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2008年8月24日 - 2008年8月30日

2008年8月30日 (土)

このセレクトの正しさは、酒の旨さに繋がっている(2008年6月14日・チョウゲン坊)

   


歩く先に見える夜空、その透明感。

充実した日に見える景色は、濁らない。


2007年12月27日のmixiメッセージが残る。
「わびさび」さんからのメッセージ。
「マイミクになりませんか?」と言うもので、
その後、
「チョウゲン坊」と言う居酒屋さんの店長だと知る。
日本酒に明るそうな感じがしたので、
マイミク登録をさせてもらった。
「チョウゲン坊」なる居酒屋さんがどんなものか、
聞き覚えはあったが、想像すら湧かなかった。
出来ればマイミクさんには、
1度お会いしておきたいな…と思っている。
逆を言えば、
お会いした人とマイミクさんになりたいと思っている。
会っていない方からのマイミク申請を、
おこがましくも断ったことが何度かある。
やや構えた感じの文章を僕は返していた。
これはハッキリ覚えている。

2月10日のわびさびさんの日記、
長野の蔵元「勢正宗」の記事をきっかけに、
「たけ9243」さんがマイミクになる。
たけさんが、「92の扉」のkuniさんと同席したお酒の会もあり、
何だか色々繋がっていく事に驚きがある。
酒の縁は偉大だと思うし、そして楽しい。

「チョウゲン坊」は埼玉県蕨市、その駅前にある。
東京時代、
北戸田に住んでいたことがあり、
蕨の友人の家まで自転車で向かったこともあった。
これも何かの縁なのだろう。

そもそも「チョウゲン坊」と言う名前、聞き覚えはあった。
山口県の「貴」の蔵元を囲む会が開かれると言うことで、
「貴が好き」のコミュニティ内で案内があった。
ただ、それだけの記憶だった。
今、自分が蕨に降り立って初めて「あの時のお店に行くのか」と思う。
その数年前の音にして覚えた言葉以外、
全く発する事さえなかった名の場所に辿り着いた訳だ。
しかも、今はとてもとても楽しみにしている。

わびさびさんからのメッセージが無ければ、
この場、この時間、この高揚感はけして在り得なかったろう。
もしか、いつか必ず辿り着いたかも知れないが。

わびさびさんのメッセージを受けた時に見えていた選択肢、

マイミク「 承認 」or「 拒否 」

そのセレクトの正しさは今を以って確信に値する。

新宿、関内、東京駅八重洲地下街から辿る、
6月東京行、その最後。

【 旨い酒Dining チョウゲン坊 】

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駅前にホテルを取ったが、駅の対岸。
もう1度、駅の改札まで上り降りた。
調べてきた地図には駅前直ぐとある。
どこだろうかと階段を下りて行くその中で、直ぐに見つかった。
駅前徒歩1分と言った所。

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「ここかぁ、ここなんだぁ!」と思い、
いろいろ写真に収める。
ここ最近、ラーメン屋さんの店構えすら、
どこか面倒くさくて撮影しなくなっているのに、
何枚も……
道行く人達に稀有な視線を浴びせられながらも撮った。

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自動ドアの向こうには壁、右手、階下に伸びる階段がある。
その先に見えた光景は日本酒の瓶。

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見慣れた瓶から見慣れない瓶までも。
日本酒を求めてここにたどり着く、それを実感する。

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中央の円卓上の席に案内される。
背中には宴会が開かれるだろう、広い座敷席。
目の前には半個室…と言うか、
4人卓で区切られたテーブルの空間がある。
目に見える誰か…
性別も、きっと目的もバラバラで、旨い酒に興じている…と思われる。

「 やっべー、落ち着かねー 」

…と、当然に思っていた。
初めてのお店ってだいたいそうだよネ。
居場所と言うか空気感が分からない。
だので、じっと眺めている。

“賑わっている”感覚だった。
店員さんも上を向いて前を向いて、
走ることなく、
何かに急かされる事無く急いでいる。
「次に何をやろう」と考えている目線。

いろんな人が居て、いろんな楽しみがあり、
このフロアにいるのだな…と、楽しんでいるんだなと、
今も、あの時も思っている。

店長さんであるわびさびさんと
「はじめまして」の挨拶を交わし、
まずは一献、注いでもらった“わびさびセレクト酒”…
グラスも洒落ている。

【 秋田・まんさくの花・純米吟醸“限定原酒おりがらみ” 】

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まんさくの花、
まず、香から―――…と鼻先を近づけて驚く。
ソーダ的な芳しさ、「日本酒か!?」とメモは残る。
この爽やかさは日本酒の可能性の広さを思わせる、
素晴らしい風だと思った。
すごく良い意味で、化粧品っぽい。
スペシャルな香。
歩き過ぎ去る女性のまとう風のイメージ。

これまでの「まんさくの花」のイメージを壊してくれる。
今までも良いけれど、これからも良い。
その嬉しさ。
口中にて膨らませると米味が、
あり>なし>ありと転変して行く。最後には“あり”で。
気付く、という当たり方。
温度が上がってもまったくブレない。
これもまたすごい。良いお酒だっ。

【 日本酒リスト 】

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「洋酒店 醇」にも似た、お酒のリスト…
種類の豊富さ、見事なものです。
しかも、全国のお酒がそれぞれ散りばめられていて、
「風林火山」で観光客さんの頼み方などに出会っている自分、
現在、小旅行真っ只中の自分からして、
地元のお酒、その名前を見かけるのは嬉しい。
人によっては、青春時代住んでいた土地かも知れない。
何か思い出に引っ掛かる土地、そして酒。
そうしたものに出会える可能性があるのだろう。
更に、メニュウには載っていない、
“わびさびセレクト”もある様子なので、
きっとお店に遊びに行ったなら、
何か「今“これ飲んで”ってお酒ありますか?」と聞くと、
笑顔の素敵な店長が、
ほいほいっと何かを持ち出して来てくれると思います。
そしてそれが美味しいかどうかは、
そのセレクトが正しいかどうかは、飲んでみて知る感じで。

【 クリームチーズ酒盗 】

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どれを頼めば良いか分からないので、
まずは手始め…と言った感じでお願いしました。

あっと言う間に「まんさくの花」がなくなり、
次なるお酒をお願いしたところ、
届けられたのはこちら。

【 茨城・来福・純米吟醸生“夏の酒” 】

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「まんさくの花」の後に口にする今、
その前者のイメージを思い描いたまま香に近付くと、
「わっ」と開く香にビックリさせられた。
セメダイン、カルダモン、スパイス、
ほのかに甘味が乗る香。
飲んでみると、その体、思いの外に厚い!……
束の間、その前半が通り過ぎた先に、
すり抜けて行く味わいへと…
上手なキレへ導くライトな抜き加減、去り際!
あえて酒のごつさを抜いてみせたみたいな…上々のバランス。
これもすごく良いお酒。渋みも一切残らない。
清涼飲料水と並べても勝てるんじゃないかって爽やかさと、
酒としてのハイバランスぶりは、
流石は「来福の酒」と思わせる。
この調律は半端じゃない!………
…強いて言うなら、「来福」らしくないかな、とも思う。
“いつものお酒”ではなく、
夏のスペシャルバージョン…
だからこそ、お酒の楽しさ、感じますね。
去年は甘さが追い掛ける、加水が余韻とメモにはあるけれど、
現在は、水の流れるイメージ、夏の酒。

【 チョウゲン坊サラダ 】

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ボリュームがあり、お刺身まで乗った上で、
かなりお値打ち値段だったはず。
店名が入ることで、
それだけの自信があるメニュウであり、
その自信を受けるだけのクオリティが食べて感じられました。
お野菜がいっぱいであることも嬉しく、
外食、外飲み…その贅沢さを味わえる、
それはとても大切なことで。

【 群馬・浅間山・特別純米“若水” 】

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…香に思う。
それぞれ似た系統の…爽やかな香がする、と。
暑くなり始めた、この季節に良いな…と思える感覚。
その香に包まれている。

飲んでみて、お酒の感想よりも先に、
出て来るお酒がだんだんと、
厚味と味、コクを出したチョイスになっている気がした。

「浅間山」…芳しく、キレを持たせている印象。
含んだ時の味としての
平面的な広がりがまさに食中…と言うより、
飲みの中盤に心地良く飲める酒だと思う。
重すぎず、しかし、物足りなさがなくて。
香は花酵母で感じやすいものかも。
比較的、「若水」と言うお米を使ったものには、
苦手な仕上がりになるお酒に当たり易いのだけれど、
この「浅間山」には、その雰囲気を感じない。
飲み込むとやや渋いかも。
また甘さとコクが、やや塩気への反応を鈍くさせるかも。
その分、違う楽しさを提供してくれると思う。

【 海老しんじょ揚げ 】

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続くお酒に合わせて。

【 佐賀・天吹・純米吟醸“ちょい辛口”生 】

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香を嗅ぎ、そして思うは「熟れ」の気配。
クリーニング後の衣類、その洗剤の香の立ち。
ややウェットな面立ち。
飲んでみると、なおのこと熟成感が立つ。
コクも強いし、甘味、
ズドンとパワフルな重さも持ち合わせている。
これは料理がないと疲れてしまうかも。
いや待て、卓上には料理が並んでいるではないか。
これと楽しめと言う酒なのだと思う。
まさに花酵母っぽい印象で、
香による重厚感が、やや苦手か。
そのまま飲み進めて行くと、
空気、温度、アテであるしんじょの油か?
生熟の“らしさ”は相変わらずだけれど、
味にキラキラとした片鱗が見えた気がした。

【 エリンギと銀杏の酒炒り 】

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“もう少し”の感覚を埋める、つまみやすい酒肴を。

最後に出してもらったのはこのお酒。

【 埼玉・九重桜・純米古酒10年原酒 】

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カラーコピーラベル。
美山錦らしい。
蔵元に遊びに行ったわびさびさんが持ち帰ったもの。
秘蔵酒と言えばそうなのだけれど、
むしろ、蔵に忘れ去られた宝物…と言う感じがする。
蔵元さんも「たぶん美山錦…」と言うシロモノ。

香、意外に若い。
すごく綺麗に年を取った品のある香を思う。
例えば、大吟醸古酒あたりにありそうな香。
美しい。
飲んでみて、常温での提供に喜びながら、
やはり美しさを思う。
庭園大輪の桜と言うよりも山息吹く世界の桜の雰囲気。
きっと、キリキリと冷やしてしまっては、
栗の花の様な苦手な香が出て来そうだ…とも思う。
モルト的な刺激も感じられ、そう若さがあるんだ。
酒の体力、まだしっかり生きている。
全体の輪郭がかなりハッキリしていて、
熟成された経年味とごく味の友好がある。


この後、
閉店後の店内にお邪魔させてもらいました。
お土産となるこのウィスキーを飲みながら、語らう。
この時、スタッフの皆さんの夕食にお邪魔する形で
申し訳なくも思いながら、
だからこそ、スタッフさんから愛されている
店長わびさびさんを見たと思います。
和気藹々、わびさびさんを中心に和やかに。
会社とか一個体としての統率、その充実。
だからこそ提供できる楽しい時間。
“すごいなぁ”と思いました。

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直前のリカーズハセガワで購入したもの。
「GLENDORONACH」の2世代前のラベルです。
現行のグレンドロナックよりも気に入った印象が残っているのは、
そのお酒が美味しかったこともあるかも知れませんが、
楽しめる空間、そして人を前にして
飲んでいたからに違いないでしょう。

夜遅くまでお話させていただき、気分良くホテルへ戻ろうとします。
すると、
夜間、蕨駅の改札付近が閉鎖され、駅の向こうに戻れず。
ここで、
わびさびさんの案内が無ければ駅の向こう側に辿り着けませんでした。
対岸にある“生酒の名店”も気になりますし、
また東京において、足を運びたいお店が増えました。

お酒も人も店すらも「選べる」時代にある中で、

出会うことは、

運命などに選ばれたことなのか、自分で選んだものなのか。

どの考え方に基準を置くか、
そうして心のあり方は変わっていくのだと思う。

このセレクトが正しいと思う夜、
満ち足りた夜、
心地好い東京の夜空を見上げていた僕を思い出す。

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2008年8月29日 (金)

グレンダランってどんなお酒?(2008年6月14日・リカーズ・ハセガワ)


…―――結局買い集めたものは、以下の通り。

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【 スプリングバンク 】
【 ストラスアイラ 】
【 スキャパ 】
【 ブルイックラディ 】
【 ロイヤルブラックラ 】
【 ハイランドパーク 】
【 グレンタレット 】
【 グレンダラン 】

この中で、
ボトラーズだろうとオフィシャルだろうと、
飲んだ経験が無いのは、「グレンダラン」だけ。
だからこそ、1度試してみたかった。

Glendullan_2 

手元にある「キングスバリー・オリジナル」の
「グレンダラン」は、
流石に開ける気にならないので――…。

関内の徳丸商店から一路向かったのは東京駅。
八重洲地下街の「リカーズ・ハセガワ」に赴きました。

例のごとく、水をその場で買い、
重い荷物をカウンターの中で預かってもらい、
意気揚々と試飲スタート。


【 GLENDULLAN 】

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【 GLENDULLAN / BLACKADDER "RAW CASK" aged 10 Years 】

トップノート:
杏、でも強いからこその杏酒+梅酒のイメージ。
苺のクリームシロップ。
果肉も入っていそうな爽やかさ。

飲んでみて:
灰、枯れた感じもあるが、
ふわっとオレンジ色のマントがはためく。
突然始まって、リンゴ、鮮やか、派手、
突き抜けつつ余韻はクリームの受け。
何とも激動的な酒だ。美味しい。
若さと熟れた感じとがバランス良い…と思う。
シェリーらしい。この雰囲気が好き。
これが一万円以下…ともなれば、買っても良いなぁ♪

加水すると突然草っぽい。
緑、刺激のイメージに「ぬ!?」と思う。
非常にアルコール感が立って感じられる。
若い木の折れた幹の色、香。
飲むと、まるでグレンリベット12年のイメージ。
あのシンプルな世界に、
やや複雑さを加えたみたい。洋梨風。
膨らませるとバランサブルに感じはするけれど、
加水しないで飲んでいたいと思うシングルモルトウィスキー。

【 GLENDULLAN / UD社 "RareMalt" aged 22 Years 】

トップノート:
若い生酒みたい。
カプロン酸の何ともおくゆかしい情景。
すごく期待させる。

飲んでみて:
実に静か。
おくゆかしく、強く嗅ぐと、むしろアルコールが立つ。
ソフトではなく、あくまで口どけの柔らかさが特長。
アルコール度数56.5%とは、とても思えない。
バランスが実に端正に調っていて、優しい。
バレートに強さはなく、柔軟なボディ。
特徴的な香はない…これが、むしろ良点で、
実に楚々として美しく好き。
余韻はミント。スッと広がる。
全体に穏やか。
水でもほとんど変わらない。少し薄くなっただけに思う。
上々でした。

次に試飲したのはこのウィスキー。
1度は飲んでみたい!と思っていたものでした。

【 SPRINGBANK / BlackFounder's Reserve Aged 16 Years 】

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トップノート、やや届きにくいかも。
華々しいモルトの後だったからか、
どうにも届く情報量が少なく感じました。
また、昼過ぎからの試飲で
疲れが出て来ていたのかも知れない。

シェリーっぽい芳しさを少し感じる。
モルティって言うより、ビールっぽい。
その中に刺激があって、シェリーの核がある感じ。
やや開いて来ても、のっそりしている印象。

飲んでみると、
甘さを先ず感じ、カラメル風の雰囲気。
じとっとしている。
唾液が美味しく感じられる不思議。
余韻にわずかにピート感があるが、
全体に甘みの強さを記憶する。

ふと気付く。
今、これを飲んでいて何が欲しいだろう、自分。
「氷が欲しいな」と思った。
どうにも常温である現状が、
厚味を形作りながら、ややぼやけさせているのかも…と感じる。
それでいて、シンプルな想像を描く。
分かりやすく…それはきっと狙い通りにーーー…
そんな気がしてきました。
「ロングロウCV」にも同様の方向性を感じたので、
そうした意図があったのやも。
加水してみると華々しさが出て来るけれど、
水よりも氷、その方が僕は好きなんだろうな、と思いました。


次なる時間への予定もあったけれど、
何よりも、
次なる場所で、出来る限りお酒を楽しめるように、
4種類目は自重を。

さぁ、本日のメインイベントへ出掛けましょう!

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2008年8月28日 (木)

副都心線開業とか全く知らずに髙島屋、お酒を見に行きたくて横浜(2008年6月14日・新宿、日の出らーめん、徳丸商店)


ニュースでチラッ☆と見たかも知れないけれど、

どのみちこのみち、興味は無かったんだろうな…と、

今を以ってなお思う。

6月遠征第1弾は東京行。

6月15日の多摩独酌会のために上京しましたが、
その前日。

もちろん、東京を楽しんでいましたとも!!


“時間に余裕を持って”

…移動するのが身上で、昼の早いうちに新宿に着く。

まず目的地は横浜。
「関内」駅から程近い「徳丸商店」さんに遊びに行きたかった。
店主の天満さんを見ていると、
「日本酒って素晴らしいな」って思います。本当に。
だからこそ、そのお店、行ってみたくなります。
どんなお酒を置いているんだろう、どんなお店なんだろう!
厨十兵衛のIdさんとも
「1度は行ってみたいよね」なんて話をしていた中で、
ついにこの機会を得ました。

ただ、なにぶん早かったので、
高速バス発着の新宿西口から一番近いデパ地下に赴き、お酒を見る。
小田急なのか京王なのか、
実はしっかり把握しておりませんが…

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…見慣れた白い半被姿のおじさまをお見かけします。
兵庫の銘酒「龍力」のK原さんだっ!
mixi「龍力」コミュを細かくチェックしていれば、
試飲販売情報も更新されているので、
特に驚くことも無かったとは思いますが、
チェックをしていなかった自分、驚きました。
それと同時にすっごく嬉しくなります。
数種類試飲をさせてもらいながら、
その変わらぬ高品質ぶりにも感動。
龍力の大吟醸、やはり美味しいです。
綺麗だけれど芯がしっかりしていて、芯は硬過ぎずに流麗。
そして特別純米酒も個性があり、飲み応えがあって好き。
そして、
「今日、龍佑は髙島屋にいるんですよ」と言う情報を得る。
僕と同い年の蔵元の息子さん。
そう言えば去年の今頃、
「龍's Bar」が期間限定開店して、すっごく楽しんだのを思い出す。

「 よし!ならばっ! 」


新宿髙島屋、人でごった返しておりました。
副都心線開通の振舞い酒もあったようで、
その横を素通りして龍力の試飲販売ブースへ。
枡酒を求めて並ぶ人の列を掻き分けている自分が、
何だかちょっとだけ滑稽に思いました。
きっとあるべき人の流れと言うか社会の流れは、
開業祝のお祭り機運を楽しむべきなのに、
僕は会いたい蔵元さん、
飲んでみたい日本酒を求めていて、
同じ日本酒をたしなむ事に違いは無いのに、
振る舞い酒には一切興味を示していない。
嗜好品、好みを選べる…それって素晴らしいデス。

【 龍力・本格焼酎“龍” 】

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試飲した中で、思わず買ってしまいました。
おそらくソレラシステム的にシェリー樽熟成された米焼酎。
年数表記は10年とありますが、
その実、ブレンドされた熟成焼酎の中には
20年を超えるものもあるのだとか。
飲んだ瞬間、ドライシェリーの香を感じます。
ウィスキーで感じるパフューミーなシェリー樽とは一線を駕す、
白く若いブドウ、白ワインを想像させる香。
それが全体に蔓延っているのではなく、
実にソフトに気の利いた強さで存在します。美味しい。
聞くと、
ブレンドしているのは「龍力」の工場長とのことで、
素晴らしい味覚センスをお持ちで…、
それを実感できる美味しさ。
大吟醸“龍仕込み”の白ラベル、黒ラベルもあったけれど……
特に白ラベルは、
副都心線開通祝いの限定品だって分かっていたけれど、
この美味しい焼酎こそ、是非買って帰りたいと思わせましたヨ。

後日談ですが、
「あいよー!」の掛け声でおなじみ、
酒房Rに「面白いの手に入れたー!」と持ち込んで、
味を見てもらったところ、
「これはうめー!!」と喜んでもらえましたヨ。イイ反応。

【 髙島屋・モルトコーナー 】

Cimg2937_2

まったく関係ないけれど、
モルトコーナーも見てきました。
日本酒、焼酎、ワインなどに比べて、
何と領域の少ないことか。
その代わり、ダンカン・テイラー社の
ピアレス・コレクションが揃っている上に、
コストパフォーマンスに優れる「NC2」も、
「ストラスミル」であって、買ってしまいそうになります。

ともあれ、この日は我慢。
「龍力」の取り扱いもある「徳丸商店」を目指すことにしました。

【 関内駅 】

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JR関内駅を出て直ぐの光景。
熱い!
気候的に「暑い」ではなく、
地面、アスファルトに焼かれるような気がして
「熱い!」と書き表したくなる感じ。
信号待ちの交差点では、
道路端に人が立たないのを見て不思議に思う。
日差しから逃げる様にビルの陰で信号待ち。
「なるほど!」と思い、それに倣ったが、
早く「徳丸商店」に行ってみたくて、
結局道路脇で待っていた。

【 新世界・歓楽街 】

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にぎやかな商店街を抜け、やや見慣れぬ街の風景に出会う。
歓楽街の側面もあるだろう街、
昼の静けさが眠りの様に見え、不思議な感覚。
あまり触れたことが無い街並みだと思う。

しばらく迷った末、先にお昼ご飯を食べることに。

更にそこでも迷う。

日の出町の場外馬券場「WINS」にある、
「日の出らーめん」をオススメしてもらっていたので、
食べに行ったは良いものの、
野毛三丁目の交差点あたりまで無駄に歩く。暑い。

【 日の出らーめん・店内 】

Cimg2941

けれど、だからこそこのお店!
つけ麺が美味しく感じられるやも。
土曜日、競馬の開催日、
WINS周辺にオジサマ方が溢れる中、この一杯。

【 剛つけ麺 】

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何より特筆すべきは麺ですよね!
スープは流行系の動物、魚介それぞれ感じる強いもの。
煮玉子をトッピングしてみました。
一見「少ないかなぁ」と思える麺量です。

見た目は。

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食べてみると、
よく噛まねばならず、噛んだ麺帯の厚みが実に心地好い。
まさに「剛」の名に恥じない麺。
ぬるぬるとして喉越しもよく、全体に芯を感じるけれど、
それがまた歯ごたえを作るので美味しい。
食べた直後は「もっと量が多くても行ける」と思ったけれど、
その後、ズドンと腹の中で騒ぎ出します。
最上位クラス「馬盛り」は、
いつか挑戦してみたいけれど、負けそうな気がします。

お店を出て、
しばらく歩いていた中で、ようやく発見。

【 酒商・徳丸商店 】

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前日、「川中島幻舞」の長野・酒千蔵野に
日帰り出張をしていた天満さん。
そのお話を聞いたりしながら、冷蔵庫の中を見せてもらったりしました。

今回、気になって仕入れたお酒は2本!

【 島根・伯陽長・純米無濾過生原酒18BY 】

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大好きな「七本鎗」のお酒で覚えた、
滋賀でも使われる酒造好適米「玉栄」…
とりあえず「玉栄」とあると飲むようにしている自分。
富山の「成政」のそれを見た時にもときめきました。
そして我らが長野の酵母「アルプス酵母」…
この掛けあわせで、かつ生のまま1年熟成!
こんなにも面白そうなお酒は買わねばー!…と。
実際、とても美味しかったです。

【 兵庫・龍力・本醸造Extra 】

Cimg3010

こちらは年末発売のもの。
1度飲んでみたかったので嬉しく購入。

他、試飲させてもらった、
「六歌仙」の「吟醸・アベリア酵母」も
スッキリしていて美味しかったですネ。

Cimg2945

帰り道には、
買ったばかりの「伯陽長」のディスプレイを眺めて。
行きには全く気にも留めなかった銘柄ですが、
俄然、興味が出てきました。
この蔵の9号酵母系のお酒も頂きましたが、
僕はアルプス酵母使用のお酒が好きみたい。
またお願いしたいものです♪

「酒商・徳丸商店」さん、
神奈川から、
「相模灘」、「丹沢山・隆」、「昇龍蓬莱」、
「天青」、「いずみ橋」が揃い、
山形の「白露垂殊」、
岐阜の「小左衛門」、
静岡の「臥龍梅」、「英君」、「萩錦」なども。
この店だからこそ見つけられるものも多いかと。
また今後ともよろしくお願いしたい酒屋さんでした!


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2008年8月25日 (月)

やっぱりグレンスコシアが好きらしい(2008年6月12日・洋酒店 醇)


僕が初めて買ったシングルモルトウィスキー。

1

【 Glenscotia / Kingsbury's Single Cask Selection 】

「グレンスコシア」と言う蒸留所について、
全く知らなかった当時に、
このボトルを買っていると言うのは、
「運命的かも」って思ってもいいんじゃないかと思うこの頃。


程好く酔っ払った末に行き着いた場所はこちら。

【 洋酒店 醇 】

【 GLENSCOTIA / Official Aged 12 Years 】

Cimg2920

酔っ払っていることもあって、
メモがとてもストレートな言葉から始まっています。
トップノートから。

「 うあっ、大好き 」

もあっと強くモルトの香が鋭利になり過ぎずに入ってきて、
かすかにピートを残していく。
強い。
グラスに近付き、離れた時に切なさすら抱く…
強い香に引き込まれる。
熟れたベリーの香と色に、土の香。紅いイメージ。

飲んでみて、やはり美味しい。
バランス良く、味が閃くようにパシパシと跳ねる。
ミックスナッツをお供にしていた、その香ばしさにジャスト!合う。
旨味あり、中盤以降スパイシーでもある。
それでも比較的スィートに構成していて、
その矛盾こそが万能の旨さを形作っていると言う感じ。
とても良い、好きな蒸留所デス。

【 Benromach / Official "Traditional" 】

Cimg2922

もう1ショット、お願いしました。
バーテンダーさん手書きのメニュウブックの中から、
良さそうな印象を得るモルトを選び出します。

初めて飲む銘柄。
ミルキーな香。ミルキー風なニュアンス。
ややピートも感じ、全体的に華々しい。
どこか若いモルトに感じることが多い、
マヨネーズやタラコを想像する感覚もある。
飲んでみると、
思いの外甘く、そしてまた旨い。
グレンスコシアとはまた違った甘さの表現で、
どこかチョコレートっぽいイメージも。

【 Suze Gimlet 】

Cimg2924

さらにこちらもお願いしました。
いろんなバーテンダーさんにお願いしているカクテル。
ドライな雰囲気もあり、果実感もあり、
飲み進んだ最後を締め括るのに、気持ち良いです♪
美味しく飲み干しました!

お店を後にした自分。
かなり酔っ払っていたのでしょう。
それはとても楽しく今日1日を過ごして来た証拠。
自制が利かなかったようデス。

【 香根 】

【 台湾風辛酸っぱいラーメン 】

2_2

いわゆる“スーラータンメン”です。

3

餡があちちちち!
若干、その熱で目を覚ましながら、
胃心地に至福の充実感を。

あまり酸味は強くないのですネ。
辛味も程ほど。
ただこうした麺を食べると、
飲みの後のには普段のラーメンが良いのかも…とも思います。
ほっこり優しく癒される…あの味わい。
逆にこの1杯は、
ご飯と一緒にガッツガツ食べたい感じの1杯でした。


「よよぎ」「厨十兵衛」「洋酒店 醇」…
不思議とこれだけ飲んでいたのに、翌日は快調!
楽しく飲むって、素晴らしいデス。

あぁ、楽しかった!

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