会に登場していた「鍋島」…
けれど、このボトルだけは、
「松本に帰ってから厨十兵衛で飲む」と決めていたので、
試飲しなかった。
これも今日の目当てのひとつ。

飲んでみて、
酒が体に染み込んで行かないことに気づく。
味も香も感じてはいるけれど感じられない。
判別が付かない。
…そんな気がしていけない。

どうも疲れ過ぎている様だった。

お酒は後日、ちゃんと楽しんだ。
「鍋島」が提案する「夏のお酒」と言う事で、
加水などして夏向きを表現するタイプではなく、
その酸味など、味わいのあり方から、
夏酒に挑戦したボトルで、美味しく頂いた。
ただ、あの夜は、
先に寒さ故のシメに到達したので、
その一杯だけでじゅうぶん幸せな気持ちではあった。
お酒の真価を、
今の僕は理解していないかも知れないけれど、
体にアルコールが染み込んでこなくとも、
心になんと旨し酒を浸しているのだろう、そんな風に思った。

いつもの場所は馴染む。
いつもの空気が松本に帰って来た実感になる。
疲れを甘受する気持ちが芽生えて行く。

ケータイの電池は厨十兵衛にいる内に切れてしまった。
ケータイのケータイ充電器で充電をしようかと思ったが、やめた。
家はすぐそこで、今は寒くない。

寒くとも、あたたかく。

きっと、ひとりでは寒かったろう。

寒くともあたたかく、家を目指した。

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2008年10月 1日 (水)

名古屋日本酒飲みたちのその後(2008年6月21日・STAND BAR)


日本酒を堪能した夜、その後。

↓前回。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/2008621-a18f.html )

同じ道をもう1度…と言われても、
僕はただただ迷うばかりでありましょう。

ただ、ワッシーさん、くま@牛乳さんの、

その背中を目指して着いて行くのがやっと。

夜の栄町、
人は多く、いろんなお店への呼び込みも多く…
人種も様々で、
日本人、外国人さんだけでなく、
もっと普段見かけないような…
ネオン街、それすらも色取り取りであるし、
人の表情も、服装も、空気さえも、
「世界のるつぼ」のような歓楽街。

雑居ビル、
数段しかない小さな階段を登り、
そして辿り着いた場所。

おぼろげな記憶の中をのぞく日記。

【 STAND BAR 】

Cimg3040

ネオン街を通り抜けて…

…と思うと、落ち着いた佇まいに驚きすら感じました。
外世界の音を、騒々しさを隔絶したBarらしいBarの空気。
佇むに適する静かなカウンター。

Cimg3038

並ぶウィスキーの瓶の中には、非常に惹かれるものもあり。
オフィシャルのものもボトラーズのものも集めていて、
そしてまた、
バーテンダーさんもどこにあるかが分からなくなっていたりもし。
それはけしてマイナスなことではなくて、
目の前に見えるボトルが、だからこそ楽しく見えました。
フランクに話すバーテンダーさんでした。

【 CAOL ILA / Signatory Vintage 1981 】

Cimg3035

桃の香。香り高く美しい。甘く芳しい。
シェリー系統、品の良い風の流れを感じます。
深く吸いこんで見ても変わらず。
シェリーの刺激のありかたが、たいへん心地好いです。

飲んでみると、思いの外枯れている印象。
流石に旧ボトル…と言った感覚。
けれど、刺激がどんどん溢れ、攻めて来る。
アイラ島らしいピートは、あまり感じないものの、
実に鮮やかに眼前に広がり、
またアッサリした風情もあると思います。
飲み込む量を多くして、
グッと飲み込むと、その先に、一番奥に、
ピートが乗っかって来る感覚。

この旧ボトル、
「Bar regalo」で飲んだ「Royal Blackra」、
kenchieさんに飲ませてもらった
「Pure Grain 1964」、「Glenugie」…共に実に良い印象があります。
今回のボトルも勿論のこと。
今後も見かけたなら飲んでみたいと思いました。

【 余市 / SMWS 1987,116.9 】

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トップノートは、
ナッティ、シェリー、かすかなピート感。
“ナッツが走る”…とメモ。

松本の「摩幌美」で「余市1987」を試した事があったからこそ、
同年のソサエティボトルには惹かれました。

スッとはいるのに、クッと来る。せり上がる。
スムース、複雑に…
漂うリンゴのカラメルをイメージさせる味わい。
揺り返す様に押し寄せる様に、
余韻すらも色千彩にして、最後に再びピートが締め括る。


日本酒を楽しみ、モルトをも楽しみ、
名古屋の夜、非常に楽しく過ごせました!
ワッシーさん、くま@牛乳さんには本当に感謝です!!

そして、その後、
くま@牛乳さんのお家に泊めて頂きました。
夜遅くに辿り着いたにも関わらず、
奥様にもたいへんお世話になりました!
ありがとうございました!
松本にお越しの際は、色々とナビゲートしますっ!

そして翌日の日本酒の試飲会への運びへとなります。
この日記は先んじて書き終えていますので、以下を。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/in2008_a50a.html )

明日はその後のお話です。

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2008年9月30日 (火)

名古屋、日本酒飲みの夕餉(2008年6月21日・地酒と旬の味 ききや)


まずは6月第3週末にお会いした、
日本酒好きの熱い男たちに感謝を!!

第2週の埼玉「チョウゲン坊」に続き、
日本酒を心から愛する友人がいたからこそ、
初めて行くお店で、
最高に熱く楽しい夜を過ごす事が出来ました!
心から幸せです!

日記を見るたび日記を見るたび、

行きたいと思っていたお店に連れて行ってもらいました。


新興住宅街…と言えば良いのか。
千種の駅でくま@牛乳さんと合流して、
地下鉄で池下の駅に向かう。

やや時間があるので、ミスドで休憩する。
特に何も食べずに、飲み物だけ。

雨は上がっていたけれど、
雨上がりの街並みは―――…
背の高いマンションを見ると暑苦しく、
道沿いに並ぶ街路樹や、ふと奥の方に見える緑を見ると、
雲を透き通り弱く届けられる光を受け、
露に濡れ、照っているようだった。

「 こんなところに? 」

…と思う。
閑静な住宅街と言うよりも、もう少し広く寂しげな街。
これからもっと発展して行くのだろう、
その直前、広い道の賑わいがないのも雨のせい。
そんな場所に、目指すお店はありました。

【 地酒と旬の味 ききや 】

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入って左側、
カウンター席の奥にはワッシーさんが。
右側はテーブル席、座敷席となっている様子。
早い時間にお店に着いたので、
この段階では店内の活気は、
雨上がりの空気に続くように静かなものでしたが、
その後、次々と人が訪れ、賑わっていました。

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お酒もお料理もお任せでお願いします。

箸は持参したものですが、
割り箸ではなく、きちんとした箸、箸置きが用意されていて、
細やかな食卓の気配り、されている様でした。

まずは楽しみにしていたお酒から。

【 磯自慢・御湖鶴・正雪“天満月” 】

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静岡・正雪“天満月”・純米大吟醸…
高い香。クリア、クリーム+バナナの雰囲気。
深く吸い込むとカプロン酸系+セメダイン的な香も。
メモに一言、
「 うわ、ウマイわ。すごく美味しい 」
全体として軽く、初手に良い。
やや終盤に苦味も残るけれど、前半の旨さは抜群です。

長野・御湖鶴・純米大吟醸“金紋錦”…
上立ちはキンとしていて、ややオレンジっぽいイメージ。
酒っぽい…と言う印象。アルコールさ、ドライさがあります。
中盤以降、苦く、粉っぽい。
後味になおドライ…あっと言う間に消えて行く感じ。
口の中で揉んで良さを拾い上げるような、そんな感覚。
熟成してどうか…と思うと、
そんなに寝かせない方が良いような気もします。

静岡・磯自慢・特別純米“雄町”精米歩合55%…
より酒っぽい。
3種の中で最もお酒らしいニュアンス。
どこか田舎っぽいとも思う。
華々しい香ではなく、熟れた味の強さ、しっかりした雰囲気。
個人的に使う利き酒言葉の“ハムっぽい”に該当する。
でもバランスはしっかり形成されていると思う。

【 つきだし 】

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数種類出て来て嬉しい。
そして、それぞれが旨い。
数種類あると、
自分の気分を選べるので、気持ちが楽ですよね。
飲んでいるお酒、口の中の旨味、その状況に合わせて、
箸が伸びる。

あん肝、やはり酒の友。

【 鮎 】

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この時期、ちょうど旬直前か、旬真っ盛りか。
串にあるものを、
実に上品に紳士のような心持ちで、いざ腹に噛り付きます。
焼き上がって直ぐの鮎、
カウンター越しに焼かれていく姿、眺めておりました。
腹の熱さは、熱の美味しさ。
焼く事の香ばしさと塩に立つ香が実に美味しく、夢中。
お酒を忘れさせる、ひと時。

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お豆腐か…それに順ずるものを揚げたもの。
周囲の歯触りの良さ、中身もそれを受けて軽く仕上げてあり、
豆の味がシンプルに濃く、その濃さを香としても味としても感じられる。
コース、食事の流れの中で、
揚げ物はまだ早いか…とも思えたけれど、
そのさっくりと品の良い香ばしさは、むしろ迎え入れたい感じ。
酔いにも食欲にも緩やかに、けれど着実に加速が着きます。

【 お造里 】

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それぞれが「ここぞ」と言うものを使って来ているような。
実に美味しいお刺身たちでした。
特に金目鯛、その食感と口内に吸い付くような、
もちもちとした弾力性は、非常に憧れる肉質。
素晴らしかったです。

【 キスの天麩羅 】

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キスは魚へんに「喜ぶ」と書いて「鱚」です。
確かに天麩羅にして旨い魚。
これにダシをつけて食しても良い。
元来、淡白な魚ではあるので、
ダシにも合うし、揚げた時に白く立ち上る香、
その甘さが何よりも美味しいお魚だと思っていました。

けれど、お魚なのだから。

このキス、しっかりと魚らしい銀の背を想像させる味わいがにじみ、
淡白なだけで終わらせない。
味が乗る、旨味が乗る、確かにその通りであるけれど、
それ以上にキスの生命力を感じさせました。
美味しかったです。

【 松の司、十四代、御湖鶴、黒龍 】

Cimg3028

お酒も2順目。

滋賀・松の司・純米大吟醸“愛山”2006年…
どこか粉の雰囲気。ひそやか。
もっと温度高くてもいい…のかな、と香から思う。
「やや早いか…」と、ひとくち目に思いながら、
その中で変化して行く酒の旨さに喜びました。
なんとキュートに酸が遊ぶのだろう、と。
口に入れた瞬間じゃ分からない
「松の司」のパワフルな米味、強みが良い意味で力を抜き、
もっとキレイで、もっと瀟洒な感じ。
美しい。なんて言うか少女の味。

山形・十四代・純米無濾過生詰…
大根おろしの香。
青臭さ、澄んだ感じ。上立ち香はそんなイメージ。
飲んでみて、
味のこなれた甘みの表現はまさに「十四代」、素敵な酒質。
小山商店などの「ブラインド」で強いはずだ…と思える。
旨味のあり方が上手です。

長野・御湖鶴・純米大吟醸“山田錦”…
これ、ウィスキー樽に入ってなかったか?…
…と思う。何だかそんな感じ。
枯れた感覚。スィート、シェリー、ドライ。
うん、前に出る酒の勢いは感じず、
どちらかと言うと奥手なタイプ。
冷えている段階では、
どうしてもノイジィに感じてしまう。
温度上がって来ると、
比較的、オレンジ系の香味でまとまってくる。

福井・黒龍・大吟醸…
魚肉ソーセージの味。
例えは悪いかも知れないけれど、めちゃくちゃ旨い類のそれ。
これも枯れ香がある。どこか“暮れる”イメージ。
「御湖鶴」にも、同様の雰囲気があった様に感じます。
「大吟醸」と言うよりも、味の出方、熟れ方から、
純米吟醸のようなイメージを感じました。

また、
ワッシーさんから、
「磯自慢」の吟醸をおすそ分けして貰いました。
先ほどの「特別純米」を、
もっともっと綺麗にした感じで、すきっとしていて美味。
ごちそうさまです♪

【 トマト日本酒漬け 】

Cimg3030

強烈に印象に残るメニュウ。
「 うまいけど、うまいけど……なんだこれっ 」
そんなメモが残っています。
タイトル通りにトマトの日本酒漬け…ではあるのだけれど、
アイディアとしても美味しさとしても、
素晴らしいにも程があると言うか…
箸休めにはなったけれど、驚きで酔いが覚めるかと思うほど。
また食べたいと思うこと必至。
酔い心地にこの爽快感は本当に嬉しくなりました。

美味しいトマトを時として“果実の様だ”と感じますが、
それを更にレベルアップさせ、
まるでマスカットのような甘さと香の良さ、
果実感を表現できている事を、実に大切に「美味しい」と思います。
「ききや」さんのブログには、レシピが公開されていますので、
今度、やってみようと思います。

【 飛魚のたたき 】

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極少量入荷していた飛魚を分けてもらいました。
お酒が美味しく感じられる透き通る身。

【 飛騨牛レバー刺 】

Cimg3033

これも衝撃が走った食材。
ここまで張りのある、艶のある…旨いと興奮して、
たまらず体を震わせ喜びに地団駄を踏み鳴らすレバーに出会った事がない。
「じゃのすけ」の白レバーは、
このレバーと比べると「静」の世界、
旨さがとろけて行き、多幸感に包まれる。
このレバーは「動」の世界、
その力と生命の溢れた超常世界を垣間見せます。

あぁ、見ただけでもう1度食べたくなりますネ。

塩、油も美味しいけれど、
それによってブーストされて迫り出して来る、
レバーの旨さったらないデス。
ワッシーさん、くま@牛乳さんが、
「ここのレバーは旨いぜー!」と言う、
その声に超音速で繰り返し頷きたい感じ。

【 炒飯 】

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飲みの〆の炒飯と言うと、
どうしても「厨十兵衛」を想像してしまいますが、
それを遠く離れた名古屋の地でも堪能できるとは!
これは非常に嬉しい。

自分ひとりであれば、きっと食べられる容量の少なさゆえに、
ここまで辿り着けはしなかったでしょうけれど、
くま@牛乳さんの「炭水化物も…」の一言、
素晴らしいとしか言いようがありません!


「 ああーーーー!! 」

…と歓喜の叫びを住宅街に響かせたいくらい満足!

このお店、素晴らしいデス!
名古屋チームの皆様の日記を見ていると、
季節の食材も素晴らしい揃い方をしている様子。

四季折々、きっと行けば満足できる、幸せになれる、
それも日本酒と共に!

初めて遊びに行った「ききや」で心から満足した夜―――…

…――ですが、まだまだ続きます。

次はBarへ連れて行ってもらいました♪

明日は10月1日、日本酒の日です!

 

美味しい日本酒、飲んでいますか?

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2008年9月29日 (月)

うん、レーズンと合う。(2008年6月19日・摩幌美)


集中して飲んでいる時って、
たいていはノージンググラスに鼻を突っ込んで、
ジッと、その香に耳を傾ける。

酋長の声は、
まるで頭から降って来る様な感覚。

「 うん、レーズンなら合うね 」

…と言っていた。

一粒もいで食べてみたとき、

「 うん、レーズンと合う 」

…と、すごくすごく思った。

ほろ酔い加減のその夜に、
目の覚めるシングルモルトウィスキー。

【 Clynelish / Blackadder 】

Cimg3001

ボトラーズ「ブラッカダー」社の記念ボトルだそうです。
以前、酋長から「美味しいクライヌリッシュがあるよ」と聞いたうち、
先んじて頂いたソサエティのものに続く、もう1本。

まずはトップノートから。

赤と白のワインを混ぜ込んで、
ものすごく花開くエキスを落とし込んだ、
やや紅いイメージ。
ごく近くで嗅ぐと枯れた雰囲気。
どこか薬品っぽくアルコールっぽさもある。
ツンとする感じ。

―――まず、そんなメモが。
そしてグラスを揺らしながら更に開いて来ると、
「大輪」と言う言葉が浮かんで来ます。
小さな花が集まり、豪華に咲いた様を思い浮かびました。
ひとえに大輪である様。
香って行く中で変化する。
芳しかったりくすんだり、
いつも刺激的で強く感じさせてくれます。
テーマカラーで思い浮かべるのは赤。
香に良い意味で重み、くどさがないけれど、
バターっぽさも、またどこかで感じるような気がします。

飲んでみる。

ふっとナッツが降って来る。

ヘーゼルナッツの芳しさに草のニュアンス。
「これは美味しい!」と思う。
クライヌリッシュに思うイメージに近く、
バレートの中からフレッシュさ、若々しく立つ香、
枯れてかすれて行く香が。
行き交う味わい、複雑、
その途中のモルトっぽさがオレンジと鮮やかさを持って出て来る。
よくよく揉むと刺激の向こうに、
すごく豊かなオレンジのひまわり畑が有る。

うん、レーズンと合う。

枝付きのレーズンをもいで口に投げる。
モルトの良さ、邪魔しない。
レーズンの甘さ、なお美味しい。

“否定のないモルト”…そんな気がします。
完璧な類じゃあるまいか。
若さとその中に目に見えないがもっと…円熟たる旨さがあり、
余韻もふと香ばしい。
常に圧力を掛けられ続けるよりも、
「ふと気付く」感覚は飲む喜びを感じます。
クリーム的、スムースさも残りますね。
加水すると橙色と糖質の雰囲気。


風林火山、酒坊りしょう、摩幌美と飲んだ夜。

楽しい6月の平日飲みなのでした。

すでに季節は10月目前。
これから夏の日記が始まり、
季節とズレては行きますが、
のんびりと過日、楽しい日を振り返る日記、
お付き合いくださいませ。

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